はじめに

この機械は回転刃を使用するロータリー式乗用芝刈り機であり、そのような業務に従事するプロのオペレータが運転操作することを前提として製造されています。この製品は、集約的で高度な管理を受けているゴルフ場やスポーツフィールド、商用目的で使用される芝生の刈り込み作業を行うことを主たる目的として製造されております。本機は、雑草地や農業用地の刈り込みなどを目的とした機械ではありません。

この説明書を読んで製品の運転方法や整備方法を十分に理解し、他人に迷惑の掛からない、適切で安全な方法でご使用ください。この製品を適切かつ安全に使用するのはお客様の責任です。

製品の安全や取り扱い講習、アクセサリなどに関する情報、代理店についての情報の入手、お買い上げ製品の登録などをネットで行っていただくことができます:www.Toro.com

整備について、また純正部品についてなど、分からないことはお気軽に弊社代理店またはカスタマーサービスにおたずねください。お問い合わせの際には、必ず製品のモデル番号とシリアル番号をお知らせください。図 1にモデル番号とシリアル番号を刻印した銘板の取り付け位置を示します。いまのうちに番号をメモしておきましょう。

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この説明書では、危険についての注意を促すための警告記号(図 2)を使用しております。これらは死亡事故を含む重大な人身事故を防止するための注意ですから、必ずお守りください。

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この他に2つの言葉で注意を促しています。重要 は製品の構造などについての注意点を、はその他の注意点を表しています。

この製品は、関連するEU規制に適合しています。詳細については、DOC シート(規格適合証明書)をご覧ください。

安全について

この機械は、ANSI B71.4-2017 規格に適合しています(ただし所定のセットアップを行うことが必要です)。また、この機械は、EN ISO 5395 規格に適合しています。

安全に関する一般的な注意

この機械は手足を切断したり物をはね飛ばしたりする能力があります。重大な人身事故を防ぐため、すべての注意事項を厳守してください。

  • エンジンを始動する前に必ずこのオペレーターズマニュアルをお読みになり、内容をよく理解してください。

  • この機械を運転する時は常に十分な注意を払ってください。運転中は運転操作に集中してください;注意散漫は事故の大きな原因となります。

  • ガードなどの安全保護機器が正しく機能していない時は、運転しないでください。

  • 回転部に手足を近づけないよう注意してください。排出口の近くに手足などを近づけないでください。

  • 作業場所に、無用の大人、子供、ペットなどを近づけないでください。子供に運転させないでください。

  • 運転席を離れる場合はエンジンを止め、キーを抜き取り、機械の動きが完全に停止したことを確認してください。調整、整備、格納は機体が十分冷えてから行ってください。

間違った使い方や整備不良は人身事故などの原因となります。事故を防止するため、以下に示す安全上の注意や安全注意標識 Graphic のついている遵守事項は必ずお守りください 「注意」、「警告」、および「危険」 の記号は、人身の安全に関わる注意事項を示しています。これらの注意を怠ると死亡事故などの重大な人身事故が発生する恐れがあります。

安全ラベルと指示ラベル

Graphic

危険な部分の近くには、見やすい位置に安全ラベルや指示ラベルを貼付しています。破損したりはがれたりした場合は新しいラベルを貼付してください。

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非 CE マシンに貼り付ける

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非 CE マシンに貼り付ける

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非 CE マシンで P/N 134-0539 の上から貼り付ける

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組み立て

Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。

バッテリーを充電する

  1. 充電器に接続し、充電電流を 3-4 A にセットする。3-4Aで充電する。電解液の比重が 1.250 以上、液温が 16°C 以上、全部の電極板から泡が出ていれば充電終了である。

  2. 充電が終わったら、チャージャのプラグをコンセントから抜き、その後にチャージャのリード線をバッテリー端子から外す。

    Note: 過充電を行うと電解液から大量のガスが噴出し、液がふきこぼれて機体を激しく腐食させる恐れがある。

液量を点検する

タイヤ空気圧を点検する

前後のタイヤの空気圧:1.4 bar(1.4 kg/cm2 = 20 psi)

キャスタタイヤの空気圧:1.45 bar(1.47 kg/cm2 = 21 psi)

エンジンを初めて作動させる前に、前後のタイヤの空気圧を点検する。

Note: タイヤは空気圧を高くまたは低くして出荷していますから、適正圧にもどしてください。

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刈り込みデッキの取り付け

  1. 出荷用パレトからトラクションユニットと刈り込みデッキを外す。

  2. 刈り込みデッキをトラクションユニットに取り付ける;刈り込みデッキの取り付けを参照。

製品の概要

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Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。

ダッシュパネル

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ハンドルチルトレバー

ハンドルチルトレバー(図 6)を左に回すとハンドルコラムの角度調整ができます。

調整が終わったらレバーを右に回して固定してください。

充電インジケータ

充電インジケータ(図 6)は、充電が正常範囲で行われていない場合に点灯します。充電系統を点検・修理してください。

グロープラグインジケータ

グロープラグインジケータ(図 6)は、グロープラグが作動中に赤色に点灯します。

エンジンオイル圧警告灯

エンジンの回転中にエンジンオイルの圧力が危険域まで下がるとオイル圧警告灯(図 6)が点灯します。消灯しない場合や、点灯と消灯を繰り返す場合には、エンジンを停止させ、オイル量を調べてください。オイル量が正常範囲にあるのにランプが消えない場合は、ただちにエンジンを止めて Toro の正規代理店にご連絡ください。

以下の要領で警告灯の動作を点検してください:

  1. 駐車ブレーキを掛ける。

  2. キーをON/PREHEAT位置に回すが、エンジンは始動させない。

    Note: 警告灯が赤く点灯すれば正常です。点灯しない場合は、電球切れまたはシステムの異常ですから修理が必要です。

エアフィルタ目詰まり警告灯

エアフィルタの清掃または交換が必要になると目詰まり警告灯(図 6)が点灯します;エアクリーナのフィルタの整備を参照。

作業用ライトインジケータ

作業用ライトを ON にすると、このインジケータ(図 6)が点灯します。

公道走行ライトインジケータ

公道走行ライトを ON にすると、このインジケータ(図 6)が点灯します。

ホッパー上昇インジケータ

集草位置からホッパーを上昇させると、このインジケータ(図 6)が点灯します。

ホッパーを下げるとランプは消灯します。

駐車ブレーキインジケータ

駐車ブレーキが掛かっているときに、このランプ(図 6)が点灯します。

PTO スイッチ

PTOスイッチ(図 6)にはOUT(引き出した状態:作動)とIN(押し込んだ状態:停止)の2つの位置があります。PTO スイッチを引き出すと、インプレメント(刈り込みデッキ)が作動を開始します。ボタンを押し込むと、インプレメントが作動を停止します。

Note: PTO スイッチが ON の状態で運転席から離れると、1秒後にエンジンは自動停止します;PTOのリセット方法を参照。

ハザードランプ用スイッチ

このスイッチ(図 6)の前側を押すとハザードライトが点灯します。

後側を押すとハザードライトは消灯します。

デファレンシャルロックスイッチ

このスイッチ(図 6)の前側を押すとデファレンシャルギアがロックします。

スイッチを後に押すとロックを解除します。

ラジエターファン逆転スイッチ

このスイッチ(図 6)の前側を押すとラジエターのファンが逆転します。

回転灯スイッチ

このスイッチ(図 6)の前側を押すと回転灯が点灯します。

後側を押すとライトは消灯します。

方向指示器/公道走行ライトレバー/ホーンボタン

このスイッチ(図 6)スイッチの前側を第一スロットまで押すと作業用ライトが点灯します。

スイッチの前側を第二スロットまで押すと公道走行用ライトが点灯します。

後側を押すとライトは消灯します。

レバーを前方に押すと右折信号となります。レバーを後方に押すと左折信号となります。

ホーンボタン

ホーンボタンを押すと警笛がなります(図 6)。

ブレーキペダル

ブレーキペダル(図 7)を踏み込むと車両は減速または停止します。

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走行ペダル

走行ペダル(図 7)は前進と後退を行うペダルです。ペダルの上側を踏み込むと前進走行、下側を踏み込むと後退走行です。走行速度はペダルの踏み込み具合で調整します。最大速度で走行するには、スロットルを高速位置にして走行ペダルを一杯に踏み込みます。最大走行速度は約 14km/h です。例えば上り坂や負荷が大きい時にパワーを最大にしたい時は、スロットルはもちろん高速位置で、エンジンの回転速度が落ちない程度までペダルの踏み込みを「軽く」してやります。エンジンの速度が落ちはじめたら、ペダルの踏み込みを少しゆるめてやるとエンジンの速度が回復してきます。

駐車ブレーキロック

ブレーキペダルと踏み込んだ状態で駐車ブレーキロック(図 7)を押し込むとロックがかかります。駐車ブレーキを解除するには、ブレーキペダルを踏み込みます。駐車ブレーキロックは自動的に解除されます。

燃料計

燃料計(図 8)は、燃料タンクに残っている燃料の量を表示します。

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冷却水温度計

温度計(図 8)は、エンジンの現在の温度を表示します。

刈高スイッチ

このスイッチ(図 8)で刈高を変更します。

刈高ゲージ

刈高ゲージ(図 9)は、通常の刈高を表示します。

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スロットルレバー

スロットルレバー(図 8)はエンジンの回転速度を制御するレバーです。高速 側(前方)へ倒すとエンジンの速度が上昇します。低速 側(後方)へ倒すとエンジンの速度が低下します。スロットルレバーの操作でブレードの回転速度、エンジンの回転速度、走行速度が変わります。

アワーメータ/整備時期インジケータ

アワーメータ(図 8)は、エンジンの積算運転時間を表示します。

整備時期インジケータは、次のオイルとフィルタの交換時期までの残り時間を表示します。

Note: オイルとフィルタの交換時期になると、自動的に OIL CHANGE という表示が点滅するようになります。

整備時期インジケータは、次のグリスアップ時期までの残り時間も表示します。

Note: グリスアップ時期になると、自動的に LUBE という表示が点滅するようになります。

アワーメータ/整備時期インジケータについているボタンを ON にすると画面の機能を選択できます。

Important: マシンの最初の50運転時間(初回のオイル交換時期)までは、アワーメータのボタンを 6 秒間以上連続で押し続けないように注意してください。 6 秒間以上押してしまうと、オイル交換時期が 50 時間から 250 時間に変更されてしまいます。

オイルとフィルタの交換後やグリスアップ終了後は以下の操作を行ってください:

  1. ボタンを何度か押して該当する画面にする。

  2. ボタンを 6 秒間押し続けるとインジケータの点滅が止まる。

Note: アワーメータの積算値は変更できません。

デッキ昇降レバー

デッキ昇降レバー(図 10)のロックカラーを上に引き、レバーを後方に傾けるとデッキが上昇します。

デッキ昇降レバー(図 10)のロックカラーを上に引き、レバーを前方に傾けるとデッキが下降してフロート状態になります。

Important: デッキ昇降システムを保護するために、デッキを地上に降ろして運転する時には必ずデッキ昇降レバーを前(フロート)位置にセットしておいてください。

Note: 使用していない時には必ずデッキとホッパーを下降させておいてください。

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ホッパーの昇降レバー

ホッパー昇降レバー(図 10)のロックカラーを上に引き、レバーを後方に傾けるとホッパーが上昇します。

ホッパー昇降レバーのロックカラーを上に引き、レバーを前方に傾けるとホッパーが下降します。

ホッパーのダンプレバー

ホッパーダンプレバー(図 10)のロックカラーを上に引き、レバーを後方に傾けるとホッパーにたまっている刈りかすがダンプされます。

ダンプ終了後は、ホッパーダンプレバーのロックカラーを上に引き、レバーを前方に傾けてホッパーを閉じてください。

キースイッチ

キースイッチには 4 つの位置があります: OFF、LIGHTS O、ON/PREHEATSTART、STARTです。

Note: LIGHTS ON位置は作業用ライトを操作できる位置です。キーをOFF 位置から LIGHTS ON 位置にすると、ライトが点灯します。キーをON/PREHEAT 位置から LIGHTS ON 位置にすると、エンジンは作動を続けながらライトが点灯します。

Note: エンジンが停止した状態でキースイッチをLIGHTS ON または ON/PREHEAT 位置にしたまま運転位置を離れると、ややおいてブザーが鳴ってキーを OFF にするように警告します。

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Note: 仕様および設計は予告なく変更される場合があります。

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内容12 記号寸法または重量
高さ(ROPS を立てた状態) E207 cm
高さ(ROPS を下げた状態)G166cm
全長D291 cm
全幅B143 cm
ホイールベース(長さ)C119 cm
前輪トレッド幅A95cm
後輪トレッド幅F96cm
地上高 15 cm
純重量(刈り込みデッキを含む) 1005 kg
純重量(刈り込みデッキを含まない) 835 kg
車両総重量 1190 kg
前アクスルの重量限界 1000 kg
後アクスルの重量限界 500 kg

アタッチメントとアクセサリ

トロが認定した各種のアタッチメントやアクセサリがそろっており、マシンの機能をさらに広げることができます。 詳細は弊社の正規サービスディーラ、または代理店へお問い合わせください;弊社のウェブサイト www.Toro.com でもすべての認定アタッチメントとアクセサリをご覧になることができます。

交換部品は必ずトロの純正品をお使いください。他社の部品やアクセサリを御使用になると危険な場合があり、製品保証を受けられなくなる場合がありますのでおやめください。

運転操作

運転の前に

運転前の安全確認

安全に関する一般的な注意

  • 子供やトレーニングを受けていない大人には、絶対に運転や整備をさせないでください。地域によっては機械のオペレータに年齢制限を設けていることがありますのでご注意ください。オーナーは、オペレータ全員にトレーニングを受講させる責任があります。

  • 安全な運転操作、各部の操作方法や安全標識などに十分慣れておきましょう。

  • 運転席を離れる場合はエンジンを止め、キーを抜き取り、機械の動きが完全に停止したことを確認してください。調整、整備、格納は機体が十分冷えてから行ってください。

  • エンジンの緊急停止方法に慣れておきましょう。

  • オペレータコントロールやインタロックスイッチなどの安全装置が正しく機能しているか、また安全ガードなどが外れたり壊れたりしていないか点検してください。これらが正しく機能しない時には機械を使用しないでください。

  • 使用前に必ず、ブレード、ブレードボルト、刈り込みアセンブリの点検を行ってください。バランスを狂わせないようにするため、ブレードを交換するときにはボルトもセットで交換してください。

  • これから機械で作業する場所をよく確認し、機械に巻き込まれそうなものはすべて取り除きましょう。

燃料についての安全事項

  • 燃料の取り扱いに際しては安全に特にご注意ください。燃料は引火性が高く、気化すると爆発する可能性があります。

  • 燃料取り扱い前に、引火の原因になり得るタバコ、パイプなど、すべての火気を始末してください。

  • 燃料の保管は必ず認可された容器で行ってください。

  • エンジン回転中などエンジンが高温の時には、燃料タンクのふたを開けたり給油したりしないでください。

  • 締め切った場所では燃料の補給や抜き取りをしないでください。

  • ガス湯沸かし器のパイロット火やストーブなど裸火や火花を発するものがある近くでは、機械や燃料容器を保管・格納しないでください。

  • 燃料がこぼれたら、エンジンを始動せずにマシンを別の場所に動かし、気化した燃料ガスが十分に拡散するまで引火の原因となるものを近づけないでください。

毎日の整備作業を実施する

毎日の運転前に、始業点検表に記載されている「使用ごと/毎日の典型整備」を行ってください。

タイヤ空気圧を点検する

整備間隔整備手順
使用するごとまたは毎日
  • タイヤ空気圧を点検します。
  • 前後のタイヤの空気圧:1.4 bar(1.4 kg/cm2 = 20 psi)

    キャスタタイヤの空気圧:1.45 bar(1.47 kg/cm2 = 21 psi)

    危険

    タイヤ空気圧が不足すると、斜面で機体が不安定になり、転倒など、生命に関わる重大な人身事故を起こしやすくなる。

    タイヤ空気圧は絶対に規定値以下に下げてはならない。

    前後のタイヤとも規定値に調整してください。必要に応じタイヤに空気を入れるか抜くかして適正圧に調整してください。

    Important: マシンの性能を適切に発揮させ、また質の高い刈り込みを実現するために、すべてのタイヤの空気圧を正しく維持してください。運転を行う前に、全部のタイヤの空気圧を調整してください。

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    安全インタロックシステムの動作を確認する

    インタロックシステムは、走行ペダルが「ニュートラル」位置、PTOスイッチが OFF 位置あって駐車ブレーキが掛かっているかオペレータが着席していない限りエンジンが始動(クランキングも)できないようにする安全装置です。

    また、以下の場合にはエンジンを自動停止させます:

    • PTO スイッチがONの状態で運転席を離れた;

    • 走行ペダルがニュートラル以外の位置で運転席を離れた;

    • 駐車ブレーキが掛かっている状態で走行ペダルが踏まれた。

    注意

    インタロックスイッチは安全装置であり、これを取り外すと予期せぬ人身事故が起こり得る。

    • インタロックスイッチをいたずらしない。

    • 作業前にインタロックスイッチの動作を点検し、不具合があれば作業前に交換修理する。

    エンジンクランキング安全インタロックシステムの動作を確認する

    整備間隔整備手順
    使用するごとまたは毎日
  • エンジンクランキング安全インタロックシステムの動作を確認する。
  • 以下の手順で、エンジンクランキング安全インタロックシステムの動作を点検してください:

    エンジンクランキングインタロック動作表

    条件結果
    駐車ブレーキ:切クランキングしなければ正常。
    走行ペダルがニュートラル
    PTO スイッチがOFF 位置
    運転席に誰もいない
    駐車ブレーキ解除エンジンがクランキングする。
    走行ペダルがニュートラル
    PTO スイッチがOFF 位置
    運転席に着席している
    駐車ブレーキ:切クランキングしなければ正常。
    走行ペダルが踏まれている
    PTO スイッチがOFF 位置
    運転席に着席している
    駐車ブレーキ:入クランキングしなければ正常。
    走行ペダルが踏まれている
    PTO スイッチがOFF 位置
    運転席に着席している
    駐車ブレーキ:入エンジンがクランキングする。
    走行ペダルがニュートラル
    PTO スイッチがOFF 位置
    運転席に誰もいない

    エンジン停止安全インタロックシステムの動作を確認する

    整備間隔整備手順
    使用するごとまたは毎日
  • エンジン停止安全インタロックシステムの動作を確認する。
  • この点検を行う前に、以下のことを行ってください:

    1. 運転席に座る。

    2. 駐車ブレーキを掛ける。

    3. 走行ペダルをニュートラルにしてください。

    4. PTOを切る。

    5. エンジンを掛ける。

    6. 駐車ブレーキを解除する。

    以下の手順で、エンジンクランキング安全インタロックシステムの動作を点検してください:

    エンジン停止インタロック動作表

    条件結果
    駐車ブレーキ:切エンジンが停止すれば正常。
    運転席から少し立ち上がる。
    駐車ブレーキがかかっているエンジンが作動を続ければ正常。
    運転席から少し立ち上がる。
    駐車ブレーキ:入エンジンが停止すれば正常。
    運転席に着席している
    走行ペダルが踏まれている
    駐車ブレーキ:切エンジンが作動を続ければ正常。
    運転席に着席している
    走行ペダルが踏まれている

    PTO 安全インタロックの動作を確認する

    整備間隔整備手順
    使用するごとまたは毎日
  • PTO 安全インタロックシステムの動作を確認する。
  • この点検を行う前に、以下のことを行ってください:

    1. 運転席に座る。

    2. 駐車ブレーキを掛ける。

    3. 走行ペダルをニュートラルにしてください。

    4. PTOを切る。

    5. エンジンを掛ける。

    6. 駐車ブレーキを解除する。

    以下の手順で、エンジンクランキング安全インタロックシステムの動作を点検してください:

    PTO インタロック動作表

    条件結果
    PTO スイッチON 位置にすると刈り込みデッキが作動する。エンジンと刈り込みデッキが停止する。
    運転席から少し立ち上がる。
    PTO スイッチON 位置にすると刈り込みデッキが作動する。刈り込みデッキが停止する。
    ホッパー上昇

    後退アラーム安全インタロックの動作を確認する

    整備間隔整備手順
    使用するごとまたは毎日
  • 後退アラーム安全インタロックの動作を確認する。
  • 以下の手順で、エンジンクランキング安全インタロックシステムの動作を点検してください:

    後退アラーム動作表

    条件結果
    キーはRUN位置後退アラームが鳴る。
    走行ペダルが後退位置

    燃料を補給する

    硫黄分の少ない(微量:500ppm 未満、または極微量:15ppm 未満)の新しい軽油またはバイオディーゼル燃料以外は使用しないでください。セタン値が 40以上のものをお使いください。燃料の劣化を避けるため、180日以内に使いきれる程度の量を購入するようにしてください。

    燃料タンク容量:41 リットル

    気温が -7℃ 以上では夏用燃料(2号軽油)を使用しますが、気温が -7℃ 以下の季節には冬用燃料(1号軽油または1号と2号の混合)を使用してください。低温下で冬用ディーゼル燃料を使うと、発火点や流動点が下がってエンジンが始動しやすくなるばかりでなく、燃料の成分分離(ワックス状物質の沈殿)によるフィルタの目詰まりを防止できるなどの利点があります。

    気温が -7° 以上の季節には夏用燃料を使用する方が、燃料ポンプの寿命を延ばします。

    Important: ディーゼル燃料の代わりに灯油やガソリンを使わないでください。この注意を守らないとエンジンが破損します。

    バイオディーゼル燃料対応

    この機械はバイオディーゼル燃料を混合したB20燃料(バイオディーゼル燃料が20%、通常軽油が80%)を使用することができます。ただし、通常軽油は硫黄分の少ない、または極微量のものを使ってください。以下の注意を守ってお使いください。

    • バイオディーゼル成分が ASTM D6751 または EN 14214 に適合しているものを使用してください。

    • 混合後の成分構成が ASTM D975 または EN 590 に適合していることをご確認ください。

    • バイオディーゼル燃料が着色したターフの上に付着するとターフを損傷する可能性があります。

    • 寒い地方ではB5(バイオディーゼル燃料が5%)またはそれ以下の製品を使用すること。

    • 燃料と直接接触する部材、すなわちシール、ホース、ガスケットなどの経時劣化が早まる可能性がありますから、適切に点検してください。

    • バイオディーゼル混合燃料に切り替えてからしばらくの間は燃料フィルタが目詰まりを起こす可能性があります。

    • バイオディーゼル燃料についてより詳細な情報は弊社正規代理店におたずねください。

    燃料を補給する

    Note: 可能であれば、一日の運転が終了したあとに燃料を補給しておくようにしてください。このようにすると燃料タンク内部に水がたまるのを低減することができます。

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    ROPS(横転保護バー)を調整する

    警告

    転倒事故の際の負傷や死亡を防止するために: ROPS は必ず立てた位置にロックしておき、運転時にはシートベルトを着用すること。

    また、運転席がラッチで固定されていることを確認すること。

    警告

    ROPS を下げると横転に対する保護効果はなくなる。

    • 不整地や斜面を走行する時には、必ずROPS(横転保護バー)を立てておくこと。

    • どうしても必要な時以外には ROPS を下げないこと。

    • ROPS を下げて乗車しているときにはシートベルトを着用しないこと。

    • 運転はゆっくり慎重におこなうこと。

    • 頭上の障害物がなくなったら直ちに ROPS を立てること。

    • 頭上の安全(木の枝、門、電線など)に注意し、これらに機械や頭をぶつけないように注意すること。

    ROPSを下げる

    Important: どうしても必要な時以外には ROPS を下げないこと。

    1. 平らな場所に駐車する。

    2. PTOを解除し、デッキを下げ、駐車ブレーキを掛ける。

    3. エンジンを止め、キーを抜き取る。

    4. 運転席を前に倒す(図 15)。

    5. ROPS バーからノブピンを抜き取る(図 15)。

    6. ROPS バーチカットを倒して、ノブピンで固定する(図 15)。

    7. 座席を元に戻して固定する(図 15)。

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    ROPSを立てる

    1. 平らな場所に駐車する。

    2. PTOを解除し、デッキを下げ、駐車ブレーキを掛ける。

    3. エンジンを止め、キーを抜き取る。

    4. 運転席を前に倒す(図 16)。

    5. ROPS バーからノブピンを抜き取る(図 16)。

    6. ROPS を立ててノブピンで固定する(図 16)。

    7. 座席を元に戻して固定する(図 16)。

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    ハンドルチルトの調整

    17のようにして、ハンドルの位置を調整します。

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    座席を調整する

    運転席は前後にスライド調整できます。体格に合わせて運転しやすい位置を選んでセットしてください。

    調整はレバーを上げて座席を前後にスライドさせて行います(図 18)。

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    座席のサスペンション調整

    1. 座席サスペンションレバーを引き出す。図 19

    2. 着席し、以下の手順で調整を行う:

      • サスペンションを硬くしたい場合:好みの硬さになるまでレバーを上に動かす。

      • サスペンションを柔らかくしたい場合:好みの硬さになるまでレバーを下に動かす。

    3. 矢印が中央にあるときに、レバーを元通りに押し込む。

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    座席のせもたれの傾き

    レバー(図 20)を上に引きながら背もたれを傾けます。

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    座席の腰部サポート

    腰部サポート(図 21)を左に回すとサポートが強くなります。

    右に回すとサポートが弱くなります。

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    運転席を前に倒す

    座席チルトレバー(図 22)を引き上げて座席を前に倒します。

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    運転中に

    運転中の安全確認

    安全に関する一般的な注意

    • オーナーやオペレータは自分自身や他の安全に責任があり、オペレータやユーザーの注意によって物損事故や人身事故を防止することができます。

    • 作業にふさわしい服装をし、安全めがね、長ズボン、頑丈で滑りにくい安全な靴、および聴覚保護具を着用してください。長い髪は束ねてください。ゆるい装飾品やだぶついた服は身に着けないでください。

    • 疲れている時、病気の時、アルコールや薬物を摂取した時は運転しないでください。

    • この機械を運転する時は常に十分な注意を払ってください。運転中は運転操作に集中してください;注意散漫は事故の大きな原因となります。

    • エンジンを掛ける前に、全部の駆動装置がニュートラルであること、駐車ブレーキが掛かっていることを確認し、運転席に着席してください。

    • 人を乗せないでください。また、作業中は周囲から人、特に子供を十分に遠ざけてください。

    • 運転は、穴や障害物を確認できる十分な照明のもとで行ってください。

    • ぬれた芝の刈り込みは避けてください。接地力が落ちてスリップする危険が高くなります。

    • 回転部に手足を近づけないよう注意してください。排出口の近くに手足などを近づけないでください。

    • バックするときには、足元と後方の安全に十分な注意を払ってください。

    • 見通しの悪い曲がり角や、茂み、立ち木などの障害物の近くでは安全に十分注意してください。

    • 刈り込み中以外は必ずブレードの回転を止めておいてください。

    • 異物をはね飛ばしたときや機体に異常な振動を感じたときにはまずマシンを停止し、キーを抜き取り、各部の動きが完全に止まってからよく点検してください。異常を発見したら、作業を再開する前にすべて修理してください。

    • 旋回するときや道路や歩道を横切るときなどは、減速し周囲に十分な注意を払ってください。常に道を譲る心掛けを。

    • 刈高を変更する時は、必ずカッティングユニットを停止させ、エンジンを止め、キーを抜き取り、可動部が完全に停止するまで待ってください(運転席で刈高を変更できる場合はこの限りでありません)。

    • エンジンは換気の十分確保された場所で運転してください。排気ガスには致死性ガスである一酸化炭素が含まれています。

    • マシンを作動させたままで絶対に機体から離れないでください。

    • 運転席を離れる前に:

      • 平らな場所に駐車する。

      • PTOの接続を解除し、アタッチメントを下降させる。

      • 駐車ブレーキを掛ける。

      • エンジンを止め、キーを抜き取る。

      • 全ての動きが停止するのを待つ。

    • 機械の運転は十分な視界の確保ができる適切な天候条件のもとで行ってください。落雷の危険がある時には運転しないでください。

    • この機械を牽引用車両として使用しないでください。

    • アクセサリ、アタッチメント、交換部品は、必ずトロの純正品をお使いください。

    横転保護バー(ROPS)についての安全確認

    • ROPS(横転保護バー)は効果の高い重要な安全装置です。

    • POPS 構成物は一切機体から外さないでください。

    • シートベルトが機体に固定されていることを確認してください。

    • ベルトを腰の低い位置に当て、運転席の反対側にあるバックルに固定してください。

    • シートベルトを外すには、ベルトを押さえてバックルについているボタンを押します。ベルトがうまく引き込まれるように手でガイドしてください。緊急時にはベルトを迅速に外せるよう、練習しておいてください。

    • 頭上の障害物に注意し、これらに衝突しないように注意してください。

    • ROPS自体に損傷がないか、また、取り付け金具がゆるんでいないか、定期的に十分に点検を行い、万一の際に確実に役立つようにしておいてください。

    • ROPS が破損した場合は新しいものに交換してください。修理したり改造しての使用はしないでください。

    折り畳み式ROPSに関する追加的安全注意事項

    • 運転するときには必ずROPS(横転保護バー)を運転位置に立て、シートベルトを着用してください。

    • どうしても必要なわずかの時間以外には ROPS を降ろさないでください。。ROPS を下げた状態で乗車する時にはシートベルトをしないでください。

    • ROPS を折りたたんでしまうと、転倒時に安全保護ができなくなることを十分認識してください。

    • 作業場所を必ず事前に確認してください。法面、段差、水などがある現場では、必ず ROPS を立てて運転してください。

    斜面での安全確保

    • 斜面はスリップや転倒などを起こしやすく、これらは重大な人身事故につながります。斜面での安全運転はオペレータの責任です。どんな斜面であっても、通常以上に十分な注意が必要です。

    • 斜面については、実地の測定を含めてオペレータ自身が調査を行い、安全に作業ができるかどうかを判断してください。この調査においては、常識を十分に働かせてください。

    • 以下に掲載している斜面での運転上の注意点やその場合の天候条件および場所の条件などを良く読み、作業日当日の現場のコンディションが作業に適当かどうか判断してください。同じ斜面上であっても、地表面の条件が変われば運転条件が変わります。

    • 斜面での発進・停止・旋回は避けてください。急に方向を変えたり急な加速やブレーキ操作をしないでください。旋回は速度を落としてゆっくりと行ってください。

    • 走行、ステアリング、安定性などに疑問がある場合には運転しないでください。

    • 隠れた穴、わだち、盛り上がり、石などの見えない障害は、取り除く、目印を付けるなどして警戒してください。深い芝生に隠れて障害物が見えないことがあります。不整地では機体が転倒する可能性があります。

    • ぬれ芝、急斜面など滑りやすい場所で運転すると滑って制御できなくなる危険があります。駆動力を失うと、スリップを起こしたりブレーキや舵取りができなくなる恐れがあります。

    • 段差、溝、盛り土、水などの近では安全に十二分の注意を払ってください。万一車輪が段差や溝に落ちたり、地面が崩れたりすると、機体が瞬時に転倒し、非常に危険です。必ず安全距離を確保してください。

    • 斜面に入る前に、安全の判断をしてください。乗用の刈り込み機械で斜面を刈り込むことに危険が感じられる場合は歩行型の機械をお使いください。

    • 斜面では可能なかぎりカッティングユニットを地表面まで下げておいてください。斜面上でカッティングユニットを上昇させると機体が不安定になる恐れがあります。

    • 集草装置などのアタッチメントを取り付けての作業には十分な注意を払ってください。アタッチメントによってマシンの安定性が変わり、安全限界が変わる場合がありますからご注意ください。

    エンジンの始動手順

    Important: エンジンを始めて始動するとき、燃料切れによってエンジンが停止したとき、燃料系統の整備作業を行った後では、燃料系統からのエア抜きを行う必要があります。

    1. ROPSを立てて固定する。

    2. 着席し、シートベルトを締める。

    3. 駐車ブレーキが掛かっていること、PTO スイッチが OFF 位置にあることを確認する。

    4. 走行ペダルから足を外し、ペダルがニュートラル位置にあることを確認する。

    5. キースイッチを ON/PREHEAT 位置にする。

      Note: タイマにより数秒間の予熱が自動的に行われます。

    6. 予熱が完了したらキーをSTART 位置に回して(ただし15秒間以上連続して保持しないこと)、エンジンが始動したら、キーから手を離します。

      Note: 予熱をもう一度行う場合はキーを一旦 OFF 位置に戻し、そこからON/PREHEAT位置に回す。必要に応じてこの操作を繰り返す。

    7. スロットルをアイドル速度または中速にセットしてエンジンのウォームアップを行う。

      Important: エンジンを初めて始動した時、エンジンオイルや油圧オイルの交換を行った場合、エンジンやトランスミッションなどのオーバーホールを行った後などは、1-2分間の時間を取って前進後退走行の確認を行ってください。また、昇降レバーやPTOレバーを操作して各部の作動状態を確認してください。さらに、ハンドルを左右一杯に切って応答を確認してください。以上の点検の後、エンジンを停止させ、オイルの量、漏れや各部のゆるみや不具合などがないか、さらに点検してください。

    エンジンの停止手順

    注意

    人身事故を防止するために、オイル漏れ、各部のゆるみなどの不具合を点検する時は、必ずエンジンを停止し、機械の可動部がすべて完全に停止していることを確認すること。

    1. スロットルコントロールを後方の低速位置にする。

    2. PTO スイッチをOFF 位置にする。

    3. キーを OFF 位置に回す。事故防止のため、キーは抜き取っておく。

    Note: エンジンが停止した状態でキースイッチをLIGHTS ON または ON/PREHEAT 位置にしたまま運転位置を離れると、ややおいてブザーが鳴ってキーを OFF にするように警告します。

    駐車ブレーキの掛け方

    1. ブレーキペダルを踏み込む。

    2. 駐車ブレーキロックを押し込んでブレーキペダルから足を離すと駐車ブレーキが掛かる。

    駐車ブレーキの解除方法

    ブレーキペダルを踏み込んで駐車ブレーキを解除する。

    ホッパーの使用方法

    ホッパーの安全な使用方法

    • ダンプする時は、後方に人がいないのを必ず確認してください。

    • ホッパーを上昇させる時には、上方に十分な空間があることを確認してください。立ち木などにぶつけると機械が損傷します。

    • ぬれた芝の上、斜面、高速での運転、刈りかすが満載された状態で運転などする場合には安全に特に注意してください。満載状態では停止距離が長くなることを忘れずに。

    • 無用の人間は誰も近づけないでください。バックするときには、後方の安全に注意し、マシンの後部に人がいないことを十分に確認してください。バックはゆっくりと。

    • ホッパーを上昇させたまま走行しないでください。

    • ホッパーを下降させる時には、周囲に人を近づけないでください。

    ホッパーを上昇させる

    1. 平らな場所に駐車する。

    2. ホッパー昇降レバーのロックカラーを上に引き、レバーを後方に傾けるとホッパーが上昇します(図 23)。

    g215377

    ホッパーを下降させる

    1. 平らな場所に駐車する。

    2. ホッパー昇降レバーのロックカラーを上に引き、レバーを後ろ一杯まで傾けるとホッパーが下降します(図 24)。

    g215378

    ホッパーからダンプする

    1. 平らな場所に駐車する。

    2. ホッパーダンプレバーのロックカラーを上に引き、レバーを後方に傾けるとホッパーにたまっている刈りかすがダンプされます(図 25)。

      Note: ダンプ動作をするとホッパーのドアは自動で開閉します。

      Note: ホッパーは、どの高さでもダンプすることができます。

    g215381

    ホッパーを閉じる

    1. 平らな場所に駐車する。

    2. ダンプ終了後は、ホッパーダンプレバーのロックカラーを上に引き、レバーを前方に傾けてホッパーを閉じてください(図 26)。

      Note: ホッパーを綴じると、ホッパーのドアは自動でロックします。

    g215380

    シュートの清掃

    1. 平らな場所に駐車する。

    2. PTOを解除し、デッキを下げ、駐車ブレーキを掛ける。

    3. ホッパーを上昇させて固定する;ホッパーを上昇させるホッパーを上昇位置に固定するにはを参照。

    4. エンジンを止め、キーを抜き取る。

    5. 運転席を前に倒す。

    6. シュートのラッチを外す(図 27)。

      g215863
    7. シュートについているハンドルで、シュートを外し、シュートとデッキの開口部を洗浄する(図 27)。

    8. シュートを元通りに取り付けて、ラッチを掛ける(図 27)。

    ホッパーセンサーの調整

    ホッパーが満杯になっていないのにセンサーが働いて PTO が自動的に解除されてしまったり、センサーが働く前にシュートが詰まってしまったりする場合にはセンサーの位置調整が必要です。

    以下の手順で調整してください:

    1. ホッパーのドアを開く。

    2. 以下を基準としてセンサーを調整する:

      • 通常の芝状態や通常の天候時には、センサーを中位置にセット(図 28)。

      • ぬれた芝、密度の高い芝生、落ち葉を集める時や、センサーが働く前にホッパーが満杯になってしまう場合にはセンサーを下向きに回す(図 28)。

      • 乾いた芝、密度の低い芝生や、ホッパーが満杯になっていないのにデッキが停止する場合にはセンサーを上向きに回す(図 28)。

      g224571

    刈り高の調整

    刈高は刈高スイッチで、 20-110 mm の間で無段階で調整することができます。

    刈高スイッチ(図 8)を前方に押すと刈高が下がります。スイッチを後方に押すと刈高が上がります。

    刈高インジケータで、刈高が希望通りにセットされていることを確認してください。

    実際に刈り込みを行ってみて、必要に応じて刈高を変えてください。

    スキッドの調整

    刈高 51 mm 以上で使用する場合には、スキッドを下位置に取り付け、それ以下の刈高で使用する場合には、上位置に取り付けます。

    29 に示すように、スキッドを調整してください。

    g035646

    前部芝削り防止ローラを調整する

    刈高 51 mm 以上で使用する場合には、ローラを下位置に取り付け、それ以下の刈高で使用する場合には、上位置に取り付けます。

    1. 平らな場所に駐車する。

    2. PTOを解除し、デッキを下げ、駐車ブレーキを掛ける。

    3. エンジンを止め、キーを抜き取る。

    4. ローラをデッキのブラケットに固定しているシャフト、ボルト、ナットを取り外す(図 30)。

      g215276
    5. ローラを適切な穴に合わせてセットし、シャフトを通してボルトとナットで固定する(図 31)。

      g215277

    後部芝削り防止ローラを調整する

    ローラは、地表面との距離が 19 mm になるように取り付けます。

    1. 平らな場所に駐車する。

    2. PTOを解除し、デッキを下げ、駐車ブレーキを掛ける。

    3. エンジンを止め、キーを抜き取る。

    4. ローラピンからロックピンを抜き取る(図 32)。

      g215336
    5. ローラピンを上または下に移動してロックピンで固定する(図 32)。

    6. 車両の反対側でも 4 - 5 の作業を行う。両側とも同じ設定にすること。

    PTOのリセット方法

    Note: PTO スイッチが ON の状態で運転席から離れるとエンジンは自動停止します。

    以下の方法でPTOをリセットしてください:

    1. PTO スイッチのノブを押し込む。

    2. キーを OFF 位置に回す。

    3. キーを右に回してON/PREHEAT位置にすると、エンジンが始動します。

    4. PTO スイッチのノブを引き出す。

    ヒント

    • このマシンは油圧トランスミッションを搭載しており、他の多くのターフ管理機器とは異なった運転特性を持っていますので、実際に使用されるまえに十分に運転の練習をしてください。

    • 刈り込みと走行の両方を安定して維持するには、走行ペダルの踏み込み具合によってエンジンをほぼ一定のフル回転(rpm)に維持することが重要です。カッティングユニットへの負荷が大きくなったら走行ペダルの踏み込みを浅くして走行速度を遅くし、走行に掛かる負荷を下げてください。これにより、エンジンが作り出すパワーが、マシンの各部にほどよいバランスで供給され、スムーズな走行、ブレードの高速回転によるクオリティーの高いカットが実現できます。負荷が大きくなりすぎた場合にはエンジンの回転速度が下がってきますから、これに気がついたら走行ペダルの踏み込みを少し浅く(後退側にゆっくり軽く踏み込んで)やるとエンジンの回転が回復してきます。これとは逆に、現場から現場へ移動するような場合(刈り込みデッキを上昇させていて刈り込みの負荷がまったくない場合)には、スロットルを高速にして、走行ペダルをゆっくり「いっぱいに」踏み込むことにより走行「速度」は最高となります。

    • エンジンを停止させる前にすべてのコントロールをニュートラルにし、スロットルを低速に戻してください。エンジンを停止する時にはキーをOFF位置にします。

    • 冷却液が過熱状態の時はエンジンは作動しません。エンジンと冷却液が冷えるのを待って冷却系統を点検してください;冷却系統と冷却液の量を点検する を参照。

    • 運転時には、ソケットレンチと、17 mm エクステンションと 100 mm のソケットを携行するようにしてください。万一機械を押したり引いたりして移動させなければならなくなった場合にバイパスバルブを開くために必要となります。

    運転終了後に

    安全に関する一般的な注意

    • 運転席を離れる場合はエンジンを止め、キーを抜き取り、機械の動きが完全に停止したことを確認してください。調整、整備、格納は機体が十分冷えてから行ってください。

    • 火災防止のため、カッティングユニット、マフラー、エンジンの周囲に、草や木の葉、ホコリなどが溜まらないようご注意ください。オイルや燃料がこぼれた場合はふき取ってください。

    • カッティングユニットを上昇位置にして機械から離れる場合、ロック装置がある場合には、必ずユニットをロックしてください。

    • 閉めきった場所に本機を保管する場合は、エンジンが十分冷えていることを確認してください。

    • 格納保管中やトレーラでの輸送中は、燃料バルブ装着車ではバルブを閉じておいてください。

    • ガス湯沸かし器のパイロット火やストーブなど裸火や火花を発するものがある近くでは、絶対に機械や燃料容器を保管・格納しないでください。

    • 必要に応じてシートベルトの清掃と整備を行ってください。

    緊急時の牽引移動

    別途用意するもの:ソケットレンチ、17 mm エクステンション、100 mm のソケット。

    緊急時には、ごく短距離であれば本機を押して移動することができます。ただし、通常の移動にはこの方法を使わないようお願いしています。

    Important: 牽引移動時の速度は、3-5 km/hとしてください。これ以上の速度ではトランスミッションが損傷する危険があります。移動距離が長くなる場合は、トラックやトレーラに積んで移送してください。本機を押して(または引いて)移動させる場合には、バイパスバルブを開いてください。

    緊急移動のために油圧ポンプのバイパスバルブを開くには

    1. 油圧ポンプの左側にあるバイパスバルブのコントロールノブを探し出す(図 33)。

      g231794g215176
    2. ソケットレンチに 17 mm ソケットを取り付けて、コントロールノブを左に 3 回転させる(図 33)。

      Important: 3回転以上させないでください。

    通常運転のために油圧ポンプのバイパスバルブを閉じるには

    1. 油圧ポンプの左側にあるバイパスバルブのコントロールノブを探し出す(図 33)。

    2. ソケットレンチに 17 mm ソケットを取り付けて、コントロールノブ(図 33)を右に回して閉じる(抵抗が感じられるようになるまで回す)。

    トレーラへの積み込み

    • トレーラやトラックに芝刈り機を積み降ろすときには安全に十分注意してください。

    • 積み込みには、機体と同じ幅のある歩み板を使用してください。

    • ロープを掛ける前に刈り込みデッキを完全に降下させてください。

    • 荷台に載せたら、ストラップ、チェーン、ケーブル、ロープなどで機体を確実に固定してください。機体の前後に取り付けた固定ロープは、どちらも、機体を外側に引っ張るように配置してください。

    機体の前側の固定

    キャリアフレームのコーナー部にロープを掛けてください。アンカー用の輪がある場合はそれを利用しましょう。(図 34 と 図 35)。

    g231805
    g231806

    機体の後側の固定

    機体後部にアンカー用の輪がついていない場合

    ヒッチにボルトまたは牽引バー用のピンを入れてロープ掛けポイントとして使用します(図 36)。

    g217861

    機体の後側の固定

    機体後部にアンカー用の輪がついている場合

    後部バンパーにあるアンカー用の 2 つの輪を利用して機体を固定します(図 37)。

    g231807

    機体の右前側や左前側をジャッキアップする場合

    1. ラジエターまたは燃料タンクを開いてアクセスを確保する; 右側からエンジンへのアクセスまたは左側からエンジンへのアクセスを参照。

    2. フレームチューブの下(図 38と図 39)のROPSの真下位置またはできるだけ近い位置にジャッキをセットする。

      g224454
      g224455

    機体の後側を浮かす場合

    40に示すジャッキアップポイントで左後ろまたは右後ろ側を浮かせます。

    g224613

    保守

    Note: www.Toro.com から、この機械に関する配線図と油圧回路図をダウンロードすることができます。弊社ホームページからマニュアルへのリンクをご活用ください。

    Important: エンジンの整備に関しての詳細は、付属のエンジンマニュアルを参照してください。

    注意

    始動スイッチにキーをつけたままにしておくと、誰でもいつでもエンジンを始動させることができ、危険である。

    整備作業の前には必ずキーを抜いておくこと。

    推奨される定期整備作業

    整備間隔整備手順
    使用開始後最初の 1 時間
  • ホイールナットのトルク締めを行う。
  • 使用開始後最初の 10 時間
  • ホイールナットのトルク締めを行う。
  • 常用ブレーキの点検・調整を行う。
  • オルタネータベルトの張りを点検する。
  • PTOベルトの張りを点検します。
  • 使用開始後最初の 50 時間
  • エンジンオイルとフィルタを交換する。
  • 常用ブレーキの点検・調整を行う。
  • PTOベルトの張りを点検します。
  • 刈り込みデッキのギアボックスのオイル交換を行う。
  • 刈り込みデッキのベルトの張りを点検する。
  • 使用開始後最初の 500 時間
  • 油圧オイルを交換する。
  • 使用するごとまたは毎日
  • タイヤ空気圧を点検します。
  • エンジンクランキング安全インタロックシステムの動作を確認する。
  • エンジン停止安全インタロックシステムの動作を確認する。
  • PTO 安全インタロックシステムの動作を確認する。
  • 後退アラーム安全インタロックの動作を確認する。
  • エンジンオイルの量を点検する。初めての運転の前に必ずエンジンオイルの量を確認し、その後は毎日点検してください。
  • 冷却系統と冷却液の量を点検する。初めての運転の前に必ず冷却液の量を確認し、その後は毎日点検してください。
  • ラジエタースクリーンとラジエターの汚れ具合を調べる。悪条件下で使用している場合はラジエターの点検回数を増やす。
  • 油圧オイルの量を点検する。
  • ブレードを点検する。
  • 刈り込みデッキのベルトカバーの内側を清掃する。
  • 刈り込みデッキを洗浄する。
  • ホッパースクリーンを清掃する。
  • ホッパーのドアの後スロットを清掃する。
  • 25運転時間ごと
  • バッテリー液の量を点検する。(格納期間中は30日ごとにバッテリーの液量を点検してください。)
  • 50運転時間ごと
  • 刈り込みデッキのグリスアップを行う。ほこりなどの非常に多い条件下で機械を使用している場合は、毎日デッキのグリスアップを行ってください。
  • ベアリングとブッシュのグリスアップを行ってください。ほこりなどの非常に多い条件下で機械を使用している場合は、毎日ベアリングとブッシュに潤滑を行ってください。
  • エアクリーナのカバーを外して内部のごみを除去する。フィルタは外さないでください。
  • 水セパレータからの水抜きを行う。
  • 刈り込みデッキのベルトの張りを点検する。
  • 100運転時間ごと
  • 駆動シャフトのスライディングジョイントの潤滑を行う。
  • エアフィルタの交換エアフィルタのエレメントがひどく汚れていたり破損している場合は、その時点で交換する。
  • エアクリーナのフィルタの交換する悪条件下ではより頻繁に交換。
  • 200運転時間ごと
  • 駆動シャフトのUジョイントの潤滑を行う。
  • ホイールナットのトルク締めを行う。
  • 後輪の整列を点検する。
  • 冷却系統のホースを点検する。
  • オルタネータベルトの点検を行う。
  • オルタネータベルトの張りを点検する。
  • PTOベルトの状態と張りの点検を行う。
  • PTO クラッチのすきまの調整を行う。
  • 油圧オイルフィルタを交換する。
  • 250運転時間ごと
  • エンジンオイルとフィルタを交換する。
  • 300運転時間ごと
  • 刈り込みデッキのギアボックスのオイル交換を行う。
  • 400運転時間ごと
  • 燃料タンクを空にして内部を清掃します。
  • 燃料ラインとその接続状態を点検する。
  • 500運転時間ごと
  • 水セパレータのフィルタを交換する。
  • 右前部にある燃料フィルタのエレメントを交換する。
  • 1000運転時間ごと
  • 油圧オイルを交換する。
  • 1500運転時間ごと
  • 冷却系統の内部を洗浄し新しい冷却液に交換する。
  • 始業点検表

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    点検項目第週
    インタロックの動作を点検する。       
    ROPS が完全に立てられた状態でロックされていることを確認する。       
    ブレーキの動作を確認する。       
    燃料残量を確認する。       
    エンジンオイルの量を点検する。       
    冷却液の量を点検する。       
    エアフィルタの状態インジケータの表示を確認する。1       
    ラジエターとスクリーンの汚れ。       
    エンジンから異常音がないか点検する。2.       
    運転操作時の異常音       
    油圧オイルの量を点検する。       
    油圧ホースの磨耗損傷を点検する。       
    オイル漏れなど。       
    タイヤ空気圧を点検する。       
    計器類の動作を確認する。       
    バッテリーの状態を点検する。       
    グリスアップを行なう。3       
    塗装傷のタッチアップを行う。       

    1. インジケータランプが点灯している場合。

    2. 始動困難、大量の煙、咳き込むような走りなどが見られる場合はグロープラグと噴射ノズルを点検する。

    3. 車体を水洗いしたときは整備間隔に関係なく直ちにグリスアップする。

    Important: エンジンの整備に関しての詳細は、付属のエンジンマニュアルを参照してください。

    要注意個所の記録
    点検担当者名:
    内容日付記事
       
       
       

    整備前に行う作業

    保守作業時の安全確保

    • 運転席を離れる前に:

      • 平らな場所に駐車する。

      • PTOの接続を解除し、アタッチメントを下降させる。

      • 駐車ブレーキを掛ける。

      • エンジンを止め、キーを抜き取る。

      • 全ての動きが停止するのを待つ。

    • 保守作業は、各部が十分冷えてから行う。

    • カッティングユニットを上昇位置にして機械から離れる場合、ロック装置がある場合には、必ずユニットをロックしてください。

    • 可能な限り、エンジンを回転させながらの整備はしない。可動部に近づかない。

    • 機体の下で作業する場合には、必ずジャッキスタンドで機体を確実に支える。

    • 機器類を取り外すとき、スプリングなどの力が掛かっている場合がある。

    • 各部品が良好な状態にあること、ボルトナット類、特にブレード取り付け用のボルト類に問題がないか常に点検してください。

    • 読めなくなったデカルは貼り替えてください。

    • 機械の性能を完全に引き出し、かつ安全にお使いいただくために、交換部品は純正品をお使いください。他社の部品を御使用になると危険な場合があり、製品保証を受けられなくなる場合がありますのでおやめください。

    ホッパーを上昇位置に固定するには

    1. 平らな場所に駐車する。

    2. ホッパーを一番高い位置に設定する;ホッパーを上昇させるを参照。

    3. 以下の手順でホッパーを固定する:

      1. マグネット式の安全ロックについているピンを内側に押し込む(図 41)。

      2. ピンを押さえながら、マグネット式安全ロックを油圧シリンダの上に降ろす(図 41)。

      3. 機体の反対側でも、上記手順1と2を行う。

      g215390

    潤滑

    刈り込みデッキのグリスアップ

    整備間隔整備手順
    50運転時間ごと
  • 刈り込みデッキのグリスアップを行う。ほこりなどの非常に多い条件下で機械を使用している場合は、毎日デッキのグリスアップを行ってください。
  • グリスの種類:リチウム系2号グリス

    Important: ほこりの多い環境ではベアリングやブッシュに異物が侵入しやすく、一旦侵入が起こると内部の磨耗が急激に進行します。

    Note: 車体を水洗いしたときは整備間隔に関係なく直ちにグリスアップしてください。

    1. ベルトカバーを取り外す;ベルトカバーの取り外しを参照。

    2. 異物を押し込んでしまわないよう、グリスフィッティングをきれいに拭く。

    3. グリスガンでグリスを注入する。

    4. はみ出したグリスはふき取る。

    5. ベルトカバーを取り付ける;ベルトカバーを取り付けるを参照。

    g224587

    ベアリングとブッシュのグリスアップ

    整備間隔整備手順
    50運転時間ごと
  • ベアリングとブッシュのグリスアップを行ってください。ほこりなどの非常に多い条件下で機械を使用している場合は、毎日ベアリングとブッシュに潤滑を行ってください。
  • グリスの種類:リチウム系2号グリス

    Important: ほこりの多い環境ではベアリングやブッシュに異物が侵入しやすく、一旦侵入が起こると内部の磨耗が急激に進行します。

    Note: 車体を水洗いしたときは整備間隔に関係なく直ちにグリスアップしてください。

    1. 異物を押し込んでしまわないよう、グリスフィッティングをきれいに拭く。

    2. グリスガンでグリスを注入する。

    3. はみ出したグリスはふき取る。

    グリスアップ箇所を以下に列挙します:

    • ブレーキと走行ペダルのピボットのブッシュ(図 43

      g236053g236026
    • デッキ昇降シリンダのロッドのフィッティング(図 44

      g236051g235949
    • デッキ昇降アームのピボットポイント(図 45

      g236050g235947
    • PTO のアイドラプーリのブラケット(図 46

      g235950g235951
    • ホッパーアーム:上側(図 47

      g214732
    • ホッパーアーム:下側、前(図 48

      g215132
    • ホッパーアーム:下側、後(図 49

      g215064
    • ホッパーピボット:ホッパーの下(図 50

      g318013
    • ステアリングのピボットポイント(図 51

      g215063

    駆動シャフトのUジョイントの潤滑

    整備間隔整備手順
    200運転時間ごと
  • 駆動シャフトのUジョイントの潤滑を行う。
  • グリスの種類:リチウム系2号グリス

    Important: ほこりの多い環境ではベアリングやブッシュに異物が侵入しやすく、一旦侵入が起こると内部の磨耗が急激に進行します。

    Note: 車体を水洗いしたときは整備間隔に関係なく直ちにグリスアップしてください。

    1. 異物を押し込んでしまわないよう、グリスフィッティングをきれいに拭く。

    2. グリスガンでグリスを注入する。

    3. はみ出したグリスはふき取る。

    • 刈り込みデッキのギアボックス部の駆動シャフトの前側 U ジョイント(図 52)。

      g236049g235948
    • PTO 部の駆動シャフトの後側 U ジョイント(図 53)。

      g236052g235952

    駆動シャフトのスライディングジョイントの潤滑

    整備間隔整備手順
    100運転時間ごと
  • 駆動シャフトのスライディングジョイントの潤滑を行う。
  • 潤滑仕様 固着防止コンパウンド

    1. 刈り込みデッキのギアボックスから駆動シャフトを外す;刈り込みデッキのギアボックスからの駆動シャフトの取り外しを参照。

    2. 駆動シャフトの前半分(図 54)を前方に 25 cm ほど引き出す。

      g235766
    3. ギアボックスのシャフトのスプラインと駆動シャフトのスプラインをきれいにする(図 54)。

    4. 前駆動シャフトの滑り面をきれいにする(図 54)。

    5. ギアボックスのシャフトのスプラインと U ジョイントカップリングのスプライン(図 54)に固結防止コンパウンドを塗る。

    6. 前駆動シャフトの滑り面に固結防止コンパウンドを塗る(図 54)。

    7. 駆動シャフトの前半分を後方に引いて、U ジョイントカップリングをギアボックスのシャフトに合わせる。

    8. 駆動シャフトからはみ出した固着防止コンパウンドをきれいにふき取る。

    9. 駆動シャフトを刈り込みデッキのギアボックスに接続する;刈り込みデッキのギアボックスへの駆動シャフトの取り付けを参照。

    エンジンの整備

    エンジンの安全事項

    • エンジンオイルの点検や補充は、エンジンを止めキーを抜き取った状態で行ってください。

    • エンジンのガバナの設定を変えたり、エンジンの回転数を上げすぎたりしないでください。

    エンジンへのアクセス

    手動でホッパーを倒すには

    Important: エンジンが回転していない時にエンジンにアクセスする場合に使用します。

    Note: ホッパー内部に刈りかすが入っていると、ホッパーを倒した時に刈りかすがこぼれ出てきます。

    1. 一人がホッパーのダンプレバーを引いてそのまま保持する(図 55)。

      g231808
    2. もう一人がホッパーを手で押し上げるようにして後方に(図 56)倒す。

      g231809

    エンジンアクセスカバーからエンジンへのアクセス

    1. ホッパーを一番高い位置にして、マグネット式安全ロックで固定する;ホッパーを上昇させるホッパーを上昇位置に固定するにはを参照。

    2. エンジンアクセスカバーについている取っ手でカバーを持ち上げると、エンジンにアクセスできるようになる(図 57)。

      g214957

    右側からエンジンへのアクセス

    1. ラジエターのラッチを内側(ラジエター側)に押す(図 58)。

    2. ラジエター側面についている取っ手でラジエターを開くと、エンジンにアクセスできるようになる(図 58)。

      g215339

    左側からエンジンへのアクセス

    燃料タンクブラケットの左側のボルトを外して、燃料タンクを右に開くとエンジンにアクセスできるようになる(図 59)。

    Note: ハンドルを右一杯に切ると燃料タンクを完全に外に出すことができます。

    g216339

    エアクリーナの整備

    整備間隔整備手順
    100運転時間ごと
  • エアフィルタの交換エアフィルタのエレメントがひどく汚れていたり破損している場合は、その時点で交換する。
  • Note: ほこりのひどい場所で使用する場合は、より頻繁に(数時間ごとに)エアクリーナの交換を行ってください。

    エアクリーナのカバーの清掃

    整備間隔整備手順
    50運転時間ごと
  • エアクリーナのカバーを外して内部のごみを除去する。フィルタは外さないでください。
  • Note: カバーやエアフィルタの清掃には圧縮空気を使用しないでください。

    エアクリーナ本体にリーク原因となる傷がないか点検してください。ボディーが破損している場合は交換してください。

    60に示すように、エアクリーナのカバーを清掃してください。

    g216811

    エアクリーナのフィルタの整備

    整備間隔整備手順
    100運転時間ごと
  • エアクリーナのフィルタの交換する悪条件下ではより頻繁に交換。
    1. 1次フィルタをゆっくり引き抜くようにしてエアクリーナのボディーから外す(図 61)。

      Note: ボディーの側面にフィルタをぶつけないように注意すること。

      Important: 1次フィルタは清掃しないこと。

      g009742
    2. 安全フィルタを取り外す(装着車の場合)。

      Note: 安全フィルタは、交換するとき以外は外さない。

      Important: 安全フィルタは絶対に洗わないでください。安全フィルタが汚れている場合には、1次フィルタが破損していますから両方のフィルタを新しいものに交換してください。

    3. フィルタの外側から照明を当てて新しいフィルタの内側を点検し、傷などがないか確認する。

      Note: フィルタに穴があいているとその部分が明るく見えます。破れや油汚れ、ゴムシールの傷がないか点検してください。破損しているフィルタは使用しないでください。

    4. 安全フィルタを交換する場合には、十分に注意しながら、新しいフィルタをボディに挿入する(図 61)。

      Important: エンジンを保護するため、必ず両方のエアフィルタを取り付け、カバーをつけて運転してください。

    5. 安全フィルタの上に新しい 1 次フィルタを注意深く取り付ける。1 次フィルタの外側リムをしっかり押さえて確実に装着すること。

      Important: フィルタの真ん中(柔らかい部分)を持たないでください。

    6. 上下方向を確認、UPと書いてある方を上に向けてエアクリーナカバーを正しく取り付け、ラッチを掛ける(図 61)。

    エンジンオイルについて

    エンジンにはオイルを入れて出荷しています。

    エンジンオイルの容量: 約 3.4 リットル(フィルタ含む)。

    エンジンオイルの仕様:

    • エンジンオイルの種類:API規格CH-4、CI-4 またはそれ以上のクラス。

    • エンジンオイルの粘度

      • 推奨オイル:SAE 15W-40(-18℃以上)

      • 他に使用可能なオイル:SAE 10W-30 または 5W-30(全温度帯)

    Note: Toro のプレミアムエンジンオイル(15W-40 または 10W-30)を代理店にてお求めいただくことができます。パーツカタログでパーツ番号をご確認ください。

    エンジンオイルの量を点検する

    整備間隔整備手順
    使用するごとまたは毎日
  • エンジンオイルの量を点検する。初めての運転の前に必ずエンジンオイルの量を確認し、その後は毎日点検してください。
  • Note: エンジンオイルを点検する最もよいタイミングは、その日の仕事を始める直前、エンジンがまだ冷えているうちです。エンジン始動後に行う場合は、オイルがオイル溜めに戻るまで最低10分間待って点検するようにしてください。油量がディップスティックの L マーク以下であれば H マークまで補給します。入れすぎないこと。油量が H マークと L マークの間であれば補給の必要はありません。

    62に示すように、エンジンオイル量を点検する。

    g215447

    エンジンオイルとフィルタの交換

    整備間隔整備手順
    使用開始後最初の 50 時間
  • エンジンオイルとフィルタを交換する。
  • 250運転時間ごと
  • エンジンオイルとフィルタを交換する。
  • Note: ほこりのひどい場所で使用する場合は、エンジンオイルもフィルタもより頻繁な交換が必要となります。

    1. エンジンを始動し、約5分間のウォームアップを行ってオイルを温める。

    2. 平らな場所に駐車する。

    3. PTOを解除し、デッキを下げ、駐車ブレーキを掛ける。

    4. ホッパーを上昇させて固定し、エンジンアクセスカバーを開く;エンジンアクセスカバーからエンジンへのアクセスを参照。

    5. エンジンを止め、キーを抜き取る。

    6. 63のように、エンジンオイルとフィルタを交換する。

      Note: フィルタのガスケットがエンジンに当たるまで締め付け、そこからさらに¾ 回転締め付ける。

      g216819

    燃料系統の整備

    Note: 適切な燃料についての説明は 燃料を補給する を参照のこと。

    危険

    軽油は条件次第で簡単に引火爆発する。発火したり爆発したりすると、やけどや火災などを引き起こす。

    燃料の取り扱い中は禁煙を厳守し、火花や炎を絶対に近づけない。

    燃料系統からのエア抜き

    エンジンの左側にある燃料ポンプのレバーを操作して燃料フィルタのボウルに燃料を満たす(図 64)。

    g215557

    燃料噴射ポンプからのエア抜き

    1. 平らな場所に駐車する。

    2. 駐車ブレーキを掛ける。

    3. 燃料タンクに少なくとも半分まで燃料が入っていることを確認する。

    4. ラジエターのラッチを外す;右側からエンジンへのアクセスを参照。

    5. エア抜きねじの下に燃料を受ける容器を置く。

    6. 燃料噴射ポンプのエア抜きねじを開ける (図 65)。

      g215134
    7. ねじの周囲から燃料が連続的に流れるのが見えるまでレバーを操作し続ける;図 64燃料系統からのエア抜き)を参照。

    8. エアブリードねじを締め付ける(図 65)。

      Note: 通常はこれでエンジンが始動するようになります。始動できない時は、噴射ポンプとインジェクタの間にエアが入っている可能性があります。代理店に連絡してください。

    9. 噴射ノズルの周囲に流れた燃料はすべてふき取ってください。

    水セパレータからの水抜き

    整備間隔整備手順
    50運転時間ごと
  • 水セパレータからの水抜きを行う。
  • 燃料ボウルに水が混入しているかどうかを調べる

    1. 燃料フィルタのボウルについているインジケータをチェックする。水が混入している場合には水でフロートが浮き上げっている(図 66)。

      g231812g231813
    2. ボウル内部に水がある場合には、水セパレータについている燃料バルブを閉じて CLOSED 位置にし(図 67燃料ボウルからの水抜きのステップを行う。

      g231811

    燃料ボウルからの水抜き

    1. 燃料フィルタボウルの下に回収容器を置き、ボウルのナットを外してフィルタヘッドからボウルを外す(図 68)。

      Note: フィルタのボウルを外す時にスプリングとフロートも外れてきます。

      g231810
    2. ボウル内部の燃料と水を捨てる。

    3. フィルタヘッドについている O リングの状態を点検する(図 68)。

      Note: O リングに磨耗や破損が見られる場合は新しいものに交換する。

    4. O リングにきれいな燃料を塗る。

    5. スプリングとフロートをボウルに組み付ける(図 68)。

    6. フィルタヘッドにボウルとナットを取り付けてナットを手締めする(図 68)。

    7. 燃料バルブを開き、必要に応じてプライミングを行う;燃料系統からのエア抜きを参照。

    8. 水セパレータから燃料が漏れていないか点検する。

      Note: 燃料漏れは運転前にすべて修理してください。

    水セパレータのフィルタの交換

    整備間隔整備手順
    500運転時間ごと
  • 水セパレータのフィルタを交換する。
  • フィルタ・エレメントの取り外し

    1. 燃料フィルタのヘッドの周囲をきれいに拭く(図 69)。

      g231812g215504
    2. 水セパレータ用の燃料バルブを閉じて CLOSED 位置にする(図 70)。

      g231811
    3. 燃料フィルタボウルの下に回収容器を置き、ボウルのナットを外してフィルタヘッドからボウルを外す(図 71)。

      Note: フィルタのボウルを外す時にスプリングとフロートも外れてきます。

      g231824
    4. ボウルの中の燃料を捨て、フィルタヘッドの取り付け部をきれいに拭く。

    フィルタ・エレメントの取り付け

    1. O リングにきれいな燃料を塗る。

    2. フィルタヘッドにエレメントを取り付ける;図 71フィルタ・エレメントの取り外し)を参照。

    3. スプリングとフロートをボウルに組み付ける;図 71フィルタ・エレメントの取り外し)を参照。

    4. フィルタヘッドにボウルとナットを取り付けてナットを手締めする;図 71フィルタ・エレメントの取り外し)を参照。

    5. 燃料バルブを開き、必要に応じてプライミングを行う;燃料系統からのエア抜きを参照。

    6. 水セパレータから燃料が漏れていないか点検する。

      Note: 燃料漏れは運転前にすべて修理してください。

    燃料フィルタのエレメントの交換

    右前部
    整備間隔整備手順
    500運転時間ごと
  • 右前部にある燃料フィルタのエレメントを交換する。
    1. 燃料フィルタのヘッドの周囲をきれいに拭く(図 72)。

      g215503
    2. フィルタを外してフィルタヘッドの取り付け部をきれいに拭く(図 72)。

    3. フィルタのガスケットにきれいな燃料を塗る。

    4. フィルタヘッドにエレメントを取り付ける。

    5. フィルタヘッドにボウルとナットを取り付けてナットを手締めする。

    6. 燃料システムのプライミングを行う;燃料系統からのエア抜きを参照。

    7. 水セパレータから燃料が漏れていないか点検する。

      Note: 燃料漏れは運転前にすべて修理してください。

    燃料タンクの清掃

    整備間隔整備手順
    400運転時間ごと
  • 燃料タンクを空にして内部を清掃します。
  • g236135
    • 長期間にわたって機械を使用しない場合には、ポンプなどを使って燃料タンクを空にしておいてください(図 73)。

    • 燃料系統を汚染してしまった場合にも、ポンプなどを使って燃料タンク(図 73)を空にしてください。そしてきれいな軽油でタンクの内部を洗浄してください。

    燃料ラインとその接続の点検

    整備間隔整備手順
    400運転時間ごと
  • 燃料ラインとその接続状態を点検する。
  • 劣化・破損状況やゆるみが発生していないかを調べてください。

    電気系統の整備

    電気系統に関する安全確保

    • マシンの整備や修理を行う前に、バッテリーの接続を外してください。バッテリーの接続を外すときにはマイナスケーブルを先に外し、次にプラスケーブルを外してください。接続するときにはプラスを先に接続し、次にマイナスを接続してください。

    • バッテリーの充電は、火花や火気のない換気の良い場所で行ってください。バッテリーと充電器の接続や切り離しを行うときは、充電器をコンセントから抜いておいてください。また、安全な服装を心がけ、工具は確実に絶縁されたものを使ってください。

    バッテリーへのアクセス

    1. 平らな場所に駐車する。

    2. PTOを解除し、デッキを下げ、駐車ブレーキを掛ける。

    3. エンジンを止め、キーを抜き取る。

    4. 左側コンソールからソケットヘッドねじ3本を外す(図 74)。

    5. スロットルレバーのノブを外す(図 74)。

    6. 左コンソールを持ち上げて外し、わきに置く(図 74)。

    g215660

    バッテリーの整備

    整備間隔整備手順
    25運転時間ごと
  • バッテリー液の量を点検する。(格納期間中は30日ごとにバッテリーの液量を点検してください。)
  • Important: 電気系統を保護するため、本機に溶接作業を行う時には、バッテリーのマイナスケーブルの接続を外してください。

    バッテリーの取り外し

    警告

    バッテリーの端子に金属製品や車体の金属部分が触れるとショートを起こして火花が発生する。 それによって水素ガスが爆発を起こし人身事故に至る恐れがある。

    • バッテリーの取り外しや取り付けを行うときには、端子と金属を接触させないように注意する。

    • バッテリーの端子と金属を接触させない。

    警告

    バッテリーケーブルの接続手順が不適切であるとケーブルがショートを起こして火花が発生する。それによって水素ガスが爆発を起こし人身事故に至る恐れがある。

    • ケーブルを取り外す時は、必ずマイナス(黒)ケーブルから取り外す。

    • ケーブルを取り付ける時は、必ずプラス(赤)ケーブルから取り付け、それからマイナス(黒)ケーブルを取り付ける。

    1. 平らな場所に駐車する。

    2. PTOを解除し、デッキを下げ、駐車ブレーキを掛ける。

    3. エンジンを止め、キーを抜き取る。

    4. バッテリーにアクセスする; バッテリーへのアクセスを参照。

    5. 75のようにバッテリーを取り外す。

      g216923

    バッテリーを取り付ける

    76のようにバッテリーを取り付ける。

    g216922

    バッテリーを充電する

    警告

    充電中は爆発性のガスが発生する。

    充電中は絶対禁煙を厳守。バッテリーに火気を近づけない。

    Important: バッテリーは常時フル充電状態に維持してください(このとき電解液の比重は1.265 になります)。特に氷点下で保管する場合にはこのことを守ってください。

    1. 25-30アンペアで 10-15 分、または10 アンペアで 30 分、バッテリーを充電する。

    2. 充電が終わったら、チャージャのプラグをコンセントから抜いてから、チャージャのリード線をバッテリー端子から外す(図 77)。

    3. バッテリーをマシンに取り付け、バッテリーケーブルを接続する;バッテリーを取り付けるを参照。

      Note: バッテリーを外したままで機械を運転しないでください。電気系統を損傷する恐れがあります。

      g000960

    ヒューズの整備

    機械の電気回路を保護するためにヒューズを使用していますが、ヒューズに関する整備は何も必要ありません。但し、万一ヒューズが飛んだ場合には、配線がショートしていないか点検してください。

    ヒューズ(ヒューズブロック)は運転席の左側にあります(図 78)。

    g217872

    交換ヒューズは以下の表の通りです:

    安全ヒューズ — 図 79

    回路ヒューズのタイプ:
    セキュリティ3A
    PTO15 A
    ECUとブザー5 A
    デファレンシャルロック5 A
    刈り込みデッキのバルブと運転席15 A
    オルタネータとダッシュボード5 A
    作業用ライト、ブレーキランプ、フルビームライト、ライト制御ユニット15 A
    ハザードランプ、点火プラグ、キースイッチ30 A
    g224645

    ライト用ヒューズ — 図 80

    回路ヒューズのタイプ:
    右側ライトとプレートライト3A
    左側ライト3A
    フルビームライト15 A
    ヘッドライト10 A
    警告用機器10 A
    インジケータ用ランプ7.5 A
    回転灯5 A
    ハザードランプスイッチ15 A
    g224646

    上記の他に、マシンのメインワイヤハーネス保護用のヒューズ(40 A)が 2 本あります(図 81)。

    g224476

    ワイヤハーネスの整備

    腐食防止のために両方の端子部にグリス(Grafo 112X スキンオーバーグリス: P/N 505-47)を薄く塗ってください。ハーネスのコネクタを交換した場合にはコネクタ内部にも塗布してください。

    Important: 電気系統の整備を行うときは必ずバッテリーケーブルを取り外してください。その際、ショートに起因する電線の損傷を防止するため、必ずマイナス(-)ケーブルを先に取り外してください。

    走行系統の整備

    ホイールナットのトルク締めを行う

    整備間隔整備手順
    使用開始後最初の 1 時間
  • ホイールナットのトルク締めを行う。
  • 使用開始後最初の 10 時間
  • ホイールナットのトルク締めを行う。
  • 200運転時間ごと
  • ホイールナットのトルク締めを行う。
  • ホイールナットの規定トルク:85-90 N·m(10.4-11.1 kg.m = 62-66 ft-lb)

    前後の車輪のホイールナットを 図 82 に示すクロスパターンで規定トルクまで締め付けてください。

    g034007

    後輪の整列の管理

    後輪の整列を点検する

    整備間隔整備手順
    200運転時間ごと
  • 後輪の整列を点検する。
    1. 平らな場所に駐車する。

    2. PTOを解除し、デッキを下げ、駐車ブレーキを掛ける。

    3. エンジンを止め、キーを抜き取る。

    4. ハンドルを操作して後輪を真っ直ぐ前に向ける。

    5. 後輪の前と後ろで、左右のタイヤの中央線間距離をアクスルの高さで計測する。

      Note: 後輪のトーインはゼロが適正値です。

    6. 前の測定値と後ろでの測定値が同じでない場合には調整します;後輪のトーインの調整を参照。

    後輪のトーインの調整

    1. 左右のタイロッドの両端のジャムナットをゆるめる。

    2. 右タイヤの中心線からと左タイヤの中心線までの距離が、タイヤの前後で等しくなるように、タイロッドを回して調整する(図 83)。

    3. 調整ができたら、ジャムナットを締めてタイロッドを固定する。

      g217458

    ステアリングストップの調整

    後アクスルのステアリングストップは、後輪が何かにぶつかったときにステアリングシリンダが許容域を超えて動かないようにするものです。このストップは、ハンドルを右または左にいっぱいに切ったときに、ボルトの頭部とアクスルのナックルとの間に2.3 mm のすきまができるように調整してください。

    すきまが、2.3 mm になるよう、ボルトを締め込み、あるいはゆるめて調整します;図 84を参照。

    g006075

    冷却系統の整備

    冷却系統に関する安全確保

    • 冷却液を飲み込むと中毒を起こす;冷却液は子供やペットが触れない場所に保管すること。

    • 高温高圧の冷却液を浴びたり、高温のラジエター部分に触れたりすると大火傷をする恐れがある。

      • エンジン停止後、少なくとも15分間程度待って、エンジンが冷えてからキャップを開けること。

      • キャップを開けるときはウェスなどを使い、高温の水蒸気を逃がしながらゆっくりと開けること。

    • マシンを運転するときには、必ず所定のカバーを取り付けておくこと。

    • 手、指、衣服などを、ファンやベルトに近づけないように注意すること。

    冷却液の仕様

    冷却液容量: 7.5 リットル

    冷却液の種類:

    推奨冷却液

    Note: 必ずASTM 規格 3306 に準拠した冷却液をお使いください。

    グリコールベースの希釈済み冷却液(50/50 ブレンド)
    または
    グリコールベース冷却液と蒸留水の混合液(50/50 ブレンド)
    または
    グリコールベース冷却液と上水の混合液(50/50 ブレンド)
    CaCO3 + MgCO3 <170ppm
    塩素 <40 ppm (CI)
    硫黄 <100 ppm (SO4)

    冷却系統と冷却液の量を点検する

    整備間隔整備手順
    使用するごとまたは毎日
  • 冷却系統と冷却液の量を点検する。初めての運転の前に必ず冷却液の量を確認し、その後は毎日点検してください。
  • 警告

    エンジン停止直後は、ラジエターが高温高圧状態となっている。この状態でキャップを開けると大やけどを負う危険がある。

    • 冷却液の点検は、回収タンクのキャップを開けて行わないこと。キャップは開けずに、タンクを側面から見て液量を調べる。

    • エンジンが熱いうちはラジエターのキャップを開けないこと。エンジン停止後、15分間ほど待って、ラジエターキャップが十分に冷えてから取り外すようにすること。

    1. 液量の点検は補助タンクで行う(図 85)。

      g215608
    2. 冷却液が不足している場合には、推奨されている冷却液を補助タンクから適宜補充してください。

      水だけの使用や、アルコール系、メタノール系の冷却液の使用は避けてください。入れすぎないこと

    3. 補助タンクのキャップを取り付けて終了。

    ラジエタースクリーンとラジエターの汚れ具合の点検

    整備間隔整備手順
    使用するごとまたは毎日
  • ラジエタースクリーンとラジエターの汚れ具合を調べる。悪条件下で使用している場合はラジエターの点検回数を増やす。
  • オーバーヒートを防止するため、ラジエターとラジエタースクリーンは常にきれいにしておいてください。ラジエターとスクリーンに刈りかす、ごみ、ほこりなどがたまっていないかを点検し、よごれていたら清掃してください。

    ラジエタースクリーンとラジエターの清掃

    整備間隔整備手順
    200運転時間ごと
  • 冷却系統のホースを点検する。
  • 1500運転時間ごと
  • 冷却系統の内部を洗浄し新しい冷却液に交換する。
  • Note: エンジンがオーバーヒートしてPTOが停止した場合には、まず最初にラジエタースクリーンが汚れていないかを確認してください。汚れを除去してから運転を再開してください。エンジンはすぐに停止させるのでなく、無負荷でアイドリングさせてエンジン温度が下がってから停止させるようにしてください。

    ラジエターは以下の要領で清掃します:

    1. ラジエターのスクリーンを外す。

    2. ファン側から低圧のエア(1.72 bar = 1.8 kg/cm2 = 25 psi)で吹いて汚れを落とす(水洗いしない)。次に、機体前側から吹き、さらにもう一度ファン側から吹いて清掃する。

    3. ラジエター本体がきれいになったらベース部を清掃し、溝にたまっているごみを取る。

    4. ラジエタースクリーンを清掃して元通りに取り付ける。

    ブレーキの整備

    ブレーキの調整

    整備間隔整備手順
    使用開始後最初の 10 時間
  • 常用ブレーキの点検・調整を行う。
  • 使用開始後最初の 50 時間
  • 常用ブレーキの点検・調整を行う。
  • 初回のブレーキ調整は運転開始後 50 時間ですが、その後は相当長期間にわたってブレーキ調整なしで運転できます。

    ブレーキペダルを一杯に踏み込んだ時、ペダルとスロットの前端との間に約 13 mm のすきまがあるのが適正です。

    1. ブレーキペダルを踏み込んで、スロットの前端との間に適切なすきまがあるかどうか点検する(図 86)。

      g217076
    2. ブレーキペダルから足を離す。

    3. 調整が必要な場合は、各ブレーキケーブルの両端にある前ジャムナットと後ジャムナットをゆるめる(図 87)。

      g217075
    4. ブレーキペダルを踏み込んで、ケーブルを前後に動かして調整する。

    5. ケーブルの位置が決まったらジャムナットを締めて固定する。

    6. ブレーキペダルの位置が適正位置になるまで、ステップ 3 ~ 5 を繰り返す。

    ベルトの整備

    オルタネータベルトの点検

    整備間隔整備手順
    200運転時間ごと
  • オルタネータベルトの点検を行う。
  • ベルトに磨耗や損傷が発生していないか点検する。

    Note: 磨耗や破損が見られた場合はベルトを交換する。

    オルタネータベルトのテンション調整

    整備間隔整備手順
    使用開始後最初の 10 時間
  • オルタネータベルトの張りを点検する。
  • 200運転時間ごと
  • オルタネータベルトの張りを点検する。
    1. 平らな場所に駐車する。

    2. PTOを解除し、デッキを下げ、駐車ブレーキを掛ける。

    3. エンジンを止め、キーを抜き取る。

    4. 機体左側からエンジンにアクセスする;左側からエンジンへのアクセスを参照。

    5. オルタネータのピボットボルトとロックボルトをゆるめる(図 88)。

    6. プーリとプーリの中間点を約 4.5kg の力で押したときにオルタネータのベルトのたわみが 10 mm になるようにベルトに張りを掛ける。

    7. 調整ができたらオルタネータのロックボルトを締め付ける(図 88)。

    8. オルタネータのピボットボルトを締め付ける(図 88)。

    g216341

    PTO ベルトの整備

    PTO ベルトの張りの点検

    整備間隔整備手順
    使用開始後最初の 10 時間
  • PTOベルトの張りを点検します。
  • 使用開始後最初の 50 時間
  • PTOベルトの張りを点検します。
  • 200運転時間ごと
  • PTOベルトの状態と張りの点検を行う。
    1. 平らな場所に駐車する。

    2. PTOを解除し、デッキを下げ、駐車ブレーキを掛ける。

    3. エンジンを止め、キーを抜き取る。

    4. アイドラプーリテンショナについているテンション表示矢印の位置を見る。

      矢印がワッシャの外面に並んでいれば適正。

    5. 必要に応じ、アイドラプーリテンショナについているナットを回して、矢印がワッシャの外側表面と同じ位置にくるように調整する(図 89)。

      g232231

    PTO ベルトの交換

    Important: PTO ベルトは所定のセットで交換してください。

    PTO ベルトの取り外し

    1. 平らな場所に駐車する。

    2. PTOを解除し、デッキを下げ、駐車ブレーキを掛ける。

    3. エンジンを止め、キーを抜き取る。

    4. エンジンの左右両側にアクセスする;左側からエンジンへのアクセス右側からエンジンへのアクセスを参照。

    5. ラジエター側で、クラッチダンパースプリングをスプリングブラケットから外す(図 90)。

      g232324
    6. 右側エンジンマウントに回転防止チューブを固定しているボルト(2本)とナット(2個)を取り外す(図 91)。

      g232322
    7. 回転防止チューブを後方に移動させて機体から外す(図 92)。

      g232325
    8. アイドラプーリテンショナのナットをゆるめる;図 89PTO ベルトの張りの点検)を参照。

    9. プーリをエンジン側に回しながらベルトを外す(図 93)。

      g232232

    PTO ベルトの取り付け

    1. PTO ベルトをプーリに合わせる(図 94)。

      g232323
    2. 回転防止チューブのピンを、PTO クラッチプレートの穴に合わせる; 図 92PTO ベルトの取り外し)を参照。

    3. 回転防止チューブをエンジンの右側マウントに固定する;ステップ6(PTO ベルトの取り外し)で外したボルト 2 本とナット 2 個を使用する。

    4. 内側クラッチプレートのボルトとスプリングブラケットとの間に、クラッチダンパスプリングを取り付ける;図 90PTO ベルトの取り外し)を参照。

    5. アイドラプーリテンショナのナットを締め付ける;(PTO ベルトの張りの点検)を参照。

    6. ラジエターを閉じる; 右側からエンジンへのアクセスを参照。

    7. 燃料タンクをシャーシの中に入れて固定する;左側からエンジンへのアクセスを参照。

    制御系統の整備

    PTO クラッチのすきまの調整

    整備間隔整備手順
    200運転時間ごと
  • PTO クラッチのすきまの調整を行う。
    1. 平らな場所に駐車する。

    2. PTOを解除し、デッキを下げ、駐車ブレーキを掛ける。

    3. ホッパーを上昇させて固定する;ホッパーを上昇させるホッパーを上昇位置に固定するにはを参照。

    4. エンジンを止め、キーを抜き取る。

    5. エンジンアクセスカバーを開く;エンジンアクセスカバーからエンジンへのアクセスを参照。

    6. クラッチのライニングと摩擦プレートとの間のギャップを 0.38 mm のすきまゲージが通れるように調整する(図 95)。

      Note: 調整ナットを右に回すと隙間が小さくなる(図 95)。整備時の隙間の最大値は 0.76 mmである。3 か所すべてでエアギャップの調整を行う。

      g001252
    7. 3 ヶ所すべてのすきまの調整ができたら、3 ヶ所のすきますべてを再点検する。

      Note: 1 か所を再調整すると他の 2 ヶ所の調整も変わるので注意すること。

    走行ペダルの調整

    走行ペダルのストップの調整

    オペレータの体格に合わせて走行ペダルの調整を行うことができるほか、前進最高速度を増減したい場合もこのペダルで調整します。

    後退最高速度を増減したい場合もこのペダルで調整します。

    1. 走行ペダルを前進一杯に押し込む(図 96)。

      最高速度の時に、走行ペダルとペダルストップとの間に 3 mm のすきまがあることが必要です。

      g216954
    2. 前進速度を下げたい場合には、以下の作業を行う:

      1. レンチを使用して、前進用ペダルストップを保持しながら、ブラケットの裏側にあるジャムナットをゆるめる(図 96)。

      2. 走行ペダルを希望位置に動かす(図 96)。

      3. ブラケット裏側のジャムナットで、ペダルストップが走行ペダルに当たるように調整する(図 96)。

        Note: ペダルストップを短くすると前進速度が大きくなります。

      4. ペダルストップを押さえた状態で、ブラケット前部のジャムナットを 37-45 N·m (3.7-4.6 kg.m = 27-33 ft-lb) にトルク締めする。

    走行ロッドの調整

    さらに調整が必要な場合は、走行ロッド (図 97) の調整を以下の要領で行う:

    1. 平らな場所に駐車する。

    2. PTOを解除し、デッキを下げ、駐車ブレーキを掛ける。

    3. エンジンを止め、キーを抜き取る。

    4. 走行ロッドの端部をペダルに固定しているボルトとナットを取り外す。

    5. ロッドの端部を走行ロッドに固定しているジャムナットをゆるめる(図 97)。

    6. ロッドを回して適当な長さにする。

    7. ジャムナット(図 97)を締め、ボルトとナットでロッド端を走行ペダルに固定してペダルの角度を固定する。

      g216434

    油圧系統の整備

    油圧系統に関する安全確保

    • 万一、油圧オイルが体内に入ったら、直ちに専門医の治療を受けてください。万一、油圧オイルが体内に入った場合には、この種の労働災害に経験のある施設で数時間以内に外科手術を受ける必要がある。

    • 油圧装置を作動させる前に、全部のラインコネクタが適切に接続されていること、およびラインやホースの状態が良好であることを確認すること。

    • 油圧のピンホールリークやノズルからは作動油が高圧で噴出しているので、絶対に手などを近づけない。

    • リークの点検には新聞紙やボール紙を使う。

    • 油圧関係の整備を行う時は、内部の圧力を確実に解放する。

    油圧作動液の仕様

    油圧オイルタンクに高品質油圧オイルを満たして出荷しています。初めての運転の前に必ず油量を確認し、その後は毎日点検してください。

    オールシーズン用 Toro プレミアム油圧オイルをお使いください(19 リットル缶または 208 リットル缶。パーツカタログまたは代理店でパーツ番号をご確認ください。)

    他に使用可能なオイル:トロのオイルが入手できない場合は、以下に挙げる特性条件および産業規格を満たすオイルを使用することができます。オイルの専門業者と相談の上、適切なオイルを選択してください:

    Note: 不適切なオイルの使用による損害については弊社は責任を持ちかねますので、品質の確かな製品をお使い下さる様お願いいたします。

    高粘度インデックス/低流動点アンチウェア油圧作動液, ISO VG 46

    物性: 
     粘度, ASTM D445St @ 40°C 42 - 50
     St @ 100°C 7.6 - 8.5
     粘性インデックス ASTM D2270140 以上
     流動点 ASTM D97-40° F--49° F
     FZG, フェールステージ11 以上
     水分含有量(新しい液)500 ppm (最大)
    産業規格:ヴィッカース I-286-S (品質レベル), ヴィッカース M-2950-S(品質レベル), デニソン HF-0

    Important: ISO VG 46 マルチグレードオイルは、広い温度範囲で優れた性能を発揮します。通常の外気温が高い(18 ℃- 49 ℃) 熱帯地方では、ISO VG 68 オイルのほうが適切と思われます。

    Important: 多くの油圧オイルはほとんど無色透明であり、そのためオイル洩れの発見が遅れがちです。油圧オイル用の着色剤をお使いいただくと便利です。一瓶で20mlです。1瓶で 15-22 リットルのオイルに使用できます。パーツ番号は P/N 44-2500。ご注文は Toro 代理店へ。

    油圧オイルについて

    油圧システムの整備のための準備

    1. 平らな場所に駐車する。

    2. PTOを解除し、デッキを下げ、駐車ブレーキを掛ける。

    3. 全部のコントロール装置をニュートラル位置にしてエンジンを始動する。

    4. エンジンをできるだけ低い速度で回してシステム内のエアをパージする。

      Important: PTO は作動させないこと。

    5. ハンドルを左右いっぱいに何回か切り、その後にまっすぐ前進方向に向ける。

    油圧オイルの量を点検する

    整備間隔整備手順
    使用するごとまたは毎日
  • 油圧オイルの量を点検する。
    1. 平らな場所に駐車する。

    2. ホッパーが完全に下降して水平であり、刈り込みデッキが下降位置にあることを確認する。

    3. PTO を解除し、駐車ブレーキを掛け、エンジンを停止し、キーを抜き取る。

    4. 油圧オイルタンクからディップスティックを抜き、ウェスで一度きれいに拭く(図 98)。

      g215906
    5. 補給口にディップスティックを差し込んでねじ部を最後まで締めこむ。

    6. ディップスティックを抜いて油量を点検する(図 99)。

      油量は、ディップスティックの 2 本のマークの間にあれば適正である。

      g034080
    7. ディップスティックの最低マークより低い場合は、所定の油圧オイルを補給口(図 100)から補給する。2 本のマークが示す規定範囲の中間までオイルを入れる。

      Important: ディップスティックの最高マーク以上にオイルを入れないでください。

      g215905
    8. ディップスティックキャップを取り付ける。

      Note: キャップをレンチで締め付けないこと。

    9. オイル洩れがないかホース部と接続部をすべて点検する。

    油圧オイルとフィルタの交換

    整備間隔整備手順
    使用開始後最初の 500 時間
  • 油圧オイルを交換する。
  • 200運転時間ごと
  • 油圧オイルフィルタを交換する。
  • 1000運転時間ごと
  • 油圧オイルを交換する。
  • 油圧オイルタンクの量:約 5.0 リットル

    1. 平らな場所に駐車する。

    2. ホッパーが完全に下降して水平であり、刈り込みデッキが上昇位置にあることを確認する。

    3. PTO を解除し、駐車ブレーキを掛け、エンジンを停止し、キーを抜き取る。

    4. サイホンポンプを使って油圧タンクからオイルを抜き取る(図 101)。

      g236164
    5. ラジエターを開いてフィルタへのアクセスを確保する; 右側からエンジンへのアクセスを参照。

    6. 102に示すように油圧オイルフィルタを交換する。

      g215918
    7. 所定の油圧オイルを補給口(図 99)から補給する。2 本のマークが示す規定範囲の中間までオイルを入れる。

      Important: ディップスティックの最高マーク以上にオイルを入れないでください。

    8. エンジンを始動し、ハンドル操作と刈り込みデッキの昇降動作を何度か行い、オイル洩れがないか点検する。エンジンを約5分間運転した後、エンジンを停止する。

    9. 2分後、油圧オイルの量を点検する;油圧オイルの量を点検するを参照。

    刈り込みデッキの保守

    刈り込みデッキを整備姿勢にする。

    1. 平らな場所に駐車する。

    2. PTOを解除し、デッキを下げ、駐車ブレーキを掛ける。

    3. ホッパーを上昇させマグネット式安全ロックを掛ける;ホッパーを上昇位置に固定するにはを参照。

    4. シュートのラッチを外してシュートを取り外す;シュートの清掃を参照。

    5. デッキ左右の後リンクピンを引いて回す。

    6. 刈り込みデッキを上昇させる。

    7. エンジンを止め、キーを抜き取る。

    8. デッキ左側にあるハンドルとフットペグを使って、デッキ前部を立てて整備用の姿勢にする。

    刈り込みデッキを刈り込み位置にする。

    Important: このステップの前に、必ずシュートを外してください;外し忘れると機器が破損する場合があります。

    1. 平らな場所に駐車する。

    2. 刈り込みデッキを下降させる。

    3. 後リンクピンを回して後リンク内に落とす。

    4. シュートを取り付け、運転席を元通りに戻し、ホッパーを下げる。

    回転刃の整備

    ブレード(刃)を鋭利にしておくと、いつも質の良い刈り上がりとなります。ブレードを 2 本用意して交互に使用すると便利です。

    ブレードが堅いものに当たった、バランスが取れていない、曲がったなどの場合には交換してください。いつも最高の性能を維持し、安全を確保するために、交換用の刈り込み刃(ブレード)は必ず Toro の純正部品をご使用ください。他社のブレードを使用すると安全規格に適合しなくなる可能性があります。

    刈り込みブレードについての安全事項

    • ブレードが磨耗や破損していないか定期的に点検すること。

    • ブレードを点検する時には安全に十分注意してください。ブレードをウェスでくるむか、安全手袋をはめ、十分に注意して取り扱ってください。ブレードは研磨または交換のみ行い、たたいて修復したり溶接したりしないでください。

    • 複数のブレードを持つ機械では、1つのブレードを回転させると他も回転する場合がありますから注意してください。

    ブレードの点検や整備にかかる前に

    刈り込みデッキの整備の準備を行う;刈り込みデッキを整備姿勢にする。を参照。

    ブレードの点検

    整備間隔整備手順
    使用するごとまたは毎日
  • ブレードを点検する。
    1. 刃先の部分を点検する(図 103)。

    2. 刃先部分が鋭利でなかったり、打ち傷がある場合には、ブレードを外して研磨する;ブレードの研磨とバランス調整を参照。

    3. ブレードを点検、特に立ち上がりの湾曲部(セイル)をていねいに点検する。

    4. ひび、磨耗、割れの発生などがあれば、直ちに新しいブレードに交換する(図 103)。

      g215978

    ブレードの取り外し

    中央のブレードの取り外し

    1. ぼろきれや厚いパッドの入った手袋を使ってブレードの端部をしっかり握る。

    2. スピンドルシャフトからブレードボルト、ブレードリテーナ、スプリングロックワッシャ、湾曲ワッシャ、ブレードを取り外す(図 104)。

      g216037

    ウイングブレードアセンブリの取り外し

    左右のブレードアセンブリは互いに反対方向に、特定の位置関係を保持しながら回転します。ファンディスクとブレードを正しく取り付けてください。

    1. ぼろきれや厚いパッドの入った手袋を使ってウイングブレードアセンブリをしっかり握る。

    2. スピンドルシャフトからブレードボルト、スプリングロックワッシャ、ブレードリテーナ、湾曲ワッシャを取り外す(図 105)。

    3. ブレードアセンブリを取り外す(図 105)。

      Important: 右側ブレードアセンブリのブレードボルトは左ねじです。ブレードボルトを右にまわしてボルトをゆるめる。

      g216117

    ブレードの研磨とバランス調整

    中央ブレードの研磨とバランス調整

    1. ブレードは、両端部の刃先をやすりまたは研磨機で磨く(図 106)。

      Note: 刃先の角度を 22° に維持してください。

      Note: 左右を同じだけ削るようにすればバランスが狂わない。

      g216118
    2. ブレードバランサーを使ってバランスを調べる(図 107)。

      Note: ブレードが水平に停止すればバランスがとれているからそのまま使用してよい。

      Note: もし傾くようなら、重い方のセイル部を少し削って調整する(図 106)。

      g216115
    3. バランスがとれるまで調整する。

    ウイングブレードの研磨とバランス調整

    1. ブレードアセンブリは、両端部の刃先をやすりまたは研磨機で磨く(図 108)。

      Note: 刃先の角度を 22° に維持してください。

      Note: 左右を同じだけ削るようにすればバランスが狂わない。

      g216119
    2. ブレードバランサーを使ってバランスを調べる(図 109)。

      Note: ブレードアセンブリが水平に停止すればバランスがとれているからそのまま使用してよい。

      Note: もし傾くようなら、重い方のセイル部を少し削って調整する(図 108)。

      g216116
    3. ブレードアセンブリのバランスがとれるまで調整する。

    ブレードの取り付け

    中央のブレードの取り付け

    1. ぼろきれや厚いパッドの入った手袋を使ってブレードの端部をしっかり握る。

    2. 先ほど取り外したブレードボルト、ブレードリテーナ、スプリングロックワッシャ、湾曲ワッシャを使ってブレードを取り付ける(図 110)。

      Important: ブレードの立っている側(セイル部)がカッティングデッキの天井を向くのが正しい取り付け方です。

      g216037
    3. ブレードボルトを 53 N·m(11 kg.m = 39 ft-lb) にトルク締めする。

    ウイングブレードアセンブリの取り付け

    Important: 右側ブレードアセンブリのブレードボルトは左ねじです。ブレードボルトは正しい方向に締め付けてください。間違うと破損します。

    1. ぼろきれや厚いパッドの入った手袋を使ってウイングブレードアセンブリをしっかり握る。

    2. 先ほど取り外したディスクボルト、スプリングロックワッシャ、ブレードリテーナ、湾曲ワッシャを使ってウイングブレードアセンブリを取り付ける(図 111)。

      Important: ブレードの立っている側(セイル部)がカッティングデッキの天井を向くのが正しい取り付け方です。

      g224559
    3. ディスクボルトを 53 N·m(5.4 kg.m = 39 ft-lb) にトルク締めする。

    4. ブレードボルトを 50 N·m(5.1 kg.m = 37 ft-lb) にトルク締めする。

    刈り込みデッキのギアボックスからの駆動シャフトの取り外し

    1. ベルトカバーについているユニバーサルジョイントのカバーの固定具を 1/4 回転させてカバーを開く(図 112)。

      g231879
    2. 刈り込みデッキのギアボックスから駆動シャフトの前端部を外す;スプリング負荷がかかっているピンを押しながら駆動シャフトを後方に引くと外れる(図 112)。

    刈り込みデッキのギアボックスへの駆動シャフトの取り付け

    1. 駆動シャフトのユニバーサルジョイントのスプラインと、ギアボックスのカップリングのスプラインとを合わせる; 図 112刈り込みデッキのギアボックスからの駆動シャフトの取り外し)を参照。

    2. スプリング付きピンを押し込んでから駆動シャフトを前方に押し込む;図 112刈り込みデッキのギアボックスからの駆動シャフトの取り外し)を参照。

    3. スプリング付きピンから手をはなし、駆動シャフトのユニバーサルジョイントがギアボックスに固定されていることを確認する;図 112刈り込みデッキのギアボックスからの駆動シャフトの取り外し)を参照。

    4. ユニバーサルジョイントのカバーを閉じて、1/4 回転固定具でベルトカバーに固定する;図 112刈り込みデッキのギアボックスからの駆動シャフトの取り外し)を参照。

    刈り込みデッキの取り外し

    1. 平らな場所に駐車する。

    2. PTOを解除し、駐車ブレーキを掛ける。

    3. 刈り込みデッキの両側にある後リンクピンを解除(引いて回す)し、デッキを降下させる(図 113)。

      g231878
    4. トラクションユニットの左右から油圧ホースを外す(図 114)。

      g231876
    5. 刈り込みデッキを降下させ、ホッパーを後方に倒す。

    6. エンジンを止め、キーを抜き取る。

    7. 運転席を前に倒す。

    8. シュートを取り外す;シュートの清掃を参照。

    9. 刈り込みデッキのギアボックスから駆動シャフトのユニバーサルジョイントを外す;刈り込みデッキのギアボックスからの駆動シャフトの取り外しを参照。

    10. デッキの左右で昇降アームを固定しているリンチピン(2本)とクレビスピン(2本)を取り外す(図 115)。

      g231877
    11. 刈り込みデッキをトラクションユニットから前方に引き出す。

    刈り込みデッキの取り付け

    1. 平らな場所に駐車する。

    2. ホッパーを後方に倒す。

    3. エンジンを止め、キーを抜き取る。

    4. シュートを取り外す;シュートの清掃を参照。

    5. トラクションユニットから刈り込みデッキを後方に引き出す。

    6. リンチピンとクレビスピンで、昇降アームを機体左右に固定する;図 115刈り込みデッキの取り外し)を参照

    7. 刈り込みデッキのギアボックスに駆動シャフトのユニバーサルジョイントを接続する;刈り込みデッキのギアボックスへの駆動シャフトの取り付けを参照。

    8. 集草シュートを取り付ける;シュートの清掃を参照。

    9. 運転席を元に戻す。

    10. エンジンを掛ける。

    11. ホッパー下降。

    12. 刈り込みデッキを上昇させて、キャスタホイールを床からわずかに浮かせる。

    13. 後リンクピンを回して刈り込みデッキの後昇降リンクを接続する;図 113刈り込みデッキの取り外し)を参照。

    14. 油圧ホースの接続を以下の要領で行う:

      1. 青色の識別マークがついている油圧ホースを、内側のクイックディスコネクトカップラ(青色の識別マークがついている)に接続する;図 114刈り込みデッキの取り外し)を参照。

      2. 赤色の識別マークがついている油圧ホースを、外側のクイックディスコネクトカップラ(赤色の識別マークがついている)に接続する;図 114刈り込みデッキの取り外し)を参照。

      3. 機体の反対側の油圧ホースについても、ステップ 1と2 の作業を行う。

    ベルトカバーの取り外し

    Note: ベルトカバーを取り外すには、まず刈り込みデッキのギアボックスから駆動シャフトのユニバーサルジョイントを外す必要があります;刈り込みデッキのギアボックスからの駆動シャフトの取り外しを参照。

    1. カバーの固定具(1/4 回転;3ヶ所)を左に回す(図 116)。

      g231881
    2. ボルトをゆるめる(図 116)。

    3. 刈り込みデッキからベルトカバーを取り外す。

    ベルトカバーを取り付ける

    1. ベルトカバーの 1/4 回転固定具を、刈り込みデッキについているクリップナットに合わせる; 図 116ベルトカバーの取り外し)を参照。

    2. 固定具を右に回して固定する。

    3. ベルトカバーのボルトを、刈り込みデッキについているクリップナットに取り付ける; 図 116ベルトカバーの取り外し)を参照。

    プーリカバーの取り外し

    1. ベルトカバーを取り外す;ベルトカバーの取り外しを参照。

    2. プーリカバーを刈り込みデッキに固定しているボルトとワッシャを外す(図 117)。

      g231912
    3. 機体からプーリカバーを外す。

    プーリカバーの取り付け

    1. プーリカバーを、一番右側のプーリに合わせる;図 117プーリカバーの取り外し)を参照。

    2. ステップ 2 (プーリカバーの取り外し) で外したリテーナを使用して、プーリカバーをデッキのクリップナットに固定する。

    刈り込みデッキのギアボックスのオイル交換

    整備間隔整備手順
    使用開始後最初の 50 時間
  • 刈り込みデッキのギアボックスのオイル交換を行う。
  • 300運転時間ごと
  • 刈り込みデッキのギアボックスのオイル交換を行う。
  • ギアボックスオイルのタイプ: PG2 と API 規格 GL4, GL5 または MT1

    オイルの粘度:LSX 75W90

    オイルの量: 112 ml

    ギアボックスオイルの交換準備

    1. 平らな場所に駐車し、PTOを解除し、刈り込みデッキを降下させる。

    2. 駐車ブレーキを掛け、エンジンを停止させ、キーを抜き取る。

    3. ベルトカバーを取り外す;ベルトカバーの取り外しを参照。

    ギアボックスの取り外し

    1. 刈り込みベルトのテンショナをゆるめて、ギアボックスのプーリから刈り込みベルトを外す;4(刈り込みベルトの取り外し)を参照。

    2. ギアボックスをギアボックスサポートに固定しているボルト(4本)を外す(図 118)。

      g233005

    ギアボックスオイルの交換

    1. ギアボックスのケースについているプラグを外す(図 119)。

      g233003
    2. ギアボックスの下にオイル回収容器を置き、古いオイルを容器に回収する(図 119)。

    3. プラグの穴が上向きになるようにギアボックスを回転させる(図 120)。

      g233004
    4. プラグの穴から所定のオイルを 112 ml 入れる(図 120)。

    5. ギアボックスのケースにプラグを取り付ける(図 120)。

    ギアボックスの取り付け

    1. ギアボックスの穴とギアボックスサポートの穴とを合わせる; 図 118ギアボックスの取り外し)を参照。

    2. ステップ 2(ギアボックスの取り外し) で外したボルト 4 本を使って、ギアボックスをサポートに固定する。

    3. 刈り込みベルトを取り付けてテンションを掛ける;1 と 2 ( 刈り込みベルトの取り付け)を参照。

    4. ベルトカバーを取り付ける;ベルトカバーを取り付けるを参照。

    5. 刈り込みデッキのギアボックスに駆動シャフトを接続する;刈り込みデッキのギアボックスへの駆動シャフトの取り付けを参照。

    デッキの水平調整

    水平調整の準備

    1. 凹凸のない水平な場所に駐車する。

    2. 刈り込みデッキを降下させ、昇降レバーをフロート位置にセットする。

    3. 刈り込みブレードやウイングブレードディスクに曲がりや破損がないか点検する;ブレードの点検を参照。

      Note: デッキの調整は、ブレードやディスクを交換してから行ってください。

    刈り込みデッキの左右の水平調整

    1. 刈高を 75 mm に設定する;図 121を参照。

      g231943
    2. エンジンを止め、キーを抜き取る。

    3. 片方のウイングブレードを一番外側の位置に出す(図 122)。

      g232023g231917
    4. ゲージブロックを使って、各ブレートの一番外側のエッジから床面までの高さを測る(図 122)。

      測定結果をここに記録:
    5. 機体の反対側のウイングブレードを一番外側の位置に出す(図 122)。

    6. ゲージブロックを使って、各ブレートの一番外側のエッジから床面までの高さを測る(図 122)。

      測定結果をここに記録:
    7. 測定値の差が 3.2 mm よりも大きい場合には、以下の調整を行う:

      1. 水平調整リンクを固定しているナット(2 個)をゆるめる(図 123)。

        g231919
      2. ソケットヘッドボルトを固定しているジャムナットをゆるめる(図 123)。

      3. 以下の要領で、機体右側のウイングブレードの高さを調整する:

        • デッキ右側を下げたい場合はソケットヘッドボルトを右に回す。

        • デッキ右側を上げたい場合はソケットヘッドボルトを左に回す。

    8. 刃の一番外側のエッジから平らな床面までの距離を測る(図 122)。

    9. ステップ 7から8を繰り返して、測定の差が 3.2 mm 以内になるように調整する。

    10. 調整ができたら、水平調整リンクのナット(2 個)とソケットヘッドボルトのジャムナットを締め付ける(図 123)。

    刈り込みデッキの前後の水平調整

    1. 刈高を 75 mm に設定する;図 124を参照。

      g231943
    2. エンジンを止め、キーを抜き取る。

    3. 片方のウイングブレードを一番前側の位置に出す(図 125)。

      g232024g231946
    4. ゲージブロックを使って、ブレートの一番前側のエッジから床面までの高さを測る(図 126)。

      左側ブレードの測定結果をここに記録:
      右側ブレードの測定結果をここに記録:
      g231944
    5. ゲージブロックを使って、ブレートの一番後側のエッジから床面までの高さを測る(図 127)。

      左側ブレードの測定結果をここに記録:
      右側ブレードの測定結果をここに記録:
      g231947
    6. 測定値の差が 4.8 mm 未満または 8 mm よりも大きい場合には、以下の調整を行う:

      1. ベルトカバーを取り外す;ベルトカバーの取り外しを参照。

      2. デッキの左右で、デッキ傾斜アジャスタ(図 128と図 129)のジャムナットをゆるめる。

        g231949
        g231950
      3. ブレードの後端の高さの方が前端の高さよりも 4.8-11 mm 高くなるまで、デッキ傾斜アジャスタを回して調整する。

      4. マシンの反対側のブレードにも、ステップ3の作業を行う。

        Important: 左右のブレードの後端の高さの差が 3.2 mm 以内になっていることを確認してください。

    7. デッキ傾斜アジャスタのジャムナット(図 123)を締めつける。

    8. デッキの左右の水平を点検する;刈り込みデッキの左右の水平調整を参照。

    9. ベルトカバーを取り付ける;ベルトカバーを取り付けるを参照。

    刈高ポインタの調整方法

    1. 刈り込みブレードを前後方向に向けたときの前端の高さが 75 mm になるように調整した時の刈高インジケータの指示位置を調べる。

    2. 運転席に座って刈高インジケータの示す位置を調べる(図 130)。

      g231943
    3. ポインタが 75 mm を指していない合には、以下の調整を行う:

      1. 刈高リンクを固定しているジャムナット(2個)をゆるめる(図 131)。

        g231994
      2. 運転席から見たときにポインタが 75 mm を指すように、リンクを回して調整する(図 130と図 131)。

      3. ジャムナット(2個)を締める(図 131)。

    刈り込みデッキのベルトの張りの点検

    整備間隔整備手順
    使用開始後最初の 50 時間
  • 刈り込みデッキのベルトの張りを点検する。
  • 50運転時間ごと
  • 刈り込みデッキのベルトの張りを点検する。
    1. 平らな場所に駐車する。

    2. PTOを解除し、デッキを下げ、駐車ブレーキを掛ける。

    3. エンジンを止め、キーを抜き取る。

    4. ジャムナットの締めつけを調整して、テンションインジケータの矢印をワッシャの外側表面に合わせる(図 132)。

      g216382

    刈り込みデッキのベルトの交換

    刈り込みベルトの取り外し

    1. 平らな場所に駐車し、PTOを解除し、刈り込みデッキを降下させる。

    2. 駐車ブレーキを掛け、エンジンを停止させ、キーを抜き取る。

    3. ベルトカバーとプーリカバーを取り外す;ベルトカバーの取り外しプーリカバーの取り外しを参照。

    4. ベルトテンショナのプーリからベルトを外せる程度まで、ベルトテンショナのジャムナットをゆるめる(図 133)。

      g231993
    5. 刈り込みデッキのプーリからカバーを外す。

    刈り込みベルトの取り付け

    1. 134に示すように、新しいベルトをプーリに取り付ける。

      g231992
    2. ジャムナットの締めつける:テンションインジケータの矢印がワッシャの外側表面と同じになるまで締め付ける(図 133)。

    3. プーリカバーを取り付ける;プーリカバーの取り付けを参照。

    4. ベルトカバーを取り付ける;ベルトカバーを取り付けるを参照。

    スキッドの入れ替え

    スキッドが磨耗してしまった場合には、左右を入れ替えて取り付けて利用することができます。

    1. 平らな場所に駐車する。

    2. PTOを解除し、駐車ブレーキを掛ける。

    3. 刈り込みデッキを整備姿勢にする;刈り込みデッキを整備姿勢にする。を参照。

    4. エンジンを止め、キーを抜き取る。

    5. 刈り込みデッキの側面からスキッドを外す(図 135)。

      g232026
    6. 左右のスキッドを入れ替えて取り付ける;ねじは外したものを再利用する(図 135)。

      Important: スキッドは、必ず一番上の 2 組の穴を使って取り付けてください。

    ホッパーの保守整備

    ホッパーとシュートシールの整列

    1. ホッパーの昇降サポートをピボットフィッティングに固定しているボルト(4 本)をゆるめる(図 136)。

      g232010g232011
    2. ホッパーの前後位置を調整してホッパーの入り口をシュートシールに合わせる(図 137)。

      g232009
    3. ボルト(4本)を締め付ける(図 136)。

    洗浄

    Note: 不適切な洗車方法はベアリングに悪影響を与えます。機械各部が高温のときに水をかけないこと、また、高圧の水や大量の水をベアリングに直接当てないことが非常に重要です。

    刈り込みデッキのベルトカバーの内側の清掃

    整備間隔整備手順
    使用するごとまたは毎日
  • 刈り込みデッキのベルトカバーの内側を清掃する。
    1. ブレード(PTO)スイッチを解除し、駐車ブレーキを掛ける。

    2. エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が完全に停止したのを確認してから運転位置を離れる。

    3. ベルトカバーと刈り込みデッキ上部との間にエアノズルを入れる。刈り込みデッキのベルトカバーの裏側にたまっているごみをを圧縮空気を使って清掃する

    刈り込みデッキの裏側の清掃

    整備間隔整備手順
    使用するごとまたは毎日
  • 刈り込みデッキを洗浄する。
    1. ブレード(PTO)スイッチを解除し、駐車ブレーキを掛ける。

    2. エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が完全に停止したのを確認してから運転位置を離れる。

    3. 刈り込みデッキの整備の準備を行う;刈り込みデッキを整備姿勢にする。を参照。

    4. こびりついている刈りかすやごみを十分に除去する。

    ホッパースクリーンの清掃

    整備間隔整備手順
    使用するごとまたは毎日
  • ホッパースクリーンを清掃する。
    1. ホッパーのドアを開く。

    2. ホパースクリーンの下部解放レバーを下に引く(図 138)。

      g217355
    3. ホッパースクリーンを外して清掃する(図 139)。

      g215931
    4. ホッパースクリーンを元通りに取り付ける。

    ホッパーのドアの後スロットの清掃

    整備間隔整備手順
    使用するごとまたは毎日
  • ホッパーのドアの後スロットを清掃する。
    1. ブレード(PTO)スイッチを解除し、駐車ブレーキを掛ける。

    2. ホッパー(図 140)を一番高い位置に設定する;ホッパーを上昇させるを参照。

      g232364
    3. ホッパー内部にあるごみをダンプし(図 140)、後部ドアがぶら下がった状態のままにする;ホッパーからダンプするを参照。

      Note: ダンプ動作をするとホッパーのドアは自動で開閉します。

    4. エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が完全に停止したのを確認してから運転位置を離れる。

    5. 上昇させたホッパーに安全ロックを掛ける;図 41ホッパーを上昇位置に固定するには)を参照。

    6. 圧縮空気を使って、ホッパーのドアの内側の金属製の板の下部にあるスロット部分を清掃する(図 141)。

      g232008
    7. 安全ロックを格納位置にセットする;図 41ホッパーを上昇位置に固定するには)を参照。

    8. ホッパーを水平位置にする。

    9. ホッパーを降ろす;ホッパーを下降させるを参照。

    廃材の処分

    エンジンオイル、バッテリー、油圧オイル、冷却液は環境汚染物質です。これらの物質は、それぞれの地区の法律などに従って適切に処分してください。

    保管

    格納保管時の安全確保

    • エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部の動作が完全に停止したのを確認してから運転位置を離れる。調整、整備、洗浄、格納などは、機体が十分に冷えてから行う。

    • ガス湯沸かし器のパイロット火やストーブなど裸火や火花を発するものがある近くでは、機械や燃料容器を保管・格納しないでください。

    バッテリーの保管

    • バッテリーとケーブルに以下の作業を行う:

      1. バッテリー端子からケーブルを外す;バッテリーの取り外しを参照。

      2. バッテリー本体、端子、ケーブル端部を重曹水とブラシで洗浄する。

      3. 腐食防止のために両方の端子部にワセリン(Grafo 112X: P/N 505-47)を薄く塗る。

      4. 本機を30日間以上にわたって格納保管する場合には、バッテリーを機体から外して充電する。

        Note: 電極板の劣化を防止するため、60日ごとに24時間かけてゆっくりと充電してください。

    • 充電終了後は、機体に取り付けて保存する。

    • 機体に取り付けて保存する場合は、ケーブルを外しておく。

    • 温度が高いとバッテリーは早く放電しますので、涼しい場所を選んで保管する。

    • バッテリーを凍結させないために、満充電しておくこと。完全充電したバッテリー液の比重は 1.265-1.299 になる。

    マシンの準備を行う

    Important: 塩分を含んだ水や処理水は機体の洗浄に使用しないでください。

    1. 刈り込みデッキやエンジンを含めた機体全体をていねいに洗浄する。特に以下の部分を重点的に洗浄する:

      • ラジエターとラジエタースクリーン

      • デッキの裏側

      • デッキのベルトカバーの裏側

      • PTO シャフトアセンブリ

      • グリス注入部やピボット部

      • ステアリングコラムの後部アクセスパネルを外してコラムの内部を清掃する。

      • 運転席(シートプレートの下とトランスミッションの上面)

    2. タイヤ空気圧を点検修正する;タイヤ空気圧を点検するを参照。

    3. 刈り込みブレードを取り外し、研磨とバランス調整を行う;刈り込みデッキのオペレーターズマニュアル を参照。

    4. ボルトナット類にゆるみながいか点検し、必要な締め付けを行う。

    5. グリス注入部、ピボット部、トランスミッションのバイパスバルブのピンをグリスアップする。余分のグリスやオイルはふき取る。

    6. 塗装のはがれている部分や錆の浮いている部分に軽く磨きをかけ、タッチアップする。金属部の変形を修理する。

    エンジンの整備

    1. エンジンオイルとフィルタの交換を行う;エンジンオイルとフィルタの交換を参照。

    2. エンジンを始動し、約2分間のアイドル運転を行う。

    3. エンジンを停止する。

    4. 燃料タンク、燃料ライン、ポンプ、セパレータから燃料を抜き取る。

    5. 燃料タンクの内部をきれいな燃料で洗浄し、ラインを元通りに接続する。

    6. エアクリーナアセンブリを十分にきれいに清掃・整備する;エアクリーナのフィルタの整備を参照。

    7. エアクリーナの吸気口とエンジンの排気口を防水性のマスキングテープでふさぐ。

    8. 燃料系統の接続状態を点検し必要な締め付けを行う。

    9. 冷却回路に必要な不凍液の量を確認し、保管場所の最低気温を考慮して不凍液の濃度を調整・補給する。

    10. オイルタンクと燃料タンクのフタが締まっているのを確認する。

    故障探究

    ProblemPossible CauseCorrective Action
    キースイッチが ON なのにダッシュパネルのランプが点灯しない。
    1. バッテリーからの通電がない。
    2. バッテリー液の量が不足。
    3. バッテリーが充電されていない。
    4. ヒューズが飛んでいる。
    1. 配線の接続を点検する。
    2. バッテリー液の量を点検する。
    3. バッテリーを充電する。
    4. ヒューズを交換する。
    キースイッチが ON でダッシュパネルのランプが点灯するが、スタータが回らない。
    1. バッテリーからの通電が不足している。
    2. 走行ペダルがニュートラル位置にない。
    3. 運転席に着席していない。
    4. PTOが入。
    1. バッテリーを充電する。
    2. 走行ペダルをニュートラルにする。
    3. 運転席に座る。
    4. PTOを切る。
    エンジンが始動したりしなかったり、あるいは咳き込むような感じ。
    1. エアフィルタが詰まっている。
    2. 燃料に異物が混入している。
    1. エアフィルタを清掃または交換する。
    2. 燃料フィルタを点検・交換する。
    スタータは回るがエンジンが始動しない。
    1. 燃料が供給されていない。
    2. 燃料が供給されていない。
    3. 燃料が供給されていない。
    4. 気温が低く、グロープラグの温度が低い。
    5. 気温が低く、グロープラグの温度が低い。
    1. 燃料残量を確認する。
    2. 燃料フィルタを点検・交換する。
    3. 燃料タンクキャップの通気孔が詰まっていないことを確認する。
    4. グロープラグランプが OFFになるまで待つ。
    5. エンジンを一旦切り、キーを On/Preheat 位置に回してグロープラグをもう一度使う。
    PTO が入っているのにエンジンが停止する。
    1. PTOの故障。
    2. 運転席から離れた。
    3. PTOの故障。
    4. 駐車ブレーキが掛かっていて、走行ペダルが踏まれている。
    1. PTO スイッチを点検する。
    2. 運転席に座る。
    3. ホッパーを閉じて降下させる。
    4. 駐車ブレーキを解除する。
    きれいに刈れない。集草が不十分。
    1. 刈り込みデッキが地面に対して平行でない。
    2. 刈り込みデッキが地面に対して平行でない。
    3. ブレードの性能が悪い。
    4. ブレードの性能が悪い。
    5. ブレードの性能が悪い。
    6. 背の高い草を高速で刈ろうとしている。
    7. シュートが詰まっている。
    8. シュートが詰まっている。
    9. シュートが詰まっている。
    1. タイヤ空気圧が適切であることを確認する。
    2. デッキを調整して地面に対して平行にする。
    3. 取り付けが適切であることを確認する。
    4. 研磨するか交換する。
    5. PTO ベルトの張りを調整する。
    6. ゆっくり刈る
    7. シュートを清掃する。
    8. エンジンが 3000rpm で回転していることを確認する。
    9. 集草スクリーンをを清掃する。
    作業中の振動が大きい。
    1. ブレードのバランスが悪い。
    2. ボルトの取り付けがゆるい。
    1. バランス調整を行う。破損している場合は交換する。
    2. ブレードボルト、エンジンボルト、フレームのねじがゆるんでいたら締め付ける。
    エンジンオイル警告灯が点灯する。
    1. エンジンオイルの圧力が不足している。
    2. エンジンオイルの圧力が不足している。
    1. エンジンオイルの量を点検し、足りなければ注ぎ足す。
    2. エンジンオイルとフィルタを交換する。
    PTO スイッチを入れても刈り込みデッキが作動しない。
    1. 着席していない。
    2. ホッパーが完全に下りていない。
    1. 運転席に座る。
    2. ホッパーを完全に下降させる。