整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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この説明書を読んで製品の運転方法や整備方法を十分に理解してください。オペレータや周囲の人の人身事故や製品の損傷を防ぐ上で大切な情報が記載されています。製品の設計製造、特に安全性には常に最大の注意を払っておりますが、この製品を適切かつ安全に使用するのはお客様の責任です。弊社のウェブサイトwww.Toro.comで、製品の安全な取扱いや運転に関する講習資料、アクセサリ情報の閲覧、代理店についての情報閲覧、お買い上げ製品の登録などを行っていただくことができます。
整備について、また純正部品についてなど、分からないことはお気軽に弊社代理店またはカスタマーサービスにおたずねください。お問い合わせの際には、必ず製品のモデル番号とシリアル番号をお知らせください。図 1にモデル番号とシリアル番号を刻印した銘板の取り付け位置を示します。
この説明書では、危険についての注意を促すための警告記号図 2を使用しております。死亡事故を含む重大な人身事故を防止するための注意ですから必ずお守りください。
この他に2つの言葉で注意を促しています。重要「重要」は製品の構造などについての注意点を、注はその他の注意点を表しています。
この Multi Pro® ターフスプレーヤは、芝生に液剤を散布するための専用の装置であり、そのような業務に従事するプロのオペレータが運転操作することを前提として製造されています。この製品は、集約的で高度な管理を受けている公園やゴルフ場、スポーツフィールド、商用目的で使用される芝生に対して液剤を散布することを主たる目的として製造されております。
この製品は、関連するEU規制に適合しています; 詳細については、DOC シート(規格適合証明書)をご覧ください。
Important: この製品のエンジンのマフラーにはスパークアレスタが装着されておりません。カリフォルニア州の森林地帯・潅木地帯・草地などでこの機械を使用する場合には、法令によりスパークアレスタの装着が義務づけられています。他の地域においても同様の規制が存在する可能性がありますのでご注意ください。
エンジンの保守整備のため、および米国環境保護局(EPA)並びにカリフォルニア州排ガス規制に関連してエンジンマニュアルを同梱しております。エンジンマニュアルはエンジンのメーカーから入手することができます。
カリフォルニア州
第65号決議による警告
カリフォルニア州では、ディーゼルエンジンの排気には発癌性や先天性異常などの原因となる物質が含まれているとされております。
バッテリーやバッテリー関連製品には鉛が含まれており、カリフォルニア州では発ガン性や先天性異常を引き起こす物質とされています。取り扱い後は手をよく洗ってください。
米国カリフォルニア州では、この製品を使用した場合、ガンや先天性異常などを誘発する物質に触れる可能性があるとされております。
不適切な使い方をしたり手入れを怠ったりすると、人身事故につながります。 事故を防止するため、以下に示す安全上の注意や安全注意標識のついている遵守事項は必ずお守りください。 これは 注意, 警告, 危険—など「人身の安全に関わる注意事項」を示しています。これらの注意を怠ると死亡事故などの重大な人身事故が発生することがあります。
この機械はSAE J2258規格に適合しています。
Important: 重要:この車両はオフロード用として設計製造されたものであり、公道上を通常走行するためのものではありません。この車両で公道上を走行する場合には、各地域の法令などに従い、また、ヘッドライド、方向指示器、低速走行車両表示など、定められたアクセサリを必ず装備してください。
マルチプロ5800ターフスプレーヤは、安全防災面について十分な配慮のもとに設計し種々のテストを経て製造されておりますが、安全な御使用のためには、機械や装置の設計や構成だけでなく、それらの運転や整備、保管などの取り扱いに係わる人々の知識、訓練や日常の意識が大変重要です。不適切な使い方をしたり手入れを怠ったりすると、人身事故につながります。
マルチプロ5800に取り付け可能なアタッチメントのすべてをこのマニュアルで解説することはできません。アタッチメントを取り付けて使用するときには、その装置の オペレーターズマニュアル にも十分目を通してください。マニュアルは必ずお読みください。
事故を防止するため、以下に示す安全上の注意を必ずお守りください:
オペレータに対して適切な訓練を行い、オペレーターズマニュアル、エンジンマニュアル、およびスプレーヤ本体に貼付されているステッカーの内容を熟知させてください。
特殊な場所(例えば斜面)のための作業手順や安全確認規則を作り、全員がそれを守って作業を行うよう徹底してください。
実際に運転を始める前にオペレーターズマニュアル を読み、他のトレーニング資料もご覧になってください。
Note: オペレータや整備士がマニュアルの言語を読めない場合には、オーナー の責任において、このオペレーターズマニュアルの内容を十分に説明してください。
各部の操作方法や本機の正しい使用方法、警告表示などに十分慣れ、安全に運転できるようになりましょう。
本機を運転する人、整備する人すべてに適切なトレーニングを行ってください。トレーニングはオーナーの責任です。
適切な知識技量のない方には絶対に機械の操作や整備をさせないでください。
Note: 地域によっては機械のオペレータに年齢制限を設けていることがありますのでご注意ください。
オペレータやユーザーは自分自身や他の人々の安全に責任があります。オペレータやユーザーの注意によって事故を防止することができます。
本機をご使用になる前に必ずこのマニュアルをお読みになり、内容をよく理解してください。
子供には絶対に運転させないでください。
大人であっても、 オペレーターズマニュアルをよく読んで理解している方以外には絶対に運転させないでください。 訓練を受け、許可されている人以外には運転させないでください。肉体的、 精神的に十分な能力のない方には運転させないでください。
本機は、運転手以外に、所定の助手席に1名の乗員を乗せることができます。 スプレーヤには絶対に 人を乗せないでください。
アルコールや薬物を摂取した状態では絶対に運転しないでください。医師の処方薬や市販の風邪薬でも眠気を催すことがあります。
疲れているときには運転しないでください。運転中も定期的に休憩を取ってください。常に十分な注意力と集中力を発揮できることが非常に重要です。
操作方法をしっかり身につけ、緊急時にすぐにエンジンを停止できるようになってください。
ガードなどの安全装置やステッカー類は必ず所定の場所に取り付けて使用してください。安全カバーが破損したり、ステッカーの字がよめなくなったりした場合には、機械を使用する前に修理し、ステッカーは新しいものに貼り換えてください。
作業にふさわしい服装をしてください:安全めがね、長ズボン、安全靴、ゴム長靴、手袋、聴覚保護具などを着用してください。だぶついた衣類やアクセサリは機械にからみつく危険があり、人身事故のもとですから着用しないでください。作業には頑丈な靴を着用してください。
この機械の運転音は、オペレータの耳の位置で 85 dBA となり、長時間使用しつづけると聴覚に障害を起こす可能性があります。
運転に際しては聴覚保護具を使用すること。
暗くなったら、特に不案内な場所で暗くなったら、運転を控えてください。どうしても暗い場所で運転しなければならない場合は必ずヘッドライトを点灯させ、安全に十分注意してください。場合によっては補助ライトを取り付けてください。
人の近くで作業するときは十二分に注意を払ってください。どの人がどこに人がいるかを常に確認しながら運転してください。
作業前に、「運転」の章の「運転前の点検」に示されている各部を必ず点検してください。万一異常を発見したら作業を中止 してください。必ず使用する前に修理や調整を行って問題を解決しておいてください。
運転席や助手席の周辺に薬剤がこぼれていたり、こびりついていたりしないように管理してください。
ポンプを作動させる前に、全部のラインコネクタが適切に接続されていること、およびホースの状態が良好であることを確認してください。
Note: 液漏れしている場合は本機を使用しないでください。
燃料は引火性が非常に高いので、取り扱いには十分注意してください。
燃料は認可された容器に保管する。
エンジン回転中や停止直後に燃料タンクのふたを開けない。燃料の補給は、エンジンが十分冷えた状態で行ってください。
燃料取り扱い中は禁煙を厳守する。
燃料の補給は屋外で行ってください。
給油の量はタンクの首の根元より 25mm程度下まで(首の部分まで燃料を入れない)としてください。燃料を入れすぎないでください。
こぼれた燃料はふき取ってください。
液剤や粒剤散布装置で取り扱う農薬は、人体や動植物、土壌などに危険を及ぼす可能性があるので取り扱いには十分注意してください。
自分自身の安全を守るために、農薬を取り扱う前に、容器に張ってあるラベルや安全データシートなど取り扱い上の注意をよく読んで理解し、薬剤メーカーの指示を守る。皮膚の露出をできるだけ小さくしてください。身体と薬剤との接触を防止し危険から身を守ることのできる適切な防具(PPE)を着用してください。例えば:
安全めがねやゴーグル、フェースシールド
呼吸器やフィルタ付きマスク
薬剤を通さない手袋
ゴム長靴または頑丈な防水靴
聴覚保護具
また、農薬が身体に付着した場合に備えて、清潔な着替え、石鹸、使い捨てタオルを手元に用意してください。
散布する薬剤は一種類とは限らないので、取り扱っているすべての薬剤に関して注意事項を必ず確認しましょう。
上記安全確保に必要な情報が手に入らない場合には、この装置の運転を拒否してください!
散布装置の取り扱いを開始するまえに、その装置を前回使用したあとに薬剤メーカーの指示に従って3回のすすぎ洗いや必要な中和処理が行われたかを確認し、さらに、すべてのバルブについてそれぞれ 3 回の開閉操作を行ってください。
十分な量の水と石鹸を身近に常備し、薬剤が皮膚に直接触れた場合には、直ちに洗浄してください。
薬剤の取り扱いに関する適切な教育訓練を受けてください。
目的にあった適切な薬剤を使用してください。
薬剤を安全に使用するために、薬剤メーカーの指示を必ず守ってください。推奨されている散布水圧を超えないよう注意してください。
子供や動物が周囲にいるときには農薬の散布調整、機材の洗浄などを行わないでください。
薬剤の取り扱いは換気のよい場所で行ってください。
いつでも、特に薬剤タンクに薬液を作るときに、真水を手元に用意してください。
薬剤を取り扱い中は、飲食や喫煙をしないでください。
散布ノズルを洗浄するとき口で吹いたり、口に含んだりしないでください。
農薬を取り扱う作業が終了したら、直ちに手足や露出部をよく洗ってください。
農薬は別の容器に移し替えたりせず、また安全な場所で保存してください。
使用しなかった薬液や薬剤容器は、メーカーや地域の規則に従って適切に廃棄してください。
薬剤や薬剤から発生する蒸気は危険です。絶対に、タンクの中に入ったり、頭を入れたり、タンクの上に顔をさらしたりしないでください。
国や自治体の法律や規則を守って散布その他の作業を行ってください。
エンジンの排気ガスには致死性の有毒物質である一 酸化炭素が含まれている。
屋内や締め切った場所ではエンジンを運転しないこと。
運転中は必ず運転手も助手も着席してください。オペレータは、可能な限り両手でハンドルを握ってください。また、手足を車外に出さないようにしてください。
安全への注意がおろそかになると、転倒など思わぬ事故となり、けがや死亡など重大な結果を招きます。運転は常に慎重に。転倒や暴走事故を防止するために以下の点にご注意ください:
バンカーや川、減速ランプ、不案内な場所、地形や地表状態が一定しない場所などでは必ず減速し、安全距離を取り、十分な注意をはらう。
隠れた穴などの見えない障害に警戒を怠らない。
ぬれた場所、悪天候時、満載状態などでの運転には十二分の注意を払う。満載状態では停止距離が長くなることを忘れずに。
急停止や急発進をしないこと。後退から前進、あるいは前進から後退への切り替えは、完全に停止する。
旋回するときは必ず速度を落とす。急旋回など突然の操作は、その後の制御が不安定になりやすく事故のもとであるから行わない。
バックする際には必ず後方を確認し、人がいないことを確かめる。後退時は速度を落とす。
道路付近で作業するときや道路を横断するときは通行に注意する。歩行者や他の車両に対し、常に道を譲る心掛けをもつ。本機は公道や高速道路を走行するための車両ではない。右左折などの進路表示は常に早めに行い、他車の注意を喚起すること。その他交通ルールを守って運転する。
爆発性の物質が空気中に存在する所では本機の電気系統や排気系統からの火花が爆発を引き起こす可能性がある。爆発性のチリやガスが空気中に含まれている所では絶対に運転しない。
安全に確信が持てない時は 作業を中止 して責任者に報告し、その指示に従う。
エンジン回転中や停止直後は、エンジン本体やマフラーに触れないでください。これらの部分は高温になっており、触れると火傷を負う危険があります。
万一、機体が異常な振動をした場合は、直ちにエンジンを停止し、機械の全動作が停止するのを待ち、それから点検にかかってください。破損部は必ず修理交換してから作業を再開してください。
運転席を離れる前に:
マシンの動作を完全に停止させる。
走行ペダルから足を離し、駐車ブレーキを掛ける。
始動キーを OFF 位置に回す。
始動スイッチからキーを抜き取る。
Important: 斜面に駐車しないでください。
機械が落雷を受けると最悪の場合死亡事故となります。稲光が見えたり雷が聞こえるような場合には機械を運転しないで安全な場所に避難してください。
障害物に近づく前に十分減速してください。これにより、停止や回避のための余裕が生まれます。万一実際にぶつかれば、機材を損傷損失してしまいます。さらにはご自身にけが等を負わせることにもなりかねません。
停止や旋回は車両総重量と大きな関係があります。積載重量が大きいときには停止も旋回も難しくなります。積載重量が大きいほど停止に掛かる時間が長くなります。
ターフも普通の路面も、ぬれているときには非常に滑りやすくなります。停止距離も乾いているときの2倍から4倍の長さが必要になります。また深い水溜りに入ってブレーキがぬれると、乾燥するまでブレーキが利かなくなります。水溜りを抜けたあとは速度を落としてブレーキテストをしてください。ブレーキが利かなくなっていたら、ブレーキペダルを軽く踏み込んだまま、しばらく低速で運転しましょう。こうするとブレーキが早く乾きます。
Note: このオペレーターズマニュアルが対象とする車両で、Toro 社が取り付けたキャブは ROPS として機能します。
POPSは機体から外さないでください。
シートベルトを着用し、緊急時にシートベルトを迅速に外せるよう練習しておいてください。ROPS を立てて運転、あるいはトロが取り付けたキャブ付き車両を運転する時は、必ずシートベルトを着用してください。
頭上の障害物に注意し、これらに衝突しないように注意してください。
ROPS自体に損傷がないか、また、取り付け金具がゆるんでいないか、定期的に十分に点検を行い、万一の際に確実に役立つようにしておいてください。
ROPS が破損した場合は新しいものに交換してください。修理したり改造しての使用はしないでください。
斜面では転倒しやすくなる上、斜面を登りきれないときにはエンジンが停止してしまう場合もあります。あわてると人身事故を起こす危険があります。
下り坂で、特に荷を積んでいる場合には、急加速や急ブレーキをしないでください。
急斜面では絶対に横切り走行を行わないでください。まっすぐ上るかまっすぐ下るか、迂回するかしてください。
坂を登りきれないでエンストしたり、しそうになったりした時は、まず落ち着いてゆっくりとブレーキを踏み、必ずバックで、 ゆっくりと下がってください。
斜面を走行しながらの旋回は危険です。斜面でどうしても旋回しなければいけないときは、十分に減速し、慎重に操作してください。絶対に急旋回や小さなターンをしないでください。
車両重量が大きいときは斜面での安定性が悪くなります。斜面では車両をなるべく軽くし、速度を落として運転してください。
斜面での停止、特に荷を積んだままでの停止は避けてください。下り坂では平地に比べて停止に長い距離が必要になります。どうしても斜面で停止しなければならない場合には、急停止による転倒の危険を避けるために慎重に車両を制御してください。バックで斜面を下っているときに急ブレーキを掛けると後ろに転倒する危険が高くなります。
ラフ、凹凸のある場所、縁石の近く、穴の近くなど路面が一定でない場所では必ず減速してください。車体が揺れると重心が移動し、運転が不安定になります。
路面の急変化が起こるとハンドルが突然回転し、手や腕にけがをする場合がある。
凹凸のある場所での走行や縁石を乗り越えるときなどは減速する。
ハンドルは円周部をやわらかく握る。スポークやハブの部分でハンドルを持たない。
どのくらいの重量を積んでいるかで車両の重心が変化し、ハンドリングも変わってきます。暴走や人身事故を防止するために、以下の注意をお守りください。
斜面や凹凸のある場所で作業をするときは、車両をなるべく軽くして運転してください。
液剤はタンクの中で動いて重心を変化させます。特に旋回中、斜面走行中や速度を急に変化させた時、凹凸のある場所を走行している時には、この現象が起こりやすくなります。重心の急変は転倒につながりますから十分注意してください。
重い積荷を積んで走行しているときには、速度に注意し、常に安全な停止距離を確保してください。急ブレーキは絶対につつしみましょう。斜面ではより慎重な運転を心がけましょう。
重い物を積んでいるときは停止距離が長くなり転倒しやすくなっていることを忘れないでください。
許可を受けた有資格者以外には保守、修理、調整、点検などの作業をさせないでください。
整備・調整作業の前に、 車体が完全に洗浄され、薬剤成分が十分に落とされていることを必ず確認してください。
整備・調整作業の前には、誤って他人がエンジンを始動することのないよう、必ずエンジンを停止し、駐車ブレーキを掛け、始動スイッチからキーを抜いておいてください。
ボルト、ナット、ねじ類は十分に締めつけ、常に機械全体の安全を心掛けてください。
火災防止のため、エンジンの周囲に、余分なグリス、草や木の葉、ホコリなどが溜まらないようご注意ください。
燃料残量やオイル洩れやバッテリー液などの点検には、絶対に火を使用しないでください。
エンジンを回転させながら調整を行わなければならない時は、手足や頭や衣服を可動部に近づけないように十分ご注意ください。また、無用の人間を近づけないようにしてください。
ガソリンや溶剤を使ってパーツ(部品)を洗浄する時には必ず密閉型の洗浄容器を使ってください。
走行速度ガバナの設定を 変えないでください。トロの正規代理店で走行速度検査を受け、安全性と精度を確認しておきましょう。
油圧のピンホールリークやノズルからは液体が高圧で噴出しているので、手などを近づけないでください。リークの点検には新聞紙やボール紙を使ってください。高圧で噴出する液体が皮膚を貫通すると身体に重大な損傷を引き起こしますので、万一このような事故が起こったら、数時間以内に外科手術を受けないと壊疽(えそ) を起こします。
大がかりな修理が必要になった時や補助が必要な時は、Toro 正規代理店にご相談ください。
いつも最高の性能を維持するために、必ずトロの純正部品をご使用ください。他社の部品やアクセサリを使用すると危険な場合があります。スプレーヤの改造を行うと、機械の挙動や性能、耐久性などが変化し、そのために事故が起きる可能性があります。このような使い方をすると製品保証が適用されなくなります。
この機械は、音力レベルが 101 dBA であることが確認されています; ただしこの数値には不確定値(K)1 dBA が含まれています。
音力レベルの確認は、ISO 11094 に定める手順に則って実施されています。
この機械は、オペレータの耳の位置における音圧レベルが 90 dBA であることが確認されています; ただしこの数値には不確定値(K)1 dBA が含まれています。
音圧レベルの確認は、EN ISO 規則 11201 に定める手順に則って実施されています。
右手の振動レベルの実測値 = 0.8m/s2
左手の振動レベルの実測値 = 0.8m/s2
不確定値(K) = 0.4m/s2
実測は、EC規則 1032 に定める手順に則って実施されています。
振動レベルの実測値 = 0.28m/s2
不確定値(K) = 0.14m/s2
実測は、EC規則 1032 に定める手順に則って実施されています。
以下のラベルや指示は危険な個所の見やすい部分に貼付してあります。 読めなくなったものは必ず新しいものに貼り替えてください。 |
Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。
Note: スプレーコントロールシステムについて分からないことがある場合や、さらに詳しい情報を知りたい場合には、システムに付属しているオペレーターズマニュアルをご覧ください。
Important: このスプレーヤは、ノズルや散布量コントローラを装備しない状態で販売されます。手動散布作業キット または ProControl™ XPKit を取り付けていただく必要があります。スプレーヤはノズルを取り付けなければ使用できません。代理店と相談の上、適切なキット類を取り付けてください。 ノズルを取り付けたら、実際に初めて散布作業を行う前に(ただしPro Control™XP システムを取り付けている場合にはこの作業は不要です)ブームバイパス・バルブの調整を行う必要があります;これはどのブームを OFF にしても散布量が変わらないようにするための調整です。「運転操作」の章の「ブーム・バイパス・バルブの基本設定」を参照してください。
Important: ブーム蝶番スプリングの調整を行わないままで散布システムを使用するとブームアセンブリを破損する恐れがあります。スプリングの長さを測定し、39.6mm以上ある場合にはジャムナットを締めてスプリングを縮めてください。
梱包上の都合により、ブームエクステンションを前に倒して収納して出荷しています。ブームをこの位置に保持するために、スプリングの締め付けをゆるくしてあります。マシンをご使用になる前に、スプリングを正しい圧縮状態に調整してください。
走行ペダル (図 8) は、前進と後退の2つの働きがあります。右足のつま先とかかとで操作し、ペダル前部を踏み込むと前進、後部を踏み込むと後退です。ペダルから足を離せば車両は減速、停止します。
Important: 前進から後退、後退から前進への切り替えは、必ず車両を一旦完全に停止させておこなってください。
Note: ペダルの踏み込みを深くすると速度は大きくなります。最高速度で走行するには、エンジンをフルスロットル(FAST位置)にして走行ペダルを一杯に踏み込みます。
Note: 馬力を最大にしたい時、例えば上り坂や負荷が大きい時には、エンジンの回転速度が落ちない程度まで(スロットルはもちろんFast位置で)ペダルの踏み込みを「軽く」してやります。エンジンの速度が落ちはじめたら、ペダルの踏み込みを少しゆるめてやるとエンジンの速度が回復してきます。
ブレーキペダル(図 8)は、スプレーヤを減速させたり停止させるのに使用します。
ブレーキの整備が適切に行われていない状態での運転は極めて危険であり重大な事故のもとである。
スプレーヤを運転する時は事前に必ずブレーキの作動状態を点検し、必要に応じて調整を行うこと。
常用ブレーキのペダルの左側にあるペダルで操作します (図 8)。車両から離れる時は、不意に走りださないように必ず駐車ブレーキを掛けておいてください。ブレーキペダルを十分に踏み込んだ状態で、駐車ブレーキペダルを踏み込めば駐車ブレーキが掛かります。駐車ブレーキペダルをもう一度踏み込むと解除されます。急な斜面に停車する場合には、駐車ブレーキを掛けた上で、谷側のタイヤに輪止めを掛けてください
始動スイッチ(図 8)はエンジンの始動と停止を行うスイッチで、3つの位置があります: OFF, ON/Preheat, STARTの 3 位置です。
走行速度固定スイッチを操作すると、走行ペダルをそのときの踏み込み状態にロックします(図 9)。これにより、平らな場所ではペダル操作をしなくとも一定速度で走行することができます。
スロットルレバーは運転席と助手席の間のコントロールパネルにあり(図 9)、エンジンの速度を制御します。前に倒すとエンジン回転速度が速くなり、 後ろに引くと遅くなります。
ヘッドライトの点灯と消灯を行います (図 9)。スイッチを前に押すと点灯、後ろに押すと消灯です。
燃料計は、車体の左側、燃料タンクの上面 (図 10) にあり、タンク内部の燃料残量を表示します。
アワーメータ(図 11)は、エンジンの積算運転時間を表示します。このメータは始動スイッチを Run 位置にしている時に積算を行います。
散布率調整スイッチはダッシュボード上(ハンドルの右手側)にあります (図 14) 。前に倒して保持すると散布水圧が上昇し、後ろに倒して保持すると水圧が下がります。
水圧計 (図 12).はダッシュボードにあります。散布システムの水圧を psi とkPa で表示します。
運転席の床にあり、左足で操作するスイッチです。散布の開始と停止を行うスイッチです。このスイッチで、散布動作全体のオン・オフ制御を行います(図 13)。
個別ブームスイッチは運転席右側のコントロールパネルにあります(図 14)。ブームごとにスイッチあり、それぞれ前を押すと ON、後ろを押すと OFF となります。スイッチがON位置にある時には、そのスイッチのライトが点灯します。マスターブームスイッチと連動しており、マスター側がONの時にのみ散布が可能です。
運転席右側、コントロールパネルにあります(図 14)。前に押すとポンプが始動、後ろに押すと停止します。ONの時にはそのスイッチのランプが点灯します。
Important: ポンプ駆動部を保護するために、ポンプのスイッチを入れる時にはエンジンをロー・アイドルにしてください。
ブーム昇降スイッチは運転席右側、コントロールパネルにあり、左右のブームを個別に上昇させるスイッチです (図 14)。
攪拌を停止したときに液をスプレーヤのポンプに送り返すためのバルブです(図 15)。攪拌バルブの上方にあります。このバルブを調整して攪拌中の圧力を一定にすることができます;運転操作」の章の「攪拌バイパスバルブの基本設定を参照。
攪拌スロットルバルブは手動式のボールバルブで、メインタンク内の攪拌ノズルへのフローをコントロールします(図 15)。大きな散布量(投下水量)で散布したい場合に、攪拌ノズルを調整してスプレーヤの散布圧を上げることができます。
個別ブーム 3 本を個別に調整するバルブです(図 16)。ブームからの散水を手動で止めたい場合には、バルブについているノブを手で右に回してバルブを閉じます。左に回せばバルブが開きます。
Note: 個別ブームバルブを手で回すとヒューズが飛ぶことがあります。ブームバルブを手で回したあとはヒューズを点検するようにしてください。
プロフォームマーカーキットを搭載する場合に、各スイッチを取り付ける場所です。各取り付け位置はプラスチック製の打ち抜きフタでふさいであります。
超音波ソニック・ブームを搭載する場合には、その制御スイッチをダッシュボードに取り付けます。各取り付け位置はプラスチック製の打ち抜きフタでふさいであります。
タンクの前方にあり、ネジ付きのフィッティングと90度の鋸歯フィッティングがついており、ここにホースをつないでタンクの中に水を入れます。この補給口にホースをつないで水を入れれば、タンク内の薬剤が水道などに逆流することはありません。
Important: タンクの中の液剤に届くような長いホースを取り付けないでください。ホース先端部から液面の最大高さまでの距離について国や自治体などの規制が存在する場合には、それに従ってください。
タンク上部の中央にあります。開けるには、まずエンジンを停止させ、ふたの前半分を左に回して上に開きます。この状態でストレーナを取り外すことができます。閉める時には、ふたを閉じて右に回します。
Note: 仕様および設計は予告なく変更される場合があります。
ベース重量 | 1307 kg |
標準スプレーシステム搭載時重量(液剤とオペレータを含まず) | 1307 kg |
標準スプレーシステム搭載時重量(液剤とオペレータを含む) | 2499 kg |
最大車両重量(平坦地で) | 3023 kg |
タンク容量 | 1135.6 リットル |
標準散布ブームをX字型に組んだ状態での全幅 | 189cm |
全長(標準スプレーシステムを含む) | 3910 mm |
全長(標準スプレーシステムを搭載時、ブームをたたんだ状態での長さ) | 4420 mm |
全高(標準スプレーシステムを含む) | 1460 mm |
全高(標準スプレーシステムを搭載時、たたんだブームの先端までの高さ) | 2310 mm |
地上高 | 184 mm |
ホイールベース | 1980 mm |
オプション機器
トロ社では別途ご購入・搭載可能な各種のオプションアクセサリを用意しております。現在発売中のオプション機器については、弊社正規サービスディーラーへお問い合わせください。
Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。
このマニュアルに記載されている安全上の注意やステッカーの表示内容を良く読んでください。この機械についてよく知っておくことがあなた自身や周囲の人を事故から守ることにつながります。
毎日、作業前に以下の項目を点検してください。
タイヤ空気圧。
Note: タイヤ空気圧は、普通の自動車より低く設定されています;これは踏圧を減らし芝生の損傷を防止するためです。
燃料、オイルなどの量を点検し、不足していれば適正品を適正量まで補給する。
ブレーキペダルの作動状態を点検する。
ヘッドライトが正常に作動することを確認する。
エンジンを掛けない状態で、オイル漏れや各部のゆるみその他の異常がないか点検する。
上記のうち一つでも異常があれば、作業に出発する前に整備士や上司にその旨を伝えてください。現場により、上記以外の項目の点検を指示されることもあります。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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タイヤ空気圧を適正に維持してください。適正圧は 124kPa(1.4kg/cm2 = 18psi)です。
Note: タイヤの磨耗状態や傷み具合の点検も行ってください。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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エンジンオイルの仕様:
オイルのタイプ: API 規格 CH-4, CI-4 またはそれ以上
推奨オイル粘度:SAE 15W40(-18℃以上)
他に使用可能な粘度: SAE 10W30 または 5W30(全温度帯)
トロのプレミアムエンジンオイル(15W-40 または 10W-30)を代理店にてお求めいただくことができます。パーツカタログでパーツ番号をご確認ください。
Note: エンジン・オイルを点検する最もよいタイミングは、その日の仕事を始める直前、エンジンがまだ冷えているうちです。既にエンジンを始動してしまった場合には、一旦エンジンを停止し、オイルが戻ってくるまで約 10 分間程度待ってください。
エンジンにはオイルを入れて出荷していますが、初回運転の前と後に必ずエンジンオイルの量を確認してください。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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冷却液のタイプ:水とエチレングリコール不凍液の 50:50混合液
エンジン停止直後は、冷却液が高温高圧状態となっている場合がある。エンジンが熱い時にラジエターのキャップを開けると冷却水が噴出して自分や周囲の人間に火傷を負う可能性がある。
エンジン停止後、少なくとも15分間程度待って、エンジンが冷えてからキャップを開けること。
平らな場所に駐車する。
駐車ブレーキを掛け、ポンプとエンジンを停止し、始動スイッチからキーを抜き取る。
ラジエターのキャップを注意深く開ける (図 20)。
ラジエター内部と補助タンクの液量を点検する。
Note: ラジエターは補給口の首の上部まで、補助タンクはFULLマークまであれば適正です(図 20)。
不足であれば補助タンクとラジエター本体に補給する。ラジエターは首の部分まで、タンクはFULLマークまで入れる(図 20)。
Important: 補助タンクに入れすぎないように注意する。
Important: 水だけを補給したり、アルコール系の冷却液を使用したりしないでください。
ラジエターと補助タンクのキャップを閉める(図 20)。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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油圧オイルの仕様:
Toro プレミアムオールシーズン油圧作動液
Note: (19 リットル缶又はは 208 リットル缶で販売しています。パーツカタログまたは代理店でパーツ番号をご確認ください。)
他に使用可能な油圧オイル:トロのオイルが入手できない場合は、以下に挙げる特性条件および産業規格を満たすオイルを使用することができます。合成オイルの使用はお奨めできません。オイルの専門業者と相談の上、適切なオイルを選択してください:
Note: 不適切なオイルの使用による損害については弊社は責任を持ちかねますので、品質の確かな製品をお使い下さる様お願いいたします。
高粘度インデックス/低流動点アンチウェア油圧作動液, ISO VG 46 | |||
物性: | |||
粘度, ASTM D445 | cSt @ 40°C 44~48 cSt @ 100°C 7.9 - 8.5 | ||
粘性インデックス ASTM D2270 | 140 – 160 | ||
流動点, ASTM D97 | -37°C – -45°C | ||
産業規格: | |||
ヴィッカース I-286-S(品質レベル), ヴィッカース M-2950-S(品質レベル), デニソン HF-0 |
Important: ISO VG 46 マルチグレードオイルは、広い温度範囲で優れた性能を発揮します。通常の外気温が高い(18 ℃- 49 ℃)熱帯地方では、ISO VG 68 オイルのほうが適切と思われます。
生分解タイプ・プレミアム油圧オイル(Mobil EAL EnviroSyn 46H)
Important: Mobil EAL EnviroSyn 46H は、トロが推奨している唯一の生分解合成油圧オイルです。この生分解オイルは、トロの油圧系統に使用されているエラストマー製品に悪影響を与えないこと、また広い温度範囲で安定していることが確認されています。この生分解オイルは、通常の鉱物系油圧オイルと互換性がありますが、通常のオイルから切り替える際には、生分解性能を最大限に発揮させるために、油圧系統内部を洗浄することを強くお奨めします。この生分解オイルは、モービル代理店にて 19 リットル缶または208リットル缶でお求めになれます。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
|
運転前に点検してください。ブレーキペダルを踏んでから抵抗を感じるまでの遊びが25 mm 以上あるときは調整が必要です。ブレーキの調整を参照してください。
ブレーキの整備が適切に行われていない状態での運転は極めて危険であり重大な事故のもとである。
スプレーヤを運転する時は事前に必ずブレーキの作動状態を点検し、必要に応じて調整を行うこと。
燃料は非常に引火・爆発しやすい物質である。発火したり爆発したりすると、やけどや火災などを引き起こす。
燃料補給は必ず屋外で、エンジンが冷えた状態で行う。こぼれた燃料はふき取る。
燃料タンク一杯に入れないこと。燃料を補給する時は、タンク上面から約25 mm下のレベルを超えて給油しない。これは、温度が上昇して燃料は膨張したときにあふれないように空間を確保するためである。
燃料取り扱い中は禁煙を厳守し、火花や炎を絶対に近づけない。
燃料は安全で汚れのない認可された容器に入れ、子供の手の届かない場所で保管する。30 日分以上の買い置きは避ける。
燃料を補給中、静電気による火花がガソリンに引火する危険がある。発火したり爆発したりすると、やけどや火災などを引き起こす。
燃料容器は車から十分に離し、地面に直接置いて給油する。
車に乗せたままの容器に燃料を補給しない。車両のカーペットやプラスチック製の床材などが絶縁体となって静電気の逃げ場がなくなるので危険である。
可能であれば、機械を地面に降ろし、車輪を地面に接触させた状態で給油を行う。
機械を車に搭載したままで給油を行わなければいけない場合には大型タンクのノズルからでなく、小型の容器から給油する。
大型タンクのノズルから直接給油しなければならない場合には、ノズルを燃料タンクの口に常時接触させた状態で給油を行う。
Important: 使用する燃料は自動車用1号または2号軽油(セタン値40以上)です。
Note: 高地や外気温の低い地域では、セタン値の高い燃料を使用する必要がある場合があります。
バイオディーゼル燃料の使用について
このマシンは、バイオディーゼル混合燃料の使用が可能であり、B20クラス(バイオディーゼル20 %,軽油80 %)までの製品に対応しています。ただし、混合されている軽油のイオウ含有量は低レベルまたは極低レベルである必要があります。以下の注意を守ってお使いください。
バイオディーゼル成分がASTM D6751 またはEN 14214規格に適合していること。
軽油成分がASTM D975またはEN 590規格に適合していること。
バイオディーゼル混合燃料を使った場合、塗装部が劣化する可能性があります。
気温の低い場所でバイオディーゼル燃料を使う場合には、B5(バイオディーゼル成分が5 %)またはそれ以下の製品をお使いください。
燃料と直接接触する部材、すなわちシール、ホース、ガスケットなどの経時劣化が早まる可能性がありますから、適切に点検してください。
バイオディーゼル混合燃料に切り替えてからしばらくの間は燃料フィルタが目詰まりを起こす可能性があります。
バイオディーゼルについて更に詳しい情報は、代理店にお問い合わせください。
燃料タンク容量: 約45 リットル
Note: 燃料タンクに燃料計がついていますので、時々残量を点検してください。
平らな場所に駐車する。
駐車ブレーキを掛け、ポンプを停止、エンジンを停止してキーを抜き取り、エンジンが冷えるのを待つ。
燃料タンクのキャップ(図 23)の周囲をきれいに拭く。
燃料タンクのキャップを取る。
タンクの天井(給油口の根元)から約25 mm下まで燃料を入れる。
Note: これは、温度が上昇して燃料は膨張したときにあふれないように空間を確保するためである。入れすぎないよう注意してください。
燃料タンクのキャップをしっかりとはめる。
こぼれた燃料はふき取る。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
|
運転席に着席し、走行ペダルから足を離す。
駐車ブレーキが掛かっていることを確認する。 走行ペダルがニュートラル位置、 スロットルが SLOW 位置にあることを確認する。
キーを ON/Preheat 位置に回す。
Note: タイマにより約6秒間の予熱が自動的に行われる。
予熱終了後、キーを START 位置に回せばエンジンは始動する。
15秒間以上のクランキングはさける。
始動したらキーから手を放す。
予熱をやり直すときは、 OFF 位置からやり直す。
Note: その後、必要に応じて上記の手順を繰り返す。
アイドル位置か中間位置でエンジンのウォームアップを行う。
走行ペダルの前側を踏み込めば前進、後ろ側を踏み込めば後退する。
Important: 前進から後退、後退から前進の切り替えは、必ず車両を一旦完全に停止させておこなってください。
走行ペダルから足を離すと車両はゆっくり停止する。
Note: 走行ペダルはニュートラル位置にもどります。
急いで停止する時にはブレーキペダルを踏み込む。
Note: 停止距離は積荷や走行速度などの条件によって異なります。
走行ペダルから足を離したままで走行速度固定スイッチを押すと、車両が急停止し、自身や周囲の人に怪我をさせる可能性がある。
走行速度固定スイッチのスイッチを OFF にする時は必ず走行ペダルに足をのせておくこと。
前進走行で希望のスピードまで速度を上げる;走行方法は マシンを運転するを参照。
走行速度固定スイッチの上側を押す。
Note: スイッチのランプが点灯します。
走行ペダルから足を離す。
Note: 車両は設定された速度で走行を続けます。
走行速度固定スイッチを解除するには、走行ペダルに足を乗せて走行ペダル固定スイッチを OFF にする(スイッチの下側を押す)か、ブレーキを踏むかします。
Note: スイッチのランプが消え、走行ペダルによる走行に復帰します。
全部のコントロールをニュートラルに戻す。
ブレーキを踏み込む。
駐車ブレーキを掛ける。
スロットルレバーをアイドル位置に戻す。
始動キーを OFF 位置に回す。
事故防止のため、キーは抜き取る。
機械の性能を十二分に発揮させ、末永くお使いいただくために、使用開始後の 100 運転時は以下の注意を守って運転してください:
エンジンオイルなどの液量点検を定期的に行い、オーバーヒートなどの兆候がないか日常的に注意を払う。
タンクに液を入れた状態ではタンク固定ベルトが遊んでいないことを確認する。必要に応じて締め付けを行う。
エンジンが冷えている時には、始動後15秒間程度のウォームアップを行う。
最初の数時間は急ブレーキを掛けないように注意する。ブレーキのライニングは数時間程度の慣らしがけが必要である。
エンジンの空ふかしをしない。
初期整備については「保守」の章を参照する。
マルチプロ・スプレーヤの運転は、薬剤を作る、現場に散布する、タンク内部を洗浄する、という3つの作業から成り立っており、この3つの作業を必ず連続して行っていただくことがスプレーヤの故障防止上非常に重要です。つまり、前夜に薬液を作って翌日に散布するというようなことをしてはいけません。このようなことをすると、薬液が分離分解するなどして効果が上がらない、散布装置を損傷するなどの恐れがでてきます。
農薬は人体に危険を及ぼす恐れがある。
農薬を使う前に、農薬容器に貼ってあるラベルをよく読み、メーカーの指示を全て守って使用する。
スプレーを皮膚に付けない。万一付着した場合には真水と洗剤で十分に洗い落とす。
作業にあたっては保護ゴーグルなど、メーカーが指定する安全対策を必ず実行する。
マルチプロ・スプレーヤは耐久性が高く長い間お使い頂ける散布車として製造されています。装置の性能と耐久性を確保するために、それぞれの個所に応じて色々な種類の素材を使用しております。残念ながら、散布装置の使用目的すべてに完璧に合った材料というものは存在しません。
散布する薬剤によっては、その化学的特性のために装置を劣化させやすいものがあり、また、薬品同士が様々な物質と化学作用を起こします。薬剤のタイプ(水和剤やチャコールなど)によっては、他の薬品よりも装置を磨耗させやすいものがあります。もし、侵食や磨耗を引き起こしにくい種類や形態の薬剤を使うことが可能な場合は、そのような薬剤をお使いくださるようにお願いいたします。
また、散布作業後は、必ず装置全体を十分に洗浄してください。作業後の洗浄を確実に行うことにより、寿命を延ばし、トラブルのない作業を続けることができます。
Note: スプレーコントロールシステムについて分からないことがある場合や、さらに詳しい情報を知りたい場合には、システムに付属しているオペレーターズマニュアルをご覧ください。
薬剤タンクに薬液を作る前に、必ず真水を用意してください。
真水タンクは助手席後ろの ROPSにあります(図 27)。誤って薬液を目や皮膚に付けてしまったときに直ちに洗い流し行うことができます。
タンクに水を入れるには、タンク上面にあるキャップをはずします。真水を入れたらキャップを取り付けてください。
コックのレバーをひねれば水が出ます。
Important: 使用する薬剤がヴィトン(Viton)と共用可能な製品であることを確認してください。(共用できない場合には薬剤ラベルにその旨の記述があります)。ヴィトンと共用できない薬剤は、本機のOリングを劣化させ、薬液洩れを起こします。
Important: タンクについている水量マークはおおよその目安にすぎず、正確な水量調整に使用することはできません。
Important: タンクに初めて水を入れた時は、その状態ではタンク固定ベルトが遊んでいないことを確認してください。必要に応じて締め付けを行ってください。
平らな場所に停車し、エンジンを停止させ、駐車ブレーキを掛ける。
薬剤ラベルをよく読み、散布液の作成に必要な水量を把握する。
タンクのふたを開ける。
タンク上部の中央にあります。開けるには、ふたの前半分を左に回して上に開きます。この状態でストレーナを取り外すことができます。閉める時には、ふたを閉じてから前半分を右に回します。
逆流防止補給口にホースをつなぎ、必要水量の約 ¾ の水をタンクに入れる。
Important: タンクには必ずきれいな真水を先に入れてください。空のタンクに薬剤の原液を直接入れないでください。
エンジンを始動し、ポンプスイッチを ON 位置にセットし、スロットルレバーを高速側に動かす。
撹拌スイッチを ON 位置にする。
Important: トロのスプレーシステムで水和剤を使用する場合には、バケツなどで一度泥状に溶いてからタンクに投入してください。この作業を行わないと、タンクの底に水和剤が沈着し、撹拌されなくなったり、フィルタを詰まらせたりといったトラブルが発生する恐れがあります。トロ社ではこの散布装置用に認証されているエダクタ・キットの使用をお奨めしています。詳細については弊社代理店におたずねください。
薬剤ラベルに記載されている通りの適正量の薬剤原液をタンクに入れる。
所定量の水をタンクに補給する。
スプレーヤのコントロールパネルにあるブーム昇降スイッチを使うと、運転席に座ったままで各ブームの昇降操作(散布位置と移動走行位置の切り替え)ができます。この昇降操作は、車両を停止させて行ってください。
ブーム位置を変更するには:
平らな場所に停止する。
ブーム昇降スイッチを使ってブームを下げる。各ブームが完全に散布位置に降りるまで待つ。
ブームを上昇させる必要が出てきたら、まず平らな場所に停車する。
ブーム昇降スイッチを使ってブームを上げる。各ブームが完全に上昇して移動走行用クレードルに収まり、シリンダが完全に縮んでブームがX字型にたたまれるまで待つ。
Important: ブームアクチュエータ・シリンダの破損を防止するために、移動走行を開始する前に、各アクチュエータが完全に引き込まれた状態になっているのを確認してください。
Important: 希望する位置にブームがきたらアクチュエータのスイッチから手を離してください。アクチュエータがストッパに当たっているのにスイッチを押し続けると、油圧シリンダなどが破損したりする可能性があります。
このスプレーヤは、ユニークな特長を持つ移動走行用ブームクレードルを装備しています。移動走行中、低く垂れた木の枝などの障害物にブームが当たると、ブームはクレードルからおしだされて外れます。クレードルから外れたブームは、車両後部でほぼ水平状態になって止まります。この状態でブームが破損することはありませんが、クレードルから外れたら、直ちに元のように戻してください。
Important: 移動走行を行う場合は必ずブームをX字型に組んでクレードルにセットしてください。これ以外の位置ではブームが破損する恐れがあります。
ブームをクレードルに戻すには、ブームを一旦散布位置まで下げ、そこから再び移動走行位置に戻してください。保管中にアクチュエータのロッドが破損するのを防止するため、ブーム・シリンダが完全に縮んだのを確認する。
Important: タンク内部の薬剤の分散溶解を常に確実に維持するために、タンク内部に薬液がある間は常時攪拌を行ってください。攪拌を行うためにはエンジンが作動(アイドル以上の速度で回転)し、さらにポンプが作動している必要があります。
Note: 以下の手順はポンプが ON 状態であることを前提としています;タンクに液剤を作るを参照。
マスターブーム・スイッチを OFF にセットする。
希望する散布に合わせてスロットル位置を調整する。
現場へ移動する。
各ブームを開く。
散布したいブームのスイッチを ON 位置にする。
散布率スイッチで所望の水圧に合わせる。水圧は本体に付属の資料、ノズル選定ガイドを参照。
走行を開始し、所定速度に達したらマスターブームスイッチを ON にする。
Note: タンク内の液量が減ってくると、液剤によっては泡の発生が問題になることがあります。そのような場合には攪拌を中止してください。消泡剤を利用してもよいでしょう。
散布が終了したら、マスターブームスイッチを OFF とし、次にポンプスイッチを OFF にする。
Note: ブームを移動走行位置にセットしてラッチを掛け、管理棟に戻って洗浄を行います。
Important: 現場から現場へ移動するとき、現場から整備場へ帰るときなどは、必ずブームを折り畳み、各ブームが完全に上昇して移動走行用クレードルに収まり、シリンダが完全に縮んでブームがX字型にたたまれているのを確認する。
Important: スプレーヤを停止させた状態で作業中に、エンジンやラジエター、マフラーなどからの熱が原因でターフを傷めてしまう可能性があります。停止モードとは、走行しないで撹拌だけを行う、ハンドガンで手撒きする、歩行型ブームで手撒きするなどを言います。
以下の注意を守ってください:
酷暑の時期や極めて乾燥している時期にはターフが大きなストレスを受けているので、ターフ上に停止して散布するのは避ける。
停止モードで作業する時には、ターフの上に停止しないようにする。可能な限り、カートパスなどに停車する。
ターフ上に停車する時は、停車時間をできるだけ短くする。ターフへの害は温度と時間の両方が影響することを忘れないようにする。
エンジンの回転速度をできるだけ下げ、必要最小限の水圧と水量で作業する。これにより、発熱をできるだけ小さくし、また冷却ファンからの熱風をゆるやかにすることができる。
停止モードで作業するときには、エンジンの熱ができるだけ上に逃げるように運転席を倒し車体上部に通風領域を確保する。
二重散布にならないように注意して運転する。
ノズルの詰まりに注意する。詰まっていたり、損傷したノズルはすべて交換する。
停止操作は、まずマスターブームスイッチでスプレーを停止し、その後に走行を停止する。停止したらニュートラルエンジン速度コントロールを使って撹拌を続ける。
散布の開始操作は車両が走行中に行う方が良い。
作業中に詰まりを起こしたノズルは、水を吹き付けたり歯ブラシなどを使って詰まりを取り除くことができます。
平らな場所に停車し、エンジンを停止させ、駐車ブレーキを掛ける。
マスターブームスイッチを OFF とし、ついでポンプスイッチを OFF にする。
詰まっているノズルを外し、水を吹き付けたり歯ブラシなどを使って清掃する。
Note: ノズル選択ガイドをご覧ください。ノズルは代理店にてお買い求めいただけます。
ノズルタレットには3つのノズルを取り付けておくことができます。必要に応じて使うノズルを選択できます:
平らな場所に停車し、エンジンを停止させ、駐車ブレーキを掛ける。
マスターブームスイッチを OFF とし、ポンプスイッチを OFF にする。
タレットを回転させて希望のノズルにセットする。
整備間隔 | 整備手順 |
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1年ごと |
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Important: 作業が終了したら毎回すぐにスプレーヤを洗浄してください。これを怠ると、内部に残留している薬剤が固まってラインの詰まりやポンプの異常の原因となります。
トロ社ではこの散布装置用に認証されているすすぎキットの使用をお奨めしています。詳細については弊社代理店におたずねください。
散布システムは 一回使用するごとに 洗浄してください。スプレーシステムの正しい洗浄方法:
すすぎ洗いを3回別々に行う。
薬剤メーカーが指示をしている場合には、その指示に従ってクリーナや中和剤を使用する。
最後の すすぎ洗いは、純粋な真水(クリーナや中和剤を使用しない)を使って行う。
車両を停止させ、駐車ブレーキを掛け、エンジンを止める。
タンクのドレンバルブは車両の後部にある(図 28)。
Note: バルブは車両の後部近くにあり、ブラケットについている。
タンクドレン・ハンドルを操作して残っている薬液を全部排出し、地域の法律や規則、メーカーの指示に従って適切に処分する (図 29)。排出が済んだら、ブラケットについているリンチ・ピンを外してドレン・バルブを取り外して地面に置く。これにより、配管内部に残っている薬剤も完全に排出される。
排出が完全に終了したら、ドレンバルブをフレームに取り付けてリンチピンで元通りに固定し、バルブを閉じる(図 29)。
タンクに少なくとも 190 リットルの水を入れてふたを閉める。
Note: 必要に応じて洗浄剤や中和剤を使用してください。ただし、最後のすすぎには真水で行ってください。
各ブームを開いて散布状態にセットする。
エンジンを始動し、スロットルを高速にセットする。
撹拌スイッチが ON 位置にセットされていることを確認する。
ポンプのスイッチを ON にし、散布率スイッチで水圧を上げる。
マスター・ブーム・スイッチと個別ブーム・スイッチを ON にする。
タンク内部の水が全部ノズルから放出されるまでその場で散布を行う。
その間に、ノズルの散布パターンを点検する。
散布が終了したら、マスターブームレバーを OFF とし、ポンプスイッチを OFF とし、エンジンを停止させる。
上記4から12までの作業を少なくともあと 2 回繰り返して、システム内部を完全に洗浄する。
Important: スプレーヤの内部を完全に洗浄するために、この洗浄は必ず3回行ってください。
ストレーナを洗浄する;取水部ストレーナの清掃を参照。
Important: 水和剤を使用しているときは、タンクに液剤を準備するごとにストレーナを洗浄してください。
ホースと水とでスプレーヤの外側を洗浄する。
ノズルを外して手で洗浄する。磨耗したり破損したりしているノズルは交換する。
Important: プロコントロール(Pro Control™)システムをお使いの場合には、個別ブームバイパスバルブを全て閉鎖する必要があります。以下に解説する手順は、プロコントロール・システムをお使いでない場合に行っていただく作業です。
スプレーヤを初めて使用する前やノズルを交換した後には、個別ブームバイパスバルブの調整を行う必要があります;これはどのブームを OFF にしても散布量が変わらないようにするための調整です。
Note: ノズルを変更した時には必ずこの個別ブームバルブの調整を行う必要があります。
Important: プロコントロール(Pro Control™)システムを搭載しているマシンの場合には、以下のバルブ調整は不要ですので無視し、代わりに以下の操作を行ってください。プロコントロールシステムを使用するマシンではバイパスバルブを使用しませんので、バイパスバルブについている赤いノブを右に回してバルブを閉じてください。ノブを回す手に軽い抵抗が感じられたら、バルブは閉じています。あまり強い力でバルブのノブを回すとバルブが破損しますから注意してください。バルブを閉じるためには、ノブを 3-4 回転(360° = 1 回転)させる必要があります。バルブの付いている数字は単なる目安にすぎません:ノブを「0」目盛りに合わせてもバルブが閉じていない場合があります。プロコントロール(Pro Control™)システムを使用する場合には、個別ブームバルブは閉じるだけでよく、その後の調整は不要です。手動で散布を行う(Pro Control™ システムを使わずに散布を行う)場合には、実際にマシンを使用する前に、ブームバイパスバルブの調整を行う必要がありますので、その説明をご覧ください。
この作業は平坦な広い場所で行ってください。
メインタンクに水を一杯に入れる。
左右の散布ブームを降下させる。
駐車ブレーキを掛け、エンジンを始動させる。
個別ブームスイッチ 3 つ全部とマスタースイッチを ON にする。
散布率調整スイッチを操作して、水圧計の読みが、現在使用しているノズルの標準水圧になるように調整する(276kPa = 2.8kg/cm2 で使用するノズルが多い);ノズル選択ガイド(代理店にて入手可能)を参照。
水圧計の読みを確認記録する。
個別ブームスイッチを使って、ブームのひとつをOFFにする。
OFF にしたブームの個別ブームバルブの上部についている個別ブームバイパスバルブ(図 30)を使って、上記手順 7で設定した水圧と同じ水圧に調整する。
調整ができたら、このブームをON・OFF させて水圧が変化しないことを確認する。
他のブームについても、9~10の手順を行う。
車両を実際に運転し、それぞれのブームの ON/OFF 操作を行ってみる。
Note: 水圧がほぼ一定に保持されていることを確認する。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
1年ごと |
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Important: Pro Control™ XP システムを搭載している場合には、XPシステムの電源を OFF にしてから設定します。以下の手順は、必ずコントローラの電源を切った状態で行ってください。
この作業は平坦な広い場所で行ってください。
メインタンクに水を一杯に入れる。
攪拌コントロールバルブが開いていることを確認する。
Note: 何らかの調整が行われて全開になっていない場合には、ここで全開にする。
駐車ブレーキを掛け、エンジンを始動させる。
スロットルレバーをFAST位置にセットする。
ポンプスイッチと攪拌スイッチを ON 位置にする。
散布率調整スイッチを使って、水圧設定を行い、水圧計の読み(システム水圧)を 689kPa(7kg/cm2 = 100psi)にする。
攪拌スイッチを OFF 位置にして水圧計の読みを見る。
水圧計の読みが 689kPa(7kg/cm2 = 100psi)であれば、攪拌バルブの基本設定は適切である。
水圧計の読みが変化している場合は以下の設定手順を行う。
攪拌バルブの背面についている攪拌バイパスバルブ(図 32)を使って、水圧計の読み(システム水圧)が 689kPa(7kg/cm2 = 100psi)になるように調整する。
ポンプスイッチを OFF 位置に戻す。スロットルレバーをアイドル位置に戻し、始動キーを OFF にする。
タンクの後方に近い左側にあります (図 33)。
故障時には、バイパスバルブを開けば、短距離に限って押して(又は引いて)移動することが可能です。ただし、通常の移動にはこの方法を使わないでください。
牽引時の速度が速すぎると、ハンドル操作ができなくなって人身事故となる危険がある。
牽引速度は4.8km/hを限度とする。
牽引作業は2人で行います。長い距離を移動しなければならない場合にはトレーラなどを使用してください;スプレーヤを搬送する場合を参照。
Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用開始後最初の 5 時間 |
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使用開始後最初の 8 時間 |
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使用開始後最初の 50 時間 |
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使用開始後最初の 200 時間 |
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使用するごとまたは毎日 |
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50運転時間ごと |
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100運転時間ごと |
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150運転時間ごと |
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200運転時間ごと |
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400運転時間ごと |
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1年ごと |
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Important: エンジンの整備に関しての詳細は、付属のエンジンマニュアルを参照してください。
Note: お使いの機械の電気回路図 や 油圧回路図 を入手したい場合には、以下のインターネットサイトから無料でダウンロードすることができます: www.Toro.com。また、マニュアルから、インターネット上のその機械の紹介ページへ行きたい場合にもご利用ください。
このページをコピーして使ってください。
点検項目 | 第 週 | ||||||
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月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
ブレーキと駐車ブレーキの作動状態。 | |||||||
ニュートラルスイッチの作動状態 | |||||||
燃料残量。 | |||||||
エンジンオイルの量。 | |||||||
油圧オイルの量 | |||||||
冷却液の量 | |||||||
エアフィルタの点検。 | |||||||
ラジエターとオイルクーラ付近のよごれ。 | |||||||
エンジンからの異常音。 | |||||||
運転操作時の異常音。 | |||||||
タイヤ空気圧。 | |||||||
オイル漏れがないか点検する。 | |||||||
油圧ホースや燃料パイプの状態を点検する。 | |||||||
計器類の動作を点検する。 | |||||||
アクセルの作動状態を点検する。 | |||||||
取水部ストレーナを清掃する。 | |||||||
グリスアップを行う1 | |||||||
塗装傷のタッチアップを行う。 |
1 車体を水洗いしたあとは整備間隔に関係なく直ちにグリスアップする。
点検担当者名: | ||
内容 | 日付 | 記事 |
1 | ||
2 | ||
3 | ||
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5 | ||
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7 | ||
8 |
始動スイッチにキーをつけたままにしておくと、誰でもいつでもエンジンを始動させることができ、危険である。
整備・調整作業の前には必ず始動スイッチからキーを抜いておくこと。
エンジンを始動し、しばらく暖気運転する。これによりオイルが温められて排出しやすくなる。
駐車ブレーキを掛け、ポンプとエンジンを停止し、始動スイッチからキーを抜き取る。
機体の前部と後部を持ち上げてジャッキスタンドで支える; スプレーヤのジャッキアップを参照。
前側防熱シールドをシャーシに固定しているソケットヘッドボルト(6本)とワッシャ(6枚)を外してシールドを取り外す(図 41)。
Note: 外したボルト、ワッシャ、防熱シールドは エンジン防熱シールドを取り付けるで取り付けるので捨てないでください。
前側防熱シールドの後部フランジを後防熱シールドの前側フランジに合わせる(図 42)。
前側防熱シールドの穴を、シャーシのねじ穴に合わせる(図 42)。
前側防熱シールドを機体に固定する;ソケットボルト6本とワッシャ6枚(図 42)(ステップ 前側防熱シールドを取り外す, 4で外したもの)を使用する。
ボルト本を 1129~1582N·cm(3.1~3.8kg.m = 100~140in-lb)にトルク締めする。
機体を床に下ろしてジャッキスタンド外す。
シートベースにあるシートベースアクセスカバー用の穴にアコースティックパネルを合わせる(図 43)。
シートベースアクセスカバーの穴を座席ベースの穴に合わせる(図 43)。
座席ベースをアクセスカバーを座席ベースに固定する;フランジヘッドボルト2本(図 43)(シートベースアクセスパネルを外す, 1で外したもの)を使用する。
ボルト本を 1975~2542N.cm(1.2~1.4kg.m = 175~225in-lb)にトルク締めする。
整備間隔 | 整備手順 |
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100運転時間ごと |
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Important: ブームの蝶番を水洗いした場合には、蝶番アセンブリから水と異物を完全に除去し、新しいグリスを塗ってください。
グリスの種類:No.2リチウム系汎用グリス
異物を入れてしまわないよう、グリスフィッティングをきれいに拭く。
グリスガンでグリスを注入する図 46。
はみ出したグリスはふき取る。
各ブームピボットについて上記の作業を行う。
整備間隔 | 整備手順 |
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400運転時間ごと |
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グリスの種類:No.2リチウム系汎用グリス
ブームを散布位置にセットする。
ピボットピンからコッターピンを抜き取る(図 47)。
ブームを持ち上げて、ピンを外す(図 47)。ブームをゆっくりと床まで降下させる。
ピンが破損していないか点検し、必要に応じて交換する。
アクチュエータ・ロッドのベアリング端部を動かしながらベアリング内部にグリスを注入する(図 48)。
Note: はみ出したグリスはふき取る。
ブームを持ち上げて、ピボットをアクチュエータロッドに整列させる。
ブームを支えながら、ブームのピボットとアクチュエータロッドにピンを通す(図 47)。
ピンを入れた状態で、ブームから手を離し、先ほど外したコッターを使ってピンを固定する。
各アクチュエータロッドベアリングについて上記の作業を行う。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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駐車ブレーキを掛け、ポンプとエンジンを停止し、始動スイッチからキーを抜き取る。
助手席を前に倒して、支え棒をスロットに入れて固定する。
エアクリーナのボディーとダストキャップをきれいに拭く(図 49)。
エアクリーナ本体にリーク原因となる傷がないか点検してください(図 49)。
Note: エアクリーナのボディーやダストキャップが破損している場合はそれを交換してください。
ダストバルブをもんで、内部のごみを除去する(図 49)。
ダストキャップをエアクリーナのボディーに固定しているラッチ(2つ)を外す。
エアフィルタのエレメントが汚れすぎていないか点検する(図 49)。
Note: エレメントが汚れている場合は清掃せずに交換してください。
エアクリーナのボディーにダストキャップを取り付け、ラッチ2個で固定する(図 49)。
Note: ダストバルブは、後ろから見たときに時計の5時-7時の方向になるように取り付けてください。
助手席をもとに戻す。
整備間隔 | 整備手順 |
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100運転時間ごと |
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新しいエアフィルタに傷がついていないかを点検する。特にフィルタとボディーの密着部に注意する。
Important: 破損しているフィルタは取り付けないでください。
エアクリーナのボディーとダストキャップをきれいに拭く(図 49)。
冷却液オーバーフロータンクを持ち上げてブラケットから取り外す(図 50)。
ダストキャップをエアクリーナのボディーに固定しているラッチ(2つ)を外す(図 50)。
汚れを落とさないように注意しながら、ボディー内部から古いエレメントを静かに引き出す。
Note: エレメントをボディーにぶつけないように注意してください。
ぬれたウェスを使って、ダストキャップ、エアクリーナのボディ、ダストバルブの内部をきれいに拭く(図 49 と 図 50)。
エアクリーナボディにフィルタエレメントを取り付ける(図 50)。
Note: 取り付ける時には、エアクリーナの外側リムをしっかり押さえて確実にボディーに密着させてください。また、フィルタの真ん中(柔らかい部分)を持たないでください。
エアクリーナのボディーにカバーを取り付け、ラッチ2個で固定する(図 50)。
Note: ダストバルブは、後ろから見たときに時計の5時-7時の方向になるように取り付けてください(図 50)。
冷却液タンクを、ROPSシールドのサポートブラケットにきっちりと入れる(図 50)。
Important: 図 50のように、圧力逃がしホースが前を向いて下へ、タンク通気ホースが後方を向くように取り付けてください。
助手席をもとに戻す。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用開始後最初の 50 時間 |
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150運転時間ごと |
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400運転時間ごと |
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エンジンオイルの容量: 4.6 リットル(フィルタ含む)
エンジンオイルの仕様:
オイルのタイプ: API 規格 CH-4, CI-4 またはそれ以上
推奨オイル粘度:SAE 15W40(-18℃以上)
他に使用可能な粘度: SAE 10W30 または 5W30(全温度帯)
トロのプレミアムエンジンオイル(15W-40 または 10W-30)を代理店にてお求めいただくことができます。パーツカタログでパーツ番号をご確認ください。
前側防熱シールドを取り外す; 前側防熱シールドを取り外すを参照。
運転席を倒す。
運転終了直後は、運転席下の機器が非常に熱くなっている。不用意に触ると火傷を負う危険がある。
運転終了直後に機器に触れる場合にはある程度の冷却時間をおくこと。
エンジンオイルフィルタの下にオイルを受ける容器をおく(図 51)。
古いオイルフィルタ(図 51)を外す。
Note: 廃油はリサイクルセンターに持ち込むなど適切な方法で処分する。
エンジンのオイルフィルタアダプタの表面をウェスできれいに拭く。
フィルタに適切なオイルを補給する。
Note: エレメントがオイルを吸収するまでしばらく待つ。
交換用フィルタのガスケットにきれいな交換用のきれいなオイルを薄く塗る。
アダプタにフィルタを取り付け、ガスケットがアダプタに当たるまでフィルタを右に回し、そこから更に ½ 回転増し締めする(図 51)。
Note: 締めすぎないようにしてください。
こぼれたオイルはふき取る。
ドレンプラグの下に、容量5.6リットル以上の大きさのオイル受け容器をおく(図 51)。
ドレンプラグ(図 51)を外して排出されるオイルを回収する。
Note: ドレンプラグの状態を点検し、必要に応じて交換する。
Note: 廃油はリサイクルセンターに持ち込むなど適切な方法で処分する。
ドレンポートにドレンプラグを元通りに取り付け、33~37N·m(32.5~36.6kg.m = 24~27ft-lb)にトルク締めする。
助手席を前に倒して、支え棒をスロットに入れて固定する。
エンジンバルブカバー(図 52)からオイル補給口のキャップを取り、所要量の約 80% のオイルを入れる。
ディップスティックの目盛りで油量を点検する(図 53)。
ディップスティックの FULL マークに達するまで補給口から残りのオイルをゆっくりと補給する(図 53)。
Important: オイルの入れすぎは、かえってエンジンを傷めます。
補給口にキャップを取り付ける(図 52)。
エンジン防熱シールドを取り付ける; エンジン防熱シールドを取り付けるを参照。
条件次第では軽油は引火・爆発しやすく、火災や爆発を起こすと非常に危険である。発火したり爆発したりすると、やけどや火災などを引き起こす。
燃料補給は必ず屋外で行い、燃料をこぼさぬよう、補給に際しては漏斗などの器具を使用する。こぼれた燃料はふき取る。
燃料タンク一杯に入れないこと。燃料を補給する時は、タンク上面から約25 mm下のレベルを超えて給油しない。これは、温度が上昇して燃料は膨張したときにあふれないように空間を確保するためである。
燃料取り扱い中は禁煙を厳守し、火花や炎を絶対に近づけない。
燃料は安全で汚れのない認可された容器で保存し、容器には必ずキャップをはめる。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用開始後最初の 50 時間 |
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400運転時間ごと |
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劣化破損状況やゆるみが出ていないかを点検を行ってください。
Note: 燃料タンクに少なくとも半分程度の燃料があることを確認する。
駐車ブレーキを掛け、ポンプとエンジンを停止し、始動スイッチからキーを抜き取る。
前側防熱シールドを取り外す; 前側防熱シールドを取り外すを参照。
助手席を前に倒して、支え棒をスロットに入れて固定する。
燃料フィルタの下に燃料を受ける容器をおく; 図 56(燃料フィルタ・水セパレータのキャニスタの交換)を参照。
燃料フィルタ兼水セパレータの上部にあるエア抜きプラグをゆるめる(図 54)。
始動キーを ON 位置に回す。
Note: 燃料ポンプが作動してエア抜きプラグの周囲から空気が追い出されてくる。エア抜きプラグの周囲燃料が連続的に流れるのがねじ穴から確認できるまでキーを ON に保持しておく。
エア抜きプラグ(図 54)を締めて始動キーを OFF にする。
エンジンの燃料噴射ポンプ部分の下に容器を置く(図 55)。
燃料噴射ポンプのエア抜きねじを開ける(図 55)。
始動キーを ON 位置に回す。
Note: 燃料ポンプが作動してねじの周囲から空気が追い出されてくる。
ねじの周囲から燃料が連続的に流れるのが確認できるまでキーを ON に保持しておく(図 55)。
エア抜きねじ(図 55)を締めて始動キーを OFF にする。
Note: 通常はこれでエンジンが始動するようになります。始動できない時は、噴射ポンプとインジェクタの間にエアが入っている可能性があります;インジェクタからのエア抜きを参照してください。
燃料ラインからの通常のエア抜きではエンジンが始動できない場合に行います; 燃料系統からのエア抜きを参照。
エンジンの右側に沿って燃料を受ける容器を置く。
No.1燃料噴射ノズル&ホルダーアセンブリのパイプ接続部のナットをゆるめる。
スロットルを FAST 位置にセットする。
始動キーをSTART位置に回し、接続部から流れ出る燃料を観察する。燃料が泡立たなくなったらキーをOFFに戻す。
ナットを十分に締め付ける。
燃料インジェクタ周囲に残っている燃料をきれいに拭きとる。
残りの燃料噴射ノズルについても上記のステップ 2 ~ 6 を行う。
前側防熱シールドを取り付ける; エンジン防熱シールドを取り付けるを参照。
整備間隔 | 整備手順 |
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400運転時間ごと |
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前側防熱シールドを取り外す; を参照
キャニスタの下に受け容器をおく(図 56)。
キャニスタ下部のドレンバルブを左に回してゆるめて水や異物を流し出す(図 56)。
Note: 燃料がキャニスタから完全に抜けたらドレンバルブを閉じる。
キャニスタとキャニスタ取り付けアダプタの周辺をウェスできれいにぬぐう(図 56)。
燃料フィルタ・水セパレータのキャニスタを取り外す(図 56)。
Note: 使用済みのキャニスタや廃油はリサイクルセンターに持ち込むなど適切な方法で処分する。
フィルタアダプタの取り付け面をきれいに拭く。
キャニスタガスケットにエンジンオイルを薄く塗る。
ガスケットが取り付け部に当るまでキャニスタを手でねじ込み、そこからさらに½回転締め付ける。
キャニスタ下部のドレンバルブが右回しにしっかり締め付けてあることを確認する(図 56)。
整備間隔 | 整備手順 |
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400運転時間ごと |
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整備間隔 | 整備手順 |
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400運転時間ごと |
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Note: 燃料フィルタはスタンドパイプアセンブリの一部です。
駐車ブレーキを掛け、ポンプとエンジンを停止し、始動スイッチからキーを抜き取る。
燃料タンク部分で、カバーを燃料タンクに固定しているねじ(#10 x ¾")4本を外して、カバーを取り外す(図 57)。
スタンドパイプアセンブリ上部のホースフィッティング(2個)に燃料ホース(2本)を固定しているクランプをゆるめる(図 57)。
ホースフィッティングから2本のホースを外し、ホース内部にある燃料を適切な容器に受ける(図 57)。
スタンドパイプキャップを左に回してキャップを外す(図 58)。
燃料タンクからスタンドパイプアセンブリを取り出す(図 58)。
Note: 取り外したスタンドパイプアセンブリは廃棄してください。
Note: トロ正規代理店から新しいスタンドパイプアセンブリを入手してください。燃料タンク上部にエルボとスタンドパイプアセンブリを取り付ける時に新しいシールが必要になる場合があります。
図 58のように、スタンドパイプのキャップをスタンドパイプに取り付け、スタンドパイプをシールに取り付ける 。
キャップ、スタンドパイプ、シールを揃えて、燃料タンク内部に注意深く入れる(図 58)。
Note: ホースフィッティングを車両の中心側に整列させる。
タンクにキャップを取り付けて手締めする(図 58)。
燃料ホース(¼インチ)をホースフィッティング(¼インチ)に組み付け、ホースクランプでホースをフィッティングに固定する(図 57)。
燃料ホース(5/16インチ)をホースフィッティング(5/16インチ)に組み付け、ホースクランプでホースをフィッティングに固定する(図 57)。
カバーをタンクに組み付ける;ステップ 2(タンク内燃料フィルタの交換)で外したねじ(#10 x ¾ インチ)4本を使用する。
各ねじを 1.13N·m (0.12kg.m = 10in-lbs)にトルク締めする。
整備間隔 | 整備手順 |
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400運転時間ごと |
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燃料システムが汚染された時や、長期にわたって格納する場合、タンクを空にして内部を清掃してください。タンクの清掃には新しいきれいな燃料を使用してください。
サイホンなどを使って、燃料タンクから法定で定められた安全な容器に燃料を移し替えるか、燃料タンクそのものを車体から取り外して内部の燃料を容器に移しかえる。
Note: 車体からタンクを取り外す場合には、燃料ースと戻りホースをタンクから外す必要があります。ステップ 1 ~ 4タンク内燃料フィルタの交換を参照。
燃料フィルタを交換する;燃料フィルタ・水セパレータのキャニスタの交換を参照。
燃料タンクから燃料を抜き取り、必要に応じてきれいな燃料で内部を洗浄する。
タンクが取り外されている場合には元通りに取り付ける。ステップ 1 ~ 5(タンク内燃料フィルタの交換)を参照。
新しいきれいな燃料を燃料タンクに入れる。
ヒューズは座席下にあります(図 59)。
整備間隔 | 整備手順 |
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50運転時間ごと |
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バッテリーの電極部や端子などの部分には鉛や鉛含有物質が含まれており、カリフォルニア州では、これらの物質が癌や先天性異常の原因となるとされている。取り扱い後は手を洗うこと。
バッテリーはいつもきれいに、またフル充電状態に保持してください。バッテリーやバッテリーボックスはペーパータオルで清掃します。端子部に腐食が発生した場合には、重曹水(水4:重曹1)で清掃します。清掃後は、腐食防止のためにバッテリー端子にワセリンなどを塗布してください。
電圧: 12 V, 冷間クランキング電流 690 A @ -18 °C
平らな場所に移動し、駐車ブレーキを掛け、スプレーヤーのポンプとエンジンを停止し、始動キーを抜き取る。
バッテリーについているカバーを外し(図18)、バッテリーの端子からマイナスケーブルを外す。
バッテリーケーブルの接続ルートが不適切であるとケーブルがショートを起こして火花が発生する。それによって水素ガスが爆発を起こし人身事故に至る恐れがある。
ケーブルを取り外す時は、必ずマイナス(黒)ケーブルから取り外し、次にプラス(赤)ケーブルを外す。
ケーブルを取り付ける時は、必ずプラス(赤)ケーブルから取り付け、それからマイナス(黒)ケーブルを取り付ける。
バッテリーの端子に金属製品や車体の金属部分が触れるとショートを起こして火花が発生する。それによって水素ガスが爆発を起こし人身事故に至る恐れがある。
バッテリーの取り外しや取り付けを行うときには、端子と金属部を接触させないように注意する。
バッテリーの端子と金属を接触させない。
バッテリー押さえは必ず取り付ける。
バッテリー端子からプラスケーブル(赤)を外す。
バッテリーを取り出す。
バッテリー端子が車両から遠くなるようにしてバッテリー・ボックスに置く。
赤いプラス・ケーブルをバッテリーの(+)端子に、黒いマイナス・ケーブル(-)をバッテリーの(-)端子に取り付け、ボルトと蝶ナットで固定する。両方の端子にゴムカバーを取り付ける。
バッテリーカバーを取り付け、先ほど取り外したストラップで固定する(図 60)。
Important: バッテリー押さえは必ず取り付けてください。
Important: バッテリーは常時フル充電状態に維持してください(このとき電解液の比重は1.260 になります)。特に氷点下で保管する場合にはこのことを守ってください。
車体からバッテリーを外す;「バッテリーの取り外し」を参照
充電器に接続し、充電電流を 3-4 A にセットする。3-4 Aで4-8時間充電する(12V)。
Important: 充電しすぎないように注意すること。
充電中は爆発性のガスが発生する。
充電中は絶対禁煙を厳守。バッテリーに火気を近づけない。
シャーシにバッテリーを取りつける;バッテリーを取り付けるを参照。
本機を30日間以上にわたって格納保管する場合には、バッテリーを機体から外して充電してください。充電終了後は、機体に取り付けて保存しても、機体から外したままで保存してもよい。機体に取り付けて保存する場合は、ケーブルを外しておいてください。温度が高いとバッテリーは早く放電しますので、涼しい場所を選んで保管してください。 バッテリーを凍結させないためには、完全充電しておくことが大切です。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用開始後最初の 8 時間 |
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使用開始後最初の 200 時間 |
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100運転時間ごと |
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400運転時間ごと |
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前輪のラグナットは 75-10N·m(7.6-10.3kg.m = 55-75ft-lb)、後輪のラグナットは 95-122N·m(10.4-12.4kg.m = 75-90ft-lb)にトルク締めする。
運転中に縁石にぶつけるなどした場合、リムが破損したり、トーインが狂ったりする可能性がありますから、このような事故の後では必ず点検してください。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用開始後最初の 8 時間 |
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400運転時間ごと |
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8運転時間で初回交換を行い、 その後は400運転時間ごとに1回に交換してください。
使用するオイルは、 SAE 85W-140 ギア・オイルです。
平らな場所で、 点検/ドレンプラグが一番下の位置(ドレン位置)にくるようにして駐車する図 61。
駐車ブレーキを掛け、ポンプとエンジンを停止し、始動スイッチからキーを抜き取る。
ドレンプラグの下に容器を置き、プラグを外す (図 61)。
内側のドレン・プラグの下に容器を置き、このプラグを外す (図 62)。
今度は点検/ドレンプラグが 図 63の位置(補給位置)にくるように駐車する。
駐車ブレーキを掛け、ポンプとエンジンを停止し、始動スイッチからキーを抜き取る。
上の穴から新しい SAE 85W-140オイルを入れる。穴の下のフチまでオイルを入れる。
全部のプラグを取り付ける。
他のブームについても、上記手順3~9を行う。
廃油はリサイクルセンターに持ち込むなど適切な方法で処分する。
整備間隔 | 整備手順 |
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200運転時間ごと |
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トーインの適正値は 0~3mm です。
整備間隔 | 整備手順 |
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100運転時間ごと |
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400運転時間ごと |
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冷却水容量: 5.5 リットル
冷却液のタイプ:水とエチレングリコール不凍液の 50:50混合液
Important: エンジンがオーバーヒートしているときに、ラジエターに冷却液を入れないでください。エンジンが急冷されて損傷する可能性があります。
冷却液の濃度の点検(メーカーの指示に従って)を行う。
平らな場所に駐車し、駐車ブレーキを掛け、スプレーヤーのポンプとエンジンを停止し、始動キーを抜き取る。
エンジン停止直後は、冷却液が高温高圧状態となっている場合がある。エンジンが熱い時にラジエターのキャップを開けると冷却水が噴出して自分や周囲の人間に火傷を負う可能性がある。
エンジン停止後、少なくとも15分間程度待って、エンジンが冷えてからキャップを開けること。ラジエターのキャップに素手で触れられる程度に冷えていることが必要である。
エンジンが十分に冷えているのを確認してラジエターのキャップを開ける (図 66)。
ラジエターの下に大きな容器をおく。
ドレン (図 67) を開いて冷却液を排出する。
ドレンを閉じる(図 67)。
ラジエターキャップを取る(図 66)。
キャップの約 25 mm 下まで、ゆっくりと冷却液を入れる。
Note: 時間をかけて十分な量の冷却液を入れる。冷却液が熱膨張したときにあふれない程度の隙間を残すためです。
ラジエターのキャップを軽く締めてエンジンを始動する(図 66)。
エンジンが温まるとサーモスタットが開く。
Note: 通常は、80~88 °C で開きます。
エンジンが回転しているため、冷却液の温度があがり、圧力が上昇してくる。エンジンが熱い時にラジエターのキャップを開けると冷却水が噴出して自分や周囲の人間に火傷を負う可能性がある。
エンジン停止後、少なくとも15分間程度待って、エンジンが冷えてからキャップを開けること。ラジエターのキャップに素手で触れられる程度に冷えていることが必要である。
必ず防具を使用し、安全に十分注意して作業すること。
冷却液の温度が上昇したら、ラジエターをキャップの縁まで一杯に満たす(図 66)。
補助タンクのキャップを開けて、Coldレベルまで冷却液を補充する(図 66)。
エンジンの始動と停止を何度か行い、その後に冷却液の量をもう一度確認する。
Note: 必要に応じてラジエターと補助タンクに冷却液を補給する。
ペダルを踏んでから抵抗を感ずるまでの距離(遊び)が 25 mm 以上になったらブレーキを調整してください。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用開始後最初の 8 時間 |
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100運転時間ごと |
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オルタネータ兼冷却ファン用ベルトの状態と張りを点検する。必要に応じてベルトを交換してください。
平らな場所に駐車し、駐車ブレーキを掛け、スプレーヤーのポンプとエンジンを停止し、始動キーを抜き取る。
ベルト中央部を上から 10 kg 程度の力で押してたわみの大きさを調べる。
Note: 10-12 mm 程度のたわみが出るのが適正である。たわみが適正でない場合には 3へ進む。たわみが適正であれば、ベルトの点検は終了する。
ブレースをエンジンに固定しているボルト、およびオルタネータをブレースに固定しているボルトをゆるめる (図 69)。
オルタネータとエンジンの間にバールを入れ、オルタネータを外側へ注意深く動かしてベルトに張りを出す。
適切なたわみが出たら、ボルトを締めて調整を固定する。
ロックナットを締めて調整を固定する。
油圧オイルタンクに約 56 リットルの高品質油圧オイルを満たして出荷しています。初めての運転の前に必ず油量を確認し、その後は毎日点検してください。推奨オイルの銘柄を以下に示します:
オールシーズン用 Toro プレミアム油圧オイルを販売しています(19 リットル缶または 208 リットル缶)。パーツカタログまたは代理店でパーツ番号をご確認ください。 |
他に使用可能なオイル:トロのオイルが入手できない場合は、以下に挙げる特性条件および産業規格を満たすオイルを使用することができます。合成オイルの使用はお奨めできません。オイルの専門業者と相談の上、適切なオイルを選択してください:注: 不適切なオイルの使用による損害については弊社は責任を持ちかねますので、品質の確かな製品をお使い下さる様お願いいたします。
高粘度インデックス/低流動点アンチウェア油圧作動液, ISO VG 46 | |||
物性: | |||
粘度, ASTM D445 | cSt @ 40°C 44~48 cSt @ 100°C 7.9 - 8.5 | ||
粘性インデックス ASTM D2270 | 140 – 160 | ||
流動点, ASTM D97 | -37°C – -45°C | ||
産業規格: | |||
ヴィッカース I-286-S(品質レベル), ヴィッカース M-2950-S(品質レベル), デニソン HF-0 |
Important: ISO VG 46 マルチグレードオイルは、広い温度範囲で優れた性能を発揮します。通常の外気温が高い(18 ℃- 49 ℃)熱帯地方では、ISO VG 68 オイルのほうが適切と思われます。
生分解タイプ・プレミアム油圧オイル(Mobil EAL EnviroSyn 46H)
Important: Mobil EAL EnviroSyn 46H は、トロが推奨している唯一の生分解合成油圧オイルです。この生分解オイルは、トロの油圧系統に使用されているエラストマー製品に悪影響を与えないこと、また広い温度範囲で安定していることが確認されています。この生分解オイルは、通常の鉱物系油圧オイルと互換性がありますが、通常のオイルから切り替える際には、生分解性能を最大限に発揮させるために、油圧系統内部を洗浄することを強くお奨めします。この生分解オイルは、モービル代理店にて 19 リットル缶または208リットル缶でお求めになれます。
Important: 多くの油圧オイルはほとんど無色透明であり、そのためオイル洩れの発見が遅れがちです。油圧オイル用の着色剤(20 ml 瓶)をお使いいただくと便利です。1瓶で 15-22 リットルのオイルに使用できます。パーツ番号は P/N 44-2500; ご注文は Toro 代理店へ。この着色剤は、生分解オイルには使用できません。食用色素をお使いください。
オイルが汚染された場合は内部のフラッシュ洗浄作業が必要となりますので、 Toro 代理店にご相談ください。
Note: 汚染されたオイルは正常なオイルに比べて乳白色または黒っぽく見えます。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用開始後最初の 5 時間 |
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400運転時間ごと |
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トロの純正フィルタをご使用ください(パーツ番号はパーツマニュアルでご確認ください)。
Important: 純正品以外のフィルタを使用すると関連機器の保証が適用されなくなる場合があります。
高温の油圧オイルに触れると激しい火傷を負う。
油圧オイル関係の整備を行う時は、必ずオイルの温度が十分に冷えているのを確かめてから行うこと。
平らな場所に駐車し、駐車ブレーキを掛け、スプレーヤーのポンプとエンジンを停止し、始動キーを抜き取る。
車体についている 2 つの油圧フィルタを両方とも取り外す。ひとつは油圧オイルタンクの下、もう一つは機体フレームの後ろについている。
前フィルタ:油圧タンクの下
後フィルタ:機体フレームについている
フィルタ容器の周辺をウェスできれいにぬぐう。
フィルタの下にオイルを受ける容器をおく。
フィルタを外す。
新しいフィルタのガスケットにオイルを塗る。
取り付け部が汚れていないのを確認する。
ガスケットが取り付けプレートに当たるまで手で回して取り付け、そこから更に½回転増し締めする。
エンジンを始動して2分間運転し、システム内のエアをパージする。エンジンを停止し、タンクの油量を点検し、オイル漏れがないか調べる。
フィルタはリサイクルセンターに持ち込むなど適切な方法で処分する。
整備間隔 | 整備手順 |
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400運転時間ごと |
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油圧系統の容量: 56 リットル(所定の銘柄または同等品を使用のこと);油圧作動液の仕様を参照。
Important: 純正品以外のオイルを使用すると関連機器の保証が適用されなくなる場合があります。
高温の油圧オイルに触れると激しい火傷を負う。
油圧オイル関係の整備を行う時は、必ずオイルの温度が十分に冷えているのを確かめてから行うこと。
油圧オイルフィルタを交換する;油圧フィルタの交換を参照。
油圧オイルタンクの底面についているホースのうちの1本の周辺をきれいに拭く (図 72)。
フィッティングの下に大きな容器を置く。
ホースのフィッティングをタンクから外してオイルを容器に受ける (図 72)。
フィッティングとホースを元通りに取り付け、固定する。
給油口から約 53 リットルのオイル(指定品または同等品)を入れる(油圧作動液の仕様を参照)。
エンジンを始動させ、3~5分間のアイドリングを行ってオイルを全体に行き渡らせ、内部にたまっているエアを逃がす。
エンジンを停止し、タンクの油量を点検し、オイル漏れがないか調べる。
廃油はリサイクルセンターに持ち込むなど適切な方法で処分する。
毎日、 油圧ホースと油圧ラインを点検し、 漏れ、 折れ、 サポートのゆるみ、 磨耗や腐食があれば交換してください。修理不十分のまま運転しないでください。
高圧で噴出する油圧オイルは皮膚を貫通し、身体に重大な損傷を引き起こす。
油圧装置を作動させる前に、全部のラインコネクタが適切に接続されていること、およびラインやホースの状態が良好であることを確認すること。
油圧のピンホールリークやノズルからは油圧オイルが高圧で噴出しているので、手などを近づけないでください。
リークの点検には新聞紙やボール紙を使ってください。
油圧システムの整備作業を行う前に、内部の圧力を完全に解放しておくこと。
万一オイルが皮下に入ったら直ちに専門医の手当てを受ける。
この散布装置で取り扱う農薬は人体や動植物、土壌などに危険を及ぼす可能性があるので取り扱いには十分注意すること。
自分自身の安全を守るために、農薬を取り扱う前に、容器に張ってあるラベルや安全データシートなど取り扱い上の注意をよく読んで理解し、薬剤メーカーの指示を守る。たとえば、保護めがね(ゴグル)、手袋など、薬剤との接触を防止し危険から身を守ることのできる適切な保護対策を講じる。
散布する薬剤は一種類とは限らないので、取り扱っているすべての薬剤に関して注意事項を必ず確認する。
上記安全確保に必要な情報が手に入らない場合には、この装置の運転を拒否すること!
散布装置の取り扱いを開始するまえに、その装置を前回使用したあとに薬剤メーカーの指示に従って3回のすすぎ洗いや必要な中和処理が行われたかを確認し、さらに、すべてのバルブについてそれぞれ 3 回の開閉操作を行うこと。
十分な量の水と石鹸を身近に常備し、薬剤が皮膚に直接触れた場合には、直ちに洗い流すこと。
整備間隔 | 整備手順 |
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200運転時間ごと |
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400運転時間ごと |
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散布系統の各ホースを点検し、割れ、漏れその他の破損が発生していないか調べてください。同時に、接続部やフィッティングも点検してください。破損しているホースやフィッティングは交換してください。
整備間隔 | 整備手順 |
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400運転時間ごと |
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平らな場所に車両を移動し、スプレーヤポンプとエンジンを停止し、駐車ブレーキを掛け、キーを抜き取る。
圧力フィルタの下に受け容器をおく(図 73)。
圧力フィッティングのドレンプラグを左に回して外す(図 73)。
Note: ボウルから液が完全に抜けるのを待つ。
ボウルを左に回してフィルタヘッドから外す(図 73)。
古い圧力フィルタエレメントを外す(図 73)。
Note: 外した古いフィルタは廃棄する。
ドレンプラグの O リング(ボウルの内側)とボウルの O リング(フィルタヘッドの内側)に傷や破損がないか点検する(図 73)。
Note: プラグ用もボウル用も、磨耗したり破損したりしているOリングは交換してください。
新しい圧力フィルタエレメントをフィルタヘッドに取り付ける(図 73)。
Note: フィルタエレメントがヘッドに密着していることを確認してください。
ヘッドにボウルを取り付けて手締めする(図 73)。
ボウルにプラグ取り付けて手締めする(図 73)。
整備間隔 | 整備手順 |
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400運転時間ごと |
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Note: 以下の構成機器は消耗機材であり通常の使用によって劣化磨耗しますので、製造上の瑕疵が明らかな場合を除き、このマシンの製品保証の対象にはなりません。
弊社代理店に依頼して、以下の項目についてポンプの内部点検を行ってください:
ポンプのダイヤフラム
ポンプのチェックバルブアセンブリ
必要に応じて部品の交換を行ってください。
アクチュエータロッドの長さを調整する場合には、以下の手順で行います。
ブームを散布位置にセットする。
ピボットピンからコッターピンを抜き取る(図 74)。
ブームを持ち上げて、ピンを外す(図 74)。ブームをゆっくりと床まで降下させる。
ピンが破損していないか点検し、必要に応じて交換する。
アクチュエータロッドの平たい面にスパナをあてがって回転しないように押さえ、ジャムナットをゆるめて、アイレットロッドを回せるようにする(図 75)。
アイレットロッドを回転させてアクチュエータを希望の長さに調整する(図 75)。
Note: アイレットロッドは半回転位置または全回転位置に調整する。
希望通りの位置に設定できたら、ジャムナットを締めてアクチュエータとアイレットロッドを固定する。
ブームを持ち上げて、ピボットをアクチュエータロッドに整列させる。ブームを支えながら、ブームのピボットとアクチュエータ・ロッドにピンを通す(図 74)。
ピンを入れた状態で、ブームから手を離し、先ほど外したコッターを使ってピンを固定する。
必要に応じ、各アクチュエータロッドベアリングについて上記の作業を行う。
整備間隔 | 整備手順 |
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400運転時間ごと |
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平らな場所に駐車し、駐車ブレーキを掛け、スプレーヤーのポンプとエンジンを停止し、始動キーを抜き取る。
ブームを散布位置にセットし、スタンドに載せるか紐でつるすかして、ブームを支える。
ブームを支えておきながら、ピボットピンをブームアセンブリに固定しているボルトとナットを取り外す(図 76)。
ピボットピンを取り外す(図 76)。
センターフレームからブーム&ピボットブラケットアセンブリを取り外すとナイロン製ブッシュが見える。
ナイロンブッシュを取り外し、ピボットブラケットの前面および後面側から見て点検する (図 76)。
Note: 磨耗したり破損したりしている場合は交換してください。
ナイロン製ブッシュに少量のオイルを塗り、ピボットブラケットに取り付ける。
センターフレームにブーム&ピボットブラケットアセンブリを取り付け、開口部を整列させる(図 76)。
ピボットピンを取り付け、先ほど取り外したボルトとナットで固定する。
各ブームについて上記の作業を行う。
整備間隔 | 整備手順 |
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200運転時間ごと |
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Important: エンジンが高温の時に水をかけないでください。
平らな場所に駐車し、駐車ブレーキを掛け、スプレーヤーのポンプとエンジンを停止し、始動キーを抜き取る。
運転席と助手席を前に倒して、支え棒をスロットに入れて固定する。
冷却系統が冷えるのを待つ。
座席ベースアクセスカバーを取り外す; シートベースアクセスパネルを外すを参照。
柔らかいブラシと低圧のエアでラジエターのフィンを清掃する。
Note: 汚れが激しいようであれば頻繁に清掃が必要です。冷却液のホースを点検し、摩耗、漏れ、破損などしているものは交換してください。
運転席と助手席を元に戻す。
座席ベースアクセスカバーを取り付ける; シートベースアクセスパネルを取り付けるを参照。
攪拌バルブの洗浄については以下の項を参照のこと:
個別ブームバルブの洗浄については以下の項を参照のこと:
平らな場所に駐車し、駐車ブレーキを掛け、スプレーヤーのポンプとエンジンを停止し、始動キーを抜き取る。
アクチュエータを個別ブームバルブまたは攪拌バルブ用のマニホルドバルブに固定しているリテーナを外す(図 77)。
Note: リテーナの2本の足を寄せながら下へ押すと外れます。
Note: アクチュアクチュエータとリテーナは バルブアクチュエータの取り付けで再取り付けするので廃棄しないでください。
マニホルドバルブからアクチュエータを取り外す。
攪拌バルブの(図 78)のマニホルドを攪拌バイパスバルブ、圧力フィルタヘッド、リヂューサカップリング、アダプタフィッティング(攪拌スロットルバルブ)に固定しているクランプとガスケットを外す。
Note: 外したクランプとガスケットは、ステップ 攪拌マニホルドバルブの取り付けで取り付けるので捨てないこと。
機体から攪拌バルブマニホルドを取り外す(図 79)。
出口フィッティングの O リング(個別ブームバルブマニホルドのみ)、エンドキャップの O リング、バックシートの O リング、ボールシートそれぞれに傷や過度の摩耗がないか点検する(図 84 と 図 85)。
Note: 磨耗したり破損したりしているOリングやシートは交換してください。
バックシートの Oリングとボールシートが相互に整列しており、エンドキャップのフィッティングに適切に収まっていることを確認する(図 84 と 図 85)。
エンドキャップフィッティングアセンブリを、マニホルドボディに取り付け、エンドキャップフィッティングのフランジがバルブボディに接触したら(図 84 と 図 85)、その位置からさらにバルブを ⅛~¼ 回転締め付ける 。
Note: フィッティングの端部を破損しないように注意してください。
バルブボディーにボールを入れる(図 86)。
Note: バルブのステムはボール駆動スロットに収まります。収まらない場合は、ボールの位置を調節してください(図 86)。
バルブステムアセンブリを(閉)にセットする(図 83;B)。
もう一つのエンドキャップフィッティングアセンブリについても、上記のステップ 4 と 5 を行う。
攪拌バイパスバルブのフランジ、ガスケット(1枚)、攪拌バルブマニホルドのエンドキャップフィッティングのフランジを、整列させる(図 87; A)。
Note: 必要に応じ、圧力フィルタのヘッドの取り付け部をゆるめて隙間を作ってください。
攪拌バイパスバルブ、ガスケット、攪拌バルブマニホルドを組み立ててクランプを手締めする(図 87;A)。
圧力フィルタヘッドのフランジと攪拌バルブマニホルドのフランジの間にあるガスケット(1枚)を整列させる(図 87;B)。
圧力フィルタのヘッド、ガスケット、攪拌バルブマニホルドを組み立ててクランプを手締めする(図 87;B)。
攪拌バルブマニホルドのフランジとリデューサカップリングのフランジとの間にあるガスケット(1枚)を整列させる(図 87;B)。
攪拌バルブマニホルド、ガスケット、リデューサカンプリングを組み立ててクランプを手締めする(図 87;B)。
攪拌バルブマニホルドのフランジとアダプタフィッティングのフランジとの間にあるガスケット(1枚)を整列させる(図 87;C)。
攪拌バルブマニホルド、ガスケット、アダプタフィッティングを組み立ててクランプを手締めする(図 87;C)。
圧力フィルタのヘッドの固定をゆるめた場合には、そのボルトとナットを 1978~2542N.cm(2.0~2.6kg.m = 175~225in-lb)にトルク締めする。
マニホルドバルブの上側エンドキャップフィッティングをバイパスフィッティングに取り付ける(図 88;A)。
Note: 必要に応じ、バイパスバルブの取り付け部をゆるめて隙間を作ってください。
エンドキャップフィッティングをバイパスフィッティングに取り付ける(バイパスフィッティングにリテーナを差し込んで固定する: 図 88;A)。
デグチフィッティングを、マニホルドバルブの下側エンドキャップフィッティングに取り付ける(図 88; A)。
エンドキャップフィッティングを出口フィッティングに取り付ける(出口フィッティングのソケットにリテーナを差し込んで固定する: 図 88; A)。
リデューサカップリングのフランジと個別ブームバルブマニホルドのにガスケット(1枚)を入れる(図 88;B)。
リデューサカップリング、ガスケット、個別ブームバルブマニホルドを組み立ててクランプを手締めする (図 88; B)。
一番左側の2つの個別ブームバルブを取り付ける場合には、両隣の2つの個別ブームバルブのフランジとの間にガスケット(1枚)を入れる (図 88; B)。
各個別ブームバルブ、その両隣の2つの個別ブームバルブのマニホルド、ガスケットを組み立ててクランプを手締めする (図 88; B)。
バイパスバルブの固定をゆるめた場合には、そのボルトとナットを 1017~1243N·cm(1.0~1.3kg.m = 90~110in-lb)にトルク締めする。
アクチュエータをマニホルドバルブに合わせる(図 77)。
アクチュエータとバルブを固定する;ステップ 2 (個別ブームマニホルドバルブの取り外し)で外したものを使用する。
平らな場所に駐車し、駐車ブレーキを掛け、スプレーヤーのポンプとエンジンを停止し、始動キーを抜き取る。
エンジンのシリンダヘッドや冷却フィン、ブロアハウジングを含めた車両全体を洗浄する。
Important: 機体は中性洗剤と水で洗うことができます。ただし高圧洗浄器は使用しないでください。高圧の水で洗浄すると電気系統やグリス部へ水が浸入する恐れがあります。また、コントロールパネルやヘッドライド、エンジン、バッテリー部に大量の水をかけないようにしてください。
以下の要領でスプレーヤシステムの整備を行う:
真水タンクの水を抜く。
液剤散布システムからできるだけ完全に液を抜く。
アルコール系でない、錆止め成分入りの RV 用不凍液を用意する(メーカーの指示に従って薄めるなどする)。
真水タンクと液剤タンクに不凍液を入れる。
スプレーヤのポンプを数分間運転して不凍液を配管内部および搭載されているアクセサリの内部に循環させる。
真水タンクと液剤散布システムからできるだけ完全に液を抜く。
ブーム昇降スイッチを使ってブームを上げる。各ブームが完全に上昇して移動走行用クレードルに収まり、シリンダが完全に縮んでブームがX字型にたたまれるまで待つ。
Note: アクチュエータのロッドの破損を防止するため、ブームシリンダが完全に縮んだのを確認してください。
短期・長期にわたる格納保管には、以下の整備を行ってください。
短期格納保管(30 日以内)には、スプレーシステムの洗浄を行う; 作業後の洗浄 を参照。
長期格納保管(30 日以上)には、以下の整備を行う:
攪拌バルブおよび個別ブームバルブ(3個)の洗浄を行う;攪拌バルブと個別ブームバルブの清掃を参照。
ブレーキを点検する;ブレーキを点検するを参照。
エアクリーナの整備を行う;エアクリーナを点検するを参照。
グリスアップを行う;スプレーヤのグリスアップを参照。
エンジンオイルとフィルタを交換する; エンジンオイルフィルタの交換 と エンジンオイルの交換を参照。
タイヤ空気圧を点検する;タイヤ空気圧を点検するを参照。
以下の要領で燃料システムの整備を行う:
エンジンを始動し約 5 分間回転させる。
エンジンを停止させる。
新しいきれいな燃料を使って燃料タンクを洗浄する。
燃料関係のフィッティングを確実に固定する。
スタータモータを使ってクランクを回転させて内部にオイルを十分に行き渡らせる。
機体各部のゆるみを点検し、必要な締め付けや交換、修理を行う。
Note: 摩耗した部品や破損した部品はすべて修理または交換する。
全部の散布ホースを点検する。
Note: 摩耗した部品や破損したホースはすべて修理または交換する。
ホースのフィッティングを確実に締め付ける。
表面のキズや塗装のはがれているところには再塗装を行う(塗料は代理店にて入手可能)。
汚れていない乾燥した場所で保管する。
シャーシからバッテリーを外し、電解液の量を点検し、フル充電する; バッテリーを充電するを参照。
Important: 氷点下での凍結破損を防止するため、バッテリーは必ずフル充電してください。フル充電したバッテリーは周囲温度約 4 °C の条件下でほぼ 50 日間電圧を保持します。保管場所の気温がそれよりも高い場合には 30 日ごとに液量の点検と再充電を行ってください。
Note: 保管期間中は、バッテリーケーブルを外しておいてください。
保管中は始動キーを抜き取り、子どもなどの手の届かない場所で保管する。
機体にはカバーを掛けておく。
Problem | Possible Cause | Corrective Action |
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スタータでエンジンがクランキングしない。 |
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クランキングするが始動しない。 |
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始動するがすぐ止まる。 |
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始動するがノッキングを起こしたり着火不良である。 |
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アイドリングできない。 |
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エンジンがオーバーヒートしている。 |
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エンジンのパワーが出ない。 |
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振動や騒音がひどい。 |
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エンジンが咳き込むあるいは止まって前進後退できない、または速度がでない。 |
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前進も後退もできない。 |
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Problem | Possible Cause | Corrective Action |
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ブームから散布しない。 |
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散布がとまらない。 |
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ブームバルブから液洩れする。 |
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ブームを ON にすると水圧が下がる。 |
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ブームアクチュエータが正しく作動しない。 |
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