保守
注意
適切な保守整備を行わないと車両が故障・破損したり、搭乗者や周囲の人間まで巻き込む人身事故を起こす恐れがある。
マニュアルに記載された作業を行って、マシンをいつも適切な状態に維持することが重要である。
Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。
保守作業時の安全確保
-
清掃、整備、調整等を行う前に以下を行ってください:
-
平らな場所に駐車する。
-
トラクションユニットのエンジンを止め、キーを抜き取り、可動部が完全に停止したのを確認する。
-
タイヤに輪止めを掛ける。
-
保守作業は、各部が十分冷えてから行う。
-
-
このマニュアルに記載されている以外の保守整備作業は行わないでください。大がかりな修理が必要になった時や補助が必要な時は、Toro 正規代理店にご相談ください。
-
油圧ジャッキのみで機体を支えた状態で機体の下に入らないでください;必ずブロックやジャッキスタンドなどで確実に支えてから入ってください。
-
整備作業終了後は、必ずすべてのガード類を確実に取り付けてください。
-
適切な訓練を受けていない人には機械の整備をさせないでください。
-
機器類を取り外すとき、スプリングなどの力が掛かっている場合があります。取り外しには十分注意してください。
-
各部品が良好な状態にあり、ボルトナット類が十分にしまっているか常に点検してください。破損するなどして読めなくなったステッカーは交換してください。
-
安全装置の作動を妨げるようなことや、安全装置による保護を弱めるようなことはしないでください。安全装置が適切に作動するかを定期的に点検してください。
-
大がかりな修理が必要になった時や補助が必要な時は、Toro 正規代理店にご相談ください。
-
機体の改造を行うと、機械の挙動や性能、耐久性などが変化し、そのために事故が起きる可能性があります。このような使い方をすると Toro® の製品保証が適用されなくなります。
推奨される定期整備作業
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
20運転時間ごと |
|
100運転時間ごと |
|
潤滑
グリスアップ
定期的に、全部の潤滑個所にNo.2汎用リチウム系グリスを注入します。
ファンシャフトのベアリング
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
100運転時間ごと |
|
ファンシャフトのベアリング(2 個)のグリスアップを行う(Figure 10)。
Note: 後ろのグリスニップルから注入する時はベルトカバーを外して行います。
キャスタホイール
駆動シャフト
ベルトの整備
ベルトの調整
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
20運転時間ごと |
|
機械を正しく動作させ、無用の磨耗を防止するために、ベルト類は正しく調整してください。また、頻繁に点検してください。
Important: カバーについているボルトナット類は、カバーを外しても、カバーから外れません。全部のボルト類を数回転ずつゆるめてカバーが外れかけた状態にし、それから、全部のボルト類を完全にゆるめてカバーを外すようにしてください。このようにすれば、誤ってリテーナからボルトを外してしまうことがありません。
-
ベルトガードをブロアハウジングに固定しているキャップスクリュ、ワッシャ、ナットを外して、ガードを取り外す(Figure 13)。
Note: ベルトを調整する時は、駆動シャフトを外す必要はありません。
-
ベルトガードを取り外す(Figure 13)。
-
テンショナガイドをブロアのフレームに固定しているキャップスクリュとナットを外す(Figure 14)。
Note: キャップスクリュを外すとベルトがゆるみます。
-
フレームの裏側でベルトテンショナをフレームに固定しているキャップスクリュをゆるめる(Figure 14)。
-
大きなレンチを使ってテンショナを右に回してデカルがテンショナチューブと 15 になるようにする。
-
その状態で揃っているガイドの穴にキャップスクリュを挿入し、ナットで固定する(Figure 14)。
Note: 穴が正確に合わない場合は、ガイドを回して一段階高い穴に合わせ直す。
-
フレームのキャップスクリュを締め付けてテンショナをロックする。
-
ベルトガードをブロアハウジングに取り付ける;キャップスクリュ、ワッシャ、ナットを使用。