このキットは、集約的で高度な管理を受けている公園、ゴルフ場、スポーツフィールドその他の芝生において、薬剤を散布するにあたっての薬剤の混和を補助することを主たる目的として製造されております。 このキットは、芝生に液剤を散布するための専用装置のための補助装置(アタッチメント)であり、そのような業務に従事するプロのオペレータが運転操作することを前提として製造されています。
この製品は、関連するEU規制に適合しています; 詳細については、DOC シート(規格適合証明書)をご覧ください。
この説明書を読んで製品の運転方法や整備方法を十分に理解してください。オペレータや周囲の人の人身事故や製品の損傷を防ぐ上で大切な情報が記載されています。製品の設計製造、特に安全性には常に最大の注意を払っておりますが、この製品を適切かつ安全に使用するのはお客様の責任です。
弊社のウェブサイトwww.Toro.comで、製品の安全な取扱いや運転に関する講習資料、アクセサリ情報の閲覧、代理店についての情報閲覧、お買い上げ製品の登録などを行っていただくことができます。
整備について、また純正部品についてなど、分からないことはお気軽に弊社代理店またはカスタマーサービスにおたずねください。お問い合わせの際には、必ず製品のモデル番号とシリアル番号をお知らせください。Figure 1にモデル番号とシリアル番号を刻印した銘板の取り付け位置を示します。
CALIFORNIA
Proposition 65 Warning
米国カリフォルニア州では、この製品に、ガンや先天性異常などの原因となる化学物質が含まれているとされております。
米国カリフォルニア州では、この製品を使用した場合、ガンや先天性異常などを誘発する物質に触れる可能性があるとされております。
この説明書では、危険についての注意を促すための警告記号(Figure 2)を使用しております。これらは死亡事故を含む重大な人身事故を防止するための注意ですから、必ずお守りください。
この他に2つの言葉で注意を促しています。重要「重要」は製品の構造などについての注意点を、注はその他の注意点を表しています。
この散布装置で取り扱う農薬は人体や動植物、土壌などに危険を及ぼす可能性があるので取り扱いには十分注意すること。
自分自身の安全を守るために、農薬を取り扱う前に、容器に張ってあるラベルや安全データシート(MSDS)など取り扱い上の注意をよく読んで理解し、薬剤メーカーの指示を守る。たとえば、保護マスクとめがね(ゴグル)、手袋など、薬剤との接触を防止し危険から身を守ることのできる適切な保護対策を講じる。
散布する薬剤は一種類とは限らないので、取り扱っているすべての薬剤に関して注意事項を必ず確認する。
上記安全確保に必要な情報が手に入らない場合には、この装置の運転を拒否すること!
散布装置の取り扱いを開始するまえに、その装置を前回使用したあとに薬剤メーカーの指示に従って3回のすすぎ洗いや必要な中和処理が行われたかを確認すること。
十分な量の水と石鹸を身近に常備し、薬剤が皮膚に直接触れた場合には、直ちに洗い流すこと。
Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。
スプレーヤを洗浄する;オペレーターズマニュアルの「スプレーヤの洗浄」を参照。
平らな場所に駐車し、駐車ブレーキを掛け、エンジンを停止させてキーを抜き取る; オペレーターズマニュアルを参照。
この作業に必要なパーツ
エダクタバルブのブラケット(他のキットと共に既に取り付け済みの場合があります) | 1 |
フランジヘッドボルト(5/16 x 3/4 インチ) | 2 |
フランジロックナット(5/16 インチ) | 2 |
ワッシャ(5/16 インチ) | 2 |
エダクタバルブアセンブリ | 1 |
フランジナット (1/4インチ) | 2 |
攪拌バイパスホースアセンブリ(25 x 305mm) | 1 |
圧力解放ホース | 1 |
給液ホースアセンブリ | 1 |
車体の後部に行き、バルブ取り付けブラケットを探し出す。
Figure 3のように3本のホースを取り外す。
Note: ホースは廃棄してください。ホースクランプ、ガスケット、リテーナは ブラケットとエダクタバルブアセンブリを取り付ける、攪拌バイパスホースを取り付ける 、圧力解放ホースアセンブリを取り付ける で使用します。
圧力解放バルブをスプレーヤのポンプのT字フィッティングに固定しているリテーナを外して解放バルブ(リリーフバルブ)を取り外す (Figure 4)。
Figure 4に示すように、圧力解放バルブを回して向きを変更する。
Note: バルブの吐出口を後ろに向けてください。
圧力解放バルブを、T字フィッティングの上部に取り付け、一番奥まで完全に押し込む(Figure 4)。
ステップ 1 で取り外したリテーナを使って、圧力解放バルブをT字フィッティングに固定する。
上側T字フィッティングを右まわりに 45°程度回転させる(Figure 5)。
バルブマウントブラケットをバルブサポートの正面に組み付ける(Figure 6);フランジヘッドボルト(5/16 x 3/4 インチ)4本、フランジロックナット(5/16 インチ)4枚、ワッシャ(5/16インチ)4個を使用する。
エダクタバルブのリデューサアダプタのフランジを、圧力フィルタヘッドのフランジ(Figure 7)に合わせ、ステップ2 (ホースを取り外す)で外したガスケットを間に挟む。
圧力フィルタヘッドのスタッドを、バルブマウントブラケットの穴に合わせる (Figure 7)。
リデューサアダプタのフランジを、圧力フィルタヘッドのフランジ(Figure 7)に組み付け、ステップ2 (ホースを取り外す)で外したフランジクランプで固定する。
エダクタバルブをバルブマウント上部固定する;フランジロックナット(1/4 インチ)2個を使い、1017~67Nm (1.0~1.3kg.m = 90~110in-lb) にトルク締めする。
フランジクランプを手締めする。
新しい攪拌バイパスホースアセンブリのバーブ付き90°フィッティングを、上側T字フィッティングの空いているポートに整列させて90°フィッティングをT字フィッティングの奥まで完全に入れる(Figure 8)。
バーブ付き 90° フィッティングを、リテーナ付きT字フィッティング(Figure 8; ステップ2(ホースを取り外す)で外したもの)に固定する。
新しい攪拌バイパスホースアセンブリのフランジ付きストレートフィッティングとガスケットを、バイパスバルブのフランジに合わせる(Figure 8)。
フランジクランプ(Figure 8;ステップ2(ホースを取り外す)で外したもの)を使って、フランジ付きストレートフィッティングとガスケットを固定する。
圧力解放ホースアセンブリの90°フィッティングを、圧力解放バルブの下にある開いているポートに整列させ、90°フィッティングをポートの奥まで完全に入れる(Figure 9)。
圧力解放ホースアセンブリのもう一方の90°フィッティングを、下側T字フィッティング(バルブマウントに固定)の空いているポートに整列させ、90°フィッティングをポートの奥まで完全に入れる(Figure 9)。
90° フィッティングを上側T字フィッティングに固定する(Figure 9);ステップ2(ホースを取り外す)で外したリテーナを使用する。
圧力解放ホースアセンブリのもう一方の90°フィッティングを、下側T字フィッティング(バルブマウントに固定)の空いているポートに整列させ、90°フィッティングをポートの奥まで完全に入れる(Figure 10)。
90° フィッティングをポンプのT字フィッティングに固定する(Figure 10);ステップ1(圧力解放バルブと上側T字フィッティングの位置を変更する)で外したリテーナを使用する。
圧力側ホースアセンブリのバーブ付きストレートフィッティングを、エダクタバルブの底部ポートに整列させて、ストレートフィッティングをバルブの奥まで完全に入れる(Figure 11)。
リテーナを使って、バーブ付きストレートフィッティングをエダクタバルブ(Figure 9)に固定する。
この作業に必要なパーツ
エダクタマウント | 1 |
フランジロックナット(5/16 インチ) | 1 |
バックプレート・アセンブリ | 1 |
右クレードルアーム | 1 |
左クレードルアーム | 1 |
ブッシュ | 2 |
ピボットピン | 2 |
ジャムナット(3/8 インチ) | 2 |
ハンドル | 2 |
ボルト(3/8 x 1-1/4 インチ) | 2 |
固定ねじ | 2 |
ヘアピン | 2 |
平ワッシャ | 2 |
タンクのふたのストップを液剤タンクの後部固定ベルトのキャリッジボルト2本に固定しているフランジロックナット(2本)を外してタンクのふたのストップを取り外す(Figure 12)。
Note: タンクのふたのストップとフランジナットは捨てないでください。
Figure 13のように、エダクタマウントのスロットを、タンク後部の固定ベルトの下側の2本のキャリッジボルトに合わせる。
下側キャリッジボルトにフランジロックナット(5/16 インチ)を仮止めする(Figure 13)。
ステップ1で外したタンクのふたのストップとフランジロックナット2個を、上側キャリッジボルト2本に取り付ける(Figure 14)。
フランジロックナット(3個)を、19.78~25.42Nm(2.0~2.6kg.m = 175~225in-lb)にトルク締めする。
クレードルアームの上側の穴にピボットピンを通す (Figure 15)。
ボルト (3/8 x 1-1/4 インチ) のねじ山にロッキングコンパウンド(取り外し可能タイプ)を塗りつける。
ボルト (3/8 x 1-1/4 インチ) をクレードルアームの下側の穴から、ピボットピン(Figure 15)のリテーナに通し、ジャムナット (3/8 インチ) を取り付けて15~17Nm (1.5~1.8kg.m = 11~13ft-lb)にトルク締めする。
ボルト (3/8 x 1-1/4 インチ) にハンドルを取り付け、ハンドルをジャムナットに締め付けてハンドルを手締めする (Figure 15)。
もう一方のクレードルアームにも上記 1 ~ 4 の作業を行う (Figure 15)。
メインサポートフレームのピボットチューブのそれぞれの端部にフランジ付きブッシュ(内径 3/4 インチ)を入れる (Figure 16)。
バックプレートの左右のハブにフランジ付きブッシュ(内径 1/2 インチ)を入れる (Figure 16)。
Note: 各ブッシュのフランジを、ハブの外側に合わせてください。
右クレードルアームの下側ピボットピンを、ピボットチューブの右側からピボットに通して組み付ける (Figure 16)。
Note: アームの上側ピボットピンを、バックプレートの右側ハブに整列させる。
右クレードルアームの上側ピボットピンを、バックプレートの右側ハブに組み付ける (Figure 16)。
上側ピボットピンをバックプレートに固定する; ワッシャ (1/2 インチ) とヘアピンを使用する (Figure 16)。
左クレードルアームのハブを、ピボットチューブの左側フランジブッシュから突き出ている右クレードルアームの下側ピボットピンの端部に組み付ける (Figure 16)。
Note: アームの上側ピボットピンを、バックプレートの左側ハブに整列させる。
左クレードルアームの上側ピボットピンを、バックプレートの左側ハブに組み付ける (Figure 16)。
左クレードルアームの上側ピボットピンをバックプレートに固定する;ワッシャ (1/2 インチ) とヘアピンを使用する (Figure 16)。
左アームの下側ヒンジ部に固定ねじ(2本)を取り付ける(Figure 17)。
Note: 後でクレードル・システムの調整を行うので、固定ねじは本締めしないでください。
この作業に必要なパーツ
スプリング | 2 |
フレームアセンブリの側面にあるアングルタブの下端についている穴にスプリングを取り付ける(Figure 18)。
スプリングの一方の端を穴に引っ掛け、もう一方の端をスプリングポストに引っ掛ける(Figure 18)。
スプリングの端部が柱の溝に適切にはまっていることを確認する(Figure 18)。
反対側にも、ステップ1~3の作業を行う。
左アームの固定ねじを本締めする。
クレードルアセンブリを上の「移動」位置に動かしてトングの調整を行う。
ハンドル部を持ってアセンブリを持ち上げながら少しタンク側に倒す。
クロス・バーの下にトングを通す(溶接されているタブがフレーム・アセンブリの上部にくるように)。
アセンブリをタンク側に倒す。
プラスチック製のストップがスプリングのタブに接触していることを確認し、クレードルのバックプレート・アセンブリに力をかけて、スプリングタブを途中まで縮める(Figure 19)
バックプレートへの圧力を保持したまま、トングを手前にスライドさせてトングプレートのリップをクロスバーに接触させる(Figure 20)。
トングの締結具を締めて固定し、固定が完了したらバックプレートにかけていた力を抜く。
Note: クレードルにガタがあるかどうかをチェックしてください。フレーム・アセンブリにガタなく、適正に保持されていれば問題ありません。エダクタをロック位置に取り付けたあとでもういちどこの調整を行ってロック位置の調整を行うことができます。
この作業に必要なパーツ
ハンドル | 1 |
ソケットヘッドねじ (#10-24 x 1/2 インチ) | 2 |
ラッチポスト | 1 |
スプリングクリップ | 1 |
ボルト(#10-24 x 1/2 inch) | 2 |
ロックナット(#10-24) | 2 |
エダクタ | 1 |
フランジヘッドボルト(5/16 x 3/4 インチ) | 2 |
フランジロックナット(5/16 インチ) | 2 |
ラッチハンドル | 1 |
ボルト(3/8 x 1インチ) | 4 |
フランジ付き鋸歯ナット(3/8 インチ) | 4 |
T字フィッティングとドレンバルブ | 1 |
ガスケット | 1 |
フランジクランプ | 1 |
Note: ラッチハンドルとラッチポストはエダクタのハンドルの左右どちらの側にでも取り付けられます。
エダクタのハンドルにラッチポストを組み付ける (Figure 21); ソケットヘッドねじ (#10-24 x 1/2 インチ) 2本を使用する。
ラッチハンドルにスプリングクリップを取り付ける (Figure 21); ボルト (#10-24 x 1/2 インチ) 2本とロックナット (#10-24) 2個を使用する。
ハンドルをエダクタの取り付けプレートに組み付ける (Figure 21); フランジヘッドボルト (5/16 x 3/4 インチ) 2本とフランジロックナット (5/16 インチ) を使用する。
クレードルを下位置にセットする。
エダクタ取り付けプレートの穴を、クレードルサポートフレームのスロットに合わせる (Figure 22)。
Note: 締結具は、エダクタを最初に移動位置にセットしたときに一緒に移動できる程度に仮止めとしておいてください。そうすれば、エダクタの移動と整列の調整ができます。
ボルト 4 本(3/8 x 1 インチ)とロックナット(3/8 インチ)で、エダクタを取り付ける。
Note: この時点ではまだボルトの本締めを行わないでください。
以下の要領で、クレードル・アセンブリに入っているエダクタを注意深く持ち上げて移動位置にセットする:
ハンドル下部を持ってエダクタを持ち上げながら少しタンク側に倒す。
クロスバーの下にトングを通す(溶接されているタブがフレーム・アセンブリの上部にくるように)。
次に、アセンブリをタンク側に動かしてスプリングクリップとフレーム下部の大きいピボットチューブとを整列させる。
そして Figure 23のように、スプリングクリップをピボットチューブにはめる。
クレードルのバックプレート上のエダクタの高さを点検し、必要に応じて調整する。
エダクタをクレードルに固定する締結具の本締めを行う。
Note: ボルト・ナットを36~45 Nm(9.3~11.8 kg.m = 27~33 ft-lb)にトルク締めする。
左側ピボットアームの固定ねじ(2本)を本締めする;Figure 17 (クレードルアームをサポートフレームに組み付ける) を参照。
タンク固定ベルト上のエダクタアセンブリの全体の位置を点検する。
Note: エダクタは移動位置で真っ直ぐに立っていることが必要である。フレームアセンブリの下部のロックナットをゆるめてタンクに固定する。ロックナットは外さないこと。必要に応じて位置を調整し、ロックナットを締め付ける。ベルトがタンクに確実に固定されていることを確認してください。
ドレンバルブ用のT字フィッティングのフランジを、エダクタの前側フランジに合わせる (Figure 24)。
Note: ドレンバルブのハンドルが外向きになるように取り付けてください。
ガスケットとフランジ付きクランプ使って、T字フィッティングをエダクタに組み付け、クランプを手締めする(Figure 24)。
この作業に必要なパーツ
バルクヘッドフィッティング | 1 |
シール | 1 |
ロックリング | 1 |
キャリッジボルト(5/16 x 1インチ) | 1 |
エダクタホースアセンブリ | 1 |
フランジロックナット(5/16 インチ) | 1 |
リテーナ | 1 |
R クランプ(5/16 インチ) | 1 |
ガスケット | 1 |
フランジクランプ | 1 |
メインタンクの蓋を開けてフィルタバスケットを取り外す(Figure 25)。
Figure 26 に示されているタンク前部の位置を探し出す。
Note: 円の中心にあるドリルマークを探し出す。
9 cm の円形ノコを使ってマークのところに穴を切る(Figure 26)。
Note: バルクヘッドをはめるために、穴を少しだけ拡大する必要があります。
穴あけが終了したら、穴のエッジ部分のバリなどをきれいに除去し、また、穴を切る際にタンク内部に落ちたごみや樹脂の粉を完全に取り除く。
バルクヘッドのフィッティングにシールを取り付ける(Figure 27)。
先ほどタンクに穴を開けるで作った穴を通して、バルクヘッドフィッティングとシールを、タンクの内側から取り付ける (Figure 27)。
ロックリングを使ってバルクヘッドをタンクに固定する(Figure 27)。
フィルタバスケットを取り付け、液剤タンクのふたを閉じる。
液剤タンクの前側固定ベルトを固定しているボルト(3/8 x 7 インチ) 2本、ワッシャ(3/8 インチ)4枚、ロックナット (3/8 インチ)2個を取り外す(Figure 28)。
Figure 28に示すように、キャリッジボルト (5/16 x 1 インチ)を固定ベルトの2番目の穴に入れる。
前側の固定ベルトを組み合わせる:ステップ 1で外したボルト(2本)、ワッシャ(4枚)、ロックナット(2個)を使用し、ボルト・ナットは手締めする(Figure 28)。
エダクタホースアセンブリにRクランプを通す(Figure 29)。
エダクタホースアセンブリのバーブ付き 90°フィッティングを、バルクヘッドのフィッティングに取り付け、バーブ付きフィッティングをバルクヘッドのフィッティングにリテーナで固定する(Figure 29)。
キャリッジボルトにRクランプを仮止めし、取り付け、フランジナット(5/16 インチ)を使用してクランプを固定する(Figure 29)。
Note: フランジナットは、ホースアセンブリの他端の取り付けが終了した後に締め付けます。
エダクタホースアセンブリのバーブ付きストレートフィッティングを、エダクタ用のT字フィッティングのフランジに組み付け、クランプを手締めする(Figure 30)。
エダクタのハンドルを何度か上下動作させて、エダクタが自由に動くことを確認する。
Note: 必要に応じ、エダクタホースに合わせてRクランプの位置を調整する(Figure 29)。
Rクランプを固定しているフランジロックナット(5/16 インチ)を 19.78~25.42Nm (2.0~2.6kg.m = 175~225in-lb)にトルク締めする。
この作業に必要なパーツ
エダクタの給液ホース | 1 |
フランジクランプ | 1 |
ガスケット | 1 |
リテーナ | 1 |
エダクタの給液ホースのバーブ付きストレートフィッティングを、ガスケットおよびフランジクランプと共にフランジに組み付ける(Figure 31)。
エダクタの給液ホースの他端を、ポンプを越えてエダクタ停止バルブへと導く。
エダクタの給液ホースのバーブ付き90°フィッティングを、エダクタ停止バルブの空いているポートに組み付ける (Figure 32)。
リテーナを使って、バーブ付きフィッティングを停止バルブに固定する(Figure 32)。
エダクタ給液ホースをエダクタに固定しているフランジクランプを締め付ける。
この作業に必要なパーツ
吸い込みランスとホース (オプション) | 1 |
Note: 吸い込みランスとホースはオプションです。詳細については弊社代理店におたずねください。
吸い込みランスとホースは後のために保管する。薬液プレミックス・キットの使用に関する書類を読み、読後に保管する。
Close section農薬は人体に危険を及ぼす恐れがある。
農薬を使う前に、農薬容器に張ってあるラベルをよく読み、メーカーの指示を全て守って使用する。
スプレーを皮膚に付けない。万一付着した場合には真水と洗剤で十分に洗い落とす。
作業にあたっては保護ゴーグルなど、メーカーが指定する安全対策を必ず実行する。
蓋は左に回すと開きます。 閉めるときは、蓋を完全に閉じてから右に回してロックしてください。 移動位置に持ち上げる時には蓋は閉じてロックおかなければいけません。
Close section通常は移動走行位置に格納しておき、エダクタを上下に移動するときにはこれらのハンドルを使います(Figure 33)。
Close sectionエダクタに入れた薬品を、ホースを通じてメインタンクに送る時にはこのバルブを使用します。
Close sectionエダクタタンクの内部に薬剤容器のすすぎ口(Figure 34)が設けてあります。薬剤容器が空になったら、容器をさかさまにし、容器のフチの部分を使ってリンスの口を押して容器の内部を洗ってください。ボトルリンスは、液剤タンクの液で洗浄されます。空の薬剤容器は、ボトルリンスの吐出口から噴出する液剤タンクからの薬液で洗浄されます。
フラッシュバルブ(Figure 33)は、エダクタタンクの内部をすすぎ洗いするためのバルブです。フラッシュバルブから出てくる洗浄液は、液剤タンクの液です。フラッシュバルブのハンドルを右に 90° 回すと洗浄、左に 90° 回すと洗浄停止となります。
Close sectionエダクタのハンドルを握りラッチポストからラッチハンドルを外す (Figure 35 と Figure 36)。
エダクタのハンドルの他にエダクタのクレードル上部でもエダクタのハンドルを握り、ハンドルを引き出すようにしてスプリングクリップをピボットチューブから外す (Figure 35 と Figure 37)。
エダクタのハンドルを外側下方に向けて引いて、バックプレートの車体内側にあるフックをメインサポートフレームアセンブリのラッチロッドから逃がす (Figure 38)。
エダクタのハンドルを少しずつ外側へ引きながらエダクタを完全に降ろす (Figure 39)。
Note: エダクタの底部を外側に倒してラッチのフックをメインサポートフレームの底部のスプリングプレートに合わせてください。
バックプレートのラッチがスプリングプレートの下へ来たら (Figure 40のA)、エダクタのハンドルを車体内側へ回転させてラッチのフック部分をスプリングプレートの裏側に合わせる (Figure 40のB)。
エダクタのハンドルの他にエダクタのクレードル上部のハンドルも握り、ハンドルを外側に引き出すようにしてラッチのフック部分をスプリングプレートの外側に合わせる (Figure 37 と Figure 40)。
エダクタのハンドルを少しずつ外側へ引きながらエダクタを持ち上げる (Figure 39)。
Note: エダクタの上部を機体内側に向けて倒すようにして、バックプレートの車体内側にあるラッチをメインサポートフレームアセンブリのラッチロッドに合わせる。
クレードル上部のハンドルを押し込んで、ラッチのフック部分をメインサポートフレームのラッチロッドの後ろに合わせる (Figure 38)。
エダクタのハンドルを押し込んでフックをラッチロッドまで上げ、スプリングクリップがピボットチューブの周囲に完全に収まるようにする (Figure 37)。
ラッチハンドルを引いてラッチポストに止める(Figure 36)。
Important: スプレーヤを停止させた状態で作業中に、エンジンやラジエター、マフラーなどからの熱が原因でターフを傷めてしまう可能性があります。停止モードとは、走行しないで撹拌だけを行う、ハンドガンで手撒きする、歩行型ブームで手撒きするなどを言います。
これらの場合には以下の注意を守ってください:
酷暑の時期や極めて乾燥している時期にはターフが大きなストレスを受けているので、ターフ上に停止して散布するのは避ける。
停止モードで作業する時には、ターフの上に停止しないようにする。可能な限り、カートパスなどに停車する。
ターフ上に停車する時は、停車時間をできるだけ短くする。ターフへの害は温度と時間の両方が影響することを忘れないようにする。
エンジンの回転速度をできるだけ下げ、必要最小限の水圧と水量で作業する。これにより、発熱をできるだけ小さくし、また冷却ファンからの熱風をゆるやかにすることができる。
停止モードで作業するときには、エンジンの熱ができるだけ上に逃げるようにエンジンガード&運転席アセンブリを倒し、車体上部に通風領域を確保する。運転席の倒し方については オペレーターズマニュアル を参照のこと。
Note: 熱の害が心配される場合には、車両の下に防熱ブランケットを敷いてください。ターフスプレーヤ用防熱ブランケットは、トロの代理店で入手することができます。
Close sectionここで説明する操作手順は、以下の準備ができていることを前提としております:スプレーヤのエンジンが作動しており、ポンプが作動していて希望する水圧を発生させており、スロットルが中間位置にセットされている。
Note: エダクタの始動前に、エダクタのホッパーバルブとフラッシュバルブを閉じておいてください。
昇降ハンドルを使ってエダクタを下げる(Figure 41)。
ふたを開けて、内部に異物(流れを妨げる可能性のあるものや薬剤を汚染する可能性のあるもの)がないか調べる(Figure 41)。
ふたを閉じ、カバーを右に回してふたをロックする。
エダクタ停止バルブについているハンドルを回して開く(Figure 42)。
エダクタ内にタンクからの液が流入する。
ホッパー下部についているホッパーバルブ(赤いノブ)を開く(Figure 41)。
カバーを左に回してふたのロックを解除し、ふたを開ける。
エダクタ停止バルブを開く。
ホッパーバルブを開く(Figure 41)。
必要量の薬剤をホッパーに投入する。
Note: 薬剤(原液や粉剤)をホッパーからこぼさないように注意する。
必要に応じ、空になった薬剤容器を以下の手順で洗う:
容器をさかさまにして容器の口のヘリの部分でバルブを押す;Figure 34(ボトルリンス(薬剤容器すすぎ))を参照。
ボトルリンスの吐出口から液が噴出して容器内部が洗浄される。
容器を持ち上げるとバルブが閉じて洗浄が終わる。
以下の要領でエダクタのホッパーの洗浄を行う:
エダクタを上げ、移動走行用ストラップで支える(Figure 41)。
エダクタ停止バルブとホッパーバルブを閉じる(Figure 41)。
Note: 棒の吸い込み能力はエダクタの圧力および流量によって変わります。圧力を 10.34bar (150 PSI)を超えない程度に設定するとスムースです。
吸い込み棒の本体部を、ホッパーのドレン部のOリングシールのところまでエダクタに入れる。
棒の開放側を使って薬剤の袋や容器に穴を開けて吸い込みやすくする。
吸い込みが終わったら、棒の先端部をバケツに入ったきれいな水に入れて洗浄する。
棒本体部をエダクタから外し、棒内部に残っている薬剤をホッパー内部に出す。
ホッパーバルブ(赤いハンドル)を閉じる。
全部のバルブを閉じる。
Note: 最初にホッパーバルブを閉じる。
残っている薬剤をすべて除去する。
ホッパーのふたを閉じ、カバーを右に回してふたをロックする(Figure 41)。
攪拌バルブを全開位置に戻す。
エダクタを移動走行位置に戻し、移動走行用ストラップで固定する(Figure 41)。
Problem | Possible Cause | Corrective Action |
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エダクタの吸い込みが悪い |
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すすぎや洗浄ができない |
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フィッティング部分で漏れる |
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