はじめに

この説明書を読んで製品の運転方法や整備方法を十分に理解し、他人に迷惑の掛からない、適切で安全な方法でご使用ください。この製品を適切かつ安全に使用するのはお客様の責任です。

製品の安全や取り扱い講習、アクセサリなどに関する情報、代理店についての情報の入手、お買い上げ製品の登録などをネットで行っていただくことができます:www.Toro.com

整備について、また純正部品についてなど、分からないことはお気軽に弊社代理店またはカスタマーサービスにおたずねください。お問い合わせの際には、必ず製品のモデル番号とシリアル番号をお知らせください。図 1と図 2と図 3 にモデル番号とシリアル番号を刻印した銘板の取り付け位置を示します。いまのうちに番号をメモしておきましょう。

g037896
g003368
g309299

この説明書では、危険についての注意を促すための警告記号(図 4)を使用しております。これらは死亡事故を含む重大な人身事故を防止するための注意ですから、必ずお守りください。

g000502

この他に2つの言葉で注意を促しています。重要 は製品の構造などについての注意点を、はその他の注意点を表しています。

警告

カリフォルニア州

第65号決議による警告

米国カリフォルニア州では、この製品を使用した場合、ガンや先天性異常などを誘発する物質に触れる可能性があるとされております。

安全について

  • 各部の操作方法や本機の正しい使用方法、警告表示などに十分慣れ、安全に運転できるようになりましょう。

  • 集草袋などのアタッチメントを使用する際には、特別の注意が必要です。アタッチメントによってマシンの運転特性や安定性が変わる場合がありますからご注意ください。

  • 斜面での安定性を確保するために、メーカーの指示にしたがってウェイトやカウンタウェイトを必ず正しく搭載してください。

  • 急斜面ではバガーを使用しないこと。集草装置が重くなるとマシンを制御できなくなったり転倒したりする危険があります。

  • 斜面では必ず減速し安全に十分注意して運転してください。また斜面では、必ず決められた走行方向や作業方向を守ってください。ターフの状態は、マシンの安定性に大きな影響を与えます。段差の近くでの運転には特に注意してください。

  • 斜面では動作も運転操作もゆっくりと行うことが原則です。急旋回したり不意に速度や方向を変えたりしないでください。

  • 集草装置をとりつけることによって視界が制限される場合があります。バックするときには十二分の注意が必要です。

  • トレーラやトラックに芝刈り機を積み降ろすときには安全に十分注意してください。

  • 絶対に、デフレクタを上げたまま、取り外したまま、あるいは改造したりして刈り込みをしないでください(集草装置を使用するときは別)。

  • 可動部に手足を近づけないよう注意してください。エンジンを駆動させたままで調整を行うのは避けてください。

  • どんな場合であれ(バッグを空にする時や詰まりを除去する時も含みます)、運転位置を離れる時には、平らな場所に停車し、駆動装置を解除し、エンジンを停止させてください。

  • 集草装置を外して刈り込みを行う場合には、必ず、以前に取り外したデフレクタやガードなどを元通りに取り付けてから運転してください。集草装置もデフレクタも取り付けない状態の運転は絶対にしないでください。

  • 集草装置の中に、長期間にわたって刈かすを放置しないでください。

  • 集草装置の各部が消耗や劣化してくると、内部の可動部が露出したり、内部に吸い込まれたものが飛び出してくる危険があります。各部を頻繁に点検し、必要に応じてメーカーが推奨する交換部品と交換するようにしてください。

牽引時の安全事項

  • 牽引される側の機械は、ヒッチポイントでのみ連結してください。

  • アタッチメントを取り付けて運転したり牽引したりする場合には、アタッチメントのメーカーが決めたウェイトの搭載や重量制限を守ってください。

  • 牽引される側の機械には絶対に子供などを乗せないでください。

  • 斜面などでは、牽引される側の機械の重量によって運転制御ができなくなる危険があります。牽引重量を減らし、走行速度を落としてください。

  • 停止までに必要な距離は、牽引物の重さに比例して長くなります。牽引は低速で行い、停止距離を十分にとってください。

  • 旋回する時は、アタッチメントが機体に当たらないように大きく旋回してください。

  • 牽引車両よりも重いものを牽引しないでください。

安全ラベルと指示ラベル

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危険な部分の近くには、見やすい位置に安全ラベルや指示ラベルを貼付しています。破損したりはがれたりした場合は新しいラベルを貼付してください。

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組み立て

マシンの準備を行う

  1. 平らな場所に駐車する。

  2. 走行コントロールレバーをニュートラル固定位置以外の位置に動かす。

  3. 駐車ブレーキを掛ける。

  4. エンジンを止め、キーを抜き取る。

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ROPS ピンを取りつける

この作業に必要なパーツ

ROPS ピンアセンブリ2
ボルト(#10 x ¾")2
ワッシャ(#10)2
  1. #18(0.170")のドリルで、ROPSにランヤード用の穴を開ける(図 6)。

  2. タップねじ(#10 x ¾")とワッシャで、ROPS ピンをROPSアセンブリの左右に固定する(図 6)。

  3. ROPS の穴に ROPS ピンを入れる(図 6)。

    g038295

ウェイトキットを取り付ける

この作業に必要なパーツ

重量2
チャネルプレート2
プレート2
タブ付きプレート2
ボルト(⅜ x 2½")4
ナット(⅜")4
平ウェイト2
  1. ウェイトにプレートを取り付ける;ボルト(⅜ x 2½")とナット(⅜")を使用する(図 7)。

    g185955
  2. 122 cm の刈り込みデッキを搭載しているマシンでは、ナット(⅜")を使ってウェイトアセンブリに平ウェイトを追加する(図 8)。

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  3. キャスタウェイトを各キャスタアームに固定する;ノブ、ワッシャ、キャリッジボルト(⅜ x 3½")を使用する(図 9)。

    g037891

バガーサポートを取りつける (装着車の場合)

この作業に必要なパーツ

左側バガーサポート1
右側バガーサポート1
ボルト(5/16 x 3¼")4
フランジナット(5/16")4
ワッシャ 4
  1. アッパートリムを機体に固定しているボルトとロックナットを外す(図 10)。

    g037892
  2. 後ガードをフレームに固定しているボルトとナットを外して捨てる(図 11)。

    g037893
  3. 左駆動アセンブリをフレームに固定しているフランジナット(2個)を外して脇に置く(図 11)。

    Note: ボルトは外さないこと。

  4. 駆動アセンブリのボルトに、サポートの穴を合わせて入れ、取り置いていたナットで仮止めする(図 12)。

    g037894
  5. サポートをフレームに取り付ける;ボルト(5/16 x 3¼")2本とナットを使用する(図 12)。

    Note: サポート取り付けタブはフレームの内側です;デカルを隠さないようにします。

  6. 先ほど取り付けた各取り付け具を締め付ける

  7. 上記の手順で、右サポートフレームの取り付を行う。

トランスミッションサポートを取りつける

この作業に必要なパーツ

トランスミッションサポート1
  1. 左右のトランスミッションについているサポートボルトからフランジナット(2個)を外して脇に置く(図 13)。

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  2. サポートボルトにブラケットを取り付ける;前のステップで外したフランジナット 2 個を使う(図 13)。

クロスブレースを取り付ける

この作業に必要なパーツ

クロスブレース1
六角ヘッドボルト(⅝ x 7/16")4
フランジナット(5/16")4
  1. クロスブレースを左右のバガーサポートに固定する;六角ヘッドボルト(5/16 x ⅞")2本とフランジナットを使う(図 14)。

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  2. 六角ヘッドボルト(5/16 x ⅞")2本とフランジナットを使って、クロスブレースを後ガードに固定する(図 15)。

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ピボットアセンブリを取り付ける

この作業に必要なパーツ

ピボットアセンブリ1
ヘアピンコッター1
  1. ピボットアセンブリの四角い方の端部を、左側バガーサポートの穴と、右側バガーサポートのポストに通す(図 16)。

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  2. 取り付けポストにヘアピンコッターを通して、ピボットアセンブリをバガーサポートに固定する(図 16)。

押さえ棒を取り付ける

この作業に必要なパーツ

押さえ棒1
ヘアピンコッター1
  1. ピボットアセンブリに押さえ棒を取り付ける(図 17)。

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  2. ヘアピンコッターで押さえ棒をピボットアセンブリに固定する(図 17)。

フードを取り付ける

この作業に必要なパーツ

フード1
芝草スクリーン1
ヘアピンコッター2

ヘアピンコッターピン(2本)で、芝草スクリーンをフードに固定する(図 18)。

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フードを取り付ける

この作業に必要なパーツ

フードアセンブリ1
  1. エアフィルタのフックを外してフィルタを前方に回し、バガーフードの取り付けようのすきまを作る(図 19)。

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  2. ピボットブラケットのキー穴を、ピボットピンのキーに合わせて取り付ける(図 20)。

    g037979
  3. フードを降ろし、ピボットピンを掛ける。

  4. エアフィルタを元の位置に戻してフックで固定する(図 19)。

バッグを取り付ける

この作業に必要なパーツ

バッグ2

ピボットアセンブリにバッグを取り付ける(図 21)。

g037980

ヒッチカバーを取り付ける

この作業に必要なパーツ

ヒッチカバー1
  1. ヒッチカバーのニップルに潤滑剤を注入する。

  2. ヒッチの上からヒッチカバーを取り付ける(図 22)。

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既存のベルトカバー、ブラケット、排出シュートを取り外す

Note: ベルトを取り外す前に、周囲をきれいにしてしてください。

  1. 刈り込みデッキを、一番低い刈高に降下させる。

  2. 右側のベルトカバーを取り外す(図 23)。

    g038092
  3. 刈り込みデッキから、右ベルトカバーブラケット、ワッシャ(60" のデッキのみ)2枚、フランジナット 2 個を取り外す(図 24)。

    Note: ROPSを外したときの金具類は、再取り付けに便利なように、すべて保管してください。

    g038093
  4. デフレクタをピボットブラケットに固定しているロックナット、ボルト、スプリング、スペーサを外す(図 25)。

    g015594
  5. デフレクタを取り外す (図 25).

ブロアプーリアセンブリとベルトカバーブラケットを取り付ける

この作業に必要なパーツ

ブロアプーリアセンブリ1
ベルトカバーブラケット1
スピードナット1
キャリッジボルト(¼ x ¾")2
ロックナット(¼")2
ロックナット(⅜")3
ブロアプーリ1
ロックナット(¾")1
ワッシャ1
プーリマウント1
  1. 刈り込みデッキについているスプリング付きのアイドラプーリのスプリングの張力を解除する;図 26または図 28を参照。

    Note: モデル 78483, 78484, 78485, 78401, 78402, 78403 のブロアでは、スプリング取り外し工具(Toro P/N 92-5771)を使ってスプリングをデッキ上の固定部から外します(図 27)。

    Note: モデル 78486, 78487, 78488, 78404, 78405, 78406 のブロアでは、アイドラアームに四角いラチェットを差し込んで、スプリングのテンションをゆるめます(図 28)。

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    g036865
  2. 右側デッキのプーリからベルトを取り外す。

  3. スパナ(1-1/2")でスピンドルシャフトを押えながら、ロックナット(¾")とワッシャをスピンドルシャフトから外す(図 29)。

    Note: モデル 78486, 78487, 78488, 78404, 78405, 78406 のブロアでは、ロックナット(¾")とワッシャは使用しない。

    g038095
  4. スパナ(1½")でスピンドルシャフトを押えながら、右側スピンドルシャフトにダブルプーリを取り付ける。

    • モデル 78483, 78484, 78485, 78401, 78402, 78403 のブロアでは、以下の作業を行う:

      1. ロックナット(¾")とワッシャで、新しいダブルプーリを右側スピンドルシャフトに固定する(図 30)。

      2. ロックナット(¾")を 176-217 N·m (13.8-15.2 kg.m = 130-160 ft-lb)にトルク締めする。

      g038253
    • モデル 78486, 78487, 78488, 78404, 78405, 78406 のブロアでは、以下の作業を行う:

      1. プーリマウントのスタッドを、デッキプーリの穴に通す(図 31)。

      2. 先ほど外したロックナット(¾")とワッシャで、デッキプーリをスピンドルシャフトに固定する(図 31)。

      3. ロックナット(¾")を 176-217 N·m (13.8-15.2 kg.m = 130-160 ft-lb)にトルク締めする。

      4. ねじ山付きのスタッドにブロアのプーリを取り付け、ロックナットで仮止めする(図 31 )。

      5. ブロアのプーリを右へ止まるまで回す。

      6. ロックナット(3個)を 18 N∙m (1.8 kg.m = 13 ft-lb)にトルク締めする。

      g188637
  5. 各ブレードボルトを 115-149 N·m(11.8-15.2 kg.m = 85-110 ft-lb)にトルク締めする。

  6. ダブルプーリの下側のプーリに刈り込みベルトを掛け回す(図 32)。

    g038097
  7. デッキにベルトカバーブラケットを取り付ける;キャリッジボルト(¼ x ¾")2本とロックナット(¼")2個を使用して図 33のように取り付ける。

  8. ベルトカバーブラケットに、スピードナットを取り付ける(図 33)。

    g038112
  9. スプリング付きのアイドラプーリに刈り込みベルトを取り付ける(図 26または図 28)。

  10. スプリング取り外し工具(Toro P/N 92-5771)を使って、スプリング付きアイドラアセンブリにスプリングを取り付ける。

バッフルを取り付ける

この作業に必要なパーツ

バッフル1
キャリッジボルト(5/16 x ⅞")1
フランジナット(5/16")1
キャリッジボルト(⅜ x ⅞")2
フランジナット(⅜")2
  1. デッキから既存のフランジナット(⅜")2個とキャリッジボルト(3/8 x 7/8)2本を外す(図 34)。

    g038113
  2. 35のように、バッフルを取り付ける;ボルト(5/16 x 7/8")、フランジナット(5/16")、キャリッジボルト(⅜ x ⅞")2本、フランジナット(⅜")2個を使用する。

    g038289

ブロアアセンブリを取り付ける

この作業に必要なパーツ

ブロアアセンブリ1
ブロアベルト1
ピボットピン1
ロールピン(3/16 x ⅞")1

モデル 78483-78488 のブロア

ピボットピンがブロアアセンブリの所定位置に固定されていることを確認する(図 36)。

  • 48" と 52" のデッキでは、ピボットピンを前側の穴に取り付ける(図 36)。

  • 60" のデッキでは、ピボットピンを後側の穴に取り付ける(図 36)。

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  1. ブロアのピボットピンを、刈り込みデッキのピボットピン穴に合わせる(図 37)。

    g038256
  2. ブロアプーリにブロアベルトを取り付ける(図 38)。

    g188822
  3. ブロアを降ろしてピボットピンを穴に通す(図 37)。

    Note: ウロアベルトがプーリからずれていないことを確認してください。

  4. ラッチピンをロック位置から開放位置にする(図 39)。

    g018370
  5. ブロアアセンブリを閉じて、ラッチピンをシュートブラケットの穴に合わせる(図 39)。

  6. ラッチピンをロック位置にセットする。

    Note: ラッチピンがシュートブラケットの穴に完全に嵌るようにきちんとセットしてください。

    Note: ブロアアセンブリがラッチによって刈り込みデッキに確実に固定されているが、手でラッチを外すことは可能であることを確認してください。

モデル 78401-78486 のブロア

ピボットピンがブロアアセンブリの所定位置に固定されていることを確認する(図 40)。

  • 48" と 52" のデッキでは、ピボットピンを前側の穴に取り付ける(図 40)。

  • 60" のデッキでは、ピボットピンを後側の穴に取り付ける(図 40)。

g309297
  1. ブロアのピボットピンを、刈り込みデッキのピボットピン穴に合わせる(図 41)。

    g309295
  2. ブロア内部のプーリに、ベルトを掛ける(図 42)。

    g309298
  3. ブロアを降ろしてピボットピンを穴に通す(図 41)。

    Note: ベルトがプーリからずれていないことを確認してください。

  4. ラッチピンをロック位置から開放位置にする(図 43)。

    g309296
  5. ブロアアセンブリを閉じて、ラッチピンをシュートブラケットの穴に合わせる(図 43)。

  6. ラッチピンをロック位置にセットする。

    Note: ラッチピンがシュートブラケットの穴に完全に嵌るようにきちんとセットしてください。

    Note: ブロアアセンブリがラッチによって刈り込みデッキに確実に固定されているが、手でラッチを外すことは可能であることを確認してください。

ブロアベルト、スプリング、ブロアベルトカバーを取り付ける

この作業に必要なパーツ

ブロアベルトカバー1
カバーのノブ1

モデル 78483-78488 のブロア

  1. 駆動プーリにブロアベルトを取り付ける(図 44)。

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  2. アイドラプーリの下にベルトを仮置きする(図 45)。

    g018371
  3. アイドラピボットブラケットを、固定スプリングポスト側に倒して、スプリングのフックをアイドラスプリングポストに取り付ける(図 45)。

    Note: スプリングのフックがポストに正しく入っていることを確認してください。

  4. スプリング付きアイドラプーリをスプリングポストから引き離し、ベルトを刈り込みデッキのプーリに回しかける(図 45)。

    Note: ブロアプーリにベルトを正しく回しかけてあることを確認してください。

  5. ブロアベルトにベルトカバーを取り付け、ベルトノブで固定する(図 46)。

    g038117

モデル 78401-78486 のブロア

  1. スプリング付きアイドラプーリをゆるめ、ベルトを駆動プーリに取り付ける(図 47)。

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  2. ブロアベルトにベルトカバーを取り付け、ノブで固定する(図 48)。

    g309587

排出チューブを取り付ける

この作業に必要なパーツ

上チューブ1
下側チューブ1
ボルト(#10 x ¾")3
ロックナット(#10)3
ワッシャ(7/32")3
  1. PTOを解除し、駐車ブレーキを掛ける。

  2. エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が完全に停止したのを確認してから運転位置を離れる。

  3. 刈り込みデッキを、一番低い刈高に設定する。

  4. フードの下からチューブが見えるようにするためにバッグを取り外す。

  5. 以下の要領で、上側チューブを短くする:

    1. 上側チューブについている 3 つの穴を探し出す。チューブの端から上に 152 mm を測って、3 つのエリアすべてにマーキングする(図 49)。

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    2. 穴(4.8 mm)を 3 つ、図 49のように開ける。

    3. 3 箇所で測定する:チューブの端から 76-89 mm にマーキングし、マスキングテープでチューブに目印を付ける(図 49)。

    4. チューブを注意深く切断する。切り落とした端は廃棄する。

  6. 上側チューブをバガー開口部に取り付けて、ホッパーシールが出るところまで引き出す(図 50)。

    g038294
  7. 上チューブについているくぼみ(ディンプル)が、ホッパーシールをホッパーに固定しているねじのちょうど中間にくるようにする(図 51)。

    Note: ホッパーシールがバガーのフードから外側に出ていることが必要です。

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  8. 上側チューブに下側チューブを接続する(図 52)。

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  9. 下側チューブをブロアハウジングに差し込んでラッチで固定する(図 53)。

    Note: ブロアハウジングの上下にラッチがあります。

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  10. 刈り込みデッキを、一番低い刈高に設定する。

  11. 51からのディンプル(くぼみ)の位置が正しいことを確認する。

  12. 上チューブにある3つの穴(くぼみ)を型紙にして、上下のチューブが接続する部分に直径 5.6 mm のの穴を 3 つ開ける(図 54)。

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  13. ブロアハウジングから下側チューブを外す。

  14. 上下のチューブを相互に接続する; ボルト(#10 x ¾")3本、平ワッシャ、ロックナットを使用して図 55のように取り付ける。

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  15. 下側チューブをブロアハウジングに取り付け、ラッチで固定する。

駐車ブレーキの調整

駐車ブレーキが適切に調整されていることを確認する。調整手順についてはオペレーターズマニュアルを参照のこと。

タイヤ空気圧を点検する

ウェイト搭載分を補填するためにタイヤ空気圧を大きくする必要があります。

Note: ただし、セミニューマチックタイヤでは、関係ありません。

前キャスタタイヤおよび後タイヤの空気圧を点検し、適正値に調整する(図 56)。

後タイヤの空気圧:1.38bar (1.4 kg/cm2 = 20psi)

前キャスタホイールの空気圧:1.72bar (1.75 kg/cm2 = 25psi)。

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運転操作

Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。

警告

人身事故や電気系統の破損を防止するために以下の注意を厳守すること:

  • このアタッチメントを使用する前に、必ず刈り込み装置のオペレーターズマニュアルをよく読み、操作方法と安全上の注意を十分に理解する。

  • エンジン作動中には絶対に、排出チューブや、バガートップやシュートを取り外さない。

  • バガーが詰まった場合には、かならずエンジンを停止し、機械の可動部がすべて完全 に停止してから詰まりの解消作業に掛かる。

  • 絶対に、エンジンを掛けたままで整備や修理を行わない。

警告

デフレクタ、バガーチューブ、あるいはバガーアセンブリを取り付けずに刈り込み作業を行うことは、自分自身や周囲の人間を回転刃やそれに飛ばされてくる異物の危険にさらす危険行為であることを理解する。回転刃に触れたり、回転刃に跳ね飛ばされたものに当たると大けがをしたり最悪の場合には死亡事故となる。

  • バガーを取り外した場合には、必ずデフレクタを取り付け、側方排出モードにしてからマシンを使用する。

  • デフレクタが万一破損しているのを発見した場合には直ちに交換すること。デフレクタは刈かすなどの排出方向をターフに向けるための部品である。

  • カッティングデッキの下には絶対に手足を差し入れないこと。

  • 刈り込みデッキの排出部や刈り込みブレードの近くを清掃する時には必ずPTOを解除(OFF)し、エンジンのキーを抜き取る。また、キーを抜き取ったら、点火プラグの高圧コードも外しておく。

  • シュートが詰まった場合にも、必ずエンジンを停止させてから詰まりの解消を行う。

集草バッグにたまった刈かすを捨てる

警告

刈りかす、木の枝などは燃える可能性がある。エンジン付近で火災が起こると人身事故や物損事故になる恐れがある。

  • エンジンやマフラーの付近にごみを貯めないように注意すること。

  • バガーのカバーを開く時に、内部のごみをエンジンやマフラーの上に落とさないように注意すること。

  • 機械の格納はエンジンが十分に冷えてから行う。

刈かすが入った集草バッグは非常に重い。刈かすが入った集草バッグの取り扱いには十分注意すること。

  1. 平らな場所に駐車し、ブレードコントロールスイッチを切る。

  2. 走行コントロールレバーを外側に開いてニュートラルロック位置にし、エンジンを停止し、キーを抜き取り、駐車ブレーキを掛け、各部が完全に停止したのを確認してから運転席を降りる。

  3. バガーのラッチを外す。

  4. バガーフードを開ける。

  5. 刈かすをバッグの中にしっかり押し込む。両手を使ってバッグを引っ張り上げバガーブラケットから外す。

  6. バッグの下についている取っ手を握り、バッグを上下逆さまにして刈かすを捨てる(図 57)。

    g003357
  7. バッグのタブをバガーサポートのフレームのノッチに掛ける。

  8. バガーフードを下ろす。

  9. バガーフードにラッチを掛ける。

バガーが詰まった場合の対処

警告

バガーが作動中はブロアが回転するので、これに手が触れると大けがをする可能性がある。

  • ブロアの調整、清掃、修理、点検、およびシュートの詰まりを取り除く前には、必ずエンジンを停止させ、機械の可動部がすべて完全に停止してから作業に掛かること。キーを抜き取る。

  • シュートやブロアチューブの詰まりの除去には必ず棒などを使用し、決して素手で行わない。

  • 顔や手足や衣服を可動部に近づけないように十分注意し、カバーなどが付いていても過信しない。

  1. 平らな場所に駐車し、ブレードコントロールスイッチを切る。

  2. 走行コントロールレバーを外側に開いてニュートラルロック位置にし、エンジンを停止し、キーを抜き取り、駐車ブレーキを掛け、各部が完全に停止したのを確認してから運転席を降りる。

  3. 集草バッグに刈りかすがいっぱいにたまっている場合にはバッグを空にする。

  4. 排出チューブとシュートとの接続を外す。棒などを使ってデッキ、排出チューブ、シュート、バガートップから詰まりを取り除く。

  5. 詰まりが除去できたら、バガーシステムを元通りに組み立て、作業を再開する。

バガーの取り外し

注意

バガーアタッチメントを外したのに、前バガーウェイトを取り外さずに運転すると、車体が不安定となって制御できなくなる可能性がある。

  • バガーアタッチメントを外したら、必ず前バガーウェイトも取り外すこと。

  • バガーだけを外し、前バガーウェイトを付けたままでの運転は絶対にしてはならない。

バガーを取り外すには、「組み立て」の章で実施したバガーの取り付け手順を逆に行ってください。ウェイトが取り付けられている場合は、バガーと共に必ず取り外してください。

Note: マルチングキットを取り付ける場合には、カットオフバッフルだけを取り外します。

移動走行を行うとき

移動走行時には必ずバガーを空にしておいてください。

危険

バガーに刈かすを入れたままで走行すると機体を破損させる恐れがあります。

移動走行時には必ずバガーを空にしておくこといてください。

ヒント

集草のコツ

サイズをしっかり頭に入れて

このアタッチメントを取り付けると、刈り込み機械の長さ、幅、ともに大きくなることを十分認識しておいてください。狭い場所で急な旋回をしたりすると、アタッチメントを破損させる可能性があります。

トリミング

トリミングは、デッキの左側のみで行ってください。デッキの右側でトリミングすると、バガーのシュートや排出口を破損させる可能性があります。

刈り込み高さ

刈高を低くしすぎないように注意しましょう。マシンの周囲に深い草があると、刈り込みデッキの中に空気が十分に入らず、うまく集草できなくなります。空気の流入が不足するとバガーが詰まってしまいます。

刈り込み回数(頻度)

刈り込み作業はあまり日にちをあけずに(特に成長期)行いましょう。草が伸びすぎてしまった場合には2度に分けて刈り込みを行う必要があります。

刈り込みのテクニック

刈り上がりをきれいに見せるためには、刈幅がすこし重なるようにして刈り込んで行くのがベストです。こうするとエンジンの負担も軽くなり、シュートや排出チューブが詰まるようなトラブルも少なくなります。

集草速度

ほとんどの場合は、エンジンのスロットルを高速に設定して通常の走行速度で刈り込み集草を行って大丈夫です。しかし、非常に乾燥している日には、スロットルを少し落とし、走行速度は少し上げて作業を行うとよいでしょう。刈り込み速度が速すぎる(あるいはエンジン速度が遅すぎる)とバガーが詰まってしまう可能性があります。登り斜面では走行速度を落とす必要があるでしょう。これにより、エンジンが所定速度で回転を維持することができ、効率よく集草を続けられます。可能な場合は必ず上から下へ向かって刈ってください。

注意

バガーに刈りかすがたまるにつれてマシンの後部が重くなってきます。法面で(上向きに)停止したあとに急発進すると、機体の前部が浮き上がってハンドルが効かなくなる危険があります。

  • 法面では急停止・急発進しないでください。登り発進を避けるようにしましょう。

  • 上り坂で停止してしまった場合には、ブレードコントロールを解除してください。そしてそのまま、ゆっくりと、バックで法面を下がってください。

  • 斜面では、急旋回したり不意に速度を変えたりしないでください。

  • バガーだけを外し、前バガーウェイトを付けたままでの運転は絶対にしてはならない。

草丈が長い場合の集草

非常に草丈が高くなると刈かすが非常に重くなり、集草バッグまでの送り込みができなくなります。こうなるとチューブやシュートが詰まりを起こします。これを避けるためには、まず高めの刈高で一度刈り込みを行い、次に通常の刈高に戻してもう一度刈り込むのがよいのです。

草がぬれている場合の集草

芝生が乾いているときの刈り込みが一番きれいです。どうしてもぬれた芝を刈り込まなければならない場合には、刈りかすを普通に側方に排出するのがおすすめです。そして数時間たって刈りかすが乾いたら、バガーを取り付けて刈りかすを集草します。

詰まりの兆候を知る

集草しながらの刈り込みでも、デッキの前部から少しの量の刈かすが吹き出してくるのが普通です。この吹き出し量が多い場合には、集草バッグが一杯であるか、途中で詰まっている可能性があります。

保守

Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。

推奨される定期整備作業

整備間隔整備手順
使用開始後最初の 8 時間
  • ブロアベルトを点検する。
  • バガーの点検を行う。
  • 使用開始後最初の 10 時間
  • バガーの点検
  • 使用するごとまたは毎日
  • フードのスクリーンを清掃する。
  • バガーを清掃する。
  • 25運転時間ごと
  • ブロアベルトを点検する。
  • 50運転時間ごと
  • アイドラアームにグリスを注入する(モデル 78483-78488 のブロアのみ)
  • 100運転時間ごと
  • バガーの点検を行う。
  • 長期保管前
  • バガーの点検
  • 警告

    始動キーをつけたままにしておくと、誰でもいつでもエンジンを始動させることができ、危険である。

    整備・調整作業の前には必ずエンジンを停止し、キーを抜いておくこと。点火コードが点火プラグに触れないように十分離しておくこと。

    警告

    作動中のエンジンは高温になる。高温部に触れるとやけどを負う危険がある。

    エンジン関連の機器、特にマフラーに触れる作業は、温度が下がってから行うこと。

    警告

    刈りかす、木の枝などは燃える可能性がある。エンジン付近で火災が起こると人身事故や物損事故になる恐れがある。

    • エンジンやマフラーの付近にごみを貯めないように注意すること。

    • バガーのカバーを開く時に、内部のごみをエンジンやマフラーの上に落とさないように注意すること。

    • 機械の格納はエンジンが十分に冷えてから行う。

    フードスクリーンの清掃

    整備間隔整備手順
    使用するごとまたは毎日
  • フードのスクリーンを清掃する。
  • スクリーンは使用ごとに清掃してください。

    1. 平らな場所に駐車する。

    2. ブレード(PTO)制御スイッチを解除し、駐車ブレーキを掛け、走行コントロールレバーをニュートラルロック位置にする。

    3. エンジンを止め、キーを抜き取る。

    4. バガーフードを開ける。

    5. スクリーンについている汚れを除去する。

    6. バガーフードを閉じる。

    バガーアタッチメントの点検

    整備間隔整備手順
    使用開始後最初の 10 時間
  • バガーの点検
  • 長期保管前
  • バガーの点検
  • 使用開始から10運転時間後、そしてその後は1か月ごとにバガーアタッチメントを点検してください。

    1. シュート、排出チューブ、バガートップを点検し、これらが破れていたり破損していたりしたら交換してください。

    2. 機体各部のゆるみを点検し、必要な締め付けや交換、修理を行う。

    3. ボルト・ナットやラッチを点検し、無くなっていたり破損しているものは交換する。

    4. 集草バッグの劣化状態を調べる。

      警告

      集草バッグが破れていたり穴が開いていたりすると、そこから異物が飛び出す可能性があり、異物が人に当たると重大な人身事故に発展する恐れがある。

      • 集草バッグに穴、破れ、その他の劣化がないか、よく点検すること。

      • 集草バッグを洗わないこと。

      • 古くなって劣化した集草バッグは新しいものに交換すること。

    バガーとバッグの清掃

    整備間隔整備手順
    使用するごとまたは毎日
  • バガーを清掃する。
  • バガーは使用ごとに毎日清掃してください。

    1. バガーフード、バッグ、チューブおよび刈り込みデッキの内側および外側を洗浄する。洗浄には自動車用の刺激性の少ない洗剤を使用する。

    2. 硬くこびりついている刈かすを十分に除去すること。

    3. 洗浄が終わったら各部を十分に乾かす。

    Note: 全部の部品を元通りに取り付けたら、マシンを1分間程度運転して機体を完全に乾燥させます。

    ブロアベルトの点検

    整備間隔整備手順
    使用開始後最初の 8 時間
  • ブロアベルトを点検する。
  • 25運転時間ごと
  • ブロアベルトを点検する。
  • ベルトに割れ、縁のほつれ、焼けなどの損傷がないか点検してください。摩耗・破損したベルト交換してください。

    ブロアベルトの交換

    モデル 78483-78488 のブロア

    1. 平らな場所に駐車する。

    2. ブレード(PTO)制御スイッチを解除し、駐車ブレーキを掛け、走行コントロールレバーをニュートラルロック位置にする。

    3. エンジンを止め、キーを抜き取る。

    4. スプリング付きのアイドラプーリを引っ張ってベルトのテンションを弱める(図 58)。.

      g003398
    5. 既存のブロアベルトを外す。

    6. ブロアプーリに新しいベルトを取り付ける(図 58)。

    7. スプリングを 図 59 のように取り付ける。

      g038292
    8. スプリング付きのアイドラプーリにベルトを取り付ける(図 59)。

    モデル 78401-78486 のブロア

    1. 平らな場所に駐車する。

    2. ブレード(PTO)制御スイッチを解除し、駐車ブレーキを掛け、走行コントロールレバーをニュートラルロック位置にする。

    3. エンジンを止め、キーを抜き取る。

    4. スプリング付きのアイドラプーリを引っ張ってベルトのテンションを弱める。

    5. 既存のブロアベルトを外す(図 60と図 61)。

      g309586
      g309298
    6. ブロアプーリに新しいベルトを取り付ける;ブロアベルト、スプリング、ブロアベルトカバーを取り付けるを参照。

    アイドラアームにグリスを注入する:モデル 78483-78488

    整備間隔整備手順
    50運転時間ごと
  • アイドラアームにグリスを注入する(モデル 78483-78488 のブロアのみ)
  • バガーベルトのアーム(図 62)に50運転時間ごとにグリスを注入する。

    g003455

    バガーの点検

    整備間隔整備手順
    使用開始後最初の 8 時間
  • バガーの点検を行う。
  • 100運転時間ごと
  • バガーの点検を行う。
    1. 平らな場所に駐車する。

    2. ブレード(PTO)制御スイッチを解除し、駐車ブレーキを掛け、走行コントロールレバーをニュートラルロック位置にする。

    3. エンジンを止め、キーを抜き取る。

    4. 上チューブ、下チューブ、バガーフード、ブロアアセンブリを点検する。これらが破れていたり破損していたりしたら交換してください。

    5. バッグ、バガーフレーム、スクリーンを点検する。これらが破れていたり破損していたりしたら交換してください。

    6. 機体各部のゆるみを点検し、必要な締め付けや交換、修理を行う。

    刈り込みブレードの点検

    1. 刈り込みブレードは定期的に点検し、また、異物に当たった場合には直ちに点検する。

    2. ブレードがひどく磨耗していたり破損している場合には新しいものに交換する。ブレードの保守の詳細については、マシンのオペレーターズマニュアル を参照。

    刈り込みブレードの選択

    ほとんどの場合には、標準のハイリフトブレードが集草に最も相応しいブレードです。

    乾いた状態での集草には、トロのアトミックブレードをお奨めします。乾燥してほこりっぽい条件の場合には、ミディアムリフトまたはローリフトのブレードを使うとほこりの舞い上がりを抑制しながらうまく集草することができます。

    どのブレードを使うのが最も適切かについては、弊社代理店にご相談ください。

    ブレーの詳細については、刈り込み機械のオペレーターズマニュアル を参照してください。

    デフレクタの交換

    警告

    排出口がデフレクタなどで覆われていないと、デッキから異物が飛び出して人に当たる恐れがあり、このようなことが実際におこると深刻な人身事故になりかねない。また、ブレードに触れて大怪我をする可能性もある。

    • 必ず、デフレクタ、マルチプレート、または集草装置を取り付けて運転すること。

    • デフレクタが降りた位置になっているのを必ず確認しておくこと。

    1. スプリングの一方の端部を、デッキ後部のエッジに引っ掛け、他方の端部をデフレクタに取り付ける(図 63)。

      g015594
    2. ボルトとナットで、デフレクタアセンブリをデッキに固定する(図 63)。

    3. スプリングの右側の J 字形フックを、デフレクタに引っ掛ける(図 63)。

    Important: デフレクタがスプリングによって下向き位置になることが必要です。デフレクタを手で上向きにし、自力で下まで完全に下がることを確認してください。

    保管

    1. バガーアタッチメントを空にする;集草バッグにたまった刈かすを捨てるを参照。

    2. バガーアタッチメントに破損がないか点検する。

    3. バッグが空であること、また完全に乾いていることを確認する。

    4. ベルトに磨耗や割れが発生していないか点検する;ブロアベルトの点検を参照。

    5. マシンの格納は、汚れていない乾燥した、直射日光の当たらない場所で行う。屋外で保管しなければならない場合には、防水カバーを掛ける。カバーを掛けることによりプラスチックの寿命を延ばすことができる。

    故障探究

    ProblemPossible CauseCorrective Action
    異常に振動する。
    1. ブレードが曲がっている(バランスが悪い)。
    2. ブレード取り付けボルトがゆるい。
    3. ブロアのプーリまたはプーリアセンブリがゆるい。
    4. バガーベルトが摩耗している。
    5. ブロアのファンブレードが曲がっているかバランスが悪い。
    1. 新しいブレードを取り付ける。
    2. 取り付けボルトを締め付ける。
    3. プーリを締め付ける。
    4. ベルトを交換する。
    5. 代理店に連絡する。
    集草性能が悪い。
    1. エンジン速度が低い。
    2. バガーフードのスクリーンが詰まりを起こしている。
    3. ブロアベルトがゆるい。
    4. ブロアやチューブが詰まっている。
    5. バッグが一杯になっている。
    1. エンジンは常に全開で使用する。
    2. スクリーンを清掃して汚れを除去する。
    3. バガーベルトを交換する。
    4. 詰まりを除去する。
    5. バッグを空にする。
    ブロアやチューブが何度も詰まる。
    1. エンジン速度が低い。
    2. 芝草がぬれすぎている。
    3. 芝草が長すぎる。
    4. フードのスクリーンが詰まりを起こしている。
    5. 走行速度が速すぎる。
    6. バガーベルトが摩耗している。
    1. エンジンは常に全開で使用する。
    2. 乾いているときに刈り込む。
    3. 一回の刈り込みでの刈り取り長さを、51-76 mm または草丈の ⅓ 以下(どちらか小さい方)に制限する。
    4. スクリーンを清掃して汚れを除去する。
    5. フルスロットルでゆっくり作業する。
    6. ベルトを交換する。
    ごみが吹き出してくる。
    1. バッグが一杯になっている。
    2. 走行速度が速すぎる。
    3. 刈り込みデッキの水平調整が悪い。
    1. まめにバッグを空にする。
    2. フルスロットルでゆっくり作業する。
    3. デッキの水平調整についてはオペレーターズマニュアルを参照する。
    ブロアのインペラが自由に回転しない。
    1. ブロアが詰まっている。
    2. インペラの芯がずれている。
    1. ブロアのインペラ部分を清掃して汚れを除去する。
    2. 代理店に連絡する。