はじめに

GeoLink® 高精度液剤散布システムは、散布率の一定保持と散布エリアとを自動的にコントロールします。システムは散布面積、車両の走行速度、液剤散布総量をモニタします。転移面積あたりの目標散布率をセットすると、所定の速度範囲で散布している限り、自動的にその量での散布を維持し、エリアあたりの実際の散布量をディスプレイに連続表示します。

この説明書を読んで製品の運転方法や整備方法を十分に理解し、他人に迷惑の掛からないまた適切な方法でご使用ください。この製品を適切かつ安全に使用するのはお客様の責任です。

製品の安全や取り扱い講習、アクセサリなどに関する情報、代理店についての情報の入手、お買い上げ製品の登録などをネットで行っていただくことができます:www.Toro.com

整備について、また純正部品についてなど、分からないことはお気軽に弊社代理店またはカスタマーサービスにおたずねください。お問い合わせの際には、必ず製品のモデル番号とシリアル番号をお知らせください。いまのうちに番号をメモしておきましょう。

この説明書では、危険についての注意を促すための警告記号(図 1)を使用しております。これらは死亡事故を含む重大な人身事故を防止するための注意ですから、必ずお守りください。

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この他に2つの言葉で注意を促しています。重要「重要」は製品の構造などについての注意点を、はその他の注意点を表しています。

安全について

コンソールコンピュータをご使用になる前に必ずこのオペレーターズマニュアルをお読みになり、内容をよく理解してください。

  • このマニュアルはターフスプレーヤのオペレーターズマニュアル と共に保管してください。

  • この装置を使用する人がいつでも、誰でもすぐにこのマニュアルを見ることができるようにしておいてください。

  • このマニュアルと、 ターフスプレーヤのオペレーターズマニュアルマニュアルの説明をよく読んでください。各部の操作方法や本機の正しい使用方法に十分慣れておきましょう。

  • 子供や正しい運転知識のない方には操作させないでください。

  • 周囲にペットや人、特に子供がいる所では絶対に散布作業をしないでください。

  • 農薬は人体や動植物、土壌などに害を及ぼす場合があるので取り扱いに十分注意してください。人身事故や電気系統の破損を防止するために:

    • 目的にあった適切な薬剤を使用してください。

    • 農薬容器に張ってあるラベルをよく読み、書かれてある指示を守る。剤の散布や取り扱いは必ず推奨された方法で行う。

    • 農薬の取り扱いと散布には十分注意を払う。

    • 必要な防具は必ずすべて着用する。

    • 薬剤の取り扱いは換気のよい場所で行う。

    • 農薬の取り扱い中は禁煙を厳守する。

    • 使用しなかった薬液や空の薬剤容器は適切に廃棄する。

  • 人身事故や器物損壊などについてはオペレータやユーザーが責任を負うものであることを忘れないでください。

組み立て

製品の概要

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実際にエンジンを始動させて運転する前に、各部の名称や操作方法に慣れてください。

フローティングメニューバー

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フローティングメニューバーの使用方法

フローティングメニューバーへのアクセス方法

制御コンソールの画面を指で下から上へスワイプするとメニューバーが現れます(図 10)。

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電源ダウンアイコン

電源ダウンアイコンを押すとジオリンクシステムを終了します(図 9)。

Note: 通常運転中、X25 散布システムは オン 状態です(車両のキーが RUN位置にある時);非運転時にはX25 散布システムはオフとなります(車両のキーがシャットオフ位置にある時)。

ヘルプアイコン

フローティングメニューの ヘルプアイコン を押すと個別の ヘルプアイコンが表示されて現在の画面の制御機能の説明を読むことができます(図 9)。個別の ヘルプアイコンを押すと、その制御機能の説明文が表示されます(図 11)。フローティングメニューの ヘルプアイコン をもう一度押すと個別の ヘルプアイコンが消える。

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USB 取り出しアイコン

USB 取り出し アイコンは、X25 コンソールから USB を取り出す時に使用します(図 9)。USB 取り出し アイコンは、USB を接続している時のみ使用可能になるアイコンです。

Note: USB ポート(図示していません)は、制御コンソールの背面にあります。

スクリーンショットアイコン

現在の画面表示を USB に保存したいときには スクリーンショット アイコンを使用します。

グローバルホーム画面管理アイコン

操作画面のレイアウトを保存したいときにはグローバルホーム画面管理 アイコンを押してください。この画面を使うと操作画面をいちいち切り替える手間がはぶけ、必要な情報を素早く画面に呼び出すことができます。見たい画面を操作画面に表示させ、あるいは隠したい画面を隠した後に、ホーム画面を保存 アイコンを押せばそのレイアウトが保存されます。

画面明るさアイコン

画面の明るさアイコン(図 9)でコントロールコンソール画面の明るさを調整できます:

  • 画面を暗くしたい時には(-)を押します。

  • 画面を明るくしたい時には((+)を押します。

  • 明るさモードアイコンで以下から1つをを選択してください。

    • Auto(コントロールコンソール内の光センサーを使って画面の明るさを自動調整)

    • Day モード(周囲が明るい状態で使用する場合の設定)

    • Night モード(周囲が暗い状態で使用する場合の設定)

電源ボタン

Important: 車両を始動するとシステムがオンになります。システムを起動させるのに電源ボタンは特に必要ありません。

  • 通常は、X25 散布システムが自動で オン 状態になります(車両のキーが RUN位置にある時)。

    Note: X25 散布システムを手動でオンにする必要がある場合には、コントロールコンソールの背面にある電源ボタン(図 12)を押してください。

  • X25 システムの電源オフは、車両のキーを 切位置にして行います。

    Note: 緊急時には、コントロールコンソールの背面にある電源ボタン(図 12)でX25 散布システムを停止することができます。

Note: 適切な方法でコンソールの電源を切った場合には ECU メモリ内のデータは失われません。

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キャンセルアイコンと承認アイコン

動作を中止するにはキャンセルアイコンを押します。メニューに入ったり選択したりするには承認アイコンを押します。これらのアイコンが画面に表示されている時は、どれか1つのアイコンを押さないと次へ進むことができません(図 13)。

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散布装置のカラー表示

車両および散布装置の位置と移動方向を示します。

散布装置の表示色は、以下のような意味を持っています(図 14):

  • 赤:ブームがオフ

  • 青:ブームが禁止状態(オンであるが作動していない。低速や低圧のためであることが多い)。

  • 黄:ブームが一時停止状態(オンであるが作動していない。自動制御(セクションコントロール)が働いているためであることが多い)。

  • 緑:ブームが作動中

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以下は必ず知っておいていただきたい用語です:

  • WAAS (広域航法支援システム)—米国連邦航空局が開発した測位補正システムです。 GPS 信号の受信性能と精度を高めて航空機の運航を支援するものです。

  • RTK(動的干渉測位)—RTK ネットワークは、基地局をネットワークで結び、それぞれの位置データをインターネットを介してサーバーに送るシステムです。RTK 補正装置を搭載した GPS 誘導機器は、携帯電話のデータ交換システムを利用して、サーバーとの間で交信を行い、自身のもっている位置データとサーバーから得られる補正データで補正します。サーバーは、基地局や車両から得られた位置情報から車両の正しい位置(修正データ)を算出し、携帯モデムを介してこれを各車両に提供します。この補正を行うことにより、GPS 測位のリアルタイム精度が 1-2 cm に向上します。

  • GLONASS(全地球的航法衛星システム(ロシアの GNSS))— GPS 受信装置は通常のGPSシステムに加えてロシアのGPSシステムを利用することができます。

運転操作

ASC(Automatic Section Controller)内部にはコンピュータがあり、車両の速度の変化に合わせて投下水量の自動調整を行います。単位面積あたりの目標散布率(投下水量)をセットすると、所定の速度範囲で散布している限り、ASC が自動的にその量での散布を維持し、エリアあたりの実際の散布量をディスプレイに連続表示します。X25 コントロールコンソールは、散布面積、車両の走行速度、液剤散布量をモニタしています。

Note: 散布を開始する前に、散布装置が正しく調整(キャリブレーション)されていることを確認してください。

Note: ディスプレイを使って散布を行う前に、インフォセンターがジオリンクにセットされていることを確認してください。

X25 コマンドコンソールの起動

  1. ジオリンク機器および仕上げキットが搭載されていることを確認する。

  2. 車両を始動すると、数秒後にコマンドコンソールが起動する。

    Note: コマンドコンソールの起動と停止について:

    • 車両を停止させると、コマンドコンソールと X25 散布システムの電源がオフ になります。

    • コマンドコンソールの電源を切っても、コンピュータ内のデータは失われません。

タッチクスクリーンの使い方

画面上の各アイコンに触れることにより、スプレーヤ情報の表示、追加、変更などを行うことができます。

  • 画面上のアイコンを押せばその内容が表示されます。

  • アイコンによっては、さらに選択肢が表示されます。

  • 必要に応じて選択してください。

  • 新しい画面の承認を行います(図 13)。

言語の選択とライセンス契約の承認

起動画面に続いて、言語選択と EULA (エンドユーザーライセンス契約)画面が表示されます。

  1. 必要に応じ、言語アイコンを押して X25 の表示言語を変更する(図 15)。

    Note: EULA 画面で言語を変更すると、X25 の表示すべてが変更された言語で行われるようになります。言語の変更は「ユーザー設定」でも行うことができます。

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  2. 言語選択ボックスで、希望する言語を探して選択肢、はいアイコンを押す(図 16)。

    選択された言語で X25 コントロールコンソールが再起動する。

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  3. EULA を読む(図 15)。

    スクロールバーを使って画面の一番下まで移動する。はいアイコンが緑色に変化する(図 15)。

  4. はいアイコンを押すとホーム画面に移動する(図 15)。

X25 コントロールコンソールのマスタースイッチ

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マスタースイッチアイコンの色でシステムの準備状態がわかります(図 17)。各色は以下のような意味を持っています:

  • 緑色:システム準備承認。スプレーヤのコントローラがオンで動作中。

  • 白色:スプレーヤのコントローラがスタンバイ状態。

  • 赤色:システム使用不可。スプレーヤのコントローラがオフ。

マスタースイッチアイコンが赤い場合はアラームが出ているという意味です。押すとアラーム番号が表示されます(図 18)。

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アラームが出たら、承認アイコン(図 18)を押してメイン画面に戻り、必要な修正を行ってください。

マスタースイッチの使い方

マルチプロ 1750 ターフスプレーヤ

ホーム画面上のマスタースイッチアイコンが散布システムのオン/オフ状態を表示します(図 17)。

マスタースイッチの使い方

マルチプロ 5800 ターフスプレーヤ

ホーム画面上のマスタースイッチアイコンで、散布システムの オン/オフ を行います(図 17)。ただし、ブームマスタースイッチや個別ブームスイッチ(左・中・右)が オフの時には使えません;ブームマスタースイッチや個別ブームスイッチについてはオペレーターズマニュアルを参照してください。

  • マスタースイッチアイコンを押すと散布システムが作動します(アイコンは緑色に変化)。

  • マスタースイッチアイコンをもう一度押すと散布システムが停止します(アイコンは白色に変化)。

一般情報、緊急、注意、警告のメッセージ

メッセージ一覧表

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一般メッセージは、動作の進行状態をお知らせするものです。

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緊急メッセージは、緊急操作が必要なことをお知らせするものです。

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注意メッセージは、運転前に修正などが必要な内容をお知らせするものです。

1. 設定リンク アイコン

2. 閉じる アイコン

3. 音声アラーム停止 アイコン

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1. 設定メニュー画面にリンクされているアイコン

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警告メッセージは、運転前に修正しなければならない内容をお知らせするものです。

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1. 対策に関する情報

2. 詳細アイコン(下へスワイプ)

3. メッセージの詳細

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1. 設定メニュー画面にリンクされている

単位系を選択する

以下から選択可能です:メートル法、米国式、英国式米国式(US)と英国式(UK)では、ガロンやオンスなど単位の名称は同じですが実際の量が異なります。

  1. メイン画面で設定アイコンを選択する(図 19)。

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  2. ユーザーアイコンを押す(図 20)。

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  3. 地域アイコンを押す(図 20)。

  4. 単位アイコンを押す(図 20)。

  5. 必要に応じて単位を選択し、散布率を入力し、内容を承認する(図 21)。

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ジョブデータの管理

選択されているエリアに関連する作業の情報を見たり設定したりするにはジョブメニューを使います。このメニューを使って情報を保存し、報告書の作成に利用することができます。

USB 記憶装置の仕様

  • USB 3.0

  • 8 GB またはそれ以上

  • Linux と互換性あり

USB 記憶装置の仕様方法

  1. 電源ボタンの下にある USB ポートのキャップを外す(図 22)。

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  2. USB ソケットに USB 記憶装置を入れる(図 22)。

  3. 記憶装置に内容をセーブする。

  4. 制御コンソール画面の下から上へスワイプするとフローティングメニューバーが表示されます(図 23)。

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  5. USB 取り出しアイコンを押す(図 23)。

  6. USB ダイアログボックスで承認アイコンを押し、制御コンソールから USB 記憶装置を取り外す(図 23)。

作業内容を記録する

  1. アクティブなジョブを選択していることを確認してください。

  2. 作業アイコンを押す(図 24)。

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  3. 作業情報記録アイコンを押す(図 24)。

  4. ジョブに含めたい情報タイプのアイコンを押し、情報を入力し、承認アイコンを押す;情報の種類の表を参照。

    Note: 新たに薬剤を追加アイコンを押すと複数の製品の記録を追加することができます。

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    情報の種類

    天候

    草種

    製品

    風速

    草種名

    液剤名

    風向

    草種バラエティ

    レート(散布)

    温度

    成長段階

    表示単位

    湿度

    燃料タイプ

     

    上空の状態

    土壌の状態

     
     

    散布方法

     

作業ノートを記録する

各作業についてメモを記録することができます。

  1. 作業情報アイコンを開く(図 26)。

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  2. 作業ノートアイコンを押す(図 26)。

  3. メモを入力し、承認アイコンを押す。

作業レポートを作成する

  1. 作業メニューアイコンを押す(図 27)。

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  2. データ交換メニューアイコンを押す(図 27)。

  3. 作業レポートをUSBにエクスポートアイコンを押す(図 27)。

  4. 作業レポートのオプションダイアログボックスに入れたいオプションのアイコンを押す:

    • 自動調整レンジ:レポートマップのイールドレートの色コントラストを大きくする

    • 28のように作業レポートを ".pdf" でエクスポートする。

  5. 作業レポートのオプションダイアログボックスで承認アイコンを押す(図 27)。

  6. 作業レポートオプションのエクスポートのダイアログボックスで承認アイコンを押す(図 27)。

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形状ファイルのエクスポート

  1. 作業メニューアイコンを押す(図 29)。

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  2. データ交換メニューアイコンを押す(図 29)。

  3. 作業レポートをUSBにエクスポートアイコンを押す(図 29)。

  4. 作業レポートオプションのメニューから、以下の選択を外す:

    • 自動調整レンジ

    • タスクデータ

  5. 形状ファイルを作成アイコンを押す(図 29)。

    Note: 土地形状ファイルのエクスポート先は:D:/Client/Farm/Field/CoverageShapefiles と D:/Client/Farm/Field/BoundaryShapefiles です。

  6. 作業レポートのオプションダイアログボックスで承認アイコンを押す(図 29)。

  7. 作業レポートオプションのエクスポートのダイアログボックスで承認アイコンを押す(図 29)。

作業情報を消去する

アクティブなジョブの作業情報(メモや等高線を含む)をクリアすることができます;制御コンソールでは作業情報記録を保持しています。

  1. 作業メニューアイコンを押す(図 30)。

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  2. 作業データ消去アイコンを押す(図 30)。

  3. ダイアログボックス内にある 「はい」アイコンを押す(図 30)。

  4. ダイアログボックスのクリアエリアカウンタにある 「はい」アイコンを押す(図 30)。

作業情報をエクスポートする

Note: エクスポートしたい作業情報がセッション中(選択された状態)であることを確認する。

  1. 電源ボタンの下にある USB ポートのキャップを外す(図 31)。

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  2. USB ソケットに USB 記憶装置を入れる(図 31)。

  3. 作業メニューアイコンを押す(図 32)。

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  4. データ交換アイコンを押す(図 32)。

  5. 作業レポートをUSBにエクスポートアイコンを押す(図 32)。

  6. 作業レポートオプションのメニューから、以下の選択を外す:

    • 自動調整レンジ

    • タスクデータ

  7. 必要に応じ、作業レポートオプションの中から、形状ファイル作成を選択する。

    Note: 土地形状ファイルのエクスポート先は:D:/Client/Farm/Field/CoverageShapefiles と D:/Client/Farm/Field/BoundaryShapefiles です。

    Note: 以上で、作業情報がUSBドライブに保存されました。

    Note: USB 記憶装置は、必ず接続を解除してから取り出すようにしてください;以下の 8-10を参照してください。これを怠るとデータが消えたりれたり破損したりする可能性があります。

  8. 画面をスワイプしてフローティングメニューバーを出す(図 33)。

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  9. USB 取り出しアイコンを押す(図 33)。

  10. USB ダイアログボックスで承認アイコンを押し、制御コンソールから USB 記憶装置を取り外す(図 33)。

制御コンソールのアイコン

定義済みの境界線の内部に散布を行う場合はホーム画面を使いましょう。作業リストと散布エリアから選択して散布を行うことができます。

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現場情報の管理

現場を選択する

現場リストから現場を選択する

  1. 現場メニューアイコンを押し、現場選択アイコンを押す(図 35)。

    Note: 緑色のチェックマークがアクティブな現場

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  2. 現場選択リスト上で散布する現場のアイコンを押し、承認アイコンを押す(図 35)。

    Note: 緑色のチェックマークがついて選択した現場がアクティブになったことを示す。

現場リストから現場を選択する

  1. 現場選択リストの中でスイッチアイコンを押す(図 36)。

    Note: 現場選択リスト(制御コンソールに保存されている現場)が(USB)現場選択リスト(USB に保存されている現場リスト)に変わる。

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  2. 現場選択リスト上で散布する現場のアイコンを押し、承認アイコンを押す(図 36)。

現在の GPS 位置情報に基づいて一番近い現場を探す

現在の GPS 位置情報から現場を探す場合は境界線が定義されている現場であることが必要です。

  1. 現場選択リストの中で、GPSで最短現場アイコンを押す(図 37)。

    Note: 現在の GPS 位置情報から近い現場のリストが制御コンソールに表示される。

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  2. 承認アイコンを押す(図 37)。

    Note: 一番近い現場ががアクティブな現場になる。

新しい現場(フィールド)の作成

Note: 1コースに1フィールドを作成し、そのフィールド内にそのコースのすべてのフィールド境界を登録します。散布作業は、1 フィールド内でしか行われません。フィールドの境界と境界の間には散布できません。

  1. 現場メニューアイコンを押し、新規フィールド境界アイコンを押す(図 38)。

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  2. 現場名アイコンを押す(図 38)。

  3. 画面内キーボードから現場の名称を入力し、承認アイコンを押す(図 38)。

  4. 新現場ダイアログボックスの中で、承認アイコンを押す(図 38)。

    Note: 新しい現場がアクティブな現場になる。

現場境界を記録する

Important: 作成保存した境界が正確性と再現性を持たせるためには、RTK補正付きで境界を記録することが必要です。

境界記録を起動する

  1. アクティブな作業現場へマシンを移動する(図 39)。

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  2. 新現場の境界線の記録開始点の上に、マシンの左前タイヤの外側中心部分を合わせる(図 40)。

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  3. 現場メニューアイコンを押し、現場境界記録アイコンを押す(図 41)。

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  4. 境界上を車両で走行する。

    Note: 境界記録中は、必要に応じて減速、停止することができます。

境界記録を一時停止する

入り込みにくい場所などにマシンを進入させる場合には、記録を一時停止させることができます。

  1. エンジンを止める。

  2. 境界記録一時停止アイコンを押す(図 42)。

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  3. マシンを開始位置に合わせる(図 43)。

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  4. 現場境界記録アイコンを押すと記録が再開され、運転を続ければ境界線が記憶されていく(図 43)。

    Note: 境界記録を再開すると、記録一時停止場所から記録再開開始場所へ直線が引かれます。

境界記録の終了

  1. 記録開始地点に近づいたら走行を停止する(図 44)。

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  2. 境界記録終了アイコンを押す(図 45)。

    Note: 開始点と終了点とが、自動的に直線で結ばれる。

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すべて直線で囲まれた現場の境界の作成

  1. 新現場のひとつの辺の境界線の始点に、マシンの左前タイヤの外側中心部分を合わせてマシンを停止させる(図 46)。

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  2. マシンを移動させずに、現場境界記録アイコンを押し、境界記録一次停止アイコンを押す(図 30)。

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  3. 次の辺の境界線上の始点に、マシンの左前タイヤの外側中心部分を合わせてマシンを停止させる(図 48)。

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  4. 現場境界記録アイコンを押し、境界記録一次停止アイコンを押す(図 48)。

    Note: 二つの点が、自動的に直線で結ばれる。

  5. 残りの辺についても、ステップ3-4の作業を行い(図 49)、図形を閉じる最後の点だけを残す。

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  6. 新現場の境界線の記録終了点の上に、マシンの左前タイヤの外側中心部分を合わせて、マシンを停止させる(図 50)。

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  7. 境界記録終了アイコンを押す(図 50)。

    Note: 開始点と終了点とが、自動的に直線で結ばれる。

過去の散布エリアから境界線を作成する

以前に行った散布の記録から境界線を作成する方法を説明します。センターブームのみから水を散布しながらこの機能を使うと、カート道を薬剤散布除外エリアに指定することができます。、

  1. 作成したい現場の近くにマシンを停止させる。

  2. 現場アイコンを押し、「過去散布から境界作成」アイコンを押す(図 51)。

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  3. 数字アイコンを押して「滑らかさ」設定を行う(図 52)。画面上キーボードから数値を入力し、承認アイコンを押す。

    Note: スライダーを左右に動かして設定することもできます。

    Note: 滑らかさ設定は、過去散布エリアから境界を作成する際に自動的にギャップを埋めるのに使用する最小サイズを決めるものです。

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  4. 数字アイコンを押して「最小カバーエリア」設定を行う(図 53)。画面上キーボードから数値を入力し、承認アイコンを押す。

    Note: 最小カバーエリア設定は、設定よりも面積が小さいカバー領域を除外する(境界線に含めない)機能です。

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  5. 数字アイコンを押して「カバー領域からの距離」設定を行う(図 53)。画面上キーボードから数値を入力し、承認アイコンを押す。

    Note: カバー領域からの距離設定は、作成された境界線を、カバー領域から所定距離だけ拡張する機能です。

  6. 除外領域アイコン(図 54)を押して散布されなかったエリアをカバーするための境界線を作成する。

    Note: 除外領域を有効化するとカバーエリア内でギャップから除外される領域を作成します。

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  7. 数字アイコンを押して「最小除外エリア」設定を行う(図 54)。画面上キーボードから数値を入力し、承認アイコンを押す。

    Note: この設定は、最小除外エリア設定で設定したよりも小さいギャップから除外領域が作成されないようにするものです。

  8. 「カバー領域からの境界」設定の承認ボタンを押す(図 55)。

    Note: 以上により、過去の散布エリアから自動的に境界が作成される。

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現場境界線の編集

現場の境界線をさらに詳細に設定して、液剤を散布すべきエリアと散布しないエリアを決めます。

  • 作業領域:ブームコントロールを使用した時に必ず散布を行うエリアを指定します。集約管理ターフエリア、粗放管理ターフエリアなどは、作業領域に指定します。

  • 除外領域:ブームコントロールを使用した時に散布を行わないエリアを指定します。池や小川、バンカー、歩経路、カートパスなどは、除外領域に指定します。

  • 無効化:境界があっても無視します。

  • 特定区分領域

    • 多くの境界線が存在する現場で使用します。

    • このエリアには薬剤Aは撒くが薬剤Bは撒かないというような場合、境界線にそのような特定の区分を設定しておくと便利です。

    • 境界設定されたエリアを作業対象にしたり作業対象から除外したりするのに利用することができます。

    • 特定区分領域は事前に設定しておくことができる他、随時作成することができますので、必要に応じて散布エリアに含めたり除外したりという変更が可能です。

現場境界に名前を付ける

  1. 境界の作成ができたら、制御コンソール画面に表示されている境界線の脇に指を長置きする。境界選択アイコンが点灯したら、境界線まで指を滑らせる(図 56)。

    Note: 制御コンソールに、その境界の説明が表示される。

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  2. 画面から指を離すと、ダイアログボックスが開く(図 57

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  3. 名前アイコンを押し、画面内キーボードを使って境界の名称を入力して承認アイコンを押す。

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作業領域境界の設定

  1. 境界編集ダイアログボックスの中で、領域の種類アイコンを押す(図 59)。

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  2. 領域の種類ダイアログボックスの中で、作業領域 アイコンを押し、承認アイコンを押す(図 60)。

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  3. 境界編集ダイアログボックスの中で、承認アイコンを押す(図 60)。

除外領域境界の設定

Note: 除外領域に設定されたエリアは、その境界内部における散布除外区域となります。除外領域境界設定は、散布作業の構成中に除外領域を作成するのとは別の作業です。

  1. 境界編集ダイアログボックスの中で、領域の種類アイコンを押す(図 61)。

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  2. 領域の種類ダイアログボックスの中で、除外領域 アイコンを押し、承認アイコンを押す(図 62)。

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  3. 境界編集ダイアログボックスの中で、承認アイコンを押す(図 62)。

特定区分境界の設定

  1. 境界編集ダイアログボックスの中で、領域の種類アイコンを押す(図 63)。

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  2. 領域の種類ダイアログボックスの中で、特定区分領域 アイコンを押し、承認アイコンを押す(図 64)。

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  3. 境界編集ダイアログボックスの中で、特定区分アイコンを押すと、特定区分のリストが表示される(図 65)。

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  4. 特定区分リスト上で、事前設定済みの区分のアイコンを押すか、新規 アイコンを選択する(図 66)。

    Note: 新規 . . . アイコンを押すと、新しい境界区分設定用のダイアログボックスが表示されます。名前アイコンを押し、画面内キーボードを使って新しい区分の名称を入力して承認アイコンを押します。新しい区分設定ダイアログボックスの中で、承認アイコンを押すと、新しい特定区分を作成することができます。

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  5. 選択された種類が表示されるので、承認アイコンを押す(図 67)。

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境界線の統合

たとえば、18ホールのゴルフ場で次のようなことができます:

  • 一人が、マシン(1号)を使ってホール 1-9 までの境界線取りを行う(図 68)。

  • もう一人が、マシン(2号)を使ってホール 10-18 までの境界線取りを行う(図 69)。

  • その後、マシン 2号 で採取した境界線(バック 9)とマシン 1号 で採取した境界線(フロント 9)とを統合する。

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現場境界をエクスポートする

Note: この例では、二番目の人がマシン 2 号(ホール 10-18 までの境界線取りを行った車両)を使って操作を行います。

  1. マシン 2 号の裏側に USB メモリを入れる。

  2. インベントリ管理 アイコンを押し、カテゴリタイプ アイコンを押す(図 70)。

    g303969
  3. 表示されたリストの中で現場アイコンを押す。

  4. マシン 1 号に統合したい境界の現場アイコンを押し、選択を USB に保存アイコンを押し、承認アイコンを押す(図 70)。

    Note: この例では、ホール 10-18(バック 9)の現場情報(境界線を含む)を保存しています。

  5. 全画面をレストアアイコンを押す(図 71)。

    g303968
  6. USB を制御コンソールから取り出す;ステップ4-6(USB 記憶装置の仕様方法)を参照。

現場境界をインポートする

Note: この例では、マシン 1 号(ホール 1-9 までの境界線取りを行った車両)を使って操作を行います。

  1. マシン 1 号の制御コンソール裏側に USB メモリを入れる。

  2. 現場メニューアイコンを押し、現場選択アイコンを押す(図 72)。

    g303984
  3. マシン 2 号から読み込んだデータの統合先の現場アイコンを押し、承認アイコンを押す(図 72)。

    Note: この例では、マシン 1 号に保存されているフロント 9 の境界線情報に、マシン 2 号からエクスポートされた境界線情報(バック 9)を統合します。

  4. 現場メニューアイコンを押し、境界形状ファイルから境界作成アイコンを押す(図 73)。

    g303962
  5. 「境界編集用形状ファイル選択ダイアログボックス」の中で、USB ドライブに切り替えアイコンを押す(図 74)。

    g303963
  6. 「境界編集用形状ファイル選択ダイアログボックス」の中で、USB ドライブからインポートアイコンを押す(図 74)。

  7. ディレクトリアイコンを押してジオリンクのディレクトリに入る(図 75)。

    g303967
  8. ディラクトリアイコン(図 76)を押して、ステップ 4(現場境界をエクスポートする) でエクスポートした現場情報へ行く。

    Note: この例では、ホール 10-18(バック 9)の現場情報(境界線を含む)をインポートします。

    g303970
  9. 境界 アイコンを押し、境界形状アイコンを押し、承認アイコンを押す(図 76)。

    Note: この例では、マシン 1 の制御コンソールに、マシン 1 号とマシン 2 号で収集した現場境界情報(ホール 1-18 までの境界線)が表示されます(図 77)。

    g303964

インポートされた現場境界に名前を付けて区分設定を行う

インポートされたデータは、名前と区分設定を含んでおりません。インポートした現場境界のそれぞれに名前と区分を設定する;現場境界線の編集を参照。

Note: この例では、マシン 1 号に新たに保存されたホール(10-18;バック 9)に名前と区分の設定を行います。名前と区分は、マシン 2 号にあったときのものと同じものを設定します。

他のマシンの境界情報をアップデートする

  1. 全部の境界情報の統合が終了したら、統合された境界ファイルをマシンから USB にエクスポートします;現場境界をエクスポートするを参照。

    Note: この例では、マシン 1 号からエクスポートします。

  2. 統合済みの境界線ファイルを、USB から他のマシンへインポートして他のマシンの境界情報を最新のものにする;現場境界をインポートするを参照。

    Note: この例では、マシン 2 号へインポートします。

フラッグポイント

境界線作成中や散布中に、障害物や高低差など注意喚起用にフラッグ(旗)を立てることができます。

g304435

フラッグポイントの設定

  1. フラッグポイントを設定したい地点でマシンを停止させる。

  2. 現場メニューアイコンを押し、フラッグポイント設定アイコンを押す(図 79)。

    追加されたフラッグポイントが表示される。

    g304436
  3. フラッグポイント追加メニューで、フラッグポイントアイコンを選択する(図 79)。

    制御コンソール画面の車両後方にフラッグポイントが表示される(図 79)。

    Note: フラッグポイント設定位置は車両の中心線と後輪軸の交点です。

カスタムフラッグポイントの設定

  1. フラッグポイントを設定したい地点でマシンを停止させる。

  2. フラッグポイント追加メニューの中で現場メニューアイコンを押し、フラッグポイント設定アイコンを押す(図 80)。

    g304437
  3. カスタムフラッフポイントアイコンを押す(図 80)。

    フラッグポイント追加用ダイアログボックスが表示される。

  4. フラッグポイント追加用ボックスの中でフラッグポイントアイコンを押し、フラッグポイント名称アイコンを押す(図 81)。

    画面内キーボードが現れる。

    g304439
  5. 画面上キーボードからカスタムフラッグポイントの名前を入力し、承認アイコンを押す(図 81)。

  6. フラッグポイント追加用ダイアログボックスの承認アイコンを押す(図 82)。

    制御コンソール画面の車両後方にフラッグポイントが表示される。

    g304440

フラッグポイントの編集

  1. コマンドコンソール画面で編集したいフラッグポイントに指を長置きするとポップアップが表示される(図 83)。

    g304391
  2. 画面から指を離す。

    フラッグ編集メニューが表示される(図 83)。

フラッグポイントの種類の変更

  1. フラッグ編集メニューで、変更アイコンを押す(図 84)。

    g304388
  2. フラッグポイント変更メニューの中で、フラッグポイントの種類アイコンを押す(図 84)。

ひとつのフラッグポイントを削除する

  1. フラッグ編集メニューで、削除アイコンを押す(図 85)。

    g304389
  2. フラッグポイント削除用ダイアログボックスの はいアイコンを押す(図 85)。

全部のフラッグポイントを削除する

  1. フラッグ編集メニューで、全削除アイコンを押す(図 86)。

    g304390
  2. フラッグポイント全削除用ダイアログボックスのはいアイコンを押す(図 86)。

作業情報の管理

アクティブな散布作業を、複数の車両間で移動する。

アクティブな作業をエクスポートする

  1. 車両を停止し、駐車ブレーキを掛ける。

  2. 制御コンソールの裏側に USB メモリを入れる。

  3. インベントリ管理アイコンを押す(図 87)。

    g297570
  4. 画面上部のタイトルが インベントリマネージャー(USB) の状態で、ビュー切り替えアイコンを押す(図 87)。

    Note: タイトルが インベントリマネージャーであることが必要です。

  5. 作業の区分がカテゴリーアイコンに表示されない場合は、カテゴリアイコンを押す(図 88)。

    Note: カテゴリーのリストが表示される。

    g297571
  6. カテゴリリスト内で「作業」 アイコンを押し、承認アイコンを押す(図 89)。

    g297567
  7. インベントリ管理画面で、別の車両に移したい作業のアイコン(複数可)を押す(図 90)。

    g297569
  8. 選択項目保存アイコンを押す(図 90)。

  9. 作業保存オプションダイアログボックスの中で、作業保存アイコンを押し、承認アイコンを押す(図 91)。

    g297572
  10. エクスポートファイルダイアログボックスの中で、承認アイコンを押す(図 92)。

    Note: インベントリ管理アイコンを押して画面を隠す。

    g297568
  11. 上方向にスワイプするとフローティングメニューバーが現れる;USB 取り出しアイコンを押し、承認アイコンを押して、USB デバイスを外す。

アクティブな散布作業を、別の車両に移す

  1. 車両を停止し、駐車ブレーキを掛ける。

  2. 制御コンソールの裏側に USB メモリを入れる。

  3. 作業メニューアイコンを押す(図 93)。

    g297601
  4. 作業選択アイコンを押す(図 93)。

  5. ビュー切り替えアイコンを押す;作業選択(USB)リストが表示される(図 94)。

    g297604
  6. 別の車両に移したいジョブのアイコンを押し、承認アイコンを押す(図 95)。

    g297603

    Note: 移動された作業が作業選択リストに表示され、利用可能になる(図 96)。

    g297602

複数のマシン間で情報のコピーを行う

情報のエクスポート機能とインポート機能を利用することで、同じ情報を複数のマシンで共有することができます。

情報の区分

製品現場境界線
カスタムノズルAB ライン
現場カーブ
作業 

情報区分のエクスポート

  1. 車両を停止し、駐車ブレーキを掛ける。

  2. 制御コンソールの裏側に USB メモリを入れる。

  3. インベントリ管理アイコンを押す(図 97)。

    g297570
  4. 画面上部のタイトルが インベントリマネージャー(USB) の状態で、ビュー切り替えアイコンを押す(図 97)。

    Note: タイトルが インベントリマネージャーであることが必要です。

  5. エキスポートしたい情報の種類(製品、カスタムノズル、現場、作業、現場境界、AB ライン、カーブ)が区分アイコンに表示されない場合には、カテゴリ(区分)アイコンを押す(図 98)。

    g297571
  6. 区分リスト上で、エクスポートしたい情報のアイコンを押し、承認アイコンを押す(図 99)。

    Note: カテゴリーのリストが表示される。一度に一種類の区分しかインポートできません。

    g297615
  7. インベントリ管理画面で、別の車両に移したい情報を、以下の手順で選択する:

    • 全部の情報を選ぶ場合は「全選択」アイコンを選択する(図 100)。

    • 区分リストから個別アイコン(複数可)を選択する(図 100)。

    g297627

  8. 選択項目保存アイコンを押す(図 100)。

  9. エクスポートファイルダイアログボックスの中で、承認アイコンを押す(図 101)。

    Note: インベントリ管理アイコンを押して画面を隠す。

    g297626
  10. 上方向にスワイプするとフローティングメニューバーが現れる;USB 取り出しアイコンを押し、承認アイコンを押して、USB デバイスを外す。

情報区分のインポート

  1. 車両を停止し、駐車ブレーキを掛ける。

  2. 制御コンソールの裏側に USB メモリを入れる。

  3. インベントリ管理アイコンを押す(図 102)。

    g297641
  4. 画面上部のタイトルが インベントリマネージャーの状態で、ビュー切り替えアイコンを押す(図 102)。

    Note: タイトルが インベントリマネージャー(USB)であることが必要です。

    g297642
  5. インポートしたい情報を示す文字(製品、カスタムノズル、現場、作業、現場境界、AB ライン、カーブ)が区分アイコンに表示されない場合には、カテゴリ(区分)アイコンを押す(図 104)。

    Note: カテゴリーのリストが表示される。一度に一種類の区分しかインポートできません。

    g297643
  6. 区分リスト上で、インポートしたい情報のアイコンを押し、承認アイコンを押す(図 104)。

  7. 以下の手順で、インポートしたい情報を選択する:

    • 全部の情報を選ぶ場合は「全選択」アイコンを選択する(図 105)。

    • 区分リストから個別アイコン(複数可)を選択する。

    g297656
  8. 選択項目保存アイコンを押す(図 105)。

  9. エクスポートファイルダイアログボックスの中で、承認アイコンを押す(図 106)。

    Note: インベントリ管理アイコンを押して画面を隠す。

    g297655
  10. 上方向にスワイプするとフローティングメニューバーが現れる;USB 取り出しアイコンを押し、承認アイコンを押して、USB デバイスを外す。

ASC ブームコントロール

制御モードの設定

Note: この設定は、ブームの一番外側のノズルからの散布と、その隣の散布ずみレーンとのオーバーラップを(散布幅の何パーセントという形式で)設定するものです。出荷時の設定は 50 です。

  1. ASCアイコンを押す(図 107)。

    g305218
  2. ブームコントロールアイコンを押す(図 107)。

  3. 以下の手順で制御モードの設定(図 108)を行う:

    Note: 設定を低くすると、ノズルからの散布と、その隣の散布ずみレーンとのオーバーラップが小さくなります。設定を高くすると、オーバーラップが大きくなります。

    • 値 アイコンを押し、画面内キーパッドから数字を入力し、承認アイコンを押す(図 108)。

    • 画面上にあるスライダーを左右に移動させて設定する(図 108)。

    g305220
  4. 承認アイコンを押す。

はみ出し補正設定

Note: これは、境界線を何パーセント越えたらノズルからの散布を止めるかを設定するものです。出荷時の設定は 0% です。

  1. ASCアイコンを押す(図 109)。

    g305219
  2. ブームコントロールアイコンを押す(図 109)。

  3. 以下の手順ではみ出し補正設定の設定(図 110)を行う:

    Note: 設定を低くすると、ノズルからの散布を停止する位置と境界線との距離が小さくなり、設定を高くすると、停止するまでの距離が大きくなります。

    • 値 アイコンを押し、画面内キーパッドから正(+)の値、ニュートラル(0)、または負(-)の値を入力し、承認アイコンを押す(図 110)。

    • 画面上にあるスライダーを左右に移動させて設定する(図 110)。

    g305221
  4. 承認アイコンを押す。

散布方法の選択

散布方法

 

ASC(自動セクションコントロール)

境界リミット

レートコントロール

内容

境界線

GraphicGraphicGraphic
  • 境界および散布ずみレーンに基づいてマシンが散布制御を行う。

  • 散布率の制御はマシンが行う。

境界なし

GraphicGraphicGraphic
  • 境界データは使用しない。散布ずみレーンに基づいてマシンが散布制御を行う。

  • 散布率の制御はマシンが行う。

手動ブーム制御

GraphicGraphicGraphic
  • オペレータがブーム 3 本を個別にコントロールする。

  • 散布率の制御はマシンが行う。

手動制御

Graphic.GraphicGraphic
  • オペレータがブーム 3 本を個別にコントロールする。

  • 散布率の制御はオペレータが行います。

自動セクションコントロール

自動セクションコントロール(ASC)アイコンの説明

設定

内容

ASC オン

マシンが各ノズルを個別にコントロール。

ASC オフ

オペレータが、各ブームを個別にコントロール。

ASC 禁止(手動モード)

オペレータが、各ブームを個別にコントロール。

境界リミット

境界リミットアイコンの説明

設定

内容

境界線

境界内部に入ると、マシンが自動的にブームをオンにする。

境界内部で除外区域として登録されている場所に入ると、自動的にブームをオフにする。

境界から外へ出ると、マシンが自動的にブームをオフにする。

散布がオーバーラップする部分では、自動的にブームをオフにする。

境界なし

マシンはオーバーラップデータに基づいてブームを制御する。境界線は無視される。

散布がオーバーラップする部分では、自動的にブームをオフにする。

フィールド境界線不使用

オペレータが、手動で各ブーム(左、右、中央ブーム)を個別にオン/オフする。

マシンはノズルの個別コントロールを行わない。

散布中のオーバーラップ部分についても、自動コントロールを行わない。

レートコントロール

レート制御アイコンの説明

設定

内容

自動(Auto)

現在実行中の散布作業用に設定したレートまたは散布コントロールパネルで事前に設定したレートで、マシンがコントロールを行う。

手動

散布率の制御はオペレータが行う。

境界線ベースの制御方式用の ASC 設定

境界散布では以下のことができます:

  • 登録されている境界内部では、ジオリンクシステムがノズルのコントロールとオーバーラップのコントロールを行います。

  • ジオリンクシステムが散布率の制御を行います。

  1. 自動セクションコントロール構成アイコン(ASC アイコン)とスプレーヤコントローラアイコンを選択してそれぞれの画面を開く(図 111)。

  2. ASC アイコンをオンに設定し、境界リミットを現場境界 に設定し、レートコントロールを自動にする(図 111)。

    g209112

境界線非制限ベースの制御方式用の ASC 設定

この散布では以下のことができます:

  • ジオリンクシステムはオーバーラップのコントロールを行いますが、境界線は無視されます。

  • ジオリンクシステムが散布率の制御を行います。

  1. 自動セクションコントロール構成アイコンとスプレーヤコントローラアイコンを押す(図 112)。

  2. ASC アイコンをオンに設定し、境界リミットを非制限 に設定し、レートコントロールを自動にする(図 112)。

    g209115

手動ブーム制御方式用の ASC 設定

この散布では以下のことができます:

  • オペレータがブーム 3 本を個別にコントロールします。

  • ジオリンクシステムが散布率の制御を行います。

  1. 自動セクションコントロール構成アイコンとスプレーヤコントローラアイコンを押す(図 113)。

  2. ASC アイコンをオフ位置にし、レートコントロールを自動位置にする(図 113)。

    g209114

手動制御方式用の ASC 設定

この散布では以下のことができます:

  • オペレータがブーム 3 本を個別にコントロールします。

  • 散布率の制御はオペレータが行います。

  1. ASC 構成アイコンとスプレーヤコントローラアイコンを押す(図 114)。

  2. レート制御を 手動に設定する(図 114)。

    Note: ASC が ASC 無効(手動モード)に変わる。

    g209113

新しい散布率の薬剤とタンク液量の作成

Note: 単位系が希望通りのものであることを確認してください:単位系を選択するを参照。

新しい散布率の薬剤の登録

  1. 液剤タンクに真水を入れる。

  2. 散布コントローラアイコンを押し、コントローラパネルにある「ビューを拡大」アイコンを押す(図 115)。

    g302991
  3. 薬剤構成 アイコンを押す(図 115)。

    薬剤構成ダイアログボックスが開く。

  4. 薬剤構成ウインドウの中で 薬剤の名称 アイコンを押す(図 116)。

    g302992
  5. 新しい薬剤... アイコンを押し、内容を承認する(図 116)。

    「新しい薬剤の設定」ウィザードが表示される。

  6. 新しい薬剤の設定ダイアログボックスのステップ 1 で、カスタム製品アイコンを押してからネクストアイコンを押す(図 117)。

    g302993
  7. 製品名 アイコンを押し、画面内キーボードから薬剤名を入力し、承認アイコンを押す(図 118)。

    Note: 薬剤名として、散布レート範囲の中のノズルの色を使用することができます。

    g306584
  8. 新薬剤設定ダイアログボックスのステップ 2 で、NEXTアイコンを押す(図 119)。

    g306585
  9. 新薬剤設定ダイアログボックスのステップ 3 で、散布率増減幅アイコンを押す(図 119)。

  10. 散布率を増減する時の増加幅(増分)を、画面上キーパッドから入力する。設定 1 と設定 2 に設定を行い、承認アイコンを押す(図 120)。

    g306586
  11. 新薬剤設定ダイアログボックスのステップ 3 で、散布率事前設定 1 アイコンを押す(図 119)。

  12. 事前設定散布率 1 の値を、画面上キーパッドから入力し、承認アイコンを押す(図 120)。

  13. 新薬剤設定ダイアログボックスのステップ 3 で、散布率事前設定 2 アイコンを押す(図 119)。

  14. 事前設定散布率 2 の値を、画面上キーパッドから入力し、承認アイコンを押す(図 120)。

  15. ネクストアイコンを押す(図 121)。

    g306625
  16. 新薬剤設定ダイアログボックスのステップ 4 で、承認アイコンを押す(図 122)。

    g306587
  17. タンクに薬剤を準備している場合には、タンクに薬剤作成用ダイアログボックスの YESアイコンを押す(図 122)。

薬剤タンクの容積を入力する

  1. タンク満量 アイコンを押す(図 126)。

    g306626
  2. 容積 アイコンを押す(図 123)。

  3. 表示されているテンキーを使って、以下のうちの 1 つを入力する。

    Note: 増分値 または 減分値 アイコンを押して薬剤容量の事前増減分設定画面に入ります。

    g204276
    • タンク内の最終の容量(例えば散布前の薬剤量+水の量)を入力する場合には、その最終(合計)量を入力し、承認アイコンを押し、さらにタンク満量ウィンドウの承認アイコンを押してください(図 125)。

      Note: 入力する水量や薬剤量は、タンク容量の設定画面で設定した値を超えていないことが必要です。

      g204242
    • 薬剤を後からタンクに投入する場合には、タンク内の水の量を入力して、承認アイコンを押し、ステップ4に進みます。

      Note: 入力する水量や薬剤量は、タンク容量の設定画面で設定した値を超えていないことが必要です。

  4. 薬剤を後からタンクに投入する場合には、容量追加アイコン図 127を押します。

    g306627
  5. テンキーを使って薬剤(などタンク内の水に追加するもの)の増加分を入力し、承認アイコンを押します(図 127)。

    例:19L、114L、208L、など

  6. 薬剤を後からタンクに投入する場合には、タンク内にその薬剤を投入したら、 薬剤追加投入量アイコンを押します(図 127)。

    g306628
  7. 水だけ、または水と薬剤をタンクに満量まで入れる場合には、満量まで入れるアイコンを押します(図 127)。

  8. 承認アイコンを押し、次にタンク投入ウィンドウ内の承認アイコンを押す。

コントローラに新しい作業の設定を行うには

標準モード

散布レートを設定し、作業に名称を付ける

  1. エンジンを始動し、キーを RUN位置セットする。

  2. 散布コントローラアイコン(図 128)を開く。

    g031532
  3. 散布コントローラの画面上で、正しい散布率が表示されているかどうか確認する。

  4. 正しい散布率でない場合は、プリセットレートアイコンを押し、増減アイコンを使って正しい数値に調整、または画面上のキーパッドを使って「現在のレート」のボックスに正しいレートを直接入力する(図 129と図 130)。

    g031494
    g205052
  5. 画面右上にある作業メニューのアイコンを押す(図 131)。

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  6. 作業名を入力する(デフォルトのタイムスタンプのままにしておいてもよい)(図 131)。

散布ノズルを選択するーノズルバルブのバランス調整準備

マルチプロ 1750 ターフスプレーヤ

Important: 作業(ジョブ)を作成すると、そのジョブに使うノズルのサイズが、X25 の画面に表示されます。散布ノズルを変更するときには必ずバルブバランスウィザードを使用する必要があります。

  1. 攪拌バルブが適切にバランス調整されていること、散布水圧が 207 kPa (2.07 bar = 2.1 kg/cm = 30 psi)以上であることを確認する;各マシンのオペレーターズマニュアルを参照。

  2. 液剤タンクに真水を一杯に入れる。

  3. 駐車ブレーキが掛かっていること、ギアセレクタが ニュートラル 位置にあることを確認する。

  4. ウルトラソニックブームキット(オプション)を搭載している車両では、ソニックブームスイッチをオフにする。

  5. エンジンを始動し、ブームを下降させ、マシンのマスターブームスイッチをオフとし、3 つのブームスイッチそれぞれをオンにする。

  6. 散布レートコントローラアイコンを押し、次に、散布コントローラのウィンドウの右上にある全画面アイコンをスワイプ(なでる)する(図 132)。

    g205227
  7. 構成アイコンを押し、次にバルブバランスウィザードアイコンを押す(図 133)。

    g205226

散布ノズルを選択する ー バルブバランスウィザード ー ステップ 1~3

マルチプロ 1750 ターフスプレーヤ
  1. バルブバランスウィザードのステップ 1:ウィザードの説明を読み、ネクストアイコンを押す(図 134)。

    g205231
  2. バルブバランスウィザードのステップ 2 :必要に応じてスクロールバーをドラッグして使用したい散布ノズルを表示させたら、ドロップダウンリストのノズルアイコンを押す(図 135)。

    Note: 使用したいノズルがリストにない場合には、まず新しいノズルを登録し、その後にバルブバランスウィザードの作業を行うことが必要です。弊社代理店、 Toro NSN(1-844-GEOLINK (1-844-436-5465))または GeoLinkNSN@toro.com へご連絡ください。

    g205232

    ノズル表

    ノズルノズルの色流量
    Graphic 0.20.8 リットル毎分
    Graphic 0.41.5 リットル毎分
    Graphic 0.51.9 リットル毎分
    Graphic 0.62.3 リットル毎分
    Graphic 0.83.0 リットル毎分
    Graphic 1.03.8 リットル毎分
    Graphic 1.55.7 リットル毎分
  3. ネクストアイコンを押す(図 135)。

  4. バルブバランスウィザードのステップ 3:散布レートを変えたい場合には、散布レートアイコンを押す(図 136)。

    g205648
  5. キーボードから散布レートを入力し、内容を確認して承認アイコンを押す(図 137)。

    g205229
  6. バルブバランスウィザードのステップ 3:走行速度を変えたい場合には、速度アイコンを押す(図 136)。

  7. キーボードから散布速度を入力し、内容を確認して承認アイコンを押す(図 138)。

    Note: 1 速ギアで散布する場合には 5.6 k/h と入力;2 速ギアで散布する場合は 9.7 と入力する。

    g307536
  8. マシンのマスターブームスイッチをオンにセットする。

  9. コマンドコンソール上でネクストアイコンを押す(図 139)。

    g307537

散布ノズルを選択する ー バルブバランスウィザード ー ステップ 4-6

マルチプロ 1750 ターフスプレーヤ
  1. アクセルペダルでエンジン全開(スロットル全開)にし、マシンのスロットルロックスイッチをセットする(図 140)。

    g307535
  2. 散布率コントローラ アイコンを押し、要求されている散布率アイコンを押し、画面内キーパッドから数字を入力し、承認アイコンを押す(図 141)。

    g307534
  3. 目標散布率がダッシュボードに表示されるのを待つ(図 142)。

    g307533
  4. バルブバランスウィザードのステップ 4:システム流量が安定してロックアイコンが表示されるのを待つ(図 143)。

    g205437
  5. ネクストアイコンを押す(図 143)。

  6. バルブバランスウィザードのステップ 4:以下のうちの 1 つを行う:

    Note: バルブバランスウィザードの (+) と (-) のアイコンはバルブのデカルのマークに対応しており、バイパスバルブをどちらの方向に回したら良いかを示します。

    • ジオリンクソフトウェアが流量を処理し終わるのを待つ(図 144)。

      Note: ブーム オン/オフ アイコン(緑)を押すと、「前」アイコンと「次」アイコンが使えるようになり、バランスさせたいブームバルブを選ぶことができます。間違ったバイパスバルブを調整してしまって、バルブバランスウィザードのブームバルブの選択へ進みたい場合には、ブーム オン/オフ アイコンを押してください。

      g205521
    • ブームバルブの散布率が高すぎ(図 145)。

      Note: この例では、目標散布率が 0.500 ガロン/1,000 ft2 なのに、実測された散布率が 0.529 ガロン/1,000ft2になっています。

      g205520
      1. ブームオン/オフアイコン(図 145)を押してブームバルブを閉じる(赤)。

      2. 車両の後ろに移動して、

      3. ブームバルブ 1 のバイパスバルブを目標レートに調整する。

    • ブームバルブの散布率が低すぎ(図 146)。

      Note: この例では、目標散布率が 0.500 ガロン/1,000ft2 なのに、実測された散布率が 0.472 ガロン/1,000 ft2になっています。

      g205524
      1. ブームオン/オフアイコン(図 145)を押してブームバルブを閉じる(赤)。

      2. 車両の後ろに移動して、

      3. 制御コンソールで選択されているブームバルブのバイパスバルブのノブで、流量散布レートに合った流量に調整する。

        g305385
  7. ブームバルブがバランスできましたというメッセージが表示され、バルブバランスウィザートは自動的に次のブームバルブのバランス調整へ進む(図 148)。

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  8. ブームバルブ2~10についても、上記の手順6と7を行う(図 149)。

    g205522
  9. 全部のブームバルブのバランス調整ができたら、ネクストアイコンを押す(図 149)。

  10. バルブバランスウィザードのステップ 6:ブームバルブバランス一覧で全部のバイパスバルブが調整されたことを確認し、承認アイコンを押す(図 150)。

    Note: バランス調整されていないブームバルブがあった場合には、「戻る」アイコンを押してステップ 5 のそのノズルの画面に戻り、ステップ 6 と 7を行ってください(図 150)。

    g205525

    バルブバランスウィザードを終了すると、設定ダイアログボックスの中のバルブバランスアイコンがバランス調整終了を表示します(図 151)。

    g205519

散布用のノズルを選択する

マルチプロ 5800 ターフスプレーヤ
  1. 新作業メニューで、ノズルアイコンを押す(図 152)。

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  2. ドロップダウンリストの中から、現在散布中のノズルを選択する。

    Note: 使用したい散布レートに合うノズルがリストに表示されない場合には、まず新しいノズルを登録し、その後にバルブバランスウィザードの作業を行うことが必要です。弊社代理店、 Toro NSN(1-844-GEOLINK (1-844-436-5465))または GeoLinkNSN@toro.com へご連絡ください。

  3. 承認アイコンを押す(図 152)。

新しい作業区域を作る

  1. 現場を選択し、その現場に境界が設定されていること、および境界が区分設定されていることを確認する;現場情報の管理を参照。

  2. 作業メニューアイコンを押す(図 153)。

    g203546
  3. 作業区域を構成アイコンを押す(図 153)。

  4. 作業区域メニュー(図 153)で、以下から 1 つ選択する:

    • 作業区域アイコンは、散布対象区域(フェアウェイ、グリーン、ティーなど)。図 153のように選択する。

    • 散布除外区域は、散布を行わない区域(バンカー、樹木、ハザードなど。図 153のように選択する。

  5. 承認アイコンを押す(図 153)。

マシンの散布システムの操作

  1. ブームスイッチ(3つ;車両のコントロールコンソールにある)をオンにセットする(図 154と図 155)。

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  2. マシンのマスターブームスイッチをオンにセットする(図 154または図 155)。

  3. コントロールコンソールにあるマスタースイッチのアイコン(図 34)を押す(マルチプロ 5800 のみ)。

  4. 散布区域に乗り入れる。

    Note: 設定された散布エリアに車両が入ると自動的に散布を開始します(ASC コントロールモードが境界線設定)。

Note: ディスプレイには、散布予定場所を薄い灰色で、散布しないエリアが濃い灰色で表示されます。全部が薄い灰色の場合は、全部のエリアへの散布が可能です。

既存の作業リストを使う場合

Note: ジョブの設定はスタンダードモードで行われます。現在のジョブを繰り返す場合には、それまでのジョブ情報をすべて削除してください。

  1. エンジンを始動し、キーを RUN位置セットする。

  2. 散布コントローラアイコンを押し、コントローラパネルにある「ビューを拡大」アイコンを押す(図 156)。

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  3. 散布したい薬剤が「散布レート設定薬剤」に表示されていない場合には(図 157)、以下の手順で選択を行う。

    Note: 散布したい薬剤がリストにない場合には、新規に登録を行ってください;新しい散布率の薬剤の登録を参照。

    1. 薬剤構成ウインドウの中で 薬剤の名称 アイコンを押す(図 157)。

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    2. 薬剤選択リストで、散布率設定を行いたい製品のアイコンを押す(図 157)。

    3. 承認アイコンを押す(図 157)。

    4. 薬剤構成ウインドウの中の承認アイコンを押す(図 158)。

      Note: 散布コントローラウインドウが更新されて新しい薬剤の情報が表示される。

      g306641

      Note: 散布コントローラウインドウを最小化された状態では薬剤の名称は表示されませんが、設定されている情報は表示されます。

  4. 希望通りの数値でない場合は、プリセットの数値を増減させて調整、または現在のレートのボックスから値を直接手入力する(図 159)。

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  5. 現場メニューアイコンを押し、現場選択リストで現場を選び、承認アイコンを押す(図 160)。

    Note: チェックマークがついているアイコンが、アクティブな現場です。

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  6. 現場選択リストの中で現場のアイコンを押す(図 160);新しい現場(フィールド)の作成を参照。

  7. 作業メニューアイコンを押す(図 161)。

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  8. 作業選択アイコンを押し、作業選択リストで作業を選び、承認アイコンを押す(図 161)。

    Note: チェックマークがついているアイコンが、アクティブな作業です。

  9. ブームスイッチ(3つ;車両のコントロールコンソールにある)をオンにセットする(図 162と図 163)。

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    g305272
  10. 散布を開始するには、画面上のマスタースイッチアイコンを押し、作業区画に乗り入れる(図 34)。

    Note: 車両が所定の散布エリアに乗り入れると自動的に散布を開始します。

    Note: ディスプレイには、散布予定場所を薄い灰色で、散布しないエリアが濃い灰色で表示されます。全部が薄い灰色の場合は、全部のエリアへの散布が可能です。

キャリブレーションとテスト

コンパスを正しく設定する。

  1. 受信機のキャリブレーションアイコンを選択する(図 164)。

  2. コンパスアイコンを押す(図 164)。

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  3. マシンを 1.5 回転旋回させる(図 165)。

  4. ネクストアイコンを押す(図 164)。

  5. まっすぐに 92 m 走行する:図 165を参照。

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  6. キャリブレーションを承認する(図 164)。

フローメータのキャリブレーション

別途手配が必要となる機器:

  • 目盛付きの容器(0.01 ml 刻みで測れるものが望ましい)。

  • ± 1/10 秒まで測定できるストップウォッチ。

キャリブレーションの準備

  1. 液剤タンクがきれいであることを確認する。

  2. 液剤タンクに少なくとも 600 リットルの真水を入れる。

  3. テストするノズルが選択されている(ブームから下向き)ことを確認する。

  4. 駐車ブレーキを掛け、エンジンを始動させる。

    Note: エンジンおよび油圧系統が動作温度に達するまで約 10 分間待つ。

テスト前プライミングを行う

  1. コマンドコンソールで、散布レートコントローラアイコンを押し、次に、散布コントローラの右上にある全画面アイコンを押す(図 166)。

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  2. 手動モードアイコンを押してレートコントローラを手動モードにする(図 167)。

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  3. マシンの散布用ポンプのスイッチをオンにセットする。

  4. 個別ブームスイッチ(3 個)すべてをオンにセットする。

  5. スロットルを高速位置とする。

  6. コマンドコンソール上で マスタースイッチ アイコンを押す。

  7. マシンのマスターブームスイッチをオンにセットする。

    Note: マスターブームスイッチは車両のコンソールにあります。

  8. 必要に応じ、要求されている散布率アイコンを押し、アクティブなノズルの流量を画面内キーパッド(図 167)から入力する。

  9. マシンのマスターブームスイッチをオフにセットする。

キャッチテストを行って情報を入力する

  1. マシンのスロットルを 高速 にセットする。

    散布水圧が安定するのを待つ。

  2. 個別ブームスイッチ(3個)が全てオンになっていることを確認する。

  3. コマンドコンソール上で マスタースイッチ アイコンが緑色(使用可)になっていることを確認する。

  4. フローメータアイコンを押す(図 168)。

    Note: 自動キャリブレーションウィザードが起動する。

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散布量の 15 秒間実測テストを行う

自動流量キャリブレーションステップ 1 と 2
  1. 自動流量キャリブレーションウィザードのステップ 1/4 で、ネクストボタンを押す(図 169)。

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  2. マシンのマスターブームスイッチをオンにセットする。

    Note: パルスカウンタ、時間カウンタ、推定散布量カウンタが作動を開始する。

  3. 車両後部へ行って容器を手に持ち、1個のノズルから散布される水の回収を開始してストップウォッチをスタートする(図 170)。

    Important: 1 個のノズルから散布される水だけを受けるように注意してください。

    g306656
  4. 15 秒後に容器をノズルから外して運転席に戻る。

  5. 自動流量キャリブレーションウィザードのステップ 2/4 で、制御コンソール上の時間カウンタが60秒になったら(図 171)、マシンのマスターブームスイッチをオフにする。

    Note: パルスカウンタと推定散布量カウンタが停止します。時間カウンタは、自動流量キャリブレーションウィザードのステップ 3/4 まで作動を続けます。

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  6. スロットルを低速に戻し、ポンプを停止する。

  7. 自動流量キャリブレーションウィザードのステップ 2/4 で、ネクストボタンを押す(図 171)。

60 秒間の散布量を計算する

  1. 目盛付き容器を水平な場所において、回収された水量を調べる(図 172)。

    測定結果をここに記録: .

    Important: 目盛付き容器で水量を測る時は必ず容器を水平な場所においてください。

    Important: ちょっとした目盛の読み取り誤差が、結果を大きく左右します。

    g306657
  2. ひとつのノズルから採集した水量に、12(実際のノズルの個数)を掛けて、ブーム全体から 15 秒間に出た水量を求める。

    ステップ 1 の値 15 秒間の全体の散布量
    (ml または oz)x 12 =(ml または oz)

    例:44 液量オンス X 12 ノズル = 528 液量オンス

  3. ステップ2で計算した15 秒間の全体の散布量に 4 を掛けて、ブーム全体から60秒間に出た水量を求める。

    15 秒間の全体の散布量 60 秒間の全体の散布量
    (ml または oz)x 4 =(ml または oz)

    例:528 液量オンス x 4 = 2112 液量オンス

  4. 求めた水量をリットル(またはガロン)に換算する。

    換算結果をここに記入: リットルまたはガロン

    例:2112 液量オンス x 128 = 16.5 ガロン

60 秒間の散布量を入力する

自動流量キャリブレーションステップ 3 と 4
  1. 自動流量キャリブレーションウィザードのステップ 3/4 で、回収水量アイコンを押し、ステップ4(60 秒間の散布量を計算する)で換算で求めた水量を画面内キーパッドで入力し、承認アイコンを押す(図 173)。

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  2. ネクストアイコンを押す(図 173)。

  3. 自動流量キャリブレーションウィザードのステップ 4/4 で、承認ボタンを押す(図 173)。

システムのセットアップ

ジオリンク散布システムを使用する前に、以下の操作を行ってください。

Note: マスターブームスイッチは以下の場所にあります:図 174または図 175を参照。

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g205125

マシンの準備を行う

  1. 開始前に、以下の説明をよくお読みください。

  2. 逆流防止駐車ブレーキー津にホースを接続し、タンクに約半分程度まで真水を入れる。

    Important: 散布前に、タンク、ストレーナ、ポンプ、バルブ、ノズルを含め、すべての機材部分を点検してください。

  3. エンジンを始動してアイドル回転に調整する;マシンのオペレーターズマニュアルを参照。

  4. ポンプスイッチを押してオンにする。

  5. エンジン速度を最大(スロットル全開)にする。

  6. 車両のコンソールにあるスイッチをオフにセットする。

  7. 基本設定(キャリブレーション)値が正しいことを確認してください。

セルフテスト機能の使い方

Note: 車両を実際に走らせることなく、予定している走行速度における散布状態をシミュレーションすることができます。車両が実際に走り始めると、自己テストは自動的に終了します。ジオリンクシステムのセルフテスト機能は、マルチプロ 1750 や 5800 のテスト速度とほぼ同じ機能です。

  1. ASC(自動セクションコントロール)アイコンを開く(図 176)。

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  2. ASC アイコンをオフ位置に押す(図 176)。

  3. 散布コントローラアイコン(図 177)を押す。

    g203966
  4. ウインドウ切り替えアイコンを押して散布コントローラのメニューを出す。

    現在のホーム画面と散布コントローラメニューの位置が入れ替わる。

  5. 散布コントローラサブメニューの中の構成アイコンを押して構成メニューを出す(図 177)。

    g203967
  6. 手動速度アイコンを押す(図 179)。

    g306266
  7. 手動速度入力アイコンを押す(図 179)。

  8. 画面内キーパッドから散布シミュレーション速度を入力し、承認アイコンを押す(図 179)。

  9. ウインドウ切り替えアイコンを押して散布コントローラのメニューを出す(図 177)。

  10. 希望する散布率を入力する;プリセットから増減してもよいし、現在の目標散布率アイコンから設定してもよい(図 180)。

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システムの試運転

ジオリンク散布システムを使用する前に、以下の操作を行ってください。

Note: この試験運転は水で行ってください。

  1. スプレーヤのブームはオフにしたまま、予定している散布速度で走行する。

    制御コンソールのダッシュボードに車両の速度が表示される。

  2. 車両のコントロールコンソールで、マスターブームスイッチをオンにセットする。

  3. 個別ブームスイッチ(左、右、中央)が全てオンになっていることを確認する。

  4. 車両のマスターブームスイッチを オン にする。

    Note: 3 本のブームをまとめてコントロールするには、マスターブームスイッチを使用します。

  5. 散布率制御を自動にする。

    Note: ASC がオフになっていること、または境界リミットが無制限になっていることを確認する。

  6. 希望散布レートを入力する。

  7. 車両の走行速度を少し(2 km/h)増減する。

    走行速度の変化に対応してシステムが自動的に散布量を変化させます。

    Note: 散布量が変化しない(自動修正が行われない)場合には、セルフテスト機能の使い方を確認してください。

  8. 一列の散布を行った後、マスターブームスイッチをオフにセットする。

    Note: これにより、散布面積の積算も停止する。

  9. 散布面積と散布総量を確認する。

X25 ソフトウェアの構成を復元するには

Important: ユーザーによるソフトウェアの復元操作は制限されています。必要に応じ Toro 代理店にご相談ください。

アラームリスト

下の表で、アラームの種類と内容を確認してください:

アラームリスト

アラーム名称
ASC 10 ECU ファームウェアの不適合お客様サービスについては 弊社の正規ディストリビュータ、Toro NSN(電話 1-844-GEOLINK 1-844-436-5465)または GeoLinkNSN@toro.com へお問い合わせください。
除外マップ距離除外マップの位置が現在のGPS位置から遠すぎる。
フォールバック指定された GPS 補正ソースが使用できないので、とりあえず精度の低い補正方法を使用する。
ファームウェアのバージョン不適合または期限切れお客様サービスについては 弊社の正規ディストリビュータ、Toro NSN(電話 1-844-GEOLINK 1-844-436-5465)または GeoLinkNSN@toro.com へお問い合わせください。
レート異常自動モードで動作中だが、目標散布率を達成できない。
不適切または古いプロファイル散布装置または車両が古いバージョンである。
リソース不足システムのリソース(メモリやファイルシステムの利用可能空間)を 90 % 以上消費。
通信不能X25 コントロールコンソールが、自動セクションコントローラ(ASC)と通信できない。
GPS 受信不能GPS 信号を受信できない。
パラメータ不適合お客様サービスについては 弊社の正規ディストリビュータ、Toro NSN(電話 1-844-GEOLINK 1-844-436-5465)または GeoLinkNSN@toro.com へお問い合わせください。
水圧高すぎアラーム設定を超える高い圧力信号を受信した。
受信機接続なしGPS レシーバが応答しない。
要求散布率なし自動レートコントロールがオン、タンクもオン、マスタースイッチもオンであるが、要求されている散布率がゼロである。
タンク残量なしタンク残量の計算値がゼロになった。
タンク残量わずかタンク残量が減少中(事前設定値に近づいている)。

セットアップ構成

ユーザータブ

地域オプション

トピック設定オプション内容追加情報
言語を選択言語言語リストはスクロールバーを使って見る。言語を変更したら制御コンソールの再起動が必要。 
小数点の取り扱い小数点 (.)またはカンマ (,) から選択可能。 
日付と時刻の設定日付の表記D MMM, YYYY または MMM D, YYYY から選択可能。 
時間の表記12 時間方式または 24 時間方式から選択可能。 
現在日の設定バックスペース矢印アイコンを押して日付を消去し、日付表記で選択した様式で入力を行う。 
現在時刻の設定バックスペース矢印アイコンを押して時刻を消去し、時刻と分の入力を行う。12 時間方式を選択している場合は、AM か PM を選択する。 
地域による使用単位表示単位メートル法、米国方式、英国方式から選択可能。他で別の単位を選択している場合に、それらはこの選択に影響を受けない。 
緯度経度標準小数点方式(例:45.54)またはDMS(度分秒)方式(例:45°, 23’, 16”)から選択 
圧力の単位kPa(キロパスカル)、psi(ポンド毎平方インチ)、bar、またはデフォルト(選択されている単位系による表示) 
短い長さメートル、インチ、フィート、またはデフォルト(選択されている単位系による表示) 
面積の単位ha(ヘクタール)、ac(エーカー)、またはデフォルト(選択されている単位系による表示) 
体積(乾物)リットル、キログラム、立方メートル、米国ブッシェル、英国ブッシェル、ガロン、ポンド、立方フィート、立方ヤード、トン、またはデフォルト(選択されている単位系による表示) 
容量単位(液体)リットル、立方メートル、ガロン、立方フィート、またはデフォルト(選択されている単位系による表示 
容積単位(液量)リットル、立方メートル、トン、ガロン、立方フィート、ポンド、またはデフォルト(選択されている単位系による表示 
散布レート(液体)L/ha, m3/ac, t/ac, L/100m, L/100m2, ga;/ac, ft3/ac, lb/ac, gal/100yd, またはデフォルト(選択されている単位系による表示) 
散布レートの増分固定値またはレート1のパーセンテージから選択。 

ライトバーのオプション

トピック設定オプション内容追加情報
ライトバー 有効または無効から選択 
LED 間隔 各LEDがウェイライン(ガイドライン)からどれだけ離れているかを設定する。値が大きいほど、各LEDが表すガイドラインからの距離が大きくなる。バックスペース矢印アイコンを押して LED 測定間隔を消去し、0-2.0 m の間の値で入力を行う。

Note: 単位は選択されている単位系による。

 
LED モード 離れる(点灯しているLEDから離れることによりマシンをガイドラインに近づける)または近づく(点灯しているLEDに近づくことによりマシンをガイドラインに近づける)から選択。 

環境オプション

トピック設定オプション内容追加情報
音量 コンソールの音量。(-) アイコンと (+) アイコンで音量 (%) を調整する。 
ボタンのクリック コンソール上で選択を行った時にクリック音を出すか出さないかを選択。 
アラーム音声 有効(アラーム発生時に音が出る)または無効を選択。 
グローバルホーム画面モード トグル(ホーム画面アイコンを押すと、保存されたグローバルホーム画面に切り替わる)または セレクト(ホーム画面アイコンを押すと、保存されたグローバルホーム画面のリストが表示されてそこから選択)から選択。

Note: グローバルホーム画面は、ユーザーが作成保存できるカスタム画面です。

 
システム 150 ファイルトランスファー 未搭載機能設定を変更しないこと。
自動ステアリングステータスウインドウ(自動オープンのみ) 未搭載機能設定を変更しないこと。
ツールバーのボタンのサイズ 操作画面上で小、中、大から選択。 

マップオプション

トピック設定オプション内容追加情報
注視点 車両(表示画面の中心に車両を表示)またはインプレメント(表示画面の中心にインプレメント(散布装置)を表示)から選択 
マップのパン機能(有効または無効) 有効(画面上で指を滑らすことによりマップが移動)または無効から選択 
マップフォーカスの自動シフト機能(有効または無効) 有効(ミニビューが開いた時に車両のアイコンが画面中心にそろう)または無効から選択 
前回のカバレージ(有効または無効) 有効(現在の作業をロードすると、前回の散布カバレージが別の色でマップ上に重ねて表示される)または無効から選択 
マスターでの境界記録を一時停止(有効/無効) 未搭載機能:設定を変更しないこと。
目視参照ラインの長さ   

ユーザーのアクセスレベルのオプション

トピック設定オプション内容追加情報
アクセスレベル(簡単/普通/エキスパート) 簡単、普通、エキスパート

Note: 簡単レベルでは、設定画面とメイン画面にアイコンが表示されません。エキスパートレベルでは、設定画面とメイン画面にアイコンが表示されます。

ジオリンクユーザーのほとんどの方には、普通レベルの設定がおすすめです。
パスワード パスワードアイコンを押すと、選択したユーザーアクセスレベルに入るためのパスワード入力画面となる。むやみに高いレベルへのアクセスができないようにパスワードを設定できる。

Note: 出荷時にはエキスパートレベルはパスワード保護に設定されています。

パスワードの変更 パスワード変更アイコンを押すと、アクティブなユーザーアクセスレベル用のパスワードを変更できる。 

遠隔サポートオプション

トピック設定オプション内容追加情報
  ジオリンクにバーチャルでアクセスする技術サポートを受けることができる。インターネットへの接続環境が必要。

システムタブ

機能オプション

トピック設定オプション内容追加情報
ライセンスオプションライセンスデータのエキスポート制御コンソール裏面に USB デバイスを取り付け、「ライセンスデータのエキスポート」アイコンを押すと、USB デバイスにコンソールとライセンス情報が保存される。 
ライセンスデータのインポート新しいライセンスファイルが保存されている USB デバイスを制御コンソール裏面に取り付け、「ライセンスデータのオンポート」アイコンを押すと、現在のライセンスが更新される。 
機能コンソールのオプション機能のリストを表示する。 
ステータス各機能のライセンスの現在の状態を表示する。 
期限ライセンスの終了日を表示する。 
コンソールの機能構成未搭載機能:設定を変更しないこと。
オートステア(有効/無効)未搭載機能:設定を変更しないこと。
ISOバスショートカット(有効/無効)未搭載機能:設定を変更しないこと。
ファイルサーバー(有効/無効)未搭載機能:設定を変更しないこと。
カメラ(ライセンス無し)未搭載機能:設定を変更しないこと。
LH5000 レートセンサー未搭載機能:設定を変更しないこと。
ウェザステーション(ライセンス無し)未搭載機能:設定を変更しないこと。
ベータフィーチャー(有効/無効)未搭載機能:設定を変更しないこと。
Xtend(ライセンス無し)未搭載機能:設定を変更しないこと。
ガイダンス機能ガイダンス(有効/無効)常時有効なスタンダード機能 
オートステア(有効/無効)未搭載機能:設定を変更しないこと。
作業ヘルパーモード無効(作業ヘルパー機能なし);ジョブアシスト(定型作業を進めるためのヘルプ画面が現れる。操作画面にアイコンが1つ増える);クイックスタート(定型作業を自動的に進める。機能メニューの右側に新たにメニュー項目が現れる)。 
AB ライン有効(ガイドラインメニューに AB ラインのオプションが表示される)または無効。 
同じカーブ 有効(ガイドラインメニューに同一カーブのオプションが表示される)または無効。 
ピボット 未搭載機能:設定を変更しないこと。
ガイドロック有効(ガイドラインメニューにガイドロックラインのオプションが表示される)または無効 
境界ステアリング 未搭載機能:設定を変更しないこと。
側線 未搭載機能:設定を変更しないこと。
枕地ターン 未搭載機能:設定を変更しないこと。
インプレメントの機能オートブームコントロール(ASC) 有効(未散布エリアで自動的にノズルをオンにし、散布済みエリアでは自動的にオフにする)または無効。 
可変レートコントロール 未搭載機能:設定を変更しないこと。
エリア等高線有効—作業ごとに等高線を別途保存;有効—複数の作業を通じて等高線を記録する。インプレメントを交換すると等高線記録も別になる;有効—作業ごと、インプレメントごとに記録;または無効。 
作業エリアの等高線をリセットしない(手動でリセットしない限りリセットされない。データは蓄積され続ける);知らせる(作業を消去する時に等高線をリセットするように案内が出る);または自動(作業の作成・消去に伴って自動的に等高線の記録と消去を行う)。 
Norac ブーム高さコントロール 未搭載機能:設定を変更しないこと。
シーダーコントローラ 未搭載機能:設定を変更しないこと。
ハイプロプロストップ E 未搭載機能:設定を変更しないこと。
重量スケール 未搭載機能:設定を変更しないこと。
LH5000 レートセンサー 未搭載機能:設定を変更しないこと。
クイックスタート設定前回作業のレポートをエクスポート有効(クイックスタートメニューに前回作業報告書エクスポート作業が追加される)または無効から選択。 
現場変更有効(クイックスタートメニューに現場選択作業が追加される)。現場を選択、自動で現場を探す、現場を作成、または無効から選択。 
境界記録有効(クイックスタートメニューに境界記録作業が追加される)、または無効から選択。 
作業変更有効(クイックスタートメニューに作業選択機能が追加される)。作業を作成(作業を選択または作成し、作業名(デフォルト、カスタム、またはプロンプト)を設定;または無効から選択。 
作業区域構成有効(クイックスタートメニューに作業区域構成作業が追加される)、または無効から選択。 
ガイダンスモード設定有効(クイックスタートメニューにガイダンスモードが追加される)。デフォルトを設定:AB ライン、同一カーブ、ピボット、ガイドロック、境界ステア);または 無効から選択。 
ガイドライン変更有効(クイックスタートメニューにダイドライン変更が追加される)。ガイドラインを選択またはガイドラインを作成—(デフォルト、カスタム、またはプロンプト);または無効から選択。 
終了時に表示を消去有効(作業終了時にクイックガイドを自動で非表示にする)、または無効から選択。 

アラームオプション

トピック設定オプション内容追加情報
アラーム全般設定通常アラームすべて(有効/無効)有効(通常アラームすべてを自動的に有効化)、または無効から選択。 
レーンの終点有効(境界に近づくとアラームが鳴る)。有効では第一アラームポイント、第二アラームポイントを入力後、前方注意距離(何らかの運転操作が必要になったとシステムが判断して警告する距離)を入力。この機能を利用しない場合は無効を選択。 
ステアリング起動不能有効(オートステアリングが起動できないときにステアリングポップアップ画面が表示される)または無効から選択。 
GPS 受信機ファームウェア不適合有効(ファームウェアが不適合のときにポップアップ画面で更新するように案内が表示される)または無効から選択。お客様サービスについては 弊社の正規ディストリビュータ、Toro NSN(電話 1-844-GEOLINK 1-844-436-5465)または GeoLinkNSN@toro.com へお問い合わせください。
ASC10 ECU ファームウェア不適合有効(ファームウェアが不適合のときにポップアップ画面で更新するように案内が表示される)または無効から選択。お客様サービスについては 弊社の正規ディストリビュータ、Toro NSN(電話 1-844-GEOLINK 1-844-436-5465)または GeoLinkNSN@toro.com へお問い合わせください。
No GPS有効(GPS 信号が受信できなくなるとアラームが鳴る);または無効から選択。 
GPS 喪失有効(受信機は接続状態を維持しているが、GPS 信号が受信できないとアラームが鳴る);または無効から選択。 
パラメータ不適合有効(マシンのパラメータとステアリングシステム内の地理情報が合わないとアラームが鳴る);無効から選択。オプションのオートステアシステムを搭載している車両
ステアリングプロファイル不適合有効(マシンのパラメータとステアリングサブシステム内の車両構成情報が合わないとアラームが鳴る);または無効から選択。オプションのオートステアシステムを搭載している車両
上記以外のすべてのアラーム お客様サービスについては 弊社の正規ディストリビュータ、Toro NSN(電話 1-844-GEOLINK 1-844-436-5465)または GeoLinkNSN@toro.com へお問い合わせください。
インプレメントのアラーム設定通信なしアラーム有効(コンソールが ECU と通信できなくなるとアラームが鳴る);または無効から選択。 
スプレーヤのアラーム設定全部のスプレーヤアラーム有効(スプレーヤのアラームすべてを自動的に有効化)、または無効から選択。 
レート異常有効(自動モードの時に目標レートで散布できなくなるとアラームが鳴る。アラーム発動用の閾値を設定する);または無効を選択。 
水圧高すぎ有効(警告発動値よりも水圧が高くなるとアラームが鳴る。最大システム水圧を設定する);または無効を選択。 
タンク残量なし有効(タンク残量計算値が 0 になるとアラームが鳴る);または無効から選択。 
上記以外のすべてのアラーム お客様サービスについては 弊社の正規ディストリビュータ、Toro NSN(電話 1-844-GEOLINK 1-844-436-5465)または GeoLinkNSN@toro.com へお問い合わせください。

フラッグポイントのオプション

トピック内容
フラッグフラッグポイント事前設定アイコンを押してアイコンの種類と名称を変更。
注意
危険
ウォーターハザード
雑草
樹木

車両設定タブ

トピック内容追加情報
速度測定方法アイコンを押して GPS またはホイールセンサーを選択。デフォルトは GPS。

補助マッピングローバーの構成作業

補助マッピングローバーとは、スプレーヤ以外の車両で境界線のマッピングのみを行う場合の車両のことです。

  1. ローバー車両に衛星受信機を取り付ける。

  2. ローバー車両にコマンドコンソールを取り付ける。

  3. バッテリーの接続を外す。

  4. 以下にワイヤハーネスを接続する:

    • 衛星受信機

    • コマンドコンソール

    • キースイッチ付き電気回路(15 A ヒューズで保護されている)。

    • バッテリーケーブル端子

  5. バッテリーを接続する。

車両の寸法測定

  1. ローバーとして使用する車両の前後の車軸間距離を車両の中心線上で測定(図 181)し、以下の用紙に書き込む。

    g304160
  2. 後アクスルの車両の中心線位置から受信機の中心までの距離をを測定(図 181)し、用紙に書き込む。

    g304161
  3. 車両の中心線位置から受信機の中心までの距離をを測定(図 182)し、用紙に書き込む。

  4. 後アクスルの車両の中心線位置から地表までの距離をを測定(図 183)し、用紙に書き込む。

    g304162
  5. 後アクスルの車両の中心線位置から地表までの距離をを測定(図 183)し、用紙に書き込む。

車両寸法記入用紙

名称

寸法諸元

中心線上での前後のアクスル間の距離(A)

 

後アクスルの車両の中心線位置から受信機の中心までの距離(B)

 

車両の中心線位置から受信機の中心までの距離(C)

 

後アクスルの車両の中心線位置から地表までの距離(D)

 

受信機から地表までの距離(E)

インプレメントの寸法測定

ローバー車両の幅を、左前タイヤの外側面から右前タイヤの外側面までの距離で測定(図 184)し、インプレメント寸法記入用紙に書き込む。

g304218

インプレメント形状寸法記入用紙

名称

寸法諸元

前タイヤ外側間での車両幅(A)

補助マッピングローバーの作成

Note: 以下では、ワークマン GTX (オプションの ROPS 付き)をローバーとして使用する例で説明します。

  1. ユーザーアクセスレベルをエキスパートまたはディーラモードに変更する;不明点があれば弊社代理店、 Toro NSN @ 1-844-GEOLINK (1-844-436-5465)、または GeoLinkNSN@toro.com へ連絡。

  2. ホーム画面で設定アイコンを押す。

  3. 設定画面で、車両と新規アイコンを押す(図 185)。

    g304136
  4. 新規車両ページで補助マッピングローバーアイコンを押す(図 185)。

  5. ダイアログボックスの再起動が必要な場合は承認アイコンを押す(図 185)。

  6. 新規車両のダイアログボックスで車両名アイコンを押し、画面内キーボードを使って車両の名称を入力して承認アイコンを押す(図 186)。

    g304133
  7. 新規車両ダイアログボックスの中で、承認アイコンを押す(図 187)。

    Note: インプレメント自動検知ウィザードが起動します。

    g304135
  8. インプレメント自動検知ダイアログボックス(図 187)で承認アイコンを押す。

    Note: 制御コンソールが再起動して車両形状画面が現れます(図 188)。

    g304159

車両寸法の入力

Important: この作業はユーザーアクセスレベルをエキスパートまたはディーラモードに変更することが必要です;不明点があれば弊社代理店、 Toro NSN @ 1-844-GEOLINK (1-844-436-5465)、または GeoLinkNSN@toro.com へ連絡してください。

Note: 以下では、ワークマン GTX (オプションの ROPS 付き)をローバーとして使用し、受信機を車両の中心線上に設置する例で説明します。

  1. 前後アクスルアイコン(A)を押し、画面内キーパッドを使って、車両の寸法測定の車両形状用紙にメモした数値を入力して承認アイコンを押す(図 189)。

    g304167
  2. 後アクスル中心と受信機中心アイコン(B)を押し、画面内キーパッドを使って、車両の寸法測定の車両形状用紙にメモした数値を入力して承認アイコンを押す(図 190)。

    g304166
  3. 車両中心線と受信機中心アイコン(C)を押し、画面内キーパッドを使って、車両の寸法測定の車両形状用紙にメモした数値を入力して承認アイコンを押す(図 191)。

    g304164
  4. 後アクスル中心から地表面アイコン(D)を押し、画面内キーパッドを使って、車両の寸法測定の車両形状用紙にメモした数値を入力して承認アイコンを押す(図 192)。

    g304163
  5. 受信機から地表面アイコン(E)を押し、画面内キーパッドを使って、車両の寸法測定の車両形状用紙にメモした数値を入力して承認アイコンを押す(図 193)。

    g304165
  6. 設定終了アイコンを押す(図 194)。

    g304134

インプレメントの寸法の入力

Important: この作業はユーザーアクセスレベルをディーラモードに変更することが必要です;不明点があれば弊社代理店、 Toro NSN @ 1-844-GEOLINK (1-844-436-5465)、または GeoLinkNSN@toro.com へ連絡してください。

Note: 以下では、ワークマン GTX の前輪位置でマッピングを行う例で説明します。

  1. インプレメントアイコンを押し、形状アイコンを押す(図 195)。

    g304229
  2. 全幅アイコン(A)を押し、画面内キーパッドを使って、インプレメントの寸法測定のインプレメント形状用紙にメモした数値を入力して承認アイコンを押す(図 195)。

  3. 設定終了アイコンを押す(図 196)。

    g304230

境界オフセットの設定

Important: 境界オフセット作業はユーザーアクセスレベルをディーラモードに変更することが必要です;不明点があれば弊社代理店、 Toro NSN @ 1-844-GEOLINK (1-844-436-5465)、または GeoLinkNSN@toro.com へ連絡してください。

Note: 以下では、ワークマン GTX の左前輪から左に 15.2 cm 離れた位置でマッピングを行う例で説明します。

境界オフセットメニューへのアクセス

運転操作画面で、現場メニューアイコンと境界記録用オフセットアイコンを押す(図 197)。

境界記録オフセット用ダイアログボックスが表示される。

g304248

オフセットの左右を変更したい場合

以下では、マッピング車両の右側でオフセットする設定から左側にオフセットする設定に変更する例で説明します。

  1. 記録用オフセットアイコンを押す(図 198)。

    g304260
  2. ダイアログボックスの中で、 左側アイコンまたは右側アイコンを押し、承認アイコンを押す(図 198)。

左右方向のオフセット距離の変更

以下では、マッピング車両のタイヤ外面で測定する設定から、左側に 15.2 cm オフセットする設定に変更する例で説明します(障害物を避けたいなどの理由により)。

  1. 追加オフセットアイコンを押す(図 199)。

    g304262
  2. 画面内キーパッドからオフセット距離を入力し、承認アイコンを押す(図 199)。

    記録位置が左右方向にオフセットされる。

前後方向のオフセット距離の変更

以下では、マッピング車両の後輪で測定する設定から前輪で測定する設定に変更する例で説明します(運転中に測定点を見やすくしたいなどの理由により)。

  1. 追加前方オフセットアイコンを押す(図 200)。

    g304273
  2. 画面内キーパッドから前方オフセット距離を入力し、承認アイコンを押す(図 200)。

    記録位置が左右方向にオフセットされる。

  3. 境界オフセット設定ボックスの中で、承認アイコンを押す(図 201)。

    Note: ディスプレイ上で記録位置がオフセットされる(図 201)。

    g304275

車両の種類を変更する場合

Important: この作業はユーザーアクセスレベルをエキスパートまたはディーラモードに変更することが必要です;不明点があれば弊社代理店、 Toro NSN @ 1-844-GEOLINK (1-844-436-5465)、または GeoLinkNSN@toro.com へ連絡してください。

以下では、制御コンソール搭載車両のタイプをマッピング車両からスプレーヤ車両に変更する例で説明します。

  1. 設定画面で以下のアイコンを押す: 車両アイコンと選択アイコン(図 202)。

    g304290
  2. スプレーヤ車両のアイコンを押し、選択アイコンを押す(図 203)。

    g304303
  3. ダイアログボックスの再起動が必要な場合は承認アイコンを押す(図 203)。

    Note: 制御コンソールが再起動してスプレーヤ車両が選択されます(図 204)。

    g304302
  4. 設定終了アイコンを押す(図 204)。

ヒント

RTK の受信強度を高めるには

経験的にRTKの受信状態が良くない場所の近くでは走行速度を落としてください。

手動コントロールの使用

手撒きや薬剤の混和などのために水圧を高くしたい場合には、手動コントロールにします。

散布率の応答時間を改善するには

マルチプロ 5800

攪拌 PWM (プリセット攪拌設定値) を、目標とする散布水圧よりも約 0.69 bar (10 psi) 高く設定します。

境界線のバックアップファイルを作成するには

作業場所のすべての境界線データを保存することができます。境界線を保存する:USB ドライブを接続し、インベントリマネージャを選択し、図 205の中のオプションから選択する。

g208796

保守

推奨される定期整備作業

整備間隔整備手順
200運転時間ごと
  • フローメータを洗浄する(水和剤を使用しているときには間隔を短くする)。
  • フローメータの洗浄

    整備間隔整備手順
    200運転時間ごと
  • フローメータを洗浄する(水和剤を使用しているときには間隔を短くする)。
    1. 内部を十分にすすぎ、完全に排水する。

    2. スプレーヤからフローメータを外し、真水で洗浄する。

    3. 上流側のリテーナリングを外す(図 206)。

      Note: フローメータのボディに付いている流れ方向矢印の向きの反対側が上流側です

      g305995
    4. タービンとタービンハブをていねいに洗浄し、金属粉や展着剤を十分に除去する。

    5. タービンのブレードの磨耗状態を観察する。

      Note: タービンを手で持って回転させてみる。ほとんど抵抗なく自由に回転すれば問題ない。軽く回転しない場合には交換する。

    6. フローメータを組み立てる。

    7. センサーがハウジングの底に軽く触れるところまでハウジングに入れ、その位置から、合印がフランジボディの矢印に平行になるまでセンサーを引き出す(図 206)。

    8. センサーのジャムナットを注意深く締める。

    9. 低圧(0,34 bar)のエアで吹いてタービンが抵抗なく回転することを確認する。軽く回転しない場合には、タービンハブの一番下にある 6 角ボルトを 1/16 回転ずつゆるめて自由に回転できるようにする。

    ディスプレイ画面の清掃

    スクリーンは中性洗剤と水で洗うことができます。

    Note: 窓ガラスクリーナーなどの化学薬剤は使用しないでください。

    技術的なアシスト機能について

    システムが動作中にエラーが発生した場合には、エラーコードが表示されます。エラーは画面で見ることもできます。以下に挙げるエラーは比較的一般的なもので、ユーザーによる修正が可能です。その他のエラーが発生したり、問題が解決しない場合は、必ずエラーメッセージやエラーコードなど表示された内容を記録し、弊社代理店、 Toro NSN @ 1-844-GEOLINK (1-844-436-5465)、または GeoLinkNSN@toro.com へご連絡ください。

    システム情報を見るには

    1. 画面左上にあるシステム情報アイコン(Toro)を押す(図 207)。

      g297984
    2. システム情報のミニウインドウで、全画面アイコンを押す(図 207)。

    3. スクロールバーを使って以下の情報を見ることができる:

      • コンソール

      • GPS 受信機

      • ステアリングコントローラ(オプションキット)

      • インプレメント(ブームコントローラ ECU)

      • 無線ネットワーク

    GPS 精度情報へのアクセス

    RTK 信号の確認

    1. 周囲に高い建物や電線のない屋外に車両を出す。

    2. 駐車ブレーキを掛ける。

    3. ジオリンクの制御コンソール上で GPS 情報 アイコンを押す(図 208)。

      g303792
    4. RTK 診断アイコンを押して、RTK 診断ダイアログボックス(図 209)に表示されている RTK モデムのリンク品質が 50% 以上であるかどうか確認する。

      g303850
    5. 承認アイコンを押すとダイアログボックスが閉じる。

    Note: RTK モデムのリンク品質が 50% 未満である場合は、弊社代理店、 Toro NSN @ 1-844-GEOLINK (1-844-436-5465)、または GeoLinkNSN@toro.com へ連絡してください。

    セル信号の確認

    1. システム情報アイコンを押し、次に、システム情報ウィンドウの右上にある全画面アイコンをスワイプする(なでる)(図 210)。

      g305245
    2. システム情報画面で、スクロールバーを使って CL55 アイコンまで移動する(図 211)。

      g305244
    3. CL55 アイコンを押すと信号強度情報が表示される。(図 211)。モデムの信号強度が -60 dBm と -99 dBm の間であることを確認する。

      Note: モデムの信号強度が -100 dBm 以下の場合は、弊社代理店、 Toro NSN @ 1-844-GEOLINK (1-844-436-5465)、または NSNTech@toro.com へ連絡してください。

    4. 全画面 アイコンをスワイプするとシステム情報画面が最小化する。

    遠隔アシスト

    サポートデスクのパスワードの入力

    1. 以下の手順によってカスタマーサービスからデスクのパスワードコードを入手してください:

      Note: パスワードコードをメモする。

      • 代理店に連絡する。

      • 電話番号:Toro NSN 1-844-GEOLINK (1-844-436-5465)。

      • メール:GeoLinkNSN@toro.com

    2. 設定画面で、ユーザーアイコンを押し、遠隔サポートアイコンを押す(図 212)。

      g298213
    3. サポートウインドウにサポートデスクが表示されない場合は、サポートデスク追加 アイコンを押す(図 212)。

    4. デスク パスワードアイコンを押す(図 213)。

      g298211
    5. 画面上キーボードからステップ1で入手したデスク パスワード を入力し、承認アイコンを押す(図 213)。

    6. サポートデスク追加画面の中で、承認アイコンを押す(図 213)。

      Note: 制御コンソールがサポートデスク情報を記憶します。

    サポートデスクのスタッフへの接続

    1. サポートを受けるには、サポートデスクアイコン(サポートデスクのリストにある)を押す(図 214)。

      g298212
    2. デスクサポート要請アイコンを押す(図 214)。

      サポート要請ダイアログボックスが表示され、次にサポートセッションアクティブダイアログボックスが表示される(図 215)。

      Note: サービス要員が、ネット経由で制御コンソールに接続します。

      g298208

    故障探究

    ProblemPossible CauseCorrective Action
    ディスプレイに電源が来ていない。
    1. ハーネスのコネクタの接続不良。
    2. X25 コントロールコンソール用のインラインヒューズ(10A)が飛んでいる。
    3. バッテリーの接続がゆるい。
    1. X25 背面でコネクタが正しく接続されているかどうか点検。
    2. ヒューズを交換する。
    3. バッテリーの接続を締め付ける。
    散布しない。
    1. マスターコントロールスイッチが閉じている。
    2. 車両のコンソールのブームスイッチが オフ。
    3. 作業や現場境界が設定されていない。
    4. スプレーヤコントロール設定メニューで選択されているノズルが正しくない。
    1. マスターコントロールスイッチがオン位置にセットされていることを確認する。
    2. スイッチがオン位置にセットされていることを確認する。
    3. 作業と現場境界を設定する。
    4. 実際のノズルに合った設定を行う。
    GPS アラームがオンにならない。
    1. X25 コントロールコンソールが GPS 受信機と正しく接続されていない。
    2. 車両が木の下などの障害物の下にいる。
    1. 適切に接続する。
    2. 障害物のない場所に移動する。
    境界の外側まで散布する。
    1. ASC(自動セクションコントロール)の設定が「無制限」になっている。
    1. フィールド境界に設定する。
    境界線を作成できない。
    1. ディスプレイがスタンダードモードでない。
    2. フィールドが作成されていない。
    1. ユーザーモードをスタンダードモードに切り替える。
    2. フィールドを作成する。
    画面に車両が表示されない。
    1. ディスプレイ画面を移動させた。
    2. 車両が屋内にあるために GPS 信号が受信できていない。
    3. 車両が衛星受信機と接続されていないために GPS 信号が受信できていない。
    1. メイン画面でセンターマップアイコンを選択。
    2. 車両を屋外の、高い建物や樹木ら離れた場所に移動させる。
    3. 受信機のステータスランプを確認する。受信機のワイヤハーネスを点検する。
    ROPS 上の GPS 受信機のランプが点滅していない。
    1. GPS 受信機に電源が来ていない。
    1. 適切に接続する。
    水圧が不十分。
    1. ノズルのサイズが不適切。
    2. ディスプレイで選択したノズルとブームに付いているノズルが不一致。
    3. 攪拌の設定が低すぎる。
    1. ノズル選択チャートで、適切なノズルを選択する。
    2. X25 コマンドコンソールでの選択と実際のノズルを一致させる。
    3. 希望する水圧まで攪拌水圧を上げる。
    ASC10 コントローラで、コントローラランプが点灯していない。
    1. ASC10 コントローラに電源が来ていない。
    1. 適切に接続する。
    車用が走行しているのに、X25 コントロールコンソールに速度が表示されない。
    1. コンパスのキャリブレーションが不適切。
    2. 衛星からの電波を受信できていない。
    3. 車両の走行速度が 0.16 km/h 未満である。
    1. コンパスを正しく初期設定する。
    2. 障害物から離れて、すこし待つ。
    3. 車両の走行速度を 0.16 km/h 以上にする。
    X25 コントロールコンソール内部で結露している。
    1. ディスプレイの明るさ設定が 100 に設定されている状態で、直射日光下で内部が急激にあたためられた。
    1. 明るさ設定を 85%に落としてディスプレイが温まるのを待つ。
    X25 コントロールコンソールにクラッシュレポートが表示される。
    1. コンソールディスプレイの電源オフ手順が間違っていた。
    1. クラッシュレポートを消去する。コンソールの電源オフは必ずキースイッチで行うようにする。