整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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この機械は回転刃を使用するロータリー式乗用芝刈り機であり、そのような業務に従事するプロのオペレータが運転操作することを前提として製造されています。この製品は、集約的で高度な管理を受けているゴルフ場やスポーツフィールドの芝生、あるいは商用目的で使用される芝生に対する刈り込み管理を行うことを主たる目的として製造されております。本機は、雑草地や道路わきの草刈り、農業用地における刈り取りなどを目的とした機械ではありません。
この説明書を読んで製品の運転方法や整備方法を十分に理解し、他人に迷惑の掛からない、適切で安全な方法でご使用ください。この製品を適切かつ安全に使用するのはお客様の責任です。
弊社のウェブサイト www.Toro.com で安全講習や運転講習の狩猟、アクセサリ情報の閲覧、代理店についての情報閲覧、お買い上げ製品の登録などを行っていただくことができます。
整備について、また純正部品についてなど、分からないことはお気軽に弊社代理店またはカスタマーサービスにおたずねください。お問い合わせの際には、必ず製品のモデル番号とシリアル番号をお知らせください。図 1 は、モデル番号とシリアル番号を刻印した銘板の取り付け位置(機械の右前フレーム部材)を示します。いまのうちに番号をメモしておきましょう。
この説明書では、危険についての注意を促すための警告記号(図 2)を使用しております。これらは死亡事故を含む重大な人身事故を防止するための注意ですから、必ずお守りください。
この他に2つの言葉で注意を促しています。重要 は製品の構造などについての注意点を、注はその他の注意点を表しています。
この製品は、関連するEU規制に適合しています。詳細については、DOC シート(規格適合証明書)をご覧ください。
カリフォルニア州
第65号決議による警告
カリフォルニア州では、ディーゼルエンジンの排気には発癌性や先天性異常などの原因となる物質が含まれているとされております。
トロの純正スパークアレスタは、USDA森林局の適合品です。
カリフォルニア州の森林地帯・潅木地帯・草地などでこの機械を使用する場合には、エンジンに同州公共資源法第4442章に規定される正常に機能するスパークアレスタが装着されていること、エンジンに対して森林等の火災防止措置をほどこされていることが義務づけられており、これを満たさない機械は、第4442章または4443章違犯となります。
この製品に使用されているスパーク式着火装置は、カナダの ICES-002 標準に適合しています。
詳細については、マシンに同梱されているエンジンメーカーからの情報をご参照ください。
この機械は、EN ISO 5395:2013 規格およびANSI B71.4-2012 規格に適合しています。
この機械は手足を切断したり物をはね飛ばしたりする能力があります。重大な人身事故を防ぐため、すべての注意事項を厳守してください。
この機械は本来の目的から外れた使用をすると運転者本人や周囲の人間に危険な場合があります。
エンジンを始動する前に必ずこのオペレーターズマニュアルをお読みになり、内容をよく理解してください。
機械の可動部の近くには絶対に手足を近づけないでください。
ガードなどの安全保護機器が正しく取り付けられていない時は、運転しないでください。
排出口の近くに、手足などを近づけないでください。周囲の人や動物を十分に遠ざけてください。
作業場所に子供を近づけないでください。子供に運転させないでください。
整備、燃料補給、詰まりの解除作業などを行う前には、必ずエンジンを停止させてください。
間違った使い方や整備不良は人身事故などの原因となります。事故を防止するため、以下に示す安全上の注意や安全注意標識のついている遵守事項は必ずお守りください 「注意」、「警告」、および「危険」 の記号は、人身の安全に関わる注意事項を示しています。これらの注意を怠ると死亡事故などの重大な人身事故が発生する恐れがあります。
このオペレーターズマニュアルの他の場所に書かれている注意事項も必ずお守りください。
この機械に搭載されているエンジンは、EPA Tier 4 および stage 3b 規制に適合しています。
危険な部分の近くには、見やすい位置に安全ラベルや指示ラベルを貼付しています。破損したりはがれたりした場合は新しいラベルを貼付してください。 |
Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。
この作業に必要なパーツ
警告表示ステッカー | 1 |
CE 規格適合とするためには、P/N 112-5297 を P/N 127-6447 に(4500 シリーズ)、または P/N 127-6448 に(4700 シリーズ)貼り替えてください。
この作業に必要なパーツ
フードラッチブラケット | 1 |
リベット | 2 |
ワッシャ | 1 |
ねじ(¼ x 2 インチ) | 1 |
ロックナット(¼インチ) | 1 |
フードラッチブラケットからフードラッチを外す。
フードラッチブラケットをフードに固定しているリベット2本を外す(図 3)。フードからフードラッチブラケットを外す。
CEロックブラケットとフードラッチブラケットの穴を整列させてフードにセットする(図 4)。
Note: ロックブラケットをフード側に(フードに当てて)取り付けます。ロックブラケットアームについているボルトとナットは外さないでください。
フードの内側にある穴に、ワッシャを整列させる。
ブラケットとワッシャをフードにリベットで固定する(図 4)。
フードラッチブラケットにフックをかける(図 5)。
フードラッチブラケットのもう一つのアームにボルトを差し込んでラッチをロックする(図 6)。ボルトをしっかりと締め付けるが、ナットは締め付けない。
後ローラスクレーパ(オプション)は、スクレーパとローラとの間に 0.5~1mm の平行な隙間があるときに最も効率よく機能するように設計されています。
グリスフィッティングと取り付けねじをゆるめる (図 7)。
スクレーパを上下に移動させてロッドとローラとの隙間が 0.5~1mm になるように調整する。
グリスフィッティングを取り付けて、交互に 41N·m にトルク締めする。
チェンバの後壁および左側面の壁についている取り付け穴を十分に清掃して異物を取り除く。
後部の取り付け穴にマルチングバッフルを取り付け、フランジヘッドボルト 5 本で固定する(図 8)。
どのマルチングバッフルもブレードに触れていないこと、また後チェンバ壁面の内側にはみ出ていないことを確認する。
ハイリフトブレードとマルチングバッフルを組み合わせると、ブレードが破損する恐れがあり万一場合には死亡事故となる。
ハイリフトブレードでの刈り込みにマルチングバッフルを使用してはならない。
運転前にタイヤ空気圧を点検する;タイヤ空気圧を点検するを参照。
Important: マシンの性能を適切に発揮させ、また質の高い刈り込みを実現するために、すべてのタイヤの空気圧を正しく維持してください。タイヤ空気圧は規定値以下にしないで下さい。
エンジンを初めて作動させる前に、後アクスルオイルの量を点検する;後アクスルオイルの点検 を参照。
エンジンを作動させる前エンジンオイルの量を点検する;エンジンオイルの量を点検するを参照。
エンジンを作動させる前に、油圧オイルの量を点検する;油圧オイルの量を点検する を参照。
エンジンを作動させる前に、冷却系統を点検する;冷却系統を点検するを参照。
運転前に機械のグリスアップを行う;ベアリングとブッシュのグリスアップを参照。この作業を怠るとマシンに急激な磨耗が発生しますから十分注意してください。
走行ペダル(図 9)は前進走行と後退走行を制御します。ペダル前部を踏み込むと前進、後部を踏み込むと後退です。
車両を停止させるには、以下のどれかの操作を行います:
ペダルの踏み込みをやめると、ペダルは中央位置に戻り、車両は油圧ダイナミックブレーキによって滑らかに停止します。
後退ペダルを軽く踏む、または踏み込んで短時間保持すると、ダイナミックブレーキよりも早く停止できます。
Note: 緊急停止したい場合には、ダイナミックブレーキに加えて、後退ペダルを踏むか通常ブレーキを併用してください。これが最も早く停止する方法です。
2枚のペダルにより左右の車輪を独立で制御し、旋回性能や駐車、斜面での走行性能を高めています。駐車ブレ ーキを掛けるときや移動走行の際にはロックピンで2枚を連結して使用します(図 9)。
ペダルのロック用ラッチを使って2枚のペダルを連結して駐車ブレーキとします(図 9)。
駐車ブレーキ(図 9)を掛けるには、ペダルロック用ラッチで2枚のペダルを連結し、右ブレーキペダルを踏み込みながら、つま先ペダルを踏み込みます。ブレーキを解除するには、駐車ブレーキラッチが解除される左右どちらかのペダルを踏み込みます。
このペダルを踏み込み、ハンドルを適当な位置に調整します; 調整ができたらペダルから足を離すと調整が固定されます(図 9)。
エンジン速度スイッチ(図 10)は、2つのエンジン速度モードを切り換えます。スイッチを軽くたたくと、エンジン速度を100rpmずつ増加または減少させることができます。スイッチの端を押し下げてそのまま保持すると、エンジンは自動的にハイアイドルまたはローアイドルになります。
PTOスイッチ押し込んだ状態(作動)と引き出した状態(停止)の2つの位置があります。PTO ボタンを引くと刈り込みデッキのブレードが回転を開始します。PTO ボタンを押し込むブレードの回転が止まります(図 10)。
このスイッチ(図 10)で、芝刈り作業用と移動走行用のモードの切り換えを行います。速度レンジ(ハイとロー)の切り換えは、デッキを上昇させ、PTO とクルーズコントロールを解除し、走行ベダルをニュートラル位置にセットし、低速走行状態で行ってください。
Note: ハイ(Hi)レンジでは、デッキを作動させることも、デッキを下降させることもできません。
刈り込みデッキの上昇と下降を行うスイッチです(図 10)。スイッチの前側を押すと下降し、後側を押すと上昇します。刈り込みデッキが降下した状態でマシンを始動する場合には、昇降スイッチを降下側に押してカッティングユニットをフロート刈り込みモードにしてください。
Note: 速度が高速レンジに設定されているとデッキは降下しません。また、エンジンが掛かっているのに着席していない場合には、降下も上昇もできません。キーが ON 位置となっていて、着席しているとデッキは降下します。
クルーズコントロールスイッチは、ペダルを固定して希望走行速度を維持します(図 10)。スイッチ後部を押すとクルーズコントロール機能は解除され、スイッチ中央部はクルーズコントロールスイッチが ON になり、スイッチ前部で希望する走行速度を設定します。
Note: ブレーキペダルを踏み込むか走行ペダルを後退側に軽く踏み込むかするとクルーズコントロールは解除されます。
スイッチ(図 10)の下側を押すとライトが点灯します。スイッチの上側を押すとライトが消灯します。
電動アクセサリ用に電源ソケット(図 12)から12 Vの電源をとることができます。
バッグホルダーは物入れにお使いください(図 12)。
運転席横の調整レバーを外側に引いて運転席を希望の位置にスライドさせ、その位置でレバーから手を離すと運転席が固定されます(図 13)。
ノブを回してアームレストの角度を調整することができます(図 13)。
背もたれの角度を調整するレバーです(図 13)。
適正に調整できると、インジケータに表示が出ます(図 13)。運転席の高さも調整できます;サスペンションを緑色の範囲で調整してください。
体重調整用のレバーです(図 13)。レバーを引き上げると空気圧が高くなり、押し下げると低くなります。体重ゲージが緑色の範囲に入れば、調整は適切です。
インフォセンター LCD は、マシンの運転状態、不具合診断など、マシンに関わる様々な情報を表示します(図 14)。インフォセンターには初期画面(スプラッシュ画面)とメイン画面があります。インフォセンターのどのボタンでも、押せば初期画面とメイン画面とをいつでも切り替えることができ、また、矢印ボタンで選択することによって、希望する項目の内容を確認することができます。
左ボタン, メニューアクセス/バックボタン:このボタンを押すと、インフォセンターのメニューが表示されます。メニュー表示中にこれを押せばメニューを終了します。
中央ボタン:メニューを下向きにスクロールするときに使います。
右ボタン:右向き矢印が表示されたとき、その先にあるメニュー項目を見るために使用します。
ブザー:デッキを下降させるときや、故障発見時などに音が鳴ります。
Note: 各ボタンの機能はメニューの内容によって、変わります。各ボタンについて、その時の機能がアイコンで表示されます。
SERVICE DUE(定期整備時期です) | 定期整備時期であることを示します |
エンジンの回転数(rpm)を表示します. | |
Info icon | |
最高移動走行速度の設定 | |
高速 | |
低速 | |
ファンが逆転中 | |
静止再生を実施する必要があります。 | |
エアインテークヒーターが作動中。 | |
左デッキ上昇 | |
中央デッキ上昇 | |
右デッキ上昇 | |
着席してください。 | |
駐車ブレーキが掛かっている。 | |
レンジが「高速」 | |
ニュートラル | |
レンジが「低速」 | |
冷却水温度(°C または °F) | |
温度(高温) | |
走行または走行ペダル | |
不許可 | |
エンジンを掛ける。 | |
PTOが ON。 | |
クルーズコントロールが ON。 | |
エンジンを止める。 | |
エンジン | |
キースイッチ | |
刈り込みデッキ下降中。 | |
刈り込みデッキ上昇中。 | |
PIN コード | |
油圧オイルの温度 | |
CAN バス | |
インフォセンター | |
不良または故障 | |
中央 | |
右 | |
左 | |
電球 | |
TEC コントローラまたはコントロールワイヤハーネスからの出力 | |
許容範囲を超えています | |
許容範囲未満です | |
/ | 所定範囲外 |
スイッチ | |
スイッチを解除する必要があります. | |
表示されているモードに切り換えてください. | |
表示記号を組み合わせた文章が表示されます。以下に文章の例を示します | |
マシンをニュートラルにセットしてください。 | |
エンジンの始動許可がおりません。 | |
エンジンをシャットダウンします. | |
冷却液が過熱しています。 | |
油圧オイルが過熱しています。 | |
DPFの粒子蓄積表示DPF((ディーゼル粒子フィルタ)の整備については、保守の章を参照してください。 | |
着席するか駐車ブレーキをかけてください. |
インフォセンターのメニューにアクセスするには、メニュー画面が表示されているときにメニューアクセスボタンを押します。ボタンを押すとメインメニューが表示されます。各メニューにおいてどのような内容が表示されるかは、以下の表をご覧ください。
メインメニュー | |
メニュー項目 | 内容 |
Faults(不具合) | 最近に記録された不具合内容を見ることができます。不具合メニューおよびその内容の詳細については、サービスマニュアルを参照するか、弊社ディストリビュータにお問い合わせください。 |
Service(整備) | 使用時間積算記録などの情報を見ることができます。 |
Diagnostics(診断機能) | 診断メニューでは、マシンに現在発生している不具合の診断が表示されます。どのコントロール装置がONになっており、どれがOFFになっているかが表示されますから、故障探究を手早く行うことができます。 |
Settings(設定) | インフォセンターの表示や機械の設定を変更することができます。 |
About(マシンについて) | モデル番号、シリアル番号、ソフトウェアのバージョンなどを確認することができます。 |
Service(整備) | |
メニュー項目 | 内容 |
Hours(運転時間) | マシン、エンジン、リール、およびファンが使用されていた時間およびマシンが移動走行していた時間とオーバーヒートしていた時間が記録されており、これらを確認することができます。 |
Counts(回数) | マシンが始動操作された積算回数、デッキPTOの操作回数、ファン逆転の回数が表示されます。 |
Diagnostics(診断機能) | |
メニュー項目 | 内容 |
左側デッキ | エンジン動作関係データメニューおよびその内容の詳細については、サービスマニュアルを参照するか、弊社ディストリビュータにお問い合わせください。 |
中央デッキ | |
右側デッキ | |
Traction(走行) | |
Hi/Low レンジ | |
PTO | |
エンジン | |
Cruise(クルーズ) |
Settings(設定) | |
メニュー項目 | 内容 |
Units(単位) | インフォセンターで表示される項目の単位(ヤードポンド法またはメートル法)を選択することができます。 |
Language(言語) | インフォセンターの表示に使う言語を選択することができます*。 |
LCD Backlight(バックライト) | LCD 表示の明るさを調整します。 |
LCD Contrast(コントラスト) | LCD 表示のコントラストを調整します。 |
Protected Menus(保護項目) | 許可された人が PIN コードを入力してアクセスできます。 |
保護設定 | 保護設定の内容を変更することができます。 |
オートアイドル | マシンを運転しない状態から自動的にアイドリングに移行するまでの時間の長さを設定します。 |
Mow Speed(刈込速度) | 刈り込み時(ローレンジ)の最高速度を設定します。 |
Trans. (移動走行速度) | 移動走行時(ハイレンジ)の最高速度を設定します。 |
Counterbalance(カウンタバランス) | デッキから供給されるカウンタバランスの大きさを設定します。 |
* 「オペレータ向け」のメッセージのみが翻訳表示されます。故障、整備、診断の画面は「整備士向け」メッセージです。タイトルは選択された言語で表示されますが、本文は英語表示となります。
About(マシンについて) | |
メニュー項目 | 名称 |
Model | マシンのモデル番号を表示します。 |
SN | マシンのシリアル番号を表示します。 |
S/W Rev | マスターコントローラのソフトウェアの改訂番号を表示します。 |
インフォセンターの「設定」メニューで変更可能な項目は5つあります:オートアイドル、刈り込み時最大速度、移動時最大速度、スマートパワー、およびデッキのカウンタバランスです。これらの設定は、「パスワード保護メニュー」にあります。
Note: 出荷時に設定されている デフォルト PIN は 0000 または 1234 です。PIN を変更後、PIN を忘れてしまった場合には、弊社ディストリビュータにご相談ください。
MAIN(メイン)メニューから中央ボタンで下へスクロールしていくとSETTINGS(設定)メニューがありますから、ここで右ボタンを押します(図 15)。
SETTINGSメニューから中央ボタンで下へスクロールしていくとPROTECTED (保護)メニューがありますから、ここで右ボタンを押します(図 16A)。
パスワードを入力するには、中央ボタンを何度か押して最初の桁へ入力します。その後に右ボタンを押すと次の桁へ移動します(図 16B と図 16C)。これを繰り返して最後の桁まで入力を終えたら、もう一度右ボタンを押します。
中央ボタンを押して PIN コードを登録します(図 16D)。
インフォセンターの赤ランプが点灯するまで待ちます。
Note: インフォセンターが PIN コードを受け付けて保護メニューが開くと、画面右上の部分に PIN という表示が現れます。
Note: キーを OFF 位置にし、もう一度ONにすると、保護メニューがロックされます。
「保護メニュー」の設定内容を閲覧・変更することができます。「保護メニュー」にアクセスしたら、下へスクロールして「設定を保護」(Protect Settings)へ進みます。右ボタンを使って設定を変更します。Protect Settings(設定を保護)をOFFにすると、PIN コードを入力しなくても、保護メニューの内容を閲覧・変更することができるようになります。「設定を保護」をONにすると、保護されている内容は表示されなくなり、これらを閲覧・変更するには PIN コードの入力が必要となります。PIN コードを入力した時は、キースイッチをOFF にし、もう一度キーを ON にすると、このパスワードが記憶されます。
「保護メニュー」から下へスクロールして「設定を保護」(Protect Settings)へ進みます。
PIN コードを入力せずに「パスワード保護メニュー」を閲覧・設定変更できるようにするには、右ボタンで Protect Settings を OFFにします。
PIN コードを入力しないと保護メニューを閲覧・設定変更できないようにするには、左ボタンで ONを選択し、PIN コードを設定し、キーをOFF にしてからもう一度 ON にしてください。
「設定メニュー」にて、下へスクロールすると「オートアイドル(Auto Idle)」があります。
右ボタンを使って、オートアイドル時間を、OFF, 8S, 10S, 15S, 20S, および 30S から選択します。
「設定メニュー」で、下へスクロールしていくと「刈り込み速度」(Mow Speed)がありますから、ここで右ボタンを押します。
最高速度設定を上げるには右ボタンで選択します(50%~100% の間で5%ずつ増)。
最高速度設定を下げるには中央ボタンで選択します(50%~100% の間で5%ずつ減)。
設定が終了したら左ボタンを押します。
「設定メニュー」で、下へスクロールしていくと「移動速度」がありますから、ここで右ボタンを押します。
最高速度設定を上げるには右ボタンで選択します(50%~100% の間で5%ずつ増)。
最高速度設定を下げるには右ボタンで選択します(50%~100% の間で5%ずつ減)。
設定が終了したら左ボタンを押します。
「設定メニュー」にて、下へスクロールすると「スマートパワー(Smart Power)」があります。
右ボタンで、ON と OFFの切り替えを行います。
設定が終了したら左ボタンを押します。
「設定メニュー」で、下へスクロールしていくと「カウンタバランス」がありますから、ここで右ボタンを押します。
右ボタンで、低、中、高、から選択します。
「保護メニュー」の設定が終了したら、左ボタンを押してメインメニューに戻り、次にもう一度左ボタンを押して動作メニュー(Run Menu)に戻ります。
「整備」メニューで、マシンの生涯燃費(平均値)を見ることができます。
名称 | 4500-D | 図 17 記号 | 4700-D | 図 17 記号 | |
刈幅 | 280cm | D | 380cm | F | |
全幅 | |||||
デッキを降下させた状態 | 286cm | E | 391cm | G | |
デッキを上昇させた状態(移動走行) | 224cm | A | 224cm | A | |
トレッド | |||||
前 | 224cm | B | 224cm | B | |
後 | 141cm | M | 141cm | M | |
高さ(ROPSを含む) | 226cm | C | 226cm | C | |
全長 | |||||
デッキを降下させた状態 | 370cm | H | 370cm | H | |
デッキを上昇させた状態(移動走行) | 370cm | L | 370cm | L | |
地上高 | 15cm | 15cm | |||
ホイールベース | 171cm | K | 171cm | K | |
純重量*(刈り込みデッキと油脂類を含む) | 1,937kg | 2,277kg |
Note: 仕様および設計は予告なく変更される場合があります。
長さ | 86.4cm |
幅 | 86.4cm |
高さ | 24.4cm(キャリアマウントまで) |
26.7cm(刈高 18mm のとき) | |
34.9cm(刈高 18mm のとき) | |
重量 | 88kg |
トロが認定した各種のアタッチメントやアクセサリがそろっており、マシンの機能をさらに広げることができます。 詳細は弊社の正規サービスディーラ、または代理店へお問い合わせください;弊社のウェブサイト www.Toro.com でもすべての認定アタッチメントとアクセサリをご覧になることができます。
Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。
子供やトレーニングを受けていない大人には、絶対に運転や整備をさせないでください。地域によっては機械のオペレータに年齢制限を設けていることがありますのでご注意ください。オーナーは、オペレータ全員にトレーニングを受講させる責任があります。
安全な運転操作、各部の操作方法や安全標識などに十分慣れておきましょう。
エンジンの緊急停止方法に慣れておきましょう。
オペレータコントロールやインタロックスイッチなどの安全装置が正しく機能しているか、また安全カバーなどが外れたり壊れたりしていないか点検してください。これらが正しく機能しない時には機械を使用しないでください。
使用前に必ず、ブレード、ブレードボルト、刈り込みアセンブリの点検を行ってください。バランスを狂わせないようにするため、ブレードを交換するときにはボルトもセットで交換してください。
これから機械で作業する場所をよく確認し、機械に巻き込まれそうなものはすべて取り除きましょう。
燃料の取り扱いに際しては安全に特にご注意ください。燃料は引火性が高く、気化すると爆発する可能性があります。
燃料取り扱い前に、引火の原因になり得るタバコ、パイプなど、すべての火気を始末してください。
燃料の保管は必ず認可された容器で行ってください。
エンジン回転中などエンジンが高温の時には、絶対に燃料タンクのふたを開けたり給油したりしないでください。
締め切った場所では絶対に給油しないでください。
ガス湯沸かし器のパイロット火やストーブなど裸火や火花を発するものがある近くでは、絶対に機械や燃料容器を保管・格納しないでください。
燃料がこぼれたら、エンジンを始動せずにマシンを別の場所に動かし、気化した燃料ガスが十分に拡散するまで引火の原因となるものを近づけないでください。
エンジンを始動させる前に、エンジンオイルの量を点検してください;手順はエンジンオイルの量を点検するを参照してください。
エンジンを始動させる前に、冷却系統を点検してください;手順は冷却系統を点検するを参照してください。
エンジンを始動させる前に、油圧系統を点検してください;手順は油圧ラインとホースの点検を参照してください。
水セパレータの水抜きと異物の除去を行う;燃料・水セパレータの水抜きを参照。
後アクスルと後アクスルギアボックスから潤滑油が漏れていないか点検する;後アクスルとギアボックスからのオイルもれの点検を参照。
燃料タンク容量:83 リットル
Important: 超低イオウ軽油以外の燃料は使用しないでください。イオウ分の多い燃料は、DOC(排ガス酸化触媒)を劣化させ、運転トラブルを発生させ、エンジンの各機器の寿命を縮めます。以下の注意を守らないと、エンジンを破損させる場合があります。
絶対に、ディーゼル燃料の代わりに灯油やガソリンを使わないでください。
絶対に、灯油やガソリンをディーゼル燃料に混入しないでください。
絶対に、内面に亜鉛メッキされている容器で燃料を保管しないでください。
燃料用添加剤を使用しないでください。
セタン値: 45 以上
イオウ含有率 超低イオウ(<15ppm)
ディーゼル燃料の仕様 | 地域 |
ASTM D975 | USA |
No. 1-D S15 | |
No. 2-D S15 | |
EN 590 | EU 諸国 |
ISO 8217 DMX | 米国外 |
JIS K2204 Grade No. 2 | 日本 |
KSM-2610 | 大韓民国 |
不純物のない新しい軽油またはバイオディーゼル燃料を使用してください。
燃料の劣化を避けるため、180日以内に使いきれる程度の量を購入するようにしてください。
気温が -7℃ 以上では夏用燃料(2号軽油)を使用しますが、気温が -7℃ 以下の季節には冬用燃料(1号軽油または1号と2号の混合)を使用してください。
Note: 低温下で冬用ディーゼル燃料を使うと、発火点や流動点が下がってエンジンが始動しやすくなるばかりでなく、燃料の成分分離(ワックス状物質の沈殿)によるフィルタの目詰まりを防止できるなどの利点があります。気温が -7° 以上の季節には夏用燃料を使用する方が、燃料ポンプの寿命を延ばします。
この機械はバイオディーゼル燃料を混合したB20燃料(バイオディーゼル燃料が20%、通常軽油が80%)を使用することができます。
イオウ含有率 超低イオウ(<15ppm)
バイオディーゼル燃料の仕様: ASTM D6751 または EN14214
ブレンド燃料の仕様:ASTM D975、EN590 または JIS K2204
Important: ただし、混合されている軽油のイオウ含有量は極低レベルである必要があります。
以下の注意を守ってお使いください。
着色したターフを汚す可能性があります。
寒い地方ではB5(バイオディーゼル燃料が5%)またはそれ以下の製品を使用すること。
時間経過による劣化がありうるので、シール部分、ホース、ガスケットなど燃料に直接接する部分をまめに点検すること。
バイオディーゼル燃料に切り換えた後に燃料フィルタが詰まる場合がある。
バイオディーゼル燃料について、より詳細な情報は弊社正規代理店におたずねください。
タンクの天井よりも約6~13mm 下の高さまで、軽油を入れる。
Note: 可能であれば、一日の運転が終了したあとに燃料を入れるようにしてください。このようにすると燃料タンク内部に水がたまるのを低減することができます。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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タイヤの適正空気圧は、1.38bar(1.4kg/m2)です。
Important: マシンの性能を適切に発揮させ、また質の高い刈り込みを実現するために、すべてのタイヤの空気圧を推奨値に維持してください。タイヤ空気圧は規定値以下に下げてはならない。運転を行う前に、全部のタイヤの空気圧を調整してください。
転倒事故の際の負傷や死亡を防止するために: ROPS は必ず立てた位置にロックしておき、運転時にはシートベルトを着用すること。
また、運転席がラッチで固定されていることを確認すること。
ROPS を下げると横転に対する保護効果はなくなる。
不整地や斜面を走行する時には、必ずROPS(横転保護バー)を立てておくこと。
どうしても必要な時以外には ROPS を下げないこと。
ROPS を下げて乗車しているときにはシートベルトを着用しないこと。
運転はゆっくり慎重におこなうこと。
頭上の障害物がなくなったら直ちに ROPS を立てること。
頭上の安全(木の枝、門、電線など)に注意し、これらに機械や頭をぶつけないように注意すること。
Important: ROPS を立てて乗車するときには必ずシートベルトを着用してください。ROPS を下げて乗る時は、シートベルトを締めないでください。
Important: どうしても必要な場合以外にはROPSを降ろさないこと。
Important: また、運転席がラッチで固定されていることを確認すること。
Important: この刈り込みデッキは、リール式のカッティングユニットよりも、実際の刈高が 6mm 程度低くなることがあります。したがって、リールモアと同じ刈高で刈り込みたい場合には、リール式のユニットよりも刈高を 6mm 程度高く設定することが必要になる場合があります。
Important: 後デッキに作業を行う場合には、トラクタから外して行う方がずっと簡単です。
車両を平らな場所に駐車し、駐車ブレーキを掛け、刈り込みデッキを降下させ、エンジンを停止し、キーを抜き取る。
図 24のように、各刈り高ブラケットを刈り高プレート(前と右と左)に固定しているボルトをゆるめる。
まず前から調整を始めるので、ボルトを外す。
チェンバを支えておきながらスペーサを取り外す(図 24)。
希望の刈り高にチェンバを合わせ、その刈り高の穴とスロットにスペーサを通す(図 25)。
プレートとスペーサを整列させる。
ボルトを仮止め(指締め)する。
各サイドについて、ステップ 4~7 の作業を行う。
全部のボルト(3本)を 41N·m (4.2kg.m = 30ft-lb)にトルク締めする。必ず、前のボルトを先に締めること。
Note: 刈高を大きく変更する場合(38mm 以上、例えば、31mm から 70mm に変更する場合)には、一度に変更せずに二段階に分けて変更しないとうまく変更できないことがあります。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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インタロックスイッチは安全装置であり、これを取り外すと予期せぬ人身事故が起こり得る。
インタロックスイッチをいたずらしない。
作業前にインタロックスイッチの動作を点検し、不具合があれば作業前に交換修理する。
インタロックスイッチは、オペレータが座席から立ち上がっているのに走行ペダルが踏まれた場合にマシンを停止させます。走行ペダルがニュートラル位置にある時にはオペレータが座席を離れてもエンジンは停止しません。PTOスイッチがOFFになっていて走行ペダルを踏み込んでいなければ、立ち上がってもエンジンは停止しませんが、運転席を離れる場合には、エンジンを停止させる習慣をつけるようにしてください。
平らな場所に駐車し、駐車ブレーキを掛け、刈り込みデッキを下降させ、キーをOFF位置にして抜き取る。
走行ペダルを踏み込み、キーを ON 位置にする。
Note: クランキングする場合はインタロックスイッチが故障している。必ず運転前に修理を済ませるようにする。
キーをON位置に回し、運転席から立ち上がり、PTOスイッチをONにする。
Note: PTOが回転を開始しなければ正常。PTOが作動する場合はインタロックスイッチが故障している。必ず運転前に修理を済ませるようにする。
駐車ブレーキを掛け、キーを回してグロープラグで予熱を行い、その後にキーをON位置に回し、走行ペダルをニュートラル以外の位置に動かす。
Note: インフォセンターに「走行が許可されません」と表示され、マシンが走行を開始しなければ正常。マシンが動き出す場合はインタロックシステムが故障している。必ず運転前に修理を済ませるようにする。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
Note: ブレードが物を跳ね飛ばしたり、ほこりを巻き上げたりしないよう、この点検はきれいに刈り込んだターフの上または平らな床の上で行ってください。
所要時間を正確に測定するために、刈り込みブレードから少なくとも 6m 離れた位置に要員が立ってどれか1つ刈り込みデッキのブレードの動きを観察するようにしてください。刈り込みデッキのスイッチを切ってからブレードが完全に停止するまでに掛かった時間を計ります。停止に要する時間が 7 秒以上の場合は、ブレーキバルブの調整が必要です。この調整は、弊社代理店に依頼してください。
草の状態に関係なく、非常に効率よく草を立たせ、刈りかすをきれいに分散させる。立ち上げをより強く(あるいは弱く)、また排出速度をより強く(あるいは弱く)したい場合には、他のブレードの使用を考える。
特徴: ほとんどの条件で効率よく草を立たせ、刈りかすをきれいに分散させる。
低めの刈高(19~64mm)で最もよく性能を発揮する。
特徴:
刈り高を低くしても、刈りかすが均一に散る。
刈りかすが左側へ片寄る傾向が抑えられるので、バンカーやフェアウェイの周りがきれいに見える。
密集した芝で刈り高が低い時に小さなパワーで刈れる。
高めの刈高(70~100mm)で最もよく性能を発揮する。
特徴:
上昇気流も排出速度も大きい。
密度の低い芝生や柔らかい芝生で刈り高を高くしたときに、芝草をしっかりと立たせる。
濡れてくっつきやすくなった刈りかすを効率良く排出し、デッキが詰まりにくい。
運転に大きなパワーを必要とする。
刈りかすが左側へ片寄る傾向が強いので、刈り高が低いと刈りかすが畝状にたまりやすい。
ハイリフトブレードとマルチングバッフルを組み合わせると、ブレードが破損する恐れがあり万一場合には死亡事故となる。
ハイリフトブレードでの刈り込みにはバッフルを使用してはならない。
落ち葉のマルチングに最高の性能を発揮するように設計されているブレード。
特徴: 落ち葉のマルチングに最適
アングルセイルブレード | ハイリフトパラレルセイルブレード(マルチングバッフルと同時に使用しないこと) | マルチングバッフル | ローラスクレーパ | |
芝生の刈り込み:刈高 19~44mm | ほとんどの場合に推奨 | 密度の低いまたはまば らな草地で使用可能 | 寒地型の芝草を少なくとも週 3 回刈る (草丈の1/3 以上を切 り込まない)場合に刈りかすの分散をきれいにする;ハイリフト・パラレルセイルブレードと共に使用しないこと | ローラに刈りかすがこびりつく、刈りかすが広く平らにかたまって残るなどの場合にはいつでも使用してよい;スクレーパを使うとかえってこびりつきがひどくなる場合がある。 |
芝生の刈り込み:刈高 50~64mm | 密度の高いまたはよく 繁茂した草地に推奨 | 密度の低いまたはま ばらな草地に推奨 | ||
芝生の刈り込み:刈高 70~100mm | よく茂った草地で使用 可能 | ほとんどの場合に推奨 | ||
落ち葉のマルチング | マルチングバッフルの使用を推奨 | 不許可 | コンビネーションセイルまたはアングルセイルとのみ使用可能 | |
長所 | 低い刈高で刈りかすを均等に分散。バンカーやフェアウェイまわりでの仕上がりがきれい。パワー消費が少ない | 草をしっかり立たせ、排出力も強い。密度の低いまばらなターフを高い刈高で刈り込むことができる。ぬれてベタつく刈りかすも効率よく排出する。 | 用途により、刈りかすの分散をきれいにし刈り上がりを美しく見せることができる。落ち葉のマルチングに非常に効果がある。 | ローラへの刈りかすのこびりつきを減らす。 |
短所 | 刈高が高いと十分に草を立たせられない。草がぬれているとデッキ裏側にこびりついて刈り上がりが悪くなりパワー消費も増える。 | 用途によってはパワー消費が大きくなる。旺盛に成長した草を低く刈ると刈りかすがうね状にあつまる傾向が出る。マルチングバッフルと一緒には使用できない。 | 一度に大量の草を処理しようとするとデッキ内部にたまりを作る。 |
オーナーやオペレータは自分自身や他の安全に責任があり、オペレータやユーザーの注意によって物損事故や人身事故を防止することができます。
作業にふさわしい服装をする;目の保護具、すべりにくく安全な靴、聴覚保護具を着用してください。長い髪は束ねてください。装飾品は身に着けないでください。
疲れている時、病気の時、アルコールや薬物を摂取した時は運転しないでください。
絶対に人を乗せないでください。また、作業中は周囲から人やペットを十分に遠ざけてください。
運転は、穴や障害物を確認できる十分な照明のもとで行ってください。
ぬれた芝の刈り込みは避けてください。接地力が落ちてスリップする危険が高くなります。
エンジンを掛ける前に、全部の駆動装置がニュートラルであること、駐車ブレーキが掛かっていることを確認し、運転席に着席してください。
カッティングユニットに手足を近づけないでください。また排出口の近くにも絶対に人を近づけないでください。
バックするときには、足元と後方の安全に十分な注意を払ってください。
見通しの悪い曲がり角や、茂み、立ち木などの障害物の近くでは安全に十分注意してください。
刈り込み中以外は必ずブレードの回転を止めておいてください。
異物をはね飛ばしたときや機体に異常な振動を感じたときには運転を停止してよく点検してください。異常を発見したら、作業を再開する前にすべて修理してください。
旋回するときや道路や歩道を横切るときなどは、減速し周囲に十分な注意を払ってください。常に道を譲る心掛けを。
刈高を変更する時は、必ずカッティングユニットを停止させ、エンジンを止めてください(運転席で刈高を変更できる場合はこの限りでありません)。
排気ガスが充満するような締め切った場所では絶対にエンジンを運転しないでください。
エンジンを掛けたままで絶対に機体から離れないでください。
運転位置を離れる前に(集草バッグを空にする場合や詰まりを除去する場合も):
平らな場所に停車してください。
PTOの接続を解除し、アタッチメントを下降させる。
駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
すべての動作が停止するのを待つ。
落雷の危険がある時には運転しないでください。
この機械を牽引用車両として使用しないでください。
Toro® カンパニーが認めた以外のアクセサリ、アタッチメント、交換パーツを使用しないでください。
POPSは機体から外さないでください。
必ずシートベルトを着用し、緊急時にはシートベルトを迅速に外せるよう練習しておいてください。
頭上の障害物に注意し、これらに衝突しないように注意してください。
ROPS自体に損傷がないか、また、取り付け金具がゆるんでいないか、定期的に十分に点検を行い、万一の際に確実に役立つようにしておいてください。
ROPSが破損した場合は新しいものに交換してください。修理したり改造しての使用はしないでください。
ROPSは立てた状態にセットし、必ずシートベルトと共にお使いください。
ROPS(横転保護バー)はマシンと一体で使用する重要な安全装置です。運転するときには必ずROPS(横転保護バー)を運転位置に立て、シートベルトを着用してください。
どうしても必要なわずかの時間以外には ROPS を降ろさないでください。。ROPS を下げた状態で乗車する時にはシートベルトをしないでください。
ROPS を折りたたんでしまうと、転倒時に安全保護ができなくなることを十分認識してください。
作業場所を必ず事前に確認してください。法面、段差、水などがある現場では、必ず ROPS を立てて運転してください。
斜面での運転についてルールや手順を決めておきましょう。その際、各刈り込み現場の実地調査を行い、それぞれの斜面の角度が機械の乗り入れに安全な範囲にあるかどうかを調べてください。この調査においては、常識を十分に働かせてください。
斜面はスリップや転倒などを起こしやすく、これらは重大な人身事故につながります。どんな斜面であっても、通常以上に十分な注意が必要です。
斜面では、運転速度を落としてください。
斜面での作業に自信が持てない時は、作業を行わないでください。
隠れた穴、わだち、盛り上がり、石などの見えない障害に警戒を怠らないでください。不整地では機体が転倒する可能性があります。深い芝生に隠れて障害物が見えないことがあります。
斜面で停止や速度変更をしなくて済むように、十分に低速で走行してください。
タイヤが走行力を維持していても転倒する場合があります。
ぬれた芝の上での運転は避けてください。ブレーキの機能に関係なく、タイヤが走行力を失う可能性があります。
斜面での発進・停止・旋回は避けてください。
斜面では動作も運転操作もゆっくりと行うことが原則です。走行速度や走行方向を突然変えないでください。
段差、溝、盛り土、水などの近くに乗り入れないでください。万一車輪が段差や溝に落ちたり、地面が崩れたりすると、機体が瞬時に転倒し、非常に危険です。必ず安全距離(車幅の2倍)を確保してください。
Important: 以下の場合には、燃料システムのエア抜きを実施する必要があります:
燃料切れでエンジンが停止した時。
燃料系統の整備作業を行った後
走行ペダルから足を外し、ペダルがニュ ートラル位置にあることを確認してください。駐車ブレーキが掛かっていることを確認する。
スロットルコントロールをローアイドル位置とする。
キーを RUN 位置に回す。グローランプの点灯を確認する。
グローランプが消えたら、キーをSTART位置に回す。
Important: スタータモータのオーバーヒートを防止するため、スタータは15秒間以上連続で回転させないでください。15秒以内にエンジンを始動できなかった場合には、キーを一度 OFF 位置に戻し、各設定および始動手順が正しいことを確認の上、15秒間の間隔をあけてもう一度始動を試みてください。
エンジンが始動したらすぐにキーから手を放す。キーは RUN 位置に戻る。
エンジンが始動したら、スロットルを希望位置にセットする。
気温が -7°C 未満のときは、スタータモータを 30 秒間連続で作動させられます。その後は 60 秒間休止してください。2回まで可能です。
Important: 機体の点検を行う前に、エンジンが十分に冷えていることを必ず確認してください。
Important: 高負荷で運転した後は、エンジンを停止させる前に5 分間程度のアイドリング時間をとってください。こうすることにより、エンジン停止前にターボチャージャの温度を下げることができます。これを怠るとターボチャージャにトラブルが発生する可能性があります。
Note: 駐車中は必ず、刈り込みデッキを床面まで降下させてください。これにより、油圧系統の負荷がなくなり、各部やパーツの磨耗が少なくなるだけでなく、刈り込みデッキが不意に落下するなどの事故を防ぐことができます。
スロットルコントロールを低速位置とする。
PTO スイッチをOFF 位置にする。
駐車ブレーキを掛ける。
キーを OFF 位置に回す。
事故防止のため、キーは抜き取る。
Note: エンジンに過大な負荷を掛けるような刈り込みをすると、より多くの DPF 再生が必要になります。
作業現場へ移動する。
可能な場合は必ずエンジンをハイアイドルにする。
PTOを入れる。
走行ペダルをゆっくりと前進方向に踏み込んで刈り込み場所に乗り入れる。
カッティングユニットの前部が芝刈りの境界内に入ったところでカッティングユニットを降下させる。
ブレードが高速回転を維持して刈りかすが連続的に排出され、きれいな切り口で芝草がカットされるように気を付けて走行する。
Note: 刈り込みを急ぎすぎるとカットの質が低下します。刈り込み速度を下げるか、刈り込みの幅を狭くしてエンジンの高回転を維持してください。
カッティングユニットの後部が芝刈りの境界から出たところでカッティングユニットを上昇させる。
雨だれ形に旋回して次の列に入る準備を行う。
DPF は排気系統の一部です。DPF には酸化促進触媒が入っていて有害ガスを減少させ、すすフィルタが排気に含まれているすすを取り除きます。
すすがたまってくると、DPF を高温にして再生を行います。溜っているすすを高温によって燃焼させて灰にし、すすフィルタの詰まりを取り除き、排気ガスが DPF を通り抜けられるようにします。
すすの蓄積具合は、DPF のバック圧をコンピュータで監視することによって行っています。バック圧が高くなりすぎると、通常のエンジンの作動中にすすフィルタの中ですすを燃焼させることができなくなります。すすを DPF にためないようにするには、以下のような注意が必要です:
エンジンが作動している間は常に DPF のパッシブ再生が行われていますので、エンジンは可能な限りフルスロットルで使用して再生を促進するようにしてください。
バック圧が上昇して高くなりすぎると、より強力な再生(アシスト再生やリセット再生)が開始され、エンジンコンピュータがインフォセンターにそれを表示します。
アシスト再生やリセット再生が終了するまで待ち、その後にエンジンを停止するようにしてください。
つねに DPF のことを頭に入れて機械の操作や保守整備を行ってください。通常は、ハイアイドルでエンジンを使用していれば、DPF の再生に十分な排気温度が得られます。
Important: エンジンを低速で回している時間が長いと、すすフィルタにすすがたまります。アイドリングや低速回転での使用をできるだけ短くしましょう。
DPF の駐車再生中やリカバリー再生中の排気は高温(およそ 600°C (1112°F))になる。高温の排気は人体に悪影響を及ぼす恐れがある。
絶対に締め切った場所でエンジンを運転しないこと。
排気系統の周囲に可燃物を放置しないこと。
高温になっている排気系統各部に触れないこと。
排気管の近くに立たないこと。
マシンを使用するにつれて、DPF 内部のすすフィルタにすすが蓄積してきます。DPF 内のすすの蓄積具合は、エンジンのコンピュータが監視しています。
蓄積量が一定レベルになると、DPF フィルタの再生が必要であることをコンピュータが知らせてきます。
DPF の再生とは、DPF を高温にして内部のすすを燃焼させて灰にすることを言います。
再生メッセージを表示するとともに、コンピュータは、すすの蓄積レベルに合わせてエンジンの出力を落とします。
表示レベル | 不具合コード | エンジン出力レート | 推奨される対応 |
レベル 1:エンジン警告 |
| コンピュータはエンジンパワーを 85%に下げる | できるだけ早く停車再生を行う;駐車再生を参照。 |
レベル 2:エンジン警告 |
| コンピュータはエンジンパワーを 50%に下げる | できるだけ早くリカバリー再生を行う;回復再生を参照。 |
軽い灰は排気管から放出されますが、重い灰はフィルタ内部に残ります。
灰は、再生の結果としてできるものです。よって、機械の稼働時間が長くなるにつれ、放出されない灰が蓄積してきます。
DPF 内のすすの蓄積量は、エンジンのコンピュータが計算しています。
すすの蓄積量が所定量に達すると、エンジンのコンピュータからインフォセンターへ、灰の蓄積に関するアドバイスまたは警告情報が送信されます。
このアドバイスや警告は、DPF の整備が必要であることを示しています。
警告などを表示するとともに、コンピュータは、灰の蓄積レベルに合わせてエンジンの出力を落とします。
表示レベル | アドバイスまたは不具合コード | エンジン速度を落とす | エンジン出力レート | 推奨される対応 |
---|---|---|---|---|
レベル 1:システムアドバイス |
| なし | 100% | インフォセンターにアドバイス番号 #179 が表示されたことを整備士に知らせる。 |
レベル 2:エンジン警告 |
| なし | コンピュータはエンジンパワーを 85%に下げる | DPF の整備を行う;ディーゼル酸化触媒(DOC)とすすフィルタの整備を参照。 |
レベル 3:エンジン警告 |
| なし | コンピュータはエンジンパワーを 50%に下げる | DPF の整備を行う;ディーゼル酸化触媒(DOC)とすすフィルタの整備を参照。 |
レベル 4:エンジン警告 |
| エンジン速度が MAX トルク + 200rpm | コンピュータはエンジンパワーを 50%に下げる | DPF の整備を行う;ディーゼル酸化触媒(DOC)とすすフィルタの整備を参照。 |
再生の種類 | DPF 再生の条件 | DPF 再生動作の内容 |
---|---|---|
パッシブ | マシンの通常運転中(エンジン高速回転中または高負荷回転中)に行われる。 | パッシブ再生はインフォセンターに表示されない。 |
パッシブ再生中、DPF は高温の排気を利用して有害な排気を酸化させ、すすを燃焼させて灰にする。 | ||
DPF のパッシブ再生を参照。 | ||
アシスト | エンジンの低速運転、低負荷運転を行うこと、DPF のバック圧が高いことをコンピュータが検知することが原因で実行される。 | インフォセンターにアシストまたはリセット再生アイコン が表示された場合には、アシスト再生が進行中。 |
アシスト再生中は、コンピュータが吸気スロットルを調整して排気温度を高める。 | ||
DPF のアシスト再生を参照。 | ||
リセット | アシスト再生によってもすすの量を十分に減らすことができない時にのみ実行される。 | インフォセンターにアシストまたはリセット再生アイコン が表示された場合には、再生が進行中。 |
センサー読み値の基準をリセットするために 100 運転時間ごとに実行される。 | ||
リセット再生中は、コンピュータが吸気スロットルと燃料インジェクタを調整して排気温度を高める。 | ||
リセット再生を参照。 |
再生の種類 | DPF 再生の条件 | DPF 再生動作の内容 |
---|---|---|
駐車再生 | エンジンの低速運転、低負荷運転を長じ如何行ったために、すすが蓄積した場合に行われる。不適切な燃料やオイルを使用した場合にも行われる場合がある。 | インフォセンターに駐車再生アイコン が表示された場合には、実行することが必要。 |
駐車再生は、バック圧の上昇(すすの蓄積)をコンピュータが感知したために要求される。 | ||
• リカバリ再生が必要にならないように、できるだけ早く停車再生を行う。 | ||
• 駐車再生に要する時間は 30~60 分間。 | ||
• 燃料タンク内の燃料残量が 1/4 以上であることを確認して行う。 | ||
• この再生は、駐車して行うことが必要。 | ||
駐車再生を参照。 | ||
リカバリ | 駐車再生の要求を無視してマシンの使用を続けたために、すすの蓄積量がさらに増加して必要となる再生。 | インフォセンターにリカバリ再生アイコン が表示された場合には、実行することが必要。 |
トロ社代理店に連絡して、リカバリ再生を実行する。 | ||
• 駐車再生に要する時間は 4 時間。 | ||
• 燃料タンク内の燃料残量が 1/2 以上であることを確認して行う。 | ||
• この再生は、駐車して行うことが必要。 | ||
回復再生を参照。 |
パッシブ再生は、エンジンの通常運転の一部として行われます。
パッシブ再生を促進させるために、エンジンは可能な限りフルスロットルで使用してください。
インフォセンターに、アシスト/リセット再生アイコンが表示されます(図 32)。
コンピュータが吸気スロットルを調整してエンジンの排気温度を高めます。
DPF の再生を促進させるために、エンジンは可能な限りフルスロットルで使用してください。
アシスト再生中は、インフォセンターに、アイコンが表示されます。
アシスト再生中は、出来うる限りエンジンを止めたりエンジンの速度を落としたりしないでください。
Important: アシスト再生が終了するまで待ち、その後にエンジンを停止するようにしてください。
Note: アシスト再生が終了すると、インフォセンターのアイコンが消えます。
インフォセンターに、アシスト/リセット再生アイコンが表示されます(図 33)。
コンピュータが吸気スロットルと燃料噴射とを調整してエンジンの排気温度を高めます。
Important: アシスト再生やリセット再生のアイコンが表示される時には、マシンからの排気の温度が通常よりも高くなる可能性があります。
DPF の再生を促進させるために、エンジンは可能な限りフルスロットルで使用してください。
リセット再生中は、インフォセンターにアイコンが表示されます。
リセット再生中は、出来うる限りエンジンを止めたりエンジンの速度を落としたりしないでください。
Important: リセット再生が終了するまで待ち、その後にエンジンを停止するようにしてください。
Note: リセット再生が終了すると、インフォセンターのアイコンが消えます。
インフォセンターに、駐車再生要求アイコンが表示されます(図 34)。
駐車再生が必要になると、インフォセンターにエンジン警告 SPN 3719, FMI 16(図 35) が表示され、エンジン出力が 85% にダウンします。
Important: 2時間以内に駐車再生を行わないと、エンジン出力が 50% にダウンします。
駐車再生に要する時間は 30~60 分間です。
管理者に許可された人が PIN コードを入力して駐車再生を実施してください。
燃料が、少なくともタンクの 1/4 以上あることを確認する。
車両を屋外の、可燃物から離れた場所に移動させる。
平らな場所に駐車する。
走行コントロールや走行コントロールレバーがニュートラル位置にあることを確認する。
カッティングユニット搭載機ではユニットを降下停止させる。
駐車ブレーキを掛ける。
スロットルを低速アイドル位置にセットする。
Note: 保護メニューのロック解除方法 アクセス制限付きメニューへのアクセスを参照。
保護メニューにアクセスし、サブメニューのロックを解除する(図 36);アクセス制限付きメニューへのアクセスを参照。
メインメニューMAIN MENU画面で、中央ボタンを押して整備SERVICEメニューへ移動し、右ボタンで整備SERVICEを選択する(図 37)。
Note: インフォセンターのの右上隅に PIN と表示されます。
整備メニューSERVICE MENUで、中央ボタンを押して DPF 再生DPF REGENERATIONへ移動し、右ボタンでDPF 再生DPF REGENERATIONを選択する(図 38)。
Initiating DPF Regen(DPF 再生開始Are you sure?というメッセージが表示されるので、中央ボタンを押す(図 39)。
冷却液の温度が 60°C (140°F) 未満の場合には、Insure is running and above 60C/140F”(エンジン作動と冷却水を確認)と表示される(図 40)。
インフォセンターの上で冷却水温度を確認し、温度が 60°C (140°F) になるまでフルスロットルでエンジンを回転させてから中央ボタンを押す。
Note: 冷却液の温度が 60°C (140°F) 以上の場合には、この画面は表示されません。
スロットルコントロールを低速アイドル位置にセットして、中央ボタンを押す(図 41)。
駐車再生が開始されると、以下のメッセージが表示される:
再生実行中は、インフォセンターはホーム画面となって以下のアイコンが表示される:
エンジン低温—待て | ||
エンジン適温—待て | ||
エンジン高温—再生中(~% 終了) |
駐車再生が終了すると、インフォセンターに Regen Complete と表示される。左ボタンを押してホーム画面に戻る(図 46)。
この要求(インフォセンターに表示されたアイコン)を無視してマシンの使用を続けると、DPF 内部に大量のすすがたまります。
リカバリ再生が必要になると、インフォセンターにエンジン警告 SPN 3719, FMI 16 (図 47) が表示され、エンジン出力が 85% にダウンします。
Important: 15分以内に駐車再生を行わないと、エンジン出力が 50% にダウンします。
エンジンにパワーがない時や、駐車再生で、DPF から十分にすすを除去できない場合には、いつでもリカバリ再生を行ってください。
リカバリ再生に要する時間は 4 時間程度です。
リカバリ再生は、弊社正規代理店の整備士が行います。弊社正規代理店に連絡してください。
この芝刈機はHST(ハイドロスタティックトランスミッション)を採用しており、一般の芝管理用機械とは異なった特性をもっています。よく練習してから運転してください。運転に当たっては、トラクションユニットおよび刈り込みデッキやその他のインプレメントを効率よく作動させていただくために気をつけるべき点があります。特に、トランスミッションの原理、エンジン速度と負荷との関係、ブレードやその他のインプレメントに掛かる負荷の大きさ、ならびにブレーキの効果的な使用方法をよく理解してください。
トロのスマートパワー(Smart Power™) 機能を使うと、深く生い茂ったターフでもエンジンが停止してしまうことがありません。スマートパワーは、負荷の大きな刈り込み時に、刈り込み速度を自動的に調整して刈り上がりを最適化するとともに立ち往生を防止します。
もう一つのポイントはブレーキペダルの使い方です。旋回時にブレーキを使用すると、小さな半径で旋回することができます。但し、誤って芝を傷つけないよう注意が必要です。特に、ターフが柔らかいときやぬれているときは注意してください。ブレーキは斜面での運転にも応用できます。例えば、斜面を横断中に山側の車輪がスリップして地面に走行力を伝えられなくなる場合があります。このような場合には、山側のブレーキをゆっくり、スリップが止まる所まで踏み込んでやると、谷側の走行力が増加し、安定した走行ができるようになります。
斜面の通行には最大の注意を払ってください。運転席の固定ラッチが確実に掛かっていることを確認し、必ずシートベルトを着用してください。また、転倒事故を防止するために、速度の出しすぎや急旋回に十分注意してください。そして、下り坂では、機体を安定させるために刈り込みデッキを下げてください。
Important: 高負荷で運転した後は、エンジンを停止させる前に5 分間程度のアイドリング時間をとってください。これにより、エンジンを停止する前にターボチャージャを冷却します。これを怠るとターボチャージャにトラブルが発生する場合があります。
エンジンを停止させる前に、各コントロールをすべて OFF にし、エンジン速度を低速にセットします。これでエンジンの回転速度(RPM)が下がり、音も振動も静かになります。その後にキーをOFFにしてエンジンを停止させてください。
冷却ファンは、通常はマシンが自動制御しています。後部スクリーンごみが付着すると、ファンは自動的に逆転してごみを吹き飛ばします。通常の運転中は、ファンの回転速度は油圧オイルとエンジン冷却液の温度によって変わり、必要に応じて自動で逆転してスクリーンにたまったごみを吹き飛ばします。逆転は、エンジン冷却液または油圧オイルの温度が所定の温度を超えたときに自動的に行われます。
インフォセンターの左右の2つのボタンを2秒間同時に長押しすると、ファンの手動逆転を行うことができます。後スクリーンの詰まりに気づいたときや、整備場に進入する前などにこの手動逆転モードをお使いください。
クルーズコントロールスイッチは、ペダルを固定して希望走行速度を維持します。スイッチ後部を押すとクルーズコントロール機能は解除され、スイッチ中央部はクルーズコントロールスイッチが ON になり、スイッチ前部で希望する走行速度を設定します。
Note: ブレーキペダルを踏み込むか走行ペダルを後退側に軽く踏み込むかするとクルーズコントロールは解除されます。
長距離を移動する場合や不整地を移動する場合、トレーラなどで搬送する場合、機体を格納する場合には、搬送用後部ラッチ(2ヶ所)で、6番と7番のデッキを固定してください。
エンジンを掛ける。オートアイドル機能をOFFにしている場合には、ハーフスロットルでウォームアップします。エンジンが温まったら高速に設定し、刈り込みデッキを上昇させ、駐車ブレーキを解除し、移動走行モードにセットし、静かに前進ペダルを踏み込んで、安全な広い場所に移動してください。
まず、前進、後退、停止を練習します。走行ペダルから足を離せばペダルは自動的にニュートラル位置に戻って停止しますし、後退ペダルを踏み込んでも停止します。
Note: 下り坂を走行中に停止する場合は、後退ペダルを利用するほうがよいでしょう。
斜面の刈り込みは、できるだけ上下方向に行ってください。斜面を下るときには、機体を安定させるために刈り込みデッキを下げておいてください。斜面では旋回しないでください。
デッキを下げた状態、上げた状態のどちらでも、障害物の周囲を上手に旋回できるように練習してください。狭い場所を通り抜ける時、マシンや刈り込みデッキをぶつけて損傷しないよう十分注意してください。
ラフでは低速で走行してください。
前方に障害物がある場合には、刈り込みデッキを上昇させてかわしてください。
現場から現場へ移動する時には、刈り込みデッキ一番高い位置まで上昇させ、PTOを解除し、刈り込み・移動走行切り替えスイッチを移動走行位置にし、スロットルを高速にセットします。
同じ方向からの刈り込みを続けていると芝草が寝てしまい、刈ったあとの見映えが悪くなります。刈り込みの方向はできるだけ毎回変えるようにしましょう。
カウンタバランスシステムにより、刈り込みデッキの油圧昇降シリンダからデッキへバック圧を掛けています。これにより、デッキの重量の一部を駆動輪に移して走行性を高めています。カウンタバランスの圧力設定は製造工場で行われており、通常はこのままで大抵の刈り込み条件において、走行性能と刈り上がりが最も適切にバランスするようになっています。カウンタバランスの設定を下げると、刈り込みデッキを安定させ、走行性をやや落とします。設定を上げると、走行性がアップしますが、デッキが軽くなることが原因で刈り跡の見映えに問題が出てくる場合が考えられます;カウンタバランスの設定を参照。
見映えのトラブルシューティングガイド(Aftercut Appearance Troubleshooting Guide)を参照してください:www.Toro.com
ブレードを回転させてからゆっくりと芝刈り場所に入ります。前のデッキが芝刈りの境界内に入ったところでデッキを降下させます。
真っ直ぐに刈りたい(きれいなストライプを作りたいときなど)場合は、樹木などを目印にして走行してください。
前方のデッキが芝刈りエリアの境界についたらデッキを上昇させます。「雨だれ型」のターンを行うと、早く旋回し、しかもラインを揃えやすくなります。
刈り込みデッキにボルト固定するマルチングバッフルが発売されています。マルチングバッフルは、定期的に刈り込みを行っているターフで最も威力を発揮します。一回の刈り取り長さが25mmを超えないようにするのがきれいに仕上げるコツです。刈り取り長さが大きくなりすぎると刈り上がりの見た目が汚くなり、刈り込みに必要なパワーも増えてしまいます。マルチングバッフルは、秋に落ち葉を粉砕処理する作業にも大変適しています。
刈り込みは、朝露を避けて遅めの午前中か、直射日光を避けて午後遅くに行いましょう。露があると草がかたまりになりやすく、また刈りたてのターフは強い直射日光に当たるとダメージを受けます。
一度に切り取る長さは 25mm 以内に抑えましょう。草丈の1/3 以上は刈り取らないのが原則です。成長期の密生している芝生では刈り高設定をさらに一目盛り上げる必要があるかもしれません。
刃先が鋭利であれば、芝草の切り口もきれいです。そのような切り口は茶色に変色し、芝草の成長に悪影響を与えるだけでなく、病害の発生なども助長します。ブレードが適切な状態であり、セールの形状が完全であることを確認してください。
デッキのチェンバ(ブレードのある空間)を良いコンディションに維持してください。チェンバの変形は修正して、ブレードの先端とチェンバとの間に適切なすき間を確保してください。
刈り込み作業が終わったら、ノズルを付けないホース で機体を十分に水洗いしてください(シール部やベアリングへの浸水を防止するため)。ラジエターおよびオイルクーラに刈りかすやごみが付着していたらきれいに取り除いてください。洗車が終わったら、トラクションユニット、刈り込みデッキ各部、およびブレードの磨耗・損傷などの点検を行ってください。
火災防止のため、カッティングユニット、マフラー、エンジンの周囲に、草や木の葉、ホコリなどが溜まらないようご注意ください。オイルや燃料がこぼれた場合はふき取ってください。
カッティングユニットを上昇位置にして機械から離れる場合、ロック装置がある場合には、必ずユニットをロックしてください。
閉めきった場所に本機を保管する場合は、エンジンが十分冷えていることを確認してください。
格納保管中やトレーラで輸送中は、燃料バルブを閉じておいてください。
ガス湯沸かし器のパイロット火やストーブなど裸火や火花を発するものがある近くでは、絶対に機械や燃料容器を保管・格納しないでください。
各部品が良好な状態にあること、ボルトナット類、特にブレード取り付け用のボルト類に問題がないか常に点検してください。
読めなくなったステッカーは貼り替えてください。
トレーラやトラックに芝刈り機を積み降ろすときには安全に十分注意してください。
積み込みには、機体と同じ幅のある歩み板を使用してください。
車体が落下しないように確実に固定してください。
緊急時には、油圧ポンプについているバイパスバルブを開いて本機を牽引または押して移動することができます。
Important: トランスミッションを保護するために、牽引または押して移動する時の速度は、3~4.8km/h 未満としてください。本機を押して或いは引いて移動させる場合には、必ずバイパスバルブを開く必要があります。
フードを開け、バッテリーボックスの後ろにあるポンプの上面についているバイパスバルブを探し出す(図 50)。
各バルブを左に3回転させるとバルブが開いてオイルが内部でバイパスされるようになる。
Note: 3回転以上は回さないこと。これにより、トランスミッ ションを破損することなく機械を押して移動できるようになる。
エンジンを始動する前にバイパスバルブを閉じる。閉じたバルブは、70N·m(7.2kg.m = 52ft-lb)にトルク締めする。
Important: 機械を後ろに押して移動させる場合には、4輪駆動マニホルドのチェックバルブもバイパスさせる必要があります。チェックバルブをバイパスするには、ホースアセンブリ(P/N 95-8843)、カップラフィッティング(2個:P/N 95-0985)、油圧フィッティング(2個:P/N 340-77)を、ハイドロスタットについている後退油圧テストポート と、前後のタイヤの内側にある後部走行マニホルドについているポートM8とP2の間にあるポートとに接続します。
Note: 国家規格などに適合しているベルトなどで機体の四隅を固定するようにしてください。。
フレームの左右それぞれの側、運転台の脇
後バンパー上
Important: エンジンの整備に関しての詳細は、付属のエンジンマニュアルを参照してください。
Note: www.Toro.com から、この機械に関する配線図と油圧回路図をダウンロードすることができます。弊社ホームページからマニュアルへのリンクをご活用ください。
Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用開始後最初の 1 時間 |
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使用開始後最初の 10 時間 |
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使用開始後最初の 50 時間 |
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使用開始後最初の 200 時間 |
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使用するごとまたは毎日 |
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50運転時間ごと |
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100運転時間ごと |
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200運転時間ごと |
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250運転時間ごと |
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400運転時間ごと |
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800運転時間ごと |
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6000運転時間ごと |
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長期保管前 |
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1年ごと |
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始動キーをつけたままにしておくと、誰でもいつでもエンジンを始動させることができ、危険である。
整備作業の前には必ずキーを抜いておくこと。
このページをコピーして使ってください。
点検項目 | 第 週 | ||||||
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月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
インタロックの動作を点検する。 | |||||||
ブレーキの動作を確認する。 | |||||||
エンジンオイルの量を点検する。 | |||||||
冷却液の量を点検する。 | |||||||
燃料・水セパレータの水を抜く。 | |||||||
エアフィルタ、ダストカップ、バルブを点検する。 | |||||||
エンジンから異常音がないか点検する。2 | |||||||
ラジエターとスクリーンの汚れ | |||||||
運転操作時の異常音 | |||||||
油圧オイルの量を点検する。 | |||||||
油圧ホースの磨耗損傷を点検する。 | |||||||
オイル漏れがないか点検する。 | |||||||
燃料残量を点検する。 | |||||||
タイヤ空気圧を点検する | |||||||
計器類の動作を確認する. | |||||||
刈高の調整の点検 | |||||||
グリスアップを行なう。2 | |||||||
塗装傷のタッチアップを行う。 | |||||||
1始動困難、大量の煙、咳き込むような走りなどが見られる場合はグロープラグと噴射ノズルを点検する。 2車体を水洗いしたときは整備間隔に関係なく直ちにグリスアップする。 |
Important: エンジンの整備に関しての詳細は、付属のエンジンマニュアルを参照のこと。
点検担当者名: | ||
内容 | 日付 | 記事 |
調整、清掃、修理、車両を離れる前に以下を行ってください:
平らな場所に駐車する。
スロットルスイッチを低速アイドル位置にセットする。
カッティングユニットを停止させる。
カッティングユニットを下降させる。
走行ペダルがニュートラルになっていることを確認する。
駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
すべての動作が停止するのを待つ。
保守作業は、各部が十分冷えてから行う。
カッティングユニットを上昇位置にして機械から離れる場合、ロック装置がある場合には、必ずユニットをロックしてください。
可能な限り、エンジンを回転させながらの整備はしないでください。可動部に近づかないでください。
必要に応じ、ジャッキスタンドなどで機体を確実に支えてください。
機器類を取り外すとき、スプリングなどの力が掛かっている場合があります。取り外しには十分注意してください。
PTOが解除されていることを確認する。
平らな場所に駐車する。
駐車ブレーキを掛ける。
必要に応じてカッティングユニットを下降させる。
エンジンを止め、各部が完全に停止するのを待つ。
キーをSTOP位置に回して抜き取る。
保守作業は、各部が十分冷えてから行う。
図 56のようにフードを開けてスイッチにアクセスできるようにする。
図 57のように座席を倒せば油圧昇降部にアクセスできるようになります。
整備間隔 | 整備手順 |
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50運転時間ごと |
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グリスの種類:リチウム系2号グリス
グリスアップ箇所は以下の通りです:
図 58に示す、ブレーキシャフトのピボットのベアリング(5ヶ所)
図 59に示す、後アクスルピボットのブッシュ(2ヶ所)
図 60に示す、ステアリングシリンダのボールジョイント (2ヶ所)
図 60に示す、タイロッドのボールジョイント (2ヶ所)
図 60に示す、キングピンのブッシュ(2ヶ所)
Important: キングピン上部のフィッティングは1 年に1 回のみ(ポンプ2 回)のみとする。
図 61に示す、昇降アームのブッシュ(デッキ 1 台に 1 ケ所)
図 61に示す、昇降シリンダのブッシュ(デッキ1 台に 2 ケ所)
図 62に示す、刈り込みデッキのスピンドルシャフトのベアリング(デッキ1台に2ヶ所)
Note: どちらでも使いやすい方のフィッティングを使って構いません。スピンドルハウジングの底(デッキの下)から少量のグリスがはみ出てくるまでポンプでグリスを注入してください。
図 62に示す、刈り込みデッキのキャリアアームのブッシュ(デッキ1 台に 1 ケ所)
図 63に示す、後ローラのベアリング(デッキ1台に2ヶ所)
Important: 角ローラマウントにあるグリス溝と、角ローラシャフトのグリス穴とを合わせてください。溝と穴をあわせやすいように、ローラシャフトの片側の端部に合印がついています。
エンジンオイルの点検や補充は、エンジンを止めて行ってください。
エンジンのガバナの設定を変えたり、エンジンの回転数を上げすぎたりしないでください。
整備間隔 | 整備手順 |
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400運転時間ごと |
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エアクリーナ本体にリーク原因となる傷がないか点検してください。破損していれば交換してください。吸気部全体について、リーク、破損、ホースのゆるみなどを点検してください。
エアクリーナのフィルタの整備は、インジケータ(図 64)が赤色になってから行ってください。早めに整備を行っても意味がありません。むしろフィルタを外したときにエンジン内部に異物を入れてしまう危険が大きくなります。
Important: 本体とカバーが正しく、しっかりと密着しているのを確認してください。
以下の条件を満たす、低灰分(low-ash)の高品質エンジンオイルを使用してください:
API 規格: CJ-4 またはそれ以上
ACEA 規格: E6
JASO 規格:DH-2
Important: API CJ-4 以上、ACEA E6 または JASO DH-2 のオイルを使用しないと DPF が詰まってエンジンを破損します。
以下の粘度のエンジンオイルを使用してください:
推奨オイル:SAE 15W-40(-18℃(0°F)
他に使用可能なオイル:SAE 10W-30 または 5W-30(全温度帯)
Toro のプレミアムエンジンオイル(15W-40 または 10W-30)を代理店にてお求めいただくことができます。パーツカタログでパーツ番号をご確認ください。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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エンジンにはオイルを入れて出荷していますが、初回運転の前後に必ずエンジンオイルの量を確認してください。
Important: エンジンオイルの量は毎日点検してください。油量がディップスティックの FULL マークより上にある場合は、オイルが燃料で薄められている可能性があります。油量がFULL マークより上にある場合は、エンジンオイルを交換してください。
エンジンオイルを点検する最もよいタイミングは、その日の仕事を始める直前、エンジンがまだ冷えているうちです。既にエンジンを始動してしまった場合には、一旦エンジンを停止し、オイルが戻ってくるまで約 10 分間程度待ってください。油量がディップスティックのADDマークにある場合は、FULLマークまで補給してください。オイルを入れすぎないように注意してください。
Important: エンジンオイルの量がディップスティックの上限マークと下限マークの間にあるように管理してください。多すぎても少なすぎてもエンジンに悪影響が出ます。
平らな場所に駐車する。
エンジンオイルの量を確認する(図 67)。
Note: 種類の異なるオイルを使うときには、古いオイルを全部抜き取ってから新しいオイルを入れること。
約 5.7 リットル(フィルタ含む)。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用開始後最初の 50 時間 |
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250運転時間ごと |
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エンジンを始動し、約5分間のウォームアップを行ってオイルを温める。
平らな場所に駐車し、エンジンを停止し、キーを抜き取り、可動部が完全に停止したのを確認する。
エンジンオイルとフィルタを交換する(図 68)。
クランクケースにオイルを入れる。
整備間隔 | 整備手順 |
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6000運転時間ごと |
|
インフォセンターに が表示された場合は、DPF のディーゼル酸化触媒(DOC)とすすフィルタの整備時期が近づいています。
エンジンの不具合として 、 またはがインフォセンターに表示される場合には(図 70)、各表示の指示に従ってすすフィルタを清掃してください:
DPF のディーゼル酸化触媒(DOC)とすすフィルタの分解手順は、サービスマニュアル を参照のこと。
DPF のディーゼル酸化触媒(DOC)とすすフィルタの交換用パーツや整備については、サービスマニュアルを参照するか、弊社ディストリビュータに問い合わせる。
きれいなDPFに交換した後には、弊社ディストリビュータに依頼してエンジンのECUをリセットする。
軽油は条件次第で簡単に引火爆発する。発火したり爆発したりすると、やけどや火災などを引き起こす。
燃料補給は必ず屋外で行い、燃料をこぼさぬよう、補給に際しては漏斗などの器具を使用する。こぼれた燃料はふき取る。
燃料タンク一杯に入れないこと。給油は燃料タンクの首の根元から 6~13mm 程度下までとする。これは、温度が上昇して燃料が膨張したときにあふれないように空間を確保するためである。
燃料取り扱い中は禁煙を厳守し、火花や炎を絶対に近づけない。
安全で汚れのない認可された容器で保存し、容器には必ずキャップをはめること。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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800運転時間ごと |
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長期保管前 |
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燃料系統が汚染された時や、マシンを長期にわたって格納する場合には燃料タンクの内部を清掃してください。タンクの清掃にはきれいな燃料を使用してください。
整備間隔 | 整備手順 |
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400運転時間ごと |
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1年ごと |
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燃料ラインの劣化・破損状況やゆるみが出ていないか点検を行ってください。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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400運転時間ごと |
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図 71 のように水セパレータの整備を行う。
燃料タンク内部にある燃料供給チューブには、燃料系統に異物が入るのを防止するスクリーンがついています。必要に応じてこのチューブを取り外してスクリーンを清掃してください。
燃料供給ホースを燃料供給チューブに固定しているホースクランプを外す(図 73)。
フィッティングからホースを取り外す(図 73)。
燃料タンクから燃料供給チューブを取り出す(図 73)。
Note: 燃料タンクのブッシュからチューブをまっすぐに持ち上げる。
燃料供給チューブの端部のスクリーンにたまっているごみていねいに取り除く(図 73)。
ゴム製ブッシュを通して燃料タンク内部へ燃料供給チューブを挿入する(図 73)。
Note: 燃料供給チューブはゴム製ブッシュに完全に差し込んでください。
燃料供給チューブのフィッティングに供給ホースを取り付け、ステップ(1)で外したホースクランプで固定する。
エンジンを始めて始動するとき、燃料切れでエンジンが停止したとき、燃料系統の整備作業(水セパレータ内部の清掃や燃料ホースの交換など)を行った後では、燃料系統からのエア抜きを行う必要があります。エア抜きを実施する前に、燃料タンクに燃料が入っていることを確認してください。その後に、エンジンのキーを ON 位置にして 10~15 秒間保持すれば、燃料ポンプが作動して燃料系統内部から空気を押し出します。
Important: スタータを回してエンジンをクランキングさせてのエア抜きはしないでください。
Note: この手順は、燃料システムからの通常のエア抜きを行ってもエンジンが始動できないときに行うものです。
燃料噴射ポンプの No.1 シリンダ用インジェクタ(図 74)のチューブのナットをゆるめる。
スロットルをFAST位置とする。
始動キーをSTART位置に回し、接続部から流れ出る燃料を観察する。
燃料が泡立たなくなったらキーをOFFに戻す。
パイプをしっかり締め付ける。
エンジン表面に残っている燃料をきれいにふき取る。
残りの燃料噴射ノズルについても上記の作業を行う。
マシンの整備や修理を行う前に、バッテリーの接続を外してください。バッテリーの接続を外すときにはマイナスケーブルを先に外し、次にプラスケーブルを外してください。接続するときにはプラスを先に接続し、次にマイナスを接続してください。
バッテリーの充電は、火花や火気のない換気の良い場所で行ってください。バッテリーと充電器の接続や切り離しを行うときは、充電器をコンセントから抜いておいてください。また、安全な服装を心がけ、工具は確実に絶縁されたものを使ってください。
バッテリーの電極部や端子などの部分には鉛や鉛含有物質が含まれており、カリフォルニア州では、これらの物質が癌や先天性異常の原因となるとされている。取り扱い後は手を洗うこと。
整備間隔 | 整備手順 |
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50運転時間ごと |
|
Important: 電気系統を保護するため、本機に溶接作業を行う時には、コントローラとバッテリーのマイナスケーブルの接続を外してください。また、エンジン、インフォセンター、およびコントローラの接続を外してください。
Note: 端子や周囲が汚れていると自然放電しますので、バッテリーが汚れないようにしてください。洗浄する場合は、まず重曹と水で全体を洗います。次に真水ですすぎ、。腐食防止のために両方の端子部にワセリン(Grafo 112X: P/N 505-47)を薄く塗ってください。
運転席のコンソールパネルのラッチを外して持ち上げる(図 75)。
電解液には硫酸が含まれており、触れると火傷を起こし、飲んだ場合には死亡する可能性がある。
電解液を飲まないこと。また、電解液を皮膚や目や衣服に付けないよう十分注意すること。安全ゴーグルとゴム手袋で目と手を保護すること。
皮膚に付いた場合にすぐに洗浄できるよう、必ず十分な量の真水を用意しておくこと。
バッテリーのプラス(+)端子についているゴムキャップを外して端子を点検する。
バッテリーのマイナス(-)端子からマイナスケーブル(黒)を外し、次に、プラス(+)端子からプラスケーブル(赤)を外す(図 76)。
バッテリーケーブルの接続手順が不適切であるとケーブルがショートを起こして火花が発生する。それによって水素ガスが爆発を起こし人身事故に至る恐れがある。
ケーブルを取り外す時は、必ずマイナス(黒)ケーブルから取り外す。
ケーブルを取り付ける時は、必ずプラス(赤)ケーブルから取り付け、それからマイナス(黒)ケーブルを取り付ける。
バッテリーの端子に金属製品や車体の金属部分が触れるとショートを起こして火花が発生する。それによって水素ガスが爆発を起こし人身事故に至る恐れがある。
バッテリーの取り外しや取り付けを行うときには、端子と金属を接触させないように注意する。
バッテリーの端子と金属を接触させない。
充電器に接続し、充電電流を 3~4 A にセットする。3~4 Aで4~8時間充電する。
充電中は爆発性のガスが発生する。
充電中は絶対禁煙を厳守。バッテリーに火気を近づけない。
充電が終わったらチャージャをコンセントから抜き、バッテリー端子から外す。
赤い(+)ケーブルをバッテリーの(+)端子に、 黒いケーブル(-)はバッテリーの(-)端子に固定する(図 76)
ボルトとナットでケーブルを固定する。
Note: プラス端子が電極に十分にはまり込んでいること、ケーブルの配線に無理がないことを確認する。ケーブルとバッテリーカバーを接触させないこと。
腐食防止のために両方の端子部にワセリン(Grafo 112Xスキンオーバーグリス:P/N 505-47)またはグリスを薄く塗る。
プラス端子にゴムカバーを取り付ける。
コンソールパネルを閉じ、ラッチを掛ける。
整備間隔 | 整備手順 |
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400運転時間ごと |
|
プラネタリドライブとホイールとの間にガタがあってはなりません (ホイールを軸方向に押し引きしたときにホイールが動く場合はガタがあります)。
車両を平らな場所に駐車し、駐車ブレーキを掛け、刈り込みデッキを降下させ、エンジンを停止し、キーを抜き取る。
後ホイールに輪止めを掛け、機体前部を床から浮かせ、前アクスルフレーム部をジャッキスタンドで支える。
ジャッキに載っている車体は不安定であり、万一外れると下にいる人間に怪我を負わせる危険が大きい。
ジャッキアップした状態では車両を始動しないこと。
車両から降りる時は必ず スイッチからキーを抜いておく。
ジャッキアップしている時にはヤイヤに輪止めを掛けること。
機体をジャッキスタンドで支える。
左右の前駆動輪のうちの一つを持って抜き差し方向に押し引きし、車輪が動かないことを確認する。
もう1個のホイールにもステップ3の点検を行う。
どちらか一方でもホイールが動く場合は、代理店に連絡する。
整備間隔 | 整備手順 |
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400運転時間ごと |
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交換には高品質の SAE 85W-140 ギアオイルを使用する。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用開始後最初の 200 時間 |
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800運転時間ごと |
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使用するオイルは、 SAE 85W-140 のギアオイルです。
平らな場所で、点検プラグが一番低い位置(時計の 6 時の位置)に来るように停止させる(図 82) 。
プラネタリハブの下に容器を置き、プラグを外してオイルを抜く。
ブレーキハウジングの下に容器を置き、プラグを外してオイルを抜く(図 83)。
両方からオイルが完全に抜けたら、ブレーキハウジングにプラグを取り付ける。
まだプラグを取り付けていない方の穴が 12 時位置にくるように、車輪を回転させる。
高品質の SAE 85W-140 wt. ギア潤滑油 650ml を、穴からゆっくりと入れる。
Important: 650ml が入り終わる前に一杯になってしまった場合は、1時間ほど待つか、一度プラグをはめてマシンを 3m ほど移動させると、ブレーキシステムにオイルがまわって残り量を補給することができるようになります。そのようにして全量を入れてください。
プラグを取り付ける。
反対側のプラネタリギアアセンブリも同様に作業する。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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後アクスルと後アクスルギアボックスから潤滑油が漏れていないか目視で点検する。
整備間隔 | 整備手順 |
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400運転時間ごと |
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後アクスルには SAE 85W-140 ギアオイルを入れて出荷しています。容量は2.4 リットルです。オイル漏れの目視点検は毎日行ってください。
平らな場所に駐車する。
アクスルの一方の端部から点検用プラグを抜き、穴の高さまで潤滑油があることを確認する(図 85)。
Note: 量が不足している場合は、給油プラグをはずして補給する。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用開始後最初の 200 時間 |
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800運転時間ごと |
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プラネタリギアオイルの種類:高品質の、 SAE 85W-140 ギアオイル
アクスルの容積: 2.4 リットル
平らな場所に駐車する。
ドレンプラグ(それぞれの端部に1本ずつ、中央に1本;全部で3本)の周囲をきれいにする(図 86)。
ギアオイルが抜けやすなるように、オイル量点検プラグとメインアクスルのベントキャップを外す。
各ドレンプラグから出るオイルを容器で回収する。
プラグを取り付ける。
点検用プラグを外し、そこから 85W-140 ギアオイルをおよそ 2.4 リットル入れる。穴の下側の縁までオイルが入ればよい。
点検プラグを取り付ける。
整備間隔 | 整備手順 |
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400運転時間ごと |
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ギアボックスには SAE 85W-140 ギアオイルを入れて出荷しています。容量は0.5 リットルです。オイル漏れの目視点検は毎日行ってください。
平らな場所に駐車する。
ギアボックスの左側から点検・補給用プラグを抜き、穴の高さまで潤滑油があることを確認する(図 87)。
Note: 油量が足りなければ穴の下部まで補給する。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
800運転時間ごと |
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後輪の前と後ろで、左右のタイヤの中央線間距離を測る(アクスルの高さ位置で計測)(図 88)。
Note: 前での測定値が、後ろでの測定値より 3mm 小さければ合格とする。
調整が必要な場合は、タイロッドのボールジョイ ントのコッターピンとナットを外す(図 89)。アクスルケースサポートからタイロッドのボールジョイントを外す。
タイロッド両側のクランプをゆるめる(図 89)。
外したボールジョイントを内側または外側に1回転させ、ロッドの自由側のクランプを締め付ける。
タイロッドアセンブリ全体を同じ方向に一回転(内側または外側に)させ、ロッドの接続側のクランプを締め付ける。
アクスルケースサポートにボールジョイントを取り付けて、ナットを指で締めつけ、トーインを測定する。
必要に応じ、上記の調整手順を繰り返す。
調整ができたらナットを締め、新しいコッターピンで固定する。
冷却液を飲み込むと中毒を起こす;冷却液は子供やペットが触れない場所に保管すること。
高温高圧の冷却液を浴びたり、高温のラジエター部分に触れたりすると大火傷をする恐れがある。
エンジン停止後、少なくとも15分間程度待って、エンジンが冷えてからキャップを開けること。
キャップを開けるときはウェスなどを使い、高温の水蒸気を逃がしながらゆっくりと開けること。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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冷却液のタイプ:水とエチレングリコール不凍液の 50/50 混合液
冷却液容量: 8.5 リットル
ラジエターキャップを注意深く外す。
エンジン停止直後にラジエターのキャップを開けると、高温高圧の冷却液が吹き出してやけどを負う恐れがある。
エンジン回転中はラジエターのふたを開けないこと。
キャップを開けるときはウェスなどを使い、高温の水蒸気を逃がしながらゆっくりと開けること。
ラジエター内部の液量を点検する。ラジエターは補給口の首の部分まで、補助タンクはFULLマークまであれば適正です(図 90)。
液量が不足している場合には冷却液は水とエチレングリコール不凍液の50/50 混合液を補給する。水だけの使用やアルコール系、メタノール系の冷却液の使用は避けること。
ラジエターと補助タンクのふたを閉める。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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汚れが激しければより頻繁な清掃が必要です。
このマシンには、油圧駆動式のファンが搭載されており、必要に応じて自動的に(手動でも可能)オイルクーラ/ラジエターのファンを逆転させてスクリーンにたまったごみを吹き飛ばします。この機能により、オイルクーラ/ラジエターの清掃に必要な時間は短縮されますが、清掃の必要がなくなるわけではありません。必ず、定期的にオイルクーラ/ラジエターを点検し、必要に応じて清掃してください。
ブレーキペダルの遊びが 25mm以上となったり、ブレーキの効きが悪いと感じられるようになったら、調整を行ってください。遊びとは、ブレーキペダルを踏み込んでから抵抗を感じるまでのペダルの行きしろを言います。
左右のペダルのロックをはずして、各ペダルがそれぞれ自由に動くようにする。
行きしろを小さくするにはブレーキを締める:
ブレーキケーブル(図 93)の端にある前ナッ トをゆるめる。
後ナットを締めてケーブルを後方に移動させてブレーキペダルの遊びが 13~25mm になるようにする。
調整ができたら前ナットを締める。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
100運転時間ごと |
|
プーリとプーリとの中間部を 約4.5 kg の力で押した時に、10mm 程度のたわみがあれば適正です。
たわみが10mmでない場合には、オルタネータ取り付けボルトをゆるめ(図 94)、
Note: 適当な張りに調整してボルトを締めてください。ベルトのたわみが適切に調整されたことを確認する。
油圧装置を作動させる前に、全部のラインコネクタが適切に接続されていること、およびラインやホースの状態が良好であることを確認すること。
油圧のピンホールリークやノズルからは作動油が高圧で噴出しているので、絶対に手などを近づけない。
リークの点検には新聞紙やボール紙を使う。
油圧関係の整備を行う時は、内部の圧力を確実に解放する。
万一、油圧オイルが体内に入ったら、直ちに専門医の治療を受けてください。万一、油圧オイルが体内に入った場合には、この種の労働災害に経験のある施設で数時間以内に外科手術を受ける必要がある。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
|
油圧オイルタンクに約 28.4 リットルの高品質油圧オイルを満たして出荷しています。初めての運転の前に必ず油量を確認し、その後は毎日点検してください。推奨オイルの銘柄を以下に示します:
Toro プレミアムオールシーズン油圧作動液 (19 リットル缶または208 リットル缶)。パーツカタログまたは Toro 代理店でパーツ番号をご確認ください。
他に使用可能なオイル:トロのオイルが入手できない場合は、以下に挙げる特性、条件および産業規格をすべて満たす通常の石油系オイルを使用することができます。オイルの性能や規格がマシンに適合しているかどうかについては専門業者にご相談ください。
Note: 不適切なオイルの使用による損害については弊社は責任を持ちかねますので、品質の確かな製品をお使い下さる様お願いいたします。
物性: | |||
粘度, ASTM D445 | cSt @ 40°C 44~50cSt @ 100°C 7.9~9.1 | ||
粘性インデックス ASTM D2270 | 140~160 | ||
流動点 ASTM D97 | -37°C~-45°C | ||
産業規格: | ヴィッカース I-286-S (品質レベル), ヴィッカース M-2950-S(品質レベル), デニソン HF-0 |
Important: ISO VG 46 マルチグレードオイルは、広い温度範囲で優れた性能を発揮します。通常の外気温が高い(18℃~ 49℃) 熱帯地方では、ISO VG 68 オイルのほうが適切と思われます。
プレミアム生分解油圧オイル — Mobil EAL EnviroSyn 46H
Important: Mobil EAL EnviroSyn 46H は、トロ社がこの製品への使用を認めた唯一の合成生分解オイルです。このオイルは、トロ社の油圧装置で使用しているエラストマーに悪影響を与えず、また広範囲な温度帯での使用が可能です。このオイルは通常の鉱物性オイルと互換性がありますが、十分な生分解性を確保し、オイルそのものの性能を十分に発揮させるためには、通常オイルと混合せず、完全に入れ替えて使用することが望まれます。この生分解オイルは、モービル代理店にて 19 リットル缶または208リットル缶でお求めになれます。
Important: 多くの油圧オイルはほとんど無色透明であり、そのためオイル洩れの発見が遅れがちです。油圧オイル用の着色剤(20ml 瓶)をお使いいただくと便利です。1瓶で 15~22 リットルのオイルに使用できます。パーツ番号は 44-2500。ご注文は Toro 代理店へ。
車両を平らな場所に駐車し、駐車ブレーキを掛け、刈り込みデッキを降下させ、エンジンを停止し、キーを抜き取る。
油圧オイルの量を点検する(図 95)。
整備間隔 | 整備手順 |
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800運転時間ごと |
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オイルが汚染されてしまった場合は油圧系統全体を洗浄する必要がありますので弊社代理店にご連絡ください。汚染されたオイルは乳液状になったり黒ずんだ色なったりします。
車両を平らな場所に駐車し、駐車ブレーキを掛け、刈り込みデッキを降下させ、エンジンを停止し、キーを抜き取る。
フードを上げる。
油圧オイルタンクの底部からケースリターンラインを外し、流れ出すオイルを大型の容器に受ける。
オイルが全部流れ出たらホースを元通りに接続する。
油圧オイルタンクに油圧オイルを入れる; 油圧オイルの量を点検する を参照。
Important: 指定された銘柄のオイル以外は使用しないでください。他のオイルを使用するとシステムを損傷する可能性があります。
タンクにキャップを取り付ける。
キーを ON 位置に回してエンジンを始動する。全部の油圧装置を操作して内部にオイルを行き渡らせ、オイル漏れがないか点検する。
キーを OFF 位置に回す。
油量を点検し、足りなければディップスティックの FULLマークまで補給する。入れすぎないこと。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用開始後最初の 200 時間 |
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800運転時間ごと |
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トロの純正交換フィルタをお使いください:後部用(刈り込みデッキ用)は P/N 94-2621、前部用(チャージ用)は P/N 75-1310 です。
Important: 純正品以外のフィルタを使用すると関連機器の保証が適用されなくなる場合があります。
座席を倒してデッキの油圧オイルフィルタにアクセスする;油圧昇降部にアクセスするにはを参照。
図 97のようにして、油圧昇降部のチャージ油圧フィルタを交換する。
運転席を元に戻して固定する。
機体右側にある戻りオイル用フィルタを交換する(図 97)。
エンジンを始動して 2 分間運転し、システム内のエアをパージする。エンジンを停止させ、オイル漏れがないか点検する。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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油圧ライン油圧ホースにオイル漏れ、ねじれ、支持部のゆるみ、磨耗、フィッティングのゆるみ、風雨や薬品による劣化などがないか毎日点検してください。修理不十分のまま運転しないでください。
前ローラに磨耗や過剰なガタ、固着などが発生していないか点検してください。これらの症状が見られたら、ローラの整備を行うか、必要部材の交換を行ってください。
第一のベアリングをローラハウジングに押し込む(図 100)。アウターレースのみを押すか、インナーレースとアウターレースを均等に押すかする。
スペーサを入れる(図 100)。
第二のベアリングをローラハウジングに入れる(図 100);このときは、インナーレースがスペーサに接触するまで、インナーレースとアウターレースを均等に押す。
ローラアセンブリをデッキフレームに組み付ける。
ローラアセンブリとローラ取り付けブラケットとの間の隙間が 1.5mm 未満となっていることを確認する。隙間が 1.5mm を超えている場合には、直径 5/8 インチのワッシャを必要なだけはさんで隙間を埋める。
Important: ローラアセンブリ取り付け時に 1.5mm を超える隙間を残すと、ベアリングの側面に負荷がかかってベアリングが早期に破損する可能性があります。
取り付けボルトを 108N·m(11kg.m = 80ft-lb) にトルク締めする。
磨耗の進んだブレードや破損したブレードは、回転中にちぎれて飛び出す場合があり、これが起こるとオペレータや周囲の人間に多大の危険を及ぼし、最悪の場合には死亡事故となる。
ブレードが磨耗や破損していないか定期的に点検すること。
ブレードを点検する時には安全に十分注意してください。ブレードをウェスでくるむか、安全手袋をはめ、十分に注意して取り扱ってください。ブレードは研磨または交換のみ行い、たたいて修復したり溶接したりしないでください。
複数のブレードを持つ機械では、1つのブレードを回転させると他も回転する場合がありますから注意してください。
刈り込みデッキは、刈高 50mm、ブレードのレーキ設定 7.9mm に設定して出荷されています。また、左右の刈高の差が、± 0.7mm の範囲になるように設定されています。
刈り込みデッキは、ブレードが当たってもチェンバに変形が発生しない強度を持っています。しかし、硬いものがぶつかった後には、ブレードに破損が発生していないか、また、ブレードの回転面に狂いが発生していないか、必ず点検してください。
デッキから油圧モータを外し、デッキをトラクションユニットから外す。
ホイストを使うか、2人がかりで、デッキを平らなテーブルの上に載せる。
ブレードの片方の端にマジックなどで印をつける。以後、高さの点検はすべてこの印のついた側で行う。
ブレードの印の付いているほうの端部を12時の位置(車両進行方向)に向け(図 101)、作業台の表面からブレードの切っ先までの高さを測定する。
印の付いている端部を3時の位置と9時の位置に向けて(図 101)それぞれ高さを測定する。
12時位置での測定値を、刈り高の設定値と比較する。差が 0.7mm 以内であれば適正とする。3 時および9 時位置での高さが、12時位置での高さよりも 1.6~6.0mm 高く、3 時および9 時位置での高さの差が 2.2mm 以内であれば適正である。
上記の範囲から外れている場合には、ブレード回転面の調整へ進む。
まず前を調整する(1度に1つのブラケットを調整する)。
刈り高ブラケット(前、左、右のうち1つ)をデッキのフレームから外す(図 102)。
デッキフレームとブラケットとの間に厚さ 1.5mm または 0.7mm のシム、場合によってはこれらの両方を挿入して、希望する刈高を達成する (図 102)。
余ったシムを刈り高ブラケットの下に入れ、刈り高ブラケットをデッキのフレームに取り付ける。
ソケットヘッドボルト/スペーサとフランジナットを固定する。
Note: ソケットヘッドボルトとスペーサとは、デッキフレームの内側に落ちないようにねじ山用の接着剤で接着しています。
12時位置での高さを測定し、必要に応じて調整を行う。
左右の刈り高ブラケットの両方ともに調整が必要か、片方のみの調整でよいか判断する。
Note: 3 時位置または 9 時位置が、新しい前位置の高さよりも 1.6~6.0mm 高い場合には、その側での調整は不要である。反対側の高さを調整して、正しい側の高さ ±2.2mm の範囲になるようにする。
上記1~4を繰り返して左右の刈り高ブラケットに必要な調整を行う。
キャリッジボルトとフランジナットを固定する。
もう一度、12時、3時、9時位置で高さの測定を行って確認する。
ブレードが堅いものに当たった、バランスが取れていない、磨耗した、曲がったなどの場合には新しいものと交換する必要があります。安全を確保し、適切な刈りを行うために、ブレードは必ず Toro 社の純正品をお使いください。
平らな場所に駐車し、刈り込みデッキを一番高い位置まで上昇させ、駐車ブレーキを掛け、エンジンを停止させてキーを抜き取る。
Note: デッキが不意に落下しないようにブロックなどで確実に支える。
ぼろきれや厚いパッドの入った手袋を使ってブレードの端部をしっかり握る。
スピンドルのシャフトからブレードボルト、芝削り防止カップ、ブレードを取り外す(図 103)。
ブレード、芝削り防止カップ、ボルトを取り付けてボルトを115~149N·m(11.8~15.2kg.m = 85~110ft-lb)にトルク締めする。
Important: ブレードの立ち上がり側がデッキの天井を向くのが正しい取り付け方です。
Note: デッキが何かに衝突した場合には、全部のスピンドルプーリナットを115~149N·m(11.8~15.2kg.m = 85~150ft-lb)にトルク締めしてください。
ブレードの点検や整備を行う際には2つの部分に注目してください:高品質の刈りを実現するためには、刃先と、刃先の反対側にある立ち上がった部分であるセイル部の両方が重要です。セイル部は、風を起こして草を真っ直ぐに立て、均一な刈りを実現するためのものです。しかしセイルは使用に伴って徐々に磨耗してきます。そしてこの磨耗に伴って、刃先が鋭く維持されていても、刈りの質は落ちてきます。草を引きちぎるのでなく、カットするためには、当然刃先が鋭利でなければなりません。刈りあとを見て、切り口がささくれ立っていたり茶色に変色しているのは刃先が鈍くなっている証拠です。このような状態が見られたら、ブレードを研磨してください。
平らな場所に駐車し、刈り込みデッキを上昇させ、駐車ブレーキを掛け、走行ベダルをニュートラルとし、PTO レバーが OFF になっているのを確認し、エンジンを停止させ、キーを抜き取る。
ブレードの切っ先を注意深く観察、特に、直線部と曲線部が交わる部分をよく観察する(図 104)。
Note: この、直線部と曲線部の交差域は、砂などによる磨耗が進みやすい部分なので、機械を使用する前によく点検することが必要である。磨耗が進んでいる場合(図 104)には、ブレードを交換する。
すべてのブレードの刃先を点検し、刃先が丸くなっていたり打ち傷がある場合には研磨する(図 105)。
Note: 研磨は刃先の上面だけに行い、刃の元々の角度を変えないように十分注意する(図 105)。両方の刃先から等量を削るとブレードのバランスを維持することができます。
Note: ブレードを取り外し、研磨機で研磨する。研磨後、ブレードと、芝削り防止カップをつけてブレードボルトで固定する;ブレードの取り外しと取り付けを参照。
トラクションユニット、刈り込みデッキ、エンジンをていねいに洗浄する。
タイヤ空気圧を点検する;タイヤ空気圧を点検するを参照。
ボルト・ナット類にゆるみがないか点検し、必要な締め付けを行う。
グリス注入部やピボット部全部をグリスアップする。余分のグリスやオイルはふき取る。
塗装のはがれている部分に軽く磨きをかけ、タッチアップする。金属部の変形を修理する。
バッテリーとケーブルに以下の作業を行う:
バッテリー端子からケーブルを外す。
バッテリー本体、端子、ケーブル端部を重曹水とブラシで洗浄する。
腐食防止のために両方の端子部にワセリン(Grafo 112X: P/N 505-47)を薄く塗る。
電極板の劣化を防止するため、60日ごとに24時間かけてゆっくりと充電する。
搬送用ラッチ(グランドマスター 4700-D のみ)をかける。
エンジンオイルを抜き取り、ドレンプラグをはめる。
オイルフィルタを外して捨てる。新しいオイルフィルタを取り付ける。
オイルパンにモーターオイルを入れる。
エンジンを始動し約 2 分間回転させる。
エンジンを停止する。
燃料タンクから燃料を抜き取り、きれいな燃料で内部を洗浄する。
燃料系統の接続状態を点検し必要な締め付けを行う。
エアクリーナをきれいに清掃する。
エアクリーナの吸気口とエンジンの排気口を防水テープでふさぐ。
冷却水(エチレングリコール不凍液と水とのの 50/50 混合液)の量を点検し、凍結を考慮して必要に応じて補給する。
刈り込みデッキをトラクションユニットから外した場合は、必ずスピンドルの上部にスピンドルプラグを取り付けて、ほこりや水の浸入を防止してください。