整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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この機械は乗用型の多目的作業用機械であり、専門業務に従事するプロのオペレータが運転操作することを前提として製造されています。この製品は、集約的で高度な管理を受けているゴルフ場やスポーツフィールド、商用目的で使用される芝生に対する管理を行うことを主たる目的として製造されております。本機は、雑草地の刈り取りを目的とした機械ではありません。
この説明書を読んで製品の運転方法や整備方法を十分に理解し、他人に迷惑の掛からない、適切で安全な方法でご使用ください。この製品を適切かつ安全に使用するのはお客様の責任です。
弊社のウェブサイト www.Toro.com で安全講習や運転講習の狩猟、アクセサリ情報の閲覧、代理店についての情報閲覧、お買い上げ製品の登録などを行っていただくことができます。
整備について、また純正部品についてなど、分からないことはお気軽に弊社代理店またはカスタマーサービスにおたずねください。お問い合わせの際には、必ず製品のモデル番号とシリアル番号をお知らせください。図 1にモデル番号とシリアル番号を刻印した銘板の取り付け位置を示します。いまのうちに番号をメモしておきましょう。
Important: シリアル番号デカルについている QR コード(無い場合もあります)をモバイル機器でスキャンすると、製品保証、パーツその他の製品情報にアクセスできます。
この説明書では、危険についての注意を促すための警告記号(図 2)を使用しております。これらは死亡事故を含む重大な人身事故を防止するための注意ですから、必ずお守りください。
この他にさらに2つの言葉で注意を促しています。重要は製品の構造などについての注意点を、注はその他の注意点を表しています。
カリフォルニア州
第65号決議による警告
カリフォルニア州では、ディーゼルエンジンの排気には発癌性や先天性異常などの原因となる物質が含まれているとされております。
トロの純正スパークアレスタは、USDA森林局の適合品です。
カリフォルニア州の森林地帯・潅木地帯・草地などでこの機械を使用する場合には、エンジンに同州公共資源法第4442章に規定される正常に機能するスパークアレスタが装着されていること、エンジンに対して森林等の火災防止措置をほどこされていることが義務づけられており、これを満たさない機械は、第4442章または4443章違犯となります。
エンジンの保守整備のため、および米国環境保護局(EPA)並びにカリフォルニア州排ガス規制に関連してエンジンマニュアルを同梱しております。エンジンマニュアルはエンジンのメーカーから入手することができます。
この機械は、ANSI B71.4-2012 規格に適合しています。
この機械は手足を切断したり物をはね飛ばしたりする能力があります。重大な人身事故を防ぐため、すべての注意事項を厳守してください。
この機械は本来の目的から外れた使用をすると運転者本人や周囲の人間に危険な場合があります。
エンジンを始動する前に必ずこのオペレーターズマニュアルをお読みになり、内容をよく理解してください。
この機械を運転する時は常に十分な注意を払ってください。運転中は運転操作に集中してください;注意散漫は事故の大きな原因となります。
機械の可動部の近くには絶対に手足を近づけないでください。
ガードなどの安全保護機器が正しく取り付けられていない時は、運転しないでください。
排出口の近くに手足などを近づけないでください。周囲の人や動物を十分に遠ざけてください。
作業場所に子供を近づけないでください。子供に運転させないでください。
運転位置を離れる時は、マシンを停止させ、エンジンを止め、キーを抜き取り、各部が完全に停止したのを確認してください。
間違った使い方や整備不良は人身事故などの原因となります。事故を防止するため、以下に示す安全上の注意や安全注意標識のついている遵守事項は必ずお守りください 「注意」、「警告」、および「危険」 の記号は、人身の安全に関わる注意事項を示しています。これらの注意を怠ると死亡事故などの重大な人身事故が発生する恐れがあります。
このオペレーターズマニュアルの他の場所に書かれている注意事項も必ずお守りください。
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危険な部分の近くには、見やすい位置に安全ラベルや指示ラベルを貼付しています。破損したりはがれたりした場合は新しいラベルを貼付してください。 |
この作業に必要なパーツ
PTO駆動シャフト | 1 |
ボルト(5/16 x 1¾") | 4 |
ロックナット(5/16") | 4 |
ロールピン(3/16 x 1½") | 2 |
Note: PTO 駆動シャフトの取り付けは、マシンをホイストで吊り上げて行うと楽に行えます。
平らな場所に駐車し、駐車ブレーキを掛け、エンジンを停止し、キーを抜き取る。
PTO 駆動シャフトがカッティングデッキに接続されていない時にエンジンを始動して PTO スイッチを操作しないこと。万一エンジンを始動して PTO シャフトを回転させてしまうと大きな人身事故やマシンの損傷事故につながる恐れがある。PTO 駆動シャフトをデッキから切り離す前に、PTO クラッチを誤って作動させることのないように、PTO用ソレノイドバルブ駆動コイル用のコネクタ(ワイヤハーネスについている)を外しておくこと。
ワイヤハーネスについているPTO用ソレノイドバルブ駆動コイル用のコネクタを外す(図 3)。
PTO駆動シャフトを機体前部の下に置く。駆動シャフトのスリップシャフトヨークをトランスミッションの駆動シャフトに向けること(図 4)。
駆動シャフトのヨークのスプラインとロールピンの穴を、トランスミッションの駆動シャフトに合わせる。
PTO駆動シャフトのエンドヨークを、トランスミッションの駆動シャフトに差し込む。
PTO 駆動シャフトの端部にあるヨークを以下の手順で固定する:
ヨークとシャフトにロールピンを取り付ける。
駆動シャフトのヨークにボルトを取り付ける。
ロックナットを取り付け、締め付けて、ヨークとPTO駆動シャフトを固定する。
Note: 残りのボルト、ロックナット、ロールピンは、駆動シャフトの反対側の端部をアタッチメントのギアボックスのシャフトに固定するのに使用するために保管する。
ロックナットを 20-25 N·m(2.0-2.6 kg.m=175-225 in-lb)にトルク締めする。
PTO駆動シャフトのグリス注入部にグリスを注入する。
駆動シャフトの反対側の端部をアタッチメントのギアボックスのシャフトに固定し終わったら、ワイヤハーネスの電気コネクタをPTOソレノイドバルブのコイルのコネクタに接続する(図 3)。
この作業に必要なパーツ
リテーナピン | 2 |
グリスフィッティング | 2 |
ワッシャヘッドねじ (5/16 x ⅞") | 2 |
Note: これらは、リテーナピンを必要とする刈り込みデッキをトラクションユニットに搭載するときのみに必要となるものです。具体的な取り付け手順については、 刈り込みデッキのオペレーターズマニュアルを参照してください。
Note: 刈り込みデッキをトラクションユニットに取り付けない場合は、デッキ昇降チェーン(4本)を昇降サスペンションに縛り付けておくか取り外すかしてください。
タイヤ空気圧を点検する;タイヤ空気圧を点検するを参照。
Important: マシンの性能を適切に発揮させ、また質の高い刈り込みを実現するために、すべてのタイヤの空気圧を正しく維持してください。タイヤ空気圧は規定値以下に下げてはならない。
エンジンを作動させる前に、油圧オイルの量を点検する;油圧システムを点検する を参照。
エンジンを作動させる前エンジンオイルの量を点検する;エンジンオイルの量を点検するを参照。
エンジンを作動させる前に、冷却系統を点検する;冷却系統を点検する を参照。
実際にエンジンを始動して作業を始める前に、各部分の操作方法をよく知っておいてください。
走行ペダル(図 6)は前進走行と後退走行を制御します。ペダル前部を踏み込むと前進、後部を踏み込むと後退です。走行速度はペダルの踏み込み具合で調整します。スロットルが FAST 位置にあり、負荷が掛かっていない状態でペダルを一杯に踏み込むと最高速度となります。
ペダルの踏み込みをやめると、ペダルは中央位置に戻り、走行を停止します。
ブレーキペダルはラッチと組み合わせて駐車ブレーキとしても使用します(図 6)。停止する時は走行ペダルから足を離せば、走行ペダルが中央位置に戻って走行を停止します。ブレーキは、マシンを旋回させる時や緊急に停車する時に利用してください。
ハンドルを手前に寄せたい場合には、ペダルを踏みこみ、ステアリングタワーを手前に引き寄せ、ちょうど良い位置になったら、ペダルから足を離します(図 6)。
駐車ブレーキを掛けるには、ブレーキペダルを踏み込み、ペダルの上部についているラッチを踏み込みます(図 6)。ブレーキを解除するには、ラッチが落ちるまでペダルを踏み込みます。
キースイッチには 3 つの位置があります: OFF、ON/PREHEAT、STARTです(図 7)。
エンジン速度スイッチ(図 7)は、2つのエンジン速度モードを切り換えます。スイッチを軽くたたくと、エンジン速度を 100 rpmずつ増加または減少させることができます。スイッチの端を長押しすると、エンジン速度は自動的にハイアイドルまたはローアイドルになります。
刈り込みブレードなどアタッチメントを ON/OFF するスイッチです(図 7)。
電源ソケットから、電動機器用に12 Vの電源をとることができます(図 7)。
インフォセンター LCD は、マシンの運転状態、不具合診断など、マシンに関わる様々な情報を表示します(図 8)。インフォセンターには初期画面(スプラッシュ画面)とメイン画面があります。インフォセンターのどのボタンでも、押せば初期画面とメイン画面とをいつでも切り替えることができ、また、矢印ボタンで選択することによって、希望する項目の内容を確認することができます。
左ボタン, メニューアクセス/戻りボタン:このボタンを押すと、インフォセンターのメニューが表示されます。メニュー表示中にこれを押せばメニューを終了します。
中央ボタン:メニューを下にスクロールするときに使います。
右ボタン:右向き矢印が表示されたとき、その先にあるメニュー項目を見るために使用します。
Note: 各ボタンの機能はメニューの内容によって、変わります。各ボタンについて、その時の機能がアイコンで表示されます。
SERVICE DUE(定期整備時期です) | 定期整備時期であることを示します |
![]() | Engine rpm/status—エンジンの回転数(rpm)を表示します |
![]() | アワーメータ |
![]() | 情報アイコン |
![]() | 高速 |
![]() | 低速 |
![]() | 静止再生を実施する必要があります |
![]() | グロープラグが作動中です |
![]() | AC |
![]() | 2 輪操舵 |
![]() | 4 輪操舵 |
![]() | オペレータが着席している必要があります |
![]() | 駐車ブレーキ作動表示:駐車ブレーキが掛かっていることを示します |
![]() | 冷却液温度:エンジンの冷却液の温度を表示します;表示単位は、 °C または °Fです。 |
![]() | 温度(高温) |
![]() | PTOが入っています |
![]() | 禁止または不許可 |
![]() | エンジン始動 |
![]() | 停止またはシャットダウン |
![]() | エンジン |
![]() | キースイッチ |
![]() | PIN コード |
![]() | CAN バス |
![]() | インフォセンター |
![]() | 不良または故障 |
![]() | 電球 |
![]() | TEC コントローラまたはコントロールワイヤハーネスからの出力 |
![]() | スイッチ |
![]() | スイッチを解除する必要があります |
![]() | 表示されているモードに切り換えてください |
表示記号を組み合わせた文章が表示されます。以下に文章の例を示します | |
![]() | マシンをニュートラルにセットしてください |
![]() | エンジンの始動許可がおりません。 |
![]() | エンジンをシャットダウンします |
![]() | 冷却液が過熱しています |
![]() | DPFの粒子蓄積表示詳細については ディーゼル微粒子フィルタ(DPF)の再生 を参照してください。 |
![]() | 着席するか駐車ブレーキをかけてください |
室内空気循環モードと外気導入モードの切り替えを行うスイッチです (図 9)。
エアコンを使用する場合は室内空気循環にセットしてください。
ヒーターやファンを使用する場合は外気導入にセットしてください。
ノブを回してファンの回転速度を調整します(図 9)。
ノブを回してキャブ内の温度を調整します(図 9)。
ワイパーのON/OFFを行います (図 9)。
エアコンのON/OFFを行います (図 9)。
ラッチを上に開くと前窓を開けることができます(図 10)。ラッチを押し込むように開くと窓を開いた状態で固定できます。閉じる時にはラッチを引き出して下げてください。
このラッチを上に開くと後の窓を開けることができます。ラッチを押し込むように開くと窓を開いた状態で固定できます。閉じる時にはラッチを引き出して下げてください(図 10)。
Important: フードを開ける時には、フードが後窓にぶつからないように後窓を閉めてください。
燃料計(図 11)は、燃料タンクに残っている燃料の量を表示します。
スイッチの後部を押すと 4 輪操舵となり、前部を押すと 2 輪操舵になります(図 7)。
インフォセンターのメニューにアクセスするには、メニュー画面が表示されているときにメニューアクセスボタンを押します。ボタンを押すとメインメニューが表示されます。各メニューにおいてどのような内容が表示されるかは、以下の表をご覧ください。
メインメニュー | |
メニュー項目 | 内容 |
Faults(不具合) | 不具合メニューには、最近に記録された不具合が表示されます。不具合メニューおよびその内容の詳細については、サービスマニュアルを参照するか、弊社ディストリビュータにお問い合わせください。 |
Service(整備) | 整備メニューでは、使用時間積算記録などの情報を見ることができます。 |
Diagnostics(診断機能) | 診断メニューでは、各スイッチ、センサー、制御出力の状態が表示されます。どのコントロール装置がONになっており、どれがOFFになっているかが表示されますから、故障探究を手早く行うことができます。 |
Settings(設定) | 設定メニューではインフォセンターの表示や機械の設定を変更することができます。 |
About(マシンについて) | このメニュー項目では、モデル番号、シリアル番号、ソフトウェアのバージョンなどを確認することができます。 |
Service(整備) | |
メニュー項目 | 内容 |
Hours(運転時間) | マシン、エンジン、リール、およびPTOが使用されていた時間およびマシンが移動走行していた時間と定期整備までの時間が記録されており、これらを確認することができます |
Counts(回数) | マシンに発生した様々な事象の回数を表示します |
Diagnostics(診断機能) | |
メニュー項目 | 内容 |
PTO | PTO回路を作動させるための入力、許可、出力の状態を表示します |
Engine Run(エンジン作動) | エンジンを始動させるための入力、許可、出力の状態を表示します |
Decks(デッキ) | デッキを上昇・下降させるための入力、許可、出力の状態を表示します |
操舵モード | 2 輪操舵と 4 輪操舵の切り替えを行うための入力、許可、出力の状態を表示します |
Machine Input(マシンへの入力) | その他の入力(アクセサリや A/C クラッチなど)の入力の状態が表示されます。 |
Settings(設定) | |
メニュー項目 | 内容 |
Units(単位) | インフォセンターで表示される項目の単位(ヤードポンド法またはメートル法)を選択することができます。 |
Language(言語) | インフォセンターの表示に使う言語を選択することができます* |
LCD Backlight(バックライト) | LCD 表示の明るさを調整します。 |
LCD Contrast(コントラスト) | LCD 表示のコントラストを調整します。 |
Protected Menus(保護項目) | 許可された人が PIN コードを入力してアクセスできます。 |
Auto Idle(オートアイドル) | マシンの運転操作をしていない状態から自動的にアイドリングに移行するまでの時間の長さを設定します |
「オペレータ向け」のメッセージのみが翻訳表示されます。故障、整備、診断の画面は「整備士向け」メッセージです。タイトルは選択された言語で表示されますが、本文は英語表示となります。
About (マシンについて) | |
メニュー項目 | 名称 |
Model | マシンのモデル番号を表示します。 |
SN | マシンのシリアル番号を表示します。 |
Machine Controller Revision(コントローラ改訂番号) | マスターコントローラのソフトウェアの改訂番号を表示します。 |
インフォセンターの改定番号 | インフォセンターのソフトウェアの改訂番号を表示します。 |
CAN Bus | マシン内部の通信状態を表示します。 |
インフォセンターの「設定」メニューで変更可能な項目は2つあります:オートアイドル待ち時間および静止回生です;ディーゼル微粒子フィルタ(DPF)の再生を参照。これらの設定は、Protected(パスワード保護)メニューでロックすることができます。
Note: 納品時のパスワードは、代理店にて設定しています。
Note: 出荷時に設定されている デフォルト PIN は 0000 または 1234 です。PIN を変更後、PIN を忘れてしまった場合には、弊社ディストリビュータにご相談ください。
MAIN(メイン)メニューから中央ボタンで下へスクロールしていくとSETTINGS(設定)メニューがありますから、ここで右ボタンを押します(図 12)。
SETTINGSメニューから中央ボタンで下へスクロールしていくとPROTECTED (保護)メニューがありますから、ここで右ボタンを押します(図 13A)。
パスワードを入力するには、中央ボタンを何度か押して最初の桁へ入力します。その後に右ボタンを押すと次の桁へ移動します(図 13B と図 13C)。これを繰り返して最後の桁まで入力を終えたら、もう一度右ボタンを押します。
中央ボタンを押して PIN コードを登録します(図 13D)。
インフォセンターの赤ランプが点灯するまで待ちます。
Note: インフォセンターが PIN コードを受け付けて保護メニューが開くと、画面右上の部分に PIN という表示が現れます。
Note: キーを OFF 位置にし、もう一度ONにすると、保護メニューがロックされます。
「保護メニュー」の設定内容を閲覧・変更することができます。「保護メニュー」にアクセスしたら、下へスクロールして「設定を保護」(Protect Settings)へ進みます。右ボタンを使って設定を変更します。Protect Settings(設定を保護)をOFFにすると、PIN コードを入力しなくても、保護メニューの内容を閲覧・変更することができるようになります。「設定を保護」をONにすると、保護されている内容は表示されなくなり、これらを閲覧・変更するには PIN コードの入力が必要となります。PIN コードを入力した時は、キースイッチをOFF にし、もう一度キーを ON にすると、このパスワードが記憶されます。
「設定メニュー」にて、下へスクロールすると「オートアイドル(Auto Idle)」があります。
右ボタンを使って、オートアイドル時間を、OFF, 8S, 10S, 15S, 20S, および 30S から選択します。
Note: 仕様および設計は予告なく変更される場合があります。
内容 | 図 14 記号 | 寸法または重量 | |
高さ(ROPS を立てた状態) | C | 202 cm | |
高さ(ROPS を下げた状態) | G | 140 cm | |
高さ(キャブ搭載) | D | 225 cm | |
全長 | F | 276 cm | |
全幅 | B | 138 cm | |
ホイールベース | E | 155 cm | |
ホイールトレッド(タイヤの中心から中心まで)後輪 | A | 112 cm | |
地上高 | 15 cm |
ROPS 付き 4 輪駆動モデル | キャブ付きモデル | ROPS 付き 2 輪駆動モデル | |
刈り込みデッキなし | 1,152kg | 1,435kg | 1,130kg |
72" 側方排出デッキ | 1,363kg | 1,645kg | 1,341kg |
72" ベースデッキ | 1,341kg | 1,623kg | 1,319kg |
62" ベースデッキ | 1,324kg | 1,606 kg | 1,302 kg |
100" 後方排出デッキ | 1,510kg | 1,793kg | 1,489kg |
トロが認定した各種のアタッチメントやアクセサリがそろっており、マシンの機能をさらに広げることができます。 詳細は弊社の正規サービスディーラ、または代理店へお問い合わせください;弊社のウェブサイト www.Toro.com でもすべての認定アタッチメントとアクセサリをご覧になることができます。
せっかく手に入れた大切な機械を守り、確かな性能を維持するために、交換部品はトロの純正部品をご使用ください。純正パーツは、トロが設計・指定した、完成品に使用されているものと全く同じ、信頼性の高い部品です。確かな安心のために、トロの純正にこだわってください。
Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。
子供やトレーニングを受けていない大人には、絶対に運転や整備をさせないでください。地域によっては機械のオペレータに年齢制限を設けていることがありますのでご注意ください。オーナーは、オペレータ全員にトレーニングを受講させる責任があります。
安全な運転操作、各部の操作方法や安全標識などに十分慣れておきましょう。
エンジンの緊急停止方法に慣れておきましょう。
オペレータコントロールやインタロックスイッチなどの安全装置が正しく機能しているか、また安全カバーなどが外れたり壊れたりしていないか点検してください。これらが正しく機能しない時には機械を使用しないでください。
使用前に必ず、ブレード、ブレードボルト、刈り込みアセンブリの点検を行ってください。バランスを狂わせないようにするため、ブレードを交換するときにはボルトもセットで交換してください。
これから機械で作業する場所をよく確認し、機械に巻き込まれそうなものはすべて取り除きましょう。
燃料の取り扱いに際しては安全に特にご注意ください。燃料は引火性が高く、気化すると爆発する可能性があります。
燃料取り扱い前に、引火の原因になり得るタバコ、パイプなど、すべての火気を始末してください。
燃料の保管は必ず認可された容器で行ってください。
エンジン回転中などエンジンが高温の時には、燃料タンクのふたを開けたり給油したりしないでください。
締め切った場所では燃料の補給や抜き取りをしないでください。
ガス湯沸かし器のパイロット火やストーブなど裸火や火花を発するものがある近くでは、機械や燃料容器を保管・格納しないでください。
燃料がこぼれたら、エンジンを始動せずにマシンを別の場所に動かし、気化した燃料ガスが十分に拡散するまで引火の原因となるものを近づけないでください。
Important: 超低イオウ軽油以外の燃料は使用しないでください。イオウ分の多い燃料は、DOC(排ガス酸化触媒)を劣化させ、運転トラブルを発生させ、エンジンの各機器の寿命を縮めます。以下の注意を守らないと、エンジンを破損させる場合があります。
絶対に、ディーゼル燃料の代わりに灯油やガソリンを使わないでください。
絶対に、灯油やガソリンをディーゼル燃料に混入しないでください。
絶対に、内面に亜鉛メッキされている容器で燃料を保管しないでください。
燃料用添加剤を使用しないでください。
セタン値: 45 以上
イオウ含有率 超低イオウ(<15ppm)
ディーゼル燃料の仕様 | 地域 |
ASTM D975 | USA |
No. 1-D S15 | |
No. 2-D S15 | |
EN 590 | EU 諸国 |
ISO 8217 DMX | 米国外 |
JIS K2204 Grade No. 2 | 日本 |
KSM-2610 | 大韓民国 |
不純物のない新しい軽油またはバイオディーゼル燃料を使用してください。
燃料の劣化を避けるため、180日以内に使いきれる程度の量を購入するようにしてください。
気温が -7℃ 以上では夏用燃料(2号軽油)を使用しますが、気温が -7℃ 以下の季節には冬用燃料(1号軽油または1号と2号の混合)を使用してください。
Note: 低温下で冬用ディーゼル燃料を使うと、発火点や流動点が下がってエンジンが始動しやすくなるばかりでなく、燃料の成分分離(ワックス状物質の沈殿)によるフィルタの目詰まりを防止できるなどの利点があります。気温が -7° 以上の季節には夏用燃料を使用する方が、燃料ポンプの寿命を延ばします。
この機械はバイオディーゼル燃料を混合したB20燃料(バイオディーゼル燃料が20%、通常軽油が80%)を使用することができます。
イオウ含有率 超低イオウ(<15ppm)
バイオディーゼル燃料の仕様: ASTM D6751 または EN14214
ブレンド燃料の仕様:ASTM D975、EN590 または JIS K2204
Important: ただし、混合されている軽油のイオウ含有量は極低レベルである必要があります。
以下の注意を守ってお使いください。
着色したターフを汚す可能性があります。
寒い地方ではB5(バイオディーゼル燃料が5%)またはそれ以下の製品を使用すること。
時間経過による劣化がありうるので、シール部分、ホース、ガスケットなど燃料に直接接する部分をまめに点検すること。
バイオディーゼル燃料に切り換えた後に燃料フィルタが詰まる場合がある。
バイオディーゼル燃料について、より詳細な情報は弊社正規代理店におたずねください。
51 リットル
Note: 可能であれば、作業後に毎回燃料を補給しておくようにしてください。これにより燃料タンク内の結露を少なくすることができます。
燃料タンクに、給油管の底部まで燃料を補給する。燃料を入れすぎないでください。
エンジンを始動させる前に、エンジンオイルの量を点検してください;手順はエンジンオイルの量を点検するを参照してください。
エンジンを始動させる前に、冷却系統を点検してください;手順は冷却系統を点検するを参照してください。
エンジンを始動させる前に、油圧系統を点検してください;手順は油圧システムを点検するを参照してください。
インタロックスイッチは安全装置であり、これを取り外すと予期せぬ人身事故が起こり得る。
インタロックスイッチをいたずらしない。
作業前にインタロックスイッチの動作を点検し、不具合があれば作業前に交換修理する。
安全のために、以下の条件がそろわないとエンジンを始動できないようになっています:
運転席に座っているか駐車ブレーキが掛かっている。
PTOが解除されている。
走行ペダルがニュートラル位置にある。.
エンジン温度が規定最高温度未満である。
インタロック・システムはまた、駐車ブレーキを掛けたままで走行ペダルをニュートラル位置以外の場所に動かすと、エンジンを停止させます。PTOを動作させたままで運転席から立ち上がった場合にも1秒後にエンジンを停止させます。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
機械を使用する前には、必ずインタロックシステムのテストをしてください。安全装置が正しく動作しない場合には直ちに修理が必要です。弊社代理店に連絡してください。
着席し、駐車ブレーキを掛け、PTOをON位置にする。エンジンを始動させてみる;クランキングしなければ正常。
着席し、駐車ブレーキを掛け、PTOをOFF位置にする。走行ペダルを踏み込む。エンジンを始動させてみる;クランキングしなければ正常。
着席し、駐車ブレーキを掛け、PTO スイッチを OFF にセットし、走行ペダルから足を離してニュートラル位置に戻す。エンジンが始動できれば正常。エンジンが作動している状態で駐車ブレーキを解除し、PTO)を「入」にセットし、運転席から少し立ち上がる。2 輪駆動モデルでは、2 秒以内にエンジンが停止するのが正常。4 輪駆動モデルでは、デッキは停止するがエンジンは作動を続けるのが正常。
運転席に座らず、駐車ブレーキを掛け、PTO スイッチを OFF にセットし、走行ペダルはニュートラル位置にする。エンジンが始動できれば正常。エンジンがかかった状態で走行ペダルを踏み込む;2秒以内にエンジンが停止すれば正常。
運転席に着席せず、駐車ブレーキを解除し、PTO を OFF にセットし、走行ペダルをニュートラル位置にする。エンジンを始動させてみる;クランキングしなければ正常。
運転席は前後にスライド調整することができます。体格に合わせて運転しやすい位置を選んでセットしてください。
調整は、レバーを横に動かしてシートのロックを解除して行います(図 16)。
希望の位置に座席をスライドさせ、レバーから手をはなせばその位置に固定する。
座席が確実に固定されているのを確認するため、前後にゆすってみる。
運転席のアームレストを調整して乗り心地をさらに改善することができます。一番運転しやすい位置にセットしてください。
運転席に座らずに、座席前部にあるノブを、オペレータの体重に合わせてセットします(図 16)。
運転席の背当て部分を調整して乗り心地をさらに改善することができます。すわり心地の一番よい位置に調整してください。
調整は、右側のアームレストの下にあるノブを回して最も乗り心地が良い位置にセットします(図 16)。
自分の腰部に合うように、運転席後部を調整することができます。
調整は、左側のアームレストの下にあるノブを回して最も乗り心地が良い位置にセットします(図 16)。
油圧システムなど、座席下に配置されている機器へアクセスするには、運転席を前に倒す必要があります。
運転席の左側に配置されている座席固定ラッチを後ろに倒すと、運転席全体を前に倒せるようになる(図 18)。
座席を定位置に戻すには、座席固定ラッチ解放バー引き上げて、座席を起こす。
オーナーやオペレータは自分自身や他の安全に責任があり、オペレータやユーザーの注意によって物損事故や人身事故を防止することができます。
作業にふさわしい服装をする;安全めがね、すべりにくく安全な靴、聴覚保護具を着用してください。長い髪は束ねてください。垂れ下がるような装飾品は身に着けないでください。
疲れている時、病気の時、アルコールや薬物を摂取した時は運転しないでください。
絶対に人を乗せないでください。また、作業中は周囲から人やペットを十分に遠ざけてください。
運転は、穴や障害物を確認できる十分な照明のもとで行ってください。
ぬれた芝の刈り込みは避けてください。接地力が落ちてスリップする危険が高くなります。
エンジンを掛ける前に、全部の駆動装置がニュートラルであること、駐車ブレーキが掛かっていることを確認し、運転席に着席してください。
回転部に手足を近づけないよう注意してください。また排出口の近くにも絶対に人を近づけないでください。
バックするときには、足元と後方の安全に十分な注意を払ってください。
見通しの悪い曲がり角や、茂み、立ち木などの障害物の近くでは安全に十分注意してください。
段差や溝、大きく盛り上がった場所の近くなどでは作業しないでください。万一車輪が段差や溝に落ちたり、地面が崩れたりすると、機体が瞬時に転倒し、非常に危険です。
刈り込み中以外は必ずブレードの回転を止めておいてください。
異物をはね飛ばしたときや機体に異常な振動を感じたときにはまずマシンを停止し、キーを抜き取り、各部の動きが完全に止まってからよく点検してください。異常を発見したら、作業を再開する前にすべて修理してください。
旋回するときや道路や歩道を横切るときなどは、減速し周囲に十分な注意を払ってください。常に道を譲る心掛けを。
刈高を変更する時は、必ずカッティングユニットを停止させ、エンジンを止めてください(運転席で刈高を変更できる場合はこの限りでありません)。
排気ガスが充満するような締め切った場所では絶対にエンジンを運転しないでください。
エンジンを掛けたままで絶対に機体から離れないでください。
運転位置を離れる前に(集草バッグを空にする場合や詰まりを除去する場合も):
平らな場所に停車してください。
PTOの接続を解除し、アタッチメントを下降させる。
駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
すべての動作が停止するのを待つ。
落雷の危険がある時には運転しないでください。
この機械を牽引用車両として使用しないでください。
Toro® カンパニーが認めた以外のアクセサリ、アタッチメント、交換パーツを使用しないでください。
POPSは機体から外さないでください。
必ずシートベルトを着用し、緊急時にはシートベルトを迅速に外せるよう練習しておいてください。
頭上の障害物に注意し、これらに衝突しないように注意してください。
ROPS自体に損傷がないか、また、取り付け金具がゆるんでいないか、定期的に十分に点検を行い、万一の際に確実に役立つようにしておいてください。
ROPS が破損した場合は新しいものに交換してください。修理したり改造しての使用はしないでください。
ROPS(横転保護バー)は効果の高い重要な安全装置です。
トロが取り付けたキャブは ROPS を兼ねています。
運転時には必ずシートベルトを着用してください。
ROPSは立てた状態にセットし、必ずシートベルトと共にお使いください。
ROPS(横転保護バー)はマシンと一体で使用する重要な安全装置です。運転するときには必ずROPS(横転保護バー)を運転位置に立て、シートベルトを着用してください。
どうしても必要なわずかの時間以外には ROPS を降ろさないでください。。ROPS を下げた状態で乗車する時にはシートベルトをしないでください。
ROPS を折りたたんでしまうと、転倒時に安全保護ができなくなることを十分認識してください。
作業場所を必ず事前に確認してください。法面、段差、水などがある現場では、必ず ROPS を立てて運転してください。
斜面はスリップや転倒などを起こしやすく、これらは重大な人身事故につながります。斜面での安全運転はオペレータの責任です。どんな斜面であっても、通常以上に十分な注意が必要です。
斜面については、実地の測定を含めてオペレータ自身が調査を行い、安全に作業ができるかどうかを判断してください。この調査においては、常識を十分に働かせてください。
以下に掲載している斜面での運転上の注意点やその場合の天候条件および場所の条件などについて、また、この機械を使用できるかどうかを判断する方法について、オペレーターズマニュアルで確認してください。同じ斜面上であっても、地表面の条件が変われば運転条件が変わります。
斜面での発進・停止・旋回は避けてください。急に方向を変えたり急な加速やブレーキ操作をしないでください。旋回は速度を落としてゆっくりと行ってください。
走行、ステアリング、安定性などに疑問がある場合には運転しないでください。
隠れた穴、わだち、盛り上がり、石などの見えない障害は、取り除く、目印を付けるなどして警戒してください。深い芝生に隠れて障害物が見えないことがあります。不整地では機体が転倒する可能性があります。
ぬれ芝、急斜面など滑りやすい場所で運転すると滑って制御できなくなる危険があります。駆動力を失うと、スリップを起こしたりブレーキや舵取りができなくなる恐れがあります。
段差、溝、盛り土、水などの近では安全に十二分の注意を払ってください。万一車輪が段差や溝に落ちたり、地面が崩れたりすると、機体が瞬時に転倒し、非常に危険です。必ず安全距離を確保してください。
斜面に入る前に、安全の判断をしてください。乗用の刈り込み機械で斜面を刈り込むことに危険が感じられる場合は歩行型の機械をお使いください。
斜面では可能なかぎりカッティングユニットを地表面まで下げておいてください。斜面上でカッティングユニットを上昇させると機体が不安定になる恐れがあります。
集草装置などのアタッチメントを取り付けての作業には十分な注意を払ってください。アタッチメントによってマシンの安定性が変わり、安全限界が変わる場合がありますからご注意ください。
下り坂では必ずマシンをギアに入れておいてください。下り坂をニュートラルで走行しないでください(ギア駆動式のマシン)。
運転するときには必ずROPS(横転保護バー)を立て、シートベルトを着用してください。
緊急時にはシートベルトを迅速に外せるよう、練習しておいてください。
刈り込みの現場を下見してください。斜面、土手、段差のある場所などで運転するときは、必ず ROPS を立てて作業してください。
転倒事故の際の負傷や死亡を防止するために: ROPS は必ず立てた位置にロックしておき、運転時にはシートベルトを着用すること。
また、シートプレート(運転席)がラッチで固定されていることを確認すること。
ROPS を下げると横転に対する保護効果はなくなる。
どうしても必要な場合以外にはROPSを降ろさないこと。
ROPS を下げて乗車しているときにはシートベルトを着用しないこと。
運転はゆっくり慎重におこなうこと。
頭上の障害物がなくなったら直ちに ROPS を立てること。
頭上の安全(木の枝、門、電線など)に注意し、これらに機械や頭をぶつけないように注意すること。
保護バーを降ろすには、ヘアピンコッターを抜き、スプリングに逆らって保護バーを前に倒し、ピン(2本)を引き抜く(図 20)。
バーを降ろす(図 20).
ピン(2本)を取り付け、ヘアピンコッターで固定する(図 20)。
Important: また、運転席がラッチで固定されていることを確認すること。
保護バーを立てるには、ヘアピンコッターを外して、ピン(2本)を抜き取る(図 20)。
横転保護バーを立て、ピン2本で固定し、ピンが外れないようにヘアピンコッターで固定する(図 20)。
Important: ROPS を立てて乗車するときには必ずシートベルトを着用してください。ROPS を下げて乗る時は、シートベルトを締めないでください。
平らな場所に駐車する。
ROPS を立ててロックし、運転席に座ってシートベルトを締める。
走行ペダルがニュートラル位置にあるを必ず確認してください。
駐車ブレーキを掛ける。
PTO スイッチをOFF 位置にする(図 21)。
キーを右に、RUN 位置まで回す。
Note: インフォセンターのグロープラアイコンが 6 秒間点灯する。
グロープラグ表示が消えたら、キーを START 位置に回す。エンジンが始動したら、キーから手を離す。
Important: スタータモータを 15 秒間以上連続で使用するとオーバーヒートする危険があります。
Note: 燃料系統から燃料を一度完全に抜いた後には、一度の始動操作でエンジンが始動できない場合があります。
Important: エンジンを初めて始動する時、オイルを交換した後、エンジン、トランスミッションまたはホイールモータのオーバーホールを行った後は、スロットルレバーを低速位置にセットしてエンジンを低速で回転させた状態で、前進および後退走行をそれぞれ 1-2 分間行ってください。また、デッキ昇降スイッチや PTO スイッチを操作して適切に作動することを確認してください。以上の点検の後、エンジンを停止させ、オイルの量、漏れや各部のゆるみや不具合などがないか点検してください。
平らな場所に駐車する。
PTO スイッチを切り、走行ペダルがニュートラル位置にあることを確認し、駐車ブレーキを掛け、エンジン速度スイッチをアイドル位置にセットする。
エンジンをアイドル回転させた状態で 60 秒間待つ。
キーを OFF 位置に回す。
搬送・格納作業の前には、エンジンが不意に作動することのないよう、必ずキーを抜き取っておいてください。
Note: キーをつけたままで放置すると、燃料ポンプやアクセサリが作動してバッテリー上がりを起こす恐れがあります。
子供や外部者が本機を操作しようとして思わぬけがや事故に発展する恐れがある。
機械から離れる時には、たとえわずかな間であっても必ず駐車ブレーキを掛け、キーを抜き取る。
エンジンの速度(1分間の回転数)はスロットルコントロールによって制御されています。スロットルコントロールをFAST位置にすると最も良い性能が得られます。芝刈り作業を行う時は、必ずスロットルを FAST 位置にセットしてください。
走行を停止するには、走行ペダルから足を離します(ペダルはニュートラルに戻ります)。
マシンから離れる時は必ず駐車ブレーキを掛け、キーを抜き取る。
ターフへのダメージを最小限にしつつトリミング性能を最大限に発揮するために、刈り込みは 4 輪操舵モードで行ってください。そして、道路を走行するときや現場から現場へ移動する場合には、2 輪操舵モードに切り替えます。
切り換えスイッチ(図 22)の前側を押します。この時、4 輪が直進状態に揃っていない場合には、緑色のランプが点滅して、4 輪操舵状態が維持されたままとなり、4 輪が直進状態に揃った時点で切り換えが行われます。ランプが点滅した場合には、ハンドルをゆっくりと操作して直進走行状態にすれば、ランプは点滅状態から点灯状態に変ります。緑色のランプが点灯状態になれば、2 輪操舵状態です。
Note: 車輪を整列させる時のハンドル操作が急激すぎると正しく整列できない可能性があります。
切り換えスイッチ(図 22)の後側を押します。この時、前輪が直進状態に揃っていない場合には、緑色のランプが点滅して、4 輪操舵状態が維持されたままとなり、4 輪が直進状態に揃った時点で切り換えが行われます。ランプが点滅した場合には、ハンドルをゆっくりと操作して直進走行状態にすれば、ランプは点滅状態から消灯状態に変ります。スイッチのランプが消灯状態(OFF)になれば、4 輪操舵状態です。
Note: 車輪を整列させる時のハンドル操作が急激すぎると正しく整列できない可能性があります。
Note: 2 輪駆動から 4 輪駆動への切り換えを何度も行っているうちに正しい整列が得られなくなった場合には、ステアリングの整列の修正を参照してください。
デッキ昇降スイッチ(図 23)は、デッキ(アタッチメント)の上昇と下降を行うスイッチです。このスイッチは、エンジンが掛かっていないと使用できません。
デッキ(アタッチメント)を下降させるには、スイッチを前に押します。
デッキ(アタッチメント)を上昇させるには、スイッチを後に押します。
Important: デッキ(アタッチメント)が完全に上昇したら、スイッチから手を離してください。スイッチを押しつづけると油圧系統が破損します。
Note: デッキ(アタッチメント)を上昇位置にロックするには、上昇位置からさらに 15 cm 上昇させ、刈高ストップピンを抜いて、ピンを刈高 15 cm の穴に通します;刈り高の調整を参照。
PTOスイッチは刈り込み刃(ブレード)または他のアタッチメントの作動と停止を行います。
エンジンが冷えている場合には、PTO の操作を行う前に 5-10分間程度のウォームアップを行う。
運転席に座り、走行ペダルがニュートラル位置にあること、および、エンジンがフルスロットルで回転していることを確認する。
PTO スイッチを引くと PTO が作動を開始する(図 24)。
PTO を解除するには、PTO スイッチを OFF 位置にします。
刈高の調整範囲は、25-152 mm で、ストップピンの取り付け穴を変更することにより、6 mm 刻みで調整することができます。
エンジンが回転している状態で、デッキ昇降スイッチの後側を押し、デッキが完全に上昇したら 直ちにスイッチから手を離す(図 25)。
刈高ピンを回して刈高設定穴のスロットとが整列したところでピンを抜き取る(図 25)。
刈高ブラケットについている穴から、希望する刈高に対応する穴を見つけ、その穴にピンを通し、ピンを回してロックする (図 25)。
Note: 穴は全部で4列あります(図 25)。外周側の列は、外周部に刻印されている通りの刈高の穴です。2 列目の穴は、それぞれ 1 列目プラス 6 mmの刈り高となります。3 列目の穴は、それぞれ 1 列目プラス 12 mmの刈り高となります。一番下の列の穴は、それぞれ 3 列目プラス 18 mmの刈り高となります。刈高 158 mm だけは例外で、2列目のはずれにあります。この穴にセットすると 刈高 158 mm となります (6 mm アップにはなりません)。
必要に応じて芝削り防止ローラとスキッドの調整を行う。
Note: エンジンに過大な負荷を掛けるような刈り込みをすると、より多くの DPF 再生が必要になります。
作業現場へ移動する。
可能な場合は必ずエンジンをハイアイドルにする。
PTOを入れる。
走行ペダルをゆっくりと前進方向に踏み込んで刈り込み場所に乗り入れる。
カッティングユニットの前部が芝刈りの境界内に入ったところでカッティングユニットを降下させる。
ブレードが高速回転を維持して刈りかすが連続的に排出され、きれいな切り口で芝草がカットされるように気を付けて走行する。
Note: 刈り込みを急ぎすぎるとカットの質が低下します。刈り込み速度を下げるか、刈り込みの幅を狭くしてエンジンの高回転を維持してください。
カッティングユニットの後部が芝刈りの境界から出たところでカッティングユニットを上昇させる。
雨だれ形に旋回して次の列に入る準備を行う。
DPF は排気系統の一部です。DPF には酸化促進触媒が入っていて有害ガスを減少させ、すすフィルタが排気に含まれているすすを取り除きます。
すすがたまってくると、DPF を高温にして再生を行います。溜っているすすを高温によって燃焼させて灰にし、すすフィルタの詰まりを取り除き、排気ガスが DPF を通り抜けられるようにします。
すすの蓄積具合は、DPF のバック圧をコンピュータで監視することによって行っています。バック圧が高くなりすぎると、通常のエンジンの作動中にすすフィルタの中ですすを燃焼させることができなくなります。すすを DPF にためないようにするには、以下のような注意が必要です:
エンジンが作動している間は常に DPF のパッシブ再生が行われていますので、エンジンは可能な限りフルスロットルで使用して再生を促進するようにしてください。
DPF のバック圧が高すぎたり前回のリセット再生からの経過時間が 100 時間になるとリセット再生が行われ、再生中はエンジンのコンピュータから「再生中」のお知らせがインフォセンターに表示されます。
リセット再生が終了するまで待ち、その後にエンジンを停止するようにしてください。
つねに DPF のことを頭に入れて機械の操作や保守整備を行ってください。通常は、ハイアイドル(フルスロットル)でエンジンを使用していれば、DPF の再生に十分な排気温度が得られます。
Important: エンジンを低速で回している時間が長いと、すすフィルタにすすがたまります。アイドリングや低速回転での使用をできるだけ短くしましょう。
マシンを使用するにつれて、DPF 内部のすすフィルタにすすが蓄積してきます。DPF 内のすすの蓄積具合は、エンジンのコンピュータが監視しています。
蓄積量が一定レベルになると、DPF フィルタの再生が必要であることをコンピュータが知らせてきます。
DPF の再生とは、DPF を高温にして内部のすすを燃焼させて灰にすることを言います。
再生メッセージを表示するとともに、コンピュータは、すすの蓄積レベルに合わせてエンジンの出力を落とします。
表示レベル | 不具合コード | エンジン出力レート | 推奨される対応 |
レベル 1:エンジン警告 |
![]() | コンピュータはエンジンパワーを 85%に下げる | できるだけ早く停車再生を行う;駐車再生とリカバリ再生を参照。 |
レベル 2:エンジン警告 |
![]() | コンピュータはエンジンパワーを 50%に下げる | できるだけ早くリカバリー再生を行う;駐車再生とリカバリ再生を参照。 |
軽い灰は排気管から放出されますが、重い灰はフィルタ内部に残ります。
灰は、再生の結果としてできるものです。よって、機械の稼働時間が長くなるにつれ、放出されない灰が蓄積してきます。
DPF 内のすすの蓄積量は、エンジンのコンピュータが計算しています。
すすの蓄積量が所定量に達すると、エンジンのコンピュータからインフォセンターへ、エンジン不具合情報が送信されます。
この不具合警告は、DPF の整備が必要であることを示しています。
警告などを表示するとともに、コンピュータは、灰の蓄積レベルに合わせてエンジンの出力を落とします。
表示レベル | 不具合コード | エンジン速度を落とす | エンジン出力レート | 推奨される対応 |
---|---|---|---|---|
レベル 1:エンジン警告 |
![]() | なし | コンピュータはエンジンパワーを 85%に下げる. | DPF の整備を行う;ディーゼル酸化触媒(DOC)とすすフィルタの整備を参照。 |
レベル 2:エンジン警告 |
![]() | なし | コンピュータはエンジンパワーを 50%に下げる | DPF の整備を行う;ディーゼル酸化触媒(DOC)とすすフィルタの整備を参照。 |
レベル 3:エンジン警告 |
![]() | エンジン速度が MAX トルク + 200rpm | コンピュータはエンジンパワーを 50%に下げる | DPF の整備を行う;ディーゼル酸化触媒(DOC)とすすフィルタの整備を参照。 |
再生の種類 | DPF 再生の条件 | DPF 再生動作の内容 |
---|---|---|
パッシブ | マシンの通常運転中(エンジン高速回転中または高負荷回転中)に行われる。 | • パッシブ再生はインフォセンターに表示されない。 |
• パッシブ再生中、DPF は高温の排気を利用して有害な排気を酸化させ、すすを燃焼させて灰にする。 | ||
DPF のパッシブ再生を参照。 | ||
アシスト | エンジンを低速運転した、低負荷で運転した、または DPF のバック圧が高いことをコンピュータが検知することが原因で実行される。 | • アシスト再生はインフォセンターに表示されない。 |
• アシスト再生中は、エンジンのコンピュータがエンジンの設定を調整して排気温度を高める。 | ||
DPF のアシスト再生を参照。 | ||
リセット | 100 運転時間ごとに実行される | インフォセンターに排気高温アイコン ![]() |
また、アシスト再生によってもすすの量を十分に減らすことができない時にも実行される。 | ||
• リセット再生中は、エンジンのコンピュータがエンジンの設定を調整して排気温度を高める。 | ||
リセット再生を参照。 |
再生の種類 | DPF 再生の条件 | DPF 再生動作の内容 |
---|---|---|
駐車再生 | すすが蓄積した結果 DPF のバック圧が高くなったことをコンピュータが検知すると実行される。 | インフォセンターに、リセットスタンバイ/駐車再生、リカバリ再生アイコン ![]() |
オペレータが駐車再生を実施した場合にも実効される。 | ||
リセット再生を「しない」に設定してマシンの使用を続けたために、すすの蓄積量がさらに増加すると必要となる。 | • リカバリ再生が必要にならないように、できるだけ早く停車再生を行う。 | |
不適切な燃料やエンジンオイルを使用した場合にも必要になる。 | • 駐車再生に要する時間は 30-60 分間。 | |
• 燃料タンク内の燃料残量が ¼ 以上であることを確認して行う。 | ||
• 駐車再生は、駐車して行うことが必要。 | ||
駐車再生とリカバリ再生を参照。 | ||
リカバリ | 駐車再生の警告を無視してマシンの使用を続けたために、すすの蓄積量がさらに増加すると必要となる。 | • インフォセンターに、リセットスタンバイ/駐車再生、リカバリ再生アイコン ![]() |
• 駐車再生に要する時間は 3 時間。 | ||
• 燃料タンク内の燃料残量が ½ 以上であることを確認して行う。 | ||
• この再生は、駐車して行うことが必要。 | ||
駐車再生とリカバリ再生を参照。 |
DPF Regeneration メニューから、中央ボタンで下へスクロールして LAST REGENに入る(図 32)。
LAST REGEN で、最後の再生(リセット、駐車、リカバリ)後に何時間エンジンを使用したかを確認する。
Important: 日常の刈り込みをスムーズに進めるために、すすの蓄積が 100% になる前に再生をしておきたい場合があると思われます。前回の再生(リセット、駐車、またはリカバリ)終了から 50 運転時間以上が経過していればこれが可能です。
これには、整備士(Technician)メニューで現在までの経過時間と現時点でのすすの蓄積レベルを確認を確認します。
DPF Regeneration メニューで、中央ボタンを押して整備士 TECHNICIAN オプションに移動し、右ボタンで中に入る(図 33)。
DPF 稼働記録表で、現在の DPF の状態を確認する図 34)。
.
状態 | 内容 | |
---|---|---|
Normal | DPF は通常稼働状態(パッシブ再生) | |
Assist Regen | エンジンコンピュータがアシスト再生を実行中 | |
Reset Stby | エンジンコンピュータがアシスト再生を試みているが以下の内のひとつが原因で実行できない状態: | 再生禁止設定が ONになっている |
排気温度が低すぎて再生できない | ||
Reset Regen | エンジンコンピュータがリセット再生を実行中 | |
Parked Stby | エンジンコンピュータからオペレータに対して駐車再生を要求中 | |
Parked Regen | オペレータから駐車再生の要求があり、その処理中 | |
Recov. Stby | エンジンコンピュータからオペレータに対してリカバリ再生を要求中 | |
Recov. Regen | オペレータからリカバリ再生の要求があり、その処理中 |
すすの蓄積レベル(DPF の%で表示される(図 35))を確認する;すす蓄積表を参照
Note: すすの蓄積レベルは、マシンの稼働と DPF の再生に伴って変動します。
すすの蓄積に関する重要な数値 | 再生との関連 |
---|---|
0%-5% | すすの蓄積は最低レベル |
78% | エンジンコンピュータがアシスト再生を実行 |
100% | エンジンコンピュータが自動的に駐車再生を要求 |
122% | エンジンコンピュータが自動的にリカバリ再生を要求 |
パッシブ再生は、エンジンの通常運転の一部として行われます。
DPF 再生を促進させるために、エンジンは可能な限りフルスロットルで、かつ高負荷で使用してください。
エンジンのコンピュータがエンジンの設定を調整して排気温度を高めます。
DPF 再生を促進させるために、エンジンは可能な限りフルスロットルで、かつ高負荷で使用してください。
DPF 再生中の排気は高温(およそ 600°C)になる。高温の排気は人体に悪影響を及ぼす恐れがある。
絶対に締め切った場所でエンジンを運転しないこと。
排気系統の周囲に可燃物を放置しないこと。
高温になっている排気系統各部に触れないこと。
排気管の近くに立たないこと。
インフォセンターには、排気高温アイコンが表示されます 図 36。
エンジンのコンピュータがエンジンの設定を調整して排気温度を高めます。
Important: 排気高温アイコンがが表示される時には、マシンからの排気の温度が通常よりも高くなります。
DPF 再生を促進させるために、エンジンは可能な限りフルスロットルで、かつ高負荷で使用してください。
リセット再生中は、インフォセンターにアイコンが表示されます。
リセット再生中は、出来うる限りエンジンを止めたりエンジンの速度を落としたりしないでください。
Important: 可能な限り、リセット再生が終了するまで待ち、その後にエンジンを停止するようにしてください。
過去 100 運転時間以内に、再生(リセット、駐車、リカバリ)が終了できなかった場合、エンジンコンピュータはリセット再生を試みます。
Note: リセット再生が必要な状態になったのに、リセット再生を「しない」に設定した状態になっている場合、15 分ごとにインフォセンター上にADVISORY #185 が表示されます(図 37)。
リセット再生では、エンジンからの排気温度が高くなります。立ち木の周囲、背の高い草地、植込みの内部など、排気が高温になると問題が発生しやすい場所を刈り込む時には再生禁止設定を行っておくことができます。
Important: エンジンを一度停止すると、エンジン再起動時には、再生禁止設定は解除されて OFF になります。
駐車再生やリカバリ再生が必要になると、インフォセンターに再生要求アイコン(図 42)が表示されます。
駐車再生やリカバリ再生は自動的には実行されませんので、インフォセンターを操作して手動で行う必要があります。
駐車再生が必要になると、インフォセンターに以下のメッセージが表示されます。
エンジン警告 SPN 3720, FMI 16(図 43)
駐車再生が必要です アドバイス番号188(図 44)
Note: このアドバイス(188)は 15 分毎に繰り返し表示されます。
2時間以内に駐車再生を行わないと、インフォセンターに駐車再生要求が表示され、PTO が無効化され、アドバイス NO.189 が表示されます(図 45)。
Important: PTO を使用するには、駐車再生を行う必要があります;駐車再生やリカバリ再生の準備と駐車再生やリカバリ再生の実施を参照。
Note: ホーム画面に PTO 無効アイコンが表示されます(図 46)。
リカバリ再生が必要になると、エンジンコンピュータからインフォセンターに以下のメッセージが表示されます:
Important: PTO を使用するには、リカバリ再生を行う必要があります;駐車再生やリカバリ再生の準備と駐車再生やリカバリ再生の実施を参照。
Note: ホーム画面に PTO 無効アイコンが表示されます;図 46(駐車再生のメッセージ)を参照。
再生に必要な量の燃料が燃料タンクにあることを確認する:
駐車再生:燃料タンク内の燃料残量が 1/4 以上であることを確認する。
リカバリ再生:燃料タンク内の燃料残量が 1/2 以上であることを確認する。
車両を屋外の、可燃物から離れた場所に移動させる。
平らな場所に駐車する。
走行コントロールや走行コントロールレバーがニュートラル位置にあることを確認する。
PTO が作動していた場合は PTO を停止させ、カッティングユニットやアクセサリを下降させる。
駐車ブレーキを掛ける。
スロットルを低速アイドル位置にセットする。
DPF 再生中の排気は高温(およそ 600°C)になる。高温の排気は人体に悪影響を及ぼす恐れがある。
絶対に締め切った場所でエンジンを運転しないこと。
排気系統の周囲に可燃物を放置しないこと。
高温になっている排気系統各部に触れないこと。
排気管の近くに立たないこと。
Important: エンジンの速度設定を上げたり、駐車ブレーキを解除したりすると、DPF 再生はキャンセルされます。
DPF Regeneration メニューで、中央ボタンを押して駐車再生開始 PARKED REGEN START またはリカバリ再生開始RECOVERY REGEN START オプションに移動し(図 51)、右ボタンで再生を開始する(図 51)。
燃料レベル確認 VERIFY FUEL LEVEL 画面で、燃料タンクの残量が ¼ 以上(駐車再生の場合)または ½ 以上(リカバリ再生の場合)あることを確認し、燃料残量に問題がなければ右ボタンで続行する(図 52)。
チェックリスト(DPF checklist)画面で、駐車ブレーキが掛かっていること、エンジン速度が低速アイドルセットされていることを確認する(図 53)。
再生開始 INITIATE DPF REGEN 画面で、右ボタンを長押して続行する(図 54)。
インフォセンターの画面に、再生開始中INITIATING DPF REGENと表示される(図 55)。
インフォセンターの画面には、終了までの時間を表すメッセージが表示される(図 56)。
エンジンコンピュータがエンジンの状態と不具合情報をチェックする。インフォセンターに、以下の表にあるようなメッセージが表示される場合がある:
![]() |
|
修正操作:再生メニューを中止し、マシンを通常通りに運転する。前回の再生から 50 運転時間以上経過すれば再生が実施可能;最後の再生からの経過時間を参照。 | |
![]() | ![]() |
修正操作:エンジンの不具合を修正してから DPF 再生を行う。 | |
![]() | ![]() |
修正操作:エンジンを始動する。 | |
![]() | ![]() |
修正操作:冷却液の温度が 60°C (140°F) になるまでエンジンを運転する。 | |
![]() | ![]() |
修正操作:エンジンをローアイドル速度にする。 | |
![]() | ![]() |
修正操作:エンジンコンピュータの不具合を修正してから DPF 再生を行う。 |
インフォセンターはホーム画面となり、再生実施中は画面右下に再生実施中アイコン(図 57)が表示される。
Note: DPF 再生中は、インフォセンターに高温排気アイコンが表示されます。
駐車再生やリカバリ再生が終了すると、インフォセンターにアトバイスNO. 183 が表示される(図 58)。左ボタンを押してホーム画面に戻る。
Note: 再生に失敗した場合は、インフォセンターに アドバイス No. 184(図 58)が表示される。左ボタンを押してホーム画面に戻る。
芝刈り作業に必要なパワーを十分に引き出すために、エンジンは常にスロットル全開で使用し、コンディションに合わせて走行速度を調整してください。
遅めの速度で刈り込むとカットの質が向上します。カッティングユニットへの負荷が大きくなったら走行ペダルの踏み込みを浅くして走行速度を遅くし、走行に掛かる負荷を下げてください。
刈り込みの方向を変えるようにしましょう;同じルートで長期間刈り込むとターフにタイヤマークがついてしまいます。また、刈りかすの飛散方向も変わるので自然分解が促進され、栄養的にも有利です。
いままで使っていた芝刈り機よりも広い刈り幅で刈る場合には、以前の刈り高より少し高目の設定で刈って、以前と同じ刈高に仕上がるか、凹凸面を削らないか、確認してください。
一度に切り取る長さは25 mm以内に抑えましょう。草丈の ⅓ 以上は刈り取らないのが原則です。成長期の密生している芝生では、刈り込み速度を遅くしたり、刈り高設定をさらに目盛り一つ上げる必要があるかもしれません。
Important: 草丈の 1/3 以上を刈り取る場合や、長く伸びたまばらな草地を刈る場合、あるいは乾燥した草地を刈る場合には、空中に舞うほこりを減らしたり駆動部への不要な負荷を減らす効果のあるフラットセイルブレードの使用をお奨めします。
芝生が伸びすぎてしまった時や、濡れている芝を刈る時は、刈り高を高めに設定して刈りましょう。その後に通常の刈り高に下げてもう一度刈るときれいに仕上がります。
芝刈り作業が終わったらホースと水道水で刈り込みデッキの裏側を洗浄してください。ここに刈りかすやごみが溜まると切れ味が落ち、仕上がりが悪くなります。
火災防止のため、エンジンやマフラー、バッテリー、駐車ブレーキ、カッティングユニット、燃料タンクなどの周囲に、余分なグリス、草や木の葉、ほこりなどが溜まらないようご注意ください。こぼれたオイルや燃料はふきとってください。
ブレードの刃先が鋭利であれば、芝草の切り口もきれいです。シーズンを通してブレードの刃先を鋭利にしておきましょう。切れ味の悪い刃先は芝草を引きちぎるので、切り口が茶色に変色し、芝草の成長を悪くし、また病気にもかかりやすくなります。刈り込みブレードに磨耗や破損が発生していないか毎回点検してください。必要に応じてブレードを研磨してください。ブレードが破損したり磨耗したりした場合には、直ちに交換してください;トロの純正ブレードを使ってください。デッキのマニュアルの「ブレードの整備」を参照。
火災防止のため、カッティングユニット、マフラー、エンジンの周囲に、草や木の葉、ホコリなどが溜まらないようご注意ください。オイルや燃料がこぼれた場合はふき取ってください。
カッティングユニットを上昇位置にして機械から離れる場合、ロック装置がある場合には、必ずユニットをロックしてください。
閉めきった場所に本機を保管する場合は、エンジンが十分冷えていることを確認してください。
格納保管中やトレーラで輸送中は、燃料バルブ装着車ではバルブを閉じておいてください。
ガス湯沸かし器のパイロット火やストーブなど裸火や火花を発するものがある近くでは、絶対に機械や燃料容器を保管・格納しないでください。
各部品が良好な状態にあること、ボルトナット類、特にブレード取り付け用のボルト類に問題がないか常に点検してください。
読めなくなったステッカーは貼り替えてください。
故障、燃料切れなどの際には、機体を手で押して移動することができます。この操作の前に必ず、2つの油圧バイパスバルブを両方とも開いてください。
Important: 機体は必ず手で押すようにし、距離はできるだけ短くしてください。牽引すると油圧回路が損傷する恐れがあります。
PTOをOFFにし、キーを OFF 位置にして抜き取り、駐車ブレーキを掛ける。
運転席を倒す。
各バイパスバルブを左回りに1回転させる(図 62)。
Note: これにより油圧ポンプがバイパスされ、車輪が自由に回るようになります。
Important: バイパスバルブは1回転以上させないでください。これはバルブそのものがボディからゆるんでオイルが漏れるのを防止するためです。
駐車ブレーキを解除し、車両を手で押して移動する。
トレーラやトラックに芝刈り機を積み降ろすときには安全に十分注意してください。
積み込みには、機体と同じ幅のある歩み板を使用してください。
荷台に載せたら、ストラップ、チェーン、ケーブル、ロープなどで機体を確実に固定してください。機体の前後に取り付けた固定ロープは、どちらも、機体を外側に引っ張るように配置してください。
機体前部と側部と後部とにロープ掛けポイントがあります(図 63)。
Note: 国家規格などに適合しているベルトなどで機体の四隅を固定するようにしてください。。
機体前部:運転台の前(2ヶ所)
後タイヤ
Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用開始後最初の 10 時間 |
|
使用開始後最初の 200 時間 |
|
使用するごとまたは毎日 |
|
50運転時間ごと |
|
100運転時間ごと |
|
200運転時間ごと |
|
250運転時間ごと |
|
400運転時間ごと |
|
800運転時間ごと |
|
1500運転時間ごと |
|
6000運転時間ごと |
|
2年ごと |
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Important: エンジンの整備に関しての詳細は、付属のエンジンマニュアルを参照してください。また、詳細なサービスマニュアルを弊社代理店(ディストリビュータ)で販売しています。
Note: 配線図や油圧回路図はオンラインで入手可能ですwww.Toro.com。
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点検項目 | 第 週 | ||||||
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月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
インタロックの動作を点検する。 | |||||||
ブレーキの動作を確認する。 | |||||||
エンジンオイルの量を点検する。 | |||||||
冷却液の量を点検する。 | |||||||
燃料・水セパレータの水を抜く。 | |||||||
エアフィルタ、ダストカップ、バルブを点検する。 | |||||||
エンジンから異常音がないか点検する。2 | |||||||
ラジエターとスクリーンの汚れ | |||||||
運転操作時に異常音がないか点検する。 | |||||||
油圧オイルの量を点検する。 | |||||||
油圧ホースの磨耗損傷を点検する。 | |||||||
オイル漏れがないか点検する。 | |||||||
燃料残量を点検する。 | |||||||
タイヤ空気圧を点検する | |||||||
計器類の動作を確認する. | |||||||
刈高の調整の点検 | |||||||
グリスアップを行なう。2 | |||||||
塗装傷のタッチアップを行う。 | |||||||
エアフィルタの状態インジケータの表示を確認する3 | |||||||
1始動困難、大量の煙、咳き込むような走りなどが見られる場合はグロープラグと噴射ノズルを点検する。 2車体を水洗いした時は整備間隔に関係なく直後に行う。 3インジケータが赤になっていないかどうかを見る。 |
点検担当者名: | ||
内容 | 日付 | 記事 |
始動キーをつけたままにしておくと、誰でもいつでもエンジンを始動させることができ、危険である。
整備・調整作業の前には必ず始動スイッチからキーを抜いておくこと。
調整、清掃、修理、車両を離れる前に以下を行ってください:
平らな場所に駐車する。
スロットルスイッチを低速アイドル位置にセットする。
カッティングユニットを停止させる。
カッティングユニットを下降させる。
走行ペダルがニュートラルになっていることを確認する。
駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
すべての動作が停止するのを待つ。
保守作業は、各部が十分冷えてから行う。
カッティングユニットを上昇位置にして機械から離れる場合、ロック装置がある場合には、必ずユニットをロックしてください。
可能な限り、エンジンを回転させながらの整備はしないでください。可動部に近づかないでください。
必要に応じ、ジャッキスタンドなどで機体を確実に支えてください。
機器類を取り外すとき、スプリングなどの力が掛かっている場合があります。取り外しには十分注意してください。
PTOが解除されていることを確認する。
平らな場所に駐車する。
駐車ブレーキを掛ける。
必要に応じて刈り込みデッキ(やアタッチメント)を下降させる。
エンジンを止め、各部が完全に停止するのを待つ。
キーをSTOP位置に回して抜き取る。
保守作業は、各部が十分冷えてから行う。
フードラッチを外す。
フレームチューブの下に支え棒が入る高さまでフードを持ち上げる(図 64)。
フードを静かに下げながら、フレームチューブの下に支え棒をセットする。
フードを元に戻すには、まずフードを少し持ち上げ、フレームチューブから支え棒を外し、その後、フードを静かに下ろす。
ラッチをしっかりと掛ける。
整備間隔 | 整備手順 |
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50運転時間ごと |
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定期的に、全部の潤滑個所にNo.2汎用リチウム系グリスを注入します。車体を水洗いしたときは整備間隔に関係なく直ちにグリスアップしてください。
異物を入れてしまわないよう、グリスフィッティングをきれいに拭く(図 65)。
グリスガンでグリスを注入する。
はみ出したグリスはふき取る。
Note: 後部ステアリングリンクのグリスフィッティングにアクセスするには、物入れを外してください。
Note: 機体を床から浮かせると、上下のキングピンにグリスがより良く回るようになります。4箇所のキングピンアセンブリのすべてにおいて、アクスルケース/ブッシュアセンブリの上下両方からグリスがはみ出てくるまで注入を続けてください(図 66)。
Note: ベアリングの寿命は、機体を水洗いすの仕方で長くも短くもなります。機体が熱いうちの水洗いは避けてください。また、高圧の水をベアリングやシールに当てないでください。
エンジンオイルの点検や補充は、エンジンを止めキーを抜き取った状態で行ってください。
エンジンのガバナの設定を変えたり、エンジンの回転数を上げすぎたりしないでください。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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400運転時間ごと |
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エアクリーナ本体にリーク原因となる傷がないか点検してください。破損していれば交換してください。吸気部全体について、リーク、破損、ホースのゆるみなどを点検してください。
エアクリーナのフィルタの整備は、インジケータが赤色になってから行ってください(図 67)。早めに整備を行っても意味がありません。むしろフィルタを外したときにエンジン内部に異物を入れてしまう危険が大きくなります。
Important: 本体とカバーが正しく、しっかりと密着しているのを確認してください。
以下の条件を満たす、低灰分(low-ash)の高品質エンジンオイルを使用してください:
API 規格: CJ-4 またはそれ以上
ACEA 規格: E6
JASO 規格:DH-2
Important: API CJ-4 以上、ACEA E6 または JASO DH-2 のオイルを使用しないと DPF が詰まってエンジンを破損します。
以下の粘度のエンジンオイルを使用してください:
推奨オイル:SAE 15W-40(-18℃(0°F)
他に使用可能なオイル:SAE 10W-30 または 5W-30(全温度帯)
Toro のプレミアムエンジンオイル(15W-40 または 10W-30)を代理店にてお求めいただくことができます。パーツカタログでパーツ番号をご確認ください。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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エンジンにはオイルを入れて出荷していますが、初回運転の前後に必ずエンジンオイルの量を確認してください。
Important: エンジンオイルの量は毎日点検してください。油量がディップスティックの FULL マークより上にある場合は、オイルが燃料で薄められている可能性があります。油量がFULL マークより上にある場合は、エンジンオイルを交換してください。
エンジンオイルを点検する最もよいタイミングは、その日の仕事を始める直前、エンジンがまだ冷えているうちです。既にエンジンを始動してしまった場合には、一旦エンジンを停止し、オイルが戻ってくるまで約 10 分間程度待ってください。油量がディップスティックのADDマークにある場合は、FULLマークまで補給してください。オイルを入れすぎないように注意してください。
Important: エンジンオイルの量がディップスティックの上限マークと下限マークの間にあるように管理してください。多すぎても少なすぎてもエンジンに悪影響が出ます。
平らな場所に駐車する。
エンジンオイルの量を確認する(図 70)。
Note: 種類の異なるオイルを使うときには、古いオイルを全部抜き取ってから新しいオイルを入れること。
5.2 リットル(フィルタ含む)
整備間隔 | 整備手順 |
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250運転時間ごと |
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エンジンを始動し、約5分間のウォームアップを行ってオイルを温める。
平らな場所に駐車し、駐車ブレーキを掛け、エンジンを停止し、キーを抜き取る。
エンジンオイルとフィルタを交換する(図 71)。
クランクケースにオイルを入れる;エンジンオイルの量を点検するを参照。
整備間隔 | 整備手順 |
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6000運転時間ごと |
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インフォセンターに が表示された場合は、DPF のディーゼル酸化触媒(DOC)とすすフィルタの整備時期が近づいています。
エンジンの不具合として 、 またはがインフォセンターに表示される場合には(図 73)、各表示の指示に従ってすすフィルタを清掃してください:
DPF のディーゼル酸化触媒(DOC)とすすフィルタの分解手順は、サービスマニュアル を参照のこと。
DPF のディーゼル酸化触媒(DOC)とすすフィルタの交換用パーツや整備については、サービスマニュアルを参照するか、弊社ディストリビュータに問い合わせる。
きれいなDPFに交換した後には、弊社ディストリビュータに依頼してエンジンのECUをリセットする。
Note: 適切な燃料の選択については 燃料についての仕様 を参照のこと。
軽油は条件次第で簡単に引火爆発する。発火したり爆発したりすると、やけどや火災などを引き起こす。
燃料補給は必ず屋外で、エンジンが冷えた状態で行う。こぼれた燃料はふき取る。
燃料タンク一杯に入れないこと。燃料を補給する時は、補給管の下までとする。
燃料の取り扱い中は禁煙を厳守し、火花や炎を絶対に近づけない。
安全で汚れのない認可された容器で保存し、容器には必ずキャップをはめること。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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400運転時間ごと |
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図 74 のように水セパレータの整備を行う。
整備間隔 | 整備手順 |
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400運転時間ごと |
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フィルタヘッドの周囲をきれいに拭く(図 75)。
エンジンを始動し、燃料フィルタヘッドの周囲に漏れがないか点検する。
整備間隔 | 整備手順 |
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400運転時間ごと |
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燃料ラインの劣化・破損状況やゆるみが出ていないか点検を行ってください。
燃料ピックアップチューブは、燃料タンクの内部にあって、スクリーンで燃料を濾過し、燃料系統への異物の進入を防いでいます。必要に応じてこのチューブを取り外してスクリーンを清掃してください。
Important: 電気系統の整備を行うときは必ずバッテリーケーブルを取り外してください。その際、ショートを防止するため、必ずマイナス(-)ケーブルを先に取り外してください。
バッテリーの電極部や端子などの部分には鉛や鉛含有物質が含まれており、カリフォルニア州では、これらの物質が癌や先天性異常の原因となるとされている。取り扱い後は手を洗うこと。
マシンの整備や修理を行う前に、バッテリーの接続を外してください。バッテリーの接続を外すときにはマイナスケーブルを先に外し、次にプラスケーブルを外してください。接続するときにはプラスを先に接続し、次にマイナスを接続してください。
バッテリーの充電は、火花や火気のない換気の良い場所で行ってください。バッテリーと充電器の接続や切り離しを行うときは、充電器をコンセントから抜いておいてください。また、安全な服装を心がけ、工具は確実に絶縁されたものを使ってください。
マシンが作動しなくなったり、電気系統に問題がある場合にはヒューズを点検してください。ヒューズを1本ずつ順に取り出し、切れていないかどうかを目視で確認します。ヒューズを交換する場合には、必ず 同じタイプ、同じ電流定格のヒューズを使ってください;これを守らないと電気系統を破損させてしまう恐れがあります(各ヒューズの役割と電流定格についてはヒューズボックスの隣に貼り付けてあるステッカーを参照)。
運転席を倒し、パネルを外してヒューズを露出させる(図 76)。
アタッチメント用のヒューズは座席下にあります(図 77)。
キャブ用のヒューズは、キャブのヘッドライナについているヒューズボックスの中にあります(図 78)。
整備間隔 | 整備手順 |
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50運転時間ごと |
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バッテリーの上面をきれいに保持してください。高温環境下で保管すると、涼しい場所での使用に比べてバッテリーは早く放電します。
バッテリー上部はアンモニア水または重曹水に浸したブラシで定期的に清掃してください。清掃後は表面を水で流して下さい。 清掃中はセルキャップを外さないでください。
バッテリーのケーブルは、接触不良にならぬよう、端子にしっかりと固定してください。
端子が腐食した場合は、 ケーブルを外し(マイナスケーブルから先に外すこと)、クランプと端子とを別々に磨いてください。磨き終わったらケーブルをバッテリーに接続し(プラスケーブルから先に接続すること)、端子にはワセリンを塗布してください。
バッテリーの端子に金属製品や車体の金属部分が触れるとショートを起こして火花が発生する。 それによって水素ガスが爆発を起こし人身事故に至る恐れがある。
バッテリーの取り外しや取り付けを行うときには、端子と金属を接触させないように注意する。
バッテリーの端子と金属を接触させない。
バッテリーケーブルの接続手順が不適切であるとケーブルがショートを起こして火花が発生する。それによって水素ガスが爆発を起こし人身事故に至る恐れがある。
ケーブルを取り外す時は、必ずマイナス(黒)ケーブルから取り外す。
ケーブルを取り付ける時は、必ずプラス(赤)ケーブルから取り付け、それからマイナス(黒)ケーブルを取り付ける。
本機を30 日以上にわたって使用しない場合は、バッテリーを取り外して充電しておいてください。充電終了後は、機体に取り付けて保存しても、機体から外したままで保存しても構いません。機体に取り付けて保存する場合は、ケーブルを外しておいてください。温度が高いとバッテリーは早く放電しますので、涼しい場所を選んで保管してください。バッテリーを凍結させないためには、完全充電しておくことが大切です。完全充電したバッテリー液の比重は 1.265-1.299 になる。
整備間隔 | 整備手順 |
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50運転時間ごと |
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前後のタイヤとも規定値に調整して運転してください。前タイヤの適正空気圧は 103kPa(1.05kg/cm2 = 15psi)、後タイヤは 172kPa(1.75kg/cm2 = 15psi) に統一する。キャブを搭載している場合は、前後のタイヤとも 172kPa(1.75kg/cm2 = 15psi) に統一する。空気圧そろっていないと均一な刈高になりません。測定はタイヤが冷えている状態で行うのがベストです。
切り換えスイッチ(図 80)の後側を押して 4 輪操舵にセットする。
舗装路面、または土の路面上で、4輪全部が回転動作をしなくなるまでハンドルを右または左に切り続ける。この操作により、各車輪が自動的に同調整列します。
Important: 芝生の上でこの修正を行うと各タイヤの下の芝生がダメージを受けますから注意してください。
冷却液を飲み込むと中毒を起こす;冷却液は子供やペットが触れない場所に保管すること。
高温高圧の冷却液を浴びたり、高温のラジエター部分に触れたりすると大火傷をする恐れがある。
エンジン停止後、少なくとも15分間程度待って、エンジンが冷えてからキャップを開けること。
キャップを開けるときはウェスなどを使い、高温の水蒸気を逃がしながらゆっくりと開けること。
マシンを運転するときには、必ず所定のカバーを取り付けておくこと。
手、指、衣服などを、ファンやベルトに近づけないように注意すること。
保守作業を行う前にエンジンを停止し、キーを抜き取っておくこと。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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冷却液は、水とエチレングリコール不凍液の50/50 混合液で、出荷時に補給済みです。毎日の作業前に、補助タンクで冷却液の量を点検してください。容量は 7.5 リットルです。
液量の点検は補助タンクで行う(図 81)。タンク側面についている2本のマークの間にあれば適正である。
液量が不足している場合には補助タンクに補給する。入れすぎないこと。
補助タンクのキャップを取り付けて終了。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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200運転時間ごと |
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1500運転時間ごと |
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2年ごと |
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エンジンをオーバーヒートさせないよう、ラジエターは常にきれいに維持してください。
Note: オーバーヒートのためにデッキ(アタッチメント)やエンジンが停止した場合には、まずラジエター部分にごみがたまっていないかを点検してください。
フードを上げ、支持棒で支える。
クリーンアウトカバーを後フレームの下側に固定しているフランジナットをゆるめる(図 82)。カバーをめくると、フレームのクリーンアウトホール(清掃穴)が露出する。
ラジエターのファン側から低圧(3.45 bar程度)の圧縮空気を吹き付けてごみを吹き飛ばす(水洗いしないこと)。次に、機体前側から吹き、さらにもう一度ファン側から吹いて清掃する。
ラジエター本体がきれいになったらベース部とフレーム部を清掃し、溝にたまっているごみを除去する。
エンジンルームとブレーキリンクを清掃する
クリーンアウトカバーを閉じ、フランジナットで固定する。
フードを閉じる。
ブレーキペダルの遊びが 25 mm以上となったり、ブレーキの効きが悪いと感じられるようになったら、調整を行ってください。遊びとは、ブレーキペダルを踏み込んでから抵抗を感じるまでのペダルの行きしろを言います。
Note: 調整の前と後に、ホイールモータのバックラッシュ(ギアのガタ)を利用してドラムを前後にゆすり、ドラムが何にも接触していないことを確認してください。
遊びを減らす(ブレーキを締める)には、ブレーキケーブルのねじ山の前ナットをゆるめ、後ろのナットを締める(図 83)。
後ナットを締めてケーブルを後方に移動させて、ホイールがロックする前のブレーキペダルの遊びが 13-19 mm なるように調整する。
前ナットを締め、左右のケーブルが同じように動作することを確認する。
Note: 最近に油圧オイルの交換や走行モータ、ホースの交換などを行った場合には、この調整作業を行う前に、油圧システム内部に入り込んでいるエアをパージする必要があります。パージ作業は、マシンを前進方向および後退方向に数分間運転すれば完了します。パージ作業後、必要に応じて油圧オイルを補給してください。
Note: 本機が体が平らな床面にあるときに、走行ペダルから足をはなしても機体が動きだすようでしたら調整が必要です。
平らな場所に駐車し、駐車ブレーキを掛け、刈り込みデッキを床面まで降下させ、エンジンを停止する。
機体の後部をジャッキアップして両方の後輪を床から浮かす。落下事故防止のために、ジャッキスタンドや支持ブロックなどを使って機体をサポートする。
Note: 4 WD モデルでは前輪も同様に浮かせる必要があります(ジャッキスタンドで支えてください)。
この調整はエンジンを作動させて行う必要がある。危険を伴う作業であるから、
高温部分や回転部、可動部に顔や手足を近づけぬよう十分注意すること。
エンジンを始動し、スロットルを低速位置にセットし、後タイヤが回転する方向を確認する。
Important: 走行ペダルがニュートラル位置にあるを必ず確認してください。
左後タイヤが回転している場合には、左側トランスミッション・コントロールロッドのジャムナットをゆるめる(図 86)。
Note: コントロールロッドの前端部のねじは左ねじです。ロッドの後端部(トランスミッションに接続されている方)は、右ねじです。
左後輪が逆転している場合は、ロッドをゆっくりと左に回し(前から見て)、左後輪の回転が止まるかあるいは最小限になるまでロッドを長くしていく。
左後タイヤが前進回転している場合には、回転が止まるところまで、ロッドをゆっくり右回転(前から見て)させる(ロッドを短くする)。
スロットルをFAST位置とする。タイヤが回転しない、あるいはごくわずかだけバック回転していることを確認する。必要に応じて調整する。
ジャムナットを締めつける。
右後タイヤについても同じ作業を行う;調整は右側トランスミッション・コントロールロッドで行う。
エンジンを止め、ジャッキスタンドを外し、機体を床に下ろす。
試験運転で調整(クリーピングがなくなっていること)を確認する。
平らな場所に駐車し、PTO を解除し、走行ペダルをニュートラル位置にセットし、駐車ブレーキを掛ける。
スロットルレバーを 低速 にセットし、エンジンを停止し、キーを抜き取り、各部が完全に停止したのを確認してから運転席を降りる。
走行ペダルのストップボルトについているジャムナットをゆるめる(図 87)。
ストップボルトを一番内側位置に(走行ペダルから一番遠くに)セットする。
手を使って走行ペダルを軽く押し、前進一杯位置に止まるまで押し下げる。
Note: できるだけ軽い力で、走行ペダルを前進一杯位置に保持する。
運転席を倒した状態でトランスミッションを観察し、走行ペダルが一杯に踏まれてストップに当たっていてもリンクに過度な負荷がかかっていない(トランスミッションが動かない)ことを確認する。
ストップボルトを走行ペダルに近づけるように調整して、ストップボルトの頭部と走行ペダルの底部との間に 1.5 mm の隙間を作る。
ジャムナットを締めて調整を固定する。
後退速度を変更する場合には、後退用のストップボルトを調整する。後退速度を大きくするには、ストップボルトを締め込み、後退速度を小さくするにはストップボルトがもっと突き出るようにする。
万一、油圧オイルが体内に入ったら、直ちに専門医の治療を受けてください。万一、油圧オイルが体内に入った場合には、この種の労働災害に経験のある施設で数時間以内に外科手術を受ける必要がある。
油圧装置を作動させる前に、全部のラインコネクタが適切に接続されていること、およびラインやホースの状態が良好であることを確認すること。
油圧のピンホールリークやノズルからは作動油が高圧で噴出しているので、絶対に手などを近づけない。
リークの点検には新聞紙やボール紙を使う。
油圧関係の整備を行う時は、内部の圧力を確実に解放する。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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油圧オイルタンクに 17 リットルのトラクタ用の高品質トランスミッションオイルを満たして出荷しています。推奨オイルの銘柄を以下に示します:
Toro プレミアム・トランスミッション/油圧機器用トラクタ作動液 (19 リットル缶または208 リットル缶)。パーツカタログまたは Toro 代理店でパーツ番号をご確認ください。
他に使用可能なオイル:トロのオイルが入手できない場合は、Mobil® 424 油圧作動液を使用することができます。
Note: 不適切なオイルの使用による損害については弊社は責任を持ちかねます。
Note: 多くの油圧オイルはほとんど無色透明であり、そのためオイル洩れの発見が遅れがちです。油圧オイル用の着色剤(20ml 瓶)をお使いいただくと便利です。1瓶で 15-22 リットルのオイルに使用できます。パーツ番号は P/N 44-2500; ご注文は Toro 代理店へ。
平らな場所に駐車し、PTO を解除し、走行ペダルをニュートラル位置にセットし、エンジンを始動する。
エンジンをできるだけ低速で回してシステム内のエアをパージする。
Important: PTO は作動させないこと。
デッキを上昇させて昇降シリンダが伸びた状態とし、エンジンを停止し、キーを抜き取る。
油圧オイル給油口からキャップ(図 88)を取る。
ディップスティックを抜き、ウェスで一度きれいに拭く(図 88)。
もう一度首まで完全にねじ込んでから抜き、オイルの量を点検する(図 88)。
オイルの量がディップスティックのノッチ範囲より少なければ、適切な高品質油圧オイルを補給する。タンクに入れすぎないように注意してください。
ディップスティックを元に戻し、キャップを取り付けて手で軽く締め付ける。
オイル洩れがないかホース部と接続部をすべて点検する。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用開始後最初の 200 時間 |
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800運転時間ごと |
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PTOを解除し、走行ペダルから足を離してニュートラル位置とし、駐車ブレーキを掛ける。
スロットルレバーを 低速 にセットし、エンジンを停止し、キーを抜き取り、各部が完全に停止したのを確認してから運転席を降りる。
油圧オイルタンクとトランスミッションケースの下にオイルを受ける大型の容器を置き、それぞれのドレンプラグを外してタンク内のオイルを完全に排出、回収する(図 89)。
油圧オイルフィルタ取り付け部の周辺をウェスできれいに拭き、フィルタを外す (図 89)。
すぐに新しいオイルフィルタを取り付ける。
タンクとトランスミッションケースにドレンプラグを取り付ける。
オイルを適正レベルまで補給する;油圧システムを点検するを参照。
エンジンを始動し、オイル漏れがないか点検する。エンジンを約5分間運転した後、エンジンを停止する。
2分後、油圧オイルの量を点検する;油圧システムを点検するを参照。
整備前の準備を行う;整備作業のための準備を参照。
フードを上げ、支持棒で支える(図 90)。
必要に応じてウォッシャー液をボトルに補充する。
フードを閉じる。
整備間隔 | 整備手順 |
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50運転時間ごと |
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整備前の準備を行う;整備作業のための準備を参照。
エアコン用スクリーンのタブ(4個;図 93)を外してスクリーンを取り外す。
ファン用のプラグとコードをソケットから外す(図 94)。
ファンパネルアセンブリとファンをキャブの上部に固定しているノブ(2個)ボルトを外してアセンブリを外す(図 94)。
低圧のエア 2.76bar(2.7kg/cm2 = 40psi)で吹いて、スクリーン、エアコンダクト、ファン、ファンパネルを清掃する。
Important: 水で洗わないでください。機器を水でぬらすとほこりなどがこびりついて清掃しても汚れがとれなくなります。
ファンパネルアセンブリとファンをキャブ上部に取り付ける;ステップ 4 で外したノブ 2 個を使う。
ステップ3で外したコードを元通りに接続する。
エアコンスクリーンをキャブ上部の開口部に元通りにに取り付け、タブ(4個)で固定する。
Important: キャブのシール部分とライト部分に注意してください(図 95)。圧力洗浄機を使用する場合は、洗浄機のノズルをキャブから少なくとも 60cm 離して洗浄してください。キャブのシール部分、ライト、後部のオーバーハングに高圧洗浄機の水を直接吹き付けないでください。
エンジンオイル、バッテリー、油圧オイル、冷却液は環境汚染物質です。これらの物質は、それぞれの地区の法律などに従って適切に処分してください。
エンジンオイルを抜き取り、ドレンプラグをはめる。
エンジンオイルとフィルタの交換を行う;エンジンオイルとフィルタの交換を参照。
所定品質の新しいエンジンオイルを入れる;エンジンオイルの量を参照。
エンジンを始動し、約2分間のアイドル運転を行う。
燃料タンク、燃料ライン、ポンプ、セパレータから燃料を抜き取る。 燃料タンクの内部をきれいな燃料で洗浄し、ラインを元通りに接続する。
エアクリーナをきれいに清掃する。
エアクリーナの吸気口とエンジンの排気口を防水性のマスキングテープでふさぐ。
オイルタンクと燃料タンクのフタが締まっているのを確認する。
カッティングデッキやエンジンを含めた機体全体をていねいに洗浄する。特に以下の部分を重点的に洗浄する:
ラジエターとラジエタースクリーン
カウンタバランススプリング
PTOシャフトアセンブリ
グリス注入部やピボット部
コントロールボックスの内部(パネルを外した状態)
運転席プレートの下とトランスミッションの上面
タイヤ空気圧を点検調整する;タイヤ空気圧を点検するを参照。
ボルトナット類にゆるみながいか点検し、必要な締め付けを行う。
グリス注入部やピボット部全部とトランスミッションのバイパスバルブのピンをグリスアップする。にじみ出たグリスはふき取る。
塗装のはがれている部分に軽く磨きをかけ、タッチアップする。金属部の変形を修理する。
バッテリーとケーブルに以下の作業を行う:
バッテリー端子からケーブルを外す。
バッテリー本体、端子、ケーブル端部を重曹水とブラシで洗浄する。
腐食防止のために両方の端子部にワセリン(Grafo 112X: P/N 505-47)を薄く塗る。
電極板の劣化を防止するため、60日ごとに24時間かけてゆっくりと充電する。