保守
Note: 以下のインターネットサイトから無料でダウンロードすることができます: www.Toro.com。また、マニュアルから、インターネット上のその機械の紹介ページへ行きたい場合にもご利用ください。
保守作業時の安全確保
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整備や調整を行う場合は必ずマシンを停止させ、エンジンを止め、駐車ブレーキを掛け、キーを抜き取り、各部が完全に停止したのを確認してください。
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このマニュアルに記載されている以外の保守整備作業は行わないでください。大がかりな修理が必要になった時や補助が必要な時は、Toro 正規代理店にご相談ください。
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ホッパーの下で作業を行う必要があるときには、必ず、油圧昇降シリンダに安全サポートを取り付けてください。
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ボルト、ナット、ねじ類は十分に締めつけ、常に機械全体の安全を心掛けてください。
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可能な限り、エンジンを回転させながらの整備はしないでください。可動部に近づかないでください。
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牽引車両のエンジンを作動させたままでチェーンの張りの点検や調整をしないでください。
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機器類を取り外すとき、スプリングなどの力が掛かっている場合があります。取り外しには十分注意してください。
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機体の下で作業をするときには、機体をブロックやジャッキスタンドで確実に支えてください。
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整備や調整が終わったら、必ず全部のガード類を正しく取り付けてください。
整備作業の準備
潤滑
定期的に、全部のベアリングとブッシュにNo.2汎用リチウム系グリスを注入します。通常の使用では 50 運転時間ごとにベアリングとブッシュのグリスアップを行います。悪条件下(ホコリの多い環境)では毎回グリスアップしてください。ベアリングやブッシュの内部に異物が入ると急激に磨耗が進行します。ただし、水洗いしたときは整備間隔に関係なく直ちにグリスアップしてください。
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異物を押し込んでしまわないよう、グリスニップルをきれいに拭く。
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グリスガンでグリスを注入する。
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はみ出したグリスはふき取る。
グリスアップの必要なベアリングとブッシュの位置は以下の通りです:
安全点検
MH-400の始業点検として、以下の安全点検を行ってください。安全に関わる異状が発見された場合は、責任者に報告してください。安全についての詳細は本マニュアルの「安全について」の章をご参照ください。
Note: このページをコピーして業務記録の一部としてご使用されることをお薦めします。
タイヤとホイール
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推奨タイヤ空気圧は、33"(84 cm)タイヤの場合は1.72 bar(1.75 kg/cm2 = 25 psi)、32"(81 cm)タイヤの場合は2.07 bar(2.1 kg/cm2 = 30 psi)ですが、 タイヤメーカーの推奨値があればそれに従ってください。
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過度の磨耗がない; 目視で分かる破損がない。
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ホイールボルトがしっかり締まっている; 脱落がない。
リアゲート
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後部ゲートが閉じる、また確実にラッチできる。
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調整部がスムースに動く。
ヒッチ、ジャッキと後部ジャッキの脚部
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ヒッチピンやジャッキスタンドが破損しておらず、安全ピンが正しく取り付けられている。(安全ピンが脱落・破損していれば交換する。)
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ヒッチ部の接続にガタツキがないことを確認してください。(ガタがある場合には、ヒッチ接続部にスペーサを挿入する。)
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移動前に、ジャッキスタンドが確実に「上」位置に収納してください。
油圧装置
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オイル漏れがない。漏れを発見した場合は、接続部を締め直す、または破損部品を修理・交換する。
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油圧ホースに過度の磨耗や目視でわかる傷がない。
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油圧オイルの量が適切である。不足している場合は補充する。
コンベアベルトとローラ
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一週間ごとに、コンベアベルトがローラ上を滑らずかつ真っ直ぐに走るかどうか点検する。ベルトが片側に寄る場合には調整する。
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4ヶ月ごとに、前後のローラの間にあるアイドラローラが曲がったり固着したりしていないか点検する。必要に応じて交換する。
ベルトとリアゲートのシール
ゴム製シールをすべて点検する; 過度の磨耗や目視でわかる傷がない。漏れが発生したらシールを交換・修理する。
オプション
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クイックアタッチのブラケットが確実にロックされているか、および安全クリップが適切に取り付けられているか点検する。紛失している場合には新しいものを取り付ける。
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オプション機器が確実に装着されているか、ずれていないか点検する。必要に応じてクランプを調整する。
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ツインスピナーのディスクのブレードの磨耗度合いを点検する。薄くなりすぎたら交換する。
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ツインスピナーのハウジングにひび割れや腐食の徴候がない。
安全ステッカー
安全ステッカーに破れがなく、はっきり読める; 破れたり読めなくなったステッカーは貼り替えるか点検する。
電気ブレーキ
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1ケ月ごとにブレーキシューとブレーキライニングの簡単な目視点検を行う。
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1年に1回、電気ブレーキの点検と整備を行う。
油圧系統
工場で高品質油圧オイルを満たして出荷しています。 初めての運転の前に必ず油量を確認し、その後は毎日点検してください。推奨オイルの銘柄を以下に示します:
Toro プレミアム・トランスミッション/油圧トラクタ・オイル (19 リットル缶または208 リットル缶。)パーツカタログまたは代理店でパーツ番号をご確認ください。 |
使用可能な他のオイル:Toroオイルが入手できない場合は、以下に挙げる特性条件および産業規格を満たす石油系のユニバーサル・トラクタ油圧オイル(UTHF)を使用することができます。合成オイルの使用はお奨めできません。オイルの専門業者と相談の上、適切なオイルを選択してください:
Note: 不適切なオイルの使用による損害については弊社は責任を持ちかねますので、品質の確かな製品をお使い下さる様お願いいたします。
物性: | |||
粘度, ASTM D445 | cSt @ 40°C 55-62 | ||
粘性インデックス ASTM D2270 | 140 – 152 | ||
cSt @ 100°C 9.1-9.8 | |||
流動点, ASTM D97 | -37℃~-43℃ | ||
産業規格: | |||
API GL-4, AGCO Powerfluid 821 XL, Ford New Holland FNHA-2-C-201.00, Kubota UDT, John Deere J20C, Vickers 35VQ25, および Volvo WB-101/BM |
タイヤ交換
外側タイヤの交換
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MH-400を牽引車両に接続した状態で、オプション機器をすべて外し、緊急ブレーキを掛ける。
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ホッパーを完全に空にする。
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パンクしたタイヤと反対側のタイヤに輪留めをかける。
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パンクしたタイヤを留めているホイールボルト(6本)をゆるめる(まだ外さない)。
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タイヤがゆかからちょうど浮き上がるまでジャッキかホイストで機体を浮かせる。機体が安定であることを確認する。
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さきほどゆるめたホイールボルトを抜き取る。
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タイヤを修理(交換)する。
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修理済みのタイヤを取り付ける;取り付け手順は上記と逆の順序である。
Note: タイヤとハブがずれていないことを確認して、ボルト(6本)を締め付ける。ボルトは対角線パターンで 135N·m(13.8 kg.m=100 ft-lb)にトルク締めする。
内側タイヤの交換
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MH-400を牽引車両に接続した状態で、オプション機器をすべて外し、緊急ブレーキを掛ける。
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ホッパーを完全に空にする。
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パンクしたタイヤと反対側のタイヤに輪留めをかける。
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交換するタイヤがついている側の、ウォーキングビームサスペンションのベアリングをシャーシに固定しているボルトを外す。(外側のタイヤのホイールナットをゆるめ(外さない)て、ベアリングボルト用に隙間をすこし大きくする。
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ホイストかジャッキを使って機体を持ち上げ、内側のタイヤとウォーキングビームアクスルアセンブリを引き出す。機体が安定であることを確認する。
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タイヤを外す。
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タイヤを修理(交換)する。
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修理済みのタイヤを取り付ける;取り付け手順は上記と逆の順序である。
Note: タイヤとハブがずれていないことを確認して、ボルト(6本)を締め付け、135 N·m (13.8 kg.m = 100 ft-lb) にトルク締めする。
コンベアベルトのトラッキング
コンベアベルトが中央をまっすぐに走らない場合には、調整が必要です(図 58)。この作業は、資材の積み下ろし作業の途中で行うのがベストです。
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MH-400の後部へ行き、ベルトが左右どちらのレールに接触しているかを確認する。
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ずれている側の前方へ行き、ロッキングナットをゆるめて調整ナットを1/4回転だけ締め付ける。
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両方のロッキングナットを締め付けてから試運転する。
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資材を入れてホッパーが空になるまで資材を投下してみる。投下作業を何度か繰り返す。
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ベルトを停止させ、機体後部にいって状態を確認する。
ベルトが完全に真っ直ぐに走るまで、上記の手順を何度か繰り返して調整する。
Note: 資材の種類や位置によってベルトが多少ずれる場合があります。ベルトがサイドレールに当たっていなければ、上記の調整は必要ありません。
Important: ベルトの後駆動ローラは調整しないでください。後駆動ローラは製造時に所定の調整がされています。調整が必要と思われる場合には弊社正規代理店へご連絡ください。
コンベアベルトの張りの調整
ベルトの張りは頻繁に調整してください(図 58)。ゴムベルトは使用するにつれて伸びてきます(特に新品のうちは伸びが大きくなります)。
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平らな場所に止め、後ゲートとフィードゲートが少なくとも 6 mm 程度フロアから浮いた状態にセットする(使う資材によって多少変化する)。
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ホッパーに砂をいっぱいに入れる(使用するつもりの量を入れればよい)。
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マシンの両側にある黒い前カバーを外す。
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テンショナロッドが回らないようにロッドの端部をレンチで押さえながら、もう1本のレンチでロッキングナット(ロッドの端部に一番近いナット)をゆるめる。
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ロッキングナットを後ろに 2-5 cm 動かす。
警告
安全ガードが取り外されているので可動部に触れないよう十分注意すること。
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コンベアベルトのスイッチを入れる。
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ベルトがスリップするようなら、テンションボルトを左右均等に締め付ける(マシンの動作を止めて、ボルト半回転ごとに再チェックする)。こうして、ベルトがスリップしなくなるまで調整を続ける。
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調整ができたら、それぞれのテンションボルトをあと半回転締め付ける。これで適切な張りに調整ができた。
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調整を確認するために、シャーシの下のクロス部材をチェックする。ベルトの中央部がちょうどシャーシのクロス部材をかわしていれば(マシンを一番下に降ろした状態で)調整は適正である。ベルトの中央部がクロス部材に触れている場合には、それぞれのテンションボルトをもう半回転締め付ける。
Important: 時間をかけて辛抱づよく調整すること。ベルトを張り過ぎないこと。
Important: ベルトテンション用の工具はエア工具を使わないこと。
コンベアベルトの交換
ベルトを外す前に、以下の説明を良く読んでおくこと。ベルトが完全に破損している場合には、ナイフなどでベルトを切断して取り外す。製品保証を要求する場合には、ベルトメーカーが調査を行い、それに基づいて交換の推奨を行う。
ベルトの取り外し
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機体の四隅にある黒い安全カバーを取り外す。
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ホッパー前部の左右側から、内側ゴムライナー用のガイドを金属レールをつけたまま外す。
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金属レールの後部からシリコンシーラーを外す(ベルト取り付けの時にはシリコンシーラーが必要となる)。
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左右の前部で、レンチ2本を使ってテンショナロッドをしっかりと保持する。
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テンショナロッドに一番近いナットをゆるめる。
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内側調整ナットを後ろに移動させてテンションロットがピローブロックベアリングをクリアするようにする。
Note: 前アイドラローラは、上ガイドと下ガイドについている2つのピローブロックベアリング(機体左右にそれぞれ1組)で支持されています。
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前アイドラローラを何かで支える。
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右前のコーナーへ移動し、ピローブロックベアリングをシャフトに保持しているロッキングカラーを外す。これは、ねじを逆に回して、ロッキングカラーを左周りに戻して行う。ハンマーとポンチを使って、ロッキングカラーを左周りに軽く叩いてシャフトから外す。
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機体の左前コーナーでも同じ作業を行う。
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アイドラローラを後ろに移動させてピローブロックベアリングを外し、ピローブロックベアリングをガイドから抜き出す。
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安全ブラケット(2つ)を外し、あいている穴からローラを抜き出す。
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機体の後部に移動し、テンションスプロケットをゆるめる。
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駆動スプロケットからチェーンを外す。
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駆動スプロケットの固定ねじをゆるめて駆動スプロケットとキーを駆動ローラシャフトから外す。
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後駆動ローラを何かで支える。
Important: 後ローラ調整ブラケットアセンブリの位置をかえないように注意してください。このアセンブリは、ベルトが適切に走らないときに自動的に調整するためのものです。
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両側のフランジベアリングについている4本のボルトを外す。
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シャフトのフランジベアリングの隣にあるロッキングカラーを外し、両方のベアリングをシャフトから外す。
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オプション機器用のブラケット(2つ)を外す(図 59)。
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スロットから駆動ローラを抜き取る。
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後ゲートを外す(見やすくするため)。
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ホッパー内部のカートリッジの位置を確認する(ベルト交換時に同じ位置同じ方向に取り付けられるように)。カートリッジは、機体側部に沿って6箇所に取り付けられている(左右それぞれ3ヶ所にプレートで3本のボルトで固定)。
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ホイストなどからの吊り上げワイヤを、カートリッジの4隅に取り付ける。
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カートリッジを固定しているボルト(24本)を外す(図 60)。
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カートリッジは機体の真上から吊り上げて外す。外したカートリッジを床に降ろす(図 61)。
ベルトの取り付け
新しいベルトを取り付けるには、上記と逆の手順で行う(ただし、以下の点に注意すること)。
Important: コンベアベルトは、基本的に一方向にのみ回転させることを前提として製造されている。ベルト中央にペンキで書かれている矢印が、機体後部を指すように取り付ける(ホッパーを上から見たときに)。
Note: 後部の駆動ローラを元通りに取り付ける(スロットから所定位置に入れる)前に、ピローブロックベアリング用のボルト(4本)がすでにセットされている(内側から外側に向かってボルトを差し込む)ことを確認する。これを忘れると、これらのボルトを差し込むのに隙間がなくなって、結局駆動ローラを外さなければいけなくなる。
後部駆動ローラを取り付ける時、モータに接続しているシャフトが左側にあることを確認する。シャフトにはキー穴がついている(駆動スプロケット固定用)。
機体前部のテンショナロッドでテンションをかける前に、手を使ってベルトを機体前部と後部でできるだけ中央にセットしておく。
ベルトの張りの調整については、このマニュアルの「保守」の章の説明にしたがって行う。
前のアイドラと後の駆動ローラが負荷の掛かったベルトをきれいに引っ張ってくれるので、ベルトを無理に締め過ぎないこと。
金属レールの後部、とフロアの前コーナー部(レール同士が出会う場所2ヶ所)にシリコーンシーラーを塗布する。このシーラーで、資材がレールを通りぬけないように保護する。
コンベア駆動チェーンの調整
コンベア駆動チェーンがゆるんだら、締め付けてください(図 62)。
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牽引車両のエンジンを停止し、駐車ブレーキを掛ける。
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後部コンベア駆動ガードを外す。
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テンショナスプロケットを貫通しているボルトをゆるめる。
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ロッキングねじを中くらいの力で締め付ける。
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テンショナスプロケットのボルトを締め付ける。
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チェーンが十分に潤滑されているか、スプロケットがシャフトに確実に固定されているか、点検する。
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後部コンベア駆動ガードを元通りに取り付ける。
注意
チェーンを強く張りすぎないように注意すること。無駄なゆるみがちょうどなくなる程度にすること。
電気ブレーキの整備
電気ブレーキの取り付け
1ケ月ごとにブレーキシューとブレーキライニングの簡単な目視点検を行う。
1年に1回、電気ブレーキの点検と整備を行う。
電気ブレーキの調整
使用開始から3か月後または動作状態によっては早めに、電気ブレーキを調整する。
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機体をジャッキアップし、しっかり保持する。
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ホイールとドラムが自由に回転できることを確認する。
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ブレーキのバッキングプレートの底にある調整スロットから、調整穴のカバーを外す。
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通常のねじ回しを使って、アジャスタアセンブリのスターホイールを回してブレーキシューを外側に開く(図 63)。
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ライニングがドラムを強く押し付けてホイールが回らなくなるぐらいにブレーキシューを調整する。
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その位置から、スターホイールを逆回転させ、ホイールがライニングとわずかに擦れ合って回転する位置を探す。
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調整穴のカバーを元通りに取り付ける。
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上記の調整を全部のブレーキに対して行う。
ブレーキシューとライニングの点検
1ケ月ごとにブレーキシューとブレーキライニングの簡単な目視点検を行う。
磨耗したシューを交換する時は、各ブレーキで両方のシューを交換すること、また1つの車軸で両方のブレーキについて同時に交換してください。これにより、ブレーキのバランスを維持することができます。
ブレーキライニングが次の状態になった場合は交換してください:
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磨り減って厚みが 1.6 mm 以下になった
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グリスやオイルで汚れた
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異常な傷つき方をしている
Note: ライニングに細い割れ(ヘアラインクラック)が見られるのは異常ではありませんから交換する必要はありません。
ブレーキの清掃・点検(1年に1回)
電気ブレーキの点検と整備は1年に1回行います。使用頻度が高い場合やブレーキの効きが悪くなった場合はより頻繁に行ってください。
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マグネットやシューが磨耗したり破損したりした場合には交換する。
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バッキングプレート、マグネットのアーム、マグネット、ブレーキシューを自動車用のブレーキクリーナーで清掃する。
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外したパーツはすべて元と同じアセンブリに組み戻す。
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マグネットのアームに磨耗やガタがでていないか点検する。
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シューの戻りばね、押さえばね、アジャスタのばねに疲労伸びや変形がないか点検し、必要に応じて交換する。
注意
ブレーキから出る粉塵を吸い込むと健康を害する危険があるので、ブレーキの整備時には適切な措置を講ずること:
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ホコリを立てないように、また吸い込まないように注意する。
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ブレーキライニングをやすりやサンダーで削らない。
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圧縮空気や乾いたブラシで清掃しない。
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ブレーキ部の潤滑
ブレーキの再組み立てを行う前に、必要個所に潤滑油やグリス、アンチシーズコンパウンドなどを薄く塗ってください。潤滑個所は:
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ブレーキのアンカーピン
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作動アームのブッシュとピン
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バッキングプレートのうちブレーキシューとマグネットレバーのアームに接触している部分
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作動アームについている作動ブロック
Important: ブレーキのライニングやドラム、マグネットにグリスやオイルをつけないよう十分注意すること。
マグネットの点検
電気ブレーキには高品質の電磁石が使用されており、送られてきた電流量に正確に応答して適切な摩擦力を発生するようになっています。
マグネットは定期的に点検し、磨耗が均一でない場合には交換してください。磨耗の点検には直定規を使います。
磨耗の程度そのものに問題がなくとも、摩擦材の向こう側にマグネットコイルが透けて見えるようなら交換が必要です。マグネットは必ずペアで(すなわち車軸の左右を同時に)交換してください。
また、マグネットを交換する際には、ドラムの電気子の表面を磨いておいてください。