整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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この製品は、ロータリーブレード型の立ち乗り式芝刈り機であり、そのような業務に従事するプロのオペレータが運転操作することを前提として製造されています。この製品は、適切な管理を受けている家庭の芝生や商用目的で使用される芝生に対する刈り込み管理を行うことを主たる目的として製造されております。本機は、雑草地や農業用地における刈り取りなどを目的とした機械ではありません。
この説明書を読んで製品の運転方法や整備方法を十分に理解し、他人に迷惑の掛からない、適切で安全な方法でご使用ください。この製品を適切かつ安全に使用するのはお客様の責任です。
弊社のウェブサイト www.Toro.com で安全講習や運転講習の狩猟、アクセサリ情報の閲覧、代理店についての情報閲覧、お買い上げ製品の登録などを行っていただくことができます。
整備について、また純正部品についてなど、分からないことはお気軽に弊社代理店またはカスタマーサービスにおたずねください。お問い合わせの際には、必ず製品のモデル番号とシリアル番号をお知らせください。図 1にモデル番号とシリアル番号を刻印した銘板の取り付け位置を示します。いまのうちに番号をメモしておきましょう。
この説明書では、危険についての注意を促すための警告記号(図 2)を使用しております。これらは死亡事故を含む重大な人身事故を防止するための注意ですから、必ずお守りください。
この他に2つの言葉で注意を促しています。重要 は製品の構造などについての注意点を、注はその他の注意点を表しています。
カリフォルニア州
第65号決議による警告
カリフォルニア州では、この製品に使用されているエンジンの排気には発癌性や先天性異常などの原因となる物質が含まれているとされております。
この製品は、関連するEU規制に適合しています。詳細については、DOC シート(規格適合証明書)をご覧ください。
この製品に使用されているスパーク式着火装置は、カナダの ICES-002 標準に適合しています。
カリフォルニア州の森林地帯・潅木地帯・草地などでこの機械を使用する場合には、エンジンに同州公共資源法第4442章に規定される正常に機能するスパークアレスタが装着されていること、エンジンに対して森林等の火災防止措置をほどこされていることが義務づけられており、これを満たさない機械は、第4442章または4443章違犯となります。
この機械は EN ISO 5395:2013 適合製品です。
不適切な使い方をしたり手入れを怠ったりすると、人身事故につながります。事故を防止するため、以下に示す安全上の注意や安全注意標識のついている遵守事項は必ずお守りください。これは注意、警告、危険など、人身の安全に関わる注意事項を示しています。これらの注意を怠ると死亡事故などの重大な人身事故が発生することがあります。
このオペレーターズマニュアルや関連するトレーニング資料をよくお読みください。
オペレータや整備担当者がマニュアルを読めない場合には、オーナーの責任において、このオペレーターズマニュアルの内容を十分に説明してください。
安全な運転操作、各部の操作方法や安全標識などに十分慣れておきましょう。
本機を運転する人すべてにトレーニングを行ってください。トレーニングはオーナーの責任です。
子供やトレーニングを受けていない大人には、絶対に運転や整備をさせないでください。地域によっては機械のオペレータに年齢制限を設けていることがありますのでご注意ください。
オーナーやユーザーは自分自身や他人の安全に責任があり、オーナーやユーザーの注意によって様々な事故を防止することができます。
作業場所を良く観察し、安全かつ適切に作業するにはどのようなアクセサリやアタッチメントが必要かを判断してください。メーカーが認めた以外のアクセサリやアタッチメントを使用しないでください。
作業にふさわしい服装をし、安全めがね、聴覚保護具、長ズボン、頑丈で滑りにくい安全な靴、および手袋を着用してください。長い髪は束ねてください。装飾品は身に着けないでください。
機械にはね飛ばされて危険なものが落ちていないか、作業場所を確認しましょう。
燃料の取り扱いに際しては安全に特にご注意ください。燃料は引火性が高く、気化すると爆発する危険があります。
燃料容器は必ず規格認可品を使用してください。
エンジン回転中やエンジンが熱い間に燃料タンクのフタを開けたり給油したりしないでください。給油はエンジンの温度が下がってから行いましょう。エンジン回転中は喫煙しないでください。
屋内での給油や燃料の抜き取りを行わないでください。
オペレータコントロールやインタロックスイッチなどの安全装置が正しく機能しているか、また安全カバーなどが外れたり壊れたりしていないか点検してください。これらが正しく機能しない時には機械を使用しないでください。
機械が落雷を受けると最悪の場合死亡事故となります。稲光が見えたり雷が聞こえるような場合には機械を運転しないで安全な場所に避難してください。
締め切った場所ではエンジンを運転しないでください。
作業は十分な照明のもとで行い、隠れて見えない穴などの障害物に注意してください。
エンジンを掛ける前には、全部の駆動装置をニュートラルにし、駐車ブレーキを掛けてください。エンジンを掛ける時は必ず正しい運転位置から操作してください。
運転中は、地表面の状態に十分に注意してください。特にバックする時には必ず足元の安全を確認してください。足元が不安定だとすべりやすく、危険です。
斜面では必ず減速し安全に十分注意して運転してください。斜面では、横方向に走行してください。ターフの状態は、マシンの安定性に大きな影響を与えます。段差や落ち込みのある場所では特に注意してください。
旋回するときや斜面で方向を変えるときなどは、減速して十分な注意を払ってください。
ブレードを回転させたままで刈り込みデッキを上昇させないでください。
PTOシールド等のガード類は必ず正しく取り付けて使用してください。インタロック装置は絶対に取り外ず、また、正しく調整してお使いください。
デフレクタを上げたまま、取り外したまま、あるいは改造したりして刈り込みをしないでください(集草装置を使用するときは別)。
エンジンのガバナの設定を変えたり、エンジンの回転数を上げすぎたりしないでください。
どんな場合であれ(集草バスケットを空にする時や詰まりを除去する時も含みます)、運転位置を離れる時には、平らな場所に停車し、駆動装置を解除し、駐車ブレーキ(が装備されている機械では)を掛け、エンジンを停止させてください。
何かにぶつかったり、 デッキが異常な振動をした場合は、 直ちに作業を中止してブレードを点検してください。異常を発見したら、作業を再開する前に修理してください。
カッティングユニットに手足を近づけないでください。
バックするときには、足元と後方の安全に十分な注意を払ってください。
作業中はペットや人を近づけないでください。
旋回するときや道路や歩道を横切るときなどは、減速し周囲に十分な注意を払ってください。刈り込み中以外はブレードの回転を止めておいてください。
刈りカスの排出方向に常に留意し、絶対に人に向けないようにしてください。
アルコールや薬物を摂取した状態での運転は避けてください。
トレーラやトラックに芝刈り機を積み降ろすときには安全に十分注意してください。
見通しの悪い曲がり角や、茂み、立ち木などの障害物の近くでは安全に十分注意してください。
人身事故や物損事故を防止するために、ガソリンの取り扱いには細心の注意を払ってください。ガソリンは極めて引火しやすく、またその気化ガスは爆発性があります。
燃料取り扱い前に、引火の原因になり得るタバコ、パイプなど、すべての火気を始末してください。
燃料の保管は必ず認可された容器で行ってください。
エンジン回転中やエンジンが熱い間に燃料タンクのフタを開けたり給油したりしないでください。
給油はエンジンが十分に冷えてから行ってください。
屋内での燃料補給はしないでください。
ガス湯沸かし器のパイロット火やストーブなど裸火や火花を発するものがある近くでは、機械や燃料容器を保管・格納しないでください。
トラックの荷台に敷いたカーペットやプラスチックマットなど絶縁体の上で燃料の給油をしないでください。ガソリン容器は車から十分に離し、地面に直接置いて給油してください。
給油は、機械をトラックやトレーラから地面に降ろし、機体を接地させた状態で行ってください。機械を車両に搭載したままで給油を行わなければいけない場合には、大型タンクのノズルからでなく、小型の容器から給油してください。
給油は、給油ノズルを燃料タンクの口に接触させた状態を維持して行ってください。
ノズルを開いたままにする器具などを使わないでください。
もし燃料を衣服にこぼしてしまった場合には、直ちに着替えてください。
燃料を入れすぎないでください。給油後は燃料タンクキャップをしっかりと締めてください。
駆動装置を解除し、駐車ブレーキを掛け、エンジンを停止し、キーを抜き取ってください。また、必ず機械各部の動きが完全に停止したのを確認してから作業に掛かってください。
平らな場所に駐車する。
火災防止のため、カッティングユニットや駆動部、マフラーの周囲に、草や木の葉、ホコリなどが溜まらないようご注意ください。
オイルや燃料がこぼれた場合はふき取ってください。
格納はエンジンが十分に冷えてから行ってください。
裸火の近くに燃料を保管したり、屋内で燃料の抜き取りをしたりしないでください。
適切な訓練を受けていない人には機械の整備をさせないでください。
必要に応じ、ジャッキなどを利用して機体を確実に支えてください。
機器類を取り外すとき、スプリングなどの力が掛かっている場合があります。取り外しには十分注意してください。
修理を行うときには必ずバッテリーの接続と点火プラグの接続を外しておいてください。バッテリーの接続を外すときにはマイナスケーブルを先に外し、次にプラスケーブルを外してください。接続するときにはプラス側を先に接続し、次にマイナス側を接続してください。
ブレードを点検する時には安全に十分注意してください。ブレードを取り扱う時は、ブレードをウェスでくるむか、安全手袋をはめてください。曲がったブレードをたたいて直したり溶接で修復したりせず、必ず新品に交換してください。
可動部に手足を近づけないよう注意してください。エンジンを駆動させたままで調整を行うのは可能な限り避けてください。
各部品が良好な状態にあり、ボルトナット類が十分にしまっているか常に点検してください。読めなくなったステッカーは貼り替えてください。
トレーラやトラックに芝刈り機を積み降ろすときには安全に十分注意してください。
積み込みには、機体と同じ幅のある歩み板を使用してください。
荷台に載せたら、ストラップ、チェーン、ケーブル、ロープなどで機体を確実に固定してください。機体の前後に取り付けた固定ロープは、どちらも、機体を外側に引っ張るように配置してください。
以下の注意事項は、トロの芝刈り機を初めとする製品を安全に使用していただくために必ずお守りいただきたい事項です。
この機械は手足を切断したり物をはね飛ばしたりする能力があります。重傷事故や死亡事故を防ぐため、注意事項を厳守してください。
この製品は芝生の刈り込み、リサイクリング刈り、あるいは、集草袋を取り付けての集草刈りを行うための製品です。本来の目的から外れた使い方をするとユーザーや周囲の人間に危険な場合があります。
刈り込み開始前に、作業場所に人がいないことを確認しください。人が近づいてきたら機械を停止させてください。
マシンには、使用中に熱くなる部分がありますので、これらの部分に触れないよう注意してください。保守、調整、整備などの作業は、マシン各部が安全な温度に下がってから行ってください。
弊社が認可していないアタッチメントは使用しないでください。認可されていないアタッチメントを御使用になると製品保証を受けられなくなる場合があります。
頭上の安全(木の枝、門、電線など)に十分注意してください。これらの障害物に衝突しないように運転してください。
旋回するときは減速し、十分な注意を払って行ってください。
乗車状態で縁石を乗り越えたり、岩や木の根などの障害物を乗り越える時には十分に注意してください。
バックするときには、足元と後方の安全に十分な注意を払ってください。バックするときには十二分の注意が必要です。
急激な運転操作をせず、安定した操作を行ってください。
マシンをトラックなどに積み降ろしする際には、マシンの左右それぞれに細い歩み板を使用するのでなく、後タイヤの両外側よりも広い板を使用してください。
人を乗せないでください。
機械の上に他の機械を載せて運ばないでください。
どんなに安全そうな斜面やバンクであっても油断せず慎重に運転してください。法面での作業に自信が持てない場合には、そのような場所での作業を行わないでください。
芝刈り現場に岩や木の幹などの障害物がある場合には取り除いておきましょう。
隠れた穴やわだちなどに警戒を怠らないでください。深い芝生に隠れて障害物が見えないことがあります。
段差や溝、大きく盛り上がった場所の近くなどでは十分に注意してください。万一車輪が段差や溝に落ちたり、地面が崩れたりすると、機体が瞬時に転倒し、非常に危険です。
集草袋などのアタッチメントを使用する際には、特別の注意が必要です。アタッチメントによってマシンの安定性が変わりますからご注意ください。
斜面では動作も運転操作もゆっくりと行うことが原則です。
急に方向を変えたり急な加速やブレーキ操作をしないでください。
法面の刈り込みは横断しながら行ってください。
傾斜が15度を超える斜面の刈り込みはしないでください。
ガス湯沸かし器やストーブなどの裸火の近くでは、機械や燃料容器を保管・格納しないでください。
ボルトナット類、特にブレード取り付けボルトがゆるまないように注意してください。
絶対に安全装置を外したり改造したりしないでください。安全装置が適切に作動するかを定期的に点検してください。安全装置の作動を妨げるようなことや、安全装置による保護を弱めるようなことは絶対にしないでください。
せっかく手に入れた大切な機械を守り、確かな性能を維持するために、交換部品はトロの純正部品をご使用ください。純正パーツは、トロが設計・指定した、完成品に使用されているものと全く同じ、信頼性の高い部品です。確かな安心のために、トロの純正にこだわってください。
ブレーキの状態を頻繁に点検してください。必要に応じて調整や整備を確実に行ってください。
モデル 74534TE は、オペレータの耳の位置における音圧レベルが 88 dBA であることが確認されています; ただしこの数値には不確定値(K)1 dBA が含まれています。
モデル 74536TE は、オペレータの耳の位置における音圧レベルが 86 dBA であることが確認されています; ただしこの数値には不確定値(K)1 dBA が含まれています。
音圧レベルの確認は、EN ISO 規則 5395:2013 に定める手順に則って実施されています。
モデル 74534TE は、音力レベルが 100 dBA であることが確認されています; ただしこの数値には不確定値(K)1 dBA が含まれています。
モデル 74536TE は、音力レベルが 100 dBA であることが確認されています; ただしこの数値には不確定値(K)1 dBA が含まれています。
音力レベルの確認は、ISO 11094 に定める手順に則って実施されています。
腕および手
右手の振動レベルの実測値 = 0.8 m/s2
左手の振動レベルの実測値 = 0.6 m/s2
不確定値(K) = 0.4 m/s2
実測は、EN ISO 5395:2013 に定められた手順に則って実施されています。
全身
振動レベルの実測値 = 0.79 m/s2
不確定値(K) = 0.39 m/s2
実測は、EN ISO 5395:2013 に定められた手順に則って実施されています。
腕および手
右手の振動レベルの実測値 = 1.1 m/s2
左手の振動レベルの実測値 = 1.1 m/s2
不確定値(K) = 0.6 m/s2
実測は、EN ISO 5395:2013 に定められた手順に則って実施されています。
全身
振動レベルの実測値 = 0.79 m/s2
不確定値(K) = 0.39 m/s2
実測は、EN ISO 5395:2013 に定められた手順に則って実施されています。
危険な部分の近くには、見やすい位置に安全ラベルや指示ラベルを貼付しています。破損したりはがれたりした場合は新しいラベルを貼付してください。 |
実際にエンジンを始動して作業を始める前に、各部分(図 5)の操作方法をよく知っておいてください。
エンジンの積算運転時間を表示します。エンジンが作動中に作動します。表示時間を目安にして定期整備の計画を立ててください(図 6)。
燃料計はタンクの上、中央部にあります (図 5)。
アワーメータに黒色三角形が表示されていれば、そのインタロックは正しい位置にセットされています(図 6)。
始動キーを数秒間 ON 位置にすると、バッテリーの電圧が表示されます。表示は、アワーメータの数値表示部を使って行なわれます。
始動キーを ON にしたとき、チャージが適正位置よりも低いとバッテリーランプが点灯します(図 6)。
スロットルコントロールは FAST と SLOWの間で調整することができます。
冷えているエンジンを始動する時に使用します。
ブレードコントロールスイッチ(PTO)は、芝刈り機のブレードを回転させる電気クラッチのスイッチです。走行コントロールレバーをセンター(ロック解除)位置にセットした状態で使用します(図 5)。スイッチを上に引くとクラッチが入ります。ブレードの回転を止めるには、ブレードコントロールスイッチ(PTO)を押し下げるか、走行コントロールレバーから手を離してニュートラルロック位置にします。
エンジンを始動するためのスイッチです (図 5)。キースイッチには3つの位置があります: OFF、RUN、STARTです。
動作コントロールレバーは、マシンの前進、後退、左右への旋回を制御します。
機械を移送したり保管したりする場合は、燃料バルブ(オペレータ用クッションを外すと燃料タンクの右側にあります)を閉じてください。
トロが認定した各種のアタッチメントやアクセサリがそろっており、マシンの機能をさらに広げることができます。 詳細は弊社の正規サービスディーラ、または代理店へお問い合わせください;弊社のウェブサイト www.Toro.com でもすべての認定アタッチメントとアクセサリをご覧になることができます。
Note: 仕様および設計は予告なく変更される場合があります。
刈幅 | 91 cm |
幅(デフレクタを下げた状態) | 131mm |
長さ(プラットホームを下げた状態) | 188cm |
長さ(プラットホームを上げた状態) | 155cm |
高さ | 122cm |
重量 | 343kg |
刈幅 | 102mm |
幅(デフレクタを下げた状態) | 142 cm |
長さ(プラットホームを下げた状態) | 178mm |
長さ(プラットホームを上げた状態) | 145cm |
高さ | 122cm |
ウェイト | 351 kg |
このマニュアルに記載されている安全上の注意やステッカーの表示内容を良く読んでください。オペレータや周囲の人を事故から守る重要な情報が掲載されています。
この機械の運転音は、オペレータの耳の位置で 85dBA となり、長時間使用しつづけると聴覚に障害を起こす可能性がある。
運転に際しては聴覚保護具を使用すること。
目、耳、足などの保護具を使用すること。
機械の性能を最も良く発揮させるために、オクタン価87以上の、きれいで新しい(購入後30日以内)無鉛ガソリンを使ってください(オクタン価評価法は(R+M)/2 を採用)。
エタノール: エタノールを添加(10% まで)したガソリン、MTBE(メチル第3ブチルエーテル)添加ガソリン(15% まで)を使用することが可能です。エタノールとMTBEとは別々の物質です。エタノール添加ガソリン(15% 添加=E15)は使用できません。エタノール含有率が 10% を超えるガソリンは絶対に使用してはなりません:たとえば E15(含有率 15%)、E20(含有率 20%)、E85(含有率 85%がこれにあたります。これらの燃料を使用した場合には性能が十分に発揮されず、エンジンに損傷が発生する恐れがあり、仮にそのようなトラブルが発生しても製品保証の対象とはなりません。
メタノールを含有するガソリンは使用できません。
燃料タンクや保管容器でガソリンを冬越しさせないでください。 冬越しさせる場合には必ずスタビライザ(品質安定剤)を添加してください。
ガソリンにオイルを混合しないでください。
ガソリンは非常に引火・爆発しやすい物質である。発火したり爆発したりすると、やけどや火災などを引き起こす。
燃料補給は必ず屋外で、エンジンが冷えた状態で行う。こぼれたガソリンはふき取る。
箱型トレーラに本機を搭載した状態では、絶対に本機への燃料補給をしてはならない。
燃料タンク一杯に入れないこと。給油は燃料タンクの首の根元から 6-13mm 程度下までとする。これは、温度が上昇して燃料は膨張したときにあふれないように空間を確保するためである。
ガソリン取り扱い中は禁煙を厳守し、火花や炎を絶対に近づけない。
燃料は安全で汚れのない認可された容器に入れ、子供の手の届かない場所で保管する。30日分以上の買い置きは避ける。
運転時には必ず適切な排気システムを取り付け正常な状態で使用する。
燃料を補給中、静電気による火花がガソリンに引火する危険がある。発火したり爆発したりすると、やけどや火災などを引き起こす。
ガソリン容器は車から十分に離し、地面に直接置いて給油する。
車に乗せたままの容器にガソリンを補給しない。車両のカーペットやプラスチック製の床材などが絶縁体となって静電気の逃げ場がなくなるので危険である。
可能であれば、機械を地面に降ろし、車輪を地面に接触させた状態で給油を行う。
機械を車に搭載したままで給油を行わなければいけない場合には大型タンクのノズルからではなく、小型の容器から給油する。
大型タンクのノズルから直接給油しなければならない場合には、ノズルを燃料タンクの口に常時接触させた状態で給油を行う。
ガソリンの誤飲は非常に危険で、生命に関わる。また気化した燃料に長期間ふれると身体に重篤な症状や疾病を引き起こす。
燃料蒸気を長時間吸わないようにする。
ノズルや容器の口やコンディショナのビンの口などに顔を近づけない。
皮膚についた場合には、石鹸と水で十分に洗い流す。
添加剤としてスタビライザー/コンディショナーを使用してください。この添加剤には以下のような働きがあります。
保管中のガソリンの劣化を防止する。ただし90日間。これ以上長期の保管を行う場合はガソリンタンクを空にしてください。
運転中のエンジンのクリーニングを行う。
ゴム状やニス状の物質の発生を抑え、エンジンの始動をスムーズにする。
Important: エタノール、メタノールを含んだ添加剤は絶対に使用しないでください。
適量のスタビライザー/コンディショナーをガソリンに添加してください。
Note: 燃料スタビライザー/コンディショナーはガソリンが新しいうちに添加するのが一番効果的です。燃料系にワニス状の付着物が発生するのを防ぐため、燃料スタビライザーは必ず使用してください。
平らな場所に停車してください。
エンジンを止め、駐車ブレーキを掛ける。
燃料キャップの周囲をきれいに拭いてキャップ外す。
燃料タンクの首の根元まで燃料を入れる。
Note: 燃料タンク一杯に入れないこと。これは、温度が上昇して燃料は膨張したときにあふれないように空間を確保するためである。
燃料タンクのキャップをしっかりとはめる。こぼれたガソリンはふき取る。
エンジンを始動させる前に、エンジンオイルの量を点検してください;手順はエンジンオイルの量を点検するを参照してください。
新しいエンジンが本来の出力を発揮できるようになるまでには多少の時間が掛かります。刈り込みデッキや駆動系統も、機械が新しいうちは摩擦抵抗などが大きいため、エンジンにはやや大きな負担がかかります。これを考慮して、新しい機械については、使用開始後40~50 時間を慣らし運転期間としてください。
ブレードコントロールスイッチ(PTO)は、芝刈り機のブレードの回転と停止を制御するスイッチで、右コントロールレバーにあります。
刈り込みブレードを回転させるには、まず、右コントロールレバーをセンター(ロック解除)位置にセットします。
ブレードコントロールスイッチ(PTO)を引き上げ、右コントロールレバーをセンター(ロック解除)位置に押し下げたまま、ブレードコントロールスイッチから手を離します。
スロットルコントロールは FAST と SLOWの間で調整することができます(図 12)。
ブレードコントロールスイッチ(PTO)を使うとき(刈り込みを行うとき)は、必ずスロットルを FAST 位置にしてください。
Important: スタータは 1 度に 5 秒間以上連続で使用しないでください。5秒間以内にエンジンが始動しなかった場合は、15秒間待ってから再度始動を試みてください。この手順を守らないとスタータモータを焼損する恐れがあります。
Note: 燃料タンクが完全に空になっていた状態から給油してエンジンを始動する場合には、1回の始動動作で始動できない場合があります。
燃料バルブはオペレータ用クッションをはずすと右側にあります。
移送、整備、保管などの場合は、燃料バルブを閉じてください(図 16)。
その後にエンジンを始動する場合には、忘れずに燃料バルブを開いてください。
Important: スタータは 1 度に 5 秒間以上連続で使用しないでください。5秒間以内にエンジンが始動しなかった場合は、15秒間待ってから再度始動を試みてください。この手順を守らないとスタータモータを焼損する恐れがあります。
Note: エンジンが温まっている時はチョーク操作は 不要 です。
Note: 燃料タンクが完全に空になっていた状態から給油してエンジンを始動する場合には、1回の始動動作で始動できない場合があります。
置きっぱなしの機械を子供などがいたずらで運転すると大きな事故になる恐れがある。
機械から離れる時には、たとえ数分間であっても必ず駐車ブレーキを掛け、キーを抜き取る。
Important: 移送や保管をする場合は、燃料もれを確実に防止するために必ず燃料バルブを閉じるようにしててください。保管を行なう場合には、安全のために点火プラグのコードを抜いておいてください。
インタロックスイッチは安全装置であり、これを取り外すと予期せぬ人身事故が起こり得る。
インタロックスイッチをいたずらしない。
作業前にインタロックスイッチの動作を点検し、不具合があれば作業前に交換修理する。
安全のために、以下の条件のうちの1つが満たされていないと刈り込みブレードは回転できないようになっています:
右コントロールレバーがセンター(ロック解除)位置にある。
ブレード(PTO)制御スイッチが解除されていない。
右コントロールレバーから手を離す、あるいはレバーをニュートラルロック位置に動かすと、ブレードは回転を停止します。
インタロックが正しく解除されている場合にはそれがアワーメータ上に表示されます。各インタロック機器が正しい(エンジン作動可能な)状態にある時には、それぞれの位置に三角形が点灯表示されます。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
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機械を使用する前には、必ずインタロックシステムのテストをしてください。
Note: 安全装置が正しく動作しない場合には直ちに修理が必要です。弊社代理店に連絡してください。
エンジンを始動する;エンジンの始動手順を参照。
駐車ブレーキを掛ける。
右コントロールレバーをセンター(ロック解除)位置にセットする。
Note: ブレードが回転しなければ正常です。
走行コントロールレバーを前に倒す。
Note: エンジンが停止すれば正常です。
エンジンを始動し駐車ブレーキを解除する。
右コントロールレバーをセンター(ロック解除)位置にセットする。
右コントロールレバーをセンター位置(ロック解除位置)に押し下げたまま、ブレードコントロールスイッチ(PTO)を引き上げてPTOスイッチから手を離す。
Note: クラッチが入ってブレードが回転すれば正常です。
右コントロールレバーから手を離すかニュートラル位置(ロック位置)に動かすかする。
Note: ブレードが回転を停止し、エンジンは作動を続ければ正常です。
ブレードコントロールスイッチ(PTO)を押し下げ、右コントロールレバーをセンター(ロック解除)位置にセットする。
右コントロールレバーをセンター位置(ロック解除位置)に押し下げたまま、ブレードコントロールスイッチ(PTO)を引き上げてPTOスイッチから手を離す。
Note: クラッチが入ってブレードが回転すれば正常です。
ブレード制御スイッチ(PTO)を押し込んでOFF位置にする。
Note: ブレードが回転を停止すれば正常です。
エンジンが作動している状態で、ブレードコントロールスイッチ(PTO)を引き上げ、右コントロールレバーをセンター(ロック解除)位置に押し下げずに、ブレードコントロールスイッチから手を離す。
Note: ブレードが回転しなければ正常です。
オペレータ用プラットホームは重いので、上げ下げする時にけがをしないように十分注意して取り扱うこと。降ろす時や持ち上げる時に落としてしまうとけがをする危険がある。
プラットホームの上げ下げを行う時に、指や手を挟まないように十分に注意すること。
ラッチピンを抜く前に、プラットホームが適切に支持されているのを確認すること。
たたんで上位置にセットする時には、ラッチが確実にかかっていることを確認すること。ラッチが確実にセットされるよう、プラットホームをクッションにしっかりと押し付けてラッチを掛けてください。
プラットフォームを上昇させるときには周囲に人がいないことを確認すること。
この機械は、プラットホームを上げた状態でも、下げた状態でも使用することができます。どちらの方法で運転するかは好みで決めてください。
以下のような場合には、プラットフォームを上げて運転してください:
段差などがある場所の近くで運転
機械のほうが大きすぎると思われるほど狭い場所での運転
低い枝などの障害物が上から下がっている場所での作業
移送に際してトレーラなどへ積み込み
法面を登るとき
プラットホームを上位置にセットするには、プラットホームの後部を持ち上げ、ラッチピンとノブでロックします。ラッチピンが掛かるように、クッションにしっかりと押し付けてください。
以下のような場合には、プラットフォームを下げて運転してください:
通常の刈り込み作業
法面を横断する
法面を下る
プラットフォームを下げるには、プラットフォームをクッションに押し付けるように前方に押してラッチピンに掛かっている圧力を解除し、ノブを引き出します(図 20)。
エンジンの速度(1分間の回転数)はスロットルコントロールによって制御されています。スロットルコントロールをFAST位置にすると最も良い性能が得られます。芝刈り作業を行う時は、必ずスロットルを Fast 位置にセットしてください。
手荒な旋回操作をすると、機械をコントロールできなくなって人身事故や物損事故を起こす危険があります。
小さな旋回を行う前には速度を十分に落としてください。
駐車ブレーキを解除する;駐車ブレーキの外し方を参照。
右コントロールレバーをセンター(ロック解除)位置にセットする。
前進するには、まず速度コントロールレバーを希望の速度にセットする。
走行コントロールレバーをゆっくりと前に倒す(図 22)。
Note: 駐車ブレーキを掛けたままで走行コントロールレバーを操作するとエンジンが停止します。
Note: 前進・後退とも、レバーを遠くへ押す(引く)ほど走行速度が上がります。
Note: 停止するには、左右の走行コントロールレバーをニュートラル位置にする。
右コントロールレバーをセンター(ロック解除)位置にセットする。
走行コントロールレバーをゆっくりと後ろに引く(図 23)。
停止させる時には、走行コントロールレバーをニュートラルにし、右コントロールレバーをニュートラル(ロック)位置にし、PTOを解除し、始動キーを OFF に回す。
本機を離れるときには必ず駐車ブレーキを掛けてください;駐車ブレーキの掛け方を参照。キーは抜き取っておく。
子供などが機械を運転すると大きな事故になる恐れがある。
機械から離れる時には、必ず駐車ブレーキを掛け、キーを抜き取る。
バイパスバルブを開くことにより、エンジンを掛けずに機械を押して移動することができるようになります。
Important: 機体を動かすときは必ず押してください。牽引すると油圧回路が破損する恐れがあります。
PTO を解除し、走行コントロールレバーをニュートラルロック位置にセットし、駐車ブレーキを掛ける。
刈り込みデッキを一番低い刈高まで下げる。
Note: これで、バイパスバルブを操作できるようになる。
バイパスバルブを2個とも、左に1-2回転させて開く(図 24)。
Note: これにより油圧ポンプがバイパスされ、車輪が自由に回るようになります。
Note: バイパスバルブを開くとき、バルブを2回転以上回さないでください;バルブが外れて油圧オイルが流れ出す恐れがあります。
駐車ブレーキを解除する。
希望する場所までマシンを押して移動する。
駐車ブレーキを掛け、
バイパスバルブを閉じるが、このとき締め付けすぎないこと。
ねじを 12~15N·m(1.3~1.5kg.m = 110~130in-lb)にトルク締めする。
Important: バイパスバルブを開けたままでエンジンを掛けたり運転したりしないでください。システムが破損するおそれがあります。
マシンの移送には十分に強度のあるトレーラやトラックを使用してください。トレーラやトラックには、法令で定められたブレーキ、灯火類やマークを必ず取り付けてください。安全に関する注意事項はすべてよく読んでください。
トレーラやトラックに乗り入れる場合には、プラットホームを上位置にセットしてください。
トレーラを使用する場合には、トレーラを牽引車両に接続した後、安全チェーンを掛けてください。
ブレーキを使用する場合には、ブレーキの接続を行なってください。
トレーラまたはトラックにマシンを乗り入れる。
エンジンを停止し、キーを抜き取り、駐車ブレーキを掛け、燃料バルブを閉じる。
マシンにはロープ固定用のアイがついているので、チェーンやロープなどを使ってトラックやトレーラに機体をしっかりと固定する(図 25)
トラックやトレーラに積み降ろしなどをする場合には十分に注意して作業を行ってください。トレーラなどへの積み降ろしには、マシンよりも幅広の一枚ものの歩み板を使用してください。積み込み(登り)はバックで、降ろす時には前進で運転してください (図 26)。
Important: 左右に分かれた細い板を使用しないでください。
また、板と地面との角度が15°以下となるよう、十分な長さのある板を用意してください (図 27)。具体的には、地面が平らな場合、トラック(トレーラ)の荷台の高さの4倍程度の長さの板が必要になります。角度が大きすぎると機体の底部をこすって装置が破損する恐れがあります。これよりも角度がきついと、転倒するなどの危険性が高くなります。法面上や法面の近くでトラックやトレーラに積み込む場合にはトラックやトレーラが坂下になるように駐車して作業してください。これにより歩み板の角度を小さくすることができます。
マシンをトレーラなどに搭載する作業は、機体を転倒させる危険をはらんでおり、万一そのような事故が起こると死亡事故など重大な人身事故となる。
歩み板の上を運転する場合には安全に十分に注意すること。
歩み板は幅の広いものを使用すること;マシンの左右それぞれに細い歩み板を使用しないこと。
歩み板と路面との角度、および歩み板とトレーラの荷台の床面との角度が、いずれも15度を超えないようにすること。
必ず、トラック(トレーラ)の荷台の高さの4倍程度の長さの板を使用すること。このようにすれば、平らな地面と荷台との角度が15度を超えることはない。
積み込み(登り)はバックで、降ろす時には前進で運転する。
積み下ろし作業中の急加速や急減速などは転倒などの危険を大きくするから避ける。
カッティングデッキ(モア)には、刈りかすを横下方向へ向けるデフレクタが取り付けられています。
デフレクタや、排出カバー、または集草アセンブリを確実に取り付けずに使用すると、人がブレードに触れたり、ブレードに跳ね飛ばされたものが人に当たったりするなどして極めて危険である。回転刃に触れたり、回転刃に跳ね飛ばされたものに当たると大けがをしたり最悪の場合には死亡事故となる。
デフレクタは刈かすなどの排出方向をターフに向けるための部品ですから、機械から取り外したりしないでください。デフレクタが破損している場合には直ちに交換すること。
カッティングデッキの下には絶対に手足を差し入れないこと。
排出部やブレード部に手を入れる場合には、必ず、コントロールレバーを解除し、PTOを OFFにしておくこと。キーを OFF 位置に回す。さらに、キーを抜き取って、点火プラグのコードを外しておくこと。
刈り込みのコンディションに合わせて、デッキの排出フローを調整することができます。最も良い刈り込みになる位置に、カムロックとバッフルをセットしてください。
PTO を解除し、走行コントロールレバーをニュートラルロック位置にセットし、駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が完全に停止したのを確認してから運転位置を離れる。
バッフルを調整する場合には、ナットをゆるめる(図 29)。
希望の排出フローになるように、スロットの中でバッフルとナット位置を調整して、ナットを締め付ける。
以下に挙げる図は、いずれも、参考です。草種や湿度、ターフの草丈などにより設定を変えてください。
Note: 走行速度が変わらないのにモアの回転速度が落ちてくる場合にはバッフルを開いてください。
一番後ろにセットした状態です(図 30を参照)。これは集草するときの位置です:
草丈が低く、軽い刈り込みのとき
芝生が乾いているとき
小さなクリップで刈り込むとき
刈りかすを遠くへ飛ばしたい刈り込み。
集草を行うのに適した設定です(図 31)。
これは全開位置です(図 32)。これは以下のような条件のときの位置です:
草丈が高く、重い刈り込みのとき
芝生がぬれているとき
エンジンのパワー消費を下げたい場合
重い芝刈り作業を、走行速度を上げて行いたい時
ハンドリングやバランスを向上させ、性能を十分に発揮できるようにウェイトが発売されています。
刈り込みの条件に合わせて、操作感覚に合わせてウェイトを追加したり減らしたりすることができます。
ウェイトは1個ずつ追加・削減し、ベストの運転ができる個数を探してください。
Note: ウェイトキットは、弊社正規サービス代理店にてお求めください。
ウェイトを大きく変更すると機械の動きや操作感覚が大きく変わることがありますからご注意ください。そのためにオペレータや周囲の人が重大な事故に巻き込まれる危険もある。
ウェイトの重量変更はすこしずつ行うこと。
ウェイトを変えるごとに試運転をして、マシンが安全に操作できるかどうか十分に検討すること。
Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用開始後最初の 8 時間 |
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使用するごとまたは毎日 |
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25運転時間ごと |
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50運転時間ごと |
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100運転時間ごと |
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200運転時間ごと |
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250運転時間ごと |
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300運転時間ごと |
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500運転時間ごと |
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長期保管前 |
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1年ごと |
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Important: エンジンの整備に関しての詳細は、付属のエンジンマニュアルを参照してください。
始動キーをつけたままにしておくと、誰でもいつでもエンジンを始動させることができ、危険である。
整備・調整作業の前には必ずキーを抜きとり、点火プラグからコードを外しておくこと。点火コードが点火プラグに触れないように十分離しておくこと。
マシンの底部の整備ができるようにマシン前部を浮かせて後部で支えることができます。
プラットフォームを上げる;プラットホームの使い方を参照。
バッテリーを外す;バッテリーの取り外しを参照。
燃料タンクからの水抜きを行う; 燃料タンクの内部清掃を参照。
油圧タンクのキャップを外し、タンクの口にビニルやポリエチレンなどを被せて、その上からキャップを取り付ける。
Note: これにより、油圧タンク内部が密閉され、オイル漏れを防止することができます。
二人がかりで機械の前部を持ち上げ、プラットホームを上位置にした状態で駆動輪で機体を支えらた状態にセットする。
必要な整備作業を行う。
二人がかりで機械の前部を持ち上げ、注意深く床面に降ろす。
燃料タンクの口に取り付けたビニル片を取り除く。
バッテリーを機体に取り付ける。
リチウム系汎用2号グリスまたはモリブデン系のグリスを使用します。
整備間隔 | 整備手順 |
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50運転時間ごと |
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PTOを解除し、駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が完全に停止したのを確認してから運転位置を離れる。
グリスニップルをウェスできれいに拭く。
Note: ニップルにペンキが付着している場合には、必ず落としておく。
ニップルにグリスガンを接続する。
グリスがベアリングからはみ出てくるまで注入する。
はみ出したグリスはふき取る。
以下に潤滑ポイントの図を示します。
整備間隔 | 整備手順 |
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1年ごと |
|
ダストキャップを外してキャスタピボットを調整する;キャスタピボットベアリングの調整を参照。
Note: グリスアップが終了するまで、ダストキャップは外しておく。
六角プラグを外す。
穴にグリスフィッティングを取り付ける。
フィッティングからグリスを注入する;ベアリング上部からグリスがはみ出てくるまで入れる。
グリスフィッティングを穴から取り外す。
六角プラグとキャップを取り付ける。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
1年ごと |
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エンジンを停止し、可動部すべての動作が停止するのを待ち、駐車ブレーキを掛け、キーを抜き取る。
キャスタフォークからキャスタホイールを外す。
ホイールのハブからシールガードを外す。
キャスターホイールのアクスルアセンブリについているスペーサナットを外す。
Note: スペーサをアクスルに固定するためにロッキングコンパウンドを使用しています。ホイールアセンブリからアクスルを取り外す(もう一個のスペーサナットは、まだついたままで)。
シールを剥がし、ベアリングの磨耗状態を点検し、必要に応じてベアリングを交換する。
ベアリングに汎用グリスを詰める。
ホイールにベアリング(1個)とシール(1枚)を入れる。
Note: シールを交換する。
アクスルアセンブリのスペーサを両方とも外した(壊れていてゆるんでいる)場合、1つのスペーサにロッキングコンパウンドを塗り、レンチを当てる面が外側を向くようにしてアクスルに取り付ける。
Note: ただし、アクスルの一番奥までスペーサナットをねじ込んでしまわないこと。スペーサナットの外面から、ナット内部に見えるアクスルの端部までの距離が3mm程度残るように取り付けること。
組み付けの終わったナットとアクスルをホイールに取り付け、新しいシールとベアリングが側面に見えるようにする。
ホイールの開口端が上を向いた状態で、ホイールの内側(アクスルとのすきま)に汎用グリスを詰める。
ホイールに2つ目のベアリングと新しいシールを取り付ける。
もう1つのスペーサナットにもロッキングコンパウンドを塗り、レンチを当てる面が外側を向くようにしてアクスルに取り付ける。
ナットを 8~9N·m(0.8~0.9kg.m = 71~80in-lb)にトルク締めし、一度ゆるめてから、今度は 2~3N·m(0.23~0.29kg.m = 20~25in-lb)にトルク締めする。
Note: どちらのナットからもアクスルが飛び出していないことが必要である。
ホイールハブの上からシールガードを取り付け、キャスタフォークにホイールを入れる。
キャスタボルトを通し、ナットを完全に締め付ける。
Important: シールやベアリングを破損させないために、時々、キャスタタイヤを手で回転させてベアリングを点検してください。タイヤが自由に回らないこと(1~2回転で止まるのが適正)、また、横方向のガタがないことが必要です。ホイールが自由に回転する場合には、わずかな抵抗が出るようにスペーサのトルクを調整し、ねじ山にロッキングコンパウンドを塗布してください。
整備間隔 | 整備手順 |
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300運転時間ごと |
|
スポンジおよびペーパーエレメントを点検し、破損しちたり汚れがひどければ交換します。
Note: ほこりのひどい場所で使用する場合はより頻繁に(数時間ごとに)エアクリーナの手入れを行ってください。
Important: スポンジやペーパーエレメントはオイルでぬらさないでください。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
25運転時間ごと |
|
スポンジを温水と液体洗剤で洗う。汚れが落ちたら十分にすすぐ。
洗い上がったら、きれいなウェスにはさんで水分を取る。
Important: スポンジが破れたり薄くなっている場合には交換してください。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
50運転時間ごと |
|
200運転時間ごと |
|
ペーパーエレメントを軽くたたいて、たまっているほこりを落とす。
Note: 汚れがひどい場合には、新しいペーパー・エレメントに交換する(図 41)。
破れや油汚れ、ゴムシールの傷がないか点検する。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用開始後最初の 8 時間 |
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使用するごとまたは毎日 |
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100運転時間ごと |
|
200運転時間ごと |
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Note: モデルによって使用しているエンジンが異なり、エンジンによってオイルの容量が異なりますので注意してください。オイルの量を間違わないように注意してください。
Important: まず全量の 80% 程度のオイルを入れ、残りは、ディップスティックで量を確認しながらゆっくりと入れてください。
オイルのタイプ: 洗浄性オイル(API 規格 SF, SG, SH, SJまたは それ以上)
エンジンオイルの容量: 1.7 リットル(フィルタを含まず; 1.5 リットル(フィルタを含む)
粘度: 下の表を参照のこと:
Note: エンジンが冷えている状態で点検してください。
高温部に触れると非常に危険である。
手足や顔や衣服などをマフラなどの高温部に近づけないよう十分注意すること。
Important: オイルを入れすぎないように注意してください。入れすぎは、かえってエンジンを傷めます。オイル不足の状態でエンジンを運転しないでください;エンジンを破損する恐れがあります。
PTO を解除し、走行コントロールレバーをニュートラルロック位置にセットし、駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が完全に停止したのを確認してから運転位置を離れる(図 43
Note: ほこりのひどい場所で使用する場合は、エンジンオイルのフィルタをより頻繁に交換することが必要になります。
エンジンからオイルを抜く;エンジンオイルの交換を参照。
こぼれたオイルを受けられるようにオイル・フィルタの下にウェスを置いてください。
Important: こぼれたオイルはエンジンの下から排出されてクラッチの上に落ちてくる場合があります。クラッチにオイルをこぼすとクラッチが正常に機能しなくなり、クラッチを OFF にしたときに、ブレードがすぐに停止せず、また、クラッチを ON にしたときに、クラッチがスリップしてしまいます。こぼれたオイルはすべてふき取ってください。
エンジンオイルフィルタの交換を行う(図 46)。
Note: フィルタのガスケットがエンジンに当たるまで締め付け、そこからさらに3/4 回転締め付ける。
適切な種類の新しいオイルをエンジンに入れる;エンジンオイルの交換を参照。
整備間隔 | 整備手順 |
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100運転時間ごと |
|
電極間のエアギャップを正しく調整しておいてください。
取り付け、取り外しには必ず専用のレンチを使い、エアギャップの点検調整にはすきまゲージやギャップ調整工具などを使ってください。必要に応じて新しい点火プラグと交換してください。
どのエンジンについても: NGK® BPR4ES または同等品
エアギャップ:0.75mm
PTO を解除し、走行コントロールレバーをニュートラルロック位置にセットし、駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が完全に停止したのを確認してから運転位置を離れる。
図 47 のように、点火プラグを取り外す。
Important: 点火プラグは清掃しないでください。黒い汚れ、電極の磨耗、油膜、亀裂などがあれば新しいものと交換してください。
絶縁体部がうす茶色や灰色なら適正、碍子が黒くなっているのは不完全燃焼である(エアクリーナの汚れが原因であることが多い)。
すきまを 0.75mm に調整する。
整備間隔 | 整備手順 |
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50運転時間ごと |
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排気系統が高温である間はエンジンを停止させた後でもガソリンの蒸気に着火する可能性がある。エンジンから排出された高温のチリが周囲のものを発火させて人身事故や物損事故を引き起こす可能性がある。
燃料の補給やエンジンの運転はスパークアレスタを取り付けて行うこと。
エンジンを停止し、可動部すべての動作が停止するのを待ち、駐車ブレーキを掛け、キーを抜き取る。
マフラーが冷えるまで待つ。
スクリーンや溶接部に破損を発見した場合にはアレスタを交換する。
スクリーンが目詰まりを起こしている場合には、アレスタを取り外してよく振ってスクリーンについているススなどを払いおとし、ワイヤブラシでスクリーンを清掃(必要に応じて溶剤に浸して清掃)する。
排気口にアレスタを取り付ける。
Note: 燃料タンクから燃料を抜き取る場合には、サイホン式のポンプを使用してください。他に推奨できる方法はありません。サイホン式のポンプは市販のものを使用してかまいません。
ガソリンは非常に引火・爆発しやすい物質である。発火したり爆発したりすると、やけどや火災などを引き起こす。
エンジンが冷えてから燃料タンクからガソリンを抜き取る。この作業は必ず屋外の広い場所で行う。こぼれたガソリンはふき取る。
ガソリン取り扱い中は禁煙を厳守し、火花や炎を絶対に近づけない。
整備間隔 | 整備手順 |
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1年ごと |
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汚れているフィルタを再取り付けするのは絶対にやめてください。
Note: こぼれた燃料はふき取る。
PTOを解除し、駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が完全に停止したのを確認してから運転位置を離れる。
燃料バルブを閉じる。
古いフィルタのクランプをゆるめて脇に寄せる(図 51)。
ホースからフィルタを抜き取る。
新しいフィルタをホースに取り付け、クランプで固定する。
燃料バルブを開く。
燃料もれを起こしていないか点検し、必要に応じて修正する。
こぼれた燃料はふき取る。
整備間隔 | 整備手順 |
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100運転時間ごと |
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バッテリーはいつもきれいに、またフル充電状態に保持してください。バッテリーやバッテリーボックスの清掃にはペーパータオルが便利です。端子部に腐食が発生した場合には、重曹水(水4:重曹1)で清掃する。清掃後は、腐食防止のためにバッテリー端子にワセリンなどを塗布してください。
電圧:12 V
バッテリーの電極部や端子などの部分には鉛や鉛含有物質が含まれており、カリフォルニア州では、これらの物質が癌や先天性異常の原因となるとされている。取り扱い後は手を洗うこと。
電解液には触れると火傷を起こす劇薬である硫酸が含まれている。
電解液を飲まないこと。また、電解液を皮膚や目や衣服に付けないよう十分注意すること。安全ゴーグルとゴム手袋で目と手を保護すること。
バッテリーの端子に金属製品や車体の金属部分が触れるとショートを起こして火花が発生する。 それによって水素ガスが爆発を起こし人身事故に至る恐れがある。
バッテリーの取り外しや取り付けを行うときには、端子と金属を接触させないように注意する。
バッテリーの端子と金属を接触させない。
バッテリー・ケーブルの接続手順が不適切であるとケーブルがショートを起こして火花が発生する。それによって水素ガスが爆発を起こし人身事故に至る恐れがある。
ケーブルを取り外す時は、必ずマイナス(黒)ケーブルから取り外し、次にプラス(赤)ケーブルを外す。
ケーブルを取り付ける時は、必ずプラス(赤)ケーブルから取り付け、それからマイナス(黒)ケーブルを取り付ける。
充電中は爆発性のガスが発生する。
充電中は絶対禁煙を厳守。バッテリーに火気を近づけない。
Important: バッテリーは常時フル充電状態に維持してください(このとき電解液の比重は1.265 になります);とくに、氷点下になる場合はバッテリーの損傷を防ぐために重要です。
シャーシからバッテリーを取り外す;バッテリーの取り外しを参照。
バッテリー液の量を点検する。
セルキャップがきちんと取り付けられていることを確認する。
25~30Aで1時間、または 4~6Aで 6 時間、充電する。
充電が終わったら、チャージャのプラグをコンセントから抜いてから、チャージャのリード線をバッテリー端子から外す(図 53)。
バッテリーをマシンに取り付け、バッテリーケーブルを接続する;バッテリーを取り付けるを参照。
Note: バッテリーを外したままで機械を運転しないでください。電気系統を損傷する恐れがあります。
機械の電気回路を保護するためにヒューズを使用していますが、保守作業は特に必要ありません。万一ヒューズが飛んだ場合には、配線がショートしていないか点検してください。
機体後部についているオペレータ用クッションを外す。
ヒューズを引き出して外し、あるいは交換する(図 54)。
オペレータ用クッションを元通りに取り付ける。
Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。
左右のコントロールレバーを同じだけ前へ押す。
マシンの走行方向が左右いずれかにずれるかどうか調べる。
Note: ずれる場合には機械を停止し、駐車ブレーキを掛ける。
機体後部についているクッションを外す。
右ケーブル調整器を回して、右側走行コントロールレバーがコントロールパネルのニュートラルロックスロットの中央にくるようにする(図 56)。
左ホイールの速度が右ホイールの速度と同じになるように左側ケーブル調整部を回して調整する。
つまみは1/4回転ずつ回して、直進できるまで少しずつ調整を進める。
Note: 調整は、左側ケーブルにのみ行い、その調整で左ホイールの速度を右ホイールの速度にあわせるようにしてください。右ホイールの速度を調整すると、右側走行コントロールレバーがコントロールパネルのニュートラルロックスロットの中央からずれてしまうので、右ホイールの速度は変えないでください。
動作を確認する。
Note: トラッキング調整後にマシンが始動できなくなった場合には、近接スイッチのターゲットがコントロールレバーについているボルトに正対しているかどうか確認してください;近接スイッチの調整を参照。
適切にトラッキングするようになるまで調整を続ける。
走行系統をニュートラルにして駐車ブレーキを外したときにマシンが勝手に動き出さないかどうか調べる。
Important: リンケージを回しすぎなように注意してください。回しすぎるとニュートラルで勝手に動き出すようになります。
トラッキング調整後にマシンが始動できなくなった場合には、この調整を行ってください。
整備間隔 | 整備手順 |
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50運転時間ごと |
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後のタイヤの空気圧を 0.83~0.97bar(0.91~0.98kg/cm² = 12~14psi)に調整して運転してください。
Important: タイヤ空気圧がそろっていないと、刈り上がりもそろわなくなります。
Note: 前タイヤはセミニューマチックタイヤですので、空気圧の管理は必要ありません。
整備間隔 | 整備手順 |
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500運転時間ごと |
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整備間隔 | 整備手順 |
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100運転時間ごと |
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ブレーキが適切なタイミングで掛かるように、クラッチの調整ができるようになっています。
すきまゲージ(0.4~0.5mm)(0.01~0.02 インチ)を、アセンブリにある点検用のスロットに差し込む。
Note: ゲージは、アーマチャとロータ摩擦面との間に間違いなく入れてください。
Note: すきまが少なくとも 0.4mm あり、最大でも 0.5mm を超えていないことを確認する。
調整が必要な場合は、0.4mm のすきまゲージを使い、3ヶ所の調整スロットそれぞれで調整する。
すき間ゲージがかるくはさまれるがまだ楽に動かせる程度までロックナットを締め付ける(図 60)。
残りのスロットも同じ要領で調整を行う。
各スロットをもう一度点検し、アーマチャとロータ摩擦面との間にごくわずかの接触があるように調整する。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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毎回、使用前に、エンジンのシリンダやシリンダヘッド、冷却フィン、空気取り入れ口、キャブレターガバナのレバーなどについている刈りかすやその他のごみを取り除いてください。これにより、十分な冷却効果と適正なエンジン回転数が確保でき、エンジンのオーバーヒートや損傷の発生を抑えることができます。
毎日、運転前に平らな場所と法面の両方でブレーキ動作を点検してください。
停止中や、誰も乗車していない時は、必ず駐車ブレーキを掛けてください。駐車ブレーキがスリップするようになったら調整してください。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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Important: ブレーキの点検・調整は、平らな床面の上で行うこと。
平らな場所に駐車し、PTOを解除する。
エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が完全に停止したのを確認してから運転位置を離れる。
駐車ブレーキを解除する;駐車ブレーキの外し方を参照。
タイヤ空気圧を点検する;タイヤ空気圧を点検するを参照。
ブレーキを解除した状態で、ブレーキバーとタイヤとの距離を機体の左右で測定する。
すき間が小さい方の側で、その距離が図 62に示すように 3-6mm の間になっていることを確認する。調整が必要な場合は、ブレーキの調整を参照。
ブレーキバーとタイヤとの距離が適正範囲にない場合には、ブレーキを調整する。
平らな場所に駐車し、PTOを解除し、駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が完全に停止したのを確認してから運転位置を離れる。
駐車ブレーキを解除する;駐車ブレーキの外し方を参照。
ブレーキの調整を行うには、まず、下側ブレーキレバーとヨークからクレビスピンとヘアピンコッターを外す(図 63)。
ヨークを調整する(図 62)。
Note: ブレーキバーとタイヤとの距離が3-6 mmであることが必要です。
Note: ブレーキをきつくするには、ヨークを上に移動させる。ブレーキを弱くするには、ヨークを下に移動させる。
ブレーキの動作確認をもう一度行う;駐車ブレーキの点検を参照。
クレビスピンとヘアピンコッターで、下側ブレーキレバーにヨークを固定する(図 63)。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
100運転時間ごと |
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ベルトに割れ、縁のほつれ、焼け、磨耗、過熱症状などの損傷がないか点検してください。
磨耗の兆候として、ベルト回転中にキシリ音が発生する、刈り込み中にブレードがスリップする、ベルトの縁がほつれている、焼けた跡がある、割れがある、などに注意してください。これらの兆候を発見したらベルトを交換してください。
Important: カバーについているボルトナット類は、カバーを外しても、カバーから外れません。全部のボルト類を数回転ずつゆるめてカバーが外れかけた状態にし、それから、全部のボルト類を完全にゆるめてカバーを外すようにしてください。このようにすれば、誤ってリテーナからボルトを外してしまうことがありません。
Important: カバーについているボルトナット類は、カバーを外しても、カバーから外れません。全部のボルト類を数回転ずつゆるめてカバーが外れかけた状態にし、それから、全部のボルト類を完全にゆるめてカバーを外すようにしてください。このようにすれば、誤ってリテーナからボルトを外してしまうことがありません。
PTOを解除し、駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が完全に停止したのを確認してから運転位置を離れる。
ボルトをゆるめ、ベルト・カバーをボルトごとはずす。
左側刈り込みベルトを取り外すには、まず、右側刈り込みベルトを取り外す必要があります;右側刈り込みベルトの交換を参照してください。
アイドラプーリのアームについているアンカーポストからスプリングを取り外す(図 66)。
ベルトを取り外す(図 66)。
デッキプーリ、クラッチプーリ、およびアイドラプーリに新しいベルトを掛け回す(図 66)。
アンカーポストにスプリングを取り付ける(図 66)。
右側刈り込みベルトを取り付ける;右側刈り込みベルトの交換を参照。
刈り込みデッキにベルトカバーを取り付け、ボルトで固定する。
整備間隔 | 整備手順 |
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100運転時間ごと |
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PTOを解除し、駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が完全に停止したのを確認してから運転位置を離れる。
刈り込みデッキベルトを取り外す。
機体を傾ける;マシンの前部を浮かせるを参照。
スプリングに接続されているショルダボルト、ナット、ワッシャをエンジンデッキから外す(図 67)。
ポンプ駆動ベルトを取り外す(図 67)。
クラッチとポンププーリ(2個)に新しいベルトを掛け回す。
スプリングをショルダボルトとワッシャに取り付け、ナットでエンジンデッキに接続する(図 67)。
マシンを通常の状態に立てる。
刈り込みデッキベルトを取り付ける。
左右のコントロールレバーが一直線にそろっていない場合には、右側コントロールレバーを調整します。
Note: まず最初に水平調整を行い、その後に前後調整を行います。
PTO スイッチを切り、右側走行コントロールレバーをニュートラル位置にセットし、駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が完全に停止したのを確認してから運転位置を離れる。
右側走行コントロールレバーを、ニュートラルロック位置から運転位置へ降ろす(図 68)。
右側走行コントロールレバーと左側走行コントロールレバーの水平整列状態を見る(図 68)。
Note: 右側走行コントロールレバーの水平位置を調整するには、カムを調整する。
機体後部についているクッションを外す。
カムを固定しているナットをゆるめる(図 69)。
調整カムを使って右側走行コントロールレバーを左側走行コントロールレバーと水平に調整し、カムの固定ナットを締め付ける。
Note: カムを右に回す(縦にする)とハンドルが下がり、左に動かす(逆さにする)とハンドルが上がります。
Important: カムの平たい部分が縦位置(右または左)を越えないようにしてください。越えるとスイッチを破損させる場合があります。
Important: 走行コントロールレバーの調整を行った後は、走行状態を確認してください。コントロールレバーの前後整列調整も、同じ手順で行ないます(図 70)。
Note: まず最初に水平調整を行い、その後に前後調整を行います。
左右の走行コントロールレバーの前後位置がずれていたり、右側走行コントロールレバーがニュートラルロック位置に入りにくい場合には、調整が必要です。
水平調整が終わったら、両方の走行コントロールレバーを前方に少し押して各リンクの遊びをなくし、その状態で両レバーが前後に揃っているかどうかを点検する(図 70)。
右側コントロールレバーが、ニュートラルロック位置にスムースに入ることを確認する。
Note: 走行コントロールハンドルを前へ出すには、ケーブル調整装置を右に回す。走行コントロールハンドルを後ろへ出すには、ケーブル調整装置を左に回す。
調整が必要な場合には、右側のケーブル調整器を回して行う。
Note: 左ケーブル調整は、つまみを 1/4 回転ずつ回して進める。
右側コントロールレバーが、ニュートラルロック位置にスムースに入るようになったら、この位置に左側コントロールレバーが揃うように、左側コントロールレバーを調整する。
正しく走行することを確認する;トラッキングの調整 を参照。
ケーブルロックを調整ナットに取り付けて、調整を固定する(図 71)。
油圧オイルの種類: Toro® HYPR-OIL™ 500 油圧作動液、または Mobil® 1 15W-50 合成モーターオイル
油圧オイルの容量: 2.0 リットル
Important: 所定のオイルまたは同等品を使用してください。他のオイルを使用するとシステムを損傷する可能性があります。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用開始後最初の 8 時間 |
|
50運転時間ごと |
|
Note: タンク内のバッフルは、オイルが暖かいときの位置と冷えているときの位置とがあります。
平らな場所に駐車する。
PTOを解除し、エンジンを停止させる。
すべての部分が完全に停止してから運転位置を離れ、駐車ブレーキを掛ける。
油圧オイルタンクの注油口周辺をきれいに拭く(図 72)。
給油口からキャップを取る(図 72)。
Note: タンクの中をのぞいてオイルの量を確認する。
低温時の最高位になるまで油圧オイルを補給する。
エンジンを始動し、ローアイドルで 15 分間運転してシステム内部のエアをパージし、オイルを暖める;エンジンの始動と停止を参照。
オイルが暖かいうちにオイルの量を再点検する。
Note: 必要に応じ、高温レベルと低温レベルの間までオイルを補給する。
Note: オイルが暖かいとき、高温時FULLレベルの下まであれば適正である(図 72)。
給油口にキャップを取り付ける。
高圧で噴出する作動油は皮膚を貫通し、身体に重大な損傷を引き起こす。
万一、油圧オイルが体内に入った場合には、この種の労働災害に経験のある施設で数時間以内に外科手術を受ける必要がある。処置が遅れると傷口が壊疽を起こす危険がある。
油圧のピンホールリークやノズルからは作動油が高圧で噴出しているので、絶対に手などを近づけない。
リークの点検には新聞紙やボール紙を使う。
油圧関係の整備を行う時は、内部の圧力を確実に解放する。
油圧を掛ける前に、油圧ラインやホースに傷や変形がないか、接続部が確実に締まっているかを確認する。
整備間隔 | 整備手順 |
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250運転時間ごと |
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500運転時間ごと |
|
高温の油圧オイルに触れると激しい火傷を負う。
油圧オイル関係の整備を行う時は、必ずオイルの温度が十分に冷えているのを確かめてから行うこと。
PTOを解除し、駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを停止させる;すべての部分が完全に停止するまで運転位置を離れないこと。
油圧オイル・タンクのキャップを外す。
油圧オイルタンクの下にある前油圧ホースを探し出し、その下にオイル受け容器を置く(図 73)。
ホースのクランプをゆるめてホースを外す。
前油圧ホースを外し、出てくるオイルを容器に受ける。
油圧フィルタを交換する;油圧フィルタの交換を参照。
油圧ホースをタンクの下に接続する。
低温時の最高位(バッフルがついている位置)になるまで油圧オイルを補給する。
Important: 所定のオイルまたは同等品を使用してください。他のオイルを使用するとシステムを損傷する可能性があります。
油圧オイルタンクにキャップを取り付ける。
エンジンを始動して約 2 分間運転し、システム内のエアをパージする。
エンジンを停止させ、オイル漏れがないか点検する。
Note: 片側または両側の車輪が駆動しない場合には、油圧系統からのエア抜きを参照。
オイルの量を確認し、必要に応じて補給する。
Important: 入れすぎないこと。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用開始後最初の 8 時間 |
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500運転時間ごと |
|
高温の油圧オイルに触れると激しい火傷を負う。
油圧オイル関係の整備を行う時は、必ずオイルの温度が十分に冷えているのを確かめてから行うこと。
PTOを解除し、駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを停止させる;すべての部分が完全に停止するまで運転位置を離れないこと。
Important: 自動車用のオイルフィルタなどを使わないでください。重大な内部損傷が発生する恐れがあります。
フィルタの下にオイルを受ける容器を置く(図 74)。
オイルフィルタを外し、フィルタのアダプタのガスケットの表面をきれいに拭く(図 75)。
新しいフィルタのガスケットに油圧オイルを薄く塗る。
アダプタにフィルタを取り付ける。
ガスケットがアダプタに当たるまで手でねじ込み、そこから更に 1/2 回転増し締めする(図 75)。
こぼれたオイルはふき取る。
タンク内のオイルの量を調べ、必要に応じて低温レベル位置までオイルを補給する。
Important: 所定のオイルまたは同等品を使用してください。他のオイルを使用するとシステムを損傷する可能性があります。
エンジンを始動して 2 分間運転し、システム内のエアをパージする。
エンジンを停止させ、オイル漏れがないか点検する。
Note: 片側または両側の車輪が駆動しない場合には、油圧系統からのエア抜きを参照。
オイル量が安定したら、オイル量を点検し、必要に応じて追加する。
Important: 入れすぎないこと。
燃料系統からは自動的にエアが抜けるようになっていますが、油圧オイルを交換した後や油圧システムの整備を行った後には、エア抜きを実施しなければならない場合があります。
PTOを解除し、駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを停止させる;すべての部分が完全に停止するまで運転位置を離れないこと。
マシンの後部を持ち上げ、駆動輪が自由に回転できる程度の高さにジャッキスタンドで確実に支える。
エンジンを始動し、スロットルをアイドル位置にセットする。
Note: もし車輪が回転しないようであれば、手でタイヤをゆっくりと前進方向に回して、油圧回路から空気が逃げやすいようにするとよい。
エアが抜けることによってオイル量が下がった場合には、適正量まで補給する。
反対側の車輪についても同じ要領でエアを抜く。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
100運転時間ごと |
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油圧ホースの状態、オイル漏れ、 ねじれ、 支持部のゆるみ、 磨耗、 フィッティングのゆるみ、 風雨や薬品による劣化などがないか十分に点検してください。異常を発見したら必ず運転を行う前に修理してください。
Note: 油圧システムの周辺に刈りかすやゴミをためないようにしてください。
Note: 高温下で長時間使用するとホースやシールの劣化が早まる可能性があります。高温下で使用する場合には、点検間隔を短くして油圧オイルやフィルタを早めに交換してください。
ブレード(刃)を鋭利にしておくと、いつも質の良い刈り上がりとなります。ブレードを 2 本用意して交互に使用すると便利です。
磨耗の進んだブレードや破損したブレードは、回転中にちぎれて飛び出す場合があり、これが起こるとオペレータや周囲の人間に多大の危険を及ぼし、最悪の場合には死亡事故となる。
ブレードが磨耗や破損していないか定期的に点検すること。
磨耗したり破損したりしたブレードは交換すること。
平らな場所に駐車し、ブレードの回転を解除し、駐車ブレーキを掛ける。キーを OFF位置に回す。キーを抜きとり、点火プラグからコードを外す。
PTO を解除し、走行コントロールレバーをニュートラルロック位置にセットし、駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が完全に停止したのを確認してから運転位置を離れる。
ブレードが前後方向を指すように回転させる。
Aの位置で(図 77)、平らな床面からブレードの刃先までの高さを測る。
ブレードを半回転させてもう一方の刃先を前に向ける。
同じ位置で上記4と同じ要領で平らな床面からブレードの刃先までの高さを測る。
Note: 上記手順4と5で記録した2つの測定値が 3mm の差の中に収まっていれば適正である。
Note: 差が3mm よりも大きい場合にはブレードを交換する。
曲がったり破損したりしたブレードは、回転中にちぎれて飛び出す場合があり、これが起こると最悪の場合には死亡事故となる。
曲がったり破損したりしたブレードは、必ず新しいものに交換する。
ブレードの表面や縁にヤスリなどで鋭利な溝を作ったりしないこと。
ブレードが堅いものに当たった、バランスが取れていない、磨耗した、曲がったなどの場合には新しいものと交換する必要があります。いつも最高の性能を維持し、安全を確保するために、交換用の刈り込み刃(ブレード)は必ず Toro の純正部品をご使用ください。他社のブレードを使用すると安全規格に適合しなくなる可能性があります。
ぼろきれや厚いパッドの入った手袋を使ってブレードの端部をしっかり握る。
スピンドルのシャフトからブレードボルト、湾曲ワッシャ、ブレードを取り外す(図 78)。
平らな場所に駐車する。
PTO を解除し、走行コントロールレバーをニュートラルロック位置にセットし、駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が完全に停止したのを確認してから運転位置を離れる。
左右両方の駆動輪のタイヤ空気圧を点検する;タイヤ空気圧を点検するを参照。
刈り込みデッキを 76mm の刈高に下げる。
Note: デッキの水平調整が完了しないと実際の刈高の調整はできません;刈高のマッチングを行うを参照。
各ねじ棒において、スイベル間の距離(スイベルの中心から中心までの長さ)を測定する。図 82
Note: この長さが、36 インチ(91cm)デッキでは 49.5cm、40 インチ(102cm)デッキでは 43.7cm であることが必要である。
前側の スイベルのジャムナットをゆるめる。
ジャムナットを使って、ねじ棒の長さを正しく調整する。
前側の スイベルのジャムナットを締め付ける。
各ヨーク部において、ヨークとデッキのハンガーアームとの間の距離を点検する。
Note: この適正距離は図 83に示すように 11mm であることが必要。
調整が必要な場合は、上チェーンボルトをゆるめる(図 82)。
図 83 に示す正しい距離になるように、ジャムナットをゆるめて調整ボルトで調整を行う。
調整ができたらジャムナットと上チェーンボルトを締める。
右側のブレードを前後方向に向ける(図 84)。
C位置で、平らな床面から右側のブレードの刃先までの高さを測り、測定値を記録する(図 84)。
D位置で、平らな床面から右側ブレードの刃先までの高さを測り、測定値を記録する(図 84)。
Note: C 位置での刈り込みブレードの高さが、D 位置での高さよりも 6-10mm低ければ適正である(図 84)。高さの差がこの範囲内にない場合には以下の手順で調整する。
左側および右側において、前側の スイベルのジャムナットをゆるめる。
右側のジャムナットを使って、右側のねじ棒の長さを調整して前後のピッチが 6~10mm になるようにする。
左側および右側において、前側の スイベルのジャムナットを締め付ける。
左右の刈り込みブレードを前後方向に向ける。
B位置で、平らな床面からブレードの刃先までの高さを測り、測定値を記録する(図 85)。
D位置で、平らな床面から右側ブレードの刃先までの高さを測り、測定値を記録する(図 85)。
Note: B 位置における測定値が、D 位置における測定値の±3mm 以内であれば適正とする。(図 85). 高さの差がこの範囲内にない場合には以下の手順で調整する。
左側において、前側の スイベルのジャムナットをゆるめる。
左側のジャムナットを使って、左側のねじ棒の長さを調整して、B 位置とD 位置とをマッチングさせる。
左側において、前側の スイベルのジャムナットを締め付ける。
左右の刈り込みブレードを前後方向に向ける。
前チェーンを点検し、それぞれのチェーンにテンションが掛かっていることを確認する。
Note: ゆるいチェーンがある場合には、そのチェーンのねじ棒を調節してチェーンに張りを与える。
A位置で、平らな床面から左側のブレートの刃先までの高さを測り、測定値を記録する(図 86)。
C位置で、平らな床面から右側のブレードの刃先までの高さを測り、測定値を記録する(図 86)。
Note: A 位置での測定値とC 位置での測定値の差が 3mm 以内であれば適正とする。高さの差がこの範囲内にない場合には以下の手順で調整する。
上チェーンボルトをゆるめる(図 82)。
各ヨークのジャムナットをゆるめる。
ヨークについている調整ボルトを使って、A 位置およびC 位置での高さが適正となるように調整する。
調整ができたらジャムナットと上チェーンボルトを締める。
刈り高を 76mm にセットする。
右側の刈り込みブレードを前後方向に向ける。
C位置で、平らな床面から右側のブレードの刃先までの高さを測り、測定値を記録する(図 86)。
Note: C 位置における測定値が、設定した刈高±3 mm 以内であれば適正である。 高さの差がこの範囲内にない場合には以下の手順で調整する。
ターンバックルの両端にあるジャムナットをゆるめる(図 87)。
Note: ターンバックルの端部に溝が切ってある側のネジは左ねじですから注意してください(図 87)。
C 位置での高さが 76 mm になるようにターンバックルを調節する。
ターンバックルの両端にあるジャムナットを締め付ける。
刈り込みデッキの昇降レバーを操作して、デッキが移動走行位置にロックされることを確認する。
Note: 移動走行位置でラッチが掛からない場合には、ターンバックルを調整してラッチが掛かるようにする。
ジャムナットを締めつける。
Note: このスプリングの長さを調整することにより、刈高ハンドルを使用するときにデッキを持ち上げるのに必要となる力が変わります。
スプリングの圧縮を強くすると、持ち上げに必要な力が少なくて済むようになり、デッキのフローティングが大きくなります。
スプリングの圧縮を弱くすると、持ち上げに必要な力が多く必要になり、デッキのフローティングが小さくなります。
排出口を露出させたままでおくと、異物が飛び出してきてオペレータや周囲の人間に当たり、重大な人身事故となる恐れがある。また、ブレードに触れて大怪我をする可能性もある。
必ず、カバープレート、マルチプレート、またはデフレクタやバガーを取り付けて運転すること。
デフレクタをピボットブラケットに固定しているロックナット、ボルト、スプリング、スペーサを外す(図 89)。
破損または古くなっているデフレクタを取り外す。
デフレクタにスペーサとスプリングを取り付ける。
J 形端部の1つをデッキ後部のエッジに引っ掛ける。
Note: 必ず、スプリングのJフック端の1つをデッキエッジの後ろに引っ掛け、それからボルトを 図 89のように取り付けてください。
ボルトとナットを取り付ける。
J 形端部のひとつをデフレクタに引っ掛ける(図 89)。
Important: デフレクタが回転できることが必要です。デフレクタを手で上向きにしてから手をはなし、自力で下がることを確認してください。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
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デッキの裏側にたまった刈りかすは毎日取り除いてください。
PTO を解除し、走行コントロールレバーをニュートラルロック位置にセットし、駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が完全に停止したのを確認してから運転位置を離れる。
マシンの前端を持ち上げてジャッキスタンドで刈り込みデッキを支える。
エンジンオイル、バッテリー、油圧オイル、冷却液は環境汚染物質です。これらの物質は、それぞれの地区の法律などに従って適切に処分してください。
PTOをOFFにし、駐車ブレーキを掛け、キーを OFF 位置にして、抜き取る。
機体各部に付着している泥や刈りカスをきれいに落とす。
Important: 機体は中性洗剤と水で洗うことができます。ただし高圧洗浄器は使用しないでください。また、特に駆動系統やエンジン部には大量の水を掛けないように注意してください。圧力洗浄器を使うと、水やごみをスピンドルのベアリングや電気スイッチなどの重要部品に入れてしまう危険があります。
ブレーキを点検する;ブレーキの整備を参照。
エアクリーナの整備を行う;エアクリーナの整備を参照。
機体グリスアップを行う;潤滑を参照。
エンジンオイルを交換する;エンジンオイルの交換を参照。
タイヤ空気圧を点検する;タイヤ空気圧を点検するを参照。
長期間の格納保管の場合:
スタビライザ/コンディショナ(燃料品質安定剤)を燃料タンクの燃料に添加する。
エンジンを掛けて(5分間程度)、コンディショナを混合した燃料を十分に行き渡らせる。
エンジンを停止し、エンジンが冷えるのを待って、燃料タンクから燃料を抜き取る;燃料タンクの内部清掃を参照するか、ガソリンがなくなるまで運転を行なう。
エンジンをもう一度掛け、自然に停止するまで放置する。チョークを引いて始動し、完全に始動できなくなるまでこれを続ける。
抜き取った燃料は地域の法律などに従って適切に処分する。廃油などはそれぞれの地域の法律などに従って適正に処分する。
Note: コンディショナ入りのガソリンでも90日間以上の保存はしないでください。
点火プラグを外し、点検を行う;点火プラグの整備を参照。プラグの取り付け穴からエンジンオイルをスプーン2杯程度入れ、スタータを使ってエンジンをクランキングさせ、シリンダ内部にオイルを行き渡らせる。点火プラグを取り付ける。点火コードは取り付けない。
機体各部のゆるみを点検し、必要な締め付けや交換、修理を行う。破損個所や故障個所はすべて修理する。
機体の塗装がはげていればタッチアップ修理をする。ペイントは代理店で入手することができる。
汚れていない乾燥した場所で保管する。始動キーは必ず抜き取って別途保管する。機体にはカバーを掛けておく。
Problem | Possible Cause | Corrective Action |
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エンジンが始動しない、始動しにくい、すぐ止まる. |
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エンジンのパワーが出ない。 |
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エンジンがオーバーヒートしている。 |
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走行できない。 |
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異常に振動する。 |
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刈高が不均一になる。 |
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ブレードが回転しない。 |
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