保守
カッティングユニットの潤滑
定期的に、6ヶ所のグリスポイント(Figure 25)にNo.2リチウム系汎用グリスを注入します。

Note: カッティングユニットを水で洗浄した場合はすぐにグリスアップしてください。ベアリング内から水を追い出しておくことにより、ベアリングの寿命を延ばすことができます。
-
グリスニップルの周囲をウェスできれいに拭く。
-
きれいなグリスがローラのシールやベアリングの逃がしバルブからはみ出してくるまでグリスを注入する。
-
はみ出したグリスはふき取る。
リールベアリングの調整
リールベアリングを長持ちさせるために、定期的にリールの遊びを調べてください。
-
ベッドナイフ調整ノブ(Figure 26)を左に回して、ベッドナイフとリールの接触を完全になくす。

-
ボロ布を厚く巻くか丈夫なパッドのついた手袋をして、カッティングユニットの刃の部分をつかみ、リールを左右に揺すってガタがあるかどうかを調べる(Figure 27)。

-
ガタがある場合は、以下の手順で調整する:
-
カッティングユニットの左側にあるベアリングハウジングにベアリング調整ナットを固定している固定ねじをゆるめる(Figure 28)。

-
ソケットレンチ(1 インチ)を使って、リールベアリング調整ナットをゆっくりと締め付けてガタをなくす。調整ナットで遊びを完全に除去できない場合には、リールベアリングを交換する。
Note: リールベアリングに予負荷を掛ける必要はない。リール・ベアリング調整ナットを締め付けすぎるとベアリングを破損しますから注意してください。
-
-
ベアリング調整ナットをベアリングハウジングに固定している固定ねじを締め付ける。固定ねじを 1.4~1.7Nm (0.7~0.8kg.m = 12~15in-lb) にトルク締めする。
ベッドバーの整備
ベッドバーの取り外し
ベッドバーの取り付け
-
ベッドバーアジャスタとワッシャとの間にベッドバーの固定用「耳」を入れる。
-
ベッドバーボルト(とボルトについているナット)とワッシャ6枚で、ベッドバーを各サイドプレートに固定する。
Note: サイドプレートのボスの両側にナイロンワッシャを入れる。その外側からスチール製ワッシャを取り付ける(Figure 31)。
-
ベッドバーボルトを 27~36Nm(2.75~3.67kg.m)にトルク締めする。
Note: 左右の遊びが完全になくなって外側のスチール製ワッシャが回らなくなるまで(ただし決して締めすぎになったりサイドプレートが変形したりしていない)ロックナットを締め付ける。内側のワッシャには遊びがあってよい。
-
スプリングがつぶれるまでテンションナットを締め、そこから半回転戻す(Figure 32)。

HD デュアルポイントアジャスタ(DPA)の整備
-
全部のパーツを取り外す;HD DPA キット(モデル 120–7230)の 取り付け要領書 および Figure 33を参照。
-
カッティングユニットのセンターフレームのブッシュ挿入場所に固着防止剤を塗布する(Figure 33)。
-
フランジブッシュのキーとフレームのキー溝を揃えて、ブッシュを挿入する(Figure 33)。
-
アジャスタシャフトにウェーブワッシャを通し、アジャスタシャフトをカッティングユニットのフレームのフランジブッシュに通す(Figure 33)。
-
平ワッシャとロックナットでアジャスタシャフトを固定する(Figure 33)。ロックナットを20~27Nm(2.07~2.76kg.m=15~20ft-lb)にトルク締めする。
Note: ベッドバーアジャスタのシャフトは左ねじである。

-
アジャスタシャフトに嵌るベッドバー調整ねじのねじ山部分に固着防止コンパウンドを塗布する
-
ベッドバー調整ねじアジャスタシャフトにはめ込む。
-
硬化ワッシャ、スプリング、スプリングテンションナットをアジャスタねじに仮止めする。
-
ベッドバーアジャスタとスラストワッシャとの間にベッドバーの固定用「耳」を入れる。
-
ベッドバーボルト(とボルトについているナット)とワッシャ6枚で、ベッドバーを各サイドプレートに固定する。
Note: ナイロンワッシャはサイドプレートの両側のボスに嵌め込む。
-
その外側からスチール製ワッシャを取り付ける(Figure 33)。
Note: ベッドバーボルトを 27~36Nm(2.75~3.67kg.m)にトルク締めする。
-
左右の遊びが完全になくなって外側のスチール製ワッシャが回らなくなるまで(ただし決して締めすぎになったりサイド・プレートが変形したりしていない)ロックナットを締め付ける。
Note: 内側のワッシャには遊びがあってよい(Figure 33)。
-
各ベッドバーアジャスタ・アセンブリを締め付けて圧縮スプリングを完全に圧縮し、そこから1/2回転だけ戻す(Figure 33)。
-
カッティングユニットの反対側についても同じ作業を行う。
-
リールと下刃の調整を行う
ローラの整備
ローラリビルド・キット(P/N 114-5430)および、ローラリビルド工具キット(P/N 115-0803(Figure 34)が販売されています。ローラリビルドキットは、ローラの分解組み立てに必要なすべてのベアリング、ベアリングナット、内側シール、外側シールをセットにしたキットです。ローラリビルドツールキットは、ローラリビルドキットをつかってローラの再組み立てを行うのに必要な工具と説明書のキットです。詳細は、パーツカタログをご覧になるか、代理店にお問い合わせください。






























