整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
この機械は、ターフ管理のための様々な作業を行うための多目的作業機械です。この機械は、アタッチメントを交換することによって各種の土工事において特化した作業を行うことができます。この機械は本来の目的から外れた使用をすると運転者本人や周囲の人間に危険な場合があります。
この説明書を読んで製品の運転方法や整備方法を十分に理解し、他人に迷惑の掛からないまた適切な方法でご使用ください。この製品を適切かつ安全に使用するのはお客様の責任です。
製品の安全や取り扱い講習、アクセサリなどに関する情報、代理店についての情報の入手、お買い上げ製品の登録などをネットで行っていただくことができます:www.Toro.com
整備について、また純正部品についてなど、分からないことはお気軽に弊社代理店またはカスタマーサービスにおたずねください。お問い合わせの際には、必ず製品のモデル番号とシリアル番号をお知らせください。図 1 にモデル番号とシリアル番号を刻印した銘板の取り付け位置を示します。いまのうちに番号をメモしておきましょう。
Important: シリアル番号デカルについている QR コード(無い場合もあります)をモバイル機器でスキャンすると、製品保証、パーツその他の製品情報にアクセスできます。
この説明書では、危険についての注意を促すための警告記号(図 2)を使用しております。これらは死亡事故を含む重大な人身事故を防止するための注意ですから、必ずお守りください。
この他に2つの言葉で注意を促しています。重要「重要」は製品の構造などについての注意点を、注はその他の注意点を表しています。
この製品は、関連するEU規制すべてに適合しています。詳細については、製品別DOC シート(規格適合証明書)をご覧ください。
カリフォルニア州の森林地帯・潅木地帯・草地などでこの機械を使用する場合には、エンジンに同州公共資源法第4442章に規定される正常に機能するスパークアレスタが装着されていること、エンジンに対して森林等の火災防止措置をほどこされていることが義務づけられており、これを満たさない機械は、第4442章または4443章違犯となります。
エンジンの保守整備のため、および米国環境保護局(EPA)並びにカリフォルニア州排ガス規制に関連してエンジンマニュアルを同梱しております。エンジンマニュアルはエンジンのメーカーから入手することができます。
カリフォルニア州
第65号決議による警告
カリフォルニア州では、ディーゼルエンジンの排気には発癌性や先天性異常などの原因となる物質が含まれているとされております。
バッテリーやバッテリー関連製品には鉛が含まれており、カリフォルニア州では発ガン性や先天性異常を引き起こす物質とされています。取り扱い後は手をよく洗ってください。
米国カリフォルニア州では、この製品を使用した場合、ガンや先天性異常などを誘発する物質に触れる可能性があるとされております。
この機械で掘削する現場の地中あるいは頭上に、電線などが既設されている可能性があります。誤ってこれらに接触すると、感電や爆発などの事故に発展する可能性があります。
事故防止のため、作業現場を前もって精査し、埋設物を確認し、マーキングするなど、適切な措置をとってください。必要に応じ、電力会社やガス会社に連絡して正確な埋設場所を特定、マーキングしてもらうなどしてください(たとえば米国では電話811で、またオーストラリアでは電話1100で国中のどこでもこのサービスを受けることができます)。
作業場所の頭上に電線などの障害物がないか確認し、対策を立ててください。
この機械は人身事故を引き起こす能力がある。重大な人身事故を防ぐため、すべての注意事項を厳守してください。
エンジンを始動する前に必ずこのオペレーターズマニュアルと使用するアタッチメントのマニュアルをお読みになり、内容をよく理解してください。
この機械を運転する時は常に十分な注意を払ってください。運転中は運転操作に集中してください;注意散漫は事故の大きな原因となります。
機械の可動部の近くには絶対に手足を近づけないでください。
アタッチメントや負荷は基本的に常に最低位置で保持するようにしてください。
ガードなどの安全保護機器が正しく機能していない時は、運転しないでください。
作業場所に無用の人、特に子供を近づけないでください。子供やトレーニングを受けていない大人には、絶対に運転をさせないでください。
給油などで運転位置を離れる時は、マシンを停止させ、エンジンを止め、キーを抜き取り、各部が完全に停止したのを確認してください。
間違った使い方や整備不良は負傷などの人身事故につながります。事故を防止するため、以下に示す安全上の注意や安全注意標識 のついている遵守事項は必ずお守りください 「注意」、「警告」、および「危険」 の記号は、人身の安全に関わる注意事項を示しています。これらの注意を怠ると死亡事故などの重大な人身事故が発生する恐れがあります。
このマシンに搭載されているキャブは、EN 15695-1 でカテゴリ 1 に区分されます。 カテゴリ 1 のキャブとは、外部の有害物質からの保護構造をもたない形式であり、外部に有害物質が存在するような条件で使用する場合には以下の対策が必要となります:
人体保護器具(PPE)を着用する。
対象となる危険物質についての教育講習を受講する。
使用済みの PPE や植物保護資材(PPP)をキャブ内部に持ち込まない。
使用済みの手袋、靴、衣類をキャブ内部に持ち込まない。
キャブ内部を汚染されない状態に維持する。
PPE や PPP に付属する使用説明書に従う。
以下のラベルや指示は危険な個所の見やすい部分に貼付してあります。破損したりはがれたりした場合は新しいラベルを貼付してください。 |
Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。
エンジンを始動する前に、以下の液量の点検を行ってください:
エンジンオイルの量を点検する;エンジンオイルの量を点検するを参照。
冷却液の量を点検する; 冷却系統を点検する を参照。
ブレーキオイルの量を点検する;油圧オイルの量を点検するを参照。
タイヤは空気圧を高くまたは低くして出荷していますから、適正圧にもどしてください。タイヤ空気圧を点検するを参照。
使用前にグリスアップを行う;ベアリングとブッシュのグリスアップを参照。
Important: この作業を怠ると重要部品の早期破損などのトラブルが発生しますから注意してください。
この作業に必要なパーツ
上部リンク | 1 |
ドラフトリンク | 2 |
昇降リンク | 2 |
スウェイリンク | 2 |
牽引バー | 1 |
ハンマーストラップ | 1 |
ねじ(M18) | 2 |
ワッシャ | 2 |
ヘアピンコッター | 7 |
クレビスピン | 9 |
下側ピン | 2 |
リンチピン | 8 |
昇降リンクのピン | 3 |
Note: 図 3と図 4は機体左側のリンクの取り付けです。機体の反対側でも同じ作業を行ってください。
Note: 昇降リンクの調整は全てのアタッチメントのパラメータ設定に影響を与えます。ねじ山部分が 1 cm 突き出るようにしてください。
実際にエンジンを始動して作業を始める前に、各部分 (図 8と図 9) の操作方法をよく知っておいてください。
アクセルペダル(図 8) で車両のエンジン回転数や対地速度を変えることができます。ペダルを踏み込むとエンジン速度が上がって走行速度が上がります。ペダルから足をはなすとエンジンの回転速度が下がって走行速度が下がります。
ブレーキペダル(図 8)を踏み込むと車両は減速または停止します。
アタッチメントが有効化されていない時には、パトルスイッチ(図 11)は 3 点ヒッチを昇降させます。
アタッチメントが有効化されている時は、パトルスイッチで様々な操作を行うことができます。パドルスイッチで扱えるのは、3 点ヒッチ、3 点ヒッチの高さ、PTO、アタッチメントのレート、対地速度です。これらはパラメータで設定します;ソフトウェアガイドを参照してください。
キースイッチ(図 9)はエンジンの始動と停止を行うスイッチです。3つの位置があります: OFF, ON, START です。キーを右に回して START 位置にすると、スタータモータが作動します。エンジンが始動したら、キーから手を離してください。キーは自動的にON位置に動きます。
キーを OFF 位置に回せばエンジンは停止します。
ブレーキスイッチ(図 9)を押すと駐車ブレーキの ON/OFF ができます。
Note: エンジンを停止させると自動的に駐車ブレーキが掛かります。
インフォセンター LCD ディスプレイ(図 9)は、マシンの運転状態、アタッチメントのセットアップ、故障診断などの情報を表示します。
マシンを起動すると画面が立ち上がり、現在のモードを示すアイコンが表示されます。画面表示は、運転モードセレクタで選択したモードです。
詳細は本機の ソフトウェアガイドを参照してください。
エコモードにすると、エンジン速度が 2300 rpm に下がりますので、運転音が低下し、燃費が向上します。オート High やオート Low で使うと良いでしょう。スイッチ(図 9)を押すとエコモードが有効になります。
運転モードセレクタ(図 9)はマシンの動作モードを選択するものです。各モードについては、運転モードセレクタの使用方法を参照してください。
スイッチ(図 9)操作でヘッドライトの点灯と消灯をします。キットでコントロールすることも可能です;詳細はキットの取り付け用証書を参照してください。
このジョイスティック(図 9)でフロントローダおよびアタッチメントを操作します;ローダのジョイスティックの操作を参照。
スイッチ(図 9)を押している間だけデフロックが ON になる;デファレンシャルロックの使用を参照。
クルーズコントロールスイッチ(図 9)はマシンのクルーズ走行速度を設定するスイッチです。スイッチをセンター位置にするとクルーズコントロールが ON になります。スイッチを前に押すと速度設定になります。スイッチを後に押すかブレーキペダルを踏み込むとクルーズコントロールが解除になります
クルーズコントロール中は、速度増減スイッチ(図 9)で走行速度の調整ができます。速度の増減間隔は、車両の運転モードおよび使用しているアタッチメントにより異なります。
車両の速度の増減間隔については、以下の表を参照してください:
運転モード | 速度 |
オート Low | 1.6 km/h |
オート High | 1.6 km/h |
アタッチメントモード(レート制御アタッチメント) | 0.2 km/h |
アタッチメントモード(レート制御でないアタッチメント) | 0.8 km/h |
アタッチメント(アタッチメントで作業していない) | 1.6 km/h |
オートモーティブモード OFF スイッチ(図 9)を押すと、エンジンは設定された最大速度で回転します。重い荷物を運搬したり急な法面を登る時は、オートモードを OFF にしてエンジンの力を最大にするのが良いでしょう。
補助油圧レバー(図 9)は、マシン後部にある補助ポートから供給される油圧フローを制御します。
レバーがニュートラル位置の時は上下どちらのポートにも油圧はかかりません。
レバーを縮む位置にすると下側のポートに圧力がかかります。
レバーをフロート位置にすると、補助ポートがフロートモードにロックされます。
レバーを伸びる・連続位置にすると、下側のポートに圧力がかかり、連続運転となります。
Important: マシンにアタッチメントを取り付けない状態でレバーを伸長/連続動作位置にセットしたまま放置すると、油圧システムに非常に高い熱が発生してマシンを損傷させる危険があります。
Important: 荷台が取り付けられている時は、レバーを前方に押し、荷台が降下し終わってからさらに 1-2 秒間、レバーを保持して、荷台が完全に降りるようにしてください。ただし、油圧シリンダがその行程の端まで到達したら、そこから 5 秒間以上はレバーを保持しないでください。
電動アクセサリ用に電源ソケット(図 9)から12 Vの電源をとることができます。
Note: キーを抜き取った状態では電源ソケットを利用できません。
USBポート(図 9)に携帯充電器を差し込んで携帯電話などの充電を行うことができます。
Note: キーを抜き取った状態では USB ポートを利用できません。
運転席横の調整レバー(図 14)を外側に引いて運転席を希望の位置にスライドさせ、その位置でレバーから手を離すと運転席が固定されます。
ノブ(図 14)を回すとアームレストの角度の調整ができます。
レバー(図 14)で、背もたれの角度調整ができます。
適正位置に調整されると体重ゲージ(図 14)インジケータに表示が出ます。運転席の高さも調整できます;サスペンションを緑色の範囲で調整してください。
体重に合わせてこのレバー(図 14)で調整します。レバーを引き上げると空気圧が高くなり、押し下げると低くなります。表示が緑色の範囲に入れば適切な調整ができています。
車両の全体寸法については図 16を参照してください。
その他の寸法についてはトラクションユニットの表をご覧ください。
内容 | 寸法、重量、諸元 | |
重量(油脂類含まず) | モデル 07511AA | ベース: 2,340 kg |
モデル 07511BA | ベース: 2,440 kg | |
ローダとバラストボックス(モルタルを追加)を装着した場合:3,443 kg | ||
モデル 07511CA | ベース: 2,581 kg | |
モデル 07511DA | ベース: 2,681 kg | |
ローダとバラストボックス(モルタルを追加)を装着した場合:3,683 kg | ||
車両総重量 | 全モード:5,443 kg | |
最大アクスル重量 | 前アクスル(ローダ装着時):4,535 kg | |
前アクスル(ローダ非装着時):2,268 kg | ||
後アクスル:3,175 kg | ||
定格積載重量 | 標準荷台:453 kg | |
カーゴ荷台:2,041 kg | ||
最大対地速度 | 前進:34 km/h | |
後退:32 km/h |
トロが認定した各種のアタッチメントやアクセサリがそろっており、マシンの機能をさらに広げることができます。詳細は弊社の正規サービスディーラ、または代理店へお問い合わせください;弊社のウェブサイト www.Toro.com でもすべての認定アクセサリをご覧になることができます。
いつも最高の性能と安全性を維持するために、必ずToroの純正部品をご使用ください。他社の部品やアクセサリを御使用になると危険な場合があり、製品保証を受けられなくなる場合がありますのでおやめください。
子供やトレーニングを受けていない大人には、絶対に運転や整備をさせないでください。地域によっては機械のオペレータに年齢制限を設けていることがありますのでご注意ください。オーナーは、オペレータ全員にトレーニングを受講させる責任があります。
各部の操作方法や本機の正しい使用方法、警告表示などに十分慣れ、安全に運転できるようになりましょう。
エンジンの緊急停止方法に慣れておきましょう。
マシンに同時に乗車できるのはオペレータ 1 名と助手 1 名のみです。
運転席への乗り降りにはステップと手すりを使用してください。泥、雪、水などが存在する場所では運転に注意してください。
すべての安全装置、安全ステッカーを定期的に点検してください。すべての安全装置が正常に機能すること、すべての安全ステッカーが定位置に貼られていることを確認してから運転するようにしてください。
この車両で取り扱う農薬は、危険物質や有毒物質を含んでいる可能性があります。
燃料の取り扱いに際しては安全に特にご注意ください。燃料は引火性が高く、気化すると爆発する可能性があります。
燃料取り扱い前に、引火の原因になり得るタバコ、パイプなど、すべての火気を始末してください。
燃料の保管は必ず認可された容器で行ってください。
エンジン回転中などエンジンが高温の時には、燃料タンクのふたを開けたり給油したりしないでください。
締め切った場所では燃料の補給や抜き取りをしないでください。
ガス湯沸かし器のパイロット火やストーブなど裸火や火花を発するものがある近くでは、機械や燃料容器を保管・格納しないでください。
燃料がこぼれたら、エンジンを始動せずにマシンを別の場所に動かし、気化した燃料ガスが十分に拡散するまで引火の原因となるものを近づけないでください。
毎日の運転前に、始業点検表に記載されている「使用ごと/毎日の点検整備」を行ってください。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
ローダの使用の有無、アグレッシブタイヤの装着の有無などにより、タイヤの適正空気圧は変わります;以下のタイヤ空気圧一覧表を参照してください:
車両の特徴 | 前タイヤ空気圧 | 後タイヤ空気圧 |
ローダ装着時 | 4.48 bar(4.6 kg/cm²= 65 psi) | 1.52 bar(1.5 kg/cm²= 22 psi) |
ローダ非装着時 | 1.52 bar(1.5 kg/cm²= 22 psi) | 1.52 bar(1.5 kg/cm²= 22 psi) |
アグレッシブタイヤ装着時 | 4.48 bar(4.6 kg/cm²= 65 psi) | 2.34 bar(2.4 kg/cm²= 34 psi) |
タイヤ空気圧が低いと法面横断時の安定性が低下し、転倒など死亡事故を含む重大な人身事故を起こしやすくなります。
タイヤ空気圧を規定値より下げないでください。
Important: 全部のタイヤの空気圧を規定値に維持してください。タイヤ空気圧を規定値より下げないでください。運転前に全部のタイヤの空気圧を点検してください。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
以下の全部の条件が満たされていない限り、安全インタロックシステムはエンジンの始動を許可しません:
運転席に着席しているか、駐車ブレーキが掛かっている。
PTO が解除されている。
補助油圧レバーが中央位置にある。
シフトレバーがニュートラル位置にある。
オペレータの足がアクセルペダル上にある。
マシンには、マシンの異常を知らせる警告ブザーが搭載されています。ブザーが鳴るのは以下のような場合です:
シフトレバーを前進または後退位置にしたまま運転席を離れた:
走行ペダルがニュートラル以外の位置で運転席を離れた;
駐車ブレーキが解除され、PTO が有効化された状態で運転席を離れた;
インタロックスイッチは安全装置であり、これを取り外すと予期せぬ人身事故が起こり得る。
インタロックスイッチをいたずらしない。
作業前にインタロックスイッチの動作を点検し、不具合があれば作業前に交換修理する。
燃料タンク容量:53 リットル
Important: 超低イオウ軽油以外の燃料は使用しないでください。イオウ分の多い燃料は、DOC(排ガス酸化触媒)を劣化させ、運転トラブルを発生させ、エンジンの各機器の寿命を縮めます。以下の注意を守らないと、エンジンを破損させる場合があります。
絶対に、ディーゼル燃料の代わりに灯油やガソリンを使わないでください。
絶対に、灯油やガソリンをディーゼル燃料に混入しないでください。
絶対に、内面に亜鉛メッキされている容器で燃料を保管しないでください。
燃料用添加剤を使用しないでください。
セタン値: 45 以上
イオウ含有率 超低イオウ(<15 ppm)
ディーゼル燃料の仕様 | 地域 |
ASTM D975 | USA |
No. 1-D S15 | |
No. 2-D S15 | |
EN 590:96 | EU 諸国 |
ISO 8217 DMX | 米国外 |
BS 2869-A1 または A2 | 英国 |
JIS K2204 Grade No. 2 | 日本 |
KSM-2610 | 韓国 |
不純物のない新しい軽油またはバイオディーゼル燃料を使用してください。
燃料の劣化を防止するため、180日間程度で使いきれる量を購入するようにしてください。
気温が -7℃ 以上では夏用燃料(2号軽油)を使用しますが、気温が -7℃ 以下の季節には冬用燃料(1号軽油または1号と2号の混合)を使用してください。
Note: 低温下で冬用ディーゼル燃料を使うと、発火点や流動点が下がってエンジンが始動しやすくなるばかりでなく、燃料の成分分離(ワックス状物質の沈殿)によるフィルタの目詰まりを防止できるなどの利点があります。気温が -7 ℃ 以上の季節には夏用燃料を使用する方が、燃料ポンプの寿命を延ばします。
このマシンは、バイオディーゼル混合燃料の使用が可能であり、B20クラス(バイオディーゼル20 %,軽油80 %)までの製品に対応しています。
イオウ含有率 超低イオウ(<15 ppm)
バイオディーゼル燃料の仕様: ASTM D6751 または EN14214
ブレンド燃料の仕様:ASTM D975、EN590 または JIS K2204
Important: ただし、混合されている軽油のイオウ含有量は極低レベルである必要があります。
以下の注意を守ってお使いください。
バイオディーゼル燃料は塗装面を劣化させる可能性があります。
気温の低い場所でバイオディーゼル燃料を使う場合には、B5(バイオディーゼル成分が5 %)またはそれ以下の製品をお使いください。
時間経過による劣化がありうるので、シール部分、ホース、ガスケットなど燃料に直接接する部分をまめに点検してください。
バイオディーゼル混合燃料に切り替えてからしばらくの間は燃料フィルタが目詰まりを起こす可能性があります。
バイオディーゼルの詳細については、代理店におたずねください。
タンクの天井(首の部分ではなく天井)よりも約 6-13 mm 下の高さまで、燃料についての仕様に定められた軽油を入れる。
Note: 可能であれば、使用後毎日給油してください。これにより燃料タンク内部に水がたまりにくくなります。
最も運転操作しやすい位置に運転席をセットしてください。運転席の調節については運転席の調整を参照。
デフロックの不適切な使用は、車両を制御不能にしたり、ターフや車両を破損させる可能性がある。
デフロックを使う場合は、一旦完全停止すること。
解除は、乾いたアスファルトやコンクリートの路面上で行うこと。
デフロックは走行性能を高めるのに必要な時以外は使用しないこと。
車両が完全に停止していることを確認する。
デフロックスイッチを押して保持するとデフロックが接続状態になる。
Note: デフロックはスイッチを押している間と駐車ブレーキが掛かっている間のみ接続状態となります。
Note: デフロック作動中はデフロックアイコン がインフォセンターに表示されます。
デフロックスイッチから手を離せばデフロックは解除されます。
Note: デフロックは、走行中でも解除できます。アクスルに負荷が掛かっている間はデフロックが掛かったままの状態になる場合があります。アクスルに掛かっている負荷がなくなればデフロックは外れます。
以下の重量制限を超えない範囲で使用してください:
最大許容運搬荷重:
ブレーキ付きのアタッチメント:7,250 kg
ブレーキなしのアタッチメント:1,497 kg
垂直トング重量: 800 kg
オプションとしてピントルヒッチキットがあります。弊社代理店にご連絡ください。
平らな場所に駐車し、シフトレバーをニュートラル位置にし、駐車ブレーキを掛け、エンジンを停止させてキーを抜き取る。
駆動シャフトのクイックコネクトカップリングを、PTO の出力シャフトに合わせる(図 26)。
Note: スプラインが合いにくい場合は、後 PTO を回して合わせてください。
駆動シャフトのヨークにあるカラーをスライドさせる(図 27)。
ロックカラーを引いたまま、駆動シャフトのヨークを前進させてヨークのソケットを、 PTO 出力シャフトのスプラインにはめ込む(図 27)。
駆動シャフトのヨークについているロックが PTO 出力シャフトにパチンとはまったことを確認する。
駆動シャフトのヨークにシールドがはまっていることを確認する(図 27)。
内容 | 仕様 |
カテゴリ | 2 |
吊り上げ能力 | 1,135 kg |
吊り上げポイント | 61 cm |
高圧で噴出する作動油は皮膚を貫通し、身体に重大な損傷を引き起こす。万一、油圧オイルが体内に入ったら、直ちに専門医の治療を受ける。万一、油圧オイルが体内に入った場合には、数時間以内に手術を受ける必要がある。
油圧装置を作動させる前に、全部のラインコネクタが適切に接続されていること、およびラインやホースの状態が良好であることを確認すること。
油圧のピンホールリークやノズルからは作動油が高圧で噴出しているので、絶対に手などを近づけない。
リークの点検には新聞紙やボール紙を使い、決して手で直接確かめない。
油圧カプラ、油圧ライン、油圧バルブ、作動油は高温になる。不用意に触ると火傷を負う危険がある。
油圧カプラを扱うときは手袋を着用する。
油圧システムの部品に触れるときは、機械が冷えるのを待って行う。
作動オイルがこぼれたときは、手で触らない。
油圧駆動のアタッチメントでは、以下の要領でアタッチメントの油圧ホースを車両に接続する:
エンジンを止め、キーを抜き取る。
補助油圧レバーをフロートにセットする; これで油圧カプラに掛かっている圧力が解放される。
マシンの油圧ポートの保護カバーを外す。
油圧ポートに異物が付着している場合には完全に除去する。
後アタッチメントの伸長用および収縮用のホースを車両に接続する場所(クイックディスコネクトフィッティング)を探し出す。
伸長用ホースと収縮用ホースを識別する。
アタッチメントについている伸長用ホースのクイックディスコネクトを本機の伸長用ポートのクイックディスコネクトに接続する(図 29)。
アタッチメントについている収縮用ホースのクイックディスコネクトを本機の収縮用ポートのクイックディスコネクトに接続する(図 29)。
ホースを引っ張ってみて、接続が確実か確認する。
駐車ブレーキを掛け、全部のアタッチメントを降下させ、エンジンを停止し、キーを抜き取る。
補助油圧レバーをフロートにセットする; これで油圧カプラに掛かっている圧力が解放される。
油圧ポートのカラーを引き出して油圧ポートとホースとの接続を解除する。
Note: ポートとホース端部との間に少量のオイルが残る場合があります。ウェスでオイルをふき取るようにしてください。
油圧ポートを十分にきれいにしてから、保護カバーを取り付ける。
マシンにローダを搭載する場合、転倒による死亡などの重大人身事故を防止するために、所定量のバラストを取り付けること。
ヒッチに適正量のバラストを取り付ける。
ローダを使用する時には、前アクスルやトラクタの構成機器が過負荷にならないようにバラストを搭載すること。
ローダ使用中は必ずシートベルトを着用のこと。
ヒッチのバラストは、平らな床面での後アクスルの重量が車両の最大総重量の少なくとも 25% になるように重量を調整します。
以下の計算式および手順で行ってください:
バケットに目いっぱいの荷を入れ、バケットを、図 30のように前方一杯の位置まで移動させる。
バケットのピボットピンがブームのピボットピンの高さと同じになるまでローダを上昇させた状態で、前後のアクスルで車両総重量(GVW)の測定を行う(図 30)。
以下の計算式を表に挙げた順序で使用してバラストの重量を決定する。
Note: R が所定の後アクスル重量(RRAW)よりも小さい場合には、バラストは不要(図 30)。R が RRAW よりも 大きい場合にはバラスト(RBR)が必要。
1 | GVW | = | F | + | R |
2 | RRAW | = | GVW | x | 25% |
3 | RBR | = | RRAW | – | R |
4 | BR | = | RBR | X | 133% |
計算式で使用している略語 | |
F | 前アクスルの重量 |
R | 後アクスルの重量 |
GVW | 車両総重量 |
RRAW | 後アクスルに必要な重量 |
RBR | 必要とされる後部バラスト |
BR | 必要とされるバラスト |
バラストの重量を増やすためにセメント 0.3 m3 (10.4 ft3) を追加しても構いません。
Note: セメント一袋(36 kg)は、およそ 0.02 m3 (0.6 ft3) です。
コンクリートや骨材はバラストボックスに入れないでください。
まだ重量が不足する場合には、ウェイトを追加してください。
ローダを取り付けて使用する場合には、まず 3 点ヒッチにバラストボックスを取り付けることが必要です。後部 3 点ヒッチ式アタッチメントの取り付けを参照。
ローダを外す前に、バラストボックスを外してください;後部 3 点ヒッチ式アタッチメントの取り外しを参照。
不適切な乗り込みをすると怪我をします。
必ずハンドルとステップを使ってください。乗り込み時の怪我を防止するために、3 点を確保(片手をハンドルに、両足はステップに)してください。
図 31のように乗り込んでください。
オーナーやオペレータは自分自身や他の安全に責任があり、オペレータやユーザーの注意によって物損事故や人身事故を防止することができます。
座席以外の場所に人を乗せないでください。荷台(標準荷台もカーゴ荷台も)に人を乗せないでください。作業場所から人や動物を十分に遠ざけてください。
作業にふさわしい服装をし、安全めがね、長ズボン、頑丈で滑りにくい安全な靴、および聴覚保護具を着用してください。長い髪は束ねてください。ゆるい装飾品やだぶついた服は身に着けないでください。
農薬などを取り扱う時には必ず適切な身体防具を着用してください。詳細は農薬メーカーの指示を参照してください。
疲れている時、病気の時、アルコールや薬物を摂取した時は運転しないでください。
屋外または換気のよい場所以外では本機を運転しないこと。
アタッチメントに過負荷を掛けないでください。また、車両総重量(GVW)の範囲内で使用してください。
重い荷を搬送している時は、ブレーキと旋回に十分注意してください。
所定重量を超えて積載すると、車両の安定性が損なわれます。定格重量以上に積載しないでください。
液体タンクなど、車両に固定するのが難しいものを搭載している時はハンドリング、ブレーキング、車両の安定性に影響が出やすくなります。車体に固定できない資材を搬送している時は、ハンドル操作とブレーキ操作に注意してください。
不整地、ラフ、凹凸のある場所、縁石の近く、穴の近くなど路面が一定でない場所では必ず減速してください。また、そのような場所を走行する場合には、積荷を減らしてください。車体が揺れると重心が移動し、運転が不安定になります。
エンジンを掛ける前に、トランスミッションがニュートラルであること、駐車ブレーキが掛かっていることを確認し、運転席に着席してください。
運転中は必ず全員が着席し、シートベルトを着用してください。可能な限り両手でハンドルを握り、助手席の人は必ず手すりを握ってください。また、手足を車外に出さないようししてください。
走行中の車両への飛び乗りや走行中の飛び降りはしないでください。
運転は良好な視界のもとで行ってください。隠れた穴、わだち、盛り上がり、石などの見えない障害に警戒を怠らないでください。不整地では機体が転倒する可能性があります。深い芝生に隠れて障害物が見えないことがあります。見通しの悪い曲がり角や、茂み、立ち木などの障害物の近くでは安全に十分注意してください。
頭上の危険物に注意し、低く垂れ下がった木の枝、門、歩道橋などの下を通り抜けるときは安全を必ず確認してください。
バックするときには、足元と後方の安全に十分な注意を払ってください。
この車両で公道上を走行する場合には、各地域の法令などに従い、また、ヘッドライド、方向指示器、低速走行車両表示など、定められたアクセサリを必ず装備してください。
万一、機体に異常な振動を感じたら、直ちに運転を中止し、エンジンを止めてキーを抜き、本機の全ての動作が停止するのを待ち、それから点検にかかってください。破損部は必ず修理・交換してから運転するようにしてください。
路面がぬれているときは、車両の停止距離が長くなります。
エンジン回転中や停止直後は、エンジン本体、トランスミッション、アクスル、排気管、ディーゼル微粒子フィルタ、油圧機器などに触れると火傷の危険がありますから手を触れないでください。
ぬかるみにはまったマシンを脱出させる際には安全に万全の注意を払ってください。
チェーンやケーブルは使用前に必ず点検してください。チェーンやケーブルや牽引バーが破損すると大事故になります。
ぬかるみからマシンを脱出させる際には牽引バーと牽引車両で行ってください。
エンジンの掛かっているマシンからは離れないでください。
運転位置を離れる前に:
平らな場所に駐車する。
駐車ブレーキを掛ける。
荷台、ローダ、アタッチメントなどはすべてを降下させる。
シフトレバーをニュートラル位置にする。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
落雷の危険がある時には運転しないでください。
アタッチメントの駆動軸には手足や衣服を近づけないでください。
弊社(Toro® カンパニー)が認めた以外のアクセサリを使用しないでください。
必ずシートベルトを着用し、緊急時にはシートベルトを迅速に外せるよう練習しておいてください。
運転手も助手席の人も常時シートベルトを締めてください。
POPSは機体から外さないでください。
頭上の障害物に注意し、これらに衝突しないように注意してください。
ROPS は定期的に点検し、常に安全な状態に維持してください。
ROPS が壊れているマシンを使用しないでください。RPOS を修理したり改造したりしないでください。
ROPS(横転保護バー)はマシンと一体で使用する重要な安全装置です。
斜面はスリップや転倒などを起こしやすく、これらは重大な人身事故につながります。
各斜面の実地調査を行い、乗り入れて良い斜面、乗り入れてはいけない斜面を決めておくようにしましょう。この調査においては、常識を十分に働かせてください。
斜面での作業に自信が持てない時は、作業を行わないでください。
斜面では動作も運転操作もゆっくりと行うことが原則です。走行速度や走行方向を突然変えないでください。
ぬれた場所での運転は避けてください。走行できなくなる可能性があります。タイヤが走行力を維持していても転倒する場合があります。
坂を登りきれないと感じた時は、ゆっくりとブレーキを踏み、バックで、まっすぐに ゆっくりと下がってください。
斜面での旋回は危険です。斜面で旋回しなければいけないときは、十分に減速し、慎重に操作してください。
斜面では積荷やアタッチメントが車両の安定に大きく影響します。
斜面では積荷を軽くし、走行速度を落としてください。
資材を積む場合には、荷崩れを起こさないようにしっかりと固定してください。
荷崩れしやすいもの(液体、石、砂など)は十分に注意してください。
斜面での発進・停止・旋回は避けてください。特に荷を積んでいる場合はこの注意を守ってください。
下り坂では平地に比べて停止に長い距離が必要になります。
斜面で停止しなければならない場合には、転倒の危険を避けるために急停止や急な速度変更をしないでください。
バックで斜面を下っているときに急ブレーキを掛けないでください。後方に転倒する危険があります。
段差や溝、大きく盛り上がった場所の近くなどで運転しないでください。万一車輪が段差や溝に落ちたり、地面が崩れたりすると、機体が瞬時に転倒し、非常に危険です。
荷台に荷物を積んで運転するときや、トレーラなどの牽引を行う場合、またこれらを同時に行う場合には、定格総積載重量(GWV)を守ってください;仕様を参照。
また、荷物は均等に積んで、車両の安定性を確保してください。
ダンプする時には、後方に人がいないことを確認してください。
斜面を横切るように駐車した状態では、ダンプ操作をしないでください。重心の急変により車両が転倒する危険があります。
Important: エンジンの押しがけや引きがけをしないでください。この機械で、エンジンの押しがけや引きがけはできません。しようとするとパワートレインを破損する可能性があります。
運転席に座り、駐車ブレーキが掛かっているのを確認する。
PTOを切る。
シフトレバーをニュートラル位置にする。
補助油圧レバーが中央位置にあることを確認する。
アクセルから足を離したままの状態で、
キーを差し込んで START 位置に回してエンジンを始動する。
Note: 始動したらキーから手を放す。
駐車ブレーキを解除する。
ギアシフトレバーを希望位置(前進または後退)に入れる。
アクセルペダルを踏み込んで希望の速度まで加速する。
Note: 長時間にわたってエンジンをアイドリングさせないでください。
停止する時は、アクセルペダルから足を放し、ブレーキペダルをゆっくり踏み込んでください。ブレーキペダルを強く踏み込むほど車両は急速に停止します。
Important: 全負荷で運転した直後にエンジンを停止する場合は、2 分間ほどアイドリングしてください。こうすることにより、エンジン停止前にターボチャージャの温度を下げることができます。これを怠るとターボチャージャに問題が発生する場合があります。
シフトレバーをニュートラル位置にする。
キーを OFF 位置に回す。
駐車ブレーキを掛ける。
Note: エンジンを停止させると自動的に駐車ブレーキが掛かります。
始動スイッチからキーを抜き取る。
始動スイッチにキーをつけたままにしておくと、誰でもいつでもエンジンを始動させることができ、危険である。
トラクションユニットから離れるときは、キー抜き取ること。
荷台に積み込む時は、荷重が均等になるように分散させてください。
荷物が荷台からはみ出る場合には特に注意を払ってください。
また、重心が偏っていて荷台の中心に重心がこない物を運ぶ場合には特に注意が必要。
なるべくバランス良く積み、ずれないように配慮してください。
テールゲートを開けるには、荷台のラッチを車両の中心側へ引きます(図 32)。テールゲートを降ろして荷台に引き入れたり、ロックシャフトアームで支えたりできます。荷台にテールゲートを降ろす時に、ラッチをリテーナスロットに入れると、ラッチを荷台の内側に向けてロックすることができます。
標準荷台はボルトとナットでシャーシに固定されています(図 33)。ボルト・ナットで取り外し・取り付けを行ってください。
標準荷台は一人では持てない重さです。
着脱作業には吊り上げ装置(ホイストなど)を使用してください。
Note: 運転モードを変更するにはマシンが完全に停車していることが必要です。
Important: インチモードや設定モードにしたままで車両を放置すると、DPF(ディーゼル粒子補足フィルタ)の自動再生が行われません。その結果、DPF が目詰まりを起こして駐車再生が必要になる可能性があります。
運転モードセレクタは、マシンの運転ステータスの変更とアタッチメントのセットアップに使用します。以下のモードがあります。
アタッチメントを選択したり、アタッチメントを取り付けて作業現場へ移動する時に使用するモードです。アタッチメントモードにアクセスするには、セレクタを 位置に回します(図 34)。
Note: アウトクロスに取り付けられているアタッチメントを交換する時に PIN 番号の入力を求められる場合があります。
Note: アタッチメントモードでのマシンの運転は、 PTO スイッチが OFF にされ無効化位置にあり、かつ補助油圧レバーがニュートラル位置にある時には、オート Low モードでの運転と同じになります。
オートマの乗用車と同じような感覚で運転したい時のモードです。走行速度は速いですが、牽引力などは小さくなります。現場への行き帰り、人員の移動、軽量の荷物の運搬などに便利です。
High 乗用車モードにアクセスするには、セレクタを 位置に回します(図 35)。
オートマの乗用車と同じような感覚で運転したい時のモードです。走行速度は遅くなりますが、牽引力や登坂力は大きくなります。重い荷物の運搬やトレーラの牽引に便利です。
Low 乗用車モードにアクセスするには、セレクタを 位置に回します(図 36)。
Note: インチモードの設定は、オプションのキットで行います。詳細は弊社代理店にお尋ねください。
インチモードはアタッチメントの着脱に便利な機能です。インチモードにアクセスするには、セレクタを 位置に回します(図 37)。
インチモードでアタッチメントの着脱作業を行う時は、有線リモコンで車両の前進後退と 3 点ヒッチの昇降をコントロールするのが便利です。PTO の接続も可能です。
マシンの設定、整備の詳細、基本的な情報を確認するなどの場合に使用します。アタッチメントの動作パラメータの調整もこのモードで行います。
アタッチメントを取り付けてその構成を設定することもできます。このモードでは、アクセルを踏んで機体をゆっくり前進後退させる場合でもエンジンは低速アイドル状態を維持します。PTO スイッチを引き出す(ON)と、PTO が作動(現在の PTO 設定に無関係に)し、パドルで 3 点ヒッチの昇降を行うことができます。
セットアップモードにアクセスするには、セレクタを 位置に回します(図 38)。
セットアップモードで可能なこと:
エンジンを超低速で回転させた状態で車両を超低速で移動させることができる。
現在の設定範囲を超えて 3 点ヒッチの昇降を行うことができる。
安全な角度に設定されている PTO 駆動ラインを、PTO スイッチで、超低速のエンジン速度で回転させることができる。
ローダの概要については図 39を参照してください。
作業に必要なアタッチメントを決める。
アタッチメントをマシンに確実に取り付ける。
森林地帯では使用しない。
ローダ運転時には常に十分な注意を払う。運転中は運転操作に集中してください;注意散漫は事故の大きな原因となります。
ローダのジョイスティックは絶対に急激な操作をしない。落ち着いて操作する。
頭上の電線を避ける。頭上の安全(電線、木の枝、門など)に注意し、これらに機械や頭をぶつけないように十分注意してください。
掘削する時は、地中に埋設されているケーブル、ガス管、水道管などをあらかじめ調べておく。
物資の運搬時は、低速で走行する。不整地を高速で運転すると資材をこぼす可能性がある。
搬送中にバケット内やアタッチメント内部で暴れるようなものは運ばない。
積荷が出来るだけ地表面に近くなるようにして運搬する。
ローダなどのアタッチメントに人を乗せない。
上昇位置にあるローダが突然降下することがあり得る。ローダ使用後は、ローダアームを地表面まで降下させておく。
油圧カップラの接続は、油圧回路内部の圧力を解放してから行う。
車両からのローダの取り外しや保管は、平らな面の上で行う。
ローダ使用後は、平らな場所に駐車し、ローダーアームを地表面まで降下させ、駐車ブレーキを掛け、エンジンを停止する。
車両のどこかが電線や電気ケーブルに触れている場合には、運転席から離れない。
上昇させたローダに人を近づけない。
外れたローダが落下すると重大な人身事故になる。
ローダの取り外しは硬くて平らな面の上で行うこと。
外したローダの周囲に人を近づけないこと。
エンジンを掛ける。
バケットをわずかに前方に倒して各ローダアームのラッチに掛かっている力を抜いてから、ローダアタッチメントを地表面に降ろす(図 44)。
各ローダアームのラッチのロックを押し下げ、ローダアームと車両とのロック状態を解除する(図 45)。
ローダのジョイスティックでアームを上昇させてフレームマウントから外す(図 46)。
駐車ブレーキを掛け、エンジンを止める。
ローダ用ジョイスティックを左右に動かし、次に後ろに動かし、そのあとニュートラルに戻す; これで油圧カプラに掛かっている圧力が解放される(図 47)。
油圧カップラの取り外しは以下の手順で行う(図 48):
オスのバルクヘッドのところでバルクヘッドを後退させて、オスのカップラを外す。
メスのバルクヘッドのスリーブを引き出して、バルクヘッドからメスのカップラを外す。
各カップラとバルクヘッドに保護キャップを取り付ける。
Important: 各カップラとバルクヘッドに汚れがある場合はきれいに除去してください。
ホースをホース格納プレートに収納する(図 49)。
エンジンを始動し、駐車ブレーキを解除してゆっくりとローダアームから離れる。
バラストボックスを取り外す;後部 3 点ヒッチ式アタッチメントの取り外しを参照。
外れたローダが落下すると重大な人身事故になる。
ローダの取り外しは硬くて平らな面の上で行うこと。
外れているローダの周囲に人を近づけないこと。
バラストボックスを取り付ける;後部 3 点ヒッチ式アタッチメントの取り付けを参照。
エンジンを始動して、ゆっくりとローダアームに接近する(図 50)。
Note: ローダアームの左右の真ん中にマシンを入れること。
停車し、エンジンを停止させ、駐車ブレーキを掛ける。
ローダ用ジョイスティックを左右に動かし、次に後ろに動かし、そのあとニュートラルに戻す; これで油圧カプラに掛かっている圧力が解放される(図 51)。
油圧カップラの取り付けは以下の手順で行う(図 52):
各カップラとバルクヘッドについている保護キャップを外す。
オスメスそれぞれのカップラを確認する。それぞれにケーブルタイが取り付けられており、対応するケーブルタイが付いている上部バルクヘッドに接続するのが正しい取り付けである。
オスのバルクヘッドのところでバルクヘッドを後退させて、オスのカップラをバルクヘッドに押し込んでを取り付ける。
メスのバルクヘッドのスリーブを後退させて、バルクヘッドにメスのカップラを押し込んで取り付ける。
Important: 各カップラとバルクヘッドに汚れがある場合はきれいに除去してください。
エンジンを始動し、ローダのジョイスティックを操作してアームをフレームマウントに入れる(図 53)。
各ローダアームのラッチを降ろしてアームをロックし、ラッチのロックを掛ける(図 54)。
Important: アタッチメントによって機体全体の安定性や運転特性が変わることがありますので注意してください。
Important: アタッチメントを取り付ける前に、取り付けプレートが汚れていないこと、ピンがスムーズに回ることを確認してください。ピンが回りにくい場合はグリスを塗ってください。
アタッチメントを平らな場所に置く;後方にトラクションユニットのスペースを確保しておくこと。
クイックアタッチレバーを外側に回してクイックアタッチピンを立てる。
エンジンを掛ける。
アタッチメント取り付けプレートを前に倒す。
取り付けプレートをアタッチメント受けプレートの上側にセットする(図 55)。
取り付けプレートを後ろに倒しながら、アームを上げる。
Important: アタッチメントが地面から完全に離れるまで上げ、取り付けプレートを後ろ一杯に傾ける。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
クイックアタッチレバーを車両中央側に倒す;クイック取り付けピンをアタッチメント取り付けプレートに完全に通す(図 56)。
クイックアタッチピンをアタッチメント取り付けプレートに確実に通しておかないと、アタッチメントがトラクションユニットから外れ落ち、人身事故となる危険がある。
ピンが確実にはまっていることを確認すること。
平らな場所に駐車する。
アタッチメントを地表面まで降下させる。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
クイック取り付けピンを外側に回して解除する。
アタッチメントに油圧を使っている場合は、ローダ用ジョイスティックをまず前に、それから後に動かし、最後にニュートラルに入れると油圧カプラに掛かっている圧力が解放される。
アタッチメントに油圧を使っている場合は、カラーをずらして油圧カプラの上に戻し、カラーをカプラから外す。
Important: ホース内部に異物を入れないために、収納時にはアタッチメントのホース同士を接続しておいてください。
マシンの油圧カプラに保護カバーをかぶせる。
エンジンを掛け、取り付けプレートを前に倒し、マシンを後退させてアタッチメントから離す。
Note: 図 57は、運転位置からローダのジョイスティックを操作する場合を示しています。
アタッチメントを前方に巻くときは、レバーをゆっくり右に動かす。
アタッチメントを後方に巻くときは、レバーをゆっくり左に動かす。
ローダーアームを下げるときは、レバーをゆっくり前に押す。
ローダーアームを上げるときは、レバーをゆっくり後に引く。
アタッチメントをフロート状態にするには、レバーを前方向に一杯まで押す。
Note: フロート状態では、アタッチメントは地表面を引きずられる状態となります。
ジョイスティックを中間位置(例えば左前)に動かすとローダーアームとアタッチメントがそれぞれ同時に動きます。
ローダを使用する時、レベル表示器(図 58)で、自分からローダまでの距離を知ることができます。他のアタッチメントを使用する時には表示器をそれらに合わせて調整することができます。
手順については図 60を参照してください。
バケットを地表面に対して水平にする。
前進してバケットを資材の山に突き刺す。
シフトレバーを後退位置にする。
ジョイスティックでアームを上昇・バケットをすくい上げながら後退する。
ダンプするには、ジョイスティックを右に倒します。
ダンプできたら車両を後退させ、ジョイスティックを左上に倒してアーム下降・バケットもとに戻します。
Note: アタッチメントのパラメータ追加や編集についてはソフトウェアガイドを参照してください。
他社のアタッチメントを使用したことによる事故については弊社は一切責任を負いかねます。そのような場合の責任はすべてユーザーが負うことになります。
アタッチメント(インプレメント)を取り付けたら、必ず毎回、3 点ヒッチの動きを確認してください。ホースやアタッチメントが 3 点ヒッチの動作を妨げないことを確認してください。
Important: PTO シャフトの位置が高すぎたり低すぎたりした状態でアタッチメントを駆動すると PTO シャフトを損傷します。PTO シャフトの操作については、各アタッチメントのオペレーターズマニュアルを参照してください。
アタッチメントによって機体全体の安定性や運転特性が変わることがありますので注意してください。
アタッチメントの可動部に手足を近づけないよう注意してください。
トラクションユニットやアタッチメントには、挟み込まれる恐れのある部位にマークがあります; マークの位置を確認し、その近辺には手足を近づけないようにしてください。
アタッチメントを使用する前にアタッチメントのオペレーターズマニュアルをよく読んでください。
Important: PTO シャフトの長さが不適切だとマシンやアタッチメントの損傷や人身事故につながる危険があります。
回転中の駆動シャフトに巻き込まれると死亡事故を含む重大な人身事故となります。
回転部には手足を近づけないよう注意してください。
全てのガードを正しく取り付け、全ての回転シールドが自由に回転できるようにして使用してください。
調整や整備を行う時は、必ずエンジンを停止し、キーを抜き取り、可動部が完全に停止するのを待ち、駆動シャフトの回転が完全に停止したことを確認してください。
アタッチメントの牽引を行う前に、その牽引作業に使用する最高走行速度を決めてください;アタッチメントのオペレーターズマニュアルを参照。
ブレーキのないアタッチメント:
オート Low モードで牽引します; Low 乗用車モードを参照。
牽引速度は 13 km/h 以下としてください。
満載状態のアタッチメントやトレーラの重量が 1.5 t 未満であることを確認してください。
ブレーキのあるアタッチメント:
オート Low モードで牽引します; Low 乗用車モードを参照。
牽引速度は 13 km/h 以下としてください。
満載状態のアタッチメントやトレーラの重量が 7.25 t 未満であることを確認してください。
ブレーキコントローラを、走行ペダルやブレーキペダルよりも高い位置に取り付ける(図 61)。ブレーキ能力がアタッチメントの負荷に最も合うようにコントローラを調整する。
この車両は、自重よりも重量の大きいアタッチメントを牽引することができます。
ただし、積荷であれ牽引であれ、過積載にならないように注意してください。過積載では車両の性能が十分発揮できないばかりか、ブレーキ、車軸、油圧トランスミッション、エンジン、ステアリング、ボディ、タイヤ等を破損する場合もあります。
Important: 駆動系統の保護のためローレンジで運転してください。
DPF はエンジンの排気から煤(すす)を除去するものです。
DPF はエンジンの排気の高温と触媒を利用して再生され、すすを完全燃焼させて灰にします。
DPF に煤がたまらないようにするには、以下のような注意が必要です:
DPF の自動再生を助けるために、可能な時はいつでもエンジンをフルスロットルで運転する。
Important: インチモードや設定モード(エンジン回転数が低い状態)で車両を放置すると、DPF の自動再生が行われなくなります。 その結果、DPF が目詰まりを起こして駐車再生が必要になる可能性があります。
適切なエンジンオイルを使用する。
エンジンはできるだけアイドリングさせない。
超低イオウ軽油以外の燃料は使用しない。
つねに DPF のことを頭に入れて機械の操作や保守整備を行ってください。エンジンに負荷がかかった状態であれば、通常は DPF の再生に必要な高温の排気となります。
Important: エンジンを低速で回している時間が長いと、DPF にすすがたまります。アイドリングや低速回転での使用をできるだけ短くしましょう。
DPF 再生中の排気は高温(およそ 600°C)になる。高温の排気は人体に悪影響を及ぼす恐れがある。
締め切った場所でエンジンを運転しないこと。
排気系統の周囲に可燃物を放置しないこと。
高音の排気で周囲を汚損しないように注意すること。
高温になっている排気系統各部に触れないこと。
排気管の近くに立たないこと。
アイコン | アイコンの意味 |
• 駐車再生またはリカバリ再生アイコン:再生が必要 | |
• 直ちに再生を行ってください | |
• 再生を了解しました | |
• 再生実行中。排気温度上昇しています | |
• 再生中断が選択されました | |
• NOx 制御システムの不具合;整備が必要 |
再生の種類 | DPF 再生の条件 | DPF 再生動作の内容 |
---|---|---|
リセット | 100 運転時間ごとに実行されます。 | • インフォセンターに排気高温アイコン が表示された場合には、再生が進行中。 |
通常使用中に、フィルタ内部のすすの蓄積が所定量を超えた場合にも実行されます。 | ||
• リセット再生中は、フィルタの再生を確実に行うためにエンジン制御コンピュータがエンジンを高速回転させます。 | ||
• リセット再生中は、エンジンを止めたりインチモードや設定モードを利用したりしないでください。 |
再生の種類 | DPF 再生の条件 | DPF 再生動作の内容 |
---|---|---|
駐車再生 | 通常運転中に行われる DPF の自動再生が十分でないと判断された時に実行されます。 | • リセットスタンバイ/駐車再生またはリカバリ再生アイコン またはが表示された場合。 |
オペレータが駐車再生を実施した場合にも実行されます。 | ||
再生中止が行われて DPF の自動再生が行われなくなった場合にも実行される可能性があります。 | • リカバリ再生が必要にならないように、できるだけ早く停車再生を行う。 | |
不適切な燃料やエンジンオイルを使用した場合にも必要になる。 | • 駐車再生に要する時間は 30-60 分間。 | |
• 燃料タンク内の燃料残量が 1/2 以上であることを確認して行う。 | ||
• 駐車再生は、駐車して行うことが必要。 | ||
リカバリ | 駐車再生の要求が無視されたために DPF の詰まりが極限に達した場合に実行されます。 | • リセットスタンバイ/駐車再生またはリカバリ再生アイコン が表示された場合に必要です。 |
• 駐車再生に要する時間は 3 時間。 | ||
• 燃料タンク内の燃料残量が ½ 以上であることを確認して行う。 | ||
• この再生は、駐車して行うことが必要。 |
どのモードからでも、まず整備(Service)メニューへ入り、そこから REGENERATION(再生) を選ぶ。
必要な再生機能を選択する。
再生(DPF Regeneration)メニューからスクロールして LAST REGEN(最近の再生)メニューに入る。
LAST REGEN を選択。
LAST REGEN で、最後の再生(リセット、駐車、リカバリ)後に何時間エンジンを使用したかを確認する。
前画面アイコンを選択して DPF 再生画面へ戻る。
リセット再生では、エンジンからの排気温度が高くなります。立ち木の周囲、背の高い草地、植込みの内部など、排気が高温になると問題が発生しやすい場所を刈り込む時には再生禁止 INHIBIT REGEN 設定を行っておくことができます。
Note: 締め切った室内で整備作業を行う場合には、必ず INHIBIT REGEN に設定しておきます。
Note: リセット再生が必要な状態になったのに、リセット再生を「しない」に設定した状態になっている場合、15 分ごとにインフォセンター上にアドバイスが表示されます。
Important: エンジンを一度停止すると、エンジン再起動時には、再生禁止設定は解除されて OFF になります。
再生(DPF Regeneration)メニューからスクロールして INHIBIT REGEN(再生禁止)メニューに入る。
INHIBIT REGEN を選択。
再生禁止設定を OFF から ON に変更する。
再生に必要な量の燃料が燃料タンクにあることを確認する:
駐車再生:燃料タンク内の燃料残量が 1/4 以上であることを確認する。
リカバリ再生:燃料タンク内の燃料残量が 1/2 以上であることを確認する。
マシンを可燃物のない屋外に移動させる。
平らな場所に駐車する。
シフトレバーがニュートラル位置にセットされていることを確認する。
PTO を解除し、全部のアタッチメントを下降させる。
駐車ブレーキを掛ける。
スロットルを低速アイドル位置にセットする。
運転モードセレクタを H または L 位置にする。
エアコンが OFF であることを確認する。
駐車再生が要求された場合には、インフォセンターに表示される手順に従ってください。
Important: エンジンの速度設定を上げたり、駐車ブレーキを解除したりすると、DPF 再生はキャンセルされます。
再生(DPF Regeneration)メニューからスクロールして PARKED REGEN(駐車再生)またはRECOVERY REGEN(リカバリ再生)に入る。
PARKED REGEN または RECOVERY REGEN を選択。
Note: リカバリ再生を開始するには正しい PIN コードを入力する必要があります。
燃料レベル確認 VERIFY FUEL LEVEL 画面で、燃料タンクの残量が ¼ 以上(駐車再生の場合)または ½ 以上(リカバリ再生の場合)あることを確認し、燃料残量に問題がなければ次画面アイコンを押して続行する。
駐車再生またはリカバリ再生画面で次画面アイコンを押して再生を開始する。
チェックリスト(DPF checklist)画面で、駐車ブレーキが掛かっていること、エンジン速度が低速アイドルセットされていることを確認し、次画面アイコンを押して操作を続行する。
INITIATE DPF REGEN(DPF 再生開始)へ来たら、次画面アイコンを選択して続行。
インフォセンターの画面に、INITIATING DPF REGEN(再生開始中)と表示される。
Note: キャンセルが必要になった場合は、キャンセルアイコンを押す。
インフォセンターの画面には、終了までの時間が表示される。
インフォセンターはホーム画面になり、再生受け付け済みアイコンが表示される。
Note: DPF 再生中は、インフォセンターに高温排気アイコンが表示されます。
駐車再生やリカバリ再生が終了すると、インフォセンターにアトバイスが表示される。どのボタンでも押せばホーム画面に戻る。
Note: 再生に失敗した場合には、アドバイスに従って、まずどのキーでも良いから押してホーム画面へ戻る。
実行中の駐車再生やリカバリ再生をキャンセルするには、PARKED REGEN CANCEL または RECOVERY REGEN CANCEL を実行します。
再生(DPF Regeneration)メニューからスクロールして PARKED REGEN(駐車再生)またはRECOVERY REGEN(リカバリ再生)に入る。
次画面アイコンを押して駐車再生を中止またはリカバリ再生を中止する。
運転位置を離れる前に:
平らな場所に駐車する。
シフトレバーをニュートラル位置にする。
駐車ブレーキを掛ける。
すべてのアタッチメントを降下させる。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
閉めきった場所に本機を保管する場合は、エンジンが十分冷えていることを確認してください。
裸火、火花、種火があるような場所にはマシンを格納保管しないでください。
マシン各部が良好な状態にあり、ボルトナット類が十分にしまっているか常に点検してください。
必要に応じてシートベルトの清掃と整備を行ってください。
摩耗、破損したり読めなくなったステッカーは交換してください。
不適切な降り方をすると怪我をします。
必ずハンドルとステップを使って降りてください。怪我を防止するために、3 点を確保(片手をハンドルに、両足はステップに)してください。
図 62のように降りてください。
Note: 油圧マニホルドの隣に六角レンチ(6 mm)が備え付けられています(図 63)。このレンチで以下の操作を行ってください。
マシンを牽引移動することが必要になった場合には、ダンデムピストンポンプ(走行ポンプ)をバイパスして油圧オイルをバイパスさせると共に、油圧ブレーキを手動で加圧してブレーキを解除することが必要になります。牽引は ごく短い距離とし、時速 3.2 km/h 以下の速度で行ってください。 長い距離を移動しなければならない場合は、トレーラで搬送してください。
Important: 無理に長い距離を牽引するとピストンポンプに重大な障害が発生します。
Important: プラグをバイパス位置にセットしたままでエンジンを始動しないでください。
機体が動かないようにタイヤに輪止めを掛ける。
コントロールコンソール右側のアクセスパネルを外す(図 63)。
六角レンチ(6 mm)をプラグアセンブリに差し込んで最後まで右回しすると、プランジャがバイパス位置にセットされる;図 64を参照。この作業を全部のプラグアセンブリ(4 個)について行う。
ブレーキを解除する:手動バルブを引き上げ、その状態で手動ポンプを操作する。
抵抗が感じられるまでポンプ操作を続ける。油圧が十分に高くなると、手動バルブが上昇状態となりブレーキが解除される。
タイヤに掛けていた輪止めを外して牽引を行う。
牽引が終了したら、エンジンを始動する前に六角レンチ()をプラグアセンブリに差し込んでプランジャを左まわしに止まるまで回転させる。この作業を全部のプラグアセンブリ(4 個)について行う。
手動バルブを押しコンソールで駐車ブレーキを掛ける。
アクセスパネルを取り付ける。
格納保管中やトレーラで輸送中は、キーを抜き取っておいてください。
マシンとアタッチメントに十分な大きさのトラックやトレーラを使用してください。
トレーラやトラックに芝刈り機を積み降ろすときには安全に十分注意してください。
マシンをトレーラやトラックに積み込む際には、機体と同じ幅のある歩み板を使用してください。
マシンはロープがけポイント(図 65)を使て確実に固定してください。
Important: ロープ掛けポイントでの吊り上げは行わないでください。吊り上げの要領は車体をジャッキで持ち上げる場合を参照してください。
トレーラやトラックは、法令で定められた灯火類やマークが完備しているものを使用してください。
ロープ掛けや積荷固定についてはそれぞれの地域の法令などを順守してください。
公道上を走行する場合には、適切な方向指示器、反射器、表示、低速車表示などが定められており、これらを遵守しないと危険である。
公道を走行する場合には、適切な装備を行うこと。
調整、清掃、修理、車両を離れる前に以下を行ってください:
可能な限り、エンジンを回転させながらの整備はしないでください。可動部に近づかないでください。
必要に応じ、ジャッキスタンドなどで機体を確実に支えてください。
機器類を取り外すとき、スプリングなどの力が掛かっている場合があります。取り外しには十分注意してください。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用開始後最初の 1 時間 |
|
使用開始後最初の 10 時間 |
|
使用開始後最初の 100 時間 |
|
使用開始後最初の 150 時間 |
|
使用開始後最初の 200 時間 |
|
使用開始後最初の 250 時間 |
|
使用開始後最初の 1000 時間 |
|
使用するごとまたは毎日 |
|
50運転時間ごと |
|
100運転時間ごと |
|
300運転時間ごと |
|
400運転時間ごと |
|
500運転時間ごと |
|
800運転時間ごと |
|
1000運転時間ごと |
|
1500運転時間ごと |
|
2年ごと |
|
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点検項目 | 第 週 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
インタロックの動作を点検する。 | |||||||
ブレーキの動作 | |||||||
エンジンオイルの量を点検する。 | |||||||
冷却系統の液量を点検する。 | |||||||
燃料系統からの水抜きをする。 | |||||||
エアフィルタ、ダストカップ、バープバルブを点検する。 | |||||||
エンジンから異常音がないか点検する。1 | |||||||
ラジエターと油圧オイルクーラのスクリーンを点検し、たまっているごみは圧縮空気で除去する。 | |||||||
運転操作時に異常音がないか点検する。 | |||||||
油圧オイルの量を点検する。 | |||||||
油圧ホースの磨耗損傷状態を点検する。 | |||||||
オイル漏れがないか点検する。 | |||||||
燃料残量を確認する。 | |||||||
タイヤ空気圧を点検する。 | |||||||
計器類の動作を点検する。 | |||||||
全部のグリスアップポイントにグリスを入れる。1 | |||||||
塗装傷のタッチアップを行う。 | |||||||
マシンを洗浄する。 | |||||||
1 車体を水洗いしたあとは整備間隔に関係なく直ちにグリスアップする。 |
点検担当者名: | ||
内容 | 日付 | 記事 |
機械式や油圧式のジャッキが外れると重大な人身事故が発生する。
機体をジャッキアップしたら、ジャッキスタンドで支える。
マシンを浮かす作業は機械式または油圧式のジャッキ以外では行わない。
マシンが動かないように、後輪 2 つともに輪止めを掛ける。
機体前側のジャッキアップポイントにジャッキを確実にセットする。
マシン前側を浮かせたら、適切なジャッキスタンドを入れて機体を支える。
マシンが動かないように、前輪 2 つともに輪止めを掛ける。
機体後側のジャッキアップポイントにジャッキを確実にセットする。
マシン後側を浮かせたら、適切なジャッキスタンドを入れて機体を支える。
整備間隔 | 整備手順 |
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50運転時間ごと |
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定期的に、全部の潤滑個所にNo.2汎用リチウム系グリスを注入します。
Important: 機体を水洗いしたときは直ちにグリスアップしてください。
グリスアップ箇所は以下の通りです:
上下のキングピン(8 本)
外側タイロッド(4 ヶ所)
前アクスルのピボット(2 ヶ所)
PTO の駆動シャフト(1 ヶ所)
ロックシャフトのチューブ(1 ヶ所)
3 点ヒッチの昇降シリンダ(2 ヶ所)
グリスアップ箇所は以下の通りです:
昇降シリンダ(4 ヶ所)
アタッチメント用シリンダ(4 ヶ所)
ローダーアーム(2 ヶ所)
取り付けプレートのブッシュ(4 ヶ所)
アタッチメントのカップラ(2 ヶ所)
DPF 再生を「禁止」に設定する;再生禁止の設定を参照。
エンジンオイルの点検や補充は、エンジンを止めキーを抜き取った状態で行ってください。
オイルのタイプ:以下の条件を満たす、低灰分の高品質エンジンオイルを使用してください:
API 規格: CJ-4 またはそれ以上
ACEA 規格: E6
JASO 規格:DH-2
Important: API CJ-4 以上、ACEA E6 または JASO DH-2 のオイルを使用しないと DPF が詰まってエンジンを破損します。
エンジンオイルの容量: 約 5.7 リットル(フィルタ含む)。
粘度:以下の粘度のエンジンオイルを使用してください:
推奨オイル:SAE 15W-40(-18℃ 以上(0°F))
他に使用可能なオイル:SAE 10W-30 または 5W-30(全温度帯)
Toro のプレミアムエンジンオイル(15W-40 または 10W-30)を代理店にてお求めいただくことができます。パーツカタログでパーツ番号をご確認ください。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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エンジンにはオイルを入れて出荷していますが、初回運転の前後に必ずエンジンオイルの量を確認してください。
オイル量の点検はフードを開けずに行えます;マシン右側のエンジンシールド(図 77)にあるディップスティックを引き抜いて点検してください。エンジンオイルを入れる場合にはフードを開ける必要があります;フードを上げるを参照。
Important: エンジンオイルの量は毎日点検してください。油量がディップスティックの FULL マークより上にある場合は、オイルが燃料で薄められている可能性があります。油量がFULL マークより上にある場合は、エンジンオイルを交換してください。
エンジンオイルの点検は、毎日始動前のエンジンの冷えている時に行うのがベストです。既にエンジンを始動してしまった場合には、一旦エンジンを停止し、オイルが戻ってくるまで約 10 分間程度待ってください。油量がディップスティックのADDマークにある場合は、FULLマークまで補給してください。入れすぎないように注意してください。
Important: エンジンオイルの量がディップスティックの上限マークと下限マークの間にあるように管理してください。多すぎても少なすぎてもエンジンに悪影響が出ます。
エンジンオイルの量を点検する;図 78を参照。
Note: オイルの種類を変える時は、継ぎ足さず、古いオイルを全部抜いてください。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用開始後最初の 250 時間 |
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300運転時間ごと |
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400運転時間ごと |
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500運転時間ごと |
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エンジンを始動し、5 分間のウオームアップを行う。
平らな場所に駐車し、エンジンを停止し、キーを抜き取り、可動部が完全に停止したのを確認する。
エンジンオイルとフィルタを交換する(図 79)。
クランクケースにオイルを入れる。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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50運転時間ごと |
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400運転時間ごと |
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エアクリーナ本体にリーク原因となる傷がないか点検してください。フィルタボディが破損している場合には交換してください。吸気部に、リーク、破損、ホースのゆるみなどを点検してください。
エアクリーナの整備はインジケータ(図 80)が赤色になってから行ってください。早めに整備を行っても意味がありません。むしろフィルタを外したときにエンジン内部に異物を入れてしまう危険が大きくなります。
Important: カバーがボディに隙間なく密着していることを確認してください。
整備間隔 | 整備手順 |
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800運転時間ごと |
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燃料系統が汚染された時やマシンを長期にわたって格納する場合にも、燃料タンクの内部を清掃してください。タンクの清掃にはきれいな燃料を使用してください。
整備間隔 | 整備手順 |
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400運転時間ごと |
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燃料ラインの劣化・破損状況やゆるみが出ていないか点検を行ってください。
マシンの整備や修理を行う前に、バッテリーの接続を外してください。バッテリーの接続を外すときにはマイナスケーブルを先に外し、次にプラスケーブルを外してください。接続するときにはプラスを先に接続し、次にマイナスを接続してください。
バッテリーの充電は、火花や火気のない換気の良い場所で行ってください。バッテリーと充電器の接続や切り離しを行うときは、充電器をコンセントから抜いておいてください。また、安全な服装を心がけ、工具は確実に絶縁されたものを使ってください。
バッテリーは、機体左側のサイドカバーの下にあります。バッテリーへアクセスするには、カバーをシャーシに止めているノブとワッシャを外します(図 86)。
バッテリーの端子に金属製品や車体の金属部分が触れるとショートを起こして火花が発生する。それによって水素ガスが爆発を起こし人身事故に至る恐れがある。
バッテリーの取り外しや取り付けを行うときには、端子と金属を接触させないように注意する。
バッテリーの端子と金属を接触させない。
バッテリーケーブルの接続手順が不適切であるとケーブルがショートを起こして火花が発生する。それによって水素ガスが爆発を起こし人身事故に至る恐れがある。
ケーブルを取り外す時は、必ずマイナス(黒)ケーブルから取り外し、次にプラス(赤)ケーブルを外す。
バッテリーはリテーナ(図 89)でトレイに固定されています。バッテリーの取り出しはリテーナ金具をゆるめて行い、バッテリーを取り付けたらリテーナ金具で固定してください。
整備間隔 | 整備手順 |
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50運転時間ごと |
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Important: 電気系統を保護するため、本機に溶接作業を行う時には、バッテリーのマイナスケーブルをバッテリーから外してください。
毎週または 50 運転時間ごとにバッテリーの状態を点検してください。端子や周囲が汚れていると自然放電しますので、バッテリーが汚れないようにしてください。
バッテリーにアクセスする; バッテリーへのアクセスを参照。
プラス端子から絶縁カバーを外してバッテリーを点検する。バッテリーが汚れている場合には以下の手順で清掃する:
重曹と水でケース全体を洗う。
腐食防止のために両方の端子部にワセリン(Grafo 112X: P/N 505-47)を薄く塗る。
プラス端子に絶縁カバーを取り付ける。
バッテリーカバーを閉じる。
トラクションユニットのヒューズはステアリングハンドルの下、走行ペダルとブレーキペダルの上方にあります(図 90)。
以下の表に、各ヒューズの機能を示します:
A | B | C | D | |
1 | 主回路 T1 電源 2 (7.5 A) | 主回路 T1 電源 3 (7.5 A) | 主回路 T1 電源 4 (7.5 A) | 主回路 T1 電源 5 (7.5 A) |
2 | エンジン ECU 電源(10 A) | 主回路 T1 (2 A) | 拡張電源 (10 A) | EU ハザードランプ (15 A) |
3 | システム電源 (10 A) | インフォセンター (2 A) | ヘッドライト(15 A) | アクセサリ電源;セレクティブコントロールバルブ (10 A) |
4 | ステータス表示 (2 A) | ハザードランプ(10A) | ホーン (10A) | ビーコン (10 A) |
5 | エアライドシート (10 A) | トレーラ用ブレーキコントロール (20 A) | 拡張電源 (10 A) | 後部補助電源 (15 A) |
ハブ&アクスルオイルの仕様: Toro プレミアムトラクタフルード
整備間隔 | 整備手順 |
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使用開始後最初の 100 時間 |
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400運転時間ごと |
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Note: アクスルオイルの点検は、一人がオイルプラグを整列させ、もう一人が点検します。
点検は平らな床面で、アタッチメントをすべて外して行ってください。
ホイールハブのプラグが時計の 10 時または 2 時の位置にくるようにマシンを前進後退させる(図 93)。
エンジンを止め、シフトレバーをニュートラル位置にし、駐車ブレーキを掛け、キーを抜き取る。
ホイールハブのドレンポートの下にドレンパンを置く(図 93)。
ホイールハブのプラグを取り外す(図 93)。
オイルポートのねじ山の下までオイルがあれば良い(図 93)。
オイル量が基準よりも多い場合には、過剰分が排出されるのを待つ。
オイル量が基準よりも少ない場合には、オイルポートから所定のオイルを補給する;8(ホイールハブのオイル交換)を参照。
プラグのOリングの状態を点検する。
Note: Oリングが摩耗・破損している場合はプラグを交換する。
プラグを元通りに取り付ける(図 93)。
もう一方の車輪にも、ステップ2-8の作業を行う。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用開始後最初の 150 時間 |
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1000運転時間ごと |
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1500運転時間ごと |
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ホイールハブオイルの容量:およそ 400 mL
Note: 可能であれば、オイルが温かい時に交換を行ってください。
ホイールハブのオイルプラグが時計の 12 時または 2 時の位置にくるようにマシンを前進後退させる;図 93(ホイールハブの油量点検)を参照。
オイルプラグをゆるめて内部圧力を解放する。
プラグが時計の 6 時の位置にくるようにマシンを前進後退させる(図 94)。
ホイールハブのオイルポートの下にドレンパンを置く(図 94)。
プラグを外してプラネタリ機構から出てくるオイルを回収する(図 94)。
プラグのOリングの状態を点検する。
Note: Oリングが摩耗・破損している場合はプラグを交換する。
プラグが時計の 2 時の位置(図 94)または 10 時の位置にくるようにマシンを前進後退させる。
オイルポートから所定のオイルを入れる。オイルはポートのねじ切り部分の下まで入れる。
プラグを元通りに取り付ける。
他のホイールについても同じ作業を行う。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用開始後最初の 100 時間 |
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400運転時間ごと |
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アクスルのデファレンシャルハウジングの下にドレンパンを置く。
アクスルのデファレンシャルハウジングにある目視点検ポートのプラグを外す(図 95と図 96)。
目視点検ポートから内部を覗き込んで、オイルがポートのねじ切り部まであるかどうか調べる(図 95と 図 96)。
Note: 懐中電灯と鏡があると便利です。
オイル量が基準よりも多い場合には、過剰分が排出されるのを待つ。
オイル量が基準よりも少ない場合には、点検ポートから所定のオイルを補給する;ステップ6と7(アクスルのオイル交換)を参照。
目視点検ポートのねじ切り部分をきれいに清掃する。
プラグのねじ山部分に PTFE テープを巻く。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用開始後最初の 150 時間 |
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1000運転時間ごと |
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1500運転時間ごと |
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アクスルオイルの量:約 9 リットル
アクスルのデファレンシャルハウジングの下にドレンパンを置く(図 97と図 98)。
目視点検ポートとドレンポートからプラグを抜き取る(図 97と図 98)。
Note: ドレンポートからオイルが完全に抜けるまで待つ。
Note: 後アクスルの目視点検ポートについては図 96を参照。
プラグのねじ切り部分をきれいに清掃する。
プラグのねじ山部分に PTFE テープを巻く。
目視点検ポートとドレンポートにそれぞれプラグを取り付ける(図 99と図 100)。
オイルが落ち着くまで数分間待って、必要ならさらにオイルを入れる。
Note: オイルの量が目視点検ポートのねじ切部の高さに安定するまでオイルを入れる。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用開始後最初の 150 時間 |
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1000運転時間ごと |
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1500運転時間ごと |
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Note: 油圧ブレーキは後アクスルの隣にあります。
油圧ブレーキオイルの仕様: Toro プレミアムトラクタフルード
整備間隔 | 整備手順 |
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使用開始後最初の 150 時間 |
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1000運転時間ごと |
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1500運転時間ごと |
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後 PTO ギアボックスのオイルの仕様: Toro プレミアムトラクタフルード
マシンに標準荷台が取り付けられている場合にはを外す;標準荷台の着脱を参照。
後 PTO ギアボックスの目視点検窓のプラグを外す(図 105)。
ドレンポートからプラグを外す(図 106)。
Note: オイルが完全に抜けるまで待つ。
プラグのねじ山部分をきれいに清掃する。
ドレンポートにドレンプラグを取り付ける。
アクスルの目視点検ポートから、所定のオイルを 1.4 リットル入れる。ポート底部のねじ切り部までオイルを入れる。
オイルが落ち着くまで数分間待って、必要ならさらにオイルを入れる。
Note: オイルの量が目視点検ポートのねじ切部の高さに安定するまでオイルを入れる。
目視点検ポートにプラグを取り付ける。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用開始後最初の 1 時間 |
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使用開始後最初の 10 時間 |
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400運転時間ごと |
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ホイールナットの規定トルク:380-433 N·m(11-12 kg.m = 280-320 ft-lb)
図 107に示される順序でホイールナットを所定値まで締め付ける。
保守作業を行う前にエンジンを停止し、キーを抜き取っておくこと。
冷却液を飲み込むと中毒を起こす;冷却液は子供やペットが触れない場所に保管すること。
高温高圧の冷却液を浴びたり、高温のラジエター部分に触れたりすると大火傷をする恐れがある。
エンジン停止後、少なくとも15分間程度待って、エンジンが冷えてからキャップを開けること。
キャップを開けるときはウェスなどを使い、高温の水蒸気を逃がしながらゆっくりと開けること。
マシンは、必ず安全カバー類を取り付けた状態で運転すること。
手、指、衣服などを、ファンやベルトに近づけないように注意すること。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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毎日の始業点検時に冷却液の量を点検してください。冷却系統の容量は 8.5 リットルです。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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100運転時間ごと |
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2年ごと |
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毎日、ラジエター/燃料クーラを清掃してください。。ほこりなどの多い環境ではより頻繁な清掃が必要。
万一、油圧オイルが体内に入ったら、直ちに専門医の治療を受ける。万一、油圧オイルが体内に入った場合には、数時間以内に手術を受ける必要がある。
油圧装置を作動させる前に、全部のラインコネクタが適切に接続されていること、およびラインやホースの状態が良好であることを確認すること。
油圧のピンホールリークやノズルからは作動油が高圧で噴出しているので、絶対に手などを近づけない。
リークの点検には新聞紙やボール紙を使う。
油圧関係の整備を行う時は、内部の圧力を確実に解放する。
油圧オイルタンクに約 44 リットルの高品質油圧オイルを満たして出荷しています。初めての運転の前に必ず油量を確認し、その後は毎日点検してください;油圧オイルの量を点検するを参照。
交換用の推奨オイル:Toro プレミアム・トランスミッション/油圧機器用トラクタ作動液 (19 リットル缶または208 リットル缶)。
使用可能な他のオイル:Toro プレミアム・トランスミッション/油圧機器用トラクタ作動液が入手できない場合は、以下に挙げる特性条件および産業規格を満たす石油系のユニバーサルトラクタ油圧オイル(UTHF)を使用することができます。合成オイルの使用はお奨めできません。オイルの専門業者と相談の上、適切なオイルを選択してください:
Note: 不適切なオイルの使用による損害については弊社は責任を持ちかねますので、品質の確かな製品をお使い下さる様お願いいたします。
物性: | ||
粘度, ASTM D445 | cSt @ 40°C 55-62 | |
粘性インデックス ASTM D2270 | 140 - 152 | |
流動点, ASTM D97 | -37℃ - 43℃ | |
産業規格: | API GL-4, Vickers 35VQ25 |
Note: 多くの油圧オイルはほとんど無色透明であり、そのためオイル洩れの発見が遅れがちです。油圧オイル用の着色剤(20 ml 瓶)をお使いいただくと便利です。1瓶で 15-22 リットルのオイルに使用できます。パーツ番号は P/N 44-2500; ご注文は Toro 代理店へ。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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平らな場所に駐車する。
PTO を解除し、シフトレバーをニュートラルにし、装着されているすべてのアタッチメントを床面の高さまでおろし、駐車ブレーキを掛け、エンジンを止めて、キーを抜き取る。
油圧タンクからプラグを取り外す(図 111)。
Note: 油圧オイルタンクとディップスティックは助手席の後ろにあります。
油圧オイルタンクからディップスティックを抜き、ウェスで一度きれいに拭く(図 111)。
油圧タンクにディップスティックを差し込む。
ディップスティックを抜いて油量を点検する(図 112)。
オイル量がディップスティックについている 2 本のマークの間であれば適切。
オイル量がディップスティック下側マークよりも少ない場合は、所定の油圧オイルを補給する(図 113)。オイル量が 2 本のマークの間に来るまでステップ4-6を繰り返す。
Important: 油圧オイルを入れすぎないでください。ディップスティックの上側マークよりも多い場合は入れすぎです。
油圧タンクにディップスティックを差し込んで固定する。
オイル漏れがないか、油圧ホースとフィッティング全部を点検する。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用開始後最初の 1000 時間 |
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1500運転時間ごと |
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油圧オイルが汚染されてしまった場合は油圧系統全体を洗浄する必要がありますので、Toro の正規代理店にご連絡ください。汚染されたオイルは乳液状になったり黒ずんだ色になったりします。
Important: フィルタは Toro の純正品を使ってください;本機のパーツカタログを参照。 純正品以外のフィルタを使用すると関連機器の保証が適用されなくなる場合があります。
平らな場所に駐車する。
PTO を解除し、シフトレバーをニュートラルにし、装着されているすべてのアタッチメントを床面の高さまでおろし、駐車ブレーキを掛け、エンジンを止めて、キーを抜き取る。
油圧オイルタンクの下にオイルを受ける大きな容器を置く。
油圧オイルタンクのキャップとディップスティックを外す。
油圧オイルタンク底面にあるドレンプラグを取り外して流れ出すオイルを大きな容器で受ける(図 114)。
油圧オイルが完全に抜けたらドレンプラグを取り付ける。
フィルタ取り付け部周辺をウェスできれいにぬぐう。
フィルタの下に廃油受けを置いてフィルタを外す(図 114)。
新しいフィルタのガスケットに油圧オイルを塗る。
フィルタのそれぞれの取り付け部がきれいであることを確認し、ガスケットが取り付けプレートに当たるまでフィルタを手で回して取り付け、そこから更に ½ 回転増し締めする。
油圧オイルタンクに油圧オイルを入れる;油圧オイルの量を点検する を参照。
Important: 指定された銘柄のオイル以外は使用しないでください。他のオイルを使用するとシステムを損傷する可能性があります。
オイルタンクにディップスティックとキャップを取り付ける。
エンジンを始動し、油圧制御装置を全部操作して、油圧回路全体にオイルを行き渡らせる。
Note: また、オイル漏れがないか点検して、エンジンを停止する。
オイル量を点検し、不足分を補う;ディップスティックの 2 本のマークの中間まで入れる。
Note: 入れすぎないこと。
整備間隔 | 整備手順 |
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2年ごと |
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毎日、 油圧ホースと油圧ラインを点検し、 漏れ、 折れ、 サポートのゆるみ、 磨耗や腐食があれば交換してください。修理不十分のまま運転しないでください。
Important: キャブシールの周辺に注意してください(図 115)。圧力洗浄機を使用する場合は、ジェットノズルを機体から 60 cm 以上離してください。 キャブシールや後方のオーバーハング部にはジェットを直接当てないでください。
キャブについている凝縮器フィルタは、刈りかすや木の葉などの大きな異物をキャブの凝縮器や恐縮器ファンに入れないようにするためのものです。
スクリーンカバーを真っ直ぐ下に引き出す。
凝縮器フィルタを水で洗浄する。
Note: 高圧洗浄機を使わないでください。
Important: 破れている場合や汚れがひどい場合はフィルタを交換する。
フィルタが十分に乾いてから元通りに取り付ける。
フィルタスクリーンを押し上げてスクリーンのラッチをラッチ取り付けアセンブリにロックする(図 117)。
Note: ウォッシャー液タンクは助手席の後ろにあります。
タンクのキャップを取る(図 119)。
タンクにウォッシャー液を入れる。
タンクにキャップを取り付ける。
搭載しているアタッチメントをすべて取り外す。
シフトレバーをニュートラル位置にし、全てのアタッチメントを床面までおろし、エンジンを停止し、キーを抜き取る。機械各部の動きが完全に停止し、機体の温度が十分に下がるのを待つ。
トラクションユニットとエンジンをていねいに洗浄する。
Important: 損傷防止のため、ダッシュボードやキャブのゴム製シールには圧力洗浄機の水を当てないでください。
Important: 塩分を含んだ水や処理水は機体の洗浄に使用しないでください。
タイヤ空気圧を点検する;タイヤ空気圧を点検するを参照。
ボルトナット類にゆるみながいか点検し、必要な締め付けを行う。
グリスフィッティングやピボットポイントのグリスアップを行い、はみ出てきたグリスを丁寧にふき取る;ベアリングとブッシュのグリスアップを参照。
塗装傷、錆びている箇所などに軽くサンドペーパーを掛けてタッチアップし、ボディーの凹みなどを修理する。
バッテリーとケーブルに以下の作業を行う:
バッテリー端子からケーブルを外す;バッテリーの接続を外すを参照。
バッテリー本体、端子、ケーブル端部を重曹水とブラシで洗浄する。
腐食防止のために両方の端子部にワセリン(Grafo 112X: P/N 505-47)を薄く塗る。
電極板の劣化を防止するため、60日ごとに24時間かけてゆっくりと充電する。
エンジンオイルを抜き、オイルが抜けたらドレンプラグを取り付ける;エンジンオイルとフィルタの交換を参照。
オイルフィルタを外して新しいものに交換する;エンジンオイルとフィルタの交換を参照。
エンジンオイルを入れる;エンジンオイルについてを参照。
エンジンを始動し約 5 分間回転させる。
格納保管中やトレーラで輸送中は、燃料バルブ装着車ではバルブを閉じておいてください。
新しいきれいな燃料を使って燃料タンクを洗浄する。
燃料関係のフィッティングを確実に固定する。
エアクリーナアセンブリをきれいに清掃する;エアクリーナの整備を参照。
エアクリーナの吸気口とエンジンの排気口を防水テープでふさぐ。
冷却水(エチレングリコール不凍液と水との 50/50 混合液)の量を点検し、凍結を考慮して必要に応じて補給する。