はじめに

この説明書を読んで製品の運転方法や整備方法を十分に理解し、他人に迷惑の掛からない、また適切な方法でご使用ください。この製品を適切かつ安全に使用するのはお客様の責任です。

製品の安全や取り扱い講習、アクセサリなどに関する情報、代理店についての情報の入手、お買い上げ製品の登録などをネットで行っていただくことができます:www.Toro.com

整備について、また純正部品についてなど、分からないことはお気軽に弊社代理店またはカスタマーサービスにおたずねください。お問い合わせの際には、必ず製品のモデル番号とシリアル番号をお知らせください。図 1にモデル番号とシリアル番号を刻印した銘板の取り付け位置を示します。いまのうちに番号をメモしておきましょう。

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この製品は関連するすべての欧州指令に適合しています。詳細についてはこの冊子の巻末にあるDOI(適合宣誓書)をご覧ください。

取り付け

マシンの準備を行う

  1. 平らな場所に駐車する。

  2. 駐車ブレーキを掛ける。

  3. エンジンを停止する。

  4. 点火プラグから点火コードを外す;オペレーターズマニュアルを参照。

カッティングユニットの準備

  1. カッティングユニットの、前ローラの左右端部を刈高アームに固定しているねじをゆるめる(図 2)。

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  2. 各刈高アームをカッティングユニットの左右端部に固定しているプラウボルト、ワッシャ、ロックナットを外す(図 2)。刈高アームとローラを取り外す。

    Note: 取り外した部品は新しい刈高アームの取り付けに使用します。

  3. 刈高アームから刈高調整ねじとローラ取り付けねじを外す(図 3)。

    Note: 外したローラ取り付けねじとローラは後で取り付けますので保管してください。

  4. カウンタウェイトをカッティングユニットのサイドプレートに固定しているボルト(5/16 x 2¼")2本をナット(2個:サイドプレートに固着)から外す。カウンタウェイトを外す(図 3)。

    Note: カッティングユニットのカウンタウェイトと取り付けボルトは廃棄してかまいません。

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  5. リールが回転しないように固定して、ベアリングナットを外す;ねじ付きインサートの着脱のためにリールを固定するにはを参照。

  6. キャップを外してベアリングナットを露出させる(図 3)。

  7. リールのシャフトからベアリングナットを外す(図 3)。

    Important: リールシャフト端部についているグリスや汚れを十分に落としておいてください。

リール駆動アセンブリを取り外す

  1. リール駆動アセンブリをサイドプレートに固定している部品を外す(図 4)。

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  2. サイドプレートから、リール駆動アセンブリ、平ワッシャ、スプリングワッシャ、スペーサ、Oリングを外す(図 4)。

グルーマ駆動ボックスを取り付ける

この作業に必要なパーツ

リールアダプタ1
シムワッシャ1
グルーマ駆動ボックス1
  1. 駆動ボックスのシャフトのねじ溝(内側)に、中程度のねじ山ロッキングコンパウンド(例、Blue Loctite® 243)をぬり、リールアダプタとグルーマ駆動ボックスのシャフトを 150-163 N∙m(15-16 kg/cm2=110-120 ft-lb) にトルク締めする。

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    Important: 5-15分ほど待ってから、次の手順に移る。

    Note: リールアダプタとグルーマ駆動ボックスのトルク締めを行う時、グルーマ駆動ボックスのカッティングユニット側にレンチ用の平面がありますから、ここにレンチを嵌めてグルーマシャフトが回転しないように保持してください(図 6)。

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  2. リールアダプタのねじ山にシムワッシャを取り付ける(図 7)。

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  3. リールシャフトのねじ溝(内側)に、中程度のねじ山ロッキングコンパウンド(例、Blue Loctite® 243)を塗る。

    Important: リールシャフト端部についているグリスや汚れをきれいに落としておいてください。

  4. リールシャフトにグルーマ駆動ボックスを取り付ける(図 7)。

  5. インサートを取り付けるために、リールを固定する;ねじ付きインサートの着脱のためにリールを固定するにはを参照。

  6. リールが回転しないように固定しておいて、駆動ボックスのシャフトの六角ヘッドを135-150 N∙m(17-18 kg.m = 100-110 ft-lb)にトルク締めする;図 7を参照。

    Important: 駆動ボックスのシャフトの六角ヘッドを135-150 N∙m(17-18 kg.m = 100-110 ft-lb)にトルク締めしてください。

    Important: 6ポイントのソケット(肉厚の壁のもの)を使う必要があります。この作業にはインパクトレンチを使用しないでください。

    Important: 5-15分ほど待ってから、次の手順に移る。

    Note: アウターカバーの下にあるシールを傷つけないように注意してください。

  7. 左側にグルーマを取り付ける場合は、以下の作業を行う(図 8):

    1. クラッチノブからOリングを外す。

    2. クラッチノブをアクチュエータのシャフトに固定しているシャーピンを外す。

    3. クラッチノブアセンブリを外して反対にして取り付ける。

    4. クラッチノブをアクチュエータのシャフトに、シャーピンで固定する。

    5. クラッチノブの溝にOリングを取り付ける。

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グルーマドライブにキャップを取り付ける

この作業に必要なパーツ

キャップ1

以下の作業は、後ローラブラシキットを取り付けないユニバーサルグルーマアセンブリのみに行います

  1. スナップリングの溝と外径部分に、中程度のシリンダ保持コンパウンド(Green Loctite® 609 など)を塗る(図 9)。

  2. 9のようにキャップを取り付ける。

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アイドラアセンブリを取り付ける

この作業に必要なパーツ

スタブシャフトアセンブリ1
ベアリング シールド2
アイドラアセンブリ1
アジャスタピン1
コッターピン1
フランジナット1
  1. 10 に示すように、付属部品をアイドラアセンブリに組み付ける。

    Important: ベアリングシールドを取り付ける。布側をベアリングに向けること。

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  2. グルーマ駆動ボックスを取り付けた側と反対の側にアイドラアセンブリを取り付ける。

  3. 先ほど外した金具類を使用してリール駆動アセンブリを取り付ける;リール駆動アセンブリを取り外すを参照。

刈高ブラケットアセンブリとローラを取り付ける

この作業に必要なパーツ

左側刈高ブラケットアセンブリ1
右側刈高ブラケットアセンブリ1
アジャスタピン2
コッターピン2
グルーマガード2
フランジナット2
ローラ(別売;代理店に相談のこと)1
  1. 先ほど外した刈高調整ねじを、刈高アセンブリの上部に取り付ける(図 11)。

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  2. 刈高アセンブリを、カッティングユニットのサイドプレートに取り付ける;先ほど取り外したプラウボルト、ナット、特殊ワッシャを使用する(図 11)。

  3. アジャスタアームアセンブリのロッドをグルーマ駆動ボックスのの隙間にセットして、アジャスタピンとコッターピンで固定する(図 12)。

    Note: コッターピンがアジャスタピンから抜け落ちないように、コッターピンの足を曲げてください。

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  4. アイドラアセンブリのアジャスタカラーにアジャスタアームアセンブリロッド整列させて、アジャスタピンとコッターピンでカラーに固定する(図 13)。

    Note: コッターピンがアジャスタピンから抜け落ちないように、コッターピンの足を曲げてください。

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  5. ローラシャフトを、2 つの刈高ブラケットの中央にセットし、取り付けねじ(2 本)で固定する(図 14または図 15)。

    取り付けねじは、刈高ブラケットの前側に取り付ける方法(図 14)と後側に取り付ける方法(図 15)とがある。前側に取り付けると、ローラとグルーマリールがかみ合わない。後側に取り付けると、方法と、ローラとグルーマリールがかみ合う(入れ子になる)。

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  6. ローラシャフトの左右にグルーマガードを取り付ける(図 14)。

  7. グルーマガードを22-24 N·m(2.2-2.5 kg.m = 16-18 ft-lb)にトルク締めする。

    Note: スプリングの力を強くしたい場合にはオプションのフランジナット(P/N 3290-357)をアイボルトに取り付け、低いグルーミング位置でグルーミング高さスプリングが圧縮されるようにしてください。 オプションナットを使う場合には、グルーマが使用位置にある時のスプリングの長さが 19 mm になるように設定してください(図 16)。

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グルーマを取り付ける

この作業に必要なパーツ

ボルト(¼ x 1½")4
ロックナット4
シャフトクランプ4
グルーミングリール(別売;弊社代理店にご相談ください)1
  1. グルーミング のニーズを満たせる、カッティングユニットに合ったグルーミングリールを購入する;Toro 代理店に相談のこと。

  2. グルーミングリールを、駆動ボックスとアイドラアセンブリとの間にセットする(図 17)。

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  3. 17のように、グルーマをマシンに取り付ける;ボルトは軽く締めた状態にする。

  4. カジリ防止のために、刈高とグルーミング高さの設定を行い、その後にボルトをゆるめる。

    Note: 刈高の設定については各カッティングユニットのオペレーターズマニュアルを参照;グルーミング高さの調整についてはグルーマの高さの調整を参照のこと。

  5. ボルト 5-7 N·m(0.5-0.7 kg.m = 46-60 in-lb)にトルク締めする。

  6. 必要に応じて刈高とグルーミング高さの設定を行う。

運転操作

はじめに

グルーミングはターフの上部、すなわち地表面よりも上で行う作業です。グルーミングは、芝草が縦方向に成長することを促進し、芝目を減らし、ほふく茎を切断することによって密度の高いターフを作ります。グルーミングを行うことにより、より均一で締まったプレー面となり、球走りが速く、また素直な面になります。

グルーミングとバーチカットは全く異なる作業であり、グルーミングはバーチカットの代わりにはなりません。グルーミングはターフ「毛並み」を揃える軽い日常的な保守作業の一つであるのに対して、バーチカットは実施回数も少なく、またプレー面をかなり傷つけるきつい作業です。

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グルーミングブラシは、通常のグルーミングよりもさらにやさしい当たりでグルーミングを行うことができます。ウルトラドワーフ草種は、縦伸び傾向が強く、横方向に芽を伸ばして隙間を埋めるのに時間がかかる傾向があるので、ブラシによるグルーミングの方が向いていると思われます。ブラシを低くセットしすぎると芝草の葉身を傷つけやすくなりますから注意が必要です。

バーチカットやサッチングとは異なり、グルーマの刃は決して地中に食い込ませません。グルーミングは、ほふく茎の切断とサッチ除去に有効です。

グルーミングは葉身を傷つける作業ですので、ストレスの強い時期には避けてください。クリーピングベントグラスやブルーグラスなどのような寒地型芝草に対しては、真夏の高温期(高湿期)のグルーミングを控えるようにしましょう。

様々な条件がグルーミングに影響を与えます。例えば:

  • 時期(一年のうちのどの時期か)や天候パターン

  • 各グリーンの総合的なコンディション

  • グルーミングや刈り込みの頻度: 週に何回行うか、また、二度刈りを行うか

  • メインリールの設定刈高

  • グルーミングリールの設定高さ

  • グルーミングを行い始めてどのくらいの年月が経っているか

  • グリーンの草種

  • グリーンの芝管理の全体的な方法(散水、施肥、薬剤散布、コアリング、オーバーシードなど)

  • 通行

  • ストレスのかかる季節(高温、高湿、ハイシーズンなど)

以上のような因子はグリーンごとに異なるものです。各グリーンを毎回よく観察し、必要に応じてグルーミングの方法を変更してください。

各種のグルーミングシャフトを利用することができます。12.7 mm 間隔の設定にすると、ほふく茎を切断する程度に深く、しかしターフをひどく薄くするほどに強くなくグルーミングができます。スペーサを抜き取って代わりにブレードを入れる、あるいはスペーサを追加することにより、グルーマの刃の間隔を 6.35 mm と 19 mm との間で調整することができます。

Note: 成長が速い時期(春から初夏まで)には、刃の間隔を 6 mm にして、主にキャノピ(ターフ上層)をグルーミングします。成長が遅い時期(晩夏から冬まで)には、刃の間隔を 19 mm にします。ストレス期にグルーマを使用すると芝を薄くしてしまう恐れがあります。

Note: グルーマの不適切な使用や過度の使用(深すぎる設定やグルーミング回数の多すぎ)は、ターフに無用のストレスを与え、ターフの品質を大きく下落させます。グルーマは注意深く使ってください。

Note: グルーミングを行う場合は、刈り込み方向を毎回変えてください。これによりグルーミングの効果をさらに高めることができます。

Note: グルーミングは、直線に沿ってできるだけ真っ直ぐに行います。グルーミング中の旋回は注意深く行ってください。

グルーマの高さの調整

Important: 設定刈高が 12.7 mm までは、刈高の 1/2 よりも低くグルーマをセットしてはならない。それ以下の刈高では刈高よりも 6.35 mm 以上は下げない。

Important: 設定刈高よりも高くグルーマをセットすると、クイックアップ位置を使用した時にグルーマと集草バスケットが接触する可能性があります。作業 位置では、絶対にグルーマリールを刈高より高くセットしないでください。

  1. 平らな場所に駐車し、駐車ブレーキを掛け、エンジンを停止する。

  2. カッティングユニットの刈高を設定する;カッティングユニットの オペレーターズマニュアルを参照。

  3. 以下の手順でグルーミングリールの上下調整を行う:

    1. クイックアップレバー(図 19)を作動位置(レバーがカッティングユニットの前方に向いている状態)にする。

    2. グルーマリールの一端側で、ブレードの一番低い刃先と床との距離を測る(図 19)。高さ調整ノブ(図 19)を使って、グルーマの刃先の高さを希望の高さに調整する。

    3. ステップ2をグルーマの反対側でも行い、調整ができたら、元の側の調整を確認する。グルーマの左右で、高さの測定値が同じになっていれば良い。グルーマの左右で高さの測定値が同じでない場合には、調整ノブで同じ高さに調整する。

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グルーマの回転方向を変更するとき

グルーマには 3 つの位置があります:ニュートラル(N)、前転(F)、逆転です (R)。 回転方向の変更は、グルーマ駆動ボックスについているノブで行います。希望する回転方向の記号を調整ノッチに合わせてください。

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グルーマの動作状態をテストする

Important: グルーマの不適切な使用や過度の使用(深すぎる設定やグルーミング回数の多すぎ)は、ターフのストレスを高めグリーンの品質下落の要因となります。グルーマは注意深く使ってください。

危険

バックラップ中にリールに触れると大けがをする。

  • カッティングユニットの調整を行う場合には、必ず事前にカッティングユニットを回転禁止にセットし、駐車ブレーキを掛け、エンジンを停止し、可動部が完全に停止するのを待つこと。

  • リールその他の可動部に手足や衣類等を近づけないよう注意すること。

適切な設定を決めるための手順:

  1. カッティングユニットのリール(刈り込みリール)を、グルーマなしで使う場合の普通の刈高にセットする。

  2. グルーマリールを、刈高と同じ高さ、ローラより高い位置、にセットする。

  3. グルーミングブラシも、ローラより高く、刈高と同じ高さにセットする。

    Note: ターフを傷つけないように、グルーミングブラシの高さ調整は、0.25 mm ずつ上げ下げして調整する。

  4. テスト用グリーンで1畝だけ試し刈りを行い、次にグルーミングリールをローラの高さから 1/2 だけ下げて、もう1畝の試し刈りを行う。

    Note: (たとえば刈高が 3.2 mm に設定されている場合は、グルーミングリールをローラよりも 1.6 mm 高くセットする)。

  5. 2つの畝を比較する。

    Note: 最初の設定、すなわちグルーマの高さを刈高まで上げた設定の方が、2度目の設定よりもずっと刈かすの収量が少ないはずである。

  6. 2-3日後に、テストグリーンの状態を観察する。グルーミングしなかった場所が緑色であるのに、グルーミングした場所が黄変していたり、茶色に変色している場合には、グルーミングがきつすぎると判断する。

    Note: グルーミングを行うと、ターフの色が変わります。慣れてくるにつれて、ターフの色(およびその他の様々な注意深い観察)によって、現在のグルーミングが適切かどうかが判断できるようになります。グルーミングは芝草を立たせる動作を伴い、またサッチも除去するので、グルーマを使用しない芝刈りとは異なった仕上がりになります。この効果はグルーマをグリーンで使い始めた最初の数回に最も顕著に現れます。

    Note: グルーマを使用する時は、マルチパス(2度刈り、3度刈り....)は避けてください。マルチパスでは1回ごとにグルーマがさらに深く食い込むようになります。マルチパスはお奨めできません。

    テストグリーンで希望通りの仕上がり状態ができることを確認したら、実際のグリーンでのグルーミングを開始する。ただし、グリーンは1つ1つが違うので、グルーミングの結果もそれぞれ異なり、また一定とはならない。また、成長条件も常に変化していることを理解する必要がある。グリーンの状態をよく観察し、こまめに調整を行うようにする。

移動走行を行うとき

グルーマを作動させずに刈り込みを行う場合や、現場から現場へ移動する場合には、クイックアップレバーを移動走行位置(図 21)にセットしてください。

Note: グルーマリールが上昇します。

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保守

ギアボックスの潤滑油の交換

整備間隔:

  • 最初の 100 運転時間後

  • 500 運転時間ごと/ 1年に 1 回(いずれか早く到達した方の時期)

  1. グルーマハウジングの外面をきれいに拭く。

    Important: グルーマハウジングの外側にごみや刈りかすをためないようにしてください。グルーマ内部に異物が入るとギアボックスを破損させる恐れがあります。

  2. ハウジングの下にあるドレンプラグを抜く(図 22)。

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  3. ハウジングの側面にあるオイル補給プラグと上部にある通気プラグを抜いてオイルを抜けやすくする(図 22)。

  4. オイルドレンポートの下に適当なオイル回収容器を置く。

  5. 23のように、オイルが完全に抜けるように、排出口を下にしてカッティングユニットを後ろに傾ける。

  6. カッティングユニットをゆっくりと前後にゆすって、ハウジングに残っているオイルを完全に抜く。オイルが完全に抜けたら、図 24のようにカッティングユニットを、平らな場所に置く。

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  7. ドレンプラグを取り付ける(図 22)。

  8. シリンジ(P/N 137-0872)を使って 80-90W オイルを 50 cc 入れる(図 24)。

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  9. 補給プラグを取り付け、通気プラグは締め付ける。

  10. 全部のプラグを 3-5 N·m(0.37-0.48 kg.m = 27-44 in-lb)にトルク締めする。

グルーマ駆動ボックスを取り外す

Note: 以下、特に指示がない限り、取り外した部品はすべて再使用します。

Important: グルーマ駆動ボックスの取り外しが難しい場合には、トラクションユニットのサービスマニュアルを参照するか、ディストリビュータにご相談ください。

  1. グルーマからキャップを外す。

  2. グルーマを駆動ボックスに接続しているクランクボルトを外す;図 17グルーマを取り付ける)を参照。

  3. グルーマを駆動ボックスをアジャスタアームに接続しているアジャスタピンとコッターピンを外す(図 25)。

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  4. リールが回転しないように固定する;ねじ付きインサートの着脱のためにリールを固定するにはを参照。

  5. 25のように、補強ねじ(P/N 1-803022;別売)をグルーマ駆動六角ヘッドのねじ溝に取り付けて 13.5 N⋅m(1.4 kg.m = 120 in-lbs)にトルク締めする。

  6. グルーマ駆動六角ヘッドを回して、リールからグルーマ駆動ボックスを外す(図 25)。

    Important: グルーマ駆動ボックスがカッティングユニットの右側に取り付けられている場合には、グルーマ駆動六角ヘッド(右ねじ)を左に回すと駆動ボックスのシャフトをカッティングユニットから外すことができます。

    Important: グルーマ駆動ボックスがカッティングユニットの左側に取り付けられている場合には、グルーマ駆動六角ヘッド(左ねじ)を左に回すと駆動ボックスのシャフトをカッティングユニットから外すことができます。

    Important: 6ポイントのソケット(肉厚の壁のもの)を使う必要があります。

グルーミングリールの洗浄

整備間隔整備手順
使用後毎回
  • 使用後はホースでグルーマを水洗いしてください。グルーマのベアリングシールに水流を直接当てないように注意してください。錆の発生を防止するため、水洗い後は速やかに乾燥させてください。

    ブレードの点検

    整備間隔整備手順
    使用するごとまたは毎日
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    グルーミングリールの刃は摩耗破損が発生しやすいので頻繁に点検してください。曲がった刃はプライヤーなどで修正してください。摩耗した刃は交換し、ロックナットを42-49 N·m(4.3-5.0 kg.m = 31-36 ft-lb)にトルク締めします。刃の点検を行う時には、ブレードシャフトの左右のナットが十分に締まっていることを確認してください。

    Note: スプリング鋼製のブレードの場合は、刃の前側が摩耗したら、グルーミングリールを外して分解して刃を裏返し(180° 回転)させると再使用できます。摩耗していない側が回転の前方を向くように取り付けてください。

    Note: グルーマを使うと異物(土や砂)も多く巻き上げることになりますので、リールや下刃の点検もより頻繁に行うことが必要になります。特に砂の多いグリーンで、グルーマを低く設定して使用している場合には点検頻度を多くしてください。

    リールを固定するには

    警告

    カッティングユニットの刃は非常に鋭利で手足を切断できる能力がある。

    • リールに手足を近づけないこと。

    • リールに触れる場合にはリールが不意に回転しないように固定すること。

    ねじ付きインサートの着脱のためにリールを固定するには

    1. リールの底部にアクセスできるようにカッティングユニットを立てる。

    2. 長い柄のバール(9 mm x 30 cm 程度のドライバータイプのもの。握りのついているものがよい)を用意する。バールは、トルク作業を行う側に近い側で、リールの下から差し込むようにする(図 27)。

    3. リールサポートプレートの溶接側にバールを当てるようにして差し込む(図 27)。

      Note: リールのシャフトの上側と枚のリール刃の背中側にバールを差し込むと、リールが回転できなくなる。

      Important: リールの刃先にバールを触れると刃こぼれや変形などを起こす;バールを当てないように十分注意すること。

      Important: カッティングユニット左側のインサートは左ねじです。カッティングユニット右側の付きインサートは右ねじです。

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    4. バールのとっ手をローラに当てる。

    5. バールがしっかりとリールを固定しているのを確認しながらねじ付きインサートを外し、その後にバールを外す。

    6. ローラが下になるようにカッティングユニットを降ろす。

    ねじ付きインサートの着脱のためにリールを固定するには

    1. 長い柄のバール(9 mm x 30 cm 程度のドライバータイプのもの。握りのついているものがよい)を用意する。バールは、トルク作業を行う側に近い側で、リールの下から差し込むようにする(図 28)。

    2. リールサポートプレートの溶接側にバールを当てるようにして差し込む(図 28)。

      Note: リールのシャフトの上側と枚のリール刃の背中側にバールを差し込むと、リールが回転できなくなる。

      Important: リールの刃先にバールを触れると刃こぼれなどを起こす;バールを当てないように十分注意すること。

      Important: カッティングユニット左側のインサートは左ねじです。カッティングユニット右側の付きインサートは右ねじです。

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    3. バールのとっ手をローラに当てる。

    4. インサートの説明書に従って、バールがしっかりとリールを固定しているのを確認しながらインサートを取り付け、トルク締めする。