整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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この機械は回転刃を使用するリール式乗用グリーンモアであり、そのような業務に従事するプロのオペレータが運転操作することを前提として製造されています。この製品は、集約的で高度な管理を受けているゴルフ場やスポーツフィールドの芝生、あるいは商用目的で使用される芝生に対する刈り込み管理を行うことを主たる目的として製造されております。本機は、雑草地や道路わきの草刈り、農業用地における刈り取りなどを目的とした機械ではありません。
Important: この機械に本来の性能を発揮させ安全にお使いいただくために、このオペレーターズマニュアルに記載されている内容を十分にご理解ください。適切な講習を受けなかったり、正しい操作方法を守らなかったりすると、けがをする恐れがあります。安全な運転操作や安全確保のためのヒントなどについて、より詳しい情報はこちらへ:www.Toro.com。
弊社のウェブサイト www.Toro.com で安全講習や運転講習の狩猟、アクセサリ情報の閲覧、代理店についての情報閲覧、お買い上げ製品の登録などを行っていただくことができます。
整備について、また純正部品についてなど、分からないことはお気軽に弊社正規代理店におたずねください。お問い合わせの際には、必ず製品のモデル番号とシリアル番号をお知らせください。図 1にモデル番号とシリアル番号を刻印した銘板の取り付け位置を示します。いまのうちに番号をメモしておきましょう。
Important: シリアル番号デカルについている QR コード(無い場合もあります)をモバイル機器でスキャンすると、製品保証、パーツその他の製品情報にアクセスできます。
この説明書では、危険についての注意を促すための警告記号(図 2)を使用しております。これらは死亡事故を含む重大な人身事故を防止するための注意ですから、必ずお守りください。
この他に2つの言葉で注意を促しています。重要 は製品の構造などについての注意点を、注はその他の注意点を表しています。
この製品は、関連するEU規制に適合しています。詳細については、DOC シート(規格適合証明書)をご覧ください。
カリフォルニア州の森林地帯・潅木地帯・草地などでこの機械を使用する場合には、エンジンに同州公共資源法第4442章に規定される正常に機能するスパークアレスタが装着されていること、エンジンに対して森林等の火災防止措置をほどこされていることが義務づけられており、これを満たさない機械は、第4442章または4443章違犯となります。
エンジンの保守整備のため、および米国環境保護局(EPA)並びにカリフォルニア州排ガス規制に関連してエンジンマニュアルを同梱しております。エンジンマニュアルはエンジンのメーカーから入手することができます。
カリフォルニア州
第65号決議による警告
カリフォルニア州では、ディーゼルエンジンの排気には発癌性や先天性異常などの原因となる物質が含まれているとされております。
バッテリーやバッテリー関連製品には鉛が含まれており、カリフォルニア州では発ガン性や先天性異常を引き起こす物質とされています。取り扱い後は手をよく洗ってください。
米国カリフォルニア州では、この製品を使用した場合、ガンや先天性異常などを誘発する物質に触れる可能性があるとされております。
この機械は、後輪にバラスト 18kg と、後キャスタに所定のウェイトキットを取り付けることにより EN ISO 5395:2013 および ANSI B71.4-2017 規格に適合いたします。また、ガードキットを取り付けることにより EN ISO 5395:2013 規格に適合となります。と使用の地域で要求される規格については「組み立て」の項をご覧ください。
この機械は手足を切断したり物をはね飛ばしたりする能力があります。重大な人身事故を防ぐため、すべての注意事項を厳守してください。
この機械は本来の目的から外れた使用をすると運転者本人や周囲の人間に危険な場合があります。
エンジンを始動する前に必ずこのオペレーターズマニュアルをお読みになり、内容をよく理解してください。
この機械を運転する時は常に十分な注意を払ってください。運転中は運転操作に集中してください;注意散漫は事故の大きな原因となります。
機械の可動部の近くには絶対に手足を近づけないでください。
ガードなどの安全保護機器が正しく取り付けられていない時は、運転しないでください。
排出口の近くに手足などを近づけないでください。周囲の人や動物を十分に遠ざけてください。
作業場所に子供を近づけないでください。子供に運転させないでください。
整備、燃料補給、詰まりの解除作業などを行う前には、必ずエンジンを停止させてください。
間違った使い方や整備不良は人身事故などの原因となります。事故を防止するため、以下に示す安全上の注意や安全注意標識(図 2)のついている遵守事項は必ずお守りください 「注意」、「警告」、および「危険」 の記号は、人身の安全に関わる注意事項を示しています。これらの注意を怠ると死亡事故などの重大な人身事故が発生する恐れがあります。
このオペレーターズマニュアルの他の場所に書かれている注意事項も必ずお守りください。
危険な部分の近くには、見やすい位置に安全ラベルや指示ラベルを貼付しています。破損したりはがれたりした場合は新しいラベルを貼付してください。 |
Note: グリーンズマスター 3250-D にカッティングユニットの取り付けに必要な部品はカッティングユニットに付属しています。
この作業に必要なパーツ
運転席 | 1 |
ナット(5/16") | 4 |
Note: 運転席を前方の取り付け穴に取り付けると、さらに 7.6 cm 前方向に調整ができます;後方の取り付け穴に取り付けると、さらに 7.6 cm の後方まで調整ができます。
シートスライドを出荷用のベースストラップに固定しているロックナットを取り外す。取り外したロックナットは廃棄する。
シートスイッチにワイヤハーネスを接続する。
付属部品に入っているロックナット(5/16")を使って、シートスライドをシートサポートに固定する(図 3)。
必ず所定の電解液(比重 1.265)を使用してください。
バッテリーの端子に金属製品や車体の金属部分が触れるとショートを起こして火花が発生する。 それによって水素ガスが爆発を起こし人身事故に至る恐れがある。
バッテリーの取り外しや取り付けを行うときには、端子と金属を接触させないように注意する。
バッテリーの端子と金属を接触させない。
固定具とバッテリークランプを外してバッテリーを取り出す。
Important: 機体にバッテリーを載せたままで電解液を入れないでください。電解液がこぼれた場合、機体が激しく腐食します。
バッテリーの上部をきれいに拭い、キャップを取り外す (図 4)。
各セルの電極板が液面下 6 mm 程度に水没するまで、電解液を慎重に入れる(図 5)。
電極板が液を吸収するまで20-30分間程度待つ。必要に応じて、電極板が 6 mm程度水没するぐらいに電解液を補充する(図 5)。
充電器に接続し、充電電流を 2-4 A にセットする。液温 16°Cのときの電解液の比重が 1.250 になり、全部のセルから泡が十分に立つようになるまで、充電電流 4A で最低2時間程度、または充電電流 2A で最低4時間程度、充電を行う。
充電中は爆発性のガスが発生する。
充電中は絶対禁煙を厳守。バッテリーに火気を近づけない。
Important: 充電時間が不足しているとバッテリーの寿命が短くなる可能性があります。
充電が終わったらチャージャをコンセントから抜き、バッテリー端子からはずす。
Note: 最初の充電以後は、バッテリー液が不足した場合には蒸留水以外補給しないでください。この機械に使用しているバッテリーはメンテナンスフリーですので、通常は水の補給もほとんど必要ありません。
Important: バッテリーの電解液充填と初期充電を適切な方法で行わないと、バッテリーからガスが発生したり、バッテリーの寿命が短くなったりする。
通気キャップを取り付ける。
バッテリートレイの上にバッテリーを置き、先ほど取り外したクランプと固定具で固定する。
赤いプラス(+)ケーブルをバッテリーのプラス(+)端子に、黒いマイナス(-)ケーブルはバッテリーのマイナス(-)端子にはめ、ボルトとナットで固定する(図 6)。ショート防止のために(+)端子にゴムキャップをかぶせる。
バッテリーケーブルの接続ルートが不適切であるとケーブルがショートを起こして火花が発生する。それによって水素ガスが爆発を起こし人身事故に至る恐れがある。
ケーブルを取り外す時は、必ずマイナス(黒)ケーブルから取り外す。
ケーブルを取り付ける時は、必ずプラス(赤)ケーブルから取り付け、それからマイナス(黒)ケーブルを取り付ける。
タイヤは空気圧を高めに設定して出荷しています。運転前に正しいレベルに下げてください。タイヤ空気圧を点検するを参照してください。
この作業に必要なパーツ
キャリアフレーム | 2 |
スペーサ | 2 |
ボルト(½" x 3¼") | 2 |
ロックナット(½") | 2 |
各クレビスにキャリアフレームを取りつける;スペーサ、ボルト(½ x 3¼")、ロックナット(½")を使用する(図 8)。91-113 N·m(9.3-11.3 kg.m = 67-83 ft-lb)にトルク締めする。
各キャリアフレームのブッシュに、No. 2 リチウム系汎用グリスを注入する。
平らな場所に駐車し、カッティングユニットのキャリアフレームを床まで降下させる。
キャリアフレームのローラと床面との間に13 mmのすき間があることを確認する。
キャリアフレームのローラが床面に対して平行であることを確認する。平行でない場合には、キャリアフレームの端部に長い棒などを差し込んで修正する。
すき間の調整が必要な場合には、キャリアフレームのストップねじ(図 9)についているジャムナットをゆるめ、ストップねじの高さを変えてキャリアフレームの高さを調整する。ジャムナットを締めて調整を固定する。
注: 周囲温度が 20-49 °C(70ー120 °F)になるような環境で使用する場合や、大きな負荷の掛かる使い方(フェアウェイ刈りに使用する、バーチカッターを取り付けて使用するなど)をする場合には、油圧オイルクーラキット(P/No. 104–7701)を取り付けてください。
この作業に必要なパーツ
オフセットリフトフック(取り付け手順についてはカッティングユニットのオペレーターズマニュアルを参照のこと) | 3 |
ねじ(カッティングユニットの付属品) | 6 |
ボルト(#10 x ⅝") | 1 |
ジャムナット(#10) | 1 |
カッティングユニット(別売) | 3 |
ボールスタッド(カッティングユニットの付属品) | 6 |
集草バスケット | 3 |
Note: 研磨、刈高調整などを行うときには、リールモータをサポートチューブに入れておくとホースを保護することができます。
Important: リールモータをホルダー(フレーム)に入れたままでサスペンションを「移動走行」位置にしないでください。モータやホースが破損する恐れがあります。
カッティングユニットをカートンから取り出す。カッティングユニットのオペレーターズマニュアルに従って組み立て、調整を行う。
カッティングユニットをプルフレームの下に引き入れ、吊り輪を昇降アームに引っかける。
ボールジョイントのレシーバのスリーブを後ろにずらし、レシーバをカッティングユニットのボールスタッドに嵌め合わせる(図 10)。
キャリアフレームに集草バスケットを取り付ける。
集草バスケットとリール刃との間のすきまが 2-3 mmになるように、プルリンクを調整する。集草バスケットのリップが、両側ともリールの刃から等距離となるように調整すること。
ソケットの口をボールスタッドに向けてソケットをボールジョイントに嵌め、ジャムナットを締めて固定する。
リールモータ取り付けボルトのねじの頭が、それぞれおよそ 13 mm 突き出した状態になるようにすること(図 11)。
リールモータのシャフトのスプライン部にグリスを塗布する。モータを取り付け穴に正対させ、時計方向にひねってスタッドを一回かわし、モータを左にひねってフランジをスタッドに嵌め合わせ(図 11)、
取り付けボルトを締め付ける(図 11)。
芝刈り作業時に列を揃えやすいように、2番と3番の集草バスケットに以下のようなマークを入れておきます:
各バスケットの外側のエッジから、127 mm を測る。
その位置に白色テープか白ペンキで集草箱の縁と平行に目印を入れる(図 12)。
移動走行時の高さを調べ(図 14と図 15)、必要に応じて調整する。
平らな場所に駐車する。
オフセット吊り下げフック(図 13、挿入図)のついているカッティングユニットでは、キャリアフレーム調整ねじの上端からキャリアフレームの背面までの距離が 25 mm になっていることを確認する。距離が 25 mm でない場合には手順 へ進む。4
チェーンリンクまたはストレートリフトフック(図 14と図 15、挿入図)のついているカッティングユニットでは、キャリアフレーム調整ねじの上端からキャリアフレームの背面までの距離が 22 mm になっていることを確認する。距離が 22 mm でない場合には手順4 へ進む。オフセットリフトリンク(図 13)のついているカッティングユニットの場合は、次のステップに進む。
カッティングユニットを移動走行位置に上昇させる。
Important: リールモータをホルダー(保管位置)に入れたままでサスペンションを「移動走行」位置にしないでください。モータやホースが破損する恐れがあります。
各キャリアフレームが床面から同じ高さにあることを確認する。高さがそろっていれば、手順8へ進む。
キャリアフレームの高さが同じでない場合には、キャリアフレーム調整ねじについているジャムナットをゆるめる(図 13と図 14と図 15)。 高くするにはねじを外方向にまわし、低くするには内方向にまわす。調整ができたらジャムナットを締めて調整を固定する。
移動走行プレートがフレームにロックするまでプレートをまわす。ねじを締め付ける。
この作業に必要なパーツ
後ウェイトキット(P/N 100-6442 または 99-1645:別途購入のこと) | 1 |
塩化カルシウム(別途調達のこと) | 18 kg |
本機は、以下のいずれかを搭載することにより、EN ISO 5395:2013規格およびANSI B71.4-2017 規格 に適合します。
後輪に、後ウェイトキット(P/N 100-6442)を取り付け、塩化カルシウムバラスト 18 kg を充填する
3輪駆動キット搭載機では、後輪にウェイトキット(P/N 99-1645)を取り付け、塩化カルシウムバラスト 18 kg を充填する
Important: 塩化カルシウムを搭載してターフで作業中に万一パンクした場合は、直ちにマシンをターフの外へ退避させてください。そして、ターフへの被害を防止するため、塩化カルシウム液がこぼれた場所に十分な散水を行ってください。
この作業に必要なパーツ
CE ガードキット(P/N 04441;別途購入のこと) | 1 |
CE ガードキット(P/N 04441)を取り付ける;キットの取り付け要領書を参照。
この機械は、ガードキットを取り付けることにより EN ISO 5395:2013 規格に適合します。
ブレーキの慣らし掛けを行う;ブレーキの慣らし掛けを行うを参照。
ブレーキペダル(図 18)を踏み込むと、前輪のブレーキが作動して停止します。
ブレーキを掛けるには、ブレーキペダルをしっかり踏み込んだ状態でブレーキタブ(図 18)を踏み込みます。ブレーキペダルをもう一度踏み込むと解除されます。本機を離れるときには必ず駐車ブレーキを掛けてください。
スロットルコントロール(図 20)はエンジンの回転速度(rpm)を制御するものです。スロットルコントロールを高速方向へ動かすとエンジンの速度が上がり、低速う方向に動かすとエンジンの速度が下がります。走行速度は以下の通りです:
刈り込み時前進速度: 3.2-8 km/h
最大移動走行速度:14.1 km/h
後退速度:4.0 km/h
Note: スロットルでエンジンを停止させることはできません。
モードレバー(図 20)は、2種類の走行モード位置とニュートラル位置とがあります。走行中に「芝刈り走行」から「移動走行」へ、またその逆へ(ニュートラルで止めずに)切り替えることができます。マシンを損傷する心配はありません。
後位置:ニュートラル:バックラップ位置
中位置:芝刈り位置
前位置:現場間の移動走行位置
アワーメータ(図 20)は、本機の積算運転時間を表示します。アワーメータはキースイッチをON位置にすると作動を開始します。
スイッチ(図 20)にキーを差し込んで右へSTART位置まで回すとエンジンが始動します。エンジンが始動したらキーから手を放すと、キーは自動的にON位置に動きます。エンジンを停止させるには、キーを左に回してSTOP位置にしてください。
レバー(図 20)を手前に倒してゆるめるとハンドルの高さ調整ができます。使いやすい位置に調整してください。レバーを前に倒すと調整が固定されます。
エンジンの冷却液の温度が異常に高くなるとエンジン冷却水ランプ(図 20)が点灯し、エンジンは自動的に停止します。
エンジンオイル圧力ランプ(図 20)はエンジンオイルの圧力が異常に低下すると点灯します。
このランプ(図 20)は、バッテリーのチャージが低下すると点灯します。
グロープラグインジケータランプ(図 20)は、グロープラグが作動中に点灯します。
Note: エンジン始動後にこのランプが短時間点灯することがありますが、異常ではありません。
このレバー(図 20)を前に倒すとカッティングユニットが下降してリールが回転を開始します。後ろに引くとリールは上昇して停止します。後ろに軽く引いて手を放すとカッティングユニットを上昇させずにリールの回転だけを止めることができます。前に軽く倒せばリールは回転を開始します。
万一、オーバーヒートのためにエンジンが自動停止してしまった場合には、この緊急始動ボタン(図 20)を押し続けた状態でエンジンを始動して車両を緊急移動することができます。
Note: このボタンから手を離すとエンジンは停止します。このボタンは緊急時に限り、ごく短時間だけ使用するようにしてください。
バックラップレバー(図 21)は、リール回転許可レバー(ジョイスティック)およびリール回転速度コントロールと共に、リールをバックラップするときに使用します。
リール速度コントロール(図 21)は、リールの回転速度を調整します。
座席調整レバーは運転席の左下にあり(図 22)、前後18 cm の位置調整が可能です。
格納時やトレーラなどで長距離を輸送する場合には、燃料タンク下部にある燃料バルブ(図 23)を閉じてください。
Note: 仕様および設計は予告なく変更される場合があります。
刈幅 | 150 cm |
ホイールトレッド | 128 cm |
ホイールベース | 123 cm |
全長(バスケットを含む) | 238 cm |
全幅 | 173 cm |
全高 | 197 cm |
エンジンの速度設定 | ハイアイドル: 2,710 ± 50rpm ローアイドル:1,500 ± 50rpm |
純重量(リールを含む) | 552kg |
トロが認定した各種のアタッチメントやアクセサリがそろっており、マシンの機能をさらに広げることができます。 詳細は弊社の正規サービスディーラ、または代理店へお問い合わせください;弊社のウェブサイト www.Toro.com でもすべての認定アタッチメントとアクセサリをご覧になることができます。
いつも最高の性能と安全性を維持するために、必ずToroの純正部品をご使用ください。他社の部品やアクセサリを御使用になると危険な場合があり、製品保証を受けられなくなる場合がありますのでおやめください。
Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。
子供やトレーニングを受けていない大人には、絶対に運転や整備をさせないでください。地域によっては機械のオペレータに年齢制限を設けていることがありますのでご注意ください。オーナーは、オペレータ全員にトレーニングを受講させる責任があります。
安全な運転操作、各部の操作方法や安全標識などに十分慣れておきましょう。
エンジンの緊急停止方法に慣れておきましょう。
オペレータコントロールやインタロックスイッチなどの安全装置が正しく機能しているか、また安全カバーなどが外れたり壊れたりしていないか点検してください。これらが正しく機能しない時には機械を使用しないでください。
使用前に必ず、カッティングユニットの点検を行ってください。
これから機械で作業する場所をよく確認し、機械に巻き込まれそうなものはすべて取り除きましょう。
燃料の取り扱いに際しては安全に特にご注意ください。燃料は引火性が高く、気化すると爆発する可能性があります。
燃料取り扱い前に、引火の原因になり得るタバコ、パイプなど、すべての火気を始末してください。
燃料の保管は必ず認可された容器で行ってください。
エンジン回転中などエンジンが高温の時には、燃料タンクのふたを開けたり給油したりしないでください。
締め切った場所では燃料の補給や抜き取りをしないでください。
ガス湯沸かし器のパイロット火やストーブなど裸火や火花を発するものがある近くでは、機械や燃料容器を保管・格納しないでください。
燃料がこぼれたら、エンジンを始動せずにマシンを別の場所に動かし、気化した燃料ガスが十分に拡散するまで引火の原因となるものを近づけないでください。
燃料タンク容量:26.6 リットル
推奨燃料:オクタン価 87 以上の無鉛ガソリンを使ってください(オクタン価評価法は(R+M)/2 を採用)。
エタノール: エタノールを添加(10% まで)したガソリン、MTBE(メチル第3ブチルエーテル)添加ガソリン(15% まで)を使用することが可能です。エタノールとMTBEとは別々の物質です。エタノール添加ガソリン(15% 添加=E15)は使用できません。
エタノール含有率が 10% を超えるガソリンは絶対に使用してはなりません:たとえば E15(含有率 15%)、E20(含有率 20%)、E85(含有率 85%がこれにあたります。
メタノールを含む燃料は使用できません。
燃料タンクや保管容器でガソリンを冬越しさせないでください。 冬越しさせる場合には必ずスタビライザ(品質安定剤)を添加してください。
ガソリンにオイルを混合しないでください。
機械の性能を十分発揮させるために、きれいで新しい(購入後30日以内)燃料を使ってください。
これらの燃料を使用した場合には性能が十分に発揮されず、エンジンに損傷が発生する恐れがあり、仮にそのようなトラブルが発生しても製品保証の対象とはなりません。
Important: エタノール系、メタノール系のスタビライザはご使用にならないでください。アルコール系のスタビライザ(エタノールまたはメタノールを基材としたもの)は使わないでください。
燃料タンク容量:22.7 リットル
使用推奨燃料:
機械の性能を最大限に発揮させるため、硫黄分の少ない(微量:500ppm 未満、または極微量:15ppm 未満)の新しい軽油またはバイオディーゼル燃料以外は使用しないでください。セタン値が 40以上のものをお使いください。燃料の劣化を避けるため、180日以内に使いきれる程度の量を購入するようにしてください。
気温が -7℃ 以上では夏用燃料(2号軽油)を使用しますが、気温が -7℃ 以下の季節には冬用燃料(1号軽油または1号と2号の混合)を使用してください。低温下で冬用ディーゼル燃料を使うと、発火点や流動点が下がってエンジンが始動しやすくなるばかりでなく、燃料の成分分離(ワックス状物質の沈殿)によるフィルタの目詰まりを防止できるなどの利点があります。
Note: 気温が -7° 以上の季節には夏用燃料を使用する方が、燃料ポンプの寿命を延ばします。
この機械はバイオディーゼル燃料を混合したB20燃料(バイオディーゼル燃料が20%、通常軽油が80%)を使用することができます。ただし、混合されている軽油のイオウ含有量は低レベルまたは極低レベルである必要があります。以下の注意を守ってお使いください。
バイオディーゼル成分が ASTM D6751 または EN 14214 に適合しているものを使用してください。
混合後の成分構成が ASTM D975 または EN 590 に適合していること。
バイオディーゼル混合燃料は塗装部を傷める可能性がある。
寒い地方ではB5(バイオディーゼル燃料が5%)またはそれ以下の製品を使用すること。
時間経過による劣化がありうるので、シール部分、ホース、ガスケットなど燃料に直接接する部分をまめに点検すること。
バイオディーゼル燃料に切り換えた後に燃料フィルタが詰まる場合がある。
バイオディーゼル燃料についてのより詳細な情報は代理店におたずねください。
燃料キャップの周囲をきれいに拭いてキャップを外す(図 24)。
燃料タンクの首の根元から 6-13 mm 程度下まで給油する。
Important: 入れすぎないこと。
給油が終わったらキャップを締める。
こぼれた燃料はふき取る。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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毎日の運転前に以下の作業を行ってください:
エンジンオイルの量を点検する;エンジンオイルを点検するを参照。
燃料フィルタからの水抜きを行う;燃料フィルタからの水抜きを参照。
冷却系統を点検する; 冷却系統の整備 を参照。
タイヤ空気圧を点検する;タイヤ空気圧を点検するを参照。
油圧オイルの量を点検する;油圧オイルの量を点検するを参照。
リールとベッドナイフの刃合わせを点検する;リールとベッドナイフの摺り合わせを点検するを参照。
オーナーやオペレータは自分自身や他の安全に責任があり、オペレータやユーザーの注意によって物損事故や人身事故を防止することができます。
作業にふさわしい服装をし、安全めがね、長ズボン、頑丈で滑りにくい安全な靴、および聴覚保護具を着用してください。長い髪は束ねてください。垂れ下がるような装飾品は身に着けないでください。
疲れている時、病気の時、アルコールや薬物を摂取した時は運転しないでください。
絶対に人を乗せないでください。また、作業中は周囲から人やペットを十分に遠ざけてください。
運転は、穴や障害物を確認できる十分な照明のもとで行ってください。
ぬれた芝の刈り込みは避けてください。接地力が落ちてスリップする危険が高くなります。
エンジンを掛ける前に、全部の駆動装置がニュートラルであること、駐車ブレーキが掛かっていることを確認し、運転席に着席してください。
カッティングユニットに手足を近づけないでください。また排出口の近くにも絶対に人を近づけないでください。
バックするときには、足元と後方の安全に十分な注意を払ってください。
見通しの悪い曲がり角や、茂み、立ち木などの障害物の近くでは安全に十分注意してください。
段差や溝、大きく盛り上がった場所の近くなどでは作業しないでください。万一車輪が段差や溝に落ちたり、地面が崩れたりすると、機体が瞬時に転倒し、非常に危険です。
刈り込み中以外は必ずカッティングユニットを止めておいてください。
異物をはね飛ばしたときや機体に異常な振動を感じたときには運転を停止してカッティングユニットをよく点検してください。異常を発見したら、作業を再開する前にすべて修理してください。
旋回するときや道路や歩道を横切るときなどは、減速し周囲に十分な注意を払ってください。常に道を譲る心掛けを。
刈高を変更する時は、必ずカッティングユニットを停止させ、エンジンを止めてください(運転席で刈高を変更できる場合はこの限りでありません)。
排気ガスが充満するような締め切った場所では絶対にエンジンを運転しないでください。
エンジンを掛けたままで絶対に機体から離れないでください。
運転位置を離れる前に(集草バッグを空にする場合や詰まりを除去する場合も):
平らな場所に停車してください。
PTOの接続を解除し、アタッチメントを下降させる。
駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
すべての動作が停止するのを待つ。
落雷の危険がある時には運転しないでください。
この機械を牽引用車両として使用しないでください。
Toro® カンパニーが認めた以外のアクセサリ、アタッチメント、交換パーツを使用しないでください。
POPSは機体から外さないでください。
必ずシートベルトを着用し、緊急時にはシートベルトを迅速に外せるよう練習しておいてください。
固定式 ROPS 搭載機を運転中は必ずシートベルトを着用してください。
頭上の障害物に注意し、これらに衝突しないように注意してください。
ROPS自体に損傷がないか、また、取り付け金具がゆるんでいないか、定期的に十分に点検を行い、万一の際に確実に役立つようにしておいてください。
ROPSが破損した場合は新しいものに交換してください。修理したり改造しての使用はしないでください。
斜面はスリップや転倒などを起こしやすく、これらは重大な人身事故につながります。斜面での安全運転はオペレータの責任です。どんな斜面であっても、通常以上に十分な注意が必要です。
斜面については、実地の測定を含めてオペレータ自身が調査を行い、安全に作業ができるかどうかを判断してください。この調査においては、常識を十分に働かせてください。
以下に挙げる、斜面で運転する場合の安全上の注意を必ず読んで内容をしっかり理解してください。実際に運転する前に、現場の状態をよく観察し、その日その場所でこのマシンで安全に作業ができるかどうかを判断してください。同じ斜面上であっても、地表面の条件が変われば運転条件が変わります。
斜面での発進・停止・旋回は避けてください。急に方向を変えたり急な加速やブレーキ操作をしないでください。旋回は速度を落としてゆっくりと行ってください。
走行、ステアリング、安定性などに疑問がある場合には運転しないでください。
隠れた穴、わだち、盛り上がり、石などの見えない障害は、取り除く、目印を付けるなどして警戒してください。深い芝生に隠れて障害物が見えないことがあります。不整地では機体が転倒する可能性があります。
ぬれ芝、急斜面など滑りやすい場所で運転すると滑って制御できなくなる危険があります。駆動力を失うと、スリップを起こしたりブレーキや舵取りができなくなる恐れがあります。
段差、溝、盛り土、水などの近では安全に十二分の注意を払ってください。万一車輪が段差や溝に落ちたり、地面が崩れたりすると、機体が瞬時に転倒し、非常に危険です。必ず安全距離を確保してください。
斜面に入る前に、安全の判断をしてください。乗用の刈り込み機械で斜面を刈り込むことに危険が感じられる場合は歩行型の機械をお使いください。
斜面では可能なかぎりカッティングユニットを地表面まで下げておいてください。斜面上でカッティングユニットを上昇させると機体が不安定になる恐れがあります。
集草装置などのアタッチメントを取り付けての作業には十分な注意を払ってください。アタッチメントによってマシンの安定性が変わり、安全限界が変わる場合がありますからご注意ください。
慣らし運転期間中のオイル交換や初期整備作業については、機械に付属のエンジンマニュアルを参照してください。
運転開始直後 8 運転時間を慣らし運転期間とします。
この期間中の取り扱いは、本機のその後の信頼性を確保する上で非常に重要ですから、各機能や動作を入念に観察し、小さな異常でも早期に発見・解決しておいてください。また、この期間中はオイル漏れや部品のゆるみの点検を頻繁におこなってください。
Important: 始動補助剤(エーテルなど)を使用しないでください。
Note: 以下の場合には、エンジンを始動する前に燃料システムのエア抜きが必要な場合があります:
新車を初めて始動する時
燃料切れでエンジンが停止した時
燃料系統の整備作業を行った時
エンジンのオーナーズマニュアルを参照のこと。
着席し、駐車ブレーキをロックし、モードレバーをニュートラル位置にし、芝刈りレバーがニュートラルになっていることを確認する。
走行ペダルから足を外し、ペダルがニュートラル位置にあることを確認する。
スロットルレバーを 低速位置に動かす。
スタータスイッチにキーを差し込んで ON 位置に回す。グロープラグランプが消えるまでキーを ON 位置に保持する(約 6 秒間)。
始動キーを START 位置に回す。
Important: スタータモータのオーバーヒートを防止するため、スタータは10 秒間以上連続で回転させないでください。10秒間連続で使用したら、60秒間の休止時間をとってください。
エンジンが始動したらすぐにキーから手を放す。キーは ON 位置に戻る。
エンジン始動後は数分間のウォームアップを行う。
Important: エンジンを初めて始動した時、エンジンのオーバーホールを行った後などは、1-2 分間の時間を取って前進および後退走行の確認を行う。ハンドルを左右一杯に切って応答を確認する。次にエンジンを止め、各部が停止するのを待つ;エンジンの停止手順を参照。オイル漏れや各部のゆるみなどの異常がないか点検する。
スロットルレバーをFAST位置にセットする。
芝刈りレバーを軽く前に倒す。
全部のカッティングユニットが降下して回転すれば正常。
Note: カッティングユニットが降下するためには、モードレバーを中央(刈り込み)位置にしておく必要があります。
芝刈りレバーを後ろに引いてみる。
カッティングユニットが停止し、一番上(移動位置)まで上昇すれば正常。
機体が動かないようにブレーキを掛けた状態で、走行ペダルを前進側と後退側に踏み込んでみる。
上記を約 1-2 分間行う。モードレバーをニュートラル位置に戻し、駐車ブレーキを掛け、エンジンを停止する。
オイル漏れがないか点検し、もしフィッティング部からオイルがにじんでいる場合にはフィッティングを締め付ける。
Note: マシンが新しく、ベアリングやリールがまだ十分になじんでいない間は、スロットルをFASTにセットした状態でこの点検を行う必要があります。慣らし運転期間終了後は回転速度を下げて点検できるようになります。
Note: オイル漏れが止まらない場合にはトロ社代理店に連絡し、部品交換など適切な措置をしてもらってください。
Important: 慣らし運転期間中は、モータやホイールのシールから、短期間、ごく少量のオイルがにじむことがあります。これはシールに適切な潤滑を与えるためであり、異常ではありません。
スロットルレバーを低速位置にし、芝刈りレバーを手前に引き、モードレバーをニュートラル位置にする。
その後にキーをOFFにしてエンジンを停止させてください。事故防止のため、キーは抜き取っておく。
長期間保管する場合には燃料バルブを閉じておく。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
インタロックスイッチは安全装置であり、これを取り外すと予期せぬ人身事故が起こり得る。
インタロックスイッチをいたずらしない。
作業前にインタロックスイッチの動作を点検し、不具合があれば作業前に交換修理する。
安全インタロックは、人身事故や車両を損傷するなどの危険が存在する場合に強制的に運転を停止してオペレータや機械を保護する安全装置です。
以下の条件がそろっていないとインタロックが作動し、エンジンを始動することができません:
走行ペダルがニュートラル位置にある。
モードレバーがニュートラル位置にある。
以下の条件がそろっていないとインタロックが作動し、走行することができません:
駐車ブレーキが掛かっていない。
運転席に着席している。
モードレバーが刈り込み位置か移動走行位置にセットされている。
モードレバーが刈り込み位置にない場合はインタロックが作動し、リールが回転しません。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
以下の要領で、インタロックの動作を毎日確認してください:
着席し、走行ペダルがニュートラル位置、モードレバーがニュートラル位置、駐車ブレーキが掛かっていることを確認する。
走行ペダルを踏み込んで前進または後退を試みます。
インタロックによりペダルが動かないのが正常。正しく動作しないのはインタロックの故障であるから直ちに修理する。
着席し、走行ペダルがニュートラル位置、モードレバーがニュートラル位置、駐車ブレーキが掛かっていることを確認する。
モードレバーを刈り込み位置または移動走行位置にセットして、エンジン始動操作を行う。
エンジンが始動できないのが正常。正しく動作しないのはインタロックの故障であるから直ちに修理する。
着席し、走行ペダルがニュートラル位置、モードレバーがニュートラル位置、駐車ブレーキが掛かっていることを確認する。
エンジンを始動し、モードレバーを芝刈りまたは移動走行位置にする。
インタロックが適切に機能してエンジンが停止するのが正常。
正しく動作しないのはインタロックの故障であるから直ちに修理する。
着席し、走行ペダルがニュートラル位置、モードレバーがニュートラル位置、駐車ブレーキが掛かっていることを確認する。
エンジンを掛ける。
駐車ブレーキを解除し、機能レバーを刈り込み位置にして、運転席から立ち上がる。
インタロックが適切に機能してエンジンが停止するのが正常。正しく動作しないのはインタロックの故障であるから直ちに修理する。
着席し、走行ペダルがニュートラル位置、モードレバーがニュートラル位置、駐車ブレーキが掛かっていることを確認する。
エンジンを掛ける。
この状態から芝刈りレバーを「芝刈り」位置に切り換えてカッティングユニットを降下させる。カッティングユニットは降下するが回転しないのが正常。
回転するのはインタロックの故障です;原因を究明し、修正してください。
カッティングユニットが完全上昇位置にあることを確認する。
モードレバーを移動走行位置にする。
下り斜面ではブレーキを使用して車両を確実に制御してください。
ラフな場所に入る時やアンジュレーションを渡る時には必ず走行速度を落としてください。
本機の車両感覚(車幅)をマスターしましょう。狭い場所での無理な通り抜けを避けましょう。ぶつけて破損するのは時間と費用のロスです。
Important: 作業中にリークディテクタ(搭載されている場合)のアラームが鳴ったり、オイル漏れに気づいたら、直ちにカッティングユニットを上昇させ、グリーンから退避してください。そしてオイル漏れの原因を確かめ、修理を行ってください。
実際にグリーンで刈り込みを行う前に、広い場所で基本的な運転操作(走行、停止、カッティングユニットの上昇、下降、旋回動作など)をよく練習してください。
グリーンに異物が落ちていないことを確認し、カップから旗を抜き、刈り込みの方向を決めます。刈り込みの方向は、前回の刈り込みの方向をもとにして決めます。いつも前回とは違う方向から刈るようにすると、芝が一定方向に寝てしまわないのできれいに刈ることができます。
エンジンはフルスロットル、モードは芝刈りモードでグリーンに入ります。
グリーンの一方の縁から刈り始め、細長いじゅうたんを敷くつもりで真っ直ぐに進んでください。
Note: このパターンで作業すると、無駄な重なりをなくし、固結を最小限に抑えながら、美しい縞模様を作ることができます。
集草バスケットの先端がグリーンの縁に掛かったところで芝刈りレバーを前に倒します。
Note: これによりカッティングユニットが芝面に下降しリールが回転を始めます。
Important: 中央ユニットはやや遅れて動作を開始しますので、練習によってこのタイミングを早くつかんで、仕上げの外周刈りの手間を最小限にしましょう。
Note: 中央ユニットの遅れには、油圧オイルの温度により多少のずれがあります。油圧オイルが低温の時は遅れが長めになります。温度が上昇するにつれて遅れは短くなります。
行きと帰りでのオーバーラップができるだけ小さくなるように運転します。
Note: グリーン内をぶれずにきれいに直進し、刈り込みの済んだ列との距離を一定に保って走るためには、車体前方 1.8 から 3 m のところに視線を置いて、刈り込み済みの済んでいる列にラインを合わせるようにするのがコツです(図 26)。ハンドルを目印にして距離を合わせても良いでしょう。その場合、ハンドルの縁と本機前方の目標ラインとを重ねて見ながら運転します。
集草バスケットの先端がグリーンの縁に掛かったところで芝刈りレバーを軽く引いて、全部のカッティングユニットが上昇するまで保持します。これによりリールの回転は停止し、カッティングユニットが上昇します。
Important: このタイミングを間違うとグリーンのエッジ部分を刈り込んでしまいます。またカッティングユニットを降ろすタイミングが遅いと外周近くに刈り残しを作ってしまいます。タイミングを早くつかんでください。
U ターンするとき、一旦反対側にハンドルを切ってから旋回すると、楽に、しかも効率良く回ることができて次の列そろえが楽になります。反対側に軽く振ってから旋回すると雨だれ形の旋回(図 25)になって、スムーズに次の列に入ることができます。
Note: できるだけ小さな半径でターンをする方が刈り込みを能率よく行うことができますが、芝草が弱っている時などは大きな半径で優しく回ってください。
Note: ハンドルは自動的には元の位置に戻りません。
Important: 絶対に、カッティングユニットを作動させたままでグリーンの上に停止してはいけません。ターフが損傷します。また、湿ったグリーンの上で長時間停車するとタイヤ跡が残ることがあります。
最後にグリーンの外周を刈ります。これも前回と反対の方向から刈るようにしましょう。
Note: 外周刈りの時は、スロットルレバーで走行速度を調整しましょう。これによってグリーンの内部とクリップが揃うようになり、タイヤ跡ができにくくなる可能性もあります。
Note: 常に天候や芝状態を考慮すること、毎回刈り込みの方向を変えることが大切です。
外周刈りが終わったら芝刈りコントロールレバーを軽く引いてカッティングユニットを停止させ、グリーンの外へ出ます。全部のカッティングユニットがグリーンの外に出たらカッティングユニットを上昇させます。
Note: このようにすれば、グリーンの上に刈りかすがこぼれ落ちません。
旗を戻して終了です。
全部の集草箱を空にしてから、次のグリーンに移動します。
Note: 湿った重い刈りかすを入れたまま移動すると機体やエンジン、油圧系、ブレーキなどに無用な負荷がかかるので避けてください。
エンジンを止め、キーを抜き取ってください。また、必ず機械各部の動きが完全に停止し、機体の温度が十分に下がったのを確認してから、調整、洗浄、格納、修理などの作業に掛かってください。
火災防止のため、カッティングユニットや駆動部、マフラー、冷却スクリーンの周囲に、草や木の葉、ホコリなどが溜まらないようご注意ください。オイルや燃料がこぼれた場合はふき取ってください。
格納保管中やトレーラで輸送中は、燃料バルブを閉じておいてください。
移動走行時など、刈り込みなどの作業をしていない時には、アタッチメントの駆動を解除しておいてください。
閉めきった場所に本機を保管する場合は、エンジンが十分冷えていることを確認してください。
必要に応じてシートベルトの清掃と整備を行ってください。
ガス湯沸かし器のパイロット火やストーブなど裸火や火花を発するものがある近くでは、絶対に機械や燃料容器を保管・格納しないでください。
この機械の牽引は、必ず牽引装置(ヒッチ)を装備した車両で行ってください。牽引される側の機械は、ヒッチポイントでのみ連結してください。
メーカーが決めた牽引時の重量制限や斜面での牽引制限を守ってください。斜面などでは、牽引される側の機械の重量によって運転制御ができなくなる危険があります。
牽引される側の機械には絶対に子供などを乗せないでください。
牽引は低速で行い、停止距離を十分にとってください。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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芝刈り作業が終わったら、ホースと水道水で洗車をしますが、水圧が高いとシールやベアリングに浸水しますからノズルは使用しないでください。高温のエンジンや、配線部分には水を掛けないでください。
洗浄後は以下の作業を行ってください:
各部の磨耗・損傷、油圧機器や可動部の状態などの点検を行ってください。
カッティングユニットの切れ具合を点検してください。
ブレーキシャフトアセンブリは、SAE 30 を塗りつけるか、スプレー式の潤滑剤を使って滑らかな動きの確保と防錆を行ってください。
トレーラやトラックに芝刈り機を積み降ろすときには安全に十分注意してください。
積み込みには、機体と同じ幅のある歩み板を使用してください。
荷台に載せたら、ストラップ、チェーン、ケーブル、ロープなどで機体を確実に固定してください。機体の前後に取り付けた固定ロープは、どちらも、機体を外側に引っ張るように配置してください。
適切な保守整備を行わないと車両が故障・破損したり、搭乗者や周囲の人間まで巻き込む人身事故を起こす恐れがある。
マニュアルに記載された作業を行って、マシンをいつも適切な状態に維持することが重要である。
Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。
Note: www.Toro.com から、この機械に関する配線図と油圧回路図をダウンロードすることができます。弊社ホームページからマニュアルへのリンクをご活用ください。
Important: エンジンの整備に関しての詳細は、付属のエンジンマニュアルを参照してください。
始動キーをつけたままにしておくと、誰でもいつでもエンジンを始動させることができ、危険である。
整備・調整作業の前には必ずエンジンを停止し、キーを抜いておくこと。点火コードが点火プラグに触れないように十分離しておくこと。
調整、清掃、修理、車両を離れる前に以下を行ってください:
平らな場所に駐車する。
スロットルスイッチを低速アイドル位置にセットする。
カッティングユニットを停止させる。
カッティングユニットを下降させる。
走行ペダルがニュートラルになっていることを確認する。
駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
すべての動作が停止するのを待つ。
保守作業は、各部が十分冷えてから行う。
カッティングユニットを上昇位置にして機械から離れる場合、ロック装置がある場合には、必ずユニットをロックしてください。
可能な限り、エンジンを回転させながらの整備はしないでください。可動部に近づかないでください。
必要に応じ、ジャッキスタンドなどで機体を確実に支えてください。
機器類を取り外すとき、スプリングなどの力が掛かっている場合があります。取り外しには十分注意してください。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用開始後最初の 1 時間 |
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使用開始後最初の 8 時間 |
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使用開始後最初の 10 時間 |
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使用開始後最初の 50 時間 |
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使用するごとまたは毎日 |
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50運転時間ごと |
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150運転時間ごと |
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200運転時間ごと |
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800運転時間ごと |
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2年ごと |
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点検項目 | 第週 | ||||||
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月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
インタロックの動作を点検する。 | |||||||
計器類の動作を確認する | |||||||
ブレーキの動作 | |||||||
燃料フィルタ・水セパレータを点検する。 | |||||||
燃料残量を確認する。 | |||||||
エンジンオイルの量を点検する。 | |||||||
油圧オイルの量を点検する。 | |||||||
スクリーンとラジエターを清掃する。 | |||||||
エアフィルタを点検する。 | |||||||
エンジンからの異常音がないか点検する。 | |||||||
リールとベッドナイフの摺り合わせを点検する。 | |||||||
油圧ホースの磨耗損傷を点検する。 | |||||||
オイル漏れなど。 | |||||||
タイヤ空気圧を点検する。 | |||||||
刈高の調整具合を点検する。 | |||||||
グリスアップ。1 | |||||||
走行、ブレーキの各リンクの潤滑を行う。 | |||||||
塗装傷のタッチアップ修理を行う。 | |||||||
1. 車体を水洗いしたときは整備間隔に関係なく直ちにグリスアップする。 |
点検担当者名: | ||
内容 | 日付 | 記事 |
整備間隔 | 整備手順 |
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50運転時間ごと |
|
定期的に、全部のベアリングとブッシュにNo.2汎用リチウム系グリスを注入します。通常の使用では 50 運転時間ごとに ベアリングとブッシュのグリスアップを行います。ブロアを水洗いしたときは整備間隔に関係なく直ちにグリスアップしてください。
グリスポイントは以下のベアリングとブッシュ部分です:
後ホイールハブ(1ヶ所; 図 28)
キャスタベアリング(1ヶ所; 図 28)
ステアリングシリンダ(2 ヶ所; 図 28)
昇降アーム(3 ヶ所; 図 29)
走行ペダルのピボット(1ヶ所; 図 30)
キャリアフレームのピボット(3ヶ所) 図 31
異物を押し込んでしまわないよう、グリスニップルをきれいに拭く。
グリスガンでグリスを注入する。
はみ出したグリスはふき取る。
カッティングユニットを外した時にはリールモータのスプラインシャフトと昇降アームとにグリスを塗布する。
芝刈り作業後の水洗いが終わったら、ピボット部にはSAE 30 エンジンオイルか潤滑剤(WD40)を塗布または吹き付けする。
Note: カッティングユニットの潤滑についてはカッティングユニットのオペレーターズマニュアルを参照してください。
エンジンオイルの点検や補充は、エンジンを止めて行ってください。
エンジンのガバナの設定を変えたり、エンジンの回転数を上げすぎたりしないでください。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
200運転時間ごと |
|
エアクリーナ本体にリーク原因となる傷がないか点検し、破損があれば交換してください。吸気部全体について、リーク、破損、ホースのゆるみなどを点検してください。
早めに整備を行っても意味がありません。むしろフィルタを外したときにエンジン内部に異物を入れてしまう危険があります。
本体とカバーがシールでしっかり密着しているのを確認してください。
エアクリーナのカバーをボディーに固定しているラッチを外す(図 32)。
ボディーからカバーを外す。
フィルタを外す前に、低圧のエア(2.75 bar = 2.8 kg/cm² = 40 psi、異物を含まない乾燥した空気)で、一次フィルタの外側とキャニスタとの間に溜まっている大きなゴミを取り除く。このエア洗浄により、フィルタを外した時にホコリが舞い上がってエンジン部へ入り込むのを防止することができる。
Important: 高圧のエアは使用しない。異物がフィルタを通ってエンジン部へ吹き込まれる恐れがある。
一次フィルタを取り外し、以下の手順で交換する:
Important: 使用済みのエレメントを再利用しないでください。
新しいフィルタの場合は出荷中の傷がないか点検する;破損しているフィルタは使用しない
フィルタのボディから古いフィルタを注意深く取り出して廃棄する。
フィルタをボディーに取り付ける。エレメントの外側のリムをしっかり押してエレメントをボ ディーに密着させる。
Important: フィルタの真ん中の柔らかい部分を持たないでください。
カバーについている異物逃がしポートを清掃する。カバーについているゴム製のアウトレットバルブを外し、内部を清掃して元通りに取り付ける。
アウトレットバルブが下向き(後ろから見たとき、時計の 5:00 と 7:00 の間になるように)カバーを取り付ける。
カバーとボディがラッチで確実に固定されていることを確認する(図 32)。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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エンジンにはオイルを入れて出荷していますが、初回運転の前後に必ずエンジンオイルの量を確認してください; 油量は3.7 リットル(フィルタ共)です。
以下の条件を満たす高品質なエンジンオイルを使用してください:
API規格CH-4、CI-4 またはそれ以上のクラス。
推奨オイル: SAE 10W–30
他に使用可能なオイル: SAE 15W–40
Toro のプレミアムエンジンオイル(10W-30)を代理店にてお求めいただくことができます。パーツカタログでパーツ番号をご確認ください。
Note: エンジンオイルを点検する最もよいタイミングは、その日の仕事を始める直前、エンジンがまだ冷えているうちです。既にエンジンを始動してしまった場合には、一旦エンジンを停止し、オイルが戻ってくるまで約 10 分間程度待ってください。油量がディップスティックのADDマークにある場合は、FULLマークまで補給してください。入れすぎないこと。
Important: エンジンオイルの量がディップスティックの上限マークと下限マークの間にあるように管理してください。多すぎても少なすぎてもエンジンに悪影響が出ます。
平らな場所に駐車し、エンジンを停止し、キーを抜き取る。
ディップスティックを抜き、ウェスで一度きれいに拭く(図 34)。
Important: エンジンオイルを補給するときには、ディップスティックを抜いておいてください。エンジンオイルを補給する時には、補給口とジョウゴなどの間に 必ず図 33に示すようなすき間が必要です。これは補給の際に通気を確保し、オイルがブリーザ内部に侵入しないようにするためです。
ディップスティックを、首の根元までもう一度しっかりと差し込む。
首から引き抜いて油量を点検する。
Note: 油量が足りなければ、バルブカバーについている補給口のキャップを取り、ディップスティックの FULLマークまで ゆっくりと 補給する。補給するときは、ディップスティックで確認しながら少量ずつ入れる。入れすぎないこと。
ディップスティックを元通りに取り付ける。
エンジンを始動しアイドル回転で約 30 秒間回転させ、その後にエンジンを停止させる。30 秒間待って、ステップ2-5をもう一度行う。
ディップスティックをしっかりと取り付ける。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用開始後最初の 50 時間 |
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150運転時間ごと |
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ドレンプラグ(図 35)を外してオイルを容器に受ける。オイルが抜けたらドレンプラグを取り付ける。
オイルフィルタを外す。新しいフィルタのガスケットに薄くエンジンオイルを塗る。
ガスケットがアダプタに当たるまで手でねじ込み、そこから更に ½-¾ 回転増し締めする。締めすぎないように注意すること。
クランクケースにオイルを入れる;エンジンオイルとフィルタの交換を参照。
使用済みオイルフィルタと燃料フィルタは適切に処分する。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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平らな場所に駐車し、エンジンを停止させる。
フィルタの下に燃料を受ける容器をおく。
燃料フィルタについているドレンプラグを 1 回転ほど開き、内部にたまっている異物を流し出す(図 36)。
終了したらプラグを締める。
Note: 内部に溜まっている水は軽油と混合して出てきますので、容器に受けて適切に処分してください。
整備間隔 | 整備手順 |
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2年ごと |
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劣化・破損状況やゆるみが発生していないかを調べてください。
マシンの整備や修理を行う前に、バッテリーの接続を外してください。バッテリーの接続を外すときにはマイナスケーブルを先に外し、次にプラスケーブルを外してください。接続するときにはプラスを先に接続し、次にマイナスを接続してください。
バッテリーの充電は、火花や火気のない換気の良い場所で行ってください。バッテリーと充電器の接続や切り離しを行うときは、充電器をコンセントから抜いておいてください。また、安全な服装を心がけ、工具は確実に絶縁されたものを使ってください。
整備間隔 | 整備手順 |
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50運転時間ごと |
|
バッテリーの電解液は常に正しいレベルに維持し、バッテリー上部を常にきれいにしておいてください。涼しい場所にマシンを格納しておくとバッテリーを長持ちさせることができます。
バッテリーのケーブルは、接触不良にならぬよう、端子にしっかりと固定してください。
電解液には硫酸が含まれており、触れると火傷を起こし、飲んだ場合には死亡する可能性がある。
電解液を飲まないこと。また、電解液を皮膚や目や衣服に付けないよう十分注意すること。安全ゴーグルとゴム手袋で目と手を保護すること。
皮膚に付いた場合にすぐに洗浄できるよう、必ず十分な量の真水を用意しておくこと。
各セルのバッテリー液の量を点検する。
必要に応じて各セルに蒸留水または脱イオン水を補給する。
Note: 但し、電解液の量が、各セルの内側についているスプリットリングの高さ以上にならないよう、注意してください。
バッテリー上部は、アンモニア水または重曹水に浸したブラシで定期的に清掃してください。
清掃後はバッテリー表面を水で流して下さい。
Important: 清掃中はセルキャップを外さないでください。
バッテリーケーブルの接続ルートが不適切であるとケーブルがショートを起こして火花が発生する。それによって水素ガスが爆発を起こし人身事故に至る恐れがある。
ケーブルを取り外す時は、必ずマイナス(黒)ケーブルから取り外す。
ケーブルを取り付ける時は、必ずプラス(赤)ケーブルから取り付け、それからマイナス(黒)ケーブルを取り付ける。
端子が腐食した場合は、 ケーブルを外し(マイナスケーブルから先に外すこと)、クランプと端子とを別々に磨いてください。磨き終わったらケーブルをバッテリーに接続し(プラスケーブルから先に接続すること)、端子にはワセリンを塗布してください。
マシンに搭載されているヒューズは座席下にあります(図 39)。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
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タイヤ空気圧はターフのコンディションに合わせて適宜変えてください:適正範囲の最低値は 0.55 bar(0.56 kg/cm2=8 psi)、最高値は 0.83 bar(0.84 kg/cm2=12 psi)です。
後輪の空気圧も適宜変えてください:最低値は0.55 bar(0.56 kg/cm2=8 psi)、最高値は 1.03 bar(10.5 kg/cm2=15 psi)です。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用開始後最初の 1 時間 |
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使用開始後最初の 10 時間 |
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200運転時間ごと |
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適切なトルク締めを怠ると車輪の脱落や破損から人身事故につながる恐れがあります。
各ホイールナットを所定のトルクに適切な締め付け順序を守って締め付ける。
ホイールナットの規定トルク:95-122 N·m(9.7-12.5 kg.m = 70-90 ft-lb)
Note: 均等な締め付けになるようにクロスパターンで少しずつ締め付けてください。
走行ペダルをニュートラル位置にしても本機が動きだすようでしたら、ニュートラル復帰メカニズムを調整します。
どちらか一方の前輪を浮かして機体を支える。
Note: 3 輪駆動キットを搭載している場合には、後ホイールも浮かせてブロックしてください。
エンジンを始動し、スロットルを SLOW にセットし、浮かせている前輪が回転しないことを確認する。
車輪が回転している場合には、エンジンを止め、以下の手順で調整する:
走行ケーブルを油圧トランスミッションのバルクヘッドに取り付けているジャムナット(図 40)を両方ともゆるめる。調整ができるよう、ジャムナットは十分に、また均等にゆるめること。
Note: 偏芯ナットをトランスミッション上部に止めているナット(図 40)をゆるめる。
機能コントロールレバーをニュートラルにセットし、スロットルを SLOW 位置にする。
エンジンを掛ける。
どちらにも車輪が回らないように偏芯ナットを回して調整する。
調整ができたら固定ナットを締める(図 40)。
スロットルSLOW およびFAST 位置で調整が正しいことを確認する。
バルクヘッドのそれぞれの側から、ロックナットを均等に締め付けて、ケーブルを固定する(図 40)。ケーブルをねじらないように注意すること。
Note: モードレバーがニュートラル位置のときにケーブルが緊張していると、芝刈りモードや移動走行モードに切り換えたときにペダルを踏まなくても走り出してしまいます。
走行ペダルは最高速度を出せるように出荷時に調整されていますが、一杯に踏んでいるのにペダルストップに当たらないようになったら調整が必要です。また、最高速度を下げたい場合にも調整を行います。
モードレバーを移動走行位置にセットし、ペダルを一杯に踏み込めば最高速度となります。ケーブルに張力が掛かる前にペダルがストップ(図 41)に当たる場合には調整が必要です。
モードレバーを移動走行位置にセットし、ペダルストップを固定しているロックナットをゆるめる(図 41)。
ペダルストップを締め込んで、走行ペダルから離す。
ペダルに軽く力を掛けながら、ペダルストップの位置の微調整を行い、調整ができたらロックナットで調整を固定する。
Important: ケーブルのテンションを確認してください。テンションが強すぎるとケーブルの寿命が短くなります。
ペダルを踏み、ペダルストップを固定しているロックナットをゆるめる。
希望する速度になるまでペダルストップをゆるめる。
ロックナットで調整を固定する。
冷却液を飲み込むと中毒を起こす;冷却液は子供やペットが触れない場所に保管すること。
高温高圧の冷却液を浴びたり、高温のラジエター部分に触れたりすると大火傷をする恐れがある。
エンジン停止後、少なくとも15分間程度待って、エンジンが冷えてからキャップを開けること。
キャップを開けるときはウェスなどを使い、高温の水蒸気を逃がしながらゆっくりと開けること。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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オーバーヒートを防止するため、ラジエターとスクリーンは常にきれいにしておいてください。基本的にラジエターとスクリーンを毎日点検し、必要であれば 1 時間ごとに清掃してください。汚れやすい環境で使用している場合にはより頻繁な清掃が必要です。
ラジエターのスクリーンを外す(図 43)。
ファン側からラジエターをエアで吹いて汚れを落とす。
スクリーンを清掃して元通りに取り付ける。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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冷却系統の容量はおよそ 3.2 リットルです。
冷却液は水とエチレングリコール不凍液の 50/50 混合液を使用してください。毎日の作業前、エンジンを始動する前に冷却液の量を点検してください。
エンジン停止直後にラジエターのキャップを開けると、高温高圧の冷却液が吹き出してやけどを負う恐れがある。
エンジン回転中はラジエターのふたを開けないこと。
キャップを開けるときはウェスなどを使い、高温の水蒸気を逃がしながらゆっくりと開けること。
平らな場所に駐車する。
冷却液の量を点検する(図 44)。
エンジンが冷えている状態で、補助タンク側面についている 2 本のマークの間にあれば適正である。
液量が不足している場合には、補助タンクのふたをとり、水とエチレングリコール不凍液の50/50 混合液を補給する。入れすぎないこと。
補助タンクのキャップを取り付けて終了。
ブレーキをしっかりと掛け、その状態のままで、刈り込み速度で走行し、ブレーキが過熱して臭気がしてきたら終了します。慣らし掛け終了後にブレーキの調整が必要になる場合があります:ブレーキの調整を参照。
両輪を均等に調整できるよう、機体両側にブレーキ調整ロッドがついています。
走行中にブレーキペダルを踏み、両輪が均等にロックするか調べる。
狭い場所や人の近くでのブレーキテストは大変危険である。
ブレーキ調整の前後に行うテストは、必ず人や障害物のない平坦で広い場所で行うこと。
ブレーキが左右均等に掛からない場合は以下の手順で調整してください:
Important: 一年に一度、ブレーキの慣らし掛けを行ってください;ブレーキの慣らし掛けを行うを参照。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用開始後最初の 8 時間 |
|
機械を正しく動作させ、無用の磨耗を防止するために、ベルト類は正しく調整してください。
平らな場所にマシンを停止させ、エンジンを止め、駐車ブレーキを掛け、キーを抜き取り、各部が完全に停止したのを確認してください。
2 つのプーリの中間部でベルトを親指で中くらいの力(10 kg)で押す。 7-9 mm 程度のたわみが出るのが適正である。ベルトの張りの調整が必要な場合は、以下の手順で行う:
オルタネータをエンジンと調整ストラップに固定しているボルトをゆるめる。
ベルトに破損や過度の磨耗がないか点検し、必要に応じて交換する。
オルタネータとエンジンとの間にバールを入れ、オルタネータを引き出すようにしてベルトに張りを出し、ボルトを元通りに締め付ける。
本機のカッティングユニット昇降回路にはフローコントロールバルブ(図 47)がついています。このバルブは出荷時に約3 回転の開度に調整されていますが、作動油の温度、作業速度などにより調整が必要になる場合があります。以下の手順で調整します:
Note: 油圧オイルの温度が十分上昇してから調整にかかってください。
運転席を上げ、センタープルフレーム用フローコントロールバルブ(図 47)を露出させる。バルブは油圧マニホルドの側面についている。
フローコントロールバルブの調整ノブについているジャムナットをゆるめる。
中央のカッティングユニットの降下が遅すぎる場合、ノブを左に回し、降下が早すぎる場合は、右に回す。ノブは1/32-1/16 回転以内で調整可能である。
調整を確認し、必要に応じてステップ3を繰り返し、適切に調整できたらジャムナットを締める。
万一、油圧オイルが体内に入ったら、直ちに専門医の治療を受けてください。万一、油圧オイルが体内に入った場合には、この種の労働災害に経験のある施設で数時間以内に外科手術を受ける必要がある。
油圧装置を作動させる前に、全部のラインコネクタが適切に接続されていること、およびラインやホースの状態が良好であることを確認すること。
油圧のピンホールリークやノズルからは作動油が高圧で噴出しているので、絶対に手などを近づけない。
リークの点検には新聞紙やボール紙を使う。
油圧関係の整備を行う時は、内部の圧力を確実に解放する。
Important: 使用する油圧オイルの種類に関わりなく、グリーン以外の刈り込みやバーチカット作業などの高負荷作業、あるいは外気温度が29 °Cを超えるような高温地域で使用する場合には、油圧オイルクーラキット(P/N 104-7701)を取り付けてください;オイルクーラを取り付けるをご覧ください。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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油圧オイルタンクには約 20.8 リットルの高品質油圧オイルを満たして出荷しています。毎日、使用前に、油圧オイルの量を点検する。油量が少なければ、以下の仕様の適切なオイルを補給する:
オールシーズン用 Toro プレミアム油圧オイルを販売しています(19 リットル缶または 208 リットル缶)。この機械のパーツカタログまたは Toro 代理店でパーツ番号をご確認ください。 |
他に使用可能なオイル:トロのオイルが入手できない場合は、以下に挙げる特性条件および産業規格を満たすオイルを使用することができます。合成オイルの使用はお奨めできません。オイルの専門業者と相談の上、適切なオイルを選択してください:
Note: 不適切なオイルの使用による損害については弊社は責任を持ちかねますので、品質の確かな製品をお使い下さる様お願いいたします。
高粘度インデックス/低流動点アンチウェア油圧作動液, ISO VG 46 | |
物性: | |
粘度, ASTM D445 | cSt @ 40°C 44 - 48cSt @ 100°C 7.9 - 8.5 |
粘性インデックス ASTM D2270 | 140-160 |
流動点, ASTM D97 | -37°C - -45°C |
産業規格: | |
ヴィッカース I-286-S (品質レベル), ヴィッカース M-2950-S(品質レベル), デニソン HF-0 |
Important: ISO VG 46 マルチグレードオイルは、広い温度範囲で優れた性能を発揮します。通常の外気温が高い(18 °C-49 °C) 熱帯地方では、ISO VG 68 オイルのほうが適切と思われます。
プレミアム生分解油圧オイル — Mobil EAL EnviroSyn 46H
Important: Mobil EAL EnviroSyn 46H は、トロ社がこの製品への使用を認めた唯一の合成生分解オイルです。このオイルは、トロ社の油圧装置で使用しているエラストマーに悪影響を与えず、また広範囲な温度帯での使用が可能です。このオイルは通常の鉱物性オイルと互換性がありますが、十分な生分解性を確保し、オイルそのものの性能を十分に発揮させるためには、通常オイルと混合せず、完全に入れ替えて使用することが望まれます。この生分解オイルは、モービル代理店にて 19 リットル缶または208リットル缶でお求めになれます。
Note: 多くの油圧オイルはほとんど無色透明であり、そのためオイル洩れの発見が遅れがちです。油圧オイル用の着色剤(20ml 瓶)をお使いいただくと便利です。1瓶で 15-22 リットルのオイルに使用できます。パーツ番号は P/N 44-2500; ご注文は Toro 代理店へ。この着色剤は、生分解オイルには使用できません。生分解オイルには食用色素をお使いください。
平らな場所に駐車する。マシンが使用直後でなく、油圧オイルが冷えた状態であることを確認してください。
オイルタンクのキャップを取って油量を点検する。補給口の首の根元部分まであれば適正である(図 48)。
量が不足している場合には、適切なオイルを、補給口の首の根元部分までゆっくりと補給する。入れすぎないこと。
Important: 油圧回路の汚染を防止するため、オイルの缶を開ける前に、缶のふたの表面をきれに拭ってください。また、給油ホースやロートなども汚れがないようにしてください。
タンクにキャップを取り付ける。こぼれたオイルはふき取る。
Important: 初めての運転の前には必ず油量を確認し、 その後は毎日点検してください。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用開始後最初の 50 時間 |
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800運転時間ごと |
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油圧オイルの量:25.7 リットル
オイルが汚染された場合は内部のフラッシュ洗浄作業が必要となります。 Toro 代理店にご相談ください。汚染されたオイルは乳液状になったり黒ずんだ色になったりします。
フィルタ容器の周辺をウェスできれいにぬぐう(図 49)。フィルタの下に廃油受けを置いてフィルタを外す。
Note: オイルを抜かずにフィルタのみを交換する場合には、フィルタに入るラインを外して栓をしてください。
フィルタにオイルを入れ、ガスケットをオイルで湿し、ガスケットがフィルタヘッドに当たるまで手で回し入れる。その状態からさらに ¾ 回転締め付ける。
油圧オイルタンクに油圧オイルを入れる;油圧作動液の仕様と油圧オイルの量を点検する を参照。
エンジンを始動させ、3-5分間のアイドリングを行ってオイルを全体に行き渡らせ、内部にたまっているエアを逃がす。エンジンを停止させ、オイル量を調べる。
使用済みオイルとフィルタは適切に処分する。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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油圧ライン・油圧ホースにオイル漏れ、ねじれ、支持部のゆるみ、磨耗、フィッティングのゆるみ、風雨や薬品による劣化などがないか毎日点検してください。異常を発見したら必ず運転を行う前に修理してください。
保守作業時の安全確保に記載されている作業を全て行ってください。
磨耗したり破損したりしたリール刃や下刃は使用中に割れて破片が飛び出す場合があり、これが起こるとオペレータや周囲の人間に多大の危険を及ぼし、最悪の場合には死亡事故となる。
リール刃や下刃が磨耗や破損していないか定期的に点検すること。
刃を点検する時には安全に十分注意してください。必ず手袋を着用してください。リールと下刃は研磨するか交換するかのみ行い、たたいて修復したり溶接したりしないでください。
複数のカッティングユニットを持つ機械では、1つのリールを回転させると他のカッティングユニットのリールも回転する場合がありますから注意してください。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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前日の調子に関係なく、毎日、芝刈り作業を行う前に、各カッティングユニットのリールとベッドナイフの接触状態を点検してください。リールと下刃の全長にわたって軽い接触があれば適正です。カッティングユニットのオペレーターズマニュアルを参照。
一定で、クオリティの高いカットを行い、均一な刈り上がり(見映え)を作るには、リール速度コントロール(運転席左側のカバーの下にあるマニホルドブロックについている)を正しく設定しておく必要があります。調整は以下の手順で行います:
バックラップ中にリールに触れると大けがをする。
リールその他の可動部に手指や衣類等を近づけないよう注意すること。
エンジンが動いている間は、止まったリールを絶対に手や足で回そうとしないこと。
平らな場所に駐車し、カッティングユニットを降下させ、エンジンを停止し、駐車ブレーキを掛ける。
運転席を倒して、支持棒で支える(図 53)。
バックラップしたい各カッティングユニットのリールと下刃をバックラップ用に設定する;カッティングユニットのオペレーターズマニュアルを参照。
バックラップレバーを逆転R位置にセットする(図 54)。
リール速度ノブを 1 にセットする(図 54)。
エンジンを始動し、アイドル回転にセットする。
Important: バックラップ中はエンジンの速度を変えないでください。リールが停止する場合があります。バックラップはアイドル速度以外では行わないこと。
モードレバーをニュートラルにセットし、昇降レバーを前に倒すとバックラップが始まる。
長い柄のブラシを使ってラッピングコンパウンドを塗布しながらラッピングを続ける。どんな場合でも短い柄のブラシは使用しないこと。
リールが停止したり回転にムラがある場合は、速度設定を上げて回転を安定させてからもとの速度(或いは希望速度)に戻す。
バックラップ中にカッティングユニットを調整する必要が生じた場合は、モードレバーを後ろに引き、エンジンを停止させて、調整を行う。調整が終ったら4-8を行う。
バックラップするユニット全部に上記手順4-8を行う。
バックラップが終了したら、バックラップレバーを通常の刈り込み位置Fに戻し、カッティングユニットの速度コントロールを希望する位置にセットし、運転席を元にもどして固定し、カッティングユニットに付いているコンパウンドを完全に落とす。必要に応じてリールと下刃のすり合わせを調整する。
Important: バックラップレバーを F 位置に戻さないと、カッティングユニットの上昇などの操作をすることができません。
長期間にわたって保管する場合には以下の作業を行ってください:
機体からゴミや刈りかすをきれいに取り除く。必要に応じてリールと下刃の研磨を行う;カッティングユニットのオペレーターズマニュアルを参照。ベッドナイフやリールの刃にはさび止めを塗布する。グリスアップと機体各部の潤滑を行う;グリスアップのページを参照。
タイヤに重量がかからないように完全にブロックする。
油圧オイルとフィルタを交換する。油圧ラインやフィッティングを注意深く点検し、必要に応じて交換する; 油圧ラインとホースの点検 と 油圧ラインとホースの点検を参照。
燃料タンクに残っている燃料を完全に抜く。エンジンを始動し、燃料切れで自然に停止するのを待つ。燃料フィルタを交換する;燃料フィルタの交換を参照。
エンジンがまだ暖かいうちに、エンジンオイルを抜き取る。新しいオイルを入れる;エンジンオイルとフィルタの交換を参照。
シリンダ、エンジン、フィン、ブロアハウジングなどをきれいに清掃する。
バッテリーを取り外して完全充電する。充電終了後は、機体に取り付けて保存しても、機体から外したままで保存してもよい。機体に取り付けて保存する場合は、ケーブルを外しておいてください。暖かい場所ではバッテリーが早く放電するので、保管は涼しい場所で行うようにしてください。
可能であれば暖かで乾燥した場所で保管する。