はじめに

この清掃用ブロアは、乗用型の装置で牽引使用する専門業務用の製品であり、そのような業務に従事するプロのオペレータが運転操作することを前提として製造されています。この製品は、集約的で高度な管理を受けている公園、ゴルフ場、スポーツフィールドその他の芝生において、風でごみを吹き飛ばす方法によって清掃を行うことを主たる目的として製造されております。この機械は本来の目的から外れた使用をすると運転者本人や周囲の人間に危険な場合があります。

Important: この機械に本来の性能を発揮させ安全にお使いいただくために、このオペレーターズマニュアルに記載されている内容を十分にご理解ください。適切な講習を受けなかったり、正しい操作方法を守らなかったりすると、けがをする恐れがあります。安全な運転操作や安全確保のためのヒントなどについて、より詳しい情報はこちらへ:www.Toro.com。

製品の安全や取り扱い講習、アクセサリなどに関する情報、代理店についての情報の入手、お買い上げ製品の登録などをネットで行っていただくことができます:www.Toro.com

整備について、また純正部品についてなど、分からないことはお気軽に弊社代理店またはカスタマーサービスにおたずねください。お問い合わせの際には、必ず製品のモデル番号とシリアル番号をお知らせください。図 1 にモデル番号とシリアル番号を刻印した銘板の取り付け位置を示します。いまのうちに番号をメモしておきましょう。

Important: シリアル番号についている QR コード(無い場合もあります)をモバイル機器でスキャンすると、製品保証、パーツその他の製品情報にアクセスできます。

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この説明書では、危険についての注意を促すための警告記号(図 2)を使用しております。これらは死亡事故を含む重大な人身事故を防止するための注意ですから、必ずお守りください。

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この他に2つの言葉で注意を促しています。重要「重要」は製品の構造などについての注意点を、はその他の注意点を表しています。

この製品は、関連するEU規制に適合しています; 詳細については、DOC シート(規格適合証明書)をご覧ください。

カリフォルニア州の森林地帯・潅木地帯・草地などでこの機械を使用する場合には、エンジンに同州公共資源法第4442章に規定される正常に機能するスパークアレスタが装着されていること、エンジンに対して森林等の火災防止措置をほどこされていることが義務づけられており、これを満たさない機械は、第4442章または4443章違犯となります。

エンジンの保守整備のため、および米国環境保護局(EPA)並びにカリフォルニア州排ガス規制に関連してエンジンマニュアルを同梱しております。エンジンマニュアルはエンジンのメーカーから入手することができます。

DOT タイヤ情報は各タイヤの側面にあります。これはタイやの負荷と速度定格を表すものです。タイヤを交換する場合には同じまたは上級規格のタイヤを使用してください。タイヤは必ずマシンの重量要求を満たすものをお使いください。

電磁波障害について
米国内: 本製品は FCC規則第 15 章に適合しております。本製品の使用については以下の条件がつけられております: (1)本製品は基本的に危険な電磁傷害を引き起こしません; (2)本製品の性能を阻害するような電磁障害の発生する場合であっても、本製品の使用者はそのような電磁障害を排除する権利を有しません。
本製品は高周波を使用する製品であり、使用時には高周波が発生します。このため、不適切な条件、すなわち製造会社の指示を正しく守って設置・使用しないとと、ラジオやテレビの受信障害を起こす可能性があります。本製品は、FCC (米連邦通信委員会) 規則第 15 章に定める試験の結果、クラス B コンピュータ機器の基準に適合しております。しかしながら、これにより障害が発生しないことを保証するものではありません。本製品が受信障害の原因となっているかどうかは、本製品の電源を入切することによって確認することができます; 本製品が原因で障害が発生している場合には、以下のような方法で取り除く努力をしてください:テレビやラジオのアンテナの向きを変えてみる; コントローラとラジオやテレビの位置関係を変えてみる; ラジオやテレビの電源回路とは別のコンセントからコントローラの電源をとる。状況に応じて、ラジオ・テレビの専門業者にご相談ください。なお、受信障害対策のために、FCC から以下のようなパンフレットが出版されています: How to Identify and Resolve Radio-TV Interference Problemsご希望の方は以下にご請求ください: U.S. Government Printing Office, Washington, DC 20402. Stock No. 004-000-00345-4.
FCC ID: W7OMRF24J40MDME-Base, OA3MRF24J40MA-Hand Held
IC: 7693A-24J40MDME-Base, 7693A-24J40MA-Hand Held
本製品の使用については以下の条件がつけられております: (1)本製品は基本的に危険な電磁傷害を引き起こしません; また(2)本製品の性能を阻害するような電磁障害の発生する場所であっても、本製品の使用者は本製品の使用に際してそれらの障害を排除する権利を持ちません。
日本の電磁波規制適合証明書
ハンドヘルド:Graphic
RF2CAN:Graphic
メキシコ国における電磁障害規制適合証明書
ハンドヘルド:Graphic
RF2CAN:Graphic
韓国における電磁障害規制適合証明書(デカルは別キット)
ハンドヘルド:Graphic
RF2CAN:Graphic
シンガポール国における電磁障害規制適合証明書
ハンドヘルド:TWM240007_IDA_N4021–15
RF2CAN:TWM-240005_IDA_N4024–15
モロッコ国における電磁障害規制適合証明書
AGREE PAR L’ANRT MAROC
  
Numero d’agrement: MR 14092 ANRT 2017
Delivre d’agrement:29/05/2017

注意

各規格認証に責任を持つ団体からの書面による承認を受けずにマシンの改造を行うと、違法改造となる可能性があります。

マシンの変更や改造を行う場合には、必ず各規格認証に責任を持つ団体からの書面による承認を受けてください。

警告

カリフォルニア州

第65号決議による警告

カリフォルニア州では、この製品に使用されているエンジンの排気には発癌性や先天性異常などの原因となる物質が含まれているとされております。

バッテリーやバッテリー関連製品には鉛が含まれており、カリフォルニア州では発ガン性や先天性異常を引き起こす物質とされています。取り扱い後は手をよく洗ってください。

米国カリフォルニア州では、この製品を使用した場合、ガンや先天性異常などを誘発する物質に触れる可能性があるとされております。

安全について

この機械は ANSI B71.4-2017 標準に適合する製品です。

安全上の全般的な注意

この製品はものを吹き飛ばす能力があります。重大な人身事故を防ぐため、すべての注意事項を厳守してください。

  • 本機をご使用になる前に必ずこのマニュアルと、トラクションユニットのマニュアルの両方をお読みになり、内容をよく理解してください。この製品を使用する人すべてがこの製品とトラクションユニットについて良く知り、警告の内容を理解するようにしてください。

  • この機械を運転する時は常に十分な注意を払ってください。運転中は運転操作に集中してください;注意散漫は事故の大きな原因となります。

  • 機械の可動部の近くには絶対に手足を近づけないでください。

  • ガードなどの安全保護機器が正しく取り付けられていない時は、運転しないでください。

  • 作業場所に、子供や無用の大人、ペットなどを近づけないでください。子供に運転させないでください。

  • 各部の調整、修理、洗浄、格納などは、必ずエンジンを停止させ、キーがついている機種ではキーを抜き取り、各部が完全に停止し、機体が十分に冷えてから行ってください。

間違った使い方や整備不良は負傷などの人身事故につながります。事故を防止するため、以下に示す安全上の注意や安全注意標識のついている遵守事項は必ずお守りください(図 2)。注意、警告、および危険 の文字は、人身の安全に関わる注意事項を示しています。これらの注意を怠ると死亡事故などの重大な人身事故が発生する恐れがあります。

安全ラベルと指示ラベル

Graphic

以下のラベルや指示は危険な個所の見やすい部分に貼付してあります。破損したりはがれたりした場合は新しいラベルを貼付してください。

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decal115-5106
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組み立て

Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。

バッテリーを接続する

この作業に必要なパーツ

Grafo 112X グリス(P/N 505-47)
  1. バッテリーカバーをバッテリーボックスに固定しているクリップを外す(図 3)。

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    危険

    電解液には硫酸が含まれており、触れると火傷を起こし、飲んだ場合には死亡する可能性がある。

    • 電解液を飲まないこと。また、電解液を皮膚や目や衣服に付けないよう十分注意すること。安全ゴーグルとゴム手袋で目と手を保護すること。

    • 皮膚に付いた場合にすぐに洗浄できるよう、必ず十分な量の真水を用意しておくこと。

  2. プラスケーブル(赤いケーブル)をバッテリーのプラス(+)端子に取り付ける。

  3. 黒いケーブル(-)をバッテリーの(-)端子に取り付ける。

  4. 腐食防止のために端子部と取り付け金具にワセリン(Grafo 112X: P/N 505-47)を塗る。

  5. バッテリーカバーを取り付け、クリップで固定する。

ブロアにヒッチを接続する

この作業に必要なパーツ

ブロアアセンブリ 1
ヒッチ 1
ボルト(⅜" x 3") 2
フランジナット(⅜") 2
ヒッチ・クレビス 1
ボルト(⅝" x 4½") 2
ロックナット(⅝") 2
  1. ブロアを平らな床の上におく。

  2. フレームブラケットにヒッチチューブに差し込む(図 4)。ボルト(⅜" x 3")2本とフランジナット(⅜")を使用して、チューブをフレームに固定し、ボルトを 40 N⋅m(4.14 kg.m² = 30 ft-lb)にトルク締めする。

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    Note: ヒッチは180度回転させて高さを変えることが可能です。

ブロアを牽引車両に取り付ける

この作業に必要なパーツ

ヒッチピン 1
クレビス 1
  1. 牽引車両を後退させてブロアの正面に停車させる。

  2. プロアのヒッチの高さを牽引車両の牽引ヒッチと同じ高さに調整する。

    • ヒッチチューブを床と平行にし、ジャッキスタンドで支える。

    • ヒッチクレビス(図 4)をヒッチチューブに固定しているボルトとロックナットを外す。

    • 牽引車両のヒッチと大体同じ高さになるように、ヒッチクレビスの高さを調整する。

    • 先ほど取り外してボルトとロックナットを使って、クレビスをヒッチに固定し、203 N·m(20.8 kg.m = 150 ft-lb)にトルク締めする。ブロアのフレームが地表面に対して平行になっていることを確認する。

  3. 旋回したときにブロアと牽引車両が接触しないように、ヒッチチューブの長さを、以下のように調整する:

    • ヒッチチューブをフレームブラケットに固定しているボルトとナットを外す(図 4)。

    • ボルトとフランジナットを使用して、ヒッチ・チューブをフレームに固定する。

  4. ヒッチピンとクレビスを使って、ブロアのクレビス・ヒッチを牽引車両のヒッチに接続する(図 5)。

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製品の概要

吹き出し方向ボタン

吹き出し方向を調整するボタンです(図 6)。

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スロットル/エンジン速度

エンジンの回転速度は FAST(ウサギ)ボタンと SLOW(カメ)ボタンで調整します(図 6)。

リモコンのエンジンスイッチ

始動スイッチはエンジンの始動と停止を行うスイッチ:OFF、RUN、STARTの 3 つの位置があります。キーを右に回して START 位置にすると、スタータモータが作動します。エンジンが始動したら、キーから手を離してください。キーは自動的にRUN位置に動きます。キーを OFF 位置に回せばエンジンは停止します(図 6)。

チョークコントロール

エンジンが冷えている場合には、チョークレバー(図 7)をON 位置にセットします。

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アワーメータ

アワーメータ(図 7)は、本機の積算運転時間を表示します。

運転操作

Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。

運転の前に

運転前の安全確認

安全上の全般的な注意

  • 子供やトレーニングを受けていない大人には、絶対に運転や整備をさせないでください。地域によっては機械のオペレータに年齢制限を設けていることがありますのでご注意ください。オーナーは、オペレータ全員にトレーニングを受講させる責任があります。

  • 各部の操作方法や本機の正しい使用方法、警告表示などに十分慣れ、安全に運転できるようになりましょう。

  • 各部の調整、修理、洗浄、格納などは、必ずエンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が完全に停止し、機体が十分に冷えてから行ってください。エンジンの緊急停止方法に慣れておきましょう。

  • ガードなどの安全装置やステッカー類は必ず所定の場所に取り付けて使用してください。機能しない安全装置はすべて交換、読めないステッカーはすべて貼り替えてください。これらが正しく機能しない時には機械を使用しないでください。

  • 使用するトラクションユニットの能力をトラクションユニットのメーカーや販売店などに確認してください: この重量のエアレータを確実に搭載操作できる能力があることが必要です。

  • いかなる方法であれ、この機械を改造しないでください。

燃料についての安全事項

  • 燃料の取り扱いに際しては安全に特にご注意ください。燃料は引火性が高く、気化すると爆発する可能性があります。

  • 燃料取り扱い前に、引火の原因になり得るタバコ、パイプなど、すべての火気を始末してください。

  • 燃料の保管は必ず認可された容器で行ってください。

  • エンジン回転中などエンジンが高温の時には、燃料タンクのふたを開けたり給油したりしないでください。

  • 締め切った場所では燃料の補給や抜き取りをしないでください。

  • ガス湯沸かし器のパイロット火やストーブなど裸火や火花を発するものがある近くでは、機械や燃料容器を保管・格納しないでください。

  • 燃料がこぼれたら、エンジンを始動せずにマシンを別の場所に動かし、気化した燃料ガスが十分に拡散するまで引火の原因となるものを近づけないでください。

燃料を補給する

  • 燃料タンク容量:18.9 リットル

  • 使用推奨燃料

    • 機械の性能を最も良く発揮させるために、オクタン価87以上の、きれいで新しい(購入後30日以内)無鉛の燃料を使ってください(オクタン価評価法は(R+M)/2 を採用)。

    • エタノール:エタノールを添加(10% まで)した燃料、MTBE(メチル第3ブチルエーテル)添加燃料(15% まで)を使用することが可能です。エタノールとMTBEとは別々の物質です。エタノール添加燃料(15% 添加=E15)は使用できません。エタノール含有率が 10% を超える燃料は絶対に使用してはなりません:たとえば E15(含有率 15%)、E20(含有率 20%)、E85(含有率 85%がこれにあたります。これらの燃料を使用した場合には性能が十分に発揮されず、エンジンに損傷が発生する恐れがあり、仮にそのようなトラブルが発生しても製品保証の対象とはなりません。

    • 燃料含有メタノールは使用できません。

    • 燃料タンクや保管容器で燃料を冬越しさせないでください。 冬越しさせる場合には必ずスタビライザ(品質安定剤)を添加してください。

    • 燃料にオイルを混合しないでください。

Important: エタノール系、メタノール系のスタビライザはご使用にならないでください。アルコール系のスタビライザ(エタノールまたはメタノールを基材としたもの)は使わないでください。

スタビライザー/コンディショナー

添加剤としてスタビライザー/コンディショナーを使用してください。この添加剤には以下のような働きがあります:

  • 保管中の燃料の劣化を防止する。ただし90日間。以上の保管を行う場合は燃料タンクを空にしておくほうが望ましい。

  • 運転中のエンジンのクリーニングを行う。

  • ゴム状やニス状の物質の発生を抑え、エンジンの始動をスムーズにする。

Important: エタノール、メタノールを含んだ添加剤は絶対に使用しないでください。

燃料に対して適量のスタビライザー/コンディショナーを添加してください。

Note: 燃料スタビライザー/コンディショナーは燃料が新しいうちに添加するのが一番効果的です。燃料系にワニス状の付着物が発生するのを防ぐため、燃料スタビライザーは必ず使用してください。

燃料を補給する

  1. エンジンを停止する。

  2. 燃料タンクのキャップの周囲をきれいに拭いてからキャップを取る(図 8)。

    Note: 燃料タンクのキャップについているゲージで燃料残量を確認する。

    g020714
  3. 給油は燃料タンクの首の根元から 6-13 mm 程度下までとする。

    Note: これは、温度が上昇して燃料は膨張したときにあふれないように空間を確保するためである。燃料タンク一杯に入れないこと。

  4. 燃料タンクのキャップをしっかりとはめる。

  5. こぼれた燃料はふき取る。

エンジンオイルの量を点検する

エンジンを始動させる前に、エンジンオイルの量を点検してください;手順はエンジンオイルの量を点検するを参照してください。

タイヤ空気圧を点検する

タイヤ空気圧を点検してください(図 9)。

適正空気圧は 0.965 bar(0.98 kg/cm2 = 14 psi)です。

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ホイールナットのトルクを点検する

整備間隔整備手順
使用開始後最初の 10 時間
  • ホイールナットのトルクを点検します。
  • 使用開始前と最初の10運転時間経過後にホイールナットの締め付けトルクを点検してください。

    警告

    この整備を怠ると車輪の脱落や破損から人身事故につながる恐れがある。

    ラグナットを 95-122 N·m(6.2-7.6 kg.m = 70-90 ft-lb)にトルク締めする。

    運転中に

    運転中の安全確認

    安全上の全般的な注意

    • オーナーやオペレータは自分自身や他の安全に責任があり、オペレータやユーザーの注意によって物損事故や人身事故を防止することができます。

    • 作業にふさわしい服装をし、安全めがね、長ズボン、頑丈で滑りにくい安全な靴、および聴覚保護具を着用してください。長い髪は束ねてください。垂れ下がるような装飾品は身に着けないでください。

    • 疲れている時、病気の時、アルコールや薬物を摂取した時は運転しないでください。

    • この機械を運転する時は常に十分な注意を払ってください。運転中は運転操作に集中してください;注意散漫は事故の大きな原因となります。

    • 排出口から噴出す風は非常に強く、まともに吹かれるとケガをする危険があります。清掃作業中は、吹き出し口に人を近づけないでください。

    • 人を近づけないでください;人が近づいてきたらエンジンを停止させてください。吹き出し口を人に向けないでください。

    • かならず牽引車両に接続した状態で運転してください。

    • 締め切った場所でエンジンをかけたり、風の逃げ道のない場所へ吹き出し口を向けたりしないでください。エンジンの排気ガスには無臭致死性の一 酸化炭素が含まれていいます。

    • 人を乗せないでください。また、作業中は周囲から人やペットを十分に遠ざけてください。

    • 運転は、穴や障害物を確認できる十分な照明のもとで行ってください。

    • バックするときには、足元と後方の安全に十分な注意を払ってください。

    • 見通しの悪い曲がり角や、茂み、立ち木などの障害物の近くでは安全に十分注意してください。

    • 排気ガスが充満するような締め切った場所では絶対にエンジンを運転しないでください。

    • エンジンを掛けたままで絶対に機体から離れないでください。

    • このマシンを公道で搬送する場合には、各地域の法令などに従い、また、ヘッドライド、方向指示器、低速走行車両表示など、定められたアクセサリを必ず装備してください。

    • 万一、機体に異常な振動を感じたら、直ちに運転を中止し、エンジンを止めてキーを抜き、本機の全ての動作が停止するのを待ち、それから点検にかかってください。破損部は必ず修理・交換してから運転するようにしてください。

    • ラフ、凹凸のある場所、縁石の近く、穴の近くなど路面が一定でない場所では必ず減速してください。

    • 機体の転倒を防ぐために、危険な運転操作を避け、旋回は注意深く行ってください。

    斜面での安全確保

    • 斜面はスリップや転倒などを起こしやすく、これらは重大な人身事故につながります。斜面での安全運転はオペレータの責任です。どんな斜面であっても、通常以上に十分な注意が必要です。

    • トラクションユニットがどの程度の法面まで走行可能なのかを必ず確認しましょう。

    • 斜面については、実地の測定を含めてオペレータ自身が調査を行い、安全に作業ができるかどうかを判断してください。この調査においては、常識を十分に働かせてください。

    • 以下に挙げる、斜面で運転する場合の安全上の注意を必ず読んで内容をしっかり理解してください。実際に運転する前に、現場の状態をよく観察し、その日その場所でこのマシンで安全に作業ができるかどうかを判断してください。同じ斜面上であっても、地表面の条件が変われば運転条件が変わります。

      • 斜面での発進・停止・旋回は避けてください。急に方向を変えたり急な加速やブレーキ操作をしないでください。旋回は速度を落としてゆっくりと行ってください。

      • 走行、ステアリング、安定性などに疑問がある場合には運転しないでください。

      • 隠れた穴、わだち、盛り上がり、石などの見えない障害は、取り除く、目印を付けるなどして警戒してください。深い芝生に隠れて障害物が見えないことがあります。不整地では機体が転倒する可能性があります。

      • ぬれ芝、急斜面など滑りやすい場所で運転すると滑って制御できなくなる危険があります。

      • 段差、溝、盛り土、水などの近では安全に十二分の注意を払ってください。万一車輪が段差や溝に落ちたり、地面が崩れたりすると、機体が瞬時に転倒し、非常に危険です。必ず安全距離を確保してください。

    エンジンの始動手順

    警告

    回転部に巻き込まれると重大な人身事故となります。

    • 作動中は機械に手足を近づけないでください。

    • 事故防止のため、可動部に手足や衣服などを近づけないよう十分に注意してください。

    • カバーやシュラウドやガードは必ず取り付けて使用してください。

    1. ブロアを始動する前に、必ず本装置が牽引車両に接続されていることを確認してください。

    2. エンジンが冷えている場合にはチョークをON 位置にする。

      Note: エンジンが温まっている時はチョーク操作は 不要 です。エンジンが始動した後は、チョークを OFF 位置に戻す。

    3. キーを右に回して START 位置にするとスタータモータが作動してエンジンが始動します。始動したらキーから手を放してください(図 10)。

      Note: キーをRUN位置にしたまま時間が経ちすぎた場合には、キーを一旦 OFF 位置に戻してから始動操作をやり直す。

      Important: スタータは 1 度に 10 秒間以上連続で使用しないでください。もし10秒間以内にエンジンが始動しなかった場合は、10秒間待って、それからもう一度始動を試みてください。この手順を守らないとスタータモータを焼損する恐れがあります。

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    4. エンジンが始動した後は、チョークを OFF 位置に戻す。それでエンジンの回転が悪くなるようであれば、チョークを RUN 位置に戻して数秒間待ち、その後にもう一度戻してスロットルでエンジン速度を調整する。必要に応じてこの操作を繰り返す。

    エンジンの停止手順

    1. スロットルを 3/4 に落とす。

    2. リモコンのエンジン始動キーを OFF 位置に回す。

    3. 機械から離れる場合には、キーを OFF 位置に回してエンジンスイッチから抜き取る(図 10)。

    吹き出し口の方向の調整

    ノズルからの吹き出し方向を調整するボタンです(図 11)。

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    作業のコツ

    • ブロアの使い方を練習しましょう。風下側に飛ばしてやると、ゴミが吹き戻されずにうまくいきます。

    • 作業中、エンジンは常に全開で使用してください。

    • 吹き出し口は、ごみの下からすくうように吹き飛ばすようにセットしてください。

    • 貼り芝をした直後などは、芝を傷める可能性がありますから注意してください。

    Important: 移動走行に移る前に、吹き出し口を上向きにしてください。吹き出し口を下向きにしたままで走行すると、路面に当たって破損する可能性があります。

    運転終了後に

    運転終了後の安全確認

    安全上の全般的な注意

    • 各部の調整、修理、洗浄、格納などは、必ずしっかりした平らな場所でエンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が完全に停止し、機体が十分に冷えてから行ってください。

    • マシンの切り離しは、必ず平らな場所で行ってください。

    • 切り離しを行う時には、必ず車輪に輪止めをかけておいてください。

    • ガス湯沸かし器のパイロット火やストーブなど裸火や火花を発するものがある近くでは、機械や燃料容器を保管・格納しないでください。

    • マシン各部が良好な状態にあり、ボルトナット類が十分にしまっているか常に点検してください。

    • 摩耗、破損したり読めなくなったステッカーは交換してください。

    牽引時の安全

    • まず最初に、国の法令およびご自身の地域における牽引に関する法令などを確認してください。

    • 牽引を行う場合には、必ずエンジンを停止させ、吹き出し口を上に向けてください。

    • 牽引は、必ず牽引ヒッチのある車両で行ってください。ヒッチポイント以外の部分で牽引しないでください。

    • ヒッチおよびカップリングが磨耗していないか必ず点検してください。ヒッチやカップリングやチェーンが破損したりしている車両では牽引しないでください。

    • タイヤ空気圧をチェックしてください。タイヤ空気圧の適正値はタイヤが冷えた状態で 2.41 bar(35 psi)です。また、タイヤの溝が摩耗していないかどうかの点検も行ってください。

    • 本機と牽引車両の間には、必ず安全チェーンを取り付けてください。

    • 牽引速度は時速 88 km/h 以下を厳守してください。オフロードで牽引する場合は 24 km/h 以下としてください。

    • 急停止や急発進をしないこと。急停止や急発進をすると、横滑りや中折れの危険があります。発進・停止は徐々に、そして滑らかに行うのが良い牽引のコツです。

    • 横転の危険がありますから急旋回はしないでください。

    • ブロアを駐車したら必ずホイールに輪止めを掛けてください。

    搬送する場合

    • トレーラやトラックに芝刈り機を積み降ろすときには安全に十分注意してください。

    • 積み込みには、機体と同じ幅のある歩み板を使用してください。

    • 荷台に載せたら、ストラップ、チェーン、ケーブル、ロープなどで機体を確実に固定してください。機体の前後に取り付けた固定ロープは、どちらも、機体を外側に引っ張るように配置してください。.

    保守

    注意

    適切な保守整備を行わないと車両が故障・破損したり、搭乗者や周囲の人間まで巻き込む人身事故を起こす恐れがある。

    マニュアルに記載された作業を行って、マシンをいつも適切な状態に維持することが重要である。

    Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。

    Note: www.Toro.com から、この機械に関する配線図と油圧回路図をダウンロードすることができます。弊社ホームページからマニュアルへのリンクをご活用ください。

    Important: エンジンの整備に関しての詳細は、付属のエンジンマニュアルを参照のこと。

    警告

    始動キーをつけたままにしておくと、誰でもいつでもエンジンを始動させることができ、危険である。

    整備・調整作業の前には必ず始動スイッチからキーを抜きとり、点火プラグ装着車の場合は、念のために点火プラグのコードを外しておくこと。点火コードが絶対に点火プラグと触れることのないよう、確実に隔離すること。

    推奨される定期整備作業

    整備間隔整備手順
    使用開始後最初の 8 時間
  • ベルトの状態と張りを点検する。
  • 使用開始後最初の 10 時間
  • ホイールナットのトルクを点検します。
  • 使用するごとまたは毎日
  • エンジンオイルを点検する
  • エンジンのスクリーンとオイルクーラを清掃する
  • 吹き出し口のクランプとガイドの点検を行う.
  • 25運転時間ごと
  • スポンジ製エレメントを洗浄し、ペーパー製エレメントは破損していないか点検してください。 (砂やほこりのひどい場所で使用する場合は整備間隔を短くする)。
  • 50運転時間ごと
  • ベルトの状態と張りを点検する。
  • 100運転時間ごと
  • エアフィルタのペーパーエレメントを交換する。 (砂やほこりのひどい場所で使用する場合は整備間隔を短くする)。
  • エンジンオイルを交換する。
  • タイヤの状態を点検する。
  • 200運転時間ごと
  • カーボンキャニスタエアフィルタの交換(砂やほこりのひどい場所で使用する場合は整備間隔を短くすること)
  • カーボンキャニスタ・パージラインフィルタを交換する。
  • オイルフィルタを交換する。
  • 点火プラグを点検する。
  • 500運転時間ごと
  • 燃料フィルタを交換する。
  • 始業点検表

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    点検項目第 週
    計器類の動作を確認する。       
    燃料残量。       
    エンジンオイルの量。       
    冷却フィンの汚れを落とす。       
    エンジンのエアフィルタとプレクリーナを点検する。       
    エンジンからの異常音がないか点検する。       
    オイル漏れなど。       
    タイヤ空気圧を点検する。       
    吹き出し口のクランプのトルクを点検する。       
    塗装傷のタッチアップ修理を行う。       
    要注意個所の記録
    点検担当者名:
    内容日付記事
       
       
       
       
       

    整備前に行う作業

    保守作業時の安全確保

    • 清掃、整備、調整等を行う前に以下を行ってください:

      • 平らな場所に駐車する。

      • エンジンを停止させ、キーを抜き取り、点火プラグコードを外し、すべての部分が完全に停止したのを確認する。

      • タイヤに輪止めを掛ける。

      • 本機をトラクションユニットから切り離す。

      • 保守作業は、各部が十分冷えてから行う。

    • このマニュアルに記載されている以外の保守整備作業は行わないでください。大がかりな修理が必要になった時や補助が必要な時は、Toro 正規代理店にご相談ください。

    • 機体の下で作業をするときには、機体をブロックやジャッキスタンドで確実に支えてください。

    • 整備作業終了後は、必ずすべてのガード類を確実に取り付けてください。

    • 適切な訓練を受けていない人には機械の整備をさせないでください。

    • 必要に応じ、ジャッキスタンドなどで機体を確実に支えてください。

    • 機器類を取り外すとき、スプリングなどの力が掛かっている場合があります。取り外しには十分注意してください。

    • 整備中に、車両搭載のバッテリーを充電しないでください。

    • 火災防止のため、エンジンの周囲に、余分なグリス、草や木の葉、ほこりなどが溜まらないようご注意ください。

    • 可能な限り、エンジンを回転させながらの整備はしないでください。可動部に近づかないでください。

    • エンジンを回転させながら調整を行わなければならない時は、手足や頭や衣服などを可動部に近づけないように十分ご注意ください。周囲に人を近づけないこと。

    • オイルや燃料がこぼれた場合はふき取ってください。

    • 各部品が良好な状態にあり、ボルトナット類が十分にしまっているか常に点検してください。破損するなどして読めなくなったステッカーは交換してください。

    • 安全装置の作動を妨げるようなことや、安全装置による保護を弱めるようなことはしないでください。安全装置が適切に作動するかを定期的に点検してください。

    • ガバナの設定を変えてエンジンの回転数を上げないでください。Toro正規代理店でタコメータによるエンジン回転数検査を受け、安全性と精度を確認しておきましょう。

    • 大がかりな修理が必要になった時や補助が必要な時は、Toro 正規代理店にご相談ください。

    • 機体の改造を行うと、機械の挙動や性能、耐久性などが変化し、そのために事故が起きる可能性があります。このような使い方をすると Toro® の製品保証が適用されなくなります。

    エンジンの整備

    エンジンの安全事項

    • エンジンオイルの点検や補充は、エンジンを止めて行ってください。

    • エンジンのガバナの設定を変えたり、エンジンの回転数を上げすぎたりしないでください。

    エアクリーナの整備

    整備間隔整備手順
    25運転時間ごと
  • スポンジ製エレメントを洗浄し、ペーパー製エレメントは破損していないか点検してください。 (砂やほこりのひどい場所で使用する場合は整備間隔を短くする)。
  • 100運転時間ごと
  • エアフィルタのペーパーエレメントを交換する。 (砂やほこりのひどい場所で使用する場合は整備間隔を短くする)。
  • エアフィルタの点検

    1. エアクリーナ本体にリーク原因となりそうな傷がないか点検する。本体とカバーがシールでしっかり密着しているのを確認してください(図 12)。

      Note: ボディーが破損している場合は交換してください。

      g002097
    2. エアフィルタのカバーをエアフィルタのハウジングに固定しているラッチを外す(図 12)。

    3. ボディーからカバーを外し、カバーの内部を清掃する(図 12)。

    4. フィルタハウジングからエレメントを丁寧に抜き出す。

      Note: フィルタをハウジングにぶつけると汚れが飛び散ります。ぶつけないように注意してください。

    5. エアフィルタのエレメントを点検する。

    エアフィルタの交換

    1. エアフィルタのエレメントを取り外す;エアフィルタの点検を参照。

    2. 新しいフィルタの場合は出荷中の傷がないか点検する。

      Note: 特にフィルタの密着部に注意する。

      Important: 破損しているフィルタを使用しないでください。

    3. 新しいエアフィルタを取り付ける;エアフィルタを取り付けるを参照。

    エアフィルタを取り付ける

    Important: エンジンを保護するため、エンジンは必ずエアクリーナアセンブリ全体を取り付けて使ってください。

    Important: 破損しているフィルタは使用しない。

    Note: エレメントを洗って再使用しないでください。フィルタの濾紙が破損する可能性があります。

    1. カバーについている異物逃がしポートを清掃する。

    2. カバーについているゴム製のアウトレットバルブを外し、内部を清掃して元通りに取り付ける。

    3. エアフィルタのハウジングにエレメントを取り付ける (図 12)。

      Note: 取り付け時には、エアクリーナの外側リムをしっかり押さえて確実にボディーに密着させる。フィルタの真ん中(柔らかい部分)を持たない。

    4. エアクリーナのカバーとハウジングを合わせる(図 12)。

    5. カバーをハウジングにラッチで固定する(図 12)。

    カーボンキャニスタの整備

    カーボンキャニスタエアフィルタの交換

    整備間隔整備手順
    200運転時間ごと
  • カーボンキャニスタエアフィルタの交換(砂やほこりのひどい場所で使用する場合は整備間隔を短くすること)
    1. エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が完全に停止したのを確認してから運転位置を離れる。

    2. カーボンキャニスタフィルタを取り外して廃棄する(図 13)。

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    3. 新しいエアフィルタを取り付ける。

    カーボンキャニスタパージラインフィルタの交換

    整備間隔整備手順
    200運転時間ごと
  • カーボンキャニスタ・パージラインフィルタを交換する。
  • Note: パージラインフィルタにほこりが溜まっていないか時々点検してください。フィルタが汚れてきたら、交換してください。

    1. エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が完全に停止したのを確認してから運転位置を離れる。

    2. カーボンキャニスタ・パージラインフィルタの前後両側についているホースクランプをゆるめてフィルタから遠い位置に移す(図 14)。

      g018506
    3. カーボンフィルタを外して捨てる(図 14)。

    4. 新しいフィルタをホースに取り付ける(フィルタについている矢印がチェックバルブの方を向くように取り付け、ホースクランプで元のように固定する(図 14)。

    エンジンオイルについて

    Note: ホコリのひどい場所で使用する場合は、より頻繁なオイル交換が必要です。

    オイルのタイプ: 洗浄性オイル(API 規格 SG, SH, SJ またはそれ以上)

    エンジンオイルの量(フィルタ含む):2リットル

    粘度: 下の表を参照してください。

    g000238

    エンジンオイルの量を点検する

    整備間隔整備手順
    使用するごとまたは毎日
  • エンジンオイルを点検する
  • Note: エンジンオイルを点検する最もよいタイミングは、その日の仕事を始める直前、エンジンがまだ冷えているうちです。既にエンジンを始動してしまった場合には、一旦エンジンを停止し、オイルが戻ってくるまで約 10 分間程度待ってください。油量がディップスティックのADDマークにある場合は、FULLマークまで補給してください。入れすぎないこと。 油量がADDマークとFULLマークの間であれば補給の必要はありません。

    1. 平らな場所に駐車する。

    2. エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が完全に停止したのを確認してから運転位置を離れる。

    3. 給油口からゴミが入ってエンジンを傷つけないように、ディップスティック(図 16)の周囲をウェスできれいに拭く。

      g002359
    4. ディップスティック(図 16)を抜き取り、付いているオイルをウェスで拭きとる。

    5. ディップスティックを補給管一杯に差し込む(図 16)。ただしねじ込まないこと。

    6. ディップスティックを抜き取り、オイルの量を見る。油量が足りなければディップスティックの FULLマークまで補給管からゆっくり補給する。

      Important: オイルを入れすぎないでください。入れすぎは、かえってエンジンを傷めます。

    エンジンオイルの交換

    整備間隔整備手順
    100運転時間ごと
  • エンジンオイルを交換する。
    1. エンジンを始動し、5 分間程度運転する。オイルが温まって排出しやすくなります。

    2. オイルが完全に抜けるように、排出口側がやや低くなるように駐車する。

    3. エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が完全に停止したのを確認してから運転位置を離れる。

    4. ドレンの下に廃油受けを置く。ドレンバルブを回して開き、オイルを排出する(図 17)。

      Note: オイルの排出方向を変えたい場合には、ドレンバルブの中にホースを入れると良いでしょう。ホースは付属品ではありません。

    5. オイルが完全に抜けたらドレンプラグを閉じる。

      Note: 廃油はリサイクルセンターに持ち込むなど適切な方法で処分してください。

      g002148
    6. 補給管(図 16)から、必要量の80% 程度のオイルをゆっくり入れる。

    7. オイルの量を点検する;エンジンオイルの量を点検する を参照。

    8. 残りのオイルをゆっくり足してFULLマークまで入れる。

    オイルフィルタの交換

    整備間隔整備手順
    200運転時間ごと
  • オイルフィルタを交換する。
  • Note: ホコリのひどい場所で使用する場合は、より頻繁なオイルフィルタの交換が必要です。

    1. エンジンからオイルを抜く;エンジンオイルの交換を参照。

    2. オイルフィルタを外し、フィルタのアダプタガスケットの表面をきれいに拭く(図 18)。

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    3. フィルタのガスケットにきれいなオイルを薄く塗る(図 18)。

    4. アダプタにフィルタを取り付け、ガスケットがアダプタに当たるまでフィルタを右に回し、そこから更に 2/3-1 回転増し締めする(図 18)。

    5. 適切な種類の新しいオイルをエンジンに入れる;エンジンオイルについてを参照。

    6. エンジンを3分間程度運転し、その後にエンジンを停止し、オイルフィルタの周囲にオイル漏れがないか点検する。

    7. エンジンオイルの量を点検し、足りなければ注ぎ足す。

    点火プラグの整備

    取り付ける時には電極間のエアギャップを正しく調整しておいてください。取り付け、取り外しには必ず専用のレンチを使い、エアギャップの点検調整にはすきまゲージやギャップ調整工具などを使ってください。必要に応じて新しい点火プラグと交換してください。

    タイプ: Champion® RC12YC, Champion® プラチナ 3071 または同等品

    エアギャップ:0.76 mm

    点火プラグの点検

    整備間隔整備手順
    200運転時間ごと
  • 点火プラグを点検する。
    1. 中央の電極部(図 19)を観察する。絶縁体部がうす茶色や灰色なら適正、黒い汚れがある場合にはエアクリーナの不良を考える。

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      Important: 黒い付着物、電極の磨耗、油状の被膜、欠けなどが見られたら新しいものと交換してください。

    2. プラグの電極間のエアギャップ(図 19)を点検し、適正値から外れていれば外側の電極(図 19)を曲げて調整する。

    点火プラグの取り外し

    1. エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が完全に停止したのを確認してから運転位置を離れる。

    2. 点火コードを取り外す(図 20)。

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    3. プラグを取り外した時に燃焼室内に異物が落ちないように、プラグの周囲をきれいに清掃する。

    4. 点火プラグと金属ワッシャを外す。

    点火プラグの取り付け

    1. 点火プラグと金属ワッシャを取り付ける。取り付け前にもう一度エアギャップを確認する。

    2. 点火プラグを24.4-29.8 N·m(2.5-3.0 kg.m)にトルク締めする。

    3. 点火コードを接続する(図 19)。

    エンジンのスクリーンとオイルクーラの清掃

    整備間隔整備手順
    使用するごとまたは毎日
  • エンジンのスクリーンとオイルクーラを清掃する
  • 使用前に必ず、エンジンのスクリーンとオイルクーラを点検・清掃してください。オイルクーラのスクリーンとエンジンのスクリーンにたまった刈りかすや汚れ、ごみを取り除いてください(図 21)。

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    燃料系統の整備

    燃料フィルタの交換

    整備間隔整備手順
    500運転時間ごと
  • 燃料フィルタを交換する。
  • 汚れているフィルタを再取り付けするのは絶対にやめてください。

    1. エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が完全に停止したのを確認してから運転位置を離れる。

    2. マシンが冷えるのを待つ。

    3. 古いフィルタのクランプをゆるめて脇に寄せる(図 22)。

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    4. ホースからフィルタを抜き取る。

    5. 新しいフィルタをホースに取り付け、クランプで固定する(図 22)。

    燃料タンクの整備

    危険

    燃料は非常に引火・爆発しやすい物質である。発火したり爆発したりすると、やけどや火災などを引き起こす。

    • 燃料タンクからの燃料の抜き取りはエンジンが冷えてから行う。この作業は必ず屋外の広い場所で行う。こぼれた燃料はふき取る。

    • 燃料取り扱い中は禁煙を厳守し、火花や炎を絶対に近づけない。

    1. 燃料が完全に抜けるよう、平らな場所に駐車する。

    2. エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が完全に停止したのを確認してから運転位置を離れる。

    3. 燃料フィルタについているクランプをゆるめ、フィルタからずらす(図 22)。

    4. 燃料フィルタから燃料ホースを抜き取る(図 22)。

      Note: 落ちてくる燃料を燃料容器または廃油受けに受ける(図 22)。

      Note: 燃料タンクが空になったこの時に燃料フィルタを交換するのがベストです。

    5. フィルタに燃料ホースをつなぎ、クランプで固定する(図 22)。

    電気系統の整備

    Important: 電気系統を保護するため、本機に溶接作業を行う時には、コントローラへの配線を外し、バッテリーのマイナスケーブルをバッテリーから外してください。

    電気系統に関する安全確保

    • マシンの整備や修理を行う前に、バッテリーの接続を外してください。バッテリーの接続を外すときにはマイナスケーブルを先に外し、次にプラスケーブルを外してください。接続するときにはプラスを先に接続し、次にマイナスを接続してください。

    • バッテリーの充電は、火花や火気のない換気の良い場所で行ってください。バッテリーと充電器の接続や切り離しを行うときは、充電器をコンセントから抜いておいてください。また、安全な服装を心がけ、工具は確実に絶縁されたものを使ってください。

    ヒューズの交換

    エンジン

    エンジンのワイヤハーネスには 15A インラインヒューズが組み込まれています。(図 23)。

    g020717

    レシーバ

    レシーバのワイヤハーネスにはヒューズブロックが組み込まれています。コントロールタワーの右側、レシーバの後ろにあります(図 24)。

    g029821

    走行系統の整備

    タイヤの点検

    整備間隔整備手順
    100運転時間ごと
  • タイヤの状態を点検する。
  • タイヤ空気圧はひんぱんに点検して適正(97 bar (14 psi))に保ってください。空気圧が適正でないと、タイヤの摩耗が通常より早くなります。

    運転中に縁石にぶつけるなどした場合、リムやタイヤが破損している可能性がありますから、必ず点検してください。

    DOT タイヤ情報は各タイヤの側面にあります。これはタイやの負荷と速度定格を表すものです。タイヤを交換する場合には同じまたは上級規格のタイヤを使用してください。

    は空気圧不足で生じる磨耗の例です。

    g010294

    は空気圧過多で生じる磨耗の例です。

    g010293

    ベルトの整備

    ベルトの調整

    整備間隔整備手順
    使用開始後最初の 8 時間
  • ベルトの状態と張りを点検する。
  • 50運転時間ごと
  • ベルトの状態と張りを点検する。
  • 噴出し口の方向を変えるときにベルトがスリップする場合には、ベルトの調整が必要です。

    1. プーリ取り付けブラケットをブロアのフレームに固定しているボルトをゆるめる(図 27)。

    2. プーリ取り付けブラケットにトルクレンチをセットする(図 27)。

    3. ブラケットがノズルから離れる方向にレンチを締めて、締め付けトルクを22.6-26.0 N·m(2.3-2.7 kg/cm2 = 200-230 in-lb)とする(図 27)。

    4. 取り付けボルトを締め付ける。

      g015845

    その他の保守整備

    吹き出し口の点検

    整備間隔整備手順
    使用するごとまたは毎日
  • 吹き出し口のクランプとガイドの点検を行う.
  • 吹き出し口のクランプの点検

    吹き出し口のクランプ(図 28)が確実にしまっていることを毎日確認してください。運転中に吹き出し口を何かにぶつけたり、地面を引きずったりした場合には、クランプがゆるんでいる危険があります。クランプ部を5.1-5.7 N·m(0.5-0.6 kg.m = 45-50 in-lb)にトルク締めする。

    g008799

    噴出し口のガイドの清掃

    噴出し口の周囲や内部、およびガイドとガイドの間についている刈りかす、ほこり、ごみなどを除去する(図 29)ガイドに汚れをためると、噴出し口が自由に回転できなくなり、モータに無理な負荷が掛かる。

    g017855

    保管

    格納保管

    1. エンジンを停止して、点火プラグのコードを外し、イグニッションスイッチからキーを抜き取る。

    2. 機体に付着している泥や刈りかすをきれいに落とす。特にエンジンのシリンダヘッドや冷却フィン部分やブロアハウジングを丁寧に清掃する。

      Important: 機体は中性洗剤と水で洗うことができます。ただし高圧洗浄器は使用しないでください。大量の水をかけないでください。

    3. エアクリーナの整備を行う;エアクリーナの整備を参照。

    4. エンジンオイルを交換する;エンジンオイルについてを参照。

    5. タイヤ空気圧を点検する;タイヤ空気圧を点検するを参照。

    6. 長期間(30 日以上)にわたって保管する場合には。以下の手順で格納準備を行う:

      1. 燃料タンクの燃料に石油系スタビライザー/コンディショナーを添加する。混合の方法はスタビライザーのメーカーの指示に従う。アルコール系のスタビライザ(エタノール系やメタノール系)は使用しないこと。

        Note: スタビライザは、新しい燃料に添加して常時使うのが最も効果的です。

      2. エンジンをかけて約5分間作動させ、コンディショナ入りのガソリンを各部に循環させる。

      3. エンジンを停止し、エンジンの温度が下がるのを待って燃料を抜き取る;燃料タンクの整備を参照。

      4. エンジンを再度始動する;チョークを引いて始動し自然に停止するまで運転する。

      5. チョークを引く。始動できなくなるまでエンジンの始動・運転を続ける。

      6. 抜き取った燃料は地域の法律などに従って適切に処分する。それぞれの地域の法律などに従って適正にリサイクルなどする。

      Important: コンディショナ入りの燃料でも90日間以上の保存はしないでください。

    7. 点火プラグを外し、点検を行う;点火プラグの整備を参照。点火プラグの取り付け穴から、エンジンオイルをシリンダ内に 30 ml(スプーン2杯程度)流し込む。スタータを回してエンジンをクランキングさせてオイルをシリンダ内部に行き渡らせる。点火プラグを取り付ける。点火コードは取り付けないでください。

    8. ボルト類の締め付けを確認する。破損個所や故障個所はすべて修理する。

    9. 機体の塗装がはげていればタッチアップ修理をする。ペイントは代理店で入手することができる。

    10. 汚れていない乾燥した場所で保管する。始動スイッチのキーは必ず抜き取って子供などの手の届かない場所に保管する。機体にはカバーを掛けておく。

    廃棄物の処理について

    エンジンオイル、エンジン、リモコンのバッテリーなどは、環境汚染物質とされています。これらものを処分する場合には、地域の法令などにしたがって行ってください。