整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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この製品は、ロータリーブレード型の乗用芝刈り機であり、そのような業務に従事するプロのオペレータが運転操作することを前提として製造されています。この製品は、適切な管理を受けている家庭の芝生や商用目的で使用される芝生に対する刈り込み管理を行うことを主たる目的として製造されております。
この説明書を読んで製品の運転方法や整備方法を十分に理解し、他人に迷惑の掛からない、適切で安全な方法でご使用ください。この製品を適切かつ安全に使用するのはお客様の責任です。
製品の安全や取り扱い講習、アクセサリなどに関する情報、代理店についての情報の入手、お買い上げ製品の登録などをネットで行っていただくことができます:www.Toro.com
整備について、また純正部品についてなど、分からないことはお気軽に弊社代理店またはカスタマーサービスにおたずねください。お問い合わせの際には、必ず製品のモデル番号とシリアル番号をお知らせください。図 1にモデル番号とシリアル番号を刻印した銘板の取り付け位置を示します。いまのうちに番号をメモしておきましょう。
Important: シリアル番号デカルに QR コードがついている場合は、スマートフォンやタブレットでスキャンすると、製品保証、パーツその他の製品情報にアクセスできます。
この他に2つの言葉で注意を促しています。重要 は製品の構造などについての注意点を、注はその他の注意点を表しています。
この製品は、関連するEU規制に適合しています。詳細については、DOC シート(規格適合証明書)をご覧ください。
お手元の機械の主な仕様は、www.Toro.com でご覧になることができます。
トルク値(グロス値、ネット値)について: この製品に使用しているエンジンのグロス出力やネット出力は、SAE の J1940 または J2723 規格に則ってエンジンメーカーが実験室にて測定した数値です。安全性、排ガス規制、機能上の要求などに合わせて調整されるため、このクラスの芝刈り機のエンジンの出力(トルク)は、グロス値よりも大幅に下げてあるのが普通です。詳細な内容については、マシンに同梱されているエンジンメーカーからの情報をご参照ください。
Important: 標高 1500m 以上でご使用される場合には、エンジンが CARB/EPA 排ガス規制に適合するように高地用キットを取り付けてください。高地用キットを取り付けることにより、エンジンの性能が確保され、点火不良、始動困難、黒鉛などのトラブルが出なくなります。高地用キットを取り付けたら、機体のシリアル番号プレートの隣に高地用キット取り付けを取り付け済みラベルを貼ってください。ご使用のマシンに必要な高地用キットおよび高地用キット取り付け済みラベルは、弊社正規代理店よりお求めください。お近くの代理店を簡単に探すには、www.Toro.com が便利です。また、排ガス規制保証書に、弊社のお客様サービス部の電話番号を記載しております。高地用キットを取り付けたマシンを標高 1500m 以下の場所で使用する場合には、キットを取り外し、エンジンを当初の仕様に戻してください。高地用に調整されたエンジンを低地で使用しないでください;オーバーヒートなどを起こしてエンジンが損傷する可能性があります。高地用に調整されているかどうかは、ラベルで確認してください(図 2)。
この機械は EN ISO 5395:2013 適合製品です。
危険警告記号(図 3)は、このマニュアルと実機上とに表示され、事故防止のために守るべき重要な注意事項を示します。
この記号の意味は:注意! 気を付けてください!あなたの安全にかかわることですよ!
危険警告記号に続いて、危険、警告、または注意という文字が表示され、危険についての具体的な内容が示されます。
危険:人の生命に関わる重大な潜在的危険を意味します。この注意を守らないと死亡事故や重大な人身事故が起こります。
警告:人の生命に関わる潜在的危険を意味します。この注意を守らないと死亡事故や重大な人身事故が起こる恐れがあります。
注意:安全に関わる潜在的危険を意味します。この注意を守らないとけがをする可能性があります。
この他に2つの言葉で注意を促しています。重要 は製品の構造などについての注意点を、注はその他の注意点を表しています。
この機械は手足を切断したり物をはね飛ばしたりする能力があります。この芝刈り機は通常の意味で安全な機械として設計され、試験に合格して製造されている製品ですが、安全上の注意を怠れば大けがや死亡事故につながります。
このオペレーターズマニュアルやトレーニング資料、機械やエンジンやアタッチメントに表示されている注意事項などに記載されている内容を十分に理解し、正しい方法で取り扱ってください。本機を運転する人すべてにトレーニングを行ってください。オペレータや整備担当者がこのマニュアルを読めない場合には、オーナーの責任において、このオペレーターズマニュアルの内容を十分に説明してください;本マニュアルの他言語版は、ウェブサイトで入手可能です。
この機械の運転講習を受け、運転操作を行う身体的能力があり社会的責任を負うことができ、安全な運転操作、運転装置、危険ン表示記号、安全上の書注意などに通じた大人以外の人にこの機械を操作させないでください。子供やトレーニングを受けていない大人には、絶対に運転や整備をさせないでください。地域によっては機械のオペレータに年齢制限を設けていることがありますのでご注意ください。
ROPSは完全に立てた状態にセットし、必ずシートベルトと共に使用する。
段差、溝、盛り土、水などの近くや、15度以上の斜面には乗り入れないでください。
機械の可動部の近くには絶対に手足を近づけないでください。
ガードやシールドやカバーが破損したり、正しく取り付けられていない状態のままで運転しないでください。安全ガードや安全スイッチなどは、必ず適切に機能する状態で機会を使用してください。
整備、燃料補給、詰まりの解除作業などを行う前には、必ず停止し、エンジンを切り、キーを抜き取ってください。
危険な部分の近くには、見やすい位置に安全ラベルや指示ラベルを貼付しています。破損したりはがれたりした場合は新しいラベルを貼付してください。 |
実際にエンジンを始動して作業を始める前に、各部分の操作方法をよく知っておいてください。
キースイッチはエンジンの始動と停止を行うスイッチで、3つの位置があります: OFF, RUN, STARTの 3 位置です。エンジンの始動手順を参照。
冷えているエンジンを始動する時に使用します。
スロットルコントロールはエンジンの回転速度を低速 から 高速まで無段階制御します(図 6)
ブレードスイッチ(PTO マークのついたスイッチ)は、刈り込み刃のON/OFFを行うスイッチです(図 6)。
エンジンの積算運転時間を表示します。エンジンが作動中に作動します。表示時間を目安にして定期整備の計画を立ててください(図 7)。
アワーメータに黒色三角形が表示されていれば、そのインタロックは正しい位置にセットされています(図 7)。
キースイッチを数秒間 ON 位置にすると、バッテリーの電圧が表示されます。表示は、アワーメータの数値表示部を使って行なわれます。
キースイッチを ON にしたとき、チャージが適正位置よりも低いとバッテリーランプが点灯します(図 7)。
コントロールレバーを使って、前進・後退・左旋回・右旋回を行うことができます(図 5)。
マシンから降りる時には、走行コントロールレバーを外側に開いてニュートラルロック位置にしてください(図 25)。 マシンを駐車させておく時やマシンから離れる時は必ず、走行コントロールレバーをニュートラルロック位置にしてください。
エンジンを停止させる時には、車体が不意に動き出さないように必ず駐車ブレーキを掛けてください。
マシンを移送や保管する場合は、燃料バルブを閉じてください:燃料バルブの使い方を参照。
Note: 仕様および設計は予告なく変更される場合があります。
122cm デッキ | 132cm デッキ | |
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デッキなし | 121 cm | 124 cm |
デフレクタが上位置 | 133 cm | 144 cm |
デフレクタが下位置 | 160 cm | 171 cm |
122cm デッキ | 132cm デッキ | |
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長さ | 208 cm | 208 cm |
ROPSを上位置にセット | ROPSを下位置にセット |
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179 cm | 125 cm |
機体 | 重量 |
122cm 側方排出マシン | 385ー425 kg |
132cm 側方排出マシン | 391ー434 kg |
トロが認定した各種のアタッチメントやアクセサリがそろっており、マシンの機能をさらに広げることができます。 詳細は弊社の正規サービスディーラ、または代理店へお問い合わせください;弊社のウェブサイト www.Toro.com でもすべての認定アタッチメントとアクセサリをご覧になることができます。
いつも最高の性能と安全性を維持するために、必ずToroの純正部品をご使用ください。他社の部品やアクセサリを御使用になると危険な場合があり、製品保証を受けられなくなる場合がありますのでおやめください。
Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。
作業場所を良く観察し、安全かつ適切に作業するにはどのようなアクセサリやアタッチメントが必要かを判断してください。トロが認めた以外のアクセサリやアタッチメントを使用しないでください。
機械にはね飛ばされて危険なもの、例えば石、おもちゃ、木の枝、針金、骨などが落ちていないか、作業場所をよく確認しすべて取り除きましょう。これらのものが機械に跳ね飛ばされたり引っかかったりすると、けがや事故のもとになります。
安全ゴーグル、安全靴、聴覚保護具など適切な保護具を装着してください。長髪、だぶついた服、ゆるいアクセサリなどは機械に巻き込まれる恐れがあり、危険です。
この機械の運転音は、オペレータの耳の位置で 85 dBA となり、長時間使用しつづけると聴覚に障害を起こす可能性があります。
運転に際しては聴覚保護具を使用すること。
オペレータコントロールやインタロックスイッチなどの安全装置が正しく機能しているか、また安全カバーなどが外れたり壊れたりしていないか点検してください。これらが正しく機能しない時には機械を使用しないでください。
子供や動物が周囲にいるときには、運転を行わないでください。作業中に人が近づいてきた場合には機械とアタッチメントを停止させてください。
集草システムやデフレクタなどの安全装置は必ず正しく取り付けて適切に作動する状態で機械を運転してください。集草装置の各部が消耗や劣化してくると、内部の可動部が露出したり、内部に吸い込まれたものが飛び出してくる危険があります。各部の摩耗や劣化の状態を頻繁に点検し、必要に応じてメーカーが推奨する交換部品と交換するようにしてください。
燃料の取り扱いに際しては安全に特にご注意ください。
ガソリンは非常に引火・爆発しやすい物質である。
引火したり爆発したりすると、やけどや火災などを引き起こす。
燃料補給は必ず屋外の平らな場所で、エンジンが冷えた状態で行う。こぼれたガソリンはふき取る。
閉め切ったトレーラーの中や室内などでは、絶対に燃料の補給や抜き取りを行わない。
燃料をタンク一杯に入れないこと。燃料タンクの首の根元まで燃料を入れる。これは、温度が上昇して燃料が膨張したときにあふれないように空間を確保するためである。燃料の入れすぎは、燃料漏れやエンジントラブルや排気浄化装置のトラブルにつながる。
ガソリン取り扱い中は禁煙を厳守し、火花や炎を絶対に近づけない。
燃料は安全で汚れのない認可された容器に入れ、子供の手の届かない場所で保管する。
給油はエンジンを掛ける前に行う。エンジンの運転中やエンジンが熱い間に燃料タンクのふたを開けたり給油したりしない。
燃料がこぼれたらエンジンを始動させてはならない。こぼれた場所から離れ、燃料が完全に気化して拡散してしまうまで、火気の使用を厳禁する。
運転時には必ず適切な排気システムを取り付け正常な状態で使用する。
燃料を補給中、静電気による火花がガソリンに引火する危険がある。引火したり爆発したりすると、やけどや火災などを引き起こす。
ガソリン容器は車から十分に離し、地面に直接置いて給油する。
車に乗せたままの容器にガソリンを補給しない。車両のカーペットやプラスチック製の床材などが絶縁体となって静電気の逃げ場がなくなるので危険である。
可能であれば、機械を地面に降ろし、車輪を地面に接触させた状態で給油を行う。
機械を車に搭載したままで給油を行わなければいけない場合には大型タンクのノズルからでなく、小型の容器から給油する。
大型タンクのノズルから直接給油しなければならない場合には、ノズルを燃料タンクの口に常時接触させた状態で給油を行う。ノズルを開いたままにする器具などを使用しない。
ガソリンの誤飲は非常に危険で、生命に関わる。長期間にわたってガソリン蒸気を吸い込むとガンになることが動物実験で分かっている。不注意によってけがを負ったり病気なったりしないよう注意すること。
燃料蒸気を長時間吸わないようにする。
燃料ノズルや容器の口に顔を近づけない。
燃料が目や皮膚に付着しないように注意する。
燃料の吸出しは、絶対に口で行わない。
燃料タンクの換気口は ROPS バーの内部に開いている。ROPS を外したり改変したりすると、燃料漏れや法規違反になる恐れがある。
ROPS を外さないこと。
どんな方法であれ、ROPS に溶接、穴開けなどの加工を施さないこと
火災防止のために:
エンジンやその周囲に、刈りかす、落ち葉、オイルなどがたまらないように注意する。
こぼれたオイルや燃料、燃料のしみこんだごみなどは完全に除去する。
閉めきった場所に本機を格納する場合は、機械が十分冷えていることを確認する。裸火や種火などの近くに燃料を補完しない。
機械の性能を最も良く発揮させるために、オクタン価87以上の、きれいで新しい(購入後30日以内)無鉛ガソリンを使ってください(オクタン価評価法は(R+M)/2 を採用)。
エタノール: エタノールを添加(10% まで)したガソリン、MTBE(メチル第3ブチルエーテル)添加ガソリン(15% まで)を使用することが可能です。エタノールとMTBEとは別々の物質です。エタノール添加ガソリン(15% 添加=E15)は使用できません。エタノール含有率が 10% を超えるガソリンは絶対に使用してはなりません:たとえば E15(含有率 15%)、E20(含有率 20%)、E85(含有率 85%がこれにあたります。これらの燃料を使用した場合には性能が十分に発揮されず、エンジンに損傷が発生する恐れがあり、仮にそのようなトラブルが発生しても製品保証の対象とはなりません。
メタノールを含有するガソリンは使用できません。
燃料タンクや保管容器でガソリンを冬越しさせないでください。 冬越しさせる場合には必ずスタビライザ(品質安定剤)を添加してください。
ガソリンにオイルを混合しないでください。
添加剤としてスタビライザー/コンディショナーを使用してください。この添加剤には以下のような働きがあります。
スタビライザメーカーの指示通りに使用することによって燃料の鮮度を一定期間保持することができる。
運転中のエンジンのクリーニングを行う。
ゴム状やニス状の物質の発生を抑え、エンジンの始動をスムーズにする。
Important: エタノール、メタノールを含んだ添加剤は絶対に使用しないでください。
燃料に対して適量のスタビライザー/コンディショナーを添加してください。
Note: 燃料スタビライザー/コンディショナーは燃料が新しいうちに添加するのが一番効果的です。燃料系にワニス状の付着物が発生するのを防ぐため、燃料スタビライザーは必ず使用してください。
平らな場所に駐車する。
駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
燃料タンクのキャップの周囲をきれいに拭く。
燃料タンクの首の根元まで燃料を入れる(図 8)。
Note: 燃料タンク一杯に入れないこと。これは、温度が上昇したときに燃料があふれないようにするためです。
毎日の運転前に、に記載されている「使用ごと/毎日の典型整備」を行ってください。
エンジンが設計通りの性能を発揮するまでにはある程度の時間が必要です。刈り込みデッキや駆動系統も、機械が新しいうちは摩擦抵抗などが大きいため、エンジンにはやや大きな負担がかかります。これを考慮して、新しい機械については、使用開始後40-50 時間を慣らし運転期間としてください。
転倒による事故を防止するためにROPSは常時立てた状態で刈り込み作業を行い、必ずシートとベルトを着用してください。
運転席が機体に固定されていることを運転前に確認すること。
ROPS を下げると横転に対する保護効果はなくなる。
どうしても必要な時以外には ROPS を下げないこと。
ROPS を下げて乗車しているときにはシートベルトを着用しないこと。
運転はゆっくり慎重におこなうこと。
頭上の障害物がなくなったら直ちに ROPS を立てること。
頭上の安全(木の枝、門、電線など)に注意し、これらに機械や頭をぶつけないように注意すること。
インタロックスイッチは安全装置であり、これを取り外すと予期せぬ人身事故が起こり得る。
インタロックスイッチをいたずらしない。
作業前にインタロックスイッチの動作を点検し、不具合があれば作業前に交換修理する。
安全のために、以下の条件がそろわないとエンジンを始動できないようになっています:
駐車ブレーキが掛かっていることを確認する。
ブレード(PTO)制御スイッチが解除されている。
走行コントロールレバーがニュートラルロック位置にある。
駐車ブレーキを解除しないで走行コントロールレバーをニュートラルロックから動かした場合やPTOを動作させたままで運転席から立ち上がった場合にも安全インタロックシステムが働いてエンジンを停止させます。
アワーメータには、インタロックが正しい位置にセットされているかどうかがインジケータで表示されます。正しい位置にセットされていれば、画面上にインジケータが表示されます。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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機械を使用する前には、必ずインタロックシステムのテストをしてください。安全装置が正しく動作しない場合には直ちに修理が必要です。弊社代理店に連絡してください。
着席し、駐車ブレーキを掛け、ブレード(PTO)制御スイッチをON位置にする。エンジンを始動させてみる;クランキングしなければ正常。
着席し、駐車ブレーキを掛け、ブレード(PTO)制御スイッチをOFF位置にする。走行コントロールレバーのうちの一方をニュートラルロック位置以外の位置に動かす。エンジンを始動させてみる;クランキングしなければ正常。もう一方のコントロールレバーでも同じ点検を行う。
着席し、駐車ブレーキを掛け、ブレード(PTO)制御スイッチをOFF位置にセットし、走行コントロールレバーをニュートラルロック位置にする。エンジンが始動できれば正常。エンジンが作動している状態で駐車ブレーキを解除し、ブレード(PTO)制御スイッチを「入」にセットし、運転席からすこし立ち上がる;エンジンが停止すれば正常。
着席し、駐車ブレーキを掛け、ブレード(PTO)制御スイッチをOFF位置にセットし、走行コントロールレバーをニュートラルロック位置にする。エンジンが始動できれば正常。エンジンが作動している状態で、左右どちらかの走行コントロールを中央から(前進または後退方向に)動かす;エンジンが停止すれば正常。もう一方の走行コントロールについても同じテストを行う。
着席し、駐車ブレーキを解除し、ブレード(PTO)制御スイッチをOFF位置にセットし、走行コントロールレバーをニュートラルロック位置にする。エンジンを始動させてみる;クランキングしなければ正常。
運転席は前後にスライド調整することができます。座りやすく、コントロール装置を使いやすい位置に座席をセットします(図 11)。
Toro が認めていないアタッチメントやアクセサリは使用しないでください。
図 14に示す4ヶ所の位置のいずれであっても、2つ以上のアクセサリ取り付けキット(バケットキットやユニバーサルマウントキット)が取り付けてある場合には、前輪用ウェイトキットの取り付けが必要になります。詳細については弊社代理店におたずねください。
運転中は、全神経を運転に集中してください。運転以外のことをしないでください;注意散漫は事故の大きな原因となります。
運転中はエンジン関係の部品、特にマフラーが高温になる。これらに触れると火傷する恐れがあり、また木の葉や枯草などが触れて発火する可能性もある。
エンジン関係の部品、特にマフラーに触れる作業は、温度が下がってから行うこと。
マフラーやエンジンの周囲にごみためないこと。
エンジンの排気ガスには致死性の有毒物質である一酸化炭素が含まれている。
一酸化炭素が滞留するような換気の悪い狭い室内ではエンジンを運転しないこと。
オペレータやユーザーは自分自身や他の安全に責任があり、オペレータやユーザーの注意によって事故を防止することができます。
この芝刈り機は一人の人間が運転するように作られています。人を乗せないでください。また、運転中は人を近づけないでください。
疲れている時、病気の時、アルコールや薬物を摂取した時は運転しないでください。
作業は日中または十分な照明のもとで行ってください。
機械が落雷を受けると最悪の場合死亡事故となります。稲光が見えたり雷が聞こえたりするような場合には機械を運転しないで安全な場所に避難してください。
集草装置などのアクセサリやアタッチメントを搭載しての運転には特に注意してください。アタッチメントによってマシンの安定性が変わり、安全限界が変わる場合がありますからご注意ください。カウンタウェイトが必要な場合は、指示に従って取り付けてください。
穴や落ち込みなど視界に入りにくい障害物に注意してください。見通しの悪い場所、茂み、立ち木、背の高い草、などの障害物の近くでは安全に十分注意してください。不整地では機械が転倒したり、オペレータがバランスを崩して制御が難しくなったりします。
エンジンを始動させる前に、すべての機器がニュートラルになっていること、駐車ブレーキが掛かっていることを確認してください。ROPS を立て、シートベルトを着用してください。
エンジン始動時には、足をブレードから十分に離し、定められた手順で始動動作を行ってください。
ガードやシールドやカバーが破損したり、正しく取り付けられていない状態のままで運転しないでください。安全ガードや安全スイッチなどは、必ず適切に機能する状態で機会を使用してください。
また排出口の近くにも絶対に人を近づけないでください。刈り込みは、必ず排出ドアを世紀の位置にセットした状態で行ってください。そうでない場合は、必ず集草バッグを正しく取り付けてください。
可動部に手足を近づけないよう注意してください。エンジンを駆動させたままで調整を行うのは可能な限り避けてください。
手、足、髪の毛、衣服、アクセサリなどは回転部に巻き込まれる恐れがある。巻き込まれ事故は、手足の切断など非常に重大な事故になる危険が高い。
必ず、ガード類、シールド類その他の安全装置が正しくに取り付けられて適切に作動する状態で運転すること。
手、足、髪の毛、衣服、アクセサリなどを回転部に近づけないこと。
ブレードが回転中は絶対にデッキを上昇させないでください。
刈りかすの吹き出し口を人に向けないでください。また、吹き出し口を壁などに向けないでください。異物が飛び出した時に跳ね返って身体に当たってけがをする恐れがあります。芝面以外の場所を移動するときや、次の現場に移動する時などには、ブレードを停止させ、機械の作動を低速にし、注意して走行してください。
旋回動作を行う時は、注意深くゆっくりと行ってください。方向を変える前に、後方の安全と旋回方向の安全を確認してください。どうしても必要な時以外は、バックしながらの刈り込みは行わないでください。
エンジンのガバナの設定を変えたり、エンジンの回転数を上げすぎたりしないでください。
平らな場所に停車してください。エンジンを止めて機械各部が停止するのを待ち、点火プラグのコードを外してください。
機械の点検・清掃・整備作業などを行うときは、
機械を何かに衝突させてしまった場合や異常に振動する場合(機械に損傷がないか点検し、必要な修理を行ってから作業を再開してください)。
詰まりを取り除くとき。
機体から離れるとき。エンジンの掛かっているマシンからは離れないでください。
以下の作業は、エンジンを止めて機械各部が停止してから行ってください:
燃料を補給するとき。
集草バッグの刈りかすを捨てるとき。
刈り高を変更するとき。
子供の存在に気付かないと悲劇的な事故になりかねません。子供たちの多くは、機械や芝刈り作業に興味を引かれます。子供は常に動き回る ことを忘れないでください。
作業場所に子供を入れないでください。子供たちが周囲にいる時には、オペレータ以外の誰かが責任をもって子供を監視してください。
万一、子供が作業場所に入ってきた場合には、直ちにエンジンを停止させてください。
後退時や方向転換時には、必ず後方、足元、そして両サイドの安全を確認し、特に小さな子供がいないか注意してください。
子供に運転させないでください。
たとえブレードを回転させていなくても、子供を乗せてはいけません。子供が機械から落ちて大けがをする恐れがあり、それ以前に非常に危険なことです。以前に刈り込み機械に乗せてもらったことのある子供が突然目の前に飛び出したり、知らぬ間に機械の後ろに立っていて轢かれるなどの可能性があります。
斜面はスリップや転倒などを起こしやすく、これらは重大な人身事故につながります。斜面での安全運転はオペレータの責任です。どんな斜面であっても、通常以上に十分な注意が必要です。斜面で運転する前に、必ず以下のことを行ってください:
マニュアルや機体に描かれている斜面に関する注意事項を読んで内容をよく理解する。
作業場所のおおよその傾斜角度を傾斜計で確認する。
傾斜が15度を超える斜面には絶対に本機を乗り入れない。
作業当日に現場の実地調査を行い、安全に作業ができるか判断する。以上の調査においては、常識を十分に働かせてください。同じ斜面上であっても、水分など地表面の条件が変われば運転条件が大きく変わります。
斜面に入る前に、安全の判断をしてください。段差、溝、盛り土、水などの近くに乗り入れないでください。万一車輪が段差や溝に落ちたり、足元の地面が崩れたりすると、機体が瞬時に転倒し、非常に危険です。障害物からの安全距離(マシンの幅の 2 倍)を維持して運転してください。乗り入れできないエリアでは、歩行式の機械やハンドトリマーを使ってください。
斜面での発進・停止・旋回は避けてください。急旋回したり不意に速度や方向を変えたりしないでください;旋回はゆっくり行ってください。
走行、ステアリング、安定性などに疑問がある場合には運転しないでください。ぬれ芝、急斜面など滑りやすい場所で運転すると滑って制御できなくなる危険があります。駆動力を失うと、スリップを起こしたりブレーキや舵取りができなくなる恐れがあります。駆動輪をロックしてもマシンが滑り続ける場合があります。
隠れた穴、わだち、盛り上がり、石などの見えない障害は、取り除く、目印を付けるなどして警戒してください。深い芝生に隠れて障害物が見えないことがあります。不整地では機体が転倒する可能性があります。
集草装置などのアクセサリやアタッチメントを搭載しての運転には特に注意してください。アタッチメントによってマシンの安定性が変わり、安全限界が変わる場合がありますからご注意ください。カウンタウェイトは、指示に従って取り付けてください。
斜面では、可能な限り刈り込みデッキを地表面まで下げておいてください。斜面上で刈り込みデッキを上昇させると機体が不安定になる恐れがあります。
機械には ROPS(横転保護バー)が取り付けられています。
ROPS を下げた状態では、ROPS による安全保護は機能しない。溝や段差や池などに車輪が落ちて機体が転倒すると、最悪の場合、死亡事故などの重大な人身事故となる危険がある。
ROPS を外さないこと。
運転するときには ROPS を立ててロックし、シートベルトを着用すること。
どうしても必要な時以外には ROPS を下げないこと。
ROPS を下げて乗車する時にはシートベルトをしない。
運転はゆっくり慎重におこなうこと。
頭上の障害物がなくなったら直ちに ROPS を立てること。
緊急時にはシートベルトを迅速に外せるよう、練習しておいてください。
頭上の安全(木の枝、門、電線など)に注意し、これらに機械や頭をぶつけないように十分注意する。
万一転倒した場合には、弊社正規代理店にて ROPS の検査を受けること。
ROPS が破損した場合には、修理せず新品に交換すること。
ROPS に対する変更や、アクセサリ類の取り付けは、すべてトロ社の承認が必要である。
刈り込みデッキを踏み台にして運転席に座ります(図 16)。
停止中や、誰も乗車していない時は、必ず駐車ブレーキを掛けてください。
平らな場所に駐車する。
ブレード(PTO)制御スイッチは、刈り込みデッキのブレードを回転・停止させるスイッチです。
Note: スロットルレバーを出力 1/2 以下にセットしてをブレード(PTO)制御スイッチを操作すると駆動ベルトに著しい磨耗が発生しますからご注意ください。
Note: エンジンが温まっている時はチョーク操作は 不要 です。
Important: スタータは 1 度に 5 秒間以上連続で使用しないでください。5 秒間以上連続で使用するスタータモータが焼ける恐れがあります。5 秒間以内に始動しなかった場合は、10 秒間待ってから再度始動を試みてください。
置きっぱなしの機械を子供などがいたずらで運転すると大きな事故になる恐れがある。
機械から離れる時には、必ず駐車ブレーキを掛け、キーを抜き取る。
Important: 移送や保管をする場合は、燃料もれを確実に防止するために必ず燃料バルブを閉じてください。移送時には駐車ブレーキを掛けてください。燃料ポンプが通電状態になっているとバッテリーが消耗しますから、キーを必ず抜き取っておいてください。
駆動輪はそれぞれに油圧モータがついており、各輪が独立して回転します。一方のコントロールレバーを前進方向に、もう一方を後退方向にするとその場回転(スピン)することができます。これにより、取り回し性が圧倒的に向上しますが、運転操作には多少の習熟が必要になるでしょう。
エンジンの速度(1分間の回転数)はスロットルコントロールによって制御されています。スロットルコントロールをFAST位置にすると最も良い性能が得られます。芝刈り作業を行う時は、必ずスロットルを Fast 位置にセットしてください。
この車両は急激な旋回が可能である。確実にコントロールしないと人身事故や機械を破損するなどの事故を起こす。
旋回動作は十分に注意して行うこと。
小さな旋回を行う前には速度を十分に落としてください。
Note: 駐車ブレーキが掛かっているのに走行コントロールを操作するとエンジンが停止します。
停止するには両方のレバーをニュートラル位置にします。
駐車ブレーキを掛ける;駐車ブレーキの解除方法を参照。
レバーを中央位置(ロック解除位置)にする。
前進するには、左右の走行コントロールレバーをゆっくりと前へ押し出す(図 26)。
レバーを中央位置(ロック解除位置)にする。
後退するには、左右の走行コントロールレバーをゆっくりと後ろへ引く(図 27)。
カッティングデッキ(モア)には、刈りかすを横下方向へ向けるデフレクタが取り付けられています。
デフレクタ、排出口カバー、あるいは集草アセンブリ一式を取り付けずに刈り込み作業を行うことは、自分自身や周囲の人間を回転刃やそれに飛ばされてくる異物の危険にさらす危険行為である。回転中のブレードに触れたり、跳ね飛ばされた物に当たると、けがをするばかりでなく場合によっては死亡する。
デフレクタは排出方向を下向きにする重要な部材であるから、絶対に取り外したままで刈り込みを行ってはならない。デフレクタが破損している場合には直ちに交換すること。
刈り込みデッキの下には絶対に手足を差し入れないこと。
刈り込みデッキの排出部や刈り込みブレードの近くを清掃する時には、必ずPTOを解除(OFF)し、エンジンのキーをOFFにして抜き取る。
デフレクタが降りた位置になっているのを必ず確認しておくこと。
移動走行ロックには2つの位置があり、デッキ昇降ペダルで操作を行います。移動走行用のロック位置と、ロック解除位置とがあります(図 28)。
刈高を変更した場合には、必ず芝削り防止ローラの高さ調整を行ってください。
Note: 通常のフラットな芝生を刈り込んだ時にローラが地表面に触れない高さに調整します。
平らな場所に駐車し、ブレード制御スイッチを解除し、駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が完全に停止したのを確認してから運転位置を離れる。
図 30 に示すように、芝削り防止ローラを調整する。
刈り込みおよび吹き飛ばしをベストの状態で行うために、エンジンは常に高速で使ってください。刈かすをきれいに裁断するには十分な空気流が必要ですから、刈高を低くしすぎたり、刈り込みデッキの周囲すべてを高い草で囲まれるような刈り込みはお奨めできません。常に刈り込みデッキの左右どちらかの側から、デッキの内部に十分な空気を吸い込めるようにしておきましょう。
希望する刈高より少し高目の設定で刈って、凹凸面で芝が削られたりしないことを確認し、その後にいつもの刈高に戻すようにしましょう。安全が確認できたら、それまで使用してきた刈高にセットして使うのがベストでしょう。草丈が15 cmを超えるような場所を刈り込む時には、最初に高めに刈り込み、次に刈高を下げて刈るというように二度刈りするときれいにできます。
草丈の 1/3 以上を刈り取らないようにするのがベストです。これ以上の刈り込みは、草がまばらにしか生えていないような場所や、秋の終わりで草の生長速度が非常に遅いときなどだけにしましょう。
いつも前回と違う方向から刈ってやるようにすると、草に寝ぐせがつかず真っ直ぐに成長します。また、刈りかすの飛散方向も変わるので自然分解が促進され、栄養的にも有利です。
芝草の生長速度は色々な条件によって左右され、一定ではありません。ですから、草丈をいつもほぼ一定に維持するためには成長が早い時期にはひんぱんな刈り込みが必要になります。芝生の成長速度が遅くなってきたら、刈り込み間隔を長くするようにします。何かの事情で長期間刈り込みを休んでしまった場合には、まず高めの刈高で一度刈り込みを行い、2日ほど経ってから刈高を低くしてもう一度刈り込みます。
コンディションに合わせて遅めの走行速度で刈る方がきれいに刈り上がります。
草丈がそろっていない場所では、芝削りを避けるために高めの刈高で刈りましょう。
刈り込み中に前進動作を停止しなければならなくなると、刈かすが芝生の上に山になって残ってしまいます。これを避けるには、ブレードを回転させたままで、既に刈り込みの終わっている場所まで移動するか、前進しながらデッキを停止させます。
芝刈り作業が終わったらホースと水道水で刈り込みデッキの裏側を洗浄してください。ここに刈りかすやごみが溜まると切れ味が落ち、仕上がりが悪くなります。
ブレードの刃先が鋭利であれば、芝草の切り口もきれいです。シーズンを通してブレードの刃先を鋭利にしておきましょう。切れ味の悪い刃先は芝草を引きちぎるので、切り口が茶色に変色し、芝草の成長を悪くし、また病気にもかかりやすくなります。刈り込み後は、ブレードに磨耗や破損が発生していないか毎回点検してください。必要に応じてやすりなどで当たり傷などを修正し、刃先を鋭利に研いでください。ブレードが破損したり磨耗したりした場合には、直ちに交換してください;純正ブレードを使ってください。
平らな場所に駐車し、駆動系を解除し、駐車ブレーキを掛け、エンジンを止め、キーを抜き取るか点火プラグのコードを外すかしてください。機械各部の動きが完全に停止し、機体の温度が十分に下がったのを確認してから、調整、洗浄、格納、修理などの作業に掛かってください。知識のない人には絶対に作業を任せないでください。
「保守」の項の説明に従って機械を洗浄してエンジンやその周囲に、刈りかす、落ち葉、オイルなどがたまらないように清掃してください。これらは燃えやすく、火災の原因となります。
機械各部の摩耗や劣化が進むと危険です。頻繁に点検してください。ゆるんでいるボルト類を見つけたら締め付けてください。
エンジンデッキ下の回転部に巻き込まれると、手などを切断する大けがを負う危険がある。
走行ホイール解除バルブの操作を行うときは、必ずエンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が完全に停止したのを確認すること。
エンジンや油圧関係機器は高温になっている可能性がある。高温になっている部分に触れるとやけどなどの重篤な人身事故になる恐れがある。
走行ホイール解除バルブの操作を行うときは、必ずエンジンや油圧関係機器が十分に冷えていることを確認すること。
走行ホイール解除バルブはエンジンデッキの下の左右にあります。
マシンの移送には十分に強度のあるトレーラやトラックを使用してください。歩み板は幅の広い一枚ものを使用してください。トレーラやトラックは、法令で定められた灯火類やマークが完備しているものを使用してください。安全に関する注意事項はすべてよく読んでください。オペレータや周囲の人を事故から守る重要な情報が掲載されています。ロープ掛けや積荷固定についてはそれぞれの地域の法令などを順守してください。
公道上を走行する場合には、適切な方向指示器、反射器、表示、低速車表示などが定められており、これらを遵守しないと危険である。
公道上などを走行しないこと。
マシンをトレーラなどに搭載する作業は、機体を転倒させる危険をはらんでおり、万一そのような事故が起こると死亡事故など重大な人身事故となる(図 34)。
歩み板は幅の広いものを使用すること;マシンの左右それぞれに細い歩み板を使用しないこと。
歩み板と路面との角度、および歩み板とトレーラの荷台の床面との角度が、いずれも15度を超えないようにすること。
必ず、トラック(トレーラ)の荷台の高さの4倍程度の長さの板を使用すること。このようにすれば、平らな地面と荷台との角度が15度を超えることはない。
マシンをトレーラなどに搭載する作業は、機体を転倒させる危険をはらんでおり、万一そのような事故が起こると死亡事故など重大な人身事故となる。
歩み板の上を運転する場合には安全に十分に注意すること。
積み込み(登り)はバックで、降りる時には前進で運転してください 。
積み下ろし作業中の急加速や急減速などは転倒などの危険を大きくするから避ける。
保守整備作業中や調整中に、誰かがエンジンを掛ける可能性がある。万一エンジンが突然始動すると、大きな人身事故になる危険が高い。
整備・調整作業の前には必ずキーを抜きとり、駐車ブレーキを掛け、念のために点火プラグのコードを外しておくこと。また、点火コードは、点火プラグと触れることのないよう、確実に隔離すること。
エンジンは高温になる。高温になっているエンジンに触れると大やけどを負う危険がある。
エンジンやその周辺に対する作業を行う場合は、エンジンが十分に冷えていることを確認すること。
平らな場所に駐車し、駆動系を解除し、駐車ブレーキを掛け、エンジンを止め、キーを抜き取るか点火プラグのコードを外すかする。機械各部の動きが完全に停止し、機体の温度が十分に下がったのを確認してから、調整、洗浄、格納、修理などの作業に掛かるようにする。知識のない人には絶対に作業を任せない。
修理を行うときには必ずバッテリーの接続と点火プラグの接続を外しておく。バッテリーの接続を外すときにはマイナスケーブルを先に外し、次にプラスケーブルを外す。取り付けるときにはプラスケーブルから接続する。
安全ガード、シールドなどの安全関係機器は、必ず適切に機能する状態で機械を使用する。各部の摩耗や劣化の状態を頻繁に点検し、必要に応じてメーカーが推奨する交換部品と交換する。
機械、部品やアクセサリの改変は機械の安全性や制御性を損なう可能性があり、製品保証が受けられなくなる場合がある。トロ社の許可を受けずにこうした改変を行うと、死亡を含む重大な人身事故の原因になる可能性がある。トロ社の許可なく機体、エンジン、燃料、換気システムなどを改変することは、ANSI、OSHA、NFPA、といった基準や、EPA、CARB などの国の規制に違反する可能性もある。
高圧で噴出する作動油は皮膚を貫通し、身体に重大 な損傷を引き起こす。万一、油圧オイルが体内に入った場合には、この種の労働災害に経験のある施設で数時間以内に外科手術を受けないと壊疽(えそ)を起こす。
油圧装置搭載機では、油圧を掛ける前に、油圧ラインやホースに傷や変形がないか接続部が確実に締まっているかを確認する。
油圧のピンホールリークやノズルからは作動油が高圧で噴出しているので、絶対に手などを近づけない。
リークの点検には、自分の手ではなく、新聞紙やボール紙を使う。
油圧装置に対する作業を行う場合には、走行コントロールレバーをニュートラル位置にし、エンジンを止めて装置に油圧がかかっていない状態にしてからおこなう。
燃料系統の構成機器には高圧が掛かっている。不適切な機器を使用すると、故障、ガソリン漏れ、爆発などの危険がある。
高圧システムのラインやフィルタは必ず承認されたものを使用すること。
ブレードの点検を行うときには安全に十分注意する。ブレードを取り扱う時は、ブレードをウェスでくるむか、安全手袋をはめる。破損したブレードは必ず交換する。絶対に曲げ伸ばしや溶接で修理しない。
必要に応じ、ジャッキなどを利用して機体や機器を確実に支える。
機械式や油圧式のジャッキなどで機体を機体を持ち上げたままで放置するのは危険である。ジャッキ装置のみでは、何らかの拍子に機体が落下する危険があり、重大な人身事故の原因となる。
機械式や油圧式のジャッキのみに頼って機体を支えてはいけない。必ずジャッキスタンドなどの支持物を併用すること。
機器類を取り外すとき、スプリングなどの力が掛かっている場合がある。
可動部に手足を近づけないよう注意すること。エンジンを駆動させたままで調整を行うのは可能な限り避ける。エンジンを駆動させたままで調整を行うことが必要な場合には、安全に十分注意して行う。
可動部や高温部に触れると非常に危険である。
指、手、衣服などを回転部や高音部に近づけないように十分注意すること。
全部のボルトをひんぱんに点検して適正に締め付けた状態を維持してください。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用開始後最初の 5 時間 |
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最初の 75 運転時間後 |
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使用するごとまたは毎日 |
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25運転時間ごと |
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50運転時間ごと |
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100運転時間ごと |
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200運転時間ごと |
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250運転時間ごと |
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500運転時間ごと |
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毎月 |
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1年ごとまたは長期保管前 |
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始動スイッチにキーをつけたままにしておくと、誰でもいつでもエンジンを始動させることができ、危険である。
整備を行う前には、エンジンを止め、キーをスイッチから抜き取ること。
整備間隔 | 整備手順 |
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25運転時間ごと |
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50運転時間ごと |
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悪条件下で使用している場合には整備間隔を短くする。
グリスのタイプ:リチウム系汎用2号またはモリブデン系のグリス
平らな場所に駐車し、ブレード制御スイッチを解除し、駐車ブレーキを掛ける;駐車ブレーキの掛け方を参照。
エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が完全に停止したのを確認してから運転位置を離れる。
グリスニップルをウェスできれいに拭く。
Note: フィッティング前部にペイントなどが付着している場合は完全に除去する。
ポンプのアイドラプーリのピボットにグリスガンで2押しほどグリスを注入する(図 39)。
前キャスタアクスルにグリスを注入する(図 39)。
はみ出したグリスはふき取る。
エンジンオイルの点検や補充は、エンジンを止めて行ってください。
手足や顔や衣服を回転部やマフラなどの高温部に近づけないよう十分注意すること。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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25運転時間ごと |
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100運転時間ごと |
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200運転時間ごと |
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Note: ほこりのひどい場所で使用している場合はより頻繁にエアクリーナの手入れを行ってください。
スポンジを温水と液体洗剤で洗う。汚れが落ちたら十分にすすぐ。
洗い上がったら、きれいなウェスにはさんで水分を取る。
Important: スポンジが破れたり薄くなっている場合には交換してください。
ペーパーエレメントを軽くたたいてほこりを落とす。
Note: 破損する恐れがあるので、ペーパーエレメントは洗ったり圧縮空気で清掃しないでください。
Note: ペーパーエレメントが汚れていたり、変形・破損している場合には交換してください。新しいペーパーエレメントは注意深く取り扱ってください;取り付け面が変形しているエレメントは使用しないでください。
必要に応じ、エレメントの取り付け面を点検清掃してください。
ペーパーエレメントにスポンジエレメントを被せる。
Note: エレメントを破損させないように注意してください。
フィルタの穴をマニホルドのポートに合わせる。
フィルタを下にねじ込むようにしてマニホルドに密着するように取り付ける(図 42)。
カバーを閉じる。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用開始後最初の 5 時間 |
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使用するごとまたは毎日 |
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100運転時間ごと |
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オイルのタイプ: 洗浄性オイル(API 規格 SF, SG, SH, SJ またはSL)
オイル容量: 2.4 リットル (フィルタ共)
粘度: 下の表を参照してください。
Note: エンジンが冷えている状態で点検してください。
Important: オイル量が少なすぎても多すぎても、エンジンを破損させる恐れがあります。
平らな場所に駐車し、ブレード(PTO)制御スイッチを解除し、駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が完全に停止したのを確認してから運転位置を離れる。
Note: エンジン停止後にオイルがクランクケースに戻る十分な時間が経過していることを確認する。
エンジン内部に異物が入らないように、オイルキャップやディップスティックの周囲をきれいにする(図 44)。
整備間隔 | 整備手順 |
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100運転時間ごと |
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200運転時間ごと |
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取り付ける時には電極間のエアギャップを正しく調整しておいてください。取り付け、取り外しには必ず専用のレンチを使い、エア・ギャップの点検調整にはすきまゲージやギャップ調整工具などを使ってください。必要に応じて新しい点火プラグと交換してください。
タイプ Champion® RN9YC または NGK® BPR6ES
エアギャップ:0.76 mm
平らな場所に駐車し、ブレード(PTO)制御スイッチを解除し、駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が完全に停止したのを確認してから運転位置を離れる。
プラグを外した時にエンジン内部に異物が落ちないように、プラグの周囲をきれいにする。
図 48のように、点火プラグを取り外す。
Important: 点火プラグは清掃しないでください。黒い汚れ、電極の磨耗、油膜、亀裂などがあれば新しいものと交換してください。
絶縁体部がうす茶色や灰色なら適正、碍子が黒くなっているのは不完全燃焼である(エアクリーナの汚れが原因であることが多い)。
すきまを 0.76 mm に調整する。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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平らな場所に駐車し、ブレード(PTO)制御スイッチを解除し、駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が完全に停止したのを確認してから運転位置を離れる。
エンジンからエアフィルタを外す。
エンジンのシュラウドを取り外す。
エアインテークに異物が入らないように、フィルタベースにフィルタを取り付ける。
これらについている汚れを除去する。
エンジンからエアフィルタを外し、シュラウドを取り付ける。
エアフィルタを取り付ける。
整備間隔 | 整備手順 |
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50運転時間ごと |
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排気系統が高温である間はエンジンを停止させた後でも燃料蒸気に着火する可能性がある。エンジンから排出された高温のチリが周囲のものを発火させて人身事故や物損事故を引き起こす可能性がある。
燃料の補給やエンジンの運転はスパークアレスタを取り付けて行うこと。
平らな場所に駐車し、PTOを解除し、駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が完全に停止したのを確認してから運転位置を離れる。
マフラーが冷えるまで待つ。
スクリーンや溶接部に破損を発見した場合にはアレスタを交換する。
スクリーンが目詰まりを起こしている場合には、アレスタを取り外してよく振ってスクリーンについているススなどを払いおとし、ワイヤブラシでスクリーンを清掃(必要に応じて溶剤に浸して清掃)する。
排気口にアレスタを取り付ける。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
500運転時間ごと |
|
平らな場所に駐車し、ブレード(PTO)制御スイッチを解除し、駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が完全に停止したのを確認してから運転位置を離れる。
換気ホースからフィルタを外す。
ホースに新しいフィルタを取り付ける。
燃料は非常に引火・爆発しやすい物質である。発火したり爆発したりすると、やけどや火災などを引き起こす。
燃料に関する注意事項の説明は燃料を補給する を参照してください。
整備間隔 | 整備手順 |
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500運転時間ごと |
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Important: 燃料ラインのホースを取り付け、これらが可動部に接触して破損することのないように、燃料ラインのホースを、元と同じようにプラスチックタイで縛って固定してください。
燃料フィルタは、エンジンの左前付近についています。
平らな場所に駐車し、ブレード(PTO)制御スイッチを解除し、駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が完全に停止したのを確認してから運転位置を離れる。
マシンが冷えるのを待つ。
運転席の下にある燃料バルブを閉じる。
燃料フィルタを交換する(図 51)。
Note: フィルタについているマークが、燃料の流れ方向であることを確認する。
燃料バルブを開く。
燃料タンクから燃料を抜き取らないでください。燃料の抜き取りや燃料計等の整備は弊社サービスティーラにお任せください。
マシンの整備や修理を行う前に、バッテリーの接続を外してください。バッテリーの接続を外すときにはマイナスケーブルを先に外し、次にプラスケーブルを外してください。接続するときにはプラスを先に接続し、次にマイナスを接続してください。
バッテリーの充電は、火花や火気のない換気の良い場所で行ってください。バッテリーと充電器の接続や切り離しを行うときは、充電器をコンセントから抜いておいてください。また、安全な服装を心がけ、工具は確実に絶縁されたものを使ってください。
整備間隔 | 整備手順 |
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毎月 |
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バッテリーの端子に金属製品や車体の金属部分が触れるとショートを起こして火花が発生する。 それによって水素ガスが爆発を起こし人身事故に至る恐れがある。
バッテリーの取り外しや取り付けを行うときには、端子と金属を接触させないように注意する。
バッテリーの端子と金属を接触させない。
バッテリーケーブルの取り外し手順を間違うとケーブルがショートを起こして火花が発生する。それによって水素ガスが爆発を起こし人身事故に至る恐れがある。
ケーブルを取り外す時は、必ずマイナス(黒)ケーブルから取り外す。
ケーブルを取り付ける時は、必ずプラス(赤)ケーブルから取り付け、それからマイナス(黒)ケーブルを取り付ける。
平らな場所に駐車し、ブレード(PTO)制御スイッチを解除し、駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が完全に停止したのを確認してから運転位置を離れる。
図 52のようにバッテリーを取り外す。
充電中は爆発性のガスが発生する。
充電中は絶対禁煙を厳守。バッテリーに火気を近づけない。
Important: バッテリーは常時フル充電状態に維持してください(このとき電解液の比重は1.265 になります)。特に氷点下で保管する場合にはこのことを守ってください。
シャーシからバッテリーを取り外す;バッテリーの取り外しを参照。
25-30 アンペアで10-15分、または10 アンペアで30分、バッテリーを充電する。
Note: 充電しすぎないように注意すること。
充電が終わったら、チャージャのプラグをコンセントから抜いてから、チャージャのリード線をバッテリー端子から外す()図 53。
バッテリーをマシンに取り付け、バッテリーケーブルを接続する;バッテリーの取り付けを参照。
Note: バッテリーを外したままで機械を運転しないでください。電気系統を損傷する恐れがあります。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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シートベルトが磨耗していないか、切れていないか、適切に引き込まれるか、バックルは問題ないかを目視で点検する。ベルトが破損している場合には交換する。
ブレード制御スイッチ(PTO)を切る
広い平らな場所に移動し、走行コントロールレバーをニュートラルロック位置にセットする。
スロットルを FAST と SLOW の中間位置にセットする。
左右両方のコントロールハンドルを倒してT字スロットのストップに当てる。
この状態でマシンが左右どちらにずれるかを観察する。
マシンが右にずれる場合は、右前カバーパネルのアクセス穴から 3/16" のレンチを差し込んでトラッキングねじを右または左に回してレバーの動作範囲を調整する(図 58)
マシンが左にずれる場合は、右前カバーパネルのアクセス穴から 3/16" のレンチを差し込んでトラッキングねじを右または左に回してレバーの動作範囲を調整する(図 58)
マシンを作動させ、前進全速走行で動作を確認する。
直進できるまでこの操作を繰り返す。
整備間隔 | 整備手順 |
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50運転時間ごと |
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前後のタイヤは 0.9 bar (0.91 kg/cm2 = 13 psi)に調整して運転してください。タイヤ空気圧がそろっていないと、刈り上がりもそろわなくなります。測定はタイヤが冷えている状態で行うのがベストです。
ホイールナットを 122-136 N·m(12.5-13.8 kg.m = 90-100 ft-lb)にトルク締めする。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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毎回、運転前に、エンジンスクリーン、エンジンの周囲、排気系統などに刈りかすやごみがたまっていたら取り除いてください。これにより、十分な冷却効果と適正なエンジン回転数が確保でき、エンジンのオーバーヒートや損傷の発生を抑えることができます。
整備間隔 | 整備手順 |
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500運転時間ごと |
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Note: ブレーキ関連部品の取り外しや交換を行った場合には必ずこの整備を行ってください。
平らな場所に駐車し、ブレード(PTO)制御スイッチを解除し、駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が完全に停止したのを確認してから運転位置を離れる。
マシンを手押しで移動できるように設定する。走行ホイール解除バルブの使用方法を参照。
機体の後部を持ち上げてジャッキスタンドで支える。
ジャッキ装置が誤動作しないとは限らないから、ジャッキのみに頼って機体を支えていると、何らかの拍子に機体が落下する危険があり、重大な人身事故の原因となる。
機械式や油圧式のジャッキのみに頼って機体を支えてはいけない。必ずジャッキスタンドなどの支持物を併用すること。
左右それぞれに駐車ブレーキを何度か掛けてみて、それぞれの駐車ブレーキが問題なく作動することを確認する。
調整が必要な場合は、まず駐車ブレーキを解除する。ブレーキリンクのシャフトからコッターピンを抜き取る(図 60)。
図 61に示すスプリングの長さを両方とも点検する。長さの調整が必要な場合には、上部のナットを使う。右回しで短くなり、左回しで長くなる。
駐車ブレーキレバーを一番下まで下げる。
ブレーキリンクのシャフトを回して、端部とレバーの穴とを整列させる。
リンクを右に回すと短くなる。
リンクを左に回すと長くなる。
ブレーキリンクのシャフトを駐車ブレーキの穴に入れてコッターピンで固定する。必要に応じて上記ステップ5を繰り返して再調整する。
調整が終ったら、ジャッキスタンド(または同様の支持台)を外して機体を床に降ろす。
機体を通常走行用にセットする。走行ホイール解除バルブの使用方法を参照。
整備間隔 | 整備手順 |
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50運転時間ごと |
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ベルトが破損している場合には交換する。磨耗の兆候として:ベルトが回転するときにきしみ音がする、刈り込み中にベルトが滑ってブレードが回らない、ベルトの縁がほつれている、焼けた跡がある、割れているなどがあります。
平らな場所に駐車し、ブレード(PTO)制御スイッチを解除し、駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が完全に停止したのを確認してから運転位置を離れる。
刈り込みデッキを 76 mm の刈高に降下させる。
各ベルトカバーのボルトを外す。
刈り込みデッキカーテンをデッキに固定している下部ボルトをゆるめる;刈り込みデッキのカーテンの開放を参照。
シートメタルガードを取り外す;シートメタルガードの取り外しを参照。
デッキからベルトカバーとベルトを取り外す(図 62)。
スプリング付きのアイドラプーリのスプリングの張力を解除する;図 64を参照。
Note: スプリング取り外し工具(Toro P/N 92-5771)を使って、デッキからスプリングを外す(図 64)。
デッキプーリおよびクラッチプーリからベルトを外す。
新しいベルトをデッキのプーリ、およびエンジン下のプーリに取り付ける(図 63)。
アイドラスプリングを取り付ける(図 63)。
Note: スプリングの各端部をアンカー溝にきちんと嵌めてください。
ベルトカバーとそのボルトを取り付ける(図 65)。
シートメタルガードを取り付ける;シートメタルガードの取り外しを参照。
刈り込みデッキカーテンをデッキに固定している下部ボルトを締め付ける;刈り込みデッキのカーテンの開放を参照。
平らな場所に駐車し、ブレード(PTO)制御スイッチを解除し、駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が完全に停止したのを確認してから運転位置を離れる。
刈り込みベルトを取り外す;刈り込みベルトの交換 を参照。
機体をもち上げて、ジャッキスタンドで支える(図 67)。
クラッチストップを取り外す(図 66)。
ポストからアイドラスプリングを外す(図 67)。
油圧ポンプ駆動プーリとエンジンプーリから古いベルトを取り外す。
エンジンプーリと2つの油圧ポンププーリに新しいベルトを掛け回す(図 67)。
クラッチストップを取り付ける(図 66)。
刈り込みベルトを取り付ける;ベルトの整備を参照。
左右のレバーの端どうしが当たってしまう場合には、走行コントロールのリンクの調整を参照。
走行コントロールレバーの高さを調整することができます。
平らな場所に駐車し、ブレード(PTO)制御スイッチを解除し、駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が完全に停止したのを確認してから運転位置を離れる。
走行コントロールレバーをアームシャフトに固定している金具類を外す。
コントロールレバーを、次の穴に動かす。先ほどの金具類でレバーを固定する。
反対側のコントロールレバーについても、上記の調整を行う。
平らな場所に駐車し、ブレード(PTO)制御スイッチを解除し、駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が完全に停止したのを確認してから運転位置を離れる。
コントロールレバーをアームシャフトに固定している上ボルトをゆるめる。
レバーを前後に動かせる程度に、下ボルトをゆるめる。適当な角度にして両方のボルトを締め付ける。
反対側のコントロールレバーについても、上記の調整を行う。
機体の両側、運転席の下側にポンプコントロールリンクがあります。½" の深ソケットレンチでこのポンプのエンドナットを回して調整することにより、ニュートラル位置でマシンが動き出さないように微調整を行うことができます。ただしこの調整はニュートラル位置の調整のためにのみ行ってください。
この調整はエンジンを作動させ駆動輪を回転させながら行う必要がある。可動部や高温部に触れると非常に危険である。
指、手、衣服などを回転部や高音部に近づけないように十分注意すること。
平らな場所に駐車し、ブレード(PTO)制御スイッチを解除し、駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が完全に停止したのを確認してから運転位置を離れる。
デッキ昇降ペダルを踏み込み、刈高ピンを抜き取り、刈り込みデッキを床面に降下させる。
機体後部を持ち上げてジャッキスタンド(または同様の支持物)で支え、走行車輪が床からわずかに浮いて自由に回転できるようにする。
運転席の安全スイッチのコネクタを外す(運転席のクッションの下にある)。
Note: スイッチはシート・アセンブリの一部である。
一時的に メインのワイヤハーネスのコネクタの端子間にジャンパ線を入れる。
エンジン始動、フルスロットルにして、駐車ブレーキを解除する。
Note: エンジンを始動する前に、駐車ブレーキが掛かっていること、走行コントロールレバーが外側にセットされていることを確認してください。着席する必要はありません。
走行コントロールレバーを前進最大速度にセットし、この状態で少なくとも5分間作動させて油圧オイルを通常の作動温度まで上昇させる。
Note: どんな調整を行う場合でも、走行コントロールレバーはニュートラルロック位置にセットしておいてください。
走行コントロールレバーをニュートラル位置にセットする。
コントロールプレートのタブが、油圧ユニットのニュートラル復帰プレートに接触していることを確認する。
ポンプコントロールロッドのナットを回して、車輪が後退方向にわずかにクリープするように調整する(図 70)。
走行コントロールレバーを後退位置にセットし、レバーを軽く押しつつ、後退インジケータのスプリングの力を使ってレバーをニュートラル位置に戻す。
Note: この状態で車輪の回転が停止、またはわずかに後退側にクリープしていればよい。
Note: 作業しにくい場合は走行コントロールのカバーを外してください。
エンジンを停止する。
ワイヤハーネスからジャンパ線を外し、コネクタを元通りにシートスイッチに接続する。
ジャッキスタンドを外す。
デッキを上昇させ、刈高ピンを取りつける。
試運転を行って、駐車ブレーキを解除してもニュートラル位置でマシンがクリープしないことを確認する。
万一、油圧オイルが体内に入ったら、直ちに専門医の治療を受けてください。万一、油圧オイルが体内に入った場合には、この種の労働災害に経験のある施設で数時間以内に外科手術を受ける必要がある。
油圧装置を作動させる前に、全部のラインコネクタが適切に接続されていること、およびラインやホースの状態が良好であることを確認すること。
油圧のピンホールリークやノズルからは作動油が高圧で噴出しているので、絶対に手などを近づけない。
リークの点検には新聞紙やボール紙を使う。
油圧関係の整備を行う時は、内部の圧力を確実に解放する。
油圧オイルの種類: Toro® HYPR-OIL™ 500 油圧作動液、または Mobil 1 15W-50 オイル
Important: 所定のオイルを使ってください。他のオイルを使用すると油圧システムを損傷する恐れがあります。
エンジンオイルの量(フィルタを外した状態で):4.45 リットル
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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油圧オイルが冷えるのを待つ。オイル量はオイルが冷えている状態で点検する。
補助タンクのオイル量を点検し、必要に応じてToro® HYPR-OIL™ 500 油圧オイルを FULL COLD ラインまで補給する。
整備間隔 | 整備手順 |
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最初の 75 運転時間後 |
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250運転時間ごと |
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500運転時間ごと |
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油圧オイルの交換には、フィルタの取り外しが必要です。オイルとフィルタは同時に交換するようにしてください;オイルの使用については油圧システムフィルタの取り外しを参照してください。
フィルタとオイルを交換したら、必ずエア抜きを行ってください。作業要領は油圧システムのエア抜きを参照。エアパージ作業はオイルを追加しつつ行い、パージ後もタンク内のオイルレベルが FULL COLD 位置から減少しなくなるまで繰り返し行います。この作業を正しく行わないと、トランスアクスル駆動システムに修理不能なダメージが発生する恐れがあります。
平らな場所に駐車し、ブレード(PTO)制御スイッチを解除し、駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が完全に停止したのを確認してから運転位置を離れる。
エンジンが冷えるのを待つ。
各トランスアクスル駆動システムにあるフィルタとガードを探し出す(図 72)。
フィルタガードとガードを固定しているねじ(3本)を外す(図 72)。
フィルタ取り付け部を十分にきれいにする。
Important: 油圧系統に異物が入らないように十分注意してください。
フィルタとプラグを抜いたときに排出されるオイルを受けるために、フィルタの下に回収容器を置く。
各トランスミッションについているプラグを抜き取る。
フィルタをゆるめて外し、排出されるオイルを回収する。
この作業を両方のフィルタについて行う。
新しいフィルタのゴムシール部に油圧オイルを薄く塗る。
ゴムシールがアダプタに当たるまで手でねじ込み、そこから更に 3/4-1 回転増し締めする。
反対側のフィルタにも同じ作業をする。
各フィルタにフィルタガードを元通りに取り付ける。
フィルタガードは3本のねじで固定する。
油圧オイルを入れる前に、通気プラグを外してあることを確認する。
所定のオイルを補助タンクにゆっくりと入れる;通気プラグのひとつ からオイルが流れ出してくるまでオイルを入れる。
通気プラグを取り付ける。
プラグを 20 N·m (2 kg.m=15 ft-lb)にトルク締めする。
補助タンクにさらにオイルを追加する;第二トランスミッションについているもうひとつの通気プラグの穴からオイルが流れ出てくるまでオイルを入れる。
反対側の通気プラグを取り付ける。
プラグを 20 N·m (2 kg.m=15 ft-lb)にトルク締めする。
補助タンクにさらにオイルを追加する;補助タンクの FULL COLD ラインまでオイルを入れる。
ステップ油圧システムのエア抜きに進む。
Important: 油圧システムのエア抜き 作業を正しく行わないと、トランスアクスル駆動システムに修理不能なダメージが発生する恐れがあります。
機体後部を持ち上げてジャッキスタンド(または同様の支持物)で支え、走行車輪が床からわずかに浮いて自由に回転できるようにする。
エンジンを始動し、スロットルを半分ほどの位置に開き、駐車ブレーキを解除する。
バイパスレバーを「非常時牽引」位置にセットする。エンジンが作動し、バイパスバルブを開いた状態で、走行コントロールレバーを前進および後退方向に 5-6 回ゆっくりと操作する。
バイパスレバーを「通常運転」位置にセットする。
エンジンが作動し、バイパスバルブを閉じた状態で、走行コントロールレバーを前進および後退方向に、5-6 回ゆっくりと操作する。
エンジンを停止し、補助タンクの油量を点検する。補助タンクの FULL COLD ラインまで油圧オイルを補給する。
油圧システム内部から完全にエアが抜けるまでステップ 2 を繰り返し行う。
Note: トランスアクスルの作動音が通常レベルになり、前進・後退が通常速度で滑らかに行われるようになったら、トランスアクスル内部のエアが完全にパージされたとみなしてよい。
最後にもう一度、補助タンク内の油量を点検する。補助タンクの FULL COLD ラインまで油圧オイルを補給する。
磨耗の進んだブレードや破損したブレードは、回転中にちぎれて飛び出す場合があり、これが起こるとオペレータや周囲の人間に多大の危険を及ぼし、最悪の場合には死亡事故となる。また、破損したブレードを修理すると安全規格を満たさなくなる恐れがある。
ブレードが磨耗や破損していないか定期的に点検すること。
ブレードを点検する時には安全に十分注意してください。ブレードをウェスでくるむか、安全手袋をはめ、十分に注意して取り扱ってください。ブレードは研磨または交換のみ行い、たたいて修復したり溶接したりしないでください。
複数のブレードを持つ機械では、1つのブレードを回転させると他も回転する場合がありますから注意してください。
平らな場所に駐車し、ブレード(PTO)制御スイッチを解除し、駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを止め、キーを抜きとり、点火プラグからコードを外す。
Note: 以下の点検は、平らな床面にマシンを駐車した状態で行う必要があります。
ブレードが堅いものに当たった、バランスが取れていない、磨耗した、曲がったなどの場合には新しいものと交換する必要があります。
レンチでスピンドルシャフトを押さえる。
スピンドルのシャフトからブレードボルト、湾曲ワッシャ、ブレードを取り外す(図 80)。
デッキを取り付けたときや、刈り上がりが揃っていないときには、デッキが水平に取り付けられているかどうかを点検してください。
デッキの水平調整の前に、ブレードが曲がっていないか点検し不良ブレードは交換してください;ブレードの変形を調べるを参照してから作業を続けてください。
デッキの左右の水平調整先に行い、次に前後の水平調整を行ってください。
必要条件:
平らな場所に駐車すること。
全部のタイヤが正しい空気圧に調整されていること;タイヤ空気圧を点検するを参照。
平らな場所に駐車し、ブレード(PTO)制御スイッチを解除し、駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が完全に停止したのを確認してから運転位置を離れる。
タイヤ空気圧を点検する。タイヤ空気圧を点検するを参照。
デッキを移動走行ロック位置にする。
注意深くブレードを回転させて、左右方向に向ける。
刃先と平らな床面との間の距離を測定する(図 83)。2ヶ所の測定値の差が 5 mm 以内でない場合には、水平調整が必要であるから、以下の作業を行う。
ブレードの前傾状態を点検する;図 84を参照。「ブロックの高さと傾斜」の表にあるように、ブレードは、その前端が後端よりも下がっていることが必要です。調整が必要な場合には以下の作業を行う。
芝削り防止ローラを一番上の穴にセットするか、全部取り外すかする。
刈り込みデッキのスカートの後ろのエッジ部の下にブロックを 2 個(下の表を参照)、また、左右それぞれに 1 個セットする(図 85)。
刈高レバーを、76 mm にセットする。
デッキの前側のエッジの下にブロックを 2 個入れるが、芝削り防止ローラや溶接部の下には入れないように注意する。
デッキサイズ | ブロックの高さ | 傾斜 |
すべてのデッキに共通 | 7.3 cm | 4.8-6.4 mm |
注意深くブレードを回転させて、左右方向に向ける(図 83)。
4 隅にあるロックナット(図 86) 前部をゆるめ、刈り込みデッキが 4 つのブロックにぐらつかずに乗っていることを確認する。
デッキハンガーのたるみをすべて除去し、デッキ昇降フットレバーがストップに当たって押し戻されることを確認する。
ロックナット(4個)を締めつける。
デッキスカートの下で全部のブロックが適切にデッキを支え、全部のアタッチメントボルトが十分に締まっていることを確認する。
ブレードの前後の傾き点検に進む。
ブレードの前傾姿勢を点検し、必要に応じてデッキの水平調整へ戻る。
排出口がデフレクタなどで覆われていないと、デッキから異物が飛び出して人に当たる恐れがあり、このようなことが実際におこると深刻な人身事故になりかねない。また、ブレードに触れて大怪我をする可能性もある。
必ず、マルチプレート、デフレクタ、または集草装置を取り付けて使用すること。
デフレクタをピボットブラケットに固定しているロックナット、ボルト、スプリング、スペーサを外す(図 88)。
破損または古くなっているデフレクタを取り外す(図 88)。
デフレクタにスペーサとスプリングを取り付ける。
J 形端部の1つをデッキ後部のエッジに引っ掛ける。
Note: 必ず、スプリングのJフック端の1つをデッキエッジの後ろに引っ掛け、それからボルトを 図 88のように取り付けてください。
ボルトとナットを取り付ける。
J 形端部のひとつをデフレクタに引っ掛ける(図 88)。
Important: デフレクタが回転できることが必要です。デフレクタを手で上向きにしてから手をはなし、自力で下がることを確認してください。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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平らな場所に駐車し、ブレード(PTO)制御スイッチを解除し、駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が完全に停止したのを確認してから運転位置を離れる。
デッキを移動走行位置まで上昇させる。
エンジンオイル、バッテリー、油圧オイル、冷却液は環境汚染物質です。これらの物質は、それぞれの地区の法律などに従って適切に処分してください。
エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が完全に停止し、機体が十分に冷えたを確認してから格納する。
裸火の近くに機械や燃料を保管したり、屋内で燃料の抜き取りをしたりしない。
キーを抜き、子供の手の届かない安全な場所に保管する。
ブレード(PTO)スイッチを解除し、駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が完全に停止したのを確認してから運転位置を離れる。
機体各部、特にエンジンや油圧装置に付着している泥や刈りかすをきれいに落とす。特にエンジンのシリンダヘッドや冷却フィン部分やブロアハウジングを丁寧に清掃する。
Important: 機体は中性洗剤と水で洗うことができます。ただし高圧洗浄器は使用しないでください。また、コントロールパネル、エンジン、油圧ポンプ、モータに大量の水が掛からないように注意してください。
駐車ブレーキの動作点検を行う;駐車ブレーキの調整を参照。
エアクリーナの整備を行う;エアクリーナの整備を参照。
機体グリスアップを行う;潤滑を参照。
エンジンオイルを交換する;エンジンオイルについてを参照。
タイヤ空気圧を点検する;タイヤ空気圧を点検するを参照。
油圧フィルタを交換する;油圧オイルとフィルタの交換を参照。
バッテリーを充電する; バッテリーを充電するを参照。
刈り込みデッキの内側にこびりついている刈かすやごみをスクレーパで掻き落とし、水道ホースで水洗いする。
Note: 機体の洗浄がおわったらエンジンを掛け、ブレード(PTO)制御スイッチを 2-5 分間程度作動させて内部の水を除去する。
ブレードの状態を点検する;ブレードの整備を参照。
長期間(30 日以上)にわたって保管する場合には次の手順に従う:
石油系のスタビライザ/コンディショナ(燃料品質安定剤)を燃料タンクの燃料に添加する。混合手順は、スタビライザの説明書に従うこと。アルコール系(エタノール系、メタノール系)のスタビライザーの使用は避けること。
Note: スタビライザは、新しい燃料に添加して常時使うのが最も効果的です。
エンジンをかけ、5 分間ほどかけてコンディショナ入りの燃料を各部に循環させる。
エンジンを停止し、エンジンの温度が下がるのを待ってガソリンを抜き取る。
エンジンを再度始動する;チョークを引いて始動し自然に停止するまで運転する。
抜き取った燃料は地域の法律などに従って適切に処分する。抜いた燃料は法律や規則に従って処分する。
Important: スタビライザ(品質安定剤)を添加した燃料であっても、スタビライザメーカーが推奨する保管期間を越えて保管しないでください。
点火プラグを外して点検する;点火プラグの整備を参照。点火プラグの取り付け穴から、エンジンオイルをシリンダ内に 30 ml(スプーン2杯程度)流し込む。スタータモータを使ってクランクを回転させて内部にオイルを十分に行き渡らせる。点火プラグを取り付ける。点火コードは取り付けない。
機体各部のゆるみを点検し、必要な締め付けや交換、修理を行う。破損個所はすべて修理する。
機体の塗装がはげていればタッチアップ修理をする。ペイントは代理店で入手することができる。
汚れていない乾燥した場所で保管する。始動スイッチのキーを抜き取って子供などの手の届かない場所に保管する。機体にはカバーを掛けておく。
Problem | Possible Cause | Corrective Action |
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エンジンがオーバーヒートしている。 |
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スタータがクランキングしない。 |
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エンジンが始動しない、始動しにくい、すぐ止まる。 |
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エンジンのパワーが出ない。 |
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車体が左または右に振られる(走行コントロールレバーを両方とも一番前に倒した時) |
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走行できない。 |
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機体が異常に振動する。 |
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刈高が不均一になる。 |
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ブレードが回転しない。 |
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クラッチが入らない。 |
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