整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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この説明書を読んで製品の運転方法や整備方法を十分に理解し、他人に迷惑の掛からないまた適切な方法でご使用ください。この製品を適切かつ安全に使用するのはお客様の責任です。
弊社のウェブサイト www.Toro.com で製品やアクセサリ情報の閲覧、代理店についての情報閲覧、お買い上げ製品の登録などを行っていただくことができます。
整備について、また純正部品についてなど、分からないことはお気軽に弊社代理店またはカスタマーサービスにおたずねください。お問い合わせの際には、必ず製品のモデル番号とシリアル番号をお知らせください。図 1 にモデル番号とシリアル番号を刻印した銘板の取り付け位置を示します。いまのうちに番号をメモしておきましょう。
この説明書では、危険についての注意を促すための警告記号(図 2)を使用しております。これらは死亡事故を含む重大な人身事故を防止するための注意ですから、必ずお守りください。
この他に2つの言葉で注意を促しています。重要「重要」は製品の構造などについての注意点を、注はその他の注意点を表しています。
この製品は、関連するEU規制に適合しています; 詳細については、DOC シート(規格適合証明書)をご覧ください。
カリフォルニア州
第65号決議による警告
この製品の電源コードには鉛が使用されており、カリフォルニア州では発ガン性や先天性異常を引き起こす物質とされています。取り扱い後は手をよく洗ってください。
バッテリーやバッテリー関連製品には鉛が含まれており、カリフォルニア州では発ガン性や先天性異常を引き起こす物質とされています。取り扱い後は手をよく洗ってください。
不適切な使い方をしたり手入れを怠ったりすると、人身事故につながります。事故を防止するため、以下に示す安全上の注意や安全注意標識のついている遵守事項は必ずお守りください:注意、警告、および危険 の文字は、人身の安全に関わる注意事項を示しています。これらの注意を怠ると死亡事故などの重大な人身事故が発生することがあります。
この機械はSAE J2258規格に適合しています。
Important: CE 規制適合に必要なデータについては、機械に付属する適合宣誓書をご参照ください。
Important: この車両はオフロード用として設計製造されたものであり、公道上を通常走行するためのものではありません。この車両で公道上を走行する場合には、各地域の法令などに従い、また、ヘッドライド、方向指示器、低速走行車両表示など、定められたアクセサリを必ず装備してください。
安全防災面については十分な配慮のもとに設計・製造されておりますが、安全な御使用のためには、機械や装置の設計や構成だけでなく、それらの運転や整備、保管などの取り扱いに係わる人々の知識、訓練や日常の意識が大変重要です。不適切な使い方をしたり手入れを怠ったりすると、人身事故につながります。
この機械は、通常の乗用車やトラックとは異なる運転特性を有しておりますので、十分に練習して運転感覚に慣れてください。
ワークマンに取り付け可能なアタッチメントのすべてをこのマニュアルで解説することはできません。アタッチメントを取り付けて使用するときには、その装置の オペレーターズマニュアル にも十分目を通してください。
事故を防止するため、以下に示す安全上の注意を必ずお守りください:
オペレータに対して適切な訓練を行い、オペレーターズマニュアルおよび機体に貼付されているステッカーの内容を熟知させてください。
本機は、運転手1名以外に、所定の助手席に1名の乗員を乗せることができます。絶対に これ以外の場所には人を乗せないでください。
操作方法をしっかり身につけ、緊急時にすぐに車両を停止できるようになってください。
疲れている時、病気の時、アルコールや薬物を摂取した時は絶対に運転しないでください。
すべりにくい頑丈な靴をはいてください。だぶついた衣服を避け、長い髪は束ね、装飾品は身に着けないでください。
地域によっては安全メガネ、安全靴、および長ズボンの着用が義務付けられています。
絶対に 子供に運転させないでください。大人であっても適切な訓練を受けていない人には絶対に運転させないでください。訓練を受け、許可されている人以外には運転させないでください。
どの人がどこに人がいるかを常に意識しながら運転してください。
ガードなどの安全装置やステッカー類は必ず所定の場所に取り付けて使用してください。安全カバーが破損したり、ステッカーの字が読めなくなったりした場合には、機械を使用する前に修理し、ステッカーは新しいものに貼り換えてください。
暗くなったら、特に不案内な場所で暗くなったら、運転を控えてください。暗い場所で運転しなければならない場合は必ずヘッドライトを使用してください。
作業前には、車体やアタッチメントの各部を必ず点検してください。異常がある場合は使用を中止してください。必ず、使用する前に修理や調整を行って問題を解決しておいてください。
屋外または換気のよい場所以外では本機を運転しないこと。
運転中は必ず全員が着席してください。オペレータは、可能な限り両手でハンドルを握り、助手席の人は必ず安全手すりを握ってください。また、手足を車外に出さないようししてください。
助手席に人を乗せている時はハンドル操作はゆっくりと行ってください。助手席の人はブレーキや急ハンドルに無警戒であることが多いのでオペレータからの十分な配慮が必要です。荷台やアタッチメントの上には絶対に人を乗せないでください。
過積載は絶対にやめてください。銘板(後部パネルの座席アセンブリの底面にあります)で、積載限度を確認してください。アタッチメントにも過度な負荷を掛けないでください。また、所定の車両総重量(GVW)の範囲内で使用してください。
安全への注意がおろそかになると、転倒など思わぬ事故となり、けがや死亡など重大な結果を招きます。運転は常に慎重に。転倒や暴走事故を防止するために以下の点にご注意ください:
バンカーや川、減速ランプ、不案内な場所などでは必ず減速し、安全距離を取り、十分な注意をはらう。
隠れた穴などの見えない障害に警戒を怠らない。
傾斜が18度(32.5%)を超える斜面では本機を使用しないでください。斜面を走行する場合には安全に特に注意する。斜面では通常はまっすぐに上るか下るかする。小さな旋回をする時や斜面で旋回を行う時には必ず減速する。斜面での旋回は可能な限り避ける。
ぬれた場所、スピードが出ている時、満載状態などでの運転には十二分の注意を払う。満載状態では停止時間が長くなることを忘れずに。
急停止や急発進をしないこと。
急旋回など突然の操作は、その後の運転制御が不安定になりやすく事故のもとであるから行わない。
ダンプするときは後方に人がいないのを必ず確認する。人の足元にダンプしないこと。
無用の人間を近づけない。バックするときには、後方の安全に注意し、マシンの後部に人がいないことを十分に確認する。後退時は速度を落とす。
道路付近で作業するときや道路を横断するときは周囲の交通に注意する。歩行者や他の車両に対し、常に道を譲る心掛けをもつ。右左折などの進路表示は常に早めに行い、他車の注意を喚起すること。その他交通ルールを守って運転する。
爆発性のチリやガスが空気中に含まれている所では絶対にこの車を運転しない。爆発性の物質が空気中に存在する所では本機の電気系統や排気系統からの火花が爆発を引き起こす可能性がある。
頭上の危険物に注意し、低く垂れ下がった木の枝、門、歩道橋などの下を通り抜けるときは安全を必ず確認してください。
安全に確信が持てない時は車両の運転を中止し、責任者に報告する。
運転席を離れる前に:
マシンの動作を完全に停止させる。
荷台を降下させる.
駐車ブレーキを掛ける。
キーを抜き取る。
万一、車体が異常な振動をした場合は、直ちに運転を停止し、機械の全動作が停止するのを待ち、それから点検にかかってください。破損部は必ず修理交換してから作業を再開してください。
機械が落雷を受けると最悪の場合死亡事故となります。稲光が見えたり雷が聞こえるような場合には機械を運転しないで安全な場所に避難してください。
マルチパッセンジャーキット搭載車では、通常の積載物以外に、乗せている人の重量が車両総重量(GVW)に加わっていることを念頭にした運転が必要です。
荷台に荷物を載んでいる場合に多くの人を乗せると、車両総重量を超過する可能性がありますから注意が必要です。
座席以外の場所に人を乗せないでください。荷台に人を乗せないでください。
運転中は必ず全員が着席してください。
車両が長くなっている分だけ旋回半径が大きくなっていますので注意が必要です。
障害物に近づく前に十分減速してください。これにより、停止や回避のための余裕が生まれます。衝突事故は、ご自身や同乗者を負傷させる恐れがあります。さらに、車両や衝突相手の機材を損傷してしまいます。
停止や旋回は車両総重量(GVW)と大きな関係があります。積載重量が大きいときには停止も旋回も難しくなります。積載重量が大きいほど停止に掛かる時間が長くなります。
荷台を外して車両後部に何も装着しないで運転する場合にはスピードを控えめにしてください。車両後部が軽いとブレーキを掛けたときに後輪がロックしやすくなって危険です。
ターフも普通の路面も、ぬれているときには非常に滑りやすくなります。停止距離も、路面が乾いているときの2倍から4倍の長さが必要になります。また、深い水溜りに入ってブレーキがぬれると、乾燥するまでブレーキが利かなくなります。水溜りを抜けたあとは速度を落としてブレーキテストをしてください。ブレーキが利かなくなっていたら、平らな場所で、ブレーキペダルを軽く踏み込んだまましばらく低速で運転しましょう。こうするとブレーキが早く乾きます。
斜面では転倒しやすくなる上、バッテリーが急激に消耗して斜面を登りきれないときにはモータが停止してしまう場合もあります。 あわてると人身事故を起こす危険があります。
急斜面に乗り入れないこと。
下り坂で、特に荷を積んでいる場合には、急加速や急ブレーキをしないでください。
坂を登りきれないで停止したり、しそうになったりした時は、まず落ち着いてゆっくりとブレーキを踏み、必ずバックで、 ゆっくりと下がってください。
斜面では速度を十分に落とし、慎重に運転すること。
斜面での旋回は避けること。
積荷をなるべく軽くし、速度を落として運転してください。
斜面での停止、特に荷を積んだままでの停止は避けてください。
斜面ではこれらの注意事項を守ってください:
斜面の手前(上る前や下る前)では、減速してください。
上り坂でバッテリー不足になった時は、まず落ち着いてゆっくりとブレーキを踏み、必ずバックで、まっすぐに ゆっくりと下がってください。
斜面を走行しながらの旋回は危険です。斜面でどうしても旋回しなければいけないときは、十分に減速し、慎重に操作してください。絶対に急旋回や小さなターンをしないでください。
車両重量が大きいときは斜面での安定性が悪くなります。斜面で運転する時や重心の高いものを積んで走る時には重量をなるべく軽くし、速度を落として運転してください。荷台に資材を積む場合には、荷崩れを起こさないようにしっかりと固定してください。特に、荷崩れしやすいもの(液体、石、砂など)は十分固定してください。
斜面での停止、特に荷を積んだままでの停止は避けてください。下り坂では平地に比べて停止に長い距離が必要になります。どうしても斜面で停止しなければならない場合には、急停止による転倒の危険を避けるために慎重に車両を制御してください。バックで斜面を下っているときに急ブレーキを掛けると後方に転倒する危険が高くなります。
不整地、ラフ、凹凸のある場所、縁石の近く、穴の近くなど路面が一定でない場所では必ず減速してください。また、そのような場所を走行する場合には、積荷を減らしてください。車体が揺れると重心が移動し、運転が不安定になります。
路面の急変化が起こるとハンドルが突然回転し、手や腕にけがをする場合がある。
凹凸のある場所での走行や縁石を乗り越えるときなどは減速する。
ハンドルは円周部をやわらかく握り、両親指がスポークから離れて上向きになるように保持する。
荷台に荷物を積んで運転するときや、トレーラなどの牽引を行う場合、またこれらを同時に行う場合には、定格積載重量や定格牽引重量を守ってください。仕様を参照。
法面や不整地で運転する場合には、より一層の注意を払ってください。特に、荷台に荷物を積んで運転しているときや、トレーラなどを牽引しているときは慎重に運転してください。
積載方法(重量配分)が不適切であると、車両が不安定になり、運転が難しくなります。
また、荷台からはみ出すように積載した場合も、車両の安定性が損なわれます。
積荷の重量が荷台に固定されていない(たとえば液体の入った大きなタンクを積んだ場合など)と、ステアリング、ブレーキ、全体的な走行安定性が悪くなります。
荷台は相当の重さになる。万一手などを挟まれると大けがをする。
荷台を降ろすときには、荷台に手やその他の部分を近づけないよう十分注意すること。
周囲に人がいる場所でダンプ操作をしない。
斜面を横切るように駐車した状態では、絶対にダンプ操作をしないでください。重心の急変により車両が転倒する危険があります。
重い積荷を積んで走行しているときには、速度に注意し、常に安全な停止距離を確保してください。急ブレーキは絶対につつしみましょう。斜面ではより慎重な運転を心がけましょう。
重い物を積んでいるときは停止距離が長くなり転倒しやすくなっていることを忘れないでください。
荷台は荷物専用のスペースです。人を乗せないでください。
火災防止のため、バッテリーやモータの周囲に、余分なグリス、草や木の葉、ホコリなどが溜まらないようご注意ください。
電気系統の作業を行う時は、必ず事前にバッテリーケーブルを外してください;バッテリーの接続を外すを参照。
Note: バッテリーケーブルを全部取り外すと、電気系統は遮断されます。
バッテリー液には硫酸が含まれています。 硫酸からは水素ガスが発生し、条件次第では爆発を起こします。
車両の整備、保管、充電は必ず換気の行き届いた場所で行う。
バッテリーに火花や裸火を近づけない。
バッテリーの近くで喫煙しない。
バッテリー液の点検には、絶対に火を使用しない。
バッテリー液の取り扱いに注意してください。 硫酸は皮膚の火傷を起こすほか、衣類を焼き、 蒸気を吸い込むと肺に害を与えます。
目、手、顔を保護するための適切な防具を着用する。
バッテリーに覆いかぶさるような姿勢をとらない。
バッテリーからの蒸気を吸い込まない。
バッテリー液の補充などは、必ず緊急洗浄用の真水が十分にある場所で行う。
万一バッテリー液が目にはいったり皮膚についたりした場合には、直ちに大量の真水で20分間以上洗い流し、 液の付着した衣服を脱ぎ、 医師の治療を受ける。
バッテリーやバッテリー液は子供の手の届かない場所に保管する。
バッテリー液は非常に毒性が高い。
バッテリー液を飲まないこと。
万一、飲み込んだ場合、本人に意識がある時はすぐに大量の水を飲ませて飲み込んだバッテリー液をできるだけ薄めるようにすること。
嘔吐させようとしないこと。
すぐに救急センターなどに連絡して処置を依頼すること。
バッテリー液の補充をする時以外は、バッテリーのキャップを十分に締めておいてください。 キャップをつけないまま、ゆるめたまま、あるいは壊れたキャップをつけての使用は絶対にしないでください。
バッテリーの取り外しや取り付けを行うときには、端子と金属を接触させないように注意する。
バッテリーの端子と金属を接触させない。バッテリーを取り扱う際にはネックレスなどのアクセサリ類や腕時計を外しておきましょう。
バッテリーの充電状態を確かめようとして、端子をショートさせないでください。 火花が飛んで爆発を起こす危険があります。
バッテリーは必ずリテーナ(固定具)でしっかりと固定してください。
バッテリーの充電はバッテリーの充電をよく読んでその指示に従って行ってください。. また、バッテリーを充電する際には、以下の点にも注意してください:
チャージャを電源に接続する前に、車両の ON/OFF スイッチを OFF にする。
この車両に付属してきたチャージャ以外のチャージャを使用しない。
破損しているバッテリーや凍っているバッテリーを充電しない。
充電を終える時には、まずチャージャをコンセントから外し、その後に充電コードを車両から抜き取る。これは、車両側で火花を発生させないため。
万一、充電中にバッテリーが高温になったり、大量のガスを発生したり、バッテリー液があふれ出るようなことを発見した場合には直ちにチャージャの電源コードをコンセントから抜き。使用を中止して代理店に連絡する。
整備・調整作業の前には、作業中に誤って車両が起動することのないよう、必ず車両を停止し、駐車ブレーキを掛け、キースイッチからキーを抜いておいてください。
また、必ず荷台を支持棒で確実に固定しておいてください。
ボルト、ナット、ねじ類は十分に締めつけ、常に機械全体の安全を心掛けてください。
モータを回転させながら調整を行わなければならない時は、手足や頭や衣服をバッテリーや可動部に近づけないように十分ご注意ください。また、無用の人間を近づけないようにしてください。
大がかりな修理が必要になった時や補助が必要な時は、Toro 正規代理店にご相談ください。
いつも最高の性能を維持するために、必ずトロの純正部品をご使用ください。他社の部品やアクセサリを使用すると危険な場合があります。機体の改造を行うと、機械の挙動や性能、耐久性などが変化し、そのために事故が起きる可能性があります。このような使い方をすると Toro® の製品保証が適用されなくなります。
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以下のラベルや指示は危険な個所の見やすい部分に貼付してあります。破損したりはがれたりした場合は新しいラベルを貼付してください。 |
Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。
運転前に、バッテリーの水量を点検する;バッテリーの水量の点検を参照。
バッテリーが適切な充電状態であることを確認する;バッテリーの充電を参照。
初めての運転の前に、ブレーキオイルの量を点検する;ブレーキオイル量の点検 を参照。
初めての運転の前に、トランスアクスルオイルの量を点検する;トランスアクスルオイルの量を点検する を参照。
タイヤ空気圧を点検する; タイヤ空気圧を点検するを参照。
この作業に必要なパーツ
オペレーターズマニュアル | 1 |
パーツカタログ | 1 |
安全講習資料 | 1 |
登録カード | 1 |
PDI(納品前検査票) | 1 |
品質検査証明書 | 1 |
キー | 2 |
チャージャのコード | 1 |
オペレーターズマニュアルを読むこと。
安全講習資料を見る。
登録カードに記入する。
納品前検査証明書の必要個所にご記入ください。
品質検査証明書をご確認ください。
ブレーキペダル(図 6)は、車両を減速させたり停止させるのに使用します。
ブレーキが摩耗したり正しく調整されていなかったりすると人身事故を起こす危険がある。
ブレーキペダルを一杯に踏み込んだ時にペダルと運転台の床との距離が 25mm 以下となるようなら調整または修理が必要である。
前進後退セレクタは、駐車ブレーキレバーの左側にあります。前進後退セレクタには3つの位置があります: 前進、後退、ニュートラルです(図 6)。
Note: どの位置にセットしても構いませんが、走行するためには、前進 または 後退 位置にセットする必要があります。
Important: 前進後退の切り替えは必ず車両を停車して行ってください。
ホーンボタンはコントロールパネルについています(図 6)。押すと警笛がなります。
ライトスイッチはハンドルシャフトの左側にあります (図 6)。ヘッドライトの点灯と消灯を行います。上へ押すとヘッドライトが点灯し、下に押すと消灯します。
バッテリー残量計はハンドルコラムの左側にあります(図 6)。バッテリーの残量を表示します。バッテリーがフル充電状態の時には、0-1の10段階表示でバーが表示されます。充電量が減少するにつれ、バーの数が右から減ってゆきます。バッテリーメータの詳細については バッテリーの特性と適切な使い方を参照してください。
アワーメータはライトスイッチの右側にあります(図 6)。車両の積算運転時間を表示します。アワーメータは始動スイッチをON位置にすると起動し、マシンが動作している間作動を続けます。
Note: マシンの動作中は点滅を続け、動作中であることを表示します。
駐車ブレーキレバーの左側にあります(図 6)。モバイル機器などの電源としてご利用ください。
Important: 使用していない時は、ゴム製プラグで保護してください。
キースイッチ(図 6)は車両の始動と停止を行うスイッチで、2 つの位置があります:ON と OFF です。右に回すとON となって走行やアクセサリの使用ができるようになります。使用を終了するときには、キーを左に回してOFFにしてください。車両から離れるときは、必ずキー抜き取ってください。
座席アセンブリの下にあり、PERFORMANCE(通常モード) と ECONOMY(エコノミーモード)の2つの位置があります。スイッチを右に回してECONOMY位置にすると、最高速度が 19km/hに制限されます。 キーを左に回して PERFORMANCE 位置にするとで抜き取ると、図 9に示すように最高速度が 26 km/hになります。
コントロールパネル上、駐車ブレーキレバーの右側にあります(図 6)。
車両のスイッチを入れると、この状態表示ランプが緑色に点灯または点滅します。
点灯状態であれば、異常なしです。点滅している場合は、何等かの異常がありますので、原因の究明と問題解決を行ってください。
状態表示ランプが 2 回の点滅をする時は、駐車ブレーキが掛かっているのに前進後退切り替えスイッチが 前進 または 後退 にセットされていることを示しています。この場合は駐車ブレーキを解除すれば正常の点滅状態に変わります。
状態表示ランプが 2 回より多く点滅する時は、を参照してください。
各座席の外側に手すりがついています(図 10)。
Note: 仕様および設計は予告なく変更される場合があります。
ベース重量 | 乾燥重量 633 kg |
定格容量(平坦路面の場合) | 総重量 544 kg(オペレータの体重を 90.7kg、助手席乗員の体重を 91 kg とし、積載物とアクセサリの重量を含む) |
最大車両重量(平坦地で) | 1177kg(上記重量を全て含む) |
最大積載量(平坦路面の場合) | 363kg(後部搭載アクセサリを含む) |
荷台後部アクセサリ用マウントの積載重量 | 45kg |
牽引能力 | トング重量は 91kg;トレーラの最大重量は 454kg |
全幅: | 119 cm |
全長 | 302 cm |
全高 | 127.5 cm |
地上高 | 21.6cm(車両前部:乗員や荷物を乗せない); 14cm(車両後部:乗員や荷物を乗せない) |
ホイールベース | 220 cm |
トレッド(センターライン間) | 119cm(前)、119cm(後) |
荷台長さ | 102cm (内法) , 114.3cm (外法) |
荷台幅 | 98cm(内法) 107.3cm(外側寸法:フェンダの外側で計測) |
荷台高さ | 28cm(内法) |
* 上記の数値は、トロージャン T125 バッテリーを使用した場合のものです。
** 他のバッテリーを使用した場合には荷台に積載可能な重量が小さくなる可能性があります。
トロが認定した各種のアタッチメントやアクセサリがそろっており、マシンの機能をさらに広げることができます。詳細は弊社の正規サービスディーラ、または代理店へお問い合わせください;弊社のウェブサイト www.Toro.com でもすべての認定アタッチメントとアクセサリをご覧になることができます。
Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。
このマニュアルに記載されている安全上の注意やステッカーの記号や表示内容を良く読んでください。オペレータや周囲の人を事故から守る重要な情報が掲載されています。
ぬれ芝、急斜面など滑りやすい場所では転倒して制御できなくなる危険がある。
車輪やローラが溝などに落ちて機体が転倒すると、最悪の場合、死亡事故などの重大な事故となる危険がある。
制御不能になったり転倒事故をおこしたりしないために:
水辺や段差の近くなどへ近づかない。
斜面では速度を落とし、より慎重な運転を心がける。
急旋回したり不意に速度を変えたりしない。
上昇させた荷台が万一落下すると、荷台の下にいる人に非常に危険である。
荷台の下で作業する時は、必ず支持棒で荷台を支えておく。
荷台の下で作業するときは荷台を空にし、必ず安全サポートで固定する。
荷台を上昇させたままで走行すると転倒の危険が増大する。また、荷台を上昇させたままで走行すると荷台が破損する危険もある。
運転する時は必ず荷台を下げておく。
ダンプ操作を終えたらすぐに荷台を下げるようにする。
荷台の後部に積荷が集中していると、ラッチを開けた際に荷台が急に開いて周囲の人間が怪我をする恐れがある。
積荷はできる限り荷台の中央に載せる。
ラッチを開放する際には、荷台を手でしっかりと押さえ、荷台に寄りかかっている人間や荷台のすぐ後ろに人がいないことを確認する。
整備のために荷台を上昇させる際には、積荷をすべて降ろす。
テールゲートを開いて砂、砂利、木材チップなどの資材を降ろした後は、テールゲートの蝶番部分にこれらの資材が残っている場合があります。テールゲートを閉める前に、以下を行う。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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運転前に、バッテリーが適切な充電状態であることを確認する;バッテリーの充電。
バッテリーの液量を点検する;バッテリーの水量の点検。
ブレーキオイルの量を点検し、必要に応じて所定のオイルを追加する;ブレーキオイル量の点検を参照。
タイヤ空気圧を点検する; タイヤ空気圧を点検するを参照。
トランスアクスルオイルの量を点検する;トランスアクスルオイルの量を点検するを参照。
ブレーキペダルの作動状態を点検する。
ヘッドライトが正常に作動することを確認する。
ハンドルを左右一杯に切って応答を確認する。
各部のゆるみなどの異常がないか点検する。
Note: オイル漏れ、パーツのゆるみなど機体の点検を行う前に、必ず車両を停止し、機械の可動部がすべて完全に停止したのを確認してください。
上記のうち一つでも異常があれば、作業に出発する前に整備士や上司にその旨を伝えてください。現場により、上記以外の項目の点検を指示されることもありますから、実際に上司と話し合って確認するようにしてください。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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タイヤ空気圧適正範囲: 165~207 kPa (0.6~1.5 kg/cm2 = 24~30psi)
Important: ただし、タイヤメーカーが指定している最大値(タイヤ側面に記載されています)を超えないでください。
Note: 適性空気圧は、車両に積載する重量によって変わります。
タイヤ空気圧を点検する。
Note: タイヤ空気圧の適正範囲は、前後のタイヤとも 165~207 kPa (0.56~1.54 kg/cm2=24~30 psi)です。
空気圧が低い ほうが踏圧が低くなり、乗り心地も良く、タイヤ跡も残りにくくなりますが、
積載する重量が大きいときや、高速で走行する場合にはタイヤ空気圧を高めに設定してください。
必要に応じタイヤに空気を入れるか抜くかして適正圧に調整する。
このマシンには8個のディープサイクル鉛硫酸蓄電池が使用されており、これらを電源として走行用のモータやアクセサリを駆動しています。ディープサイクル・バッテリーは自動車用の通常のバッテリーとは違います。 自動車の場合には、エンジンを始動するわずかの時間だけ大電流を供給し、照明用などには大量の電気は使用されません。 そして、走行中はオルタネータが常時充電を行っています。 従って、自動車用バッテリーの充電率が90%を割ることはまずありえません。
ディープサイクル・バッテリーは、主電源として長時間にわたって電力を供給することを前提として設計されているバッテリーです。 典型的には、最大充電量の20%とか30%程度まで充電量が低下しても、性能劣化を起こさないバッテリーです。 このような低い数値まで放電させることをディープサイクルと呼んでいます。
Important: ディープサイクルを繰り返すにつれて、バッテリーの寿命は短くなります。
鉛硫酸蓄電池では、鉛電極版と硫酸との化学反応によって電力を蓄えます。そして、蓄えられた電力が放出されるときには逆の化学反応が起こって、再び充電ができるようになります。
とはいえ、バッテリーは消耗品であり、寿命があります(図 17)。 バッテリーが新しい時は、100%の能力を発揮することができないので、しばらくの間は慣らし期間が必要です。 この期間は、通常100回-150回の充放電サイクルを繰り返すことで達成されます。
慣らし期間が終了すると、バッテリーがその能力を十分に発揮する時期が長く続きます。この期間がどの程度長続きするかは、以下のような条件できまります:
バッテリーの手入れ:保守整備が不適切だとバッテリーの寿命は大幅に縮みます。
充電と充電の間の放電の深さ:放電の深さが深いほどバッテリーの寿命は短くなります。
充電の頻度:充電するときは、必ず満充電しましょう。
Important: バッテリーを完全放電させてしまうと、寿命が大きく縮みます。
水位の低下:鉛の電極板が露出してしまったバッテリーは完全に使用不能になっている可能性があります。電解液の水位を維持するために以下を行ってください:
バッテリーを充電したらバッテリーに蒸留水を補給する;バッテリーの水量の点検とバッテリーに蒸留水(純水)を補給するを参照。
Important: バッテリーを満充電した後に、バッテリーに水を追加するようにしてください。充電中は電解液の体積が増えるので、充電前に水を追加すると、充電中に電解液があふれ出してしまう恐れがあります。
寿命の終わりになると、じょじょに蓄電量が低下してきます。
バッテリーが完全充電されていると、バッテリーメーターには10個のブロックのバーが(右端まで)表示されます(図 18)。
車両を使用し、バッテリーの残量が低下するにつれ、バーが短くなります。
バーが 2 ブロックまで短くなったら充電してください。左端の 2 ブロックは赤色で点滅し、充電の必要性をお知らせします(図 19)。これは、バッテリーの充電量が危険域まで低下したことを示しています。バッテリーへの悪影響を防止するため、直ちに充電が必要です。
充電せずに車両を使用しつづけると、1つ目のブロックと 2 つ目のブロックが交互に点滅するようになります。
Important: バーが 2 ブロックまで短くなると、車両は自動的に低速(バッテリー保護)モードに入ります。これはバッテリーを保護するためですが、このまま充電せずに使用を続けるとバッテリーや車両に悪影響を与える可能性があります。悪影響を与えないよう、バーが 2 ブロックまで短くなったらできるだけ速く運転を中止し、バッテリーを充電してください。バッテリーが完全放電すると、車両は全く動かなくなります。バッテリーを完全放電させてしまわないよう、十分注意してください。
Important: バッテリーの寿命を出来るだけ長くするよう、液晶画面に表示されるバーが2本以下にならないように、常時充電を心がけてください。 バーが毎回2本以下になるような使い方をするとバッテリーは急速に劣化します。
Important: 斜面で停止するときは、ブレーキで完全停止後、駐車ブレーキを掛けて車両を固定してください。アクセルペダルで車両を斜面に停止させておくとモータの過熱やバッテリーの消耗が発生します。
アクセルペダルから足を離す。
ゆっくりとブレーキペダルを踏み込んでブレーキを掛けて車両を完全に停止させる。
Note: 停止距離は積荷や走行速度などの条件によって異なります。
ブレーキペダルを十分に踏み込んで車両を停止させる。
駐車ブレーキレバーを引き上げて駐車ブレーキを掛ける。
キーを左に回して OFF 位置にする。
キーを抜き取る。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用開始後最初の 100 時間 |
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新しい車両の性能がフルに発揮され永くお使いいだけるよう、以下のガイドラインを守ってください。
定期的に、ブレーキオイル、トランスアクスル/油圧オイル、バッテリー液の量を点検する。
使用開始後最初の数時間は急ブレーキを掛けないように注意する。ブレーキのライニングは数時間程度の慣らしがけが必要である。
初期整備については を参照する。
前サスペンションの位置を定期的に点検し、必要に応じて調整を行う。
荷台に資材を積み込んだ状態で運転する場合には、以下の注意点を守ってください:
荷台に積むことのできる重量を守ってください。これらについては、仕様に記載してあります。また、車両最大定格総重量は機体の銘板に表示してあります。
Note: 積荷などの定格値は、平地での使用についての数字ですからご注意ください。
傾斜地や不整地で資材の運搬を行う場合には、通常よりも積荷を減らしてください。
また、背の高い資材を運ぶとき(および袋入りの肥料を荷台に積み上げて運ぶときなどのように車両全体の重心が高くなるような積荷を積んでいる場合)にも、積荷を減らしてください。積荷はできるだけ低く積んでください。積荷によって後方の視界がさえぎられないようにしてください。
荷台を以下のように使用して、車両全体の重心をできるだけ低く維持してください:
重量を左右にバランスよく配分してください。
Important: どちらかに片寄った積み方をすると転倒事故を起こす危険が高くなります。
荷台の前後方向にも重量をバランスよく配分してください。
Important: 後輪の車軸よりも後ろに荷物を積みすぎると前輪に掛かる荷重が小さくなり、ハンドルの効きが悪くなるだけでなく、最悪の場合後ろのめりに転倒します。
荷台からはみ出るような積み方しかできない場合には、運転に十二分に注意してください。特に、そのような荷物を積んだ結果として車両全体の重心が車両の中心にない場合には非常に慎重な運転が必要です。.
可能な限り、積荷はロープで縛るなどして荷台に確実に固定してください。
大きなタンクに液体を入れて運ぶとき(例えば薬剤散布の場合など)は、上り坂や下り坂に特にご注意ください。また走行速度を急に変えない、急発進・急ブレーキをしないでください。
荷台の容量は 0.28m3です。荷物の種類によっては荷台に一杯に積むと積載オーバーになりますから注意が必要です。
積荷の種類と重量との関係については以下の表を参照してください:
資材名 | 密度 | 荷台の最大積載量(平坦路面の場合) |
砂利, 乾燥 | 1,522 kg/m3 (43.09 kg/ft3) | 満載 |
砂利, ぬれた状態 | 1,922 kg/m3 (54.43 kg/ft3) | 荷台に¾ |
砂, 乾燥 | 1,442 kg/m3 (40.82 kg/ft3) | 満載 |
砂, ぬれた状態 | 1,922 kg/m3 (54.43 kg/ft3) | 荷台に3/4 |
木材 | 721 kg/m3 (20.41 kg/ft3) | 満載 |
バーク | <721 kg/m3 (<45 lb/ft3) | 満載 |
土嚢 | 1,602 kg/m3 (100 lb/ft3) | 荷台に3/4(おおよそ) |
緊急時には、短距離に限り、本機を牽引して移動することができます。ただし、通常の移動にはこの方法を使わないでください。
牽引時の速度が速すぎると、ハンドル操作ができなくなって人身事故となる危険がある。
牽引速度は時速 8 km/h 以下を厳守すること。
牽引作業は二人で行います。長い距離を移動しなければならない場合にはトレーラなどを使用してください;移動走行を行うときを参照。
車両を止め、キーを抜き取る。
Important: キーを ON にしたままで牽引すると、電気系統が損傷する恐れがあります。
機体前部にある牽引トングにロープなどの牽引索を取り付ける(図 20)。
駐車ブレーキを解除する。
ワークマンでトレーラやアタッチメントを牽引することができます。
ワークマン自体やトレーラ自体が過積載にならないように注意してください。 どちらかひとつでも過積載状態では、車両の性能が十分発揮できないばかりか、ブレーキ、車軸、トランスアクスル、モータ、ハンドル機構、サスペンション、ボディー構造、タイヤ等を破損する場合もあります。必ず積載重量の60%をトレーラの前側に振り分けてください。 これにより、ヒッチプレートに掛かる負荷がトレーラの総重量(グロス)の約10%となります。
車両総重量(GTW)を含めた最大積載重量が 454 kg を超えてはなりません。例:総重量(グロス)が 181.5kg の場合、 運転手を含めた積荷の最大積載可能重量は 544kg となります。
牽引するときには、ブレーキ性能を確保するために、必ず荷台にある程度の重量物を積載してください。但し車両総重量やトング総重量を超えないでください。
トレーラを牽引した状態で斜面に駐車しないでください。どうしても斜面に駐車する必要がある場合には、駐車ブレーキを掛け、トレーラに車止めをかけてください。
Note: www.Toro.com から、この機械に関する配線図と油圧回路図をダウンロードすることができます。弊社ホームページからマニュアルへのリンクをご活用ください。
Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用開始後最初の 100 時間 |
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使用するごとまたは毎日 |
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25運転時間ごと |
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100運転時間ごと |
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300運転時間ごと |
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400運転時間ごと |
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800運転時間ごと |
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1000運転時間ごと |
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点検項目 | 第週 | ||||||
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月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
ブレーキと駐車ブレーキの作動状態 | |||||||
ギアシフト/ニュートラルの操作 | |||||||
バッテリーの水量を点検する。 | |||||||
トランスアクスルオイルの量を点検する。 | |||||||
ブレーキオイルの量を点検する。 | |||||||
運転操作時の異常音。 | |||||||
タイヤ空気圧を点検する。 | |||||||
オイル類が漏れていないか点検する。 | |||||||
計器類の動作を確認する。 | |||||||
アクセルペダルの作動状態を確認する。 | |||||||
各グリス注入部のグリスアップを行う。 | |||||||
塗装傷のタッチアップを行う。 |
上昇させた荷台が万一落下すると、人身事故となる。
日常整備の一部は荷台を上げて行う必要がある。
荷台の下で作業する時は、必ず支持棒で荷台を支えておくこと。
荷台の下で作業するときは荷台を空にしておく。
始動キーをつけたままにしておくと、誰でもいつでもマシンを始動させることができ、危険である。
整備・調整作業の前には必ずキーを OFF にして抜き取り、バッテリーケーブルを外しておくこと。
以下のような条件で使用する場合には、保守間隔を通常の半分に短縮し、より頻繁な整備を行ってください:
砂漠、荒れ地での作業
酷寒地(気温10℃以下)での使用
トレーラ作業
非常にほこりの多い条件下での頻繁な使用
建設現場での使用
泥、砂、水などの悪条件下で長時間使用した場合は、直後にブレーキの洗浄と点検を行う。これにより無用な摩耗を防止することができる。
平らな場所に駐車する。
駐車ブレーキを掛け、キーを OFF 位置にして抜き取る。
ジャッキアップされている車体は不安定である。ジャッキが外れると下にいる人間に怪我を負わせる危険が高い。
ジャッキアップした状態では車両を始動しない。
車両から降りる時は必ずスイッチからキーを抜いておく。
ジャッキなどで浮かせた車両には輪止めを掛ける。
床から車両を浮かせたら必ずジャッキスタンドで支える。
Important: 整備や診断の目的でモータを駆動する場合には、後輪を 25 mm 程度浮かせてください; この場合、後アクスル部で車両を支えてください。
座席アセンブリを前に押し、リテーナブラケットが座席ベースパネルから外れるまでアセンブリを倒す(図 25)。
座席アセンブリを降ろす;リテーナブラケットが座席ベースパネルに固定されるのを確認する(図 26)。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
300運転時間ごと |
|
グリスの仕様: Mobilgrease XHP™-222
機体の前部を持ち上げてジャッキスタンドで支える。
ホイールをハブに固定しているラグナット(4個)を外す(図 29)。
ブレーキアセンブリ用のブラケットをスピンドルに固定しているフランジヘッドボルト(⅜" x ¾")を外してスピンドルからブレーキを取り外す (図 30)。
Note: ブレーキアセンブリを確実に支持してから次の工程に進んでください。
ハブからダストキャップを取る(図 31)。
スピンドルとスピンドルナットから、コッターピンとナットリテーナを外す(図 31)。
スピンドルからスピンドルナットを外し、スピンドルからハブ&ローラアセンブリを取り出す (図 31 と 図 32)。
スピンドルをウェスできれいに拭く。
マシンの反対側のハブとロータについても 1から7 の作業を行う。
ハブから外側のベアリングとベアリングレースを取る(図 33)。
ハブから、シール、内側のベアリングを外す(図 33)。
シールをきれいに拭いて摩耗や破損がないか点検する。
Note: シールの洗浄には溶剤を使用しないでください。過度な磨耗や破損が見られた場合はシールを交換する。
ベアリングとレースをきれいに拭いて摩耗や破損がないか点検する。
Note: 摩耗・破損しているパーツはすべて交換してください。ベアリングとレースの水気や汚れを完全に取り除いてください。
ハブについているグリス、ごみなどをきれいに取り除く(図 33)。
ベアリングに所定のグリスを詰める。
キャビティの50-80 %程度にグリスを詰める(図 33)。
ハブの内側に内側ベアリングを取り付け、シールをはめる(図 33)。
もう一方のハブにも、ステップ1-8の作業を行う。
スピンドルに所定のグリスを薄く塗る(図 34)。
ハブとロータをスピンドルに取り付ける。ロータを内側にすること(図 34)。
スピンドルに外側ベアリングを取り付けてレースにはめる(図 34)。
スピンドルにタブワッシャを取り付ける(図 34)。
スピンドルにスピンドルナットを取り付け、ハブを回してベアリングを着座させながらナットを 15 N∙m(1.52 kg.m = 11 ft-lb)に締めつける(図 34)。
ハブが自由に回転できるところまでスピンドルをゆるめる。
スピンドルナットを 170-225 N·m(2.0-2.6 kg.m = 15-20 in-lb)にトルク締めする。
ナットの上からリテーナを取り付け、リテーナのスロットとスピンドルのスロットが整列しているかどうか確かめる(図 35)。
Note: スロット同士が整列していない場合は、スピンドルナットを締めて整列させてください。ただし、その時の最大トルクが 2.26 N·m (0.23 kg.m = 20 in-lb)を超えないようにしてください。
コッターピンを取り付け、ピンの足をリテーナに巻き付けるように曲げる(図 35)。
ハブにダストキャップを取り付ける(図 35)。
マシンの反対側のハブとロータについても 1から10 の作業を行う。
フランジヘッドボルト(⅜" x ¾")2本をきれいに拭き、ねじ山に中程度の強さのロッキングコンパウンドを塗る。
ブレーキパッドをロータのそれぞれの側に合わせ(図 30)、キャリパブラケットの穴と、スピンドルフレームのブレーキ取り付け部の穴を整列させる(図 34)。
キャリバブラケットをスピンドルフレームに固定する(図 30);フランジヘッドボルト(⅜" x ¾")2本を使用する。
フランジヘッドボルト(2本)を 47-54 N·m (4.6-6.2 kg.m = 35ー40 ft-lb)にトルク締めする。
ホイールをハブに取りつける。空気バルブを外側に向けて取り付けること(図 29)。
Note: ホイールがハブと面一になるように取り付けてください。
ラグナットを使用して、ハブにホイールを取り付ける(図 29)。
ラグナットを 108-122 N.m(9.7-12.5 kg.m = 80-90 ft-lb)にトルク締めする。
マシンの反対側のブレーキとホイールについても 1-5 の作業を行う。
まず、座席アセンブリを外して荷台を上昇させる;シートアセンブリを取り外すと荷台を整備位置まで上げるにはを参照。
バッテリーの端子に金属製品や車体の金属部分が触れるとショートを起こして火花が発生する。それによって水素ガスが爆発を起こし人身事故に至る恐れがある。
バッテリーの取り外しや取り付けを行うときには、端子と金属を接触させないように注意する。
バッテリーの端子と金属を接触させない。
バッテリーの保守作業に使用する工具は絶縁性のものを使用する。
バッテリーは必ずリテーナ(固定具)でしっかりと固定する。
モータの電気機器や接点部分には手を触れないこと。
モータ機器や接点部分に手を触れると、死亡を含む大きな感電事故になる危険が高い。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
25運転時間ごと |
|
全部のバッテリーのキャップが確実にしまっているのを確認する。
ペーパータオルでバッテリーをきれいに拭く。
端子部に腐食が発生した場合には、重曹水(水4:重曹1)で清掃します。端子やケーブルクランプは専用のクリーナで洗浄する。
Note: これらの部分は金属光沢がでるまで磨いておく。
各バッテリーの端子にToro 端子保護剤を軽く塗布する。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
|
このマシンのチャージャは、運転席の下にあります。車両を使用していない時には常時充電しておくのが、バッテリーの寿命を最も長くするコツです。 バッテリーの使用方法と周囲温度にもよりますが、フル充電まで最大16時間かかります。
Note: 通常の充電時間は約 8-10 時間です。
Important: 鉛硫酸蓄電池はMH電池などとは異なり充電「グセ」がつくことはありません。 完全放電させるとバッテリーが破損する危険があります。 車両を使用していないときはいつでも充電状態にしておいてください。
充電中は爆発性のガスが発生する。
充電中は絶対禁煙を厳守。バッテリーに火気を近づけない。
換気のよい、コンセントに近い場所に車両を停車させる。
バッテリー液の量を点検する。
Note: バッテリーの充電が終了したらバッテリーに蒸留水を補給する;バッテリーに蒸留水(純水)を補給するを参照。
Important: バッテリーを満充電した後に、バッテリーに水を追加するようにしてください。充電中は電解液の体積が増えるので、充電前に水を追加すると、充電中に電解液があふれ出してしまう恐れがあります。
チャージャ(コードの太さは16 ゲージまたはそれ以上太いもので、長さは 2.5 m 以内)を、マシンの充電ソケットに接続する(図 36)。
Note: チャージャへの供給電圧と、チャージャ側の受電電圧の設定が一致しているのを必ず確認してください。
Note: 周囲温度が高い場合には、座席アセンブリを外すことにより充電時間を多少短縮することができます;シートアセンブリを取り外すを参照。充電装置が非常に高温になっている場合は、適切に充電されていない可能性があります。周囲温度が低い場合には、通常よりも充電時間が長くかかる場合があります。
チャージャを電源のコンセントに接続する。
Note: 充電中はチャージャの緑色のランプが点滅します。充電が完了すると点滅状態から点灯状態に変わります。
コンセントからコードを外す。
車両をチャージャから切り離す。
充電状態を表す色の意味については、下の表と図 36で確認してください。
充電表示ランプの色 | 点灯か点滅か | 意味 |
緑 | 点灯 | 充電用コンセント |
緑 | 点滅 | 短い点滅:残量 80% 未満長い点滅:残量 80% 以上 |
濃いオレンジ | 点滅 | バッテリー保護モード:AC 電圧が低いまたは内部チャージャ温度が高い;直ちに充電が必要 |
赤 | 点滅 | 充電エラー:チャージャをリセットする。その後も点滅が続く場合には、チャージャのマニュアルを参照 |
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
平らな場所に駐車して停止させ、キーを抜き取り、荷台を上げる;荷台を整備位置まで上げるには。
座席ベースを外してバッテリーへのアクセスを確保する; シートアセンブリを取り外すを参照。
各バッテリーのアイレットの色(黒または白)を調べる(図 37)。
Note: 黒:バッテリーに十分水がある状態。白:水を補給すべき状態。
アイレットが白色の場合には、バッテリーに蒸留水を補給する;バッテリーに蒸留水(純水)を補給するを参照。
整備間隔 | 整備手順 |
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25運転時間ごと |
|
Important: バッテリーを満充電した後に、バッテリーに水を追加するようにしてください。充電中は電解液の体積が増えるので、充電前に水を追加すると、充電中に電解液があふれ出してしまう恐れがあります。
Important: 必ず蒸留水(純水)を使用してください。水道水などを使用するとバッテリーの寿命が短くなります。
平らな場所に駐車して停止させ、キーを抜き取り、荷台を上げる;荷台を整備位置まで上げるには。
フル充電になるまでバッテリーを充電する;バッテリーの充電を参照。
座席ベースを外してバッテリーへのアクセスを確保する; シートアセンブリを取り外すを参照。
水補給口に、トロの水補給用ハンドポンプをつなぐ(図 38)。
各バッテリーの上部にあるアイレットが全部黒色になって十分な水量が入ったことが確認されるまで、ポンプで給水する。
Important: バッテリー液を入れすぎないようにしてください。バッテリー液があふれ出て機体に触れると激しい腐食を起こします。 また電解液が多すぎるとバッテリーの寿命が短くなる可能性があります。
走行距離が極端に短くなった、あるいは充電から次の充電までの時間が極端に短くなった場合には、バッテリーの寿命が尽きたものと考えられます。代理店に依頼してバッテリーの検査を受け、交換すべきかどうかを判断してください。 バッテリーの交換は代理店が行ってくれます。 ご自分で作業をされる場合には以下の手順で行ってください:
本機を格納保管する場合には、バッテリーを完全充電してください。 格納保管中は常時チャージャに接続し充電しておいてください。長期にわたって保管する場合もこのようにしておくとバッテリーを凍結から保護することができます。常時充電しないで保管する場合は、少なくともヶ月に一度は充電してください。
Important: 電源に接続した状態で格納できない場合は、少なくとも月に一度はバッテリーを満充電してください。バッテリーは保存中に自然放電しますので、その間の整備を怠るとたとえ新品のバッテリーであっても使用で不能になる可能性があります。
車両本体用のヒューズは 1 本。未使用の 1 本はオプション用です。どちらも座席アセンブリの下、車体右側のバッテリーの背後にあります(図 40)。
オプションの照明キット:未使用 | 15 A |
主電源 | 10 A |
ホーン:オプション(TC モデルでは標準装備) | 30 A |
所定よりも高ワットの電球を使用すると、12V 電装システムが破損するか、最低でもヒューズが飛ぶ。
所定の Toro LED 電球以外は使用しないこと。
電球は使用中に高温となる。高温の電球に触れると手などに火傷を負う危険がある。
電球を交換する際には、必ず電球が十分に冷えてから作業に掛かること。電球の取り扱いには十分注意すること。
仕様: パーツカタログ を参照。
バッテリーの接続を外す;バッテリーの接続を外すを参照。
フードを開ける;フードへのアクセスを参照。
ヘッドライトハウジングの裏側からきているランプアセンブリ用ハーネスコネクタを外す(図 41)。
ランプアセンブリを左に¼回転させて後ろに引き抜いてヘッドライトハウジングから取り出す(図 41)。
新しいランプアセンブリとヘッドライトハウジングを入れ、ランプアセンブリについているタブをヘッドライトハウジングのスロットに合わせる(図 41)。
ランプアセンブリを右方向に ¼ 回転させて取り付ける(図 41)。
ハーネス用のコネクタを、新しいランプアセンブリのコネクタに接続する(図 41)。
バッテリーを元通りに接続し、フード降ろす; バッテリーを接続するを参照。
バッテリーの接続を外す;バッテリーの接続を外すを参照。
フードを開ける;フードへのアクセスを参照。
ランプアセンブリのコネクタから、ハーネス用のコネクタを外す(図 42)。
ヘッドライトをヘッドライトブラケットに固定しているスピードクリップを外す(図 42)。
Note: 取り外した部品はすべて新しいヘッドライトの取り付けに使用する。
ヘッドライトアセンブリ全体を前に押出して、前バンパーから外す(図 42)。
取り付け穴に新しいヘッドライトを取り付ける(図 42)。
Note: 柱状の合いマーク突起がバンパー後部の取り付けブラケットの穴にそろうように取り付けること。
先ほどステップ4で外したスピードクリップを使って、ヘッドライトアセンブリを固定する。
ハーネス用のコネクタを、新しいランプアセンブリのコネクタに接続する(図 42)。
ヘッドライトの向きの調整を行う;ヘッドライトの調整を参照。
ヘッドライトアセンブリの交換や取り外しを行った場合には、以下の手順でヘッドライトの向きの調整を行ってください。
キーを ON 位置に回してヘッドライトを点灯させる。
ヘッドライトアセンブリの裏側部分にある調整ねじ(図 42)を回してヘッドライトアセンブリの角度を変えてビームの方向を調整する。
バッテリーを元通りに接続し、フード降ろす; バッテリーを接続するを参照。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
100運転時間ごと |
|
タイヤとリムの劣化・磨耗状態を点検する。
Note: 運転中に縁石にぶつけるなどした場合、リムが破損したり、トーインが狂ったりする可能性がありますから、このような事故の後では必ず点検してください。
ホイールナットを 108-122 N·m(6.2-9.0 kg.m = 80-90 ft-lb)にトルク締めする。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
100運転時間ごと |
|
Important: 以下の作業には、特殊工具(TORO 6010)が必要です。トロ社代理店から購入してください。
トーインの適正値は 0 ± 3mm です。
タイヤの空気圧を点検し、前輪の空気圧が1.65 ~ 2.07bar(1.7~2.1kg/cm2=24~30psi)に調整されていることを確認する。
運転席に人を着席させるか、運転士の平均的な体重と同じ重さのおもりを運転席に載せるかする。運転席に着席した人または運転士代わりのおもりは、以下の調整作業中、ずっと運転席にいる必要がある。
水平な床の上で、車両を 2-3 m まっすぐにバックさせた後、まっすぐ前に押して元の位置に戻す。これにより、サスペンションが通常の作動状態にセットされる。
前輪をまっすぐ前に向けた状態でトーインを測定する。
以下の手順で希望の乗車の高さに調整する:
特殊工具 TORO Tool No. 6010 を使って、ショックアブソーバのカラーを回転させてスプリングの長さを変更する(図 45)。
水平な床の上で、車両を 2-3 m まっすぐにバックさせた後、まっすぐ前に押して元の位置に戻す。
前輪の前と後ろで、左右のタイヤの中央線間距離を測る;計測はアクスルの高さで行う(図 46)。
前後の測定値の差が所定範囲(0 ± 3mm)にならない場合は、タイロッドの外側端部にあるジャムナットをゆるめて調整を行う(図 47)。
両方のタイロッドを回して前タイヤを内向きまたは外向きに調整する。
正しく調整できたら、タイロッドのジャムナットを締める。
ハンドルで右旋回と左旋回操作を行って、左右一杯までハンドルが切れることを確認する。
整備間隔 | 整備手順 |
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800運転時間ごと |
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オイルのタイプ: SAE 10W30 (API 規格 SJ またはそれ以上)
オイルの量: 1.4 リットル
ドレンプラグの下にオイルを受ける容器をおく(図 48)。
トランスアクスルについている補給プラグとシールを外す(図 48)。
Note: 外した補給プラグとガスケットは、ステップ 6で取り付けるので捨てないこと。
ドレンプラグとシールを外してオイルが完全に抜けるのを待つ(図 48)。
Note: 外したドレンプラグとシールは、ステップ 4で取り付けるので捨てないこと。
ドレンプラグとシールを元通りに取り付け、20-27 N·m(2.1-2.8 kg.m=15-20 ft-lb)にトルク締めする。
トランスアクスルの補給穴から所定のオイルを入れる。補給穴からあふれ出てくるまで入れること。
補給プラグとシールを元通りに取り付け、20~27N·m(2.1~2.8kg.m=15~20ft-lb)にトルク締めする。
駐車ブレーキレバーを抵抗を感じるまで引き上げて駐車ブレーキを掛ける。
ダッシュボードにある P の印から 11.4~16.5cm 以内で抵抗を感じない場合には、駐車ブレーキの調整が必要である;駐車ブレーキの調整を参照。
駐車ブレーキが解除されていることを確認する。
機体後部をジャッキアップして保持する;マシンを持ち上げるを参照。
レンチを2本使用し、1本のレンチでキャリパの調整ポストが回らないように保持しながら、もう1本でジャムナットを 1/4 回転ゆるめる(図 49)。
調整ポストとジャムナットを保持した状態で、調整ポストを回して締め付ける(図 49)。
Note: 車輪に抵抗を感じるまで締め付ける。
調整ポストとジャムナットを保持した状態で、1/4 回転だけもどす(図 49)。
調整ポストとジャムナットを保持した状態で、ジャムナットを締め付ける(図 49)。
反対側にも、ステップ1-6の作業を行う。
駐車 ブレーキが適正に調整されたことを確認する;駐車ブレーキの点検を参照。
Note: 駐車 ブレーキを適正に調整できない場合には、ブレーキパッドが摩耗している可能性があります。弊社の正規代理店に連絡してください。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
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ブレーキオイルのタイプ: DOT 3
整備間隔 | 整備手順 |
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100運転時間ごと |
|
ブレーキは極めて重要な安全装置です。他の安全装置と同様、定期的に入念に点検してください。
ブレーキシューが磨耗や破損していないか点検する。ライニング(パッド)の厚みが 1.6 mm以下となっている場合には、シューを交換する。
ブレーキプレートなどに磨耗や変形が発生していないか点検する。変形を発見した場合は、該当部品を交換する。
ブレーキオイルの量を点検する;ブレーキオイル量の点検を参照。
整備間隔 | 整備手順 |
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400運転時間ごと |
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常用ブレーキと駐車ブレーキのパッドの点検・交換は、弊社代理店にお任せください。
整備間隔 | 整備手順 |
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1000運転時間ごと |
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弊社の正規代理店に連絡する。
荷台のラッチが確実にはまらないと、走行するときに荷台が上下に振動します。このような場合には、ラッチのポストを調節して、荷台がシャーシにきれいに収まるようにしてください。
荷台にラッチが掛かっていることを確認する。
Note: ラッチがかかっていない場合、荷台のラッチストライカの位置が低すぎます。ラッチが掛かるが運転中に荷台が上下にガタつく場合、ラッチストライカの位置が高すぎます。
荷台を上げる;荷台をダンプ位置まで上げるには。
荷台のラッチストライカのボルト(2本)をゆるめて、ストライカの上下位置を調整する(図 52)。
ラッチストライカのボルト(2本)を締め付ける(図 52)。
荷台を数回操作して、ラッチが適正に掛かることを確認する。
必要に応じてマシンを洗浄する。水または水と洗剤で洗浄します。 ウェスを使えますが、フードの表面のツヤがなくなる場合があります。
Important: 圧力洗浄機を使っての清掃は避けてください。電装部や潤滑部に水が浸入すると、問題が起こりやすくなります。コントロールパネルや、モータ、モータのコントローラ、チャージャ、ダッシュボードの裏側に大量の水をかけないようにしてください。
平らな場所に駐車し、駐車ブレーキを掛け、マシンを停止し、キーを抜き取る。
モータハウジングの外側をふくめた車両の外側全体を洗浄する。
Important: 機体は中性洗剤と水で洗うことができます。ただし高圧洗浄器は使用しないでください。高圧の水で洗浄すると電気系統やグリス部へ水が浸入する恐れがあります。また、コントロールパネルやヘッドライド、モータ、バッテリー部に大量の水をかけないようにしてください。
ブレーキを点検する;ブレーキの点検を参照。
グリスアップを行う;グリスアップを参照。
タイヤ空気圧を点検する;タイヤ空気圧を点検するを参照。
機体各部のゆるみを点検し、必要な締め付けや交換、修理を行う。破損個所はすべて修理する。
機体の塗装がはげていればタッチアップ修理をする。
Note: ペイントは代理店で入手することができる。
汚れていない乾燥した場所で保管する。
保管中はキーを抜き取り、子どもなどの手の届かない場所で保管する。
機体にはカバーを掛けておく。
本機を格納保管する場合には、バッテリーを完全充電してください;バッテリーの充電を参照。 格納保管中は常時チャージャに接続し充電しておいてください。長期にわたって保管する場合もこのようにしておくとバッテリーを凍結から保護することができます。常時充電しないで保管する場合は、少なくとも 1ヶ月に一度は充電してください。
格納保管中もチャージャに接続しておくとバッテリー の寿命を最も延ばすことができます。
Important: 電源に接続した状態で格納できない場合は、少なくとも月に一度はバッテリーを満充電してください。バッテリーは保存中に自然放電しますので、その間の整備を怠るとたとえ新品のバッテリーであっても使用で不能になる可能性があります。
格納保管の前のバッテリーの充電が終了したら、バッテリーに蒸留水を補給する;バッテリーに蒸留水(純水)を補給するを参照。
Problem | Possible Cause | Corrective Action |
---|---|---|
車両状態表示ランプが常時点灯する。 |
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車両状態表示ランプが1回点滅する。 |
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車両状態表示ランプが2回点滅する。 |
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車両状態表示ランプが3回点滅する。 |
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|
車両状態表示ランプが4回点滅する。 |
|
|
車両状態表示ランプが5回点滅する。 |
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|
車両状態表示ランプが6回点滅する。 |
|
|
車両状態表示ランプが7回点滅する。 |
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|
車両状態表示ランプが8回点滅する。 |
|
|
車両状態表示ランプが10回点滅する。 |
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|
車両状態表示ランプが11回点滅する。 |
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車両状態表示ランプが12回点滅する。 |
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車両状態表示ランプが13回点滅する。 |
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|
車両状態表示ランプが14回点滅する。 |
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|
車両状態表示ランプが作動しない。 |
|
|