この説明書を読んで製品の運転方法や整備方法を十分に理解し、他人に迷惑の掛からないまた適切な方法でご使用ください。この製品を適切かつ安全に使用するのはお客様の責任です。

整備について、また純正部品についてなど、分からないことはお気軽に弊社代理店またはカスタマーサービスにおたずねください。お問い合わせの際には、必ず製品のモデル番号とシリアル番号をお知らせください。

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はじめに

エクセラレート付きマルチプロ 5800-D および 5800-G ターフスプレーヤ用ソフトウェアガイドで、スプレーヤの情報の利用方法とシステムの使用方法を解説しています。

組み立て

散布を開始する前に

マシンの準備を行う 投下水量モードで散布するとき

  1. 液剤タンクに液剤を作り、真水タンクに真水を入れる;オペレーターズマニュアルのそれぞれの項目を参照。

  2. 散布システムのキャリブレーションを行う;スプレーヤのキャリブレーション(設定の補正)を参照。

  3. 投下水量(必要に応じて複数)と散布用のアクティブな投下水量を設定する;レート 1 と レート 2 を設定するアクティブレートの設定を参照.。

  4. 必要に応じ、以下のオプションの設定を行う:

手動モードでの散布の準備

  1. 液剤タンクに液剤を作り、真水タンクに真水を入れる;オペレーターズマニュアルのそれぞれの項目を参照。

  2. 必要に応じ、以下のオプションの設定を行う:

製品の概要

インフォセンターのホーム画面

車両を起動すると、ホーム画面が表示され、アイコンによる表示が行われます(駐車ブレーキが作動中、各ブームがON、着席していない、など)。

Note: 以下の図は表示例です:説明のために、車両の使用中に画面に表示される可能性のある アイコンすべてを描いてあります。

各アイコンの意味については、以下の表をご覧ください(図 1)。

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マスターブーム表示

マスターブームスイッチがONの時に表示されます(図 1)。

個別ブーム表示

それぞれのブームスイッチがONの時に表示されます(図 1)。

実際の投下水量

実際の投下水量とは、現在進行中の散布の実際の投下水量です(図 1)。

目標投下水量(投下水量モードでの散布時のみ)

目標投下水量は、ユーザーが設定した希望投下水量です(図 1)。

Note: 投下水量モードでは、ユーザーが設定した希望投下水量になるようにシステムが作動します。

走行速度表示

車両の現在の走行速度が表示されます(図 1)。

システム圧表示

個別ブームが作動(ON)になっている時、システム内の水圧が表示されます。ブームがOFFの時には、攪拌用の事前設定水圧が表示されます(図 1)。

駐車ブレーキ表示

駐車ブレーキが掛かっているときにホーム画面に表示されます(図 1)。

オペレータ着席表示

オペレータが着席していないときにはホーム画面にこれが表示されます(図 1)。

実投下水量/増加レート表示(投下水量モードのみ)

実投下水量表示には、事前設定した投下水量のうち現在使用中の設定が表示されます(図 1)。増加レート表示は、たとえば除草剤を散布している最中に雑草のひどい部分に対して除草剤の散布量を増やすために、投下水量の増量ボタン(1 と 5 を同時に長押し)した時に表示されます。

散布ポンプ表示

散布用のポンプが作動中に表示されます(図 1)。

すすぎ表示

オプションのキット

すすぎが行われているときに表示されます(図 1)。

攪拌表示

攪拌バルブが開いている状態のときに表示されます(図 1)。

運転操作

運転の前に

メインメニュー画面へのアクセス

ホーム画面から、インフォセンターのボタン5(一番右)を長押ししてメインメニュー画面にアクセスする(図 2)。

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メインメニュー画面からは、レート設定(Set Rates)画面、設定(Settings)画面、補正(Calibration)画面、整備(Service)画面、診断(Diagnostics)画面、および基本情報(About)画面を選択できます(図 3)。

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インフォセンターのメインメニューとサブメニュー

レート(投下水量)設定画面 (投下水量モードのみ)

  1. メインメニュー画面でボタン2を何度か押してSET RATES へ移動します(図 4)。

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  2. ボタン 4 を押してSET RATES(レート設定)サブメニューを選択する(図 4)。

この画面では実際の投下水量(アクティブレート)、レート 1、レート 2、増減パーセントが表示され、これらの設定ができます。

アクティブレートの設定

事前に投下水量を設定する(レート 1 とレート 2)には、アクティブレート画面を使う。

  1. ボタン 1 と 2 でアクティブレート間の移動(図 5)。

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  2. ボタン 4 はアクティブレートの入力(図 5)。

  3. ボタン 3 と 4 は、プログラムされたアクティブレートをRATE 1 または RATE 2 にセット(図 5)。

  4. ボタン 5 は、設定を保存してレート画面を終了し、メイン画面に戻る。

Note: 散布中に、ホーム画面からレート 1 とレート 2 を簡単に切り替えることができます。ホーム画面でボタン1と2を同時に長押しするとレート1が選択され、ボタン4と5を同時に長押しするとレート2が選択される。

レート 1 と レート 2 を設定する

  1. ボタン 1 と 2 でRATE 1 または RATE 2へ移動(図 6)。

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  2. ボタン 4 はレートの選択(図 6)。

  3. ボタン 3 と 4 で、レートの増減を行う(図 7)。

    Note: ボタン 3 と 4 は、長押しすると表示が速く変わります。

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  4. ボタン 5 を押すと設定を保存してレート画面を終了し、レート設定画面に戻る。

増加パーセントの設定

増加 % とは、散布中に実際の水量を増やすときの上げ幅のことです。たとえば、雑草がひどく茂っている場所に除草剤を多めに撒きたい場合などに使用するものです。

Note: 散布中、ホーム画面で、ボタン 1 と 5 を同時に長押しするとそのレートを増加できます。増減はボタン1と5を長押ししている間だけ表示が行われ、ボタンから手を離すと設定レートの表示に戻ります。

  1. ボタン 1 と 2 で増加パーセント間の移動(図 8)。

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  2. ボタン 4 は増加パーセントの選択(図 9)。

    Note: 増加率は、5%, 10%,15%, 20%, 25% から選択可能。

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  3. ボタン 3 と 4 で、増加率(%)の設定を行う(図 9)。

    Note: 例:増加 %=25% なら、増加中は、投下水量がアクティブ設定の 125% になります。

  4. ボタン 5 を押すと設定 増加 %を保存して増加設定画面を終了し、レート設定画面に戻る。

Settings(設定)

  1. 設定画面へ行くには、メインメニューででボタン2を何度か押して設定(Settings)へ移動します(図 10)。

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  2. ボタン 4 を押してSETTINGS(設定)サブメニューを選択する(図 10)。

    Note: この画面では、タンク、表示、ブーム長さ、デフォルトにリセット、およびジオリンクの設定ができます。

タンク設定(Tank Settings)

  1. ボタン 1 と 2 でタンクオプション間の移動(図 11)。

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  2. ボタン 4 を押してタンクのサブメニューを選択する(図 11)。

この画面では、タンク液量、残量リミット、警告時残量、攪拌事前設定ができます。

タンク液量の設定方法

  1. ボタン 1 と 2 でタンク液量オプション間の移動(図 12)。

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  2. ボタン 3 と 4 で数値を増減してタンク内の薬剤量数値を設定(図 12)。

  3. ボタン5を押すと設定を保存してタンク画面を終了し、設定画面に戻る。

残量リミット表示の設定方法

  1. ボタン 1 と 2 で残量リミットオプション間の移動(図 13)。

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  2. ボタン 4 でタンク残量警告の ON と OFF を設定(図 13)。

  3. ボタン5を押すと設定を保存してタンク画面を終了し、設定画面に戻る。

残量リミット液量の設定方法

  1. ボタン 1 と 2 で残量リミット液量オプション間の移動(図 14)。

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  2. ボタン 4 は残量リミット量の入力(図 14)。

  3. ボタン 3 と 4 で数値を増減して、インフォセンターに残量警告が表示される時の残量を設定(図 14)。

  4. ボタン5を押すと設定を保存してタンク画面を終了し、設定画面に戻る。

攪拌の事前設定 (投下水量モードのみ)

Note: 投下水量モードで全部のブームがOFFになった時は、スプレーヤのポンプの速度は、事前設定された攪拌設定を使用して制御されます。スプレーヤのポンプのパーセンテージは事前設定された設定でコントロールされる。デフォルトの事前設定値は 40%

  1. 散布時の目標水圧を決める:例えば 2.76 bar(40 psi)。ダッシュボード上の水圧計に表示されている水圧の値を記録する。

    散布水圧:
  2. 以下の式を使って、設定用の攪拌水圧を計算する:

    散布水圧 x 1.5 - 2.0 = 攪拌設定水圧
    例:目標散布水圧 2.76 bar( 40 psi) x 1.5 = 攪拌設定水圧 4.1bar (60 psi) 例:目標散布水圧 2.76 bar (40 psi) x 2.0 = 攪拌設定水圧 5.5 bar(80 psi)
    計算結果をここに記録:
  3. ブームマスタースイッチを OFF にし、エンジンのスロットルを散布時に使用する速度に設定して、ステップ1で算出した攪拌設定水圧、すなわち目標散布水圧の 1.5 - 2.0 倍の水圧になるように調整する。

    例えば、2.76 bar (40 psi) で散布をする予定なら、攪拌用の設定水圧が 4.1 - 5.5 bar (60 - 80 psi) になるように設定する。

    Note: この攪拌状態でタンク内の液剤が泡立ちすぎる場合には、泡立ち具合を観察しながら攪拌設定水圧を適当に下げてください。

  4. ボタン 1 と 2 で攪拌オプション間の移動(図 15)。

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  5. ボタン 4 は攪拌の入力(図 15)。

  6. ダッシュボード上の水圧計で散布水圧を見ながら、ボタン 3 と 4 を使用して攪拌水圧を、ステップ 2 で計算した攪拌水圧に調整する(図 15)。

    Note: ただし、システム水圧5.86 bar (85 psi) を超えないでください。

    Note: タンク内の薬剤が泡立たなければ、攪拌水圧を上げてもかまいません。攪拌するとタンク内の薬剤が泡立つようであれば、攪拌水圧を下げてかまいません。

  7. ボタン5を押すと設定を保存してタンク画面を終了し、設定画面に戻る。

表示設定(Display Settings)

  1. ボタン 1 と 2 で表示オプション間の移動(図 16)。

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  2. ボタン 4 を押して表示のサブメニューを選択する(図 16)。

Note: この画面では、単位の選択、言語、バックライト、コントラスト、メニューの保護、暗証番号(PIN)、音声ミュートの設定ができます。

単位系を変更する

  1. ボタン 1 と 2 で単位オプション間の移動(図 17)。

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  2. ボタン 4 で ヤードポンド、ターフ慣用、 SI 国際単位間の移動(図 17)。

    • English(ヤードポンド系): マイル毎時、ガロン、エーカー

    • Turf(ターフ慣用系): マイル毎時、ガロン、1000 ft²

    • SI (メートル系): キロメートル毎時、リットル、ヘクタール

    Note: 単位系を変更すると、タンク容量、レート1、レート2の設定は消去されます。

  3. ボタン5を押すと設定を保存して単位画面を終了し、設定画面に戻る(図 17)。

表示言語の設定方法

  1. ボタン 1 と 2 で言語オプション間の移動(図 18)。

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  2. ボタン 4 は言語の入力(図 18)。

  3. ボタン 1 と 2 を使用して、インフォセンターで表示に使用する言語を選択する(図 19)。

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  4. ボタン 4 で言語を決定(図 19)。

  5. ボタン5を押すと設定を保存して言語画面を終了し、表示画面に戻る(図 19)。

バックライトとコントラストの設定

  1. ボタン 1 と 2 でバックライトまたはコントラストオプション間の移動(図 20)。

    g191898g191899
  2. ボタン 4 でバックライトまたはコントラストの入力(図 20)。

  3. ボタン 3 と 4 で、バックライトまたはコントラストを希望の値に設定する(図 20)。

    Note: バックライトやコントラストの値を変更すると、インフォセンターのバックライトやコントラストがこれに対応して変化します。

  4. ボタン5を押すと設定を保存してバックライトまたはコントラスト画面を終了し、設定画面に戻る(図 20)。

メニューの保護の設定

Note: 関連情報についてはPIN 設定の変更 — PIN 設定サブメニューへのアクセスを参照してください。

  1. ボタン 1 と 2 で保護メニューオプション間の移動(図 21)。

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  2. ボタン 4 で保護メニューの入力(図 21)。

  3. ボタン 1 と 2 を使用して、PIN コード保護を変更したいオプションを選択する(図 22)。

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  4. ボタン 4 を押して選択を決定する(図 22)。

  5. PIN コード保護を変更したいオプションが他にもあれば、ステップ3 と 4を繰り返して選択する。

  6. ボタン5を押すと設定を保存して保護メニュー画面を終了し、表示画面に戻る(図 22)。

PIN 設定の変更 — PIN 設定サブメニューへのアクセス

  1. 表示画面のボタン 1 と 2 でPIN設定オプション間の移動(図 23)。

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  2. ボタン 4 を押してPIN 設定サブメニューを選択(図 23)。

  3. ボタン1~4で、PIN を入力する。PIN の入力ができたら、ボタン 5 を押す(図 24)。

    Note: ボタンを押すごとに、その PIN 桁の数値が増加します。

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PIN の変更— PIN 入力を要求するかどうかの設定

  1. ボタン 1 と 2 でピン入力オプション間の移動(図 25)。

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  2. ボタン4を押してピン入力要求をON または OFF に設定する(図 25)。

  3. ボタン5を押すと設定を保存してPIN 設定画面を終了し、表示画面に戻る。

PINの変更 — PIN コードの変更

  1. ボタン 1 と 2 でピン変更オプション間の移動(図 26)。

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  2. ボタン 4 でピン変更の入力(図 26)。

  3. ボタン1~4で、PIN を入力する。PIN の入力ができたら、ボタン 5 を押す(図 24)。

    Note: ボタンを押すごとに、その PIN 桁の数値が増加します。

  4. PIN 入力画面で、ボタン 1~4 を使って現在の PIN を入力し、入力が完了したらボタン 5 を押す(図 24)。

    Note: 出荷時に設定されている デフォルト PIN1234です。

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  5. 新 PIN 入力画面で、ボタン1~4を使って新しい PIN コードを入力する。PIN の入力ができたら、ボタン 5 を押す(図 28)。

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  6. 確認画面で、ボタン1~4を使って新しい PIN コードをもう一度入力する。PIN の入力ができたら、ボタン 5 を押す(図 29)。

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    Note: PIN コード設定の承認(図 29)の後、PIN 修正(Pin Correct)画面が約 5 秒間表示されます。

音声インジケータの消音設定

Note: 音声ミュートは、インフォセンターの音声を消すだけで、マシンの音声機能は消音設定されません。

  1. ボタン 1 と 2 でミュートオプション間の移動(図 30)。

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  2. ボタン4を押して音声をON または OFF に設定する(図 31)。

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  3. ボタン5を押すと設定を保存してミュート画面を終了し、設定画面に戻る(図 31)。

ブーム長さの設定

ブーム幅(各ブームの長さ)は製造時に設定されています。

  1. 表示画面からボタン 2 を何度か押してBOOM WIDTHを選択する(図 32)。

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  2. ボタン 4 でブーム長さの入力(図 32)。

  3. ボタン 2 で、設定を変更したいブームを選択(図 33)。

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  4. ボタン 3 と 4 を使ってブームの値を変更する(図 33)。

  5. ボタン5を押すと設定を保存してブーム長さ設定画面を終了し、設定画面に戻る(図 33)。

デフォルト設定に戻す

  1. 設定画面からボタン 2 を何度か押してRESET DEFAULTSを選択する(図 34)。

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  2. ボタン 4 でRESET DEFAULTSを確定(図 34)。

  3. ボタン 1 と 2 を使って以下のうちからリセットしたい項目を選択する:

    • ディスプレイ

    • 流量の基本設定

    • 速度の基本設定

    • その他すべて

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  4. ボタン 4 で選択した項目をリセット(図 35)。

  5. 他にもリセットしたい項目があれば、ステップ3 と 4を繰り返す(図 35)。

  6. ボタン5を押すと設定を保存してデフォルトにリセット設定画面を終了し、設定画面に戻る(図 35)。

ジオリンクの設定

  1. 設定画面からボタン 1 または 2 を何度か押してGEOLINKを選択する(図 36)。

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  2. ボタン 4 で GeoLink 画面に入る(図 36)。

  3. GeoLink メニューでボタン4を押して YES または NO 選び、ボタン 5 を押すと設定が保存されてメニューが終了する(図 37)。

    Note: ジオリンク設定は、ジオリンクを装備しているマシンでのみ行ってください。

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  4. キーを OFF 位置にし、もう一度ONにする(図 37)。

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  5. ボタン5を押すと設定を保存してジオリンク画面を終了し、設定画面に戻る(図 38)。

スプレーヤのキャリブレーション(設定の補正)

投下水量モード

Note: 手動散布モードのためのスプレーヤのキャリブレーションについては、オペレーターズマニュアルの「ブームバイパスバルブの設定」を参照してください。

  1. 液剤タンクがきれいであることを確認する;オペレーターズマニュアルの「スプレーヤの洗浄」を参照。

  2. キャリブレーション画面へ行くには、メインメニューででボタン 1 または 2 を何度か押してCALIBRATIONへ移動します(図 39)。

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  3. ボタン 4 を押してキャリブレーションのサブメニューを選択する(図 39)。

    Note: この画面では、フローメータの入力キャリブレーション、速度センサーの入力キャリブレーション、速度テストの実施、キャリブレーションデータの手動入力ができます。

流量の基本設定

用意するもの:ノズルの流量によって以下の精度の目盛付き容器を用意する:

  • 1.5 Lpm 以下のノズル:10 ml の精度まで測れる目盛のついている容器が望ましい。

  • 1.9 Lpm 以上のノズル:20 ml の精度まで測れる目盛のついている容器が望ましい。

Important: 全部のノズルを交換するごと、散布用のアクティブ(下向きの)ノズルを変更するごと、フローメータを交換または洗浄したときは、3 本のブームのキャリブレーションを行う。摩耗したノズル数個を交換した場合にも、この 3 ブームキャリブレーションを行うことが必要。

Note: このキャリブレーションを正確に行うためには、キャッチテストを正確に行うことが必要です。各段階での不正確さが重なると、薬剤の撒きすぎや撒き足らずという結果になります。

どのタイプの流量キャリブレーションを行うかを決める

最もよく行うタイプの液剤散布はどれかをブーム表で探し出し、それに最も適した流量キャリブレーションを選択します。

Note: 流量のキャリブレーションは 3 タイプあります:

ブーム表

 3 ブームキャリブレーションを行う
スプレーヤのブーム数は 3Yes
 
ブーム 2 本で散布する時もある:2 ブームキャリブレーションを行う 
左と中央のブーム(または)はいいいえ
右と中央のブーム(または)Yesいいえ
左右のブームYesNo
 
ブーム 1 本で散布する時もある:1 ブームキャリブレーションを行う 
左ブームしか使わない(または)YesNo
中央ブームしか使わない(または)YesNo
右ブームしか使わないYesNo

3 ブームキャリブレーション:流量範囲の異なるノズルに変更した場合には必ずこの 3 ブームキャリブレーションを行います。

Note: 2 ブームキャリブレーションや 1 ブームキャリブレーションを行わずに 2 ブームや 1 ブームでの散布を行った場合には、3 ブームキャリブレーションの値を使用して制御が行われます。

2 ブームキャリブレーション(オプション):ブーム2本のみで散布することが多い場合に、使用するブーム(左ブームとセンターブームのみ;右ブームとセンターブームのみ;左右のブームのみ)の組だけのキャリブレーションを行います。この 2 ブームキャリブレーションは、3 ブームキャリブレーションを行った後に行います。

Note: この 2 ブームキャリブレーションの結果は、3 本のブームのうちのいずれの 2 本を組み合わせて使用した場合にも使用されます。

Note: この 2 ブームキャリブレーションは、特定の1組のブームに対してのみ行うことが可能です。ですから一番使用頻度の高いブーム 2 本を使用して行ってください。左ブーム+中央ブームで散布する場合も、右ブーム+中央ブームで散布する場合も、散布システムは、ひとつの 2 ブームキャリブレーションのデータを使用して制御を行います。

1 ブームキャリブレーション(オプション):ブーム1本のみで散布することが多い場合に、使用するブーム(左ブーのみ;右ブームのみ;センターブームのみ)のキャリブレーションを行います。このキャリブレーションは任意であり、3 ブームキャリブレーションと 2 ブームキャリブレーションを行った後に行います。

Note: この 1 ブームキャリブレーションは、3本のブームのうち特定の1本のブームに対してのみ行うことが可能です。ですから、一番使用頻度の高いブームで行ってください。センターブーム、左右ブームを問わず、1ブームだけでの散布が行われるときには、1 ブームキャリブレーションの値が使用されます。

流量テストの準備

  1. 散布に使用するノズルが選択されている(ブームから下向き)ことを確認する(図 40)。

    Important: 使用するノズルはすべて同じ色のものでなければならない。

    Note: また、それらのノズルがすべて同程度の摩耗状態であることが最も望ましい。

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  2. キャリブレーションサブメニューのボタン 1 と 2 で FLOW オプション間の移動(図 41)。

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  3. ボタン 4 を押して Flow calibration を決定する(図 41)。

  4. 液剤タンクに少なくとも半分(600 リットル)の真水を入れる(図 42)。

    Note: 流量キャリブレーションをキャンセルする場合はボタン 5 を押します。キャンセルすると、キャンセルされましたという確認表示が出ます。

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  5. 駐車ブレーキを掛ける(図 42)。

  6. エンジンを掛け、左右のブームを降下させる。

  7. ポンプスイッチを ON 位置にする(図 43)。

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  8. スロットルレバーを高速位置にし(図 43)そのまま 10 分間待つ。

    Important: 実測は、油圧システムが通常の作動温度になるのを待って行う必要があります。

実測テストの準備

  1. ボタン2を押して次のステップへ進む(図 42)。

  2. ボタン 3 と 4 で、以下のようにしてアクティブ位置にあるノズルを指定する:

    • マシンに装着しているノズルの色が、図 44に掲載されている流量に一致している場合は、実際に散布位置に配置されているノズルの色を選ぶ。

    • マシンに装着しているノズルの色が、掲載されている流量に一致していない場合は、図 44から選ばずに、実際に散布位置に配置されているノズルの流量(GPMまたはLPM)を選ぶ。

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  3. ボタン2を押して次のステップへ進む(図 44)。

  4. スプレーヤのモードスイッチを手動にセットする(図 45)。

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  5. 個別ブームバイパス停止バルブのノブを「閉」位置にする(図 45)。

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  6. 攪拌スイッチを OFF 位置にし、スロットルを高速にする(図 43)。

  7. ボタン2を押して次のステップへ進む(図 45)。

実測テストのためのブームの準備

  1. 以下の手順で個別ブームスイッチをセットする:

    Note: 流量テストの準備を参照。

    • 3 ブームキャリブレーションを行う場合は、左右のそれぞれのブームと中央のブームスイッチを ON にする。

      Important: このキャリブレーションは必ず行う必要があります。

    • どのタイプの流量キャリブレーションを行うかを決める2 ブームキャリブレーションを行う場合は、2 つのブームスイッチを ON にする。

      Note: このキャリブレーションは任意であり、3 ブームキャリブレーションを行った後に行います。

    • どのタイプの流量キャリブレーションを行うかを決める1 ブームキャリブレーションを行う場合は、左、右、または中央のスッチを ON にする。

      Note: このキャリブレーションは任意であり、3 ブームキャリブレーションと 2 ブームキャリブレーションを行った後に行います。

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  2. ボタン2を押して次のステップへ進む(図 47)。

  3. Repeat the Following Test 「以下の試験を繰り返す」画面で、ボタン 2 を押してブームからのキャッチテストを行う(図 48)。

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ブーム流量実測テストを行う

Note: 正確な目盛付きの容器を用意する。

  1. マスターブームスイッチを ON にセットする(図 47)。

  2. レートスイッチを使って、水圧を調整して約b 2.76 bar(40 psi)にする;図 49を参照。

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  3. マスターブームスイッチを OFF にセットする(図 47)。

  4. テスト内容確認画面で、ブームの数、ノズルの色を確認し、問題なければボタン 3 を押してテストを開始する(図 50)。

    Note: ボタンを押してから14 秒後に散布動作が始まるので、その間に車両後部へ行って容器を手に持ち、ノズルの下に当てるようにすればよいでしょう。

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    Note: システムが自動的にブームバルブを開いて、選択したブームすべてから散布が行われ、所定時間後、システムが自動的に各バルブを閉じてテストが終了します。

  5. 車両から散布されている間ずっと、ひとつのノズルから散布される水を回収する(図 51)。

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  6. 目盛付き容器を水平な場所において回収された水量を調べる(図 52

    Important: 目盛付き容器で水量を測る時は必ず容器を水平な場所においてください。

    Important: 目盛付き容器で水量を読み取る時は、湾曲している水面の一番低い場所で読み取ってください。

    Important: ちょっとした目盛の読み取り誤差が、結果を大きく左右します。

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  7. 実際に容器にたまった水量と、インフォセンターの画面に表示されている目標値を比べる(図 52)。

    Note: 実際に容器にたまった水量と、インフォセンターの画面に表示されている目標値との差が ± 7.4 ml 以内であれば合格です。

  8. 目盛付き容器で計測した水量が目標値よりも 7.4 ml 以上多い、または 7.4 ml 以上少ない場合には、以下のうちのどちらかを実施する:

    • 実際に容器にたまった水量と、インフォセンターの画面に表示されている目標値との差が ± 7.4 ml 異常の場合は、ボタン 2 を押す。

    • 容器に入った水量が少なすぎる場合は、レートスイッチで少し水圧を上げて次のステップへ進む。

    • 容器に入った水量が多すぎる場合は、レートスイッチで少し水圧を下げて次のステップへ進む。

  9. 実際に容器にたまった水量と、インフォセンターの画面に表示されている目標値との差が ±7.4 ml 以内になるまで、ステップ 4~8を繰り返し行う 。

  10. ボタン 2 を押してキャリブレーション計算を行うへ進む。

キャリブレーション計算を行う

  1. マスターブームスイッチを ON にセットする(図 53)。

    g192853
  2. ボタン 2 を押す(キャリブレーションの計算が始まる)(図 53)。

    Note: インフォセンターの画面には、キャリブレーションが進行中という表示が出ます(図 54)。

    Note: マシンがキャリブレーションの計算を行っている間、ブームからの散布が 3 分間行われます。

    g192852

    キャリブレーションが終了すると以下のメッセージのうちのひとつが表示される:

  3. ボタン 5 を押して速度のキャリブレーション画面終了する(図 55、図 56および図 57)。

  4. スロットルを アイドル 位置にし、エンジンを停止してキーを抜き取る。

2 ブームキャリブレーションを行う

3 ブームキャリブレーションが終了すると、インフォセンターが、オプションの 2 ブームキャリブレーションを行うように指示する(図 58)ので、以下のうちのひとつを行う:

g192943

1 ブームキャリブレーションを行う

3 ブームキャリブレーションと 2 ブームキャリブレーションが終了すると、インフォセンターが、オプションの 1 ブームキャリブレーションを行うように指示する(図 59)ので、以下のうちのひとつを行う:

g192942

速度の基本設定

速度キャリブレーションの準備

  1. キャリブレーションサブメニューのボタン 1 と 2 で SPEED オプション間の移動(図 60)。

    g192290
  2. ボタン 4 を押して速度のキャリブレーションを決定する(図 60)。

  3. 液剤タンクに少なくとも半分(600 リットル)の真水を入れる(図 61)。

    g192303

    Note: キャンセルする場合にはボタン 5 を押します。キャンセルすると、キャンセルされましたという確認表示が出ます。

    g192423
  4. ボタン2を押して次のステップへ進む(図 61)。

  5. テスト場所(ターフ上)にスタートラインを引く(図 63)。

    g192333
  6. 適当な距離計を使って、45 - 152 m の距離を測り取る;この距離を以下に記録しておく(図 64)。

    g192349

    Note: この距離が 92 - 152 m であると、より良い結果を期待できます。

    距離の値を入力する:
  7. テスト場所(ターフ上)にゴールラインを引く(図 33)。

  8. ボタン 2 を押して次のステップへ進む(図 64)。

  9. インフォセンターに入力した値を変更したい場合は、ボタン 3 と 4 で変更し、その後にボタン 2 を押す(図 65)。

    g192348

速度のキャリブレーションを行う

  1. 車両の前輪をスタートラインに合わせる。

  2. センターコンソールで、ブームバルブが3つとも OFF になっていることを確認する。

    g192356g192354
  3. インフォセンターのボタン 2 を押し、ゴールラインまで車両を運転する(図 66と図 63)。

    Note: 車両が進むにつれて距離が測定され、その値が増加します。

  4. 前輪の前端がゴールラインに到達した時点でボタン 2 を押す(DONE)(図 67)。

    Note: 実測値と入力値とが一致しない場合、散布システムのコンピュータは自動的に実測値を修正します。

    g192380
    • 速度のキャリブレーションが成功しましたというメッセージ(図 68)。

      g192425
    • 速度のキャリブレーションが不成功でしたというメッセージ(図 69)。

      Note: ボタン 5 を押して速度のキャリブレーション画面を終了してください。

      Note: キャリブレーションの値が範囲外の場合(図 69)は、代理店に連絡するか、エラーメッセージの内容を確認してもういちどキャリブレーションの手順を行う(速度キャリブレーションの準備、および速度のキャリブレーションを行う)。

      g192424
  5. ボタン 5 を押して速度のキャリブレーション画面を終了する(図 68または図 69)。

  6. スロットルレバーを 低速位置にセットし、エンジンを停止し、駐車ブレーキを掛け、キーを抜き取る。

Test Speed

テスト速度は、散布シミュレーション用の走行速度のことで、車両を停止させたままで以下のテストを行うことができます:

  • ブームバイパスバルブ(手動散布モード)をセットする;車両のオペレーターズマニュアルを参照。

  • 投下水量モードで実測テストを行う。

Note: 駐車ブレーキを解除したり、車両を走行させたりすると、インフォセンターはシミュレーションを解除します。

テスト速度を使って

  1. キャリブレーションサブメニューのボタン 1 と 2 で TEST SPEED オプション間の移動(図 70)。

    g193668
  2. ボタン 4 を押してSPEED のキャリブレーションを決定する(図 70)。

  3. ボタン 1 と 2 でSPEEDオプション間の移動(図 71)。

    g193671
  4. ボタン 3 と 4 で、テスト速度の増減を行う(図 71)。

  5. ボタン 1 と 2 でON/OFFオプション間の移動(図 72)。

    g193669g193670
  6. ボタン4を押してテスト速度シミュレーションをONまたはOFFにする(図 72)。

  7. ボタン5を押すと設定を保存してTEST SPEED設定画面を終了し、CALIBRATE画面に戻る(図 72)。

手動キャリブレーション入力について

この画面で、キャリブレーションの値(3 ブーム、2ブーム、1 ブーム)および速度を見ることができます。

Important: ここに表示される係数が、フロー計算や速度コントロールに使われます。これらの数値は変更しないこと。流量の基本設定 および 速度の基本設定 を行ってください。

  1. CALIBRATEサブメニューのボタン 1 と 2 で MANUAL CAL ENTRY(手動キャリブレーション)入力オプション間の移動(図 73)。

    g193322
  2. ボタン 4 を押して速度のキャリブレーションを決定する(図 73)。

  3. ボタン 1 と 2 でブームの流量(boom flow)または速度(speed)のオプションを選択(図 74)。

    g193543g193544
  4. ボタン 3 と 4 で係数の変更(図 74)。

  5. ボタン5を押すと変更を保存してMANUAL CAL ENTRY画面を終了し、CALIBRATE画面に戻る(図 74)。

運転中に

インフォセンターの散布面積表示画面

以下の情報を見るには、散布面積表示画面を利用します:

  • 散布済み面積: US(エーカー)、SI(ヘクタール)、TU(1000 ft2

  • 散布総量(米国ガロンまたはリットル)

総面積(Total Area)画面の使い方

  • 合計面積(Total Area)画面では、総合計面積と散布量を最後にリセットした時点から現在までに散布した総合計面積と散布量が表示されます。

  • 合計面積画面を使って、それぞれのサブエリアの面積およびそこに散布された液剤の量を把握することができます。

  • 総面積と総散布量の数値は、リセットするまで積算され続けます。右ボタンを長押しすると総面積と総散布量の数値がリセットされます。

    Important: 総面積と総散布量の画面で総面積と薬剤総量をリセットすると、表示中、非表示中を含めて全部のサブエリアの データも消去されます。

  1. ホーム画面で、任意のボタンを長押しするとメインメニューが表示される(図 75と図 76)。

    g194882
  2. ボタン2を押して総面積(Total Area)画面へ行く(図 76)。

    g194884
  3. インフォセンターのボタン(図 76)を使って以下を行います:

    • ボタン 1 を押すとホーム画面に戻る。

    • ボタン 2 を押すと総面積画面をナビゲートできる。

    • ボタン 4 を押すと総面積と総散布量の数値がリセットされる。

    • ボタン 5 を押すとメニューバーを終了する。

サブエリア(Sub-Area)画面の使い方

  • 散布区域ごとにサブエリアを設定しておくと便利です。全部で20個のサブエリアを設定可能です。

  • あらかじめサブエリアを決めておくと、サブエリア画面を使って、それぞれのサブエリアの面積およびそこに散布された液剤の量を把握することができます。

  • サブエリアでは、そのエリアが選択状態のときに散布面積と散布量の積算を行います。これらの値はリセットされるまで積算、保持されます。総面積画面でボタン 4 を長押しすると、サブエリアのリセットまたは総面積と総散布量のリセットになります。

    Note: 総面積と総散布量の画面で総面積と薬剤総量をリセットすると、表示中、非表示中を含めて全部のサブエリアの データも消去されます。

    Note: サブエリアの散布積算面積と積算散布量をリセットすると、これらの値はスプレーヤの散布総面積および散布総量の値から減算されますからご注意ください。

  • 別のサブエリアをアクティブにしたい場合は、インフォセンターのボタン 3 と 4 を押します。

    Important: サブエリアのアイコンの下のボックスに表示される番号は、現在アクティブなサブエリアであり、ここの面積と液量のデータが収集されます。

  • 現在アクティブ(選択された状態)のサブエリアに、散布面積と散布量の数値が記録されており、それらのデータが不要である場合には、その情報を消去してください。

  1. サブエリア(Sub-Area)メニューへのアクセス方法:

    g194883
    • ホーム画面で、ボタン5を長押しするとメニューバーが現れますから、ボタン 2 で Sub-Area(区画別面積)を選んでください(図 77)。

    • ホーム画面で、ボタン5を長押しするとメニューバーが現れますから、ボタン 3 で Sub-Area(区画別面積)を選んでください(図 77)。

  2. インフォセンターのボタン(図 77)を使って以下を行います:

    • ボタン 1 を押すとホーム画面に戻る。

    • ボタン 2 を押すと総面積画面をナビゲートできる。

    • ボタン 3 を押すとアクティブなサブエリアが次の区画に変わる。

    • ボタン 4 を押す(長押ししない)とひとつ前のサブエリアに戻る。ボタン 4 を長押しすると、現在の区画の散布面積と水量をリセット。

    • ボタン 5 を押すとメニューバーを終了する。

インフォセンターが表示するアドバイス

運転操作が不完全な場合などに、インフォセンターの画面にアドバイスが表示されます。たとえば、走行ペダルを踏み込んだ状態でエンジンを始動させようとした場合には、走行ペダルを ニュートラル 位置にしてくださいという表示が出ます。

どのアドバイスの場合も、現在の状態(始動拒否、エンジン強制停止など)、アドバイス番号(数字)、対処法(アドバイスが表示された理由)、説明(文による説明)が、図 78のように表示されます。

g034318

Note: アドバイスは不具合としては記録されません。

Note: インフォセンターのどのキーでも押せば、表示は消えます。

各アドバイスは以下の表の通りです:

アドバイス

作業内容コード対処法表示文
始動が阻止されました2ポンプスイッチがONです始動するにはポンプをOFFにしてください
始動が阻止されました3ニュートラルにありません始動するには走行ペダルをニュートラルにしてください
始動が阻止されました4着席していません始動するには、着席するか駐車ブレーキを掛けてください
始動が阻止されました5時間切れです始動するには、少し休んでください
始動が阻止されました6すすぎポンプがONです始動するにはすすぎポンプをOFFにしてください
エンジンが停止されました102着席していませんオペレータ不在のためエンジンを停止しました
エンジンが停止されました103駐車ブレーキがONです駐車ブレーキが解除されていないのでエンジンを停止しました
ポンプの始動が阻止されました202ブームがONですポンプを始動するにはブームをOFFにしてください
ポンプの始動が阻止されました203着席しておらず駐車ブレーキがOFFですポンプを始動するには、着席するか駐車ブレーキを掛けてください
ポンプの始動が阻止されました204車両停止中にポンプを始動しようとしましたポンプを始動するには車両を起動してください
ポンプの始動が阻止されました205エンジン始動中ポンプを始動するにはエンジンクランキングを停止してください
ポンプが停止されました206着席していませんポンプを始動するには着席してください
運転が阻止されました302運転中に駐車ブレーキが掛けられました走行するには駐車ブレーキを解除してください
タンクの状態402タンク残量わずかですタンクの状態、残量わずか
タンクの状態403すすぎポンプがONですタンクの状態、すすぎポンプがON
パラメータの値502入力された数値が不適切ですパラメータの値、不適切です
パラメータの値503許容範囲外の値ですパラメータの値、不適切なのでデフォルトを使用しました
ブームがOFFです802速度が落ちましたブームがOFFか、停止したか、走行速度が遅すぎ
ジオリンクの構成902ジオリンクコントローラのトラブルジオリンクの構成、ジオリンクコントローラを点検してください
ジオリンクの構成903インフォセンターの設定ジオリンクの構成、インフォセンターの設定を点検してください
フローメータの流量1002流量信号がありませんフローメータ、フローが検出されません
ニュートラルスイッチ1102ニュートラルスイッチの信号ニュートラルスイッチ、ニュートラル位置なのに走行しています

インフォセンターに表示される故障コード

電子電気系やコンピュータシステムに異常が発見されると、インフォセンターに不具合コードが表示されます。例えば、TEC コントローラのヒューズが飛んだ場合には、1 という不具合コードが表示されます。各不具合コードの意味と対処方法については、以下の表をご覧ください。

不具合コード一覧表

不具合コード影響を受ける機器やシステム内容推奨される対応
1マスター Toro 電子コントローラ(TEC)マスターコントローラに入出力する信号が規定レンジ外。弊社の正規代理店に連絡する。
2出力ヒューズマスター TEC のヒューズが飛んでいる。ヒューズを交換;オペレーターズマニュアルを参照。
3主電源リレーの不良主電源リレーから電源が供給されていない。弊社の正規代理店に連絡する。
4充電システムの故障オルタネータの電圧が高すぎまたは低すぎ
14ソフトウェアのバージョン不一致ソフトウェアのバージョンが一致しない。
17スタータのタイムアウトスタータの作動時間が規定時間を超えた。
18走行ペダルのニュートラルスイッチ走行ペダルのスイッチが実速度と一致していない。
19フローメータの流量散布時にフローメータからの信号が来ない。手動モードで散布する;弊社の正規代理店に連絡する。
41スプレーヤのポンプコントロールバルブTEC コントローラの電気的トラブル弊社の正規代理店に連絡する。

保守

整備(Service)画面

  1. SERVICE画面へ行くには、メインメニューででボタン2を何度か押します(図 79);メインメニュー画面へのアクセスを参照。

    g192026
  2. ボタン 4 を押してSERVICEのサブメニューを選択する(図 79)。

    この画面では時間と流量の確認ができます。

整備時間を見るには

  1. 整備画面からボタン 1 または 2 を何度か押してHOURSを選択する(図 80)。

    g192029
  2. ボタン 4 で Hours 画面に入る(図 80)。

  3. 画面に表示されるカウンタの数値(図 81)から、以下のことが分かる:

    g192028
    • キースイッチがON位置にあった時間の合計。

    • 次の整備までの残り時間。

    • 散布用ポンプが作動していた時間の合計。

  4. すべての時間情報をリセットするには、ボタン 3 を押す(図 81)。

  5. ボタン5を押すと HOURS 画面を終了し、整備画面に戻る(図 81)。

流量の確認

散布用ポンプを作動させた状態で、フローメータが測定している流量(図 82)を、以下の単位系で見ることができます:

g192027
  • ガロン毎分

  • リットル毎分

ボタン5を押すと整備画面を終了し、メインメニュー画面に戻る(図 82)。

診断(Diagnostics)画面

  1. 診断画面へ行くには、メインメニューででボタン 1 または 2 を何度か押してDIAGNOSTICS(診断)オプションへ行きます(図 83);メインメニュー画面へのアクセスを参照。

    g192025
  2. ボタン 4 を押して DIAGNOSTICS のサブメニューを選択(図 83)。

    この画面では、入力、出力、不具合情報の確認が可能。

Input/Output レポート画面の見方

  1. 整備画面から、ボタン 1 または 2 を何度か押して INPUT/OUTPUT を選択する(図 84)。

    g192031
  2. ボタン 3 で INPUT/OUTPUT へ入る(図 84)。

  3. ボタン 1 と 2 で、散布システムの入力、出力、状態情報を確認(図 85)。

    g192033
  4. ボタン 5 を押すと INPUT/OUTPUT 画面を終了し、診断画面に戻る(図 84)。

散布システムの不具合記録を見るには

  1. 整備画面から、ボタン 1 または 2 を何度か押して FAULT VIEWER (不具合確認)を選択する(図 86)。

    g192030
  2. ボタン 3 で FAULT VIEWER へ入る(図 86)。

  3. 画面に表示される散布システムが検知した不具合の記録を見る(図 87)。

    Note: これらの不具合が表示された場合には、弊社正規代理店にご連絡ください。

    g192032
  4. ボタン 5 を押すと FAULT VIEWER 画面を終了し、診断画面に戻る(図 87)。

About 画面

  1. About 画面へ行くには、メインメニューででボタン 1 または 2 を何度か押してABOUT へ移動します(図 88)。

    g192023
  2. ボタン 4 を押して About のサブメニューを選択(図 88)。

    g192034
  3. ボタン 1 と 2 を使用して、TEC コントローラ情報画面とインフォセンター情報画面を見る(図 89)。

  4. ボタン 5 を押すと ABOUT 画面を終了し、診断画面に戻る(図 87)。