整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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この立ち乗りスプレッダスプレーヤは、専門的訓練を受けたオペレータが住宅の敷地内や商用地において運転操作することを前提として製造されています。この製品は、住宅の芝生、スポーツフィールド、商用目的で使用される芝生に対する資材撒布や融雪剤撒布作業を行うことを主たる目的として製造されております。
この説明書を読んで製品の運転方法や整備方法を十分に理解し、他人に迷惑の掛からない、適切で安全な方法でご使用ください。この製品を適切かつ安全に使用するのはお客様の責任です。
弊社のウェブサイト www.Toro.com で安全講習や運転講習の狩猟、アクセサリ情報の閲覧、代理店についての情報閲覧、お買い上げ製品の登録などを行っていただくことができます。
整備について、また純正部品についてなど、分からないことはお気軽に弊社代理店またはカスタマーサービスにおたずねください。お問い合わせの際には、必ず製品のモデル番号とシリアル番号をお知らせください。図 1にモデル番号とシリアル番号を刻印した銘板の取り付け位置を示します。いまのうちに番号をメモしておきましょう。
Important: シリアル番号デカルについている QR コード(無い場合もあります)をモバイル機器でスキャンすると、製品保証、パーツその他の製品情報にアクセスできます。
この説明書では、危険についての注意を促すための警告記号(図 2)を使用しております。これらは死亡事故を含む重大な人身事故を防止するための注意ですから、必ずお守りください。
この他に2つの言葉で注意を促しています。重要 は製品の構造などについての注意点を、注はその他の注意点を表しています。
カリフォルニア州の森林地帯・潅木地帯・草地などでこの機械を使用する場合には、エンジンに同州公共資源法第4442章に規定される正常に機能するスパークアレスタが装着されていること、エンジンに対して森林等の火災防止措置をほどこされていることが義務づけられており、これを満たさない機械は、第4442章または4443章違犯となります。
エンジンの保守整備のため、および米国環境保護局(EPA)並びにカリフォルニア州排ガス規制に関連してエンジンマニュアルを同梱しております。エンジンマニュアルはエンジンのメーカーから入手することができます。
カリフォルニア州
第65号決議による警告
カリフォルニア州では、この製品に使用されているエンジンの排気には発癌性や先天性異常などの原因となる物質が含まれているとされております。
バッテリーやバッテリー関連製品には鉛が含まれており、カリフォルニア州では発ガン性や先天性異常を引き起こす物質とされています。取り扱い後は手をよく洗ってください。
米国カリフォルニア州では、この製品を使用した場合、ガンや先天性異常などを誘発する物質に触れる可能性があるとされております。
以下の注意事項は ANSI 規格 B71-4-2017 から抜粋したものです。
この機械は人身事故を引き起こす能力がある。重大な人身事故を防ぐため、すべての注意事項を厳守してください。
この機械は本来の目的から外れた使用をすると運転者本人や周囲の人間に危険な場合があります。
エンジンを始動する前に必ずこのオペレーターズマニュアルをお読みになり、内容をよく理解してください。
身体と薬剤との接触を防止し危険から身を守ることのできる適切な防具(PPE)を着用してください。この散布装置で取り扱う農薬は、危険物質や有毒物質を含んでいる可能性があります。
機械の可動部の近くには絶対に手足を近づけないでください。
ガードなどの安全保護機器が正しく取り付けられていない時は、運転しないでください。
散布ノズルや散布されて霧状になっている薬剤に近づかないでください。周囲の人や動物を十分に遠ざけてください。
作業場所に子供を近づけないでください。子供に運転させないでください。
補給、排出、整備、詰まりの解除作業などを行う前には、必ず停止し、エンジンを切り、キーを抜き取ってください。
間違った使い方や整備不良は人身事故などの原因となります。事故を防止するため、以下に示す安全上の注意や安全注意標識 のついている遵守事項は必ずお守りください 「注意」、「警告」、および「危険」
の記号は、人身の安全に関わる注意事項を示しています。これらの注意を怠ると死亡事故などの重大な人身事故が発生する恐れがあります。
このマニュアルの他の場所に書かれている注意事項も必ずお守りください。
安全な運転操作や安全確保のためのヒントなどについて、より詳しい情報はこちらへ: www.Toro.com。
この車両に取り付け可能なアタッチメントのすべてをこのマニュアルで解説することはできません。アタッチメントを使用するときには、そのアタッチメントのマニュアルに記載されている安全上の注意事項にも十分目を通してください。
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危険な部分の近くには、見やすい位置に安全ラベルや指示ラベルを貼付しています。破損したりはがれたりした場合は新しいラベルを貼付してください。 |
前後のタイヤの空気圧を点検し、必要に応じて適正圧に調整する;タイヤ空気圧を点検するを参照。
エンジンにはすでにオイルが入っています;オイル量を点検し、必要に応じて追加してください;エンジンオイルの仕様とエンジンオイルの量を点検するを参照。
トランスアクスルにはすでにオイルが入っています;補助タンクでオイル量を点検し、必要に応じて追加してください;とトランスアクスルの整備を参照。
ステアリングコントロールの真ん中にあるレバー。前進と後退を行うためのレバーです(図 6)。
レバーを前へ押すと前進、後ろへ引くと後退です。
Note: レバーを大きく動かすほど速度が大きくなります。
レバーを中央位置にもどすと停止します。
Note: レバーから手を離すとレバーはニュートラル位置に戻ります。
Important: 手を離してもニュートラル位置に戻らない場合は、代理店にご連絡ください。
スロットルコントロール(赤レバー)はコントロールコンソールの左側にあります(図 7)。
チョークコントロールはコントロールコンソールの左側にあります;冷えているエンジンを始動させる時に使用します(図 7)。
Note: エンジンが温まっている時の始動にはチョークを ON にしないでください。
チョークコントロールを引き上げるとチョークが ON になります。
チョークコントロールを押し込むとチョークが OFF になります。
コントロールコンソールの左側にあるスイッチです(図 7)。
はエンジンの始動と停止を行うスイッチです。始動スイッチには3つの位置があります:OFF、ON、STARTです。
Note: エンジンが始動するには駐車ブレーキが掛かっていることが必要です。
コントロールコンソールの左側、始動スイッチの上にあります(図 7)。
マシンの稼働時間を積算表示します。
燃料バルブはマシン前部、エンジンの右前、燃料タンクの下にあります(図 8)。
Note: マシンを数日間使用しない時、現場への行き帰りの搬送中、室内で格納している時は、燃料バルブを閉じておいてください。
プラットフォームの右側にあります(図 10)。
レバーを下げると駐車ブレーキが掛かります。
Note: 駐車ブレーキは、トランスアクスル内にあります。
駐車ブレーキを解除するには、レバーを引き上げます。
Note: 斜面に駐車する場合は、駐車ブレーキの他に輪止めを使用してください。マシンを搬送する場合は、荷台の上で駐車ブレーキを掛け、ロープなどでマシンを固定してください。
プラットフォームの左側にあります(図 10)。
マシンを手で押して移動する必要がある時に、このレバーで油圧走行系を解除します。
手で押して移動するには、レバーを引き上げます。
通常運転するには、レバーを押し下げます。
デフレクタゲートの操作部コントロールコンソール上、アワーメータの右側にあります(図 11)。
スプレッダの左側からの粒剤の撒布を一時的に停止したい場合に使います。歩道、駐車エリア、中庭などへの粒剤の撒布を避けたい場合に便利です。
ノブを押し下げるとデフレクタゲートが閉じて一時的に粒剤の流れが変わります。
ノブを引き上げるとデフレクタゲートが開いて撒布幅全体に粒剤が落下します。
デフレクタゲート操作部の右側にあります(図 11)。
スプレッダの左側または右側へ撒く量を一時的に増やしたい場合に使います。
左側への撒布量を増やすには、レバーを少し引き上げてロックします。
右側への撒布量を増やすには、ロックを解除し、レバーを少し押し下げてロックします。
コントロールコンソール中央上部にある 4 番めのレバーです(図 11)。
粒剤を広い範囲に撒布するには、このレバーを後方一杯(全開位置)まで引いてください。
レバーを前方一杯まで押すと全閉位置となります。
コントロールコンソール中央上部にある 5 番めのレバーです(図 11)。
粒剤を狭い範囲に撒布するには、このレバーを後方一杯(限定OPEN位置)まで引いてください。
ゲートを閉じるには、ワイド撒布インペラゲート用レバーを前方一杯まで押してください。
Note: ワイド撒布インペラゲート用レバー以外では閉じることができませんから注意してください。ワイド撒布インペラゲート用レバーを前方一杯まで押押すと、ナロー撒布インペラゲート用レバーは前方位置にリセットされます。
ワイド散布用およびナロー撒布用インペラゲートレバーの下にあります(図 11)。
ナロー撒布インペラゲート用レバーが OPEN (限定)位置にある時に、ホッパーからインペラへ落ちる粒剤の量(流量)を調整するノブです。
ノブを右に回すと、ホッパーからインペラへ落ちる粒剤の量が減少します。
ノブを左に回すと、ホッパーからインペラへ落ちる粒剤の量が増加します。
コントロールコンソールの下側、インペラ流量調整ノブの下にあります(図 11)。
インペラを駆動するモータの ON/OFF スイッチです。
スイッチを上に動かすとインペラ ON、
スイッチを下に動かすとインペラ OFFになります。
コントロールコンソールの下側、インペラ ON/OFF スイッチの右側にあります(図 11)。
インペラの回転速度を調整します。
左に回すと、インペラの回転速度が遅くなります。
右に回すと、インペラの回転速度が速くなります。
マシンの前部、スプレッダのホッパーの下にあります(図 12).
インペラゲートを通ってインペラへ落ちる資材の最大量を設定します。
カムのスロットを 9 に合わせるとインペラのゲートが一番開いた状態となります。乾いた砂、融雪剤など撒布の難しい資材のための設定です。
Note: ホッパー内部の洗浄を行うときもこの設定が使えます。
コントロールコンソールにあります(図 13)。
右に回すと、ノズルの散布水圧が高くなります。
左に回すと、低くなります。
コントロールコンソールにあります(図 13)。
レバーを ON 位置にすると、攪拌ポンプが作動してタンク内部の液剤を攪拌し、成分の分離を防止します。
レバーを後方に引くと ON になり、攪拌を開始します。
レバーを前方に押すと OFF になり、攪拌を停止します。
Note: 散布中は攪拌機能を使用しないでください。攪拌を止めないと、散布パターンが乱れます。
Note: 攪拌を効率よく行うためには、エンジンをアイドリングよりも高くセットし、スプレーヤポンプを作動させてください。
コントロールコンソールにあります(図 13)。
ナロースプレー(中央ノズルのみでの散布)を ON にするには、このレバーを手前に引きます。
OFF にするには、レバーを前方に押し出します。
コントロールコンソールにあります(図 13)。
ワイドスプレー(左右のノズルでの散布)を ON にするには、このレバーを手前に引きます。
OFF にするには、レバーを前方に押し出します。
コントロールコンソールにあります(図 13)。
散布システムの水圧の確認に使用します。
コントロールコンソールにあります(図 13)。
このポンプは液剤を散布するときと、タンク内の液剤の攪拌を行う時の両方に使用します。
スイッチの上側を押すとポンプが始動します。
スイッチの下側を押すとポンプが停止します。
機体の左側、タンクの下にあります(図 16)。
タンクに残った薬剤を排出するのに使用します。
バルブを開くにはハンドルを右に 90° 回転させます(バルブと一直線になるように)。
バルブを閉じるには、ハンドルを左に 90° 回転させます。
機体の右側、タンクの下にあります(図 16)。
ポンプへの薬剤供給を停止するのに使用します。
バルブを開くにはハンドルを右に 90° 回転させます(バルブと一直線になるように)。
バルブを閉じるには、ハンドルを左に 90° 回転させます。
全幅 | 90 cm | |
全長 | 171 cm | |
全高 | 131 cm | |
ウェイト | 液剤タンクとホッパーが空の状態で | 227 kg (500 lb) |
ホッパーのみが満杯の状態で | 307 kg (676 lb) | |
液剤タンクのみが満杯の状態で | 309 kg (682 lb) | |
液剤タンクとホッパーが空で、タンクに粒剤を一袋入れた状態で | 412 kg (909 lb) | |
最大マシン重量 | 資材+オペレータを含めて | 513 kg |
ホッパー容量 | 79kg | |
スプレーヤタンクの容量 | 76 リットル | |
最大対地速度 | 前進 | 19 km/h |
Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。
各部の整備、洗浄、格納などは、必ず平らな場所でエンジンを停止させ、駐車ブレーキを掛け、キーを抜き取り、各部が完全に停止し、機体が十分に冷えてから行ってください。
子供やトレーニングを受けていない大人には、絶対に運転をさせないでください。地域によっては機械のオペレータに年齢制限を設けていることがありますのでご注意ください。オーナーは、オペレータ全員にトレーニングを受講させる責任があります。
安全な運転操作、各部の操ン方法や安全標識などに十分慣れておきましょう。
エンジンの緊急停止方法に慣れておきましょう。
オペレータコントロールやインタロックスイッチなどの安全装置が正しく機能しているか、また安全カバーなどが外れたり壊れたりしていないか点検してください。これらが正しく機能しない時には機械を使用しないでください。
万一異常を発見したら運転を中止してください。必ず、修理や調整を行って問題を解決してから使用するようにしてください。
運転席周辺に薬剤がこぼれていたり、こびりついていたりしないように注意してください。
ポンプを作動させる前に、全部のラインコネクタが適切に接続されていること、およびホースの状態が良好であることを確認してください。
この散布装置で取り扱う農薬は人体や動植物、土壌などに危険を及ぼす可能性があるので、取り扱いには十分注意してください。
複数の薬剤を散布する場合は、それらすべての薬剤の情報を確認してください。必要な情報が手に入らない場合には、この装置の運転を拒否すること。
散布装置の整備や修理をする時は、その前に必ず、その装置が薬剤メーカーの指示通りに中和作業が行われた上で 3 回のすすぎ洗いを実行済みであること、さらに、すべてのバルブにそれぞれ 3 回の開閉操作洗浄が実施されていることを確認してください。
十分な量の水と石鹸を身近に常備し、薬剤が皮膚に直接触れた場合には、直ちに洗い流してください。
自分自身の安全を守るために、農薬を取り扱う前に、容器に張ってあるラベルや安全データシート(MSDS)など取り扱い上の注意をよく読んで理解し、薬剤メーカーの指示を守りましょう。
農薬を取り扱う時はいつでも自分の身体を守ることを忘れずに。薬剤との接触を防止し危険から身を守ることのできる適切な防具(PPE)を着用してください。例えば:
安全めがね、ゴグル、顔面保護シールド
防護服
呼吸器やフィルタ付きマスク
薬剤耐性手袋
ゴム製ブーツなどのしっかりした靴
清潔な着替え、石鹸、使い捨てタオル
薬剤の取り扱いは適切な講習を受講してから行うようにしてください。
目的に合った適切な薬剤を使用してください。
薬剤を安全に散布するために、薬剤メーカーの指示を必ず守ってください。推奨されている散布水圧を超えないよう注意してください。
周囲に人や動物、特に子供いるときには農薬の調整や機材の洗浄などを行わないでください。
薬剤の取り扱いは、換気の十分に行き届いた場所で行ってください。
いつでも、特に液剤タンクに薬液を作るときには、真水を手元に用意してください。
薬剤を取り扱い中や近くで作業中は、飲食や喫煙をしないでください。
散布ノズルを洗浄するとき口で吹いたり、口に含んだりしないでください。
農薬を取り扱う作業が終了したら、直ちに手足や露出部をよく洗ってください。
薬剤は他の容器に移し替えたりせずに、安全な場所で保管してください。
余った薬剤や薬剤容器は、薬剤メーカーの指示に従って処分してください。
薬剤やその蒸気は危険です;絶対に、薬剤タンクの中に入ったりタンクの中に頭を入れたりしないでください。
薬剤の散布や使用は、国や地域の法令などをきちんと守って行ってください。
燃料の取り扱いに際しては安全に特にご注意ください。燃料は引火性が高く、気化すると爆発する可能性があります。
燃料取り扱い前に、引火の原因になり得るタバコ、パイプなど、すべての火気を始末してください。
燃料の保管は必ず認可された容器で行ってください。
エンジン回転中などエンジンが高温の時には、燃料タンクのふたを開けたり給油したりしないでください。
締め切った場所では燃料の補給や抜き取りをしないでください。
ガス湯沸かし器のパイロット火やストーブなど裸火や火花を発するものがある近くでは、機械や燃料容器を保管・格納しないでください。
燃料がこぼれたら、エンジンを始動せずにマシンを別の場所に動かし、気化した燃料ガスが十分に拡散するまで引火の原因となるものを近づけないでください。
毎日の運転前に以下の始業点検を行ってください:
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
インタロックスイッチは安全装置であり、これを取り外すと予期せぬ人身事故が起こり得る。
インタロックスイッチをいたずらしないこと。
作業前にインタロックスイッチの動作を点検し、不具合があれば作業前に交換する。
Important: 作業前に、安全装置が適切に接続されて正常に作動することを確認してください。
インタロックシステムは、駐車ブレーキを掛けないとエンジンが始動できないようにする安全装置です:
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
平らな場所に移動する。
本機の車輪に輪止めを掛ける。
点火コードを外す。
駐車ブレーキを解除する。
走行コントロールレバーをニュートラルにしてキーをSTART位置にする。
Note: スタータが作動しないのが正常。
スタータが作動するのは異常。その場合はマシンを使用しないこと。代理店に連絡してください。
スタータが作動しなければ、テストは合格であるから、駐車ブレーキを掛け、点火コードを元通りに接続し、輪止めを外す。
ガソリン | オクタン価 87 以上の無鉛ガソリンを使ってください(オクタン価評価法は(R+M)/2 を使用)。 |
エタノール混合燃料 | 無鉛ガソリンにエタノールを添加(10% まで)したもの、およびMTBE(メチル第3ブチルエーテル)を添加(15% まで)した燃料を使用することが可能です。エタノールとMTBEとは別々の物質です。 |
エタノール添加ガソリン(15% 添加=E15)は使用できません。エタノール含有率が 10% を超えるガソリン(たとえば E15(含有率 15%)、E20(含有率 20%)、E85(含有率 85%)は絶対に使用してはなりません。これらの燃料を使用した場合には性能が十分に発揮されず、エンジンに損傷が発生する恐れがあり、仮にそのようなトラブルが発生しても製品保証の対象とはなりません。 |
Important: 機械の性能を十分発揮させるために、きれいで新しい(購入後30日以内)燃料を使ってください。
メタノールを含有するガソリンは使用できません。
燃料タンクや保管容器でガソリンを冬越しさせないでください。 冬越しさせる場合には必ずスタビライザ(品質安定剤)を添加してください。
ガソリンにオイルを混合しないでください。
添加剤としてスタビライザー/コンディショナーを使用してください。この添加剤には以下のような働きがあります。
Important: エタノール、メタノールを含んだ添加剤は絶対に使用しないでください。
燃料に対して適量のスタビライザー/コンディショナーを添加してください。
Note: 燃料スタビライザー/コンディショナーはガソリンが新しいうちに添加するのが一番効果的です。燃料系にワニス状の付着物が発生するのを防ぐため、燃料スタビライザーは必ず使用してください。
燃料タンク容量:6.8 リットル
Note: 大きな容器(20 リットル缶など)での燃料補給は困難です。燃料補給には小さな容器(4 リットル缶、8 リットル缶など)とジョウゴをお使いください。
オーナーやオペレータは自分自身や他の安全に責任があり、オペレータやユーザーの注意によって物損事故や人身事故を防止することができます。
作業にふさわしい服装をし、安全めがね、長ズボン、頑丈で滑りにくい安全な靴、および聴覚保護具を着用してください。長い髪は束ね、服のだぶついている部分はまとめるなどし、垂れ下がる装飾品は身に着けないでください。
薬剤の安全管理で解説しているような適切な防護服を着用してください。
この機械を運転する時は常に十分な注意を払ってください。運転中は運転操作に集中してください;注意散漫は事故の大きな原因となります。
疲れている時、病気の時、アルコールや薬物を摂取した時は運転しないでください。
絶対に人を乗せないでください。また、作業中は周囲から人やペットを十分に遠ざけてください。
足を地面に突っ張って機体を安定させようとするのは非常に危険ですからやめてください。車両をコントロールすることができなくなったら、マシンの運動方向と反対側に飛び降りてください。
機械の下に手足を差し入れないでください。
必ず両足で運転台に立ち両手でバーをつかんだ状態で運転操作してください。
運転は、穴や障害物を確認できる十分な照明のもとで行ってください。
エンジンを掛ける時は運転席に着席し、トランスミッションがニュートラルであること、駐車ブレーキが掛かっていることを確認してください。
エンジンを掛ける時は運転席に着席し、トランスミッションがニュートラルであること、駐車ブレーキが掛かっていることを確認してください。
見通しの悪い曲がり角や、茂み、立ち木などの障害物の近くでは安全に十分注意してください。
運転中は、地表面の状態に十分に注意してください。特にバックする時には必ず足元の安全を確認してください。
散布ノズルや散布されて霧状になっている薬剤に近づかないでください。周囲の人や動物を十分に遠ざけてください。
周囲にペットや人、特に子供がいる所では絶対に液剤や粒剤の散布作業をしないでください。
バックするときには、足元と後方の安全に十分な注意を払ってください。
見通しの悪い曲がり角や、茂み、立ち木などの障害物の近くでは安全に十分注意してください。
段差や溝、大きく盛り上がった場所の近くなどで運転しないでください。万一車輪が段差や溝に落ちたり、地面が崩れたりすると、機体が瞬時に転倒し、非常に危険です。
ラフ、凹凸のある場所、縁石の近く、穴の近くなど路面が一定でない場所では積載量を減らし、減速して走行してください。揺れに伴って積載物が移動し、走行が不安定になります。
異物をはね飛ばしたときや機体に異常な振動を感じたときにはまず停止し、エンジンを止め、キーを抜き取り、駐車ブレーキを掛け、機体の各部をよく点検してください。異常を発見したら、作業を再開する前にすべて修理してください。
旋回するときや道路や歩道を横切るときなどは、減速し周囲に十分な注意を払ってください。常に道を譲る心掛けを。
ぬれた芝の上、荒天時、斜面、高速での運転、刈りかすが満載された状態で運転などする場合には安全に特に注意してください。こうした条件下では停止距離が長くなることを忘れずに。
排気ガスが滞留するような締め切った場所では絶対にエンジンを運転しないでください。
マシンを作動させたままで絶対に機体から離れないでください。
エンジン回転中や停止直後は、エンジン本体やマフラーに触れないでください。これらの部分は高温になっており、触れると火傷を負う危険があります。
運転位置を離れる前に:
平らな場所に停止する。
スプレッダのワイド撒布インペラゲートを閉め、スプレーヤのポンプを OFF にする。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
駐車ブレーキを掛ける。
すべての動作が停止するのを待つ。
落雷の危険がある時には運転しないでください。
この機械を牽引用車両として使用しないでください。
エンジンのガバナの設定を変えたり、エンジンの回転数を上げすぎたりしないでください。
弊社(トロ)が認めた以外のアクセサリやアタッチメントを使用しないでください。
散布スティック内部には、エンジン停止中でも高圧の液剤が閉じ込められています。高圧の液剤を浴びると重大な人身事故になる恐れがあります。
ノズルや水流を人や動物や散布に無関係な場所に向けないでください。
電気機器や電源設備に向かっての散布しないでください。
散布スティックのノズルにホースなどを接続しないでください。
散布棒を取り外す場合は、内部の水圧をゼロにしてください。
トリガーロックが故障している散布棒は使用しないでください。
散布が終わったら、トリガーロックを OFF 位置にすること。
スプレッダのインペラが回転中はインペラに触れないでください。
小さな旋回をする時は散布を止めてください;タンク内やホッパー内の資材動くので危険です。
農薬は人体や動植物、土壌などに危険を及ぼす可能性があるので十分注意してください。
液剤も粒剤もタンク(ホッパー)の中で動いてマシンの重心を変化させます。特に旋回中、斜面走行中や速度を急に変化させた時、凹凸のある場所を走行している時には、この現象が起こりやすくなります。重心の急変は転倒につながりますから十分注意してください。
エンジンを止めたら必ず散布棒内部の水圧を解放してください。
液剤を排出する(水圧を下げる)時にはノズルの近くに誰もいないことを確認し、人の足元に液を排出しないように注意してください。
斜面はスリップや転倒などを起こしやすく、これらは重大な人身事故につながります。斜面での安全運転はオペレータの責任です。どんな斜面であっても、通常以上に十分な注意が必要です。
以下に掲載している斜面での運転上の注意点やその場合の天候条件および場所の条件などを良く読み、作業日当日の現場のコンディションが作業に適当かどうか判断してください。同じ斜面上であっても、地表面の条件が変われば運転条件が変わります。
斜面については、実地の測定なども行って、安全に作業ができるかどうかを判断してください。この調査においては、常識を十分に働かせてください。
斜面での発進・停止・旋回は避けてください。斜面では、上下方向に走行してください。急に方向を変えたり急な加速やブレーキ操作をしないでください。どうしても旋回しなければならない場合は、ゆっくりと、可能であれば谷側に、旋回してください。後退は十分注意して行ってください。
走行、ステアリング、安定性などに疑問がある場合には運転しないでください。
隠れた穴、わだち、盛り上がり、石などの見えない障害は、取り除く、目印を付けるなどして警戒してください。深い芝生に隠れて障害物が見えないことがあります。不整地では機体が転倒する可能性があります。
ぬれた面、急斜面など滑りやすい場所で運転するとスリップして制御できなくなる危険があります。スリップを起こすとブレーキや舵取りができなくなる恐れがあります。
段差、溝、盛り土、水などの近では安全に十二分の注意を払ってください。万一車輪が段差や溝に落ちたり、地面が崩れたりすると、機体が瞬時に転倒し、非常に危険です。必ず安全距離を確保してください。
アタッチメントを搭載すると機械の安定性が変化しますから、運転には特に注意してください。
坂を登りきれないでエンストしたり、しそうになったりした時は、まず落ち着いてゆっくりとブレーキを踏み、必ずバックで、 ゆっくりと下がってください。
下り坂では、(ギアシフト付き車両では)必ずギアを入れた状態で走行してください。
斜面に駐車しないでください。
タンク内の液剤の重量によって車両の重心が変化し、ハンドリングも変わってきます。マシンを確実にコントロールし、人身事故を防止するために以下の注意をお守りください:
大量の資材を積んでいる時は走行速度を落とし十分な制動距離を確保する。急ブレーキをしない。斜面では十二分の注意を払う。
旋回中、斜面走行中や速度を急に変化させた時、凹凸のある場所を走行している時などには、タンク内の液剤が大きく揺れ動きます。重心の急変は転倒につながりますから十分注意してください。
燃料バルブは以下のように使用してください:
燃料バルブを開くには、ハンドルを左一杯に回す。
燃料バルブを閉じるには、ハンドルを右一杯に回す。
燃料バルブが開いていることを確認してください;燃料バルブの開閉方法を参照。
ステアリング兼走行レバーをニュートラル位置にし、駐車ブレーキを掛ける;ステアリングコントロール、 走行コントロールレバー、駐車ブレーキレバーを参照。
Note: エンジンを始動するには駐車ブレーキを掛けることが必要です。(運転台に居なくてもエンジンは掛かります。)
スロットルレバーを 低速と高速の中間位置にセットする;スロットルコントロールを参照。
エンジンが冷えている場合は、チョークを ON 位置にセットする;チョークコントロールを参照。
Note: エンジンが暖かい場合は、チョークを OFF 位置にセットする。
始動スイッチキーを START位置に回す;始動スイッチを参照。
Note: エンジンが始動したら、スイッチから手を離す。
Important: スタータモータは 1 度に 10 秒間以上連続で使用しないでください。5 秒以内にエンジンが始動しなかった場合は、60 秒間待ってからもう一度始動を試みてください。この手順を守らないとスタータモータが過熱する恐れがあります。
チョークを ON にしていた場合はエンジンが始動して温まるにつれてチョークレバーを OFF 側に移動する。
ステアリング兼走行レバーをニュートラル位置にし、マシンを完全停車状態にする;ステアリングコントロール、走行コントロールレバーを参照。
スロットルを 低速と高速の中間位置にセットする;スロットルコントロールを参照。
その状態で 15 秒間程度エンジンを作動させた後にスイッチを OFF にする;始動スイッチを参照。
駐車ブレーキを掛ける;駐車ブレーキレバーを参照。
キーを取り外す;始動スイッチを参照。
マシンを数日間使用しない時、現場への行き帰りの搬送中、室内で駐車する時は、燃料バルブを閉じてください;燃料バルブの開閉方法を参照。
Important: 通常温度の時にエアクリーナカバーを低温時用の位置にしたままでマシンを使用すると、エンジンを破損する恐れがあります。
エアクリーナカバーの位置は、低温用位置と通常位置の 2 種類があります。
エアクリーナのカバーは以下のように調整します:
ステアリングコントロールを大きく操作すると急旋回が可能である。確実にコントロールしないと人身事故や機械を破損するなどの事故を起こす。
旋回動作は十分に注意して行うこと。
小さな旋回を行う前には速度を十分に落としてください。
Important: 手を離してもニュートラル位置に戻らない場合は、代理店にご連絡ください。
Important: 走行を開始するためには、走行コントロールを操作する前に駐車ブレーキを解除する(引き上げる)ことが必要です。
走行コントロールレバーをニュートラル位置に動かす。
駐車ブレーキを解除する。
走行するにはは以下の作業を行う:
まっすぐに前進:ステアリングコントロールを中央にして走行コントロールを前方に押す。
Note: レバーがニュートラル位置から離れるほど、速度が大きくなる。
旋回:旋回したい方向にステアリングコントロールを動かす。
停止:走行コントロールレバーをニュートラル位置にする。
Note: 積んでいる資材の重量によって停止速度が変わりますから注意してください。
Note: 走行コントロールレバーは、手を離すと自動的にニュートラル位置に戻ります。
走行コントロールレバーをニュートラル位置に動かす。
まっすぐに後退:ステアリングコントロールを中央にして走行コントロールを手前に引く。
旋回:旋回したい方向にステアリングコントロールを動かす。
停止:走行コントロールレバーをニュートラル位置にする。
Note: 積んでいる資材の重量によって停止速度が変わりますから注意してください。
農薬は人体に有害な危険物である。
農薬を使う前に、ラベルに書かれている注意事項などをよく読み、メーカーの指示を全て守って使用する。
農薬を皮膚に付けないように注意すること。万一皮膚に付着した場合には、その部分を石鹸と真水で十分に洗うこと。
農薬メーカーの指示に従って、ゴグルや手袋などの防具を着用すること。
スプレッダで撒布できるのは、種子、肥料、融雪剤など、さらさらとして流動性の高い粒剤です。まずホッパーに資材を入れ、現場に移動して撒布を行い、その後にホッパーを洗浄します。
Important: 一日の作業が終了したら、ホッパーをきれいに洗浄してください。
スプレッダを使用する前に、撒布する資材に合わせてスプレッダの設定(キャリブレーション)を行ってください;スプレッダの設定(キャリブレーション)を参照。
Important: 適正に撒布できることを確認してからホッパーに資材を充填してください。
初めて撒布する資材には、必ずキャリブレーション(投下量設定)が必要です。このスプレッダは、資材の粒径、比重、撒布速度、風の影響などをうけつつ、幅 1.5ー6.7 m で撒布を行います。
撒布幅と、撒布パターンの設定、有効撒布幅を決定する、および撒布量の計算を参考にして設定作業を行ってください。
準備するもの:撒布資材収集用の浅い容器 15 個とメスシリンダー 15 個
Note: 撒布パターンを最も正確に把握するために、浅い容器とメスシリンダーを使用します。下図のように、縦 × 横 × 高さ 30 cm × 90 cm × 5 cm 程度の容器を 15 個用意します。
1つの容器を、走行ラインの真下に置く。その両隣に、タイヤが通るのに十分なすきまを開けて容器を置く。
通常の撒布状態で容器の列を通過できるように十分に離れた場所から撒布を開始し、容器で回収する。
予定している撒布量に合うカム設定を調べる:撒布幅を参照。
撒布量設定カム(図 25)を、ステップ 4 で決めた目盛にセットする。
撒布したい資材を、ホッパーの半分ほどまで入れる;ホッパーに資材を入れるを参照。
撒布パターンコントロールを真ん中に合わせる;を参照。
予定散布量に合わせてインペラの速度を設定する。
受け容器の列に向かって適当な速度で運転を開始する。
容器の列に近づいたらワイド撒布コントロールを OPEN 位置にして列の上を通り過ぎる。
ゲートコントロールを閉じ、走行レバーをニュートラル位置にし、エンジンを止め、可動部が完全停止したらキーを抜き取り、駐車ブレーキを掛ける。
1つの容器に回収された資材の量をメスシリンダーで調べる。投下量を記録したら容器を列に戻す。全部の容器についてこの作業を行う。
Note: 容器ごとに割り当てたメスシリンダーの高さのほぼ半分まで資材がたまるまで、以上の手順を繰り返す(毎回同じ方向から撒布すること)。
容器の前にメスシリンダーを一列に並べ、スプレッダからの撒布の均一性を調べる。
撒布パターンの調節については撒布パターンの調整を参照。
ホッパーに半分程度の資材を入れてステップ1-9を繰り返す;均一な撒布ができるまでこれを繰り返す。
資材の均一な撒布ができる実効撒布幅を決定します。
Note: 撒布範囲は、6-8 mです。
撒布パターンが正しく調整できたら、中央の容器が回収した量を確認する。
中央の容器の両側の容器のメスシリンダーのうち、中央のメスシリンダーの量の 1/2 しか収集できていないメスシリンダを探し、
それぞれに対応する容器へ行き、その容器(左列の該当容器)から右の列の該当容器までの距離を測定する。
有効撒布幅をここに記録:.
93 m2 (1,000 ft2) を、有効撒布幅を決定するで求めた有効撒布幅で割って、撒布コースの長さを求める;公式を使用する。撒布コースの長さをここに記入:.
公式 | 93 m2(1,000 ft2) / 有効撒布幅 | = | キャリブレーションコースの長さ |
例 | 93 m2(1,000 ft2) / 1.8 m (6 ft) | = | 51 m |
Note: この例では、有効幅は 1.8 m です。
コースの長さを測ってマーキングする。スプレッダが撒布開始マークを通過する際に十分な走行速度が出ているように助走距離を確保すること。
撒布を行う場所の面積と撒布量を計算してワークシートに記録する。
撒布場所の面積をここに記録:.
撒布必要量をここに記録:.
最初に、撒布幅に記載されている推奨撒布量、または資材メーカーが推奨している(製品ラベルに記載されている)撒布量を基にして、 93 m2 (1,000 ft2) の面積に撒布すべき量を求める。
Note: この例では、キャリブレーション用コースは幅 1.8 m × 長さ 51 m です。
撒布量カムを適当な目盛にセットする;目盛については撒布幅を参照。
ホッパーに資材を入れる。
Note: 例として、11.3 kg (25 lb) の資材を入れることにする。
キャリブレーションコースに撒布を行う。
ホッパーに残っている資材をきれいなバケツに移す;スプレッダを空にするにはを参照。
資材が入った状態のバケツの重量を測って記録する。バケツの資材をホッパーに戻し、空になったバケツの重量を測定する。資材残量を求める公式に従って、ホッパーに残っていた資材の重量を割り出す。残っていた資材の重量をここに記録:.
公式 | (残っていた資材の入ったバケツの) - (バケツの重量) | = | 残っていた資材の重量 |
例 | 10 kg (22 lb) — 1 kg (2 lb) | = | 9 kg (20 lb) |
Note: この例では、テストコースに撒布した後にホッパーに残っていた資材の重量は 9 kg であった。
撒布された資材の重量を求める公式に従って、実際に撒布された資材の重量を求める。撒布された資材の重量をここに記録:.
公式 | (当初の資材の重量)- (残った資材の重量) | = | 実際に撒布された資材の重量 |
例 | 11.3 kg (25 lb) — 9 kg (20 lb) | = | 2.3 kg (5 lb) |
3 |
Note: 以上により、2.3 kg (5 lb) の資材が 93 m2 (1,000 ft2) のテストコースに撒かれたことが分かった。
必要に応じて、撒布量調整カムで微調整を行う。撒布量の設定ができたら、確認のため、もう一度テストを行う。
Important: 同じ場所でテストを繰り返すと資材の撒きすぎによってターフが傷む恐れがあります。テストは毎回別の場所で行ってください。
ホッパーの最大重量:79 kg
作業現場へ移動する。
平らな場所で、走行レバーをニュートラル位置にし、エンジンを止め、可動部が完全停止したらキーを抜き取り、駐車ブレーキを掛ける。
ワイド撒布インペラゲート用レバーが前方一杯位置(閉)になっているこをを確認する;ワイド撒布インペラゲート用レバーを参照。
Note: 撒布したい資材が表に掲載されていない場合には、低めの設定から始めて調整してください。
ホッパーのカバーを外し、撒布したい資材のホッパーに入れ、カバーを元通りに取り付ける (図 26)。
Note: 資材を入れすぎないでください;最大重量 は 79 kg です。
Note: 必要であれば、追加用の資材の入った袋を 1 つだけ、液剤タンクの上に載せることができます。
駆動シャフトにインペラを取り付けて駆動ピンで固定する。
前カバーの穴をシャーシのクリップナットに合わせ、ステップ 3(インペラの取り外し)で外したサムスクリュ 4 本でカバーをベースに固定する。
Note: ペレット資材と種子の撒布のためのカム設定データは、Brinly-Hardy Company の許可を得て使用しています;詳細については Brinly-Hardy Company のウェブサイトをご覧ください。
これらの表はあくまでも目安としてお使いください。また、天候、スプレッダの動作、資材の状態などもスプレッダの撒布性能に影響を与えます。
種類 | kg / 93 m2 (lb per 1,000 ft2) | カム設定 — 1 回撒き | カム設定 — 往復撒き |
微細粒ペレット | 0.5 (1) | 3.6 | 3.1 |
0.9 (2) | 4.0 | 3.5 | |
1.4 (3) | 4.2 | 3.7 | |
混合微細粒ペレット | 0.9 (2) | 3.7 | 3.2 |
1.8 (4) | 4.7 | 4.1 | |
2.7 (6) | 5.2 | 4.5 | |
細粒ペレット | 0.9 (2) | 3 | 2.2 |
1.8 (4) | 4.2 | 3.7 | |
2.7 (6) | 4.5 | 4 | |
チッソペレット(中サイズ) | 0.5 (1) | 3.5 | 3 |
0.9 (2) | 4.2 | 3.7 | |
1.4 (3) | 4.7 | 4 | |
中サイズペレットと粒剤 | 0.9 (2) | 3.5 | 3 |
1.8 (4) | 4.2 | 3.8 | |
2.7 (6) | 5.2 | 4.5 | |
大きくて重たいペレット | 0.9 (2) | 3.8 | 3.3 |
1.8 (4) | 4.9 | 4.1 | |
2.7 (6) | 5.9 | 4.9 |
表はあくまでも目安としてお使いください。液剤と粒剤を同時に撒布する場合には、粒剤の撒布幅を液剤の撒布幅の 2 倍に設定してください;縞状や筋状になりにくくなります。例:標準液剤散布幅 = 2.7 m、粒剤撒布幅 = 5.4 m。
種類 | 袋重量 | 被覆率 - m2 (ft2) | カム設定 — 全量 | カム設定 — 半量 | 散布幅 |
---|---|---|---|---|---|
ブルーグラスやレッドトップ | 0.23 kg (0.5 lb) | 93 (1,000) | 1.25 | 4 | |
0.45 kg (1 lb) | 93 (1,000) | 2.0 | 4 | ||
0.9 kg (2 lb) | 93 (1,000) | 2.5 | 4 | ||
パーク、メリオン、デルタ、ケンタッキーブルーグラス | 2.27 kg (5 lb) | 93 (1,000) | 2.5 | 4 | |
0.45 kg (1 lb) | 93 (1,000) | 3.0 | 4 | ||
0.9 kg (2 lb) | 93 (1,000) | 3.5 | 4 | ||
ハルドバミューダ | 0.9 kg (2 lb) | 93 (1,000) | 2.75 | 2.25 | 6 |
1.36 kg (3 lb) | 93 (1,000) | 3.0 | 2.5 | 6 | |
1.81 kg (4 lb) | 93 (1,000) | 3.25 | 2.75 | 6 | |
大粒の種子を含む種子ミックス | 0.9 kg (2 lb) | 93 (1,000) | 6.0 | 6 | |
1.81 kg (4 lb) | 93 (1,000) | 7.0 | 6 | ||
2.72 kg (6 lb) | 93 (1,000) | 7.0 | 6 | ||
ライグラスやトールフェスク | 0.9 kg (2 lb) | 93 (1,000) | 6.0 | 6 | |
1.81 kg (4 lb) | 93 (1,000) | 7.0 | 6 | ||
2.72 kg (6 lb) | 93 (1,000) | 7.75 | 6 | ||
ダイコンドラ | 113 kg (4 oz) | 93 (1,000) | 1.9 | 8 | |
227 g (8 oz) | 93 (1,000) | 2.1 | 8 | ||
340 g (12 oz) | 93 (1,000) | 2.5 | 8 | ||
ペンサコーラバヒア | 1.81 kg (4 lb) | 93 (1,000) | 4.5 | 3.75 | 7 |
2.27 kg (0.5 lb) | 93 (1,000) | 4.75 | 4.0 | 7 | |
2.72 kg (6 lb) | 93 (1,000) | 5.0 | 4.25 | 7 |
歩道、駐車場、パティオ(中庭)など粒剤を撒布したくない場所、資材が飛ぶのを一時的に止めたい場合に使います。
Note: 止められるのはスプレッダの左側からの撒布のみです。
ノブを押し下げるとデフレクタゲートが降りて閉じ、一時的に粒剤の流れをブロックします。
ノブを引き上げるとデフレクタが上がって左側も通常撒布となります。
エンジンを始動し、スロットルを低速と高速の中間位置にセットする。
インペラ速度コントロールを予定撒布量に合わせてセットし、次いでインペラ ON/OFF スイッチを ONにする(図 34)。
インペラ速度コントロールをロックするには、ON/OFF スイッチを 5 秒間押し続けます(図 34)。
Note: インペラ ON/OFF スイッチの上にあるインジケータが一定間隔で点滅を開始します。インペラ速度コントロールがロックされていれば(インジケータが点滅すれは)、インペラモータが作動を開始し、最後にロックされた時の速度で回転します。
インペラ速度コントロールのロックを解除するには、インペラ駆動モータを始動した後に、ON/OFF スイッチを 5 秒間押し続けてください。
スロットルを高速位置にして前進を開始する。
ナローまたはワイド撒布インペラゲートを開いて撒布を開始する(図 36)。
Note: ナロー撒布インペラゲート用レバーが OPEN 位置にある時には、ナロー撒布流量ノブを使ってホッパーからインペラへ落ちる粒剤の量(流量)を調整します。
撒布パターン見て調整が必要かどうかを判断する。
Note: 撒布パターンを調整する必要がある場合は、撒布パターンの調整を参照。
撒布が終了したら、ワイド撒布インペラゲート用レバーでゲートを閉じる。
Note: ワイド撒布インペラゲート用レバー以外では閉じることができませんから注意してください。ワイド撒布インペラゲート用レバーを前方一杯まで押押すと、ナロー撒布インペラゲート用レバーは前方位置にリセットされます。
撒布が終わった後はホッパーを洗浄する; スプレッダの洗浄と潤滑を参照。
Important: 撒布が終了したら毎回すぐにホッパーを空にして内部を洗浄してください。これを怠ると、薬剤による腐食などの原因となります。
Important: マシンを使用する前に、必ずキャリブレーションを行ってください。
均等な撒布になるように図 37に示すようにオーバラップさせながら撒いてください。
Note: マシンの側方(左右方向)への撒布量よりも前方への撒布量の方が多くなります。撒布パターンを調整してください。
撒布パターンをよく観察しましょう;縞模様が出ている場合は不均撒布の可能性があります。
農薬は人体に有害な危険物である。
農薬を使う前に、ラベルに書かれている注意事項などをよく読み、メーカーの指示を全て守って使用する。
農薬を皮膚に付けないように注意すること。万一皮膚に付着した場合には、その部分を石鹸と真水で十分に洗うこと。
農薬メーカーの指示に従って、ゴグルや手袋などの防具を着用すること。
スプレーヤは、液剤(除草剤、殺虫剤、肥料など)の散布にご使用ください。タンク、配管、ノズルが十分にきれいになっていることを確認してから薬液の作成に取り掛かってください。スプレーヤの運転は、薬剤を作る、現場に移動して散布する、散布が終了したらタンク内部を洗浄する、という 3 つの作業から成り立っており、。この3つの作業を連続して行っていただくことがスプレーヤの故障を防止する上で重要です。つまり、前夜に薬液を作って翌日に散布するというようなことをしてはいけません。このようなことをすると、薬液が分離分解するなどして効果が上がらない、散布装置を損傷するなどの恐れがでてきます。
Important: 一日の作業が終了したら、スプレーヤ全体をきれいに洗浄してください。
Note: 初めて使用する前や、ノズルを交換したときや適正量で散布できない時などには、スプレーヤの走行速度や流量の調整(キャリブレーション)を行う必要があります。
Note: 左右の撒布ブームにはワイドパターン(白)ノズル、中央にはナローパターン(赤)ノズルが付いています。
Note: 単位面積あたりの薬剤散布量については薬剤メーカーの指示に従ってください。
スプレーヤのキャリブレーションは、所定の距離を散布しながら走行する、走行に要した時間を記録する、その時間中に散布された液剤の量を測る、というステップから成り立っています。
用意するもの: ±0.1秒まで測定可能なストップウォッチ。
走行速度(平均速度)を測定するためのコースを作る(所定の長さを測ってマーキング)。撒布コースの長さをここに記入:.
Note: この例では、コースの長さは 45.7 m です。
液剤タンクの 1/2 まで真水を入れる:液剤タンクに薬剤を作るを参照。
マシンがテストコースに入った時点で所定の走行速度になっており、その状態で第一マークに到達できるように、十分に離れた場所までマシンを移動させる。
予定している散布速度でマシンが所定のコース(45.7 m)を走り切るのにかかる時間(秒)をストップウォッチで測る。コースタイムをワークシートに書き入れる。
時間 | |
テスト 1 | 秒 |
テスト 2 | 秒 |
テスト 3 | 秒 |
上記の手順2から4をあと 2 回繰り返す。
スプレーヤを平らな場所へ移動させ、走行レバーをニュートラル位置にし、エンジンを止め、可動部が完全停止したらキーを抜き取り、駐車ブレーキを掛ける。
3回の走行の所要時間の平均値(秒)を求める;平均値を求める公式を使用する。平均コースタイムをここに記録:.
公式 | (タイム 1) + (タイム 2) + (タイム 3) | ||
秒 | = | コース走破に要した平均時間 | |
3 | |||
例 | 21.6 + 19.1+ 18.4 秒 | = | 19.7 秒間 |
3 |
平均走行速度を求める;平均速度を求める公式を使用する。平均走行速度をここに記録:.
Note: 1 km/h = 16.6 m/min
公式 | コースの長さ m (ft) x 60 秒 | = | 走行速度 km/h |
コースタイム(秒) x 16.7 m/min | |||
例 | 45.7 m x 60 seconds | = | 8.4 kph |
19.7 秒 x 16.6 m/min |
用意するもの: ±0.1秒まで測定可能なストップウォッチと、最少目盛が50 ml あるメスシリンダー。
Note: 散布システムがクリーンであり、タンクの少なくとも 1/2 まで真水が入っていることを確認する。
駐車ブレーキを掛け、エンジンを始動させる。
散布/撹拌スイッチを ON 位置にする。
攪拌レバーを手前に引いてタンクの攪拌を開始する。
スロットルを高速位置とする。
攪拌レバーを押し込んで OFF 位置にする。
Note: 散布流量と水圧を確保するために、攪拌を止めてください。
散布水圧コントロールを使って、水圧を2.8 bar(2.8 kg/cm2 = 40 psi)にする。
Note: このマシンに搭載されている白と赤のノズルの常用水圧は 2.8 bar(40 psi)です。
各ノズルの下にメスシリンダをセットして散布液を 19.7 秒間採取する。
Note: 各ノズルからの投下量をワークシートに記録する。
左側の散布ノズル | 中央の散布ノズル | 右側の散布ノズル | |
---|---|---|---|
テスト 1 | (ml) | (ml) | (ml) |
テスト 2 | (ml) | (ml) | (ml) |
テスト 3 | (ml) | (ml) | (ml) |
各ノズルについて手順7をあと 2 回繰り返す。
散布/攪拌スイッチを OFF にする。
各ノズルが 1 分間に散布した水量を求める;平均吐出量の公式を使用する。
公式 | テスト 1 + テスト 2 + テスト 3 | = | 19.7 秒間の平均吐出量 |
3 | |||
例 中央ノズル — ナローパターン(赤) | 475 ml + 507 ml + 504 ml | = | 0.49 リットル |
3 |
右ノズル:平均吐出量をここに記録:.
中央ノズル:平均吐出量をここに記録:.
左ノズル:平均吐出量をここに記録:.
ステップ10(散布ノズルのテスト)で調べたミリリットルの数値をリットルに換算する。
Note: 1 L = 1000 ml1 US gallon = 128 fl oz
公式 | 測定 (X) ml (fl oz) | = | (X) L (US gallon) |
0.1 L = 128 fl oz | |||
例 中央ノズル — ナローパターン(赤) | 490 ml (16.75 fl oz) | = | 0.49 L (0.13 US gallon) |
0.1 L = 128 fl oz |
右ノズル:換算した水量をここに記録:.
中央ノズル:換算した水量をここに記録:.
左ノズル:換算した水量をここに記録:.
換算水量から各ノズルの流量を求める。
公式 | (X) L (US gallon) x 60 秒 | = | (X) L (US gallon) |
19.7 秒間 | |||
例 中央ノズル — ナローパターン(赤) | .49 L (0.13 US gallon) x 60 秒 | = | 3.07 L (0.40 US gallon) /min |
19.7 秒間 |
右ノズル:水量をここに記録:.
中央ノズル:水量をここに記録:.
左ノズル:水量をここに記録:.
Note: 採取した水量がノズルの流量表の水量と合わない場合には、ノズル、ホース、フィッティングなどから漏水していないか、過度の摩耗がないか点検し、必要に応じてノズルを交換する。
この表でノズルが正常かどうかを確認する:
さまざまなシステム水圧におけるノズルの流量
摩耗や破損したノズル
以下の表に記載されているノズルデータは TeeJet® Technologies 社の許可を得て使用しています。以下の表または TeeJet® Technologies 社のウェブサイトに公開されているデータを使用して、スプレーヤのノズルの流量が規定値の範囲内 (+/– 10%) かどうかを確認する。
Note: 表のデータは、マシンが撒布する液剤の温度が70° F(21°C)の時のものです。
水圧 | 流量:未使用ノズル | 流量:使用中のノズル | ||
0.7 bar(10 psi) | 769 ml (26 fl oz)/min | 0.76 L (0.20 US gallon)/min | 0.68 to 0.75 L (0.18 to 0.22 US gallon)/min | |
1.4 bar(20 psi) | 1065 ml (36 fl oz)/min | 1.06 L (0.28 US gallon)/min | 0.95 to 1.17 L (0.25 to 0.31 US gallon)/min | |
2.1 bar(30 psi) | 1331 ml (45 fl oz)/min | 1.32 L (0.35 US gallon)/min | 1.19 to 1.45 L (0.32 to 0.39 US gallon)/min | |
2.8 bar(40 psi) | 1508 ml (51 fl oz)/min | 1.51 L (0.40 US gallon)/min | 1.36 to 1.66 L (0.36 to 0.44 US gallon)/min |
水圧 | 流量:未使用ノズル | 流量:使用中のノズル | ||
0.7 bar(10 psi) | 1508 ml (51 fl oz)/min | 1.51 L (0.40 US gallon)/min | 1.36 to 1.66 L (0.36 to 0.44 US gallon)/min | |
1.4 bar(20 psi) | 2159 ml (73 fl oz)/min | 2.16 L (0.57 US gallon)/min | 1.94 to 2.38 L (0.51 to 0.63 US gallon)/min | |
2.1 bar(30 psi) | 2602 ml (88 fl oz)/min | 2.61 L (0.69 US gallon)/min | 2.35 to 2.87 L (0.62 to 0.76 US gallon)/min | |
2.8 bar(40 psi) | 3017 ml (102 fl oz)/min | 3.03 L (0.80 US gallon)/min | 2.73 to 3.33 L (0.72 to 0.88 US gallon)/min |
これまでの数値(走行速度、散布幅、ノズル流量)から投下水量を求める。
Note: 投下水量の別の求め方として、ノズルの流量表と薬品メーカーのラベルに記載されている推奨散布量から決定することもできます。
以下の情報をもとに計算する:
平均走行速度 = 8.4 kph
散布幅:2.7 m
ノズルの数 = 2
ノズル吐出量 = 3.0 L/min (0.8 gpm)
Note: 以下の公式において、6 と 600 は定数。
1 本のノズルの流量 (Lpm) x ノズルの数 x 6 | = | L |
走行速度(km/h) x 散布幅(m) | 100 m2 |
2.99 Lpm x 2 x 6 | = | 1.563 L/100 m2(1.5 qt/1,000 ft2) |
8.369 km/h x 2.743 m |
1 本のノズルの流量 (Lpm) x ノズルの数 x 600 | = | L |
走行速度(km/h) x 散布幅(m) | ヘクタール |
2.99 Lpm x 2 x 600 | = | 156 L/ha(16.7 gal/acre) |
8.369 km/h x 2.743 m |
Note: 以下の公式において、544、136、5,940 は定数。
1 本のノズルの流量 (gpm) x ノズルの数 x 544 | = | qt |
走行速度(mph) x 散布幅(inches) | 1,000 ft2 |
0.79 gpm x 2 x 544 | = | 1.5 qt/1,000 ft2(1.5 L/100 macre2) |
5.2 mph x 108 inches |
1 本のノズルの流量 (gpm) x ノズルの数 x 136 | = | gal |
走行速度(mph) x 散布幅(inches) | 1,000 ft2 |
0.79 gpm x 2 x 136 | = | 0.38 gal/1,000 ft2(1.5 L/100 m2) |
5.2 mph x 108 inches |
1 本のノズルの流量 (gpm) x ノズルの数 x 5,940 | = | gal |
走行速度(mph) x 散布幅(inches) | acre |
0.79 gpm x 2 x 5,940 | = | 16.7 gal/acre(156.1 L/ha) |
5.2 mph x 108 inches |
農薬は製品によってその強さが異なり、また、他の製品と反応を起こすことがあります。薬剤のタイプ(水和剤やチャコールなど)によっては、装置を磨耗させやすいものがあります。もし、侵食や磨耗を引き起こしにくい種類や形態の薬剤を使うことが可能な場合は、そのような薬剤をお使いくださるようにお願いいたします。
実際に散布を行う前にスプレーヤのキャリブレーションを行ってください;スプレーヤのキャリブレーションを参照。
Important: 使用する薬剤がフッ素系ゴム(フルオロエラストマー)と共用可能な製品であることを確認してください。(共用できない場合には薬剤ラベルにその旨の記述があります)。共用できない薬剤は、本機のOリングを劣化させ、薬液洩れを起こします。
Important: 投下水量の設定が適正であることを確認してからタンクに薬剤を準備してください。
平らな場所で、走行レバーをニュートラル位置にし、エンジンを止め、可動部が完全停止したらキーを抜き取り、駐車ブレーキを掛ける。
ナロー散布パターンレバーもワイド散布パターンレバーも OFF であること、また、液剤タンクのドレンハンドルが左に 90° の位置、すなわち 閉位置であることを確認する (図 41)。
薬剤ラベルをよく読んで、散布液の作成に必要な水量を把握する。
液剤タンクのふたを開ける(図 41)。
必要水量の約 ¾ の水を補給口からタンクに入れる。
Important: 必ず、新しいきれいな水を使用してください。空のタンクに薬剤の原液を直接入れないでください。
ポンプバルブのレバーを右、すなわち 開 位置に回す(図 42)。
エンジンを始動し、スロットルを低速と高速の中間位置にセットする。
液剤散布ポンプスイッチを ON 位置にする(図 43)。
スロットルをFAST位置とする。
タンク攪拌レバーを後方に倒して ON 位置にする。
Note: タンク内の水が回転を開始する。
薬剤ラベルに記載されている通りの適正量の薬剤原液をタンクに入れる。
Important: 水和剤を使う場合は、バケツなどで一度泥状に溶いてからタンクに投入してください。
残りの水を入れ、タンクキャップを補給口に取り付ける。
Note: 十分に攪拌して均一な薬剤液にする。
用意する機材:
ドレンホース(1/2–14" NPT メスのカップリング付きのもの)
薬液回収容器(残量を確実に回収できる容量のもの)
PTFE ねじ山シーラント
薬剤関係機器の洗浄を行うための定められた区域の平らな場所で、走行レバーをニュートラル位置にし、エンジンを止め、可動部が完全停止したらキーを抜き取り、駐車ブレーキを掛ける。
液剤タンクのプラグを外す(図 44)。
Note: ドレンバルブは機体の左側にあります。
ドレンホース(準備したもの)をバルブに取り付ける。
残量を確実に回収できる容量の回収容器に、ドレンホースの端部を入れる。
Note: タンクの前方左側に残量の目安となるマークがあります。
ハンドルを右に 90° 回転させて排出される液を回収する(図 44)。
薬液が完全に抜けるのを待つ。
プラグのねじ山部分に PTFE テープを巻く。
タンクのドレンバルブを閉じ、ドレンホースを外し、バルブにドレンプラグを取り付ける (図 44)。
Note: タンクから回収した薬液は法令や薬剤メーカーの指示に則って適切に処分してください。
Important: タンク内部の薬剤を常に確実に分散させておくために、タンク内部に薬液がある間は常時攪拌を行ってください。攪拌を行うには、散布ポンプのスイッチを ON にセットし、攪拌レバーを手前に引き、エンジンを高速にセットします。車両停止(散布停止)中に攪拌を行う場合には、走行レバーをニュートラルにし、駐車ブレーキを掛け、スロットルを高速にセットしてポンプ (攪拌レバー)を ONにします。
Note: 実際に散布を行う前にスプレーヤのキャリブレーションを行ってください;スプレーヤのキャリブレーションを参照。
液剤散布ポンプスイッチを ON 位置にする。
散布場所に移動する。
タンク攪拌レバーを前方に倒して OFF 位置にする。
Note: 攪拌レバーがOFF位置になっても、多少の攪拌は行われます。
液剤散布水圧を、ステップ スプレーヤのキャリブレーション で決めた目盛にセットする。
ナロー散布レバーまたはワイド散布レバーを ON にして散布を開始する。
Important: ナロー散布とワイド散布を同時に行わないでください。
散布が終わったら散布パターンレバーを前方に押し、散布ポンプのスイッチを OFF にする。
Note: 攪拌を続けたい場合は、散布ポンプのスイッチを ON にしたまま、攪拌レバーを手前に引く。
有効散布部に二重散布しないように注意して運転する(図 47を参照)。
ノズルの詰まりに注意する。
散布終了時は、走行を停止させる前にナロー散布レバー(またはワイド散布レバー)を OFF にして散布を停止する。停止後は、走行コントロールレバーを ニュートラル 位置にし、散布ポンプスイッチは ON 位置に維持する。
散布の開始は車両が走行中に散布を ON にする方が良い。
散布水圧を確実に維持するために、タンク攪拌レバーはしっかり前方に倒して OFF 位置にする。
散布中は、投下水量が一定に維持されているかどうかに注意する。投下水量大きく変わるのは、ノズルの散布能力と走行速度が合わなくなっている可能性やシステムが正常に働いていない可能性がある。
Note: タンクがほぼ空になると、攪拌された液剤から泡が発生する場合があります。その場合はタンク攪拌レバーを前方に倒して OFF 位置にしてください。あるいは、消泡剤(散布する薬剤と相性のよいもの)を添加しておく方法もあります。
散布スティック内部には、エンジン停止中でも高圧の液剤が閉じ込められている。高圧の液剤を浴びると重大な人身事故になる恐れがある。
ノズルや水流を人や動物や散布に無関係な場所に向けてはならない。
電気機器や電源設備に向かって散布してはならない。
散布スティック、ホース、シール、ノズルなどが破損した場合は、修理せずに交換すること。
散布スティックのノズルにホースなどを接続しないこと。
散布棒を取り外す場合は、内部の水圧をゼロにすること。
トリガーロックが故障している散布棒は使用しないこと。
散布が終わったら、トリガーロックを OFF 位置にすること。
マシンから降りる時は、平らな場所に停止し、エンジンを止め、駐車ブレーキを掛け、キーを抜き取り、各部が完全に停止したのを確認する。
その日の散布作業が終了したら、まず車両の外側を真水で十分に洗浄して液剤を落としてください;薬剤の安全管理を参照。
機械をトレーラやトラックに積み込む際には、機体と同じ幅のある歩み板を使用してください。
トラックやトレーラに載せたら、ストラップ、チェーン、ケーブル、ロープなどで機体を確実に固定してください。機体の前後に取り付けた固定ロープは、どちらも、機体を外側に引っ張るように配置してください。
格納保管中やトレーラで輸送中は、燃料バルブを閉じておいてください。
マシン各部が良好な状態にあり、ボルトナット類が十分にしまっているか常に点検してください。
閉めきった場所に本機を保管する場合は、エンジンが十分冷えていることを確認してください。
ガス湯沸かし器のパイロット火やストーブなど裸火や火花を発するものがある近くでは、絶対に機械や燃料容器を保管・格納しないでください。
散布スティックの部品が破損した場合は修理せずに交換する;ホース、シール、ノズルなどは修理せずに交換。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用後毎回 |
|
定められた洗浄区域の平らな場所に移動する。
走行レバーをニュートラル位置にし、エンジンを止め、可動部が完全停止したらキーを抜き取り、駐車ブレーキを掛ける。
ホッパーを空にする;スプレッダを空にするにはを参照。
ホースと水とでホッパーの内側と外側を洗浄する。
Note: 圧力洗浄機での洗車はしないでください。残っている化学物質が高圧で機材に押し込まれて腐食を誘発する恐れがあります。
ホッパー底部のスクリーンを前方に傾けてホッパー下部を洗浄する(図 50)。
ホッパーのスクリーンを持ち上げて立てる。
ホッパーの流量調整ゲートのケーブルを外し、ゲートダイヤルの設定を最大開度より小さくし、残っている資材を全部排出する;スプレッダを空にするにはを参照。
ゲード調整ケーブルを接続する;撒布量ゲートのリンケージの取り付けを参照。
図 51 に示す場所に撥水性の潤滑剤をスプレーする。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用後毎回 |
|
薬剤を飲んだり吸い込んだりすると重大な人身事故になる恐れがある。
散布ノズルを洗浄するとき口で吹いたり、口に含んだりしてはならない。
詰まっていたり、損傷したノズルはすべて交換する。
ノズルが適切に取り付けられていることを確認する。
液剤タンクを空にする;液剤タンクを空にする手順を参照。
タンクに 19 リットル以上の水を入れてふたを閉める;液剤タンクに薬剤を作るを参照。
駐車ブレーキを掛け、ステアリング兼走行レバーをニュートラル位置にし、エンジンを始動する(図 52);エンジンの始動手順を参照。
ポンプスイッチを ON 位置にし、エンジンのスロットルを高速にする(図 52)。
タンク攪拌レバーを ON 位置とする(図 52)。
Important: 散布が終了したら毎回すぐにタンクを空にしてスプレーヤを洗浄してください。これを怠るとタンクや配管の内部で薬剤が濃縮・固化するなとして配管やポンプなどを詰まらせる原因となります。
ナロー散布レバーとワイド散布レバーを両方とも ON にする(図 52)。
スプレーヤのノズルから散布が始まる。
タンク内部の水によるノズル内部のすすぎ洗浄が終わるまでその場で散布を行う。
ノズルが 3 個とも正常に散布していることを確認する。
散布スティックをホルダーから取り出し、安全な方向へ向けてトリガーを引く;散布スティックのトリガー(散布スイッチ)とロック機構を参照。
Note: 内部がきれいに洗浄されるまで、1-2 分間待つ。
洗浄が終わったらトリガーから指を外し、スティックをホルダーに戻す (図 7)。
散布パターンレバーを 2 つとも OFF とし、ポンプスイッチを OFF とし、エンジンを停止させる(図 52)。
ストレーナを洗浄する;ストレーナの清掃を参照。
薬剤メーカーの指示に従って、クリーナや中和剤を使用して、ステップ2-7を繰り返す;液剤タンクに薬剤を作るを参照。
真水のみを使用して手順2ー7を行う。
ホースと水とで液剤タンクの外側を洗浄する。
Note: 圧力洗浄機での洗車はしないでください。残っている化学物質が高圧で機材に押し込まれて腐食を誘発する可能性があります。
散布ノズルを外して洗浄する;ノズルの洗浄を参照。
Note: 摩耗・破損したノズルを交換する。
マシンが完全に乾いてから格納する。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用後毎回 |
|
Important: 水和剤を使用したときは、タンク内部を洗浄するごとにストレーナも洗浄してください。
液剤タンクを空にする;液剤タンクを空にする手順を参照。
ポンプバルブのハンドルを左に 90° 回転させて閉位置にセットする(図 53)。
ストレーナの下にオイルを受ける容器をおく(図 53)。
ストレーナのボウルを左に回してボウルとスクリーンをボディから外す(図 54)。
Note: ストレーナのボウルを手で洗浄する。
Note: ガスケットやスクリーンに磨耗や破損が見られる場合は交換する。
ストレーナから薬剤を完全に抜けるのを待つ。
Note: 排出された薬液は法令や薬剤メーカーの指示に則って適切に処分してください。
毛足の短いブラシと真水でスクリーンとボウルを洗浄する
ストレーナのボディにスクリーンを取り付ける(図 54)。
ストレーナのボディにガスケットとボウルを取り付けてボウルを手締めする(図 54)。
ポンプバルブのハンドルを右に 90° 回転させて開位置にセットする(図 53)。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用後毎回 |
|
ノズルキャップを左に 90° 回してノズルボディからキャップを外す(図 55)。
ノズルボディからスプレーヤチップ、ガスケット、ストレーナを外す(図 55)
Note: 詰まっていたり、損傷しているノズルはすべて交換する。
柔らかいブラシと真水でノズルチップ、ガスケット、ストレーナを洗浄する
ストレーナをノズルボディに取り付ける(図 55)。
スプレーヤチップをノズルキャップに取り付ける(図 55)
スプレーヤチップ、ガスケット、キャップをノズルボディに取り付ける(図 55)
Note: スロットを使ってアトマイザ (図 55) を前方に向ける(フローレギュレータのケースに整列させる)。
ノズルキャップを右まわりに 90°回転させる(図 55)。
残り 2 つのノズルにも、ステップ1ー7の作業を行う。
マシンの重量: 227 kg (タンクもホッパーも空の状態); 389 kg(タンクもホッパーもフルの状態)
このマシンには公道上を走行するための適切な方向指示器、反射器、表示、低速車表示などが装備されていない。これらの装備なしに公道上を走行することは危険であり、重大な人身事故の原因となる。また、これらの装備なしに公道上を走行することは法律違反であり、オペレータは罰せられる。
公道上などを走行しないこと。
マシンをトレーラなどに搭載する作業は、機体を転倒させる危険をはらんでおり、万一そのような事故が起こると死亡事故など重大な人身事故となる。
歩み板の上を運転する場合には安全に十分に注意すること。
積み込み(登り)はバックで、降ろす時には前進で運転してください。
積み下ろし作業中の急加速や急減速などは転倒などの危険を大きくするから避ける。
歩み板の上では旋回動作をしないでください;転落する危険があります。
歩み板は幅の広いものを使用すること;マシンの左右それぞれに細い歩み板を使用しないこと。
細い歩み板を使わざるを得ない場合には、数枚の板を並べて機体よりも十分に広い斜面を作るようにする。
マシンの移送には十分に強度のあるトレーラやトラックを使用してください。トレーラやトラックは、法令で定められた灯火類やマークが完備しているものを使用してください。安全に関する注意事項はすべてよく読んでください。
トレーラを使用する場合には、トレーラを牽引車両に接続した後、安全チェーンを掛けてください。
ブレーキを使用する場合には、ブレーキの接続を行なってください。
ランプ板を下ろす。
運転台をたたむ。
登りはバックで(図 56)。
機体を固定する;搬送時の機体の固定方法を参照。
Note: 薬剤の搬送を行う時は、事前に薬剤メーカーの注意事項をよく読み、国や地方の法律や条例などを守って作業を行うようにしてください。
Note: 搬送開始前に、スプレッダのカバーと散布スティックを確実に固定してください。
マシン左側で、タンク閉鎖バルブが閉じてあること、ドレンブラグが確実に固定されていることを確認する。マシン右側で、ポンプ閉鎖バルブが閉じてあることを確認する。
エンジンを停止し、キーを抜き取り、駐車ブレーキを掛ける。
燃料バルブを閉じ、タイヤに輪止めを掛ける。
機体についているロープ掛けポイントを使い、チェーンやロープ、ワイヤなど適切なものでしっかりと機体をに固定する(図 57)。ロープ掛けや積荷固定についてはそれぞれの地域の法令などを順守してください。
整備などの作業中に誰かが不意にエンジンを始動させる場合があり得る。万一エンジンが突然始動すると、大きな人身事故になる危険が高い。整備・調整作業の前には必ずキーを抜きとり、駐車ブレーキを掛け、念のために点火プラグのコードを外しておくこと。また、点火コードは、点火プラグと触れることのないよう、確実に隔離すること。
エンジンは高温になる。高温になっているエンジンに触れると大やけどを負う危険がある。エンジンやその周辺に対する作業を行う場合は、エンジンが十分に冷えていることを確認すること。
平らな場所に駐車し、機体が冷えるのを待つ。技術の無い者には絶対に機体の整備をさせてはならない。
液剤散布や粒剤撒布のモードを OFF にし、駐車ブレーキを掛け、エンジンを停止させ、キーを抜き取るか点火プラグコードを外すかする。また、必ず機械各部の動きが完全に停止したのを確認してから、修理などの作業に掛かってください。
修理を行うときには必ずバッテリーの接続と点火プラグの接続を外しておいてください。バッテリーの接続を外すときにはマイナスケーブルを先に外し、次にプラスケーブルを外してください。バッテリーを接続するときにはプラスケーブルを先に接続し、次にマイナスケーブルを接続してください。
マシンの整備を開始する前に、液剤散布システム内部の圧力を解放してください。
整備のために機体を傾ける時や、機体を格納保管する時は、タンクとホッパーを空にしてください。
高圧で噴出する作動油は皮膚を貫通し、身体に重大 な損傷を引き起こす。万一、油圧オイルが体内に入った場合には、この種の労働災害に経験のある施設で数時間以内に外科手術を受けないと壊疽(えそ)を起こす。
油圧装置を作動させる前に、全部のラインコネクタが適切に接続されていること、およびラインやホースの状態が良好であることを確認すること。
油圧のピンホールリークやノズルからは作動油が高圧で噴出しているので、絶対に手などを近づけない。
リークの点検には、自分の手ではなく、新聞紙やボール紙を使う。
油圧装置に対する作業を行う場合には、走行コントロールレバーをニュートラル位置にし、エンジンを止めて装置に油圧がかかっていない状態にしてからおこなう。
機械式や油圧式のジャッキなどで機体を機体を持ち上げたままで放置するのは危険である。ジャッキ装置のみでは、何らかの拍子に機体が落下する危険があり、重大な人身事故の原因となる。機械式や油圧式のジャッキのみに頼って機体を支えてはいけない。必ずジャッキスタンドなどの支持物を併用すること。
機器類を取り外すとき、スプリングなどの力が掛かっている場合がある。
可動部に手足を近づけないよう注意する。エンジンを駆動させたままで調整を行うのは可能な限り避ける。エンジンを駆動させたままで調整を行うことが必要な場合には、安全に十分注意して行う。
可動部や高温部に触れると非常に危険である。指、手、衣服などを回転部や高音部に近づけないように十分注意すること。
全部のボルトをひんぱんに点検し、適正に締め付けた状態を維持する。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用開始後最初の 10 時間 |
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使用するごとまたは毎日 |
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使用後毎回 |
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50運転時間ごと |
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80運転時間ごと |
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100運転時間ごと |
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毎月 |
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1年ごと |
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1年ごとまたは長期保管前 |
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点検担当者名: | ||
内容 | 日付 | 記事 |
1 | ||
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7 | ||
8 |
Important: エンジンの整備に関しての詳細は、付属のエンジンマニュアルを参照してください。
始動スイッチにキーをつけたままにしておくと、誰でもいつでもエンジンを始動させることができ、危険である。
整備作業の前には必ずキーを抜いておくこと。
機械式や油圧式のジャッキなどで機体を機体を持ち上げたままで放置するのは危険である。ジャッキ装置のみでは、何らかの拍子に機体が落下する危険があり、重大な人身事故の原因となる。
機械式や油圧式のジャッキのみに頼って機体を支えてはいけない。必ずジャッキスタンドなどの支持物を併用すること。
整備中や調整中に誰かが不用意にエンジンを作動させることがあり得る。エンジンが突然始動すると、大きな人身事故になる危険が高い。
整備・調整作業の前には必ずキーを抜きとり、駐車ブレーキを掛け、念のために点火プラグのコードを外しておくこと。また、点火コードは、点火プラグと触れることのないよう、確実に隔離すること。
マシンの整備、洗浄、調整などを行う前には必ず以下を行う。
平らな場所に駐車する。
スプレッダのワイド撒布インペラゲートを閉め、スプレーヤのポンプを OFF にする。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
駐車ブレーキを掛ける。
機械各部の動きが完全に停止し、機体の温度が十分に下がったのを確認してから、調整、洗浄、格納、修理などの作業に掛かる。
点火コードを外す(図 58)。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
100運転時間ごと |
|
Important: エアフィルタアセンブリを外したままでエンジンを運転しないでください。エンジンに大きな損傷が起きる恐れがあります。
走行レバーをニュートラル位置にし、エンジンを止め、可動部が完全停止したらキーを抜き取り、駐車ブレーキを掛ける。
エアクリーナのカバーのラッチを外す。
カバーを外してきれいに清掃する()。
Note: よごれをベースに落としてしまわないように注意してください。
ペーパエレメントからスポンジエレメントを外す(図 60)。
プレクリーナを温水とマイルドな洗剤で洗う。
プレクリーナをすすぎ、自然乾燥させる。
プレクリーナに新しいエンジンオイルをしみこませ;手で絞って余分なオイルを落とす。
オイルのタイプ: Toro 4 サイクル用プレミアムエンジンオイルまたは API クラス SJ 以上の洗浄性オイル(合成オイルを含む)
粘度:下の表を参照。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
Important: オイルが不足した状態(ディップスティックの Low または Add マークより下)オイルが多すぎる状態(Full マークより上)でエンジンを運転しないでください。
平らな場所に移動する。
マシンの整備の準備を行う;マシンの準備を行うを参照。
エンジンが冷えるのを待つ。
エンジンからディップスティックを抜き、ウェスで一度きれいに拭く(図 64)。
図 65のようにディップスティックをエンジンに差し込む。
Note: オイル量を点検する時には、ディップスティックをねじこまないでください。
ディップスティックを引き抜いてオイル量を確認する(図 65)。
Note: ディップスティックについている格子模様の部分間が全部オイルで濡れていることが必要です(図 65)。
オイルが不足している場合には、まず補給口付近をウェスできれいにぬぐい、その後に所定のオイルを、ディップスティックで測定した時の適正位置まで補給する。
Important: 入れすぎないように注意してください。
ディップスティックを取り付けて手締めする(図 64)。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用開始後最初の 10 時間 |
|
100運転時間ごと |
|
Important: オイルが不足した状態(ディップスティックの Low または Add マークより下)オイルが多すぎる状態(Full マークより上)でエンジンを運転しないでください。
エンジンのオイル補給口からディップスティックを抜き、ウェスで一度きれいに拭く(図 67)。
所定のオイル 1.1 L を、補給口からゆっくりとエンジンのクランクケースに入れる(図 67)。
図 68のようにディップスティックをエンジンに差し込む。
Note: オイル量を点検する時には、ディップスティックをねじこまないでください。
ディップスティックを引き抜いてオイル量を確認する(図 68)。
Note: ディップスティックについている格子模様の部分間が全部オイルで濡れていることが必要です(図 68)。
オイル量が不足している時は、所定のオイルを補給する;適正量は、ディップスティックについている格子模様の間が全部オイルで濡れるまで。
Note: 入れすぎないように注意してください。
ディップスティックを取り付けて手締めする(図 67)。
点火プラグの種類: Champion® RC12YC, Kohler® 12 132 02-S、または Kohler 25 132 14-S (RFI 適合)
プラグのエアギャップ:0.76mm
Important: 点火プラグは清掃しないでください。黒い汚れ、電極の磨耗、油膜、亀裂などがあれば新しいものと交換してください。
絶縁体部がうす茶色や灰色なら適正、碍子が黒くなっているのは不完全燃焼である(エアクリーナの汚れが原因であることが多い)。
すきま調整工具やゲージ)を使ってすきまの大きさを測定し、0.76 mm に調整する。
以下のように点火プラグを締め付ける:
新しい点火プラグ:12-15 N·m(1.2-1.5 kg.m = 8.7-10.8 ft-lb)にトルク締めする。
使用中の点火プラグ:23-27 N·m(2.3-2.7 kg.m = 16.6-19.5 ft-lb)にトルク締めする。
必要なパーツ:マフラーのガスケット(エンジンのパーツカガログを参照)。
エンジンの排気出口フランジにマフラーを固定しているフランジヘッドボルト(2本)を外してマフラーを外す(図 72)。
Note: マフラーガスケットは廃棄してください。
マフラーに断熱シールドを固定しているねじを外して断熱シールドを外す(図 73)。
スパークアレスタスクリーンを外して清掃する(図 73)。
スパークアレスタスクリーンをマフラに取り付ける(図 73)。
マフラーに断熱シールドを取り付けるウ;ステップ 2 で外したねじを使う。
エンジンの排気出口フランジに、マフラーと新しいガスケットを合わせる(図 72)。
マフラーと新しいガスケットをエンジンに取り付ける;ステップ1で外したフランジヘッドボルト 2 本を使用する。
フランジヘッドボルトを 35 N·m(3.5 kg.m = 10in-lb)にトルク締めする。
燃料バルブを閉じる;燃料バルブの開閉方法を参照。
キャブレターのボウルのサイドポートについているドレンボルトを探し出す(図 74)。
ドレンねじの下に燃料回収用の容器を置く。
キャブレターからドレンねじを外し、出てくる燃料を容器に回収する。
Note: ボウル保持ねじはキャブレターから外さないでください。
キャブレターのボウルのサイドポートにドレンボルトを取り付ける。
燃料バルブを開いて燃料もれがないか点検する。
Note: 燃料漏れは運転前にすべて修理してください。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
毎月 |
|
バッテリーはいつもきれいに、またフル充電状態に保持してください。バッテリーやバッテリーボックスの清掃にはペーパータオルが便利です。端子部に腐食が発生した場合には、重曹水(水4:重曹1)で清掃する。清掃後は、腐食防止のためにバッテリー端子にワセリンなどを塗布してください。
電圧:12 V
充電中や他車のバッテリーに直結中のバッテリーからは爆発性のガスが発生する。バッテリーから発生したガスが爆発すると人身事故となる。
バッテリーに火花や裸火やタバコを近づけてはならない。
締め切った場所でバッテリーを使ったり充電したりする時は換気を十分に行うこと。
バッテリー液補充後のバッテリーの、換気口がふさがっていないことを確認すること。
バッテリーによりかからないこと。
バッテリー取扱い時は必ずフェースシールドなどで顔と目を保護すること。
電解液には触れると火傷を起こす劇薬である硫酸が含まれている。電解液は飲み込むと死亡する危険があり、皮膚に触れると火傷を起こす。
電解液を取扱う時は安全ゴーグルやめがねとゴム手袋で目と手を保護すること。
バッテリー液を飲まないこと。
電解液の事故が発生した場合には大量の水で洗い、直ちに医師の手当てを受けること。
始動スイッチがON 位置であると、火花が出たり機器が作動したりする可能性がある。火花は爆発の原因となり、機器の作動は予期せぬ人身事故の原因となり得る。
バッテリーを充電する時は必ずキーを OFF 位置にしておくこと。
マシンの整備の準備を行う;マシンの準備を行うを参照。
バッテリーストラップの自由端をバックルから外して、バッテリーボックスからカバーを外す(図 76)。
電圧計でバッテリーの電圧を測定する。
下の表で、バッテリーの充電状態を確認し、必要であれば、バッテリーを 12.6 V 以上まで充電するためのバッテリーの充電設定と推奨充電間隔を確認する。
Important: 必ずバッテリーのマイナスケーブルを外しておく。また、バッテリーの破損を防止するため、充電器の出力電圧・電流は 16 V, 7A 未満とする(推奨値については表を参照)。
電圧の読み値 | 充電% | 充電器の最大設定 | 充電間隔 |
---|---|---|---|
12.6 以上 | 100% | 16 V/7 A | 充電不要 |
12.4 – 12.6 | 75–100% | 16 V/7 A | 30 分間 |
12.2 – 12.4 | 50-75% | 16 V/7 A | 1 時間 |
12.0-12.2 | 25-50% | 14.4 V/4 A | 2 時間 |
11.7-12.0 | 0-25% | 14.4 V/4 A | 3 時間 |
11.7 時間以下 | 0% | 14.4 V/2 A | 6 時間以上 |
プラスケーブルも外されていた場合にはプラス(赤)ケーブルをバッテリーのプラス端子に接続し、その上からカバーを取り付ける(図 76)。
エンジンにアースケーブルを固定しているねじとワッシャを外してアースケーブルを外す。ボルト、ワッシャ、ナットでバッテリーケーブルをバッテリーに取り付け、ボルトとナットを 1978-2542 N·cm (2.0-2.5 kg/cm2 = 175-225 in-lb) にトルク締めする。
Note: 充電する時間がない、あるいは充電器がない場合には、マイナスケーブルを通常通りに接続してマシンを 20-30 分間連続運転する方法で充電を行ってください。
バッテリーカバーをバッテリーボックスに合わせ、カバーとボックスをストラップでトレイに固定する(図 76)。
充電中は爆発性のガスが発生する。
充電中は絶対禁煙を厳守。バッテリーに火気を近づけない。
Important: バッテリーは常時フル充電状態に維持してください(このとき電解液の比重は1.265 になります);とくに、氷点下になる場合はバッテリーの損傷を防ぐために重要です。
シャーシからバッテリーを取り外す;バッテリーの取り外しを参照。
バッテリー液の量を点検する。
セルキャップがきちんと取り付けられていることを確認する。
25-30 Aで1時間、または 4-6 Aで 6 時間、充電する。
充電が終わったら、チャージャのプラグをコンセントから抜いてから、チャージャのリード線をバッテリー端子から外す(図 77)。
バッテリーをマシンに取り付け、バッテリーケーブルを接続する;バッテリーの取り付けを参照。
Note: バッテリーを外したままで機械を運転しないでください。電気系統を損傷する恐れがあります。
バッテリーの端子に金属製品や車体の金属部分が触れるとショートを起こして火花が発生する。 それによって水素ガスが爆発を起こし人身事故に至る恐れがある。
バッテリーの取り外しや取り付けを行うときには、端子と金属を接触させないように注意する。
バッテリーの端子と金属を接触させない。
バッテリーケーブルの接続手順が不適切であるとケーブルがショートを起こして火花が発生する。それによって水素ガスが爆発を起こし人身事故に至る恐れがある。
ケーブルを取り外す時は、必ずマイナス(黒)ケーブルから取り外し、次にプラス(赤)ケーブルを外す。
ケーブルを取り付ける時は、必ずプラス(赤)ケーブルから取り付け、それからマイナス(黒)ケーブルを取り付ける。
割れたバッテリー、凍結したバッテリー、バッテリー液が不足しているバッテリー、セルどうしがショートしたり断線しているバッテリーを使ってエンジンを始動すると、バッテリーが爆発して重大な人身事故になる危険が非常に大きい。
バッテリーが上記のような状態になっている場合には、救援バッテリーを使用せず、バッテリーを交換すること。
腐食部分や接続のゆるい部分があると、エンジン始動中にこれらの部分にスパイクが発生してエンジンを破損させる恐れがある。
端子がゆるんでいたり腐食していたりするバッテリーを救援バッテリーとして使用してはならない。エンジンを破損させる恐れがある。
救援バッテリーの接続(極性)を間違えると即座に電気系が破壊される。
救援バッテリーを接続する時には極性に十分注意すること。
Important: 2 台のマシンが互いに接触していないこと、どちらの車両も電気系統が OFF になっていること、そして電気系統のシステム電圧が同じであることを確認してください。以上の注意事項はマイナスアースを採用しているシステムのためのものです。
Important: バッテリー間の電圧降下をできるだけ小さくするため、適切なサイズ(4-6 AWG)のできるだけ短いブースタケーブルを使用してください。また、ブースタケーブルは適切に色分けされているものを正しい極性で使用すること。
Note: 以下の説明は、SAE J1494 Rev. Dec. 2001 – Battery Booster Cables – Surface Vehicle Recommended Practice (SAE – Society of Automotive Engineers) を元にしたものです。
放電したバッテリーと救援バッテリーの端子が腐食(白、緑、青色などの粉を吹いた状態)していないか確認する
Note: バッテリー同士を接続する前に、端子の腐食を除去してください。必要に応じ、ケーブルの接続を締め付けてください。
救援側のバッテリーが 12 V バッテリーであり、十分な電流供給能力があり、満充電された良好な状態であることを確認する。
Note: 通気キャップが正しく水平に閉まっていることを確認する。可能であれば、両方のバッテリーの全部の通気キャップの上に湿したウェスを掛けてください。
バッテリーのプラス(+)端子にプラス(+)バッテリーケーブルを取り付ける()。
Note: プラスケーブルはスタータまたはスタータソレノイドに接続されている。
別のプラス(+)ケーブルのクランプ(赤)を、救援バッテリーのプラス(+)端子に接続する。
マイナス(-)ケーブルのクランプ(黒)を、救援バッテリーのマイナス端子に接続する。
別のマイナス(-)ケーブルのクランプ(黒)を、救援されるマシンのエンジンブロックに接続する(上がっているバッテリーに直接接続しない)。
Important: マイナス(-)ケーブルのクランプ(黒)は、救援されるバッテリーのマイナス端子に接続しない。
救援される車両のバッテリーから離れる。
エンジンを始動し、接続時とは逆の順序で、ブースタケーブルを外す(エンジンブロックへの接続を最初に外す)。
機械の電気回路を保護するためにヒューズを使用しています。ヒューズは特に整備は必要ありません。万一ヒューズが飛んだ場合には、配線がショートしていないか点検してください。
バッテリーからマイナスケーブルを外す;ステップ2と3(バッテリーの取り外し)を参照。
Note: 外したマイナスケーブルの端がバッテリー端子に触れないように十分注意してください。
ヒューズ/リレーホルダーのタブを押して、ホルダーのカバーを外す(図 80)。
ヒューズホルダーのソケットからヒューズを外す(図 80)。
以前と同じタイプ(20 A)のヒューズを取り付ける(図 80)。
ヒューズ/リレーホルダーにカバーを取り付け、ロックするまでしっかり押し付ける(図 80)。
バッテリーにマイナスケーブルを取り付ける;ステップ5と6(バッテリーの取り付け)を参照。
整備間隔 | 整備手順 |
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50運転時間ごと |
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Note: 前後のタイヤとも規定値に調整してください。
マシンの整備の準備を行う;マシンの準備を行うを参照。
前後輪のタイヤ空気圧を点検する。
必要に応じ空気圧を調整する;適正値は 83-97 kPa(0.84-0.98 kg/cm² = 12-14 psi)。
整備間隔 | 整備手順 |
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1年ごと |
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前後のホイールの 4 本のアクスルボルト(図 81)を48 N∙m (48 kg.m = 35 ft-lb)にトルク締めする。
各後輪にあつ固定ねじ 2 本を 12 N∙m(1.2 kg.m = 105 in-lb)にトルク締めする。
Important: ホイールを取り外した場合には、取り付ける時にボルトのねじ山に中レベルのロッキングコンパウンドを塗ってください。
Important: 後ホイールを取り外した場合は、後アクスルのシャフトに銅ベースの固着防止コンパウンドを塗ってください。
Important: ただし、ホイールボルトには固着防止コンパウンドを付けないように注意してください。
準備するもの:ボルト 2 本(9 x 76 mm またはこれより長いもの)
マシンの整備の準備を行う;マシンの準備を行うを参照。
タイヤ空気圧を点検する;タイヤ空気圧を点検するを参照。
ステアリングコントロールを直進にセットし、用意したボルト(9 x 76 mm)2 本を、ステアリングコントロールの外穴からコントロールコラムに通して動かないように固定する。
図 83のように、左右の前輪の前面で両輪の間の距離を測定する。
測定結果をここに記入 .
図 83のように、左右の前輪の後面で両輪の間の距離を測定する。
測定結果をここに記入 .
Note: 前での値が後の値よりも 6.4-12.7 mm 大きければよい。
前後の差が 6.4 mm 未満、または 12.7 mm を超えている場合には、ステアリングリンクのロッド端部を以下の手順で調整する:
前方カバー(インペラの下)をシャーシに固定しているサムスクリュ(4 本)を外してカバーを外す(図 84)。
ロッド端部にあるジャムナットをゆるめる。
ステアリングロッドを回転させてリンクの長さを調整する。左右のステアリングリンクを同じに調整すること。
Note: 出荷時には、ボールジョイントロッド端の中心間距離を 23.3 cm に調整しています。
ジャムナットを締めつける。
前カバーの穴をシャーシのクリップナットに合わせ、ステップ (1)で外したサムナット 4 個でカバーをベースに固定する。
ステップ3でステアリングコントロールをコントロールコラムに固定したボルトを外す。
整備間隔 | 整備手順 |
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50運転時間ごと |
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トランスアクスルオイルのタイプ: Toro® HYPR-OIL™ 500 油圧作動液または Mobil® 1 15W-50
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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マシンの整備の準備を行う;マシンの準備を行うを参照。
機体を目視で点検し、損傷、パーツの摩耗、ゆるみなどがないか確認する。
Note: 損傷部、摩耗パーツ、ゆるみなどは使用前に修理してください。
整備間隔 | 整備手順 |
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50運転時間ごと |
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マシンの整備の準備を行う;マシンの準備を行うを参照。
漏れや損傷がないか、ホース、ノズル、フィッティング全部を点検する。
Note: 不具合のあるパーツはすべて交換してください。
ノズルのストレーナとインラインストレーナを点検する。
Note: 汚れや薬剤の固着を除去し、必要に応じてストレーナを交換してください。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用後毎回 |
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エンジンや排気システム周囲によごれがたまるとエンジン、排気系統、油圧系統がホーバーヒートして火災の原因となる。
エンジンと排気システムの汚れを十分に除去すること
マシンの整備の準備を行う;マシンの準備を行うを参照。
エンジンの始動グリップの隣にあるスクリーン、エンジンのシュラウド、燃料タンク、排気管エリアをきれいに清掃する。
付着しているグリスやオイルなどをきれいに除去する。
マフラーの防熱シールドをきれいに清掃する。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用後毎回 |
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マシンの整備の準備を行う;マシンの準備を行うを参照。
マシンついているよごれ、特にノズルや液剤タンクの開口部、インペラ、散布スティック、スティックホルダーなどにこびりついている薬剤を除去する。
整備間隔 | 整備手順 |
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80運転時間ごと |
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マシンの整備の準備を行う;マシンの準備を行うを参照。
エンジンから冷却シュラウドを外す。
エンジンの冷却フィンをきれいに清掃する。
Note: また、エンジンに付着していて冷却の障害になるごみや汚れを除去する。
冷却シュラウドをエンジンに取り付ける。
Note: 冷却シュラウドを取り付けずに運転するとオーバーヒートしてエンジンを損傷します。
不適切な方法で薬剤を処分すると環境を汚染して健康問題を引き起こします。
薬剤メーカーが指示する処分方法を守ってください。処分は国や自治体などの法令や条例に従って行ってください。
使用済みのエンジンオイルや油圧オイルは環境汚染物質です。回収したオイルはリサイクリング業者に委託するなど各地域の法令に従って適切に処分してください。
電解液には触れると火傷を起こす劇薬である硫酸が含まれている。電解液は飲み込むと死亡する危険があり、皮膚に触れると火傷を起こす。
電解液を取扱う時は安全ゴーグルやめがねとゴム手袋で目と手を保護すること。
バッテリー液を飲まないこと。
電解液の事故が発生した場合には大量の水で洗い、直ちに医師の手当てを受けること。
米国連邦法の規定により、バッテリーを通常ごみとして廃棄することはできません。バッテリーの管理および処分は国や自治体の定めに従ってください。
バッテリーを交換したり、マシンをスクラップにしたりしてバッテリーを処分する必要が生じた場合には、リサイクリング業者に委託するなど各地域の法令に従って適切に処分してください。
Note: リサイクリング業者などへの委託が不可能な場合には、バッテリー販売業者に引き取りを依頼してください。。
ポンプスイッチを OFF にし、マシンを停止し、走行レバーをニュートラル位置にし、エンジンを止め、可動部が完全停止したらキーを抜き取り、駐車ブレーキを掛ける。
機体全体の汚れを落とす。
Important: 機体は中性洗剤と水で洗うことができます。ただし高圧洗浄器は使用しないでください。また、特にエンジンと油圧系統には大量の水を掛けないように注意してください。
エアクリーナの整備を行う;エアクリーナの整備を参照。
機体の潤滑を行う;グリスアップ作業を参照。
エンジンオイルを交換する;エンジンオイルの交換を参照。
後ホイールを取り外し、後アクスルのシャフトに銅ベースの固着防止コンパウンドを塗り、ホイールを元通りに取り付ける;アクスルボルトのトルク締めを参照。
機体各部のゆるみを点検し、必要な締め付けや交換、修理を行う。破損個所はすべて修理する。
機体の塗装がはげていればタッチアップ修理をする。ペイントは代理店で入手することができる。
汚れていない乾燥した場所で保管する。
機体にはカバーを掛けておく。
格納中のにポンプの破損を防止するため、ポンプに付着している薬剤や腐食性の物質を十分に除去してください。
ステップスプレッダの洗浄と潤滑の手順を行う。
ステップ散布システムとスティックの洗浄、ストレーナの清掃、ノズルの洗浄の手順を行う。
以下の手順でシステム内部を空にする:
液剤タンクを空にする;液剤タンクを空にする手順を参照。
マシンを始動し、ポンプスイッチを ON 位置にする。
攪拌レバーを前方に押す。
ナロー散布パターン用レバーを手前に倒す。
Note: ノズルから空気がふき出してくるまで散布を続ける。
ナロー散布パターン用レバーを前方へ押し、ワイドスプレーパターン用レバーを手前に倒す。
Note: ノズルから空気がふき出してくるまで散布を続ける。
ワイド散布パターン用レバーを手前に倒す。
散布用ポンプを停止させ、エンジンを止める。
不凍液: 2.5 L。防錆、非アルコール系、RV 用濃縮液
Important: 液剤タンクに用意した不凍液は、ノズルや散布スティックから全量を散布してしまうのでなく、ポンプ、バルブ、ホースの内部に残して、これらの機器を凍結被害から保護するためのものです。
RV 用不凍液 2.5 L に対して水 5.1 L を混合したものを液剤タンクに入れる。
Note: アルコール系でない、錆止め成分入りの RV 不凍液を使ってください。
マシンを始動し、散布ポンプスイッチを ON 位置にする。
ナロー散布レバーを ON にする。
Note: 散布システムとノズルに不凍液を行き渡らせる。
ナロー散布パターン用レバーを前方へ押し、ワイドスプレーパターン用レバーを手前に倒す。
Note: 散布システムとノズルに不凍液を行き渡らせる。
ワイド散布パターン用レバーを手前に倒す。
散布スティックをホルダーから取り出し、安全な方向へ向けてトリガーを引く。
Note: 散布システムとノズルと散布スティックに不凍液を行き渡らせたら、スティックをホルダーに戻す。
ポンプスイッチを OFF にし、エンジンを停止させる。
Important: 使用開始前に、マシンの安全装置が適切に接続されて正常に作動することを確認してください。
不具合が発生した場合、単純な原因を見落とさないようにしましょう。たとえば:ガス欠でエンジンが始動できない場合があり得ます。
以下の表には一般的な原因を上げてあります。特殊なタイミング調整を必要とする機器(たとえばバルブ、ガバナ)の取り外し、修理、交換をしないでください。これらについては代理店に依頼してください。
Note: 電気配線のコネクタを外す時は電線を引っ張らないでください。
Problem | Possible Cause | Corrective Action |
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スタータが作動しないのが正常。 |
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エンジンが始動しない、始動しにくい、すぐ止まる。 |
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エンジンのパワーが出ない。 |
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エンジンがオーバーヒートしている。 |
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車体が左または右に振られる(コントロールハンドルは直進なのに)。 |
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走行できない。 |
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機体が異常に振動する。 |
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ブレードが回転しない。 |
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散布(撒布)が一定しない。 |
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ノズルから散布しない、少量しか散布できない。 |
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ホッパーから撒布しない。 |
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スティックから散布できない。 |
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インペラ ON/OFF スイッチの上にあるインジケータが点灯または点滅している。 |
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スプレーヤスイッチの上にあるインジケータが点灯または点滅している。 |
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