整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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この機械はリール式の回転刃を使用する歩行型の芝刈り機であり、そのような業務に従事するプロのオペレータが運転操作することを前提として製造されています。この製品は、集約的で高度な管理を受けているゴルフ場やスポーツフィールドの芝生、あるいは商用目的で使用される芝生に対する刈り込み管理を行うことを主たる目的として製造されております。
Important: この機械に本来の性能を発揮させ安全にお使いいただくために、このオペレーターズマニュアルに記載されている内容を十分にご理解ください。適切な講習を受けなかったり、正しい操作方法を守らなかったりすると、けがをする恐れがあります。安全な運転操作や安全確保のためのヒントなどについて、より詳しい情報はこちらへ:www.Toro.com。
整備について、また純正部品についてなど、分からないことはお気軽に弊社正規代理店におたずねください。お問い合わせの際には、必ず製品のモデル番号とシリアル番号をお知らせください。図 1にモデル番号とシリアル番号を刻印した銘板の取り付け位置を示します。いまのうちに番号をメモしておきましょう。
Important: シリアル番号デカルに QR コードがついている場合は、スマートフォンやタブレットでスキャンすると、製品保証、パーツその他の製品情報にアクセスできます。
この説明書では、危険についての注意を促すための警告記号(図 2)を使用しております。これらは死亡事故を含む重大な人身事故を防止するための注意ですから、必ずお守りください。
この他に2つの言葉で注意を促しています。重要 は製品の構造などについての注意点を、注はその他の注意点を表しています。
標高が1,500-2,400 m の現場でこの機械を使用する場合には、高地対応キットをお買い求めいただくことが必要です。代理店にご相談ください。
この製品は、関連するEU規制に適合しています。詳細については、DOC シート(規格適合証明書)をご覧ください。
カリフォルニア州の森林地帯・潅木地帯・草地などでこの機械を使用する場合には、エンジンに同州公共資源法第4442章に規定される正常に機能するスパークアレスタが装着されていること、エンジンに対して森林等の火災防止措置をほどこされていることが義務づけられており、これを満たさない機械は、第4442章または4443章違犯となります。
カリフォルニア州
第65号決議による警告
カリフォルニア州では、この製品に使用されているエンジンの排気には発癌性や先天性異常などの原因となる物質が含まれているとされております。
バッテリーやバッテリー関連製品には鉛が含まれており、カリフォルニア州では発ガン性や先天性異常を引き起こす物質とされています。取り扱い後は手をよく洗ってください。
この機械は、EN ISO 5395:2013 規格およびANSI B71.4-2017 規格に適合しています。
この機械は手足を切断したり物をはね飛ばしたりする能力があります。重大な人身事故を防ぐため、すべての注意事項を厳守してください。
この機械は本来の目的から外れた使用をすると運転者本人や周囲の人間に危険な場合があります。
エンジンを始動する前に必ずこのオペレーターズマニュアルをお読みになり、内容をよく理解してください。
機械の可動部の近くには絶対に手足を近づけないでください。
ガードなどの安全保護機器が正しく取り付けられていない時は、運転しないでください。
排出口の近くに手足などを近づけないでください。周囲の人を十分に遠ざけてください。
作業場所に子供を近づけないでください。子供に運転させないでください。
整備、燃料補給、詰まりの解除作業などを行う前には、必ずエンジンを停止させてください。
間違った使い方や整備不良は人身事故などの原因となります。事故を防止するため、以下に示す安全上の注意や安全注意標識のついている遵守事項は必ずお守りください 「注意」、「警告」、および「危険」 の記号は、人身の安全に関わる注意事項を示しています。これらの注意を怠ると死亡事故などの重大な人身事故が発生する恐れがあります。
このマニュアルの他の場所に書かれている注意事項も必ずお守りください。
危険な部分の近くには、見やすい位置に安全ラベルや指示ラベルを貼付しています。破損したりはがれたりした場合は新しいラベルを貼付してください。 |
Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。
この作業に必要なパーツ
ボルト(⅜ x ¾") | 2 |
Note: マシンにウェイトロッドを取り付ける手順については、カッティングユニットのオペレーターズマニュアルを参照してください。
平らな場所で走行ドラムを接地させて駐車する。
キックスタンドを下げ、ロッキングピンを差し込んでキックスタンドを整備位置に固定する(図 5)。キックスタンドをロックして機体を支える。
Note: カッティングユニットを取り外す時は必ずキックスタンドをこの整備位置にセットしてください。この位置にセットしておけば、ユニットを外したときにマシンが後ろに倒れません。
カッティングユニットをトラクションユニットの下に押し込み、次に左に押してトランスミッションのカップリングに接続する(図 6)。
マシンのフレームを前進させて、カッティングユニットのピボットアームに接続する(図 7)。
マシンのフレームをカッティングユニットのピボットアームに固定する;ボルト(⅜ x ¾") 2 本を使用する(図 7)。
キックスタンドのロッキングピンを外してスタンドを上に跳ね上げ、格納 位置にする。
カッティングユニットの刈高を設定する;カッティングユニットの オペレーターズマニュアルを参照。
この作業に必要なパーツ
移動用タイヤ — 移動走行用ホイールキット(モデル No. 04123(オプション)) | 2 |
エンジンオイルの量を点検する;エンジンオイルの量を点検するを参照。
この作業に必要なパーツ
製造年表示ステッカー | 1 |
CE 地域内でこのマシンを使用する場合には、シリアル番号の銘板の近くに製造年表示ステッカーを貼り付けてください:図 11を参照。
この作業に必要なパーツ
集草バスケット | 1 |
バスケットのハンドルをつかむ。
バスケットのリップ部をカッティングユニットの左右のサイドプレートの中央部に合わせて前ローラの上にセットする(図 12)。
フレームループの上からバスケットを取り付ける(図 12)。
Important: もしバスケットを落としてしまった場合には、バスケットの下側リップにあるピッチアームの接触点(図 13)が破損していないか点検してください。曲がっている場合には真っ直ぐに直してから使用してください。ピッチアームが曲がったままの状態でバスケットを使用すると、バスケットとカッティングユニットが接触して無用な騒音が発生したり、バスケットやカッティングユニットに破損が生じる可能性があります。
運転開始直後の8 時間を試運転期間とします。
運転開始後の数時間の取り扱いがその機械の信頼性に大きな影響を与えます。各機能や動作を入念に観察し、小さな異常でも早期に発見・解決しておいてください。また、慣らし運転期間中はオイル漏れや部品のゆるみの点検を頻繁におこなってください。
慣らし運転期間中のオイル交換や初期整備作業については、エンジンのオーナーズマニュアルを参照してください。
走行&リール制御レバー(図 17)はコントロールパネル右前側にあります。
走行用には 2 つのレバーポジションがあります:ニュートラルと前進です。このレバーを走行—前進(移動走行)位置にするか、または —前進 およびリール回転—回転 位置にすると、走行を開始します(図 17)。
Note: レバーを操作するには、まずオペレータプレゼンスコントロールを握りこむ必要があります。
リール制御用にも 2 つのポジションがあります:接続(回転)と解除(回転停止)です。レバー上部を左側に倒し、次に前進走行 —前進 とリール駆動—回転 位置にすると、リールが回転して刈り込みを開始します。レバーを右に倒して走行—前進(移動走行)にするとリールの回転が解除されますが、前進走行は継続します。ニュートラルにしてリール駆動を—回転停止位置にするとリールの回転も走行も停止します(図 17)。
Note: 運転中にOPCから手を離すと、レバーがニュートラルに戻り、マシンが停止します。
常用ブレーキ(図 18)は、ハンドルの左前側にあります。レバーを手前に引くとブレーキが掛かります。
走行するときには必ずブレーキを解除してください。ブレーキを掛けた状態でマシンを走行させると、マシンは動きますが、抵抗が大きいためにパワー消費が増大しますから注意が必要です。
駐車ブレーキのラッチ(図 18)は常用ブレーキと共に使用します。ラッチをブレーキハンドル側に回すと駐車ブレーキがロックされます。ブレーキレバーを引くと解除されます。
Note: ラッチが掛かった状態では走行コントロールレバーを操作することはできません。
ON/OFF スイッチ(図 15)はコントロールパネルの上面にあります。エンジン始動時にはON とし、停止する時にはOFFとします。
走行レバーを入れる前に、このオペレータコントロール(図 15)を「入」にしておく必要があります。運転中にOPCを解除すると、走行レバーはニュートラルに戻りますが、エンジンは停止しません。
チョークレバー(図 19)は、エンジンの左前側にあります。通常運転RUN位置とチョークCHOKE位置の2つの操作位置があります。エンジンが冷えた状態で始動する時はCHOKE位置に、始動後はRUN位置とします。
スタータのハンドル(図 21)を引くとエンジンが始動します。
キックスタンド(図 23)はマシンの後部にあります。車輪やカッティングユニットの付け外しを行う時に、キックスタンドを使用します。
移動走行タイヤの着脱のためにキックスタンドを操作するには、スタンドを床面まで下げ、ループを足で踏みつけた状態のままで、機体下部についているハンドルを持ってマシンを後方に引いてください(図 22)。
機体は重いので、正しく持ち上げないと背中を傷める恐れがあります。
キックスタンドに載せた足をしっかりと踏ん張り、機体中央下部についているハンドルだけで機体を引き上げてください。この方法以外のやり方で機体を持ち上げようとするとけがをする恐れがあります。
リールを外している間にマシンが後ろに倒れないように、キックスタンドを下げて、ロッキングピンを差し込んでキックスタンドを整備位置にロックします(図 24)。
幅 | 82.5 cm |
高さ | 104.8 cm |
全長(集草バスケットを含む) | 152.4 cm |
純重量(11 枚刃カッティングユニットと集草バスケットを装着した状態で) | 117kg |
刈幅 | 46 cm |
刈高 | 1.5-7.5 mm(マイクロカット・ベッドナイフ使用時) |
クリップ周期 | 調整可能(カッティングユニットのオペレーターズマニュアルを参照) |
幅 | 90.1 cm |
高さ | 104.8 cm |
全長(集草バスケットを含む) | 152.4 cm |
純重量(11 枚刃カッティングユニットと集草バスケットを装着した状態で) | 117.9kg |
刈幅 | 53.3 cm |
刈高 | 1.5-7.5 mm(マイクロカット・ベッドナイフ使用時) |
クリップ周期 | 調整可能(カッティングユニットのオペレーターズマニュアルを参照) |
トロが認定した各種のアタッチメントやアクセサリがそろっており、マシンの機能をさらに広げることができます。 詳細は弊社の正規サービスディーラ、または代理店へお問い合わせください;弊社のウェブサイト www.Toro.com でもすべての認定アタッチメントとアクセサリをご覧になることができます。
せっかく手に入れた大切な機械を守り、確かな性能を維持するために、交換部品はトロの純正部品をご使用ください。純正パーツは、トロが設計・指定した、完成品に使用されているものと全く同じ、信頼性の高い部品です。確かな安心のために、トロの純正にこだわってください。
Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。
子供やトレーニングを受けていない大人には、絶対に運転や整備をさせないでください。地域によっては機械のオペレータに年齢制限を設けていることがありますのでご注意ください。オーナーは、オペレータ全員にトレーニングを受講させる責任があります。
安全な運転操作、各部の操作方法や安全標識などに十分慣れておきましょう。エンジンの緊急停止方法に慣れておきましょう。
オペレータプレゼンスコントロール(装着マシンの場合)やインタロックスイッチなどの安全装置が正しく機能しているか、また安全カバーなどが外れたり壊れたりしていないか点検してください。これらが正しく機能しない時には機械を使用しないでください。
これから機械で作業する場所をよく確認し、作業の邪魔になるもの、機械に巻き込まれそうなものはすべて取り除きましょう。
作業場所を良く観察し、安全かつ適切に作業するにはどのようなアクセサリやアタッチメントが必要かを判断してください。
燃料の取り扱いに際しては安全に特にご注意ください。燃料は引火性が高く、気化すると爆発する可能性があります。
燃料取り扱い前に、引火の原因になり得るタバコ、パイプなど、すべての火気を始末してください。
エンジン回転中などエンジンが高温の時には、燃料タンクのふたを開けたり給油したりしないでください。
締め切った場所では燃料の補給や抜き取りをしないでください。
ガス湯沸かし器のパイロット火やストーブなど裸火や火花を発するものがある近くでは、機械や燃料容器を保管・格納しないでください。
燃料がこぼれたら、エンジンを始動せずにマシンを別の場所に動かし、気化した燃料ガスが十分に拡散するまで引火の原因となるものを近づけないでください。
日常整備を行う;毎日の整備作業を実施するを参照。
使用ごと或いは8運転時間ごとにエンジンオイルの量を点検してください;エンジンオイルの量を点検するを参照。
燃料タンク容量:3.0 リットル
推奨燃料:オクタン価 87 以上の無鉛ガソリンを使ってください(オクタン価評価法は(R+M)/2 を採用)。
エタノール:エタノールを添加(10% まで)したガソリン、MTBE(メチル第3ブチルエーテル)添加ガソリン(15% まで)を使用することが可能です。エタノールとMTBEとは別々の物質です。エタノール添加ガソリン(15% 添加=E15)は使用できません。
エタノール含有率が 10% を超えるガソリンは絶対に使用してはなりません:たとえば E15(含有率 15%)、E20(含有率 20%)、E85(含有率 85%がこれにあたります。
メタノールを含有するガソリンは使用できません。
燃料タンクや保管容器でガソリンを冬越しさせないでください。 冬越しさせる場合には必ずスタビライザ(品質安定剤)を添加してください。
ガソリンにオイルを混合しないでください。
機械の性能を十分発揮させるために、きれいで新しい(購入後30日以内)燃料を使ってください。
これらの燃料を使用した場合には性能が十分に発揮されず、エンジンに損傷が発生する恐れがあり、仮にそのようなトラブルが発生しても製品保証の対象とはなりません。
燃料は非常に引火・爆発しやすい物質である。発火したり爆発したりすると、やけどや火災などを引き起こす。
燃料補給は必ず屋外で、エンジンが冷えた状態で行う。こぼれた燃料はふき取る。
箱型トレーラに本機を搭載した状態では、絶対に本機への燃料補給をしてはならない。
燃料タンク一杯に入れないこと。給油は燃料タンクの首の根元から 6-13 mm 程度下までとする。これは、温度が上昇して燃料は膨張したときにあふれないように空間を確保するためである。
燃料取り扱い中は禁煙を厳守し、火花や炎を絶対に近づけない。
燃料は安全で汚れのない認可された容器に入れ、子供の手の届かない場所で保管する。30 日分以上の買い置きは避ける。
運転時には必ず適切な排気システムを取り付け正常な状態で使用する。
燃料を補給中、静電気による火花が燃料に引火する危険がある。発火したり爆発したりすると、やけどや火災などを引き起こす。
燃料容器は車から十分に離し、地面に直接置いて給油する。
車に乗せたままの容器に燃料を補給しない。車両のカーペットやプラスチック製の床材などが絶縁体となって静電気の逃げ場がなくなるので危険である。
実行可能であれば、給油は、機械をトラックやトレーラから地面に降ろし、機体を接地させた状態で行ってください。機械を車両に搭載したままで給油しなければいけない場合には、大型タンクのノズルからでなく、小型の容器から給油する。
大型タンクのノズルから直接給油しなければならない場合には、ノズルを燃料タンクの口に常時接触させた状態で給油を行う。
燃料を飲み込むと非常に危険で生命に関わる。また気化した燃料に長期間ふれると身体に重篤な症状や疾病を引き起こす。
燃料蒸気を長時間吸わないようにする。
ノズルや燃料タンク、コンディショナーのボトルの口などに顔を近づけないこと。
皮膚についた場合には、石鹸と水で十分に洗い流す。
燃料キャップ(図 25)の周囲をきれいに拭いてからキャップを外す。フィルタスクリーンの下まで給油する。
Important: 燃料を入れすぎないでください。
タンクにキャップをはめ、こぼれた燃料は必ず拭き取る。
下の表を参考にして、ターフの状態に適した設定を行ってください。
ベッドバー:標準およびオプション(フレックス/eFlex 2120) | |||
パーツ番号 | 内容 | 刈り込み角度 | 補足説明 |
106-2468-01 | 非アグレッシブ | 弱め | 赤、標準 |
99-3794-03 | アグレッシブ | 強め | 黒 |
ベッドバー:標準およびオプション(フレックス/eFlex 1820) | |||
110-2282-01 | 非アグレッシブ | 弱め | 赤、標準 |
110-2281-03 | アグレッシブ | 強め | 黒 |
ベッドナイフ:標準およびオプション(フレックス/eFlex 2120) | |||
パーツ番号 | 内容 | 刈高調整範囲 | 補足説明 |
115-1880 | マイクロカット・エッジマックス | 1.6-3.2 mm | 標準装備 |
93-4262 | マイクロカット | 1.6-3.2 mm | |
108-4303 | 先長マイクロカット | 1.6-3.2 mm | 食い込みを弱くする場合 |
115-1881 | トーナメント・エッジマックス | 3.2-6.4 mm | |
93-4263 | トーナメント | 3.2-6.4 mm | |
108-4302 | 先長トーナメント | 3.2-6.4 mm | 食い込みを弱くする場合 |
93-4264 | ローカット | 6.4 mm 以上 | |
ベッドナイフ:標準およびオプション(フレックス/eFlex 1820) | |||
117-1530 | マイクロカット・エッジマックス | 1.6-3.2 mm | 標準装備 |
98-7261 | マイクロカット | 1.6-3.2 mm | |
110-2300 | 先長マイクロカット | 1.6-3.2 mm | 食い込みを弱くする場合 |
98-7260 | トーナメント | 3.2-6.4 mm | |
117-1532 | トーナメント・エッジマックス | 3.2-6.4 mm | |
110-2301 | ローカット | 6.4 mm 以上 |
ローラ(フレックス/e-フレックス 2120) | |||
パーツ番号 | 内容 | 直径/材質 | 補足説明 |
04255 | 細溝付き | 6.4 cm(2.5")/アルミニウム | 細溝タイプ |
04256 | 広溝付き | 6.4 cm(2.5")/アルミニウム | 芝生への食い込みがより大きい広溝タイプ |
04257 | フルローラ | 6.4 cm(2.5")/スチール | 沈み込みが一番少ない |
04258 | 細溝付き(長尺) | 6.4 cm(2.5")/アルミニウム | 左右のエッジの支え力が大きい;4.3 cm 長い |
04267 | パスパラム | 6.4 cm(2.5")/アルミニウム | 芝生への食い込をソフトにした、細溝タイプ |
115-7356 | 後ローラ | 5.1 cm(2.0")/アルミニウム | 標準後ローラ |
120-9595 | 後ローラ | 5.1 cm(2.0")/スチール | スチール, 後 |
ローラ(フレックス/e-フレックス 1820) | |||
120-9607 | 細溝付き | 6.4 cm(2.5")/アルミニウム | 細溝タイプ |
120-9609 | 広溝付き | 6.4 cm(2.5")/アルミニウム | 芝生への食い込みがより大きい広溝タイプ |
120-9611 | フルローラ | 6.4 cm(2.5")/スチール | 沈み込みが一番少ない |
121-4681 | 細溝付き(長尺) | 6.4 cm(2.5")/アルミニウム | 左右のエッジの支え力が大きい;4.3 cm 長い |
120-9605 | 後ローラ | 5.1 cm(2.0")/アルミニウム | 標準後ローラ |
Note: 出荷時には、ハンドルを一番低い位置にセットしてあります。通常は、ハンドルを一番高い位置まで引き出して使用します。
ハンドルを左右のハンドルクランプに固定しているキャリッジボルトとナット各3をゆるめる(図 26)。
ゆっくりとハンドルを左右均等に引き出し、使いやすい高さにする。
キャリッジボルトとナットを締めてハンドルを固定する。
コンソールのカバーを取り外す。
スロットルコントロールを固定している2つの固定具をゆるめる(図 28)。
スロットルコントローラの位置を希望位置に調整する。
スロットルコントロールを固定する。
先ほど取り外したコンソールカバー。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
インタロックスイッチは安全装置であり、これを取り外すと予期せぬ人身事故が起こり得る。
インタロックスイッチをいたずらしない。
作業前にインタロックスイッチの動作を点検し、不具合があれば作業前に交換修理する。
キックスタンドを立てる(スタンドを足で下げながらハンドルで機体を持ち上げて機体をスタンドで支える。
エンジンを掛ける。
OPC を解除した状態で、走行レバーを入れる(図 29)。レバーが入らなければ正常。走行レバーが入るのはインタロックシステムの異常であるから修理する。必ず修理してから使用すること;走行インタロックスイッチの整備 を参照。
OPC を押し、走行レバーを入れた状態から OPC を解除する(図 29)。走行レバーが外れれば正常。走行レバーが外れないのはインタロックシステムの異常であるから修理する。必ず修理してから使用すること;走行インタロックスイッチの整備 を参照。
OPC を押し、シフトレバーを左に入れた状態から走行・リール回転にセットし、OPC を解除する(図 29)。走行レバーが外れれば正常。走行レバーが外れないのはインタロックシステムの異常であるから修理する。必ず修理してから使用すること;走行インタロックスイッチの整備 またはリールコントロールの調整を参照。
OPC を押し、シフトレバーを左に入れて走行とリール回転を開始し、その状態からシフトレバーを右に操作してリール回転を解除する(図 29)。リールが解除されれば正常。リールが停止しないのはインタロックシステムの異常であるから修理する。必ず修理してから使用すること;リールコントロールの調整を参照。
キックスタンドから、機体を慎重に降ろす。
キックスタンドを立てる(スタンドを足で下げながらハンドルで機体を持ち上げて機体をスタンドで支える。
OPC を握った状態で、走行レバーを入れ、エンジンコントロールを始動位置にして(図 29)、エンジンの始動を試みる。エンジンが始動しなければ正常。エンジンが掛かるのはスイッチの異常であるから修理する。必ず修理してから使用すること;走行インタロックスイッチの整備 を参照。
キックスタンドから、機体を慎重に降ろす。
キックスタンドを立てる(スタンドを足で下げながらハンドルで機体を持ち上げて機体をスタンドで支える。
走行レバーを解除した状態とし、常用ブレーキを掛けた状態とし、エンジンコントロールを始動位置にして(図 29)、エンジンの始動を試みる。エンジンが始動すれば正常。エンジンが掛からないのはスイッチの異常であるから修理する。必ず修理してから使用すること;ブレーキインタロックスイッチの整備を参照。
エンジンを始動させ、常用ブレーキ(駐車ブレーキではなく)を掛け、OPC を押した状態から走行レバーを入れる(図 29)。機体が走行しようとするが、エンジンは停止しない。エンジンがすぐに停止するのはスイッチの異常であるから修理する。必ず修理してから使用すること;ブレーキインタロックスイッチの点検を参照。
エンジンを始動させ、駐車ブレーキラッチを掛け、OPC を押した状態から走行レバーを入れる(図 29)。エンジンが停止すれば正常。エンジンが停止しないのはスイッチの異常であるから修理する。必ず修理してから使用すること;ブレーキインタロックスイッチの整備を参照。
キックスタンドから、機体を慎重に降ろす。
短距離を移動する場合には移動走行タイヤを使用してください。
移動走行用タイヤを取り付ける;移動走行用車輪を取り付けるを参照。
走行コントロールとリール回転コントロールがニュートラル位置にあることを確認する。
エンジンを始動する;エンジンの始動手順を参照。
スロットルをSLOWとし、機体前部を浮かせた状態で徐々に走行位置につなぎ、ゆっくりとエンジン速度を上げる。
スロットルで適当な走行速度に調整し、目的地に移動する。
長距離を移動する場合にはトレーラを使用してください。トレーラへの積み降ろしは十分に注意して行ってください。
機体を注意深くトレーラに搭載する。
エンジンを止め、駐車ブレーキを掛ける。
機体をトレーラに確実に固定する。
Note: トレーラによる移動には、トロのトランスプロが便利です。トランスプロへの積み下ろしについては、トランスプロのオペレーターズマニュアルを参照してください。。
Important: トレーラで搬送中は、芝刈り機のエンジンを停止してください。芝刈り機を傷つける恐れがあります。
トレーラやトラックに芝刈り機を積み降ろすときには安全に十分注意してください。
積み込みには、機体と同じ幅のある歩み板を使用してください。
車体が落下しないように確実に固定してください。
オーナーやオペレータは自分自身や他の安全に責任があり、オペレータやユーザーの注意によって物損事故や人身事故を防止することができます。
作業にふさわしい服装をしてください;安全めがね、長ズボン、すべりにくく安全な靴、聴覚保護具を着用してください。長い髪は束ね、服のだぶついている部分はまとめるなどし、垂れ下がる装飾品は身に着けないでください。
疲れている時、病気の時、アルコールや薬物を摂取した時は運転しないでください。作業場所に人、特に子供を近づけないでください。作業場所に人が入ってきたらエンジンを止めてください。
排気ガスが滞留するような締め切った場所ではエンジンを運転しないでください。
機械の運転は十分な視界の確保ができる適切な天候条件のもとで行ってください。落雷の危険がある時には運転しないでください。
エンジンを掛ける前には、アタッチメントのクラッチをすべて外し、ギアシフトをニュートラルにし、駐車ブレーキを掛けてください。
隠れた穴、わだち、盛り上がり、石などの見えない障害に警戒を怠らないでください。不整地ではスリップ事故や転倒事故を起こしやすくなります。
見通しの悪い曲がり角や、茂み、立ち木などの障害物の近くや視界のきかない場所では安全に特に注意してください。
マシンを始動する時や芝刈り作業時には必ず正規の運転位置であるハンドルの後ろに立ってください。
刈り込みは必ず集草バスケットを取り付けて行ってください。溜まった刈りかすを捨てる時はエンジンを停止させてください。
エンジンを掛けたままで絶対に機体から離れないでください。
エンジン回転中や停止直後は、エンジン本体、マフラー、排気管などに触れると火傷の危険がありますから手を触れないでください。
以下の場合は、カッティングユニットの駆動を止め、エンジンを止めてください:
燃料を補給するとき;
詰まりを取り除くとき;
集草バスケットを取り外す時
カッティングユニットの点検・清掃・整備作業などを行うとき;
異物をはね飛ばしたときや機体に異常な振動を感じたとき。カッティングユニットに損傷がないか点検し、必要があれば修理を行ってください。点検修理が終わるまでは機械を使用しないでください。
運転位置を離れる前に
移動走行時など、刈り込みなどの作業をしていない時には、カッティングユニットの駆動を解除しておいてください。
道路付近で作業するときや道路を横断するときは通行に注意しましょう。
刈り込み中以外は必ずブレードの回転を止めておいてください。
エンジンのガバナの設定を変えたり、エンジンの回転数を上げすぎたりしないでください。規定以上の速度でエンジンを運転すると人身事故が起こる恐れが大きくなります。
弊社(Toro® カンパニー)が認めた以外のアクセサリやアタッチメントを使用しないでください。
斜面はスリップや転倒などを起こしやすく、これらは重大な人身事故につながります。斜面での安全運転はオペレータの責任です。どんな斜面であっても、通常以上に十分な注意が必要です。
斜面については、実地の測定を含めてオペレータ自身が調査を行い、安全に作業ができるかどうかを判断してください。この調査においては、常識を十分に働かせてください。
以下に掲載している斜面での運転上の注意点やその場合の天候条件および場所の条件などについて、また、この機械を使用できるかどうかを判断する方法について、オペレーターズマニュアルで確認してください。同じ斜面上であっても、地表面の条件が変われば運転条件が変わります。
斜面での発進・停止・旋回は避けてください。急に方向を変えたり急な加速やブレーキ操作をしないでください。旋回は速度を落としてゆっくりと行ってください。
走行、ステアリング、安定性などに疑問がある場合には運転しないでください。
隠れた穴、わだち、盛り上がり、石などの見えない障害は、取り除く、目印を付けるなどして警戒してください。深い芝生に隠れて障害物が見えないことがあります。不整地では機体が転倒する可能性があります。
ぬれ芝、急斜面など滑りやすい場所で運転すると滑って制御できなくなる危険があります。駆動力を失うと、スリップを起こす、ブレーキが効かない、ハンドリング不能などの危険があります。
段差、溝、盛り土、水などの近では安全に十二分の注意を払ってください。万一マシンの一部が段差や溝に落ちたり、地面が崩れたりすると、機体が瞬時に転倒し、非常に危険です。必ず安全距離を確保してください。
斜面に入る前に、安全の判断をしてください。
Note: 操作に必要な各部の名称や位置については各部の名称と操作を参照してください。
Note: 点火プラグに点火ケーブルが取り付けられているのを確認してください。
走行レバーとリール回転レバーが解除位置にあることを確認する。
Note: 走行レバーが走行位置にあるとエンジンは始動できません。
燃料バルブが開いていることを確認する。
ON/OFFスイッチをONにセットする。
スロットルコントロールをFAST位置とする。
エンジンが冷えた状態で始動する時はチョークを CHOKEとRUN位置の中間にセットする。
Note: エンジンが暖まっているときはこの操作は不要。
スタータのハンドルをゆっくり引く。抵抗を感じたらそこから力強く引っ張る。
Important: 引き出しきったスタータロープを無理に引っ張ったり、引き終わったロープの握りを放さないでください。どちらもロープやスタータ内部の破損の原因となります。
エンジンが始動したらウォームアップが進むにつれてチョークレバーを RUN 側に移動する。
走行コントロールとリールコントロールを解除位置にセットする。
スロットルコントロールを 低速位置に動かす。
ON/OFFスイッチをOFFにセットする。
格納保管時やトレーラで運搬する時には燃料バルブを閉じておいてください。
万一マシンの自走できなくなった場合には、ドラムとトランスミッションの連結を解除してマシンを手押しで移動させることができます。
機体の右後ろ角部にある走行解除レバーを探し出す(走行ハウジングドラムの隣にある)(図 30)。
注意深くレバーを後方に回す。トランスミッションとドラムが解除された状態となる。
レバーにはスプリングの力がかかっており、注意しないと手をたたかれます。
レバーは注意深く回してください。
必要に応じてマシンを移動させる。
Important: できれば、マシンを牽引して移動しないでください。どうしても牽引で移動させなければならない場合は、移動速度を4.8 km/h以下とし、必ずトランスミッションをドラムから解除した状態で移動させてください。これを怠ると、走行系統を損傷する恐れがあります。
必要な移動が終了したら、レバーを前に回してトランスミッションとドラムを連結する。
Note: トランスミッションを解除した状態でも、常用ブレーキは使用可能です。
Important: 芝刈り運転中、刈りカスは潤滑剤の役割を果たします。刈りかすが出ない場所で長時間カッティングユニットを回転させるとカッティングユニットを損傷します。
グリーンは直線往復刈りで刈ります。
円状や渦巻き状に刈ると芝を傷つけますから避けてください。
ターンをする時はグリーンの外で、リールを浮かせて(ハンドルを押し下げて)行います。
芝刈りの速度は普通に歩く速さが適当です。早く歩いても時間の節約にはなりません。むしろ仕事が粗くなります。
真っ直ぐに刈るコツの一つは、集草バスケットについているマークを目安にして、となりの刈り跡と平行に、常に一定の距離をおいて歩くことです(図 31)。
夜明け前や日没後に運転する場合には LED ライトキットをご使用ください;代理店で入手することができます。
Important: エンジンのAC出力系のトラブルを防止するため、これ以外のヘッドライトをご使用にならないでください。
グリーンを出てリール回転と走行を解除位置にし、エンジンを止める。
集草バスケットにたまった刈りかすを捨て、空になった集草バスケットを取り付けて保管庫へ移動する。
エンジンを停止する時にはスロットルを下げておいて下さい。また、燃料バルブの付いている機種では燃料バルブを閉じてください。
火災防止のため、機械に刈りかすなどが溜まらないようにしてください。オイルや燃料がこぼれた場合はふき取ってください。
刈り込みが終了したら現場から引き上げる;移動走行用タイヤを使っての移動またはトレーラを使っての移動を参照。
Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。
Important: 機体を 25° 以上傾けないでください。25° 以上傾けると、オイルが燃焼室内に入り込んだり、燃料タンクから燃料が漏れたりします。
Important: トランスプロ 80 に載せた状態で整備する場合には、必ず、トレーラについているストップを使用して機体を固定してください。機体を倒しすぎると燃料がこぼれる可能性があります。 レールランプキットについているストップを使う時は、ホイールの後ろについている穴にブルームハンドルなどを差し込む必要があります。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用開始後最初の 20 時間 |
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使用するごとまたは毎日 |
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50運転時間ごと |
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100運転時間ごと |
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500運転時間ごと |
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1000運転時間ごと |
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Important: エンジンの整備に関しての詳細は、付属のエンジンマニュアルを参照してください。
Important: このページをコピーして使ってください。
点検項目 | 第週 | ||||||
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月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
インタロックの動作を点検する。 | |||||||
駐車ブレーキの動作 | |||||||
ピボットジョイントの動作確認 | |||||||
燃料残量 | |||||||
エンジンオイルの量を点検する。 | |||||||
エアフィルタを点検する。 | |||||||
冷却フィンの汚れ具合を点検する。 | |||||||
エンジンから異常音がないか点検する。 | |||||||
運転操作時に異常音がないか点検する。 | |||||||
リールとベッドナイフの刃合わせを点検する。 | |||||||
刈高の調整の点検。 | |||||||
塗装傷のタッチアップ。 |
要注意個所の記録 | ||
点検担当者名: | ||
内容 | 日付 | 記事 |
整備・調整作業の前には必ず機械を停止し、走行を解除し、カッティングユニットを解除し、駐車ブレーキを掛け、エンジンを停止し、念のために点火プラグからワイヤを抜いてください。また、必ず機械各部の動きが完全に停止したのを確認してから、修理などの作業に掛かってください。
エンジンを回転させながら調整を行わなければならない時は、手足や頭や衣服をカッティングユニットや可動部に近づけないように十分注意してください。無用の人間を近づけないでください。
各部品、特に油圧関連部が良好な接続状態にあるか点検を怠らないでください。摩耗、破損したり読めなくなったパーツやステッカーは交換してください。常に機械全体の安全を心掛け、ボルト類が十分に締まっているのを確認してください。
集草装置は頻繁に点検し、必要に応じてパーツなどを交換してください。
火災防止のため、カッティングユニットや駆動部、マフラー、冷却スクリーンやエンジンの周囲に、草や木の葉、ほこりなどが溜まらないようご注意ください。オイルや燃料がこぼれた場合はふき取ってください。
機器類を取り外すとき、スプリングなどの力が掛かっている場合があります。取り外しには十分注意してください。
マフラーが破損したら必ず交換してください。
大がかりな修理が必要になった時、補助が必要な時Toro 正規代理店にご相談ください。
いつも最高の性能と安全性を維持するために、必ずToroの純正部品をご使用ください。他社の部品やアクセサリを御使用になると危険な場合があり、製品保証を受けられなくなる場合がありますのでおやめください。
燃料は非常に引火・爆発しやすく、人身事故の原因になります。
燃料ラインにゆるみや磨耗がないか定期的に点検してください。必要に応じて締め付けや修理交換してください。
機体を傾けると燃料が漏れ出す可能性があります。機体を 25° 以上傾けないでください。燃料キャップに燃料が触れる場合にはキャップを交換してください。
燃料を口で吸い出さないでください。ポンプで抜きとるかタンクが空になるまで運転してください。燃料タンクからガソリンを抜き取る作業は屋外で行ってください。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用開始後最初の 20 時間 |
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使用するごとまたは毎日 |
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50運転時間ごと |
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エンジンを始動する前に、適切な粘度のエンジンオイルを 600 cc ほどクランクケースに入れてください。オイルは、API(米国石油協会)の SE またはそれ以上のグレードの高品質オイルを使用します。外気温度に合った適切なタイプのオイルを選んでください。図 33図に、外気温と粘度の関係を示します。
Note: マルチグレードオイル(5W-20, 10W-30, 10W-40)を使用する場合は、消耗が早くなります。これらのオイルを使用する場合は、ご注意ください。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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エンジンオイルの点検は、毎日始動前のエンジンの冷えている時に行うのがベストです。運転後に行う場合は、オイルがオイル溜めに戻るまで最低10分間待って点検するようにしてください。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用開始後最初の 20 時間 |
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50運転時間ごと |
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エンジンを数分間運転してオイルを温める。
機体下にあるドレンプラグの下に廃油受けを置く(図 34)。ドレンプラグをゆるめる。
ハンドルを押さえて機体を後ろに傾け、残っているオイルを完全に抜く。
Important: 機体を 25° 以上傾けないでください。25° 以上傾けると、オイルが燃焼室内に入り込んだり、燃料タンクから燃料が漏れたりします。
ドレンプラグを取り付け、所定のオイルを入れる。
ドレンプラグを 20-23 N∙m(2.1-2.3 kg.m = 15-17 ft-lb)にトルク締めする。
こぼれたオイルはすべてふき取ってください。
抜き取ったオイルは適切に処分する。廃油などはそれぞれの地域の法律などに従って適正に処分する。
整備間隔 | 整備手順 |
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50運転時間ごと |
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100運転時間ごと |
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点火プラグのコードが抜いてあるのを確認する。
エアクリーナカバーをエアクリーナ本体に固定している蝶ナットを取り、カバーを外す。
スポンジエレメントを点検し、汚れていればペーパーエレメント(図 37)から外して以下の方法で洗浄する:
スポンジを温水と液体洗剤で押し洗いする。絞るとスポンジが破れるので押し洗いで汚れを落とす。
洗い上がったら、きれいなウェスにはさんで水分を取る。タオルにはさんだ状態で軽く押して乾かす。ひねるとスポンジが破れるので注意する。
きれいなエンジンオイルに十分ひたして引き上げる。スポンジを軽く押さえて余分なオイルを落とすとともにオイルを行き渡らせる。
Note: スポンジはオイルで濡らしておくことをお奨めします。
ペーパーエレメントの状態を点検する軽くたたいて清掃する。必要であれば新しいものに交換する。
Important: ペーパーエレメントの清掃には圧縮空気を使用しないこと。
スポンジ、ペーパーエレメント、カバーを元通りに取り付ける。
Important: エレメントを外したままでエンジンを運転しないこと。エンジンに大きな損傷が起きる可能性があります。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
100運転時間ごと |
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点火プラグはNGK BR 6HS又は同等品を使用します。エアギャップの推奨値は 0.6-0.7 mm です。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用開始後最初の 20 時間 |
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100運転時間ごと |
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燃料タンクのキャップを外す(図 40)。
燃料タンクの内部からスクリーンを取り出す。
きれいな燃料でスクリーンを洗浄し、元通りに取り付ける。
燃料タンクのキャップを取りつける。
整備間隔 | 整備手順 |
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1000運転時間ごと |
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燃料ラインからの燃料漏れを発見した場合には直ちにラインを交換してください。
整備間隔 | 整備手順 |
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1000運転時間ごと |
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万一ブリーザホースが破損しているのを発見した場合には直ちに交換してください。
常用・駐車ブレーキがスリップするようになったらケーブルの調整を調整してください:
ブレーキレバーをOFF 位置とする。
コントロールパネルを外す。
ケーブルの張りを強くするには、上側ケーブルのジャムナットをゆるめて、下側ケーブルのジャムナット(図 43)を締め、156 N(15.8 kg)の力で駐車ブレーキのラッチが解除されるように調整する。
Important: ブレーキバンドが締まりっぱなしにならないように注意して調整してください。
整備間隔 | 整備手順 |
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1000運転時間ごと |
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トランスミッションの正面についているゴム製のプラグ(図 46)を外すと、クラッチを確認することができます。
Important: 点検・調整後は、クラッチ内部に水などが入らないようにプラグを確実に取り付けてください。
整備間隔 | 整備手順 |
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500運転時間ごと |
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走行コントロールがつながらない、スリップするなどの症状が出るようになったら調整が必要です。
走行コントロールを入位置にセットする。
走行コントロールのスプリングの両端にあるピンとピンの距離 (図 48) が 7.3-7.6 cm にない場合は、以下の手順でクラッチの調整を行う。
リールが回転しない、スリップするなどの症状が出るようになったら調整が必要です。
リールコントロールが解除状態であることを確認する。
トランスミッションのバルクヘッド部で、リールコントロールのケーブル(図 49)を調整する;スプリングの長さが 70.6-72.4 mm になるように調整する。
コントロールハンドルのバルクヘッド部で、リールコントロールケーブルをゆるめてケーブルにたるみを持たせる(図 50)。
コントロールハンドルのバルクヘッド部で、リールコントロールケーブルを締めていき、スプリングが伸びずにケーブルのたるみが完全になくなるように調整する。
以下の手順で調整の確認を行う:
クラッチを解放した時に、リールクラッチの歯が外れること、またクラッチをつないだ時に歯が一番奥まで入り込まないことを確認する。
Note: トランスミッションの正面についているゴム製のプラグ(図 46)を外すと、クラッチを確認することができます。
リールとベッドナイフの接触をなくした状態で、リール停止動作から7秒以内にリールが停止することが必要。
詳細については サービスマニュアル を参照するか、ディストリビュータに相談する。
ガス湯沸かし器のパイロット火やストーブなど裸火や火花を発するものがある近くでは、絶対に機械や燃料容器を保管・格納しないでください。
閉めきった場所に本機を保管する場合は、エンジンが十分冷えていることを確認してください。
機体各部に付着している泥や刈りかすをきれいに落とす。特にエンジンのシリンダヘッドや冷却フィン部分やブロアハウジングを丁寧に清掃する。
Important: 機体は中性洗剤と水で洗うことができます。ただし高圧洗浄器は使用しないでください。また、シフトレバーのプレートやエンジン部に大量の水を掛けないように注意してください。
長期間(30日間以上)にわたって保管する場合には燃料タンクのガソリンにスタビライザ/コンディショナを添加する。
エンジンをかけて、コンディショナ入りのガソリンを各部に循環させる(5分間)。
エンジンを停止してガソリンを抜き取る。または燃料切れで停止するまで運転する。
エンジンを再度始動して自然に停止するまで運転する。チョークを引いて再始動する。完全に始動できなくなるまでこれを続ける。
点火プラグついている点火ケーブルを取り外す。
抜いた燃料は、適切に廃棄処理する。廃油などはそれぞれの地域の法律などに従って適正に処分する。
Note: コンディショナ入りのガソリンでも90日間以上の保存はしないでください。
機体各部のゆるみを点検し、必要な締め付けや交換、修理を行う。摩耗した部品や破損した部品はすべて修理または交換する。
機体の塗装がはげていればタッチアップ修理をする。ペイントはトロの正規代理店から入手することができる。
汚れていない乾燥した場所で保管する。機体にはカバーを掛けておく。