整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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この機械は回転刃を使用するロータリー式乗用芝刈り機であり、そのような業務に従事するプロのオペレータが運転操作することを前提として製造されています。この製品は、集約的で高度な管理を受けているスポーツフィールドや商用目的で使用される芝生に対する刈り込み管理を行うことを主たる目的として製造されております。本機は、雑草地や道路わきの草刈り、農業用地における刈り取りなどを目的とした機械ではありません。
この説明書を読んで製品の運転方法や整備方法を十分に理解し、他人に迷惑の掛からない、適切で安全な方法でご使用ください。この製品を適切かつ安全に使用するのはお客様の責任です。
弊社のウェブサイト www.Toro.com で安全講習や運転講習の狩猟、アクセサリ情報の閲覧、代理店についての情報閲覧、お買い上げ製品の登録などを行っていただくことができます。
整備について、また純正部品についてなど、分からないことはお気軽に弊社代理店またはカスタマーサービスにおたずねください。お問い合わせの際には、必ず製品のモデル番号とシリアル番号をお知らせください。モデル番号とシリアル番号はフレームの左側、フットレストの下に取り付けた銘板に表示されています。いまのうちに番号をメモしておきましょう。
この説明書では、危険についての注意を促すための警告記号(図 1)を使用しております。これらは死亡事故を含む重大な人身事故を防止するための注意ですから、必ずお守りください。
この他に2つの言葉で注意を促しています。重要 は製品の構造などについての注意点を、注はその他の注意点を表しています。
この製品は、関連するEU規制に適合しています。詳細については、DOC シート(規格適合証明書)をご覧ください。
カリフォルニア州
第65号決議による警告
カリフォルニア州では、ディーゼルエンジンの排気には発癌性や先天性異常などの原因となる物質が含まれているとされております。
カリフォルニア州の森林地帯・潅木地帯・草地などでこの機械を使用する場合には、エンジンに同州公共資源法第4442章に規定される正常に機能するスパークアレスタが装着されていること、エンジンに対して森林等の火災防止措置をほどこされていることが義務づけられており、これを満たさない機械は、第4442章または4443章違犯となります。
この機械は、EN ISO 5395:2013 規格およびANSI B71.4-2012 規格に適合しています。
この機械は手足を切断したり物をはね飛ばしたりする能力があります。重大な人身事故を防ぐため、すべての注意事項を厳守してください。
この機械は本来の目的から外れた使用をすると運転者本人や周囲の人間に危険な場合があります。
エンジンを始動する前に必ずこのオペレーターズマニュアルをお読みになり、内容をよく理解してください。この製品を使用する人すべてが製品を良く知り、警告の内容を理解してください。
機械の可動部の近くには絶対に手足を近づけないでください。
ガードなどの安全保護機器が正しく取り付けられていない時は、運転しないでください。
排出口の近くに、手足などを近づけないでください。周囲の人を十分に遠ざけてください。
作業場所に子供を近づけないでください。子供に運転させないでください。
整備、燃料補給、詰まりの解除作業などを行う前には、必ずエンジンを停止させてください。
間違った使い方や整備不良は人身事故などの原因となります。事故を防止するため、以下に示す安全上の注意や安全注意標識のついている遵守事項は必ずお守りください 「注意」、「警告」、および「危険」 の記号は、人身の安全に関わる注意事項を示しています。これらの注意を怠ると死亡事故などの重大な人身事故が発生する恐れがあります。
このマニュアルの他の場所に書かれている注意事項も必ずお守りください。
この機械は、音力レベルが 105 dBA であることが確認されています; ただしこの数値には不確定値(K)1 dBA が含まれています。
音力レベルの確認は、EC規則 11094 に定める手順に則って実施されています。
この機械は、オペレータの耳の位置における音圧レベルが 93 dBA であることが確認されています; ただしこの数値には不確定値(K)1 dBA が含まれています。
音圧レベルの確認は、EN ISO 規則 5395:2013 に定める手順に則って実施されています。
聴覚保護を行わずにこの機械を長時間運転し続けると聴覚に異常をきたす恐れがあります。
運転が長時間にわたる場合には必ず適切な聴覚保護具を着用するようにしてください。
右手の振動レベルの実測値 = 2.1 m/s2
左手の振動レベルの実測値 = 2.4 m/s2
不確定値(K) = 1.18 m/s2
実測は、EN ISO 5395:2013 に定められた手順に則って実施されています。
振動レベルの実測値 = 0.9 m/s2
不確定値(K) = 0.45 m/s2
実測は、EN ISO 5395:2013 に定められた手順に則って実施されています。
危険な部分の近くには、見やすい位置に安全ラベルや指示ラベルを貼付しています。破損したりはがれたりした場合は新しいラベルを貼付してください。 |
Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。
コントロールアームの位置は調整することができます。
コントロールアームをリテーナブラケットに固定している2本のボルトをゆるめる(図 2)。
コントロールアームを希望位置に動かし、ボルトを締めて固定する。
カッティングデッキについている出荷用のブロックを取り外して廃棄する。
刈り込みデッキのサスペンションアームについている出荷用のピンを取り外して廃棄する。
Note: 出荷用のピンは輸送中にデッキを安定させ保護するためのものですから、使用前に必ず取り外してください。
後ローラスクレーパ(オプション)は、スクレーパとローラとの間に 0.5~1mm の平行な隙間があるときに最も効率よく機能するように設計されています。
グリスフィッティングと取り付けねじをゆるめる (図 3)。
スクレーパを上下に移動させてロッドとローラとの隙間が 0.5~1mm になるように調整する。
グリスフィッティングとねじを取り付けて、交互に 41N·m(4.2kg.m = 30ft-lb) にトルク締めする。
チェンバの後壁および左側面の壁についている取り付け穴を十分に清掃して異物を取り除く。
後部の取り付け穴にマルチングバッフルを取り付け、フランジヘッドボルト 5 本で固定する(図 4)。
どのマルチングバッフルもブレードに触れていないこと、また後チェンバ壁面の内側にはみ出ていないことを確認する。
ハイリフトブレードでマルチングを行うと、ブレードが破損する恐れがあり万一場合には死亡事故となる。
ハイリフトブレードでの刈り込みにマルチングバッフルを使用してはならない。
運転前にタイヤ空気圧を点検する;タイヤ空気圧を点検するを参照。
Important: マシンの性能を適切に発揮させ、また質の高い刈り込みを実現するために、すべてのタイヤの空気圧を正しく維持してください。タイヤ空気圧は規定値以下にしないで下さい。
エンジンを作動させる前エンジンオイルの量を点検する;エンジンオイルの量を点検するを参照。
エンジンを作動させる前に、油圧オイルの量を点検する;油圧システムを点検する を参照。
エンジンを作動させる前に、冷却系統を点検する;冷却系統を点検するを参照。
運転前に機械のグリスアップを行う;ベアリングとブッシュのグリスアップを参照。この作業を怠るとマシンに急激な磨耗が発生しますから十分注意してください。
駐車ブレーキ(図 5)を掛けるには、ブレーキペダルを踏み込み、ペダルの上部についているラッチを踏み込みます。ブレーキを解除するには、ラッチが落ちるまでペダルを踏み込みます。
走行ペダル(図 5)は前進走行と後退走行を制御します。ペダル前部を踏み込むと前進、後部を踏み込むと後退です。走行速度はペダルの踏み込み具合で調整します。スロットルが FAST 位置にあり、負荷が掛かっていない状態でペダルを一杯に踏み込むと最高速度となります。
ペダルの踏み込みをやめると、ペダルは中央位置に戻り、走行を停止します。
刈り込み速度リミッタ(図 5)を上位置にセットすると、事前にセットしてある刈り込み速度での走行になり、刈り込みデッキが使用できるようになります。刈り込み速度の調整はスペーサで行い、スペーサ1枚で、走行速度が約 0.8km/h 変化します。ボルトの上側のスペーサの数が増えるほど、速度が遅くなります。移動走行を行う時は、刈り込み速度リミッタを下位置に下げて解除すると全速力での走行が可能になります。
ブレーキペダル(図 5)を踏み込むと車両は停止します。
ハンドルを手前に寄せたい場合には、ペダル(図 5)を踏み込み、ステアリングタワーを手前に引き寄せ、ちょうど良い位置になったら、ペダルから足を離します。
エンジン速度スイッチ(図 6)は、2つのエンジン速度モードを切り換えます。スイッチを軽くたたくと、エンジン速度を100rpmずつ増加または減少させることができます。スイッチを長押しする方向により、エンジンは自動的にハイアイドルまたはローアイドルになります。
キースイッチ(図 6)には3つの位置があります: OFF、ON/PREHEAT、STARTです。
このレバー(図 6)で、カッティングユニットの昇降動作を行うほか、カッティングユニットが刈り込みモードになっているときには、カッティングユニットの回転と停止も行います。PTO と刈り込み速度リミッタが有効な状態で、デッキが下降状態のときにこのレバーをONにすると、デッキは回転を開始します。
ヘッドライトスイッチを下げるとヘッドライトが点灯します(図 6)。
回転許可/禁止スイッチ(図 6)はジョイスティックと連動し、デッキの回転と停止を制御します。刈り込み/移動走行切り替えレバーが移動走行位置にセットされている時は、デッキを下降させることはできません。
インフォセンターLCDディスプレイは、マシンの運転状態、故障診断など)の情報を表示します(図 6)。
エンジン通常の温度で回転中はこのインジケータ(図 7)の表示が緑色の領域にあります。表示が赤色の領域に入ったら、油圧フィルタを交換してください。
電源ソケットから、電動機器用に12 Vの電源をとることができます(図 8)。
座席調整レバー(図 9)で、運転席の前後位置の調整を行えます。体重調整ノブで、オペレータの体重に合わせて調整を行えます。適正位置に調整されると体重ゲージインジケータに表示が出ます。高さ調整ノブで、オペレータの慎重に合わせて調整を行えます。
インフォセンター LCD は、マシンの運転状態、不具合診断など、マシンに関わる様々な情報を表示します(図 10)。インフォセンターには初期画面(スプラッシュ画面)とメイン画面があります。インフォセンターのどのボタンでも、押せば初期画面とメイン画面とをいつでも切り替えることができ、また、矢印ボタンで選択することによって、希望する項目の内容を確認することができます。
左ボタン, メニューアクセス/バック・ボタン:このボタンを押すと、インフォセンターのメニューが表示されます。メニュー表示中にこれを押せばメニューを終了します。
中央ボタン:メニューを下向きにスクロールするときに使います。
右ボタン:右向き矢印が表示されたとき、その先にあるメニュー項目を見るために使用します。
Note: 各ボタンの機能はメニューの内容によって、変わります。各ボタンについて、その時の機能がアイコンで表示されます。
SERVICE DUE(定期整備時期です) | 定期整備時期であることを示します |
Engine rpm/status—エンジンの回転数(rpm)を表示します | |
アワーメータ | |
情報アイコン | |
高速 | |
低速 | |
燃料レベル | |
静止再生を実施する必要があります | |
グロープラグが作動中 | |
カッティングユニット上昇 | |
カッティングユニット下降 | |
着席してください | |
駐車ブレーキが掛かっています | |
レンジが高速(移動走行)です | |
ニュートラル | |
レンジが低速(刈り込み位置)です | |
冷却水温度(°C または °F) | |
温度(高温) | |
PTOがON | |
不許可 | |
エンジンを始動する。 | |
エンジンを止めてください | |
エンジン | |
キースイッチ | |
刈り込みデッキ下降中 | |
刈り込みデッキ上昇中 | |
PIN コード | |
CAN バス | |
インフォセンター | |
不良または故障 | |
電球 | |
TEC コントローラまたはコントロールワイヤハーネスからの出力 | |
スイッチ | |
スイッチから手を離してください | |
示された状態へ変更してください | |
表示記号を組み合わせた文章が表示されます。以下に文章の例を示します | |
ニュートラルにしてください | |
エンジンの始動許可がおりません。 | |
エンジンをシャットダウンします | |
冷却液が過熱しています。 | |
DPFの粒子蓄積表示詳細については ディーゼル微粒子フィルタ(DPF)の再生 を参照してください。 | |
着席するか駐車ブレーキをかけてください |
インフォセンターのメニューにアクセスするには、メニュー画面が表示されているときにメニューアクセスボタンを押します。ボタンを押すとメインメニューが表示されます。各メニューにおいてどのような内容が表示されるかは、以下の表をご覧ください。
メインメニュー | |
メニュー項目 | 内容 |
Faults(不具合) | 不具合メニューには、最近に記録された不具合が表示されます。不具合メニューおよびその内容の詳細については、サービスマニュアルを参照するか、弊社ディストリビュータにお問い合わせください。 |
Service(整備) | 整備メニューでは、使用時間積算記録などの情報を見ることができます。 |
Diagnostics(診断機能) | 診断メニューでは、各スイッチ、センサー、制御出力の状態が表示されます。どのコントロール装置がONになっており、どれがOFFになっているかが表示されますから、故障探究を手早く行うことができます。 |
Settings(設定) | 設定メニューではインフォセンターの表示や機械の設定を変更することができます。 |
About(マシンについて) | このメニュー項目では、モデル番号、シリアル番号、ソフトウェアのバージョンなどを確認することができます。 |
Service(整備) | |
メニュー項目 | 内容 |
Hours(運転時間) | マシン、エンジン、リール、およびPTOが使用されていた時間およびマシンが移動走行していた時間と定期整備までの時間が記録されており、これらを確認することができます。 |
Counts(回数) | マシンに発生した様々な事象の回数を表示します。 |
Diagnostics(診断機能) | |
メニュー項目 | 内容 |
カッティングユニット | カッティングユニットを上昇・下降させるための入力、許可、出力の状態を表示します。 |
Hi/Low レンジ | 移動走行モードで運転を行うための入力、許可、出力の状態を表示します。 |
PTO | PTO回路を作動させるための入力、許可、出力の状態を表示します。 |
Engine Run(エンジン作動) | エンジンを始動させるための入力、許可、出力の状態を表示します。 |
Settings(設定) | |
メニュー項目 | 内容 |
Units(単位) | インフォセンターで表示される項目の単位を選択することができます。ヤードポンド系またはメートル系から選択します。 |
Language(言語) | インフォセンターの表示に使う言語を選択することができます*。 |
LCD Backlight(バックライト) | LCD 表示の明るさを調整します。 |
LCD Contrast(コントラスト) | LCD 表示のコントラストを調整します。 |
Protected Menus(保護項目) | 許可された人が PIN コードを入力してアクセスできます。 |
Counterbalance(カウンタバランス) | デッキに供給されるカウンタバランスの大きさを設定します。 |
オートアイドル | マシンの運転操作をしていない状態から自動的にアイドリングに移行するまでの時間の長さを設定します。 |
* 「オペレータ向け」のメッセージのみが翻訳表示されます。故障、整備、診断の画面は「整備士向け」メッセージです。タイトルは選択された言語で表示されますが、本文は英語表示となります。
About(マシンについて) | |
メニュー項目 | 名称 |
Model | マシンのモデル番号を表示します。 |
SN | マシンのシリアル番号を表示します。 |
Machine Controller Revision(コントローラ改訂番号) | マスターコントローラのソフトウェアの改訂番号を表示します。 |
インフォセンターの改定番号 | インフォセンターのソフトウェアの改訂番号を表示します。 |
CAN Bus | マシン内部の通信状態を表示します。 |
インフォセンターの「設定」メニューで変更可能な項目は2つあります:オートアイドル待ち時間およびカウンタバランスです。これらの設定を保護するには、Protected(パスワード保護)メニューを使います。
Note: 納品時のパスワードは、代理店にて設定しています。
Note: 出荷時に設定されている デフォルト PIN は 0000 または 1234 です。PIN を変更後、PIN を忘れてしまった場合には、弊社ディストリビュータにご相談ください。
MAIN(メイン)メニューから中央ボタンで下へスクロールしていくとSETTINGS(設定)メニューがありますから、ここで右ボタンを押します(図 11)。
SETTINGSメニューから中央ボタンで下へスクロールしていくとPROTECTED (保護)メニューがありますから、ここで右ボタンを押します(図 12A)。
パスワードを入力するには、中央ボタンを何度か押して最初の桁へ入力します。その後に右ボタンを押すと次の桁へ移動します(図 12B と図 12C)。これを繰り返して最後の桁まで入力を終えたら、もう一度右ボタンを押します。
中央ボタンを押して PIN コードを登録します(図 12D)。
インフォセンターの赤ランプが点灯するまで待ちます。
Note: インフォセンターが PIN コードを受け付けて保護メニューが開くと、画面右上の部分に PIN という表示が現れます。
Note: キーを OFF 位置にし、もう一度ONにすると、保護メニューがロックされます。
「保護メニュー」の設定内容を閲覧・変更することができます。「保護メニュー」にアクセスしたら、下へスクロールして「設定を保護」(Protect Settings)へ進みます。右ボタンを使って設定を変更します。Protect Settings(設定を保護)をOFFにすると、PIN コードを入力しなくても、保護メニューの内容を閲覧・変更することができるようになります。「設定を保護」をONにすると、保護されている内容は表示されなくなり、これらを閲覧・変更するには PIN コードの入力が必要となります。PIN コードを入力した時は、キースイッチをOFF にし、もう一度キーを ON にすると、このパスワードが記憶されます。
「保護メニュー」から下へスクロールして「設定を保護」(Protect Settings)へ進みます。
PIN コードを入力せずに「パスワード保護メニュー」を閲覧・設定変更できるようにするには、右ボタンで Protect Settings を OFFにします。
PIN コードを入力しないと「パスワード保護メニュー」を閲覧・設定変更できないようにするには、左ボタンで設定を ONに変更し、PIN コードを設定し、エンジン始動キーをOFF にしてからもう一度 ON にしてください。
「設定メニュー」にて、下へスクロールすると「カウンタバランス(Counterbalance)」があります。
右ボタンで「カウンタバランス」を選択し、低、中、高の3種類から設定を選んでください。
「設定メニュー」にて、下へスクロールすると「オートアイドル(Auto Idle)」があります。
右ボタンを使って、オートアイドル時間を、OFF, 8S, 10S, 15S, 20S, および 30S から選択します。
Note: 仕様および設計は予告なく変更される場合があります。
移動走行時の幅: | 226cm |
刈幅 | 229cm |
長さ | 320cm |
高さ | 218 cm |
燃料タンク容量 | 51 リットル |
移動走行速度 | 0~16km/h |
刈込速度 | 0~13 km/h |
純重量** 刈り込みデッキと油脂類を含みます。 | 1492kg |
長さ | 86.4cm |
幅 | 86.4cm |
高さ | 24.4cm (キャリアマウントまで)26.7cm (刈高 18mm のとき)34.9cm (刈高 100mm のとき) |
重量 | 88kg |
トロが認定した各種のアタッチメントやアクセサリがそろっており、マシンの機能をさらに広げることができます。 詳細は弊社の正規サービスディーラ、または代理店へお問い合わせください;弊社のウェブサイト www.Toro.com でもすべての認定アタッチメントとアクセサリをご覧になることができます。
せっかく手に入れた大切な機械を守り、確かな性能を維持するために、交換部品はトロの純正部品をご使用ください。純正パーツは、トロが設計・指定した、完成品に使用されているものと全く同じ、信頼性の高い部品です。確かな安心のために、トロの純正にこだわってください。
Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。
本機をご使用になる前に、必ずこのマニュアルをお読みになり、操作方法などを十分に理解してください。
子供やトレーニングを受けていない大人には、絶対に運転や整備をさせないでください。地域によっては機械のオペレータに年齢制限を設けていることがありますのでご注意ください。オーナーは、オペレータ全員にトレーニングを受講させる責任があります。
安全な運転操作、各部の操作方法や安全標識などに十分慣れておきましょう。エンジンの緊急停止方法に慣れておきましょう。
すべての安全装置が正しく取り付けられ、正しく機能しているか点検してください。安全装置は、オペレータ所在確認スイッチ、インタロックスイッチ、シールド類、ROPS、アタッチメント、集草装置、排出口ガード、ブレーキなどのことを言います。すべての安全装置が正しく取り付けられ、メーカーの設計通りに機能していることが確認できない時には機械を使用しないでください。
使用前に必ず、ブレード、ブレードボルト、刈り込みアセンブリの点検を行ってください。バランスを狂わせないようにするため、ブレードを交換するときにはボルトもセットで交換してください。
これから機械で作業する場所をよく確認し、機械に巻き込まれそうなものはすべて取り除きましょう。
エンジンを掛ける前に、全部の駆動装置がニュートラルであること、駐車ブレーキが掛かっていることを確認し、運転席に着席してください。
燃料は非常に引火・爆発しやすい物質である。発火したり爆発したりすると、やけどや火災などを引き起こす。
燃料補給は必ず屋外で、エンジンが冷えた状態で行う。こぼれた燃料はふき取る。
箱型トレーラに本機を搭載した状態では、絶対に本機への燃料補給をしてはならない。
燃料取り扱い中は禁煙を厳守し、火花や炎を絶対に近づけない。
燃料は安全で汚れのない認可された容器に入れ、子供の手の届かない場所で保管する。180 日分以上の買い置きは避ける。
必ず適切な排気システムが取り付けられていてそれが正常に作動する状態で使用してください。
燃料を飲み込むと非常に危険で生命に関わる。また気化した燃料に長期間ふれると身体に重篤な症状や疾病を引き起こす。
燃料蒸気を長時間吸わないようにする。
ノズルや燃料タンクの注入口には手や顔を近づけないこと。
燃料蒸気が目や肌に触れないようにする
燃料の保管は必ず認可された容器で行ってください。
エンジン回転中に燃料タンクのフタを開けたり給油したりしない。
トラックの荷台に敷いたカーペットやプラスチックマットなど絶縁体の上で燃料の給油をしないでください。ガソリン容器は車から十分に離し、地面に直接置いて給油してください。
給油は、機械をトラックやトレーラから地面に降ろし、機体を接地させた状態で行ってください。機械を車両に搭載したままで給油を行わなければいけない場合には、大型タンクのノズルからでなく、小型の容器から給油してください。
給油は、給油ノズルを燃料タンクの口に接触させた状態を維持して行ってください。ノズルを開いたままにする器具などを使わないでください。
もし燃料を衣服にこぼしてしまった場合には、直ちに着替えてください。
燃料の補給は、タンク上面から約25 mm下のレベルまでとしてください。燃料を入れすぎないでください。給油後は燃料タンクキャップをしっかりと締めてください。
エンジンを始動させる前に、エンジンオイルの量を点検してください;手順はエンジンオイルの量を点検するを参照してください。
エンジンを始動させる前に、冷却系統を点検してください;手順は冷却系統を点検するを参照してください。
エンジンを始動させる前に、油圧系統を点検してください;手順は油圧ラインとホースの点検を参照してください。
Important: 超低イオウ軽油以外の燃料は使用しないでください。イオウ分の多い燃料は、DOC(排ガス酸化触媒)を劣化させ、運転トラブルを発生させ、エンジンの各機器の寿命を縮めます。以下の注意を守らないと、エンジンを破損させる場合があります。
絶対に、ディーゼル燃料の代わりに灯油やガソリンを使わないでください。
絶対に、灯油やガソリンをディーゼル燃料に混入しないでください。
絶対に、内面に亜鉛メッキされている容器で燃料を保管しないでください。
燃料用添加剤を使用しないでください。
セタン値: 45 以上
イオウ含有率 超低イオウ(<15ppm)
ディーゼル燃料の仕様 | 地域 |
ASTM D975 | USA |
No. 1-D S15 | |
No. 2-D S15 | |
EN 590 | EU 諸国 |
ISO 8217 DMX | 米国外 |
JIS K2204 Grade No. 2 | 日本 |
KSM-2610 | 大韓民国 |
不純物のない新しい軽油またはバイオディーゼル燃料を使用してください。
燃料の劣化を避けるため、180日以内に使いきれる程度の量を購入するようにしてください。
気温が -7℃ 以上では夏用燃料(2号軽油)を使用しますが、気温が -7℃ 以下の季節には冬用燃料(1号軽油または1号と2号の混合)を使用してください。
Note: 低温下で冬用ディーゼル燃料を使うと、発火点や流動点が下がってエンジンが始動しやすくなるばかりでなく、燃料の成分分離(ワックス状物質の沈殿)によるフィルタの目詰まりを防止できるなどの利点があります。気温が -7° 以上の季節には夏用燃料を使用する方が、燃料ポンプの寿命を延ばします。
この機械はバイオディーゼル燃料を混合したB20燃料(バイオディーゼル燃料が20%、通常軽油が80%)を使用することができます。
イオウ含有率 超低イオウ(<15ppm)
バイオディーゼル燃料の仕様: ASTM D6751 または EN14214
ブレンド燃料の仕様:ASTM D975、EN590 または JIS K2204
Important: ただし、混合されている軽油のイオウ含有量は極低レベルである必要があります。
以下の注意を守ってお使いください。
着色したターフを汚す可能性があります。
寒い地方ではB5(バイオディーゼル燃料が5%)またはそれ以下の製品を使用すること。
時間経過による劣化がありうるので、シール部分、ホース、ガスケットなど燃料に直接接する部分をまめに点検すること。
バイオディーゼル燃料に切り換えた後に燃料フィルタが詰まる場合がある。
バイオディーゼル燃料について、より詳細な情報は弊社正規代理店におたずねください。
燃料タンク容量:53 リットル
Note: 可能であれば、作業後に毎回燃料を補給しておくようにしてください。これにより燃料タンク内の結露を少なくすることができます。
Note: 燃料タンクの首の根元から 6-13 mm 程度下まで給油する。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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適正圧は前・後輪とも0.83~1.03bar(0.84~1.05kg/cm2 = 12~15psi)です。
Important: マシンの性能を適切に発揮させ、また質の高い刈り込みを実現するために、すべてのタイヤの空気圧を正しく維持してください。タイヤ空気圧は規定値以下にしないで下さい。運転を行う前に、全部のタイヤの空気圧を調整してください。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用開始後最初の 1 時間 |
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使用開始後最初の 10 時間 |
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250運転時間ごと |
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この整備を怠ると車輪の脱落や破損から人身事故につながる恐れがある。
運転開始から 1 時間後に1回と 10 時間後にもう 1 回、そしてその後は 250 運転時間ごとに前輪と後輪のホイールナットのトルク締めを行うこと; トルク値は 94~122N·m(12~14kg.m = 70~90ft-lb)。
Important: この刈り込みデッキは、リール式のカッティングユニットよりも、実際の刈高が 6mm 程度低くなることがあります。したがって、リールモアと同じ刈高で刈り込みたい場合には、リール式のユニットよりも刈高を 6mm 程度高く設定することが必要になる場合があります。
Important: 後デッキに作業を行う場合には、トラクタから外して行う方がずっと簡単です。サイドワインダ(Sidewinder®)を装備している場合には、カッティングデッキを右側にスライドさせ、後カッティングデッキを外し、機体の右側に引き出すのが最も簡単です。
デッキを降下させ、エンジンを止め、スイッチからキーを抜き取る。
図 15のように、各刈り高ブラケットを刈り高プレート(前と右と左)に固定しているボルトをゆるめる。
まず前から調整を始めるので、ボルトを外す。
チェンバを支えておきながらスペーサを取り外す(図 15)。
希望の刈り高にチェンバを合わせ、その刈り高の穴とスロットにスペーサを通す(図 16)。
プレートとスペーサを整列させる。
ボルトを仮止め(指締め)する。
各サイドについて、ステップ ~ の作業を行う。
全部のボルト(3本)を 41N·m (4.2kg.m = 30ft-lb)にトルク締めする。必ず、前のボルトを先に締めること。
Note: 刈高を大きく変更する場合(38mm 以上、例えば、31mm から 70mm に変更する場合)には、一度に変更せずに二段階に分けて変更しないとうまく変更できないことがあります。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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インタロックスイッチは安全装置であり、これを取り外すと予期せぬ人身事故が起こり得る。
インタロックスイッチをいたずらしない。
作業前にインタロックスイッチの動作を点検し、不具合があれば作業前に交換修理する。
インタロックスイッチは、オペレータが座席から立ち上がっているのに走行ペダルが踏まれた場合にマシンを停止させます。走行ペダルがニュートラル位置にある時にはオペレータが座席を離れてもエンジンは停止しません。PTOスイッチがOFFになっていて走行ペダルを踏み込んでいなければ、立ち上がってもエンジンは停止しませんが、運転席を離れる場合には、エンジンを停止させる習慣をつけるようにしてください。
平らな場所に駐車し、カッティングユニットを降下させ、エンジンを停止し、駐車ブレーキを掛ける。
走行ペダルを踏み込む。始動キーを ON 位置に回す。
Note: クランキングする場合はインタロックスイッチが故障している。必ず運転前に修理を済ませるようにする。
始動キーをON位置に回し、運転席から立ち上がり、PTOスイッチをON位置にする。
Note: PTOが回転を開始しなければ正常。PTOが作動する場合はインタロックスイッチが故障している。必ず運転前に修理を済ませるようにする。
駐車ブレーキを掛け、始動キーをON位置に回し、エンジンを始動し、走行ペダルをニュートラル以外の位置に動かす。
Note: インフォセンターに「走行が許可されません」と表示され、マシンが走行を開始しなければ正常。マシンが動き出す場合はインタロックシステムが故障している。必ず運転前に修理を済ませるようにする。
駐車ブレーキの性能を最大限に発揮させるために、実際の使用前にブレーキの「慣らし掛け」をおこなってください。前進走行速度を、6.4km/h (後退速度と同じ) にセットします。(8枚のスペーサをすべて刈り込み速度コントロールの上部に移動します。)エンジンをハイアイドルにセットし、刈込速度コントロールを入れた状態で、ブレーキを15秒間踏み込みます。同様に、全速力で後退走行した状態でブレーキを15秒間踏み込みます。これを5回繰り返します。前進1回、後退1回の後、1分間の休憩をはさんでください。慣らし掛け終了後にブレーキの調整が必要になる場合があります:駐車ブレーキの調整を参照。
草の状態に関係なく、非常に効率よく草を立たせ、刈りかすをきれいに分散させます。立ち上げをより強く(あるいは弱く)、また排出速度をより強く(あるいは弱く)したい場合には、他のブレードの使用を考える。
特徴: ほとんどの条件で効率よく草を立たせ、刈りかすをきれいに分散させる。
低めの刈高(19~64mm)で最もよく性能を発揮する。
特徴:
刈り高を低くしても、刈りかすが均一に散る。
刈りかす左側へ片寄る傾向が抑えられるので、バンカーやフェアウェイの周りがきれいに見える。
密集した芝で刈り高が低い方が小さなパワーで刈れる。
落ち葉のマルチングに最高の性能を発揮するように設計されているブレード。
特徴: 落ち葉のマルチングに最適
ターフのコンディションは場所によって同じでなく、時期によっても変化しますのでカウンタバランスの設定(デッキを持ち上げようとする力)も変更することができるようになっています。
平らな場所に駐車し、刈り込みデッキを下降させ、エンジンを停止させ、駐車ブレーキを掛けてキーを抜き取る。
インフォセンターの「設定メニュー」にて、下へスクロールすると「カウンタバランス(Counterbalance)」があります。
右ボタンで「カウンタバランス」を選択し、低、中、高の3種類から設定を選んでください。
Note: 調整が終わったら試運転を行い、新しい設定で希望通りの刈り込みができていることを確認してください。設定の変更によって刈高が変化する場合があります。
このマシンには故障診断用ランプが付いており、電気系統の異常を探知するとそれを知らせます。故障診断ランプはインフォセンター(表示画面の上)についています(図 17)。マシンが適切に作動している場合には、キースイッチをON/RUN位置にすると、コントローラの診断ランプが短時間点灯し、ランプが正常に作動していることを示します。アドバイスメッセージが表示されると、ランプが点灯してメッセージがあることを知らせます。故障メッセージが表示された場合にはランプが点滅し、その故障が解消されるまで点滅を続けます。
アングルセイルブレード | ハイリフト平行セールブレード(マルチングバッフルと同時に使用しないこと) | マルチングバッフル | ローラスクレーパ | |
芝生の刈り込み:刈高 19~44mm | ほとんどの場合に推奨 | 密度の低いまたはまば らな草地で使用可能 | 寒地型の芝草を少なくとも週 3 回刈る (草丈の1/3 以上を切 り込まない)場合に刈りかすの分散をきれいにする。ハイリ フト・ブレードと共用できない | ローラに刈りかすがこびりつく、刈りかすが広く平らにかたまって残るなどの場合にはいつでも使用 してよい。場合により、刈りかすの塊が 増える場合がある |
芝生の刈り込み:刈高 50~64mm | 密度の高いまたはよく 繁茂した草地に推奨 | 密度の低いまたはま ばらな草地に推奨 | ||
芝生の刈り込み:刈高 70~100mm | よく茂った草地で使用 可能 | ほとんどの場合に推奨 | ||
落ち葉のマルチング | マルチングバッフルの使用を推奨 | 使用禁止 | コンビネーションセイルまたはアングルセイルとのみ使用可能 | |
長所 | 低い刈高で刈りかすを均等に分散。バンカーやフェアウェイまわりでの仕上がりがきれい。パワー消費が少ない | 草をしっかり立たせ、排出力も強い密度の低いまばらなターフを高い刈高で刈り込むことができるぬれてべたつく刈りかすも効率よく排出する | 用途により刈りかすの分散をきれいにし刈り上がりを美しく見せることができる。落ち葉のマルチングに非常に効果がある。 | ローラへの刈りかすのこびりつきを減らす。 |
短所 | 刈高が高いと十分に草を立たせられない。 濡れた芝草は、刈りかすがデッキ内部にへばりついて刈り込みの質を落とし、また、パワー消費を増大させる傾向がある。 | 用途によってはパワー消費が大きくなる 旺盛に成長した草を低く刈ると刈りかすがうね状にあつまる傾向が出るマルチングバッフルと一緒に使用しないこと | 一度に大量の草を処理しようとするとデッキ内部に「たまり」を作る。 |
オペレータやユーザーは、自分自身と他人の安全および物損などに対するに責任があり、オペレータやユーザーの注意によって様々な事故を防止することができます。
作業にふさわしい服装をする;安全めがね、すべりにくく安全な靴を着用してください。長い髪は束ねてください。装飾品は身に着けないでください。
作業場所を良く観察し、安全かつ適切に作業するにはどのようなアクセサリやアタッチメントが必要かを判断してください。
可動部に手足などを近づけないよう注意してください。
疲れている時、病気の時、アルコールや薬物を摂取した時は運転しないでください。
刈りかすの排出口を、人やペットの方に向けないでください。
どうしても必要な時以外は、バックしながらの刈り込みは行わないでください。バックしながらの刈り込まざるを得ない場合は、必ず後方の安全、特に子供がいないことを確認し、刈り込み中も安全確認を怠らないようにしてください。子供が作業場所に入ってきた場合には、十分に警戒し、作業を停止してください。
見通しの悪い曲がり角や、茂み、立ち木などの障害物の近くや視界のきかない場所では安全に特に注意してください。
段差や溝、大きく盛り上がった場所の近くなどでは作業しないでください。万一車輪が段差や溝に落ちたり、地面が崩れたりすると、機体が瞬時に転倒し、非常に危険です。
絶対に人を乗せないでください。
機械の運転は十分な視界の確保ができる適切な天候条件のもとで行ってください。落雷の危険がある時には運転しないでください。
ぬれた芝の刈り込みは避けてください。接地力が落ちてスリップする危険が高くなります。
異物をはね飛ばしたときや機体に異常な振動を感じたときには運転を停止してよく点検してください。異常を発見したら、作業を再開する前にすべて修理してください。
刈り込み中以外にはブレードの回転を止めてください。特に、砂利道の横断時などにブレードが回転していると非常に危険です。
旋回するときや道路や歩道を横切るときなどは、減速し周囲に十分な注意を払ってください。常に道を譲る心掛けを。
公道走行中は、法律等で禁止されている場合を除き、必ず警告ランプを点滅させてください。
燃料を補給する時や刈高を変更する時は、必ずアタッチメントを停止させ、エンジンを止めてください。
エンジンを停止する時にはスロットルを下げておいて下さい。また、燃料バルブの付いている機種ではエンジン停止後に燃料バルブを閉じてください。
排気ガスが充満するような締め切った場所では絶対にエンジンを運転しないでください。
エンジンを掛けたまま機体から離れないでください。
運転位置を離れる前に:
平らな場所に停止する。
PTOの接続を解除し、アタッチメントを下降させる。
駐車ブレーキを掛け、
エンジンを止め、キーを抜き取る。
すべての動作が停止するのを待つ。
エンジンの回転数(調整速度)を変えないでください。規定以上の速度でエンジンを運転すると人身事故が起こる恐れが大きくなります。
この機械を牽引用車両として使用しないでください。
弊社(Toro® カンパニー)が認めた以外のアクセサリやアタッチメントを使用しないでください。
POPSは機体から外さないでください。
必ずシートベルトを着用し、緊急時にはシートベルトを迅速に外せるよう練習しておいてください。
運転時には必ずシートベルトを着用のこと。
頭上の安全、たとえば木の枝、門、電線などに注意し、これらに機械や頭をぶつけないかどうかを確認ながら運転してください。頭上の異物に触れないように注意してください。
ROPS自体に損傷がないか、また、取り付け金具がゆるんでいないか、定期的に十分に点検を行い、万一の際に確実に役立つようにしておいてください。
ROPSが破損した場合は新しいものに交換してください。修理や裏返しての使用はしないでください。
ROPSの改造はどのような場合でも Toro® 社の事前承認が必用です。
斜面では必ず減速し、安全に十分注意して運転してください。斜面では、推奨された走行方向を守って作業してください。ターフの状態は、マシンの安定性に大きな影響を与えます。
斜面での発進・停止・旋回は避けてください。坂を上れないと分かったら、ブレードを止め、ゆっくりとバックで、まっすぐに坂を下りてください。
小さな旋回をしないでください。後退は十分注意して行ってください。
斜面を通行する時には、必ず全部のカッティングユニットを降下させてください。
斜面では旋回操作は避けてください。どうしても旋回しなければならない場合は、ゆっくりと大きく、可能であれば谷側に、旋回してください。
アタッチメントを搭載すると機械の安定性が変化しますから、運転には特に注意してください。このオペレーターズマニュアルに記載されている、斜面での運転方法を守ってください。
Important: エンジンを始めて始動するとき、燃料切れによってエンジンが停止したとき、燃料系統の整備作業を行った後では、自動的に、燃料系統からのエア抜きが行われます。
着席し、足を走行ペダルから離してペダルをニュートラル位置とし、駐車ブレーキが掛かっていることを確認し、エンジン速度スイッチを 中間位置にセットし、リール回転許可スイッチ(Enable/Disable)が回転禁止になっていることを確認する。
始動キーを RUN 位置に回す。
グローランプが消えたら、キーをSTART位置に回す。エンジンが始動したらすぐにキーから手を放す。キーは RUN 位置に戻る。
エンジンが温まるまで、低速で暖機運転する。
すべてのコントロールをニュートラルに戻し、車ブレーキを掛け、エンジン速度スイッチを低速にセットしてエンジンの回転数が下がるのを待ちます。
Important: 高負荷で運転した後は、エンジンを停止させる前に5 分間程度のアイドリング時間をとってください。これを怠るとターボチャージャ付きのエンジンではトラブルが発生する場合があります。
キーを OFF 位置に回してキーを抜き取る。
Note: エンジンに過大な負荷を掛けるような刈り込みをすると、より多くの DPF 再生が必要になります。
作業現場へ移動する。
可能な場合は必ずエンジンをハイアイドルにする。
PTOを入れる。
走行ペダルをゆっくりと前進方向に踏み込んで刈り込み場所に乗り入れる。
カッティングユニットの前部が芝刈りの境界内に入ったところでカッティングユニットを降下させる。
ブレードが高速回転を維持して刈りかすが連続的に排出され、きれいな切り口で芝草がカットされるように気を付けて走行する。
Note: 刈り込みを急ぎすぎるとカットの質が低下します。刈り込み速度を下げるか、刈り込みの幅を狭くしてエンジンの高回転を維持してください。
カッティングユニットの後部が芝刈りの境界から出たところでカッティングユニットを上昇させる。
雨だれ形に旋回して次の列に入る準備を行う。
DPF は排気系統の一部です。DPF には酸化促進触媒が入っていて有害ガスを減少させ、すすフィルタが排気に含まれているすすを取り除きます。
すすがたまってくると、DPF を高温にして再生を行います。溜っているすすを高温によって燃焼させて灰にし、すすフィルタの詰まりを取り除き、排気ガスが DPF を通り抜けられるようにします。
すすの蓄積具合は、DPF のバック圧をコンピュータで監視することによって行っています。バック圧が高くなりすぎると、通常のエンジンの作動中にすすフィルタの中ですすを燃焼させることができなくなります。すすを DPF にためないようにするには、以下のような注意が必要です:
エンジンが作動している間は常に DPF のパッシブ再生が行われていますので、エンジンは可能な限りフルスロットルで使用して再生を促進するようにしてください。
バック圧が上昇して高くなりすぎると、より強力な再生(アシスト再生やリセット再生)が開始され、エンジンコンピュータがインフォセンターにそれを表示します。
アシスト再生やリセット再生が終了するまで待ち、その後にエンジンを停止するようにしてください。
つねに DPF のことを頭に入れて機械の操作や保守整備を行ってください。通常は、ハイアイドルでエンジンを使用していれば、DPF の再生に十分な排気温度が得られます。
Important: エンジンを低速で回している時間が長いと、すすフィルタにすすがたまります。アイドリングや低速回転での使用をできるだけ短くしましょう。
DPF の駐車再生中やリカバリー再生中の排気は高温(およそ 600°C (1112°F))になる。高温の排気は人体に悪影響を及ぼす恐れがある。
絶対に締め切った場所でエンジンを運転しないこと。
排気系統の周囲に可燃物を放置しないこと。
高温になっている排気系統各部に触れないこと。
排気管の近くに立たないこと。
マシンを使用するにつれて、DPF 内部のすすフィルタにすすが蓄積してきます。DPF 内のすすの蓄積具合は、エンジンのコンピュータが監視しています。
蓄積量が一定レベルになると、DPF フィルタの再生が必要であることをコンピュータが知らせてきます。
DPF の再生とは、DPF を高温にして内部のすすを燃焼させて灰にすることを言います。
再生メッセージを表示するとともに、コンピュータは、すすの蓄積レベルに合わせてエンジンの出力を落とします。
表示レベル | 不具合コード | エンジン出力レート | 推奨される対応 |
レベル 1:エンジン警告 |
| コンピュータはエンジンパワーを 85%に下げる | できるだけ早く停車再生を行う;駐車再生を参照。 |
レベル 2:エンジン警告 |
| コンピュータはエンジンパワーを 50%に下げる | できるだけ早くリカバリー再生を行う;回復再生を参照。 |
軽い灰は排気管から放出されますが、重い灰はフィルタ内部に残ります。
灰は、再生の結果としてできるものです。よって、機械の稼働時間が長くなるにつれ、放出されない灰が蓄積してきます。
DPF 内のすすの蓄積量は、エンジンのコンピュータが計算しています。
すすの蓄積量が所定量に達すると、エンジンのコンピュータからインフォセンターへ、灰の蓄積に関するアドバイスまたは警告情報が送信されます。
このアドバイスや警告は、DPF の整備が必要であることを示しています。
警告などを表示するとともに、コンピュータは、灰の蓄積レベルに合わせてエンジンの出力を落とします。
表示レベル | アドバイスまたは不具合コード | エンジン速度を落とす | エンジン出力レート | 推奨される対応 |
---|---|---|---|---|
レベル 1:システムアドバイス |
| なし | 100% | インフォセンターにアドバイス番号 #179 が表示されたことを整備士に知らせる。 |
レベル 2:エンジン警告 |
| なし | コンピュータはエンジンパワーを 85%に下げる | DPF の整備を行う;ディーゼル酸化触媒(DOC)とすすフィルタの整備を参照。 |
レベル 3:エンジン警告 |
| なし | コンピュータはエンジンパワーを 50%に下げる | DPF の整備を行う;ディーゼル酸化触媒(DOC)とすすフィルタの整備を参照。 |
レベル 4:エンジン警告 |
| エンジン速度が MAX トルク + 200rpm | コンピュータはエンジンパワーを 50%に下げる | DPF の整備を行う;ディーゼル酸化触媒(DOC)とすすフィルタの整備を参照。 |
再生の種類 | DPF 再生の条件 | DPF 再生動作の内容 |
---|---|---|
パッシブ | マシンの通常運転中(エンジン高速回転中または高負荷回転中)に行われる。 | パッシブ再生はインフォセンターに表示されない。 |
パッシブ再生中、DPF は高温の排気を利用して有害な排気を酸化させ、すすを燃焼させて灰にする。 | ||
DPF のパッシブ再生を参照。 | ||
アシスト | エンジンの低速運転、低負荷運転を行うこと、DPF のバック圧が高いことをコンピュータが検知することが原因で実行される。 | インフォセンターにアシストまたはリセット再生アイコン が表示された場合には、アシスト再生が進行中。 |
アシスト再生中は、コンピュータが吸気スロットルを調整して排気温度を高める。 | ||
DPF のアシスト再生を参照。 | ||
リセット | アシスト再生によってもすすの量を十分に減らすことができない時にのみ実行される。 | インフォセンターにアシストまたはリセット再生アイコン が表示された場合には、再生が進行中。 |
センサー読み値の基準をリセットするために 100 運転時間ごとに実行される。 | ||
リセット再生中は、コンピュータが吸気スロットルと燃料インジェクタを調整して排気温度を高める。 | ||
リセット再生を参照。 |
再生の種類 | DPF 再生の条件 | DPF 再生動作の内容 |
---|---|---|
駐車再生 | エンジンの低速運転、低負荷運転を長じ如何行ったために、すすが蓄積した場合に行われる。不適切な燃料やオイルを使用した場合にも行われる場合がある。 | インフォセンターに駐車再生アイコン が表示された場合には、実行することが必要。 |
駐車再生は、バック圧の上昇(すすの蓄積)をコンピュータが感知したために要求される。 | ||
• リカバリ再生が必要にならないように、できるだけ早く停車再生を行う。 | ||
• 駐車再生に要する時間は 30~60 分間。 | ||
• 燃料タンク内の燃料残量が 1/4 以上であることを確認して行う。 | ||
• この再生は、駐車して行うことが必要。 | ||
駐車再生を参照。 | ||
リカバリ | 駐車再生の要求を無視してマシンの使用を続けたために、すすの蓄積量がさらに増加して必要となる再生。 | インフォセンターにリカバリ再生アイコン が表示された場合には、実行することが必要。 |
トロ社代理店に連絡して、リカバリ再生を実行する。 | ||
• 駐車再生に要する時間は 4 時間。 | ||
• 燃料タンク内の燃料残量が 1/2 以上であることを確認して行う。 | ||
• この再生は、駐車して行うことが必要。 | ||
回復再生を参照。 |
パッシブ再生は、エンジンの通常運転の一部として行われます。
パッシブ再生を促進させるために、エンジンは可能な限りフルスロットルで使用してください。
インフォセンターに、アシスト/リセット再生アイコンが表示されます(図 24)。
コンピュータが吸気スロットルを調整してエンジンの排気温度を高めます。
DPF の再生を促進させるために、エンジンは可能な限りフルスロットルで使用してください。
アシスト再生中は、インフォセンターに、アイコンが表示されます。
アシスト再生中は、出来うる限りエンジンを止めたりエンジンの速度を落としたりしないでください。
Important: アシスト再生が終了するまで待ち、その後にエンジンを停止するようにしてください。
Note: アシスト再生が終了すると、インフォセンターのアイコンが消えます。
インフォセンターに、アシスト/リセット再生アイコンが表示されます(図 25)。
コンピュータが吸気スロットルと燃料噴射とを調整してエンジンの排気温度を高めます。
Important: アシスト再生やリセット再生のアイコンが表示される時には、マシンからの排気の温度が通常よりも高くなる可能性があります。
DPF の再生を促進させるために、エンジンは可能な限りフルスロットルで使用してください。
リセット再生中は、インフォセンターにアイコンが表示されます。
リセット再生中は、出来うる限りエンジンを止めたりエンジンの速度を落としたりしないでください。
Important: リセット再生が終了するまで待ち、その後にエンジンを停止するようにしてください。
Note: リセット再生が終了すると、インフォセンターのアイコンが消えます。
インフォセンターに、駐車再生要求アイコンが表示されます(図 26)。
駐車再生が必要になると、インフォセンターにエンジン警告 SPN 3719, FMI 16(図 27) が表示され、エンジン出力が 85% にダウンします。
Important: 2時間以内に駐車再生を行わないと、エンジン出力が 50% にダウンします。
駐車再生に要する時間は 30~60 分間です。
管理者に許可された人が PIN コードを入力して駐車再生を実施してください。
燃料が、少なくともタンクの 1/4 以上あることを確認する。
車両を屋外の、可燃物から離れた場所に移動させる。
平らな場所に駐車する。
走行コントロールや走行コントロールレバーがニュートラル位置にあることを確認する。
カッティングユニット搭載機ではユニットを降下停止させる。
駐車ブレーキを掛ける。
スロットルを低速アイドル位置にセットする。
Note: 保護メニューのロック解除方法 アクセス制限付きメニューへのアクセスを参照。
保護メニューにアクセスし、サブメニューのロックを解除する(図 28);アクセス制限付きメニューへのアクセスを参照。
メインメニューMAIN MENU画面で、中央ボタンを押して整備SERVICEメニューへ移動し、右ボタンで整備SERVICEを選択する(図 29)。
Note: インフォセンターのの右上隅に PIN と表示されます。
整備メニューSERVICE MENUで、中央ボタンを押して DPF 再生DPF REGENERATIONへ移動し、右ボタンでDPF 再生DPF REGENERATIONを選択する(図 30)。
Initiating DPF Regen(DPF 再生開始Are you sure?というメッセージが表示されるので、中央ボタンを押す(図 31)。
冷却液の温度が 60°C (140°F) 未満の場合には、Insure is running and above 60C/140F”(エンジン作動と冷却水を確認)と表示される(図 32)。
インフォセンターの上で冷却水温度を確認し、温度が 60°C (140°F) になるまでフルスロットルでエンジンを回転させてから中央ボタンを押す。
Note: 冷却液の温度が 60°C (140°F) 以上の場合には、この画面は表示されません。
スロットルコントロールを低速アイドル位置にセットして、中央ボタンを押す(図 33)。
駐車再生が開始されると、以下のメッセージが表示される:
再生実行中は、インフォセンターはホーム画面となって以下のアイコンが表示される:
エンジン低温—待て | ||
エンジン適温—待て | ||
エンジン高温—再生中(~% 終了) |
駐車再生が終了すると、インフォセンターに Regen Complete と表示される。左ボタンを押してホーム画面に戻る(図 38)。
この要求(インフォセンターに表示されたアイコン)を無視してマシンの使用を続けると、DPF 内部に大量のすすがたまります。
リカバリ再生が必要になると、インフォセンターにエンジン警告 SPN 3719, FMI 16 (図 39) が表示され、エンジン出力が 85% にダウンします。
Important: 15分以内に駐車再生を行わないと、エンジン出力が 50% にダウンします。
エンジンにパワーがない時や、駐車再生で、DPF から十分にすすを除去できない場合には、いつでもリカバリ再生を行ってください。
リカバリ再生に要する時間は 4 時間程度です。
リカバリ再生は、弊社正規代理店の整備士が行います。弊社正規代理店に連絡してください。
実際に芝刈りを始める前に、安全な場所で運転操作に十分慣れておいてください。エンジンの始動と停止、前進走行と後退走行、カッティングデッキの回転、停止、昇降動作などを十分に練習してください。操作に慣れてきたら、斜面の上り下りや速度を変えての運転も練習しましょう。
始動キーをON位置に回し、エンジンを始動し、運転席から立ち上がり、スロットルをFAST位置にします。リール回転スイッチを回転許可にし、ジョイスティックでカッティングデッキを降ろせば刈り込みが始まります。走行ペダルを前進側に踏み込めば刈り込みが始まります。
Note: 高負荷で運転した後は、エンジンを停止させる前に5 分間程度のアイドリング時間をとってください。これを怠るとターボチャージャにトラブルが発生する場合があります。
刈り込みは、朝露を避けて遅めの午前中か、直射日光を避けて午後遅くに行いましょう。露があると草がかたまりになりやすく、また刈りたての草は強い直射日光に当たるとダメージを受けます。
一度に切り取る長さは 25mm までに抑えましょう。草丈の1/3 以上は刈り取らないのが原則です。成長期の密生している芝生では刈り高設定をさらに一目盛り上げる必要があるかもしれません。
刃先が鋭利であれば、芝草の切り口もきれいです。切れ味の悪い刃先は芝草を引きちぎるので、切り口が茶色に変色し、芝草の成長を悪くし、また病気にもかかりやすくなります。ブレードが適切な状態であり、セールの形状が完全であることを必ず確認してください。
デッキのチェンバ(ブレードのある空間)を良いコンディションに維持してください。チェンバの内部が曲がっていたりしたら、元通りに修正し、ブレードとチェンバの壁との間に十分なすきまを確保してください。
きれいな刈りあがりを維持するために、刈り込みデッキの裏側をきれいに洗浄してください。刈りかすがこびりつくと、刈り込みの性能が十分に発揮されなくなります。
芝刈りが終ったらリール回転スイッチを「停止」とし、カッティングデッキを上昇させてから移動を開始します。刈り込み/移動走行切り替えレバーを移動走行にセットしてください。狭い場所を通り抜ける時、カッティングデッキをぶつけて損傷しないよう十分注意してください。斜面の通行には最大の注意を払ってください。また、転倒事故を防止するために、速度の出しすぎや急旋回に十分注意してください。下り坂ではハンドリングを安定させるためにカッティングデッキを下降させてください。
火災防止のため、カッティングユニットや駆動部、マフラーの周囲に、草や木の葉、ホコリなどが溜まらないようご注意ください。オイルや燃料がこぼれた場合はふき取ってください。
格納保管中やトレーラで輸送中は、燃料バルブを閉じておいてください。
移動走行時など、刈り込みなどの作業をしていない時には、アタッチメントの駆動を解除しておいてください。
閉めきった場所に本機を保管する場合は、エンジンが十分冷えていることを確認してください。
ガス湯沸かし器のパイロット火やストーブなど裸火や火花を発するものがある近くでは、絶対に機械や燃料容器を保管・格納しないでください。
この機械の牽引は、必ず牽引装置(ヒッチ)を装備した車両で行ってください。牽引される側の機械は、ヒッチポイントでのみ連結してください。
メーカーが決めた牽引時の重量制限や斜面での牽引制限を守ってください。斜面などでは、牽引される側の機械の重量によって運転制御ができなくなる危険があります。
牽引される側の機械には絶対に子供などを乗せないでください。
牽引は低速で行い、停止距離を十分にとってください。
緊急時には、油圧ポンプについているバイパスバルブを開いて本機を前進方向に牽引または押して移動することができます。
Important: トランスミッションを保護するために、牽引または押して移動する時の速度は、3-4.8 km/h 未満としてください。本機を押して或いは引いて移動させる場合には、必ずバイパスバルブを開く必要があります。
ハイドロスタットの左側にあるバイパスバルブ(図 42)のボルトを、1~1.5回転させると内部で油圧オイルのバイパスが形成される。
Note: これによってオイルがバイパスされ、トランスミッションを破損することなく機械を押して移動できるようになります。
エンジンを掛ける時にはバルブを元通りに閉める。ただし、バルブの締め付けトルクが 7~11N·m(0.7~1.1kg.m = 5~8ft-lb)を超えないようにすること。
Important: バイパスバルブを開いたままでエンジンを回転させるとトランスミッションがオーバーヒートします。
トレーラやトラックに芝刈り機を積み降ろすときには安全に十分注意してください。
積み込みには、機体と同じ幅のある歩み板を使用してください。
荷台に載せたら、ストラップ、チェーン、ケーブル、ロープなどで機体を確実に固定してください。機体の前後に取り付けた固定ロープは、どちらも、機体を外側に引っ張るように配置してください。
Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用開始後最初の 1 時間 |
|
使用開始後最初の 10 時間 |
|
使用するごとまたは毎日 |
|
50運転時間ごと |
|
100運転時間ごと |
|
250運転時間ごと |
|
400運転時間ごと |
|
800運転時間ごと |
|
6000運転時間ごと |
|
長期保管前 |
|
2年ごと |
|
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点検項目 | 第 週 | ||||||
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月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
インタロックの動作を点検する。 | |||||||
ブレーキの動作を確認する。 | |||||||
エンジンオイルの量を点検 | |||||||
燃料・水セパレータの水抜き | |||||||
エアフィルタの状態インジケータの表示を確認する | |||||||
ラジエターとスクリーンの汚れ | |||||||
エンジンからの異常音がないか点検する。1 | |||||||
運転操作時の異常音 | |||||||
油圧オイルの量を点検する。 | |||||||
油圧フィルタ整備インジケータを点検する。2 | |||||||
油圧ホースの磨耗損傷を点検 | |||||||
オイル漏れなど | |||||||
タイヤ空気圧を点検する | |||||||
計器類の動作を確認する. | |||||||
刈高の調整具合を点検する。 | |||||||
バッテリーの状態を点検する。 | |||||||
グリスアップ個所の点検3 | |||||||
塗装傷のタッチアップ修理を行う。 | |||||||
1. 始動困難、大量の煙、咳き込むような走りなどが見られる場合はグロープラグと噴射ノズルを点検する。 2. エンジンを始動し、オイルが通常の作動温度に達した状態で点検する。 3. 車体を水洗いしたときは整備間隔に関係なく直ちにグリスアップする。 |
点検担当者名: | ||
内容 | 日付 | 記事 |
1 | ||
2 | ||
3 | ||
4 | ||
5 | ||
6 | ||
7 | ||
8 |
Important: エンジンの整備に関しての詳細は、付属のエンジンマニュアルを参照してください。
Note: www.Toro.com から、この機械に関する配線図と油圧回路図をダウンロードすることができます。弊社ホームページからマニュアルへのリンクをご活用ください。
始動キーをつけたままにしておくと、誰でもいつでもエンジンを始動させることができ、危険である。
整備・調整作業の前には必ず始動キーを抜いてください。
各部品が良好な状態にあること、ボルトナット類、特にブレード取り付け用のボルト類に問題がないか常に点検してください。読めなくなったステッカーは貼り替えてください。
適切な訓練を受けていない人には絶対に機械の整備をさせないでください。
調整、清掃、修理などの前に以下を行ってください:
平らな場所に移動する。
駆動系統をOFFにする。
カッティングユニットを下降させる。
走行ペダルをニュートラルにする。
駐車ブレーキを掛ける。
スロットルスイッチを低速アイドル位置にセットする。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
すべての動作が停止するのを待つ。
駐車、格納など機体から離れる時には必ずカッティングユニットを降下させておいてください。ただし、ユニットを確実にロックできる場合はこの限りでありません。
可能な限り、エンジンを回転させながらの整備はしないでください。エンジンを回転させながらの作業が避けられない場合は、手足その他の身体部分や着衣を機械の可動部分、排出部、刈り込みデッキの下などに近づけないように十分注意してください。
使用中に熱くなる部分に触れないよう注意してください。保守、調整、整備などの作業は、安全な温度に下がってから行ってください。
必要に応じ、ジャッキなどを利用して機体や機器を確実に支えてください。
機器類を取り外すとき、スプリングなどの力が掛かっている場合があります。取り外しには十分注意してください。
大がかりな修理が必要になった時や補助が必要な時は、Toro 正規代理店にご相談ください。
交換部品は必ずトロの純正品をお使いください。他社の部品やアクセサリを御使用になると危険な場合があり、製品保証を受けられなくなる場合がありますのでおやめください。
ジャッキアップ用のポイント:
機体の前側:各前輪の内側のアクスルチューブの下にある四角いパッド(図 44)。
機体の後側:後アクスルの四角いアクスルチューブ。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
50運転時間ごと |
|
定期的に、全部の潤滑個所にNo.2汎用リチウム系グリスを注入します。また、機体を水洗いした後は直ちにグリスアップを行う。
グリスアップ箇所は以下の通りです:
ポンプ駆動シャフトのUジョイント(3ヶ所)(図 45)
昇降アームのシリンダ(各アームに2ヶ所)(図 46)
昇降アームのピボット(各アームに1ヶ所)(図 46)
カッティングユニットのキャリアフレームのピボット(各1)(図 47)
昇降アームのピボット(各アームに1ヶ所)(図 48)
後アクスルのタイロッド(2ヶ所)(図 49)
アクスルのステアリングピボット(1ヶ所)(図 50)
ステアリングシリンダのボールジョイント(2ヶ所)と後アクスル(1ヶ所)(図 51)
ブレーキペダル(1ヶ所)(図 52)。
カッティングユニットのスピンドルシャフトのベアリング(各カッティングユニットに2ヶ所)(図 53)
Note: どちらでも使いやすい方のフィッティングを使って構いません。スピンドルハウジングの底(デッキの下にあります)から少量のグリスがはみ出てくるまでポンプでグリスを注入してください。
後ローラのベアリング(各カッティングユニットに2ヶ所)(図 54)
Note: 角ローラマウントにあるグリス溝と、角ローラシャフトのグリス穴とを合わせてください。溝と穴をあわせやすいように、ローラシャフトの片側の端部に合印がついています。
エンジンオイルの点検や補充は、エンジンを止めて行ってください。
整備間隔 | 整備手順 |
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400運転時間ごと |
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吸気部全体について、リーク、破損、ホースのゆるみなどを点検してください。破損しているエアフィルタは使用しないでください。
エアクリーナのフィルタの整備は、インジケータが赤色になってから行ってください。早めに整備を行っても意味がありません。むしろフィルタを外したときにエンジン内部に異物を入れてしまう危険が大きくなります。
Important: 本体とカバーが正しく、しっかりと密着しているのを確認してください。
以下の条件を満たす、低灰分(low-ash)の高品質エンジンオイルを使用してください:
API 規格: CJ-4 またはそれ以上
ACEA 規格: E6
JASO 規格:DH-2
Important: API CJ-4 以上、ACEA E6 または JASO DH-2 のオイルを使用しないと DPF が詰まってエンジンを破損します。
以下の粘度のエンジンオイルを使用してください:
推奨オイル:SAE 15W-40(-18℃(0°F)
他に使用可能なオイル:SAE 10W-30 または 5W-30(全温度帯)
Toro のプレミアムエンジンオイル(15W-40 または 10W-30)を代理店にてお求めいただくことができます。パーツカタログでパーツ番号をご確認ください。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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エンジンにはオイルを入れて出荷していますが、初回運転の前後に必ずエンジンオイルの量を確認してください。
Important: エンジンオイルの量は毎日点検してください。油量がディップスティックの FULL マークより上にある場合は、オイルが燃料で薄められている可能性があります。油量がFULL マークより上にある場合は、エンジンオイルを交換してください。
エンジンオイルを点検する最もよいタイミングは、その日の仕事を始める直前、エンジンがまだ冷えているうちです。既にエンジンを始動してしまった場合には、一旦エンジンを停止し、オイルが戻ってくるまで約 10 分間程度待ってください。油量がディップスティックのADDマークにある場合は、FULLマークまで補給してください。オイルを入れすぎないように注意してください。
Important: エンジンオイルの量がディップスティックの上限マークと下限マークの間にあるように管理してください。多すぎても少なすぎてもエンジンに悪影響が出ます。
平らな場所に駐車し、エンジンを停止させ、駐車ブレーキを掛けてキーを抜き取る。
エンジンオイルの量を点検する(図 56)。
Important: エンジンオイルの量が常時ゲージの上限と下限との間にあるよう、気をつけて管理してください。オイルの入れすぎもオイルの不足も、エンジンの不調や故障の原因となります。
約 5.2 リットル(フィルタ含む)。
整備間隔 | 整備手順 |
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250運転時間ごと |
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Important: フィルタを締め付けすぎないでください。
クランクケースにオイルを入れる;エンジンオイルの量を点検するを参照。
整備間隔 | 整備手順 |
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6000運転時間ごと |
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インフォセンターに が表示された場合は、DPF のディーゼル酸化触媒(DOC)とすすフィルタの整備時期が近づいています。
エンジンの不具合として 、 またはがインフォセンターに表示される場合には(図 59)、各表示の指示に従ってすすフィルタを清掃してください:
DPF のディーゼル酸化触媒(DOC)とすすフィルタの分解手順は、サービスマニュアル を参照のこと。
DPF のディーゼル酸化触媒(DOC)とすすフィルタの交換用パーツや整備については、サービスマニュアルを参照するか、弊社ディストリビュータに問い合わせる。
きれいなDPFに交換した後には、弊社ディストリビュータに依頼してエンジンのECUをリセットする。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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400運転時間ごと |
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整備間隔 | 整備手順 |
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800運転時間ごと |
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長期保管前 |
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燃料系統が汚染された時や、マシンを長期にわたって格納する場合はタンクを空にして内部を清掃してください。タンクの清掃にはきれいな燃料を使用してください。
整備間隔 | 整備手順 |
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400運転時間ごと |
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劣化・破損状況やゆるみが発生していないかを調べてください。
燃料タンク内部にある燃料供給チューブには、燃料系統に異物が入るのを防止するスクリーンがついています。必要に応じて、このチューブを外してスクリーンを清掃してください。
マシンの整備や修理を行う前に、バッテリーの接続を外してください。バッテリーの接続を外すときにはマイナスケーブルを先に外し、次にプラスケーブルを外してください。接続するときにはプラスを先に接続し、次にマイナスを接続してください。
バッテリー液は毒性があり、皮膚に付くとやけどを引き起こします。皮膚、目、衣服に付着させないよう注意してください。バッテリーに関わる作業を行うときには、顔や目や衣服をきちんと保護してください。
バッテリーからは爆発性のガスが発生します。バッテリーにタバコの火、火花などの火気を近づけないでください。
バッテリーの充電は、火花や火気のない換気の良い場所で行ってください。バッテリーと充電器の接続や切り離しを行うときは、充電器をコンセントから抜いておいてください。また、安全な服装を心がけ、工具は確実に絶縁されたものを使ってください。
電装品の近くの洗浄には高圧の水を使用しないでください。
バッテリーの電極部や端子などの部分には鉛や鉛含有物質が含まれており、カリフォルニア州では、これらの物質が癌や先天性異常の原因となるとされている。取り扱い後は手を洗うこと。
整備間隔 | 整備手順 |
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50運転時間ごと |
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Important: 電気系統を保護するため、本機に溶接作業を行う時には、コントローラとバッテリーのマイナスケーブルの接続を外してください。また、エンジン、インフォセンター、およびコントローラの接続を外してください。
Note: 50 運転時間ごとまたは1週間に1度、バッテリーを点検してください。端子や周囲が汚れていると自然放電しますので、バッテリーが汚れないようにしてください。洗浄する場合は、まず重曹と水で全体を洗います。次に真水ですすぎ、。腐食防止のために両方の端子部にワセリン(Grafo 112X: P/N 505-47)を薄く塗ってください。
充電中は爆発性のガスが発生する。
充電中は禁煙を厳守。バッテリーに火気を近づけない。
Important: バッテリーは常時フル充電状態に維持する。特に氷点下で保管する場合にはこのことを守ってください。
走行ペダルから足をはなしても本機が動きだすようでしたら調整が必要です。調整が必要な場合は、以下の要領で行います:
平らな場所に駐車し、刈り込みデッキを下降させ、エンジンキーをOFF 位置にして抜き取る。
機体をジャッキアップして全部の車輪を床から浮かす。落下事故防止のために、ジャッキスタンドや支持ブロックなどを使って機体をサポートする。
ハイドロスタットの右側にあるトラクション調整カムのロックナットをゆるめる(図 65)。
カムの最終調整は、エンジンを回転させながら行う必要がある。危険を伴う作業であるから、
マフラーなどの高温部分や回転部、可動部に顔や手足を近づけぬよう十分注意すること。
始動キーをON位置に回し、エンジンを始動し、車輪の回転が止まるところまで六角カムを回す。
ロックナットを締めて調整を固定する。
キーを OFF 位置に回し、ジャッキスタンドを外して機体を床面に降ろす。
試験運転で調整(クリーピングがなくなっていること)を確認する。
整備間隔 | 整備手順 |
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800運転時間ごと |
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ハンドルを操作して後輪を真っ直ぐ前に向ける。
各タイロッド(図 66)の端についているジャムナットをゆるめる。
Note: タイロッド外側に溝が切ってあるところのねじは左ねじですから注意してください。
レンチ用スロットを利用して、タイロッドを回転させる。
後輪の前と後ろで、左右のタイヤの中央線間距離を測る(アクスルの高さ位置で計測)。
Note: 後ホイールの前側で測定した距離が、後側での測定よりも 6mm 小さければ適正である。
必要に応じてこの調整操作を繰り返す。
高温高圧の冷却液を浴びたり、高温のラジエター部分に触れたりすると大火傷をする恐れがある。
エンジンが熱いうちはラジエターのふたを開けないこと。キャップを開ける時には、必ず、ラジエターが十分に冷えるまで15分ぐらい待ってから行うこと。
ラジエターや周囲の高温部分に触れないように注意すること。
冷却液を飲み込むと危険である。
冷却液を飲んではならない。
冷却液は子供やペットが触れない場所に保管すること。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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冷却液は水とエチレングリコール不凍液の 50/50 混合液です。容量は 9.5 リットルです。
回転中のファンや駆動ベルトは人身事故の原因となる。
マシンを運転するときには、必ず所定のカバーを取り付けておくこと。
手、指、衣服などを、ファンやベルトに近づけないように注意すること。
保守作業を行う前にエンジンを停止し、始動キーを抜き取っておくこと。
エンジン停止直後にラジエターのキャップを開けると、高温高圧の冷却液が吹き出してやけどを負う恐れがある。
エンジン回転中はラジエターのふたを開けないこと。
キャップを開けるときはウェスなどを使い、高温の水蒸気を逃がしながらゆっくりと開けること。
液量の点検は補助タンクで行う(図 67)。
Note: タンク側面についている2本のマークの間にあれば適正である。
冷却液が不足している場合には、補助タンクに補給する。入れすぎないこと。
補助タンクのキャップを取り付けて終了。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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100運転時間ごと |
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2年ごと |
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スクリーンとラジエター・オイルクーラを毎日清掃してください(ほこりの多い場所で使用するときはさらに間隔を詰めて清掃してください)。
ブレーキペダルの「遊び」(図 70)が 2.5cm以上となったり、強く踏み込まないとブレーキの効きが悪いと感じられるようになったら、調整を行ってください。遊びとは、ブレーキペダルを踏み込んでから抵抗を感じるまでのペダルの行きしろを言います。
Note: 調整の前と後に、ホイールモータのバックラッシュ(ギアのガタ)を利用してドラムを前後にゆすり、ドラムが何にも接触していないことを確認してください。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用開始後最初の 10 時間 |
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100運転時間ごと |
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プーリとプーリとの中間部を 40N(約4.5kg) の力で押した時に、10 mm 程度のたわみがあれば適正です。
たわみが10mmでない場合には、オルタネータ取り付けボルトをゆるめる(図 73)。適当な張りに調整してボルトを締める。ベルトのたわみが適切に調整されたことを確認する。
高圧で噴出する作動油は皮膚を貫通し、身体に重大な損傷を引き起こす。
油圧装置を作動させる前に、全部のラインコネクタが適切に接続されていること、およびラインやホースの状態が良好であることを確認すること。
油圧のピンホールリークやノズルからは作動油が高圧で噴出しているので、絶対に手などを近づけない。
リークの点検には新聞紙やボール紙を使う。
油圧関係の整備を行う時は、内部の圧力を確実に解放する。
万一、油圧オイルが体内に入ったら、直ちに専門医の治療を受けてください。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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油圧オイルタンクには約 37.8 リットルの高品質油圧オイルを満たして出荷しています。初めての運転の前に必ず油量を確認し、その後は毎日点検してください。推奨オイルの銘柄を以下に示します:
Toro プレミアムオールシーズン油圧作動液 (18.9 リットル缶または208 リットル缶)。パーツカタログまたは Toro 代理店でパーツ番号をご確認ください。) |
代替製品: Toro のオイルが入手できない場合は、以下に挙げる特性条件および産業規格を満たすオイルを使用することができます。合成オイルの使用はお奨めできません。オイルの専門業者と相談の上、適切なオイルを選択してください:
Note: 不適切なオイルの使用による損害については弊社は責任を持ちかねますので、品質の確かな製品をお使い下さる様お願いいたします。
物性: | |||
粘度, ASTM D445 | cSt @ 40°C 44~50 | ||
cSt @ 100°C 7.9~8.5 | |||
粘性インデックス ASTM D2270 | 140~160 | ||
流動点, ASTM D97 | -37°C~-45°C | ||
産業規格: | ヴィッカース I-286-S (品質レベル), ヴィッカース M-2950-S(品質レベル), デニソン HF-0 |
Important: ISO VG 46 マルチグレードオイルは、広い温度範囲で優れた性能を発揮します。通常の外気温が高い(18 ℃- 49 ℃) 熱帯地方では、ISO VG 68 オイルのほうが適切と思われます。
プレミアム生分解油圧オイル — Mobil EAL EnviroSyn 46H
Important: Mobil EAL EnviroSyn 46H は、トロ社がこの製品への使用を認めた唯一の合成生分解オイルです。このオイルは、トロ社の油圧装置で使用しているエラストマーに悪影響を与えず、また広範囲な温度帯での使用が可能です。このオイルは通常の鉱物性オイルと互換性がありますが、十分な生分解性を確保し、オイルそのものの性能を十分に発揮させるためには、通常オイルと混合せず、完全に入れ替えて使用することが望まれます。この生分解オイルは、モービル代理店にて 19 リットル缶または208リットル缶でお求めになれます。
Note: 多くの油圧オイルはほとんど無色透明であり、そのためオイル洩れの発見が遅れがちです。油圧オイル用の着色剤(20ml 瓶)をお使いいただくと便利です。1瓶で 15~22 リットルのオイルに使用できます。パーツ番号は 44-2500。ご注文はトロ社の代理店へ。
平らな場所に駐車し、刈り込みデッキを下降させ、エンジンキーをOFF 位置にする。
油圧オイルの量を点検する(図 74)。
整備間隔 | 整備手順 |
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800運転時間ごと |
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2年ごと |
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オイルが汚染されてしまった場合は油圧系統全体を洗浄する必要がありますので、Toro 代理店にご連絡ください。汚染されたオイルは乳液状になったり黒ずんだ色になったりします。
エンジンを止め、フードを開いて油圧オイルの温度が下がるのを待つ。
タンク(図 75)の下についているフィッティングの下に、オイルを受ける大型の容器を置く。
フィッティングからホースを外し、流れ出すオイルを容器に受ける。
オイルが全部流れ出たらホースを元通りに接続する。
油圧オイルタンクに約 45 リットルの油圧オイルを入れる;油圧オイルの量を点検するを参照。
Important: 指定された銘柄のオイル以外は使用しないでください。他のオイルを使用するとシステムを損傷する可能性があります。
タンクにキャップを取り付ける。
エンジンを始動し、全部の油圧装置を操作して内部にオイルを行き渡らせる。オイル漏れの有無も同時に点検する。
エンジンを停止する。
油量を点検し、足りなければディップスティックの FULLマークまで補給する。
Important: 入れすぎないこと。
整備間隔 | 整備手順 |
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800運転時間ごと |
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インジケータに油圧オイルフィルタの交換時期が表示されます(図 76)。エンジン回転中にこのインジケータを点検したとき、表示が緑色の領域にあれば交換は不要です。表示が赤色の領域に入ったら、油圧フィルタを交換してください。
Important: 純正品以外のフィルタを使用すると関連機器の保証が適用されなくなる場合があります。
平らな場所に駐車し、刈り込みデッキを下降させ、エンジンキーをOFF 位置にし、駐車ブレーキを掛け、キーを抜き取る。
油圧フィルタをふたつとも交換する(図 77)。
キーを ON 位置に回し、エンジンを始動し、約2分間運転して内部のエアをパージする。
キーを OFF 位置に回し、オイル漏れがないか点検する。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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毎日、油圧ホースと油圧ラインを点検し、漏れ、折れ、サポートのゆるみ、磨耗や腐食があれば交換してください。異常を発見したら必ず運転を行う前に修理してください。
油圧回路試験実施用にテストポートがあります必要に応じToro代理店にご相談ください。
以下に油圧マニホルドにあるソレノイドの機能を示します。各機能ともソレノイドに通電したときに行われます。
ソレノイド | 機能 |
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PRV2 | 刈り込み回路(前) |
PRV1 | 刈り込み回路(後) |
PRV | カッティングデッキの昇降 |
S1 | カッティングデッキ下降 |
S2 | カッティングデッキ下降 |
前ローラに磨耗や過剰なガタ、固着などが発生していないか点検してください。これらの症状が見られたら、ローラの整備を行うか、必要部材の交換を行ってください。
第一のベアリングをローラハウジングに押し込む(図 80)。アウターレースのみを押すか、インナーレースとアウターレースを均等に押すかする。
スペーサを入れる(図 80)。
第二のベアリングをローラハウジングに入れる(図 80);このときは、インナーレースがスペーサに接触するまで、インナーレースとアウターレースを均等に押す。
ローラアセンブリをデッキフレームに組み付ける。
Important: ローラアセンブリ取り付け時に 1.5mm を超える隙間を残すと、ベアリングの側面に負荷がかかってベアリングが早期に破損する可能性があります。
ローラアセンブリとローラ取り付けブラケットとの間の隙間が 1.5mm 未満となっていることを確認する。隙間が 1.5mm を超えている場合には、直径 15mm のワッシャを必要なだけはさんで隙間を埋めること。
取り付けボルトを 108N·m(11kg.m = 80ft-lb) にトルク締めする。
トラクションユニット、カッティングデッキ、エンジンをていねいに洗浄する。
タイヤ空気圧を点検する。全部のタイヤ空気圧を 83~103kPa に調整する。
ボルトナット類にゆるみながいか点検し、必要な締め付けを行う。
グリス注入部やピボット部全部をグリスアップする。余分のグリスやオイルはふき取る。
塗装のはがれている部分に軽く磨きをかけ、タッチアップする。金属部の変形を修理する。
バッテリーとケーブルに以下の作業を行う:
バッテリー端子からケーブルを外す。
Note: バッテリーの接続を外すときには、必ずマイナスケーブルを先に外し、次にプラスケーブルを外してください。接続するときにはいつでも、プラス側を先に接続し、次にマイナス側を接続してください。
バッテリー本体、端子、ケーブル端部を重曹水とブラシで洗浄する。
腐食防止のために両方の端子部にGrafo 112X スキンオーバーグリス(P/N 505-47)またはワセリンを塗る。
電極板の劣化を防止するため、60日ごとに24時間かけてゆっくりと充電する。
エンジンオイルを抜き取り、ドレンプラグをはめる。
オイルフィルタを外して捨てる。新しいオイルフィルタを取り付ける。
新しいエンジンオイルを所定量入れる。
キーを ON 位置に回し、エンジンを始動し、アイドル速度で約2分間運転する。
始動キーを OFF 位置に回す。
燃料タンク,パイプ,フィルタ/水セパレータから燃料をすべて抜きとる。
燃料タンクの内部をきれいな燃料で洗浄する。
燃料系統の接続状態を点検し必要な締め付けを行う。
エアクリーナをきれいに清掃する。
エアクリーナの吸気口とエンジンの排気口を防水テープでふさぐ。
不凍液の量を確認し必要に応じ補給する(保管場所の最低気温を考慮すること)。
カッティングデッキをトラクションユニットから外した場合は、必ずスピンドルの上部にスピンドルプラグを取り付けて、ほこりや水の浸入を防止してください。