保守
警告
適切な保守整備を行わないと車両が故障・破損したり、搭乗者や周囲の人間まで巻き込む人身事故を起こす恐れがある。
マニュアルに記載された作業を行って、マシンをいつも適切な状態に維持することが重要である。
Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。
Important: エンジンの整備に関しての詳細は、付属のエンジンマニュアルを参照のこと。
注意
始動キーをつけたままにしておくと、誰でもいつでもエンジンを始動させることができ、危険である。
整備作業の前には必ずキーを抜いておくこと。
推奨される定期整備作業
整備間隔 | 整備手順 |
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使用開始後最初の 8 時間 |
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使用開始後最初の 50 時間 |
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使用するごとまたは毎日 |
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25運転時間ごと |
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75運転時間ごと |
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100運転時間ごと |
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200運転時間ごと |
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400運転時間ごと |
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1500運転時間ごと |
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1年ごと |
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1年ごとまたは長期保管前 |
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整備前に行う作業
シリンダロックの使い方
警告
ローダアームが下がって人に当たると非常に危険である。
ローダーアームを上げたままで作業する必要がある場合は、必ず作業を開始する前にロックを掛けておく。
シリンダロックのかけ方
シリンダロックの取り外しと収納
Important: マシンを使用する前に、シリンダロックをロッドから外して、確実に収納してください。
-
エンジンを掛ける。
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アームを一番高い位置に上昇させる。
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エンジンを止め、キーを抜き取る。
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各シリンダロックを固定しているコッターピンとクレビスピンを外す。
-
シリンダロックを取り外すこと。
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アームを下降させる。
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シリンダロックを油圧ホースに取り付けて、クレビスピンとコッターピンで固定する(図 23)。
内部の機器へのアクセス
警告
エンジンを作動させたままでカバーやフードやスクリーンを開けると可動部に触れて大けがをする恐れがある。
カバーやフードやスクリーンを開く時は、必ず、エンジンを停止してキーを抜き取り、エンジンが冷えのを待つこと。
前アクセスカバーを取り外す。
-
平らな場所に停車して駐車ブレーキを掛ける。
-
ローダーアームを上昇させ、シリンダロックを取り付ける。
Note: ローダアームを上昇させずに前アクセスカバーを取り外す必要がある場合には、アームの下からカバーを抜き出すときにカバーや油圧ホースを傷つけないように十分注意してください。
-
エンジンを止め、キーを抜き取る。
-
ロッキングタブ(2枚)(図 24)を外す(図は上タブと左タブ)
-
機体からカバーを外す。
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必要な作業が終了したら、前アクセスカバーを元通りに取り付け、先ほど外したロッキングタブで固定する。
潤滑
エンジンの整備
エアクリーナの整備
整備間隔 | 整備手順 |
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200運転時間ごと |
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平らな場所に駐車し、駐車ブレーキ(搭載車では)を掛け、ローダーアームを下げる。
-
エンジンを止め、キーを抜き取る。
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エアフィルタのラッチを外し、ボディーからカバーを抜き出す(図 28)。
-
ダストカップ側をひねって開き、内部にあるゴミを捨てる。
-
エアフィルタカバーの内部を圧縮空気(2.05 bar (30 psi) 以下)できれいに清掃する。
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エアフィルタのボディーから、フィルタを静かに引き出す (図 28)。
Note: ボディの側面にフィルタをぶつけないように注意すること。
Important: フィルタは清掃しないでください。
-
フィルタに破れや油汚れがないか、ゴムシールに傷がないか点検する。明るい電球などにフィルタをかざして、フィルタに傷がないか点検する;傷がある場合はその部分が明るく抜けて見える。
破損しているフィルタは使用しない。
-
注意深くフィルタを取り付ける(図 28)。
Note: 取り付ける時、一次フィルタの外側リムをしっかり押さえて確実に装着してください。
Important: フィルタの真ん中(柔らかい部分)を持たないでください。
-
ダストキャップを下に向けてエアクリーナカバーを正しく取り付け、ラッチを掛ける(図 28)。
エンジンオイルについて
整備間隔 | 整備手順 |
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使用開始後最初の 50 時間 |
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使用するごとまたは毎日 |
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75運転時間ごと |
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オイルの種類:洗浄性オイル(API 規格 CH-4, CI-4 またはそれ以上)
クランクケースの容量:フィルタを含めて 3.2 リットル
粘度:
-
気温が-18° C以上の時期には 15W-40(推奨)または10W-30をお使いください。
-
気温が0° C以下の時期には 5W-30をお使いください。
エンジンオイルの量を点検する
-
平らな場所に駐車し、駐車ブレーキを掛け、ローダーアームを下げる。
-
エンジンを止め、キーを抜き取り、エンジンが冷えるまで待つ。
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後アクセスカバーを開く。
-
ディップスティック取り付け部の周辺をきれいにぬぐう(図 29)。
-
ディップスティックを抜き、先端の金属部分(図 29) をウェスできれいに拭く。
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ディップスティックを補給管の中にしっかりと差し込む(図 29)。
-
ディップスティックを抜き取り、オイルの量を見る。
-
油量が少なければ、オイル補給口のキャップの周囲をきれいに拭き、キャップを外す(図 29)。
-
バルブカバーの補給口から、ディップスティックの上側のマークまでオイルを補給する。
Note: オイルの種類:ディーゼルエンジン用オイル(API 規格 CH-4, CI-4 またはそれ以上);エンジンオイルとフィルタの交換を参照
Important: オイルの入れすぎは、かえってエンジンを傷めます。
-
オイルキャップとディップスティックを取り付ける。
-
後アクセスカバーを閉じる。
エンジンオイルとフィルタの交換
-
エンジンを始動し、5 分間程度運転する。
Note: オイルが温まって排出しやすくなります。
-
オイルが完全に抜けるように、排出口側がやや低くなるように駐車する。
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アームを下降させ、駐車ブレーキを掛け、エンジンを停止し、キーを抜き取る。
注意
エンジン停止直後は機器が高温になっている。不用意に触ると火傷を負う危険がある。
オイルやフィルタの交換時に高温部分に触れないように注意すること。
-
排出口の下に廃油受けを置く(図 30)。
-
クランプをゆるめ、プラグを外す(図 30)。
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オイルが完全に抜けたらプラグを元通りに取り付けてクランプで固定する。
Note: 廃油はリサイクルセンターに持ち込むなど適切な方法で処分する。
-
後アクセスカバーを開く。
-
オイルフィルタを外し、フィルタのアダプタ・ガスケットの表面をきれいに拭く(図 31)。
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フィルタの中央の穴から新しいオイルを入れる。オイルがねじ山部分にきたら一旦停止する。
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フィルタがオイルを吸収するまで 1-2 分間まち、吸収されなかった余分なオイルを出す。
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フィルタのガスケットにきれいなオイルを薄く塗る(図 31)。
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アダプタに新しいフィルタを取り付ける。ガスケットがアダプタに当たるまで手でねじ込み、そこから更に 1/2 回転増し締めする(図 31)。
-
オイル補給口のキャップ(図 29)を取り、所要量の約 80% のオイルを、バルブカバーから入れる。
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オイルの量を点検する。
-
ディップスティックの上の印に達するまで補給口から残りのオイルをゆっくりと補給する。
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キャップを取り付ける。
-
後アクセスカバーを閉じる。
燃料系統の整備
危険
燃料は非常に引火・爆発しやすい物質である。発火したり爆発したりすると、やけどや火災などを引き起こす。
燃料に関する注意事項の説明は燃料を補給する を参照してください。
燃料フィルタからの水抜き
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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平らな場所に駐車し、駐車ブレーキを掛け、ローダーアームを下げる。
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エンジンを止め、キーを抜き取る。
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後アクセスカバーを開く。
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ドレンバルブを開いてフィルタに溜まっている水を抜く(図 32)
Note: 燃料フィルタは、燃料タンクの底部に取り付けられています。
-
バルブを閉じる。
-
後アクセスカバーを閉じる。
燃料フィルタの交換
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
1年ごと |
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Important: 汚れているフィルタを再取り付けしないでください。
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平らな場所に駐車し、駐車ブレーキを掛け、ローダーアームを下げる。
-
エンジンを止め、キーを抜き取る。
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燃料タンクの下にある燃料バルブを閉じる(図 35)。
-
後アクセスカバーを開く。
-
ドレンバルブ(図 33)を開き、出てくる燃料を容器に受けて適切に処分する。
-
フィルタレンチを使って燃料フィルタを外す(図 33)。
-
取り付け面をきれいに拭く。
-
新しいフィルタのガスケットにきれいなエンジンオイルを薄く塗る。
-
新しいフィルタのガスケットが取り付け部に軽く当るまで手でねじ込み、そこからさらに ½ 回転締め付ける。
-
燃料タンクの下にある燃料バルブを開ける(図 35)。
-
燃料タンクから燃料を抜き取る;燃料系統からのエア抜きを参照。
-
エンジンを始動し、漏れがないか点検する。
燃料系統からのエア抜き
下記のいずれかの場合は、燃料システムのエア抜きを実施する必要があります:
-
新しいトラクションユニットを初めて始動する時、または長期保管後にトラクションユニットを始動する時
-
燃料切れでエンジンが停止して、燃料を補給した後の始動時
-
燃料系統の整備作業を行った後
-
平らな場所に駐車し、駐車ブレーキを掛け、ローダーアームを下げる。
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エンジンを止め、キーを抜き取る。
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後アクセスカバーを開く。
-
燃料フィルタの下に容器をおく(こぼれてくる燃料を受けられるように)。
-
燃料フィルタ上部についているエア抜きねじを開くと、ボウルに燃料が流れ込んでくる(図 34)。
-
燃料が途切れなくでてくるようになったらエア抜きねじを閉める。
-
エンジンの左側にあるエア抜きプラグ(燃料噴射ポンプの上部)を探し出し、ここにホースを接続して燃料受け容器まで導く。
-
エア抜きプラグを開き、燃料が連続的に流れ出すまでエンジンをクランキングさせる。
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エア抜きプラグを閉じる。
-
後アクセスカバーを閉じる。
燃料タンクの内部清掃
危険
燃料は非常に引火・爆発しやすい物質である。発火したり爆発したりすると、やけどや火災などを引き起こす。
-
燃料タンクからの燃料の抜き取りはエンジンが冷えてから行う。この作業は必ず屋外の広い場所で行う。こぼれた燃料はふき取る。
-
燃料取り扱い中は禁煙を厳守し、火花や炎を絶対に近づけない。
-
平らな場所に駐車し、駐車ブレーキを掛け、ローダーアームを下げる。
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エンジンを止め、キーを抜き取る。
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燃料タンクの下にあるホースについている燃料バルブを閉じる(図 35)。
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後アクセスカバーを開く。
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燃料フィルタについているクランプをゆるめ、フィルタからずらす。
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フィルタから燃料ホースを抜き取り、燃料バルブを開いて、落ちてくるガソリンを容器に受ける。
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燃料フィルタに燃料ラインを接続する。
-
ホースクランプを燃料フィルタの位置までずらして燃料ラインに固定する。
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後アクセスカバーを閉じる。
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燃料タンクの下にあるホースについている燃料バルブを図 35に示すように開く。
Note: 燃料タンクが空になったこの時に燃料フィルタを交換するのがベストです。
電気系統の整備
バッテリーの整備
警告
カリフォルニア州
第65号決議による警告
米国カリフォルニア州では、この製品を使用した場合、ガンや先天性異常などを誘発する物質に触れる可能性があるとされております。
バッテリーの表面はいつもきれいに、常にフル充電状態にしておきましょう。バッテリーやバッテリーボックスの清掃にはペーパータオルが便利です。端子部に腐食が発生した場合には、重曹水(水4:重曹1)で清掃します。きれいになった端子には、錆びないようにグリスを塗っておきます。
仕様: 12 V, 450 A(CCA)
警告
バッテリーケーブルの接続手順が不適切であるとケーブルがショートを起こして火花が発生する。それによって水素ガスが爆発を起こし人身事故に至る恐れがある。
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ケーブルを取り外す時は、必ずマイナス(黒)ケーブルから取り外し、次にプラス(赤)ケーブルを外す。
-
ケーブルを取り付ける時は、必ずプラス(赤)ケーブルから取り付け、それからマイナス(黒)ケーブルを取り付ける。
警告
バッテリーの端子に金属製品や車体の金属部分が触れるとショートを起こして火花が発生する。それによって水素ガスが爆発を起こし人身事故に至る恐れがある。
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バッテリーの取り外しや取り付けを行うときには、端子と金属部を接触させないように注意する。
-
バッテリーの端子と金属部を接触させない。
バッテリーの取り外し
危険
電解液には触れると火傷を起こす劇薬である硫酸が含まれている。
-
電解液を飲まないこと。また、電解液を皮膚や目や衣服に付けないよう十分注意すること。安全ゴーグルとゴム手袋で目と手を保護すること。
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皮膚に付いた場合にすぐに洗浄できるよう、必ず十分な量の真水を用意しておくこと。
バッテリーを充電する
警告
充電中は爆発性のガスが発生する。
充電中は絶対禁煙を厳守。バッテリーに火気を近づけない。
Important: バッテリーはいつもフル充電状態にしておきましょう(液の比重が1.265になる)。特に氷点下で保管する場合にはこのことを守ってください。
-
車体からバッテリーを取り外す;バッテリーの取り外しを参照。
-
25-30アンペアで10-15分、または4-6 アンペアで30分、バッテリーを充電する(図 36)。充電しすぎないように注意すること。
-
充電が終わったら、チャージャのプラグをコンセントから抜いてから、チャージャのリード線をバッテリー端子から外す()図 36。
バッテリーの清掃
Note: 端子や周囲が汚れていると自然放電しますので、バッテリーが汚れないようにしてください。
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平らな場所に駐車し、駐車ブレーキを掛け、ローダーアームを下げる。
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エンジンを止め、キーを抜き取る。
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機体からバッテリーを外す:バッテリーの取り外し。
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重曹と水でケース全体を洗う。
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真水でケースを仕上げ洗いする。
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腐食防止のために両方の端子部にワセリン(Grafo 112X: P/N 505-47)を薄く塗る。
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バッテリーを取り付ける; バッテリーの取り付けを参照。
後付けしたバッテリーの整備
本機にもともと搭載されているバッテリーはメンテナンスフリータイプです。別のバッテリーに交換した場合は、そのバッテリーのメーカーの指示に従って整備してください。
走行系統の整備
タイヤ空気圧を点検する
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
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どのタイヤも以下に示す規定値に調整して運転してください。測定はタイヤが冷えている状態で行うのが最も正確です。
圧力:1.03-1.38 bar (1.1-1.4 kg/cm2 = 15-20 psi)
Note: 砂地で使用する場合には、タイヤ空気圧を低く設定(=103 kPa=1.1 kg/cm2)するほうが柔らかい足元での走行性が向上します。
冷却系統の整備
冷却液の量を点検する
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
冷却液は水とエチレングリコール不凍液の 50/50 混合液です。毎日、エンジンを掛ける前に、冷却液の量を点検してください。
危険
エンジン停止直後にラジエターのキャップを開けると、高温高圧の冷却液が吹き出してやけどを負う恐れがある。
-
エンジンが熱いうちはラジエターのふたを開けないこと。キャップを開ける時には、必ず、ラジエターが十分に冷えるまで15分ぐらい待ってから行うこと。
-
ラジエターや周囲の高温部分に触れないように注意すること。
-
キャップを開けるときはウェスなどを使い、高温の水蒸気を逃がしながらゆっくりと開けること。
危険
回転中のシャフトやファンは人身事故の原因となる。
-
マシンは、必ず安全カバー類を取り付けた状態で運転すること。
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手、指、衣服などを、回転中のファンやシャフトに近づけないこと。
-
整備を行う前に、必ず平らな場所に駐車し、ローダーアームを降下させ、駐車ブレーキを掛け、エンジンを停止させてキーを抜き取る。
-
平らな場所に駐車し、ローダーアームを降下させ、駐車ブレーキを掛け、エンジンを停止する。
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エンジンのキーを抜き取ってエンジンが冷えるまで待つ。
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ラジエターのキャップを外し、冷却液の量を点検する(図 38)。
補給口の首の根元まで冷却液があればよい。
-
量が不足している場合は、補給口のキャップを外して補給する。
Important: 入れすぎないこと。
-
ラジエターのキャップを取り付け、確実に締め付ける。
ブレーキの整備
駐車ブレーキのテストを行う
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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駐車ブレーキを掛ける;駐車ブレーキレバーを参照。
-
エンジンを掛ける。
-
マシンをゆっくりと前進または後退させる操作を行う。
-
トラクションユニットが動き出す場合には、弊社代理店に修理を依頼する。
油圧系統の整備
油圧作動液の仕様
油圧オイルは以下の作動液のうちから選択してください:
-
トランスミッション/油圧装置用トロ・プレミアム・トラクタオイル(製品の詳細についは弊社代理店におたずねください)
-
オールシーズン用トロ・プレミアム油圧オイル(製品の詳細についは弊社代理店におたずねください)
-
上記製品のどちらも入手不可能な場合には、トラクタ用汎用油圧オイル(UTHF)に区分される製品をお使いいただけますが、必ず通常の石油系オイルをお選びください。以下に挙げる特性および産業規格をすべて満たしている必要があります。油圧オイルの性能や規格については専門業者にご相談ください。
Note: 不適切なオイルの使用による損害については弊社は責任を持ちかねますので、品質の確かな製品をお使い下さる様お願いいたします。
物性 粘度, ASTM D445 cSt at 40° C: 55-62 cSt at 100° C: 9.1-9.8 粘性インデックス: ASTM D2270 140 – 152 流動点, ASTM D97 -37 to -43°C 産業規格 API GL-4, AGCO Powerfluid 821 XL, Ford New Holland FNHA-2-C-201.00, Kubota UDT, John Deere J20C, Vickers 35VQ25, および Volvo WB-101/BM Note: 多くの油圧オイルはほとんど無色透明であり、そのためオイル洩れの発見が遅れがちです。油圧オイル用の着色剤(20ml 瓶)をお使いいただくと便利です。1瓶で 15-22 リットルのオイルに使用できます。ご注文は弊社代理店へ(パーツ番号は P/N 44-2500です)。
油圧オイルの量を点検する
整備間隔 | 整備手順 |
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25運転時間ごと |
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初めての運転の前に必ず油圧オイルの量を確認し、その後は25運転時間ごとに点検してください。
油圧オイルタンクの容量:56 リットル
油圧オイルの種類については油圧作動液の仕様を参照のこと。
Important: 必ず所定の油圧オイルを使用してください。規格外のオイルは油圧系統を破損させる恐れがあります。
油圧フィルタの交換
整備間隔 | 整備手順 |
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使用開始後最初の 8 時間 |
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400運転時間ごと |
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Important: 自動車用オイルフィルタを使用しないでください; 油圧系統に重大な損傷を起こすおそれがあります。
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平らな場所に停車し、駐車ブレーキ(あれば)を掛ける。
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ローダーアームを上昇させ、シリンダロックを取り付ける。
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エンジンを止め、キーを抜き取る。
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フードや前アクセスカバーを外す(装着車の場合)。
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フィルタの下にオイルを受ける容器をおく。
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古いフィルタ(図 40)を外し、取り付けアダプタ部の表面をきれいに拭く。
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新しいフィルタのゴム製ガスケットにきれいな油圧オイルを薄く塗る(図 40)。
-
アダプタに新しいフィルタを取り付ける(図 40)。ゴム製ガスケットがアダプタに当たるまで手でねじ込み、そこから更に 1/2 回転増し締めする。
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こぼれたオイルを拭き取る。
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エンジンを始動して2分間運転し、システム内のエアをパージする。
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エンジンを停止させ、オイル漏れがないか点検する。
警告
高圧で噴出する作動油は皮膚を貫通し、身体に重大な損傷を引き起こす。万一、油圧オイルが体内に入った場合には、この種の労働災害に経験のある施設で数時間以内に外科手術を受けないと壊疽(えそ)を起こす。
-
油圧のピンホールリークやノズルからは作動油が高圧で噴出しているので、絶対に手などを近づけない。
-
リークの点検には新聞紙やボール紙を使い、決して手で直接確かめない。
-
-
油圧オイルタンク内のオイル量を点検し(油圧オイルの量を点検するを参照)、不足している場合には、ディップスティックのマークまで油圧オイルを補給する。入れすぎないこと。
-
フードや前アクセスカバーを取り付ける(装着車の場合)。
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シリンダロックを外して所定場所に保管し、ローダーアームを下降させる。
油圧オイルの交換
整備間隔 | 整備手順 |
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1年ごと |
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平らな場所に駐車する。
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ローダーアームを上昇させ、シリンダロックを取り付ける。
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エンジンを止め、キーを抜き取り、エンジンが冷えるまで待つ。
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フードや前アクセスカバーを外す(装着車の場合)。
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廃油受け(60 リットル程度入る大きめのもの)を、機体の下に置く。
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油圧オイルタンクの下についているドレンプラグを外してオイルが完全に排出されるのを待つ。
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プラグを取り付ける。
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油圧オイルタンクに約 57 リットルの油圧オイルを入れる;油圧作動液の仕様を参照。
Note: 廃油はリサイクルセンターに持ち込むなど適切な方法で処分する。
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フードや前アクセスカバーを取り付ける(装着車の場合)。
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シリンダロックを外して所定場所に保管し、ローダーアームを下降させる。
油圧ラインの点検
整備間隔 | 整備手順 |
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100運転時間ごと |
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1500運転時間ごと |
|
警告
高圧で噴出する作動油は皮膚を貫通し、身体に重大な損傷を引き起こす。万一、油圧オイルが体内に入った場合には、この種の労働災害に経験のある施設で数時間以内に外科手術を受けないと壊疽(えそ)を起こす。
-
油圧のピンホールリークやノズルからは作動油が高圧で噴出しているので、絶対に手などを近づけない。
-
リークの点検には新聞紙やボール紙を使い、決して手で直接確かめない。
洗浄
よごれを落とす。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
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Important: 冷却シュラウドを外して運転するとオーバーヒートしてエンジンが損傷します。
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平らな場所に駐車し、ローダーアームを上昇させ、シリンダロックを取り付ける。
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エンジンを止め、キーを抜き取る。
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前アクセスカバーを取り外す。
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グリルについている汚れを落とす。
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後アクセスカバーを開く。
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エアクリーナについた汚れはふき取る。
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エンジンについている汚れをブラシやブロアで落とす。
Important: 汚れは水で洗い流さず、ブロアで吹き飛ばしてください。水で清掃する場合には、電気部品や油圧バルブをぬらさないように十分注意してください。高圧の水は使用しないでください。圧力洗浄器を使うと、電気系統や油圧バルブに水が浸入し、トラブルの原因となります。
-
前後のアクセスカバーを元通りに取り付ける。
-
シリンダロックを外して所定場所に保管し、ローダーアームを下降させる。