保守
Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。
カッティングユニットを立てる時の注意
ベッドナイフやリールを見るためにカッティングユニットを立てる場合には、ベッドバー調整ボルトのナットが床面に接触しないように、カッティングユニットの後ろ側をスタンドなどで支えてください(図 12)。
ベッドバーの整備
ベッドバーとベッドナイフは非常に繊細な機器です。適切なトレーニングを受講した整備士以外の人は、これらの整備を行わないでください。できれば、カッティングユニットの整備はディストリビュータに依頼してください。ベッドナイフの整備に関わる詳しい解説、特殊工具、図面などについては、サービスマニュアルを参照してください。ご自身でベッドバーの文かいや組み付けを行う必要がある場合には、以下の説明およびベッドナイフの整備仕様を参考にしてください。
Important: ベッドナイフの整備は、必ず サービスマニュアル に記載されている説明に従って行ってください。ベッドナイフの研磨や取り付けが正しくないと、リール、ベッドバー、ベッドナイフ自身を損傷する可能性があります。
ベッドバーの取り外し
ベッドバーの取り付け
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ワッシャとベッドバー調整ねじとの間にベッドバーの固定用「耳」を入れる(図 13)。
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ベッドバーボルト(とボルトについているナット)とワッシャ3枚(全部で 6 枚)で、ベッド・バーを各サイドプレートに固定する。
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サイドプレートのボスの両側にナイロンワッシャを入れる。その外側からスチール製ワッシャを取り付ける(図 15)。
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ベッドバーボルトを 27-36 N·m (3.7-4.6 kg.m = 240-320 inch-lb)にトルク締めする。
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スチール製ワッシャの遊びが無くなるがワッシャをまだ手で回せる状態まで、左右のロックナットを締め付ける。内側のワッシャには遊びがあってよい。
Important: サイドプレートをゆがめる恐れがあるのでロックナットは締め付け過ぎないように注意してください。
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スプリングがつぶれるまでテンションナットを締め、そこから半回転戻す(図 16)。
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リールと下刃の調整を行う; リールと下刃の調整を行うを参照。
ベッドナイフの仕様
ベッドナイフの取り付け
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ベッドバーの表面についている錆や汚れをきれいに落とし、ベッドバーの表面に薄くオイルを塗る。
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ねじ穴をきれいに掃除する
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ベッドナイフ固定ボルトに「ネバーシーズ」コンパウンドを塗ってベッドナイフをベッドバーに固定する。
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外側の 2 本のねじを 1 N·m(1.15 kg.m=10 in-lb)にトルク締めする。
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ベッドナイフの中央から交互に左右に、各ねじを 23-28 N·m(2.3-2.9 1 kg.m = 200-250 in-lb)にトルク締めする
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ベッドナイフを研磨する。
リールを研磨するための準備
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カッティングユニット各部に異常がないか点検し、不具合があれば修正する。
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研磨機メーカーの指示に従ってカッティングユニット(リール)を以下の仕様を満たすように研磨する。
リール研磨の仕様 新しいリールの場合の直径 128.5 mm リールの使用限界 114.3 mm ブレードのリリーフ角 30° ± 5° ブレードのランド幅 1.0 mm ブレードのランド幅の範囲 0.8-1.2 mm リールテーパの許容限界 0.25 mm
リールの2番取り(リリーフ研磨)
新品リールは、ランド部の幅が 8-1.2 mm あり、30 °の逃げ角(2番角、リリーフ角)を付けてあります。
ランド部の幅が 3 mm を超えたら以下の作業を行ってください:
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全部のリール刃に 30 °の角度で 2 番削りを行って、ランド部の幅を 0.76 mm にしてください (図 19)。
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円筒研磨を行って各刃先の軌道円の差を 0.025 mm 未満にしてください。
Note: これにより、ランド部の幅がわずかに大きくなります。
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カッティングユニットの調整を行う;カッティングユニットの オペレーターズマニュアルを参照。
Note: リールやベッドナイフの鋭利な刃先を長持ちさせるには、リールやベッドナイフを新たに研磨して使い始めたら、毎日の作業終了後に刃合わせのチェックを行い、刃先にバリが出ていたら除去してください。バリは刃と刃の接触を大きくして摩耗を早めます。
ベッドナイフの研磨の仕様
標準ベッドナイフのリリーフ角度 | 3° 最低値 |
先長ベッドナイフのリリーフ角度 | 7° 最低値 |
前面角度範囲 | 13° - 17° |
上面の研磨角度を点検する
ベッドナイフの研磨では、研磨角度が非常に重要です。
傾斜計(トロのパーツ番号 131-6828)と傾斜計マウント(トロのパーツ番号 131-6829)を使用して研磨機の設定角度を調べ、必要に応じて修正を行ってください。
カッティングユニットのバックラップ
危険
回転しているリールに触れると大けがをする。
リールその他の可動部に手指、足、衣類等を近づけないよう注意すること。
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バックラップ中のリールには、絶対に手や足を近づけないこと。
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柄の短いブラシは絶対にバックラップに使用しないこと。柄の長いブラシは弊社代理店からお求めになれます。
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平らな場所に駐車し、カッティングユニットを下降させ、エンジンを停止させ、駐車ブレーキを掛けてキーを抜き取る。
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カッティングユニットからリールモータをはずし、昇降アームからユニットをはずして床に置く。
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カッティングユニットにバックラップ装置を接続(9 mm 角の角棒でリール駆動用のスプライン部とバックラップ装置を接続)する。
Note: バックラップについて更に詳しい内容が、トラクションユニットのオペレーターズマニュアルとToro リール/ロータリー・モアのための研磨マニュアル, Form Number 80-300PT に掲載されています。
Note: バックラップが終わったら、下刃とリール刃の前端に軽くヤスリ掛けを行ってください。これによりベッドナイフ前端に形成されたバリを取り除きます。このとき刃先を削らないように注意してください。