整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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この機械は回転刃を使用するリール式乗用芝刈り機であり、そのような業務に従事するプロのオペレータが運転操作することを前提として製造されています。この製品は、集約的で高度な管理を受けているゴルフ場やスポーツフィールドの芝生、あるいは商用目的で使用される芝生に対する刈り込み管理を行うことを主たる目的として製造されております。本機は、雑草地や道路わきの草刈り、農業用地における刈り取りなどを目的とした機械ではありません。
この説明書を読んで製品の運転方法や整備方法を十分に理解し、他人に迷惑の掛からない、適切で安全な方法でご使用ください。この製品を適切かつ安全に使用するのはお客様の責任です。
弊社のウェブサイト www.Toro.com で製品やアクセサリ情報の閲覧、代理店についての情報閲覧、お買い上げ製品の登録などを行っていただくことができます。
整備について、また純正部品についてなど、分からないことはお気軽に弊社代理店またはカスタマーサービスにおたずねください。お問い合わせの際には、必ず製品のモデル番号とシリアル番号をお知らせください。図 1にモデル番号とシリアル番号を刻印した銘板の取り付け位置を示します。いまのうちに番号をメモしておきましょう。
この説明書では、危険についての注意を促すための警告記号 (図 2) を使用しております。これらは死亡事故を含む重大な人身事故を防止するための注意ですから、必ずお守りください。
この他にさらに2つの言葉で注意を促しています。重要は製品の構造などについての注意点を、注はその他の注意点を表しています。
この製品は、関連するEU規制に適合しています。詳細については、DOC シート(規格適合証明書)をご覧ください。
カリフォルニア州
第65号決議による警告
カリフォルニア州では、この製品に使用されているエンジンの排気には発癌性や先天性異常などの原因となる物質が含まれているとされております。
Important: この製品のエンジンのマフラーにはスパークアレスタが装着されておりません。カリフォルニア州の森林地帯・潅木地帯・草地などでこの機械を使用する場合には、法令によりスパークアレスタの装着が義務づけられています。他の地域においても同様の規制が存在する可能性がありますのでご注意ください。
この製品に使用されているスパーク式着火装置は、カナダの ICES-002 標準に適合しています。
この機械は、バラスト 19.5kg、所定のホイールウェイトキット、ガードキットを後輪に取り付けることにより EN ISO 5395:2013 および ANSI B71.4-2012 規格に適合いたします。
Note: ANSI規格に適合していない他社のアタッチメントなどを取り付けて使用すると、製品全体として規格不適合になりますからご注意ください。
不適切な使い方をしたり手入れを怠ったりすると、人身事故につながります。事故を防止するため、以下に示す安全上の注意標識(図 2)のついている遵守事項は必ずお守りください。これは「注意」、「警告」、「危険」など、人身の安全に関わる注意事項を示しています。これらの注意を怠ると死亡事故などの重大な人身事故が発生することがあります。
このオペレーターズマニュアルや関連するトレーニング資料をよくお読みください。オペレータが日本語を読めない場合には、オーナーの責任において、このオペレーターズマニュアルの内容を十分に説明してください。
安全な運転操作、各部の操作方法や安全標識などに十分慣れておきましょう。
本機を運転する人すべてにトレーニングを行ってください。トレーニングはオーナーの責任です。
子供やトレーニングを受けていない大人には、絶対に運転や整備をさせないでください。地域によっては機械のオペレータに年齢制限を設けていることがありますのでご注意ください。
オーナーやユーザーは自分自身や他人の安全に責任があり、オーナーやユーザーの注意によって様々な事故を防止することができます。
作業場所を良く観察し、安全かつ適切に作業するにはどのようなアクセサリやアタッチメントが必要かを判断してください。メーカーが認めた以外のアクセサリやアタッチメントを使用しないでください。
作業にふさわしい服装をし、頑丈で滑りにくい靴、ヘルメット、安全めがね、および聴覚保護具を着用してください。長い髪、だぶついた衣服、装飾品などは可動部に巻き込まれる危険があります。
石、おもちゃ、針金など、機械にはね飛ばされて危険なものが落ちていないか、作業場所をよく確認しましょう。
オペレータコントロールやインタロックスイッチなどの安全装置が正しく機能しているか、また安全カバーなどが外れたり壊れたりしていないか点検してください。これらが正しく機能しない時には機械を使用しないでください。
有毒な一酸化炭素ガスなどを含むエンジン排気が溜まるような閉め切った場所ではエンジンを運転しないでください。
作業は日中または十分な照明のもとで、見えにくい穴などの障害物から十分はなれて行ってください。
エンジンを始動させる前に、すべての機器がニュートラルになっていること、駐車ブレーキが掛かっていることを確認してください。エンジンは、必ず運転席に座って始動してください。シートベルト装備車では必ずシートベルトを着用してください。
斜面では必ず減速し安全に十分注意して運転してください。また斜面では、必ず決められた走行方向や作業方向を守ってください。芝草の状態によって車両の安定度が変わりますから注意してください。段差や落ち込みのある場所では特に注意してください。
旋回するときや斜面で方向を変えるときなどは、減速して十分な注意を払ってください。
ガード類を正しく取り付けないままでの使用は絶対にやめてください。インタロック装置は絶対に取り外さないでください。また、正しく調整してお使いください。
エンジンのガバナの設定を変えたり、エンジンの回転数を上げすぎたりしないでください。
どんな理由であれ運転席から離れる時には(刈りカスを捨てる場合でも)、必ず、平坦な場所に停止し、カッティングユニットを降下させ、回転を止め、駐車ブレーキを掛け、エンジンを停止させてください。
何かにぶつかったり、 機体が異常な振動をした場合は、 直ちに作業を中止して機体を点検してください。異常を発見したら、作業を再開する前に修理してください。
カッティングユニットに手足を近づけないでください。
バックするときには、足元と後方の安全に十分な注意を払ってください。
運転手以外の人を乗せないこと、また、人やペットを近づけないでください。
旋回するときや道路や歩道を横切るときなどは、減速し周囲に十分な注意を払ってください。刈り込み中以外はリールの回転を止めておいてください。
アルコールや薬物を摂取した状態での運転は避けてください。
機械が落雷を受けると最悪の場合死亡事故となります。稲光が見えたり雷が聞こえるような場合には機械を運転しないで安全な場所に避難してください。
トレーラやトラックに芝刈り機を積み降ろすときには安全に十分注意してください。
見通しの悪い曲がり角や、茂み、立ち木などの障害物の近くでは安全に十分注意してください。
ROPS(横転保護バー)は効果の高い重要な安全装置です。運転する時は常にROPSを完全に立てた状態にし、必ずシートベルトと共にお使いください。
どうしても必要な場合以外にはROPSを降ろさないでください。ROPSを降ろした状態ではシートベルトを使用しないでください。
ROPS を折りたたんでしまうと、転倒時に安全保護ができなくなります。
緊急時にはシートベルトを迅速に外せるよう、練習しておいてください。
作業場所を必ず事前に確認してください。法面、段差、水などがある現場では、必ずROPSを立てて運転してください。
頭上の安全(木の枝、門、電線など)に注意し、これらに機械や頭をぶつけないように注意してください。
ROPS自体に損傷がないか、また、取り付け金具がゆるんでいないか、定期的に十分に点検を行い、万一の際に確実に役立つようにしておいてください。
ROPS が破損した場合には修理せず、必ず新品に交換してください。
ROPSを外さないでください。
メーカーの許可なくROPSを改造することを禁じます。
人身事故や物損事故を防止するために、ガソリンの取り扱いには細心の注意を払ってください。ガソリンは極めて引火しやすく、またその気化ガスは爆発性があります。
燃料取り扱い前に、引火の原因になり得るタバコ、パイプなど、すべての火気を始末してください。
燃料の保管は必ず認可された容器で行ってください。
エンジン回転中やエンジンが熱い間に燃料タンクのふたを開けたり給油しないでください。
給油はエンジンの温度が下がってから行いましょう。
屋内では絶対に給油しないでください。
ガス湯沸かし器のパイロット火やストーブなど裸火や火花を発するものがある近くでは、絶対に機械や燃料容器を保管・格納しないでください。
トラックの荷台に敷いたカーペットやプラスチックマットなど絶縁体の上で燃料の給油をしないでください。ガソリン容器は車から十分に離し、地面に直接置いて給油してください。
給油は、機械をトラックやトレーラから地面に降ろし、機体を接地させた状態で行ってください。機械を車両に搭載したままで給油を行わなければいけない場合には、大型タンクのノズルからでなく、小型の容器から給油してください。
給油は、給油ノズルを燃料タンクの口に接触させた状態を維持して行ってください。
ノズルを開いたままにする器具などを使わないでください。
もし燃料を衣服にこぼしてしまった場合には、直ちに着替えてください。
絶対にタンクから燃料をあふれさせないでください。給油後は燃料タンクキャップをしっかりと締めてください。
整備・調整作業の前には、必ず機械を停止し、カッティングユニットを下げ、駐車ブレーキを掛け、エンジンを停止し、キーを抜き取り、ガソリンエンジン機の場合は点火プラグのワイヤを抜いてください。また、必ず機械各部の動きが完全に停止したのを確認してから作業に掛かってください。
火災防止のため、カッティングユニットや駆動部、マフラーの周囲に、草や木の葉、ホコリなどが溜まらないようご注意ください。オイルや燃料がこぼれた場合はふきとってください。
機械を格納する際にはエンジンが十分冷えていることを確認し、また裸火の近くを避けて保管してください。
格納中や搬送中は、燃料バルブを閉じてください。絶対に、火気の近くで燃料を保管したり、室内で燃料の抜き取りを行ったりしないでください。
平らな場所に停車してください。
適切な訓練を受けていない人には絶対に機械の整備をさせないでください。
必要に応じ、ジャッキなどを利用して機体を確実に支えてください。
機器類を取り外すとき、スプリングなどの力が掛かっている場合があります。取り外しには十分注意してください。
修理を行うときには必ずバッテリーの接続と点火プラグの接続を外しておいてください。バッテリーの接続を外すときにはマイナスケーブルを先に外し、次にプラスケーブルを外してください。取り付けるときにはプラスケーブルから接続します。
リールの点検を行うときには手袋を着用し、安全に十分注意してください。
可動部に手足を近づけないよう注意してください。エンジンを駆動させたままで調整を行うのは可能な限り避けてください。
バッテリーの充電は、火花や火気のない換気の良い場所で行ってください。バッテリーと充電器の接続や切り離しを行うときは、充電器をコンセントから抜いておいてください。また、安全な服装を心がけ、工具は確実に絶縁されたものを使ってください。
各部品、特に油圧関連部が良好な状態にあるか点検を怠らないでください。読めなくなったステッカーは貼り替えてください。
トレーラやトラックに芝刈り機を積み降ろすときには安全に十分注意してください。
積み込みには、機体と同じ幅のある歩み板を使用してください。
荷台に載せたら、ストラップ、チェーン、ケーブル、ロープなどで機体を確実に固定してください。機体の前後に取り付けた固定ロープは、どちらも、機体を外側に引っ張るように配置してください。
以下の注意事項はANSI規格には含まれていませんが、Toroの芝刈り機を安全に使用していただくために必ずお守りいただきたい事項です。
この機械は手足を切断したり物をはね飛ばしたりする能力があります。重傷事故や死亡事故を防ぐため、すべての注意事項を厳守してください。
この機械は本来の目的から外れた使用をするとユーザーや周囲の人間に危険な場合があります。
エンジンの緊急停止方法に慣れておきましょう。
作業には頑丈な靴を着用してください。サンダルやテニスシューズ、スニーカーでの作業は避けてください。安全靴と長ズボンの着用をおすすめします。地域によってはこれらの着用が義務付けられていますのでご注意ください。
燃料の取り扱いには十分注意してください。こぼれた燃料はふき取ってください。
インタロックスイッチは使用前に必ず点検してください。
エンジンを掛ける前には、アタッチメントのクラッチをすべて外し、ギアシフトをニュートラルにし、駐車ブレーキを掛けてください。
運転には十分な注意が必要です。転倒や暴走事故を防止するために以下の点にご注意ください:
サンドトラップや溝・小川などに近づかないこと。
急旋回時や斜面での旋回時は必ず減速してください。急停止や急発進をしないこと。
この機械は公道を走行する装備をもたない「低速走行車両」です。公道を横切ったり、公道上を走行しなければならない場合は、必ず法令を遵守し、必要な灯火類、低速走行車両の表示、リフレクタなどを装備してください。
道路付近で作業するときや道路を横断するときは周囲の交通に注意する。常に道を譲る心掛けを。
下り坂ではブレーキを併用して十分に減速し、確実な車両制御を行うこと。
作業中の安全を確保するため、カッティングユニットやサッチャーには、必ず集草バスケットを取り付けてください。また、溜まった刈りかすを捨てる時は必ずエンジンを停止させてください。
移動走行時にはカッティングユニットを上昇させてください。
エンジン回転中や停止直後は、エンジン本体、マフラー、排気管などに触れると火傷の危険がありますから手を触れないでください。
エンジン側面にある回転スクリーンに手足や衣服を近づけないように注意してください。
カッティングユニットが硬いものにぶつかったり異常な振動をしたりした場合は、 直ちにエンジンを停止し、 機械の全動作が停止するのを待ち、 それから点検にかかってください。破損したリールやベッドナイフは必ず修理・交換してから作業を行ってください。
運転席を離れる前に、必ずモードレバーをニュートラル(N)にし、カッティングユニットを上昇させ、リールが完全に停止したのを確認してください。駐車ブレーキを掛け、そして、エンジンを止め、キーを抜き取ってください。
斜面の横切り運転は十分注意してください。また、上り斜面や下り斜面で急発進や急停止をしないでください。
斜面での運転に習熟してください。斜面や不整地は転倒などの重大な事故の置きやすい場所であり、注意の不足から車両を制御できなくなると大変危険です。
斜面でエンストしたり、坂を登りきれなくなったりした時は、絶対にUターンしないでください。必ずバックで、ゆっくりと下がって下さい。
人や動物が突然目の前に現れたら、直ちにリール停止。注意力の分散、アップダウン、カッティングユニットから飛びだす異物など思わぬ危険があります。周囲に人がいなくなるまでは作業を再開しないでください。
マシンから離れる時には、必ず、カッティングユニットを完全に上昇させ、リールの停止を確認し、キーを抜き取り、駐車ブレーキを掛けてください。
油圧系統のラインコネクタは頻繁に点検してください。油圧を掛ける前に、油圧ラインの接続やホースの状態を確認してください。
油圧のピンホールリークやノズルからは作動油が高圧で噴出していますから、手などを近づけないでください。リークの点検には新聞紙やボール紙を使い、絶対に手を直接差し入れたりしないでください。高圧で噴出する作動油は皮膚を貫通し、身体に重大な損傷を引き起こします。
油圧系統の整備作業を行う時は、必ずエンジンを停止し、カッティングユニットを下降させてシステム内部の圧力を完全に解放してください。
燃料ラインにゆるみや磨耗がないか定期的に点検してください。必要に応じて締め付けや修理交換してください。
エンジンを回転させながら調整を行わなければならない時は、手足や頭や衣服をカッティングユニットや可動部に近づけないように十分ご注意ください。特にエンジン側面の回転スクリーンに注意してください。また、無用の人間を近づけないようにしてください。
ガバナの設定を変えてエンジンの回転数を上げないでください。Toro正規代理店でタコメータによるエンジン回転数検査を受け、安全性と精度を確認しておきましょう。
オイルの点検や補充は、必ずエンジンを停止した状態で行ってください。
大がかりな修理が必要になった時、補助が必要な時Toro 正規代理店にご相談ください。
いつも最高の性能を維持し、安全を確保するために、交換部品は必ず Toro の純正部品をご使用ください。他社の部品やアクセサリを御使用になると危険な場合があり、製品保証を受けられなくなる場合がありますのでおやめください。
この機械は、音力レベルが 95 dBA であることが確認されています; ただしこの数値には不確定値(K)1 dBA が含まれています。
音力レベルの確認は、ISO 11094 に定める手順に則って実施されています。
この機械は、オペレータの耳の位置における音圧レベルが 82 dBA であることが確認されています; ただしこの数値には不確定値(K)1 dBA が含まれています。
音圧レベルの確認は、EN ISO 規則 5395:2013 に定める手順に則って実施されています。
腕および手
右手の振動レベルの実測値 = 0.97 m/s2
左手の振動レベルの実測値 = 1.11 m/s2
不確定値(K) = 0.5 m/s2
実測は、EN ISO 5395:2013 に定められた手順に則って実施されています。
全身
振動レベルの実測値 = 0.40 m/s2
不確定値(K) = 0.5 m/s2
実測は、EN ISO 5395:2013 に定められた手順に則って実施されています。
危険な部分の近くには、見やすい位置に安全ラベルや指示ラベルを貼付しています。破損したりはがれたりした場合は新しいラベルを貼付してください。 |
バッテリーに補給する電解液は必ず比重 1.265 のものを使用してください。
カリフォルニア州
第65号決議による警告
米国カリフォルニア州では、この製品を使用した場合、ガンや先天性異常などを誘発する物質に触れる可能性があるとされております。
バッテリーを固定している蝶ナット、ワッシャ、バッテリークランプを外してバッテリーを取り出す。
Important: 機体にバッテリーを載せたままで電解液を入れないでください。電解液がこぼれた場合、機体が激しく腐食します。
バッテリーの上部をきれいに拭い、キャップを取り外す (図 3)。
各セルの電極板が液面下 6 mm程度に水没するまで、電解液を慎重に入れる(図 4)。
電極板が液を吸収するまで20-30分間程度待つ。必要に応じて、電極板が 6mm程度水没するぐらいに電解液を補充する(図 4)。
充電器に接続し、充電電流を 2~4 A にセットする。2Aで4時間、または4Aで2時間充電し、電解液の比重が1.250以上(標準液温16℃以上)になって全部の電極板から泡が出ていれば充電終了である。
充電中は爆発性のガスが発生する。
充電中は絶対禁煙を厳守。バッテリーに火気を近づけない。
充電が終わったらチャージャをコンセントから抜き、バッテリー端子からはずす。
Note: 最初の充電以後は、バッテリー液が不足した場合には蒸留水以外補給しないでください。この機械に使用しているバッテリーはメンテナンスフリーですので、通常は水の補給もほとんど必要ありません。
バッテリーの端子に金属製品やトラクタの金属部分が触れるとショートを起こして火花が発生する。それによって水素ガスが爆発を起こし人身事故に至る恐れがある。
バッテリーの取り外しや取り付けを行うときには、端子と金属部を接触させないように注意する。
バッテリーの端子と金属を接触させない。
バッテリーの電解液充填と初期充電を適切な方法で行わないと、バッテリーからガスが発生したり、バッテリーの寿命が短くなったりする。
通気キャップを取り付ける。
この作業に必要なパーツ
ボルト(¼" x ⅝") | 2 |
ナット(¼") | 2 |
端子を機体の前に向けてバッテリーを取り付ける。
スタータからの赤い(+)ケーブルを(+)端子に固定する(図 5)。レンチで締め付けて固定し、ワセリンを塗布する。運転席を一番後ろの位置にセットしたときに運転席がケーブルに干渉しないことを確認する。干渉するとトラブルの原因になる。
バッテリーの端子に金属製品やトラクタの金属部分が触れるとショートを起こして火花が発生する。それによって水素ガスが爆発を起こし人身事故に至る恐れがある。
バッテリーの取り外しや取り付けを行うときには、端子と金属部を接触させないように注意する。
バッテリーの端子と金属を接触させない。
黒いケーブル(エンジンベースから)はバッテリーのマイナス(-)端子に固定する。レンチで締め付けて固定し、ワセリンを塗布する。
バッテリーケーブルの接続手順が不適切であるとケーブルがショートを起こして火花が発生する。それによって水素ガスが爆発を起こし人身事故に至る恐れがある。
ケーブルを取り外す時は、必ずマイナス(黒)ケーブルから取り外す。
ケーブルを取り付ける時は、必ずプラス(赤)ケーブルから取り付け、それからマイナス(黒)ケーブルを取り付ける。
バッテリークランプとワッシャを取り付け、蝶ナットで固定する。
プラス(+)端子に カバーをかぶせて終了。
この作業に必要なパーツ
ボルト(½" x 1¾") | 2 |
ボルト(½" x 1½") | 6 |
ワッシャ | 1 |
ナット(½") | 8 |
機体右側にあるジャッキパッドを支えているねじとナットとワッシャを取り外す。
ROPS フレーム(図 6)を取り付けブラケットの上に置いて取り付け穴をそろえる。
ROPSの左側を取り付けブラケットに固定する;ボルト(1/2 x 1.5 インチ)4本とロックナットを使用する(図 6)。
Note: 91-115 N·m(67-85 ft-lb = 9.3-11.7 kg.m)にトルク締めする。
ROPSバーの右側、および先ほど取り外したジャッキパッドを、取り付けブラケットに固定する;ボルト(1/2 x 1.5 インチ)2本、ボルト(1/2 x 1.75 インチ)2本、ワッシャ1枚とロックナットを使用し、図 6に示すように取り付ける。
Important: ワッシャが図 6に示す位置に間違いなく取り付けられていることを確認してください。
Note: 91-115 N·m(67-85 ft-lb = 9.3-11.7 kg.m)にトルク締めする。
ROPS(横転保護バー)は効果の高い安全装置です。必ずシートベルトと共にお使いください。
この作業に必要なパーツ
ボルト(#10 x ⅝") | 1 |
ジャムナット(#10) | 1 |
カッティングユニット | 3 |
集草バスケット | 3 |
Important: リールモータをフレームのホルダー(保管位置)に入れたままでサスペンションを「移動走行」位置にしないでください。モータやホースが破損する恐れがあります。
Note: 研磨、刈高調整などを行うときには、リールモータをサポートチューブ(フレーム前部)に入れておくとホースを保護することができます。
カッティングユニットをカートンから取り出す。カッティングユニットに同梱されているオペレーターズマニュアルに従って、希望の設定に組み立て、調整を行う。
カッティングユニットをプルフレームの下に引き入れ、 吊り輪(フープ)を昇降アームに引っかける(図 7)。
スリーブをボールジョイントの位置まで引き戻し、レシーバーをカッティングユニットのボールスタッドに引っ掛ける。スリーブから手を離すとスタッドとジョイントが結合・ロックする(図 8)。
バスケットをプルフレームに取り付け、プルフレームのジャムナットをゆるめ、ボールソケットを調整して、バスケットの縁からリール刃または前シールドまでの距離を6~13mm にする。
Note: これにより、刈り込み中にカッティングユニットが集草箱に押されてアームから外れることがなくなります。
集草箱のリップが、両側ともリールの刃から等距離となるようにしてください。リールに近すぎるとカッティングユニットを上げた時リールに接触する可能性があります。
ソケットの口をボールスタッドに向けてソケットをボールジョイントに嵌め、ジャムナットを締めて固定する (図 9)。
リールモータ取り付けボルトのねじの頭が、それぞれおよそ 13mm 突き出した状態になるようにすること(図 10)。
モータのスプラインシャフトにきれいなグリスを塗る。
モータのフランジがスタッドをかわすようにモータを右回しにひねり、そこから左にひねってフランジにスタッドをかませるてモータを取り付ける。
取り付けボルトを締め付ける(図 10)。
この作業に必要なパーツ
後ウェイト・キット, 100-6441(別途購入のこと) | 1 |
塩化カルシウム(別途調達のこと) | 19.5kg |
後ウェイト・キット, 99-1645(3WDキットを取り付けている場合;別途購入のこと) | 1 |
この機械はANSI規格B71.4-2012およびEN ISO 5395:2013 規格に適合する製品として製造されています(ただし後輪に後ウェイト・キット100-6441および 塩化カルシウムバラスト 19.5kg を充填することが条件です)。3 輪駆動キットを搭載している場合には、後ホイールに取りつけるウェイトキットを 100-6441ではなく99–1645 にしてください。
Important: 塩化カルシウムを搭載してターフで作業中に万一パンクした場合は、直ちにマシンをターフの外へ退避させてください。そして、ターフへの被害を防止するため、塩化カルシウム液がこぼれた場所に十分な散水を行ってください。
この作業に必要なパーツ
CE ガードキット:P/N 04440(別売) | 1 |
CE ガードキットを取り付ける;CE ガードキットの、「グリーンズマスター 3150- 2輪駆動トラクションユニットへの取り付け」 を参照。
この作業に必要なパーツ
警告ステッカー(121-2641) | 1 |
本機を EU 諸国内で使用する場合には、警告ステッカー 121-2641 を、ステッカー 121-2640 の上から貼り付けてください。
ブレーキペダル(図 11)は、自動車タイプのメカニカル・ドラムブレーキで各駆動輪に取り付けてあります。
ブレーキペダルを踏み込み、さらにこのボタン(図 11)を踏むと、ロックして駐車ブレーキとなります。ペダルをもう一度踏み込むと解除します。本機を離れるときには必ず駐車ブレーキを掛けてください。
スロットルコントロール(図 13)は、エンジンの回転速度をコントロールします。スロットルコントロールをFast方向へ動かすとエンジンの速度が上がり、Slow方向に動かすとエンジンの速度が下がります。
Note: スロットルコントロールでエンジンを停止させることはできません。
低温時のエンジン始動には、チョークコントロール(図 13)を前に倒してClosed 位置とし、チョークを閉じます。エンジンが始動したら、エンジンがスムーズに回転を続けられるように調整してください。なるべく早く Open 位置に戻すようにしてください。エンジンが温かい時にはチョークは不要です。
このスイッチ(図 13)は、通常は中央位置にセットしておきます。スイッチを後ろに倒すとリークディテクタの作動(アラームと遅延時間)を点検することができます。前に倒すと、ヘッドライト(オプション)が点灯します。
左側コントロールパネルにあって本機の稼働時間を積算表示します。始動スイッチをON 位置にすると作動を開始します。
運転席の左下にあり(図 14)、前後102mm の調整が可能です。
このレバー(図 15)を前に倒すとリールが下降して回転を開始します。後ろに引くとリールは上昇して停止します。後ろに軽く引いて手を放すとリールの回転だけを止めることができます。前に軽く倒せばリールは再び回転を開始します。
このレバー(図 15)で芝刈り走行、移動走行、ニュートラルを切り替えます。走行中に「芝刈り走行」から「移動走行」へ、またその逆へ(ニュートラルで止めずに)切り替えることができます。機械に悪影響が出ることはありません。
後ろ位置:ニュートラル及びバックラップ位置
中央位置:芝刈り位置
前位置:移動走行位置
スイッチ(図 15)にキーを差し込んで右いっぱい(Start 位置)に回すとエンジンが始動します。エンジンが始動したらキーから手を放すと、キーは自動的に「ON」位置に動きます。エンジンを停止するときは、キーを左に回して「OFF」位置にします。
レバー(図 16)を前に倒してゆるめるとハンドルの高さ調整ができます。後ろに倒すと調整が固定されます。
ノブ(図 17)の肩がハンドルアームのノッチをクリアするまでノブをゆるめると、ハンドルアームの高さを調整できるようになります。調整ができたらノブを締めておきます。
燃料バルブ(図 18)は燃料タンクの下にあります。保管時や搬送時にはこのバルブを閉じて下さい。
バックラップレバー(図 19)は、回転許可・禁止レバー(ジョイスティック)と連動し、リールをバックラップするときに使用します。
リール速度コントロール(図 19)は、リールの回転速度を調整します。
Note: 仕様および設計は予告なく変更される場合があります。
全幅(リールを含む) | 1,772 mm |
全長 | 2,286 mm |
全高 | 1,892 mm |
全体重量(11枚刃のカッティングユニットを搭載時) | 583 kg |
純重量(油脂類含まず) | 493 kg |
刈幅 | 1,499 mm |
ホイールトレッド | 1,257 mm |
ホイールベース | 1,191 mm |
芝刈速度(可変) | およそ 3.2–8 km/h |
移動走行速度 | およそ 12.9 km/h |
後退速度 | 4 km/h |
リール回転速度(エンジン速度が2850 rpmの時) | およそ 1,845 rpm |
トロが認定した各種のアタッチメントやアクセサリがそろっており、マシンの機能をさらに広げることができます。 詳細は弊社の正規サービスディーラ、または代理店へお問い合わせください;弊社のウェブサイト www.Toro.com でもすべての認定アタッチメントとアクセサリをご覧になることができます。
Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。
このマニュアルに掲載されている安全上の注意事項をきちんと読んでください。オペレータや周囲の人を事故から守る重要な情報が掲載されています。
目、耳、手足などに対する防護を行うことをお奨めします。
この機械を運転する時は必ずシートベルトを着用してください。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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エンジンにはオイルを入れて出荷していますが、初回運転の前後に必ずエンジンオイルの量を確認してください。油量は約1.4 リットル(フィルタ共)です。
オイルは、API(米国石油協会)のSG,SH, SJ またはそれ以上のグレードのものを使用します。オイルの粘度(重量)はSAE 30 です。
平らな場所に駐車する。
ディップスティックを抜き出し、ウェスで一度きれいに拭く。ディップスティックを、チューブの根元までもう一度しっかりと差し込む(図 20)。
チューブからもう一度引き抜いて油量を点検する。
オイルの量が不足している場合は、バルブカバーについている補給口のキャップを取り、ディップスティックの FULL マークまで補給する。補給するときは、ディップスティックで確認しながら少量ずつ入れてください。入れすぎないこと。
Important: オイル量は8運転時間ごと又は毎日点検してください。
ディップスティックをしっかりと取り付ける。
燃料容量: 26.6L
使用推奨燃料:
機械の性能を最も良く発揮させるために、オクタン価87以上の、きれいで新しい(購入後30日以内)無鉛ガソリンを使ってください(オクタン価評価法は(R+M)/2 を採用)。
エタノール: エタノールを添加(10% まで)したガソリン、MTBE(メチル第3ブチルエーテル)添加ガソリン(15% まで)を使用することが可能です。エタノールとMTBEとは別々の物質です。エタノール添加ガソリン(15% 添加=E15)は使用できません。エタノール含有率が 10% を超えるガソリンは絶対に使用してはなりません:たとえば E15(含有率 15%)、E20(含有率 20%)、E85(含有率 85%)は使用できません。これらの燃料を使用した場合には性能が十分に発揮されず、エンジンに損傷が発生する恐れがあり、仮にそのようなトラブルが発生しても製品保証の対象とはなりません。
メタノールを含有するガソリンは使用できません。
燃料タンクや保管容器でガソリンを冬越しさせないでください。 冬越しさせる場合には必ずスタビライザ(品質安定剤)を添加してください。
ガソリンにオイルを混合しないでください。
Important: エタノール系、メタノール系のスタビライザはご使用にならないでください。アルコール系のスタビライザ(エタノールまたはメタノールを基材としたもの)は使わないでください。
ガソリンは非常に引火・爆発しやすい物質である。発火したり爆発したりすると、やけどや火災などを引き起こす。
燃料補給は必ず屋外で、エンジンが冷えた状態で行う。こぼれたガソリンはふき取る。
箱型トレーラに本機を搭載した状態では、絶対に本機への燃料補給をしてはならない。
燃料タンク一杯に入れないこと。燃料を補給する時は、タンク上面から約25mm下のレベルを超えて給油しない。これは、温度が上昇して燃料は膨張したときにあふれないように空間を確保するためである。
ガソリン取り扱い中は禁煙を厳守し、火花や炎を絶対に近づけない。
燃料は安全で汚れのない認可された容器に入れ、子供の手の届かない場所で保管する。30日分以上の買い置きは避ける。
運転時には必ず適切な排気システムを取り付け正常な状態で使用する。
燃料を補給中、静電気による火花がガソリンに引火する危険がある。発火したり爆発したりすると、やけどや火災などを引き起こす。
ガソリン容器は車から十分に離し、地面に直接置いて給油する。
車に乗せたままの容器にガソリンを補給しない。車両のカーペットやプラスチック製の床材などが絶縁体となって静電気の逃げ場がなくなるので危険である。
可能であれば、機械を地面に降ろし、車輪を地面に接触させた状態で給油を行う。
機械を車に搭載したままで給油を行わなければいけない場合には大型タンクのノズルからでなく、小型の容器から給油する。
大型タンクのノズルから直接給油しなければならない場合には、ノズルを燃料タンクの口に常時接触させた状態で給油を行う。
燃料キャップの周囲をきれいに拭いてキャップを外す(図 21)。
燃料を補給する時は、タンク上面から約 25mm下のレベルを超えて給油しない。
これは、温度が上昇して燃料は膨張したときにあふれないように空間を確保するためである。燃料タンク一杯に入れないこと。
燃料タンクのキャップをしっかりとはめる。こぼれたガソリンはふき取る。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
油圧オイルタンクに約 32.2 リットルの高品質油圧オイルを満たして出荷しています。初めての運転の前に必ず油量を確認し、その後は毎日点検してください。推奨オイルの銘柄を以下に示します:
オールシーズン用 Toro プレミアム油圧オイルを販売しています(19 リットル缶または 208 リットル缶)。パーツカタログまたは代理店でパーツ番号をご確認ください。 |
代替製品: Toro のオイルが入手できない場合は、以下に挙げる特性条件および産業規格を満たすオイルを使用することができます。合成オイルの使用はお奨めできません。オイルの専門業者と相談の上、適切なオイルを選択してください:
Note: 不適切なオイルの使用による損害については弊社は責任を持ちかねますので、品質の確かな製品をお使い下さる様お願いいたします。
高粘度インデックス/低流動点アンチウェア油圧作動液, ISO VG 46 | |||
物性: | |||
粘度, ASTM D445 | cSt @ 40°C 44 - 50cSt @ 100°C 7.9 - 8.5 | ||
粘性インデックス ASTM D2270 | 140-160 | ||
流動点, ASTM D97 | -37°C~-45°C | ||
産業規格: | |||
ヴィッカース I-286-S (品質レベル), ヴィッカース M-2950-S(品質レベル), デニソン HF-0 |
Important: ISO VG 46 マルチグレードオイルは、広い温度範囲で優れた性能を発揮します。通常の外気温が高い(18℃~49℃) 熱帯地方では、ISO VG 68 オイルのほうが適切と思われます。
プレミアム生分解油圧オイル — Mobil EAL EnviroSyn 46H
Important: Mobil EAL EnviroSyn 46H は、トロ社がこの製品への使用を認めた唯一の合成生分解オイルです。このオイルは、トロ社の油圧装置で使用しているエラストマーに悪影響を与えず、また広範囲な温度帯での使用が可能です。このオイルは通常の鉱物性オイルと互換性がありますが、十分な生分解性を確保し、オイルそのものの性能を十分に発揮させるためには、通常オイルと混合せず、完全に入れ替えて使用することが望まれます。この生分解オイルは、モービル代理店にて 19 リットル缶または208リットル缶でお求めになれます。
Note: 多くの油圧オイルはほとんど無色透明であり、そのためオイル洩れの発見が遅れがちです。油圧オイル用の着色剤(20ml 瓶)をお使いいただくと便利です。1瓶で 15~22 リットルのオイルに使用できます。パーツ番号は P/N 44-2500。ご注文は Toro 代理店へ。この着色剤は、生分解オイルには使用できません。生分解オイルには食用色素をお使いください。
Important: 使用しているオイルの種類に関わらず、外気温が29 °Cを超える地域や、フェアウェイ刈りやバーチカットなどに使用するときには、オイルクーラ・キット(P/N 105-8339)を取り付けてください。
平らな場所に駐車する。
Note: マシンが使用直後でなく、油圧オイルが冷えた状態であることを確認してください。
補助オイルタンクの側面についている点検窓から内部をのぞいてオイル量を点検する(図 22)。
Note: オイル量が点検窓の2本の線の間にあればよい。
オイル量が下の線よりも少ない場合には、油圧オイルタンクのキャップを外し、適切な油圧オイルを、点検窓の2本の線の間までタンクにゆっくりと補給する。
Important: 油圧回路の汚染を防止するため、オイルの缶を開ける前に、缶のふたの表面をきれに拭ってください。また、給油ホースやロートなども汚れがないようにしてください。
Note: 異なるオイルを混ぜないよう注意する。
給油が終わったらキャップを締める。
Note: 油圧系の目視点検は入念に行ってください。オイル漏れ オイル漏れ、結合部のゆるみ、部品の脱落、接続や経路ミスなどに十分注意し、適切な措置をとってください。
タイヤは空気圧を高めに設定して出荷しています。運転前に正しいレベルに下げてください。
タイヤ空気圧はターフのコンディションに合わせて適宜変えてください:適正範囲の最低値は 0.55bar、最高値は0.83barです。
後輪の空気圧も適宜変えてください:最低値は 0.55 bar、最高値は 1.03 barです。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用開始後最初の 1 時間 |
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使用開始後最初の 10 時間 |
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200運転時間ごと |
|
適切なトルク締めを怠ると車輪の脱落や破損から人身事故につながる恐れがある。
運転開始から1-4時間後に1回と10時間後にもう1回、ホイールナットのトルク締めを行う; トルク値は 95-122 N.m(9.5-12.2 kg.m)。その後は 200 運転時間ごとに締め付けを行う。
慣らし運転期間中のオイル交換や初期整備作業については、機械に付属のエンジンマニュアルを参照してください。
運転開始直後の8 時間を試運転期間とします。
この期間中の取り扱いは、本機のその後の信頼性を確保する上で非常に重要ですから、各機能や動作を入念に観察し、小さな異常でも早期に発見・解決しておいてください。また、この期間中はオイル漏れや部品のゆるみの点検を頻繁におこなってください。
ブレーキの性能を最大限に発揮させるために、実際の使用前にブレーキの「慣らし掛け」をしておいてください。まずブレーキを十分に掛けた状態から、本機を芝刈り速度で運転し、臭いがするまでブレーキを加熱させます。この後、必要に応じてブレーキを調整してください; ブレーキの調整を参照。
Note: 芝刈機の下に物が落ちていないか確認してください。
着席し、駐車ブレーキをロックし、モードレバーをニュートラル位置にし、芝刈りレバーが解除になっていることを確認する。
走行ペダルから足を外し、ペダルがニュートラル位置にあることを確認する。
チョークを引いて 閉位置にし(エンジンが冷えている時)、スロットルレバーは中間位置にセットする。
エンジンを始動し、エンジンがスムーズに回転を続けられるように調整する。
なるべく早く OFF 位置に戻すようにする。
Note: エンジンが温かい時にはチョークは不要です。
エンジン始動後、以下を点検する:
スロットルをFAST 位置に動かし、芝刈りレバーを前に倒してみる。
Note: 全部のカッティングユニットが降下・回転すれば正常。
芝刈りレバーを後ろに引いてみる。
Note: カッティングユニットが停止し、一番上(移動位置)まで上昇すれば正常。
Important: エンジンを止める。各集草箱のリップとリールとが接触していないか確認してください。接触している場合には、プルアームで調整する; カッティングユニットを取り付ける(モデル 04610, 04611, 04616, 04618, 04619, 04624 のみ)を参照。
ブレーキを踏み、本機が動かないようにしておいて走行ペダルを前進・後退に踏み込んでみる。
上記を約1~2分間行う。モードレバーをニュートラル位置に戻して駐車ブレーキを掛け、エンジンを停止する。
オイル漏れがないか点検し、もしフィッティング部からオイルがにじんでいる場合にはフィッティングを締め付ける。
Note: 新車の場合には、ベアリングやリールがまだ固いために上記の点検をFAST 位置で行う必要がありますが、慣らし運転期間終了後は回転速度を下げて点検できるようになります。
Note: オイル漏れが止まらない場合には、トロ社代理店に連絡し必要に応じて部品交換などの措置を行う。
Important: 慣らし運転期間中は、モータやホイールのシールから、短期間、ごく少量のオイルがにじむことがあります。これはシールに適切な潤滑を与えるためであり、異常ではありません。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
|
インタロックスイッチは安全装置であり、これを取り外すと予期せぬ人身事故が起こり得る。
インタロックスイッチをいたずらしない。
作業前にインタロックスイッチの動作を点検し、不具合があれば作業前に交換修理する。
安全インタロックは、人身事故や車両を損傷するなどの危険が存在する場合に強制的に運転を停止する安全装置です。
以下の条件がそろっていないとインタロックが作動し、エンジンを始動することができません:
走行ペダルがニュートラルにセットされている。
モードレバーがニュートラルにセットされている。
以下の条件がそろっていないとインタロックが作動し、走行することができません:
駐車ブレーキが解除されている。
オペレータが運転席に着席している。
モードレバーが刈り込み位置か移動走行位置にセットされている。
モードレバーが刈り込み位置にない場合はインタロックが作動し、リールが回転しません。
以下の要領で、毎日インタロックの動作を確認してください:
着席し、走行ペダル「ニュートラル」位置、モードレバー「 ニュートラル」位置、駐車ブレーキが掛かっていることを確認する。この状態で走行ペダルを踏んでみる。インタロックによりペダルが動かないのが正常。動くのはインタロックの故障であるから直ちに修理する。
着席し、走行ペダル「ニュートラル」位置、モードレバー「 ニュートラル」位置、駐車ブレーキが掛かっていることを確認する。この状態からモードレバーを「芝刈り」または「移動」走行位置に切り換えてエンジンを始動してみる。エンジンが始動できないのが正常。動くのはインタロックの故障であるから直ちに修理する。
着席し、走行ペダル「ニュートラル」位置、モードレバー「 ニュートラル」位置、駐車ブレーキが掛かっていることを確認する。この状態からモードレバーを「芝刈り」または「移動」走行位置に切り換える。エンジンが停止すれば正常。動くのはインタロックの故障であるから直ちに修理する。
着席し、走行ペダル「ニュートラル」位置、モードレバー「 ニュートラル」位置、駐車ブレーキが掛かっていることを確認する。エンジンを掛ける。この状態からモードレバーを「芝刈り」走行位置に切り換え、運転席から立ち上がる。エンジンが停止すれば正常。動くのはインタロックの故障であるから直ちに修理する。
着席し、走行ペダル「ニュートラル」位置、モードレバー「 ニュートラル」位置、駐車ブレーキが掛かっていることを確認する。エンジンを掛ける。この状態から芝刈りレバーを「芝刈り」位置に切り換えてカッティングユニットを降下させる。カッティングユニットが降下しても回転しないのが正常。回転するのはインタロックの故障である。正しく修正する。
リークディテクタシステムは、油圧作動油のリークを早期に発見し、オペレータに知らせます。メインタンクの中のオイルの量が 118~177ml 少なくなると、タンク内部にあるフロートスイッチが作動します。1秒後にアラームが作動してオペレータに異常の発生を知らせます(図 25)。油圧オイルは運転中の温度上昇によって膨張しますが、この膨張分は補助タンクに逃がされ、主タンク内のオイルレベルは常に一定に保持されます。始動スイッチをOFF にするとオイルは主タンクに戻ってきます。
始動スイッチをON 位置とし、リークディテクタ・スイッチを後ろに倒して保持する。1秒後にアラームが鳴れば正常である。
スイッチから手を離す。
始動キーをON 位置にセットする。エンジンは始動させない。
油圧オイルタンクのキャップを取り、ストレーナを抜き取る。
汚れのない棒やドライバを差し込んで、フロートを軽く押さえてやる(図 26)。1秒後にアラームが鳴れば正常である。
フロートから手を離す。アラームが停止する。
ストレーナとキャップを元通りに取り付け、始動キーをOFF 位置にもどして終了。
芝刈り作業時に列を揃えやすいように、#2,#3集草バスケットに以下のようなマークを入れておきます:
各バスケットの外側のエッジから、127mm を測る。
その位置に白色テープか白ペンキで集草箱の縁と平行に目印を入れる(図 29)。
実際にグリーンの芝刈りを始める前に安全な場所で運転操作に十分慣れておいてください。特に機械の始動、停止、カッティングユニットの昇降動作、旋回などに習熟してください。運転技術に自信が生まれれば、機械の性能を十分に生かして頂くことができます。
グリーンに異物が落ちていないことを確認し、カップから旗を抜き、刈り込みの方向を決めます。刈り込みの方向は、前回の刈り込みの方向をもとにして決めます。いつも前回とは違う方向から刈るようにすると、芝が一定方向に寝てしまわないのできれいに刈ることができます。
エンジンはフルスロットル、モードは「芝刈り走行」モードでグリーンに入ります。
グリーンの一方の縁から刈り始め、細長いじゅうたんを敷くつもりで真っ直ぐに進んでください。
Note: このパターンで作業すると、無駄な重なりをなくし、固結を最小限に抑えながら、美しい縞模様を作ることができます。
集草箱の先端がグリーンの縁に掛かったところで芝刈りレバーを操作します。
Note: これによりカッティングユニットが芝面に下降しリールが回転を始めます。
Important: 1番ユニットは遅れて回転を開始します。このタイミングをつかむと、仕上げの外周刈りの手間を最小限にすることができます。
行きと帰りでのオーバーラップができるだけ小さくなるように運転します。
Note: グリーン内をぶれずにきれいに直進し、刈り込みの済んだ列との距離を一定に保って走るためには、車体前方 1.8 から 3 m のところに視線を置いて、刈り込み済みの済んでいる列にラインを合わせるようにするのがコツです(図 29および図 30)。ハンドルを目印にして距離を合わせても良いでしょう。その場合、ハンドルの縁と本機前方の目標ラインとを重ねて見ながら運転します。
集草バスケットの先端がグリーンの縁に掛かったところで芝刈りレバーを操作します。これによりリールの回転は停止し、カッティングユニットが上昇します。
Note: このタイミングが悪いとグリーンの縁を刈り込んでしまいます。一方、グリーンの外縁を刈り残しすぎると後の作業が多くなりますので、程よいタイミングを体得してください。
U ターンする場合、反対側に一旦ハンドルを切ってから旋回すると、楽に、しかも効率良く回ることができます。例えば右に旋回したいときには、軽く左に振ってから右に回ります。
Note: こうすると、U ターン後のライン合わせを楽に行うことができます。左回りの場合は右に振ります。気温が高いために芝草が弱っている時など以外は、できるだけ小さな半径でターンをする方が刈り込みを能率よく行うことができます。
Note: パワーステアリングの特性により、ハンドルは自動的には元の位置に戻りません。
Important: 絶対に、カッティングユニットを作動させたままでグリーンの上に停止してはいけません。ターフが損傷します。また、湿ったグリーンの上で長時間停車するとタイヤ跡が残ることがあります。
作業中にリークディテクタのアラームが鳴ったら、直ちにカッティングユニットを上昇させ、グリーンから退避してください。そして安全な場所に停止して原因を確かめてください。
最後にグリーンの外周を刈ります。これも前回と反対の方向から刈ってください。
Note: 常に天候や芝状態を考慮すること、毎回刈り込みの方向を変えることが大切です。
旗を戻して終了です。
集草箱にたまった刈りかすを捨てて、次のグリーンに移動します。
Note: 湿った重い刈りカスを入れたまま移動すると機体やエンジン、油圧系などに無理な力がかかるので避けてください。
リークディテクタのアラームが鳴るのは:
118~177ml のオイル漏れが発生した。
メインタンクの中のオイルの温度が下がったために、メインタンク内部のオイルの体積が 118~177ml 少なくなった。
アラームがなったら作業をできるだけ早く中止してオイル漏れがないか点検してください。グリーンで作業中にアラームが鳴った場合には、まずグリーンから退避するのが適当でしょう。リークを放置したまま作業を続行しないでください。オイル漏れが発見されず、誤報が疑われる場合には、車両のスイッチを一度 OFF にしてください。1~2 分すればオイル量が安定します。そして安全な場所でもう一度リークのないのを確認してから作業を再開してください。
オイル体積の減少による誤警報は、作業後に長時間のアイドリングをしているときに起こりやすいのです。また、油圧系に大きな負担を掛けた後に軽い作業に切り換えた場合にも、誤警報が起こりやすくなります。誤警報を避けるには、一度エンジンを停止させてしまうのが確実です。
マシンの移送には十分に強度のあるトレーラやトラックを使用してください。トレーラやトラックには、法令で定められたブレーキ、灯火類やマークを必ず取り付けてください。安全に関する注意事項はすべてよく読んでください。あなたご自身やご家族、ペット、周囲の人を事故から守るための情報です。
灯火類、低速走行車両の表示、リフレクタなどを装備せずに公道を横切ったり公道上を走行するのは事故やけがの原因となる危険行為である。
公道上などを走行しないこと。
移送に際しての準備:
トレーラを使用する場合には、トレーラを牽引車両に接続した後、安全チェーンを掛けてください。
ブレーキを使用する場合には、ブレーキの接続を行なってください。
トレーラまたはトラックにマシンを乗り入れる。
エンジンを停止し、キーを抜き取り、駐車ブレーキを掛け、燃料バルブを閉じる。
機体についているロープ掛けポイントを使い、チェーンやロープ、ワイヤなど適切なものでしっかりと機体をトレーラに固定する。
トラックやトレーラに積み込む場合には十分に注意して作業を行ってください。マシンの左右それぞれに細い歩み板を使用するのでなく、後タイヤの両外側よりも広い一枚板を使用することをお奨めします(図 31)。機体のフレームの後ろ下部分(左右の後輪の間)を後方に延長すると、マシンが後ろにのけぞるのを防止することができます。車幅をカバーできる広い歩み板を使うと、万一マシンが傾いても、歩み板がフレーム部材を支えるのでマシンが転倒する危険がありません。広い歩み板を使うことができない場合には、できるだけ車幅全体をカバーできるように板の数と置き方を工夫してください。
また、ランプ板の傾斜角度が15°以下となるよう、十分な長さの板を用意してください (図 31)。角度が大きすぎると機体の底部をこすって装置が破損する恐れがあります。また、後ろに転倒する危険性も高くなります。法面上や法面の近くでトラックやトレーラに積み込む場合にはトラックやトレーラが坂下になるように駐車して作業してください。これにより歩み板の角度を小さくすることができます。トレーラやトラックは、できるだけ荷床面が水平になるように駐車してください。
Important: 歩み板の上では旋回動作をしないでください;転落する危険があります。
歩み板を上る際には急加速を避け、歩み板をバックで下る際には急な減速をさけてください。どちらの操作も後ろに転倒する危険が高くなります。
マシンをトレーラなどに搭載する作業は、機体を転倒させる危険をはらんでおり、万一そのような事故が起こると死亡事故など重大な人身事故となる。
歩み板の上を運転する場合には安全に十分に注意すること。
積み込み作業中は必ずROPSを立て、シートベルトを着用して運転すること。箱型のトレーラに積載する場合には、ROPSが天井に引っかからないことを確認すること。
歩み板は幅の広いものを使用すること;マシンの左右それぞれに細い歩み板を使用しないこと。
細い歩み板を使わざるを得ない場合には、数枚の板を並べて機体よりも十分に広い斜面を作るようにする。
歩み板と路面との角度、および歩み板とトレーラの荷台の床面との角度が、いずれも15度を超えないようにすること。
歩み板を登るときに急加速をしないよう、また機体を後ろに転倒させないように注意する。
歩み板を下るときに急減速をしないよう、機体を後ろに転倒させないように注意する。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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芝刈り作業が終わったら、ホースと水道水で洗車してください。水圧が高いとシールやベアリングに浸水しますから ノズルは使用しない でください。洗車が終わったら、トラクションユニットおよびカッティングユニット各部の磨耗・損傷などの点検を行ってください。ブレーキシャフトアセンブリは、SAE 30 を塗りつけるか、スプレー式の潤滑剤を使って滑らかな動きの確保と防錆を行ってください。
Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。
Note: お使いの機械の電気回路図 や 油圧回路図 を入手したい場合には、www.Toro.com から、この機械に関する図面などをダウンロードすることができます。ホームページからマニュアルへのリンクなどをご活用ください。
Important: エンジンの整備に関しての詳細は、付属のエンジンマニュアルを参照してください。
始動キーをつけたままにしておくと、誰でもいつでもエンジンを始動させることができ、危険である。
整備・調整作業の前には必ずエンジンを停止し、キーを抜いておくこと。点火コードが点火プラグに触れないように十分離しておくこと。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用開始後最初の 1 時間 |
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使用開始後最初の 10 時間 |
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使用開始後最初の 25 時間 |
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使用開始後最初の 50 時間 |
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使用するごとまたは毎日 |
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50運転時間ごと |
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100運転時間ごと |
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200運転時間ごと |
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800運転時間ごと |
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2年ごと |
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点検項目 | 第週 | ||||||
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月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
インタロックの動作を点検する。 | |||||||
計器類の動作 | |||||||
リークディテクタの作動確認 | |||||||
ブレーキの動作を確認する。 | |||||||
燃料残量 | |||||||
油圧オイルの量 | |||||||
エンジンオイルの量を点検する。 | |||||||
冷却フィンの汚れを落とす。 | |||||||
エンジンのエアフィルタとプレクリーナの点検 | |||||||
エンジンからの異常音 | |||||||
リールとベッドナイフの摺り合わせを点検する。 | |||||||
油圧ホースの磨耗損傷を点検する。 | |||||||
オイル漏れなど。 | |||||||
タイヤ空気圧を点検する。 | |||||||
刈高の調整具合を点検する。 | |||||||
グリスアップ。1 | |||||||
刈り込み、昇降、ブレーキの各リンクの潤滑を行う。 | |||||||
塗装傷のタッチアップ | |||||||
1. 車体を水洗いしたときは整備間隔に関係なく直ちにグリスアップする。 |
要注意個所の記録 | ||
点検担当者名: | ||
内容 | 日付 | 記事 |
整備を行うときには運転席を取り外すことができます。
ラッチを外して運転席を倒す。支柱で支える。
座席下のワイヤハーネス(2本)のコネクタを外す。
座席を降ろし、回転軸を固定しているコッターピンを抜き取る(図 34)。
回転軸を左側に抜き取り、座席を前に引いて上に外す。
取り付けは上記と逆の手順で行う。
ジャッキや木材ブロックなどで機体を確実に固定してから作業を行ってください。
ジャッキを掛ける前にカッティングユニットを降下させてください。ジャッキアップ箇所は以下の通りです:
右側(ジャッキパッド部分)と、 ROPS(横転保護バー)のサポートブラケットの近く(図 35)。
左側:ステップの下
後ろ:キャスタフォーク
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
50運転時間ごと |
|
定期的に、全部のグリス注入部にNo.2汎用リチウム系グリスを注入します。通常の使用条件では 50 運転時間ごとに行います。
グリスアップ箇所は以下の通りです:
後ローラハブ・アセンブリ(3輪駆動キットを搭載している場合には、後ローラクラッチと外部ボールベアリング;1か所(図 36)
ステアリングフォークのシャフト:1か所(図 37)
ステアリングシリンダロッドの端部(図 37)
昇降アームのピボット(3か所)とピボットヒンジ(3か所)(図 38)
プルフレームのシャフトとローラ:12 か所(図 39)
ステアリングシリンダの端部(図 40)
昇降シリンダ:3か所(図 41)
走行ペダル (図 42)
グリスアップの手順は以下の通りです:
異物を押し込んでしまわないよう、グリスニップルをきれいに拭く。
ベアリング(又はブッシュ)からグリスがはみ出てくるのが見えるまで注入する。はみ出したグリスはふき取る。
カッティングユニットを外した時にはリールモータのスプラインシャフトと昇降アームとにグリスを塗布する。
芝刈り作業後の水洗いが終わったら、ピボット部にはSAE 30 エンジンオイルか潤滑剤(WD40)を塗布または吹き付けする。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
50運転時間ごと |
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100運転時間ごと |
|
50 運転時間ごと(悪条件下で使用している場合にはより短い間隔で)にプレクリーナ(スポンジ)を清掃、100 運転時間ごとにカートリッジを清掃します。
カバーを丁寧に清掃する(図 45)。
エアクリーナカバーをとめているクリップをゆるめてカバーを外す。
エレメントをエアクリーナに固定している蝶ナットを外す。
スポンジ(図 46)を点検し、汚れていればペーパーエレメントから外す。以下の要領で丁寧に清掃してください:
スポンジを温水と液体洗剤で押し洗いする。絞るとスポンジが破れるので押し洗いで汚れを落とす。
洗い上がったら、きれいなウェスにはさんで水分を取る。ウェスをよく押して水分を十分に取る。
スポンジを点検する時にはペーパーエレメントの状態も同時に点検する。エレメントの平たい面を軽く叩いて汚れを落とす。汚れがひどければ交換する。
スポンジ、ペーパーエレメント、カバーを元通りに取り付ける。
Important: エレメントを外したままでエンジンを運転しないこと。エンジンに大きな損傷が起きる場合があります。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用開始後最初の 25 時間 |
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100運転時間ごと |
|
最初の 25 運転時間でオイルとフィルタの初回交換を行います。その後は 100 運転時間ごとにこれらを交換します。
ドレンプラグ (図 47) を外してオイルを容器に受ける。オイルが抜けたらドレンプラグを取り付ける。
オイルフィルタ(図 47)を外す。新しいフィルタのガスケットに薄くエンジンオイルを塗る。
ガスケットがアダプタに当たるまで手でねじ込み、そこから更に 3/4~1 回転増し締めする。締めすぎないように注意すること。
クランクケースにオイルを入れる;エンジンオイルを点検するを参照。
使用済みオイルは適切に処分する。
Important: この調整の前に、スロットルコントロールとチョークコントロールが正しく調整されていることを確認してください。
この最終調整は、エンジンを回転させながら行う必要がある。可動部や高温部に触れると非常に危険である。
作業前に、走行システムはニュートラルとし、駐車ブレーキを確実に掛ける。
手足や顔や衣服を回転部やマフラやカッティングユニットの刃などに近づけないよう十分注意すること。
エンジンを始動し、ハーフスロットルで約5分間のウォームアップを行う。
スロットルコントロールを Slow 位置にセットする。アイドルストップねじを左に回して、スロットルレバーに当たらなくなるようにする。
調速アイドルスプリングアンカーの耳(図 49)を曲げて、エンジン速度を 1650±100 RPM に調整する。タコメータで速度を確認のこと。
ステップ3で設定した回転数よりも25~50 rpm 高くなるように、アイドルストップねじを右に回して調整する。
スロットルコントロールをFAST位置とする。高速アイドルスプリングアンカーの耳(図 49)を曲げて、エンジン速度を 3400±50 RPM に調整する。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
800運転時間ごと |
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点火プラグは、800 運転時間ごとに交換します。
エア・ギャップを 0.76mmに調整してください。
使用する点火プラグはチャンピオン(Champion)RC 14YC です。
Note: 点火プラグは非常に耐久性のある部品ですが、エンジンにトラブルが出た場合は必ず点検してください。
点火プラグを外した時にエンジン内部に異物が落ちないように、プラグの周囲をきれいに清掃する。
点火コードをプラグから外し、シリンダヘッドからプラグを外す。
電極 (側面と中央) と碍子の状態を点検する。
Important: 汚れその他の不具合のある点火プラグは交換してください。点火プラグにサンドブラストをかけたり、ナイフ状のもので削ったり、ワイヤブラシで清掃したりしないでください;プラグに残った細かい破片がシリンダ内に落ちる恐れがあります。
エアギャップを 0.76mm に調整する(図 50)。
正しく調整された点火プラグをガスケットシールと共にエンジンに取りつけ、23 N·m(200 in-lb = 2.3 kg.m)にトルク締めする。トルクレンチがない場合は十分に締めつける。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
800運転時間ごと |
|
燃料フィルタはインラインタイプで、燃料タンクとキャブレタの間に設置してあります(図 51)。800 時間ごと、又は燃料の流れが悪くなれば交換してください。フィルタに付いている矢印をエンジンの方に向けて取り付けてください。
ガソリンは非常に引火・爆発しやすい物質である。発火したり爆発したりすると、やけどや火災などを引き起こす。
エンジンが冷えてから燃料タンクからガソリンを抜き取る。この作業は必ず屋外の広い場所で行う。こぼれたガソリンはふき取る。
ガソリン取り扱い中は禁煙を厳守し、火花や炎を絶対に近づけない。
整備間隔 | 整備手順 |
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2年ごと |
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劣化・破損状況やゆるみが発生していないかを調べてください。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用開始後最初の 50 時間 |
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50運転時間ごと |
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バッテリーの電解液は常に正しいレベルに維持し、バッテリー上部を常にきれいにしておいてください。涼しい場所にマシンを格納しておくとバッテリーを長持ちさせることができます。
電解液の量は50運転時間ごとに点検します。格納中は30日ごとに点検します。
電解液には触れると火傷を起こす劇薬である硫酸が含まれている。
電解液を飲まないこと。また、電解液を皮膚や目や衣服に付けないよう十分注意すること。安全ゴーグルとゴム手袋で目と手を保護すること。
皮膚に付いた場合にすぐに洗浄できるよう、必ず十分な量の真水を用意しておくこと。
各セルへは、蒸留水またはミネラルを含まない水を適正レベルまで補給してください。但し、電解液の量が、各セルの内側についているスプリットリングの高さ以上にならないよう、注意してください。
バッテリー上部はアンモニア水または重曹水に浸したブラシで定期的に清掃してください。 清掃後は表面を水で流して下さい。 清掃中はセルキャップを外さないでください。
バッテリーのケーブルは、接触不良にならぬよう、端子にしっかりと固定してください。
バッテリーケーブルの接続手順が不適切であるとケーブルがショートを起こして火花が発生する。それによって水素ガスが爆発を起こし人身事故に至る恐れがある。
ケーブルを取り外す時は、必ずマイナス(黒)ケーブルから取り外す。
ケーブルを取り付ける時は、必ずプラス(赤)ケーブルから取り付け、それからマイナス(黒)ケーブルを取り付ける。
端子が腐食した場合は、 ケーブルを外し(マイナスケーブルから先に外すこと)、クランプと端子とを別々に磨いてください。磨き終わったらケーブルをバッテリーに接続し(プラスケーブルから先に接続すること)、端子にはワセリンを塗布してください。
カリフォルニア州
第65号決議による警告
米国カリフォルニア州では、この製品を使用した場合、ガンや先天性異常などを誘発する物質に触れる可能性があるとされております。
ヒューズは座席下にあります(図 52)。
走行ペダルがニュートラル位置にあるのに機体が動き出す場合にはトランスミッションの調整が必要です。
どちらか一方の前輪を浮かして機体を支える。
Note: 3輪駆動キット装着車の場合には後輪も浮かせてください。
エンジンを始動し、スロットルをSLOW にセット、浮いている前輪が回転していることを確認する。
エンジンを止め、以下の手順で調整する:
走行ケーブルを油圧トランスミッションのバルクヘッドに取り付けているジャムナット(図 53)を両方ともゆるめる。ジャムナットは調整ができるよう十分に、また均等にゆるめること。
Note: 偏芯ナットをトランスミッション上部に止めているナット(図 53)をゆるめる。
機能コントロールをニュートラル位置に、スロットルを Slow 位置にセットする。エンジンを掛ける。
どちらにも車輪が回らないように偏芯ナットを回して調整する。調整ができたら固定ナットを締める(図 53)。スロットルSLOW およびFAST 位置で調整が正しいことを確認する。
バルクヘッドのそれぞれの側から、ロックナットを均等に締め付けて、ケーブルを固定する(図 53)。ケーブルをねじらないように注意すること。
Note: モードレバーがニュートラル位置のときにケーブルが緊張していると、芝刈りモードや移動走行モードに切り換えたときにペダルを踏まなくても走り出してしまいます。
走行ペダルは最高速度を出せるように出荷時に調整されていますが、一杯に踏んでいるのにペダルストップに当たらないようになったら調整が必要です。また、最高速度を下げたい場合にも調整を行います。
モードレバーを「移動走行」位置にセットし、ペダルを一杯に踏み込めば最高速度となります。ケーブルに張力が掛かる前にペダルがストップ(図 54)に当たる場合には調整が必要です。
モードレバーを「移動走行」位置にセットし、ペダルストップを固定しているロックナットをゆるめる(図 54)。
ペダルストップを締め込んで、走行ペダルから離す。
ペダルに軽く力を掛けながら、ペダルストップの位置の微調整を行い、調整ができたらロックナットで調整を固定する。
Important: ケーブルに無理な張力が掛かるとケーブルの寿命が短くなりますから、張りすぎないよう注意してください。
ペダルを踏み、ペダルストップを固定しているロックナットをゆるめる。
希望する速度になるまでペダルストップをゆるめる。
ロックナットで調整を固定する。
製造時に6.1 km/hに調整していますが、ご希望に応じて変更することができます。
ペダルロックボルトのジャムナットをゆるめる(図 55)。
ボルトを右に回すほど刈り込み速度が速くなり、左へ回すほど遅くなります。
調整ができたらジャムナットを締めて走行速度をチェックする。必要に応じてこの操作を繰り返す。
両輪を均等に調整できるよう、機体両側にブレーキ調整ロッドがついています。以下の手順で調整します:
走行中にブレーキペダルを踏み、両輪が均等にロックするか調べる。
狭い場所や人の近くでのブレーキテストは大変危険である。
ブレーキ調整の前後に行うテストは、必ず人や障害物のない平坦で広い場所で行うこと。
ブレーキが片効きであれば、コッターピンとクレビスピンを外して、ブレーキロッドを外す(図 56)。
ジャムナットをゆるめ、クレビスを調整する(図 56)。
クレビスをシャフトに取り付ける(図 56)。
調整が終了したら、ブレーキペダルのあそびの量を点検する。ブレーキシューがドラムに接触するまでに、13~26mm の遊びがあるのが適切である。必要に応じて再調整する。
走行中にブレーキペダルを踏み、両輪が均等にロックするか調べる。必要に応じて調整する。
ブレーキは、毎年一度、慣らし掛けを行うことをお奨めします。ブレーキの調整 を参照。
本機のカッティングユニット昇降回路にはフローコントロールバルブ(図 57)がついています。このバルブは出荷時に約3 回転の開度に調整されていますが、作動油温度、作業速度などにより調整が必要になる場合があります。以下の手順で調整します:
Note: 油圧オイルの温度が十分上昇してから調整にかかってください。
運転席を上げ、センタープルフレーム用フローコントロールバルブ(図 57)を露出させる。バルブは油圧マニホルドの側面についている。
フローコントロールの調整ノブについているジャムナットをゆるめる。
中央のカッティングユニットの降下が遅すぎる場合、ノブを左に1/4 回転、降下が早すぎる場合は、右に1/4 回転させる。
希望の設定ができたらノブを固定し、ジャムナットを締める。
上昇位置(移動走行時)における前カッティングユニットの高さを調整するには、昇降シリンダを調整します。
カッティングユニットを床面まで降下させる。
調整するカッティングユニットの昇降シリンダのクレビスのジャムナットをゆるめる。
昇降アームからシリンダのクレビスを外す。
ロッドを回して適当な長さにする。
クレビスをシリンダに接続し、ジャムナットを締める。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用開始後最初の 50 時間 |
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800運転時間ごと |
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通常は800 運転時間でオイルとフィルタを交換します。
オイルが汚染されてしまった場合は油圧系統全体を洗浄する必要がありますのでトロ代理店にご連絡ください。汚染されたオイルは乳液状になったり黒ずんだ色なったりします。
フィルタ交換時期:
最初の 50 運転時間後
その後 800 運転時間ごと
フィルタ容器の周辺をウェスできれいにぬぐう(図 58)。フィルタの下に廃油受けを置いてフィルタを外す。
Note: オイルを抜かずにフィルタのみを交換する場合には、フィルタに入るラインに栓をしてください。
フィルタにオイルを入れ、ガスケットをオイルで湿し、ガスケットがフィルタヘッドに当たるまで手で回し入れる。その状態からさらに 3/4 回転締め付ける。
油圧オイルタンクと補助タンク(小さい方のタンク)に約 32 リットルの油圧オイルを入れる。油圧オイルの量を点検するを参照。
エンジンを始動させ、3~5分間のアイドリングを行ってオイルを全体に行き渡らせ、内部にたまっているエアを逃がす。エンジンを止め、油量を再点検する。
廃油は適切な方法で処理する。
Note: リークディテクタの警告音が鳴った場合は、一旦エンジンを停止し、オイル量が安定するまで数分待ってください。オイル量が安定したら、もう一度オイル量を点検してください。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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高圧で噴出する作動油は皮膚を貫通し、身体に重大な損傷を引き起こす。
油圧を掛ける前に、油圧ラインやホースに傷や変形がないか接続部が確実に締まっているかを確認する。
油圧のピンホールリークやノズルからは作動油が高圧で噴出しているので、絶対に手などを近づけない。
リークの点検には新聞紙やボール紙を使う。
油圧関係の整備を行う時は、内部の圧力を確実に解放する。
万一、噴射液が体内に入ったら、直ちに専門医の治療を受ける。
油圧ライン・油圧ホースにオイル漏れ、ねじれ、支持部のゆるみ、磨耗、フィッティングのゆるみ、風雨や薬品による劣化などがないか毎日点検してください。異常を発見したら必ず運転を行う前に修理してください。
バックラップ中にリールに触れると大けがをする。
リールその他の可動部に手指、足、衣類等を近づけないよう注意すること。
エンジンが動いている間は、止まったリールを絶対に手や足で回そうとしないこと。
平らな場所に駐車し、カッティングユニットを降下させ、エンジンを停止し、駐車ブレーキを掛ける。
運転席を上げてリールコントロールを露出させる。
各カッティングユニットのリールと下刃をバックラップ用に設定する;カッティングユニットのオペレーターズマニュアルを参照。
バックラップ中にエンジン速度を変えるとリールが停止することがある。
バックラップ中は絶対にエンジン速度を変えないこと。
バックラップはアイドル速度以外では行わないこと。
エンジンを始動し、アイドル回転にセットする。
バックラップレバーを逆転(R)位置にセットする(図 59)。
リール速度コントロールを 1 にセットする(図 59)。
モードレバーをニュートラルにセットし、昇降レバーを前に倒すとバックラップが始まる。
長い柄のブラシを使ってラッピングコンパウンドを塗布しながらラッピングを続ける。柄の短いブラシは絶対に使用しないこと。
リールが停止したり回転にムラがある場合は、速度設定を上げて回転を安定させてからもとの速度(或いは希望速度)に戻す。
バックラップ中にカッティングユニットを調整する必要が生じた場合は、カッティングユニット・コントロールレバー(ジョイスティック)を上昇位置に操作する。調整が終ったら4~8を行う。
バックラップするユニット全部に上記手順を行う。
バックラップが終了したら、バックラップレバーを F 位置に戻し、運転席を元にもどして固定し、カッティングユニットに付いているコンパウンドを完全に落とす。必要に応じてリールと下刃の間隔を調整する。リール回転速度コントロールを、希望の速度位置にセットする。
Important: バックラップレバーを F 位置に戻さないと、カッティングユニットの上昇などの操作をすることができません。
長期間にわたって保管する場合には以下のような作業を行ってください:
機体からゴミや刈りかすをきれいに取り除く。必要に応じてリールやベッドナイフの研磨を行う(カッティングユニットのオペレーターズマニュアルを参照のこと)。ベッドナイフやリールの刃にはさび止めを塗布する。グリスアップと機体各部の潤滑を行う;グリスアップを行うのページを参照。
タイヤに重量がかからないように完全にブロックする。
油圧オイルとフィルタを交換する。油圧ラインやフィッティングを注意深く点検し、必要に応じて交換する; 油圧オイルとフィルタの交換 と 油圧ラインとホースの点検を参照。
燃料タンクから燃料を抜き取る。エンジンを始動し、燃料切れで自然に停止させる。燃料フィルタを交換する;燃料フィルタの交換を参照。
エンジンがまだ暖かいうちに、エンジンオイルを抜き取る。新しいオイルを入れる;エンジンオイルとフィルタの交換を参照。
点火プラグを外し、SAE 30 オイルをシリンダ内に30ml 流し込み、クランクをゆっくり回転させて内部にオイルを十分に行き渡らせる。点火プラグを交換する;点火プラグの交換を参照。
シリンダ、エンジン、フィン、ブロアハウジングなどをきれいに清掃する。
バッテリーを取り外して完全充電する。充電終了後は、機体に取り付けて保存しても、機体から外したままで保存してもよい。機体に取り付けて保存する場合は、ケーブルを外しておいてください。温度が高いとバッテリーは早く放電しますので、涼しい場所を選んで保管してください。
可能であれば暖かで乾燥した場所で保管する。