はじめに

この製品のエンジンにはスパークアレスタが装着されておりません。カリフォルニア州の森林地帯・潅木地帯・草地などでこの機械を使用する場合には、エンジンに同州公共資源法第4442章に規定される正常に機能するスパークアレスタが装着されていること、エンジンに対して森林等の火災防止措置をほどこされていることが義務づけられており、これを満たさない機械は、第4442章または4443章違犯となります。

ご入用の場合は、弊社正規代理店よりお買い求めください。トロの純正スパークアレスタは、USDA森林局の適合品です。

Important: この作業要領書に記載されているエンジンの取扱いおよび保守関係情報は、現在お客様のお手元にある製品のオペレーターズマニュアルの内容を上書きするものです。機械やエンジンの運転操作や整備を行う前に、必ずオペレーターズマニュアルに掲載されている操作手順や安全上の注意事項をよくお読みください。この説明書は捨てずに保存してください。

Important: このエンジンの保証は、エンジンメーカーが行っています。エンジン本体および排ガス処理システムの品質保証については、エンジンメーカーの保証案内をご覧ください。案内はこの製品の文書ポケットに入っています。この保証はエンジンにのみ適用される保証です。エンジンの保証内容は、当該エンジンを使用している製品の品質保証において明示的黙示的に適用される保証条件や保証期間に影響を与えるものではありません。

警告

カリフォルニア州

第65号決議による警告

カリフォルニア州では、この製品に使用されているエンジンの排気には発癌性や先天性異常などの原因となる物質が含まれているとされております。

安全について

安全ラベルと指示ラベル

Graphic

以下のラベルや指示は危険な個所の見やすい部分に貼付してあります。破損したりはがれたりした場合は新しいラベルを貼付してください。

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取り付け

Note: 白熱灯タイプのヘッドライトを取り付けているマシンの場合は、新しいキットの購入が必要となる場合があります;弊社代理店にご相談ください。

既存のエンジンを取り外す

Important: 以下、特に指示がない限り、取り外した部品はすべて再使用します。

  1. ギアボックスのオイルを抜き取る;オペレーターズマニュアルを参照。

  2. エンジンをギアボックスに取り付けているナットを外して保管する(図 5)。

  3. エンジンを外したときにギアボックスが落下しないように、ギアボックスを下から支える。

  4. エンジンからワイヤハーネスを外す。

  5. インタロックモジュールと固定具を外す(図 1)。

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  6. エンジンからスロットルコントロールケーブルを外す(コントロールコンソールからは外さない)。

  7. エンジンボルト、ワッシャ、ナットを取り外す。

  8. エンジンをトラクションユニットから取り出す。

  9. エンジンの出力シャフト関係の金具を全部外して保管する (図 2)。

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  10. フレームを清掃し、破損や磨耗がないか点検する。

  11. ギアボックスのガスケットに摩耗や破損がないか点検し、破損している場合は交換する。

新しいエンジンの取り付け準備

  1. エアフィルタとカバーを取り外す;エアクリーナの整備を参照。

  2. スロットルコントロールのピボットナットを外す(図 3)。

  3. 短いスプリングをガバナスプリングを外す(図 3)。

  4. エンジンから、ナット、圧力プレート、ウェーブワッシャ、スロットルコントロールを外す(図 3)。

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  5. ケーブルクランプの下から E クリップを外して、スロットルコントロールからケーブルクランプを外す。

  6. ワイドクランプからねじを外して、スロットルコントロールからワイドクランプを外す。

  7. スロットルコントロールの新しい位置にワイドクランプとケーブルクランプを取り付ける;先ほどのねじと E クリップを使用する(図 4)。

    Important: ケーブルクランプの広く開いている側をワイドクランプに向けて取り付けてください。

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  8. スロットルコントロール、ウェーブワッシャ、圧力プレートをエンジンに取り付ける(図 4)。

  9. ナットを取り付けてスロットルコントロールをエンジンに軽く止める(図 4)。

    Note: レバーを軽くスムーズに前後に動かすことができることが必要です。

  10. スロットルにスプリングを取り付けて、戻り状態を確認する(図 4)。

    Note: スプリングの力でスロットルコントロールをデフォルト位置に確実に戻せることが必要です;戻りが悪いようならナットをゆるめて調整してください。

新しいエンジンの取り付け

この作業に必要なパーツ

エンジン1
ナット 4
タップねじ1
固定ねじ4
  1. 固定ねじ(4本)のねじ山部分に中程度のロッキングコンパウンド(Blue Loctite® 242 など)を塗ってエンジンに取り付ける(図 5)。

  2. 先ほど外して保管してある出力シャフト関係部品をエンジンに取り付ける (図 5)。

    Note: キーとエンジンの駆動シャフトに固結防止剤を塗って取り付けてください。

  3. ワイヤハーネスブラケットにインタロックモジュールを取り付ける;キット付属のタッピングねじを使用する (図 5)。

    Note: ワイヤハーネスブラケットはエンジンに取り付け済みです。

  4. ギアボックスのガスケットをクランクケースカバーの固定ねじに取り付ける。

  5. エンジンマウント上にエンジンを位置決めする;シャフトをギアボックスアセンブリに向けること。

  6. エンジンをギアボックスの方へ移動させ、駆動ギアをギアボックスの入力部に挿入する。

    Note: エンジンのギアとギアボックスのギアがうまくかみ合わない時はクランクシャフトを回転させて合わせてください。

  7. エンジンのクランクケースカバー上の固定ねじにギアボックスアセンブリを仮固定する;フランジナット 4 個を使用して指締め状態にする。

  8. 最初に外したエンジンボルト(4 本)とワッシャを、エンジンとエンジンマウントに取り付ける。

  9. エンジンマウントの下から、エンジンボルトにナット(4個)を取り付けてエンジンを固定する。

  10. ギアボックスアセンブリをエンジンに固定しているフランジナットと、エンジンをエンジンマウントに固定しているナットを十分に締め付ける。

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ワイヤハーネスとスロットルケーブルを接続する

この作業に必要なパーツ

ケーブルタイ4
スロットルケーブル1
  1. ワイヤハーネスを、ワイヤハーネスブラケットのインタロックコネクタに接続し、ワイヤハーネスをブラケットにクリップで止める。

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  2. 7のように、アース線(緑色)を取り付ける;燃料タンク下のカウリングボルトを使用し、赤い線をエンジンに取り付ける。

    Note: ボルトとアース端子部分にワセリンを塗る。

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  3. 機体のハンドルの左側に沿ってハーネスを配線する(図 8)。

  4. ワイヤハーネスにエンジンスイッチを接続する(図 8)。

    Note: アワーメータ搭載機ではアワーメータにワイヤハーネスを取り付ける。

  5. ワイヤハーネスをコンソールの下に固定する;必要に応じてスナップクリップとケーブルタイを使用する。

  6. 照明キットが取り付けてあるマシンでは、ワイヤハーネスアダプタを使ってメインワイヤハーネスをエンジンに取り付ける。

  7. ケーブルとワイヤハーネスをハンドルに固定する;新しいケーブルタイ(4本)を使用する (図 8)。

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  8. ケーブルクランプの一番上のねじをゆるめる。

  9. スロットルケーブルハウジングの真っ直ぐな方の端部をワイドクランプに通して取り付け、スロットルケーブルをケーブルクランプに通して取り付ける。

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  10. ケーブルクランプの一番上のねじを締め付けてスロットルコントロールへの接続を固定する。

  11. エンジン前部の下にケーブルを通し、ケーブルクリップに通す(図 10)。

  12. 右下エンジンボルトの下からケーブルクリップを外して一番上に取り付ける(図 10)。

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  13. エアフィルタとカバーを取り付ける;エアクリーナの整備を参照。

マシンの潤滑を調整を行う

  1. オペレーターズマニュアルにしたがって、機体全体の潤滑を行う。

  2. オペレーターズマニュアルにしたがって、ギアケースにオイルを入れる。

  3. オペレーターズマニュアルにしたがって、エンジンオイルを入れる。

  4. エンジン速度を以下の数値に調整する:

    ハイアイドル(無負荷)3300-3500 rpm
    ローアイドル(無負荷)1800-2000 rpm

製品の概要

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チョークコントロール

チョークコントロールはエンジンの側面にあります(図 11);冷えているエンジンを始動させる時に使用します。

Note: エンジンが温まっている時の始動にはチョークを使用しないでください。

  • チョークを使用する(閉じる)には、チョークレバーを左に(スタータハンドルから離れる方向)一杯に動かします。

  • チョークを使用しない(開く)には、チョークレバーを右に(スタータハンドルの方へ)一杯に動かします。

燃料バルブ

燃料バルブはエンジンの側面、チョークコントロールの下にあります(図 11)。

Note: マシンを数日間使用しない時、現場への行き帰りの搬送中、室内で駐車している時は、燃料バルブを閉じておいてください;燃料バルブの開閉方法を参照。

運転操作

燃料についての仕様

燃料タンク容量:2.0 リットル

推奨燃料:オクタン価 87 以上の無鉛ガソリンを使ってください(オクタン価評価法は(R+M)/2 を採用)。

エタノール: エタノールを添加(10% まで)したガソリン、MTBE(メチル第3ブチルエーテル)添加ガソリン(15% まで)を使用することが可能です。エタノールとMTBEとは別々の物質です。エタノール添加ガソリン(15% 添加=E15)は使用できません。

  • エタノール含有率が 10% を超えるガソリンは絶対に使用してはなりません:たとえば E15(含有率 15%)、E20(含有率 20%)、E85(含有率 85%がこれにあたります。

  • メタノールを含有するガソリンは使用できません

  • 燃料タンクや保管容器でガソリンを冬越しさせないでください。 冬越しさせる場合には必ずスタビライザ(品質安定剤)を添加してください。

  • ガソリンにオイルを混合しないでください

  • 機械の性能を十分発揮させるために、きれいで新しい(購入後30日以内)燃料を使ってください。

  • これらの燃料を使用した場合には性能が十分に発揮されず、エンジンに損傷が発生する恐れがあり、仮にそのようなトラブルが発生しても製品保証の対象とはなりません。

スタビライザ/コンディショナの使用

添加剤としてスタビライザー/コンディショナーを使用してください。この添加剤には以下のような働きがあります:

Important: メタノールやエタノールを含む添加剤は使用できません。

燃料に対して適量のスタビライザー/コンディショナーを添加してください。

Note: 燃料スタビライザー/コンディショナーはガソリンが新しいうちに添加するのが一番効果的です。燃料系統内部に樹枝状物質が形成されるのを防止するために、燃料スタビライザーは毎回継続して使ってください。

燃料を補給する

危険

燃料は非常に引火・爆発しやすい物質である。発火したり爆発したりすると、やけどや火災などを引き起こす。

  • 燃料補給は必ず屋外で、エンジンが冷えた状態で行う。こぼれた燃料はふき取る。

  • 箱型トレーラに本機を搭載した状態では、絶対に本機への燃料補給をしてはならない。

  • 燃料タンク一杯に入れないこと。給油は燃料タンクの首の根元から 6-13 mm 程度下までとする。これは、温度が上昇して燃料が膨張したときにあふれないように空間を確保するためである。

  • 燃料取り扱い中は禁煙を厳守し、火花や炎を絶対に近づけない。

  • 燃料は安全で汚れのない認可された容器に入れ、子供の手の届かない場所で保管する。30 日分以上の買い置きは避ける。

  • 運転時には必ず適切な排気システムを取り付け正常な状態で使用すること。

危険

燃料を補給中、静電気による火花が燃料に引火する危険がある。発火したり爆発したりすると、やけどや火災などを引き起こす。

  • 燃料容器は車から十分に離し、地面に直接置いて給油する。

  • 車に乗せたままの容器に燃料を補給しない。車両のカーペットやプラスチック製の床材などが絶縁体となって静電気の逃げ場がなくなるので危険である。

  • できれば、給油は、機械をトラックやトレーラから地面に降ろし、機体を接地させた状態で行う。機械を車両に搭載したままで給油しなければいけない場合には、大型タンクのノズルからでなく、小型の容器から給油する。

  • 大型タンクのノズルから直接給油しなければならない場合には、ノズルを燃料タンクの口に常時接触させた状態で給油を行う。

警告

燃料を飲み込むと非常に危険で生命に関わる。また気化した燃料に長期間ふれると身体に重篤な症状や疾病を引き起こす。

  • ガソリン蒸気を長時間吸わないようにする。

  • ノズルや燃料タンク、コンディショナーのボトルの口などに顔を近づけないこと。

  • 皮膚についた場合には、石鹸と水で十分に洗い流す。

  1. 平らな場所に駐車し、エンジンを停止する。

  2. エンジンが冷えるのを待つ。

  3. 燃料キャップの周囲をきれいに拭いてキャップを外す(図 12)。

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  4. 燃料タンクに燃料を入れる。メッシュフィルタバスケットにちょうどかかる程度まで入れる。

    タンクの首の部分まで入れないこと。

    Important: 燃料が膨張した場合の空間を確保するため、メッシュフィルタより上には燃料を入れないでください。

  5. 燃料タンクのキャップを確実にはめる。

  6. こぼれた燃料はふき取る。

燃料バルブの開閉方法

燃料バルブは以下のように使用してください:

  • バルブを開く場合:バルブのレバーをリコイルスタータハンドルの方へ回す(図 13)。

  • バルブを閉じる場合:バルブのレバーをリコイルスタータハンドルと反対の方へ回す(図 13)。

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保守

Important: エンジンの整備に関しての詳細は、付属のエンジンマニュアルを参照してください。

推奨される定期整備作業

整備間隔整備手順
使用開始後最初の 20 時間
  • エンジンオイルを交換する。
  • 使用するごとまたは毎日
  • エンジンオイルの量を点検する。
  • エアフィルタのエレメントを点検する。
  • 50運転時間ごと
  • エアフィルタのエレメントを洗浄する。
  • 100運転時間ごと
  • エンジンオイルを交換する。
  • 点火プラグの点検と調整を行い、必要に応じて交換する。
  • 300運転時間ごと
  • ペーパーエレメントを交換する(ほこりの多い環境で使用しているときには整備間隔を短くする)。
  • 点火プラグを交換する。
  • 整備作業のための準備

    警告

    整備中や調整中に誰かが不用意にエンジンを作動させることがあり得る。エンジンが突然始動すると、大きな人身事故になる危険が高い。

    整備・調整作業の前には必ずキーを抜きとり、駐車ブレーキを掛け、念のために点火プラグのコードを外しておくこと。また、点火コードは、点火プラグと触れることのないよう、確実に隔離すること。

    マシンの整備、洗浄、調整などを行う前には必ず以下を行う。

    1. 平らな場所に駐車する。

    2. エンジンを止め、(キーの付いているマシンでは)キーを抜き取る。

    3. 駐車ブレーキを掛ける。

    4. 機械各部の動きが完全に停止し、機体の温度が十分に下がったのを確認してから、調整、格納などの作業に掛かる。

    5. 点火コードを外す(図 14)。

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    エンジンオイルについて

    エンジンを始動する前に、適切な粘度のエンジンオイルを 560 cc ほどクランクケースに入れてください。オイルは、API(米国石油協会)の SJ またはそれ以上のグレードの高品質オイルを使用します。外気温度に合った適切なタイプのオイルを選んでください。図 15図に、外気温と粘度の関係を示します。

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    Note: マルチグレードオイル(5W-20, 10W-30, 10W-40)を使用する場合は、消耗が早くなります。これらのオイルを使用する場合は、ご注意ください。

    エンジンオイルの量を点検する

    整備間隔整備手順
    使用するごとまたは毎日
  • エンジンオイルの量を点検する。
  • エンジンオイルの点検は、毎日始動前のエンジンの冷えている時に行うのがベストです。運転後に行う場合は、オイルがオイル溜めに戻るまで最低10分間待って点検するようにしてください。

    1. エンジンを止め、各部が完全に停止するのを待つ;整備作業のための準備を参照。

    2. エンジンが水平になるように駐車し、オイル補給口の周囲をきれいに拭く(図 16)。

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    3. ディップスティックを左に回して抜きとる。

    4. ディップスティックを抜き取ってウェスでオイルを拭き取る。

    5. ディップスティックを補給管に完全に差し込む が、ねじ込まない

    6. ディップスティックを抜いてエンジンオイルの量を点検する(図 17)。

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    7. エンジンオイルの量が不適切な場合には、適量まで補給または減らす;エンジンオイルの交換を参照。

    エンジンオイルの交換

    整備間隔整備手順
    使用開始後最初の 20 時間
  • エンジンオイルを交換する。
  • 100運転時間ごと
  • エンジンオイルを交換する。
  • 警告

    エンジン運転直後にはオイルが非常に高温になっている可能性がある。高温のオイルに触れると大変危険である。

    オイルを抜き取るときに、高温のエンジンに触れないように注意すること。

    1. エンジンを止め、各部が完全に停止するのを待つ;整備作業のための準備を参照。

    2. エンジンを床から浮かせ、ドレンプラグの下にオイル受け容器を置く。

    3. ドレンプラグを抜く(図 16)。

    4. オイルが完全に抜けたら、エンジンを床に降ろしてドレンプラグとワッシャを元通りに取り付け、プラグを 18 N⋅m (1.8 kg/m = 13 ft-lb)にトルク締めする。

      Note: 廃油はリサイクルセンターに持ち込むなど適切な方法で処分してください。

    5. オイル補給口からディップスティックを抜き取り、オイルをゆっくりと所定レベルまで入れる。

    6. オイルの量が適切であることをディップスティックで確認する;エンジンオイルの量を点検するを参照。

    7. ディップスティックを元通りにしっかりと取り付ける。

    8. こぼれたオイルはふき取る。

    9. 点火コードを接続する。

    エアクリーナの整備

    整備間隔整備手順
    使用するごとまたは毎日
  • エアフィルタのエレメントを点検する。
  • 50運転時間ごと
  • エアフィルタのエレメントを洗浄する。
  • 300運転時間ごと
  • ペーパーエレメントを交換する(ほこりの多い環境で使用しているときには整備間隔を短くする)。
  • Important: エアフィルタアセンブリを外したままでエンジンを運転しないでください。エンジンに大きな損傷が起きる恐れがあります。

    1. エンジンを止め、各部が完全に停止するのを待つ;整備作業のための準備を参照。

    2. エアクリーナカバーを固定している蝶ナットを外す(図 18)。

    3. エアクリーナカバーを外す。

      Note: エアクリーナカバーからベースにごみやほこりが落ちていないか点検する。

    4. ベースからスポンジエレメントとペーパーエレメントを外す。

    5. ペーパフィルタからスポンジエレメントを外す。

    6. スポンジエレメントとペーパーエレメントを点検する;汚れがひどかったり破損している場合は交換する。

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    7. ペーパーエレメントを軽くたたいて、たまっているごみを落とす。

      Note: ペーパーエレメントの汚れ落としにはブラシを使わないでください。繊維の中に汚れを押しこんでしまいます。ペーパーエレメントを軽くたたいて、たまっているごみを落とす。

    8. スポンジはぬるま湯と石鹸で洗うか、非引火性の溶剤で洗浄する。

      Note: スポンジエレメントの洗浄にはガソリンを使わないでください。爆発炎上する危険があります。

    9. スポンジエレメントを十分にすすいで完全に乾燥させる。

    10. ベースとカバーについている汚れをぬらしたウェスでふき取る。

      Note: ごみやほこりがダクトから侵入してキャブレターに入らないことを確認する。

    11. エアクリーナに各エレメントを確実に取り付ける。下側の蝶ナットを取り付ける。

    12. カバーを取り付け、上側の蝶ナットを取り付けて固定する。

    点火プラグの整備

    整備間隔整備手順
    100運転時間ごと
  • 点火プラグの点検と調整を行い、必要に応じて交換する。
  • 300運転時間ごと
  • 点火プラグを交換する。
  • 点火プラグはNGK BPR 6ES又は同等品を使用します。

    1. エンジンを止め、各部が完全に停止するのを待つ;整備作業のための準備を参照。

    2. 点火プラグの周囲をきれいにする。

    3. シリンダヘッドから点火プラグを外す。

      Important: 汚れその他の不具合のある点火プラグは交換してください。点火プラグにサンドブラストをかけたり、ナイフ状のもので削ったり、ワイヤブラシで清掃したりしないでください。破片がシリンダ内に落ちてエンジンを損傷します。

    4. プラグのすきまを 0.7-0.8 mm に調整する

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    5. 点火プラグを注意深く(ねじ山をナメらないように)、手で出来るだけ固く取り付ける。

    6. 新しい点火プラグの場合はそこから ½ 回転だけ増し締めする;使用中のプラグの場合は ⅛-¼ 回転だけ増し締めする。

      Important: 点火プラグの締め付けがゆるいと非常に高温となりエンジンを損傷します;締め付けすぎはエンジンのねじ溝を損傷します。

    7. 点火コードを接続する。