整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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この機械は回転刃を使用する乗用芝刈り機であり、一般の家庭での使用を前提として製造されています。この製品は、適切な管理を受けている家庭などの芝生に対する刈り込み管理を行うことを主たる目的として製造されております。本機は、雑草地や農業用地における刈り取りなどを目的とした機械ではありません。
この説明書を読んで製品の運転方法や整備方法を十分に理解し、他人に迷惑の掛からない、適切で安全な方法でご使用ください。この製品を適切かつ安全に使用するのはお客様の責任です。
弊社のウェブサイト www.Toro.com で製品やアクセサリ情報の閲覧、代理店についての情報閲覧、お買い上げ製品の登録などを行っていただくことができます。
整備について、また純正部品についてなど、分からないことはお気軽に弊社代理店またはカスタマーサービスにおたずねください。お問い合わせの際には、必ず製品のモデル番号とシリアル番号をお知らせください。図 1にモデル番号とシリアル番号を刻印した銘板の取り付け位置を示します。いまのうちに番号をメモしておきましょう。
この説明書では、危険についての注意を促すための警告記号 (図 2) を使用しております。これらは死亡事故を含む重大な人身事故を防止するための注意ですから、必ずお守りください。
この他に2つの言葉で注意を促しています。重要 は製品の構造などについての注意点を、注はその他の注意点を表しています。
この製品は EN ISO 5395:2013 規格に適合しています。
本機を実際にご使用になる前に必ずこのマニュアルをお読みになり、内容をよく理解してください。
危険警告記号 (図 2) は人身事故の可能性を表す警告記号です。けがや死亡事故を防止するために、この記号のついている注意事項は必ずお守りください。
この機械は手足を切断したり物をはね飛ばしたりする能力があります。重傷事故や死亡事故を防ぐため、すべての注意事項を厳守してください。
各注意事項を注意深く読んでください。各部の操作方法や本機の正しい使用方法に十分慣れておきましょう。
子供や正しい運転知識のない方には芝刈機を操作させないでください。地域によっては機械のオペレータに年齢制限を設けていることがありますのでご注意ください。
周囲にペットや人、特に子供がいる所では絶対に作業をしないでください。
人身事故や器物損壊などについてはオペレータやユーザーが責任を負うものであることを忘れないでください。
人を乗せないでください。
機体についている標識や絵文字の意味やその説明をよく理解してください。マニュアルにも説明があります。
本機を運転する人すべてに適切なトレーニングを行ってください。特に以下の点についての十分な指導が必要です:
乗用芝刈り機を取り扱う上での基本的な注意点と注意の集中;
斜面で機体が滑り始めるとブレーキで制御することは非常に難しくなること。斜面で制御不能となるおもな原因は:
タイヤグリップの不足;
速度の出しすぎ;
ブレーキの不足;
機種選定の不適当;
地表条件、特に傾斜角度を正しく把握していなかった;
ヒッチの取り付けや積荷の重量分配の不適切。
警告:燃料は引火性が極めて高い。以下の注意を必ず守ってください。
燃料は専用の容器に保管する。
給油は必ず屋外で行い、給油中は禁煙を厳守する。
給油はエンジンを掛ける前に行う。エンジンの運転中やエンジンが熱い間に燃料タンクのふたを開けたり給油したりしない。
燃料がこぼれたらエンジンを掛けない。機械を別の場所に動かし、気化した燃料ガスが十分に拡散するまで引火の原因となるものを近づけない。
燃料タンクは必ず元通りに戻し、フタはしっかり締める。
作業には頑丈で滑りにくい靴と長ズボンを着用してください。
だぶついた衣服やアクセサリー類を身に着けない。長髪は後ろでまとめておく。
機械にはね飛ばされて危険なものが落ちていないか、作業場所をよく確認しましょう。
警告:燃料は引火性が極めて高い。
燃料は専用の容器に保管する。
給油は必ず屋外で行い、給油中は禁煙を厳守する。
給油はエンジンを掛ける前に行う。エンジンの運転中やエンジンが熱い間に燃料タンクのふたを開けたり給油したりしない。
燃料がこぼれたらエンジンを掛けない。機械を別の場所に動かし、気化した燃料ガスが十分に拡散するまで引火の原因となるものを近づけない。
燃料タンクは必ず元通りに戻し、フタはしっかり締める。
マフラーが破損したら必ず交換してください。
使用前に必ず、ブレード、ブレードボルト、カッターアセンブリの目視点検を行ってください。バランスを狂わせないようにするため、ブレードを交換するときにはボルトもセットで交換してください。
複数のブレードを持つ機械では、1つのブレードを回転させると他も回転する場合がありますから注意してください。
有毒な一酸化炭素ガスが溜まるような閉め切った場所ではエンジンを運転しないでください。
作業は日中または十分な照明のもとで行ってください。
エンジンを掛ける前には、アタッチメントのクラッチをすべて外し、ギアシフトをニュートラルにしてください。
集草装置やデフレクタ、または排出口を自動的に閉じる機器を取り付けない状態での運転は絶対にしないでください。
「安全な斜面」はあり得ません。芝生の斜面での作業には特に注意が必要です。転倒を防ぐため:
斜面では急停止・急発進しない。
斜面の走行や小さな旋回は低速で。
隆起や穴、隠れた障害物がないか常に注意すること。
斜面を横切りながらの作業は、そのような作業のために設計された芝刈機以外では絶対行わないこと。
切り立った場所の近く、急な斜面、溝のそば、土手などでの運転は避けてください。
ぬれた芝面を刈る場合は十分に注意してください。
荷を引いたり、重機を取り扱う際には安全に十分注意してください。
必ず所定の牽引バーやヒッチポイントを使用してください。
自分が安全に取り扱える重量の限度内で作業を行ってください。
急な旋回をしないでください。バックする時には安全に十分注意しましょう。
ハンドブックに指示がある場合には、カウンタウェイトやホイールウェイトを取り付ける。
機械が落雷を受けると最悪の場合死亡事故となります。稲光が見えたり雷が聞こえたりるような場合には運転を中止して安全な場所に避難してください。
道路付近で作業するときや道路を横断するときは通行に注意しましょう。
芝面以外の場所を走行するときはブレードの回転を止めてください。
アタッチメントを使用するときは、排出方向に気を付け、人に向けないようにしてください。また作業中は機械に人を近づけないでください。
ガードが破損したり、正しく取り付けられていない状態のままで運転しないでください。
エンジンのガバナの設定を変えたり、エンジンの回転数を上げすぎたりしないでください。規定以上の速度でエンジンを運転すると人身事故が起こる恐れが大きくなります。
運転位置を離れる前に:
PTOの接続を解除し、アタッチメントを下降させる;
ギアシフトをニュートラルに入れ、駐車ブレーキを掛ける;
エンジンを止め、キーを抜き取る。
以下の場合には、アタッチメントの駆動を停止し、エンジンを止め、点火プラグのコードを抜き取るかキーを抜き取ってください:
詰まりを取り除くときや排出シュート内部の異物を除去するとき;
芝刈機の点検・清掃・整備作業などを行うとき;
異物をはね飛ばしたとき。芝刈械に損傷がないか点検し、必要があれば修理を行ってください。点検修理が終わるまでは作業を再開しないでください。
機械が異常な振動を始めたとき(直ちに点検)。
移動走行中や作業を休んでいるときはアタッチメントの駆動を止めてください。
次の場合は、アタッチメントの駆動を止め、エンジンを止めてください。
燃料を補給するとき;
集草バスケットを取り外すとき;
刈り高を変更するとき。ただし運転位置から遠隔操作で刈り高を変更できる時にはこの限りでありません。
常に機械全体の安全を心掛け、また、ボルト、ナット、ねじ類が十分に締まっているかを確認してください。
圧力洗浄機で機械を洗浄しないでください。
火花や裸火を使用する屋内で本機を保管する場合は、必ず燃料タンクを空にし、火元から十分離してください。
閉めきった場所に本機を保管する場合は、エンジンが十分冷えていることを確認してください。
火災防止のため、エンジンやマフラー、バッテリーの周囲に、余分なグリス、草や木の葉、ホコリなどが溜まらないようご注意ください。
グラスキャッチャーやガード類はキズや破損が出やすいのでこまめに点検し、必要に応じてメーカーが推奨するパーツと交換してください。
磨耗したり破損したりしている部品は安全のために交換してください。
マフラーが破損したら必ず交換してください。
燃料タンクの清掃などが必要になった場合は屋外で作業を行ってください。
機械の調整中に指などを挟まれないように十分注意してください。
いつも最高の性能を維持するために、交換部品やアクセサリは必ずトロの純正品をご使用ください。非純正の 類似品 や非純正アクセサリを使用しないでください。危険な場合があります。
トレーラやトラックに芝刈り機を積み降ろすときには安全に十分注意してください。
積み込みには、機体と同じ幅のある歩み板を使用してください。
荷台に載せたら、ストラップ、チェーン、ケーブル、ロープなどで機体を確実に固定してください。機体の前後に取り付けた固定ロープは、どちらも、機体を外側に引っ張るように配置してください。
以下の注意事項はCEN規格には含まれていませんが、Toroの芝刈り機を安全に使用していただくために必ずお守りいただきたい事項です。
弊社が認可していないアタッチメントは使用しないでください。認可していないアクセサリを御使用になると製品保証を受けられなくなる場合があります。
この機械は、オペレータの耳の位置における音圧レベルが 84 dBA であることが確認されています。ただしこの数値には不確定値(K)1 dBA が含まれています。音圧レベルの確認は、EN ISO 規則 5395:2013 に定める手順に則って実施されています。
この機械は、音力レベルが 100 dBA であることが確認されています; ただしこの数値には不確定値(K)1 dBA が含まれています。音力レベルの確認は、ISO 11094 に定める手順に則って実施されています。
聴覚保護を行わずにこの機械を長時間運転し続けると聴覚に異常をきたす恐れがあります。
運転が長時間にわたる場合には必ず適切な聴覚保護具を着用するようにしてください。
右手の振動レベルの実測値 = 5.4 m/s2
左手の振動レベルの実測値 = 5.4 m/s2
不確定値(K) = 2.7 m/s2
実測は、EN ISO 5395:2013 に定められた手順に則って実施されています。
振動レベルの実測値 = 0.3 m/s2
不確定値(K) = 0.15 m/s2
実測は、EN ISO 5395:2013 に定められた手順に則って実施されています。
危険な部分の近くには、見やすい位置に安全ラベルや指示ラベルを貼付しています。破損したりはがれたりした場合は新しいラベルを貼付してください。 |
実際にエンジンを始動させる前に、運転装置(図 4)の名称や場所、操作方法に慣れてください。
ウェイト | 246 kg |
長さ | 246 kg |
幅 | 110 cm |
刈幅 | 102 cm |
高さ | 115 cm |
エンジン速度 | 2,600 rpm |
エンジン出力(名目値) | 10.17 kW @ 3000 rpm |
Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。
機械の性能を最も良く発揮させるために、オクタン価87以上の、きれいで新しい(購入後30日以内)無鉛ガソリンを使ってください(オクタン価評価法は(R+M)/2 を採用)。
エタノール: エタノールを添加(10% まで)したガソリン、MTBE(メチル第3ブチルエーテル)添加ガソリン(15% まで)を使用することが可能です。エタノールとMTBEとは別々の物質です。エタノール添加ガソリン(15% 添加=E15)は使用できません。エタノール含有率が 10% を超えるガソリンは絶対に使用してはなりません:たとえば E15(含有率 15%)、E20(含有率 20%)、E85(含有率 85%)は使用できません。これらの燃料を使用した場合には性能が十分に発揮されず、エンジンに損傷が発生する恐れがあり、仮にそのようなトラブルが発生しても製品保証の対象とはなりません。
燃料含有メタノールは使用できません。
燃料タンクや保管容器で燃料を冬越しさせないでください。 冬越しさせる場合には必ずスタビライザ(品質安定剤)を添加してください。
燃料にオイルを混合しないでください。
Important: 始動不良を防止するために、シーズンを通して燃料にスタビライザを添加してください;また燃料は30日程度で使い切ってください;30日間以上にわたって格納保管する場合には、機体から完全に燃料を抜いてください。エタノール系、メタノール系のスタビライザはご使用にならないでください。アルコール系のスタビライザ(エタノールまたはメタノールを基材としたもの)は使わないでください。
燃料は引火性が高く、気化すると非常に爆発しやすい。引火したり爆発したりするとやけどや火災などを引き起こすおそれがある。
静電気による引火を防止するために、燃料を補給する際には、燃料容器と機械を地面に直接置いて給油するようにし、トラックの荷台などでの給油は行わないようにする。
燃料の補給は屋外で、エンジンが冷えた状態で行う。こぼれた燃料はふき取る。
喫煙しながらや、周囲に火気がある状態で燃料を取り扱わない。
燃料は安全で汚れのない認可された容器に入れ、子供の手の届かない場所に保管する。
エンジンを止め、各部が停止するのを待つ。
燃料キャップの周囲をきれいに拭いてキャップ外す。
燃料タンクのキャップを取って、タンクの天井から約 6~13 mm 下(給油口の根元)まで燃料を入れる。燃料タンク一杯に入れないこと。
Important: 燃料タンク一杯に入れないこと。これは、温度が上昇して燃料が膨張したときにあふれないように空間を確保するためである。
燃料タンクのキャップをしっかりとはめる。
こぼれた燃料はふき取る。
Important: 周囲に燃料がこぼれている時、燃料容器のふたが閉まっていない時、引火性の液体やガスが存在している時などにはエンジンを始動しない。
エンジンを始動させる前に、エンジンオイルの量を点検してください;手順はエンジンオイルの量を点検するを参照してください。
運転席は前後にスライド調整することができます。体格に合わせて運転しやすい位置を選んでセットしてください。
運転席を倒し、調整ノブ(図 6)をゆるめる。
希望する位置に座席をセットして、ノブを締める。
ヘッドライトは、始動キーと連動します。キーを右に回すとライトが転倒します。
刈高設定レバーを使って刈り込みデッキの高さを変えることによって希望の刈高にセットします。刈高の設定は全部で7種類(30 mm~80 mm)あります。
Important: 刈り込みデッキを保護するために、芝生以外の場所を走行する時には、必ず刈高を一番高い設定(7)にしてください。
刈高設定レバー(図 7)のボタンを押し込んで保持する。
レバーを希望する刈高に合わせる。
ボタンから手を離す。
燃料タンクとエンジンの間にある燃料バルブ(図 8)を開く。
Note: つまみがホースと同じ向きになっていればバルブが開いた状態です。
運転席に座る。
走行ペダルがニュートラル位置にあることを確認する。
駐車ブレーキが掛かっているのを確認する;「駐車ブレーキの掛け方」を参照駐車ブレーキの掛け方。
刈り込みブレート(PTO)を解除する;図 4を参照。
Note: ブレード(PTO)がONの状態ではエンジンを始動できません。
エンジンが冷えている時には、スロットルコントロールレバーを一番前の位置(チョーク位置)にセットする(図 9)。
Note: エンジンが温かい場合はスロットルコントロールをFAST位置にセットする。
始動キーを右に回して START 位置にする(図 10)。
Note: エンジンが始動したら、キーから手を離す。
Important: 15秒間連続でクランキングしてもエンジンが始動しない場合には、一旦キーをOFF位置に戻し、スタータモータが十分冷えるまで約2分間待ってください;を参照。
エンジンが始動したら、スロットルレバーをゆっくりとFAST位置(図 9)にスライドさせる。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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インタロックスイッチは安全装置であり、これを取り外すと予期せぬ人身事故が起こり得る。
インタロックスイッチをいたずらしない。
作業前にインタロックスイッチの動作を点検し、不具合があれば作業前に交換修理する。
スイッチは、故障の有無に関係なく2年ごとにすべて交換する。
安全のために、以下の条件がそろわないとエンジンを始動できないようになっています。
運転席に着席している。
ブレードペダルが踏み込まれている。
ブレード制御(PTO)ノブが回転停止位置にセットされている。
走行ペダルがニュートラル位置にある。
走行ペダルをニュートラルに戻さないで、または駐車ブレーキを解除しないで、またはブレード制御(PTO)のブレーキをONにしたままで運転席から立ち上がった場合にも、安全インタロックシステムが働いてエンジンを停止させます。
以下のような場合には、インタロックシステムが作動して刈り込みを停止させます:
ブレード(PTO)を回転させたままで後退走行(バック)にシフトした。
集草バッグを外した、またはダンプ動作で刈りかすを捨てようとした。
通常は、インタロックが機能しているので、バックしながら刈り込みを行うことはできません。ブレードを回転させたまま(PTOをONにしたまま)でバックすると、刈り込み刃の回転が自動的に停止します。どうしても必要な時以外は、バックしながらの刈り込みは行わないこと。
機体をバックさせながらの刈り込みがどうしても必要な時は、座席ブラケットの近くにある「キーチョイス」スイッチ(図 11)を使ってください。
ブレードを回転させたままで後退すると、知らずに子供を巻き込む危険がある。大人であっても、ブレードに接触すると、人身事故や死亡事故になる。
どうしても必要な時以外は、バックしながらの刈り込みは行わないこと。
「キーチョイス」キーは、どうしても必要なとき以外は挿入しない。
バックするときには、足元と後方の安全に十分な注意を払う。
子供などを作業エリアから確実に遠ざけることができないときは、「キーチョイス」スイッチを使用しない。
インタロック機能を解除したあとは安全に特に注意する; トラクタのエンジン音のために、子供などが作業エリアに入ったことに気が付かないことがある。
機械から離れるときは、始動キーと「キー選択」キーの両方を抜き、子供などの手の届かない安全な場所に保管する。
インタロックスイッチは安全装置であり、これを取り外すと予期せぬ人身事故が起こり得る。
インタロックスイッチをいたずらしない。
作業前にインタロックスイッチの動作を点検し、不具合があれば作業前に交換修理する。
機械を使用する前には、必ずインタロックシステムのテストをしてください。インタロックシステムが正しく動作しない場合には直ちに修理が必要です; 弊社代理店に連絡してください。修理が終わるまで機械を使用しないでください。着席し、以下の手順で点検します:
駐車ブレーキを掛け、ブレード・コントロール(PTO)をONにし、始動キーをSTART位置に回す: クランキングしなければ正常。
ブレードコントロール(PTO)をOFFにし、駐車ブレーキを解除し、始動キーをSTART位置に回す: クランキングしなければ正常。
走行ペダルをニュートラル位置にし、駐車ブレーキを掛け、ブレードコントロール(PTO)をOFFにし、エンジンを掛ける。その状態で駐車ブレーキを解除し、運転席からゆっくり立ち上がる: エンジンが停止すれば合格。
駐車ブレーキを掛け、ブレードコントロール(PTO)をOFFにし、走行ペダルをニュートラル位置にし、エンジンを始動する。エンジンが始動したら、ブレードコントロール(PTO)をONにし、走行ペダルを後退に踏み込む: エンジンが停止すれば合格。
駐車ブレーキを掛け、ブレードコントロール(PTO)をOFFにし、走行ペダルをニュートラル位置にする。エンジンを掛け、ブレードコントロール(PTO)をONにし、「キーチョイス」キーを回してから手を離す: 後退中作業ランプが点灯すれば合格。
ブレードコントロール(PTO)ノブをOFFにする。後退中作業ランプが消えれば合格。
Important: 機械を移動させるときは必ず手押しで行ってください。自動車などで牽引するとトランスアクスルが損傷する恐れがあります。
平らな場所に駐車する。
ブレード(PTO)を解除する。
駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを止め、各部が停止するのを待つ。
始動キーを抜き取る。
集草装置を取り外す;集草バッグの取り外し方法を参照。
駆動コントロール(機体後部)を「押し込む」。
駐車ブレーキを解除する。
Note: これで駆動系が切り離され、ホイールが自由に回るようになります(図 13)。
駐車ブレーキを掛ける。
駆動コントロールを引き出して「通常運転位置」(図 13)にセットする。
Note: 駆動コントロールが通常運転位置になければ走行できません。
集草装置を取り付ける;集草バッグの取り付け方法を参照。
エンジンの速度(1分間の回転数)はスロットルコントロールによって制御されています。スロットルコントロールを高速位置にするとベストのパフォーマンスが得られます。
前進するには:
駐車ブレーキを解除する;駐車ブレーキの外し方を参照。
全身ペダルに足を乗せ、ペダルをゆっくり踏み込むと前進を開始する(図 14)。
Note: ペダルを深く踏み込むと前進速度が上がります。減速するにはペダルの踏み込みを浅くします。
後退するには:
駐車ブレーキを解除する;駐車ブレーキの外し方を参照。
後退ペダルに足を乗せ、ペダルをゆっくり踏み込む(図 14)。
Note: ペダルを深く踏み込むと走行速度が上がります。減速するにはペダルの踏み込みを浅くします。
Important: 走行ペダルを動かす時は、(前進走行時も後退走行時も)必ず駐車ブレーキを解除してください; 忘れるとトランスミッション損傷の原因になります。
Important: 刈り込みデッキを保護するために、芝生から出る際には必ずデッキを一番高い位置にセットしてください。
走行ペダル(前進または後退)から足を離す。
ブレード(PTO)を解除する。
キーを OFF 位置に回す。
本機から離れるときには必ず駐車ブレーキを掛けてください;駐車ブレーキの掛け方を参照。
Note: 始動キーと「キーチョイス」キーを抜き取ってください。
置きっぱなしの機械を子供などがいたずらで運転すると大きな事故になる恐れがある。
機械から離れる時は、たとえ数分間でも、必ず駐車ブレーキを掛け、始動キーと「キー選択」キーの両方を抜く習慣をつけてください。
リサイクル・オンデマンド機能は刈り込み中でも停止中でも必要に応じてON/OFFすることができます。高く伸びた芝生を刈り込んで集草する場合には、刈高を高く設定してゆっくりとした速度で刈り込んでください。
リサイクル・オンデマンド・レバー(図 4)を前に倒すと集草が始まる。
オンデマンド集草レバーを手前に引くと集草が停止し、リサイクリング刈り込みが始まる。
この機械は、最大重量150kg までのアタッチメント(ただし土壌に食い込む動作をしないものに限る)を牽引することができます。
集草装置を取り外す;集草バッグの取り外し方法を参照。
機体後部の低い位置にある牽引ヒッチにアタッチメントを取りつける(図 20)。
最大の性能を発揮させるためには、エンジンの回転速度を最大にして運転します。刈りかすをしっかり粉砕するためには、十分な空気が供給される必要があります; ですから、刈高をあまり低くしたり、デッキの周囲が高い草にすっぽりと覆われるような刈り方をしないでください。いつも、デッキの片側に空気を取り込むための空間を作っておいてやるのが上手な刈り方です。
希望する刈高より少し高目の設定で刈って、凹凸面で芝が削られたりしないことを確認し、その後にいつもの刈高に戻すようにしましょう。ただし、草丈が15 cm 以上もある時は、上記のような方法で2度刈りする方が刈り上がりがきれいです。
草丈の 1/3 以上を刈り取らないようにするのがベストです。 芝がまばらであるとか、晩秋で成長が遅い時以外は、草丈の1/3 以上は刈り取らないのが原則です。
いつも前回と違う方向から刈ってやるようにすると、草に寝ぐせがつかず真っ直ぐに成長します。また、刈りカスの飛散方向も変わるので自然分解が促進され、栄養的にも有利です。
草の生長速度は色々な条件によって左右され、一定ではありません。ですから、草丈をいつもほぼ一定に維持するつもりで目安を立てるのが便利でしょう; 春先は成長が早いので少しひんぱんに刈ります。芝生の成長速度が遅くなってきたら、刈り込み間隔を長くするようにします。
芝生が伸びすぎてしまった時や、濡れている芝を刈る時は、刈高を高めに設定して刈りましょう; その後に通常の刈高に下げてもう一度刈るときれいに仕上がります。
前進しながら刈り込みをしていて、そのまま停止すると、刈りカスのかたまりが芝生の上に残ってしまいます。これを防ぐには:
ブレードを回転させたまま、すでに刈り込みの終わっている場所に移動する。
刈高を1~2目盛り上げて刈り込み走行すると中のカスが均等にちらばって目立たなくなる。
芝刈り作業が終わったら洗浄ポートに水道ホースをつないで、刈り込みデッキの裏側を洗浄してください。 ここに刈りかすやごみが溜まると切れ味が落ち、仕上がりが悪くなります。
シーズンを通してブレードの刃先を鋭利に維持しておきましょう。刃先が鋭利であれば、芝草をむしるような刈りにならず、切り口がきれいです。切れ味の悪い刃先は芝草を引きちぎるので、切り口が茶色に変色し、芝草の成長を悪くし、また病気にもかかりやすくなります。1ヶ月に一回、ブレードの刃先を点検し、やすりを掛けておきましょう。
Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用開始後最初の 5 時間 |
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使用するごとまたは毎日 |
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25運転時間ごと |
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50運転時間ごと |
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100運転時間ごと |
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1年ごとまたは長期保管前 |
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Important: エンジンの整備に関しての詳細は、付属のエンジンマニュアルを参照のこと。
始動キーをつけたままにしておくと、誰でもいつでもエンジンを始動させることができ、危険である。
整備・調整作業の前には必ずエンジンを停止し、キーを抜いておくこと。点火コードが点火プラグに触れないように十分離しておくこと。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
25運転時間ごと |
|
Note: グリスアップ作業には、汎用グリスを使用してください。
ブレード(PTO)を解除する。
駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを止め、各部が停止するのを待つ。
始動キーを抜き取る。
グリスニップルの周囲をウエスできれいにふき取る。ニップルにペンキが付着している場合には、必ず落としておく。
ニップルにグリスガンを接続し、グリスを注入する。
はみ出したグリスはふき取る。
内容 | 場所 | 注入量(ポンプ回数) | 注入間隔(運転時間) | 潤滑剤の種類 |
1 | 前輪のグリスフィッティング | 2 | 25 | グリス |
2 | ステアリングのボールジョイント | 4 | 50 | Oil |
3 | ステアリングのセクタギア | 1 | 50 | グリス |
4 | ステアリングのピニオンギア | 1 | 25 | グリス |
5 | ステアリングシャフトのベアリング | 1 | 50 | Oil |
6 | ステアリングシャフトのベアリング | 1 | 50 | Oil |
7 | モーションレバー | 1 | 50 | グリス |
8 | デッキのハウジング昇降用シャフトハブ | 1 | 50 | Oil |
9 | モーションリンクのボールジョイント | 4 | 50 | Oil |
10 | 走行アイドラプーリのベルトのグリスフィッティング | 1 | 50 | グリス |
11 | ブレーキペダルのシャフトのピボット部 | 2 | 50 | Oil |
12 | 駐車ブレーキのリング | 1 | 50 | Oil |
13 | ステアリングのベアリング | 1 | 25 | グリス |
14 | 左右のスピンドルのグリスフィッティング | 2 | 25 | グリス |
15 | 刈り込みデッキの蝶番のピン | 6 | 外した時 | グリス |
16 | 前アクスルのピボットピン | 2 | 外した時 | グリス |
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
25運転時間ごと |
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100運転時間ごと |
|
平らな場所に駐車する。
ブレード(PTO)を解除する。
駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを止め、各部が停止するのを待つ。
始動キーを抜き取る。
エンジンが冷えるのを待つ。
フードを開ける。
スポンジエレメント
スポンジを温水と液体洗剤で押し洗いし、これを十分にすすぐ。
洗い上がったら、きれいなウェスにはさんで水分を取る。
Note: スポンジはオイルでぬらさないでください。
Important: スポンジが破れたり薄くなっている場合には交換してください。
ペーパーエレメント
堅い平らな面の上でペーパーエレメントを軽く叩いて汚れを落とす。
破れや油汚れ、ゴムシールの傷がないか点検する。
Important: ペーパーエレメントは決して圧縮空気や溶剤(ガソリン、灯油など)で洗わないでください。破れたり汚れが十分に落ちなくなったペーパーエレメントは交換してください。
Important: エンジンを保護するため、エンジンは必ずペーパーエレメントとスポンジエレメントの両方を取り付けて使ってください。
スポンジエレメントとペーパーエレメントをブロアハウジングの中に入れる。
Note: ゴムシールがエアクリーナのベースに対して平らになっていることを確認してください。
エアクリーナカバーについているタブをブロアハウジングのスロットに合わせて取り付ける(図 23)。
ハンドルをカバーにかけて押し付けるとカバーがロックされる。
オイルのタイプ: 洗浄性オイル(API 規格 SJ またはそれ以上)
クランクケースの容量: 1.4 リットル(フィルタを含まず); 1.3 リットル(フィルタを含む)
オイル粘度: オイル選択表(図 24)を参照。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
平らな場所に駐車する。
ブレード(PTO)を解除する。
駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを止め、各部が停止するのを待つ。
始動キーを抜き取る。
フードを開ける。
給油口からゴミが入ってエンジンを傷つけないように、ディップスティック(図 25)の周囲をウェスできれいに拭く。
ディップスティックを抜き、先端の金属部分(図 25)をウェスで拭く。
ディップスティックを補給管の中に最後までねじ込む(図 25)。
ディップスティックを引き抜いて油量を点検する。油量が足りなければディップスティックの FULLマークまで補給管からゆっくり補給する。
Important: オイルの入れすぎは、かえってエンジンを傷めます。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用開始後最初の 5 時間 |
|
50運転時間ごと |
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エンジンを5分間運転する。
Note: オイルを温める。
オイルが完全に抜けるように、排出口側がやや低くなるように駐車する。
ブレード(PTO)を解除する。
駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを止め、各部が停止するのを待つ。
始動キーを抜き取る。
フードを開ける。
ドレンプラグの下に廃油受けを置く。
ドレンプラグを外してオイルを抜き、廃油を容器で回収する(図 25)。
オイルが完全に抜けたらドレンプラグを取り付けてしっかりと締め付ける。
Note: 廃油は適切に処分してください。
ディップスティックの周りをきれいに拭き、キャップを外す(図 25)。
補給管(図 25)から、必要量の80% 程度をゆっくり入れる。
油量を確認する; 「オイル量の点検」の 9 と 10を参照。
整備間隔 | 整備手順 |
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100運転時間ごと |
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エンジンからオイルを抜く;エンジンオイルの交換を参照。
オイルフィルタを外し、フィルタのアダプタガスケットの表面をきれいに拭く(図 26)。
新しいフィルタのガスケットにきれいなオイルを薄く塗る(図 26)。
新しいフィルタをアダプタに当て、ガスケットがアダプタに当たるまで右に回る。
その位置から、さらに1/2~3/4回転締め付ける(図 26)。
適切な種類の新しいエンジンオイルを入れる;エンジンオイルの量を点検するを参照。
整備間隔 | 整備手順 |
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25運転時間ごと |
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100運転時間ごと |
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点火プラグにはチャンピオン(Champion)RC12YC または同等品を使用してください。取り付ける時には電極間のエア・ギャップを0.76 mm に調整しておいてください。取り付け、取り外しには必ず専用のレンチを使い、エア・ギャップの点検調整にはすきまゲージやギャップ調整工具などを使ってください。
点火プラグと金属ワッシャを取り付ける。取り付け前にもう一度エアギャップを確認する。
プラグを 15ft-lb(20.4N·m = 2.2kg.m)にトルク締めする。
点火コードを接続する(図 27)。
フードを閉じる。
30日以上にわたって機械を使用しない予定の場合には、燃料タンクから燃料を抜き取ってください。
燃料や気化した燃料は条件次第で極めて簡単に発火・爆発する。発火したり爆発したりすると、やけどや火災などを引き起こす。
燃料タンクからの燃料の抜き取りはエンジンが冷えてから行う。この作業は必ず屋外の広い場所で行う。こぼれた燃料はふき取る。
燃料取り扱い中は禁煙を厳守し、火花や炎を絶対に近づけない。
オイルが完全に抜けるように、左前方が右側よりやや低くなるように駐車する。
ブレード(PTO)を解除する。
駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを止め、各部が停止するのを待つ。
始動キーを抜き取る。
燃料タンクの前についている燃料バルブを閉める。
燃料フィルタについているクランプをゆるめ、フィルタからずらす(図 29)。
フィルタから燃料ホースを抜き取る(図 29)。
燃料バルブを開き、落ちてくる燃料を法に定められたガソリン容器または廃油受けに受ける。
Note: 燃料タンクが空になったこの時に燃料フィルタを交換するのがベストです。
燃料フィルタに燃料ラインを接続する。
ホースクランプを燃料フィルタの位置までずらして燃料ラインに固定する(図 29)。
機械の電気回路を保護するためにヒューズを使用していますが、これらのヒューズはフードの下、燃料タンクの近くにあります(図 33)。ヒューズが飛んだ場合には、配線がショートしていないか点検してください。
ヒューズを交換するには、ソケットについている古いヒューズを抜き取る。新しいヒューズをソケットに差し込む。
Note: 必ず、古いヒューズと同じ規格のヒューズを取り付けてください。
Important: バッテリーブースタ(救援用スタータ)パックでエンジンを始動させないでください。救援パックでエンジンを始動すると機械の電気機器が破損する恐れがあります。
バッテリーはいつもきれいに、またフル充電状態に保持してください。バッテリーやバッテリーボックスはペーパータオルで清掃します。端子部に腐食が発生した場合には、重曹水(水4:重曹1)で清掃します。きれいになった端子には、錆びないようにグリスを塗っておきます。
バッテリーの電圧と電流: 12V、190CCA
バッテリーの端子に金属製品や車体の金属部分が触れるとショートを起こして火花が発生する。 それによって水素ガスが爆発を起こし人身事故に至る恐れがある。
バッテリーの取り外しや取り付けを行うときには、端子と金属を接触させないように注意する。
バッテリーの端子と金属を接触させない。
ブレード(PTO)を解除する。
駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを止め、各部が停止するのを待つ。
始動キーを抜き取る。
運転席を倒してバッテリーが見えるようにする。
マイナスケーブル(黒)についているゴムカバーを持ち上げる。
バッテリー端子からマイナスケーブル(黒)を外す(図 34)。
バッテリーケーブルの接続手順が不適切であるとケーブルがショートを起こして火花が発生する。それによって水素ガスが爆発を起こし人身事故に至る恐れがある。
ケーブルを取り外す時は、必ずマイナス(黒)ケーブルから取り外す。
ケーブルを取り付ける時は、必ずプラス(赤)ケーブルから取り付け、それからマイナス(黒)ケーブルを取り付ける。
赤いケーブル(+)のゴムカバーを外し、
バッテリー端子からプラスケーブル(赤)を外す(図 34)。
バッテリー固定ロッドを外す。
シャーシからバッテリーを取り出す。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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充電中は爆発性のガスが発生する。充電中は絶対禁煙を厳守。バッテリーに火気を近づけない。
Important: バッテリーはいつもフル充電状態にしておきましょう(液の比重が1.260 になる); 特に気温が氷点下になる地域で使用する場合にはバッテリーを保護する上で重要です。
シャーシからバッテリーを取り外す;バッテリーの取り外しを参照。
バッテリー液の量を点検する;バッテリー液の量の点検を参照。
バッテリーの各セルからキャップを外し、バッテリー端子に 2 A の充電器を接続する。
2 A またはそれ以下の電流で 24 時間充電する(12 V)。
Important: チャージャは必ず 12 V にセットして使用する。
バッテリーが完全に充電されたら、各セルにキャップを取りつける。
シャーシにバッテリーを取りつける;バッテリーを取り付けるを参照。
集草バッグについているロッキングラッチをロックする(図 38)。
バッグの上部にあるサポートバーを握って集草バッグを持ち上げる。
バッグの上部についているサポートバーを、機体後部にあるサポートブラケットの2つのノッチにはめる(図 39)。
Note: 集草バッグが機体に正しく装着されていることを確認してください。集草装置を正しく取り付けないと、芝刈り機は作動しません。
集草バッグにたまった刈りかすを捨てるために、ロッキングピンのロックを解除する。
ブレード(PTO)を解除する。
駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを止め、各部が停止するのを待つ。
始動キーを抜き取る。
集草装置を取り外す;集草バッグの取り外し方法を参照。
圧力洗浄機を使って集草バッグを洗浄する。
バッグ満杯センサーの周囲をきれいにふき取る。
トンネルの内部全体を清掃する。
集草装置を取り付ける;集草バッグの取り外し方法を参照。
Note: バッグは完全に乾かしてから取り付けてください。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。
ブレード(刃)を鋭利にしておくと、いつも質の良い刈り上がりとなります。2本のブレードを用意して交互に使用すると便利です。
磨耗の進んだブレードや破損したブレードは、回転中にちぎれて飛び出す場合があり、これが起こるとオペレータや周囲の人間に多大の危険を及ぼし、最悪の場合には死亡事故となる。
ブレードが磨耗や破損していないか定期的に点検すること。
磨耗したり破損したりしているブレードは交換してください。
刈り込みデッキを取り外す;刈り込みデッキの取り外しを参照。
刃先の部分を点検する(図 40)。刃先が丸くなっていたり、当り傷があれば、ブレードを取り外して研磨する;ブレードの研磨を参照のこと。
ブレードを点検、特に曲げ部(図 40)をていねいに点検する。この部分にわずかでも磨耗や破損が見られた場合には、すぐに新しいブレードに交換する。
シャーピンが折れている場合には、これをすぐに交換する(図 40)。
Important: シャーピンが折れている場合には、刈り込みデッキのベルトが傷ついている可能性があります。ベルトを点検する;刈り込みデッキの取り外しを参照。
刈り込みデッキを取り外す;刈り込みデッキの取り外しを参照。
デッキをゆっくりていねいに裏返す。
ボルト、ワッシャ、ブレードを外す(図 40)。ボルトを取り外す時にはブレードとデッキの間に木片をかませてブレードが回転しないようにしておくとよい。
Note: 右側ブレードは左ねじです。
部品を点検し、破損などがあれば新しいものに交換する。
平らな場所に駐車する。
ブレード(PTO)を解除する。
駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを止め、各部が停止するのを待つ。
始動キーを抜き取る。
点火コードを取り外す。
刈高レバーを一番低い位置にセットする。
トンネルを外す。
アイドラアーム・アセンブリを内側に移動させてプーリからVベルトを外す(図 44)。
後アームと刈り込みデッキとの間にあるピン(2本)を両方とも抜き取る。
Important: リリーフスプリングに非常に強い力が掛かっています。スプリングが跳ね上がって破損などを起こさないように、刈り込みデッキをしっかり押さえておいてください。
前アームのリンクと刈り込みデッキのハウジングとの間にあるピンを外す(図 44)。
エンジンのプーリからVベルトを外す(図 44)。
機体の下から刈り込みデッキを引き出す。
デッキの取り付けは、取り外しと逆の手順で行う。
ブレード(PTO)を解除する。
駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを止め、各部が停止するのを待つ。
始動キーを抜き取る。
集草装置を取り外して清掃する;集草バッグの取り外し方法を参照。
機体各部に付着している泥や刈りかすをきれいに落とす。エンジンのシリンダヘッドの外側、フィン、ブロアハウジングの汚れを落とす。
Important: 機体は中性洗剤と水で洗うことができます。ただし、高圧の水を吹き付けないでください。高圧の水で洗浄すると電気系統やグリス部へ水が浸入する恐れがあります。また、コントロールパネル、ヘッドライト、エンジン、バッテリーに大量の水が掛からないように注意してください。
ブレーキを点検する;ブレーキの点検を参照。
エアクリーナの整備を行う;エアクリーナの整備を参照。
グリスアップを行う;グリスアップと注油を参照。
エンジンオイルとフィルタの交換を行う;エンジンオイルの交換とエンジンオイルフィルタの交換を参照。
タイヤ空気圧を点検する;タイヤ空気圧を点検するを参照。
保管期間が 30 日を超える場合には、以下の整備を行う:
燃料タンクの燃料に石油系スタビライザー/コンディショナーを添加する; スタビライザーのメーカーの指示に従う。アルコール系(エタノール系、メタノール系)のスタビライザーの使用は避けること。
Note: スタビライザは、新しい燃料に添加して常時使うのが最も効果的です。
エンジンを掛け、燃料系統全体に、保護剤入りの燃料を行き渡らせます(5分間)。
エンジンを停止し、温度が下がるのを待って燃料を抜き取る;燃料タンクの内部清掃を参照。
エンジンを再度始動する;チョークを引いて始動し自然に停止するまで運転する。
「チョーク」または「プライマ」をON にする。
始動できなくなるまでエンジンの始動・運転を続ける。
抜いた燃料は地域の法律や規則に従って処分する。
燃料バルブを閉める。
Important: コンディショナ入りの燃料でも90日間以上の保存はしないでください。
点火プラグを外して点検する;点火プラグの整備を参照。プラグの取り付け穴からエンジンオイルをスプーン2杯程度入れ、スタータモータを使ってクランクを回転させて内部にオイルを十分に行き渡らせる。点火プラグを取り付ける; ただし点火プラグのコードは取り付けない。
バッテリーのマイナスケーブルを外す。バッテリーとバッテリー端子を洗浄する。電解液の量を点検しフル充電する;バッテリーの整備を参照。保管中はバッテリーのマイナスケーブルは外しておく。
Important: 氷点下での凍結破損を防止するため、バッテリーは必ずフル充電してください。完全充電されたバッテリーは、再充電なしでひと冬もちます。
機体各部のゆるみを点検し、必要な締め付けや交換、修理を行う。摩耗した部品や破損した部品はすべて修理または交換する。
機体の塗装がはげていればタッチアップ修理をする; ペイントは代理店から入手することができる。
汚れていない乾燥した場所で保管する。始動キーと「キーチョイス」キーは必ず抜き取って別途保管する。機体にはカバーを掛けておく。
Problem | Possible Cause | Corrective Action |
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スタータがクランキングしない。 |
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エンジンがオーバーヒートしている。 |
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走行できない。 |
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エンジンが始動しない、始動しにくい、すぐ止まる. |
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エンジンのパワーが出ない。 |
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異常に振動する。 |
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ブレードが回転しない。 |
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刈高が不均一になる。 |
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