整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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この機械は多目的作業用機械であり、専門業務に従事するプロのオペレータが運転操作することを前提として製造されています。この製品は、集約的で高度な管理を受けているゴルフ場やスポーツフィールドの芝生、あるいは商用目的で使用される芝生に対する刈り込み作業を行うことを主たる目的として製造されております。
Important: この機械に本来の性能を発揮させ安全にお使いいただくために、このオペレーターズマニュアルに記載されている内容を十分にご理解ください。適切な講習を受けなかったり、正しい操作方法を守らなかったりすると、けがをする恐れがあります。安全な運転操作や安全確保のためのヒントなどについて、より詳しい情報はこちらへ:www.Toro.com。
整備について、また純正部品についてなど、分からないことはお気軽に弊社代理店またはカスタマーサービスにおたずねください。お問い合わせの際には、必ず製品のモデル番号とシリアル番号をお知らせください。図 1にモデル番号とシリアル番号を刻印した銘板の取り付け位置を示します。いまのうちに番号をメモしておきましょう。
Important: シリアル番号デカルについている QR コード(無い場合もあります)をモバイル機器でスキャンすると、製品保証、パーツその他の製品情報にアクセスできます。
この説明書では、危険についての注意を促すための警告記号(図 2)を使用しております。これらは死亡事故を含む重大な人身事故を防止するための注意ですから、必ずお守りください。
この他に2つの言葉で注意を促しています。重要 は製品の構造などについての注意点を、注はその他の注意点を表しています。
この製品は、関連するEU規制に適合しています; 詳細については、DOC シート(規格適合証明書)をご覧ください。
カリフォルニア州の森林地帯・潅木地帯・草地などでこの機械を使用する場合には、エンジンに同州公共資源法第4442章に規定される正常に機能するスパークアレスタが装着されていること、エンジンに対して森林等の火災防止措置をほどこされていることが義務づけられており、これを満たさない機械は、第4442章または4443章違犯となります。
エンジンの保守整備のため、および米国環境保護局(EPA)並びにカリフォルニア州排ガス規制に関連してエンジンマニュアルを同梱しております。エンジンマニュアルはエンジンのメーカーから入手することができます。
カリフォルニア州
第65号決議による警告
カリフォルニア州では、ディーゼルエンジンの排気には発癌性や先天性異常などの原因となる物質が含まれているとされております。
バッテリーやバッテリー関連製品には鉛が含まれており、カリフォルニア州では発ガン性や先天性異常を引き起こす物質とされています。取り扱い後は手をよく洗ってください。
米国カリフォルニア州では、この製品を使用した場合、ガンや先天性異常などを誘発する物質に触れる可能性があるとされております。
各製品のDOC シート(規格適合証明書)に記載されている CE キットを取り付けることにより、本機は CEN 規格 ANSI B71.4-2017 および ENISO 5395:2013 安全規格に適合する製品となります。
この機械は手足を切断したり物をはね飛ばしたりする能力があります。重大な人身事故を防ぐため、すべての注意事項を厳守してください。
この機械は本来の目的から外れた使用をすると運転者本人や周囲の人間に危険な場合があります。
エンジンを始動する前に必ずこのオペレーターズマニュアルをお読みになり、内容をよく理解してください。
この機械を運転する時は常に十分な注意を払ってください。運転中は運転操作に集中してください;注意散漫は事故の大きな原因となります。
機械の可動部の近くには絶対に手足を近づけないでください。
ガードなどの安全保護機器が正しく取り付けられていない時は、運転しないでください。
排出口の近くに手足などを近づけないでください。周囲の人や動物を十分に遠ざけてください。
作業場所に子供を近づけないでください。子供に運転させないでください。
運転位置を離れる時は、マシンを停止させ、エンジンを止め、キーを抜き取り、各部が完全に停止したのを確認してください。
間違った使い方や整備不良は人身事故などの原因となります。事故を防止するため、以下に示す安全上の注意や安全注意標識のついている遵守事項は必ずお守りください 「注意」、「警告」、および「危険」 の記号は、人身の安全に関わる注意事項を示しています。これらの注意を怠ると死亡事故などの重大な人身事故が発生する恐れがあります。
このオペレーターズマニュアルの他の場所に書かれている注意事項も必ずお守りください。
この機械に搭載されているエンジンは、EPA Tier 4 および EU stage 3b 規制に適合しています。
危険な部分の近くには、見やすい位置に安全ラベルや指示ラベルを貼付しています。破損したりはがれたりした場合は新しいラベルを貼付してください。 |
Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。
運転前に機械のグリスアップを行う;潤滑を参照。
Important: この作業を怠るとマシンに急激な磨耗が発生しますから注意してください。
タイヤ空気圧を点検する;タイヤ空気圧を点検するを参照。
Important: マシンの性能を適切に発揮させ、また質の高い刈り込みを実現するために、すべてのタイヤの空気圧を正しく維持してください。タイヤ空気圧は規定値以下に下げてはならない。
エンジンオイルの量を点検する;エンジンオイルの量を点検するを参照。
油圧オイルの量を点検する;油圧オイルを点検するを参照。
冷却液の量を点検する; 冷却系統を点検する を参照。
プラネタリギアドライブのオイル量を点検する;プラネタリギアオイルの点検を参照。
後アクスルの潤滑油量を点検する;後アクスルオイルの点検を参照。
後アクスルのギアボックスの潤滑油量を点検する;後アクスルギアボックスのオイルの点検を参照。
Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。
マシンを停止させるには、走行ペダルがニュートラル位置に戻るまでペダルを踏む力をゆるめます(図 3)。
2枚のペダルにより左右の車輪を独立で制御し、旋回性能や駐車、斜面での走行性能を高めています。駐車ブレ ーキを掛けるときや移動走行の際にはロックピンで2枚を連結して使用します(図 3)。
ペダルのロック用ラッチを使って2枚のペダルを連結して駐車ブレーキとします(図 3)。
このレバーを下に押してハンドルを適当な位置に調整します; 調整ができたらレバーから手を離すと調整が固定されます(図 3)。
コンソール左側にあるノブを引くと、駐車ブレーキがロックします(図 3)。
駐車ブレーキを掛けるには、ロック用ラッチピンで2枚のペダルを連結し、両方のペダルを踏み込んで、駐車ブレーキ用ノブを引きます。駐車ブレーキを解除するには、ラッチが落ちるまで2枚のペダルを踏み込みます。
キースイッチ(図 4)には3つの位置があります: OFF、ON/PREHEAT、STARTです。
エンジン速度スイッチ(図 4)は、2つのエンジン速度モードを切り換えます。スイッチを軽くたたくと、エンジン速度を100rpmずつ増加または減少させることができます。スイッチの端を押し下げてそのまま保持すると、エンジンは自動的にハイアイドルまたはローアイドルになります。
PTOスイッチ押し込んだ状態(作動)と引き出した状態(停止)の2つの位置があります。PTO ボタンを引くと刈り込みデッキのブレードが回転を開始します。PTO ボタンを押し込むブレードの回転が止まります(図 4)。
芝刈り作業用と移動走行用のモードの切り換えを行います(図 4)。
ハイレンジでは刈り込みデッキは作動しません。ハイレンジとローレンジの切り換えは、デッキを上昇させ、PTO とクルーズコントロールを解除し、走行ベダルをニュートラル位置にセットして、低速走行状態で行ってください。
刈り込みデッキの上昇と下降を行うスイッチです(図 4)。スイッチの前側を押すと下降し、後側を押すと上昇します。刈り込みデッキが降下した状態でマシンを始動する場合には、昇降スイッチを降下側に押してカッティングユニットをフロート刈り込みモードにしてください。
Note: 速度が高速レンジに設定されているとデッキは降下しません。また、エンジンが掛かっているのに着席していない場合には、降下も上昇もできません。キーが ON 位置となっていて、着席しているとデッキは降下します。
クルーズコントロールスイッチは、ペダルを固定して希望走行速度を維持します(図 5)。スイッチ後部を押すとクルーズコントロール機能は解除され、スイッチ中央部はクルーズコントロールスイッチが ON になり、スイッチ前部で希望する走行速度を設定します。
Note: ブレーキペダルを踏み込むか走行ペダルを後退側に軽く踏み込むかするとクルーズコントロールは解除されます。
オプションの電気器具を利用するときの電源です(図 5)。
運転席横の調整レバーを外側に引いて運転席を希望の位置にスライドさせ、その位置でレバーから手を離すと運転席が固定されます(図 6)。
ノブを回してアームレストの角度を調整することができます(図 6)。
背もたれの角度を調整するレバーです(図 6)。
適正に調整できると、インジケータに表示が出ます(図 6)。運転席の高さも調整できます;サスペンションを緑色の範囲で調整してください。
体重調整用のレバーです(図 6)。レバーを引き上げると空気圧が高くなり、押し下げると低くなります。体重ゲージが緑色の範囲に入れば、調整は適切です。
室内空気循環モードと外気導入モードの切り替えを行うスイッチです (図 7)。
エアコンを使用する場合は室内空気循環にセットしてください。
ヒーターやファンを使用する場合は外気導入にセットしてください。
ノブを回してファンの回転速度を調整します(図 7)。
ノブを回してキャブ内の温度を調整します(図 7)。
ワイパーのON/OFFを行います (図 7)。
エアコンのON/OFFを行います (図 7)。
DC 12 V 15 A の電源を供給します(図 7)。
ヘッドライトとテールライトの ON/OFF を行います (図 7)。
点滅灯 (ハザード) ON/OFFを行います (図 7)。
ラッチを上に開くと窓を開けることができます(図 8)。ラッチを押し込むように開くとOPEN位置に固定できます。閉じる時にはラッチを引き出して下げてください。
このラッチを上に開くと後の窓を開けることができます。ラッチを押し込むように開くと窓を開けた状態で固定できます。閉じる時にはラッチを引き出して下げてください(図 8)。
Important: フードを開ける時には、後窓を閉めてください。フードが後窓にぶつかると破損する恐れがあります。
内容 | 図 9 記号 | 寸法または重量 | |
高さ(キャブ搭載) | A | 237 cm | |
高さ(ROPS を立てた状態) | I | 217 cm | |
高さ(ROPS を下げた状態) | K | 173 cm | |
全長 | H | 186 cm | |
収納時の長さ | G | 184 cm | |
刈幅 | |||
全体 | D | 315 cm | |
前カッティングユニット | 137 cm | ||
左右カッティングユニット | 94 cm | ||
前と左又は右カッティングユニット | 226 cm | ||
全幅 | |||
カッティングユニット降下時 | E | 323 cm | |
カッティングユニット上昇時(移動走行) | C | 180 cm | |
ホイールベース | F | 141 cm | |
ホイールトレッド(タイヤの中心から中心まで) | |||
前 | B | 114 cm | |
後 | J | 107 cm | |
地上高 | 15 cm | ||
純重量(キャブを含む) | 2165 kg | ||
純重量(ROPS を含む) | 1922 kg |
Note: 仕様および設計は予告なく変更される場合があります。
トロが認定した各種のアタッチメントやアクセサリがそろっており、マシンの機能をさらに広げることができます。 詳細は弊社の正規サービスディーラ、または代理店へお問い合わせください;弊社のウェブサイト www.Toro.com でもすべての認定アタッチメントとアクセサリをご覧になることができます。
いつも最高の性能と安全性を維持するために、必ずToroの純正部品をご使用ください。他社の部品やアクセサリを御使用になると危険な場合があり、製品保証を受けられなくなる場合がありますのでおやめください。
Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。
子供やトレーニングを受けていない大人には、絶対に運転や整備をさせないでください。地域によっては機械のオペレータに年齢制限を設けていることがありますのでご注意ください。オーナーは、オペレータ全員にトレーニングを受講させる責任があります。
安全な運転操作、各部の操ン方法や安全標識などに十分慣れておきましょう。
エンジンの緊急停止方法に慣れておきましょう。
オペレータコントロールやインタロックスイッチなどの安全装置が正しく機能しているか、また安全カバーなどが外れたり壊れたりしていないか点検してください。これらが正しく機能しない時には機械を使用しないでください。
使用前に必ず、ブレード、ブレードボルト、刈り込みアセンブリの点検を行ってください。バランスを狂わせないようにするため、ブレードを交換するときにはボルトもセットで交換してください。
これから機械で作業する場所をよく確認し、機械に巻き込まれそうなものはすべて取り除きましょう。
燃料の取り扱いに際しては安全に特にご注意ください。燃料は引火性が高く、気化すると爆発する可能性があります。
燃料取り扱い前に、引火の原因になり得るタバコ、パイプなど、すべての火気を始末してください。
燃料の保管は必ず認可された容器で行ってください。
エンジン回転中などエンジンが高温の時には、燃料タンクのふたを開けたり給油したりしないでください。
締め切った場所では燃料の補給や抜き取りをしないでください。
ガス湯沸かし器のパイロット火やストーブなど裸火や火花を発するものがある近くでは、機械や燃料容器を保管・格納しないでください。
燃料がこぼれたら、エンジンを始動せずにマシンを別の場所に動かし、気化した燃料ガスが十分に拡散するまで引火の原因となるものを近づけないでください。
エンジンを始動させる前に、エンジンオイルの量を点検してください;手順はエンジンオイルの量を点検するを参照してください。
エンジンを始動させる前に、冷却系統を点検してください;手順は冷却系統を点検するを参照してください。
エンジンを始動させる前に、油圧系統を点検してください;手順は油圧オイルを点検するを参照してください。
水セパレータの水抜きと異物の除去を行う;ウォーターセパレータの整備:を参照。
燃料容量:79 リットル
Important: 超低イオウ軽油以外の燃料は使用しないでください。イオウ分の多い燃料は、DOC(排ガス酸化触媒)を劣化させ、運転トラブルを発生させ、エンジンの各機器の寿命を縮めます。以下の注意を守らないと、エンジンを破損させる場合があります。
絶対に、ディーゼル燃料の代わりに灯油やガソリンを使わないでください。
絶対に、灯油やガソリンをディーゼル燃料に混入しないでください。
絶対に、内面に亜鉛メッキされている容器で燃料を保管しないでください。
燃料用添加剤を使用しないでください。
セタン値: 45 以上
イオウ含有率 超低イオウ(<15ppm)
ディーゼル燃料の仕様 | 地域 |
ASTM D975 | USA |
No. 1-D S15 | |
No. 2-D S15 | |
EN 590 | EU 諸国 |
ISO 8217 DMX | 米国外 |
JIS K2204 Grade No. 2 | 日本 |
KSM-2610 | 大韓民国 |
不純物のない新しい軽油またはバイオディーゼル燃料を使用してください。
燃料の劣化を避けるため、180日以内に使いきれる程度の量を購入するようにしてください。
気温が -7℃ 以上では夏用燃料(2号軽油)を使用しますが、気温が -7℃ 以下の季節には冬用燃料(1号軽油または1号と2号の混合)を使用してください。
Note: 低温下で冬用ディーゼル燃料を使うと、発火点や流動点が下がってエンジンが始動しやすくなるばかりでなく、燃料の成分分離(ワックス状物質の沈殿)によるフィルタの目詰まりを防止できるなどの利点があります。気温が -7° 以上の季節には夏用燃料を使用する方が、燃料ポンプの寿命を延ばします。
この機械はバイオディーゼル燃料を混合したB20燃料(バイオディーゼル燃料が20%、通常軽油が80%)を使用することができます。
イオウ含有率 超低イオウ(<15ppm)
バイオディーゼル燃料の仕様: ASTM D6751 または EN14214
ブレンド燃料の仕様:ASTM D975、EN590 または JIS K2204
Important: ただし、混合されている軽油のイオウ含有量は極低レベルである必要があります。
以下の注意を守ってお使いください。
着色したターフを汚す可能性があります。
寒い地方ではB5(バイオディーゼル燃料が5%)またはそれ以下の製品を使用すること。
時間経過による劣化がありうるので、シール部分、ホース、ガスケットなど燃料に直接接する部分をまめに点検してください。
バイオディーゼル混合燃料に切り替えてからしばらくの間は燃料フィルタが目詰まりを起こす可能性があります。
バイオディーゼルの詳細については、代理店におたずねください。
タンクの天井よりも約 6-13 mm 下の高さまで、2号軽油(2D)を入れる。
Note: 可能であれば、一日の運転が終了したあとに燃料を入れるようにしてください。このようにすると燃料タンク内部に水がたまるのを低減することができます。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
|
タイヤ空気圧が不足すると、斜面で機体が不安定になり、転倒など、生命に関わる重大な人身事故を起こしやすくなる。
タイヤ空気圧は規定値以下に下げてはならない。
タイヤの適正空気圧は、1.72-2.07 bar(0.98-1.26 kg/m2=25-30 psi)です。
Important: マシンの性能を適切に発揮させ、また質の高い刈り込みを実現するために、すべてのタイヤの空気圧を推奨値に維持してください。タイヤ空気圧は規定値以下に下げてはならない。運転を行う前に、全部のタイヤの空気圧を調整してください。
取り付けナットをゆるめ、各ヘッドライトが真っ直ぐ前を向くように調整する。
Note: 調整終了後のナットの締め付けは、調整を保持できる程度に軽くする。
平らな金属板をヘッドライトの正面に当てる。
金属板に磁石式の傾斜計を取り付ける。
金属板を当てたままの状態で、ヘッドライトが3度下方に向くように調整し、ナットを締め付ける。
もう一方のヘッドライトにも同じ作業を行う。
転倒事故の際の負傷や死亡を防止するために: ROPS は必ず立てた位置にロックしておき、運転時にはシートベルトを着用すること。
また、運転席がラッチで固定されていることを確認すること。
ROPS を下げると横転に対する保護効果はなくなる。
不整地や斜面を走行する時には、必ずROPS(横転保護バー)を立てておくこと。
どうしても必要な時以外には ROPS を下げないこと。
ROPS を下げて乗車しているときにはシートベルトを着用しないこと。
運転はゆっくり慎重におこなうこと。
頭上の障害物がなくなったら直ちに ROPS を立てること。
頭上の安全(木の枝、門、電線など)に注意し、これらに機械や頭をぶつけないように注意すること。
刈高の調整範囲は 25-127 mm、調整間隔は 13 mm 刻みです。中央デッキの刈高を調整するには、キャスタホイールの軸をキャスタフォークの上の穴または下の穴にセットし、キャスタフォークに同数のスペーサを追加または取り外し、後チェーンを希望する穴に入れる。
平らな場所に駐車する。
エンジンを始動し、刈り込みデッキ上昇させて刈高の調整ができるようにする。
エンジンを停止し、駐車ブレーキを掛け、デッキを上昇させてからキーを抜き取る。
キャスタホイールのアクスルをキャスタフォークの上穴または下穴にセット(全部のキャスタフォークで上または下に統一)する。
Note: 刈高が 64 mm 以上の場合は、ホイールとフォークの間に刈りかすがたまるのを防止するために、アクスルボルトをキャスタフォークの下側の穴にセットしてください。刈高を 64 mm 未満に設定しているのにホイールとフォークの間に刈りかすがたまる場合には、バック走行して刈りかすを振り落としてください。
スピンドルシャフトからテンショニングキャップを外し、キャスタアームからスピンドルを抜き出す(図 17)。
最初についていたように、スピンドルシャフトにシムを 2 枚取り付ける。
Note: これらのシムは、デッキ全体の左右の水平調整に必要となる。希望の高さにするために必要な数のスペーサ(13 mm)をシャフトにセットし、ワッシャをはめる(下のチャートを参照)。
刈高と、必要なシムの組み合わせとの関係は以下のチャートにて確認してください(図 18)。
キャスタスピンドルを前キャスタアームに押し込む。
スピンドルシャフトにシムを取り付け(当初の状態と同じに)、残りのスペーサも取り付ける。
テンショニングキャップを取り付けてアセンブリを固定する。
刈高チェーンを刈り込みデッキ後部に固定しているヘアピンコッターとクレビスピンを取り外す(図 19)。
ヘアピンコッターとクレビスピンを使って、希望する刈高穴に、刈高チェーンを取り付ける(図 20)。
Note: 刈高25 mm、38 mm、また場合により 51 mm で使用する時には、スキッド(そり)とゲージホイールを一番高い穴にセットして使ってください。
両サイドのデッキの刈高を調整するには、キャスタフォークのに同数のスペーサを追加または取り外し、キャスタホイールの軸を刈高穴(上または下)にセットし、ピボットアームをブラケットの対応する刈高穴に入れる。
全部のキャスタホイールの軸をキャスタフォークの同じ穴にセット(どのキャスタフォークもで同じ高さの穴に統一)する(図 21と図 23)。
スピンドルシャフトからテンショニングキャップを外し、キャスタアームからスピンドルを抜き出す(図 21)。
最初についていたように、スピンドルシャフトにシムを 2 枚取り付ける。
Note: これらのシムは、刈り込みデッキ全体の左右の水平調整に必要となる。希望の高さにするために必要な数のスペーサ(13 mm)をシャフトにセットし、ワッシャをはめる(下のチャートを参照)。
刈高と、必要なシムの組み合わせとの関係は以下のチャートにて確認してください(図 22)。
キャスタスピンドルを前キャスタアームに押し込む。
スピンドルシャフトにシムを取り付け(当初の状態と同じに)、残りのスペーサも取り付ける。
キャスタピボットアームからヘアピンコッターとクレビスピンを抜き取る(図 23)。
テンションロッドを回してピボットアームの上下位置を調整し、刈り込みデッキのフレームの希望高さ(ブラケット)に合わせる (図 23 と 図 24)。
クレビスピンを取り付け、ヘアピンコッターで固定する。
テンションロッドを左に回し(指締め)て調整位置にテンションを掛ける。
刈高 64 mm 以上で使用する場合には、スキッドを下位置に取り付け、それ以下の刈高で使用する場合には、上位置に取り付けます。
刈高 64 mm 以上にて使用する場合には、刈り込みデッキのローラを下位置に取り付け、それ以下の刈高で使用する場合には、上位置に取り付けます。
刈り込みデッキが適切に作動できるように、ウイング側と中央のブレードとの間に 10-16 mm の隙間を確保してください (図 27)。
刈り込みデッキを上昇させてブレードが見えるようにし、デッキが落ちないように中央デッキをブロックする。
Note: ウイングデッキは中央デッキに対して平行となっている必要がある。
中央のブレードとその隣のウイングブレードを手で回してブレードの先端どうしを整列させる。刃先と刃先との間の距離を測定する(図 27)。
Note: 10-16 mm 程度の距離があるのが適正である。
距離の調整が必要な場合は、刈り込みデッキの後ピボットリンクについている調整ボルトを使用する (図 28)。
調整ボルトのジャムナットをゆるめる。
調整ボルトで、すきまを 10-16 mm に調整してジャムナットを締める。
同様の方法で機体の反対側でも作業を行う。
各ターフのコンディションは同じでなく、またトラクションユニットのカウンタバランスの設定も様々ですので、本格作業を開始する前に試験刈りを行って、刈り上がりを確認してください。
全部の刈り込みデッキを同じ刈高に調整する; 刈り高の調整を参照。
マシンの前後のタイヤの空気圧を点検し、1.72-2.07 bar (1.75-2.10 kg/cm2 = 25-30 psi)に調整する。
すべてのキャスタタイヤの空気圧を点検し、 3.45 bar(3.5 kg/cm2 = 50 psi)に調整する。
油圧テストポートを使って、エンジンが高速アイドル回転している状態でのcha-ji 圧力およびカウンタバランス圧力を点検する。
Note: カウンタバランスを、 22.41 bar(22.75 kg/cm2= 325 psi)に調整する。
ブレードが曲がっていないか点検する; ブレードの変形を調べるを参照。
テスト区域を刈って、全部のカッティングユニットが同じ刈高で刈っているかどうかを見る。
さらにデッキの調整が必要な場合には、長さ 2 m 程度またはそれ以上長い直定規を使って、平らな床面を探す。
ブレードの測定を容易にするために、刈高を 76-101 mm に上げる; 刈り高の調整を参照。
刈り込みデッキを平らな床に降ろし、デッキ上部からカバーを外す。
アイドラプーリを固定しているフランジナットをゆるめ、各デッキのベルトの張りをなくす。
それぞれのスピンドルについているブレードを手で回して前後方向に向ける。
床面からブレードの切っ先までの高さを測る。
刈高がステッカー と合わない場合には、シム (3 mm) を前キャスタアームに取り付けて調整する(図 30) 。
Note: 外側のブレードについては デッキのピッチの調整を参照。
左右の刈り込みデッキのそれぞれ一番外側のブレードを、左右方向に向ける。
Note: 床面からブレードの刃先までの距離を左右で測定し、値を比較する。2つの値の差が 3 mm 以内であれば適正とする。この時点ではまだ調整を行わないこと。
左右の刈り込みデッキの内側のブレード、およびこれに対応する前カッティングユニットのブレード(両外側)をそれぞれ左右方向に向ける。
Note: 各ブレードについて、床面から刃先までの距離を左右で測定し、値を比較する。サイドデッキと前デッキの測定値の差が 3 mm 以内であれば適正とする。
Note: カウンタバランスが掛かっている状態で、全部のデッキのキャスタホイールが接地していることが必要です。
Note: 上記の結果、前デッキと左右のデッキの刈高がマッチしていない場合には、左右のカッティングユニットのみで調整を行う。
前刈り込みデッキの外側ブレードの刈高に比べて左右刈り込みデッキの内側ブレードの刈高が高すぎる場合には、その左(右)カッティングユニットの前内側キャスタアームの下側についているシム(3 mm)を枚抜き取る(図 30)。
Note: 各ブレードについて、床面から刃先までの距離を左右でもう一度測定し、左右の刈り込みデッキの外側ブレード同士、および左右の刈り込みデッキの内側ブレードと前刈り込みデッキの対応する外側ブレードの値を比較する。
内側ブレードの刈高がまだ高すぎる場合には、その左(右)刈り込みデッキの前内側キャスタアームの下側についているシムをもう枚抜き取り、さらにその刈り込みデッキの前外側キャスタアームの下側についているシムを枚抜き取る(と)。
前刈り込みデッキの外側ブレードの刈高に比べて左右刈り込みデッキの内側ブレードの刈高が低すぎる場合には、その左(右)カッティングユニットの前内側キャスタアームの下側にシムを追加する。
Note: 各ブレードについて、床面から刃先までの距離を左右でもう一度測定し、左右の刈り込みデッキの外側ブレード同士、および左右の刈り込みデッキの内側ブレードと前刈り込みデッキの対応する外側ブレードの値を比較する。
内側ブレードの刈高がまだ低すぎる場合には、その左(右)刈り込みデッキの前内側キャスタアームの内側 と にシムをもう枚追加し、さらにその刈り込みデッキの前外側キャスタアームの下側にもシムを1枚追加する。
前デッキと左右デッキの刈高のマッチングができたら、左右の刈り込みデッキのピッチが 8-11 mm であることを再度確認する。
Note: 必要に応じて調整する。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
本機には、電気系統にインタロックスイッチが組み込まれています。運転席を離れるとトラクションユニットまたは PTO を停止させます。PTO を解除し、駐車ブレーキを掛けてから運転席を離れた場合には、エンジンは停止せずに回転しつづけます。
ゆっくりとした速度で、障害物のない広い場所に移動する。刈り込みデッキを下降させ、エンジンを停止させ、駐車ブレーキを掛ける。
着席し、走行ペダルを踏み込む。エンジンを始動させてみる。エンジンが始動しなければ正常。エンジンが始動する場合はインタロックスイッチが故障しているので、運転前に修理する。
着席し、エンジンを始動し、PTO を作動させる。着席して PTO を作動させたまま、運転席から立ち上がる。直後に PTO が停止すれば正常。回転する場合はインタロックスイッチが故障しているので、運転前に修理する。
着席し、駐車ブレーキを掛け、エンジンを始動させる。走行ペダルをニュートラル位置から前進または後退に踏み込む。インフォセンターに「走行が許可されません」と表示され、マシンが走行を開始しなければ正常。走行できる場合はインタロックスイッチが故障しているので、運転前に修理する。
インフォセンター LCD ディスプレイは、マシンの運転状態や、故障診断情報を表示します(図 31)。インフォセンターには初期画面とメイン情報画面があります。インフォセンターのどのボタンでも、押せば初期画面とメイン画面とをいつでも切り替えることができ、また、矢印ボタンで選択することによって、希望する項目の内容を確認することができます。
左ボタン, メニューアクセス/バックボタン:このボタンを押すと、インフォセンターのメニューが表示されます。メニュー表示中にこれを押せばメニューを終了します。
中央ボタン:メニューを下向きにスクロールするときに使います。
右ボタン:右向き矢印が表示されたとき、その先にあるメニュー項目を見るために使用します。
ブザー:デッキを下降させるときや、故障発見時などに音が鳴ります。
Note: 各ボタンの機能はメニューの内容によって、変わります。各ボタンについて、その時の機能がアイコンで表示されます。
SERVICE DUE(定期整備時期です) | 定期整備時期であることを示します |
Engine rpm/status—エンジンの回転数(rpm)を表示します | |
アワーメータ | |
情報アイコン | |
最高走行速度を設定します | |
高速 | |
低速 | |
ファン逆転:ファンが逆転しているときに表示されます | |
燃料レベル | |
静止再生を実施する必要があります | |
エアインテークヒーターが作動中 | |
左デッキ上昇 | |
中央デッキ上昇 | |
右デッキ上昇 | |
オペレータが着席している必要があります | |
駐車ブレーキ作動表示:駐車ブレーキが掛かっている(ON)ことを示します | |
レンジが「高速」 | |
ニュートラル | |
レンジが「低速」 | |
冷却液温度:エンジンの冷却液の温度を表示します;表示単位は、 °C または °Fです。 | |
温度(高温) | |
走行または走行ペダル | |
禁止または不許可 | |
エンジン始動 | |
PTO:PTOがONであることを表示します。 | |
停止またはシャットダウン | |
エンジン | |
キースイッチ | |
刈り込みデッキが下降中であることを示します。 | |
刈り込みデッキが上昇中であることを示します。 | |
PIN コード | |
油圧オイル温度:油圧オイルの温度を表示します。 | |
CAN バス | |
インフォセンター | |
不良または故障 | |
中央 | |
右 | |
左 | |
電球 | |
TEC コントローラまたはコントロールワイヤハーネスからの出力 | |
高:許容範囲を超えています | |
高:許容範囲に達していません | |
/ | 所定範囲外 |
スイッチ | |
スイッチを解除する必要があります | |
表示されているモードに切り換えてください | |
表示記号を組み合わせた文章が表示されます。以下に文章の例を示します | |
マシンをニュートラルにセットしてください。 | |
エンジンの始動許可がおりません。 | |
エンジンをシャットダウンします | |
冷却液が過熱しています。 | |
油圧オイルが過熱しています。 | |
着席するか駐車ブレーキをかけてください |
インフォセンターのメニューにアクセスするには、メニュー画面が表示されているときにメニューアクセスボタンを押します。ボタンを押すとメインメニューが表示されます。各メニューにおいてどのような内容が表示されるかは、以下の表をご覧ください。
メインメニュー | |
---|---|
メニュー項目 | 内容 |
Faults(不具合) | 不具合メニューには、最近に記録された不具合が表示されます。不具合メニューおよびその内容の詳細については、サービスマニュアルを参照するか、弊社ディストリビュータにお問い合わせください。 |
Service(整備) | 整備メニューでは、使用時間記録などの情報を見ることができます。 |
Diagnostics(診断機能) | 診断メニューでは、各スイッチ、センサー、制御出力の状態が表示されます。どのコントロール装置がONになっており、どれがOFFになっているかが表示されますから、故障探究を手早く行うことができます。 |
Settings(設定) | 設定メニューではインフォセンターの表示や機械の設定を変更することができます。 |
About(マシンについて) | このメニュー項目では、モデル番号、シリアル番号、ソフトウェアのバージョンなどを確認することができます。 |
Service(整備) | |
---|---|
メニュー項目 | 内容 |
Hours(運転時間) | マシン、エンジン、リール、およびファンが使用されていた時間およびマシンが移動走行していた時間とオーバーヒートしていた時間が記録されており、これらを確認することができます。 |
Counts(回数) | マシンが予熱および始動操作された積算回数が表示されます。 |
Diagnostics(診断機能) | |
---|---|
メニュー項目 | 内容 |
Engine Run(エンジン作動) | エンジン動作関係データメニューおよびその内容の詳細については、サービスマニュアルを参照するか、弊社ディストリビュータにお問い合わせください。 |
グロープラグ | 以下の項目がONであるかどうかを表示します:始動キー、時間切れ、グロープラグ。 |
Fan(ファン) | 以下の場合にファンが作動しているかどうかを表示します: エンジン温度超過、エンジンオイル温度超過、エンジンまたは油圧回路温度超過、ファンON。 |
Settings(設定) | |
---|---|
メニュー項目 | 内容 |
Units(単位) | インフォセンターで表示される項目の単位(ヤードポンド法またはメートル法)を選択することができます。 |
Language(言語) | インフォセンターの表示に使う言語を選択することができます* |
LCD Backlight(バックライト) | LCD 表示の明るさを調整します |
LCD Contrast(コントラスト) | LCD 表示のコントラストを調整します。 |
Protected Menus(保護項目) | 許可された人が PIN コードを入力してアクセスできます。 |
Auto Idle(オートアイドル) | マシンを運転しない状態から自動的にアイドリングに移行するまでの時間の長さを設定します。 |
Mow Speed(刈込速度) | 刈り込み時(ローレンジ)の最高速度を設定します。 |
移動走行速度 | 移動走行時(ハイレンジ)の最高速度を設定します。 |
スマートパワー | スマートパワーは、負荷の大きな刈り込み時に、刈り込み速度を自動的に調整して刈り上がりを最適化するとともに立ち往生を防止します。 |
* 「オペレータ向け」のメッセージのみが翻訳表示されます。故障、整備、診断の画面は「整備士向け」メッセージです。タイトルは選択された言語で表示されますが、本文は英語表示となります。
About (マシンについて) | |
---|---|
メニュー項目 | 内容 |
Model(モデル) | マシンのモデル番号を表示します。 |
SN | マシンのシリアル番号を表示します。 |
Machine Controller Revision(コントローラ改訂番号) | マスターコントローラのソフトウェアの改訂番号を表示します。 |
インフォセンターの改定番号 | インフォセンターのソフトウェアの改訂番号を表示します。 |
CAN Bus | マシン内部の通信状態を表示します。 |
インフォセンターの「設定」メニューで変更可能な項目は4つあります:オートアイドル、刈り込み時最大速度、移動時最大速度、デッキのカウンタバランス、スマートパワーです。これらの設定は、「パスワード保護メニュー」にあります。
Note: 出荷時に設定されている デフォルト PIN は 0000 または 1234 です。PIN を変更後、PIN を忘れてしまった場合には、弊社ディストリビュータにご相談ください。
MAIN(メイン)メニューから中央ボタンで下へスクロールしていくとSETTINGS(設定)メニューがありますから、ここで右ボタンを押します(図 32)。
SETTINGSメニューから中央ボタンで下へスクロールしていくとPROTECTED (保護)メニューがありますから、ここで右ボタンを押します(図 33A)。
パスワードを入力するには、中央ボタンを何度か押して最初の桁へ入力します。その後に右ボタンを押すと次の桁へ移動します(図 33B と図 33C)。これを繰り返して最後の桁まで入力を終えたら、もう一度右ボタンを押します。
中央ボタンを押して PIN コードを登録します(図 33D)。
インフォセンターの赤ランプが点灯するまで待ちます。
Note: インフォセンターが PIN コードを受け付けて保護メニューが開くと、画面右上の部分に PIN という表示が現れます。
Note: キーを OFF 位置にし、もう一度ONにすると、保護メニューがロックされます。
「保護メニュー」の設定内容を閲覧・変更することができます。「保護メニュー」にアクセスしたら、下へスクロールして「設定を保護」(Protect Settings)へ進みます。右ボタンを使って設定を変更します。Protect Settings(設定を保護)をOFFにすると、PIN コードを入力しなくても、保護メニューの内容を閲覧・変更することができるようになります。「設定を保護」をONにすると、保護されている内容は表示されなくなり、これらを閲覧・変更するには PIN コードの入力が必要となります。PIN コードを入力した時は、キースイッチをOFF にし、もう一度キーを ON にすると、このパスワードが記憶されます。
設定メニュー(Settings Menu)にて下へスクロールすると「オートアイドル(Auto Idle)」があります。
右ボタンを使って、オートアイドル時間を、OFF, 8S, 10S, 15S, 20S, および 30S から選択します。
「設定メニュー」で、下へスクロールしていくと「刈り込み速度」(Mow Speed)がありますから、ここで右ボタンを押します。
最高速度設定を上げるには右ボタンで選択します(50%, 75%, または 100%))。
最高速度設定を下げる場合には中央ボタンを使います(50%, 75%, または 100%))。
設定が終了したら左ボタンを押します。
「設定メニュー」で、下へスクロールしていくと「移動速度」がありますから、ここで右ボタンを押します。
最高速度設定を上げるには右ボタンで選択します(50%, 75%, または 100%))。
最高速度設定を下げるには中央ボタンで選択します(50%, 75%, または 100%))。
設定が終了したら左ボタンを押します。
「保護メニュー」の設定が終了したら、左ボタンを押してメインメニューに戻り、次にもう一度左ボタンを押して動作メニュー(Run Menu)に戻ります。
オーナーやオペレータは自分自身や他の安全に責任があり、オペレータやユーザーの注意によって物損事故や人身事故を防止することができます。
作業にふさわしい服装をし、安全めがね、長ズボン、頑丈で滑りにくい安全な靴、および聴覚保護具を着用してください。長い髪は束ねてください。垂れ下がるような装飾品は身に着けないでください。
疲れている時、病気の時、アルコールや薬物を摂取した時は運転しないでください。
絶対に人を乗せないでください。また、作業中は周囲から人やペットを十分に遠ざけてください。
運転は、穴や障害物を確認できる十分な照明のもとで行ってください。
エンジンを掛ける前に、全部の駆動装置がニュートラルであること、駐車ブレーキが掛かっていることを確認し、運転席に着席してください。
回転部に手足を近づけないよう注意してください。また排出口の近くにも絶対に人を近づけないでください。
バックするときには、足元と後方の安全に十分な注意を払ってください。
見通しの悪い曲がり角や、茂み、立ち木などの障害物の近くでは安全に十分注意してください。
刈り込み中以外は必ずブレードの回転を止めておいてください。
異物をはね飛ばしたときや機体に異常な振動を感じたときにはまずマシンを停止し、キーを抜き取り、各部の動きが完全に止まってからよく点検してください。異常を発見したら、作業を再開する前にすべて修理してください。
旋回するときや道路や歩道を横切るときなどは、減速し周囲に十分な注意を払ってください。常に道を譲る心掛けを。
刈高を変更する時は、必ずカッティングユニットを停止させ、エンジンを止め、キーを抜き取り、可動部が完全に停止するまで待ってください(運転席で刈高を変更できる場合はこの限りでありません)。
排気ガスが充満するような締め切った場所では絶対にエンジンを運転しないでください。
エンジンを掛けたままで絶対に機体から離れないでください。
運転位置を離れる前に(集草バッグを空にする場合や詰まりを除去する場合も):
平らな場所に停車してください。
PTOの接続を解除し、アタッチメントを下降させる。
駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
すべての動作が停止するのを待つ。
落雷の危険がある時には運転しないでください。
この機械を牽引用車両として使用しないでください。
Toro® カンパニーが認めた以外のアクセサリ、アタッチメント、交換パーツを使用しないでください。
POPSは機体から外さないでください。
必ずシートベルトを着用し、緊急時にはシートベルトを迅速に外せるよう練習しておいてください。
頭上の障害物に注意し、これらに衝突しないように注意してください。
ROPS自体に損傷がないか、また、取り付け金具がゆるんでいないか、定期的に十分に点検を行い、万一の際に確実に役立つようにしておいてください。
ROPS が破損した場合は新しいものに交換してください。修理したり改造しての使用はしないでください。
ROPS(横転保護バー)は効果の高い重要な安全装置です。
トロが取り付けたキャブは ROPS を兼ねています。
運転時には必ずシートベルトを着用してください。
ROPSは立てた状態にセットし、必ずシートベルトと共にお使いください。
ROPS(横転保護バー)はマシンと一体で使用する重要な安全装置です。運転するときには必ずROPS(横転保護バー)を運転位置に立て、シートベルトを着用してください。
どうしても必要なわずかの時間以外には ROPS を降ろさないでください。。ROPS を下げた状態で乗車する時にはシートベルトをしないでください。
ROPS を折りたたんでしまうと、転倒時に安全保護ができなくなることを十分認識してください。
作業場所を必ず事前に確認してください。法面、段差、水などがある現場では、必ず ROPS を立てて運転してください。
斜面はスリップや転倒などを起こしやすく、これらは重大な人身事故につながります。斜面での安全運転はオペレータの責任です。どんな斜面であっても、通常以上に十分な注意が必要です。
斜面については、実地の測定を含めてオペレータ自身が調査を行い、安全に作業ができるかどうかを判断してください。この調査においては、常識を十分に働かせてください。
以下に掲載している斜面での運転上の注意点やその場合の天候条件および場所の条件などについて、また、この機械を使用できるかどうかを判断する方法について、オペレーターズマニュアルで確認してください。同じ斜面上であっても、地表面の条件が変われば運転条件が変わります。
斜面での発進・停止・旋回は避けてください。急に方向を変えたり急な加速やブレーキ操作をしないでください。旋回は速度を落としてゆっくりと行ってください。
走行、ステアリング、安定性などに疑問がある場合には運転しないでください。
隠れた穴、わだち、盛り上がり、石などの見えない障害は、取り除く、目印を付けるなどして警戒してください。深い芝生に隠れて障害物が見えないことがあります。不整地では機体が転倒する可能性があります。
ぬれ芝、急斜面など滑りやすい場所で運転すると滑って制御できなくなる危険があります。駆動力を失うと、スリップを起こしたりブレーキや舵取りができなくなる恐れがあります。
段差、溝、盛り土、水などの近では安全に十二分の注意を払ってください。万一車輪が段差や溝に落ちたり、地面が崩れたりすると、機体が瞬時に転倒し、非常に危険です。必ず安全距離を確保してください。
斜面に入る前に、安全の判断をしてください。乗用の刈り込み機械で斜面を刈り込むことに危険が感じられる場合は歩行型の機械をお使いください。
斜面では可能なかぎりカッティングユニットを地表面まで下げておいてください。斜面上でカッティングユニットを上昇させると機体が不安定になる恐れがあります。
集草装置などのアタッチメントを取り付けての作業には十分な注意を払ってください。アタッチメントによってマシンの安定性が変わり、安全限界が変わる場合がありますからご注意ください。
Important: 以下のうちのいずれかの状態が発生すると、燃料系統は自動的にエア抜きを行います:
新車を初めて始動する時。
燃料切れでエンジンが停止した時
燃料系統の整備作業を行った時
走行ペダルから足を外し、ペダルがニュ ートラル位置にあることを確認する。さらに、駐車 ブレーキが掛かっていることを確認する。
エンジン速度スイッチをローアイドル位置にセットする。
キーを RUN 位置に回す。
Note: グロープラグインジケータが点灯する。
グローランプが消えたら、キーをSTART位置に回す。エンジンが始動したらすぐにキーから手を放す。キーは RUN 位置に戻る。
Important: スタータモータのオーバーヒートを防止するため、スタータは30秒間以上連続で回転させないでください。30秒以内にエンジンを始動できなかった場合には、キーを一度 OFF 位置に戻し、各設定および始動手順が正しいことを確認の上、30秒間の間隔をあけてもう一度始動を試みてください。
中速でエンジンのウォームアップを行い(負荷はかけない)、その後にスロットルコントロールを希望位置にセットする。
Important: 高負荷で運転した後は、エンジンを停止させる前に5 分間程度のアイドリング時間をとってください。これを怠るとターボチャージャにトラブルが発生する場合があります。
Important: 高負荷で運転した後は、エンジンを停止させる前に5 分間程度のアイドリング時間をとってください。こうすることにより、エンジン停止前にターボチャージャの温度を下げることができます。これを怠るとターボチャージャにトラブルが発生する可能性があります。
Note: 駐車中は必ず、刈り込みデッキを床面まで降下させてください。これにより、油圧系統の負荷がなくなり、各部やパーツの磨耗が少なくなるだけでなく、刈り込みデッキが不意に落下するなどの事故を防ぐことができます。
スロットルコントロールを低速位置とする。
PTO スイッチをOFF 位置にする。
駐車ブレーキを掛ける。
キーを OFF 位置に回す。
事故防止のため、キーは抜き取っておく。
Smart Power® 機能を使うと、大きな負荷がかかった場合でもエンジンが停止してしまうことがありません。スマートパワーは、負荷の大きな刈り込み時に、刈り込み速度を自動的に調整して刈り上がりを最適化するとともに立ち往生を防止します。刈り込み最高速度を決めて刈り込みをするだけ。刈り込み負荷が大きくなった時に手動で走行速度を下げる必要はありません。
ファンの回転速度は、油圧オイルの温度とエンジン冷却液の温度によって変わります。油圧オイルの温度やエンジン冷却液の温度が所定の高さを超えると、数秒間ファンが自動的に逆転します。これにより後部スクリーンにたまっていた刈りかすを吹き飛ばして冷却機能を回復させます。
インフォセンターの左右ボタンを同時に押すことにより、手動でこの逆転を行うことも可能です。刈り込み作業終了後に現場を離れる前や、管理棟の駐車場や格納庫に入る前には、手動でファンの逆転をするとよいでしょう。
このマシンには、オートアイドル機能が搭載されています。以下に挙げる機能をどれも使用しないままで事前設定時間が経過すると、エンジンを自動的にローアイドルに変更します。
走行ペダルがニュートラル位置にある。
PTO が解除されている。
昇降スイッチがどれもOFF状態である。
以上のどれを行っても、終了後は以前のスロットル設定に戻ります。
クルーズコントロールスイッチは、ペダルを固定して希望走行速度を維持します。スイッチ後部を押すとクルーズコントロール機能は解除され、スイッチ中央部はクルーズコントロールスイッチが ON になり、スイッチ前部で希望する走行速度を設定します。
Note: ブレーキペダル、または走行ペダルを後退側に 1 秒間踏み込むとクルーズコントロールは解除されます。
DPF は排気系統の一部です。DPF には酸化促進触媒が入っていて有害ガスを減少させ、すすフィルタが排気に含まれているすすを取り除きます。
すすがたまってくると、DPF を高温にして再生を行います。溜っているすすを高温によって燃焼させて灰にし、すすフィルタの詰まりを取り除き、排気ガスが DPF を通り抜けられるようにします。
すすの蓄積具合は、DPF のバック圧をコンピュータで監視することによって行っています。バック圧が高くなりすぎると、通常のエンジンの作動中にすすフィルタの中ですすを燃焼させることができなくなります。すすを DPF にためないようにするには、以下のような注意が必要です:
エンジンが作動している間は常に DPF のパッシブ再生が行われていますので、エンジンは可能な限りフルスロットルで使用して再生を促進するようにしてください。
DPF のバック圧が高すぎたり前回のリセット再生からの経過時間が 100 時間になるとリセット再生が行われ、再生中はエンジンのコンピュータから「再生中」のお知らせがインフォセンターに表示されます。
リセット再生が終了するまで待ち、その後にエンジンを停止するようにしてください。
つねに DPF のことを頭に入れて機械の操作や保守整備を行ってください。通常は、ハイアイドル(フルスロットル)でエンジンを使用していれば、DPF の再生に十分な排気温度が得られます。
Important: エンジンを低速で回している時間が長いと、すすフィルタにすすがたまります。アイドリングや低速回転での使用をできるだけ短くしましょう。
マシンを使用するにつれて、DPF 内部のすすフィルタにすすが蓄積してきます。DPF 内のすすの蓄積具合は、エンジンのコンピュータが監視しています。
蓄積量が一定レベルになると、DPF フィルタの再生が必要であることをコンピュータが知らせてきます。
DPF の再生とは、DPF を高温にして内部のすすを燃焼させて灰にすることを言います。
再生メッセージを表示するとともに、コンピュータは、すすの蓄積レベルに合わせてエンジンの出力を落とします。
表示レベル | 不具合コード | エンジン出力レート | 推奨される対応 |
レベル 1:エンジン警告 |
| コンピュータはエンジンパワーを 85%に下げる | できるだけ早く停車再生を行う;駐車再生とリカバリ再生を参照。 |
レベル 2:エンジン警告 |
| コンピュータはエンジンパワーを 50%に下げる | できるだけ早くリカバリー再生を行う;駐車再生とリカバリ再生を参照。 |
軽い灰は排気管から放出されますが、重い灰はフィルタ内部に残ります。
灰は、再生の結果としてできるものです。よって、機械の稼働時間が長くなるにつれ、放出されない灰が蓄積してきます。
DPF 内のすすの蓄積量は、エンジンのコンピュータが計算しています。
すすの蓄積量が所定量に達すると、エンジンのコンピュータからインフォセンターへ、エンジン不具合情報が送信されます。
この不具合警告は、DPF の整備が必要であることを示しています。
警告などを表示するとともに、コンピュータは、灰の蓄積レベルに合わせてエンジンの出力を落とします。
表示レベル | 不具合コード | エンジン速度を落とす | エンジン出力レート | 推奨される対応 |
---|---|---|---|---|
レベル 1:エンジン警告 |
| なし | コンピュータはエンジンパワーを 85%に下げる. | DPF の整備を行う;ディーゼル酸化触媒(DOC)とすすフィルタの整備を参照。 |
レベル 2:エンジン警告 |
| なし | コンピュータはエンジンパワーを 50%に下げる | DPF の整備を行う;ディーゼル酸化触媒(DOC)とすすフィルタの整備を参照。 |
レベル 3:エンジン警告 |
| エンジン速度が MAX トルク + 200rpm | コンピュータはエンジンパワーを 50%に下げる | DPF の整備を行う;ディーゼル酸化触媒(DOC)とすすフィルタの整備を参照。 |
再生の種類 | DPF 再生の条件 | DPF 再生動作の内容 |
---|---|---|
パッシブ | マシンの通常運転中(エンジン高速回転中または高負荷回転中)に行われる。 | • パッシブ再生はインフォセンターに表示されない。 |
• パッシブ再生中、DPF は高温の排気を利用して有害な排気を酸化させ、すすを燃焼させて灰にする。 | ||
DPF のパッシブ再生を参照。 | ||
アシスト | エンジンを低速運転した、低負荷で運転した、または DPF のバック圧が高いことをコンピュータが検知することが原因で実行される。 | • アシスト再生はインフォセンターに表示されない。 |
• アシスト再生中は、エンジンのコンピュータがエンジンの設定を調整して排気温度を高める。 | ||
DPF のアシスト再生を参照。 | ||
リセット | 100 運転時間ごとに実行される | インフォセンターに排気高温アイコン が表示された場合には、再生が進行中。 |
また、アシスト再生によってもすすの量を十分に減らすことができない時にも実行される。 | ||
• リセット再生中は、エンジンのコンピュータがエンジンの設定を調整して排気温度を高める。 | ||
リセット再生を参照。 |
再生の種類 | DPF 再生の条件 | DPF 再生動作の内容 |
---|---|---|
駐車再生 | すすが蓄積した結果 DPF のバック圧が高くなったことをコンピュータが検知すると実行される。 | インフォセンターに、リセットスタンバイ/駐車再生、リカバリ再生アイコン またはアドバイス番号 188 が表示された場合には、再生実行が必要。 |
オペレータが駐車再生を実施した場合にも実効される。 | ||
リセット再生を「しない」に設定してマシンの使用を続けたために、すすの蓄積量がさらに増加すると必要となる。 | • リカバリ再生が必要にならないように、できるだけ早く停車再生を行う。 | |
不適切な燃料やエンジンオイルを使用した場合にも必要になる。 | • 駐車再生に要する時間は 30-60 分間。 | |
• 燃料タンク内の燃料残量が ¼ 以上であることを確認して行う。 | ||
• 駐車再生は、駐車して行うことが必要。 | ||
駐車再生とリカバリ再生を参照。 | ||
リカバリ | 駐車再生の警告を無視してマシンの使用を続けたために、すすの蓄積量がさらに増加すると必要となる。 | • インフォセンターに、リセットスタンバイ/駐車再生、リカバリ再生アイコン またはアドバイス番号 190 が表示された場合には、リカバリ再生が必要。 |
• 駐車再生に要する時間は 3 時間。 | ||
• 燃料タンク内の燃料残量が ½ 以上であることを確認して行う。 | ||
• この再生は、駐車して行うことが必要。 | ||
駐車再生とリカバリ再生を参照。 |
DPF Regeneration メニューから、中央ボタンで下へスクロールして LAST REGENに入る(図 40)。
LAST REGEN で、最後の再生(リセット、駐車、リカバリ)後に何時間エンジンを使用したかを確認する。
Important: 日常の刈り込みをスムーズに進めるために、すすの蓄積が 100% になる前に再生をしておきたい場合があると思われます。前回の再生(リセット、駐車、またはリカバリ)終了から 50 運転時間以上が経過していればこれが可能です。
これには、整備士(Technician)メニューで現在までの経過時間と現時点でのすすの蓄積レベルを確認を確認します。
DPF Regeneration メニューで、中央ボタンを押して整備士 TECHNICIAN オプションに移動し、右ボタンで中に入る(図 41)。
DPF 稼働記録表で、現在の DPF の状態を確認する図 42)。
.
状態 | 内容 | |
---|---|---|
Normal | DPF は通常稼働状態(パッシブ再生) | |
Assist Regen | エンジンコンピュータがアシスト再生を実行中 | |
Reset Stby | エンジンコンピュータがアシスト再生を試みているが以下の内のひとつが原因で実行できない状態: | 再生禁止設定が ONになっている |
排気温度が低すぎて再生できない | ||
Reset Regen | エンジンコンピュータがリセット再生を実行中 | |
Parked Stby | エンジンコンピュータからオペレータに対して駐車再生を要求中 | |
Parked Regen | オペレータから駐車再生の要求があり、その処理中 | |
Recov. Stby | エンジンコンピュータからオペレータに対してリカバリ再生を要求中 | |
Recov. Regen | オペレータからリカバリ再生の要求があり、その処理中 |
すすの蓄積レベル(DPF の%で表示される(図 43))を確認する;すす蓄積表を参照
Note: すすの蓄積レベルは、マシンの稼働と DPF の再生に伴って変動します。
すすの蓄積に関する重要な数値 | 再生との関連 |
---|---|
0%-5% | すすの蓄積は最低レベル |
78% | エンジンコンピュータがアシスト再生を実行 |
100% | エンジンコンピュータが自動的に駐車再生を要求 |
122% | エンジンコンピュータが自動的にリカバリ再生を要求 |
パッシブ再生は、エンジンの通常運転の一部として行われます。
DPF 再生を促進させるために、エンジンは可能な限りフルスロットルで、かつ高負荷で使用してください。
エンジンのコンピュータがエンジンの設定を調整して排気温度を高めます。
DPF 再生を促進させるために、エンジンは可能な限りフルスロットルで、かつ高負荷で使用してください。
DPF 再生中の排気は高温(およそ 600°C)になる。高温の排気は人体に悪影響を及ぼす恐れがある。
絶対に締め切った場所でエンジンを運転しないこと。
排気系統の周囲に可燃物を放置しないこと。
高温になっている排気系統各部に触れないこと。
排気管の近くに立たないこと。
インフォセンターには、排気高温アイコンが表示されます 図 44。
エンジンのコンピュータがエンジンの設定を調整して排気温度を高めます。
Important: 排気高温アイコンがが表示される時には、マシンからの排気の温度が通常よりも高くなります。
DPF 再生を促進させるために、エンジンは可能な限りフルスロットルで、かつ高負荷で使用してください。
リセット再生中は、インフォセンターにアイコンが表示されます。
リセット再生中は、出来うる限りエンジンを止めたりエンジンの速度を落としたりしないでください。
Important: 可能な限り、リセット再生が終了するまで待ち、その後にエンジンを停止するようにしてください。
過去 100 運転時間以内に、再生(リセット、駐車、リカバリ)が終了できなかった場合、エンジンコンピュータはリセット再生を試みます。
Note: リセット再生が必要な状態になったのに、リセット再生を「しない」に設定した状態になっている場合、15 分ごとにインフォセンター上にADVISORY #185 が表示されます(図 45)。
リセット再生では、エンジンからの排気温度が高くなります。立ち木の周囲、背の高い草地、植込みの内部など、排気が高温になると問題が発生しやすい場所を刈り込む時には再生禁止設定を行っておくことができます。
Important: エンジンを一度停止すると、エンジン再起動時には、再生禁止設定は解除されて OFF になります。
駐車再生やリカバリ再生が必要になると、インフォセンターに再生要求アイコン(図 50)が表示されます。
駐車再生やリカバリ再生は自動的には実行されませんので、インフォセンターを操作して手動で行う必要があります。
駐車再生が必要になると、インフォセンターに以下のメッセージが表示されます。
エンジン警告 SPN 3720, FMI 16(図 51)
駐車再生が必要です アドバイス番号188(図 52)
Note: このアドバイス(188)は 15 分毎に繰り返し表示されます。
2時間以内に駐車再生を行わないと、インフォセンターに駐車再生要求が表示され、PTO が無効化され、アドバイス NO.189 が表示されます(図 53)。
Important: PTO を使用するには、駐車再生を行う必要があります;駐車再生やリカバリ再生の準備と駐車再生やリカバリ再生の実施を参照。
Note: ホーム画面に PTO 無効アイコンが表示されます(図 54)。
リカバリ再生が必要になると、エンジンコンピュータからインフォセンターに以下のメッセージが表示されます:
Important: PTO を使用するには、リカバリ再生を行う必要があります;駐車再生やリカバリ再生の準備と駐車再生やリカバリ再生の実施を参照。
Note: ホーム画面に PTO 無効アイコンが表示されます;図 54(駐車再生のメッセージ)を参照。
再生に必要な量の燃料が燃料タンクにあることを確認する:
駐車再生:燃料タンク内の燃料残量が 1/4 以上であることを確認する。
リカバリ再生:燃料タンク内の燃料残量が 1/2 以上であることを確認する。
車両を屋外の、可燃物から離れた場所に移動させる。
平らな場所に駐車する。
走行コントロールや走行コントロールレバーがニュートラル位置にあることを確認する。
PTO が作動していた場合は PTO を停止させ、カッティングユニットやアクセサリを下降させる。
駐車ブレーキを掛ける。
スロットルを低速アイドル位置にセットする。
DPF 再生中の排気は高温(およそ 600°C)になる。高温の排気は人体に悪影響を及ぼす恐れがある。
絶対に締め切った場所でエンジンを運転しないこと。
排気系統の周囲に可燃物を放置しないこと。
高温になっている排気系統各部に触れないこと。
排気管の近くに立たないこと。
Important: エンジンの速度設定を上げたり、駐車ブレーキを解除したりすると、DPF 再生はキャンセルされます。
DPF Regeneration メニューで、中央ボタンを押して駐車再生開始 PARKED REGEN START またはリカバリ再生開始RECOVERY REGEN START オプションに移動し(図 59)、右ボタンで再生を開始する(図 59)。
燃料レベル確認 VERIFY FUEL LEVEL 画面で、燃料タンクの残量が ¼ 以上(駐車再生の場合)または ½ 以上(リカバリ再生の場合)あることを確認し、燃料残量に問題がなければ右ボタンで続行する(図 60)。
チェックリスト(DPF checklist)画面で、駐車ブレーキが掛かっていること、エンジン速度が低速アイドルセットされていることを確認する(図 61)。
再生開始 INITIATE DPF REGEN 画面で、右ボタンを長押して続行する(図 62)。
インフォセンターの画面に、再生開始中INITIATING DPF REGENと表示される(図 63)。
インフォセンターの画面には、終了までの時間を表すメッセージが表示される(図 64)。
エンジンコンピュータがエンジンの状態と不具合情報をチェックする。インフォセンターに、以下の表にあるようなメッセージが表示される場合がある:
修正操作:再生メニューを中止し、マシンを通常通りに運転する。前回の再生から 50 運転時間以上経過すれば再生が実施可能;最後の再生からの経過時間を参照。 | |
修正操作:エンジンの不具合を修正してから DPF 再生を行う。 | |
修正操作:エンジンを始動する。 | |
修正操作:冷却液の温度が 60°C (140°F) になるまでエンジンを運転する。 | |
修正操作:エンジンをローアイドル速度にする。 | |
修正操作:エンジンコンピュータの不具合を修正してから DPF 再生を行う。 |
インフォセンターはホーム画面となり、再生実施中は画面右下に再生実施中アイコン(図 65)が表示される。
Note: DPF 再生中は、インフォセンターに高温排気アイコンが表示されます。
駐車再生やリカバリ再生が終了すると、インフォセンターにアトバイスNO. 183 が表示される(図 66)。左ボタンを押してホーム画面に戻る。
Note: 再生に失敗した場合は、インフォセンターに アドバイス No. 184(図 66)が表示される。左ボタンを押してホーム画面に戻る。
エンジン速度スイッチは、2つのエンジン速度モードを切り換えます。スイッチを軽くたたくと、エンジン速度を100rpmずつ増加または減少させることができます。スイッチの端を押し下げてそのまま保持すると、エンジン速度は自動的にハイアイドルまたはローアイドルになります。
管理者設定項目(保護メニュー)
管理責任者が、刈り込み時の最高速度(ローレンジ)を制限することが可能になっています(5% 刻みで 30%-100%から選択)。
この設定方法については、刈り込み最高速度の設定方法をご覧ください。
オペレータ
管理責任者が事前に設定した範囲内で、オペレータが刈り込みの最高速度(ローレンジ)を設定することができます。インフォセンターの初期画面またはメイン画面にて、中央ボタン( アイコン)を押して調整します。
Note: ローレンジとハイレンジの切り換えを行っても、新しい設定は記憶されません。新しい設定は、マシンを停止したときに記憶されます。
Note: この機能は、クルーズコントロールと共に使用することができます。
管理者設定項目(保護メニュー)
管理責任者が、移動時時の最高速度(ハイレンジ)を制限することが可能になっています(5% 刻みで 30%-100%から選択)。
移動走行速度の設定方法については、移動時最高速度の設定方法をご覧ください。
オペレータ
管理責任者が事前に設定した範囲内で、オペレータは移動走行の最高速度(ハイレンジ)を設定することができます。インフォセンターの初期画面またはメイン画面にて、中央ボタン( アイコン)を押して調整します。
Note: ローレンジとハイレンジの切り換えを行っても、新しい設定は記憶されません。新しい設定は、マシンを停止したときに記憶されます。
Note: クルーズコントロールと併用することができます。
この芝刈機はHST(ハイドロスタティックトランスミッション)を採用しており、一般の芝管理用機械とは異なった特性をもっています。よく練習してから運転してください。運転に当たって理解しておくべきこと:トラクションユニットと刈り込みデッキやその他のアタッチメントとはトランスミッションによって相互に連動しており、エンジン速度や刈り込みデッキその他のインプレメントに掛かる負荷の大きさがマシンの動作に影響を与えます。
トロのスマートパワー(Smart Power™) 機能を使うと、大きな負荷がかかった場合でもエンジン音(回転速度)に気を使う必要がありません。スマートパワーは、負荷の大きな刈り込み時に、刈り込み速度を自動的に調整して刈り上がりを最適化するとともに立ち往生を防止します。
マシンを旋回させる時にブレーキをうまく利用してください。ただし、芝生の上でのブレーキの使用には注意が必要です。ターフが柔らかいとターフが引きちぎられる恐れがあります。ブレーキは斜面での運転にも応用できます。例えば、斜面を横断中に山側の車輪がスリップして地面に走行力を伝えられなくなる場合があります。このような場合には、山側のブレーキをゆっくり、スリップが止まる所まで踏み込んでやると、谷側の走行力が増加し、安定した走行ができるようになります。
走行アシストは全自動ですので、オペレータからの入力操作は全く必要ありません。車輪がスリップを始めると、それを解消するように油圧の流れ(前後の車輪への分配)が自動的に調整されます。
斜面の通行には最大の注意を払ってください。ROPSが立ててあること、運転席の固定ラッチが確実に掛かっていることを確認し、必ずシートベルトを着用してください。また、転倒事故を防止するために、速度の出しすぎや急旋回に十分注意してください。そして、下り坂では、機体を安定させるためにカッティングユニットを下げてください。
エンジンを停止させる前にすべてのコントロールを解除し、スロットルを低速位置に戻してください。スロットルを低速位置に下げればエンジン回転が下がり、運転音も振動も小さくなります。その後にキーをOFFにしてエンジンを停止させてください。
移動走行を開始する際には、刈り込みデッキを上昇させ、走行用ラッチを掛けてください(図 68)。
エンジンを始動し、ハーフアイドル位置でウォームアップします。エンジンが温まったらエンジン速度スイッチを高速アイドルに設定し、刈り込みデッキを上昇させ、駐車ブレーキを解除し、移動走行モードにセットし、静かに前進ペダルを踏み込んで、安全な広い場所に移動してください。
まず、前進、後退、停止を練習します。走行ペダルから足を離せばペダルは自動的にニュートラル位置に戻って停止しますし、後退ペダルを踏み込んでも停止します。
Note: 下り坂を走行中に停止する場合は、後退ペダルを利用するほうがよいでしょう。
斜面の刈り込みは、できるだけ上下方向に行ってください。斜面を下るときには、機体を安定させるために刈り込みデッキを下げておいてください。斜面では旋回しないでください。
デッキを下げた状態、上げた状態のどちらでも、障害物の周囲を上手に旋回できるように練習してください。狭い場所を通り抜ける時、マシンや刈り込みデッキをぶつけて損傷しないよう十分注意してください。
ラフでは低速で走行してください。
前方に障害物がある場合には、刈り込みデッキを上昇させてかわしてください。
現場から現場へ移動する時には、刈り込みデッキ一番高い位置まで上昇させ、PTOを解除し、刈り込み・移動走行切り替えスイッチを移動走行位置にし、スロットルを高速にセットします。
同じ方向からの刈り込みを続けていると芝草が寝てしまい、刈ったあとの見映えが悪くなります。刈り込みの方向はできるだけ毎回変えるようにしましょう。
カウンタバランスシステムにより、刈り込みデッキの油圧昇降シリンダからデッキへバック圧を掛けています。これにより刈り込みデッキの重量が駆動輪にかかるようになって、走行性能がアップします。カウンタバランスの圧力設定は製造工場で行われており、通常はこのままで大抵の刈り込み条件において、走行性能と刈り上がりが最も適切にバランスするようになっています。
カウンタバランスの設定を下げると、刈り込みデッキを安定させ、走行性をやや落とします。設定を上げると、走行性がアップしますが、デッキが軽くなることが原因で刈り跡の見映えに問題が出てくる場合が考えられます。カウンタバランスの油圧調整設定についてより詳しくは、マシンのサービスマニュアルを参照してください。
見映えのトラブルシューティングガイド(Aftercut Appearance Troubleshooting Guide)を参照してください:www.Toro.com
ブレードを回転させてからゆっくりと芝刈り場所に入ります。
真っ直ぐに刈りたい(きれいなストライプを作りたいときなど)場合は、樹木などを目印にして走行してください。
前方のデッキが芝刈りエリアの境界についたら、「雨だれ型」のターンを行うと、早く旋回でき、しかもラインを揃えやすくなります。
刈り込みデッキにボルト固定するマルチングバッフルが発売されています。マルチングバッフルは、定期的に刈り込みを行っているターフで最も威力を発揮します。一回の刈り取り長さが25 mmを超えないようにするのがきれいに仕上げるコツです。刈り取り長さが大きくなりすぎると刈り上がりの見た目が汚くなり、刈り込みに必要なパワーも増えてしまいます。マルチングバッフルは、秋に落ち葉を粉砕処理する作業にも大変適しています。
一度に切り取る長さは草丈の 1/3 以内にしましょう。成長期の密生している芝生では刈り高設定をさらに一目盛り上げる必要があるかもしれません。
刃先が鋭利であれば、芝草の切り口もきれいです。そのような切り口は茶色に変色し、芝草の成長に悪影響を与えるだけでなく、病害の発生なども助長します。ブレードが適切な状態であり、セールの形状が完全であることを確認してください。
きれいな刈りあがりを維持するために、芝刈り作業が終わったらホースと水道水でカッティングユニットの裏側を洗浄してください。刈りかすやごみがこびりつくと、刈り込みの性能が十分に発揮されなくなります。
また、デッキ昇降シリンダとデッキパッドとの間に入り込んでいるごみがあれば、それも取り除いてください (図 69)。
ブレードピッチの推奨値は 8-11 mm です。ピッチを大きく(8-11 mm以上)すると、刈り込みに必要なパワーは小さくなりますが、クリップが大きくなり、刈り上がりが悪くなります。ピッチを小さく(8-11 mm以下)すると、刈り込みに必要なパワーは大きくなりますが、クリップが小さくなり、刈り上がりが向上します。
直射日光による温度上昇を避けるために、駐車するときは日陰を選ぶか、ドアを開放しておきましょう。
夏交換機のフィンをいつもきれいにしておきましょう。
エアコンのブロアは中程度の速度設定で使いましょう。
屋根部やヘッドライナーのシールが破損していないか点検しましょう。必要に応じてシールの修復を行ってください。
ヘッドライナーの前側中央のベントの正面で温度を測定してみましょう。
Note: 通常は室温が 10°C未満で安定するはずです。
詳細についてはサービスマニュアルを参照のこと。
火災防止のため、カッティングユニット、マフラー、エンジンの周囲に、草や木の葉、ホコリなどが溜まらないようご注意ください。オイルや燃料がこぼれた場合はふき取ってください。
カッティングユニットを上昇位置にして機械から離れる場合、ロック装置がある場合には、必ずユニットをロックしてください。
閉めきった場所に本機を保管する場合は、エンジンが十分冷えていることを確認してください。
格納保管中やトレーラで輸送中は、燃料バルブ装着車ではバルブを閉じておいてください。
ガス湯沸かし器のパイロット火やストーブなど裸火や火花を発するものがある近くでは、絶対に機械や燃料容器を保管・格納しないでください。
各部品が良好な状態にあること、ボルトナット類、特にブレード取り付け用のボルト類に問題がないか常に点検してください。
読めなくなったステッカーは貼り替えてください。
緊急時には、油圧ポンプについているバイパスバルブを開いて本機を前進方向に牽引または押して移動することができます。
Important: 牽引または押して移動する時の速度は、3-4.8 km/h 未満としてください。これ以上の速度では内部トランスミッションを破損させる恐れがあります。本機を押して或いは引いて移動させる場合には、必ずバイパスバルブを開く必要があります。
運転席を倒して燃料タンク前部の下にあるバイパスバルブを見つける(図 70)。
各バルブを左に 3 回転させるとバルブが開いてオイルが内部でバイパスされるようになる。
Note: 3回転以上は回さないこと。これにより、トランスミッ ションを破損することなく機械を押して移動できる ようになる。
牽引移動を開始する。
緊急移動が終了したらバイパスバルブを閉じる。バルブを 70 N-m (7.2 kg.m=52 ft-lb)にトルク締めする。
Important: エンジンを掛ける前に、必ずバイパスバルブが閉じていることを確認してください。バイパスバルブを開いたままでエンジンを回転させるとトランスミッションがオーバーヒートします。
Important: 機械を後ろに押して移動させる場合には、4輪駆動マニホルドのチェックバルブもバイパスさせる必要があります。チェックバルブをバイパスするには、ホースアセンブリを、ハイドロスタットについている後退油圧テストポート と、前タイヤ後ろにある後部走行マニホルドについているポート M8 と P2 の間にあるポートとに接続てください。ホースアセンブリは、ホース(P/N 95-8843)1本、カップラフィッティング(P/N 95-0985)2 個、油圧フィッティング(P/N 340-77)の組み立て品です。
ジャッキ(油圧ジャッキ、機械式ジャッキ)が外れたり破損したりすると重大な事故となる。
マシンをジャッキアップしたら、必ずジャッキスタンドで支えること。
油圧ジャッキだけで支えてはならない。
機体前部と後部にジャッキアップポイントがあります。
機体の前側は、各前輪の内側。
後部は後アクスルの中央部。
格納保管中やトレーラで輸送中は、燃料バルブ装着車ではバルブを閉じておいてください。
トレーラやトラックに芝刈り機を積み降ろすときには安全に十分注意してください。
積み込みには、機体と同じ幅のある歩み板を使用してください。
車体が落下しないように確実に固定してください。
機体前部と側部と後部とにロープ掛けポイントがあります(図 71)。
Note: 国家規格などに適合しているベルトなどで機体の四隅を固定するようにしてください。。
機体前部:運転台の前(2ヶ所)
後バンパー
Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。
Important: エンジンの整備に関しての詳細は、付属のエンジンマニュアルを参照してください。
Note: www.Toro.com から、この機械に関する配線図と油圧回路図をダウンロードすることができます。弊社ホームページからマニュアルへのリンクをご活用ください。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用開始後最初の 1 時間 |
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使用開始後最初の 10 時間 |
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使用開始後最初の 50 時間 |
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使用開始後最初の 200 時間 |
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使用するごとまたは毎日 |
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25運転時間ごと |
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50運転時間ごと |
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100運転時間ごと |
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200運転時間ごと |
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250運転時間ごと |
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400運転時間ごと |
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800運転時間ごと |
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6000運転時間ごと |
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2年ごと |
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始動キーをつけたままにしておくと、誰でもいつでもエンジンを始動させることができ、危険である。
整備・調整作業の前には必ずエンジンを停止し、キーを抜いておくこと。
このページをコピーして使ってください。
点検項目 | 第 週 | ||||||
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月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
インタロックの動作を点検する。 | |||||||
ブレーキの動作を確認する。 | |||||||
エンジンオイルの量を点検する。 | |||||||
冷却液の量を点検する。 | |||||||
燃料・水セパレータの水を抜く。 | |||||||
エアフィルタ、ダストカップ、バルブを点検する。 | |||||||
エンジンから異常音がないか点検する。1 | |||||||
ラジエターとスクリーンを点検する。 | |||||||
運転操作時の異常音 | |||||||
油圧オイルの量を点検する。 | |||||||
油圧ホースの磨耗損傷を点検する。 | |||||||
オイル漏れがないか点検する。 | |||||||
燃料残量を点検する。 | |||||||
タイヤ空気圧を点検する | |||||||
計器類の動作を確認する。 | |||||||
刈高の調整の点検 | |||||||
グリスアップを行なう。2 | |||||||
塗装傷のタッチアップを行う。 | |||||||
1始動困難、大量の煙、咳き込むような走りなどが見られる場合はグロープラグと噴射ノズルを点検する。 2車体を水洗いしたときは整備間隔に関係なく直ちにグリスアップする。 |
Important: エンジンの整備に関しての詳細は、付属のエンジンマニュアルを参照のこと。
点検担当者名: | ||
内容 | 日付 | 記事 |
調整、清掃、修理、車両を離れる前に以下を行ってください:
平らな場所に駐車する。
スロットルスイッチを低速アイドル位置にセットする。
カッティングユニットを停止させる。
カッティングユニットを下降させる。
走行ペダルがニュートラルになっていることを確認する。
駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
すべての動作が停止するのを待つ。
保守作業は、各部が十分冷えてから行う。
カッティングユニットを上昇位置にして機械から離れる場合、ロック装置がある場合には、必ずユニットをロックしてください。
可能な限り、エンジンを回転させながらの整備はしないでください。可動部に近づかないでください。
必要に応じ、ジャッキスタンドなどで機体を確実に支えてください。
機器類を取り外すとき、スプリングなどの力が掛かっている場合があります。取り外しには十分注意してください。
ラッチを外してフードを開ける。
フードのピボット部をブラケットに固定しているヘアピンコッターを抜き取る(図 74)。
フードを右側にスライドさせながら反対側を持ち上げると外れる。
Note: 取り付けは上記と逆の手順で行う。
エンジンオイルの点検や補充は、エンジンを止めキーを抜き取った状態で行ってください。
エンジンのガバナの設定を変えたり、エンジンの回転数を上げすぎたりしないでください。
以下の条件を満たす、低灰分(low-ash)の高品質エンジンオイルを使用してください:
API 規格: CJ-4 またはそれ以上
ACEA 規格: E6
JASO 規格:DH-2
Important: API CJ-4 以上、ACEA E6 または JASO DH-2 のオイルを使用しないと DPF が詰まってエンジンを破損します。
以下の粘度のエンジンオイルを使用してください:
推奨オイル:SAE 15W-40(-18℃(0°F)
他に使用可能なオイル:SAE 10W-30 または 5W-30(全温度帯)
Toro のプレミアムエンジンオイル(15W-40 または 10W-30)を代理店にてお求めいただくことができます。パーツカタログでパーツ番号をご確認ください。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
|
エンジンにはオイルを入れて出荷していますが、初回運転の前後に必ずエンジンオイルの量を確認してください。
Important: エンジンオイルの量は毎日点検してください。油量がディップスティックの FULL マークより上にある場合は、オイルが燃料で薄められている可能性があります。油量がFULL マークより上にある場合は、エンジンオイルを交換してください。
エンジンオイルを点検する最もよいタイミングは、その日の仕事を始める直前、エンジンがまだ冷えているうちです。既にエンジンを始動してしまった場合には、一旦エンジンを停止し、オイルが戻ってくるまで約 10 分間程度待ってください。油量がディップスティックのADDマークにある場合は、FULLマークまで補給してください。オイルを入れすぎないように注意してください。
Important: エンジンオイルの量がディップスティックの上限マークと下限マークの間にあるように管理してください。多すぎても少なすぎてもエンジンに悪影響が出ます。
エンジンオイルの量を点検する;図 86を参照。
Note: 種類の異なるオイルを使うときには、古いオイルを全部抜き取ってから新しいオイルを入れること。
約 5.7 リットル(フィルタ含む)。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用開始後最初の 50 時間 |
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250運転時間ごと |
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エンジンを始動し、約5分間のウォームアップを行ってオイルを温める。
平らな場所に駐車し、エンジンを停止し、キーを抜き取り、可動部が完全に停止したのを確認する。
エンジンオイルとフィルタを交換する(図 87)。
クランクケースにオイルを入れる。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
|
50運転時間ごと |
|
400運転時間ごと |
|
エアクリーナ本体にリーク原因となる傷がないか点検してください。破損していれば交換してください。吸気部全体について、リーク、破損、ホースのゆるみなどを点検してください。
エアクリーナのフィルタの整備は、インジケータが赤色になってから行ってください(図 88)。早めに整備を行っても意味がありません。むしろフィルタを外したときにエンジン内部に異物を入れてしまう危険が大きくなります。
Important: 本体とカバーが正しく、しっかりと密着しているのを確認してください。
整備間隔 | 整備手順 |
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6000運転時間ごと |
|
インフォセンターに表示される不具合表示が 、 または の場合(図 91)は、それぞれの表示の説明に従ってすすフィルタの清掃を行う。
DPF のディーゼル酸化触媒(DOC)とすすフィルタの分解手順は、サービスマニュアル を参照のこと。
DPF のディーゼル酸化触媒(DOC)とすすフィルタの交換用パーツや整備については、サービスマニュアルを参照するか、弊社ディストリビュータに問い合わせる。
きれいなDPFに交換した後には、弊社ディストリビュータに依頼してエンジンのECUをリセットする。
整備間隔 | 整備手順 |
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800運転時間ごと |
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タンクの清掃にはきれいな燃料を使用してください。
整備間隔 | 整備手順 |
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400運転時間ごと |
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燃料ラインの劣化・破損状況やゆるみが出ていないか点検を行ってください。
バッテリーの電極部や端子などの部分には鉛や鉛含有物質が含まれており、カリフォルニア州では、これらの物質が癌や先天性異常の原因となるとされている。取り扱い後は手を洗うこと。
マシンの整備や修理を行う前に、バッテリーの接続を外してください。バッテリーの接続を外すときにはマイナスケーブルを先に外し、次にプラスケーブルを外してください。接続するときにはプラスを先に接続し、次にマイナスを接続してください。
バッテリーの充電は、火花や火気のない換気の良い場所で行ってください。バッテリーと充電器の接続や切り離しを行うときは、充電器をコンセントから抜いておいてください。また、安全な服装を心がけ、工具は確実に絶縁されたものを使ってください。
整備間隔 | 整備手順 |
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25運転時間ごと |
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50運転時間ごと |
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Important: 電気系統を保護するため、本機に溶接作業を行う時には、バッテリーのマイナスケーブルの接続を外してください。
Note: 端子や周囲が汚れていると自然放電しますので、バッテリーが汚れないようにしてください。洗浄する場合は、まず重曹と水で全体を洗います。次に真水ですすぎ、。腐食防止のために両方の端子部にワセリン(Grafo 112X: P/N 505-47)を薄く塗ってください。
バッテリーカバーを開いてシュラウドの上に置く(図 95)。
Note: バッテリーカバーの上部の平らな面を下向きに押すとカバーを簡単に外すことができます (図 95)。
バッテリーのプラス(+)端子についているゴムキャップを外して端子を点検する。
バッテリーの端子に金属製品や車体の金属部分が触 れるとショートを起こして火花が発生する。それによって水素ガスが爆発を起こし人身事故に至る恐れがある。
バッテリーの取り外しや取り付けを行うときには、端子と金属を接触させないように注意する。
バッテリーの端子と金属を接触させない。
バッテリーケーブルの接続手順が不適切であるとケーブルがショートを起こして火花が発生する。それによって水素ガスが爆発を起こし人身事故に至る恐れがある。
ケーブルを 取り外す時は、必ずマイナス(黒)ケーブルから取り外し、次にプラス(赤)ケーブルを外す。
ケーブルを取り付ける時は、必ずプラス(赤)ケーブルから取り付け、それからマイナス(黒)ケーブルを取り付ける。
腐食防止のために両方の端子部にワセリン(Grafo 112X スキンオーバーグリス: P/N 505-47)またはグリスを薄く塗る。
プラス端子にゴムカバーを取り付ける。
バッテリーカバーを閉じる。
整備間隔 | 整備手順 |
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400運転時間ごと |
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交換には高品質の SAE 85W-140 ギアオイルを使用する。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用開始後最初の 200 時間 |
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800運転時間ごと |
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平らな場所で、点検プラグが一番低い位置(時計の 6 時の位置)に来るように停止させる(図 104) 。
プラネタリハブの下に容器を置き、プラグを外してオイルを抜く。
ブレーキハウジングの下に容器を置き、プラグを外してオイルを抜く(図 105)。
両方からオイルが完全に抜けたら、ブレーキハウジングにプラグを取り付ける。
まだプラグを取り付けていない方の穴が 12 時位置にくるように、車輪を回転させる。
高品質の SAE 85W-140 wt. ギア潤滑油 650ml を、穴からゆっくりと入れる。
Important: 650 ml が入り終わる前に一杯になってしまった場合は、1 時間ほど待つか、一度プラグをはめてマシンを 3 m ほど移動させると、ブレーキシステムにオイルがまわって残り量を補給することができるようになります。そのようにして全量を入れてください。
プラグを取り付ける。
反対側のプラネタリギアアセンブリも同様に作業する。
整備間隔 | 整備手順 |
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400運転時間ごと |
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後アクスルには SAE 85W-140 ギアオイルを入れて出荷しています。初めて使用する前および推奨時間ごとにオイル量を点検してください。容量は2.4 リットルです。オイル漏れの目視点検は毎日行ってください。
平らな場所に駐車する。
アクスルの一方の端部から点検用プラグを抜き、穴の高さまで潤滑油があることを確認する(図 106)。
Note: 量が不足している場合は、給油プラグをはずして補給する。
整備間隔 | 整備手順 |
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400運転時間ごと |
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ギアボックスには SAE 85W-140 ギアオイルを入れて出荷しています。容量は0.5 リットルです。オイル漏れの目視点検は毎日行ってください。
平らな場所に駐車する。
ギアボックスの左側から点検・補給用プラグを抜き、穴の高さまで潤滑油があることを確認する(図 107)。
Note: 油量が足りなければ穴の下部まで補給する。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用開始後最初の 200 時間 |
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800運転時間ごと |
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平らな場所に駐車する。
ドレンプラグ(それぞれの端部に1本ずつ、中央に1本;全部で3本)の周囲をきれいにする(図 108)。
オイルが抜けやすいように点検プラグを外す。
各ドレンプラグからオイルを抜き、容器で回収する。
ギアボックスの底面にあるドレンプラグの周辺をウェスできれいにする(図 109)。
ドレンプラグを外し、排出されるオイルを容器に回収する。
Note: オイルが抜けやすいように点検プラグを外す。
点検プラグの穴の下までオイルを補給する; 後アクスルのオイルの交換と 後アクスルギアボックスのオイルの点検を参照。
プラグを取り付ける。
整備間隔 | 整備手順 |
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800運転時間ごと |
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後輪の前と後ろで、左右のタイヤの中央線間距離を測る(アクスルの高さ位置で計測)。
Note: 前での測定値が、後ろでの測定値より 6 mm 小さければ合格とする。
調整は、まずタイロッド両端のクランプをゆるめる。
タイロッドの端部を回して前タイヤを内向きまたは外向きに調整する。
正しく調整できたら、タイロッドのクランプを締める。
ウイングデッキを床面まで降下させる。
機体前部を床から15 cm 程度浮かせ、ジャッキスタンドで支持する。
中央刈り込みデッキを立てるにはを参照。
タイヤを外せるようにデッキを立てる。
冷却液を飲み込むと中毒を起こす;冷却液は子供やペットが触れない場所に保管すること。
高温高圧の冷却液を浴びたり、高温のラジエター部分に触れたりすると大火傷をする恐れがある。
エンジン停止後、少なくとも15分間程度待って、エンジンが冷えてからキャップを開けること。
キャップを開けるときはウェスなどを使い、高温の水蒸気を逃がしながらゆっくりと開けること。
マシンを運転するときには、必ず所定のカバーを取り付けておくこと。
手、指、衣服などを、ファンやベルトに近づけないように注意すること。
保守作業を行う前にエンジンを停止し、キーを抜き取っておくこと。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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毎日、運転前に冷却液の量を点検してください。容量はおよそ 8.5 リットルです。
ラジエターと補助タンクのふたを注意深く開ける(図 110)。
ラジエター内部の液量を点検する。
Note: ラジエターは補給口の首の部分まで、補助タンクはFULLマークまであれば適正です。
液量が不足している場合には冷却液は水とエチレングリコール不凍液の50/50 混合液を補給する。
Important: 水だけの使用やアルコール系、メタノール系の冷却液の使用はシステムを損傷するので避けること。
ラジエターと補助タンクのふたを閉める。
整備間隔 | 整備手順 |
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100運転時間ごと |
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2年ごと |
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ラジエター/オイルクーラのスクリーンは毎日清掃してください。汚れが激しければより頻繁な清掃が必要です。
このマシンには、油圧駆動式のファンが搭載されており、必要に応じて自動的に(手動でも可能)オイルクーラ/ラジエターのファンを逆転させてスクリーンにたまったごみを吹き飛ばします。この機能により、オイルクーラ/ラジエターの清掃に必要な時間は短縮されますが、清掃の必要がなくなるわけではありません。必ず、定期的にオイルクーラ/ラジエターを点検し、必要に応じて清掃してください。
エンジンを停止し、キーを抜き取り、フードを開ける。
エンジンの周囲を丁寧に清掃する。
オイルクーラとラジエターの裏表を圧縮空気で丁寧に清掃する(図 111)。
Note: ファン側から清掃を始め、車体後方に向けてごみを吹き飛ばす。その後、今度は後ろ側から前側に向かって吹きつけて清掃する。この作業を数回繰り返してごみやほこりを十分に落とす。
Important: ラジエター/オイルクーラを水で清掃すると、さびが発生したり、各部の破損が早く進む恐れがあります。
フードを閉じる。
ブレーキペダルの遊びが 25 mm以上となったり、ブレーキの効きが悪いと感じられるようになったら、調整を行ってください。遊びとは、ブレーキペダルを踏み込んでから抵抗を感じるまでのペダルの行きしろを言います。
左右のペダルのロックをはずして、各ペダルがそれぞれ自由に動くようにする。
行きしろを小さくするにはブレーキを締める:
ブレーキケーブル(図 112)の端にある前ナッ トをゆるめる。
後ナットを締めてケーブルを後方に移動させてブレーキペダルの遊びが 13-25 mm になるようにする。
調整ができたら前ナットを締める。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用開始後最初の 10 時間 |
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100運転時間ごと |
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ベルトの中間部を 44 N·m(約10 ft-lb) の力で押した時に、10 mm 程度のたわみがあれば適正です。
たわみが10 mmでない場合には、オルタネータ取り付けボルトをゆるめ(図 113)、
Note: 適当な張りに調整してボルトを締めてください。ベルトのたわみが適切に調整されたことを確認する。
整備間隔 | 整備手順 |
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800運転時間ごと |
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ブレードを駆動しているベルトはスプリング付きのアイドラで張りを調整されており、非常に耐久性が高く、長期間にわたって使用することができます。しかし長期間のうちに必ず磨耗が現れてきます。磨耗の兆候として:ベルトが回転するときにきしみ音がする、刈り込み中にベルトが滑ってブレードが回らない、ベルトの縁がほつれている、焼けた跡がある、割れているなどがあります。これらの兆候を発見したらベルトを交換してください。
刈り込みデッキを床面まで下降させ、ベルトカバーを外して脇に置く。
アイボルトをゆるめる(図 114)。
ストップボルトを取り付けタブに固定しているフランジナットをゆるめ、プーリをベルトから外す(図 114)。
Note: アイドラアームがストップボルトの脇を通れるようにナットを十分にゆるめてください。
Note: ストップボルトを取り付けタブから外す必要がある場合には、外したボルトを、ストップボルトの頭とアイドラアームを整列させる穴に通してください。
油圧モータを刈り込みデッキに固定しているボルトを外す(図 115)。
刈り込みデッキからモータを外してデッキの上に置く。
スピンドルプーリとアイドラプーリから古いベルトを外す。
スピンドルプーリとアイドラプーリアセンブリに新しいベルトを取り付ける。
プーリにベルトを掛け終わったら、刈り込みデッキを駆動する油圧モータを取り付ける。元のボルトを使って、デッキに油圧モータを取り付ける。
Note: ベルトが、ベルトガイドのスプリング側に取り付けられていることを確認してください(図 114)。
エクステンションスプリング (図 114) をアイボルトに以下のように取り付ける:
エクステンションスプリングの長さ(フックからフックまで)が 8.3 mm ± 9.5 mm であれば、張りは適切です。
スプリングの張りを正しく調整できたら、その下のストップボルト (キャリッジボルト) の頭部とアイドラアームとの間の隙間を 2 mm-5 mm に調整します 。
万一、油圧オイルが体内に入ったら、直ちに専門医の治療を受けてください。万一、油圧オイルが体内に入った場合には、この種の労働災害に経験のある施設で数時間以内に外科手術を受ける必要がある。
油圧装置を作動させる前に、全部のラインコネクタが適切に接続されていること、およびラインやホースの状態が良好であることを確認すること。
油圧のピンホールリークやノズルからは作動油が高圧で噴出しているので、絶対に手などを近づけない。
リークの点検には新聞紙やボール紙を使う。
油圧関係の整備を行う時は、内部の圧力を確実に解放する。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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油圧オイルタンクに約 29 リットルの高品質油圧オイルを満たして出荷しています。初めての運転の前に必ず油量を確認し、その後は毎日点検してください。推奨オイルの銘柄を以下に示します:
Toro プレミアムオールシーズン油圧作動液 (19 リットル缶または208 リットル缶)。パーツカタログまたは Toro 代理店でパーツ番号をご確認ください。
他に使用可能なオイル:トロのオイルが入手できない場合は、以下に挙げる特性、条件および産業規格をすべて満たす通常の石油系オイルを使用することができます。オイルの性能や規格がマシンに適合しているかどうかについては専門業者にご相談ください。
Note: 不適切なオイルの使用による損害については弊社は責任を持ちかねますので、品質の確かな製品をお使い下さる様お願いいたします。
物性: | ||
粘度, ASTM D445 | St @ 40°C 44 - 50 | |
St @ 100°C 7.9 - 8.5 | ||
粘性インデックス ASTM D2270 | 140-160 | |
流動点, ASTM D97 | -37°C - -45°C | |
産業規格: | ヴィッカース I-286-S (品質レベル), ヴィッカース M-2950-S(品質レベル), デニソン HF-0 |
車両用に製造されている適切な油圧オイル(産業プラント用の油圧オイルではありません)。マルチウェイト・タイプの ZnDTP または ZDDP アンチウェア(磨耗防止剤)入りの製品(アッシュレスではありません)を使用してください。
Toro 合成生分解油圧作動液 (19 リットル缶または208 リットル缶)。パーツカタログまたは Toro 代理店でパーツ番号をご確認ください。
この合成・生分解高品質オイルは、トロのこのマシンに適合していることが実証されています。他の合成オイルは、シールを腐食させるなどの問題を持っている可能性があります。そのようなオイルを使用されたことを原因とするトラブルについてはトロ社は責任を負いかねます。
Important: この合成オイルは、過去に販売されていた生分解オイルとの互換性がありません。 詳細については弊社代理店におたずねください。
上記以外に使用可能な生分解性オイル:
Mobil EAL Envirosyn H 46(米国内)
Mobil EAL Hydraulic Oil 46 (米国外)
Important: 多くの油圧オイルはほとんど無色透明であり、そのためオイル洩れの発見が遅れがちです。油圧オイル用の着色剤(20 ml 瓶)をお使いいただくと便利です。1瓶で 15-22 リットルのオイルに使用できます。パーツ番号は 44-2500。ご注文は Toro 代理店へ。
平らな場所に駐車し、刈り込みデッキを下降させ、エンジンを停止させてキーを抜き取る。
油圧オイルの量を点検する(図 116)。
整備間隔 | 整備手順 |
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800運転時間ごと |
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オイルが汚染されてしまった場合は油圧系統全体を洗浄する必要がありますので、Toro 代理店にご連絡ください。汚染されたオイルは乳液状になったり黒ずんだ色なったりします。
平らな場所に駐車し、刈り込みデッキを下降させ、エンジンを停止させてキーを抜き取る。
油圧オイルタンク前側底面にあるドレンプラグを取り外して流れ出すオイルを大きな容器で受ける。
オイルが全部流れ出たらプラグを元通りに取り付ける。
油圧オイルタンク(図 117)に油圧オイルを入れる; 油圧オイルを点検する を参照。
Important: 指定された銘柄のオイル以外は使用しないでください。他のオイルを使用すると油圧システムを損傷する可能性があります。
タンクにキャップをはめ、エンジンを始動し、全部の油圧装置を操作してシステム内部にオイルを行き渡らせる。
Note: また、オイル漏れがないか点検して、エンジンを停止する。
油量を点検し、足りなければディップスティックの FULLマークまで補給する。
Note: 入れすぎないこと。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用開始後最初の 200 時間 |
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800運転時間ごと |
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トロの純正交換フィルタをお使いください:後部用(刈り込みデッキ用)は P/N 94-2621、前部用(チャージ用)は P/N 75-1310 です。
Important: 純正品以外のフィルタを使用すると関連機器の保証が適用されなくなる場合があります。
平らな場所に駐車し、刈り込みデッキを降下させ、駐車ブレーキを掛け、エンジンを停止させてキーを抜き取る。
油圧フィルタを交換する(図 118)。
エンジンを始動して 2 分間運転し、システム内のエアをパージする。
エンジンを停止させ、オイル漏れがないか点検する。
整備間隔 | 整備手順 |
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2年ごと |
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油圧ライン油圧ホースにオイル漏れ、ねじれ、支持部のゆるみ、磨耗、フィッティングのゆるみ、風雨や薬品による劣化などがないか毎日点検してください。異常を発見したら必ず運転を行う前に修理してください。
カウンタバランス油圧回路には、カウンタバランス試験用にテストポートがあります。図 119適正カウンタバランスは 22.41 bar(22.75 kg/cm2 = 325 psi)です。カウンタバランスの油圧を調整するには、ロックナットをゆるめて調整ねじ (図 119) で行います。ねじを右にまわすと油圧が高くなり、左に回すと低くなります。調整ができたらロックナットを締め付けます。油圧テストは、エンジンを高回転(ハイアイドル)させた状態で、デッキを下げてフロート位置にして行います。
Note: カウンタバランスの調整を行うとき、3台の刈り込みデッキについているキャスタホイールはすべてが床面に接している状態でカウンタバランスがかかっている必要があります。
各ウイングデッキをゆっくりと降下させると、重心が移動してデッキが下降位置に移動する。
運転席に座り、エンジンを始動し、中央デッキを床面からわずかに浮いた状態まで降下させる。
エンジンを止め、各部が動作を停止するのを待ち、キーを抜き取る。
カッティングユニット後部に刈高チェーンを接続する。
ダンパを元の位置に戻してクレビスピンとコッターピンで固定する。
デッキのピッチとは、ブレードを前後方向に向けたときのブレードの前後における床からの高さ(刈高)の差を言います。ブレードピッチの推奨値は 8-11 mm です。これは、ブレードを前後に向けて先端の高さを比べたとき、前よりも後ろの方が 8-11 mm 高くなっている状態を言います。
作業場の平らな場所に駐車する。
刈り込みデッキを希望する刈高に調整する。
ブレードをまっすぐ前後方向に向ける。
短い定規を使って、床面からブレードの前側の刃先までの高さを測る。
ブレードを半回転させて後方に回し、床面からこの切っ先までの高さを測る。
後方での測定値から前方での測定値を引いた値がブレードのピッチとなる。
刈高チェーンのUボルトの上側または下側についているジャムナットをゆるめる(図 122)。
もう一組のナットについては、カッティングユニットの後部の高さを上下してカッティングユニットのピッチを調整するのに使用する。
ジャムナットを締めつける。
キャスタアームをキャスタフォークに固定しているキャップスクリュとナットを外す(図 123)。
必要に応じてシムを増減してキャスタホイールの高さを変えてデッキを正しいピッチに調整する。
キャップスクリュとナットを外す。
キャスタアームのチューブには上側と下側にブッシュがはめ込んでありますが、これらのブッシュは使用に伴って磨耗してきます。ブッシュを点検するには、キャスタフォークを前後左右に揺り動かして見ます。ブッシュ内部でキャスタスピンドルがゆるい場合には、ブッシュを交換してください。
デッキを上昇させてキャスタホイールを床から浮かし、デッキを角材などで支える。
キャスタスピンドルの上部から、テンショニングキャップ、スペーサ、スラストワッシャを抜き取る。
キャスタスピンドルを取り付けチューブから抜きとる。
Note: スラストワッシャとスペーサは、スピンドルの一番下に残しておく。
ピンポンチを使って、チューブの上または下からブッシュをたたき出す(図 124)。
他のブッシュも、同様にしてチューブから取り外す。
チューブの内部をきれいに清掃する。
新しいブッシュの内外面にグリスを塗る。
ハンマーと平らな板を使って、新しいブッシュをチューブに叩き込む。
キャスタスピンドルの磨耗状態を点検し、必要に応じて交換する。
チューブとブッシュにキャスタシャフトを押し込む。
スピンドルにスラストワッシャとスペーサを取り付け、テンショニングキャップで全部のパーツを固定する。
整備間隔 | 整備手順 |
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800運転時間ごと |
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キャスタホイールアセンブリをキャスタフォークまたはキャスタピボットアーム(図 125)に保持しているボルトからロックナットを外す(図 126)。
Note: キャスタホイールをしっかりと握り、ボルトをフォーク(またはピボットアーム)から抜き取る。
ホイールハブの反対側にあるベアリングを取る。
ベアリング、スペーサ、およびハブの内側の磨耗状態を点検し、必要に応じて交換する。
キャスタホイールを組み立てるには、まず、ホイールのハブにベアリングを押し込む。
Note: ベアリングを取り付ける時、ベアリングの外側のフェース部分を押すように注意すること。
ベアリングスペーサをホイールハブに入れ、もう一個のベアリングをホイールハブの空いている側に取り付けてハブ内部のスペーサを固定する。
キャスタホイールアセンブリをキャスタフォークに取り付け、ボルトとロックナットで固定する。
ヒンジカバーは、デッキ間のヒンジポイントからごみが落ちないようにするものです。破損・摩耗しているカバーは交換してください。
磨耗の進んだブレードや破損したブレードは、回転中にちぎれて飛び出す場合があり、これが起こるとオペレータや周囲の人間に多大の危険を及ぼし、最悪の場合には死亡事故となる。
ブレードが磨耗や破損していないか定期的に点検すること。
ブレードを点検する時には安全に十分注意してください。ブレードをウェスでくるむか、安全手袋をはめ、十分に注意して取り扱ってください。ブレードは研磨または交換のみ行い、たたいて修復したり溶接したりしないでください。
複数のブレードを持つ機械では、1つのブレードを回転させると他も回転する場合がありますから注意してください。
機械を何かに衝突させてしまった場合には、機械に損傷がないか点検し、必要があれば修理を行ってください。点検修理が終わるまでは作業を再開しないでください。全部のスピンドルプーリのナットを 176-203 N·m(18.0-20.8 kg.m = 130-150 ft-lb)にトルク締めしてください。
平らな場所に駐車し、刈り込みデッキを上昇させ、駐車ブレーキを掛け、走行ベダルをニュートラルとし、PTO レバーが OFF になっているのを確認し、エンジンを停止させ、キーを抜き取る。
Note: デッキが不意に落下しないようにブロックなどで確実に支える。
デッキの天井から各ブレードの前端の刃先までの距離を測る(図 128)。
Note: 測定値を記録する。
ブレードを半回転させて後ろ側にあった刃先を前側にし、ステップ 2 と同じ位置で、デッキとブレードの刃先の距離を測る。
Note: 上記手順2と3で記録した2つの測定値が 3 mm の差の中に収まっていれば適正である。この差が 3 mm を超える場合には、そのブレードが変形しているので交換する;ブレードの取り外しと取り付けを参照。
ブレードが堅いものに当たった、バランスが取れていない、磨耗した、曲がったなどの場合には新しいものと交換する必要があります。安全を確保し、適切な刈りを行うために、ブレードは必ず Toro 社の純正品をお使いください。
刈り込みデッキを一番高い位置まで上昇させ、駐車ブレーキを掛け、エンジンを停止させてキーを抜き取る。
Note: デッキが不意に落下しないようにブロックなどで確実に支える。
ぼろきれや厚いパッドの入った手袋を使ってブレードの端部をしっかり握る。
スピンドルのシャフトからブレードボルト、芝削り防止カップ、ブレードを取り外す(図 129)。
ブレード、芝削り防止カップ、ボルトを取り付けてボルトを115-149 N·m(11.8-15.2 kg.m = 85-110 ft-lb)にトルク締めする。
Important: ブレードの立ち上がり側がデッキの天井を向くのが正しい取り付け方です。
Note: デッキを何かにぶつけてしまった場合には、全部のスピンドルプーリナットを115-149 N·m(11.8-15.2 kg.m = 85-150 ft-lb)にトルク締めしてください。
高品質の刈りを実現するためには、刃先と、刃先の反対側にある立ち上がった部分であるセイル部の両方が重要です。セイル部は、風を起こして草を真っ直ぐに立て、均一な刈りを実現するものです。ブレードの使用にともなってセイル部も摩耗し、刃先が鋭く維持されていても、刈りの質は落ちてきます。葉を引きちぎるのでなく切るように、刃先は常に鋭利に維持する必要があります。刃先が引きちぎられると切り口が茶色に変色します。このような状態が見られたら、ブレードを研磨してください。
平らな場所に駐車し、刈り込みデッキを上昇させ、駐車ブレーキを掛け、走行ベダルをニュートラルとし、PTO レバーが OFF になっているのを確認し、エンジンを停止させ、キーを抜き取る。
ブレードの切っ先を注意深く観察、特に、直線部と曲線部が交わる部分をよく観察する(図 130)。
Note: この、直線部と曲線部の交差域は、砂などによる磨耗が進みやすい部分なので、機械を使用する前によく点検することが必要である。磨耗が進んでいる場合(図 130)にはブレードを交換する。
すべてのブレードの刃先を点検し、刃先が丸くなっていたり打ち傷がある場合には研磨する(図 131)。
Note: 研磨は刃先の上面だけに行い、刃の元々の角度を変えないように十分注意する(図 131)。両方の刃先から等量を削るとブレードのバランスを維持することができます。
Note: ブレードを取り外し、研磨機で研磨する。研磨後、ブレードと、芝削り防止カップをつけてブレードボルトで固定する;ブレードの取り外しと取り付けを参照。
ひとつのカッティングユニットブレード間でミスマッチがあると、刈り後が段差ができてしまいます。全部のブレードが同じ高さで回転するように調整することでこの問題を回避することができます。
平らな場所に駐車する。
刈高を一番高い位置に設定する;刈り高の調整を参照。
刈り込みデッキを平らな床に降ろし、デッキ上部からカバーを外す。
アイドラプーリを固定しているフランジナットをゆるめ、ベルトの張りをなくす。
ブレードを手で回して前後方向に向け、床面から刃の前端までの距離を測る。測定値を記録する。
同じブレードを半回転させて後方に回し、床面からこの刃先までの高さを測る。上記手順で記録した2つの測定値が 3 mm の差の中に収まっていれば適正である。差が3 mm よりも大きい場合には、そのブレードは曲がっていて危険であるから交換する。全部のブレードでこの測定を行う。
左右のブレードの測定値を、中央のブレードの測定値と比較する。
Note: 中央のブレードの高さが、他のブレードより 10 mm 以上低くなければ適正とする。中央のブレードが 10 mm 以上低い場合には、8 へ進んでスピンドルハウジングとデッキ下部との間にシムを入れて調整する。
シムを追加すべき場所のアウタースピンドルからボルト、平ワッシャ、ロックワッシャ、ナットを外す。
Note: スピンドルハウジングと刈り込みデッキの底部との間にシム(P/N 3256-24)を増減してブレードの高さを調整します。ブレード先端同士の高さの差が所定条件を満たすまで、この調整を続けてください。
Important: 1つの場所に入れるシムは3枚までとしてください。1つの穴に2枚のシムを入れても調整が完了しない場合には、隣の穴にシムを増減して調整を続けてください。
アイドラプーリの調整を行い、ベルトカバーを取り付ける。
Important: キャブのシール部分とライト部分に注意してください(図 132)。圧力洗浄機を使用する場合は、洗浄機のノズルをキャブから少なくとも 60cm 離して洗浄してください。キャブのシール部分、ライト、後部のオーバーハングに高圧洗浄機の水を直接吹き付けないでください。
キャブについているプレフィルタは、刈りかすや木の葉などの大きな異物のためのものです。
スクリーンカバーを開ける。
フィルタを水で洗浄する。
Important: 高圧洗浄機を使わないでください。
Note: 破れている場合や汚れがひどい場合はフィルタを交換する。
プレフィルタが十分に乾いてから元通りに取り付ける。
フィルタスクリーンを回転させてラッチをラッチ取り付けアセンブリにロックする(図 135)。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
トラクションユニット、刈り込みデッキ、エンジンをていねいに洗浄する。
Important: インフォセンターやECUの近くで高圧洗浄機を使用しないでください。電子機器を破損させる可能性があります。
タイヤ空気圧を点検する;タイヤ空気圧を点検するを参照。
ボルトナット類にゆるみながいか点検し、必要な締め付けを行う。
グリス注入部やピボット部全部をグリスアップし、余分なグリスをふき取る;潤滑を参照。
塗装のはがれている部分に軽く磨きをかけ、タッチアップする。その他金属部分の損傷などを修理する。
バッテリーとケーブルに以下の作業を行う:
バッテリー端子からケーブルを外す。
バッテリー本体、端子、ケーブル端部を重曹水とブラシで洗浄する。
腐食防止のために両方の端子部にワセリン(Grafo 112X: P/N 505-47)を薄く塗る。
電極板の劣化を防止するため、60日ごとに24時間かけてゆっくりと充電する。
エンジンオイルを抜き取り、ドレンプラグをはめる。
オイルフィルタを交換する。
エンジンに、 SAE15W-40, CJ-4 モーターオイルを約 10.4 リットル入れる。
エンジンを始動し約 2 分間回転させる。
エンジンを停止する。
新しいきれいな燃料を使って燃料タンクを洗浄する。
燃料関係のフィッティングを確実に締め付ける。
エアクリーナをきれいに清掃する。
エアクリーナの吸気口とエンジンの排気口を防水テープでふさぐ。
冷却水(エチレングリコール不凍液と水とのの 50/50 混合液)の量を点検し、凍結を考慮して必要に応じて補給する。