整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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この機械は専門業務に従事するプロのオペレータや一般家庭のオーナーが斜面上のターフ、アップダウンの大きなターフ、水際やバンカー脇のターフを刈り込みための機械として設計製造されています。この機械は本来の目的から外れた使用をすると運転者本人や周囲の人間に危険な場合があります。
この説明書を読んで製品の運転方法や整備方法を十分に理解し、他人に迷惑の掛からない、また適切な方法でご使用ください。この製品を適切かつ安全に使用するのはお客様の責任です。
安全上の注意事項、取扱い説明書、アクセサリについての資料、代理店の検索、製品のご登録などについては www.Toro.com へ。
整備について、また純正部品についてなど、分からないことはお気軽に弊社代理店またはカスタマー・サービスにおたずねください。お問い合わせの際には、必ず製品のモデル番号とシリアル番号をお知らせください。図 1にモデル番号とシリアル番号を刻印した銘板の取り付け位置を示します。いまのうちに番号をメモしておきましょう。
この説明書では、危険についての注意を促すための警告記号(図 2)を使用しております。これらは死亡事故を含む重大な人身事故を防止するための注意ですから、必ずお守りください。
この他に2つの言葉で注意を促しています。重要は製品の構造などについての注意点を、注はその他の注意点を表しています。
この製品は、関連するEU規制に適合しています。詳細については、DOC シート(規格適合証明書)をご覧ください。
カリフォルニア州の森林地帯・潅木地帯・草地などでこの機械を使用する場合には、エンジンに同州公共資源法第4442章に規定される正常に機能するスパークアレスタが装着されていること、エンジンに対して森林等の火災防止措置をほどこされていることが義務づけられており、これを満たさない機械は、第4442章または4443章違犯となります。
エンジンの出力についての表記がある場合、その値は、SAE J1940 規格に則ってエンジンメーカーが実験室にて測定したグロス値です。安全性、排ガス規制、機能上の要求などに合わせて調整されるため、このクラスの芝刈り機のエンジンの実際の出力(馬力)は、グロス値よりも大幅に下げてあるのが普通です。
カリフォルニア州
第65号決議による警告
カリフォルニア州では、この製品に使用されているエンジンの排気には発癌性や先天性異常などの原因となる物質が含まれているとされております。
米国カリフォルニア州では、この製品を使用した場合、ガンや先天性異常などを誘発する物質に触れる可能性があるとされております。
以下の安全注意事項は ANSI規格B71-4-2017 および EN 14910:2007+A1:2009 から抜粋したものです。
この機械は手足にけがをさせたり物をはね飛ばしたりする能力があります。重大な人身事故を防ぐため、すべての注意事項を厳守してください。
エンジンを始動する前に必ずこのオペレーターズマニュアルをお読みになり、内容をよく理解してください。
機械の可動部の近くには絶対に手足を近づけないでください。
ガードなどの安全保護機器が正しく機能していない時は、運転しないでください。
作業場所に、無用の大人、子供、ペットなどを近づけないでください。子供に運転させないでください。講習を受けて正しい運転知識を身に着け、運転操作に必要な運動能力があり、責任ある大人のみがこの機械の操作を行ってください。
整備、給油、詰まりの解除作業などを行う時は、マシンを停止させ、エンジンを止め、各部が完全に停止したのを確認してください。
間違った使い方や整備不良は人身事故などの原因となります。事故を防止するため、以下に示す安全上の注意や安全注意標識 のついている遵守事項は必ずお守りください 「注意」、「警告」、および「危険」 の記号は、人身の安全に関わる注意事項を示しています。これらの注意を怠ると死亡事故などの重大な人身事故が発生する恐れがあります。
危険箇所の近くには、安全警告や正しい取扱い方法を示す見やすいステッカーが貼ってあります。破損するなどして読めなくなったステッカーは交換してください。 |
Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。
Important: エンジンにはオイルが入っておりません。エンジンを始動する前に、エンジンオイルを入れてください。
エンジンオイルの量 | 0.59 リットル |
オイルの粘度 | SAE 10W-30 マルチグレード鉱物性オイル |
API 規格: | SJ またはそれ以上のクラス |
平らな場所に駐車する。
キャップを左に回してディップスティックを抜き取る(図 5)。
オイル補給管から、必要量の約 ¾ をエンジンに入れる(図 6)。
オイルがエンジン内部に落ち着くまで 3 分間待つ。
きれいなウェスでディップスティックをぬぐう。
ディップスティックを補給管に差し込み、ねじ込まずに引き出す。
ディップスティックの目印で油量を点検する(図 5)。
油量が少なすぎる場合は、補給管から少量を補給し、3 分間待って量を確認する。ステップ5~7を繰り返して適正量までオイルを入れる。
油量が多すぎる場合は、余分のオイルを抜いて適正量までオイルを減らす;エンジンオイルの交換を参照。
Important: オイル量が少なすぎても多すぎても、そのままでエンジンを運転するとエンジンを破損させる恐れがあります。
ディップスティックを元通りに取り付け手で十分に締め付ける。
Important: 初回のオイル交換は運転開始後 5 時間で;その後は、1 年ごとにオイル交換を行ってください。エンジンオイルの交換を参照。
モデル | 刈り幅 | 製品の幅 |
02615 | 400 mm | 500 mm |
トロが認定した各種のアタッチメントやアクセサリがそろっており、マシンの機能をさらに広げることができます。 詳細は弊社の正規サービスディーラ、または代理店へお問い合わせください;弊社のウェブサイト www.Toro.com でもすべての認定アタッチメントとアクセサリをご覧になることができます。
いつも最高の性能と安全性を維持するために、必ずToroの純正部品をご使用ください。他社の部品やアクセサリを御使用になると危険な場合があり、製品保証を受けられなくなる場合がありますのでおやめください。
Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。
必ず、機械を停止させ、各部の動きが完全に停止し、機体の温度が十分に下がったのを確認してから、調整、洗浄、格納、修理などの作業に掛かってください。
各部の操作方法や本機の正しい使用方法、警告表示などに十分慣れ、安全に運転できるようになりましょう。
使用前に必ず目視点検を行い、ガード類や安全を確保する部材の状態を確認してください。
使用前に必ず、カッティングユニットのボルトやラインまたはディスクの点検を行ってください。
これから機械で作業する場所をよく確認し、作業の邪魔になるもの、機械に巻き込まれそうなものはすべて取り除きましょう。
刈高を調整中に刈り込みディスクが作動すると、大けがを負う危険がある。
燃料は非常に引火・爆発しやすい物質である。発火したり爆発したりすると、やけどや火災などを引き起こす。
静電気による引火を防止するために、燃料を補給する際には、燃料容器と機械を地面に直接置いて給油するようにし、トラックの荷台などでの給油は行わないようにする。
燃料補給は必ず屋外で、エンジンが冷えた状態で行う。こぼれた燃料はふき取る。
喫煙しながらや、周囲に火気がある状態で燃料を取り扱わない。
エンジン回転中などエンジンが高温の時に燃料タンクのふたを開けたり給油したりしな。
燃料がこぼれたらエンジンを掛けない。気化した燃料ガスが十分に拡散するまで引火の原因となるものを近づけない。
燃料は安全で汚れのない認可された容器に入れ、子供の手の届かない場所で保管する。
燃料を飲み込むと非常に危険で生命に関わる。また気化した燃料に長期間ふれると身体に重篤な症状や疾病を引き起こす。
ガソリン蒸気を長時間吸わないようにする。
ノズルや燃料タンクの注入口には手や顔を近づけないこと。
目や皮膚に燃料が付着しないようにすること。
機械の性能を最も良く発揮させるために、オクタン価87以上の、きれいで新しい無鉛ガソリンを使ってください(オクタン価評価法は(R+M)/2 を採用)。
エタノール添加ガソリン(10% まで)、MTBE 添加ガソリン(15% まで)を使用することが可能です。
但し、エタノール含有率が体積で10%を超える物(E15 E85 ガソリンなど)は使用しないでください。これらの燃料を使用した場合には性能が十分に発揮されず、エンジンに損傷が発生する恐れがあり、仮にそのようなトラブルが発生しても製品保証の対象とはなりません。
メタノールを含有するガソリンは使用できません。
燃料タンクや保管容器でガソリンを冬越しさせないでください。 冬越しさせる場合には必ずスタビライザ(品質安定剤)を添加してください。
ガソリンにオイルを混合しないでください。
燃料タンクに、信頼できる業者から仕入れた品質の確かなレギュラーガソリンを入れてください。(図 9)。
Important: 始動困難トラブル低減のために、新しい燃料にスタビライザー/コンディショナーを、コンディショナメーカーの指示に従って使用してください。
さらに詳しい情報については、エンジンマニュアル をご覧ください。
平らな場所に駐車する。
キャップを左に回してディップスティックを抜き取る(図 10)。
きれいなウェスでディップスティックをぬぐう。
ディップスティックを補給管に差し込み、ねじ込まずに引き出す。
ディップスティックの目印で油量を点検する(図 10)。
油量が少なすぎる場合(図 10)は、補給管から少量の SAE または SAE 10W-30 マルチグレード鉱物性オイル(API 規格 SJ 以上のもの)を補給し、3 分間待って量を確認し、ステップ3-5を繰り返して適正量までオイルを入れる。
油量が多すぎる場合(図 10)は、余分のオイルを抜いて適正量までオイルを減らす;エンジンオイルの交換を参照。
Important: オイル量が少なすぎても多すぎても、そのままでエンジンを運転するとエンジンを破損させる恐れがあります。
ディップスティックを根元までしっかりと差し込む。
Important: 初回のオイル交換は運転開始後 5 時間で;その後は、1 年ごとにオイル交換を行ってください。エンジンオイルの交換を参照。
刈高を調整中に刈り込みユニットが作動すると、大怪我を負う危険がある。
エンジンを止め、各部が完全に停止するのを待つ。
カッティングユニットの取り扱いは手袋をはめて行う。
エンジン停止直後は、マフラーが高温高圧状態となっていて触れると火傷を負う危険性がある。
高温のマフラーに触れないように注意してください。
希望の刈高に調整する。
燃料スイッチを OFF 位置にする。
点火コードを取り外す。
機体を傾けるときには、ディップスティック側が下になるように傾ける。
保護用のグローブをはめた手で、刈り込みライン(ナイロン線)を外す。
ナイロンラインを、希望する高さに取り付ける。
作業にふさわしい服装をし、安全めがね、長ズボン、頑丈で滑りにくい安全な靴、および聴覚保護具を着用してください。長い髪は束ねてください。ゆるい装飾品やだぶついた服は身に着けないでください。
この機械を運転する時は常に十分な注意を払ってください。運転中は運転操作に集中してください;注意散漫は事故の大きな原因となります。
疲れている時、病気の時、アルコールや薬物を摂取した時は運転しないでください。
ディスクやラインに触れるをけがをする恐れがある。エンジンを停止させたら、すべての部分が完全に停止するまで運転位置を離れないこと。
オペレータハンドルから手を離すと、エンジンと刈り込みラインの両方が 7 秒以内に停止するのが正常です。もし正しく停止しない場合には、直ちに機械の使用を停止し、代理店にご連絡ください。
作業場所に人を近づけないでください。作業場所に小さな子供を入れないでください。子供たちが周囲にいる時には、オペレータ以外の誰かが責任をもって子供を監視してください。人が近づいてきたら機械を停止させてください。
機械の運転は十分な視界の確保ができる適切な天候条件のもとで行ってください。落雷の危険がある時には運転しないでください。
見通しの悪い曲がり角や、茂み、立ち木などの障害物の近くや視界のきかない場所では安全に特に注意してください。
隠れた穴、わだち、盛り上がり、岩などの見えない障害物に注意しましょう。不整地では、機械が転倒したり、足元が不確かになって運転姿勢が崩れたりする恐れがあります。
機械が何かにぶつかったり、異常な振動を始めたら直ちにエンジンを停止させ、機械各部全ての動作が停止するまで待って点火プラグのコードをはずし、その後に機械の点検を行ってください。異常を発見したら、作業を再開する前にすべて修理してください。
エンジン停止直後は、高温高圧状態となっていて触れると火傷を負う危険性があります。高音のエンジンに触れないように注意してください。
弊社(トロ)が認めた以外のアクセサリやアタッチメントを使用しないでください。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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エンジンを停止するには、オペレータプレゼンスコントロールから手を離します(図 16)。
Important: オペレータハンドルから手を離すと、エンジンが停止し、刈り込みラインが 7 秒以内に停止するのが正常です。もし正しく停止しない場合には、直ちに機械の使用を停止し、代理店にご連絡ください。
Important: 勾配が 25°を超える場所で使用すると、潤滑不十分によってエンジンに大きな損傷が発生します。勾配が 25°を超える場所では本機を使用しないでください。
これから機械で作業する場所をよく確認し、機械に巻き込まれそうなものはすべて取り除きましょう。
刈り込み中にラインで硬いものをたたかないように注意してください。障害物があるとわかっている場所は絶対に刈り込まないでください。
機械が何かにぶつかったり、異常な振動を始めたら直ちにエンジンを停止させ、点火プラグのコードをはずし、機械が破損していないか点検してください。
シーズンの始めに刈り込みラインを新しいものに交換することをお奨めします。
また、必要に応じて刈り込みラインを交換してください;交換用にはトロの純正部品をご使用ください。
新しいラインは元と同じ長さにしてください。
一度に刈り込む量は草丈のおよそ 1/3 程度までとしましょう。芝草がまばらにしか生えていない時や、成長が遅い時期(晩秋)以外は、刈高を最高位置(30 mm)より下げないでください。刈高を調整するを参照。
草丈が 15 cm を超える場所の刈り込みはお奨めできません。草丈が高すぎるとブレードに絡みついてエンジンが停止する場合があります。
ぬれた芝草やぬれた落ち葉は、あちらこちらにへばりつきやすく、刈り込みユニットに詰まってエンジンを停止させがちです。ぬれた芝の刈り込みは避けてください。
非常に乾燥した日には火災が起きやすくなります。気象警報などに注意し、機械の周囲に乾いた草や葉を放置しないように注意してください。
刈り上がりに満足できない場合には、以下の1つまたはそれ以上をお試しください:
カッティングユニットの下側(内側)に摩耗や破損がないか(ナイロンラインなど)よく点検し、必要に応じて交換などを行う。
刈り込み時の歩く速度を遅くする。
刈り込みデッキの刈高設定を高くする。
刈り込み頻度を増やす。
刈り幅をすこしダブらせるようにしながら刈り込む。
一度刈り込みをした後、芝生の半分程度が落ち葉の上から透けて見える程度になっていることを確認してください。落ち葉の場合には、一回では完全に刈り込めない場合があります。
草丈が 15 cm を超える場所の刈り込みはお奨めできません。草の密度が高すぎると詰まりを起こしてエンジンが停止する場合があります。
落ち葉を十分に細かく切断できない場合には、歩く速度を落としてください。
必ず、機械を停止させ、各部の動きが完全に停止し、機体の温度が十分に下がったのを確認してから、調整、洗浄、格納、修理などの作業に掛かってください。
火災防止のため、機械に刈りかすなどが溜まらないようにしてください。オイルや燃料がこぼれた場合はふき取ってください。
ガス湯沸かし器のパイロット火やストーブなど裸火や火花を発するものがある近くでは、絶対に機械や燃料容器を保管・格納しないでください。
機体を確実に固定してください。
トラックなどへの機械の積み下ろしは十分注意して行ってください。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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使用後毎回 |
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100運転時間ごと |
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長期保管前 |
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1年ごと |
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整備などの前には、必ず点火プラグコードを外してください。
整備を行う時は必ず手袋と保護めがねを着用してください。
絶対に安全装置にいたずらをしないでください。安全装置が適切に作動するかを定期的に点検してください。
機体を傾けると燃料が漏れ出す可能性がある。燃料は非常に引火・爆発しやすく、人身事故の原因となりうる。燃料を口で吸い出さないでください。ポンプで抜きとるかタンクが空になるまで運転してください。
機械の性能を完全に引き出し、かつ安全にお使いいただくために、交換部品やアクセサリは純正品をお使いください。他社の部品やアクセサリを御使用になると危険な場合があり、製品保証を受けられなくなる場合がありますのでおやめください。
機体を傾けると燃料が漏れ出す可能性があります。燃料は非常に引火・爆発しやすく、人身事故の原因となりうる。
燃料タンクが空になるまで運転するか、ポンプを使ってタンクから燃料を抜く;サイホンでくみ出さないこと。
エンジンを止め、各部が完全に停止するのを待つ。
整備などの前には、必ず点火プラグコードを外す(図 17)。
Important: 機体を傾けるときには、必ずディップスティックが下になるように横に傾けてください。反対側に傾けると、バルブ内部にオイルが入って、オイルが抜けるまで最低30分間が必要となります。
整備作業が終了したら、点火プラグコードを元通りに取り付ける。
整備間隔 | 整備手順 |
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1年ごと |
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エアフィルタカバーの上部についているラッチのタブを押す(図 18)。
カバーを開く(図 18)。
エアフィルタを取り外す (図 18)。
エアフィルタを点検する。
フィルタが破損している場合や、オイルや燃料でぬれている場合は交換する。
フィルタが単に汚れているだけの場合は、硬い表面に打ちつけるようにしてほこりを叩き落すか、圧縮空気(2.07 bar = 2.1 kg/cm²)でエンジン側から吹いて清掃する。
Note: ブラシでほこりを落とさないでください;フィルタ繊維の中にほこりが詰まってしまいます。
エアフィルタボディとカバーについている汚れはぬれたウェスで取り除く。エアダクトの中にほこりを落としてしまわないようにすること。
エアフィルタのボディにフィルタエレメントを入れる(図 18)。
カバーを取り付ける(図 18)。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
1年ごと |
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Note: エンジンを始動し、数分間回転させて内部のオイルを温める。オイルを温めると汚れがよく落る。
エンジンオイルの量 | 0.59 リットル |
オイルの粘度 | SAE 10W-30 マルチグレード鉱物性オイル |
API 規格: | SJ またはそれ以上のクラス |
燃料タンク内部に燃料が残っていない、あるいはほとんど残っていないこと(エンジンを傾けても燃料が漏れる心配がないこと)を確認する。
エンジンオイルの量を点検するを参照。
キャップを左に回してディップスティックを抜き取る(図 19)。
エアフィルタが下になるように機体を横に傾けて、エンジンオイル補給口からエンジンオイルを抜く。
オイルが抜けたら機体を元通りに立てる。
オイル補給管から、必要量の約 ¾ をエンジンに入れる。
オイルがエンジン内部に落ち着くまで 3 分間待つ。
きれいなウェスでディップスティックをぬぐう。
ディップスティックを補給管に差し込み、ねじ込まずに引き出す。
ディップスティックの目印で油量を点検する(図 19)。
油量が少なすぎる場合は、補給管から少量を補給し、3 分間待って量を確認する。ステップ8~10を繰り返して適正レベルまでオイルを入れる。
油量が多すぎる場合は、余分のオイルを抜いて適正量までオイルを減らす。
Important: オイル量が少なすぎても多すぎても、そのままでエンジンを運転するとエンジンを破損させる恐れがあります。
ディップスティックを根元までしっかりと差し込む。
使用済みのオイルは適切に処分してください。
整備間隔 | 整備手順 |
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100運転時間ごと |
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点火プラグは Champion RN9YC 又は同等品を使用してください。
エンジンを止め、各部が完全に停止するのを待つ。
点火コードを取り外す。
点火プラグの周囲をきれいにする。
シリンダヘッドから点火プラグを外す。
Important: 汚れその他の不具合のある点火プラグは交換してください。電極部を磨かないでください。細かいかけらなどがエンジン内部に落ち込んでエンジンを破損させる恐れがあります。
図 20に示すように、電極間のすき間を 0.76 mm に調整する。
点火プラグを取り付ける。
プラグを 20 N·m (2 kg.m=15 ft-lb)にトルク締めする。
点火コードを接続する。
整備間隔 | 整備手順 |
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1年ごと |
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燃料バルブをOFF位置にして通気口を閉じる。
点火コードを取り外す。
機体を傾けるときには、ディップスティック側が下になるように傾ける。
保護用のグローブをはめた手で、刈り込みライン(ナイロン線)を外す。
希望の刈高位置に、刈り込みライン(ナイロン線)を取り付ける。もう 1 本を、刈り込みディスクの反対側の同じ刈高位置に取り付ける。
Note: スペアのナイロンリールから切り取る場合は、20 cm の長さに切断して使用する。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用後毎回 |
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機体のハウジングの下側には刈かすなどがこびりつきます。
保護メガネ等着用のこと。
正規の運転位置であるハンドルの後ろに立つこと。
近くに人を寄せないこと。
ディップスティック側が下になるようにして機体を傾ける。
ブラシまたは圧縮空気で、排気ガード、上部カウル、デッキ周囲部分についているよごれを取り除く。
保管は、汚れていない乾燥した場所で行う。
必ず、機械を停止させ、各部の動きが完全に停止し、機体の温度が十分に下がったのを確認してから、調整、洗浄、格納、修理などの作業に掛かってください。
閉めきった場所に本機を保管する場合は、エンジンが十分冷えていることを確認してください。
ガス湯沸かし器のパイロット火やストーブなど裸火や火花を発するものがある近くでは、絶対に機械や燃料容器を保管・格納しないでください。
気化した燃料は爆発しやすい。
燃料は30日間以上保存しない。
裸火の近くで機械を保管しない。
保管前にエンジンが十分に冷えていることを確認する。
シーズン最後の燃料補給の時に、燃料スタビライザ(品質保持剤;エンジンメーカーが推奨するもの)を添加しておく。
エンジンを始動し、燃料切れで自然に停止するまで放置する。
プライミングしてさらにエンジンを始動する。
エンジンが再度始動したら自然停止まで運転する。プライミングしてもエンジンを始動できなくなれば内部のガソリンが完全になくなったとみなしてよい。
壁にぶら下げて格納する場合には、燃料バルブをOFF位置にセットし、燃料キャップの通気口を閉じる。
点火コードを取り外す。
点火プラグを外し、30cc のエンジンオイルを、プラグの取り付け穴から流し込み、スタータロープをゆっくりと数回引いて、エンジンオイルをシリンダ内部全体にゆきわたらせ、保管期間中の防錆とする。
点火プラグを取り付け、20 N·m(2 kg.m = 15 ft-lb)にトルク締めする。
機体各部のゆるみを点検し、必要な締め付けや交換、修理を行う。
Problem | Possible Cause | Corrective Action |
---|---|---|
始動できない。 |
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エンジンが掛かりにくい、または力がない。. |
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エンジンの回転が一定でない。 |
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機体またはエンジンの振動が大きい。 |
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刈り込みパターンが均一でない。 |
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