保守
Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。
推奨される定期整備作業
整備間隔 | 整備手順 |
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After the first 5 operating hours |
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Before each use or daily |
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Every 25 hours |
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Before storage |
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Yearly |
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Important: エンジンの整備に関しての詳細は、付属のエンジンマニュアルを参照のこと。
Note: 交換部品は、弊社正規サービスディーラからお買い求めいただけます。米国のお客様は www.shoptoro.com からのご購入もご利用いただけます。エンジン部品は、弊社正規サービスディーラからのみお買い求めいただけます。
保守作業時の安全確保
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整備などの前には、必ず点火プラグコードを外してください。
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整備を行う時は必ず手袋と保護めがねを着用してください。
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ブレードは大変鋭利です;ブレードに触れると大けがをする危険があります。ブレードの整備を行う場合には手袋をはめる。
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絶対に安全装置にいたずらをしないでください。安全装置が適切に作動するかを定期的に点検してください。
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機体を傾けると燃料が漏れ出す可能性がある。燃料は非常に引火・爆発しやすく、人身事故の原因となりうる。燃料タンクが空になるまで運転するか、ポンプを使ってタンクから燃料を抜く;サイホンで吸い出さないこと。
整備作業にかかる前に
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エンジンを止め、各部が完全に停止するのを待つ。
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点火プラグのコードを外す(Figure 38)。
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整備作業が終了したら、点火プラグコードを元通りに取り付ける。
Important: オイル交換やブレードの交換のために機体を倒す必要があるときは、まず、通常の運転によって燃料タンクを空にしてください。通常運転で燃料を使いきれない場合には、ポンプなどでタンクから燃料を吸いだしてください。機体を傾けるときには、必ずディップスティックが下になるように横に傾けてください。
エアフィルタの整備
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エアフィルタカバーの上部についているラッチのタブを押す(Figure 39)。
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カバーを開く。
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ペーパーエアフィルタとスポンジ製プレフィルタを外す(Figure 39)。
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プレフィルタを点検し、破損していたり汚れがひどい場合は交換する。
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ペーパーエアフィルタを点検する。
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フィルタが破損している場合や、オイルや燃料でぬれている場合は交換する。
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フィルタが単に汚れているだけの場合は、硬い表面に打ちつけるようにしてほこりを叩き落すか、圧縮空気(207kPa = 2.1kg/cm)でエンジン側から吹いて清掃する。
Note: ブラシでほこりを落とさないでください;フィルタ繊維の中にほこりが詰まってしまいます。
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エアフィルタのボディとカバーについている汚れはぬれたウェスで取り除く。
Important: エアダクトの中にほこりを落としてしまわないようにすること。
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プレフィルタとペーパーフィルタを取り付ける。
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カバーを取り付ける。
エンジンオイルの交換
エンジンオイルの量: 0.5 リットル
オイル粘度:SAE 30 または SAE 10W-30 洗浄性オイル
API 規格:SJ またはそれ以上
Note: エンジンを始動し、数分間回転させて内部のオイルを温める。オイルを温めると汚れがよく落る。
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平らな場所に駐車する。
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整備作業にかかる前にを参照。
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キャップを左に回してディップスティックを抜き取る(Figure 40)。
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エアフィルタが下になるように機体を横に傾けて、エンジンオイル補給口からエンジンオイルを抜く(Figure 41)。
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オイルが抜けたら機体を元通りに立てる。
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オイル補給管から、必要量の約 をエンジンに入れる。
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オイルがエンジン内部に落ち着くまで 3 分間ほど待つ。
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きれいなウェスでディップスティックをぬぐう。
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補給口にディップスティックを差し込んでねじ部を最後まで締め、もう一度抜き取る。
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ディップスティックの目印で油量を点検する(Figure 42)。
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油量が少なすぎる場合は、補給管から少量を補給し、3 分間待って量を確認する。ステップ 8 ~ 10 を繰り返して適正量までオイルを入れる。
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油量が多すぎる場合は、余分のオイルを抜いて適正量までオイルを減らす。
Important: オイル量が少なすぎても多すぎても、そのままでエンジンを運転するとエンジンを破損させる恐れがあります。
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ディップスティックをしっかり取り付ける。
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使用済みのオイルは適切に処分してください。
ホイールギアの潤滑
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後輪のすぐ内側にあるグリスフィッティングをきれいに拭く(Figure 43)。
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グリスガンにリチウム系 2 号汎用グリスを入れ、各フィッティングに取り付けて、ゆっくりとポンプ動作を 2~3 回行う。
ブレードの交換
Important: ブレードを適切に取り付けるにはトルクレンチが必要です。トルクレンチをお持ちでない場合や、この整備に不安がある場合には、弊社の正規サービスディーラにご相談ください。
燃料が無くなったら、そのたびにブレードを点検してください。ブレードに破損や割れを発見した場合には直ちに交換してください。刃先が鈍くなっていたり、曲がったりしている場合には、研磨または交換してください。
警告
ブレードは大変鋭利である;ブレードに触れると大けがをする危険がある。
ブレードの整備を行う場合には手袋をはめる。
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点火プラグのコードを外す;整備作業にかかる前にを参照。
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機体を傾けるときには、エアフィルタが上になるように傾ける。
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ブレードナット(2個)とスティフナを取り外す(Figure 44)。
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ブレードを取り外す(Figure 44)。
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新しいブレードを取り付ける(Figure 44)。
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前に外したスティフナを元通りに取り付ける。
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ブレードナットを取り付けて、20~37Nm(2.1~3.7kg.m=15~27ft-lb)にトルク締めする。
ブレードブレーキのクラッチのシールドの清掃
年に一度、ブレードブレーキのクラッチのシールドを清掃してください。
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点火プラグのコードを外す;整備作業にかかる前にを参照。
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ディップスティック側が下になるようにして機体を傾ける。
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ブレードナット(2個)とスティフナを取り外す(Figure 45)。
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ブレードを取り外す(Figure 45)。
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ブレードドライバとディスクを取り外す(Figure 45)。
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ブレードブレーキのクラッチのシールドを外す(Figure 45)。
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シールド内部や周囲にたまっているごみブラシや圧縮空気で除去する。
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ブレードブレーキのクラッチのシールドを元通りに取り付ける。
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ブレードドライバとディスクを元通りに取り付ける。
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ブレードとスティフナを元通りに取り付ける(Figure 45)。
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ブレードナットを取り付けて、20~37Nm(2.1~3.7kg.m=15~27ft-lb)にトルク締めする。
自走運転の調整
自走運転ケーブルを取り換えた場合など調整が必要な時には、以下の方法で行います。
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調整ねじを左に回してケーブルの調整をゆるめる(Figure 46)。
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ケーブル(Figure 46)を押し引きして適当な位置に調整できたら、その位置に保持する。
Note: ケーブルはエンジン側に押すと走行速度が速くなり、引くと遅くなります。
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調整ねじを右に回してケーブルの調整を固定する。
Note: 調整できたらノブをしっかり締め付けてケーブルを固定する。