整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
この機械は回転刃を使用するロータリー式乗用芝刈り機であり、そのような業務に従事するプロのオペレータが運転操作することを前提として製造されています。この製品は、集約的で高度な管理を受けているスポーツフィールドや商用目的で使用される芝生に対する刈り込み管理を行うことを主たる目的として製造されております。
Important: この機械に本来の性能を発揮させ安全にお使いいただくために、このオペレーターズマニュアルに記載されている内容を十分にご理解ください。適切な講習を受けなかったり、正しい操作方法を守らなかったりすると、けがをする恐れがあります。安全な運転操作や安全確保のためのヒントなどについて、より詳しい情報はこちらへ:www.Toro.com。
弊社のウェブサイト www.Toro.com で安全講習や運転講習の狩猟、アクセサリ情報の閲覧、代理店についての情報閲覧、お買い上げ製品の登録などを行っていただくことができます。
整備について、また純正部品についてなど、分からないことはお気軽に弊社代理店またはカスタマーサービスにおたずねください。お問い合わせの際には、必ず製品のモデル番号とシリアル番号をお知らせください。モデル番号とシリアル番号はフレームの左側、フットレストの下に取り付けた銘板に表示されています。いまのうちに番号をメモしておきましょう。
この説明書では、危険についての注意を促すための警告記号(図 1)を使用しております。これらは死亡事故を含む重大な人身事故を防止するための注意ですから、必ずお守りください。
この他に2つの言葉で注意を促しています。重要 は製品の構造などについての注意点を、注はその他の注意点を表しています。
この製品は、関連するEU規制に適合しています。詳細については、DOC シート(規格適合証明書)をご覧ください。
カリフォルニア州の森林地帯・潅木地帯・草地などでこの機械を使用する場合には、エンジンに同州公共資源法第4442章に規定される正常に機能するスパークアレスタが装着されていること、エンジンに対して森林等の火災防止措置をほどこされていることが義務づけられており、これを満たさない機械は、第4442章または4443章違犯となります。
エンジンの保守整備のため、および米国環境保護局(EPA)並びにカリフォルニア州排ガス規制に関連してエンジンマニュアルを同梱しております。エンジンマニュアルはエンジンのメーカーから入手することができます。
カリフォルニア州
第65号決議による警告
カリフォルニア州では、ディーゼルエンジンの排気には発癌性や先天性異常などの原因となる物質が含まれているとされております。
バッテリーやバッテリー関連製品には鉛が含まれており、カリフォルニア州では発ガン性や先天性異常を引き起こす物質とされています。取り扱い後は手をよく洗ってください。
米国カリフォルニア州では、この製品を使用した場合、ガンや先天性異常などを誘発する物質に触れる可能性があるとされております。
この機械は、EN ISO 5395:2013 規格およびANSI B71.4-2017 規格に適合しています。
この機械は手足を切断したり物をはね飛ばしたりする能力があります。重大な人身事故を防ぐため、すべての注意事項を厳守してください。
この機械は本来の目的から外れた使用をすると運転者本人や周囲の人間に危険な場合があります。
エンジンを始動する前に必ずこのオペレーターズマニュアルをお読みになり、内容をよく理解してください。
この機械を運転する時は常に十分な注意を払ってください。運転中は運転操作に集中してください;注意散漫は事故の大きな原因となります。
機械の可動部の近くには絶対に手足を近づけないでください。
ガードなどの安全保護機器が正しく取り付けられていない時は、運転しないでください。
排出口の近くに手足などを近づけないでください。周囲の人や動物を十分に遠ざけてください。
作業場所に子供を近づけないでください。子供に運転させないでください。
運転位置を離れる時は、マシンを停止させ、エンジンを止め、キーを抜き取り、各部が完全に停止したのを確認してください。
間違った使い方や整備不良は人身事故などの原因となります。事故を防止するため、以下に示す安全上の注意や安全注意標識 のついている遵守事項は必ずお守りください 「注意」、「警告」、および「危険」 の記号は、人身の安全に関わる注意事項を示しています。これらの注意を怠ると死亡事故などの重大な人身事故が発生する恐れがあります。
このオペレーターズマニュアルの他の場所に書かれている注意事項も必ずお守りください。
以下のラベルや指示は危険な個所の見やすい部分に貼付してあります。破損したりはがれたりした場合は新しいラベルを貼付してください。 |
Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。
運転しやすいように、コントロールアームの位置を調整することができます。
コントロールアームをリテーナブラケットに固定している2本のボルトをゆるめる(図 2)。
コントロールアームを希望位置に動かし、ボルトを締めて固定する。
カッティングユニットについている出荷用ブロックを外して廃棄する。
カッティングユニットのサスペンションアームについている出荷用のピンを取り外して廃棄する。
Note: 出荷用のピンは輸送中にカッティングユニットを安定させ保護するためのものですから、使用前に必ず取り外してください。
この作業に必要なパーツ
リアウェイト(必要数はマシンの構成により異なる)。 | 条件による |
グランドマスター 4300-D のトラクションユニットは、リアウェイト及び/又は後タイヤに 40.8 kg の塩化カルシウムを充填することにより、EN ISO 5395:2013、及び ANSI B71.4-2017 規格に適合いたします。必要なウェイトの種類や数およびバラストについては次の表をご覧ください。お手元のマシンに必要となるパーツについては弊社代理店にお尋ねください。
ウェイトのパーツ番号:110-8985-03 | ||||
構成 | ANSI(米国規格)に適合するためのウェイト数 | CE(欧州規格)に適合するためのウェイト数 | ウェイトに必要なボルトナット類(各ウェイトに2個必要) | ウェイトの位置 |
ベースユニット | 6 | 0 | キャリッジボルト (3231-34)、ナット (104-8301) | 3つをバンパーの上に、3つをバンパーの下に |
リサイクラキット搭載機 | 塩化カルシウム 40.8kg* | 0 | - | - |
サンシェード装着時 | 塩化カルシウム 40.8kg* | 4 | キャリッジボルト (3231-34)、ナット (104-8301) | 1つをバンパーの上に、3つをバンパーの下に |
4柱 ROPS とサンシェード装着時 | 塩化カルシウム 40.8kg* | 4 | キャリッジボルト (3231-34)、ナット (104-8301) | 1つをバンパーの上に、3つをバンパーの下に |
* 塩化カルシウムを充填する前に後タイヤにチューブを装填してください。 |
Important: 塩化カルシウムを充填する前に、必ず後タイヤにチューブを装填してください。塩化カルシウムを搭載してターフで作業中に万一パンクした場合は、直ちにマシンをターフの外へ退避させてください。そして、ターフへの被害を防止するため、塩化カルシウム液がこぼれた場所に十分な散水を行ってください。
前カッティングユニットと後カッティングユニットではアームへの取り付け位置が異なります。前カッティングユニットには2ヶ所の取り付け位置があり、刈り高とカッティングユニットに必要な回転角度によって取り付け位置を選びます。
刈高を 20-76 mm にセットする場合には、前キャリアフレームを下側の穴に取り付けます (図 7)。
Note: この位置に取り付けておくと、トラクションユニットのより前方にカッティングユニットが位置することになり急な上りマウンド状の地形に対する応答が良くなります。ただし、マウンドの頂上部を乗り越えるときの、チェンバとキャリアとの間の隙間は小さくなります。
刈高を 63-100 mm にセットする場合には、前キャリアフレームを上側の穴に取り付けます (図 7)。
Note: カッティングユニットをこの位置に取り付けておくと、チェンバの位置が高くなる分だけキャリアとの間の隙間は小さくなりますが、前方への移動距離は小さくなります。
前カッティングユニットと後カッティングユニットではアームへの取り付け位置が異なります。後カッティングユニットの取り付け位置は一箇所のみで、フレーム下のサイドワインダーに整列させて取り付けます。
後カッティングユニットは、刈り高に関係なく後側の取り付け穴を使って取り付けます(図 7)。
後ローラスクレーパ(オプション)は、スクレーパとローラとの間に 0.5-1 mm の平行な隙間があるときに最も効率よく機能します。
グリスフィッティングと取り付けねじをゆるめる (図 8)。
スクレーパを上下に移動させてロッドとローラとの隙間が 0.5-1mm になるように調整する。
グリスフィッティングとねじを取り付けて、交互に 41N·m(4.2kg.m = 30ft-lb) にトルク締めする。
チェンバの後壁および左側面の壁についている取り付け穴を十分に清掃して異物を取り除く。
後部の取り付け穴にマルチングバッフルを取り付け、フランジヘッドボルト 5 本で固定する(図 9)。
どのマルチングバッフルもブレードに触れていないこと、また後チェンバ壁面の内側にはみ出ていないことを確認する。
ハイリフトブレードとマルチングバッフルを組み合わせると、ブレードが破損する恐れがあり万一場合には死亡事故となる。
ハイリフトブレードでの刈り込みにはバッフルを使用してはならない。
運転前にタイヤ空気圧を点検する;タイヤ空気圧を点検するを参照。
Important: マシンの性能を適切に発揮させ、また質の高い刈り込みを実現するために、すべてのタイヤの空気圧を正しく維持してください。タイヤ空気圧は規定値以下にしないで下さい。
エンジンを作動させる前エンジンオイルの量を点検する;エンジンオイルの量を点検するを参照。
エンジンを作動させる前に、油圧オイルの量を点検する;油圧オイルの量を点検する を参照。
エンジンを作動させる前に、冷却系統を点検する;冷却系統を点検するを参照。
運転前に機械のグリスアップを行う;ベアリングとブッシュのグリスアップを参照。この作業を怠るとマシンに急激な磨耗が発生しますから十分注意してください。
走行ペダル(図 10)は前進走行と後退走行を制御します。ペダル前部を踏み込むと前進、後部を踏み込むと後退です。走行速度はペダルの踏み込み具合で調整します。スロットルが FAST 位置にあり、負荷が掛かっていない状態でペダルを一杯に踏み込むと最高速度となります。
ペダルの踏み込みをやめると、ペダルは中央位置に戻り、走行を停止します。
刈り込み速度リミッタ(図 10)を上位置にセットすると、事前にセットしてある刈り込み速度での走行になり、カッティングデッキが回転できるようになります。スペーサ1枚で、速度が 0.8km/h 変化します。ボルトの上側のスペーサの数が増えるほど、速度が遅くなります。移動走行を行う時は、刈り込み速度リミッタを下位置に下げて解除すると全速力での走行が可能になります。
ブレーキペダル(図 10)を踏み込むと車両は停止します。
駐車ブレーキ(図 10)を掛けるには、ブレーキペダルを踏み込み、ペダルの上部についているラッチを踏み込みます。ブレーキを解除するには、ラッチが落ちるまでペダルを踏み込みます。
ハンドルを手前に寄せたい場合には、ペダルを踏み込み、ステアリングタワーを手前に引き寄せ、ちょうど良い位置になったら、ペダルから足を離します(図 10)。ハンドルを手元から遠くへ移動させたい場合には、ペダルを踏み込み、希望位置までハンドルを前に押し出し、ラッチがかかったらペダルから足を離します。
ヘッドライトスイッチを下げるとヘッドライトが点灯します(図 11)。
スロットルコントロール(図 11)を前に倒すとエンジン回転速度が速くなり、後ろに引くと遅くなります。
キースイッチ(図 11)には3つの位置があります: OFF、ON/PREHEAT、STARTです。
このレバー(図 11)で、カッティングユニットの昇降動作を行うほか、カッティングユニットが刈り込みモードになっているときには、カッティングユニットの回転と停止も行います。PTO と刈り込み速度リミッタが有効な状態で、カッティングユニットが下降状態のときにこのレバーを ON にすると、カッティングユニットは回転を開始します。
回転許可/禁止スイッチ(図 11)はジョイスティックと連動し、デッキの回転と停止を制御します。刈り込み/移動走行切り替えレバーが移動走行位置にセットされている時は、デッキを下降させることはできません。
油圧オイルフィルタ目詰まりインジケータは油圧オイルフィルタを交換しなければならないことを表示します;油圧フィルタの交換を参照。
電源ソケット(図 13)から、電動機器用に12 Vの電源をとることができます。
図 14に、座席調整用の各装置のイラストがあります。
座席調整レバーで、運転席の前後位置の調整を行えます。
体重調整ノブで、オペレータの体重に合わせて調整を行えます。
適正位置に調整されると体重ゲージインジケータに表示が出ます。
高さ調整ノブで、オペレータの慎重に合わせて調整を行えます。
インフォセンターLCDディスプレイは、マシンの運転状態、故障診断情報を表示します(図 15)。インフォセンターには初期画面とメイン情報画面があります。インフォセンターのボタン(どれでもよい)を押してから、矢印ボタンを使うことにより、初期画面とメイン情報画面の切り替えができます。
左ボタン、メニューアクセス/バックボタン:このボタンを押すと、インフォセンターのメニューが表示されます。メニュー表示中にこれを押せばメニューを終了します。
中央ボタン:メニューを下にスクロールするときに使います。
右ボタン:右向き矢印が表示されたとき、その先にあるメニュー項目を見るために使用します。
Note: 各ボタンの機能はメニューの内容によって、変わります。各ボタンについて、その時の機能がアイコンで表示されます。
SERVICE DUE(定期整備時期です) | 定期整備時期であることを示します |
アワーメータ | |
情報アイコン | |
高速 | |
低速 | |
燃料レベル | |
グロープラグが作動中 | |
カッティングユニット上昇 | |
カッティングユニット下降 | |
着席してください. | |
駐車ブレーキが掛かっています | |
レンジが高速(移動走行)です | |
ニュートラル | |
レンジが低速(刈り込み位置)です | |
冷却水温度(°C または °F) | |
温度(高温) | |
PTOがON | |
不許可 | |
エンジンを始動する。 | |
エンジンを止めてください | |
エンジン | |
キースイッチ | |
カッティングユニット下降中 | |
刈り込みデッキ上昇中 | |
PIN 暗証コード | |
CAN バス | |
インフォセンター | |
不良または故障 | |
電球 | |
TEC コントローラまたはコントロールワイヤハーネスからの出力 | |
スイッチ | |
スイッチから手を離してください | |
示された状態へ変更。 | |
表示記号を組み合わせた文章が表示されます。以下に文章の例を示します | |
ニュートラルにしてください。 | |
エンジンの始動許可がおりません。 | |
エンジンをシャットダウンします | |
冷却液が過熱しています。 | |
着席するか駐車ブレーキをかけてください |
インフォセンターのメニューにアクセスするには、メニュー画面が表示されているときにメニューアクセスボタンを押します。ボタンを押すとメインメニューが表示されます。各メニューにおいてどのような内容が表示されるかは、以下の表をご覧ください。
メインメニュー | |
メニュー項目 | 内容 |
Faults(不具合) | 最近に記録された不具合内容を見ることができます。不具合メニューおよびその内容の詳細については、サービスマニュアルを参照するか、弊社ディストリビュータにお問い合わせください。 |
Service(整備) | 使用時間積算記録などの情報を見ることができます。 |
Diagnostics(診断機能) | 各スイッチ、センサー、制御出力の状態が表示されます。どのコントロール装置がONになっており、どれがOFFになっているかが表示されますから、故障探究を手早く行うことができます。 |
Settings(設定) | インフォセンターの表示や機械の設定を変更することができます。 |
About(マシンについて) | モデル番号、シリアル番号、ソフトウェアのバージョンなどを確認することができます。 |
Service(整備) | |
メニュー項目 | 内容 |
Hours(運転時間) | マシン、エンジン、リール、およびPTOが使用されていた時間およびマシンが移動走行していた時間と定期整備までの時間が記録されており、これらを確認することができます。 |
Counts(回数) | マシンに発生した様々な事象の回数を表示します。 |
Diagnostics(診断機能) | |
メニュー項目 | 内容 |
Cutting Units(カッティングユニット) | カッティングユニットを上昇・下降させるための入力、許可、出力の状態を表示します。 |
Hi/Low Range(速度レンジ) | 移動走行モードで運転を行うための入力、許可、出力の状態を表示します。 |
PTO | PTO回路を作動させるための入力、許可、出力の状態を表示します。 |
Engine Run(エンジン作動) | エンジンを始動させるための入力、許可、出力の状態を表示します。 |
Settings(設定) | |
メニュー項目 | 内容 |
Units(単位) | インフォセンターで表示される項目の単位(ヤードポンド法またはメートル法)を選択することができます。 |
Language(言語) | インフォセンターの表示に使う言語を選択することができます*。 |
LCD Backlight(バックライト) | LCD 表示の明るさを調整します。 |
LCD Contrast(コントラスト) | LCD 表示のコントラストを調整します。 |
Protected Menus(保護項目) | スーパーインテンデントや整備士のための情報で、パスワードを入力すると見ることができます。 |
Counterbalance(カウンタバランス) | デッキに供給されるカウンタバランスの大きさを設定します。 |
* 「オペレータ向け」のメッセージのみが翻訳表示されます。故障、整備、診断の画面は「整備士向け」メッセージです。タイトルは選択された言語で表示されますが、本文は英語表示となります。
About (マシンについて) | |
メニュー項目 | 内容 |
Model(モデル) | マシンのモデル番号を表示します。 |
SN(シリアル番号) | マシンのシリアル番号を表示します。 |
Machine Controller Revision(コントローラ改訂番号) | マスターコントローラのソフトウェアの改訂番号を表示します。 |
InfoCenter Revision(インフォセンターの改定番号) | インフォセンターのソフトウェアの改訂番号を表示します。 |
CAN Bus(バス) | マシン内部の通信状態を表示します。 |
インフォセンターの「設定」メニューで変更可能な項目は1つだけで、それはカウンタバランスです。この設定は、「パスワード保護メニュー」で保護することができます。
Note: 納品時のパスワードは、代理店にて設定しています。
メインメニューから、下へスクロールしていくと設定メニュー(Settings)がありますから、ここで右ボタンを押します。
「設定メニュー」で、下へスクロールしていくと保護メニュー(Protected Menus)がありますから、ここで右ボタンを押します。
パスワードを入力するには、中央ボタンを押して最初の桁へ移動します。その後に右ボタンを押すと次の桁へ移動します。
中央ボタンを押して2番目の桁の入力を行い、その後に右ボタンを押すと次の桁へ移動します。
中央ボタンを押して3番目の桁の入力を行い、その後に右ボタンを押すと次の桁へ移動します。
中央ボタンを押して4番目の桁の入力を行い、その後に右ボタンを押します。
中央ボタンを押してコードを入力します。
コードが受け付けられて保護メニューが開くと、画面右上の部分に PIN という表示が現れます。
Note: パスワードを紛失したり忘れてしまったりした場合には、代理店にご連絡ください。
「保護メニュー」から下へスクロールして「設定を保護」(Protect Settings)へ進みます。
パスワードを入力せずに「パスワード保護メニュー」を閲覧・設定変更できるようにするには、右ボタンで Protect Settings を OFFにします。
パスワードを入力しないと「パスワード保護メニュー」を閲覧・設定変更できないようにするには、左ボタンで設定を ONに変更し、パスワードを設定し、エンジン始動キーをOFF にしてからもう一度 ON にしてください。
「設定メニュー」にて、下へスクロールすると「カウンタバランス(Counterbalance)」があります。
右ボタンで「カウンタバランス」を選択し、低、中、高の3種類から設定を選んでください。
Note: 仕様および設計は予告なく変更される場合があります。
内容 | 図 16 記号 | 寸法または重量 |
全高 | A | 217.2 cm |
ホイールトレッド(タイヤの中心から中心まで)後輪 | B | 184.5 cm |
全幅(移動走行位置) | C | 231 cm |
全幅(刈り込み位置) | D | 246.5 cm |
ホイールベース | E | 152.4 cm |
全長(移動走行位置) | F | 315 cm |
全長(刈り込み位置) | G | 315 cm |
燃料タンク容量 | 53 リットル | |
移動走行速度 | 0-16 km/h | |
刈込速度 | 0-13 km/h | |
純重量(刈り込みデッキと油脂類を含む) | 1,412 kg |
長さ | 86.4 cm |
幅 | 86.4 cm |
高さ | 24.4 cm (キャリアマウントまで)26.7 cm (刈高 18 mm のとき)34.9 cm (刈高 102 mm のとき) |
重量 | 88kg |
トロが認定した各種のアタッチメントやアクセサリがそろっており、マシンの機能をさらに広げることができます。 詳細は弊社の正規サービスディーラ、または代理店へお問い合わせください;弊社のウェブサイト www.Toro.com でもすべての認定アタッチメントとアクセサリをご覧になることができます。
いつも最高の性能と安全性を維持するために、必ずToroの純正部品をご使用ください。他社の部品やアクセサリを御使用になると危険な場合があり、製品保証を受けられなくなる場合がありますのでおやめください。
Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。
子供やトレーニングを受けていない大人には、絶対に運転や整備をさせないでください。地域によっては機械のオペレータに年齢制限を設けていることがありますのでご注意ください。オーナーは、オペレータ全員にトレーニングを受講させる責任があります。
安全な運転操作、各部の操作方法や安全標識などに十分慣れておきましょう。
エンジンの緊急停止方法に慣れておきましょう。
オペレータコントロールやインタロックスイッチなどの安全装置が正しく機能しているか、また安全カバーなどが外れたり壊れたりしていないか点検してください。これらが正しく機能しない時には機械を使用しないでください。
使用前に必ず、ブレード、ブレードボルト、刈り込みアセンブリの点検を行ってください。バランスを狂わせないようにするため、ブレードを交換するときにはボルトもセットで交換してください。
これから機械で作業する場所をよく確認し、機械に巻き込まれそうなものはすべて取り除きましょう。
燃料の取り扱いに際しては安全に特にご注意ください。燃料は引火性が高く、気化すると爆発する可能性があります。
燃料取り扱い前に、引火の原因になり得るタバコ、パイプなど、すべての火気を始末してください。
燃料の保管は必ず認可された容器で行ってください。
エンジン回転中などエンジンが高温の時には、燃料タンクのふたを開けたり給油したりしないでください。
締め切った場所では燃料の補給や抜き取りをしないでください。
ガス湯沸かし器のパイロット火やストーブなど裸火や火花を発するものがある近くでは、機械や燃料容器を保管・格納しないでください。
燃料がこぼれたら、エンジンを始動せずにマシンを別の場所に動かし、気化した燃料ガスが十分に拡散するまで引火の原因となるものを近づけないでください。
ASTM D975 または EN590 規格を満たす、硫黄分の少ない(極微量:15 ppm 未満)の新しい軽油またはバイオディーゼル燃料以外は使用しないでください。セタン値が 40以上のものをお使いください。燃料の劣化を避けるため、180日以内に使いきれる程度の量を購入するようにしてください。
規格を満たしていない軽油を使用すると、排気系統にトラブルが発生します。
燃料タンク容量:53 リットル
気温が -7℃ 以上では夏用燃料(2号軽油)を使用しますが、気温が -7℃ 以下の季節には冬用燃料(1号軽油または1号と2号の混合)を使用してください。低温下で冬用ディーゼル燃料を使うと、発火点や流動点が下がってエンジンが始動しやすくなるばかりでなく、燃料の成分分離(ワックス状物質の沈殿)によるフィルタの目詰まりを防止できるなどの利点があります。
気温が -7°C 以上の季節には夏用燃料を使用する方が、燃料ポンプの寿命を延ばします。
Important: ディーゼル燃料の代わりに灯油やガソリンを使わないでください。この注意を守らないとエンジンが破損します。
この機械はバイオディーゼル燃料を混合したB20燃料(バイオディーゼル燃料が20%、通常軽油が80%)を使用することができます。ただし、混合されている軽油のイオウ含有量は極低レベルである必要があります。以下の注意を守ってお使いください。
バイオディーゼル成分が ASTM D6751 または EN 14214 に適合しているものを使用してください。
混合後の成分構成が ASTM D975 または EN 590 に適合していること。
バイオディーゼル混合燃料は塗装部を傷める可能性がある。
寒い地方ではB5(バイオディーゼル燃料が5%)またはそれ以下の製品を使用すること。
時間経過による劣化がありうるので、シール部分、ホース、ガスケットなど燃料に直接接する部分をまめに点検すること。
バイオディーゼル燃料に切り換えた後に燃料フィルタが詰まる場合がある。
バイオディーゼル燃料についてのより詳細な情報は代理店におたずねください。
Note: 可能であれば、作業後に毎回燃料を補給しておくようにしてください。これにより燃料タンク内の結露を少なくすることができます。
Note: 燃料タンクの首の根元から 6-13 mm 程度下まで給油する。
エンジンを始動させる前に、エンジンオイルの量を点検してください;手順はエンジンオイルの量を点検するを参照してください。
エンジンを始動させる前に、冷却系統を点検してください;手順は冷却系統を点検するを参照してください。
エンジンを始動させる前に、油圧系統を点検してください;手順は油圧ラインとホースの点検を参照してください。
水セパレータの水抜きと異物の除去を行う;ウォーターセパレータの整備:を参照。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
適正圧は前・後輪とも0.83-1.03 bar(0.84-1.05 kg/cm2 = 12-15 psi)です。
Important: マシンの性能を適切に発揮させ、また質の高い刈り込みを実現するために、すべてのタイヤの空気圧を正しく維持してください。タイヤ空気圧は規定値以下に下げてはならない。運転を行う前に、全部のタイヤの空気圧を調整してください。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用開始後最初の 1 時間 |
|
使用開始後最初の 10 時間 |
|
250運転時間ごと |
|
この整備を怠ると車輪の脱落や破損から人身事故につながる恐れがある。
定期整備基準に従って、前輪と後輪のホイールナットのトルク締めを行う; トルク値は 94-122 N·m(9.7-12.5 kg.m = 70-90 ft-lb)。
Important: この刈り込みデッキは、リール式のカッティングユニットよりも、実際の刈高が 6 mm 程度低くなることがあります。したがって、リールモアと同じ刈高で刈り込みたい場合には、リール式のユニットよりも刈高を 6 mm 程度高く設定することが必要になる場合があります。
Important: 後デッキに作業を行う場合には、トラクタから外して行う方がずっと簡単です。サイドワインダ(Sidewinder®)を装備している場合には、カッティングデッキを右側にスライドさせ、後カッティングデッキを外し、機体の右側に引き出すのが最も簡単です。
デッキを降下させ、エンジンを止め、スイッチからキーを抜き取る。
図 19のように、各刈り高ブラケットを刈り高プレート(前と右と左)に固定しているボルトをゆるめる。
まず前から調整を始めるので、ボルトを外す。
チェンバを支えておきながらスペーサを取り外す(図 19)。
希望の刈り高にチェンバを合わせ、その刈り高の穴とスロットにスペーサを通す(図 20)。
プレートとスペーサを整列させる。
ボルトを仮止め(指締め)する。
各サイドについて、ステップ - の作業を行う。
全部のボルト(3本)を 41 N·m (4.2 kg.m = 30 ft-lb)にトルク締めする。必ず、前のボルトを先に締めること。
Note: 刈高を大きく変更する場合(38 mm 以上、例えば、31 mm から 70 mm に変更する場合)には、一度に変更せずに二段階に分けて変更しないとうまく変更できないことがあります。
駐車ブレーキの性能を最大限に発揮させるために、実際の使用前にブレーキの「慣らし掛け」をおこなってください。前進走行速度を、6.4km/h (後退速度と同じ) にセットします(8枚のスペーサを全部刈り込み速度コントロールの上側へ移動)。エンジンをハイアイドルにセットし、刈込速度コントロールを入れた状態で、ブレーキを15秒間踏み込みます。同様に、全速力で後退走行した状態でブレーキを15秒間踏み込みます。これを5回繰り返します。前進1回、後退1回の後、1分間の休憩をはさんでください;駐車ブレーキの調整を参照。
以下の場合には、エンジンを始動する前に燃料システムのエア抜きを実施する必要があります:
新車を初めて始動する時。
燃料切れでエンジンが停止した後に再始動する時
燃料系統の整備作業、例えばフィルタ交換、セパレータの洗浄などを行った後
軽油は条件次第で簡単に引火・爆発する。発火したり爆発したりすると、やけどや火災などを引き起こす。
燃料補給は必ず屋外で、エンジンが冷えた状態で行う。こぼれた燃料はふき取る。
燃料タンク一杯に入れないこと。給油は燃料タンクの首の根元から 6-13 mm 程度下までとする。これは、温度が上昇して燃料が膨張したときにあふれないように空間を確保するためである。
燃料取り扱い中は禁煙を厳守し、火花や炎を絶対に近づけない。
安全で汚れのない認可された容器で保存し、容器には必ずキャップをはめること。
平らな場所に駐車し、駐車ブレーキを掛け、キーを OFF にし、燃料タンクに半分以上の燃料が残っていることを確認する。
フードを開ける。
12mmのレンチを使って、燃料噴射ポンプ(図 21)についているエア抜きねじを開く。
始動キーを ON 位置に回す。電動燃料ポンプが作動を開始し、エア抜きねじの周囲からエアが漏れ出てくるのが確認される。ねじから燃料が連続的に流れるのが見えるまでキーを ON 位置に保持します。
エア抜きねじを締め付け、始動キーを OFF 位置に戻す。
Note: 通常は、上記のエア抜き操作でエンジンが始動できるようになります。始動できない時は、噴射ポンプとインジェクタの間にエアが入っている可能性があります;燃料インジェクタからのエア抜きを参照してください。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
インタロックスイッチは安全装置であり、これを取り外すと予期せぬ人身事故が起こり得る。
安全インタロックスイッチをいたずらしないこと。
作業前にインタロックスイッチの動作を点検し、不具合があれば作業前に交換修理する。
本機には、電気系統にインタロックスイッチが組み込まれています。運転席を離れるとトラクションユニットまたは PTO を停止させます。PTO スイッチが OFF になっていて走行ペダルを踏み込んでいなければ、立ち上がってもエンジンは停止しませんが、運転席を離れる場合には、エンジンを停止させる習慣をつけるようにしてください。
平らな場所に駐車し、カッティングユニットを降下させ、エンジンを停止し、駐車ブレーキを掛ける。
走行ペダルを踏み込む。始動キーを ON 位置に回す。
Note: クランキングする場合はインタロックスイッチが故障している。必ず運転前に修理を済ませるようにする。
始動キーをON位置に回し、エンジンを始動し、運転席から立ち上がり、PTOスイッチをON位置にする。
Note: PTOが回転を開始しなければ正常。PTOが作動する場合はインタロックスイッチが故障している。必ず運転前に修理を済ませるようにする。
駐車ブレーキを掛け、始動キーをON位置に回し、エンジンを始動し、走行ペダルをニュートラル以外の位置に動かす。
Note: インフォセンターに「走行が許可されません」と表示され、マシンが走行を開始しなければ正常。マシンが動き出す場合はインタロックシステムが故障している。必ず運転前に修理を済ませるようにする。
PTO を入れてエンジンの始動動作を行。
Note: クランキングする場合はインタロックスイッチが故障している。必ず運転前に修理を済ませるようにする。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
ブレード回転スイッチを OFF にしてからおよそ 5 秒以内にカッティングデッキのブレードが完全に停止する必要があります。
Note: ブレードが物を跳ね飛ばしたり、ほこりを巻き上げたりしないよう、この点検はきれいに刈り込んだターフの上または平らな床の上で行ってください。
刈込ブレードから少なくとも 6m 離れた位置に人を立たせて、ブレードの動きを観察するようにしてください。
カッティングデッキのスイッチを切ってからブレードが完全に停止するまでに掛かった時間を計ります。
Note: 停止に要する時間が 7 秒以上の場合は、ブレーキバルブの調整が必要です。この調整は、弊社代理店に依頼してください。
草の状態に関係なく、非常に効率よく草を立たせ、刈りかすをきれいに分散させます。立ち上げをより強く(あるいは弱く)、また排出速度をより強く(あるいは弱く)したい場合には、他のブレードの使用を考える。
特徴: ほとんどの条件で効率よく草を立たせ、刈りかすをきれいに分散させる。
低めの刈高(19-64 mm)で最もよく性能を発揮する。
特徴:
刈り高を低くしても、刈りかすが均一に散る。
刈りかす左側へ片寄る傾向が抑えられるので、バンカーやフェアウェイの周りがきれいに見える。
密集した芝で刈り高が低い方が小さなパワーで刈れる。
高めの刈高(70-102 mm)で最もよく性能を発揮する。
特徴:
上昇気流も排出速度も大きい。
密度の低い芝生や柔らかい芝生で刈り高を高くしたときに、芝草をしっかりと立たせる。
濡れてくっつきやすくなった刈りかすを効率良く排出し、デッキが詰まりにくい。
運転に大きなパワーを必要とする。
刈りかすが左側へ片寄る傾向が強いので、刈り高が低いと刈りかすが畝状にたまりやすい。
ハイリフトブレードでの刈り込みにマルチングバッフルを使用してはならない。ブレードが折れて人身事故にいたる危険がある。
落ち葉のマルチングに最高の性能を発揮するように設計されているブレード。
特徴: 落ち葉のマルチングに最適
このマシンには故障診断用ランプが付いており、電気系統の異常を探知するとそれを知らせます。故障診断ランプはインフォセンター(表示画面の上)についています(図 22)。マシンが適切に作動している場合には、キースイッチをON/RUN位置にすると、コントローラの診断ランプが短時間点灯し、ランプが正常に作動していることを示します。アドバイスメッセージが表示されると、ランプが点灯してメッセージがあることを知らせます。故障メッセージが表示された場合にはランプが点滅し、その故障が解消されるまで点滅を続けます。
コンディションに合わせてカッティングユニットのカウンタバランス(ユニットを浮かす力)を調整することができます。
平らな場所に駐車し、カッティングデッキを下降させ、エンジンキーをOFF 位置にし、駐車ブレーキを掛ける。
始動スイッチを RUN 位置に回す。
インフォセンターの「設定メニュー」にて、下へスクロールすると「カウンタバランス(Counterbalance)」があります。
右ボタンで「カウンタバランス」を選択し、低、中、高の3種類から設定を選んでください。
Note: 調整が終わったら試運転を行い、新しい設定で希望通りの刈り込みができていることを確認してください。設定の変更によって刈高が変化する場合があります。
アングルセイルブレード | ハイリフトパラレルセイルブレード(マルチングバッフルと同時に使用しないこと) | マルチングバッフル | ローラスクレーパ | |
芝生の刈り込み:刈高 19-44 mm | ほとんどの場合に推奨 | 密度の低いまたはまば らな草地で使用可能 | 寒地型の芝草を少なくとも週 3 回刈る (草丈の1/3 以上を切 り込まない)場合に刈りかすの分散をきれいにする。ハイリフト平行セイルブレードには使用しないこと | ローラに刈りかすがこびりつく、刈りかすが広く平らにかたまって残るなどの場合にはいつでも使用してよい;スクレーパを使うとかえってこびりつきがひどくなる場合がある。 |
芝生の刈り込み:刈高 50-64 mm | 密度の高いまたはよく 繁茂した草地に推奨 | 密度の低いまたはま ばらな草地に推奨 | ||
芝生の刈り込み:刈高 70-100 mm | よく茂った草地で使用 可能 | ほとんどの場合に推奨 | ||
落ち葉のマルチング | マルチングバッフルの使用を推奨 | 使用禁止 | コンビネーションセイルまたはアングルセイルとのみ使用可能 | |
長所 | 低い刈高で刈りかすを均等に分散。バンカーやフェアウェイまわりでの仕上がりがきれい。パワー消費が少ない | 草をしっかり立たせ、排出力も強い。密度の低いまばらなターフを高い刈高で刈り込むことができる。ぬれてベタつく刈りかすも効率よく排出する。 | 用途により、刈りかすの分散をきれいにし刈り上がりを美しく見せることができる。落ち葉のマルチングに非常に効果がある。 | ローラへの刈りかすのこびりつきを減らす。 |
短所 | 刈高が高いと十分に草を立たせられない;草がぬれているとデッキ裏側にこびりついて刈り上がりが悪くなりパワー消費も増える。 | 用途によってはパワー消費が大きくなる。旺盛に成長した草を低く刈ると刈りかすがうね状にあつまる傾向が出る。マルチングバッフルと一緒に使用しないこと。 | 一度に大量の草を処理しようとするとデッキ内部に「たまり」を作る。 |
オーナーやオペレータは自分自身や他の安全に責任があり、オペレータやユーザーの注意によって物損事故や人身事故を防止することができます。
作業にふさわしい服装をし、安全めがね、長ズボン、頑丈で滑りにくい安全な靴、および聴覚保護具を着用してください。長い髪は束ねてください。垂れ下がるような装飾品は身に着けないでください。
この機械を運転する時は常に十分な注意を払ってください。運転中は運転操作に集中してください;注意散漫は事故の大きな原因となります。
疲れている時、病気の時、アルコールや薬物を摂取した時は運転しないでください。
絶対に人を乗せないでください。また、作業中は周囲から人やペットを十分に遠ざけてください。
運転は、穴や障害物を確認できる十分な照明のもとで行ってください。
エンジンを掛ける前に、全部の駆動装置がニュートラルであること、駐車ブレーキが掛かっていることを確認し、運転席に着席してください。
回転部に手足を近づけないよう注意してください。また排出口の近くにも絶対に人を近づけないでください。
バックするときには、足元と後方の安全に十分な注意を払ってください。
見通しの悪い曲がり角や、茂み、立ち木などの障害物の近くでは安全に十分注意してください。
刈り込み中以外は必ずブレードの回転を止めておいてください。
異物をはね飛ばしたときや機体に異常な振動を感じたときにはまずマシンを停止し、キーを抜き取り、各部の動きが完全に止まってからよく点検してください。異常を発見したら、作業を再開する前にすべて修理してください。
旋回するときや道路や歩道を横切るときなどは、減速し周囲に十分な注意を払ってください。常に道を譲る心掛けを。
刈高を変更する時は、必ずカッティングユニットを停止させ、エンジンを止め、キーを抜き取り、可動部が完全に停止するまで待ってください(運転席で刈高を変更できる場合はこの限りでありません)。
排気ガスが充満するような締め切った場所では絶対にエンジンを運転しないでください。
エンジンを掛けたままで絶対に機体から離れないでください。
運転位置を離れる前に(集草バッグを空にする場合や詰まりを除去する場合も):
平らな場所に停車してください。
PTOの接続を解除し、アタッチメントを下降させる。
駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
すべての動作が停止するのを待つ。
落雷の危険がある時には運転しないでください。
この機械を牽引用車両として使用しないでください。
Toro® カンパニーが認めた以外のアクセサリ、アタッチメント、交換パーツを使用しないでください。
POPSは機体から外さないでください。
必ずシートベルトを着用し、緊急時にはシートベルトを迅速に外せるよう練習しておいてください。
頭上の障害物に注意し、これらに衝突しないように注意してください。
ROPS自体に損傷がないか、また、取り付け金具がゆるんでいないか、定期的に十分に点検を行い、万一の際に確実に役立つようにしておいてください。
ROPS が破損した場合は新しいものに交換してください。修理したり改造しての使用はしないでください。
ROPS(横転保護バー)はマシンと一体で使用する重要な安全装置です。
運転時には必ずシートベルトを着用のこと。
斜面はスリップや転倒などを起こしやすく、これらは重大な人身事故につながります。斜面での安全運転はオペレータの責任です。どんな斜面であっても、通常以上に十分な注意が必要です。
斜面については、実地の測定を含めてオペレータ自身が調査を行い、安全に作業ができるかどうかを判断してください。この調査においては、常識を十分に働かせてください。
以下に掲載している斜面での運転上の注意点やその場合の天候条件および場所の条件などを良く読み、作業日当日の現場のコンディションが作業に適当かどうか判断してください。同じ斜面上であっても、地表面の条件が変われば運転条件が変わります。
斜面での発進・停止・旋回は避けてください。急に方向を変えたり急な加速やブレーキ操作をしないでください。旋回は速度を落としてゆっくりと行ってください。
走行、ステアリング、安定性などに疑問がある場合には運転しないでください。
隠れた穴、わだち、盛り上がり、石などの見えない障害は、取り除く、目印を付けるなどして警戒してください。深い芝生に隠れて障害物が見えないことがあります。不整地では機体が転倒する可能性があります。
ぬれ芝、急斜面など滑りやすい場所で運転すると滑って制御できなくなる危険があります。駆動力を失うと、スリップを起こしたりブレーキや舵取りができなくなる恐れがあります。
段差、溝、盛り土、水などの近では安全に十二分の注意を払ってください。万一車輪が段差や溝に落ちたり、地面が崩れたりすると、機体が瞬時に転倒し、非常に危険です。必ず安全距離を確保してください。
斜面に入る前に、安全の判断をしてください。乗用の刈り込み機械で斜面を刈り込むことに危険が感じられる場合は歩行型の機械をお使いください。
斜面では可能なかぎりカッティングユニットを地表面まで下げておいてください。斜面上でカッティングユニットを上昇させると機体が不安定になる恐れがあります。
集草装置などのアタッチメントを取り付けての作業には十分な注意を払ってください。アタッチメントによってマシンの安定性が変わり、安全限界が変わる場合がありますからご注意ください。下り坂では必ずマシンをギアに入れておいてください。下り坂をニュートラルで走行しないでください(ギア駆動式のマシン)。
Important: エンジンを始めて始動するとき、燃料切れによってエンジンが停止したとき、燃料系統の整備作業を行った後では、燃料系統からのエア抜きを行う必要があります。燃料インジェクタからのエア抜きを参照してください。
運転席に座り、ペダルがニュートラル位置となるように走行ペダルから足をはなし、駐車ブレーキが掛かっているのを確認し、スロットルを FAST 位置にセットし、リール回転許可/禁止スイッチが禁止(DISABLE)にセットされているのを確認する。
キーを ON/PREHEAT 位置に回す。
Note: 自動タイマーが作動して、約6秒間の予熱が行われる。
グローランプが消えたら、キーをSTART位置に回す。
スタータモータは15秒間以上連続で作動させないようにすること。エンジンが始動したら、キーから手を離す。
予熱が不足している場合には、キーを一旦 OFF 位置に戻し、もう一度 ON/PREHEAT 位置に回す。必要に応じてこの操作を繰り返す。
エンジンが温まるまで、低速で暖機運転する。
すべてのコントロールをニュートラルに戻し、駐車ブレーキを掛け、スロットルをローアイドルにしてエンジンの回転速度を下げる。
Important: 高負荷で運転した後は、エンジンを停止させる前に5 分間程度のアイドリング時間をとってください。これを怠るとターボチャージャ付きのエンジンではトラブルが発生する場合があります。
キーを OFF 位置に回してキーを抜き取る。
実際に芝刈りを始める前に、安全な場所で運転操作に十分慣れておいてください。エンジンの始動と停止、前進走行と後退走行、カッティングデッキの回転、停止、昇降動作などを十分に練習してください。操作に慣れてきたら、斜面の上り下りや速度を変えての運転も練習しましょう。
一度に切り取る長さは 25 mm 以内に抑えましょう。草丈の1/3 以上は刈り取らないのが原則です。成長期の密生している芝生では刈り高設定をさらに一目盛り上げる必要があるかもしれません。
始動キーをON位置に回し、エンジンを始動し、運転席から立ち上がり、スロットルをFAST位置にします。リール回転スイッチを回転許可にし、ジョイスティックでカッティングデッキを降ろせば刈り込みが始まります。走行ペダルを前進側に踏み込めば刈り込みが始まります。
Note: 高負荷で運転した後は、エンジンを停止させる前に5 分間程度のアイドリング時間をとってください。これを怠るとターボチャージャにトラブルが発生する場合があります。
鋭利な刃は、芝草を引き裂いたり引きちぎったりせずにきれいな刈り込みができます。鋭利でない刃は、芝草を引き裂いたり引きちぎったりするのできたない刈り込みになります。また、芝草の生長に悪影響を与え、芝草が病害などにかかりやすくもなります。ブレードが適切な状態であり、セールの形状が完全であることを確認してください。
各カッティングユニットのチェンバが良好な状態であることを確認してください。チェンバの構成部分に曲がりや凹みがある場合は修復して、ブレードとチェンバとの間に正しい距離を確保してください。
きれいな刈りあがりを維持するために、刈り込みデッキの裏側をきれいに洗浄してください。刈りかすがこびりつくと、刈り込みの性能が十分に発揮されなくなります。
芝刈りが終ったらリール回転スイッチを回転禁止とし、カッティングユニットを移動走行位置に上昇させます。刈り込み/移動走行切り替えレバーを移動走行にセットしてください。狭い場所を通り抜ける時、カッティングユニットをぶつけて損傷しないよう十分注意してください。斜面での運転には最大の注意を払ってください;斜面での安全確保を参照。
火災防止のため、カッティングユニット、マフラー、エンジンの周囲に、草や木の葉、ホコリなどが溜まらないようご注意ください。オイルや燃料がこぼれた場合はふき取ってください。
カッティングユニットを上昇位置にして機械から離れる場合、ロック装置がある場合には、必ずユニットをロックしてください。
閉めきった場所に本機を保管する場合は、エンジンが十分冷えていることを確認してください。
格納保管中やトレーラで輸送中は、燃料バルブ装着車ではバルブを閉じておいてください。
ガス湯沸かし器のパイロット火やストーブなど裸火や火花を発するものがある近くでは、絶対に機械や燃料容器を保管・格納しないでください。
各部品が良好な状態にあること、ボルトナット類、特にブレード取り付け用のボルト類に問題がないか常に点検してください。
必要に応じてシートベルトの清掃と整備を行ってください。
読めなくなったステッカーは貼り替えてください。
トレーラやトラックに芝刈り機を積み降ろすときには安全に十分注意してください。
積み込みには、機体と同じ幅のある歩み板を使用してください。
車体が落下しないように確実に固定してください。
緊急時には、油圧ポンプについているバイパスバルブを開いて本機を前進方向に牽引または押して移動することができます。
Important: 牽引または押して移動する時の速度は、3-4.8 km/h 未満としてください。これ以上の速度ではトランスミッションを破損する恐れがあります。本機を押して或いは引いて移動させる場合には、必ずバイパスバルブを開く必要があります。
ハイドロスタットの左側にあるバイパスバルブを探し出す(図 25)。
ボルトを 1.5 回転ゆるめると内部でバイパスが形成される。
Note: これにより、トランスミッションを破損することなく機械を押して移動できるようになる。
牽引移動を開始する。
緊急移動が終了したらバイパスバルブを閉じる。バルブを 11 N·m (7.2 kg.m=8 ft-lb)にトルク締めする。
Important: エンジンを掛ける前に、必ずバイパスバルブが閉じていることを確認してください。バイパスバルブを開いたままでエンジンを回転させるとトランスミッションがオーバーヒートします。
Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用開始後最初の 1 時間 |
|
使用開始後最初の 8 時間 |
|
使用開始後最初の 10 時間 |
|
使用開始後最初の 50 時間 |
|
使用するごとまたは毎日 |
|
50運転時間ごと |
|
100運転時間ごと |
|
150運転時間ごと |
|
200運転時間ごと |
|
250運転時間ごと |
|
400運転時間ごと |
|
800運転時間ごと |
|
長期保管前 |
|
2年ごと |
|
Important: エンジンの整備に関しての詳細は、付属のエンジンマニュアルを参照してください。
このページをコピーして使ってください。
点検項目 | 第 週 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
インタロックの動作を点検する。 | |||||||
ブレーキの動作を確認する。 | |||||||
エンジンオイルの量を点検 | |||||||
燃料・水セパレータの水抜き | |||||||
エアフィルタの状態インジケータの表示を確認する | |||||||
ラジエターとスクリーンの汚れ | |||||||
エンジンからの異常音がないか点検する。1 | |||||||
運転操作時の異常音 | |||||||
油圧オイルの量を点検する | |||||||
油圧フィルタ整備インジケータを点検する。2 | |||||||
油圧ホースの磨耗損傷を点検 | |||||||
オイル漏れなど | |||||||
タイヤ空気圧を点検する | |||||||
計器類の動作を確認する。 | |||||||
刈高の調整具合を点検する | |||||||
刈り込みブレードの状態を点検する。 | |||||||
グリスアップ必要個所の点検3 | |||||||
塗装傷のタッチアップ | |||||||
1. 始動困難、大量の煙、咳き込むような走りなどが見られる場合はグロープラグと噴射ノズルを点検する。 2. エンジンを始動し、オイルが通常の作動温度に達した状態で点検する。 3. 車体を水洗いしたときは整備間隔に関係なく直ちにグリスアップする。 |
点検担当者名: | ||
内容 | 日付 | 記事 |
1 | ||
2 | ||
3 | ||
4 | ||
5 | ||
6 | ||
7 | ||
8 |
Note: www.Toro.com から、この機械に関する配線図と油圧回路図をダウンロードすることができます。弊社ホームページからマニュアルへのリンクをご活用ください。
調整、清掃、修理、車両を離れる前に以下を行ってください:
平らな場所に駐車する。
スロットルスイッチを低速アイドル位置にセットする。
カッティングユニットを停止させる。
カッティングユニットを下降させる。
走行ペダルがニュートラルになっていることを確認する。
駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
すべての動作が停止するのを待つ。
保守作業は、各部が十分冷えてから行う。
カッティングユニットを上昇位置にして機械から離れる場合、ロック装置がある場合には、必ずユニットをロックしてください。
可能な限り、エンジンを回転させながらの整備はしないでください。可動部に近づかないでください。
必要に応じ、ジャッキスタンドなどで機体を確実に支えてください。
機器類を取り外すとき、スプリングなどの力が掛かっている場合があります。取り外しには十分注意してください。
ジャッキアップ用のポイント:
機体の前側:各前輪の内側のアクスルチューブの下にある四角いパッド(図 26)。
機体の後側:後アクスルの四角いアクスルチューブ。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
50運転時間ごと |
|
通常の使用条件では、ここに掲載されている時間間隔で、全てのフィッティングおよびブッシュにリチウム系 No. 2 グリスを注入してください。車体を水洗いしたときは整備間隔に関係なく直ちにグリスアップしてください。
グリスアップ箇所は以下の通りです:
ポンプ駆動シャフトのUジョイント(3ヶ所)ー 図 27
昇降アームのシリンダ(各カッティングユニットの2ヶ所)ー 図 28
昇降アームのピボット(各アームに1ヶ所)ー 図 28
カッティングユニットのキャリアフレームのピボット(各1)ー 図 29
昇降アームのピボットシャフト(各アームに1ヶ所)ー 図 30
後アクスルのタイロッド(2ヶ所)ー 図 31
アクスルステアリングのピボット(1ヶ所)ー 図 32
ステアリングシリンダのボールジョイント(2ヶ所)と後アクスル(1ヶ所)ー 図 33
ブレーキペダル(1ヵ所) — 図 34
カッティングユニットのスピンドルシャフトのベアリング(ユニット2台に1ヶ所)ー 図 35
Note: どちらでも使いやすい方のフィッティングを使って構いません。スピンドルハウジングの底(カッティングユニットの下)から少量のグリスがはみ出てくるまでポンプでグリスを注入してください。
後ローラのベアリング(各ユニットに2ヶ所)ー 図 36
Note: 角ローラマウントにあるグリス溝と、角ローラシャフトのグリス穴とを合わせてください。溝と穴をあわせやすいように、ローラシャフトの片側の端部に合印がついています。
エンジンオイルの点検や補充は、エンジンを止めキーを抜き取った状態で行ってください。
エンジンのガバナの設定を変えたり、エンジンの回転数を上げすぎたりしないでください。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
400運転時間ごと |
|
吸気部全体について、リーク、破損、ホースのゆるみなどを点検してください。破損しているエアフィルタは使用しないでください。
エアクリーナのフィルタの整備は、インジケータが赤色になってから行ってください。早めに整備を行っても意味がありません。むしろフィルタを外したときにエンジン内部に異物を入れてしまう危険が大きくなります。
Important: アウトレットバルブが下向き(後ろから見たとき、時計の 5:00 と 7:00 の間になるように)カバーを取り付け、ボディと密着させてください。。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
エンジンにはオイルを入れて出荷していますが、初回運転の前後に必ずエンジンオイルの量を確認してください。
油量は約 5.2 リットル(フィルタ共)です。
以下の条件を満たす高品質なエンジンオイルを使用してください:
必要なAPI規格: CH-4、CI-4 またはそれ以上
推奨オイル: SAE 15W-40(-17.8°C 以上)
他に使用可能なオイル:SAE 10W-30 または 5W-30(全温度帯)
トロのプレミアムエンジンオイル(10W-30 または 5W-30)を代理店にてお求めいただくことができます。
平らな場所に駐車し、エンジンを停止させ、駐車ブレーキを掛けてキーを抜き取る。
エンジンオイルの量を点検する(図 38)。
Important: エンジンオイルの量が常時ゲージの上限と下限との間にあるよう、気をつけて管理してください。オイルの入れすぎもオイルの不足も、エンジンの不調や故障の原因となります。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用開始後最初の 50 時間 |
|
150運転時間ごと |
|
Important: フィルタを締めつけすぎないように注意してください。
クランクケースにオイルを入れる;エンジンオイルについてを参照。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
800運転時間ごと |
|
長期保管前 |
|
燃料系統が汚染された時や、マシンを長期にわたって格納する場合はタンクを空にして内部を清掃してください。タンクの清掃にはきれいな燃料を使用してください。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
400運転時間ごと |
|
劣化・破損状況やゆるみが発生していないかを調べてください。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
400運転時間ごと |
|
燃料タンク内部にある燃料供給チューブには、燃料系統に異物が入るのを防止するスクリーンがついています。必要に応じて、このチューブを外してスクリーンを清掃してください。
Note: この手順は、燃料システムからの通常のエア抜きを行ってもエンジンが始動できないときに行うものです;通常のエア抜きについては、燃料系統からのエア抜きを参照してください。
燃料噴射ポンプの No.1インジェクタノズル(図 41)へのパイプ接続部をゆるめる。
始動キーをON位置に回し、接続部から流れ出 る燃料が泡立たなくなるのを待つ。
エアが抜けて燃料のみが流れ出てくるようになったらキーをOFFに戻す。
パイプをしっかり締め付ける。
残りのノズルについても上記 1 - 4 の手順でエアを抜く。
マシンの整備や修理を行う前に、バッテリーの接続を外してください。バッテリーの接続を外すときにはマイナスケーブルを先に外し、次にプラスケーブルを外してください。接続するときにはプラスを先に接続し、次にマイナスを接続してください。
バッテリーの充電は、火花や火気のない換気の良い場所で行ってください。バッテリーと充電器の接続や切り離しを行うときは、充電器をコンセントから抜いておいてください。また、安全な服装を心がけ、工具は確実に絶縁されたものを使ってください。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
50運転時間ごと |
|
50 運転時間ごとに、以下の要領でバッテリーの整備を行ってください。
バッテリーの状態の点検
バッテリーを洗浄する(必要に応じ)。
Note: 洗浄する場合は、まず重曹と水で全体を洗います。次に真水ですすぎます。
バッテリーケーブルの接続状態を点検する。
充電中は爆発性のガスが発生する。
充電中は禁煙を厳守。バッテリーに火気を近づけない。
Important: バッテリーは常時フル充電状態に維持する。特に氷点下で保管する場合にはこのことを守ってください。
走行ペダルから足をはなしても本機が動きだすようでしたら調整が必要です。調整が必要な場合は、以下の要領で行います:
平らな場所に駐車し、カッティングユニットを下降させ、エンジンを停止させる。
機体をジャッキアップして全部の車輪を床から浮かす;車体をジャッキで持ち上げる場合を参照。落下事故防止のために、ジャッキスタンドや支持ブロックなどを使って機体をサポートする。
ハイドロスタットの右側にあるトラクション調整カムのロックナットをゆるめる(図 45)。
トラクション調整カムの最終調整は、エンジンを回転させながら行う必要がある。危険を伴う作業であるから、
マフラーなどの高温部分や回転部、可動部に顔や手足を近づけぬよう十分注意すること。
始動キーをON位置に回し、エンジンを始動し、車輪の回転が止まるところまで六角カムを回す。
ロックナットを締めて調整を固定する。
キーを OFF 位置に回し、ジャッキスタンドを外して機体を床面に降ろす。
試験運転で調整(クリーピングがなくなっていること)を確認する。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
800運転時間ごと |
|
ハンドルを操作して後輪を真っ直ぐ前に向ける。
各タイロッド(図 46)の端についているジャムナットをゆるめる。
Note: タイロッド外側に溝が切ってあるところのねじは左ねじですから注意してください。
レンチ用スロットを利用して、タイロッドを回転させる。
後輪の前と後ろで、左右のタイヤの中央線間距離を測る(アクスルの高さ位置で計測)。
Note: 後ホイールの前側で測定した距離が、後側での測定よりも 6 mm 小さければ適正である。
必要に応じてこの調整操作を繰り返す。
冷却液を飲み込むと中毒を起こす;冷却液は子供やペットが触れない場所に保管すること。
高温高圧の冷却液を浴びたり、高温のラジエター部分に触れたりすると大火傷をする恐れがある。
エンジン停止後、少なくとも15分間程度待って、エンジンが冷えてからキャップを開けること。
キャップを開けるときはウェスなどを使い、高温の水蒸気を逃がしながらゆっくりと開けること。
マシンを運転するときには、必ず所定のカバーを取り付けておくこと。
手、指、衣服などを、ファンやベルトに近づけないように注意すること。
保守作業を行う前にエンジンを停止し、キーを抜き取っておくこと。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
冷却液は水とエチレングリコール不凍液の 50/50 混合液です。容量は 9.5 リットルです。
回転中のファンや駆動ベルトは人身事故の原因となる。
マシンを運転するときには、必ず所定のカバーを取り付けておくこと。
手、指、衣服などを、ファンやベルトに近づけないように注意すること。
保守作業を行う前にエンジンを停止し、キーを抜き取っておくこと。
エンジン停止直後にラジエターのキャップを開けると、高温高圧の冷却液が吹き出してやけどを負う恐れがある。
エンジン回転中はラジエターのふたを開けないこと。
キャップを開けるときはウェスなどを使い、高温の水蒸気を逃がしながらゆっくりと開けること。
液量の点検は補助タンクで行う(図 47)。
Note: タンク側面についている2本のマークの間にあれば適正である。
冷却液が不足している場合には、補助タンクに補給する。入れすぎないこと。
補助タンクのキャップを取り付けて終了。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
100運転時間ごと |
|
2年ごと |
|
ブレーキペダルの「遊び」(図 51)が 2.5 cm以上となったり、強く踏み込まないとブレーキの効きが悪いと感じられるようになったら、調整を行ってください。遊びとは、ブレーキペダルを踏み込んでから抵抗を感じるまでのペダルの行きしろを言います。
Note: 調整の前と後に、ホイールモータのバックラッシュ(ギアのガタ)を利用してドラムを前後にゆすり、ドラムが何にも接触していないことを確認してください。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用開始後最初の 8 時間 |
|
100運転時間ごと |
|
万一、油圧オイルが体内に入ったら、直ちに専門医の治療を受けてください。万一、油圧オイルが体内に入った場合には、この種の労働災害に経験のある施設で数時間以内に外科手術を受ける必要がある。
油圧装置を作動させる前に、全部のラインコネクタが適切に接続されていること、およびラインやホースの状態が良好であることを確認すること。
油圧のピンホールリークやノズルからは作動油が高圧で噴出しているので、絶対に手などを近づけない。
リークの点検には新聞紙やボール紙を使う。
油圧関係の整備を行う時は、内部の圧力を確実に解放する。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
油圧オイルタンクに約 56.7 リットルの高品質油圧オイルを満たして出荷しています。推奨オイルの銘柄を以下に示します:
Toro プレミアムオールシーズン油圧作動液 (18.9 リットル缶または208 リットル缶)。パーツカタログまたは Toro 代理店でパーツ番号をご確認ください。) |
代替製品: Toro のオイルが入手できない場合は、以下に挙げる特性条件および産業規格を満たすオイルを使用することができます。合成オイルの使用はお奨めできません。オイルの専門業者と相談の上、適切なオイルを選択してください:
Note: 信頼のおけるメーカーの製品以外はお使いにならないでください。不適切なオイルの使用による損害については弊社は責任を持ちかねます。
高粘度インデックス/低流動点アンチウェア油圧作動液, ISO VG 46 | |||
物性: | |||
粘度, ASTM D445 | cSt @ 40°C 44 - 48cSt @ 100°C 7.9-8.5 | ||
粘性インデックス ASTM D2270 | 140-160 | ||
流動点, ASTM D97 | -37°C--45°C | ||
産業規格: | |||
ヴィッカース I-286-S (品質レベル), ヴィッカース M-2950-S(品質レベル), デニソン HF-0 |
Important: ISO VG 46 マルチグレードオイルは、広い温度範囲で優れた性能を発揮します。通常の外気温が高い(18 ℃- 49 ℃) 熱帯地方では、ISO VG 68 オイルのほうが適切と思われます。
プレミアム生分解油圧オイル — Mobil EAL EnviroSyn 46H
Important: Mobil EAL EnviroSyn 46H は、トロ社がこの製品への使用を認めた唯一の合成生分解オイルです。このオイルは、トロ社の油圧装置で使用しているエラストマーに悪影響を与えず、また広範囲な温度帯での使用が可能です。このオイルは通常の鉱物性オイルと互換性がありますが、十分な生分解性を確保し、オイルそのものの性能を十分に発揮させるためには、通常オイルと混合せず、完全に入れ替えて使用することが望まれます。この生分解オイルは、モービル代理店にて 19 リットル缶または208リットル缶でお求めになれます。
Note: 多くの油圧オイルはほとんど無色透明であり、そのためオイル洩れの発見が遅れがちです。油圧オイル用の着色剤(20ml 瓶)をお使いいただくと便利です。1瓶で 15-23 リットルのオイルに使用できます。パーツ番号は 44-2500。ご注文は Toro 代理店へ。
平らな場所に駐車し、刈り込みデッキを下降させ、キーをOFF 位置にする。
油圧オイルの量を点検する(図 55)。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
800運転時間ごと |
|
2年ごと |
|
オイルが汚染されてしまった場合は油圧系統全体を洗浄する必要がありますので弊社代理店にご連絡ください。汚染されたオイルは乳液状になったり黒ずんだ色なったりします。
キーを OFF 位置に回し、フードを開く。
タンク(図 56)の下についているフィッティングの下に、オイルを受ける大型の容器を置く。
フィッティングからホースを外し、流れ出すオイルを容器に受ける。
オイルが全部流れ出たらホースを元通りに接続する。
油圧オイルタンクに約 56.7 リットルの油圧オイルを入れる;油圧オイルの交換を参照。.
Important: 指定された銘柄のオイル以外は使用しないでください。他のオイルを使用するとシステムを損傷する可能性があります。
タンクにキャップを取り付ける。
キーを ON 位置にしてエンジンを始動し、すべての油圧機器を操作して油圧オイルをシステム全体に循環させ、オイル漏れがないか点検する。
キーを RUN 位置に回す。
油量を点検し、足りなければディップスティックの FULLマークまで補給する。
Important: 入れすぎないこと。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
800運転時間ごと |
|
インジケータに油圧オイルフィルタの交換時期が表示されます(図 57)。エンジン回転中にこのインジケータを点検したとき、表示が緑色の領域にあれば交換は不要です。表示が赤色の領域に入ったら、油圧フィルタを交換してください。
Important: 純正品以外のフィルタを使用すると関連機器の保証が適用されなくなる場合があります。
平らな場所に駐車し、刈り込みデッキを下降させ、キーをOFF 位置にし、駐車ブレーキを掛け、キーを抜き取る。
油圧フィルタをふたつとも交換する(図 58)。
キーを ON 位置に回し、エンジンを始動し、約 2 分間運転して内部のエアをパージする。
キーを OFF 位置に回し、オイル漏れがないか点検する。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
異常を発見したら必ず運転を行う前に修理してください。
高圧で噴出する作動油は皮膚を貫通し、身体に重大な損傷を引き起こす。
油圧を掛ける前に、油圧ラインやホースに傷や変形がないか接続部が確実に締まっているかを確認する。
油圧のピンホールリークやノズルからは作動油が高圧で噴出しているので、絶対に手などを近づけない。
リークの点検には新聞紙やボール紙を使う。
油圧関係の整備を行う時は、内部の圧力を確実に解放する。
万一、噴射液が体内に入ったら、直ちに専門医の治療を受ける。
油圧回路の油圧試験を実施できるように、テストポートがあります必要に応じToro代理店にご相談ください。
以下に油圧マニホルドにあるソレノイドの機能を示します。各機能ともソレノイドに通電したときに行われます。
ソレノイド | 機能 |
---|---|
PRV2 | 刈り込み回路(前) |
PRV1 | 刈り込み回路(後) |
PRV | カッティングデッキの昇降 |
S1 | カッティングデッキ下降 |
S2 | カッティングデッキ下降 |
前ローラに磨耗や過剰なガタ、固着などが発生していないか点検してください。これらの症状が見られたら、ローラの整備を行うか、必要部材の交換を行ってください。
第一のベアリングをローラハウジングに押し込む(図 61)。アウターレースのみを押すか、インナーレースとアウターレースを均等に押すかする。
スペーサを入れる(図 61)。
第二のベアリングをローラハウジングに入れる(図 61);このときは、インナーレースがスペーサに接触するまで、インナーレースとアウターレースを均等に押す。
ローラアセンブリをカッティングユニットのフレームに組み付ける。
ローラアセンブリとカッティングユニットのローラ取り付けブラケットとの間の隙間が 1.5 mm 未満となっていることを確認する。隙間が 1.5 mm を超えている場合には、直径 ⅝" のワッシャを必要なだけはさんで隙間を埋める。
Important: ローラアセンブリ取り付け時に 1.5 mm を超える隙間を残すと、ベアリングの側面に負荷がかかってベアリングが早期に破損する可能性があります。
取り付けボルトを 108N·m(11kg.m = 80ft-lb) にトルク締めする。
磨耗の進んだブレードや破損したブレードは、回転中にちぎれて飛び出す場合があり、これが起こるとオペレータや周囲の人間に多大の危険を及ぼし、最悪の場合には死亡事故となる。
ブレードが磨耗や破損していないか定期的に点検すること。
ブレードを点検する時には安全に十分注意してください。ブレードをウェスでくるむか、安全手袋をはめ、十分に注意して取り扱ってください。ブレードは研磨または交換のみ行い、たたいて修復したり溶接したりしないでください。
複数のブレードを持つ機械では、1つのブレードを回転させると他も回転する場合がありますから注意してください。
刈り込みデッキは、刈高 50 mm、ブレードのレーキ設定 7.9 mm に設定して出荷されています。また、左右の刈高の差が、± 0.7mm の範囲になるように設定されています。
刈り込みデッキは、ブレードが当たってもチェンバに変形が発生しない強度を持っています。しかし、硬いものがぶつかった後には、ブレードに破損が発生していないか、また、ブレードの回転面に狂いが発生していないか、必ず点検してください。
デッキから油圧モータを外し、カッティングデッキをトラクタから外す。
ホイストを使うか、2人がかりで、デッキを平らなテーブルの上に載せる。.
ブレードの片方の端にマジックなどで印をつける。以後、高さの点検はすべてこの印のついた側で行う。
ブレードの印の付いているほうの端部を12時の位置(車両進行方向)に向け(図 62)、作業台の表面からブレードの切っ先までの高さを測定する。
印の付いている端部を3時の位置と9時の位置に向けて(図 62)それぞれ高さを測定する。
12時位置での測定値を、刈り高の設定値と比較する。差が 0.7 mm 以内であれば適正とする。3 時および9 時位置での高さが、12時位置での高さよりも 1.6-6.0 mm 高く、3 時および9 時位置での相互の高さの差が 1.6-6.0 mm 以内であれば適正である。
Note: 上記の範囲から外れている場合には、ブレード回転面の調整へ進む。
まず前を調整する(1度に1つのブラケットを調整する)。
刈り高ブラケット(前、左、右のうち1つ)をデッキのフレームから外す(図 63)。
デッキフレームとブラケットとの間に厚さ 1.5mm または 0.7mm のシム、場合によってはこれらの両方を挿入して、希望する刈高を達成する (図 63)。
余ったシムを刈り高ブラケットの下に入れ、刈り高ブラケットをデッキのフレームに取り付ける。
ソケットヘッドボルト/スペーサとフランジナットを固定する。
Note: ソケットヘッドボルトとスペーサとは、デッキフレームの内側に落ちないようにねじ山用の接着剤で接着しています。
12時位置での高さを測定し、必要に応じて調整を行う。
左右の刈り高ブラケットの両方ともに調整が必要か、片方のみの調整でよいか判断する。3 時位置または 9 時位置が、新しい前位置の高さよりも 1.6-6.0 mm 高い場合には、その側での調整は不要である。反対側の高さを調整して、正しい側の高さ(1.6-6.0 mm)の範囲になるようにする。
ステップ1~3を繰り返して、左右の刈高ブラケットを調整する。
キャリッジボルトとフランジナットを固定する。
もう一度、12時、3時、9時位置で高さの測定を行って確認する。
ブレードが堅いものに当たった、バランスが取れていない、磨耗した、曲がったなどの場合には新しいものと交換する必要があります。安全を確保し、適切な刈りを行うために、ブレードは必ず Toro 社の純正品をお使いください。他社のブレードを使用すると危険な場合がありますから絶対にやめてください。
刈り込みデッキを一番高い位置まで上昇させ、キーを OFF 位置にし、駐車ブレーキを掛ける。刈り込みデッキが落下しないように支持ブロックでサポートする。
ぼろきれや厚いパッドの入った手袋を使ってブレードの端部をしっかり握る。スピンドルのシャフトからブレードボルト、芝削り防止カップ、ブレードを取り外す(図 64)。
ブレードを取り付ける時は、セール(立ち上がっている部分)がカッティングデッキの天井を向くように取り付け、芝削り防止カップをつけてブレードボルトで固定する(図 64)。各ブレードボルトを 115-149 N·m(11.8-15.2 kg.m = 85-110 ft-lb)にトルク締めする。
刈り込みデッキを一番高い位置まで上昇させ、キーを OFF 位置にし、駐車ブレーキを掛ける。
刈り込みデッキが落下しないように支持ブロックでサポートする。
ブレードの切っ先を注意深く観察、特に、直線部と曲線部が交わる部分をよく観察する(図 65)。
Note: この、直線部と曲線部の交差域は、砂などによる磨耗が進みやすい部分なので、機械を使用する前によく点検することが必要である。
磨耗が進んでいる場合(図 65)には、ブレードを交換する;ブレードの取り外しと取り付けを参照。
ブレードの磨耗を放置すると、ブレードのセール部と平坦部との間に割れ目が発生する(図 64)。この割れ目が拡大すると、最終的にはブレードがちぎれてハウジングの下から飛び出し、これがオペレータや周囲の人に重大な人身事故となる。
ブレードが磨耗や破損していないか定期的に点検すること。
磨耗したり破損したりしたブレードは必ず交換する。
全部のブレードの切っ先を丁寧に点検する。切っ先が鈍くなっていたり欠けていたりした場合には研磨する。研磨は刃先の上面だけに行い、刃の元々の角度を変えずに刃先を鋭利にする(図 66)。
刃先に摩耗や欠けがある場合には研磨するが、研磨は刃先の上面だけに行い、刃の元々の角度を変えないように十分注意する(図 66)。
Note: ブレードの左右を均等に削れば、バランスを狂わすことなく研磨を行うことができる。
ブレードが真っ直ぐか曲がっているかを点検するには、平らな面において端部を観察する。
Note: ブレードを平面に置いたとき、両端部が中心部よりもわずかに下がっており、刃部がブレードのヒール部(かかと、後部)よりも下がっているのが正しい形状である。このような形状であれば、切り口がきれいな刈り上がりとなり、エンジンのパワー消費も最小限ですむ。逆に、両端部が中央部よりも高くなっていたり、刃部がヒール部よりも高くなっている場合、そのブレードは変形しているので交換すること。
ブレードを取り付ける時は、セイル(立ち上がっている部分)がカッティングデッキの天井を向くように取り付け、芝削り防止カップをつけてブレードボルトで固定する。各ブレードボルトを 115-150 N·m(12-15 kg.m = 85-110 ft-lb)にトルク締めする。
トラクションユニット、カッティングユニット、エンジンをていねいに洗浄する。
タイヤ空気圧を点検する。全部のタイヤ空気圧を0.83-1.03 bar に調整する。
ボルトナット類にゆるみながいか点検し、必要な締め付けを行う。
グリス注入部やピボット部全部をグリスアップする。余分のグリスやオイルはふき取る。
塗装のはがれている部分に軽く磨きをかけ、タッチアップする。金属部の変形を修理する。
バッテリーとケーブルに以下の作業を行う:
バッテリー端子からケーブルを外す。
Note: バッテリーの接続を外すときには、必ずマイナスケーブルを先に外し、次にプラスケーブルを外してください。接続するときにはいつでも、プラス側を先に接続し、次にマイナス側を接続してください。
バッテリー本体、端子、ケーブル端部を重曹水とブラシで洗浄する。
腐食防止のために両方の端子部にGrafo 112X スキンオーバーグリス(P/N 505-47)またはワセリンを塗る。
電極板の劣化を防止するため、60日ごとに24時間かけてゆっくりと充電する。
エンジンオイルを抜き取り、ドレンプラグをはめる。
オイルフィルタを外して捨てる。新しいオイルフィルタを取り付ける。
新しいエンジンオイルを所定量入れる。
キーを ON 位置に回し、エンジンを始動し、アイドル速度で約 2 分間運転する。
キーを RUN 位置に回す。
燃料タンク,パイプ,フィルタ/水セパレータから燃料をすべて抜きとる。
燃料タンクの内部をきれいな燃料で洗浄する。
燃料系統の接続状態を点検し必要な締め付けを行う。
エアクリーナをきれいに清掃する。
エアクリーナの吸気口とエンジンの排気口を防水テープでふさぐ。
不凍液の量を確認し必要に応じ補給する(保管場所の最低気温を考慮すること)。
カッティングユニットをトラクションユニットから外した場合は、必ずスピンドルの上部にスピンドルプラグを取り付けて、ほこりや水の浸入を防止してください。