組み立て

マシンの準備を行う

注意

始動キーをつけたままにしておくと、誰でもいつでもエンジンを始動させることができ、危険である。

整備・調整作業の前には必ず始動キーを抜いておくこと。

  1. 平らな場所に駐車する。

  2. 駐車ブレーキを掛ける。

  3. カッティングユニットを下降させる。

  4. エンジンを止め、キーを抜き取る。

整備のためのアクセス

フードを開ける

ラッチを外してフードを開ける(Figure 1)。

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運転席倒す

運転席のラッチを外して運転席を前に倒す(Figure 2)。

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後パネルを取り外す

  1. 後パネルのラッチを解除する(Figure 3)。

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  2. 機体から後パネルを外す(Figure 3)。

バッテリーケーブルを外す

警告

バッテリーの端子に金属製品や車体の金属部分が触れるとショートを起こして火花が発生する。

  • バッテリーの取り外しや取り付けを行うときには、端子と金属を接触させないように注意する。

  • バッテリーの端子と金属を接触させない。

  • バッテリーは必ずストラップ(固定具)でしっかりと固定しておく。

警告

配線から出た火花で水素ガスが爆発を起こし人身事故に至る恐れがある。

バッテリーケーブルの接続手順が不適切であるとケーブルがショートを起こして火花が発生する。

  • ケーブルを取り外す時は、必ずマイナス(黒)ケーブルから取り外す。

  • ケーブルを取り付ける時は、必ずプラス(赤)ケーブルから取り付け、それからマイナス(黒)ケーブルを取り付ける。

  1. バッテリー端子から、マイナスケーブルを外す(Figure 4)。

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  2. バッテリーのプラスケーブルについている絶縁カバーを外して、プラスケーブルをバッテリーから外す(Figure 4)。

電源ハーネスを準備する

この作業に必要なパーツ

電源ハーネス1
ヒューズ(10 A)1
Maxi ヒューズ(60 A)1
ソレノイド1
  1. 電源ハーネスの大型の 2 スロットヒューズホルダーに、Maxi ヒューズ(60 A)を入れる(Figure 5)。

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  2. 小さいヒューズホルダーのカバーを外す(Figure 5)。

  3. 小さいヒューズホルダーにヒューズ(10 A)を入れてカバーを取り付ける(Figure 5)。

  4. 4 スロットコネクタにソレノイドを入れる(Figure 5)。

電源ハーネスの配設と接続を行う

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  1. 機体の左側で、電源ハーネスのうちでタブ端子コネクのついている枝線をエンジンの前方および ROPS の下部チューブに向けて引き出す(Figure 7)。

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  2. 電源ハーネスのうち、タブ端子コネクタのついている枝線を、クロス部材(チャネル鋼)に沿ってコントロールパネルカバーのアクセスパネルの方に敷設する(Figure 8)。

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  3. 電源ハーネスのうち、2 ピンコネクタ、1 ピンコネクタ、8 ソケットコネクタのついている枝線を、下側 ROPS チューブに沿って上方に、サポートチューブまで導く(Figure 7)。

  4. リング端子を、バッテリー端子のクランプへ導く(Figure 9)。

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  5. 電源ハーネスのうち、黒線、青線、2 ソケットコネクタのついている枝線を、ウォッシャー液タンクのコネクタに導く(Figure 10 または Figure 11)。

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電源ハーネスを車両のに接続する.

コントロールパネルのカバーを外す

  1. コントロールパネルのカバーのラッチを外す(Figure 12)。

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  2. 車両のワイヤハーネスにアクセスできる程度まで、注意深くパネルを内側にずらす(Figure 12)。

電源ハーネスを接続する

電源ハーネスのうち、タブ端子コネクタのついている枝線(緑色)を、車両のワイヤハーネスのうちの、絶縁されている 1 ソケットコネクタ(ヒューズブロックからの桃色線)に、Figure 13のように接続する。

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コントロールパネルのカバーを取り付ける

  1. コントロールパネルカバーのラッチをコントロールパネルの穴に合わせる(Figure 14)。

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  2. カバーをラッチで固定する(Figure 14)。

バッテリーケーブルにリング端子を組み付ける

  1. バッテリーケーブルのプラス端子とマイナス端子で、クランプボルトの短い側のクランプナットを外す(Figure 15)。

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  2. 電源ハーネスのリング端子のうちで、黒線の付いている端子を、バッテリーのマイナスケーブルにクランプナットで固定する(Figure 15)。

  3. 電源ハーネスのリング端子のうちで、赤線の付いている端子を、バッテリーのプラスケーブルにクランプナットで固定する(Figure 15)。

Note: まだ、バッテリーケーブルをバッテリーに接続しないでください。ケーブルの接続は最終段階で行います。

電源ハーネスをサンシェード(オプション)のハーネスに接続する

サンシェードのハーネスの 2 ピンコネクタを、電源ハーネスの 2 ソケットコネクタに接続する(Figure 16)。

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ポーラートラックキャブ(オプション)の機器類に電源ハーネスを接続する

  1. 電源ハーネスをウォッシャー液タンクのポンプに接続し、電源ハーネス(の枝線)を車両に固定する;ポーラートラックキャブのオペレーターズマニュアルを参照。

  2. 電源ハーネスをキャブのワイヤハーネスに接続する;ポーラートラックキャブのオペレーターズマニュアルを参照。

電源ハーネスを固定する

この作業に必要なパーツ

ケーブルタイ 6

ハーネスを固定する

  1. コントロールパネルのカバーのところで、電源ハーネスを車両のワイヤハーネスに固定する;ケーブルタイを使ってFigure 17のように固定する。

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  2. クロスチャネル部材の下で、電源ハーネスを車両のワイヤハーネスに固定する;ケーブルタイ(2本)を使ってFigure 18のように固定する。

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  3. エンジンの上方で、電源ハーネスをラジエターのサポートチューブにFigure 19のように固定する。

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ウォッシャー液ポンプの電線をまとめる

ポーラートラックキャブ(オプション)なしの車両
  1. 電源ハーネスのうちで使用しなかった枝線(ウォッシャー液ポンプ用)をFigure 20のようにまとめる。

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  2. それぞれのワイヤをケーブルタイで固定する(Figure 20)。

バッテリーを接続する

警告

配線から出た火花で水素ガスが爆発を起こし人身事故に至る恐れがある。

バッテリーケーブルの接続手順が不適切であるとケーブルがショートを起こして火花が発生する。

  • ケーブルを取り外す時は、必ずマイナス(黒)ケーブルから取り外す。

  • ケーブルを取り付ける時は、必ずプラス(赤)ケーブルから取り付け、それからマイナス(黒)ケーブルを取り付ける。

  1. バッテリーのマイナス端子に、マイナスケーブルを接続する(Figure 21)。

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  2. バッテリークランプのナットを 20-25 N∙m(2.0-2.6 kg∙m = 175-225 in-lb)にトルク締めする。

  3. バッテリーのプラス端子に、プラスケーブルを接続する(Figure 21)。

  4. バッテリークランプのナットを 20-25 N∙m(2.0-2.6 kg∙m = 175-225 in-lb)にトルク締めする。

  5. バッテリーのプラス端子に絶縁カバーを取り付ける(Figure 21)。

後パネルを取り付け、運転席を起こし、フードを閉じる

後パネルを取り付ける

  1. 後パネルの底部にあるタブ(2つ)を、座席サポートのフランジに合わせる(Figure 22)。

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  2. 後パネルのラッチを、クロスチャネルの穴に合わせる(Figure 22)。

  3. パネルをチャネルに固定する;ラッチ 3 個(Figure 22)。

運転席を元通りにする。

運転席の支持棒を解除し、確実にラッチするまで運転席を降ろす(Figure 23)。

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フードを閉じる

フードを降ろし、ラッチを掛ける(Figure 24)。

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