整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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この機械は回転刃を使用する乗用芝刈り機であり、一般住宅において家族が使用することを前提として製造されています。この製品は、適切な管理を受けている芝生の刈り込みに使用することを主たる目的とする機械です。この機械は本来の目的から外れた使用をすると運転者本人や周囲の人間に危険な場合があります。
この説明書を読んで製品の運転方法や整備方法を十分に理解し、他人に迷惑の掛からない、適切で安全な方法でご使用ください。この製品を適切かつ安全に使用するのはお客様の責任です。
製品の安全や取り扱い講習、アクセサリなどに関する情報、代理店についての情報の入手、お買い上げ製品の登録などをネットで行っていただくことができます:www.Toro.com
整備について、また純正部品についてなど、分からないことはお気軽に弊社代理店またはカスタマーサービスにおたずねください。お問い合わせの際には、必ず製品のモデル番号とシリアル番号をお知らせください。図 1にモデル番号とシリアル番号を刻印した銘板の取り付け位置を示します。いまのうちに番号をメモしておきましょう。
Important: シリアル番号デカルについている QR コード(無い場合もあります)をモバイル機器でスキャンすると、製品保証、パーツその他の製品情報にアクセスできます。
いまのうちに番号をメモしておきましょう。
この他に2つの言葉で注意を促しています。重要 は製品の構造などについての注意点を、注はその他の注意点を表しています。
この製品は、関連するEU規制に適合しています。詳細については、DOC シート(規格適合証明書)をご覧ください。
トルク値(グロス値、ネット値)について: この製品に使用しているエンジンのグロス出力やネット出力は、SAE の J1940 または J2723 規格に則ってエンジンメーカーが実験室にて測定した数値です。安全性、排ガス規制、機能上の要求などに合わせて調整されるため、このクラスの芝刈り機のエンジンの出力(トルク)は、グロス値よりも大幅に下げてあるのが普通です。詳細な内容については、マシンに同梱されているエンジンメーカーからの情報をご参照ください。
お手元の機械の主な仕様は、www.Toro.com でご覧になることができます。
Important: 標高 1500m 以上でご使用される場合には、エンジンが CARB/EPA 排ガス規制に適合するように高地用キットを取り付けてください。高地用キットを取り付けることにより、エンジンの性能が確保され、点火不良、始動困難、黒鉛などのトラブルが出なくなります。高地用キットを取り付けたら、機体のシリアル番号プレートの隣に高地用キット取り付けを取り付け済みラベルを貼ってください。ご使用のマシンに必要な高地用キットおよび高地用キット取り付け済みラベルは、弊社正規代理店よりお求めください。お近くの代理店を簡単に探すには、www.Toro.com が便利です。また、排ガス規制保証書に、弊社のお客様サービス部の電話番号を記載しております。高地用キットを取り付けたマシンを標高 1500m 以下の場所で使用する場合には、キットを取り外し、エンジンを当初の仕様に戻してください。高地用に調整されたエンジンを低地で使用しないでください;オーバーヒートなどを起こしてエンジンが損傷する可能性があります。高地用に調整されているかどうかは、ラベルで確認してください。
この機械は EN ISO 5395:2013 適合製品です。
危険警告記号(図 3)は、このマニュアルと実機上とに表示され、事故防止のために守るべき重要な注意事項を示します。
この記号の意味は:注意! 気を付けてください!あなたの安全にかかわることですよ!
危険警告記号に続いて、危険、警告、または注意という文字が表示され、危険についての具体的な内容が示されます。
危険:人の生命に関わる重大な潜在的危険を意味します。この注意を守らないと死亡事故や重大な人身事故が起こります。
警告:人の生命に関わる潜在的危険を意味します。この注意を守らないと死亡事故や重大な人身事故が起こる恐れがあります。
注意:安全に関わる潜在的危険を意味します。この注意を守らないとけがをする可能性があります。
この他に2つの言葉で注意を促しています。重要 は製品の構造などについての注意点を、注はその他の注意点を表しています。
この機械は手足を切断したり物をはね飛ばしたりする能力があります。この芝刈り機は通常の意味で安全な機械として設計され、試験に合格して製造されている製品ですが、安全上の注意を怠れば大けがや死亡事故につながります。
このオペレーターズマニュアルやトレーニング資料、機械やエンジンやアタッチメントに表示されている注意事項などに記載されている内容を十分に理解し、正しい方法で取り扱ってください。本機を運転する人すべてにトレーニングを行ってください。オペレータや整備担当者がこのマニュアルを読めない場合には、オーナーの責任において、このオペレーターズマニュアルの内容を十分に説明してください;本マニュアルの他言語版は、ウェブサイトで入手可能です。
この機械の運転講習を受け、運転操作を行う身体的能力があり社会的責任を負うことができ、安全な運転操作、運転装置、危険ン表示記号、安全上の書注意などに通じた大人以外の人にこの機械を操作させないでください。子供やトレーニングを受けていない大人には、絶対に運転や整備をさせないでください。地域によっては機械のオペレータに年齢制限を設けていることがありますのでご注意ください。
段差、溝、盛り土、水などの近くや、15度以上の斜面には乗り入れないでください。
機械の可動部の近くには絶対に手足を近づけないでください。
ガードやシールドやカバーが破損したり、正しく取り付けられていない状態のままで運転しないでください。安全ガードや安全スイッチなどは、必ず適切に機能する状態で機会を使用してください。
整備、燃料補給、詰まりの解除作業などを行う前には、必ず停止し、エンジンを切り、キーを抜き取ってください。
危険な部分の近くには、見やすい位置に安全ラベルや指示ラベルを貼付しています。破損したりはがれたりした場合は新しいラベルを貼付してください。 |
実際にエンジンを始動して作業を始める前に、各部分の操作方法をよく知っておいてください。
スロットルコントロールはエンジンの回転速度を低速 から 高速まで無段階制御します(図 6)
冷えているエンジンを始動する時に使用します(図 6)。
ブレードスイッチ(PTO マークのついたスイッチ)は、刈り込み刃のON/OFFを行うスイッチです(図 6)。
コントロールレバーを使って、前進・後退・左旋回・右旋回を行うことができます(図 5)。
マシンから降りる時には、走行コントロールレバーを外側に開いて PARK 位置にしてください(図 23)。マシンを駐車させておく時やマシンから離れる時は必ず、走行コントロールレバーを PARK 位置にしてください。
The Smart Speed™ コントロールシステムレバーは、運転席の下にあり、走行速度を「トリミング」、「牽引」、「刈り込み」に切り替えるレバーです(図 26)。
機体の左側にあり、タンク内の燃料残量の確認に使用します(図 7)。
運転席に座ったままでデッキの高さを変更することができます。レバーを引き上げるとデッキが上がって刈高が上がり、押し下げるとデッキが下がって刈高が下がります。この昇降操作は、必ず車両を停止させて行ってください(図 27)。
トロが認定した各種のアタッチメントやアクセサリがそろっており、マシンの機能をさらに広げることができます。 詳細は弊社の正規サービスディーラ、または代理店へお問い合わせください;弊社のウェブサイト www.Toro.com でもすべての認定アタッチメントとアクセサリをご覧になることができます。
いつも最高の性能と安全性を維持するために、必ずToroの純正部品をご使用ください。他社の部品やアクセサリを御使用になると危険な場合があり、製品保証を受けられなくなる場合がありますのでおやめください。
Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。
作業場所を良く観察し、安全かつ適切に作業するにはどのようなアクセサリやアタッチメントが必要かを判断してください。トロが認めた以外のアクセサリやアタッチメントを使用しないでください。
機械にはね飛ばされて危険なもの、例えば石、おもちゃ、木の枝、針金、骨などが落ちていないか、作業場所をよく確認しすべて取り除きましょう。これらのものが機械に跳ね飛ばされたり引っかかったりすると、けがや事故のもとになります。
安全ゴーグル、安全靴、聴覚保護具など適切な保護具を装着してください。長髪、だぶついた服、ゆるいアクセサリなどは機械に巻き込まれる恐れがあり、危険です。
この機械の運転音は、オペレータの耳の位置で 85 dBA となり、長時間使用しつづけると聴覚に障害を起こす可能性があります。
運転に際しては聴覚保護具を使用すること。
オペレータコントロールやインタロックスイッチなどの安全装置が正しく機能しているか、また安全カバーなどが外れたり壊れたりしていないか点検してください。これらが正しく機能しない時には機械を使用しないでください。
子供や動物が周囲にいるときには、運転を行わないでください。作業中に人が近づいてきた場合には機械とアタッチメントを停止させてください。
集草システムやデフレクタなどの安全装置は必ず正しく取り付けて適切に作動する状態で機械を運転してください。集草装置の各部が消耗や劣化してくると、内部の可動部が露出したり、内部に吸い込まれたものが飛び出してくる危険があります。各部の摩耗や劣化の状態を頻繁に点検し、必要に応じてメーカーが推奨する交換部品と交換するようにしてください。
平らな場所で燃料タンクを満タンにする。ガソリンについてのより詳しい内容は、仕様の章の 推奨燃料を項を参照してください。
ガソリンにオイルを混合しないでください。
燃料を入れすぎないでください。燃料タンクの首の根元まで燃料を入れる。これは、温度が上昇して燃料が膨張したときにあふれないように空間を確保するためである。燃料の入れすぎは、燃料漏れやエンジントラブルや排気浄化装置のトラブルにつながる。
運転装置、その場所、機能、取扱い上の注意などを十分に理解してください。
整備の章を参照して必要なすべての点検および整備を済ませてください。
燃料の取り扱いに際しては安全に特にご注意ください。
ガソリンは非常に引火・爆発しやすい物質である。
引火したり爆発したりすると、やけどや火災などを引き起こす。
燃料補給は必ず屋外の平らな場所で、エンジンが冷えた状態で行う。こぼれたガソリンはふき取る。
閉め切ったトレーラーの中や室内などでは、絶対に燃料の補給や抜き取りを行わない。
燃料をタンク一杯に入れないこと。燃料タンクの首の根元まで燃料を入れる。これは、温度が上昇して燃料が膨張したときにあふれないように空間を確保するためである。燃料の入れすぎは、燃料漏れやエンジントラブルや排気浄化装置のトラブルにつながる。
ガソリン取り扱い中は禁煙を厳守し、火花や炎を絶対に近づけない。
燃料は安全で汚れのない認可された容器に入れ、子供の手の届かない場所で保管する。
給油はエンジンを掛ける前に行う。エンジンの運転中やエンジンが熱い間に燃料タンクのふたを開けたり給油したりしない。
燃料がこぼれたらエンジンを始動させてはならない。こぼれた場所から離れ、燃料が完全に気化して拡散してしまうまで、火気の使用を厳禁する。
運転時には必ず適切な排気システムを取り付け正常な状態で使用する。
燃料を補給中、静電気による火花がガソリンに引火する危険がある。引火したり爆発したりすると、やけどや火災などを引き起こす。
ガソリン容器は車から十分に離し、地面に直接置いて給油する。
車に乗せたままの容器にガソリンを補給しない。車両のカーペットやプラスチック製の床材などが絶縁体となって静電気の逃げ場がなくなるので危険である。
可能であれば、機械を地面に降ろし、車輪を地面に接触させた状態で給油を行う。
機械を車に搭載したままで給油を行わなければいけない場合には大型タンクのノズルからでなく、小型の容器から給油する。
大型タンクのノズルから直接給油しなければならない場合には、ノズルを燃料タンクの口に常時接触させた状態で給油を行う。ノズルを開いたままにする器具などを使用しない。
ガソリンの誤飲は非常に危険で、生命に関わる。長期間にわたってガソリン蒸気を吸い込むとガンになることが動物実験で分かっている。不注意によってけがを負ったり病気なったりしないよう注意すること。
燃料蒸気を長時間吸わないようにする。
燃料ノズルや容器の口に顔を近づけない。
燃料が目や皮膚に付着しないように注意する。
燃料の吸出しは、絶対に口で行わない。
火災防止のために:
エンジンやその周囲に、刈りかす、落ち葉、オイルなどがたまらないように注意する。
こぼれたオイルや燃料、燃料のしみこんだごみなどは完全に除去する。
閉めきった場所に本機を格納する場合は、機械が十分冷えていることを確認する。裸火や種火などの近くに燃料を補完しない。
機械の性能を最も良く発揮させるために、オクタン価87以上の、きれいで新しい(購入後30日以内)無鉛ガソリンを使ってください(オクタン価評価法は(R+M)/2 を採用)。
エタノール: エタノールを添加(10% まで)したガソリン、MTBE(メチル第3ブチルエーテル)添加ガソリン(15% まで)を使用することが可能です。エタノールとMTBEとは別々の物質です。エタノール添加ガソリン(15% 添加=E15)は使用できません。エタノール含有率が 10% を超えるガソリンは絶対に使用してはなりません:たとえば E15(含有率 15%)、E20(含有率 20%)、E85(含有率 85%がこれにあたります。これらの燃料を使用した場合には性能が十分に発揮されず、エンジンに損傷が発生する恐れがあり、仮にそのようなトラブルが発生しても製品保証の対象とはなりません。
メタノールを含有するガソリンは使用できません。
燃料タンクや保管容器でガソリンを冬越しさせないでください。 冬越しさせる場合には必ずスタビライザ(品質安定剤)を添加してください。
ガソリンにオイルを混合しないでください。
燃料の品指示保持のため、燃料のスタビライザー/コンディショナーを添加してください。スタビライザー/コンディショナーのメーカーの指示を守ってお使いください。
Important: エタノール、メタノールを含んだ添加剤は絶対に使用しないでください。
スタビライザー/コンディショナーは新しい燃料に使用し、メーカーの指示に従った量を添加してください。
平らな場所に駐車する。
走行コントロールレバーを PARK 位置(外側)に動かす。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
燃料タンクのキャップの周囲をきれいに拭く。
燃料タンクの首の根元まで燃料を入れる(図 8)。
Note: 燃料タンク一杯に入れないこと。これは、温度が上昇したときに燃料があふれないようにするためです。
毎日の運転前に、に記載されている「使用ごと/毎日の典型整備」を行ってください。
エンジンが設計通りの性能を発揮するまでにはある程度の時間が必要です。刈り込みデッキや駆動系統も、機械が新しいうちは摩擦抵抗などが大きいため、エンジンにはやや大きな負担がかかります。これを考慮して、新しい機械については、使用開始後40-50 時間を慣らし運転期間としてください。
インタロックスイッチは安全装置であり、これを取り外すと予期せぬ人身事故が起こり得る。
インタロックスイッチをいたずらしない。
作業前にインタロックスイッチの動作を点検し、不具合があれば作業前に交換修理する。
安全のために、以下の条件がそろわないとエンジンを始動できないようになっています。
ブレード(PTO)制御スイッチが解除されている。
走行コントロールレバーが PARK 位置にある。
インタロックシステムはまた、コントロールレバーが PARK 位置以外の場所にした状態で運転席を離れると、エンジンを停止させます。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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機械を使用する前には、必ずインタロックシステムのテストをしてください。安全装置が正しく動作しない場合には直ちに修理が必要です。弊社代理店に連絡してください。
運転席に座り、走行コントロールレバーを PARK 位置にし、ブレードコントロールスイッチを ON 位置にする。エンジンを始動させてみる;クランキングしなければ正常。
着席し、ブレードコントロールスイッチを OFF 位置にする。どちらかのコントロールレバーをセンター(ロック解除)位置にする。エンジンを始動させてみる;クランキングしなければ正常。もう一方の走行コントロールレバーでも同じ点検を行う。
着席し、ブレードコントロールスイッチを OFF 位置にセットし、走行コントロールレバーを PARK 位置にロックする。エンジンを掛ける。エンジンが作動している状態で、ブレードコントロールスイッチを「入」にセットし、運転席からすこし立ち上がる;エンジンが停止すれば正常。
着席し、ブレードコントロールスイッチを OFF 位置にセットし、走行コントロールレバーを PARK 位置にロックする。エンジンを掛ける。エンジンが作動している状態で走行コントロールレバーを中央の解除位置にセットし、ブレードコントロールスイッチを「入」にセットし、運転席からすこし立ち上がる;エンジンが停止すれば正常。
運転席は前後にスライド調整することができます。座りやすく、コントロール装置を使いやすい位置に座席をセットします(図 9)。
運転中は、全神経を運転に集中してください。運転以外のことをしないでください;注意散漫は事故の大きな原因となります。
運転中はエンジン関係の部品、特にマフラーが高温になる。これらに触れると火傷する恐れがあり、また木の葉や枯草などが触れて発火する可能性もある。
エンジン関係の部品、特にマフラーに触れる作業は、温度が下がってから行うこと。
マフラーやエンジンの周囲にごみためないこと。
エンジンの排気ガスには致死性の有毒物質である一酸化炭素が含まれている。
一酸化炭素が滞留するような換気の悪い狭い室内ではエンジンを運転しないこと。
オペレータやユーザーは自分自身や他の安全に責任があり、オペレータやユーザーの注意によって事故を防止することができます。
この芝刈り機は一人の人間が運転するように作られています。人を乗せないでください。また、運転中は人を近づけないでください。
アルコールや薬物を摂取した状態での運転は避けてください。
作業は日中または十分な照明のもとで行ってください。
機械が落雷を受けると最悪の場合死亡事故となります。稲光が見えたり雷が聞こえたりするような場合には機械を運転しないで安全な場所に避難してください。
集草装置などのアクセサリやアタッチメントを搭載しての運転には特に注意してください。アタッチメントによってマシンの安定性が変わり、安全限界が変わる場合がありますからご注意ください。カウンタウェイトが必要な場合は、指示に従って取り付けてください。
穴や落ち込みなど視界に入りにくい障害物に注意してください。見通しの悪い場所、茂み、立ち木、背の高い草、などの障害物の近くでは安全に十分注意してください。不整地では機械が転倒したり、オペレータがバランスを崩して制御が難しくなったりします。
エンジンを始動させる前に、すべての機器がニュートラルになっていること、駐車ブレーキが掛かっていることを確認してください。
エンジン始動時には、足をブレードから十分に離し、定められた手順で始動動作を行ってください。
ガードやシールドやカバーが破損したり、正しく取り付けられていない状態のままで運転しないでください。安全ガードや安全スイッチなどは、必ず適切に機能する状態で機会を使用してください。
また排出口の近くにも絶対に人を近づけないでください。刈り込みは、必ず排出ドアを世紀の位置にセットした状態で行ってください。そうでない場合は、必ず集草バッグを正しく取り付けてください。
可動部に手足を近づけないよう注意してください。エンジンを駆動させたままで調整を行うのは可能な限り避けてください。
手、足、髪の毛、衣服、アクセサリなどは回転部に巻き込まれる恐れがある。巻き込まれ事故は、手足の切断など非常に重大な事故になる危険が高い。
必ず、ガード類、シールド類その他の安全装置が正しくに取り付けられて適切に作動する状態で運転すること。
手、足、髪の毛、衣服、アクセサリなどを回転部に近づけないこと。
ブレードが回転中は絶対にデッキを上昇させないでください。
刈りかすの吹き出し口を人に向けないでください。また、吹き出し口を壁などに向けないでください。異物が飛び出した時に跳ね返って身体に当たってけがをする恐れがあります。芝面以外の場所を移動するときや、次の現場に移動する時などには、ブレードを停止させ、機械の作動を低速にし、注意して走行してください。
旋回動作を行う時は、注意深くゆっくりと行ってください。方向を変える前に、後方の安全と旋回方向の安全を確認してください。どうしても必要な時以外は、バックしながらの刈り込みは行わないでください。
エンジンのガバナの設定を変えたり、エンジンの回転数を上げすぎたりしないでください。
平らな場所に停車してください。エンジンを止めて機械各部が停止するのを待ち、点火プラグのコードを外してください。
機械の点検・清掃・整備作業などを行うときは、
機械を何かに衝突させてしまった場合や異常に振動する場合(機械に損傷がないか点検し、必要な修理を行ってから作業を再開してください)。
詰まりを取り除くとき。
機体から離れるとき。エンジンの掛かっているマシンからは離れないでください。
以下の作業は、エンジンを止めて機械各部が停止してから行ってください:
燃料を補給するとき。
集草バッグの刈りかすを捨てるとき。
刈り高を変更するとき。
子供の存在に気付かないと悲劇的な事故になりかねません。子供たちの多くは、機械や芝刈り作業に興味を引かれます。子供は常に動き回る ことを忘れないでください。
作業場所に子供を入れないでください。子供たちが周囲にいる時には、オペレータ以外の誰かが責任をもって子供を監視してください。
万一、子供が作業場所に入ってきた場合には、直ちにエンジンを停止させてください。
後退時や方向転換時には、必ず後方、足元、そして両サイドの安全を確認し、特に小さな子供がいないか注意してください。
子供に運転させないでください。
たとえブレードを回転させていなくても、子供を乗せてはいけません。子供が機械から落ちて大けがをする恐れがあり、それ以前に非常に危険なことです。以前に刈り込み機械に乗せてもらったことのある子供が突然目の前に飛び出したり、知らぬ間に機械の後ろに立っていて轢かれるなどの可能性があります。
斜面はスリップや転倒などを起こしやすく、これらは重大な人身事故につながります。斜面での安全運転はオペレータの責任です。どんな斜面であっても、通常以上に十分な注意が必要です。斜面で運転する前に、必ず以下のことを行ってください:
マニュアルや機体に描かれている斜面に関する注意事項を読んで内容をよく理解する。
作業場所のおおよその傾斜角度を傾斜計で確認する。
傾斜が15度を超える斜面には絶対に本機を乗り入れない。
作業当日に現場の実地調査を行い、安全に作業ができるか判断する。以上の調査においては、常識を十分に働かせてください。同じ斜面上であっても、水分など地表面の条件が変われば運転条件が大きく変わります。
斜面に入る前に、安全の判断をしてください。段差、溝、盛り土、水などの近くに乗り入れないでください。万一車輪が段差や溝に落ちたり、足元の地面が崩れたりすると、機体が瞬時に転倒し、非常に危険です。障害物からの安全距離(マシンの幅の 2 倍)を維持して運転してください。乗り入れできないエリアでは、歩行式の機械やハンドトリマーを使ってください。
斜面での発進・停止・旋回は避けてください。急旋回したり不意に速度や方向を変えたりしないでください;旋回はゆっくり行ってください。
走行、ステアリング、安定性などに疑問がある場合には運転しないでください。ぬれ芝、急斜面など滑りやすい場所で運転すると滑って制御できなくなる危険があります。駆動力を失うと、スリップを起こしたりブレーキや舵取りができなくなる恐れがあります。駆動輪をロックしてもマシンが滑り続ける場合があります。
隠れた穴、わだち、盛り上がり、石などの見えない障害は、取り除く、目印を付けるなどして警戒してください。深い芝生に隠れて障害物が見えないことがあります。不整地では機体が転倒する可能性があります。
集草装置などのアクセサリやアタッチメントを搭載しての運転には特に注意してください。アタッチメントによってマシンの安定性が変わり、安全限界が変わる場合がありますからご注意ください。カウンタウェイトは、指示に従って取り付けてください。
斜面では、可能な限り刈り込みデッキを地表面まで下げておいてください。斜面上で刈り込みデッキを上昇させると機体が不安定になる恐れがあります。
牽引される側の機械は、ヒッチポイントでのみ連結してください。
この機械にヒッチが付いていない場合には、牽引用車両として使用しないでください。
牽引の重量制限を守ってください。斜面での牽引はしないでください。牽引重量は機械の重量と乗車しているオペレータの体重の合計を超えてはいけません。
牽引されている機械には絶対に子供などを近づけないでください。
斜面では、牽引される側の機械の重量によって運転制御ができなくなって転倒するなどの危険があります。法面では牽引重量を減らし、装甲速度を落としてください。
停止までに必要な距離は、牽引物の重さに比例して長くなるのが普通です。牽引は低速で行い、停止距離を十分にとってください。
旋回する時は、アタッチメントが機体に当たらないように大きく旋回してください。
ブレード(PTO)制御スイッチは、刈り込みデッキのブレードを回転・停止させるスイッチです。
Note: エンジンが温まっている時はチョーク操作は 不要 です。
Important: スタータは 1 度に 5 秒間以上連続で使用しないでください。5 秒間以上連続で使用するスタータモータが焼ける恐れがあります。5 秒間以内に始動しなかった場合は、10 秒間待ってから再度始動を試みてください。
ブレードコントロールスイッチをOFF位置にする(図 19)。
走行コントロールレバーを PARK 位置(外側)に動かす。
スロットルコントロールをFAST位置とする。
始動キーを OFF 位置にして抜き取る。
置きっぱなしの機械を子供などがいたずらで運転すると大きな事故になる恐れがある。
機械から離れる時には、必ず駐車ブレーキを掛け、キーを抜き取る。
駆動輪はそれぞれに油圧モータがついており、各輪が独立して回転します。一方のコントロールレバーを前進方向に、もう一方を後退方向にするとその場回転(スピン)することができます。これにより、取り回し性が圧倒的に向上しますが、運転操作には多少の習熟が必要になるでしょう。
エンジンの速度(1分間の回転数)はスロットルコントロールによって制御されています。スロットルコントロールをFAST位置にすると最も良い性能が得られます。芝刈り作業を行う時は、必ずスロットルを Fast 位置にセットしてください。
この車両は急激な旋回が可能である。確実にコントロールしないと人身事故や機械を破損するなどの事故を起こす。
旋回動作は十分に注意して行うこと。
小さな旋回を行う前には速度を十分に落としてください。
Note: バックする時や旋回する時は十分注意してください。
レバーを中央位置(ロック解除位置)にする。
前進するには、左右の走行コントロールレバーをゆっくりと前へ押し出す(図 24)。
レバーを中央位置(ロック解除位置)にする。
後退するには、左右の走行コントロールレバーをゆっくりと後ろへ引く(図 25)。
The Smart SpeedTM コントロールシステムレバーは、運転席(図 26)の下にあり、走行速度を「トリミング」、「牽引」、「刈り込み」に切り替えるレバーです。
スピードを変更する手順:
走行コントロールレバーをニュートラルにして外側に開いて PARK 位置にする。
ブレード制御スイッチを切る
レバーを希望位置に動かす。
以下はあくまでも参考(推奨)です。草種や湿度、ターフの草丈などにより設定を変えてください。
推奨用途: | トリミング | 牽引 | 刈り込み |
駐車 | X | ||
濡れた重い芝草 | X | ||
トレーニング | X | ||
トリミング | X | ||
集草 | X | ||
マルチング | X | ||
牽引式アタッチメント | X | ||
通常の刈り込み | X | ||
移動走行 | X |
トリミング
最も遅い速度となります。この速度は以下のような条件で使うのに適しています:
駐車
湿った重い芝草の刈り込み
トレーニング
トリミング
牽引
中間の速度となります。この速度は以下のような条件で使うのに適しています:
集草
マルチング
牽引式アタッチメント
刈り込み
最も速い速度となります。この速度は以下のような条件で使うのに適しています:
通常の刈り込み
移動走行
カッティングデッキ(モア)には、刈りかすを横下方向へ向けるデフレクタが取り付けられています。
デフレクタ、排出口カバー、あるいは集草アセンブリ一式を取り付けずに刈り込み作業を行うことは、自分自身や周囲の人間を回転刃やそれに飛ばされてくる異物の危険にさらす危険行為である。回転中のブレードに触れたり、跳ね飛ばされた物に当たると、けがをするばかりでなく場合によっては死亡する。
デフレクタは排出方向を下向きにする重要な部材であるから、絶対に取り外したままで刈り込みを行ってはならない。デフレクタが破損している場合には直ちに交換すること。
刈り込みデッキの下には絶対に手足を差し入れないこと。
刈り込みデッキの排出部や刈り込みブレードの近くを清掃する時には、必ずPTOを解除(OFF)し、エンジンのキーをOFFにして抜き取る。
デフレクタが降りた位置になっているのを必ず確認しておくこと。
刈り込みおよび吹き飛ばしをベストの状態で行うために、エンジンは常に高速で使ってください。刈かすをきれいに裁断するには十分な空気流が必要ですから、刈高を低くしすぎたり、刈り込みデッキの周囲すべてを高い草で囲まれるような刈り込みはお奨めできません。常に刈り込みデッキの左右どちらかの側から、デッキの内部に十分な空気を吸い込めるようにしておきましょう。
希望する刈高より少し高目の設定で刈って、凹凸面で芝が削られたりしないことを確認し、その後にいつもの刈高に戻すようにしましょう。安全が確認できたら、それまで使用してきた刈高にセットして使うのがベストでしょう。草丈が15 cmを超えるような場所を刈り込む時には、最初に高めに刈り込み、次に刈高を下げて刈るというように二度刈りするときれいにできます。
草丈の 1/3 以上を刈り取らないようにするのがベストです。これ以上の刈り込みは、草がまばらにしか生えていないような場所や、秋の終わりで草の生長速度が非常に遅いときなどだけにしましょう。
いつも前回と違う方向から刈ってやるようにすると、草に寝ぐせがつかず真っ直ぐに成長します。また、刈りかすの飛散方向も変わるので自然分解が促進され、栄養的にも有利です。
芝草の生長速度は色々な条件によって左右され、一定ではありません。ですから、草丈をいつもほぼ一定に維持するためには成長が早い時期にはひんぱんな刈り込みが必要になります。芝生の成長速度が遅くなってきたら、刈り込み間隔を長くするようにします。何かの事情で長期間刈り込みを休んでしまった場合には、まず高めの刈高で一度刈り込みを行い、2日ほど経ってから刈高を低くしてもう一度刈り込みます。
コンディションに合わせて遅めの走行速度で刈る方がきれいに刈り上がります。
草丈がそろっていない場所では、芝削りを避けるために高めの刈高で刈りましょう。
刈り込み中に前進動作を停止しなければならなくなると、刈かすが芝生の上に山になって残ってしまいます。これを避けるには、ブレードを回転させたままで、既に刈り込みの終わっている場所まで移動するか、前進しながらデッキを停止させます。
芝刈り作業が終わったらホースと水道水で刈り込みデッキの裏側を洗浄してください。ここに刈りかすやごみが溜まると切れ味が落ち、仕上がりが悪くなります。
ブレードの刃先が鋭利であれば、芝草の切り口もきれいです。シーズンを通してブレードの刃先を鋭利にしておきましょう。切れ味の悪い刃先は芝草を引きちぎるので、切り口が茶色に変色し、芝草の成長を悪くし、また病気にもかかりやすくなります。刈り込み後は、ブレードに磨耗や破損が発生していないか毎回点検してください。必要に応じてやすりなどで当たり傷などを修正し、刃先を鋭利に研いでください。ブレードが破損したり磨耗したりした場合には、直ちに交換してください;純正ブレードを使ってください。
平らな場所に駐車し、駆動系を解除し、駐車ブレーキを掛け、エンジンを止め、キーを抜き取るか点火プラグのコードを外すかしてください。機械各部の動きが完全に停止し、機体の温度が十分に下がったのを確認してから、調整、洗浄、格納、修理などの作業に掛かってください。知識のない人には絶対に作業を任せないでください。
「保守」の項の説明に従って機械を洗浄してエンジンやその周囲に、刈りかす、落ち葉、オイルなどがたまらないように清掃してください。これらは燃えやすく、火災の原因となります。
機械各部の摩耗や劣化が進むと危険です。頻繁に点検してください。ゆるんでいるボルト類を見つけたら締め付けてください。
マシンの移送には十分に強度のあるトレーラやトラックを使用してください。トレーラやトラックには、法令で定められた灯火類やマークを必ず取り付けてください。安全に関する注意事項を十分に読み込んでください。あなたご自身やご家族、ペット、周囲の人を事故から守るための情報です。
移送に際しての準備:
ブレーキをロックし、車輪に輪止めを掛ける。
チェーン、ケーブル、ロープなどを使用してトレーラやトラックの荷台に機械を確実に固定する。図 29に示されている指定のロープ掛けポイント以外は使用しない。アタッチメントを取り付けた状態で搬送する場合も、上記のロープ掛けポイント以外は使用しない。これら以外の場所を使うと、機体やアタッチメントを損傷する可能性がある。
トレーラを牽引車両に連結し、安全チェーンを取り付ける。
公道上を走行する場合には、適切な方向指示器、反射器、表示、低速車表示などが定められており、これらを遵守しないと危険である。
公道上などを走行しないこと。
トラックやトレーラに積み降ろしなどをする場合には十分に注意して作業を行ってください。トレーラなどへの積み降ろしには、マシンよりも幅広の一枚ものの歩み板を使用してください。積み込み(登り)はバックで、降りる時には前進で運転してください (図 30)。
Important: 左右に分かれた細い板を使用しないでください。
また、板と地面との角度が15°以下となるよう、十分な長さのある板を用意してください (図 30)。具体的には、地面が平らな場合、トラック(トレーラ)の荷台の高さの4倍程度の長さの板が必要になります。角度が大きすぎると機体の底部をこすって装置が破損する恐れがあります。これよりも角度がきついと、転倒するなどの危険性が高くなります。法面上や法面の近くでトラックやトレーラに積み込む場合にはトラックやトレーラが坂下になるように駐車して作業してください。これにより歩み板の角度を小さくすることができます。
マシンをトレーラなどに搭載する作業は、機体を転倒させる危険をはらんでおり、万一そのような事故が起こると死亡事故など重大な人身事故となる。
歩み板の上を運転する場合には安全に十分に注意すること。
歩み板は幅の広いものを使用すること;マシンの左右それぞれに細い歩み板を使用しないこと。
歩み板と路面との角度、および歩み板とトレーラの荷台の床面との角度が、いずれも15度を超えないようにすること。
必ず、トラック(トレーラ)の荷台の高さの4倍程度の長さの板を使用すること。このようにすれば、平らな地面と荷台との角度が15度を超えることはない。
積み込み(登り)はバックで、降りる時には前進で運転する。
積み下ろし作業中の急加速や急減速などは転倒などの危険を大きくするから避ける。
Important: 機体を動かすときは必ず押してください。牽引はしないでください。車両が破損する恐れがあります。
この機械には電気ブレーキが搭載されており、機体を手で押して移動するためには、キーを RUN 位置にしておく必要があります。また、電気ブレーキを解除する電源であるバッテリーが機能していること必要です。
平らな場所に停車し、ブレードコントロールスイッチを切り、走行コントロールレバーを開いて駐車位置にする。
エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が完全に停止したのを確認してから運転位置を離れる。
エンジンの両側にあるバイパスレバーを探し出す。
バイパスレバーをキー穴に沿って前に動かし、更に下に動かしてロックする(図 32)。
Note: これを各レバーに対して行う。
高温部に触れると非常に危険である。
手足や顔や衣服をエンジンやマフラなどの高温部に近づけないよう十分注意すること。
キーを ON にし、走行コントロールレバーのうちの1本を 駐車位置以外に動かして駐車ブレーキを解除する。
Note: エンジンは始動しないでください。
終了したら、必ずキーを STOP 位置に戻す。忘れるとバッテリーが放電する。
バイパスレバーをキー穴に沿って後方に動かし、更に下に動かしてロックする(図 32)。
Note: これを各レバーに対して行う。
Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。
保守整備作業中や調整中に、誰かがエンジンを掛ける可能性がある。万一エンジンが突然始動すると、大きな人身事故になる危険が高い。
整備・調整作業の前には必ずキーを抜きとり、駐車ブレーキを掛け、念のために点火プラグのコードを外しておくこと。また、点火コードは、点火プラグと触れることのないよう、確実に隔離すること。
エンジンは高温になる。高温になっているエンジンに触れると大やけどを負う危険がある。
エンジンやその周辺に対する作業を行う場合は、エンジンが十分に冷えていることを確認すること。
平らな場所に駐車し、駆動系を解除し、駐車ブレーキを掛け、エンジンを止め、キーを抜き取るか点火プラグのコードを外すかする。機械各部の動きが完全に停止し、機体の温度が十分に下がったのを確認してから、調整、洗浄、格納、修理などの作業に掛かるようにする。知識のない人には絶対に作業を任せない。
修理を行うときには必ずバッテリーの接続と点火プラグの接続を外しておく。バッテリーの接続を外すときにはマイナスケーブルを先に外し、次にプラスケーブルを外す。取り付けるときにはプラスケーブルから接続する。
安全ガード、シールドなどの安全関係機器は、必ず適切に機能する状態で機械を使用する。各部の摩耗や劣化の状態を頻繁に点検し、必要に応じてメーカーが推奨する交換部品と交換する。
機械、部品やアクセサリの改変は機械の安全性や制御性を損なう可能性があり、製品保証が受けられなくなる場合がある。トロ社の許可を受けずにこうした改変を行うと、死亡を含む重大な人身事故の原因になる可能性がある。トロ社の許可なく機体、エンジン、燃料、換気システムなどを改変することは、ANSI、OSHA、NFPA、といった基準や、EPA、CARB などの国の規制に違反する可能性もある。
ブレードの点検を行うときには安全に十分注意する。ブレードを取り扱う時は、ブレードをウェスでくるむか、安全手袋をはめる。破損したブレードは必ず交換する。絶対に曲げ伸ばしや溶接で修理しない。
必要に応じ、ジャッキなどを利用して機体や機器を確実に支える。
機械式や油圧式のジャッキなどで機体を機体を持ち上げたままで放置するのは危険である。ジャッキ装置のみでは、何らかの拍子に機体が落下する危険があり、重大な人身事故の原因となる。
機械式や油圧式のジャッキのみに頼って機体を支えてはいけない。必ずジャッキスタンドなどの支持物を併用すること。
機器類を取り外すとき、スプリングなどの力が掛かっている場合がある。
可動部に手足を近づけないよう注意すること。エンジンを駆動させたままで調整を行うのは可能な限り避ける。エンジンを駆動させたままで調整を行うことが必要な場合には、安全に十分注意して行う。
可動部や高温部に触れると非常に危険である。
指、手、衣服などを回転部や高音部に近づけないように十分注意すること。
全部のボルトをひんぱんに点検して適正に締め付けた状態を維持してください。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用開始後最初の 5 時間 |
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使用するごとまたは毎日 |
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使用後毎回 |
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25運転時間ごと |
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200運転時間ごと |
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300運転時間ごと |
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長期保管前 |
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始動スイッチにキーをつけたままにしておくと、誰でもいつでもエンジンを始動させることができ、危険である。
整備を行う前には、エンジンを止め、キーをスイッチから抜き取ること。
整備間隔 | 整備手順 |
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25運転時間ごと |
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グリスの種類:No. 2 汎用リチウム系グリス
エンジンオイルの点検や補充は、エンジンを止めて行ってください。
手足や顔や衣服を回転部やマフラなどの高温部に近づけないよう十分注意すること。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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300運転時間ごと |
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Note: ほこりのひどい場所で使用する場合は、より頻繁に(数時間ごとに)エアクリーナの整備を行ってください。
整備間隔 | 整備手順 |
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25運転時間ごと |
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スポンジを温水と液体洗剤で洗う。汚れが落ちたら十分にすすぐ。
洗い上がったら、きれいなウェスにはさんで水分を取る。
Important: スポンジが破れたり薄くなっている場合には交換してください。
整備間隔 | 整備手順 |
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ペーパーエレメントを軽くたたいて、たまっているほこりを落とす。
Note: 汚れがひどい場合には、新しいペーパーエレメントに交換する。
破れや油汚れ、ゴムシールの傷がないか点検する。
スプリングが破損しているペーパーエレメントは交換する。
Important: ペーパーエレメントを洗わないでください。
ペーパーエレメントにスポンジエレメントを被せる。
Note: エレメントを破損させないように注意してください。
フィルタの穴をマニホルドのポートに合わせる。
フィルタを下にねじ込むようにしてマニホルドに密着するように取り付ける(図 37)。
カバーを閉じる。
オイルのタイプ: 洗浄性オイル(API 規格 SF, SG, SH, SJ またはSL)
オイル容量: 2.4 リットル (フィルタ共)
粘度: 下の表を参照してください。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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Note: エンジンが冷えている状態で点検してください。
Important: オイル量が少なすぎても多すぎても、エンジンを破損させる恐れがあります。
平らな場所に停車し、ブレードコントロールスイッチを切り、走行コントロールレバーを開いて駐車位置にする。
エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が完全に停止したのを確認してから運転位置を離れる。
Note: エンジン停止後にオイルがクランクケースに戻る十分な時間が経過していることを確認する。
エンジン内部に異物が入らないように、オイルキャップやディップスティックの周囲をきれいにする(図 39)。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用開始後最初の 5 時間 |
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燃料が完全に抜けるよう、平らな場所に駐車する。
平らな場所に停車し、ブレードコントロールスイッチを切り、走行コントロールレバーを開いて駐車位置にする。
エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が完全に停止したのを確認してから運転位置を離れる。
エンジンからオイルを抜く(図 40)。
エンジンオイルフィルタの交換を行う(図 41)。
Note: フィルタのガスケットがエンジンに当たるまで締め付け、そこからさらに¾ 回転締め付ける。
所定量の 80% 程度のオイルをゆっくり入れ、そこから、残りの量を注意深く足してFULLマークまで入れる(図 42)。
廃油はリサイクルセンターに持ち込むなど適切な方法で処分してください。
整備間隔 | 整備手順 |
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200運転時間ごと |
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取り付ける時には電極間のエアギャップを正しく調整しておいてください。取り付け、取り外しには必ず専用のレンチを使い、エア・ギャップの点検調整にはすきまゲージやギャップ調整工具などを使ってください。必要に応じて新しい点火プラグと交換してください。
タイプ Champion® RN9YC または NGK® BPR6ES
エアギャップ:0.76 mm
平らな場所に停車し、ブレードコントロールスイッチを切り、走行コントロールレバーを開いて駐車位置にする。
エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が完全に停止したのを確認してから運転位置を離れる。
プラグを外した時にエンジン内部に異物が落ちないように、プラグの周囲をきれいにする。
点火プラグを取り外す(図 43)。
Important: 点火プラグは清掃しないでください。黒い汚れ、電極の磨耗、油膜、亀裂などがあれば新しいものと交換してください。
絶縁体部がうす茶色や灰色なら適正、碍子が黒くなっているのは不完全燃焼である(エアクリーナの汚れが原因であることが多い)。
すきまを 0.75 mm に調整する。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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平らな場所に停車し、ブレードコントロールスイッチを切り、走行コントロールレバーを開いて駐車位置にする。
エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が完全に停止したのを確認してから運転位置を離れる。
エンジンからエアフィルタを外す。
エンジンのシュラウドを取り外す。
エアインテークに異物が入らないように、フィルタベースにフィルタを取り付ける。
これらについている汚れを除去する。
エンジンからエアフィルタを外し、シュラウドを取り付ける。
エアフィルタを取り付ける。
燃料は非常に引火・爆発しやすい物質である。発火したり爆発したりすると、やけどや火災などを引き起こす。
燃料に関する注意事項の説明は燃料についての安全事項 を参照してください。
高温部に触れると非常に危険である。
手足や顔や衣服をエンジンやマフラなどの高温部に近づけないよう十分注意すること。
整備間隔 | 整備手順 |
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200運転時間ごと |
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燃料ラインから取り外した汚れたフィルタは絶対に再取り付けしないでください。
平らな場所に停車し、ブレードコントロールスイッチを切り、走行コントロールレバーを開いて駐車位置にする。
エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が完全に停止したのを確認してから運転位置を離れる。
フィルタを交換する(図 46)。
Note: 注:フィルタについているマークが、燃料の流れ方向であることを確認する。
マシンの整備や修理を行う前に、バッテリーの接続を外してください。バッテリーの接続を外すときにはマイナスケーブルを先に外し、次にプラスケーブルを外してください。接続するときにはプラスを先に接続し、次にマイナスを接続してください。
バッテリーの充電は、火花や火気のない換気の良い場所で行ってください。バッテリーと充電器の接続や切り離しを行うときは、充電器をコンセントから抜いておいてください。また、安全な服装を心がけ、工具は確実に絶縁されたものを使ってください。
バッテリーの端子に金属製品や車体の金属部分が触れるとショートを起こして火花が発生する。 それによって水素ガスが爆発を起こし人身事故に至る恐れがある。
バッテリーの取り外しや取り付けを行うときには、端子と金属を接触させないように注意する。
バッテリーの端子と金属を接触させない。
平らな場所に停車し、ブレードコントロールスイッチを切り、走行コントロールレバーを開いて駐車位置にする。
エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が完全に停止したのを確認してから運転位置を離れる。
バッテリーに対する作業ができるように運転席を倒す。
バッテリー端子からマイナスケーブル(黒)を外す(図 47)。
Note: ねじ類はすべて保管しておく。
バッテリーケーブルの取り外し手順を間違うとケーブルがショートを起こして火花が発生する。それによって水素ガスが爆発を起こし人身事故に至る恐れがある。
ケーブルを取り外す時は、必ずマイナス(黒)ケーブルから取り外す。
ケーブルを取り付ける時は、必ずプラス(赤)ケーブルから取り付け、それからマイナス(黒)ケーブルを取り付ける。
プラス(赤)ケーブルのゴムカバーを外す。
バッテリー端子からプラスケーブル(赤)を外す(図 47)。
Note: ねじ類はすべて保管しておく。
バッテリー押さえ(図 47)を外して、バッテリートレイからバッテリーを取り出す。
整備間隔 | 整備手順 |
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長期保管前 |
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シャーシからバッテリーを取り外す;バッテリーの取り外しを参照。
1-6 Aで少なくとも1時間充電する。
Note: 充電しすぎないように注意すること。
充電が終わったら、チャージャのプラグをコンセントから抜いてから、チャージャのリード線をバッテリー端子から外す()図 48。
機械の電気回路を保護するためにヒューズを使用していますが、ヒューズに関する整備は何も必要ありません。但し、万一ヒューズが飛んだ場合には、配線がショートしていないか点検してください。
ヒューズのタイプ:
メイン:F1(25 A、ブレードタイプ)
充電回路:F2(15 A、ブレードタイプ)
平らな場所に停車し、ブレードコントロールスイッチを切り、走行コントロールレバーを開いて駐車位置にする。
エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が完全に停止したのを確認してから運転位置を離れる。
ヒューズに対する作業ができるように運転席を倒す。
ヒューズは引き抜けば外れる(図 49)。
座席をもとに戻す。
整備間隔 | 整備手順 |
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25運転時間ごと |
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前後のタイヤとも規定値に調整して運転してください。空気圧そろっていないと均一な刈高になりません。空気圧は空気バルブ(図 50)で測定してください。測定はタイヤが冷えている状態で行うのがベストです。
キャスタホイールの空気圧は、タイヤメーカーの推奨値(タイヤ側面に記載されています)にしたがってください。
後輪(駆動輪)の空気圧は、0.90 bar (0.9 kg/cm2 = 13 psi)としてください。
リンクアームを前方に回転させると、手動で電気ブレーキを解除することができます。電動ブレーキに通電すると、ブレーキはリセットされます。
始動キーを OFF 位置にするかバッテリーの接続を外す。
刈り込みデッキのカーテンをデッキに固定している下部ボルトをゆるめる。刈り込みデッキのカーテンの開放を参照。
電気ブレーキのシャフト(ブレーキリンクアームが接続されている)を探し出す(図 51)。
シャフトを前方向に回すとブレーキが解除される。
刈り込みデッキのカーテンをデッキに固定している下部ボルトを締め付ける。刈り込みデッキのカーテンの開放を参照。
平坦な場所を全速で前進走行したときにマシンが左右どちらかに寄っていく場合には、トラッキングの調整を行ってください。
マシンが左側に寄る場合は、右側の走行コントロールレバーを調整します。右側に寄る場合は左側の走行コントロールレバーを調整します。
Note: トラッキング調整は前進方向のみで行うことができます。
平らな場所に停車し、ブレードコントロールスイッチを切り、走行コントロールレバーを開いて駐車位置にする。
エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が完全に停止したのを確認してから運転位置を離れる。
調整が必要な側の走行コントロールレバーの近くにあるトラッキング調整ボルトを探し出す(図 52)。
Note: 運転席を倒すと調整ボルトにアクセスしやすくなります。
ボルトを回すとその側の車輪の回転速度が遅くなる。
Note: 少しの変更の場合には少しだけボルトを回すようにしてください。
エンジンを始動し、平坦な場所を全速で前進走行させてマシンが直進するかどうかを確認する。必要に応じてこの調整操作を繰り返す。
整備間隔 | 整備手順 |
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25運転時間ごと |
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ベルトが破損している場合には交換する。磨耗の兆候として:ベルトが回転するときにきしみ音がする、刈り込み中にベルトが滑ってブレードが回らない、ベルトの縁がほつれている、焼けた跡がある、割れているなどがあります。
磨耗の兆候として:ベルトが回転するときにきしみ音がする、刈り込み中にベルトが滑ってブレードが回らない、ベルトの縁がほつれている、焼けた跡がある、割れているなどがあります。これらの兆候を発見したらベルトを交換してください。
平らな場所に停車し、ブレードコントロールスイッチを切り、走行コントロールレバーを開いて駐車位置にする。
エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が完全に停止したのを確認してから運転位置を離れる。
刈高を一番低い刈高(38 mm)にセットする。
ねじをゆるめてプーリカバーを外す(図 53)。
刈り込みデッキのカーテンをデッキに固定している下部ボルトをゆるめる。刈り込みデッキのカーテンの開放を参照。
スプリング取り外し工具(Toro P/N 92-5771)を用いて、デッキのフックからアイドラスプリングを取り外してスプリングのテンションをなくし、プーリからベルトを取り外す(図 54)。
スプリングには強い張力がかかっており、不用意に取り外すと怪我をする。
ベルトの取り外しは十分に注意深く行うこと。
エンジンプーリとデッキプーリに新しいベルトを掛け回す(図 54)。
スプリング取り外し工具(Toro P/N 92-5771)を用いて、デッキのフックにアイドラスプリングを取り付けてスプリングにテンションを掛ける。これによりアイドラプーリとベルトが強く張る(図 54)。
刈り込みデッキのカーテンをデッキに固定している下部ボルトを締め付ける。刈り込みデッキのカーテンの開放を参照。
プーリカバーを取り外す。
磨耗の進んだブレードや破損したブレードは、回転中にちぎれて飛び出す場合があり、これが起こるとオペレータや周囲の人間に多大の危険を及ぼし、最悪の場合には死亡事故となる。また、破損したブレードを修理すると安全規格を満たさなくなる恐れがある。
ブレードが磨耗や破損していないか定期的に点検すること。
ブレードを点検する時には安全に十分注意してください。ブレードをウェスでくるむか、安全手袋をはめ、十分に注意して取り扱ってください。ブレードは研磨または交換のみ行い、たたいて修復したり溶接したりしないでください。
複数のブレードを持つ機械では、1つのブレードを回転させると他も回転する場合がありますから注意してください。
ブレード(刃)を鋭利にしておくと、いつも質の良い刈り上がりとなります。2本のブレードを用意して交互に使用すると便利です。
平らな場所に停車し、ブレードコントロールスイッチを切り、走行コントロールレバーを開いて駐車位置にする。
エンジンを止め、キーを抜きとり、点火プラグからコードを外す。
Note: 以下の点検は、平らな床面にマシンを駐車した状態で行う必要があります。
ブレードが堅いものに当たった、バランスが取れていない、磨耗した、曲がったなどの場合には新しいものと交換する必要があります。
ぼろきれや厚いパッドの入った手袋を使ってブレードの端部をしっかり握る。
スピンドルのシャフトからブレードボルト、湾曲ワッシャ、ブレードを取り外す(図 60)。
デッキを取り付けたときや、刈り上がりが揃っていないときには、デッキが水平に取り付けられているかどうかを点検してください。
デッキの水平調整の前に、ブレードが曲がっていないか点検し不良ブレードは交換してください;ブレードの整備を参照してから作業を続けてください。
デッキの左右の水平調整先に行い、次に前後の水平調整を行ってください。
必要条件:
平らな場所に駐車すること。
全部のタイヤが正しい空気圧に調整されていること;タイヤ空気圧を点検するを参照。
刈り込みデッキを取り付けた場合には、必ずこの前後調整を点検してください。デッキの後部の高さと前部の高さを比較します。前部の方が 7.9 mm 以上低くなっている場合には、前後の傾きを調整する必要があります。
平らな場所に停車し、ブレードコントロールスイッチ(PTO)を切り、走行コントロールレバーを開いて駐車位置にする。
エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が完全に停止したのを確認してから運転位置を離れる。
刈高を 76 mm に設定する。
注意深くブレードを回転させて、ブレードを前後方向に向ける(図 64)。
前方のブレードの前端の刃先から平らな床面までの距離を測定する。同様に、後方のブレードの後端の刃先から平らな床面までの距離を測定する(図 64)。
Note: 前端での刃先の高さが、後端での高さよりも低く、その差が 1.6-7.9 mm 以内であれば適正である。この範囲にない場合にはデッキの前後調整の作業を行う。
車両の左側に移動して、
芝削り防止ローラを一番上の穴にセットするか、全部取り外すかする;芝削り防止ローラを調整するを参照。
刈高レバーを 76 mm に設定する;刈り高の調整を参照。
デッキの左右前部に角材(厚さ 6.6 cm)を入れる。芝削り防止ローラの下には入れないこと(図 65)。
刈り込みデッキのスカートの後ろの左右のエッジ部の下にブロック(厚さ 7.3 cm)をそれぞれ 1 個ずつセットする(図 65)。
下側昇降アームピンについているヘアピンコッターとワッシャを外す(図 66)。
刈高プレートを取り付けた時にプレートがデッキイの重量を支えるように、プレート別の穴にセットする(図 67)。
ワッシャとヘアピンコッターを取り付ける(図 67)。
マシンの反対側でも 6 - 8 の作業を行う。
左右の水平をもう一度確認する;適正になるまでこの作業を繰り返す。
次に、デッキの前後調整に進む;デッキの前後調整を参照のこと。
平らな場所に停車し、ブレードコントロールスイッチ(PTO)を切り、走行コントロールレバーを開いて駐車位置にする。
エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が完全に停止したのを確認してから運転位置を離れる。
刈高レバーを一番低い刈高にセットする。
刈り込みデッキのカーテンをデッキに固定している下部ボルトをゆるめる。刈り込みデッキのカーテンの開放を参照。
前サポートロッドについているヘアピンコッターを抜き取り、デッキブラケットからロッドを取り外す(図 69)。
刈り込みデッキの前部を、注意深く、床面に降ろす。
機体の左右どちらかで、デッキピンからヘアピンコッターとワッシャを外す(図 70)。
デッキピンから昇降アームを外す(図 70)。
機体の反対側でも、ステップ7 と 8 を行う。
デッキを後ろにずらして、エンジンプーリから刈り込みベルトを取り外す。
機体下から刈り込みデッキを引き出す。
Note: 外した部材やねじ類は今後のために保管する。
平らな場所に停車し、ブレードコントロールスイッチ(PTO)を切り、走行コントロールレバーを開いて駐車位置にする。
エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が完全に停止したのを確認してから運転位置を離れる。
機体下に刈り込みデッキを押し入れる。
刈高レバーを一番低い刈高にセットする。
機体の左右どちらかで、デッキ後部を持ち上げて昇降アームをデッキピンに取り付ける(図 70)。
ワッシャとヘアピンコッターで昇降アームを取り付ける(図 70)。
機体の反対側でも、ステップ5 と 6 を行う。
前部のサポートロッドをデッキに取り付け、クレビスピンとヘアピンコッターで固定する(図 69)。
刈り込みベルトをエンジンプーリに掛ける;刈り込みベルトの交換 を参照。
刈り込みデッキカーテンをデッキに固定している下部ボルト(2 本)を締め付ける;刈り込みデッキのカーテンの開放を参照。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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排出口がデフレクタなどで覆われていないと、デッキから異物が飛び出して人に当たる恐れがあり、このようなことが実際におこると深刻な人身事故になりかねない。また、ブレードに触れて大怪我をする可能性もある。
必ず、デフレクタ、排出部カバーまたは集草装置を取り付けて運転すること。
デッキの下側にあるロッド固定ナット(⅜")を取り外す(図 71)。
ロッドを、短い取り付け部、スプリング、バッフル、デフレクタからから抜き取る(図 71)。
交換するデフレクタやバッフルを取り外す。
新しいデフレクタやバッフルを取り付ける(図 71)。
後部デフレクタブラケットとバッフルに、ロッドの真っ直ぐな側を通す。
2つのブラケットの間で、ロッドにスプリングを通す(スプリング端からでている針金が下向きになるように)。
バッルフと2つ目のブラケットに、ロッドを通す(図 71)。
デフレクタに通したロッドを、デッキについている短い取り付け部に差し込む。
ロッド後部をデッキに差し込み、ナット(⅜")で図 71のように固定する。
Important: デフレクタがスプリングによって下向き位置になることが必要です。デフレクタを手で上位置に持ち上げ、手を離すと自然に下位置になることを確認してください。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用後毎回 |
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Important: 機体は中性洗剤と水で洗うことができます。ただし高圧洗浄器は使用しないでください。また、コントロールパネル、運転席の下、エンジンのまわり、油圧ポンプ、モータに大量の水が掛からないように注意してください。
刈り込み作業が終わったら、毎回、デッキの内側をきれいに洗浄してください。この部分に刈りかすがこびりついて固まるとマルチングや刈りかすの排出がきれいにおこなわれなくなります。
平らな場所に停車し、ブレードコントロールスイッチ(PTO)を切り、走行コントロールレバーを開いて駐車位置にする。
エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が完全に停止したのを確認してから運転位置を離れる。
デッキ後部についている洗浄用フィッティングに、ホースのカップリングを接続し、水道栓を全開にする(図 72)。
Note: 洗浄用フィッティングにカップリングが滑らかに入るように、またOリングが破損しないように、フィッティング部分にワセリンなどを塗ってください。
刈り込みデッキを、一番低い刈高にセットする。
着席し、エンジンを始動させる。
ブレードコントロールスイッチを入れ、ブレードを1-3分間程度回転させる。
ブレードコントロールスイッチを切り、エンジンを止め、キーを抜き取り、可動部が完全に停止したのを確認する。
水道栓を閉め、カップリングを外す。
Note: 一回の洗浄でデッキ内部が十分にきれいにならない場合には、水にぬらしたままで30分程度放置し、そしてその後にもう一度、洗浄を行ってください。
水道栓を閉じた後、もう一度ブレードを回転させて(1-3分間)、水を吹き飛ばす。
洗浄用フィッティングが破損していたり、外れてなくなっていたりすると、そこから異物が飛び出してきたり、ブレードに直接接触するなどの危険が出てくる。ブレードに触れたり、飛び出してくる異物に当たると大けがをする。最悪の場合は死亡事故になる。
洗浄用フィッティングがなくなっていたり、破損していたりしたら、機械を使用する前に、すぐに新しいフィッティングを取り付けること。
機械の下や、開口部には絶対に手足を差し入れないこと。
エンジンオイル、バッテリー、油圧オイル、冷却液は環境汚染物質です。これらの物質は、それぞれの地区の法律などに従って適切に処分してください。
格納はエンジンが十分に冷えてから行ってください。
裸火の近くに機械や燃料を保管したり、屋内で燃料の抜き取りをしたりしない。
平らな場所に停車し、ブレードコントロールスイッチ(PTO)を切り、走行コントロールレバーを開いて駐車位置にする。
エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が完全に停止したのを確認してから運転位置を離れる。
機体各部、特にエンジンや油圧装置に付着している泥や刈りかすをきれいに落とす。特にエンジンのシリンダヘッドや冷却フィン部分やブロアハウジングを丁寧に清掃する。
Important: 機体は中性洗剤と水で洗うことができます。ただし高圧洗浄器は使用しないでください。また、コントロールパネル、エンジン、油圧ポンプ、モータに大量の水が掛からないように注意してください。
駐車ブレーキの動作点検を行う;駐車位置を参照。
エアクリーナの整備を行う;エアクリーナの整備を参照。
機体グリスアップを行う;潤滑を参照。
エンジンオイルを交換する;エンジンオイルとフィルタの交換を参照。
タイヤ空気圧を点検する;タイヤ空気圧を点検するを参照。
バッテリーを充電する; バッテリーを充電するを参照。
刈り込みデッキの内側にこびりついている刈かすやごみをスクレーパで掻き落とし、水道ホースで水洗いする。
Note: 機体の洗浄がおわったらエンジンを掛け、ブレード(PTO)制御スイッチを 2-5 分間程度作動させて内部の水を除去する。
ブレードの状態を点検する;ブレードの整備を参照。
格納期間が30日間を超える場合には以下の作業を行う:
燃料タンクに新しい燃料を入れて、スタビライザ/コンディショナ(燃料品質安定剤)を添加する。混合手順は、スタビライザの説明書に従うこと。アルコール系(エタノール系、メタノール系)のスタビライザーの使用は避けること。
エンジンをかけ、5 分間ほどかけてコンディショナ入りの燃料を各部に循環させる。
エンジンを停止し、機体が冷えたらガソリンを抜き取る;を参照。または燃料切れで停止するまで運転する。
抜き取った燃料は地域の法律などに従って適切に処分する。抜いた燃料は法律や規則に従って処分する。
Important: スタビライザ(品質安定剤)を添加した燃料であっても、スタビライザメーカーが推奨する保管期間を越えて保管しないでください。
点火プラグを外して点検する;点火プラグの整備を参照。点火プラグの取り付け穴から、エンジンオイルをシリンダ内に 30 ml(スプーン2杯程度)流し込む。スタータモータを使ってクランクを回転させて内部にオイルを十分に行き渡らせる。点火プラグを取り付ける。点火コードは取り付けない。
各ボルト類の締め付けを確認する。破損個所はすべて修理する。
機体の塗装がはげていればタッチアップ修理をする。ペイントは代理店で入手することができる。
汚れていない乾燥した場所で保管する。始動スイッチのキーを抜き取って子供などの手の届かない場所に保管する。機体にはカバーを掛けておく。
バッテリーをフル充電する。
24 時間後にバッテリーの電圧を測定する。
Note: 電圧が 12.6 V 未満であった場合には、ステップ1と2をもう一度行ってください。
バッテリー端子からケーブルを外す。
定期的に電圧を測定し、12.4 V 以上であることを確認しておく。
Note: 電圧が 12.4 V 未満であった場合には、ステップ1と2をもう一度行ってください。
乾燥した涼しい場所で、普通に立てた状態で保管してください。
カートンに入っているバッテリー以外は、積み上げないでください。
積み上げる場合でも、3段までとしてください。(業務用のバッテリーは 2 段まで)。
4ー6 ヶ月ごとにテストを行い、必要に応じて充電してください。
取り付け前には必ずテストを行ってください。
Problem | Possible Cause | Corrective Action |
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燃料タンクが凹みそうになったり、燃料切れ表示が頻繁に出る。 |
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エンジンがオーバーヒートしている。 |
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スタータがクランキングしない。 |
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エンジンが始動しない、始動しにくい、すぐ止まる。 |
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エンジンのパワーが出ない。 |
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走行できない。 |
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機体が異常に振動する。 |
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刈高が不均一になる。 |
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ブレードが回転しない。 |
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