整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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この説明書を読んで製品の運転方法や整備方法を十分に理解してください。オペレータや周囲の人の人身事故や製品の損傷を防ぐ上で大切な情報が記載されています。製品の設計製造、特に安全性には常に最大の注意を払っておりますが、この製品を適切かつ安全に使用するのはお客様の責任です。弊社のウェブサイトwww.Toro.comで、製品の安全な取扱いや運転に関する講習資料、アクセサリ情報の閲覧、代理店についての情報閲覧、お買い上げ製品の登録などを行っていただくことができます。
整備について、また純正部品についてなど、分からないことはお気軽に弊社代理店またはカスタマーサービスにおたずねください。お問い合わせの際には、必ず製品のモデル番号とシリアル番号をお知らせください。図 1にモデル番号とシリアル番号を刻印した銘板の取り付け位置を示します。
この説明書では、危険についての注意を促すための警告記号(図 2)を使用しております。これらは死亡事故を含む重大な人身事故を防止するための注意ですから、必ずお守りください。
この他に2つの言葉で注意を促しています。重要「重要」は製品の構造などについての注意点を、注はその他の注意点を表しています。
この Multi Pro® ターフスプレーヤは、芝生に液剤を散布するための専用の装置であり、そのような業務に従事するプロのオペレータが運転操作することを前提として製造されています。この製品は、集約的で高度な管理を受けている公園やゴルフ場、スポーツフィールド、商用目的で使用される芝生に対して液剤を散布することを主たる目的として製造されております。
この製品は、関連するEU規制に適合しています; 詳細については、DOC シート(規格適合証明書)をご覧ください。
カリフォルニア州の森林地帯・潅木地帯・草地などでこの機械を使用する場合には、エンジンに同州公共資源法第4442章に規定される正常に機能するスパークアレスタが装着されていること、エンジンに対して森林等の火災防止措置をほどこされていることが義務づけられており、これを満たさない機械は、第4442章または4443章違犯となります。
エンジンの保守整備のため、および米国環境保護局(EPA)並びにカリフォルニア州排ガス規制に関連してエンジンマニュアルを同梱しております。エンジンマニュアルはエンジンのメーカーから入手することができます。
カリフォルニア州
第65号決議による警告
カリフォルニア州では、この製品に使用されているエンジンの排気には発癌性や先天性異常などの原因となる物質が含まれているとされております。
米国カリフォルニア州では、この製品を使用した場合、ガンや先天性異常などを誘発する物質に触れる可能性があるとされております。
不適切な使い方をしたり手入れを怠ったりすると、人身事故につながります。 事故を防止するため、以下に示す安全上の注意や安全注意標識のついている遵守事項は必ずお守りください。これは「注意」、「警告」、「危険」など、人身の安全に関わる注意事項を示しています。これらの注意を怠ると死亡事故などの重大な人身事故が発生することがあります。
この機械はSAE J2258規格に適合しています。
重大な人身事故を防ぐため、すべての注意事項を厳守してください。
この機械は本来の目的から外れた使用をすると運転者本人や周囲の人間に危険な場合があります。
エンジンを始動する前に必ずこのオペレーターズマニュアルをお読みになり、内容をよく理解してください。
機械の可動部の近くには絶対に手足を近づけないでください。
ガードなどの安全保護機器が正しく取り付けられていない時は、運転しないでください。
排出口の近くに、手足などを近づけないでください。周囲の人や動物を十分に遠ざけてください。
作業場所に子供を近づけないでください。子供に運転させないでください。
整備、燃料補給、詰まりの解除作業などを行う前には、必ずエンジンを停止させてください。
間違った使い方や整備不良は負傷などの人身事故につながります。事故を防止するため、以下に示す安全上の注意や安全注意標識のついている遵守事項は必ずお守りください:注意、警告、および危険 の文字は、人身の安全に関わる注意事項を示しています。これらの注意を怠ると死亡事故などの重大な人身事故が発生する恐れがあります。
このオペレーターズマニュアルの他の場所に書かれている注意事項も必ずお守りください。
Important: 重要:この車両はオフロード用として設計製造されたものであり、公道上を通常走行するためのものではありません。この車両で公道上を走行する場合には、各地域の法令などに従い、また、ヘッドライド、方向指示器、低速走行車両表示など、定められたアクセサリを必ず装備してください。
The Multi Pro® 5800 ターフスプレーヤは、安全防災面について十分な配慮のもとに設計し種々のテストを経て製造されておりますが、安全な御使用のためには、機械や装置の設計や構成だけでなく、それらの運転や整備、保管などの取り扱いに係わる人々の知識、訓練や日常の意識が大変重要です。不適切な使い方をしたり手入れを怠ったりすると、人身事故につながります。
Multi Pro®5800 に取り付け可能なアタッチメントのすべてをこのマニュアルで解説することはできません。アタッチメントを取り付けて使用するときには、その装置の オペレーターズマニュアル にも十分目を通してください。
事故を防止するため、以下に示す安全上の注意を必ずお守りください:
オペレータに対して適切な訓練を行い、オペレーターズマニュアル、エンジンマニュアル、および機体に貼付されているステッカーの内容を熟知させてください。
特殊な場所(例えば斜面)のための作業手順や安全確認規則を作り、全員がそれを守って作業を行うよう徹底してください。
実際に運転を始める前にオペレーターズマニュアル を読み、他のトレーニング資料もご覧になってください。
Note: オペレータや整備士がマニュアルの言語を読めない場合には、オーナー の責任において、このオペレーターズマニュアルの内容を十分に説明してください。
各部の操作方法や本機の正しい使用方法、警告表示などに十分慣れ、安全に運転できるようになりましょう。
オペレータと整備士全員がマシンを熟知していることが必要です。トレーニングはオーナーの責任です。
適切な訓練を受けていない人には絶対に機械の運転や整備をさせないでください。
Note: 地域によっては機械のオペレータに年齢制限を設けていることがありますのでご注意ください。
オーナーやオペレータは自分自身や他人の安全に責任があり、オーナーやユーザーの注意によって様々な事故を防止することができます。
本機をご使用になる前に必ずこのマニュアルをお読みになり、内容をよく理解してください。
絶対に 子供に運転させないでください。
絶対に、大人であっても、オペレーターズマニュアルをよく読んで理解している方以外には絶対に運転させないでください。訓練を受け、許可されている人以外には運転させないでください。肉体的、 精神的に十分な能力のない方には、この車両を運転させないでください。
本機は、運転手以外に、所定の助手席に1名の乗員を乗せることができます。絶対に 人を乗せないでください。
疲れている時、病気の時、アルコールや薬物を摂取した時は絶対に運転しないでください。
操作方法をしっかり身につけ、緊急時にすぐにエンジンを停止できるようになってください。
ガードなどの安全装置やステッカー類は必ず所定の場所に取り付けて使用してください。安全カバーが破損したり、ステッカーの字がよめなくなったりした場合には、機械を使用する前に修理し、ステッカーは新しいものに貼り換えてください。
作業にふさわしい服装をしてください:安全めがね、長ズボン、頑丈で滑らない安全靴やゴム長靴、手袋、聴覚保護具などを着用してください。装飾品やだぶついた衣服を身に着けないでください。長い髪はまとめてください。
この機械の運転音は、オペレータの耳の位置で 85 dBA となり、長時間使用しつづけると聴覚に障害を起こす可能性があります。
運転に際しては聴覚保護具を使用すること。
作業は日中または十分な照明のもとで行ってください。
周囲にペットや人、特に子供がいる所では絶対に散布作業をしないでください。
運転前に、始動前の点検を行う()に示されている各部を必ず点検してください。万一異常を発見したら運転を中止 してください。必ず使用する前に修理や調整を行って問題を解決しておいてください。
運転席や助手席の周辺に薬剤がこぼれていたり、こびりついていたりしないように管理してください。
ポンプを作動させる前に、全部のラインコネクタが適切に接続されていること、およびホースの状態が良好であることを確認してください。
Note: 液漏れしている場合は本機を使用しないでください。
液剤や粒剤散布装置で取り扱う農薬は、人体や動植物、土壌などに危険を及ぼす可能性があるので取り扱いには十分注意してください。
自分自身の安全を守るために、農薬を取り扱う前に、容器に張ってあるラベルや安全データシート(MSDS)など取り扱い上の注意をよく読んで理解し、薬剤メーカーの指示を守る。皮膚の露出をできるだけ小さくしてください。身体と薬剤との接触を防止し危険から身を守ることのできる適切な防具(PPE)を着用してください。例えば:
安全めがねやゴーグル、フェースシールド
呼吸器やフィルタ付きマスク
薬剤を通さない手袋
ゴム長靴または頑丈な防水靴
聴覚保護具
また、農薬が身体に付着した場合に備えて、清潔な着替え、石鹸、使い捨てタオルを手元に用意してください。
散布する薬剤は一種類とは限らないので、取り扱っているすべての薬剤に関して注意事項を必ず確認する。
上記安全確保に必要な情報が手に入らない場合には、この装置の運転を拒否してください!
散布装置の取り扱いを開始するまえに、その装置を前回使用したあとに薬剤メーカーの指示に従って3回のすすぎ洗いや必要な中和処理が行われたかを確認し、さらに、すべてのバルブについてそれぞれ 3 回の開閉操作を行ってください。
十分な量の水と石鹸を身近に常備し、薬剤が皮膚に直接触れた場合には、直ちに洗浄してください。
薬剤の取り扱いに関する適切な教育訓練を受けてください。
目的にあった適切な薬剤を使用してください。
薬剤を安全に使用するために、薬剤メーカーの指示を必ず守ってください。推奨されている散布水圧を超えないよう注意してください。
子供や動物が周囲にいるときには農薬の散布調整、機材の洗浄などを行わないでください。
薬剤の取り扱いは換気のよい場所で行ってください。
いつでも、特に薬剤タンクに薬液を作るときに、真水を手元に用意してください。
薬剤を取り扱い中は、飲食や喫煙をしないでください。
散布ノズルを洗浄するとき口で吹いたり、口に含んだりしないでください。
農薬を取り扱う作業が終了したら、直ちに手足や露出部をよく洗ってください。
農薬は別の容器に移し替えたりせず、また安全な場所で保存してください。
使用しなかった薬液や薬剤容器は、メーカーや地域の規則に従って適切に廃棄してください。
薬剤や薬剤から発生する蒸気は危険です。絶対に、タンクの中に入ったり、頭を入れたり、タンクの上に顔をさらしたりしないでください。
国や自治体の法律や規則を守って散布その他の作業を行ってください。
エンジンの排気ガスには致死性の有毒物質である一 酸化炭素が含まれている。
屋内や締め切った場所ではエンジンを運転しないこと。
運転中は必ず全員が着席してください。オペレータは、可能な限り両手でハンドルを握ってください。また、手足を車外に出さないようししてください。
安全への注意がおろそかになると、転倒など思わぬ事故となり、けがや死亡など重大な結果を招きます。運転は常に慎重に。転倒や暴走事故を防止するために以下の点にご注意ください:
バンカーや川、減速ランプ、不案内な場所、地形や地表状態が一定しない場所などでは必ず減速し、安全距離を取り、十分な注意をはらう。
隠れた穴などの見えない障害に警戒を怠らない。
ぬれた場所、悪天候時、満載状態などでの運転には十二分の注意を払う。満載状態では停止距離が長くなることを忘れずに。
急停止や急発進をしないこと。後退から前進、あるいは前進から後退への切り替えは、完全に停止する。
旋回するときは必ず速度を落とす。急旋回など突然の操作は、その後の運転制御が不安定になりやすく事故のもとであるから行わない。
バックする際には必ず後方を確認し、人がいないことを確かめる。後退時は速度を落とす。
道路付近で作業するときや道路を横断するときは通行に注意する。歩行者や他の車両に対し、常に道を譲る心掛けをもつ。本装置は行動や高速道路を走行するための車両ではない。右左折などの進路表示は常に早めに行い、他車の注意を喚起すること。その他交通ルールを守って運転する。
爆発性の物質が空気中に存在する所では本機の電気系統や排気系統からの火花が爆発を引き起こす可能性がある。爆発性のチリやガスが空気中に含まれている所では絶対にこの車を運転しない。
安全に確信が持てない時は 作業を中止 して責任者に報告し、その指示に従う。
エンジン回転中や停止直後は、エンジン本体やマフラーに触れないでください。これらの部分は高温になっており、触れると火傷を負う危険があります。
万一、機体が異常な振動をした場合は、直ちにエンジンを停止し、機械の全動作が停止するのを待ち、それから点検にかかってください。破損部は必ず修理交換してから作業を再開してください。
運転席を離れる前に:
エンジンを止める。
走行ペダルから足を離し、駐車ブレーキを掛ける。
始動キーを OFF 位置に回す。
始動スイッチからキーを抜き取る。
Important: 斜面に駐車しないでください。
機械が落雷を受けると最悪の場合死亡事故となります。稲光が見えた場合には機械を運転しないで安全な場所に避難してください。
障害物に近づく前に十分減速してください。これにより、停止や回避のための余裕が生まれます。万一実際にぶつかれば、機材を損傷してしまいます。 さらにはご自身にけが等を負わせることにもなりかねません。
停止や旋回は車両総重量(GVW)と大きな関係があります。積載重量が大きいときには停止も旋回も難しくなります。積載重量が大きいほど停止に掛かる時間が長くなります。
ターフも普通の路面も、ぬれているときには非常に滑りやすくなります。停止距離も乾いているときの2倍から4倍の長さが必要になります。また深い水溜りに入ってブレーキがぬれると、乾燥するまでブレーキが利かなくなります。水溜りを抜けたあとは速度を落としてブレーキテストをしてください。ブレーキが利かなくなっていたら、ブレーキペダルを軽く踏み込んだまま、しばらく低速で運転しましょう。こうするとブレーキが早く乾きます。
Note: このオペレーターズマニュアルが対象とする車両で、Toro 社が取り付けたキャブは ROPS として機能します。
POPSは機体から外さないでください。
シートベルトを着用し、緊急時にシートベルトを迅速に外せるよう練習しておいてください。ROPS を立てて運転、あるいはトロが取り付けたキャブ付き車両を運転する時は、必ずシートベルトを着用してください。
頭上の障害物に注意し、これらに衝突しないように注意してください。
ROPS自体に損傷がないか、また、取り付け金具がゆるんでいないか、定期的に十分に点検を行い、万一の際に確実に役立つようにしておいてください。
ROPS が破損した場合は新しいものに交換してください。修理したり改造しての使用はしないでください。
斜面では転倒しやすくなる上、斜面を登りきれないときにはエンジンが停止してしまう場合もあります。あわてると人身事故を起こす危険があります。
下り坂で、また特に積載物がある場合には、急加速や急ブレーキをしないでください。
急斜面では絶対に横切り走行を行わないでください。まっすぐ上るかまっすぐ下るか、迂回するかしてください。
坂を登りきれないでエンストしたり、しそうになったりした時は、まず落ち着いてゆっくりとブレーキを踏み、必ずバックで、 ゆっくりと下がってください。
斜面を走行しながらの旋回は危険です。斜面でどうしても旋回しなければいけないときは、十分に減速し、慎重に操作してください。絶対に急旋回や小さなターンをしないでください。
車両重量が大きいときは斜面での安定性が悪くなります。斜面では車両をなるべく軽くし、速度を落として運転してください。
斜面での停止、特に荷を積んだままでの停止は避けてください。下り坂では平地に比べて停止に長い距離が必要になります。どうしても斜面で停止しなければならない場合には、急停止による転倒の危険を避けるために慎重に車両を制御してください。バックで斜面を下っているときに急ブレーキを掛けると後ろに転倒する危険が高くなります。
ラフ、凹凸のある場所、縁石の近く、穴の近くなど路面が一定でない場所では必ず減速してください。車体が揺れると重心が移動し、運転が不安定になります。
路面の急変化が起こるとハンドルが突然回転し、手や腕にけがをする場合がある。
ハンドルは円周部をやわらかく握る。スポークやハブの部分でハンドルを持たない。
どのくらいの重量を積んでいるかで車両の重心が変化し、ハンドリングも変わってきます。暴走や人身事故を防止するために、以下の注意をお守りください。
液剤はタンクの中で動いて重心を変化させます。特に旋回中、斜面走行中や速度を急に変化させた時、凹凸のある場所を走行している時には、この現象が起こりやすくなります。重心の急変は転倒につながりますから十分注意してください。
重い積荷を積んで走行しているときには、速度に注意し、常に安全な停止距離を確保してください。急ブレーキは絶対につつしみましょう。斜面ではより慎重な運転を心がけましょう。
重い物を積んでいるときは停止距離が長くなり転倒しやすくなっていることを忘れないでください。
許可を受けた有資格者以外には保守、修理、調整、点検などの作業をさせないでください。
整備・調整作業の前に、 車体が完全に洗浄され、薬剤成分が十分に落とされていることを必ず確認してください。
整備・調整作業の前には、誤って他人がエンジンを始動させることのないよう、必ず車両を停止し、駐車ブレーキを掛け、始動スイッチからキーを抜いておいてください。
ボルト、ナット、ねじ類は十分に締めつけ、常に機械全体の安全を心掛けてください。
火災防止のため、エンジンの周囲に、余分なグリス、草や木の葉、ホコリなどが溜まらないようご注意ください。
燃料残量やオイル洩れやバッテリー液などの点検には、絶対に火を使用しないでください。
エンジンを回転させながら調整を行わなければならない時は、手足や頭や衣服をローラや可動部に近づけないように十分ご注意ください。また、無用の人間を近づけないようにしてください。
ガソリンや溶剤を使ってパーツ(部品)を洗浄する時には必ず密閉型の洗浄容器を使ってください。
走行速度ガバナの設定を 変えないでください。トロの正規代理店で走行速度検査を受け、安全性と精度を確認しておきましょう。
油圧のピンホールリークやノズルからは作動油が高圧で噴出しているので、絶対に手などを近づけない。リークの点検には新聞紙やボール紙を使ってください。高圧で噴出する液体が皮膚を貫通すると身体に重大な損傷を引き起こします。万一このような事故が起こったら、数時間以内に外科手術を受けないと壊疽(えそ)を起こす恐れがあります。
大がかりな修理が必要になった時や補助が必要な時は、Toro 正規代理店にご相談ください。
いつも最高の性能を維持するために、必ずトロの純正部品をご使用ください。他社の部品やアクセサリを使用すると危険な場合があります。車両の改造を行うと、機械の挙動や性能、耐久性などが変化し、そのために事故が起きる可能性があります。このような使い方をすると製品保証が適用されなくなります。
以下のラベルや指示は危険な個所の見やすい部分に貼付してあります。破損したりはがれたりした場合は新しいラベルを貼付してください。 |
Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。
Note: スプレーコントロールシステムについて分からないことがある場合や、さらに詳しい情報を知りたい場合には、システムに付属しているオペレーターズマニュアルをご覧ください。
Important: このスプレーヤは、ノズルを装備しない状態で販売されます。スプレーヤはノズルを取り付けなければ使用できません。代理店と相談の上、適切なキット類を取り付けてください。 ノズルを取り付けたら、使用する前にブームバイパスバルブの調整を行う必要があります;これはどのブームを OFF にしても単位面積あたりの散布量が変わらないようにするための調整です。個別ブームバイパスバルブの設定を参照。
Important: ブーム蝶番スプリングの調整を行わないままで散布システムを使用するとブームアセンブリを破損する恐れがあります。スプリングの長さを測定し、39.6 mm以上ある場合にはジャムナットを締めてスプリングを縮めてください。
梱包上の都合により、ブームエクステンションを前に倒して収納して出荷している場合があります。出荷中のブームをこの位置に保持するために、スプリングの締め付けをゆるくしてあります。マシンをご使用になる前に、スプリングを正しい圧縮状態に調整してください。
必要であれば、出荷中に左右のエクステンションを固定していた梱包用部材を取り去る。
ブームを散布位置に配置し、その位置で支える。
ブームが開いた状態で、ブーム蝶番の部分で上部スプリングと下部スプリングの圧縮状態の長さを測定する(図 3)。
全部のスプリングが、圧縮された状態で 39.6 mm になるように調整する。
長さが 39.6 mm以上あるスプリングは、すべてジャムナットを締めて 39.6 mm に調整する。
左右両方の蝶番の各スプリングについて上記の手順を行う。
ブームを移動走行位置(X字に組んだ状態)とする;移動走行用ブームクレードルの使い方を参照。
この作業に必要なパーツ
クイックディスコネクトのフィッティング | 1 |
Note: この作業には、ホースと、1" のオスのフィッティング(NPT ねじ)、PTFE ねじ山シーラントが必要となります。
液剤タンクカバーの右前側で、逆流防止レセプタクル用のクイックディスコネクトのフィッティングのラッチを固定しているヘアピン(2本)を外す(図 4)。
ラッチを回して、クイックディスコネクトのカップリングのフィッティングのロックを解除する(図 4)。
クイックディスコネクトのカップリングからフィッティングを外す(図 4)。
ラッチを閉じて、クイックディスコネクトのカップリングのフランジにヘアピンを取り付ける(図 4)。
給水ホースのフィッティング(1"、NPT)に、PTFE ねじ山シーラント(図 5)を巻き付ける。
給水ホースにクイックディスコネクトのカップリングを取り付けて手締めする(図 5)。
走行ペダル (図 10) は、前進と後退の2つの働きがあります。右足のつま先とかかとで操作します。ペダル前部を踏み込むと前進、後部を踏み込むと後退です。ペダルから足を離せば車両は減速、停止します。
Important: 前進から後退、あるいはその逆への切り替えは、必ず車両を一旦完全に停止させておこなってください。
Note: ペダルの踏み込みを深くすると走行速度は大きくなります。最高速度で走行するには、エンジンをフルスロットル(FAST位置)にして走行ペダルを一杯に踏み込みます。
Note: パワーを最大にしたい時、例えば上り坂や負荷が大きい時には、エンジンの回転速度が落ちない程度まで(スロットルはもちろん高速位置で)ペダルの踏み込みを「軽く」してやります。エンジンの速度が落ちはじめたら、ペダルの踏み込みを少しゆるめてやるとエンジンの速度が回復してきます。
ブレーキペダル(図 10)は、車両を減速させたり停止させるのに使用します。
ブレーキの整備が適切に行われていない状態での運転は極めて危険であり重大な事故のもとである。
スプレーヤを運転する時は事前に必ずブレーキの作動状態を点検し、必要に応じて調整を行うこと。
常用ブレーキペダルの左側にあるペダルで操作します (図 10)。車両から離れる時は、不意に走りださないように必ず駐車ブレーキを掛けておいてください。ブレーキペダルを十分に踏み込んだ状態で、駐車ブレーキペダルを踏み込めば駐車ブレーキが掛かります。駐車ブレーキペダルをもう一度踏み込むと解除されます。急な斜面に停車する場合には、駐車ブレーキを掛けた上で、谷側のタイヤに輪止めを掛けてください
始動スイッチ(図 9)はエンジンの始動と停止を行うスイッチで、3つの位置があります: OFF、ON、STARTの 3 位置です。
速度固定スイッチを操作すると、走行ペダルをそのときの踏み込み状態にロックします(図 11)。これにより、平らな場所ではペダル操作をしなくとも一定速度で走行することができます。
スロットルレバーは運転席と助手席の間のコントロールパネルにあり(図 11)、エンジンの速度を制御します。前に倒すとエンジン回転速度が速くなり、 後ろに引くと遅くなります。
作業用ライトの点灯と消灯を行います(図 9)。スイッチを前に押すと点灯、後ろに押すと消灯です。
燃料計はダッシュボード上にあり、燃料残量を表示します(図 9)。
アームレストの左側にUSB の2ソケット電源があります。
水圧計 (図 13).はダッシュボードにあります。散布システムの水圧を psi とkPa で表示します。
散布モードスイッチは、散布率モード(閉回路)と手動モード(開回路)の切り替えを行うスイッチです。
散布率調整スイッチはダッシュボード上(ハンドルの右手側)にあります(図 13)。手動モードでは、レート調整スイッチを使って、散布ポンプの速度を調整することができます。前を押して保持すると散布率(水圧)が上昇し、後ろを押して保持すると散布率(水圧)が下がります。
運転席右側、センターコンソールにあります(図 13)。前に押すとポンプが始動、後ろに押すと停止します。ONの時にはそのスイッチのランプが点灯します。
Important: ポンプ駆動部を保護するために、ポンプのスイッチを入れる時にはエンジンをローアイドルにしてください。
ブーム昇降スイッチはセンターコンソールの運転席右側にあり、左右のブームを個別に上昇・下降させるスイッチです(図 13)。
マスターブームスイッチは車両のセンターコンソールにあります。散布の開始と停止を行うスイッチです。このスイッチで散布システムのオン・オフ制御を行います(図 13)。
個別ブームスイッチ(3個)はセンターコンソール(アームレストの手前側)にあります(図 13)。各スイッチとも、前を押すと ON、後ろを押すと OFF となります。スイッチがON位置にある時には、インフォセンターの上部にアイコンが表示されます。
Note: 個別ブームスイッチはマスターブームスイッチと連動しており、マスターがONの時にのみ散布が可能です。
運転席右側、センターコンソールにあります(図 13)。前に倒すと攪拌を開始し、後ろに倒すと停止します。ONの時にはそのスイッチのランプが点灯します。攪拌を行うには、エンジンがアイドリングよりも高速で回転しており、スプレーヤのポンプがONである必要があります。
攪拌を停止したときに液をスプレーヤのポンプに送り返すためのバルブです(図 14)。攪拌バルブの上方にあります。このバルブを調整することにより、攪拌をONにしてもOFFにしても水圧が変化しないようにすることができます;攪拌バイパスバルブの補正(キャリブレーション)設定を参照。
フローメータは液量を測定する計器です。測定された数値はインフォセンターで処理・表示され散布レートモードで使用されます(図 14)。
攪拌スロットルバルブは手動式のボールバルブで、メインタンク内の攪拌ノズルへのフローをコントロールします。大きな散布量(投下水量)で散布したい場合に、攪拌ノズルを調整してスプレーヤの散布圧を上げることができます。このバルブはポンプ上部にあります(図 15)。
個別ブームバイパスバルブは、散布中にどのブームをON(OFF)しても、常に同じ圧力で散布が行われるようにするためのバルブです(図 16)。
Note: 個別ブームバイパスバルブは、手動モード(開回路)で散布する時にのみ使用します。
個別ブームバイパス停止バルブは、手動モード(開回路)で散布する時に、特定のブームからの散布を停止したいときに使用します;図 16を参照。
Note: 散布率モード(閉回路)で散布する時には、個別ブームバイパス停止バルブを閉じておいてください。
タンクの前方にあり、ねじ付きのフィッティングと90度の鋸歯フィッティングがついており、ここにホースをつないでタンクの中に水を入れます。この補給口にホースをつないで水を入れれば、タンク内の薬剤が水道などに逆流することはありません。
Important: タンクの中の液剤に届くような長いホースを取り付けないでください。ホース先端部から液面の最大高さまでの距離について国や自治体などの規制が存在する場合には、それに従ってください。
タンク上部の中央にあります。開けるには、エンジンを停止させ、ふたの前半分を左に回して上に開きます。この状態でストレーナを取り外すことができます。閉める時には、ふたを閉じて右に回します。
インフォセンターコントローラでは、LED 画面の下にある 5 つのボタンを使って、メニューの選択、データの入力、機能の選択を行います。
Note: 仕様および設計は予告なく変更される場合があります。
名称 | 寸法諸元 |
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ベース重量 | 1307 kg |
標準スプレーシステム搭載時重量(液剤とオペレータを含まず) | 1307 kg |
標準スプレーシステム搭載時重量(液剤とオペレータを含む) | 2499 kg |
最大車両重量(平坦地で) | 3023 kg |
タンク容量 | 1135.6 リットル |
標準散布ブームをX字型に組んだ状態での全幅 | 2260 mm |
名称 | 寸法諸元 |
---|---|
全長(標準スプレーシステムを含む) | 3910 mm |
全長(標準スプレーシステムを搭載時、ブームをたたんだ状態での長さ) | 4420 mm |
全高(標準スプレーシステムを含む) | 1460 mm |
全高(標準スプレーシステムを搭載時、たたんだブームの先端までの高さ) | 2310 mm |
地上高 | 184 mm |
ホイールベース | 1980 mm |
オプション機器: トロ社では別途ご購入・搭載可能な各種のオプションアクセサリを用意しております。現在発売中のオプション機器については、弊社正規サービスディーラーへお問い合わせください。
Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。
このマニュアルに記載されている安全上の注意やステッカーの表示内容を良く読んでください。この機械についてよく知っておくことがあなた自身や周囲の人を事故から守ることにつながります。
毎日、作業前に以下の項目を点検してください。
タイヤ空気圧を点検する。
Note: この車両のタイヤ空気圧は通常の自動車とは異なります;踏圧を減らし芝生の損傷を防止するために低い空気圧に設定されています。
燃料、オイルなどの量を点検し、不足していれば適正品を適正量まで補給する。
ブレーキペダルの作動状態を点検する。
ヘッドライトが正常に作動することを確認する。
エンジンを掛けない状態で、オイル漏れや各部のゆるみその他の異常がないか点検する。
上記のうち一つでも異常があれば、作業に出発する前に整備士や上司にその旨を伝えてください。現場により、上記以外の項目の点検を指示されることもあります。
エンジンを始動させる前に、エンジンオイルの量を点検してください;手順はエンジンオイルの量を点検するを参照してください。
エンジンを始動させる前に、冷却系統を点検してください;手順は冷却液の量を点検するを参照してください。
エンジンを始動させる前に、油圧系統を点検してください;手順は油圧オイルを点検するを参照してください。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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タイヤ空気圧を点検し、適正に維持してください。適正圧は 1.38 bar(1.4 kg/cm2 = 20 psi)です。
Note: タイヤの磨耗状態や痛み具合の点検も行ってください。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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運転前に点検してください。ブレーキペダルを踏んでから抵抗を感じるまでの遊びが25 mm 以上あるときは調整が必要です。ブレーキの調整を参照してください。
ブレーキの整備が適切に行われていない状態での運転は極めて危険であり重大な事故のもとである。
スプレーヤを運転する時は事前に必ずブレーキの作動状態を点検し、必要に応じて調整を行うこと。
燃料は非常に引火・爆発しやすい物質である。発火したり爆発したりすると、やけどや火災などを引き起こす。
燃料補給は必ず屋外で、エンジンが冷えた状態で行う。こぼれた燃料はふき取る。
燃料タンク一杯に入れないこと。燃料を補給する時は、タンク上面から約25 mm下のレベルを超えて給油しない。これは、温度が上昇して燃料は膨張したときにあふれないように空間を確保するためである。
燃料取り扱い中は禁煙を厳守し、火花や炎を絶対に近づけない。
燃料は安全で汚れのない認可された容器に入れ、子供の手の届かない場所で保管する。30 日分以上の買い置きは避ける。
燃料を補給中、静電気による火花が燃料に引火する危険がある。発火したり爆発したりすると、やけどや火災などを引き起こす。
燃料容器は車から十分に離し、地面に直接置いて給油する。
車に乗せたままの容器に燃料を補給しない。車両のカーペットやプラスチック製の床材などが絶縁体となって静電気の逃げ場がなくなるので危険である。
可能であれば、機械を地面に降ろし、車輪を地面に接触させた状態で給油を行う。
機械を車に搭載したままで給油を行わなければいけない場合には大型タンクのノズルからでなく、小型の容器から給油する。
大型タンクのノズルから直接給油しなければならない場合には、ノズルを燃料タンクの口に常時接触させた状態で給油を行う。
使用推奨燃料
機械の性能を最も良く発揮させるために、オクタン価87以上の、きれいで新しい(購入後30日以内)無鉛ガソリンを使ってください(オクタン価評価法は(R+M)/2 を採用)。
エタノール:エタノールを添加(10% まで)したガソリン、MTBE(メチル第3ブチルエーテル)添加ガソリン(15% まで)を使用することが可能です。エタノールとMTBEとは別々の物質です。エタノール添加ガソリン(15% 添加=E15)は使用できません。エタノール含有率が 10% を超えるガソリン(たとえば E15(含有率 15%)、E20(含有率 20%)、E85(含有率 85%)は絶対に使用してはなりません。これらの燃料を使用した場合には性能が十分に発揮されず、エンジンに損傷が発生する恐れがあり、仮にそのようなトラブルが発生しても製品保証の対象とはなりません。
メタノールを含有するガソリンは使用できません。
燃料タンクや保管容器でガソリンを冬越しさせないでください。 冬越しさせる場合には必ずスタビライザ(品質安定剤)を添加してください。
ガソリンにオイルを混合しないでください。
燃料タンク容量: 約45 リットル
平らな場所に駐車し、駐車ブレーキを掛け、ポンプを停止、エンジンを停止してキーを抜き取り、エンジンが冷えるのを待つ。
燃料タンクのキャップ(図 19)の周囲をきれいに拭く。
燃料タンクのキャップを取る。
タンクの天井(給油口の根元)から約25 mm下まで燃料を入れる。
Note: これは、温度が上昇して燃料が膨張したときにあふれないように空間を確保するためである。入れすぎないこと。
燃料タンクのキャップを確実に取りつける。
こぼれた燃料はふき取る。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
平らな場所に駐車し、駐車ブレーキを掛け、ポンプとエンジンを停止し、始動キーを抜き取る。
タンク上部で、フィルタハウジングからの太いホースについているフィッティングを固定しているリテーナを外す (図 20)。
フィルタハウジングからホースとフィッティングを取り外す(図 20)。
フィルタハウジング(タンク内部)からストレーナを取り出す(図 21)。
フィルタを水で洗浄する。
Important: フィルタが破損している場合や清掃できない場合は交換してください。
フィルタハウジングにフィルタをきちんと取り付ける。
ホースとホースフィッティングをフィルタハウジングに元通りに取り付け、ステップ 2で取り外したリテーナを使って固定する。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
平らな場所に駐車し、駐車ブレーキを掛け、ポンプとエンジンを停止し、始動キーを抜き取る。
圧力フィルタの下に受け容器をおく(図 22)。
圧力フィルタのボウルについているドレンキャップを左に回して外す(図 22)。
Note: ボウルから液が完全に抜けるのを待つ。
ボウルを左に回してフィルタヘッドを外す(図 22)。
圧力フィルタエレメントを外す(図 22)。
フィルタを水で洗浄する。
Important: フィルタが破損している場合や清掃できない場合は交換してください。
ドレンプラグのガスケット(ボウルの内側)とボウルのガスケット(フィルタヘッドの内側)に傷や破損がないか点検する(図 22)。
Important: プラグ用もボウル用も、磨耗したり破損したりしているガスケットは交換してください。
圧力フィルタエレメントをフィルタヘッドに取り付ける(図 22)。
Note: フィルタエレメントがヘッドに密着していることを確認してください。
フィルタヘッドにボウルを取り付けて手締めする(図 22)。
ボウルの底部のフィッティングにドレンキャップを取り付けてキャップを手締めする(図 22)。
運転席に着席し、走行ペダルから足を離す。
以下を確認する:
駐車ブレーキが掛かっている。
走行ペダルがニュートラル位置にある。
散布用ポンプが OFF 位置にある。
スロットルが低速にセットされている。
キーを START 位置に回す。
15秒間以上のクランキングはさける。
始動したらキーから手を放す。
アイドル位置か中間位置でエンジンのウォームアップを行う。
駐車ブレーキを解除して、走行ペダルの前側を踏み込めば前進、後ろ側を踏み込めば後退する。
Important: 前進と後退との切り替えは、必ず車両を一旦完全に停止させておこなってください。
走行ペダルから足を離すと車両はゆっくり停止する。
Note: 走行ペダルはニュートラル位置に戻る。
急いで停止する時にはブレーキペダルを踏み込む。
Note: 停止距離は積荷や走行速度などの条件によって異なります。
走行ペダルから足を離したままで走行速度固定スイッチを押すと、車両が急停止し、自身や周囲の人に怪我をさせる可能性がある。
走行速度固定スイッチのスイッチを OFF にする時は必ず走行ペダルに足をのせておくこと。
散布用ポンプのスイッチを ON 位置にしてポンプを起動する;散布ポンプスイッチを参照。
前進走行で希望のスピードまで速度を上げる;走行方法は マシンを運転するを参照。
Note: 走行速度をロックするためには、時速 11km 未満で走行してください。
走行速度固定スイッチの上側を押す。
Note: スイッチのランプが点灯します。
走行ペダルから足を離す。
Note: 車両は設定された速度で走行を続けます。
走行速度固定スイッチを解除するには、走行ペダルに足を乗せて走行ペダル固定スイッチを OFF にする(スイッチの下側を押す)か、ブレーキを踏むかします。
Note: スイッチのランプが消え、走行ペダルによる走行に復帰します。
全部のコントロールをニュートラルに戻す。
ブレーキを踏み込む。
駐車ブレーキを掛ける。
スロットルレバーをアイドル/スロー 位置に動かす。
始動キーを OFF 位置に回す。
事故防止のため、キーは抜き取る。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用開始後最初の 100 時間 |
|
エンジンオイルなどの液量点検を定期的に行い、オーバーヒートなどの兆候がないか日常的に注意を払う。
タンクに液を入れた状態ではタンク固定ベルトが遊んでいないことを確認する。必要に応じて締め付けを行う;タンク固定ベルトの点検を参照。
エンジンが冷えている時には、始動後15秒間程度のウォームアップを行う。
最初の数時間は急ブレーキを掛けないように注意する。新しいブレーキのライニングは数時間程度の慣らしがけが必要である。
エンジンの空ふかしをしない。
初期整備については を参照する。
Multi Pro®スプレーヤの運転は、薬剤を作る、薬剤を散布する、タンク内部と配管内部を洗浄する、という3つの作業から成り立っており、この3つの作業を必ず連続して行っていただくことがスプレーヤの故障防止上非常に重要です。つまり、前夜に薬液を作って翌日に散布するというようなことをしてはいけません。このようなことをすると、薬液が分離分解するなどして効果が上がらない、散布装置を損傷するなどの恐れがでてきます。
農薬は人体に危険を及ぼす恐れがある。
農薬を使う前に、農薬容器に貼ってあるラベルをよく読み、メーカーの指示を全て守って使用する。
スプレーを皮膚に付けない。万一付着した場合には真水と洗剤で十分に洗い落とす。
作業にあたっては保護ゴーグルなど、メーカーが指定する安全対策を必ず実行する。
® スプレーヤは耐久性が高く長い間お使い頂ける散布車として製造されています。装置の性能と耐久性を確保するために、それぞれの個所に応じて色々な種類の素材を使用しております。残念ながら、散布装置の使用目的すべてに完璧に合った材料というものは存在しません。
散布する薬剤によっては、その化学的特性のために装置を劣化させやすいものがあり、また、薬品同士が様々な物質と化学作用を起こします。薬剤のタイプ(水和剤やチャコールなど)によっては、装置を磨耗させやすいものがあります。もし、侵食や磨耗を引き起こしにくい種類や形態の薬剤を使うことが可能な場合は、そのような薬剤をお使いくださるようにお願いいたします。
また、散布作業後は、必ず車両と装置全体を十分に洗浄してください。作業後の洗浄を確実に行うことにより、寿命を延ばし、トラブルのない作業を続けることができます。
Note: スプレーコントロールシステムについて分からないことがある場合や、さらに詳しい情報を知りたい場合には、システムに付属しているオペレーターズマニュアルをご覧ください。
薬剤タンクに薬液を作る前に、必ず真水を用意してください。
真水タンクは助手席後ろの ROPSにあります(図 25)。
Note: 誤って薬液を目や皮膚に付けてしまったときに直ちに洗い流し行うことができます。
タンクに水を入れるには、タンク上面にあるキャップを外し、水を入れ、元通りにキャップを取り付けて締め付けます。
コックのレバーをひねれば水が出ます。
Important: 使用する薬剤がヴィトン(Viton™)と共用可能な製品であることを確認してください。(共用できない場合には薬剤ラベルにその旨の記述があります)。ヴィトンと共用できない薬剤は、本機のOリングを劣化させ、薬液洩れを起こします。
Important: タンクについている水量マークはおおよその目安にすぎず、正確な水量調整に使用することはできません。
Important: タンクに初めて水を入れた時は、その状態ではタンク固定ベルトが遊んでいないことを確認してください。必要に応じて締め付けを行ってください。
平らな場所に停車し、エンジンを停止させ、駐車ブレーキを掛ける。
薬剤ラベルをよく読み、散布液の作成に必要な水量を把握する。
タンクのふたを開ける。
Note: タンク上部の中央にあります。開けるには、ふたの前半分を左に回して上に開きます。この状態でストレーナを取り外して洗浄することができます。
逆流防止補給口のクイックディスコネクトに給水ホースを接続する。
所定量の ¾ の水を液剤タンクに入れる(図 26)。
Important: タンクには必ずきれいな真水を先に入れてください。空のタンクに薬剤の原液を直接入れないでください。
エンジンを始動し、駐車ブレーキを掛け、散布ポンプのスイッチを ON にセットし、スロットルレバーを高速側に動かす。
撹拌スイッチを ON 位置にする。
Important: トロのスプレーシステムで水和剤を使用する場合には、バケツなどで一度泥状に溶いてからタンクに投入してください。この作業を行わないと、タンクの底に薬剤が沈着し、撹拌されなくなったり、フィルタを詰まらせたり、正しい量の散布が行われなったりする恐れがあります。トロ社ではこの散布装置用に認証されているすすぎキットの使用をお奨めしています。詳細については弊社代理店におたずねください。
薬剤ラベルに記載されている通りの適正量の薬剤原液をタンクに入れる。
液剤タンクに所定量の残りの水を入れ、給水ホースを外し、タンクカバーを閉じる。
Note: 閉める時には、ふたを閉じてから前半分を右に回します。
スプレーヤのコントロールパネルにあるブーム昇降スイッチを使うと、運転席に座ったままで左右のブームの昇降操作(散布位置と移動走行位置の切り替え)ができます。ブームの昇降を行うときには、できるだけ停車してください。
平らな場所に停止する。
ブームを下げるにはブーム昇降スイッチを使う。
Note: 各ブームが完全に散布位置に降りるまで待つ。
ブームを上昇させる場合は、まず平らな場所に停車する。
ブームを下げるにはブーム昇降スイッチを使う。
Note: 各ブームが完全に上昇して移動走行用クレードルに収まり、シリンダが完全に縮んでブームがX字型にたたまれるまで待ってください。
Important: ブームアクチュエータシリンダの破損を防止するために、移動走行を開始する前に、各アクチュエータが完全に引き込まれた状態になっているのを確認してください。
Important: 希望する位置にブームがきたらアクチュエータのスイッチから手を離してください。アクチュエータがストッパに当たっているのにスイッチを押し続けると、油圧シリンダなどが破損したりする可能性があります。
このスプレーヤは、ユニークな特長を持つ移動走行用ブームクレードルを装備しています。移動走行モードの時に低く垂れた木の枝などの障害物にブームが当たると、ブームはクレードルから押し出されて外れます。クレードルから外れたブームは、車両後部でほぼ水平状態になって止まります。この状態でブームが破損することはありませんが、クレードルから外れたら、直ちに元に戻してください。
Important: 移動走行を行う場合は必ずブームをX字型に組んでクレードルにセットしてください。これ以外の位置ではブームが破損する恐れがあります。
ブームをクレードルに戻すには、ブームを一旦散布位置まで下げ、そこから再び移動走行位置にセットします。格納保管中は、アクチュエータのロッドが破損するのを防止するため、ブームシリンダを完全に縮んだ状態にしてください。
以下の情報については、エクセラレート付きマルチプロ 5800-D または 5800-G ターフスプレーヤのソフトウェアガイドを参照してください:
運転前に
インフォセンターのホーム画面
メインメニュー画面
メインメニューのサブ画面
整備画面
診断画面
概要画面
運転中に
作業情報を入力する
インフォセンターの散布面積表示画面
インフォセンターが表示するアドバイス
以下の操作については、エクセラレート付きマルチプロ 5800-D または 5800-G ターフスプレーヤのソフトウェアガイドを参照してください:
Important: タンク内部の薬剤を常に確実に分散させておくために、タンク内部に薬液がある間は常時攪拌を行ってください。攪拌が確実に行われるよう、以下のことを確認してください:
使用する薬剤のために選択したノズルを使用して散布システムのキャリブレーションを行うこと。詳細はエクセラレート付きマルチプロ 5800-D または 5800-G ターフスプレーヤのソフトウェアガイドを参照してください。
個別ブームバイパス停止バルブのノブを「閉」位置にする(図 27)。
散布モード変更ボタンで散布率モードにする(図 28)。
実際の散布現場へ移動する。
各散布場所別に散布面積や散布量のデータを収集したい場合には、サブエリア画面で選択(サブエリア 1-20)を選択する;詳細はエクセラレート付きマルチプロ 5800-D または 5800-G ターフスプレーヤのソフトウェアガイドのサブエリア画面を参照。
Note: 別の散布場所へ移動したら、サブエリア画面で別のサブエリアを選択する。
レート 1 とレート 2 との間で切り替えを行いたい時には、インフォセンターのホーム画面で、ボタン 1 と 2 を同時に押すとレート 1になり、ボタン 4 と 5 を同時に押すとレート 2になる;詳細はエクセラレート付きマルチプロ 5800-D または 5800-G ターフスプレーヤのソフトウェアガイドを参照。
個別ブームスイッチを ON にセットする(図 29)。
攪拌スイッチとポンプスイッチを ON 位置にする(図 30)。
スロットルを高速位置とする(図 30)。
走行を開始し、所定速度に達したらマスターブームスイッチを ON にすると散布が始まる(図 29)。
Note: その後はマスターブームスイッチで散布の停止と開始を行う。
散布が終了したら、マスターブームスイッチを OFF とし、全部のブームスイッチを OFF にしてから、ポンプスイッチを OFF にする。
Note: ブームを移動走行位置にセットし、洗浄場所へ移動します。
Important: 現場から現場へ移動するとき、現場から整備場へ帰るときなどは、必ずブームを折りたたみ、各ブームが完全に上昇して移動走行用クレードルに収まり、シリンダが完全に縮んでブームがX字型にたたまれているのを確認してください。
Note: 以下の手順は散布用ポンプが ON 状態であることを前提としています;図 30(散布率モードでの散布)を参照。
使用する薬剤用に選択したノズルを使用して散布システムがキャリブレーションされていることを確認する;個別ブームバイパスバルブの設定を参照。
散布モードボタンで「手動」散布モードにセットする(図 31)。
マスターブームスイッチを OFF にセットする;図 29(散布率モードでの散布)を参照。
希望する散布に合わせてスロットル位置を調整する;図 30(散布率モードでの散布)を参照。
現場へ移動する。
各ブームを散布姿勢に開く。
散布したいブームのスイッチを ON 位置にする;図 29(散布率モードでの散布)を参照。
散布率スイッチで所望の散布水圧にセットる。水圧は本体に付属の資料、ノズル選定ガイドを参照。図 32
希望速度で走行し、マスターブームスイッチを ON にすると散布が始まる;図 29(散布率モードでの散布)を参照。
Note: タンク内の液量が減ってくると、液剤によっては泡の発生が問題になることがあります。そのような場合には攪拌をOFFにしてください。消泡剤を利用してもよいでしょう。
散布が終了したら、マスターブームスイッチを OFF とし、全部のブームスイッチを OFF にしてから、ポンプスイッチを OFF にする。
Note: ブームを移動走行位置にセットし、管理棟に戻って洗浄を行います。
Important: 現場から現場へ移動するとき、現場から整備場へ帰るときなどは、必ずブームを折りたたみ、各ブームが完全に上昇して移動走行用クレードルに収まり、シリンダが完全に縮んでブームがX字型にたたまれているのを確認してください。
用意するもの:目盛付きの容器(0.01ml 測れるもの)とストップウォッチ。
液剤タンクがきれいであることを確認する:散布システムの洗浄を参照。
液剤タンクに少なくとも 600 リットル程度の真水を入れる;タンクに液剤を作るを参照。
テストするノズルが選択されている(ブームから下向き)ことを確認する。
散布率モードで使用している車両の場合は、個別ブームバイパス停止バルブのノブが閉まっていることを確認する(図 33)。
散布率モードで使用している車両の場合は、個別ブームバイパス停止バルブが閉じていることを確認する(図 33)。
駐車ブレーキを掛け、エンジンを始動させる。
Note: エンジンを 10分ほどウォームアップしてください。
散布率モードで使用している車両の場合は、「テスト速度」を使用してテストを行う。詳細はエクセラレート付きマルチプロ 5800-D または 5800-G ターフスプレーヤのソフトウェアガイドを参照。
Note: テスト用速度を 4 km/h-14 km/h にセットしてください。
テストしたいブームの個別ブームスイッチを ON にセットする。
スロットルを高速位置とする。
マスターブームスイッチを ON にセットする。
1 つのノズルを選んで、そこから散布される水を 15 秒間回収する。
マスターブームスイッチを OFF にし、スロットルを低速に戻し、ポンプを停止し、エンジンを停止させる。
目盛付き容器を水平な場所において回収された水量を調べる(図 35)
Important: 目盛付き容器で水量を測る時は必ず容器を水平な場所においてください。
Important: 目盛付き容器で水量を読み取る時は、湾曲している水面の一番低い場所で読み取ってください。
Important: ちょっとした目盛の読み取り誤差が、結果を大きく左右します。
実際にタンクに入れた水量を、15 秒間テストの表の数値と比較する。
ノズルの色 | 15秒間の吐出量(ミリリットル) | 15秒間の吐出量(オンス) |
黄 | 189 | 6.4 |
赤 | 378 | 12.8 |
茶 | 473 | 16.0 |
灰 | 567 | 19.2 |
白 | 757 | 25.6 |
青 | 946 | 32.0 |
緑 | 1,419 | 48.0 |
目盛付き容器で計測した水量とノズル水量 15 秒間テスト表との値との差が 7.4 ml を超える場合には、以下のうちのどちらかを実施する:
流量のキャリブレーションを行う。または、ノズルを新しいものに替えてから流量のキャリブレーションを行う。キャリブレーションの手順については、エクセラレート付きマルチプロ 5800-D または 5800-G ターフスプレーヤのソフトウェアガイドを参照。
攪拌バイパスバルブのキャリブレーションを行う。または、ノズルを新しいものに替えてから攪拌バイパスバルブのキャリブレーションを行う;攪拌バイパスバルブの補正(キャリブレーション)設定を参照。
Important: スプレーヤを停止させた状態で作業中に、エンジンやラジエター、マフラーなどからの熱が原因でターフを傷めてしまう可能性があります。停止モードとは、走行しないで撹拌だけを行う、ハンドガンで手撒きする、歩行型ブームで手撒きするなどを言います。
以下の注意を守ってください:
酷暑の時期や極めて乾燥している時期にはターフが大きなストレスを受けているので、ターフ上に停止して散布するのは避ける。
停止モードで作業する時には、ターフの上に停止しないようにする。可能な限り、カートパスなどに停車する。
ターフ上に停車する時は、停車時間をできるだけ短くする。ターフへの害は温度と時間の両方が影響することを忘れないようにする。
エンジンの回転速度をできるだけ下げ、必要最小限の水圧と水量で作業する。これにより、発熱をできるだけ小さくし、また冷却ファンからの熱風をゆるやかにすることができる。
停止モードで作業するときには、エンジンの熱ができるだけ上に逃げるように運転席を倒し車体上部に通風領域を確保する。
二重散布にならないように注意して運転する。
ノズルの詰まりに注意する。詰まっていたり、損傷したノズルはすべて交換する。
停車する場合は、まずマスターブームスイッチで散布を停止し、その後に走行を停止する。停止したら、エンジンのスロットルコントロールで、撹拌を続けられる程度のエンジン速度に調整する。
散布開始(マスターバルブのON)は車両が走行中に行う方が良い。
作業中に詰まりを起こしたノズルは、以下の方法で詰まりを取り除くことができます:
平らな場所に停車し、エンジンを停止させ、駐車ブレーキを掛ける。
マスターブームスイッチを OFF とし、次いでポンプスイッチを OFF にする。
詰まっているノズルを外し、水を吹き付けたり歯ブラシなどを使って清掃する。
ノズルを取り付ける。
Note: ノズル選択ガイドをご覧ください。ノズルは代理店にてお買い求めいただけます。
ノズルタレットには3つのノズルを取り付けておくことができます。ノズルの変更方法は以下の通りです:
平らな場所に停車し、エンジンを停止させ、駐車ブレーキを掛ける。
マスターブームスイッチを OFF とし、散布ポンプのスイッチを OFF にする。
タレットを回転させて希望のノズルにセットする。
散布率モードで使用している車両の場合は、流量の補正(キャリブレーション)を行う。詳細はエクセラレート付きマルチプロ 5800-D または 5800-G ターフスプレーヤのソフトウェアガイドを参照。
車両を停止させ、駐車ブレーキを掛け、エンジンを止める。
車両左後部のフェンダにあるタンクドレンバルブを探し出す(図 36)。
Note: ドレンバルブは、車両の左後フェンダにあるドレンバルブブラケット上にあります。
ドレンバルブを持ち上げてブラケットのスロットにはまっているスタッドを後方に抜いてブラケットからバルブを外す(図 37)。
薬剤回収容器の中にバルブを入れ、バルブのハンドルを開く (図 37)。
排出が完全に終了したら、ドレンバルブのハンドルを「閉」に回し、バルブをブラケットに元通りに取り付ける(図 37)。
Important: タンクから回収した薬液は法令やメーカーの指示に則って適切に処分してください。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
1年ごと |
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Important: 作業が終了したら毎回すぐにスプレーヤおよび散布用のアクセサリすべてを洗浄してください。これを怠ると、内部に残留している薬剤が固まってラインの詰まりやポンプの異常の原因となります。
トロ社ではこの散布装置用に認証されているクリーンすすぎキットの使用をお奨めしています。詳細については弊社代理店におたずねください。
散布システムと散布用アクセサリ機器は 一回使用するごとに 洗浄してください。散布システムの正しい洗浄方法:
すすぎ洗いを3回別々に行う。
薬剤メーカーが指示をしている場合には、その指示に従ってクリーナや中和剤を使用する。
最後のすすぎ洗いは、純粋な真水(クリーナや中和剤を使用しない)を使って行う。
タンクに少なくとも 190 リットルの水を入れてふたを閉める。
Note: 必要に応じて洗浄剤や中和剤を使用してください。ただし、最後のすすぎには真水で行ってください。
ブームを散布位置にセットする。
エンジンを始動し、スロットルを高速にセットする。
撹拌スイッチが ON 位置にセットされていることを確認する。
散布ポンプスイッチを ON にし、散布率スイッチで水圧を上げる。
マスターブームスイッチと個別ブームスイッチを ON にして散布を開始する。
タンク内部の水がノズルから全部放出されるまでその場で散布を行う。
その間に、ノズルの散布パターンを点検する。
散布が終了したら、マスターブームスイッチを OFF とし、ポンプスイッチを OFF とし、エンジンを停止させる。
上記1から9までの作業を少なくともあと 2 回繰り返して、システム内部を完全に洗浄する。
Important: スプレーヤおよび散布アクセサリ機器の内部を完全に洗浄し、後のトラブルを防止するために、この洗浄は必ず3回行ってください。
ストレーナを洗浄する;取水部フィルタの清掃を参照。
Important: 水和剤を使用しているときは、タンクに液剤を準備するごとにストレーナを洗浄してください。
ホースと水とでスプレーヤの外側を洗浄する。
ノズルを外して手で洗浄する。
Note: 磨耗したり破損したりしているノズルは交換する。
Important: 散布率モードで使用する場合は、必ず、個別ブームバイパスバルブを閉じてください。
スプレーヤを初めて使用する前や、ノズルを交換したときなどには、スプレーヤの流量、速度、ブームバイパスの調整を行う必要があります;個別ブームバイパスバルブの設定を参照。
Note: ノズルを交換した場合には、必ずブームバルブの調整が必要になります。
この作業は平坦な広い場所で行ってください。
液剤タンクに水を半分まで入れる。
ブームを降下させる。
駐車ブレーキを掛ける。
散布制御スイッチを手動にセットする。
ブームスイッチを3つともONにセットするが、マスターブームスイッチはOFF位置にする。
散布ポンプのスイッチを ON にして攪拌を開始させる。
インフォセンターのキャリブレーション画面で、テスト速度(Test Speed)を選択する;エクセラレート付きマルチプロ 5800-D または 5800-G ターフスプレーヤのソフトウェアガイドのテスト速度の項を参照。
ボタン3と4を使って模擬走行速度を 5.6km/h にセットする。
ボタン4を押してテスト速度シミュレーションをONにする。
ボタン5を押すとTEST SPEED画面を保存してホーム画面に戻る。
レートスイッチを使って、下の表に従って散布率を調整する。
ノズルの色 | SI(メートル系) | 英語 | ターフ慣用単位 |
黄 | 159L/ha | 17 gpa | 0.39 gpk |
赤 | 319L/ha | 34 gpa | 0.78 gpk |
茶 | 394L/ha | 42 gpa | 0.96 gpk |
灰 | 478L/ha | 51 gpa | 1.17 gpk |
白 | 637L/ha | 68 gpa | 1.56 gpk |
青 | 796L/ha | 85 gpa | 1.95 gpk |
緑 | 1,190L/ha | 127 gpa | 2.91 gpk |
左ブームをOFF にし、ブームバイパスノブ (図 38) を使って、先ほどと同じ水圧(表で求めた水圧)に調整する。
Note: バイパスのノブについている目盛りや針は単なる目安のためのものです。
左ブームをON にし、右ブームをOFF にする。
右ブームのブームバイパスノブ (図 38) を使って、先ほどと同じ水圧(表で求めた水圧)に調整する。
右ブームをON にし、中央ブームをOFF にする。
中央ブームのブームバイパスノブ (図 38) を使って、先ほどと同じ水圧(表で求めた水圧)に調整する。
マスターブームスイッチを OFF にする
散布用ポンプを停止させる。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
1年ごと |
|
Important: ExcelaRate™ スプレーシステムを搭載している場合には、選択スイッチを手動(MANUAL)にしてください。
この作業は平坦な広い場所で行う。
液剤タンクに水を半分まで入れる。
攪拌コントロールバルブが開いていることを確認する。
Note: 何らかの調整が行われて全開になっていない場合には、ここで全開にする。
駐車ブレーキを掛け、エンジンを始動させる。
ポンプスイッチと攪拌スイッチを ON 位置にする。
マスターブームスイッチを OFF にする。
スロットルレバーをFAST位置にセットする。
レート調整スイッチを使って、水圧を調整して 6.89 bar(7 kg/cm2 = 100 psi)にする。
攪拌スイッチを OFF にして水圧計の読みを見る。
水圧計の読みが 6.89 bar(7 kg/cm2 = 100 psi)であれば、攪拌バルブの基本設定は適切である。
水圧計の読みが変化している場合は以下の設定手順を行う。
攪拌バルブの背面についている攪拌バイパスバルブ(図 40)を使って、水圧計の読み(システム水圧)が 6.89 bar(7 kg/cm2 = 100 psi)になるように調整する。
散布ポンプのスイッチを OFF にする。
スロットルレバーをアイドル / スロー位置に戻し、始動キーを OFF にする。
スプレーヤのポンプは、車両左側の、液剤タンクの後ろ近くにあります (図 41)。
エンジンが安全範囲を外れた状態で作動するとインフォセンターにメッセージが表示されますが、これには 2 つの種類があります:
エンジンに関するアドバイス
エンジン停止メッセージ
Note: エンジンに関するアドバイスを音で確認できるようにするには、インフォセンターの設定画面で、音声の設定を ON にしておく必要があります;エクセラレート付きマルチプロ 5800-D または 5800-G ターフスプレーヤのソフトウェアガイドの音声表示のミュートの項を参照してください。
Note: ホーム画面の右上角部に というアイコンが表示される場合には、エンジンに関するアドバイスがあるかエンジンに不具合が発生しています。
エンジン停止メッセージがインフォセンターに表示されたら、すぐに車両を停止させてエンジンを止めてください。アドバイス画面の例を以下に示します:
Important: 停止メッセージを無視してエンジンの運転を続けるとエンジンを損傷します。
ECU が不具合(重大レベル)を検知すると、エンジン停止表示 が表示される(図 46)。
直ちに車両を停止し、エンジンを停止させる。
次に不具合メッセージが表示される(図 47)。
ボタン1-5で、不具合の内容を確認する;図 44(エンジン関係のアドバイス)を参照。
ボタン 1 と 2 は画面の項目間の上下移動。
ボタン 3 を押すと音声ミュート。
ボタン5を押すと不具合表示を出てホーム画面に戻る;図 45(エンジン関係のアドバイス)を参照。
機械をトレーラやトラックに積み込む際には、機体と同じ幅のある歩み板を使用してください。
車体が落下しないように確実に固定してください。
故障時には、バイパスバルブを開けば、短距離に限って押して(又は引いて)移動することが可能です。ただし、通常の移動にはこの方法を使わないでください。
牽引時の速度が速すぎると、ハンドル操作ができなくなって人身事故となる危険がある。
牽引速度は4.8km/hを限度とする。
牽引作業は2人で行います。長い距離を移動しなければならない場合にはトレーラなどを使用してください;スプレーヤを搬送する場合を参照。
冷却系統が完全に冷えるのを待つ。
キャリッジ下シュラウドを取り外す;キャリッジ下シュラウドを取り外すを参照。
牽引用バイパスバルブ(図 50)を左右どちらかに 90°回転させるとバルブが開く。
Important: バイパスを開かずに牽引するとトランスミッションを破損します。
牽引ロープを取り付ける;車両前後のロープ掛けポイントについては図 51 と 図 52を参照。
駐車ブレーキを解除する。
時速 4.8 km/h 以下で牽引する。
牽引が終了したら、牽引用バルブを閉じ、7-11 N·m(0.7-1.1 kg.m = 5-8 ft-lb)にトルク締めする。
Important: キャリッジ下シュラウドを元通りに取り付ける;キャリッジ下シュラウドを取り付けるを参照。
標準の装置 50 メッシュ取水部フィルタ(青)
散布する薬剤の種類や粘度に合わせて、取水部フィルタ一覧表から適切なフィルタを選択してください。
散布ノズルの色(水量) | スクリーンのメッシュサイズ* | フィルタの色 |
---|---|---|
黄 (0.2gpm) | 50 | 青 |
赤 (0.4gpm) | 50 | 青 |
茶 (0.5gpm) | 50(または 30) | 青(または緑) |
灰 (0.6gpm) | 30 | 緑 |
白 (0.8gpm) | 30 | 緑 |
青 (1.0gpm) | 30 | 緑 |
緑 (1.5gpm) | 30 | 緑 |
この表のメッシュサイズは、散布する薬剤の種類または水溶液にした時の水と比較した粘度を基準としています。 |
Important: 粘度の高い(ドロドロした)薬剤や、ウェッタブル(水和剤)を散布する場合には、オプションの(目の粗い)スクリーンが必要になる場合があります;図 53を参照。
大水量で散布を行う場合には、より目の粗い、オプションの取水部フィルタの使用をご検討ください;図 54を参照。
選択可能なスクリーンサイズ:
標準の装置 50 メッシュ取水部フィルタ(青)
散布する薬剤の種類や粘度に合わせて、圧力フィルタ一覧表から適切なフィルタを選択してください。
散布ノズルの色(水量) | スクリーンのメッシュサイズ* | フィルタの色 |
---|---|---|
粘度の低い薬剤や水溶液、少水量散布 | 100 | 緑 |
黄 (0.2gpm) | 80 | 黄 |
赤 (0.4gpm) | 50 | 青 |
茶 (0.5gpm) | 50 | 青 |
灰 (0.6gpm) | 50 | 青 |
白 (0.8gpm) | 50 | 青 |
青 (1.0gpm) | 50 | 青 |
緑 (1.5 gpm) | 50 | 青 |
粘度の高い薬剤や水溶液、大水量散布 | 30 | 赤 |
粘度の高い薬剤や水溶液、大水量散布 | 16 | 茶 |
この表のメッシュサイズは、散布する薬剤の種類または水溶液にした時の水と比較した粘度を基準としています。 |
Important: 粘度の高い(ドロドロした)薬剤や、ウェッタブル(水和剤)を散布する場合には、オプションの(目の粗い)圧力フィルタが必要になる場合があります;図 55を参照。
大水量で散布を行う場合には、より目の粗い、オプションの圧力フィルタの使用をご検討ください;図 56を参照。
Note: ノズル部フィルタはノズルを保護しノズルの寿命を延ばします。使用は任意です。
散布する薬剤の種類や粘度に合わせて、ノズルフィルタ一覧表から適切なフィルタを選択してください。
散布ノズルの色(水量) | フィルタのメッシュサイズ* | フィルタの色 |
---|---|---|
黄 (0.2pm) | 100 | 緑 |
赤 (0.4gpm) | 50 | 青 |
茶 (0.5gpm) | 50 | 青 |
灰 (0.6gpm) | 50 | 青 |
白 (0.8gpm) | 50 | 青 |
青 (1.0gpm) | 50 | 青 |
緑 (1.5 gpm) | 50 | 青 |
この表のメッシュサイズは、散布する薬剤の種類または水溶液にした時の水と比較した粘度を基準としています。 |
Important: 粘度の高い(ドロドロした)薬剤や、ウェッタブル(水和剤)を散布する場合には、オプションの(目の粗い)ノズルフィルタが必要になる場合があります;図 57を参照。
大水量で散布を行う場合には、より目の粗い、オプションのノズルフィルタの使用をご検討ください;図 58を参照。
Note: www.Toro.com から、この機械に関する配線図と油圧回路図をダウンロードすることができます。弊社ホームページからマニュアルへのリンクをご活用ください。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用開始後最初の 5 時間 |
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使用開始後最初の 8 時間 |
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使用開始後最初の 50 時間 |
|
使用開始後最初の 100 時間 |
|
使用開始後最初の 200 時間 |
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使用するごとまたは毎日 |
|
50運転時間ごと |
|
100運転時間ごと |
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200運転時間ごと |
|
400運転時間ごと |
|
1000運転時間ごと |
|
1年ごと |
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点検項目 | 第 週 | ||||||
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月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
常用ブレーキと駐車ブレーキを点検する。 | |||||||
ニュートラル固定スイッチの作動を確認する。 | |||||||
燃料残量。 | |||||||
エンジンオイルの量を点検する。 | |||||||
油圧オイルの量を点検する。 | |||||||
冷却液の量を点検する。 | |||||||
エアフィルタの点検。 | |||||||
ラジエターとオイルクーラ付近に汚れがないか点検する。 | |||||||
エンジンから異常音がないか点検する。 | |||||||
運転操作時に異常音がないか点検する。 | |||||||
タイヤ空気圧を点検します。 | |||||||
オイル漏れがないか点検する。 | |||||||
油圧ホースや燃料パイプの状態を点検する。 | |||||||
計器類の動作を点検する。 | |||||||
アクセルの作動状態を点検する。 | |||||||
取水部ストレーナを清掃する。 | |||||||
グリスアップを行う1 | |||||||
塗装傷のタッチアップを行う。 |
1 車体を水洗いしたあとは整備間隔に関係なく直ちにグリスアップする。
点検担当者名: | ||
内容 | 日付 | 記事 |
1 | ||
2 | ||
3 | ||
4 | ||
5 | ||
6 | ||
7 | ||
8 | ||
9 | ||
10 |
始動スイッチにキーをつけたままにしておくと、誰でもいつでもエンジンを始動させることができ、危険である。
整備・調整作業の前には必ず始動スイッチからキーを抜いておくこと。
駐車ブレーキを掛け、散布用ポンプを停止、エンジンを停止し、始動スイッチからキーを抜き取る。
機体の前部と後部を持ち上げてジャッキスタンドで支える; 車体を床から浮かせるを参照。
前側防熱シールドをシャーシに固定しているソケットヘッドボルト(6本)とワッシャ(6枚)を外してシールドを取り外す(図 61)。
Note: 外したボルト、ワッシャ、防熱シールドは 前側防熱シールドを取り付けるで取り付けるので捨てないでください。
前側防熱シールドの後部フランジを後防熱シールドの前側フランジに合わせる(図 62)。
前側防熱シールドの穴を、シャーシのねじ穴に合わせる(図 62)。
前側防熱シールドを機体に固定する;ソケットボルト6本とワッシャ6枚(図 62)(ステップ 前側防熱シールドを取り外す, 3で外したもの)を使用する。
ボルトを 19.78-25.42 N·m (0.6-0.7 kg.m = 175-115 in-lb)にトルク締めする。
ジャッキをゆるめて機体を床に下ろす。
キャリッジ下シュラウドをシャーシに固定しているフランジヘッドボルト(5/16 x ⅝") 5本とワッシャ(5/16")7枚を取り外す(図 63)。
Note: 外したフランジヘッドボルトとワッシャは、ステップ 5(キャリッジ下シュラウドを取り付ける)で使用します。
キャリッジ下シュラウドの取り付けタブをエンジン搭載ブラケットに固定しているボルトおよびキャリッジボルトのフランジロックナット(5/16")4個を取り外す(図 64)。
Note: ボルトは機体から外さないでください。外したフランジロックナットは、ステップ 3(キャリッジ下シュラウドを取り付ける)で使用します。
キャリッジ下シュラウドをエンジン搭載ブラケットに固定しているボルトから取り付けタブを外す。
キャリッジ下シュラウドを車体の下シャーシに合わせる;図 64(キャリッジ下シュラウドを取り外す)を参照。
エンジン搭載ブラケットのところで、ボルトとキャリッジボルトの上からキャリッジ下シュラウドの取り付けタブを入れる;図 64(キャリッジ下シュラウドを取り外す)を参照。
キャリッジ下シュラウドを、エンジン搭載ブラケットとボルトに組み付ける(図 64);ステップ2(キャリッジ下シュラウドを取り外す)で外したフランジロックナット (5/16") 4個を使用する。
キャリッジ下シュラウドの後部にある穴を、シャーシの穴に合わせる;図 63(キャリッジ下シュラウドを取り外す)を参照。
キャリッジ下シュラウドの後部をシャーシに取り付ける(図 63);ステップ 1 (キャリッジ下シュラウドを取り外す)で取り外したフランジヘッドボルト(5/16 x ⅞")5本とワッシャ(5/16")5枚を使用する。
ボルトとナットを11.29-15.82 N∙m(2.0-2.6 kg.m = 100-140 in-lb)にトルク締めする。
シートベースアクセスパネルの穴を座席ベースの穴に合わせる(図 65)。
シートベースアクセスパネルを座席ベースに固定する(図 65);1(シートベースアクセスパネルを外す)で外したフランジヘッドボルト2本を使用する。
ボルト本を 19.75-25.42 N·m (0.6-0.7 kg.m = 175-225 in-lb)にトルク締めする。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
50運転時間ごと |
|
グリスの種類:No. 2 汎用リチウム系グリス. トロ社のプレミアム汎用グリスを代理店で販売しております。
ステアリングシリンダ:シリンダの各ロッド端に2個のグリスフィッティング
ステアリングロッド:各ロッド端に2個のグリスフィッティング
スピンドルピボット:車両の左右それぞれに2個のグリスフィッティング
はみ出したグリスはふき取る。
Note: グリスアップ箇所を図 67に示します。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
100運転時間ごと |
|
Important: ブームの蝶番を水洗いした場合には、蝶番アセンブリから水と異物を完全に除去し、新しいグリスを塗ってください。
グリスの種類:No. 2 汎用リチウム系グリス.
異物を入れてしまわないよう、グリスフィッティングをきれいに拭く。
グリスガンでグリスを注入する図 69。
はみ出したグリスはふき取る。
各ブームピボットについて上記の作業を行う。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
400運転時間ごと |
|
グリスの種類:No. 2 汎用リチウム系グリス.
ブームを散布位置にセットする。
クレビスピンについているヘアピンを抜き取る(図 70)。
ブームを持ち上げてクレビスピンを外し、ブームをゆっくりと床面に降ろす(図 70)。
クレビスピンが破損していないか点検し、必要に応じて交換する。
アクチュエータロッドのベアリング端部を動かしながらベアリング内部にグリスを注入する(図 71)。
Note: はみ出したグリスはふき取る。
ブームを持ち上げて、ピボットをアクチュエータロッドに整列させる。
ブームを支えながら、ブームのピボットとアクチュエータロッドにクレビスピンを通す(図 70)。
ピンを入れた状態で、ブームから手を離し、先ほど外したヘアピンを使ってピンを固定する。
機体の反対側のアクチュエータロッドのベアリングにも、ステップ 2~8 の作業を行う。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
駐車ブレーキを掛け、散布用ポンプを停止、エンジンを停止し、始動スイッチからキーを抜き取る。
助手席を前に倒して、支え棒をスロットに入れて固定する。
エアクリーナのボディーとダストキャップをきれいに拭く(図 72)。
エアクリーナ本体にリーク原因となる傷がないか点検する(図 72)。
Note: エアクリーナのボディーやダストキャップが破損している場合はそれを交換してください。
ダストバルブをもんで、内部のごみを除去する (図 72)。
ダストキャップをエアクリーナのボディーに固定しているラッチ(2つ)を外す。
エアフィルタのエレメントが汚れすぎていないか点検する(図 72)。
Note: エレメントが汚れている場合は清掃せずに交換してください。
エアクリーナのボディーにダストキャップを取り付け、ラッチ2個で固定する(図 72)。
Note: ダストバルブは、後ろから見たときに時計の5時-7時の方向になるように取り付けてください。
助手席をもとに戻す。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
100運転時間ごと |
|
新しいエアフィルタに傷がついていないかを点検する。特にフィルタとボディーの密着部に注意する。
Important: 破損しているフィルタは取り付けないでください。
エアクリーナのボディーとダストキャップをきれいに拭く(図 72)。
冷却液オーバーフロータンクを持ち上げてブラケットから取り外す(図 73)。
ダストキャップをエアクリーナのボディーに固定しているラッチ(2つ)を外す(図 73)。
汚れを落とさないように注意しながら、ボディー内部から古いエレメントを静かに引き出す。
Note: エレメントをボディーにぶつけないように注意してください。
ぬれたウェスを使って、ダストキャップ、エアクリーナのボディ、ダストバルブの内部をきれいに清掃する(図 72 と 図 73)。
エアクリーナボディにフィルタエレメントを取り付ける(図 73)。
Note: 取り付ける時には、エアクリーナの外側リムをしっかり押さえて確実にボディーに密着させてください。また、フィルタの真ん中(柔らかい部分)を持たないでください。
エアクリーナのボディーにカバーを取り付け、ラッチ2個で固定する(図 73)。
Note: ダストバルブは、後ろから見たときに時計の5時-7時の方向になるように取り付けてください(図 73)。
冷却液タンクを、ROPSシールドのサポートブラケットにきっちりと入れる(図 73)。
Important: 図 73のように、圧力逃がしホースが前を向いて下へ、タンク通気ホースが後方を向くように取り付けてください。
助手席をもとに戻す。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用開始後最初の 50 時間 |
|
200運転時間ごと |
|
400運転時間ごと |
|
エンジンオイルの容量: 5.1 リットル(フィルタ含む)
オイルのタイプ: (API 規格 SJ またはそれ以上)
粘度:以下の表を参照のこと。
外気温度範囲 | オイルの粘度 |
25°C 超 | SAE30, SAE10W-30 または SAE15W-40 |
0 °C-25 °C | SAE20 または SAE 10W-30 |
0 °C-20 °C | SAE10W または SAE10W-30 |
トロのプレミアムエンジンオイル(15W-40 または 10W-30)を代理店にてお求めいただくことができます。パーツカタログでパーツ番号をご確認ください。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
Note: エンジンオイルを点検する最もよいタイミングは、その日の仕事を始める直前、エンジンがまだ冷えているうちです。使用後に行う場合は、オイルがオイル溜めに戻るまで最低10分間待って点検するようにしてください。
エンジンにはオイルを入れて出荷していますが、初回運転の前と後に必ずエンジンオイルの量を確認してください。
平らな場所に駐車する。
助手席の下にあるディップスティックを抜き、ウェスで一度きれいに拭く (図 74)。
Note: ディップスティックを、チューブの根元までもう一度しっかりと差し込む。ディップスティックを引き抜いて油量を点検する。
オイルの量が不足している場合は、バルブカバーについている補給口のキャップ(図 74)を取り、ディップスティックの FULL マークまで、補給管からオイルを補給する。
Note: 補給するときは、ディップスティックで確認しながら少量ずつ入れる。入れすぎないよう注意してください。
キャップを取り付ける(図 74)。
ディップスティックをしっかり差し込んで終了(図 74)。
前側防熱シールドを取り外す; 前側防熱シールドを取り外すを参照。
運転席を倒す。
運転終了直後は、運転席下の機器が非常に熱くなっている。不用意に触ると火傷を負う危険がある。
運転終了直後に機器に触れる場合にはある程度の冷却時間をおくこと。
エンジンオイルフィルタの下にオイルを受ける容器をおく(図 75)。
古いオイルフィルタ(図 75)を外す。
Note: 廃油はリサイクルセンターに持ち込むなど適切な方法で処分する。
エンジンのオイルフィルタアダプタの表面をウェスできれいに拭く。
フィルタに適切なオイルを補給する。
Note: エレメントがオイルを吸収するまでしばらく待つ。
交換用フィルタのガスケットにきれいな交換用のきれいなオイルを薄く塗る。
アダプタにフィルタを取り付け、ガスケットがアダプタに当たるまでフィルタを右に回し、そこから更に ½ 回転増し締めする(図 75)。
Note: フィルタを締めすぎないように注意してください。
こぼれたオイルはふき取る。
ドレンプラグの下にオイルを受ける容器をおく(図 75)。
ドレンプラグ (図 75) を外して排出されるオイルを回収する。
Note: ドレンプラグの状態を点検し、必要に応じて交換する。
Note: 廃油はリサイクルセンターに持ち込むなど適切な方法で処分する。
ドレンポートにドレンプラグを元通りに取り付け、33-37 N·m(32.5-36.6 kg.m = 24-27 ft-lb)にトルク締めする。
助手席を前に倒して、支え棒をスロットに入れて固定する。
エンジンバルブカバー(図 76)からオイル補給口のキャップを取り、所要量の約 80% のオイルを入れる。
ディップスティックの目盛りで油量を点検する (図 76)。
ディップスティックの FULL マークに達するまで補給口から残りのオイルをゆっくりと補給する(図 76)。
Important: オイルの入れすぎは、かえってエンジンを傷めます。
補給口にキャップとディップスティックを取り付ける(図 76)。
エンジンを始動し、オイル漏れがないか点検する。
エンジンを停止し、2-3分間待ってディップスティックを抜き取って油量を点検する。
Note: 必要に応じて補給口のキャップを取り、ディップスティックの FULL マークまで補給してキャップを閉める。
ディップスティックとエンジンシールドを取り付け、運転席を元通りにする。
条件次第では燃料は引火・爆発しやすく、火災や爆発を起こすと非常に危険である。発火したり爆発したりすると、やけどや火災などを引き起こす。
燃料補給は必ず屋外で行い、燃料をこぼさぬよう、補給に際しては漏斗などの器具を使用する。こぼれた燃料はふき取る。
燃料タンク一杯に入れないこと。燃料を補給する時は、タンク上面から約25 mm下のレベルを超えて給油しない。これは、温度が上昇して燃料は膨張したときにあふれないように空間を確保するためである。
燃料取り扱い中は禁煙を厳守し、火花や炎を絶対に近づけない。
燃料は安全で汚れのない認可された容器で保存し、容器には必ずキャップをはめる。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用開始後最初の 50 時間 |
|
400運転時間ごと |
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ラインやフィッティングに劣化破損状況やゆるみが出ていないか点検を行ってください。
Note: 万一燃料漏れを発見した場合には、車両を使用する前に必ず修理すること。
整備間隔 | 整備手順 |
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400運転時間ごと |
|
駐車ブレーキを掛け、散布用ポンプを停止、エンジンを停止し、始動スイッチからキーを抜き取る。
燃料タンク部分で、カバーを燃料タンクに固定しているねじ(#10 x ¾")4本を外して、カバーを取り外す(図 78)。
燃料ポンプ / センダーユニットの2ピンコネクタから、車両用のワイヤハーネスの2ソケットコネクタを外し;燃料ポンプ / センダーユニットの2ソケットコネクタから、車両用のワイヤハーネスの2ピンコネクタを外す(図 78)。
燃料ホースカップラの固定スリーブを燃料ポンプ / センダーユニットのフィッティングからずらし、フィッティングからカップリングとホースを取り外す(図 78)。
Note: ホースやフィッティングから流れ出てくる燃料は適宜除去してください。
燃料ポンプ / センダーユニットのナットを左に回して、ナットとシールを取り外す(図 78)。
燃料ポンプ / センダーユニットを回しながら慎重に燃料タンクの首から外す(図 79)。
Important: 燃料ポンプ / センダーユニットを外す際にユニットのフロートのアームを破損させないように十分注意してください。
フロートのアームとピックアップチューブを支えながら、フロートと燃料フィルタを燃料タンク内に入れる(図 79)。
Important: フロートと長い脚がタンク内部で前方を向き、燃料ポンプ上部のフィッティングが車両の中心線に 90° の角度で向くようにしてください。
燃料ポンプ / センダーユニットおよび燃料タンクの首にシールとナットを取り付け、ナットを十分に締め付ける(図 79)。
燃料ポンプのフィッティングに燃料ホースのカップリングを接続する(図 79)。
Note: 燃料ホースのカップリングのロッキングスリーブがカップリングをポンプのフィッティングに固定していることを確認してください。
燃料ポンプ / センダーユニットの2ピンコネクタを、車両用のワイヤハーネスの2ソケットコネクタに接続し;燃料ポンプ / センダーユニットの2ソケットコネクタを、車両用のワイヤハーネスの2ピンコネクタに接続する(図 79)。
キーを ON 位置にして、燃料ホースカップリングから燃料が漏れてこないことを確認する。
Note: 燃料が漏れてくる場合には、キーを OFF 位置に戻して抜き取り、カップリングを外して、カップリングとフィッティングに異物の付着や破損がないか点検し、移譲が無ければホースとカップリングをフィッティングに取り付ける。
Note: 燃料もれは、次の工程に進む前に確実に修理にしてください。
カバーをタンクに組み付ける;ステップ 2(燃料ポンプとセンダーユニットの取り外し)で外したねじ(#10 x ¾")4本を使用する。
ねじを 113N·cm(0.14kg.m = 10in-lb)にトルク締めする。
整備間隔 | 整備手順 |
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400運転時間ごと |
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燃料システムが汚染された時や、長期にわたって格納する場合、タンクを空にして内部を清掃してください。タンクの清掃には新しいきれいな燃料を使用してください。
サイホンなどを使って、車両の燃料タンクから、法定で定められた安全な容器に燃料を移し替えるなどして内部の燃料を抜く。
Note: 車体からタンクを取り外す場合には、燃料ホースと電気コードを燃料ポンプとセンダーユニットから外す必要があります。燃料ポンプとセンダーユニットの取り外しを参照。
燃料タンクから燃料を抜き取り、必要に応じてきれいな燃料で内部を洗浄する。
燃料フィルタを交換する;燃料フィルタの交換を参照。
手順 1 でタンクを取り外した場合には元通りに取り付ける。
Note: 車体からタンクを取り外した場合には、燃料ホースと電気コードを燃料ポンプとセンダーユニットに元通りに接続する必要があります。燃料ポンプとセンダーユニットの取り付けを参照。
新しいきれいな燃料を燃料タンクに入れる。
この手順は、燃料システムからの通常のエア抜きを行ってもエンジンが始動できないときに行うものです。
燃料タンク内の燃料残量が 1/2 以上であることを確認する。
スタータスイッチにキーを差し込んで ON 位置に回す。
キーを OFF 位置に回す。
エンジンの始動を試みる。
エンジンが始動しない場合にはステップ 2 と 3 をあと数回行ってもう一度始動を試みる
Note: エンジンが始動するまでステップ5を繰り返し行う。
ヒューズは座席下にあります(図 81)。
整備間隔 | 整備手順 |
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50運転時間ごと |
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バッテリーの電極部や端子などの部分には鉛や鉛含有物質が含まれており、カリフォルニア州では、これらの物質が癌や先天性異常の原因となるとされている。取り扱い後は手を洗うこと。
バッテリーはいつもきれいに、またフル充電状態に保持してください。バッテリーやバッテリーボックスはペーパータオルで清掃します。端子部に腐食が発生した場合には、重曹水(水4:重曹1)で清掃します。清掃後は、腐食防止のためにバッテリー端子にワセリンなどを塗布してください。
電圧: 12 V, 冷間クランキング電流 690A @(-18°C)。
平らな場所に駐車し、駐車ブレーキを掛け、散布ポンプとエンジンを停止し、始動キーを抜き取る。
バッテリーについているカバーを外し、バッテリーのマイナス(黒)端子からケーブルを外す (図 82)。
バッテリーケーブルの接続ルートが不適切であるとケーブルがショートを起こして火花が発生する。それによって水素ガスが爆発を起こし人身事故に至る恐れがある。
ケーブルを取り外す時は、必ずマイナス(黒)ケーブルから取り外し、次にプラス(赤)ケーブルを外す。
ケーブルを取り付ける時は、必ずプラス(赤)ケーブルから取り付け、それからマイナス(黒)ケーブルを取り付ける。
バッテリーの端子に金属製品や車体の金属部分が触れるとショートを起こして火花が発生する。それによって水素ガスが爆発を起こし人身事故に至る恐れがある。
バッテリーの取り外しや取り付けを行うときには、端子と金属部を接触させないように注意する。
バッテリーの端子と金属を接触させない。
バッテリー押さえは必ず取り付ける。
バッテリー端子からプラスケーブル(赤)を外す。
バッテリーを取り出す。
バッテリー端子が車両から遠くなるようにしてバッテリーボックスに置く。
赤いプラスケーブルをバッテリーの(+)端子に、黒いマイナスケーブル(-)をバッテリーの(-)端子に取り付け、ボルトと蝶ナットで固定する。
プラス端子に絶縁カバーを取り付ける。
バッテリーカバーを取り付け、先ほど取り外したストラップで固定する(図 82)。
Important: バッテリー押さえは必ず取り付けてください。
Important: バッテリーは常時フル充電状態に維持してください(このとき電解液の比重は1.260 になります)。特に氷点下で保管する場合にはこのことを守ってください。
シャーシからバッテリーを取り外す;バッテリーの取り外しを参照。
バッテリー端子に3-4 Aのバッテリー充電器を接続し、3-4 Aで4-8時間充電する。
Important: 充電しすぎないように注意すること。
シャーシにバッテリーを取りつける;バッテリーを取り付けるを参照。
格納期間が30日間以上になる場合には、バッテリーを機体から外して満充電してください。充電終了後は、機体に取り付けて保管しても、機体から外したままで保管しても構いません。バッテリーを機体に搭載した状態で保存する場合は、バッテリーケーブルを外しておいてください。温度が高いとバッテリーは早く放電しますので、涼しい場所を選んで保管してください。 バッテリーを凍結させないためには、完全充電しておくことが大切です。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用開始後最初の 8 時間 |
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使用開始後最初の 200 時間 |
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100運転時間ごと |
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400運転時間ごと |
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前輪のラグナットは 75-102 N·m(7.6-10.3 kg.m = 55-75 ft-lb)、後輪のラグナットは 95-122 N·m(10.4-12.4 kg.m = 75-90 ft-lb)にトルク締めする。
運転中に縁石にぶつけるなどした場合、リムが破損したり、トーインが狂ったりする可能性がありますから、このような事故の後では必ず点検してください。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用開始後最初の 8 時間 |
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400運転時間ごと |
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使用するオイルは、 SAE 85W-140 ギアオイルです。
図 83のように、平らな場所で、後輪のドレンプラグがドレン位置にくるようにして駐車する。
駐車ブレーキを掛け、散布用ポンプを停止、エンジンを停止し、始動スイッチからキーを抜き取る。
ドレンプラグの下に容器を置き、ハブからプラグを外す(図 83)。
ブレーキハウジングのところにある内側のドレンプラグの下に容器を置き、このプラグを外す(図 84)。
今度は図 85のようになるように駐車する。
駐車ブレーキを掛け、エンジンを停止させ、キーを抜き取る。
上の穴から新しい SAE 85W-140オイルを入れる。穴の下のフチまでオイルを入れる。
全部のプラグを取り付ける。
もう一方の後輪にも、ステップ3~9の作業を行う。
廃油はリサイクルセンターに持ち込むなど適切な方法で処分する。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
200運転時間ごと |
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タイヤの前側でのタイヤ中心線間距離がタイヤの後側での測定値よりも 0-3 mm 小さければよい。
4 輪全部のタイヤ空気圧を点検する;タイヤ空気圧を点検するを参照。
前輪の前と後ろで、左右のタイヤの中央線間距離を測る;計測はアクスルの高さで行う(図 86)。
Note: タイヤの前側での測定値が後側での測定値よりも 0-3 mm 小さければよい。
前後の測定値の差が所定範囲にない場合、タイロッド両端のジャムナットを外して調整を行う(図 87)。
タイロッドを回して前タイヤを内向きまたは外向きに調整する。
正しく調整できたら、タイロッドのジャムナットを締める。
ハンドルを左右に切って、左右に同じだけ回せることを確認する。
整備間隔 | 整備手順 |
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100運転時間ごと |
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冷却水容量: 5.5 リットル
冷却液のタイプ:水とエチレングリコール不凍液の 50:50混合液
Important: エンジンがオーバーヒートしているときに、ラジエターに冷却液を入れないでください。エンジンが急冷されて損傷する可能性があります。
冷却液の濃度の点検(メーカーの指示に従って)を行う。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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エンジン停止直後は、冷却液が高温高圧状態となっている場合がある。エンジンが熱い時にラジエターのキャップを開けると冷却水が噴出して自分や周囲の人間に火傷を負う可能性がある。
エンジン停止後、少なくとも15分間程度待って、エンジンが冷えてからキャップを開けること。
平らな場所に駐車する。
駐車ブレーキを掛け、散布用ポンプを停止、エンジンを停止し、始動スイッチからキーを抜き取る。
ラジエターと補助タンクのキャップを注意深く開ける(図 88)。
ラジエター内部と補助タンクの液量を点検する。
Note: ラジエターは補給口の首の上部まで、補助タンクはFULLマークまであれば適正です(図 88)。
不足であれば補助タンクとラジエター本体に補給する。ラジエターは首の部分まで、タンクはFULLマークまで入れる(図 88)。
Important: 補助タンクに入れすぎないように注意する。
Important: 水だけを補給したり、アルコール系の冷却液を使用したりしないでください。
ラジエターと補助タンクのキャップを閉める(図 88)。
整備間隔 | 整備手順 |
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400運転時間ごと |
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用意するもの:目盛付きの容器
平らな場所に駐車し、駐車ブレーキを掛け、散布ポンプとエンジンを停止し、始動キーを抜き取る。
エンジンが十分に冷えているのを確認してラジエターのキャップを開ける (図 88)。
ラジエターの下に大きな容器をおく。
ドレンバルブを開いて冷却液を排出する(図 89)。
ドレンバルブを閉じる (図 89)。
ラジエターキャップを取る(図 88)。
キャップの約 25 mm 下まで、ゆっくりと冷却液を入れる。
Note: 時間をかけて、エンジンと配管に十分に行き渡るだけの量を入れてください。暖機中に冷却液が熱膨張したときに液があふれない程度の隙間を残してください。
ラジエターのキャップを軽く締めてエンジンを始動する(図 88)。
エンジンが温まるとサーモスタットが開く。
Note: エンジンのサーモスタットは、携帯式の温度計で測定したときの冷却液の温度が 79° - 88°C で開きます。
冷却液の温度が上昇したら、ラジエターをキャップの縁まで一杯に満たす (図 88)。
補助タンクのキャップを開けて、Coldレベルまで冷却液を補充する(図 88)。
エンジンの始動と停止を何度か行い、その後に冷却液の量をもう一度確認する。
Note: 必要に応じてラジエターと補助タンクに冷却液を補給する。
ペダルを踏んでから抵抗を感ずるまでの距離(遊び)が 25 mm 以上になったらブレーキを調整してください。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用開始後最初の 8 時間 |
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100運転時間ごと |
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オルタネータ兼冷却ファン用ベルトの状態と張りを点検する。必要に応じてベルトを交換してください。
平らな場所に駐車し、駐車ブレーキを掛け、散布ポンプとエンジンを停止し、始動キーを抜き取る。
オルタネータベルトの中央部を上から 10 kg 程度の力で押してたわみの大きさを調べる。
Note: 10-12 mm 程度のたわみが出るのが適正である。たわみが多すぎる場合にはステップ3へ進む。たわみが適正であれば、ベルトの点検を終了する。
オルタネータのピボット部にあるボルト、およびオルタネータをブレースのスロットに固定しているボルトをゆるめる (図 91)。
オルタネータとエンジンの間にバールを入れ、オルタネータを外側へ注意深く動かしてベルトに張りを出す。
適切なたわみが出たら、ボルトを締めて調整を固定する。
ロックナットを締めて調整を固定する。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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油圧オイルの仕様: Toro Premium All Season Hydraulic Fluid
Note: (19 リットル缶または208 リットル缶)。パーツカタログまたは Toro 代理店でパーツ番号をご確認ください。
他に使用可能な油圧オイル:トロのオイルが入手できない場合は、以下に挙げる特性条件および産業規格を満たすオイルを使用することができます。合成オイルの使用はお奨めできません。オイルの専門業者と相談の上、適切なオイルを選択してください:
Note: 不適切なオイルの使用による損害については弊社は責任を持ちかねますので、品質の確かな製品をお使い下さる様お願いいたします。
高粘度インデックス/低流動点アンチウェア油圧作動液, ISO VG 46 | |||
物性: | |||
粘度, ASTM D445 | cSt @ 40°C 44 - 50cSt @ 100°C 7.9 - 8.5 | ||
粘性インデックス ASTM D2270 | 140 – 160 | ||
流動点, ASTM D97 | -37°C – -45°C | ||
産業規格: | |||
ヴィッカース I-286-S(品質レベル), ヴィッカース M-2950-S(品質レベル), デニソン HF-0 |
Important: ISO VG 46 マルチグレードオイルは、広い温度範囲で優れた性能を発揮します。通常の外気温が高い(18 ℃- 49 ℃)熱帯地方では、ISO VG 68 オイルのほうが適切と思われます。
生分解タイプ・プレミアム油圧オイル(Mobil EAL EnviroSyn 46H)
Important: Mobil EAL EnviroSyn 46H は、トロが推奨している唯一の生分解合成油圧オイルです。この生分解オイルは、トロの油圧系統に使用されているエラストマー製品に悪影響を与えないこと、また広い温度範囲で安定していることが確認されています。この生分解オイルは、通常の鉱物系油圧オイルと互換性がありますが、通常のオイルから切り替える際には、生分解性能を最大限に発揮させるために、油圧系統内部を洗浄することを強くお奨めします。この生分解オイルは、モービル代理店にて 19 リットル缶または208リットル缶でお求めになれます。
平らな場所に駐車し、駐車ブレーキを掛け、散布ポンプとエンジンを停止し、始動キーを抜き取る。
油圧オイルタンクのディップスティックキャップ周辺をきれいに拭き、キャップを外す(図 92)。
Important: このオイルの点検や給油に際しては、内部に異物を入れぬよう細心の注意を払ってください。
きれいなウェスでディップスティックをぬぐい、元通りに完全に取り付ける。
ディップスティックを引き抜いて油量を点検する(図 93)。
Note: オイルの量が安全範囲にあれば適正である。
油量が少なければ、所定の(または同等品質の)油圧オイルを上マークまで補給する。
ディップスティックキャップを元通りに取り付ける。
オイルが汚染された場合は内部のフラッシュ洗浄作業が必要となりますので、 Toro 代理店にご相談ください。
Note: 汚染されたオイルは乳液状になったり黒ずんだ色になったりします。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用開始後最初の 5 時間 |
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400運転時間ごと |
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トロの純正フィルタをご使用ください(パーツ番号はパーツマニュアルでご確認ください)。
Important: 純正品以外のフィルタを使用すると関連機器の保証が適用されなくなる場合があります。
高温の油圧オイルに触れると激しい火傷を負う。
油圧オイル関係の整備を行う時は、必ずオイルの温度が十分に冷えているのを確かめてから行うこと。
平らな場所に駐車し、駐車ブレーキを掛け、散布ポンプとエンジンを停止し、始動キーを抜き取る。
車体についている 2 つの油圧フィルタを両方とも取り外す(図 94 と 図 95)。
Note: ひとつは油圧オイルタンクの下、もう一つは機体フレームの後部にあります。
前側のフィルタ:油圧オイルタンクの下
後側のフィルタ:機体フレームについている
フィルタ取り付け部周辺をウェスできれいにぬぐう。
フィルタの下にオイルを受ける容器をおく。
フィルタを外す。
新しいフィルタのガスケットにきれいな油圧オイルを塗る。
フィルタ取り付け部をウェスできれいに拭く。
ガスケットが取り付けプレートに当たるまで手で回して取り付け、そこから更に½回転増し締めする。
エンジンを始動し、高速て3~5分間運転し、油圧システム内のエアをパージする。
エンジンを停止し、タンクの油量を点検し、オイル漏れがないか調べる。
フィルタはリサイクルセンターに持ち込むなど適切な方法で処分する。
整備間隔 | 整備手順 |
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400運転時間ごと |
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油圧オイル量: 56 リットル(所定の銘柄または同等品を使用のこと);油圧オイルを点検するを参照。
Important: 純正品以外のオイルを使用すると関連機器の保証が適用されなくなる場合があります。
高温の油圧オイルに触れると激しい火傷を負う。
油圧オイル関係の整備を行う時は、必ずオイルの温度が十分に冷えているのを確かめてから行うこと。
油圧オイルフィルタを交換する;油圧オイルフィルタの交換を参照。
油圧オイルタンクの底面についている油圧ホースフィッティングの周辺をきれいに拭く(図 96)。
油圧オイルタンクの下にオイルを受ける大きな容器をおく。
ホースのフィッティングをタンクから外してオイルを容器に受ける(図 96)。
フィッティングとホースを元通りに取り付け、固定する。
給油口から約 53 リットルのオイル(指定品または同等品)を入れる;油圧オイルを点検するを参照。
エンジンを始動し、高速て3~5分間運転し、油圧システム内のエアをパージする。
エンジンを停止し、タンクの油量を点検し、オイル漏れがないか調べる。
廃油はリサイクルセンターに持ち込むなど適切な方法で処分する。
毎日、 油圧ホース、油圧ライン、油圧フィッティングを点検し、 漏れ、 折れ、 サポートのゆるみ、 磨耗や腐食があれば交換してください。修理不十分のまま運転しないでください。
高圧で噴出する油圧オイルは皮膚を貫通し、身体に重大な損傷を引き起こす。
油圧装置を作動させる前に、全部のラインコネクタが適切に接続されていること、およびラインやホースの状態が良好であることを確認すること。
油圧のピンホールリークやノズルからは作動油が高圧で噴出しているので、絶対に手などを近づけない。
リークの点検には新聞紙やボール紙を使う。
油圧関係の整備を行う時は、内部の圧力を確実に解放する。
万一オイルが皮下に入ったら直ちに専門医の手当てを受ける。万一、油圧オイルが体内に入った場合には、数時間以内に手術を受ける必要がある。
この散布装置で取り扱う農薬は人体や動植物、土壌などに危険を及ぼす可能性があるので取り扱いには十分注意すること。
自分自身の安全を守るために、農薬を取り扱う前に、容器に張ってあるラベルや安全データシート(MSDS)など取り扱い上の注意をよく読んで理解し、薬剤メーカーの指示を守る。たとえば、保護マスクとめがね(ゴグル)、手袋など、薬剤との接触を防止し危険から身を守ることのできる適切な保護対策を講じる。
散布する薬剤は一種類とは限らないので、取り扱っているすべての薬剤に関して注意事項を必ず確認する。
上記安全確保に必要な情報が手に入らない場合には、この装置の運転を拒否すること!
散布装置の取り扱いを開始するまえに、その装置を前回使用したあとに薬剤メーカーの指示に従って3回のすすぎ洗いや必要な中和処理が行われたかを確認し、さらに、すべてのバルブについてそれぞれ 3 回の開閉操作を行うこと。
十分な量の水と石鹸を身近に常備し、薬剤が皮膚に直接触れた場合には、直ちに洗い流すこと。
整備間隔 | 整備手順 |
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200運転時間ごと |
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400運転時間ごと |
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散布系統の各ホースを点検し、割れ、漏れその他の破損が発生していないか調べてください。同時に、接続部やフィッティングも点検してください。破損しているホースやフィッティングは交換してください。
整備間隔 | 整備手順 |
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400運転時間ごと |
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Note: 散布作業に合った取水部フィルタのメッシュサイズを調べる;取水部フィルタの選択を参照。
平らな場所に駐車し、駐車ブレーキを掛け、ポンプとエンジンを停止し、始動キーを抜き取る。
タンク上部で、フィルタハウジングからの太いホースについているフィッティングを固定しているリテーナを外す (図 97)。
フィルタハウジングからホースとフィッティングを取り外す(図 97)。
フィルタハウジング(タンク内部)から古いフィルタを取り出す(図 98)。
Note: 外した古いフィルタは廃棄する。
新しいフィルタをハウジングに取り付ける。
Note: フィルタは奥まで完全に差し込んでください。
ホースとホースフィッティングをフィルタハウジングに元通りに取り付け、ステップ 2で取り外したリテーナを使って固定する。
整備間隔 | 整備手順 |
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400運転時間ごと |
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平らな場所に車両を移動し、散布用ポンプとエンジンを停止し、駐車ブレーキを掛け、キーを抜き取る。
圧力フィルタの下に受け容器をおく(図 99)。
圧力フィッティングのドレンプラグを左に回して外す(図 99)。
Note: ボウルから液が完全に抜けるのを待つ。
ボウルを左に回してフィルタヘッドから外す(図 99)。
古い圧力フィルタエレメントを外す(図 99)。
Note: 外した古いフィルタは廃棄する。
ドレンプラグの O リング(ボウルの内側)とボウルの O リング(フィルタヘッドの内側)に傷や破損がないか点検する(図 99)。
Note: プラグ用もボウル用も、磨耗したり破損したりしているOリングは交換してください。
新しい圧力フィルタエレメントをフィルタヘッドに取り付ける(図 99)。
Note: フィルタエレメントがヘッドに密着していることを確認してください。
フィルタヘッドにボウルを取り付けて手締めする(図 99)。
ボウルにプラグを取り付けて手締めする(図 99)。
Note: 散布作業に合ったノズルフィルタのメッシュサイズを調べる;ノズル部フィルタの選択(任意)を参照。.
左右のブームを水平に維持するためには、中央ブームについているアクチュエータを、以下の手順で調整します:
ブームを散布位置にセットする。
ピボットピンからコッターピンを抜き取る(図 101)。
ブームを持ち上げて、ピンを外し(図 101)、ブームをゆっくりと床面に降ろす。
ピンが破損していないか点検し、必要に応じて交換する。
アクチュエータロッドの平たい面にスパナをあてがって回転しないように押さえ、ジャムナットをゆるめて、アイレットロッドを調整できるようにする(図 102)。
アイレットロッドを回転させてアクチュエータを希望の長さに調整する(図 102)。
Note: ブームにロッドを組み付けるためには、アイレットロッドを半回転または全回転させる必要があります。
希望通りの位置に設定できたら、ジャムナットを締めてアクチュエータとアイレットロッドを固定する。
ブームを持ち上げて、ピボットをアクチュエータロッドに整列させる。
ブームを支えながら、ブームのピボットとアクチュエータロッドにピンを通す(図 101)。
ピンを入れた状態で、ブームから手を離し、先ほど外したコッターを使ってピンを固定する。
必要に応じ、各アクチュエータロッドベアリングについて上記の作業を行う。
整備間隔 | 整備手順 |
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400運転時間ごと |
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平らな場所に駐車し、駐車ブレーキを掛け、ポンプとエンジンを停止し、始動キーを抜き取る。
ブームを散布位置に展開し、スタンドに載せるか上から吊るかして、ブームを支える。
ブームを支えておきながら、ピボットピンをブームアセンブリに固定しているボルトとナットを取り外す(図 103)。
ピボットピンを固定しているボルトとナットを外してピンを取り外す(図 103)。
センターフレームからブーム&ピボットブラケットアセンブリを取り外すとナイロン製ブッシュが見える。
ナイロンブッシュを取り外し、ピボットブラケットの前面および後面側から見て点検する (図 103)。
Note: 摩耗・破損しているブッシュは交換する。
ナイロン製ブッシュに少量のオイルを塗り、ピボットブラケットに取り付ける(図 103)。
センターフレームにブーム&ピボットブラケットアセンブリを取り付け、穴を整列させる(図 103)。
ピボットピンを取り付け、ステップ4で取り外したボルトとナットで固定する。
反対側のブームについても、ステップ2-9の作業を行う。
整備間隔 | 整備手順 |
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400運転時間ごと |
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Note: 以下の構成機器は消耗機材であり通常の使用によって劣化磨耗しますので、製造上の瑕疵が明らかな場合を除き、このマシンの製品保証の対象にはなりません。
弊社代理店に依頼して、以下の項目についてポンプの内部点検を行ってください:
ポンプのダイヤフラム
ポンプのチェックバルブアセンブリ
必要に応じて部品の交換を行ってください。
整備間隔 | 整備手順 |
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200運転時間ごと |
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Important: エンジンが高温の時に水をかけないでください。エンジンを破損させる恐れがあります。
平らな場所に駐車し、駐車ブレーキを掛け、散布ポンプとエンジンを停止し、始動キーを抜き取る。
運転席と助手席を前に倒して、支え棒をスロットに入れて固定する。
冷却系統が冷えるのを待つ。
座席ベースアクセスカバーを取り外す; シートベースアクセスパネルを外すを参照。
柔らかいブラシと低圧のエアでラジエターのフィンを清掃する。
Note: 汚れが激しいようであれば頻繁に清掃が必要です。冷却液のホースを点検し、摩耗、漏れ、破損などしているものは交換してください。
運転席と助手席を元に戻す。
座席ベースアクセスカバーを取り付ける; シートベースアクセスパネルを取り付けるを参照。
整備間隔 | 整備手順 |
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200運転時間ごと |
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内部を十分に手順は以下の通りです:すすぎ、完全に排水する。
スプレーヤからフローメータを外し、真水で洗浄する。
上流側のリテーナリングを外す(図 104)。
タービンとタービンハブをていねいに洗浄し、金属粉や展着剤を十分に除去する。
タービンのブレードの磨耗状態を観察する。
Note: タービンを手で持って回転させてみる。ほとんど抵抗なく自由に回転すれば問題ない。軽く回転しない場合には交換する。
フローメータを組み付ける。
低圧(0.34 bar)のエアで吹いてタービンが抵抗なく回転することを確認する。
Note: 軽く回転しない場合には、タービンハブの一番下にある 6 角ボルトを 1/16 回転ずつゆるめて自由に回転できるようにする。
攪拌バルブの洗浄については以下の項を参照のこと:
個別ブームバルブの洗浄については以下の項を参照のこと:
平らな場所に駐車し、駐車ブレーキを掛け、ポンプとエンジンを停止し、キーを抜き取る。
アクチュエータを個別ブームバルブまたは攪拌バルブ用のマニホルドバルブに固定しているリテーナを外す(図 105)。
Note: リテーナの2本の足を寄せながら下へ押すと外れます。
Note: アクチュエータとリテーナは バルブアクチュエータの取り付けで再取り付けするので廃棄しないでください。
マニホルドバルブからアクチュエータを取り外す。
攪拌ホース用のクイックコネクトカップラを攪拌バルブ用のマニホルドに固定しているクイックコネクトピンを外す (図 106)。
攪拌バルブマニホルドを圧力フィルタヘッドとカップリングアダプタの各フランジに固定しているフランジクランプ(3個)を外す(図 106)。
攪拌バルブマニホルドをバルブサポートに固定しているフランジヘッドボルト(¼ x ¾") 2本とフランジロックナット(¼")2個を取り外す(図 107)。
機体から攪拌バルブマニホルドとガスケットを取り外す(図 107)。
Note: 必要に応じ、圧力フィルタのヘッドの取り付け部をゆるめて隙間を作ってください。
Note: フランジクランプ、ガスケット、クイックコネクトピンは攪拌マニホルドバルブの取り付けで使用します。
ブームバイパスバルブ用のクイックコネクトカップラをブームマニホルドバルブに固定しているクイックコネクトピンを外す (図 108)。
ブーム給液ホース用のクイックコネクトカップラをブームマニホルドバルブのクイックコネクトフィッティング用のマニホルドに固定しているクイックコネクトピンを外す (図 108)。
ブームマニホルドバルブを隣りの機器の各フランジに固定しているフランジクランプ(2個)を外す(図 109)。
左右のブームマニホルドのそれぞれをバルブサポートに固定しているフランジヘッドボルト(¼ x ¾") 2本とフランジロックナット(¼")2個を取り外す(図 110)。
ブームバルブマニホルドとガスケットを下げてブームバイパスバルブをかわし、車体から取り外す(図 110)。
Note: 必要に応じ、左または右のブームバルブ用マニホルドの取り付け部をゆるめて隙間を作ってください。
Note: フランジクランプ、ガスケット、クイックコネクトピンは個別ブームマニホルドバルブの取り付けで使用します。
出口フィッティングの O リング(個別ブームバルブマニホルドのみ)、エンドキャップの O リング、バックシートの O リング、ボールシートそれぞれに傷や過度の摩耗がないか点検する(図 112 と 図 113)。
Note: 磨耗したり破損したりしているOリングやシートは交換してください。
バックシートの Oリングとボールシートが相互に整列しており、エンドキャップのフィッティングに適切に収まっていることを確認する(図 112 と 図 113)。
エンドキャップフィッティングアセンブリを、マニホルドボディに取り付け、エンドキャップフィッティングのフランジがバルブボディに接触したら、その位置からさらにバルブを ⅛~¼ 回転締め付ける (図 112と図 113)。
Note: フィッティングの端部を破損しないように注意してください。
バルブボディーにボールを入れる(図 114)。
Note: バルブのステムはボール駆動スロットに収まります。収まらない場合は、ボールの位置を調節してください (図 114)。
バルブステムアセンブリを「閉」にセットする(図 111;B)。
もう一つのエンドキャップフィッティングアセンブリについても、上記のステップ 4 と 5 を行う。
ステップ 個別ブームマニホルドバルブの取り外し で外したガスケット(2枚)を、ブームバルブマニホルドのフランジに合わせる(図 115)。
Note: 必要に応じ、左または右のブームバルブ用マニホルドの取り付け部をゆるめて隙間を作ってください。
ブームバルブマニホルドを、もう1つのブームバルブまたはカップリングアダプタの各フランジの間に入れる(図 115)。
ブームバルブマニホルドのクイックコネクトフィッティングを、ブームバイパスバルブのクイックディスコネクトソケットに組み付けて、クイックコネクトピンで固定する(図 115と図 116)。
個別ブームマニホルドバルブの取り外しで取り外したフランジクランプを、ブームバルブマニホルドのフランジと、もう1つのブームバルブまたはカップリングアダプタのフランジの間に入れる(図 117)。
左右のブームバルブマニホルドを、バルブサポートに組み付ける(図 115);個別ブームマニホルドバルブの取り外しで取り外したフランジヘッドボルト(¼ x ¾")2本とフランジロックナット(¼")2個を使用する。
フランジヘッドボルトとフランジロックナットを1978-2542 N·cm (2.0-2.6 kg.m = 175-225 in-lb) にトルク締めする。
フランジクランプ(2個)を手締めする(図 117)。
ブームホースのクイックコネクトカップラを、ブームバルブマニホルドのクイックコネクトフィッティングに組み付けて、クイックコネクトピンで固定する(図 116)。
左あるいは右のブームバルブマニホルドの固定をゆるめた場合には、そのボルトとナットを 19.78-25.42 N·m(2.0-2.6 kg.m = 175-225 in-lb)にトルク締めする。
攪拌バルブマニホルドのフランジ、ガスケット (3枚)、攪拌バイパスバルブのフランジ、圧力フィルタのヘッド、カップリングアダプタを整列させる(図 118と図 119)。
Note: 必要に応じ、圧力フィルタのヘッドの取り付け部をゆるめて隙間を作ってください。
攪拌バルブマニホルドを、攪拌バイパスバルブ、圧力フィルタのヘッド、カップリングアダプタに仮止めする(図 119);攪拌マニホルドバルブの取り外しで外したフランジクランプ(3個)を使用する。
攪拌バルブマニホルドを、バルブサポートに組み付ける;攪拌マニホルドバルブの取り外しで取り外したフランジヘッドボルト(¼ x ¾")2本とフランジロックナット(¼")を使用する。
フランジヘッドボルトとフランジロックナットを19.78-25.42 N·m (2.0-2.6 kg.m = 175-225 in-lb) にトルク締めする。
フランジクランプ(3個)を手締めする(図 119)。
攪拌ホースのクイックコネクトカップラを、攪拌バルブマニホルドのクイックコネクトフィッティングに組み付けて、クイックコネクトピンで固定する(図 119)。
圧力フィルタのヘッドの固定をゆるめた場合には、そのボルトとナットを 19.8-25.4 N·m(2.0-2.6 kg.m = 175-225 in-lb)にトルク締めする。
アクチュエータをマニホルドバルブに合わせる(図 105)。
アクチュエータとバルブを固定する;ステップ 2 (バルブアクチュエータの取り外し) で外したものを使用する。
平らな場所に駐車し、駐車ブレーキを掛け、散布ポンプとエンジンを停止し、始動キーを抜き取る。
エンジンのシリンダヘッドの冷却フィンやブロアハウジングをふくめた車両全体を洗浄する。
Important: 機体は中性洗剤と水で洗うことができます。ただし高圧洗浄器は使用しないでください。高圧の水で洗浄すると電気系統やグリス部へ水が浸入する恐れがあります。また、コントロールパネルやヘッドライド、エンジン、バッテリー部に大量の水をかけないようにしてください。
以下の要領でスプレーヤシステムの整備を行う:
真水タンクの水を抜く。
液剤散布システムからできるだけ完全に液を抜く。
アルコール系でない、錆止め成分入りの RV 用不凍液を用意する(メーカーの指示に従って薄めるなどする)。
真水タンクと液剤タンクに RV 不凍液を入れる。
散布用ポンプを数分間運転して不凍液を配管内部および搭載されているアクセサリの内部に循環させる。
個別ブームスイッチ(3つ)を ON にする
マスターブームスイッチを ON としてノズルから散布を開始し、不凍液が出てくるのを確認したらマスターブームスイッチを OFF にする。
真水タンクと液剤散布システムからできるだけ完全に液を抜く。
ブーム昇降スイッチでブームを上昇させる。各ブームが完全に上昇して移動走行用クレードルに収まり、シリンダが完全に縮んでブームがX字型にたたまれたことを確認する。
Note: アクチュエータのロッドの破損を防止するため、ブームシリンダが完全に縮んでいるのを確認してください。
短期・長期にわたる格納保管には、以下の整備を行う。
短期格納保管(30 日以内)には、スプレーシステムの洗浄を行う; 散布システムの洗浄を参照。
長期格納保管(30 日以上)には、以下の整備を行う:
攪拌バルブおよび個別ブームバルブ(3個)の洗浄を行う;攪拌バルブと個別ブームバルブの清掃を参照。
ブレーキを点検する;ブレーキの調整を参照。
エアクリーナの整備を行う;エアクリーナを点検するを参照。
グリスアップを行う;散布用ポンプのグリスアップを参照。
エンジンオイルとフィルタを交換する; エンジンオイルフィルタの交換 と エンジンオイルの交換を参照。
タイヤ空気圧を点検する; タイヤ空気圧を点検するを参照。
以下の要領で燃料システムの整備を行う:
エンジンを始動し約 5 分間回転させる。
エンジンを停止する。
新しいきれいな燃料を使って燃料タンクを洗浄する。
燃料関係のフィッティングを確実に固定する。
スタータモータを使ってクランクを回転させて内部にオイルを十分に行き渡らせる。
機体各部のゆるみを点検し、必要な締め付けや交換、修理を行う。
Note: 摩耗した部品や破損した部品はすべて修理または交換する。
全部の散布ホースを点検する。
Note: 摩耗した部品や破損したホースはすべて修理または交換する。
ホースのフィッティングを確実に締め付ける。
表面のキズや塗装のはがれているところには再塗装を行う(塗料は代理店にて入手可能)。
汚れていない乾燥した場所で保管する。
シャーシからバッテリーを外し、電解液の量を点検し、フル充電する; バッテリーを充電するを参照。
Important: 氷点下での凍結破損を防止するため、バッテリーは必ずフル充電してください。フル充電したバッテリーは周囲温度約 4°C でほぼ 50 日間電圧を保持します。保管場所の気温がそれよりも高い場合には 30 日ごとに再充電してください。
Note: 保管期間中は、バッテリーケーブルを外しておいてください。
保管中は始動キーを抜き取り、子どもなどの手の届かない場所で保管する。
機体にはカバーを掛けておく。
Problem | Possible Cause | Corrective Action |
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スタータでエンジンがクランキングしない。 |
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クランキングするが始動しない。 |
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始動するがすぐ止まる。 |
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始動するがノッキングを起こしたり着火不良である。 |
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アイドリングできない。 |
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エンジンがオーバーヒートしている。 |
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エンジンのパワーが出ない。 |
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振動や騒音がひどい。 |
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エンジンが咳き込むあるいは止まって前進後退できない、または速度がでない。 |
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前進も後退もできない。 |
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Problem | Possible Cause | Corrective Action |
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ブームから散布しない。 |
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散布がとまらない。 |
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ブームバルブから液洩れする。 |
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ブームを ON にすると水圧が下がる。 |
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散布中に水圧が下がる。 |
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