整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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この機械は回転刃を使用するロータリー式乗用芝刈り機であり、そのような業務に従事するプロのオペレータが運転操作することを前提として製造されています。この製品は、集約的で高度な管理を受けているゴルフ場やスポーツフィールド、商用目的で使用される芝生に対する刈り込み管理を行うことを主たる目的として製造されております。本機は、雑草地や道路わきの草刈り、農業用地における刈り取りなどを目的とした機械ではありません。
この説明書を読んで製品の運転方法や整備方法を十分に理解し、他人に迷惑の掛からない、適切で安全な方法でご使用ください。この製品を適切かつ安全に使用するのはお客様の責任です。
弊社のウェブサイト www.Toro.com で製品やアクセサリ情報の閲覧、代理店についての情報閲覧、お買い上げ製品の登録などを行っていただくことができます。
整備について、また純正部品についてなど、分からないことはお気軽に弊社代理店またはカスタマーサービスにおたずねください。お問い合わせの際には、必ず製品のモデル番号とシリアル番号をお知らせください。図 1にモデル番号とシリアル番号を刻印した銘板の取り付け位置を示します。いまのうちに番号をメモしておきましょう。
この説明書では、危険についての注意を促すための警告記号 (図 2) を使用しております。これらは死亡事故を含む重大な人身事故を防止するための注意ですから、必ずお守りください。
この他に2つの言葉で注意を促しています。重要「重要」は製品の構造などについての注意点を、注はその他の注意点を表しています。
この製品は、関連するEU規制に適合しています; 詳細については、DOC シート(規格適合証明書)をご覧ください。
カリフォルニア州の森林地帯・潅木地帯・草地などでこの機械を使用する場合には、エンジンに同州公共資源法第4442章に規定される正常に機能するスパークアレスタが装着されていること、エンジンに対して森林等の火災防止措置をほどこされていることが義務づけられており、これを満たさない機械は、第4442章または4443章違犯となります。
エンジンの保守整備のため、および米国環境保護局(EPA)並びにカリフォルニア州排ガス規制に関連してエンジンマニュアルを同梱しております。エンジンマニュアルはエンジンのメーカーから入手することができます。
カリフォルニア州
第65号決議による警告
カリフォルニア州では、ディーゼルエンジンの排気には発癌性や先天性異常などの原因となる物質が含まれているとされております。
バッテリーやバッテリー関連製品には鉛が含まれており、カリフォルニア州では発ガン性や先天性異常を引き起こす物質とされています。取り扱い後は手をよく洗ってください。
米国カリフォルニア州では、この製品を使用した場合、ガンや先天性異常などを誘発する物質に触れる可能性があるとされております。
この製品は本書「リアバラストについて」の掲載に従ってウェイトを搭載すること により、製造時の状態において EN ISO 5395:2013 および米国連邦 ANSI B71.4-2012 規格を満たす製品となります。
不適切な使い方をしたり手入れを怠ったりすると、人身事故につながります。事故を防止するため、以下に示す安全上の注意や安全注意標識のついている遵守事項は必ずお守りください。これは「注意」、「警告」、「危険」など、人身の安全に関わる注意事項を示しています。これらの注意を怠ると死亡事故などの重大な人身事故が発生することがあります。
このオペレーターズマニュアルや関連する機器のマニュアルをよくお読みください。各部の操作方法や本機の正しい使用方法に十分慣れておきましょう。
オペレータが日本語を読めない場合には、オーナー の責任において、このオペレーターズマニュアル の内容を十分に説明してください。
子供や正しい運転知識のない方には機械の操作や整備をさせないでください。地域によっては機械のオペレータに年齢制限を設けていることがありますのでご注意ください。
周囲にペットや人、特に子供がいる所では絶対に作業をしないでください。
人身事故や器物損壊などについてはオペレータやユーザーが責任を負うものであることを忘れないでください。
人を乗せないでください。
本機を運転する人、整備する人すべてに適切なトレーニングを行ってください。トレーニングはオーナーの責任です。特に以下に挙げる点についての確実な理解が必要です:
乗用芝刈り機を取り扱う上での基本的な注意点と注意の集中;
斜面で機体が滑り始めるとブレーキで制御することは非常に難しくなること;斜面で制御不能となるおもな原因として:
タイヤグリップの不足;
速度の出しすぎ;
ブレーキの不足;
機種選定の不適当;
地表条件、特に傾斜角度を正しく把握していなかった。
ヒッチの取り付けや積荷の重量分配の不適切。
作業には頑丈な靴と長ズボン、ヘルメットおよび聴覚保護具を着用してください。長い髪、だぶついた衣服、装飾品などは可動部に巻き込まれる危険があります。また、裸足やサンダルで機械を運転しないでください。
機械にはね飛ばされて危険なものが落ちていないか、作業場所をよく確認しましょう。
マフラーが破損したら必ず交換してください。
使用前に必ず、ブレード、ブレードボルト、カッターアセンブリの目視点検を行ってください。バランスを狂わせないようにするため、ブレードを交換するときにはボルトもセットで交換してください。
複数のブレードを持つ機械では、1つのブレードを回転させると他も回転する場合がありますから注意してください。
作業場所を良く観察し、安全かつ適切に作業するにはどのようなアクセサリやアタッチメントが必要かを判断してください。メーカーが認めた以外のアクセサリやアタッチメントを使用しないでください。
オペレータコントロールやインタロックスイッチなどの安全装置が正しく機能しているか、また安全カバーなどが外れたり壊れたりしていないか点検してください。これらが正しく機能しない時には芝刈り作業を行わないでください。
人身事故や物損事故を防止するために、ガソリンの取り扱いには細心の注意を払ってください。ガソリンは極めて引火しやすく、またその気化ガスは爆発性があります。
燃料取り扱い前に、引火の原因になり得るタバコ、パイプなど、すべての火気を始末してください。
燃料の保管は必ず認可された容器で行ってください。
エンジン回転中やエンジンが熱い間に燃料タンクのふたを開けたり給油しないでください。
給油はエンジンの温度が下がってから行いましょう。
屋内では絶対に給油しないでください。
ガス湯沸かし器のパイロット火やストーブなど裸火や火花を発するものがある近くでは、絶対に機械や燃料容器を保管・格納しないでください。
トラックの荷台に敷いたカーペットやプラスチックマットなど絶縁体の上で燃料の給油をしないでください。ガソリン容器は車から十分に離し、地面に直接置いて給油してください。
給油は、機械をトラックやトレーラから地面に降ろし、機体を接地させた状態で行ってください。機械を車両に搭載したままで給油を行わなければいけない場合には、大型タンクのノズルからでなく、小型の容器から給油してください。
給油は、給油ノズルを燃料タンクの口に接触させた状態を維持して行ってください。ノズルを開いたままにする器具などを使わないでください。
もし燃料を衣服にこぼしてしまった場合には、直ちに着替えてください。
絶対にタンクから燃料をあふれさせないでください。給油後は燃料タンクキャップをしっかりと締めてください。
有毒な一酸化炭素ガスが溜まるような閉め切った場所ではエンジンを運転しないでください。
作業は日中または十分な照明のもとで行ってください。
エンジンを掛ける前には、アタッチメントのクラッチをすべて外し、ギアシフトをニュートラルにし、駐車ブレーキを掛けてください。エンジンは、必ず運転席に座って始動してください。運転するときは必ず ROPS を取り付けた上で シートベルトを着用すること。
回転部やその近くには絶対に手足を近づけないでください。また排出口の近くにも絶対に人を近づけないでください。
「安全な斜面」はあり得ません。芝生の斜面での作業には特に注意が必要です。転倒を防ぐために以下の注意を厳守すること:
斜面では急停止急発進しない。
斜面の走行や小さな旋回は低速で。
隆起や穴、隠れた障害物がないか常に注意する。
斜面を横切りながらの作業は、そのような作業のために設計された芝刈機以外では絶対行わない。
隠れて見えない穴や障害物に常に警戒を怠らないようにしましょう。
道路付近で作業するときや道路を横断するときは通行に注意しましょう。
移動走行を行うときはリールの回転を止めてください。
アタッチメントを使用するときは、排出方向に気を付け、人に向けないようにしてください。また作業中は機械に人を近づけないでください。
ガードが破損したり、正しく取り付けられていない状態のままで運転しないでください。インタロック装置は絶対に取り外さないこと、また、正しく調整してお使いください。
エンジンのガバナの設定を変えたり、エンジンの回転数を上げすぎたりしないでください。規定以上の速度でエンジンを運転すると人身事故が起こる恐れが大きくなります。
運転位置を離れる前に以下の注意を厳守すること:
平坦な場所に停止する。
PTOの接続を解除し、アタッチメントを下降させる。
ギアシフトをニュートラルに入れ、駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
以下のような状況になった場合には、アタッチメントの駆動を停止し、エンジンを止め、キーを抜き取ってください:
刈り高を変更するとき。ただし運転位置から遠隔操作で刈り高を変更できる時にはこの限りでありません。
詰まりを取り除くとき。
機械の点検・清掃・整備作業などを行うとき。
異物をはね飛ばしたときや機体に異常な振動を感じたとき(直ちに点検してください)。機械に損傷がないか点検し、必要があれば修理を行ってください。点検修理が終わるまでは作業を再開しないでください。前部のスピンドルプーリ・ナットを176-203 N.m(18-20 kg.m = 130-150 ft-lb)にトルク締めする。
移動走行中や作業を休んでいるときはアタッチメントの駆動を止めてください。
以下の作業を行う前には、アタッチメントの駆動を止め、エンジンを止めてください:
燃料補給
刈り高を変更するとき。ただし運転位置から遠隔操作で刈り高を変更できる時にはこの限りでありません。
エンジンを停止する時にはスロットルを下げておいて下さい。また、燃料バルブの付いている機種では燃料バルブを閉じてください。
ブレードが回転中は絶対にカッティングユニットを上昇させないでください。
カッティングユニットに手足を近づけないでください。
バックするときには、足元と後方の安全に十分な注意を払ってください。
旋回するときや道路や歩道を横切るときなどは、減速し周囲に十分な注意を払ってください。
アルコールや薬物を摂取した状態での運転は避けてください。
機械が落雷を受けると最悪の場合死亡事故となります。稲光が見えたり雷が聞こえるような場合には機械を運転しないで安全な場所に避難してください。
トレーラやトラックに芝刈り機を積み降ろすときには安全に十分注意してください。
公道を通行することが法律で認められている場合には右左折や停止時に法律で定められている信号灯などを確実に操作してください。
常に機械全体の安全を心掛け、また、ボルト、ナット、ねじ類が十分に締まっているかを確認してください。
火花や裸火を使用する屋内で本機を保管する場合は、必ず燃料タンクを空にし、火元から十分離してください。
閉めきった場所に本機を保管する場合は、エンジンが十分冷えていることを確認してください。
火災防止のため、エンジンやサイレンサ/マフラー、バッテリー搭載部、燃料タンクの周囲、カッティングユニット駆動部の周囲、および駆動部分に、余分なグリス、草や木の葉、ホコリなどが溜まらないようご注意ください。オイルや燃料がこぼれた場合はふきとってください。
磨耗したり破損したりしている部品は安全のために交換してください。
燃料タンクの清掃などが必要になった場合は屋外で作業を行ってください。
複数のブレードを持つ機械では、1つのブレードを回転させると他も回転する場合がありますから注意してください。
機体から離れる時には必ずカッティングユニットを降下させておいてください。ただし、カッティングユニットを上昇位置に確実にロックしておくことができる場合はこの限りでありません。
整備・調整作業の前には、必ず機械を停止し、カッティングユニットを下げ、駐車ブレーキを掛け、エンジンを停止し、キーを抜いてください。また、必ず機械各部の動きが完全に停止したのを確認してから作業に掛かってください。
格納中や搬送中は、燃料バルブを閉じてください。裸火の近くに燃料を保管しないでください。
平らな場所に停車してください。知識のない人には絶対に作業を任せないでください。
必要に応じ、ジャッキなどを利用して機体を確実に支えてください。
機器類を取り外すとき、スプリングなどの力が掛かっている場合があります。取り外しには十分注意してください。
修理作業に掛かる前にバッテリーの接続を外してください。バッテリーの接続を外すときにはマイナスケーブルを先に外し、次にプラスケーブルを外してください。取り付けるときにはプラスケーブルから接続する。
ブレードを点検する時には安全に十分注意してください。ブレードを取り扱う時には必ず手袋を着用し、安全に十分注意してください。悪くなったブレードは必ず交換してください。絶対に曲げ伸ばしや溶接で修理しないでください。
可動部に手足を近づけないよう注意してください。エンジンを駆動させたままで調整を行うのは可能な限り避けてください。
バッテリーの充電は、火花や火気のない換気の良い場所で行ってください。バッテリーと充電器の接続 や切り離しを行うときは、充電器をコンセントから抜いておいてください。また、安全な服装を心がけ、工具は確実に絶縁されたものを使ってください。
トレーラやトラックに芝刈り機を積み降ろすときには安全に十分注意してください。
積み込みには、機体と同じ幅のある歩み板を使用してください。
荷台に載せたら、ストラップ、チェーン、ケーブル、ロープなどで機体を確実に固定してください。機体の前後に取り付けた固定ロープは、どちらも、機体を外側に引っ張るように配置してください。
以下の注意事項はCEN、ISO、ANSI規格には含まれていませんが、Toroの芝刈り機を安全に使用していただくために必ずお守りいただきたい事項です。
この機械は手足を切断したり物をはね飛ばしたりする能力があります。重傷事故や死亡事故を防ぐため、すべての注意事項を厳守してください。
この機械は本来の目的から外れた使用をするとユーザーや周囲の人間に危険な場合があります。
エンジンの排気ガスには致死性の有毒物質である一 酸化炭素が含まれている。屋内や締め切った場所ではエンジンを運転しないこと。
特殊な場所(例えば斜面)のための作業手順や安全確認規則をきちんと作成し、全員がそれを守って作業を行うよう徹底してください。本機で芝刈り作業を行う場所すべてについて斜面の危険度調査を行ってください。 この調査は、常識を十分に活かし、また、色々な芝状態や転倒の危険を考慮に入れてください。また機械に付属している携帯斜面計を使って斜面の角度を客観的に把握すること。調査の方法などについてはこのマニュアルの「運転」の章で解説しています。機械を使用することのできる最大斜度については、傾斜計の近くに貼り付けてあるステッカーに表示してあります。
斜面での運転操作に十分に慣れていることが必要です。斜面での注意不足は転倒につながりやすく、人身事故などの大きな事故になります。
エンジンの緊急停止方法に慣れておきましょう。
テニスシューズやスニーカーでの作業は避けてください。
安全靴と長ズボンの着用をおすすめします。地域によってはこれらの着用が義務付けられていますのでご注意ください。
機械の可動部や排出口に手足を近づけないでください。
燃料を補給する時は、注入口の根元から約 12 mm下のレベルより上には給油しないように注意してください。入れすぎないこと。
インタロックスイッチは使用前に必ず点検してください。スイッチの故障を発見したら必ず修理してから使用してください。
エンジンを始動する前に、駐車ブレーキが確実にかかっていること、走行ペダルがニュートラルになっていること、ブレードの回転が解除にセットされていることを確認してください。エンジンが始動したら駐車ブレーキを解放し、ペダルから足を離してください。走行ペダルを踏み込まないのに本機が走り出す場合は調整が必要です。動き出す場合には、このマニュアルの「保守」の項を参照して調整を行ってください。
急斜面以外にも、サンドバンカーや池、溝、小川、などの近くでは特に注意が必要です。
小さな旋回をする時や斜面での旋回時は必ず減速すること。
斜面では旋回しないでください。
急斜面での作業は避けてください。走行できても転倒する危険があります。
モデル 30839, 30843 や 30807で実際に転倒が起きる角度は様々な要因に支配されており、一定ではありません。芝草の状態や斜面の凹凸の状態、速度(特に旋回中の速度)、カッティングユニットの位置(特にサイドワインダー装着機)、タイヤ空気圧、オペレータの経験など多くの要素が複雑に絡み合って条件が形成されます。一般に傾斜角度20°以下では転倒の恐れは少ないといわれます。25°程度で転倒の恐れは中程度となります。これ以上の角度では転倒人身事故の恐れが極めて大きくなります。この機械は傾斜角度25°以内の斜面でお使いください。
モデル 30849で実際に転倒が起きる角度は様々な要因に支配されており、一定ではありません。芝草の状態や斜面の凹凸の状態、速度(特に旋回中の速度)、カッティングユニットの位置(特にサイドワインダー装着機)、タイヤ空気圧、オペレータの経験など多くの要素が複雑に絡み合って条件が形成されます。一般に傾斜角度15°以下では転倒の恐れは少ないといわれます。20°程度で転倒の恐れは中程度となります。この機械は傾斜角度20°以内の斜面で使うようにしてください。これ以上の角度では転倒人身事故の恐れが極めて大きくなります。
下り坂ではハンドリングを安定させるためにカッティングユニットを下げてください。
急停止や急発進をしないでください。
後退ペダルをブレーキとして使用してください。
道路付近で作業するときや道路を横断するときは通行に注意しましょう。常に道を譲る心掛けを。
移動走行時にはカッティングユニットを上昇させてください。
エンジン回転中や停止直後は、エンジン本体、マフラー、排気管、油圧オイルタンクなどに触れると火傷の危険がありますから手を触れないでください。
この機械公道の走行を前提とした車両ではなく、いわゆる「低速走行車両」に分類されます。公道を横切ったり、公道上を走行しなければならない場合は、必ず法令を遵守し、必要な灯火類、低速走行車両の表示、リフレクタなどを装備してください。
整備・調整作業の前には、必ずエンジンを停止し、キーを抜いてください。
常に車両全体の安全を心掛けてください。また、ボルト、ナット、ネジ類が十分に締まっているかを確認してください。
油圧系統のラインコネクタは頻繁に点検してください。油圧を掛ける前に、油圧ラインの接続やホースの状態を確認してください。
油圧のピンホールリークやノズルからは作動油が高圧で噴出していますから、手などを近づけないでください。リークの点検には新聞紙やボール紙を使い、絶対に手を直接差し入れたりしないでください。高圧で噴出する作動油は皮膚を貫通し、身体に重大な損傷を引き起こします。万一、油圧オイルが体内に入った場合には、この種の労働災害に経験のある施設で数時間以内に外科手術を受けないと壊疽を起こします。
油圧系統の整備作業を行う時は、必ずエンジンを停止し、カッティングユニットを下降させてシステム内部の圧力を完全に解放してください。
エンジンを回転させながら調整を行わなければならない時は、手足や頭や衣服をカッティングユニットや可動部に近づけないように十分ご注意ください。また、無用の人間を近づけないようにしてください。
ガバナの設定を変えてエンジンの回転数を上げないでください。Toro正規代理店でタコメータによるエンジン回転数検査を受け、安全性と精度を確認しておきましょう。
オイルの点検や補充は、必ずエンジンを停止した状態で行ってください。
大がかりな修理が必要になった時、補助が必要な時は、Toro 正規代理店にご相談ください。
いつも最高の性能と安全性を維持するために、必ずToroの純正部品をご使用ください。他社の部品やアクセサリを御使用になると危険な場合があり、製品保証を受けられなくなる場合がありますのでおやめください。
この機械は、音力レベルが 104 dBA であることが確認されています; ただしこの数値には不確定値(K)1 dBA が含まれています。
音力レベルの確認は、ISO 11094 に定める手順に則って実施されています。
この機械は、オペレータの耳の位置における音圧レベルが 90 dBA であることが確認されています; ただしこの数値には不確定値(K)1 dBA が含まれています。
音圧レベルの確認は、EN ISO 規則 5395:2013 に定める手順に則って実施されています。
腕および手
右手の振動レベルの実測値 = 0.5 m/s2
左手の振動レベルの実測値 = 0.7 m/s2
不確定値(K) = 0.5 m/s2
実測は、EN ISO 5395:2013 に定められた手順に則って実施されています。
全身
振動レベルの実測値 = 0.44 m/s2
不確定値(K) = 0.5 m/s2
実測は、EN ISO 5395:2013 に定められた手順に則って実施されています。
危険な部分の近くには、見やすい位置に安全ラベルや指示ラベルを貼付しています。破損したりはがれたりした場合は新しいラベルを貼付してください。 |
Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。
バッテリーの電極部や端子などの部分には鉛や鉛含有物質が含まれており、カリフォルニア州では、これらの物質が癌や先天性異常の原因となるとされている。取り扱い後は手を洗うこと。
Note: バッテリーに液が入っていない場合には、比重 1.260 のバッテリー液を購入してバッテリーの各セルに入れてください。
電解液には触れると火傷を起こす劇薬である硫酸が含まれている。
電解液を飲まないこと。また、電解液を皮膚や目や衣服に付けないよう十分注意すること。安全ゴーグルとゴム手袋で目と手を保護すること。
皮膚に付いた場合にすぐに洗浄できるよう、必ず十分な量の真水を用意しておくこと。
バッテリーカバーを取り外す(図 3)。
バッテリーの各セルからキャップをはずし、上限までゆっくり液を満たす。
各セルのキャップを取り付け、バッテリーを充電器に接続し、充電電流を 3~4 A にセットする。
Note: 3~4 Aで4~8時間充電する。
充電中は爆発性のガスが発生する。
バッテリーにタバコの火、火花などの火気を近づけないこと。
バッテリーの近くでは絶対に喫煙しない。
充電が終わったらチャージャをコンセントから抜き、バッテリー端子からはずす。
キャップを取る。
補給リングの高さまで、各セルにバッテリー液を補給する。
Important: バッテリー液を入れすぎないようにしてください。バッテリー液があふれ出て他の部分に触れると激しい腐食を起こします。
キャップを取り付ける。
赤い(+)ケーブルをバッテリーの(+)端子に、黒いケーブル(-)はバッテリーの(-)端子にはめ、ボルトとナットで固定する(図 4)。
Note: プラス端子が電極に十分にはまり込んでいること、ケーブルの配線に無理がないことを確認する。ケーブルとバッテリーカバーを接触させないこと。
バッテリーケーブルの接続手順が不適切であるとケーブルがショートを起こして火花が発生する。それによって水素ガスが爆発を起こし人身事故に至る恐れがある。
ケーブルを取り外す時は、必ずマイナス(黒)ケーブルから取り外す。
ケーブルを取り付ける時は、必ずプラス(赤)ケーブルから取り付け、それからマイナス(黒)ケーブルを取り付ける。
Important: バッテリーを機体から取り外した場合には、再取り付けに際して、必ず、クランプボルトの頭が下、ナットが上になるようにしてください。逆に取り付けると、カッティングユニットをシフトさせるときにボルトが油圧チューブに当たる可能性があります。
腐食防止のために両方の端子部にワセリン(Grafo 112X スキンオーバーグリス: P/N 505-47)またはグリスを薄く塗る。
ショート防止のために(+)端子にゴムキャップをかぶせる。
バッテリーカバーを取り付ける。
この作業に必要なパーツ
傾斜計 | 1 |
横転事故の危険を減らすため、25 度以上の傾斜面では作業しないでください;
凹凸のない水平な場所に駐車する。
機体のクロスビーム(燃料タンク脇)に携帯斜面計(付属品)を置いて、機体が水平になっていることを確認する(図 5)。
Note: このとき、運転席に座った状態で、機体に装着されている傾斜計の読みが 0°であれば問題ない。
携帯斜面計で0°の読みが出ない場合には、駐車場所を変えて、携帯斜面計の読みで0°になるように駐車し直す。
Note: この状態で、機体に装着されている傾斜計の読みが 0°でなければいけない。
機体に装着されている傾斜計の読みが 0°でない場合には、機体の傾斜計の取り付けネジをゆるめて 0°の読みが出る位置に調整し、ネジを締めて調整を固定する。
この作業に必要なパーツ
警告ステッカー(104-5181) | 1 |
警告ステッカー(99-3558) | 1 |
警告ステッカー(107-1972) | 3 |
本機を CE 地域内で使用する場合には、英語のステッカーの上から CE 用のステッカーを貼り付けてください。
この作業に必要なパーツ
ロックブラケット | 1 |
リベット | 2 |
ワッシャ | 1 |
ねじ(1/4" x 2") | 1 |
ロックナット, 1/4" | 1 |
フードラッチブラケットからフードラッチを外す。
フードラッチブラケットをフードに固定しているリベット(2本)を外す(図 6)。
Note: フードからフードラッチブラケットを取り外す。
CE 用ロックブラケットとフードラッチブラケットの取り付け穴をそろえて、フードの上に位置決めする。ロック・ブラケットをフードに当てて取り付ける(図 7)。
Note: ロックブラケットアームからボルト&ナットアセンブリを外してしまわないこと。
フードの内側にある穴に、ワッシャを整列させる。
ブラケットとワッシャをフードにリベットで固定する(図 7)。
フードラッチブラケットにラッチを入れる(図 8)。
フードロックブラケットのもう一方のアームにボルトを取り付けてラッチを固定する(図 9)。
Note: ボルトはしっかりと固定するがナットの締め付けは行わないこと。
エンジンを始動し、昇降アームを上昇させて、各昇降アームとフロアプレートブラケットとの距離が、5-8 mm になっていることを確認する(図 11)。
このすき間が基準通りでない場合には、以下の手順で調整する:
各昇降アームとストップボルトとの隙間が0.13-1.02 mm の間にあることを確認する(図 12)。この範囲になければストップボルトを調整する。
エンジンを始動し、昇降アームを上昇させて、後カッティングユニット上部にあるウェアバーとバンバーストラップとの間のすき間が、0.51-2.54 mm になっていることを確認する(図 14)。
このすき間が基準通りでない場合には、以下の手順で後シリンダを調整する:
Note: 移動走行中に後昇降アームが「ガタつく」ようであれば隙間を小さくしてください。
カッティングユニットを降下させ、シリンダについているジャムナットを戻す(図 15)。
ジャムナットを戻すには、シリンダロッドのナットに近い方の部分をウェスとプライヤで握って回す。
調整ができたらカッティングユニットを上昇させて隙間を点検し、必要に応じて再調整する。
クレビスのジャムナットを締める。
Important: 前ストップや後ウェアバーに隙間がないと昇降アームが破損する場合があります。
前カッティングデッキと後カッティングデッキではアームへの取り付け位置が異なります。前カッティングデッキには2ヶ所の取り付け位置があり、刈り高とデッキに必要な回転角度によって取り付け位置を選びます。
刈高を 20-76 mm にセットする場合には、前キャリアフレームを下側の穴に取り付けます (図 16)。
Note: カッティングデッキをこの位置に取り付けておくと、急な上りマウンド状の地形に対してデッキがより高く移動することができます。ただし、マウンドの頂上部を乗り越えるときの、チェンバとキャリアとの間の隙間は小さくなります。
刈高を 63-100 mm にセットする場合には、前キャリアフレームを上側の穴に取り付けます (図 16)。
Note: カッティングデッキをこの位置に取り付けておくと、チェンバの位置が高くなる分だけキャリアとの間の隙間は小さくなりますが、上方への移動距離は小さくなります。
前カッティングデッキと後カッティングデッキではアームへの取り付け位置が異なります。後カッティングデッキの取り付け位置は一箇所のみで、フレーム下のサイドワインダーに整列させて取り付けます。
後カッティングデッキは、刈り高に関係なく後側の取り付け穴を使って取り付けます(図 16)。
Important: この刈り込みデッキは、リール式のカッティングユニットよりも、実際の刈高が 6 mm 程度低くなることがあります。したがって、リールモアと同じ刈高で刈り込みたい場合には、リール式のユニットよりも刈高を 6 mm 程度高く設定することが必要になる場合があります。
Important: 後デッキに作業を行う場合には、トラクタから外して行う方がずっと簡単です。サイドワインダ(Sidewinder®)を装備している場合には、カッティングデッキを右側にスライドさせ、後カッティングデッキを外し、機体の右側に引き出すのが最も簡単です。
カッティング・デッキを降下させ、エンジンを止め、スイッチからキーを抜き取る。
各刈り高ブラケットを刈り高プレート(前と右と左)に固定しているボルトをゆるめる(図 17)。
まず前から調整を始めるので、ボルトを外す。
チェンバを支えておきながらスペーサを取り外す(図 17)。
希望の刈り高にチェンバを合わせ、その刈り高の穴とスロットにスペーサを通す(図 18)。
プレートとスペーサを整列させる。
ボルトを仮止め(指締め)する。
各サイドについて、ステップ 4~7 の調整を行う。
ボルト3本すべてを41N·mにトルク締めする。必ず、前のボルトを先に締めること。
Note: 刈高を大きく変更する場合(38 mm 以上、例えば、31 mm から 70 mm に変更する場合)には、一度に変更せずに二段階に分けて変更しないとうまく変更できないことがあります。
後ローラスクレーパ(オプション)は、スクレーパとローラとの間に 0.5-1 mm の平行な隙間があるときに最も効率よく機能するように設計されています。
グリスフィッティングと取り付けねじをゆるめる (図 19)。
スクレーパを上下に移動させてロッドとローラとの隙間が 0.5-1 mm になるように調整する。
グリスフィッティングを取り付けて、交互に 41N·m にトルク締めする。
チェンバの後壁および左側面の壁についている取り付け穴を十分に清掃して異物を取り除く。
後部の取り付け穴にマルチングバッフルを取り付け、フランジヘッドボルト 5 本で固定する(図 20)。
どのマルチングバッフルもブレードに触れていないこと、また後チェンバ壁面の内側にはみ出ていないことを確認する。
ハイリフトブレードでの刈り込みにマルチングバッフルを使用してはならない。ブレードが折れて人身事故にいたる危険がある。
このレバー(図 21)を手前に引いてハンドルを適当な位置に調整します。調整ができたらレバーを前に倒して固定します。
モデル 30839, 30849 & 30807 のみ
カッティングユニットが中央位置にあるかどうかを確認するための窓(図 21)です。
モデル 30839, 30843 & 30807 のみ
機体の左右の傾きを表示する計器です(図 21)。
始動スイッチ(図 23)はエンジンの始動と停止および予熱を行うスイッチで、3つの位置があります: OFF、ON/予熱、および始動です。キーを時計方向に回してON/Preheat 位置にすると、グロープラグが点灯してエンジンの予熱を開始します。約7秒後にグローインジケータが消えたら始動準備OK です。キーをStart 位置に回すとエンジンが始動します。エンジンが始動したら、キーから手を離してください。キーは自動的に On/Run 位置まで戻ります。キーを OFF 位置に回せばエンジンは停止します。事故防止のため、キーは抜き取っておいてください。
スロットル(図 23)を前に倒すとエンジン回転速度が速くなり、後ろに引くと遅くなります。
2 つの位置があります(図 23): 回転と回転停止の 2 つの位置です。バルブバンクの電磁弁を操作してリールを回転させるスイッチです。
アワーメータ(図 23)は左側コントロールパネルにあって本機の稼働時間を積算表示します。このメータは始動スイッチをON位置にすると始動します。
このレバー(図 23)をに倒すとカッティングユニットが下降します。エンジンが作動していないとカッティングユニットは下降しません。レバーを手前の Raise 位置に引けばカッティングユニットは上昇します。
モデル 30839, 30849 および 30807では、レバーを左右に動かすとカッティングユニットがその方向にスライドします。この操作はカッティングユニットを上昇させた状態で、または芝刈り走行中以外には行わないでください。
Note: カッティングユニットを下降させる時、レバーを前位置に保持しておく必要はありません。
モデル30839, 30849 および 30807では、斜面を横断しているとき、カッティングデッキを谷側にシフトさせるのは重心を谷側に移すことになり、転倒など、生命に関わる重大な人身事故を起こしやすくなる。
斜面横断中はカッティングユニットを山側にシフトさせておくこと。
エンジンの冷却水の温度が異常に高くなると警告灯(図 23)が点灯します。トラクタの運転が停止されず、冷却水温度がさらに5°C 上昇すると自動的にエンジンを停止させます。
エンジンオイルの圧力が異常に低下するとこの警告灯(図 23)が点灯します。
オルタネータランプ(図 23)は、エンジンが作動中は消えているのが正常です。点灯した場合は充電系統の異常ですから修理が必要です。
グロープラグインジケータランプ(図 23)は、グロープラグが作動中に点灯します。
エンジンを停止させる時には、車体が不意に動き出さないよう、必ず駐車ブレーキ(図 23)を掛けてください。レバーを手前に引くと駐車ブレーキがかかります。駐車ブレーキが掛かっているのに走行ペダルが踏むとエンジンが停止します。
昇降レバーロック(図 23)を後方に倒すとカッティングユニットがロックされ、落下を防止します。
燃料計(図 24)は、燃料タンクに残っている燃料の量を表示します。
運転席の横についているレバー(図 24)を外側に引いて運転席を希望の位置にスライドさせ、その位置でレバーから手を離すと運転席が固定されます。
Note: 仕様および設計は予告なく変更される場合があります。
トラクションユニット | |
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幅:刈幅 68インチ(173 cm) | 182cm(71.8 インチ) |
全幅:刈幅 183cm(72インチ)の場合 | 193cm(75.8 インチ) |
長さ | 295 cm (116 インチ) |
ROPS 最上部までの高さ | 180 cm (70.8 インチ) |
ホイールベース | 149cm(58.5 インチ) |
トレッド | 145cm(57 インチ) |
地上高 | 15.3cm(6 インチ) |
重量(カッティングユニットを含む)モデル 30839, 30843 および 30807モデル 30849 | 963 kg 952 kg |
カッティングデッキ | |
長さ | 86.4 cm |
幅 | 86.4 cm |
高さ | 24.4 cm (キャリアマウントまで)26.7 cm (刈高 18 mm のとき)34.9 cm (刈高 102 mm のとき) |
ウェイト | 88kg |
トロが認定した各種のアタッチメントやアクセサリがそろっており、マシンの機能をさらに広げることができます。詳細は弊社の正規サービスディーラ、または代理店へお問い合わせください。www.Toro.comでもすべての認定アタッチメントとアクセサリをご覧になることができます。
Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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エンジンにはオイルを入れて出荷していますが、初回運転の前後に必ずエンジンオイルの量を確認してください。
油量は約 3.8 リットル(フィルタ共)です。
以下の条件を満たす高品質なエンジンオイルを使用してください:
API規格CH-4、CI-4 またはそれ以上のクラス。
推奨オイル:SAE 15W-40(-17℃以上)
他に使用可能なオイル:SAE 10W-30 または 5W-30(全温度帯)
Note: Toro のプレミアムエンジンオイル(10W-30 または 5W-30)を代理店にてお求めいただくことができます。パーツカタログでパーツ番号をご確認ください。
Note: エンジンオイルを点検する最もよいタイミングは、その日の仕事を始める直前、エンジンがまだ冷えているうちです。既にエンジンを始動してしまった場合には、一旦エンジンを停止し、オイルが戻ってくるまで約 10 分間程度待ってください。油量がディップスティックのADDマークにある場合は、FULLマークまで補給してください。入れすぎないこと。油量が ADD マークと FULLマークの間であれば補給の必要はありません。
硫黄分の少ない(微量:500 ppm 未満、または極微量:15 ppm 未満)の新しい軽油またはバイオディーゼル燃料以外は使用しないでください。セタン値が 40以上のものをお使いください。燃料の劣化を避けるため、180日以内に使いきれる程度の量を購入するようにしてください。
燃料タンク容量は約 42 リットルです。
気温が -7℃ 以上の時期には夏用燃料(2号軽油)を使用しますが、気温が -7℃ 以下の季節には冬用燃料(1号軽油または1号と2号の混合)を使用してください。低温下で冬用ディーゼル燃料を使うと、発火点や流動点が下がってエンジンが始動しやすくなるばかりでなく、燃料の成分分離(ワックス状物質の沈殿)によるフィルタの目詰まりを防止できるなどの利点があります。
気温が -7℃ 以上の季節には夏用燃料を使用する方が、燃料ポンプの寿命を延ばし、冬用燃料に比べて出力もアップします。
バイオディーゼル燃料対応
この機械はバイオディーゼル燃料を混合したB20燃料(バイオディーゼル燃料が20%、通常軽油が80%)を使用することができます。ただし、通常軽油は硫黄分の少ない、または極微量のものを使ってください。以下の注意を守ってお使いください。
バイオディーゼル成分が ASTM D6751 または EN 14214 に適合しているものを使用してください。
混合後の成分構成が ASTM D975 または EN 590 に適合していること。
バイオディーゼル混合燃料は塗装部を傷める可能性がある。
気温の低い場所でバイオディーゼル燃料を使う場合には、B5(バイオディーゼル成分が5%)またはそれ以下の製品をお使いください。
時間経過による劣化がありうるので、シール部分、ホース、ガスケットなど燃料に直接接する部分をまめに点検すること。
バイオディーゼル燃料に切り換えた後に燃料フィルタが詰まる場合がある。
バイオディーゼルについて更に詳しい情報は、代理店にお問い合わせください。
燃料タンクのキャップ(図 27)の周囲をきれいに拭く。
燃料タンクのキャップを取る。
タンクの首の根元まで燃料を入れる。入れすぎないこと。給油が終わったらキャップを締める。
こぼれた燃料は火災防止のためにすぐに拭き取る。
軽油は条件次第で簡単に引火爆発する。発火したり爆発したりすると、やけどや火災などを引き起こす。
燃料補給は必ず屋外で、エンジンが冷えた状態で行う。こぼれた燃料はふき取る。
燃料タンク一杯に入れないこと。給油は燃料タンクの首の根元から 6-13 mm 程度下までとする。これは、温度が上昇して燃料が膨張したときにあふれないように空間を確保するためである。
燃料取り扱い中は禁煙を厳守し、火花や炎を絶対に近づけない。
安全で汚れのない認可された容器で保存し、容器には必ずキャップをはめること。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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ラジエターとオイル・クーラ部分は毎日清掃してください(図 28)。非常にほこりの多い場所で作業をする場合には1時間ごとに清掃してください;「エンジンの冷却系統の清掃」を参照してください。
ラジエターの冷却液は、水とエチレングリコール不凍液の 50/50 混合液です。毎日の作業前に液量を点検してください。
冷却システムの容量は約 5.7 リットルです。
エンジン停止直後にラジエターのキャップを開けると、高温高圧の冷却液が吹き出してやけどを負う恐れがある。
エンジン回転中はラジエターのふたを開けないこと。
キャップを開けるときはウェスなどを使い、高温の水蒸気を逃がしながらゆっくりと開けること。
補助タンクの冷却水量を点検する(図 29)。エンジンが冷えた状態で、タンク側面についている2本の線の間にあれば適切である。
冷却液の量が足りない場合には、補助タンクのキャップを取ってここから補給する。入れすぎはよくない。
補助タンクのキャップを取り付けて終了。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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油圧オイルタンクに約 13.2 リットルのオイルを満たして出荷しています。初めての運転の前に必ず油量を確認し、その後は毎日点検してください。 交換用の推奨油圧オイルは オールシーズン用 Toro プレミアム油圧オイルをです(19 リットル缶または 208 リットル缶)。パーツカタログまたは代理店でパーツ番号をご確認ください。
代替製品: Toro のオイルが入手できない場合は、以下に挙げる特性条件および産業規格を満たすオイルを使用することができます。トロ社では合成オイルの使用をお奨めしておりません。オイルの専門業者と相談の上、適切なオイルを選択してください: 不適切なオイルの使用による損害については弊社は責任を持ちかねますので、品質の確かな製品をお使い下さる様お願いいたします。
高粘度インデックス/低流動点アンチウェア油圧作動液, ISO VG 46 | |||
物性: | |||
粘度, ASTM D445 | cSt @ 40°C 44 - 48cSt @ 100°C 7.9-8.5 | ||
粘性インデックス ASTM D2270 | 140-160 | ||
流動点, ASTM D97 | -37°C--45°C | ||
産業規格: | |||
ヴィッカース I-286-S (品質レベル), ヴィッカース M-2950-S(品質レベル), デニソン HF-0 |
Important: ISO VG 46 は、広い温度範囲で優れた性能を発揮します。通常の外気温が高い(18°C-49°C) 熱帯地方では、ISO VG 68 オイルのほうが適切と思われます。
プレミアム生分解油圧オイル — Mobil EAL EnviroSyn 46H
Important: Mobil EAL EnviroSyn 46H は、トロ社がこの製品への使用を認めた唯一の合成生分解オイルです。このオイルは、トロ社の油圧装置で使用しているエラストマーに悪影響を与えず、また広範囲な温度帯での使用が可能です。このオイルは通常の鉱物性オイルと互換性がありますが、十分な生分解性を確保し、オイルそのものの性能を十分に発揮させるためには、通常オイルと混合せず、完全に入れ替えて使用することが望まれます。この生分解オイルは、モービル代理店にて 19 リットル缶または208リットル缶でお求めになれます。
Important: 多くの油圧オイルはほとんど無色透明であり、そのためオイル洩れの発見が遅れがちです。油圧オイル用の着色剤(20 ml )をお使いいただくと便利です。(瓶入り)1瓶で 15-22 リットルのオイルに使用できます。パーツ番号は P/N 44-2500。ご注文は Toro 代理店へ。
平らな場所に駐車し、カッティングユニットを降下させ、エンジンを停止させる。
油圧オイルタンクの注油口周辺をきれいに拭き、キ ャップ(図 30)を外す。キャップを外す。
補給口の首からディップスティックを抜き、ウ ェスできれいに拭う。もう一度首に差し込んで引き抜き、オイルの量を点検する。ディップスティックのマークから 6 mm の範囲にあれば適正である。
油量が少なければFULLマークまで補給する。
ディップスティックとキャップを取り付ける。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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タイヤは空気圧を高めに設定して出荷しています。運転前に正しいレベルに下げてください。タイヤの適正空気圧は、0.97-1.24 bar(0.98-1.26 kg/m2=14-18 psi)です。
Note: 全部のタイヤを同じ圧力に調整しないと機械の性能が十分に発揮されず、刈り上がりの質が悪くなります。
タイヤ空気圧が不足すると、斜面で機体が不安定になり、転倒など、生命に関わる重大な人身事故を起こしやすくなる。
タイヤ空気圧は絶対に規定値以下に下げてはならない。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用開始後最初の 1 時間 |
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使用開始後最初の 10 時間 |
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200運転時間ごと |
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ホイールナットを 61 to 88 N·m(45-65 ft-lb=6.2-8.9 kg.m)にトルク締めする。
適切なトルク締めを怠ると車輪の脱落や破損から人身事故につながる恐れがある。
以下の場合には、エンジンを始動する前に燃料システムのエア抜きを実施する必要があります(「燃料系統」の「燃料システムからのエア抜き」を参照):
新車を初めて始動する時
燃料切れでエンジンが停止した時
燃料系統の整備作業、例えばフィルタ交換、セパレータの洗浄などを行った後
駐車ブレーキが掛かっていること、カッティングユニットの駆動スイッチが OFF 位置にあることを確認する。
走行ペダルから足をはなしてペダルがニュートラル位置にくることを確認する。
スロットルをハーフ・スロットル位置にする。
キーを差し込み、ON/Preheat 位置に回すと、グロープラグが点灯してエンジンの予熱を開始する(約7秒間);グローインジケータが消えたらキーをStart 位置に回すとセル・モータが始動する。エンジンが始動したら、キーから手を離す。キーは自動的に On/Run 位置まで戻ります。
Important: スタータモータのオーバーヒートを防止するため、スタータは15 秒間以上連続で回転させないでください。10秒間連続で使用したら、60秒間の休止時間をとってください。
エンジンを初めて始動した時、エンジンのオーバーホールを行った後などは、1~2分間の時間を取って前進および後退走行の確認を行う。また、昇降レバーやカッティングユニット駆動スイッチを操作して各部の作動状態を確認する。
ハンドルを左右それぞれいっぱいまで切って応答を確認する。以上の点検の後、エンジンを停止させ、オイル漏れや各部のゆるみなどがないかさらに点検する。
機体の点検を行う前に、機械の可動部がすべて完全 に停止していることを必ず確認すること。
エンジンを停止するには、スロットルをアイドル位置、カッティングユニット駆動スイッチを OFF 位置に戻し、始動キーをOFF位置に回して抜き取る。事故防止のため、キーは抜き取っておく。
平らな場所に駐車する。燃料タンクに少なくとも半分まで燃料が入っていることを確認する。
ラッチを外してフードを開ける。
軽油は条件次第で簡単に引火・爆発する。発火したり爆発したりすると、やけどや火災などを引き起こす。
燃料補給は必ず屋外で、エンジンが冷えた状態で行う。こぼれた燃料はふき取る。
燃料タンク一杯に入れないこと。給油は燃料タンクの首の根元から 6-13 mm 程度下までとする。これは、温度が上昇して燃料が膨張したときにあふれないように空間を確保するためである。
燃料取り扱い中は禁煙を厳守し、火花や炎を絶対に近づけない。
安全で汚れのない認可された容器で保存し、容器には必ずキャップをはめること。
燃料噴射ポンプについているエア抜きねじ(図 31)をゆるめる。
始動キーを ON 位置に回す。電動燃料ポンプが作動を開始し、エア抜きネジの周囲からエアが漏れ出てくるのが確認される。ねじから燃料が連続的に流れるのが見えるまでキーを ON 位置に保持します。
ねじを締めてキーをOFFに する。
Note: 通常は上記の操作でエンジンが始動できるようになります。もし始動できない場合は、噴射ポンプと噴射ノズルの間にエアが入っている場合がありますので、「インジェクタからのエア抜き」を参照してください。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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インタロックスイッチは安全装置であり、これを取り外すと予期せぬ人身事故が起こり得る。
インタロックスイッチをいたずらしない。
作業前にインタロックスイッチの動作を点検し、不具合があれば作業前に交換修理する。
無用の人間をすべて遠ざけてください。カッティングユニットに手足を近づけないでください。
カッティングユニットのスイッチをON位置または走行ペダルが踏まれた状態では、着席してもエンジンを始動することは出来ない。動くのはインタロックの故障であるから直ちに修理する。
着席した状態で、走行ペダルをニュートラル位置にし、駐車ブレーキを解除し、カッティングユニットのスイッチをOFF位置にセットする。エンジンを始動する。運転席から立ち上がり、走行ペダルをゆっくりと踏み込んでみる;1~3秒でエンジンが停止すれば正常。停止しないのはインタロックの故障であるから直ちに修理する。
Note: 駐車ブレーキにもインタロック・スイッチが搭載されています。駐車ブレーキを掛けたままで走行ペダルが踏まれるとエンジンを停止させます。
緊急時には、短距離に限り、マシンを牽引または押して移動することができますが、トロではこの方法は緊急用以外には使用しないようにすることをお奨めしています。
Important: 牽引移動時の速度は、3-4 km/hとしてください。これ以上の速度では駆動系に損傷を与える危険があります。長い距離を移動しなければならない場合にはトレーラなどを使用してください。
油圧ポンプについているバイパスバルブ(図 32)を90°回転させる。
エンジンを掛ける時にはバルブを90°(1/4 回転)させて元通りに閉める。バルブを開けたままでエンジンを掛けないこと。
スタンダードコントロールモジュールは樹脂によって完全封止された汎用制御モジュールです。電子回路により機械の状態の制御と監視を行い、機械を安全に動作させるために必要な電子制御を実現しています。
モジュールは、入力信号として、ニュートラル状態、駐車ブレーキ、PTO、エンジン始動、バックラップ、オーバーヒートなどの情報を取り込みます。そして、これらの入力情報に対する応答として、PTOスイッチ、スタータスイッチ、ETR(エンジン駆動ソレノイド)を制御します。
モジュール表面は入力表示部と出力表示部に分かれています。入力側の情報も出力側の情報も回路基盤に搭載された緑色の LED で表示されます。
エンジン始動回路のLEDはDC 12Vの通電で点灯します。その他の入力表示回路は回路が閉じてアースされた時に通電状態となります。どの入力表示LEDも、その回路に通電があったときに点灯します。これらの入力表示LEDは故障探究のときに利用することが出来ます。
出力回路はそれぞれ所定の入力がそろった時に通電状態となります。出力回路はPTO、ETR、STARTの 3 種類です。これらの LED はそれぞれの出力端子に接続されたリレーの状態や電圧状態をモニタしています。
出力回路が健全でも、出力装置そのものが健全であることは保証できません。ですから電気系統の故障探究を行う時には、出力LEDのチェック以外に各機器の通常のテストやワイヤハーネスの検査が必要になります。各機器のインピーダンス測定、ワイヤハーネスをつないだ状態(SCMのところで切り離した状態)でのインピーダンス測定、一時的な通電試験などを行ってみる必要があるでしょう。
SCMは外部のコンピュータや診断機器に接続することはできません。また、内部のプログラムを改変することもできませんし、発生した故障内容を記憶しておくこともできません。
SCM上のLEDの説明は絵文字です。枠で囲まれた3 つが出力です。それ以外はすべて入力です。以下に記号とその意味を示します。
SCMを使った故障探究手順は以下の通りです。
どの出力を調べたいのかを決める(PTO、始動、ETR)。
始動キーをONにして、赤い電源LEDが点灯するのを確認する。
全部の入力スイッチを操作して、対応する入力LED が点灯するのを確認する。
スイッチやレバーを操作して、調べたい出力に必要な入力条件を作り出す。入力条件は、次ページのロジックチャートで調べることができる。
出力LEDが点灯しているのにその機器が作動しない場合には、出力ハーネス、そこから先の接続、機器そのものの故障が疑われる。必要時応じて修理する。
出力LEDが点灯しない場合には、ヒューズ(両方)を点検する。
入力が正常なのに出力LEDが点灯しない場合には、SCMを交換してみる。
チャートの各行(横列)は、その出力機能に必要な入力の状態を示します。チャートの左欄に、機能が示されています。各記号は以下のような意味を表します: 通電、閉じてアースされている、開いてアースされている。
入力 | 出力 | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
機能 | パワー On | ニュートラル | 始動 On | ブレーキが ON | PTO ON | 着席 | オーバーヒート | バックラップ | 始動 | ETR | PTO |
始動 | — | — | + | O | O | — | O | O | + | + | O |
運転(非着席) | — | — | O | O | O | O | O | O | O | + | O |
運転(着席) | — | O | O | — | O | — | O | O | O | + | O |
刈り込み | — | O | O | — | — | — | O | O | O | + | + |
バックラップ | — | — | O | O | — | O | O | — | O | + | + |
オーバーヒート | — | O | — | O | O | O |
(–): 回路が閉じてアースされている。– LED 点灯
(O): 回路が開いてアースされているか非通電状態 - LED 消灯
+: 回路は通電している(クラッチコイル、ソレノイド、始動キー) LED点灯
空白: そのロジックに無関係な入力
故障探究手順は、まず、始動キーをON にする(エンジンは始動しない)。不具合の出ている機能を表の一番左の欄から探し出す。必要な入力をそれぞれ操作してLED が点灯するのを確認する。
入力LED に問題がなければ出力LED を確認する。出力LED が点灯しているのにその機器が作動しない場合には、機器に到達している電圧、機器までの導通、アース回路などを検査する。発見した故障内容に応じて修理を行う。
草の状態に関係なく、非常に効率よく草を立たせ、刈りかすをきれいに分散させます。立ち上げをより強く(あるいは弱く)、また排出速度をより強く(あるいは弱く)したい場合には、他のブレードの使用を考える。
特徴: ほとんどの条件で効率よく草を立たせ、刈りかすをきれいに分散させる。
低めの刈高(19-64 mm)で最もよく性能を発揮する。
特徴:
刈り高を低くしても、刈りかすが均一に散る。
刈りかす左側へ片寄る傾向が抑えられるので、バンカーやフェアウェイの周りがきれいに見える。
密集した芝で刈り高が低い方が小さなパワーで刈れる。
高めの刈高(70-100 mm)で最もよく性能を発揮する。
特徴:
上昇気流も排出速度も大きい。
密度の低い芝生や柔らかい芝生で刈り高を高くしたときに、芝草をしっかりと立たせる。
濡れてくっつきやすくなった刈りかすを効率良く排出し、デッキが詰まりにくい。
運転に大きなパワーを必要とする。
刈りかすが左側へ片寄る傾向が強いので、刈り高が低いと刈りかすが畝状にたまりやすい。
ハイリフトブレードでの刈り込みにマルチングバッフルを使用してはならない。ブレードが折れて人身事故にいたる危険がある。
落ち葉のマルチングに最高の性能を発揮するように設計されているブレード。
特徴: 落ち葉のマルチングに最適
アングルセイルブレード | ハイリフトパラレルセイルブレード(マルチングバッフルと同時に使用しないこと) | マルチングバッフル | ローラスクレーパ | |
芝生の刈り込み:刈高 19-44 mm | ほとんどの場合に推奨 | 密度の低いまたはまば らな草地で使用可能 | 寒地型の芝草を少なくとも週 3 回刈る (草丈の1/3 以上を切 り込まない)場合に刈りカスの分散をきれいにする。ハイリフト平行セイルブレードには使用しないこと | ローラに刈りかすがこびりつく、刈りかすが広く平らにかたまって残るなどの場合にはいつでも使用 してよい。場合により、刈りかすの塊が 増える場合がある |
芝生の刈り込み:刈高 50-64 mm | 密度の高いまたはよく 繁茂した草地に推奨 | 密度の低いまたはま ばらな草地に推奨 | ||
芝生の刈り込み:刈高 70-100 mm | よく茂った草地で使用 可能 | ほとんどの場合に推奨 | ||
落ち葉のマルチング | マルチングバッフルの使用を推奨 | 使用禁止 | コンビネーションセイルまたはアングルセイルとのみ使用可能 | |
長所 | 低い刈高で刈りかすを均等に分散。バンカーやフェアウェイまわりでの仕上がりがきれい。パワー消費が少ない | 草をしっかり立たせ、排出力も強い密度の低いまばらなターフを高い刈高で刈り込むことができる。ぬれてベタつく刈りかすも効率よく排出する。 | 用途により刈りかすの分散をきれいにし刈り上がりを美しく見せることができる。落ち葉のマルチングに非常に効果がある。 | ローラへの刈りかすのこびりつきを減らす。 |
短所 | 刈高が高いと十分に草を立たせられない;草がぬれているとデッキ裏側にこびりついて刈り上がりが悪くなりパワー消費も増える。 | 用途によってはパワー消費が大きくなる。旺盛に成長した草を低く刈ると刈りかすがうね状にあつまる傾向が出る。マルチングバッフルと一緒に使用しないこと。 | 一度に大量の草を処理しようとするとデッキ内部にたまりを作る。 |
この芝刈機は斜面での走行性能を高めるための特殊な駆動システムを採用しており、通常の3 輪芝刈機とは違い、登りの限界角度に達して山側の車輪が浮いてしまっても前進することが可能です。急斜面で無理をしてこれが起こると転倒する危険があり、非常に危険です。
実際に転倒が起きる角度は一定ではありません。具体的な要素としては:芝草の状態や斜面の凹凸の状態、速度(特に旋回中の速度)、カッティングユニットの位置、タイヤ空気圧、オペレータの経験など多くの要素が複雑に絡み合って条件が形成されます。
一般に傾斜角度20 °以下では転倒の恐れは少ないといわれます。25°程度で転倒の恐れは中程度となります。これ以上の角度では転倒人身事故の恐れが極めて大きくなります。この機械は傾斜角度25°以内の斜面でお使いください。
安全に刈り込み作業を行える法面かどうかの判断は、各マシンに付属している傾斜計を使って現場の調査を行って判断してください。このような調査に当たっては、芝草の状態、天候による変化、横転の危険など常識的な判断を十分に生かすように心がけてください。安全に刈り込み作業を行える法面かどうかの判断は、各マシンに付属している傾斜計を使って判断してください。危険度を調べるには、断面 5cm x 10cm 程度の角材を斜面におき、その上に傾斜計を載せてその斜面の角度を測ります。この方法では斜面の平均的な角度を得ることができますが、小さな凹凸は無視されるので実際の運転に当たってはなお十分な注意が必要です。傾斜が25°を超える場所では本機を使用しないでください。
また、この機械ではステアリングチューブに傾斜計が取り付けてあります。これで運転中に左右の傾きを確認することができますから、25°以上の斜面には入らないように十分注意してください。
運転時には必ずシートベルトを着用のこと。
実際に作業を始める前に、安全な場所で運転操作に十分慣れておいてください。
まずエンジンを始動し、ハーフスロットルでウォームアップします。エンジンが温まったらフルスロットルにしてください。カッティングユニットを上昇させ、駐車ブレーキを解除し、移動走行モードにセットし、静かに前進ペダルを踏み込んで、安全な広い場所に移動してください。
まず、前進、後退、停止を練習します。走行ペダルから足を離せば ペダルは自動的にニュートラル位置に戻って停止します。下り坂を走行中に停止する場合は、後退ペダルを利用するほうが効果的でしょう。
斜面では十分に速度を落としてハンドリングを安定させてください。斜面を横切って走行する前には、サイドワインダー・カッティングユニットを山側にスライドさせて機体を安定させましょう。谷側にスライドさせると機体が不安定になりますから注意してください。この操作は必ず斜面を横切り始める前に済ませてください
斜面の刈り込みは、できるだけ上下方向に行ってください。斜面を下るときには、機体を安定させるためにカッティングユニットを下げておいてください。斜面では旋回しないでください。
障害物の周囲をカッティングユニットを下げた状態、上げた状態のどちらでも上手に旋回できるように練習してください。狭い場所を通り抜ける時、マシンやカッティングユニットをぶつけて損傷しないよう十分注意してください。
サイドワインダーを使って左右へのスライドによるリーチの感覚をつかんでください。
サイドワインダーの操作は、カッティングユニットが上昇位置にある時、または実際に芝刈り走行中以外は行わないでください。カッティングユニットを下げたまま、機体が停止している時にスライド動作を行うと、芝生を損傷します。
ラフでは低速で走行してください。
芝刈り中に周囲に人が現れた場合には直ちにブレードを停止させてください。周囲に人がいる所では絶対に作業をしないでください。この機械は1 人乗りです。人を便乗させないでください。大変危険であり、人身事故の恐れがあります。
事故は誰にでも起こります。事故の原因で最も多いのはスピードの出しすぎ、急旋回、地表面の不均一など(安全に刈れる傾斜の限度をきちんと守ること)などがあげられます。またエンジンを掛けたまま運転席を離れたり、薬物を摂取した状態で運転をしたりすることも止めてください。市販の風邪薬や処方箋薬でも眠気を催すことがありますから事前に確認しておくことが必要です。常に安全を確認しましょう。無理をすると重大な事故を引き起こします。
サイドワインダーを使うと、最大33 cmのオーバーハングを取ることが可能です。この機能により、サンドバンカーのエッジ近くや池の水際近くのトリミングなど障害物に近づいての刈り込みをするときに、タイヤを障害物からなるべく遠くに離しておくことが可能になります。
また前方に障害物があってもカッティングユニットのスライド動作でかわすことができます。
移動走行時にはカッティングユニットを上昇させ、走行モード切り換えレバーを「移動走行」モード(左位置)にし、最大スロットルにセットしてください。
同じ方向からの刈り込みを続けていると芝草が寝てしまい、刈ったあとの見映えが悪くなりますから、刈り込みの方向はできるだけ毎回変えるようにしましょう。
カウンタバランスシステムにより、刈り込みデッキの油圧昇降シリンダからデッキへバック圧を掛けています。これにより、デッキの重量の一部を駆動輪に移して走行性を高めています。カウンタバランスの圧力設定は製造時に行われており、通常はこのままで大抵の刈り込み条件において、走行性能と刈り上がりが最も適切にバランスするようになっています。カウンタバランスの設定を下げると、刈り込みデッキを安定させ、走行性をやや落とします。設定を上げると、走行性がアップしますが、デッキが軽くなることが原因で刈り跡に問題が出てくる場合が考えられます。カウンタバランスの油圧調整設定についてより詳しくは、サービスマニュアルを参照してください。
www.Toro.com にて、Aftercut Appearance Troubleshooting Guide (見映えのトラブルシューティングガイド)を参照してください。
実際に転倒が起きる角度は一定ではありません。具体的な要素としては:芝草の状態や斜面の凹凸の状態、速度(特に旋回中の速度)、カッティングユニットの位置(サイドワインダ搭載機の場合)、タイヤ空気圧、オペレータの経験など多くの要素が複雑に絡み合って条件が形成されます。
一般に傾斜角度15°以下では転倒の恐れは少ないといわれます。20°程度で転倒の恐れは中程度となります。この機械は傾斜角度20°以内の斜面で使うようにしてください。これ以上の角度では転倒人身事故の恐れが極めて大きくなります。
安全に刈り込み作業を行える法面かどうかの判断は、各マシンに付属している傾斜計を使って現場の調査を行って判断してください。このような調査に当たっては、芝草の状態、天候による変化、横転の危険など常識的な判断を十分に生かすように心がけてください。安全に刈り込み作業を行える法面かどうかの判断は、各マシンに付属している傾斜計を使って判断してください。危険度を調べるには、断面 5cm x 10cm 程度の角材を斜面におき、その上に傾斜計を載せてその斜面の角度を測ります。この方法では斜面の平均的な角度を得ることができますが、小さな凹凸は無視されるので実際の運転に当たってはなお十分な注意が必要です。傾斜が20°を超える場所では本機を使用しないでください。
運転時には必ずシートベルトを着用のこと。
実際に作業を始める前に、安全な場所で運転操作に十分慣れておいてください。
まずエンジンを始動し、ハーフスロットルでウォームアップします。エンジンが温まったらフルスロットルにしてください。カッティングユニットを上昇させ、駐車ブレーキを解除し、移動走行モードにセットし、静かに前進ペダルを踏み込んで、安全な広い場所に移動してください。
まず、前進、後退、停止を練習します。走行ペダルから足を離せば ペダルは自動的にニュートラル位置に戻って停止します。下り坂を走行中に停止する場合は、後退ペダルを利用するほうが効果的でしょう。
斜面では十分に速度を落としてハンドリングを安定させてください。
斜面の刈り込みは、できるだけ上下方向に行ってください。斜面を下るときには、機体を安定させるためにカッティングユニットを下げておいてください。斜面では旋回しないでください。
障害物の周囲をカッティングユニットを下げた状態、上げた状態のどちらでも上手に旋回できるように練習してください。狭い場所を通り抜ける時、マシンやカッティングユニットをぶつけて損傷しないよう十分注意してください。
サイドワインダーを使って左右へのスライドによるリーチの感覚をつかんでください。
サイドワインダーの操作は、カッティングユニットが上昇位置にある時、または実際に芝刈り走行中以外は行わないでください。カッティングユニットを下げたまま、機体が停止している時にスライド動作を行うと、芝生を損傷します。
ラフでは低速で走行してください。
芝刈り中に周囲に人が現れた場合には直ちにブレードを停止させてください。周囲に人がいる所では絶対に作業をしないでください。この機械は1 人乗りです。人を便乗させないでください。大変危険であり、人身事故の恐れがあります。
事故は誰にでも起こります。事故の原因で最も多いのはスピードの出しすぎ、急旋回、地表面の不均一など(安全に刈れる傾斜の限度をきちんと守ること)などがあげられます。またエンジンを掛けたまま運転席を離れたり、薬物を摂取した状態で運転をしたりすることも止めてください。市販の風邪薬や処方箋薬でも眠気を催すことがありますから事前に確認しておくことが必要です。常に安全を確認しましょう。無理をすると重大な事故を引き起こします。
サイドワインダーを使うと、最大33 cmのオーバーハングを取ることが可能です。この機能により、サンドバンカーのエッジ近くや池の水際近くのトリミングなど障害物に近づいての刈り込みをするときに、タイヤを障害物からなるべく遠くに離しておくことが可能になります。
また前方に障害物があってもカッティングユニットのスライド動作でかわすことができます。
移動走行時にはカッティングユニットを上昇させ、走行モード切り換えレバーを「移動走行」モード(左位置)にし、最大スロットルにセットしてください。
ブレードを回転させてからゆっくりと芝刈り場所に入ります。前のカッティングユニットが芝刈りの境界内に入ったところでカッティングユニットを降下させます。
真っ直ぐに刈りたい(きれいなストライプを作りたいときなど)場合は、樹木などを目印にして走行してください。
前方のカッティングユニットが芝刈りエリアの境界についたらカッティングユニットを上げます。「雨だれ型」のターンを行うと、早く旋回し、しかもラインを揃えやすくなります。
サイドワインダー搭載機はバンカー周りや池の周囲の刈り込みを簡単に行うことができます。シフトレバーを右または左に倒せば同じ方向にカッティングユニットがスライドします。タイヤが毎回同じ場所を通らないように刈りたい場合も、この機能が役立ちます。
刈りカスは左側に排出されます。従って、サンドバンカーの周囲などを刈るときは、右回りに刈ると、刈りカスをバンカー内に落とさずにきれいに刈ることが出来ます。
カッティングユニットにはマルチングバッフルを取り付けることが出来ます。マルチングバッフルは、定期的に刈り込みを行っているターフで最も威力を発揮します。一回の刈り取り長さが25 mmを超えないようにするのがきれいに仕上げるコツです。刈り込み長さが大きくなりすぎると刈り上がりの見た目が汚くなり、刈り込みに必要なパワーも増えてしまいます。マルチングバッフルは、秋に落ち葉を粉砕処理する作業にも大変適しています。
刈り込みは、朝露を避けて遅めの午前中か、直射日光を避けて午後遅くに行いましょう。露があると草がかたまりになりやすく、また刈りたての草は強い直射日光に当たるとダメージを受けます。
一度に切り取る長さは25 mm以内に抑えましょう。草丈の1/3 以上は刈り取らないのが原則です。成長期の密生している芝生では刈り高設定をさらに一目盛り上げる必要があるかもしれません。
刃先が鋭利であれば、芝草の切り口もきれいです。切れ味の悪い刃先は芝草を引きちぎるので、切り口が茶色に変色し、芝草の成長を悪くし、また病気にもかかりやすくなります。ブレードの状態が良いこと、また、セール部分にまったく欠落がないことが大切です。
デッキのチェンバ(ブレードのある空間)を良いコンディションに維持してください。チェンバの内部が曲がっていたりしたら、元通りに修正し、ブレードとチェンバの壁との間に十分なすきまを確保してください。
一日の作業を終え、エンジン温度が下がったら、洗車してください。洗車には普通のホースを使用します。ノズルや圧力洗浄器は、シール部分やベアリングに浸水させる恐れがありますので使用しないでください。ラジエターおよびオイルクーラに刈りかすやごみが付着していたらきれいに取り除いてください。洗浄後、オイル漏れ、損傷、磨耗などがないか、またカッティングユニットの切れ具合を点検することをお奨めします。
Important: 洗浄が終わったら、サイドワインダーを左右に数回動かしてください。これにより、ベアリングブロックとクロスチューブに溜まっている水を掃き取ることができます。
Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用開始後最初の 1 時間 |
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使用開始後最初の 10 時間 |
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使用開始後最初の 50 時間 |
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使用するごとまたは毎日 |
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25運転時間ごと |
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50運転時間ごと |
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100運転時間ごと |
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150運転時間ごと |
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200運転時間ごと |
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400運転時間ごと |
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500運転時間ごと |
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2年ごと |
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始動キーをつけたままにしておくと、誰でもいつでもエンジンを始動させることができ、危険である。
整備・調整作業の前には必ずエンジンを停止し、キーを抜いておくこと。
このページをコピーして使ってください。
点検項目 | 第 週 | ||||||
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月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
インタロックの動作を点検する。 | |||||||
ブレーキの動作を確認する。 | |||||||
エンジンオイルの量を点検する。 | |||||||
冷却水の量を点検する | |||||||
燃料・水セパレータの水抜き。 | |||||||
エアフィルタ、ダストカップ、バルブを点検する。 | |||||||
エンジンから異常音がないか点検する。2 | |||||||
ラジエターとスクリーンの汚れ | |||||||
運転操作時の異常音 | |||||||
油圧オイルの量を点検する。 | |||||||
油圧ホースの磨耗損傷を点検する。 | |||||||
オイル漏れがないか点検する。 | |||||||
燃料残量を点検する。 | |||||||
タイヤ空気圧を点検する | |||||||
計器類の動作を確認する。 | |||||||
刈高の調整の点検 | |||||||
グリスアップを行なう。2 | |||||||
塗装傷のタッチアップを行う。 | |||||||
1始動困難、大量の煙、咳き込むような走りなどが見られる場合はグロープラグと噴射ノズルを点検する。 2車体を水洗いしたときは整備間隔に関係なく直ちにグリスアップする。 |
Important: エンジンの整備に関する詳細はエンジンのオペレーターズマニュアルを参照してください。
Note: お使いの機械の電気回路図 や 油圧回路図 を入手したい場合には、www.Toro.com から、この機械に関する図面などをダウンロードすることができます。ホームページからマニュアルへのリンクなどをご活用ください。
点検担当者名: | ||
内容 | 日付 | 記事 |
整備をやりやすくするため、フードは簡単に取り外すことができます。
ラッチを外してフードを開ける。
フードのピボット部をブラケットに固定しているヘアピンコッターを抜き取る(図 35)。
フードを右側にスライドさせながら反対側を持ち上げると外れる。
Note: 取り付けは上記と逆の手順で行う。
整備間隔 | 整備手順 |
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50運転時間ごと |
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500運転時間ごと |
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定期的に、全部のベアリングとブッシュにNo.2汎用リチウム系グリスを注入します。悪条件下(ホコリの多い環境)では毎回グリスアップしてください。ベアリングやブッシュの内部に異物が入ると急激に磨耗が進行します。車体を水洗いしたときは整備間隔に関係なく直ちにグリスアップしてください。
グリスアップ箇所を以下に列挙します:
後カッティングユニットのピボット(図 37)
前カッティングユニットのピボット(図 38)
サイドワインダーのシリンダの両端(2ヶ所)(図 39)
ステアリングピボット (図 40)
後昇降アームのピボット昇降シリンダ(2ヶ所)(図 41)
左前昇降アームのピボット昇降シリンダ(2ヶ所)(図 42)
右前昇降アームのピボット昇降シリンダ(2ヶ所)(図 43)
ニュートラル調整機構(図 44)
刈り込み・移動走行切り換えレバー(図 45)
ベルトテンションピボット(図 46)
ステアリングシリンダ(図 47)
Note: ステアリングシリンダ反対側の端にグリス注入箇所を作ることができます。その場合、タイヤを外し、ニップルを付け、グリスを注入し、ニップルを外し、プラグを取り付けます(図 48)。
カッティングユニットのスピンドルシャフトのベアリング(各カッティングユニットに2ヶ所)(図 49)
Note: どちらのニップルからグリスを注入してもかまいません。スピンドルハウジングの底(デッキの下にあります)から少量のグリスがはみ出てくるまでポンプでグリスを注入してください。
後ローラのベアリング(各カッティングユニットに2ヶ所)(図 50)
Note: ローラマウントのグリス注入用溝と、ローラシャフト端部のグリス注入穴をそろえて注入してください。ローラシャフトの片方の端部に合わせマークがついていますので、これを利用するとよいでしょう。
Important: サイドワインダーのクロスチューブにはグリスを塗布しないでください。クロスチューブは自己潤滑タイプです。
整備間隔 | 整備手順 |
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200運転時間ごと |
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エアクリーナ本体にリーク原因となる傷がないか点検してください。破損していれば交換してください。吸気部全体について、リーク、破損、ホースのゆるみなどを点検してください。
推奨整備間隔にて定期整備を行ってください。非常にホコリの多い場所で使用していてエンジンの能力の低下が認められる場合には、整備間隔を短くしてください。早めに整備を行っても意味がありません。むしろフィルタを外したときにエンジン内部に異物を入れてしまう危険が大きくなります。
本体とカバーがシールでしっかり密着しているのを確認してください。
エアクリーナのカバーをボディーに固定しているラッチを外す(図 51)。
ボディーからカバーを外す。
フィルタを外す前に、低圧のエア(2.8 kg/cm2、異物を含まない乾燥した空気)で、1次フィルタとボディーとの間に溜まっている大きなゴミを取り除く。高圧のエアは使用しない。異物がフィルタを通ってエンジン部へ吹き込まれる恐れがある。このエア洗浄により、1次フィルタを外した時にほこりが舞い上がってエンジン部へ入り込むのを防止することができる。
1次フィルタ(図 52)を取り外して交換する。
エレメントを洗って再使用しないこと。洗浄によってフィルタの濾紙を破損させる恐れがある。
新しいフィルタに傷がついていないかを点検する。特にフィルタとボディーの密着部に注意する。破損しているフィルタは使用しない。
フィルタをボディー内部にしっかり取り付ける。エレメントの外側のリムをしっかり押さえて確実にボ ディーに密着させる。フィルタの真ん中の柔らかい部分を持たないこと。
カバーについている異物逃がしポートを清掃する。カバーについているゴム製のアウトレットバルブを外し、内部を清掃して元通りに取り付ける。
アウトレットバルブが下向き(後ろから見たとき、時計の5:00と7:00の間になるように)カバーを取り付ける。
カバーのラッチをしっかりと掛ける。
整備間隔 | 整備手順 |
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2年ごと |
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燃料系統が汚染された時や、マシンを長期にわたって格納する場合も同様です。タンクの清掃にはきれいな燃料を使用してください。
整備間隔 | 整備手順 |
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400運転時間ごと |
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燃料ラインの劣化・破損状況やゆるみが出ていないか点検を行ってください。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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燃料フィルタの下に汚れのない容器をおく。
フィルタ容器(図 55)下部のドレンプラグをゆるめて水や異物を流し出す。
排出が終了したらプラグを締める。
整備間隔 | 整備手順 |
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400運転時間ごと |
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フィルタ容器(図 55)の周辺をウェスできれいにぬぐう。
フィルタ容器を外して取り付け部をきれいに拭く。
ガスケットに薄くオイルを塗る。
ガスケットが取り付け部に当るまで手でねじ込み、そこからさらに1/2回転締め付ける。
Note: 通常のエア抜きを行ってもエンジンが始動できない場合に行います。通常のエア抜き手順については「燃料系統からのエア抜き」 を参照してください。
燃料噴射ポンプの No.1インジェクタノズルへのパイプ接続部をゆるめる。
スロットルをFAST位置とする。
始動キーをSTART位置に回し、接続部から流れ出る燃料を観察する。燃料が泡立たなくなったら、キーをOFFに戻す。
パイプをしっかり締め付ける。
残りのノズルからも同じ要領でエアを抜く。
整備間隔 | 整備手順 |
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25運転時間ごと |
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バッテリーの電解液は常に正しいレベルに維持し、バッテリー上部を常にきれいにしておいてください。高温環境下で保管すると、涼しい場所で保管した場合に比べてバッテリーは早く放電します。
各セルへは、蒸留水またはミネラルを含まない水を適正レベルまで補給してください。但し、電解液の量が、各セルの内側についているスプリットリングの高さ以上にならないよう、注意してください。キャップは換気穴を後ろ(燃料タンク側)に向けて取り付けます。
電解液には触れると火傷を起こす劇薬である硫酸が含まれている。
電解液を飲まないこと。また、電解液を皮膚や目や衣服に付けないよう十分注意すること。安全ゴーグルとゴム手袋で目と手を保護すること。
皮膚に付いた場合にすぐに洗浄できるよう、必ず十分な量の真水を用意しておくこと。
バッテリー上部はアンモニア水または重曹水に浸したブラシで定期的に清掃してください。 清掃後は表面を水で流して下さい。清掃中はセルキャップを外さないでください。
バッテリーのケーブルは、接触不良にならぬよう、端子にしっかりと固定してください。
バッテリーケーブルの接続手順が不適切であるとケーブルがショートを起こして火花が発生する。それによって水素ガスが爆発を起こし人身事故に至る恐れがある。
ケーブルを 取り外す時は、必ずマイナス(黒)ケーブルから取り外し、次にプラス(赤)ケーブルを外す。
ケーブルを取り付ける時は、必ずプラス(赤)ケーブルから取り付け、それからマイナス(黒)ケーブルを取り付ける。
端子が腐食した場合は、 ケーブルを外し(マイナスケーブルから先に外すこと)、クランプと端子とを別々に磨いてください。磨き終わったらケーブルをバッテリーに接続し(プラスケーブルから先に接続すること)、端子にはワセリンを塗布してください。
バッテリーの電極部や端子などの部分には鉛や鉛含有物質が含まれており、カリフォルニア州では、これらの物質が癌や先天性異常の原因となるとされている。取り扱い後は手を洗うこと。
ヒューズはコンソールカバーの下にあります。
走行ペダルをニュートラル位置にしても本機が動きだすようでしたら、トラクションカムを調整します。
平らな場所に駐車し、カッティングユニットを降下させ、駐車ブレーキを掛け、エンジンを停止させてキーを抜き取る。
左右どちらかの前輪と後輪に輪止めを掛ける。
反対側の前輪と後輪を床から浮かせ、フレーム下に支持ブロックを入れて機体を支える。
機体を確実に支えておかないと、何かの弾みに機体が落下した場合に極めて危険である。
機体は、必ず片側の前輪と後輪の両方を浮かせること; 両方浮かせないと調整中に機体が動き出す。
トラクション調整カムのロックナットをゆるめる(図 57)。
走行調整カムの最終調整は、エンジンを回転させながら行う必要がある。マフラー等の高温部分や回転部・可動部に触れると大けがをする。
マフラーなどの高温部分や回転部、可動部に顔や手足を近づけぬよう十分注意すること。
エンジンを始動し、カム()を左右に回してニュートラル位置の中心に合わせる。
ロックナットを締めて調整を固定する。
エンジンを停止する。
支持ブロックをはずし、機体を床に下ろす。試運転を行って調整を確認する。
整備間隔 | 整備手順 |
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200運転時間ごと |
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ブレーキレバーに調整ノブを固定している固定ネジをゆるめる(図 60)。
ブレーキを掛けるのに必要な力が 41-68 N·m (14-18 kg = 30–40 lb)となるようにノブを回して調整する。
ネジを締めて調整を固定する。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用開始後最初の 10 時間 |
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100運転時間ごと |
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フードを開ける。
ベルト中央 (オルタネータとクランクシャフト・プーリの間) を30 N·m(10 kg=22 lb)の力で押して点検する。ベルトのたわみが 11 mm あれば適正とする。
たわみがこの範囲になければ、以下の要領で調整します:
ブレースをエンジンに固定しているボルトと、オルタネータをブレースに固定しているボルトをゆるめる。
オルタネータとエンジンの間にバールを差し込み、 オルタネータの位置を変えて必要な張りを出す。
調整ができたら両方のボルトを締める。
ベルトのテンションスプリングの端にナットドライバ(または細い金属管)を差し込む。
スプリングには大きな張力が掛かっているので十分注意すること。
スプリングの端を前側に押し下げてブラケットから外し、スプリングのテンションをなくす(図 62)。
ベルトを交換する。
スプリングの取り付けと張り出しは上記と逆の手順で行う。
スロットル・レバーがパネルのスロットに当たるまで後ろに倒す。
噴射ポンプのレバーアーム(図 63)の部分にあるスロットルケーブルのコネクタをゆるめる。
インジェクションポンプレバーのアームをローアイドルストップに当てた状態でケーブルコネクタを締める。
スロットルコントロールをコントロールパネルに固定しているねじをゆるめる。
スロットルレバーを一番前に倒す。
ストッププレートを滑らせてスロットルレバーに当て、その位置でスロットルコントロールをパネルに固定する。
運転中にスロットルが設定位置からずれてしまう場合には、スロットルレバーの操作抵抗を決めるフリクションデバイスのロックナットを、5–6 N·m(0.46-0.58 kg.m = 40–55 inch-lb)にトルク締めする。9 kg 以内の力でスロットルレバーを操作できるように調整する。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用開始後最初の 10 時間 |
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200運転時間ごと |
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トロ社の純正フィルタ(P/N 86-3010)をご使用ください。
Important: 純正品以外のフィルタを使用すると関連機器の保証が適用されなくなる場合があります。
平らな場所に駐車し、カッティングユニットを下降させ、エンジンを停止させ、駐車ブレーキを掛けてキーを抜き取る。
フィルタ取り付けプレートのホースにクランプを掛ける。
フィルタ取り付け部の周辺をウェスできれいにぬぐう。フィルタ(図 64)の下に廃油受けを置いてフィルタを外す。
新しいフィルタのガスケットに薄くオイルを塗布し中にオイルを入れる。
取り付け部が汚れていないのを確認する。ガスケットがフィルタヘッドに当たるまで手で回して取り付け、そこから更に1/2回転増し締めする。
フィルタ取り付けプレートのホースをの締め付けを外す。
エンジンを始動して2分間運転し、システム内のエアをパージする。エンジンを停止させ、オイル漏れがないか点検する。
整備間隔 | 整備手順 |
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400運転時間ごと |
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オイルが汚染されてしまった場合は油圧系統全体を洗浄する必要がありますので、Toro 代理店にご連絡ください。汚染されたオイルは乳液状になったり黒ずんだ色なったりします。
エンジンを止め、フードを開ける。
油圧ラインの接続部(図 65)または油圧フィルタ(図 64)を外し、流れ出すオイルを容器に受ける。オイルが全部流れ出たらラインを元通りに接続する。
油圧オイルタンク(図 66)に約 13.2 リットルのオイルを入れる;「油圧系統を点検する」を参照。
Important: 指定された銘柄のオイル以外は使用しないでください。他のオイルを使用するとシステムを損傷する可能性があります。
タンクにキャップを取り付ける。エンジンを始動し、全部の油圧装置を操作して内部にオイルを行き渡らせる。また、オイル漏れがないか点検して、エンジンを停止する。
油量を点検し、足りなければディップスティックの FULLマークまで補給する。入れすぎないこと。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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油圧ライン・油圧ホースにオイル漏れ、ねじれ、支持部のゆるみ、磨耗、フィッティングのゆるみ、風雨や薬品による劣化などがないか点検する。異常を発見したら必ず運転を行う前に修理してください。
高圧で噴出する作動油は皮膚を貫通し、身体に重大な損傷を引き起こす。
油圧を掛ける前に、油圧ラインやホースに傷や変形がないか接続部が確実に締まっているかを確認する。
油圧のピンホールリークやノズルからは作動油が高圧で噴出しているので、絶対に手などを近づけない。
リークの点検には新聞紙やボール紙を使う。
油圧関係の整備を行う時は、内部の圧力を確実に解放する。
万一、油圧オイルが体内に入ったら、直ちに専門医の治療を受けてください。
刈り込みデッキは、刈高 50 mm、ブレードのレーキ設定 7.9 mm に設定して出荷されています。また、左右の刈高の差が、± 0.7 mm の範囲になるように設定されています。
カッティングデッキは、ブレードが当たってもチェンバに変形が発生しない強度を持っています。しかし、硬いものがぶつかった後には、ブレードに破損が発生していないか、また、ブレードの回転面に狂いが発生していないか、必ず点検してください。
デッキから油圧モータを外し、カッティングデッキをトラクタから外す。
ホイストを使うか、2人がかりで、デッキを平らなテーブルの上に載せる。
ブレードの片方の端にマジックなどで印をつける。以後、高さの点検はすべてこの印のついた側で行う。
ブレードの印の付いているほうの端部を12時の位置(車両進行方向)に向け(図 69)、作業台の表面からブレードの切っ先までの高さを測定する。
印の付いている端部を3時の位置と9時の位置に向けて(図 69)それぞれ高さを測定する。
12時位置での測定値を、刈り高の設定値と比較する。差が 0.7 mm 以内であれば適正とする。3 時および9 時位置での高さが、12時位置での高さよりも 3.8±2.2 mm 高く、3 時および9 時位置での高さの差が 2.2 mm 以内であれば適正である。
上記の範囲から外れている場合には、13ページの「ブレード回転面の調整」を行ってください。
まず前を調整する(1度に1つのブラケットを調整する)。
刈り高ブラケット(前、左、右のうち1つ)をデッキのフレームから外す(図 70)。
デッキフレームとブラケットとの間に厚さ 1.5 mm または 0.7 mm のシム、場合によってはこれらの両方を挿入して、希望する刈高を達成する (図 70)。
余ったシムを刈り高ブラケットの下に入れ、刈り高ブラケットをデッキのフレームに取り付ける。
ソケットヘッドボルト/スペーサとフランジナットを固定する。
Note: ソケットヘッドボルトとスペーサとは、デッキフレームの内側に落ちないようにロクタイトで接着しています。
12時位置での高さを測定し、必要に応じて調整を行う。
左右の刈り高ブラケットの両方ともに調整が必要か、片方のみの調整でよいか判断する。3 時位置または 9 時位置が、新しい前位置の高さよりも 3.8±2.2 mm 高い場合には、その側での調整は不要である。反対側の高さを調整して、正しい側の高さ ±2.2 mm の範囲になるようにする。
ステップ1~3を繰り返して、左右の刈高ブラケットを調整する。
キャリッジボルトとフランジナットを固定する。
もう一度、12時、3時、9時位置で高さの測定を行って確認する。
ブレードが堅いものに当たった、バランスが取れていない、磨耗した、曲がったなどの場合には新しいものと交換してください。安全を確保し、適切な刈りを行うために、ブレードは必ず Toro 社の純正品をお使いください。他社のブレードを使用すると危険な場合がありますから絶対にやめてください。
カッティング・デッキを一番高い位置まで上昇させ、エンジンを停止し、駐車ブレーキを掛ける。カッティング・デッキが落下しないように支持ブロックでサポートする。
ぼろきれや厚いパッドの入った手袋を使ってブレードの端部をしっかり握る。スピンドルのシャフトからブレードボルト、芝削り防止カップ、ブレードを取り外す(図 71)。
ブレードを取り付ける時は、セール(立ち上がっている部分)がカッティングデッキの天井を向くように取り付け、芝削り防止カップをつけてブレードボルトで固定する(図 71)。ブレードボルトを 115~149N·m にトルク締めする。
磨耗の進んだブレードや破損したブレードは、回転中にちぎれて飛び出す場合があり、これが起こるとオペレータや周囲の人間に多大の危険を及ぼし、最悪の場合には死亡事故となる。
ブレードが磨耗や破損していないか定期的に点検すること。
破損したり割れたりしたブレードは絶対に溶接で修理しないこと。
磨耗したり破損したりしたブレードは必ず交換する。
カッティング・デッキを一番高い位置まで上昇させ、エンジンを停止し、駐車ブレーキを掛ける。カッティング・デッキが落下しないように支持ブロックでサポートする。
ブレードの切っ先を注意深く観察、特に、直線部と曲線部が交わる部分をよく観察する(図 72)。この、直線部と曲線部の交差域は、砂などによる磨耗が進みやすい部分なので、機械を使用するまえによく点検することが必要。磨耗が大きい場合には(図 72)危険であるから交換する;「ブレードの取り外し」を参照。
ブレードの磨耗を放置すると、ブレードのセール部と平坦部との間に割れ目が発生する(図 72)。この割れ目が拡大すると、最終的にはブレードがちぎれてハウジングの下から飛び出し、これがオペレータや周囲の人に重大な人身事故となる。
ブレードが磨耗や破損していないか定期的に点検すること。
磨耗したり破損したりしたブレードは必ず交換する。
全部のブレードの切っ先を丁寧に点検する。切っ先が鈍くなっていたり欠けていたりした場合には研磨する。研磨は刃先の上面だけに行い、刃の元々の角度を変えないように十分注意する(図 73)。ブレードの左右を均等に削れば、バランスを狂わすことなく研磨を行うことができる。
ブレードが真っ直ぐか曲がっているかを点検するには、平らな面において端部を観察する。ブレードの両端部が中心部よりもわずかに下がっており、刃部がブレードのヒール部(かかと、後部)よりも下がっているのが正しい形状である。このような形状であれば、刈りあがりがきれいで、しかもエンジンのパワーを浪費しない。逆に、両端部が中央部よりも高くなっていたり、刃部がヒール部よりも高くなっている場合、そのブレードは変形しているので交換すること。
ブレードを取り付ける時は、セール(立ち上がっている部分)がカッティングデッキの天井を向くように取り付け、芝削り防止カップをつけてブレードボルトで固定する。各ブレードボルトを 115~149N·m にトルク締めする。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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ブレード回転スイッチを OFF にしてからおよそ 5 秒以内にカッティングデッキのブレードが完全に停止する必要があります。
Note: ブレードが物を跳ね飛ばしたり、ほこりを巻き上げたりしないよう、この点検はきれいに刈り込んだターフの上または平らな床の上で行ってください。
所要時間を正確に測定するために、刈込ブレードから少なくとも 6m 離れた位置に要員が立ってブレードの動きを観察するようにしてください。もう一人の人が運転席に座り、カッティングデッキのスイッチを切ってからブレードが完全に停止するまでに掛かった時間を計ります。停止に要する時間が 7 秒以上の場合は、ブレーキバルブの調整が必要です。この調整は、弊社代理店に依頼してください。
前ローラに磨耗や過剰なガタ、固着などが発生していないか点検してください。これらの症状が見られたら、ローラの整備を行うか、必要部材の交換を行ってください。
第一のベアリングをローラハウジングに押し込む(図 74)。アウターレースのみを押すか、インナーレースとアウターレースを均等に押すかする。
スペーサを入れる(図 74)。
第二のベアリングをローラハウジングに入れる(図 74);このときは、インナーレースがスペーサに接触するまで、インナーレースとアウターレースを均等に押す。
ローラアセンブリをデッキフレームに組み付ける。
Important: ローラアセンブリ取り付け時に 1.5 mm を超える隙間を残すと、ベアリングの側面に負荷がかかってベアリングが早期に破損する可能性があります。
ローラアセンブリとローラ取り付けブラケットとの間の隙間が 1.5 mm 未満となっていることを確認する。隙間が 1.5 mm を超えている場合には、直径 15 mm のワッシャを必要なだけはさんで隙間を埋めること。
取り付けボルトを 108N·m にトルク締めする。
本機を30 日以上にわたって使用しない場合は、バッテリーを取り外して充電しておいてください。温度が高いとバッテリーは早く放電しますので、涼しい場所を選んで保管してください。バッテリーの凍結を防止するため、フル充電状態で保管するようにしてください。この時、電解液の比重は 1.265~1.299になります。
本機を30日間以上にわたって格納保管する場合には、以下の作業を行ってください。
トラクションユニット、カッティングユニット、エンジンをていねいに洗浄する。
タイヤ空気圧を点検する全部のタイヤの空気圧を 0.97-1.24 bar(0.98-1.26 kg/m2=14-18 psi)に調整する。
ボルト・ナット類にゆるみがないか点検し、必要な締め付けを行う。
グリス注入部やピボット部全部をグリスアップする。余分のグリスやオイルはふき取る。
塗装のはがれている部分に軽く磨きをかけ、タッチアップする。金属部の変形を修理する。
バッテリーとケーブルに以下の作業を行う:
バッテリー端子からケーブルを外す。
バッテリーを取り出す。
電極板の劣化を防止するため、バッテリーの保管開始前およびその後は60日ごとに24時間かけてゆっくりと充電する。
バッテリーの凍結を防止するため、フル充電状態で保管するようにしてください。この時、電解液の比重は 1.265~1.299になる。
バッテリー本体、端子、ケーブル端部を重曹水とブラシで洗浄する。
腐食防止のために両方の端子部にワセリン(Grafo 112X: P/N 505-47)を薄く塗る。
充電終了後は、機体に取り付けて、または外したまま、涼しい場所で保管する。機体に取り付けて保存する場合は、ケーブルを外しておく。
エンジンオイルを抜き取り、ドレンプラグをはめる。
オイルフィルタを外して捨てる。新しいオイルフィルタを取り付ける。
オイルパンに、 SAE15W-40 モーターオイルを約 3.8 リットル入れる。
エンジンを始動し、約2分間のアイドル運転を行う。
エンジンを止める。
燃料タンク(ライン、フィルタ、水セパレータからも)から燃料を完全に抜き取る。
燃料タンクの内部をきれいな燃料で洗浄する。
燃料系統の接続状態を点検し必要な締め付けを行う。
エアクリーナをきれいに清掃する。
エアクリーナの吸気口とエンジンの排気口を防水テープでふさぐ。
不凍液の量を確認し必要に応じ補給する(保管場所の最低気温を考慮すること)。
カッティングデッキをトラクションユニットから外ておく場合は、必ずスピンドルの上部にスピンドル・プラグを取り付けて、ほこりや水の浸入を防止してください。