整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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この機械は、一般の家庭での使用を前提として製造された、回転刃を使用する歩行式芝刈り機です。この製品は、適切な管理を受けている家庭などの芝生に対する刈り込み管理を行うことを主たる目的として製造されております。本機は、雑草地や農業用地における刈り取りなどを目的とした機械ではありません。
この説明書を読んで製品の運転方法や整備方法を十分に理解し、他人に迷惑の掛からない、また適切な方法でご使用ください。この製品を適切かつ安全に使用するのはお客様の責任です。
弊社に直接おたずねをいただく場合:www.Toro.com で、製品・アクセサリに関する情報、代理店についての情報、お買い上げ製品の登録などを行っていただくことができます。
整備について、また純正部品についてなど、分からないことはお気軽に弊社代理店またはカスタマーサービスにおたずねください。お問い合わせの際には、必ず製品のモデル番号とシリアル番号をお知らせください。図 1にモデル番号とシリアル番号を刻印した銘板の取り付け位置を示します。
いまのうちに番号をメモしておきましょう。
この説明書では、危険についての注意を促すための警告記号(図 2)を使用しております。これらは死亡事故を含む重大な人身事故を防止するための注意ですから、必ずお守りください。
この他に2つの言葉で注意を促しています。重要は製品の構造などについての注意点を、注はその他の注意点を表しています。
この製品は、関連するEU規制に適合しています。詳細については、DOC シート(規格適合証明書)をご覧ください。
ネット(Net)トルク: この製品に使用しているエンジンのグロス出力やネット出力は、SAE の J1940 規格に則ってエンジンメーカーが実験室にて測定した数値です。安全性、排ガス規制、機能上の要求などに合わせて調整されるため、このクラスの芝刈り機のエンジンの出力(トルク)は、グロス値よりも大幅に下げてあるのが普通です。お手元の機械の主な仕様は、www.Toro.com でご覧になることができます。
この機械は、EN ISO 5395:2013 規格に適合しています。
この機械は手足を切断したり物をはね飛ばしたりする能力があります。重大な人身事故を防ぐため、すべての注意事項を厳守してください。
この機械は本来の目的から外れた使用をすると運転者本人や周囲の人間に危険な場合があります。
エンジンを始動する前に必ずこのオペレーターズマニュアルをお読みになり、内容をよく理解してください。
機械の可動部の近くには絶対に手足を近づけないでください。
ガードなどの安全保護機器が正しく取り付けられていない時は、運転しないでください。
排出口の近くに、手足などを近づけないでください。周囲の人を十分に遠ざけてください。
作業場所に子供を近づけないでください。子供に運転させないでください。
整備、燃料補給、詰まりの解除作業などを行う前には、必ずエンジンを停止させてください。
間違った使い方や整備不良は人身事故などの原因となります。事故を防止するため、以下に示す安全上の注意や安全注意標識のついている遵守事項は必ずお守りください 「注意」、「警告」、および「危険」 の記号は、人身の安全に関わる注意事項を示しています。これらの注意を怠ると死亡事故などの重大な人身事故が発生する恐れがあります。
このマニュアルの他の場所に書かれている注意事項も必ずお守りください。
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以下のラベルや指示は危険な個所の見やすい部分に貼付してあります。破損したりはがれたりした場合は新しいラベルを貼付してください。 |
Important: エンジンや機体についているビニルシートやカバーなどの包装資材は外して捨ててください。
Important: エンジンの始動を安全に、簡単に行えるように、スタータロープをロープガイドに通しておいてください。
ブブレードコントロールバーを上ハンドルに寄せ、スタータロープをロープガイドに通します(図 7)。
Important: エンジンにはオイルが入っておりませんが、付属品としてオイルがついてきます。エンジンを始動する前に、エンジンオイルを入れてください。
エンジンオイルの量: 0.47 リットル
オイル粘度:SAE 30 または SAE 10W-30 洗浄性オイル
API 規格:SJ またはそれ以上
平らな場所に駐車する。
キャップを左に回してディップスティックを抜き取る(図 8)。
オイル補給管から、必要量の約 3/4 をエンジンに入れる。
きれいなウェスでディップスティックをぬぐう。
Note: オイルがクランクケースに落ち着くまで 3~5 分間ほど待つ。
補給口にディップスティックを差し込んでねじ部を最後まで締め、もう一度抜き取る。
ディップスティックの目印で油量を点検する(図 8)。
油量がディップスティックの ADD マークより足りなければ、補給管から少量を補給し、3分間待って量を確認する。 FULL マークになるまでステップ3~5を繰り返す。
油量がディップスティックの FULL マークより上にある場合は、余分のオイルを抜いて FULL マークまで戻す;エンジンオイルの交換を参照。
Important: オイル量が少なすぎても多すぎても、そのままでエンジンを運転するとエンジンを破損させる恐れがあります。
ディップスティックをしっかり取り付ける。
モデル | ウェイト | 長さ | 幅 | 高さ |
20960 | 37kg | 150cm | 58cm | 107cm |
各部の操作方法や本機の正しい使用方法、警告表示などに十分慣れ、安全に運転できるようになりましょう。
使用前に必ず目視点検を行い、排出ドア、集草装置など、ガード類や安全を確保する部材の状態を確認してください。
使用前に必ず、ブレード、ブレードボルト、刈り込みアセンブリの点検を行ってください。
これから機械で作業する場所をよく確認し、機械に巻き込まれそうなものはすべて取り除きましょう。
刈高を調整中に刈り込みブレードが作動すると、大けがを負う危険がある。
エンジンを止め、各部が完全に停止するのを待つ。
刈高の調整を行う時に、指や手をハウジングの下に入れないように注意すること。
燃料は非常に引火・爆発しやすい物質である。発火したり爆発したりすると、やけどや火災などを引き起こす。
静電気による引火を防止するために、燃料を補給する際には、燃料容器と機械を地面に直接置いて給油するようにし、トラックの荷台などでの給油は行わないようにする。
燃料補給は必ず屋外で、エンジンが冷えた状態で行う。こぼれた燃料はふき取る。
喫煙しながらや、周囲に火気がある状態で燃料を取り扱わない。
燃料は安全で汚れのない認可された容器に入れ、子供の手の届かない場所で保管する。
燃料を飲み込むと非常に危険で生命に関わる。また気化した燃料に長期間ふれると身体に重篤な症状や疾病を引き起こす。
ガソリン蒸気を長時間吸わないようにする。
ノズルや燃料タンクの注入口には手や顔を近づけないこと。
目や皮膚に燃料が付着しないようにすること。
機械の性能を最も良く発揮させるために、オクタン価87以上の、きれいで新しい無鉛ガソリンを使ってください(オクタン価評価法は(R+M)/2 を採用)。
エタノール:エタノールを添加(10% まで)したガソリン、MTBE(メチル第3ブチルエーテル)添加ガソリン(15% まで)を使用することが可能です。エタノールとMTBEとは別々の物質です。エタノール添加ガソリン(15% 添加=E15)は使用できません。エタノール含有率が 10% を超えるガソリンは絶対に使用してはなりません:たとえば E15(含有率 15%)、E20(含有率 20%)、E85(含有率 85%がこれにあたります。これらの燃料を使用した場合には性能が十分に発揮されず、エンジンに損傷が発生する恐れがあり、仮にそのようなトラブルが発生しても製品保証の対象とはなりません。
メタノールを含有するガソリンは使用できません。
燃料タンクや保管容器でガソリンを冬越しさせないでください。 冬越しさせる場合には必ずスタビライザ(品質安定剤)を添加してください。
ガソリンにオイルを混合しないでください。
燃料タンクに、信頼できる業者から仕入れた品質の確かなレギュラーガソリンを入れてください。(図 13)。
Important: 始動性を高めるために、燃料スタビライザ(品質安定剤)の使用をお奨めします(購入後30日以内のガソリンに対して使用してください)。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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平らな場所に駐車する。
キャップを左に回してディップスティックを抜き取る(図 14)。
きれいなウェスでディップスティックをぬぐう。
補給口にディップスティックを差し込んでねじ部を最後まで締め、もう一度抜き取る。
ディップスティックの目印で油量を点検する(図 14)。
油量がディップスティックの ADD マークより足りなければ、補給管から少量を補給し、3分間待って量を確認する。ステップ3~5をFULL マークになるまで繰り返す。
油量がディップスティックの FULL マークより上にある場合は、余分のオイルを抜いて FULL マークまで戻す。エンジンオイルを抜き取り方法はエンジンオイルの交換を参照。
Important: オイル量が少なすぎても多すぎても、そのままでエンジンを運転するとエンジンを破損させる恐れがあります。
ディップスティックを根元までしっかりと差し込む。
ハンドルの位置は高低の二種類から選択することができます。使いやすい位置をお選びください(図 15)。
左右のハンドルノブをゆるめて、各キャリッジボルトの四角い軸の部分をハンドルブラケットの四角い穴から押し出せるようにする。
ノブがゆるむまでノブを押す。
ハンドルを上位置または下位置に動かす。
ノブを引き入れて、ボルトの四角い部分を四角い穴にはめる。
調整ができたらノブを十分に締めつける。
エンジン停止直後は、マフラーが高温高圧状態となっていて触れると火傷を負う危険性がある。
高温のマフラーに触れないように注意してください。
希望の刈高に調整してください。通常は前輪と後輪を同じ高さにセットします(図 16)。
Note: 高さを上げるには、前の刈高レバーを後ろに倒し、後の刈高レバーを前に倒します。高さを下げるには、前の刈高レバーを前に倒し、後の刈高レバーを後ろに倒します。
Note: 刈高の設定は:25mm;44mm;54mm;64mm;73mm;83mm;92mm;102mm です。
作業にふさわしい服装をする;安全めがね、すべりにくく安全な靴、聴覚保護具を着用してください。長い髪は束ね、服のだぶついている部分はまとめるなどし、装飾品は身に着けないでください。
疲れている時、病気の時、アルコールや薬物を摂取した時は運転しないでください。
ブレードは大変鋭利です;ブレードに触れると大けがをする危険があります。エンジンを停止させたら、すべての部分が完全に停止するまで運転位置を離れないでください。
ブレードコントロールバーから手を離すと、エンジンが停止し、3 秒以内にブレードの回転が停止するのが正常です。もし正しく停止しない場合には、直ちに機械の使用を停止し、代理店にご連絡ください。
機械の運転は十分な視界の確保ができる適切な天候条件のもとで行ってください。落雷の危険がある時には運転しないでください。
また、ぬれた芝生や落ち葉の上はスリップしやすく、運転中に転んでブレードに触れると大けがをする危険もあります。ぬれた芝の刈り込みは避けてください。
見通しの悪い曲がり角や、茂み、立ち木などの障害物の近くや視界のきかない場所では安全に特に注意してください。
隠れた穴、わだち、盛り上がり、岩などの見えない障害物に注意しましょう。不整地ではスリップ事故や転倒事故を起こしやすくなります。
異物をはね飛ばしたときや機体に異常な振動を感じたときには運転を停止してよく点検してください。異常を発見したら、作業を再開する前にすべて修理してください。
運転位置を離れる前に、エンジンを止め、可動部が完全に停止したのを確認してください。
エンジン停止直後は、マフラーが高温高圧状態となっていて触れると火傷を負う危険性があります。高温のマフラーに触れないように注意してください。
集草バッグや排出口ガードは頻繁に点検し、必要に応じ、メーカーが推奨する交換部品と交換するようにしてください。
弊社(Toro® カンパニー)が認定していないアクセサリやアタッチメントを使用しないでください。
斜面は上り下りしながら作業するようにし、横断しながらの作業は絶対にしないでください。法面で方向を変える場合には、安全に十二分の注意を払ってください。
急斜面での刈り込みはしないでください。足元が不十分な場所ではスリップや転倒を起こしやすくなります。
段差や溝、大きく盛り上がった場所の近くなどでは十分に注意して作業してください。
上部ハンドルに手をのせ、肘を自然に曲げた姿勢で歩き始めれば、その速度に合わせてマシンが自動的に走行を行います(図 19)。
Note: 自走での走行を止めてバックしようとして機体を後ろに引いても軽く引けない時があります。その場合には、ハンドルを持ったまま、マシンをほんのわずか(数センチメートル)前進させると車輪が自由になります。別の方法として、上部ハンドルのすぐ下の金属製ハンドルの部分を持って機体をほんのわずか(数センチメートル)押しても車輪が自由になります。数回試みても車輪が自由にならない場合には、代理店に連絡してください。
自分が歩く速度で機械の走行速度をコントロールするのでなく、自分の手で走行速度をコントロールする場合には、走行アシストハンドル(図 20)を使用します。小さな旋回をするときや上り坂など、自分はほとんど動かないけれど機械は前進させたい場合に便利な機能です。また、最大速度で刈り込みを行いたい場合にも便利です。
ハンドルを持ったまま指を前へ伸ばして、走行アシストハンドルを握る(図 21)。
ふたつのハンドルを握り込んで、希望速度まで速度を上げる。
アシスト走行が不要になったら、走行アシストハンドルから手を離す。
Important: 走行アシストハンドルハンドルから手を離し、歩行を停止するまで、自走運転が続きます。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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エンジンを停止するには、ブレードコントロールバーから手を離します。
Important: ブレードコントロールバーから手を離離すと、エンジンと刈り込みブレードの両方が 3 秒以内に停止するのが正常です。もし正しく停止しない場合には、直ちに機械の使用を停止し、代理店にご連絡ください。
出荷時に、刈りかすをリサイクリング(粉砕して芝生に戻す)設定にしてあります。
集草バッグが取り付けてあって「バッグ・オン・デマンド」レバーが集草にセットされている場合には、レバーをリサイクリングにセットしてください;バッグ・オン・デマンド・レバーを参照してください。側方排出シュートが取り付けられている場合は外してください;側方排出シュートを取り外すを参照してください。
刈りかすを集めたい場合には集草バッグを使います。
側方排出シュートが取り付けられている場合は外してください;側方排出シュートを取り外すを参照してください。「バッグ・オン・デマンド」レバーがリサイクリングにセットされている場合には、集草にセットしてください;バッグ・オン・デマンド・レバーを参照してください。
集草バッグの取り外しは、集草バッグを取り付けると逆の手順で行います。
集草バッグを装着したままの状態で、集草しないリサイクリング刈り込みと刈りかすや落ち葉を集めながらの刈り込みを切り替えることができます。
非常に背の高い草を刈る時には側方排出にしてください。
集草バッグが取り付けてあって「バッグ・オン・デマンド」レバーが集草にセットされている場合には、レバーをリサイクリングにセットしてください;バッグ・オン・デマンド・レバーを参照してください。
側面にあるデフレクタを持ち上げて、側方排出シュートを取り付ける(図 25)。
側面にあるデフレクタを持ち上げ、側方排出シュートを取り外し、側面デフレクタをもとに戻す。
これから機械で作業する場所をよく確認し、機械に巻き込まれそうなものはすべて取り除きましょう。
刈り込み中にブレードを硬いものに当てないように注意してください。障害物があるとわかっている場所は絶対に刈り込まないでください。
機械が何かにぶつかったり、異常な振動を始めたら直ちにエンジンを停止させ、点火プラグのコードをはずし、機械が破損していないか点検してください。
シーズンの始めにブレードを新しいものに交換することをお奨めします。
また、ブレードは必要に応じて交換し、その際はToroの純正部品をご使用ください。
一度に刈り込む量は草丈のおよそ 1/3 程度までとしましょう。芝草がまばらにしか生えていない時や、成長が遅い時期(晩秋)以外は、刈高を 54mm 以下にしないようにするのが良いでしょう。刈高を調整するを参照。
草丈が15cmを超えるような場所を刈り込む時には、最初に一番高い刈高でゆっくりと刈り込み、次に刈高を下げて刈るときれいにできます。草丈が高すぎるとブレードに絡みついてエンジンが停止する場合があります。
ぬれた芝草やぬれた落ち葉は、あちらこちらにへばりつきやすく、刈り込みユニットに詰まってエンジンを停止させがちです。ぬれた芝の刈り込みは避けてください。
非常に乾燥した日には火災が起きやすくなります。気象警報などに注意し、機械の周囲に乾いた草や葉を放置しないように注意してください。
刈り込みの方向を毎回変えましょう。刈りかすが満遍なく分散し、自然に分解されて肥料となる点でもメリットがあります。
刈り上がりに満足できない場合には、以下の1つまたはそれ以上をお試しください:
ブレードを交換するかブレードの研磨を行う。
刈り込み時の歩く速度を遅くする。
刈り込みデッキの刈高設定を高くする。
刈り込み頻度を増やす。
刈り幅をすこしダブらせるようにしながら刈り込む。
一度刈り込みをした後、芝生の半分程度が落ち葉の上から透けて見える程度になっていることを確認してください。落ち葉の場合には、一回では完全に刈り込めない場合があります。
落ち葉が 13cm 以上の深さに積もっている場合には、前輪の高さを、後輪よりも1~2ノッチ高くセットしてください。
落ち葉を十分に細かく切断できない場合には、歩く速度を落としてください。
火災防止のため、機械に刈りかすなどが溜まらないようにしてください。オイルや燃料がこぼれた場合はふき取ってください。
閉めきった場所に本機を保管する場合は、エンジンが十分冷えていることを確認してください。
ガス湯沸かし器のパイロット火やストーブなど裸火や火花を発するものがある近くでは、絶対に機械や燃料容器を保管・格納しないでください。
トラックなどへの機械の積み下ろしは十分注意して行ってください。
車体が落下しないように確実に固定してください。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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機体のハウジングの下側から刈かすなどが飛び出すことがある。
保護メガネ等着用のこと。
エンジン作動中は、運転位置(ハンドルの後ろ)から離れない。
近くに人を寄せないこと。
刈り込み作業が終わったらすぐに機械を洗浄するのがベストです。
舗装された平らな場所に駐車する。
エンジンを停止させたら、すべての部分が完全に停止するまで運転位置を離れないでください。
刈り込みデッキを一番低い刈高に降下させる;刈高を調整するを参照。
後部デフレクタの裏側(刈りかすがハウジングから集草バッグに入る部分)を洗浄する。
Note: 「バッグ・オン・デマンド」エリアをレバー前位置と後位置の両方で丁寧に清掃する。
洗浄ポートにホースを接続し、ホースを水道栓につなぐ(図 26)。
水道栓を開く。
エンジンを始動してブレードを回転させ、デッキ下から刈りかすが排出されなくなるまで待つ。
エンジンを停止する。
水道を止め、ホースを外す。
エンジンを数分間運転してデッキの裏側から水分を完全に飛ばす。
閉めきった場所に本機を保管する場合は、エンジンが十分冷えていることを確認してください。
不用意にハンドルを開閉するとケーブルが破損して危険である。
ハンドルの開閉操作は、ケーブルを傷つけないように注意して行うこと。
ケーブルの破損を発見したら、弊社の正規代理店に連絡する。
ハンドルブラケットからハンドルノブ(2個)とキャリッジボルト(2本)を外して保管する(図 27)。
Important: ハンドルを折りたたむ時に、ケーブルがをハンドルノブの外側になるようにしてください。
ハンドルを前方に折りたたむ(図 28)。
キャリッジボルトを(頭部を内側にして)ハンドルブラケットの四角い穴とハンドル端部にある上穴に差し込む。各キャリッジボルトの四角い部分が、各ハンドルブラケットの四角い穴(上または下)にはまっていることを確認する(図 29)。
ハンドルブラケットにハンドルノブとキャリッジボルトを仮止めする。
ハンドルを開くにはハンドルを組み立てて取り付けるを参照。
Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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25運転時間ごと |
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1年ごと |
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1年ごとまたは長期保管前 |
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Important: エンジンの整備に関しての詳細は、付属のエンジンマニュアルを参照してください。
整備などの前には、必ず点火プラグコードを外してください。
整備を行う時は必ず手袋と保護めがねを着用してください。
ブレードは大変鋭利です;ブレードに触れると大けがをする危険があります。ブレードの整備を行う場合には手袋をはめる。
絶対に安全装置にいたずらをしないでください。安全装置が適切に作動するかを定期的に点検してください。
機体を傾けると燃料が漏れ出す可能性がある。燃料は非常に引火・爆発しやすく、人身事故の原因となりうる。燃料タンクが空になるまで運転するか、ポンプを使ってタンクから燃料を抜く;サイホンで吸い出さないこと。
エンジンを止め、各部が完全に停止するのを待つ。
点火プラグのコードを外す(図 30)。
整備作業が終了したら、点火プラグコードを元通りに取り付ける。
Important: オイル交換やブレードの交換のために機体を倒す必要があるときは、まず、通常の運転によって燃料タンクを空にしてください。通常運転で燃料を使いきれない場合には、ポンプなどでタンクから燃料を吸いだしてください。機体を傾けるときには、必ずディップスティックが下になるように横に傾けてください。
エンジンオイルは交換する必要はありませんが、交換する場合には以下の手順で行ってください。
Note: エンジンを始動し、数分間回転させて内部のオイルを温める。オイルを温めると汚れがよく落る。
エンジンオイルの量: 0.47 リットル
オイル粘度:SAE 30 または SAE 10W-30 洗浄性オイル
API 規格:SJ またはそれ以上
平らな場所に駐車する。
整備作業にかかる前にを参照。
キャップを左に回してディップスティックを抜き取る(図 32)。
エアフィルタが下になるように機体を横に傾けて、エンジンオイル補給口からエンジンオイルを抜く(図 33)。
オイルが抜けたら機体を元通りに立てる。
オイル補給管から、必要量の約 3/4 をエンジンに入れる。
オイルがエンジン内部に落ち着くまで 3 分間ほど待つ。
きれいなウェスでディップスティックをぬぐう。
補給口にディップスティックを差し込んでねじ部を最後まで締め、もう一度抜き取る。
ディップスティックの目印で油量を点検する(図 32)。
油量がディップスティックの ADD マークより足りなければ、補給管から少量を補給し、3分間待って量を確認する。 FULL マークになるまでステップ8~10を繰り返す。
油量がディップスティックの FULL マークより上にある場合は、余分のオイルを抜いて FULL マークまで戻す。
Important: オイル量が少なすぎても多すぎても、そのままでエンジンを運転するとエンジンを破損させる恐れがあります。
ディップスティックをしっかり取り付ける。
使用済みのオイルは適切に処分してください。
整備間隔 | 整備手順 |
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1年ごと |
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Important: ブレードを適切に取り付けるにはトルクレンチが必要です。トルクレンチをお持ちでない場合や、この整備に不安がある場合には、弊社の正規サービスディーラにご相談ください。
燃料が無くなったら、そのたびにブレードを点検してください。ブレードに破損や割れを発見した場合には直ちに交換してください。刃先が鈍くなっていたり、曲がったりしている場合には、研磨または交換してください。
ブレードは大変鋭利である;ブレードに触れると大けがをする危険がある。
ブレードの整備を行う場合には手袋をはめる。
整備作業にかかる前にを参照。
機体を傾けるときには、エアフィルタが上になるように傾ける。
角材などを使ってブレードをしっかり保持する(図 34)。
ブレードを取り外す。外したボルト類はすべて保管する(図 34)。
新しいブレードを取り付ける。外したボルト類を使用する(図 35)。
Important: ブレードの立っている側(セール部)がハウジングを向くのが正しい取り付け方です。
トルクレンチを使って、ブレードを82 N·m(8.3 kg.m = 60 ft-lb)に締め付ける。
Important: 82N·m(60ft-lb)のトルク締めは非常に強い力を必要とします。ブレードを角材などでしっかり保持し、トルクレンチに自分の体重をしっかり掛けてボルトを確実に締め付けてください。このボルトは相当に強く締め付けても、締め付けすぎになることはまずありません。
保管は、汚れていない乾燥した場所で行う。
シーズン最後の燃料補給の時に、燃料スタビライザ(Toro Premium Fuel Treatment など)を添加しておく。
抜き取った燃料は適切に処分する。それぞれの地域の法律などに従って処分すること。
Note: エンジンの掛かりが悪い一番の原因は燃料タンク内部で燃料が劣化することです。燃料安定剤を入れない場合は30日以上の燃料保管をしないでください。安定剤を入れた場合でも90日以上の保管はしないでください。
エンジンを始動し、燃料切れで自然に停止するまで放置する。
もう一度エンジンを掛ける。
エンジンが再度始動したら自然停止まで運転する。プライミングしてもエンジンを始動できなくなれば内部のガソリンが完全になくなったとみなしてよい。
点火コードを取り外す。
点火プラグを外し、30cc のエンジンオイルを、プラグの取り付け穴から流し込み、スタータロープを ゆっくりと 数回引いて、エンジンオイルをシリンダ内部全体にゆきわたらせ、保管期間中の防錆とする。
点火プラグをゆるく取り付ける。
機体各部のゆるみを点検し、必要な締め付けや交換、修理を行う。
各ボルト類の締め付けを確認する。
点火プラグを外し、スタータロープを使ってエンジンを勢い良く回転させて内部のオイルを飛ばす。
点火プラグを取り付け、20N·m(2kg.m = 15ft-lb)にトルク締めする。
必要な整備をすべて行う;整備作業にかかる前にを参照。
エンジンオイルの量を点検する;エンジンオイルの量を点検するを参照。
燃料タンクに新しい燃料を入れる;燃料を補給するを参照。
点火コードを接続する。