整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
この機械は回転刃を使用するリール式乗用芝刈り機であり、そのような業務に従事するプロのオペレータが運転操作することを前提として製造されています。この製品は、適切な管理を受けている芝生の刈り込みに使用することを主たる目的とする機械です。この機械は本来の目的から外れた使用をすると運転者本人や周囲の人間に危険な場合があります。
この説明書を読んで製品の運転方法や整備方法を十分に理解し、他人に迷惑の掛からない、適切で安全な方法でご使用ください。この製品を適切かつ安全に使用するのはお客様の責任です。
安全上の注意事項、取扱い説明書、アクセサリについての資料、代理店の検索、製品のご登録などについては www.Toro.com へ。
整備について、また純正部品についてなど、分からないことはお気軽に弊社代理店またはカスタマーサービスにおたずねください。お問い合わせの際には、必ず製品のモデル番号とシリアル番号をお知らせください。図 1にモデル番号とシリアル番号を刻印した銘板の取り付け位置を示します。いまのうちに番号をメモしておきましょう。
Important: シリアル番号デカルについている QR コード(無い場合もあります)をモバイル機器でスキャンすると、製品保証、パーツその他の製品情報にアクセスできます。
この説明書では、危険についての注意を促すための警告記号(図 2)を使用しております。これらは死亡事故を含む重大な人身事故を防止するための注意ですから、必ずお守りください。
この他に2つの言葉で注意を促しています。重要 は製品の構造などについての注意点を、注はその他の注意点を表しています。
この製品は、関連するEU規制に適合しています。詳細については、DOC シート(規格適合証明書)をご覧ください。
カリフォルニア州の森林地帯・潅木地帯・草地などでこの機械を使用する場合には、エンジンに同州公共資源法第4442章に規定される正常に機能するスパークアレスタが装着されていること、エンジンに対して森林等の火災防止措置をほどこされていることが義務づけられており、これを満たさない機械は、第4442章または4443章違犯となります。
エンジンの保守整備のため、および米国環境保護局(EPA)並びにカリフォルニア州排ガス規制に関連してエンジンマニュアルを同梱しております。エンジンマニュアルはエンジンのメーカーから入手することができます。
カリフォルニア州
第65号決議による警告
カリフォルニア州では、ディーゼルエンジンの排気には発癌性や先天性異常などの原因となる物質が含まれているとされております。
バッテリーやバッテリー関連製品には鉛が含まれており、カリフォルニア州では発ガン性や先天性異常を引き起こす物質とされています。取り扱い後は手をよく洗ってください。
米国カリフォルニア州では、この製品を使用した場合、ガンや先天性異常などを誘発する物質に触れる可能性があるとされております。
この機械は、EN ISO 5395: 規格に適合しています(ただし所定のセットアップを行うことが必要です)。また、この機械は、ANSI B71.4-2017 規格に適合しています。
この機械は手足を切断したり物をはね飛ばしたりする能力があります。
エンジンを始動する前に必ずこのオペレーターズマニュアルをお読みになり、内容をよく理解してください。
この機械を運転する時は常に十分な注意を払ってください。運転中は運転操作に集中してください;注意散漫は事故の大きな原因となります。
機械の可動部の近くには絶対に手足を近づけないでください。
ガードなどの安全保護機器が正しく機能していない時は、運転しないでください。
作業場所に、無用の大人、子供、ペットなどを近づけないでください。子供に運転させないでください。
エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部の動作が完全に停止したのを確認してから運転位置を離れる。調整、整備、洗浄、格納などは、機体が十分に冷えてから行ってください。
間違った使い方や整備不良は人身事故などの原因となります。事故を防止するため、以下に示す安全上の注意や安全注意標識 のついている遵守事項は必ずお守りください 「注意」、「警告」、および「危険」 の記号は、人身の安全に関わる注意事項を示しています。これらの注意を怠ると死亡事故などの重大な人身事故が発生する恐れがあります。
危険な部分の近くには、見やすい位置に安全ラベルや指示ラベルを貼付しています。破損したりはがれたりした場合は新しいラベルを貼付してください。 |
モデル 03821, 03910
モデル 03910, 03820
モデル 03821
モデル 03910
CE マシンには P/N 120-1683 の上から貼り付ける
モデル 03910
モデル 03820, 03821
CE マシンには P/N 120-1683 の上から貼り付ける
モデル 03820, 03821
Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。
この作業に必要なパーツ
右側ホースガイド(モデル 03820 と 03821) | 1 |
左側ホースガイド(モデル 03820 と 03821) | 1 |
平らな場所に駐車し、駐車ブレーキを掛け、エンジンを停止させてキーを抜き取る。
出荷用ブラケットからリールモータを取り出す。
出荷用ブラケットを外して廃棄する。
カッティングユニットをカートンから取り出す。カッティングユニットの オペレーターズマニュアル の説明に従って組み立てと調整を行う。
カウンタウェイト(図 3)を、決められた側に取り付ける;カッティングユニットのオペレーターズマニュアルを参照。
どのカッティングユニットも、カッティングユニットの右側にターフ補正スプリングを取り付けて出荷しています。ターフ補正スプリングを、リール駆動用モータと同じ側に取り付けてください。
Note: カッティングユニットをトラクションユニットに取り付ける時には、ロッドブラケットの隣にあるスプリングロッド穴にヘアピンコッターを、忘れずに取り付けてください。トラクションユニットを外している時は、必ずヘアピンコッターをロッドの端の穴に差し込んでおいてください。
リールモータのスプラインシャフトにきれいなグリスを塗りつける。
リールモータのOリングにオイルを塗ってモータのフランジに取り付ける。
モータを右にひねってモータフランジのロックナットをかわしながらモータを取り付ける(図 13)。
Important: リールモータのホースがねじれたり、折れたり、はさまれたりしないように注意してください。
モータを左にひねってフランジをスタッドに嵌め合わせ、
ナットを 37-45 N·m(3.8-4.5 kg.m = 27-33 ft-lb)にトルク締めする。
ターフ補正スプリング(図 14)は、前ローラから後ローラへと、カッティングユニットの体重移動を行います。これにより、マーセリングやボビングと呼ばれる「波打ったような」仕上がりを防いでいます。
Important: カッティングユニットをトラクションユニットに取り付けた状態でスプリングの調整を行ってください。
マシンを直進状態にセットして駐車ブレーキを掛ける。
カッティングユニットのスイッチを切位置にする。
刈り込み/移動走行切り替えレバーを刈り込み位置にする。
エンジンを始動し、昇降コントロールレバーを押してカッティングユニットを床に降下させる。
エンジンを止め、キーを抜き取り、可動部が完全に停止したのを確認する。
スプリングロッドの後穴にヘアピンコッターを忘れずに取り付けてください(図 14)。
スプリングロッド前部の六角ナットを締めて、圧縮状態のスプリング(図 14)の長さが以下の通りになるようにする:5"カッティングユニットでは 12.7 cm;7"カッティングユニットでは 15.8 cm。
Note: アップダウンの激しい場所で使用する時には、スプリングの長さを 2.5 cmに調整してください。スプリングを短くすると、カッティングユニットの地表面追従性が下がります。
各タイヤの空気圧を調整する;を参照。
Note: タイヤは空気圧を高めに設定して出荷しています。
この作業に必要なパーツ
ロックブラケット | 1 |
リベット | 2 |
ワッシャ | 1 |
ねじ(¼" x 2") | 1 |
ロックナット(¼") | 1 |
フードラッチブラケットからフードラッチを外す。
フードラッチブラケットをフードに固定しているリベット(2本)を外す(図 17)。フードからフードラッチブラケットを外す。
CEロックブラケットとフードラッチブラケットの穴を整列させてフードにセットする。ロックブラケットをフード側に(フードに当てて)取り付けます(図 18)。ロックブラケットアームについているボルト&ナットアセンブリは外さないでください。
フードの内側にある穴に、ワッシャを整列させる。
ブラケットとワッシャをフードにリベットで固定する(図 18)。
フードラッチブラケットにフックをかける(図 19)。
フードロックブラケットのもう一つのアームにボルトを差し込んでラッチをロックする(図 20)。
Note: CE 用ロックブラケットの中でボルトが動かなくなるまでボルトとナットを締め付ける。
この作業に必要なパーツ
製造年デカル | 1 |
CE デカル(P/N 133-8095) | 1 |
危険デカル(P/N 138-1186 — モデル 03820 と 03821) | 1 |
危険デカル(P/N 121-7928 — モデル 03910) | 1 |
靴のかかと部分で刈り込み・移動走行切り替えスライド(図 26)を左側の移動走行位置または右側の刈り込みに動かす。
カッティングユニットは、刈り込み・移動走行切り替えスライドが刈り込み位置のとき以外は作動しません。
刈り込み・移動走行切り替えスライド移動走行位置にあるときには、カッティングユニットを下降させることができません。
レバー(図 26)を下げると、ハンドルの角度(位置)を調整できるようになります。調整が終わったらレバーを上げて固定してください。
始動スイッチ(図 27)はエンジンとライトを作動させます。スイッチには 3 つの位置があります:
SHUT OFF 位置はエンジンを停止させます。
RUN/PREHEAT 位置は、エンジンを作動または作動前の予熱を行う位置です。
START はスタータを作動させる位置です。
Note: キーが RUN/PREHEAT 位置にある時は、グロープラグが予熱を行い、インジケータランプが約 7 秒間点灯します。
スロットル(図 27)を前に倒すとエンジン回転速度が速くなり、後ろに引くと遅くなります。
カッティングユニット回転スイッチ(図 27)には回転と停止の2 つの位置があります。バルブバンクの電磁弁を操作してリールを回転させるスイッチです。
アワーメータ(図 27)は左側コントロールパネルにあって本機の稼働時間を積算表示します。始動スイッチをON 位置にすると作動を開始します。
カッティングユニット昇降レバー(図 27)は、カッティングユニットを降下させてリールを回転、またはカッティングユニットを上昇させてリールを停止させます。
カッティングユニット昇降レバーが移動走行位置にセットされているときには、カッティングユニットを下降させることができません。
Note: カッティングユニットが入状態の時には、ユニットの昇降動作中にレバーを前位置に倒した状態に保持する必要はありません。
エンジンの冷却水の温度が異常に高くなると温度警告灯(図 27)が点灯します。この温度になると、カッティングユニットの動作を停止させます。冷却液の温度がさらに 5.5°C 上昇すると、エンジンを保護するためにエンジンを停止します。
オイル圧警告灯(図 27)は、エンジンオイルの圧力が危険域まで下がると点灯します。
オルタネータランプ(図 27)はエンジンが作動を開始すると消灯します。エンジン作動中なのにオルタネータランプが点灯する場合は、充電システムを点検し、修理を行ってください。
グロープラグインジケータランプ(図 27)は、グロープラグに通電中に点灯します。
エンジンを停止させる時には、車体が不意に動き出さないよう、必ず駐車ブレーキ(図 27)を掛けてください。レバーを引き上げると駐車ブレーキが作動し、押し下げると解除されます。
Note: 駐車ブレーキが掛かっているのに走行ペダルが踏むとエンジンが停止します。
マシンに異常が検出された場合に診断ランプ(図 27)が点灯します。
コントロールコンソールの車体外部寄りにあります。モバイル機器などの 12V 電源としてご利用ください(図 28)。
燃料計(図 29)は、燃料タンクに残っている燃料の量を表示します。
プラットフォームカバーの下にあります。
刈り込みマニホルドにあり、クリップレート(リール回転速度)の調整に使用します(図 30)。
左に回すとリール速度が上がります。
左に回すとリール速度が遅くなります。
リール速度コントロールの調整方法については、クリップレート(リール速度)とリール回転速度の設定を行うを参照してください。
通常の刈り込みを行う場合とバックラップを行う場合とで、リールの回転方向を切り替えるレバーです(図 30)。
刈り込み時には、バックラップレバーを前転 F 位置にセットする。
バックラップ時は、逆転 R 位置にする。
Important: リールが回転している時はレバー操作をしないでください。
Note: 仕様および設計は予告なく変更される場合があります。
寸法 |
リールマスター 3550 |
リールマスター 3555 |
リールマスター 3575 |
---|---|---|---|
刈幅 |
208 cm |
254 cm |
254 cm |
全幅 |
239 mm |
284 cm |
284 cm |
移動走行時の幅: |
231cm |
231cm |
231cm |
全長 |
295 cm |
267 cm |
267 cm |
ROPS 最上部までの高さ |
188 cm |
201 cm |
206 cm |
ホイールベース |
151 cm |
152 cm |
152 cm |
重量(カッティングユニット含む) |
900kg |
1034kg |
1157kg |
重量(カッティングユニットを含まない) |
708kg |
751kg |
796kg |
トロが認定した各種のアタッチメントやアクセサリがそろっており、マシンの機能をさらに広げることができます。 詳細は弊社の正規サービスディーラ、または代理店へお問い合わせください;弊社のウェブサイト www.Toro.com でもすべての認定アタッチメントとアクセサリをご覧になることができます。
いつも最高の性能と安全性を維持するために、必ずToroの純正部品をご使用ください。他社の部品やアクセサリを御使用になると危険な場合があり、製品保証を受けられなくなる場合がありますのでおやめください。
子供やトレーニングを受けていない大人には、絶対に運転や整備をさせないでください。地域によっては機械のオペレータに年齢制限を設けていることがありますのでご注意ください。オーナーは、オペレータ全員にトレーニングを受講させる責任があります。
安全な運転操作、各部の操作方法や安全標識などに十分慣れておきましょう。
運転席を離れる前に:
平らな場所に駐車する。
カッティングユニットを停止させ、下降させる。
駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
全ての動きが停止するのを待つ。
調整、整備、洗浄、格納などは、機体が十分に冷えてから行ってください。
エンジンの緊急停止方法に慣れておきましょう。
ガードなどの安全保護機器が正しく機能していない時は、運転しないでください。
使用前に必ず、カッティングユニットの点検を行ってください。
これから機械で作業する場所をよく確認し、機械に巻き込まれそうなものはすべて取り除きましょう。
燃料の取り扱いに際しては安全に特にご注意ください。燃料は引火性が高く、気化すると爆発する可能性があります。
燃料取り扱い前に、引火の原因になり得るタバコ、パイプなど、すべての火気を始末してください。
燃料の保管は必ず認可された容器で行ってください。
エンジン回転中などエンジンが高温の時には、燃料タンクのふたを開けたり給油したりしないでください。
締め切った場所では燃料の補給や抜き取りをしないでください。
ガス湯沸かし器のパイロット火やストーブなど裸火や火花を発するものがある近くでは、機械や燃料容器を保管・格納しないでください。
燃料がこぼれたら、エンジンを始動せずにマシンを別の場所に動かし、気化した燃料ガスが十分に拡散するまで引火の原因となるものを近づけないでください。
硫黄分の少ない(極微量:15 ppm 未満、または微量:1000 ppm 未満)の新しい軽油以外は使用しないでください。燃料の劣化を避けるため、180日以内に使いきれる程度の量を購入するようにしてください。
Important: 硫黄分の多い(0.50 % (5000 ppm) - 1.0 % (10000 ppm) 燃料を使用せざるを得ない場合には、75 時間ごとにエンジンオイルを交換してください。
気温が -7℃ 以上では夏用燃料(2号軽油)を使用しますが、気温が -7℃ 以下の季節には冬用燃料(1号軽油または1号と2号の混合)を使用してください。低温下で冬用ディーゼル燃料を使うと、発火点や流動点が下がってエンジンが始動しやすくなるばかりでなく、フィルタの目詰まりを防止できるなどの利点があります。
気温が -7° 以上の季節には夏用燃料を使用する方が、燃料ポンプの寿命を延ばします。
この機械はバイオディーゼル燃料を混合したB20燃料(バイオディーゼル燃料が20%、通常軽油が80%)を使用することができます。ただし、通常軽油は硫黄分の少ない、または極微量のものを使ってください。以下の注意を守ってお使いください。
バイオディーゼル成分が ASTM D6751 または EN 14214 に適合しているものを使用してください。
混合後の成分構成が ASTM D975 または EN 590 に適合していることをご確認ください。
着色したターフを汚す可能性があります。
寒い地方ではB5(バイオディーゼル燃料が5%)またはそれ以下の製品を使用すること。
時間経過による劣化がありうるので、シール部分、ホース、ガスケットなど燃料に直接接する部分をまめに点検してください。
バイオディーゼル混合燃料に切り替えてからしばらくの間は燃料フィルタが目詰まりを起こす可能性があります。
バイオディーゼル燃料についてのより詳細な情報は代理店におたずねください。
燃料タンク容量:約 42 リットル
平らな場所に駐車し、カッティングユニットを降下させ、駐車ブレーキを掛け、エンジンを停止させてキーを抜き取る。
燃料タンクのキャップ(図 31)の周囲をきれいに拭く。
燃料タンクのキャップを取る。
タンクの首の根元まで燃料を入れる。
Note: 燃料を入れすぎないでください。
給油が終わったらキャップを締める。
こぼれた燃料はふき取る。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
毎日の運転前に、に記載されている「使用ごと/毎日の典型整備」を行ってください。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
インタロックスイッチは安全装置であり、これを取り外すと予期せぬ人身事故が起こり得る。
インタロックスイッチをいたずらしない。
作業前にインタロックスイッチの動作を点検し、不具合があれば作業前に交換修理する。
Important: インタロック作動試験を1つでも合格できない場合には、弊社ディストリビュータに連絡してください。
ゆっくりとした速度で、広い場所に移動する。
カッティングユニットを下降させ、エンジンを停止させて、駐車ブレーキを掛ける。
運転席に座る。
駐車ブレーキを掛ける。
カッティングユニットのスイッチを切位置にする。
走行ペダルを踏み込む。
キーを START 位置に回す。
Note: 走行ペダルを踏んでいるとスタータが動作しないのが正常。
運転席に座る。
駐車ブレーキを掛ける。
カッティングユニットのスイッチをENGAGE(入)位置にする。
走行ペダルから足を離したままにする。
キーを START 位置に回す。
Note: カッティングユニットの駆動スイッチが ENGAGE の時はスタータが動作しないのが正常。
運転席に座る。
駐車ブレーキを掛ける。
カッティングユニットのスイッチを切位置にする。
走行ペダルから足を離したままにする。
昇降レバーを前方に押した状態で、キーを START 位置に回す。
Note: 昇降レバーを前方に押した状態ではスタータが動作しないのが正常。
運転席に座る。
駐車ブレーキを掛ける。
カッティングユニットのスイッチを切位置にする。
走行ペダルから足を離したままにする。
エンジンを掛ける。
駐車ブレーキを解除する。
運転席から立ち上がる。
Note: 駐車ブレーキが解除された状態で運転席を離れるとエンジンが停止するのが正常。
運転席に座る。
駐車ブレーキを掛ける。
カッティングユニットのスイッチを切位置にする。
走行ペダルから足を離したままにする。
エンジンを掛ける。
走行ペダルを踏み込む。
Note: 駐車ブレーキが ENGAGED(入)の状態で走行ペダルを踏み込むとエンジンが停止するのが正常。
運転席に座る。
駐車ブレーキを掛ける。
カッティングユニットのスイッチを切位置にする。
走行ペダルから足を離したままにする。
エンジンを掛ける。
駐車ブレーキを解除する。
運転席から立ち上がる。
走行ペダルを踏み込む。
Note: 運転席に着席せずに走行ペダルを踏み込むと 1 秒後にエンジンが停止するのが正常。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
エンジンを始動し、カッティングユニットを上昇させ、駐車ブレーキを解除して、広くて平らな場所へ移動する。
駐車ブレーキを掛ける(図 32)。
前進走行;走行ペダルを踏み込む。
Note: 駐車ブレーキが掛かっているのに前進する場合には、駐車ブレーキを調整してください;駐車ブレーキの調整を参照。
Note: 駐車ブレーキが正常に掛かっている場合は、前進させようとすると、エンジンが停止します。
駐車ブレーキの調整ができたら、ステップ2と3をもう一度行う。
Note: 駐車ブレーキが掛かっているのに前進する場合には、駐車ブレーキの整備が必要です。左右のブレーキリンクが破損していないか、ブレーキレバーのピボットが破損していないか調べてください; 駐車ブレーキの整備を参照。
エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が完全に停止したのを確認してから運転席を離れる。
運転席は前後にスライド調整することができます。体格に合わせて運転しやすい位置を選んでセットしてください。
調整は、レバーを横に動かしてシートのロックを解除して行う(図 33)。
希望の位置に座席をスライドさせ、レバーから手をはなせばその位置に固定します。
運転席のアームレストを調整して乗り心地をさらに改善することができます。一番運転しやすい位置にセットしてください。
運転席の調整は、前部についているノブを回して最も乗り心地が良い位置にセットします(図 33)。
運転席の背当て部分を調整して乗り心地をさらに改善することができます。すわり心地の一番よい位置に調整してください。
背もたれの調整は、右側悪レストの下にあるノブを回して最も乗り心地が良い位置にセットします(図 33)。
運転席のアームレストを調整して乗り心地をさらに改善することができます。使いやすい位置にアームレストをセットしてください。
調整は、アームレストを上げ、ノブを回して行います(図 33)。
オーナーやオペレータは自分自身や他の安全に責任があり、オペレータやユーザーの注意によって物損事故や人身事故を防止することができます。
作業にふさわしい服装をし、安全めがね、長ズボン、頑丈で滑りにくい安全な靴、および聴覚保護具を着用してください。長い髪は束ねてください。ゆるい装飾品やだぶついた服は身に着けないでください。
疲れている時、病気の時、アルコールや薬物を摂取した時は運転しないでください。
この機械を運転する時は常に十分な注意を払ってください。運転中は運転操作に集中してください;注意散漫は事故の大きな原因となります。
エンジンを掛ける前に、全部の駆動装置がニュートラルであること、駐車ブレーキが掛かっていることを確認し、運転席に着席してください。
人を乗せないでください。また、作業中は周囲から人、特に子供を十分に遠ざけてください。
運転は、穴や障害物を確認できる十分な照明のもとで行ってください。
ぬれた芝の刈り込みは避けてください。接地力が落ちてスリップする危険が高くなります。
カッティングユニットに手足を近づけないでください。
バックするときには、足元と後方の安全に十分な注意を払ってください。
見通しの悪い曲がり角や、茂み、立ち木などの障害物の近くでは安全に十分注意してください。
刈り込み中以外は必ずカッティングユニットを止めておいてください。
旋回するときや道路や歩道を横切るときなどは、減速し周囲に十分な注意を払ってください。常に道を譲る心掛けを。
エンジンは換気の十分確保された場所で運転してください。排気ガスには致死性ガスである一酸化炭素が含まれています。
エンジンの掛かっているマシンからは離れないでください。
運転席を離れる前に:
平らな場所に駐車する。
カッティングユニットを停止させ、下降させる。
駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
全ての動きが停止するのを待つ。
調整、整備、洗浄、格納などは、機体が十分に冷えてから行ってください。
機械の運転は十分な視界の確保ができる適切な天候条件のもとで行ってください。落雷の危険がある時には運転しないでください。
POPS 構成物は一切機体から外さないでください。
必ずシートベルトを着用し、緊急時にはシートベルトを迅速に外せるよう練習しておいてください。
運転時には必ずシートベルトを着用してください。
頭上の障害物に注意し、これらに衝突しないように注意してください。
ROPS自体に損傷がないか、また、取り付け金具がゆるんでいないか、定期的に十分に点検を行い、万一の際に確実に役立つようにしておいてください。
ROPS が破損した場合はすべて新しいものに交換してください。修理したり改造しての使用はしないでください。
斜面はスリップや転倒などを起こしやすく、これらは重大な人身事故につながります。斜面での安全運転はオペレータの責任です。どんな斜面であっても、通常以上に十分な注意が必要です。
斜面については、実地の測定を含めてオペレータ自身が調査を行い、安全に作業ができるかどうかを判断してください。この調査においては、常識を十分に働かせてください。
以下に挙げる、斜面で運転する場合の安全上の注意を必ず読んで内容をしっかり理解してください。実際に運転する前に、現場の状態をよく観察し、その日その場所でこのマシンで安全に作業ができるかどうかを判断してください。同じ斜面上であっても、地表面の条件が変われば運転条件が変わります。
斜面での発進・停止・旋回は避けてください。急に方向を変えたり急な加速やブレーキ操作をしないでください。旋回は速度を落としてゆっくりと行ってください。
走行、ステアリング、安定性などに疑問がある場合には運転しないでください。
隠れた穴、わだち、盛り上がり、石などの見えない障害は、取り除く、目印を付けるなどして警戒してください。深い芝生に隠れて障害物が見えないことがあります。不整地では機体が転倒する可能性があります。
ぬれ芝、急斜面など滑りやすい場所で運転すると滑って制御できなくなる危険があります。
段差、溝、盛り土、水などの近では安全に十二分の注意を払ってください。万一車輪が段差や溝に落ちたり、地面が崩れたりすると、機体が瞬時に転倒し、非常に危険です。必ず安全距離を確保してください。
斜面に入る前に、安全の判断をしてください。乗用の刈り込み機械で斜面を刈り込むことに危険が感じられる場合は歩行型の機械をお使いください。
斜面では可能なかぎりカッティングユニットを地表面まで下げておいてください。斜面上でカッティングユニットを上昇させると機体が不安定になる恐れがあります。
以下の場合には、エンジンを始動する前に燃料システムのエア抜きを実施する必要があります;燃料系統からのエア抜き:を参照。
エンジンを初めて作動させる時。
燃料切れでエンジンが停止した後。
燃料系統の整備(たとえば燃料フィルタの交換)を行った後。
駐車ブレーキを掛け、カッティングユニット作動スイッチを DISENGAGE(切)にする(図 34)。
走行ペダルから足を外し、ペダルがニュートラル位置にあることを確認する。
スロットルをハーフスロットル位置にする。
スタータスイッチにキーを差し込んで ON/PREHEAT 位置に回す。グロープラグインジケータが消灯するまで(約 7 秒間)待つ。
キーを START 位置に回すとスタータが動作する;エンジンが始動したらキーから手を離す。
Important: スタータモータを15秒間以上連続で使用するとオーバーヒートする危険があります。10秒間連続で使用したら、60秒間の休止時間をとってください。
エンジンを初めて始動した時、エンジンのオーバーホールを行った後などは、1-2 分間の時間を取って前進および後退走行の確認を行う。また、昇降レバーやカッティングユニット駆動スイッチを操作し、走行およびカッティングユニットが正常に作動することを確認する。
ハンドルを左右それぞれいっぱいまで切って応答を確認する。以上の点検の後、エンジンを停止させ、オイル漏れや各部のゆるみなどがないかさらに点検する。
可動部に触れると非常に危険である。
機体の点検を行う前に、機械の可動部がすべて完全に停止していることを必ず確認すること。
エンジンを始動し、スロットルをFAST 位置としてエンジンの回転を最高にする。
刈り込み/移動走行切り替えスライドを右側、刈り込み位置にする(図 39)。
カッティングユニット駆動スイッチを入位置にする(図 37)。
昇降レバー(図 37)を前に倒すとカッティングユニットが降下して回転を開始する(後カッティングユニットは前カッティングユニットよりも少し遅れて動作する)。
走行ペダルを踏み込んで前進すると刈り込みが開始される。
刈り込みラインの終わりに来たら昇降レバーを軽く引いてカッティングユニットを上昇させ、マシンを次の刈り込みラインに合わせる。
Note: その後、昇降レバーを前に倒すとカッティングユニットが降下して回転を開始する。
カッティングユニット駆動スイッチを切位置にする。
カッティングユニットを移動走行位置に上昇させる。
刈り込み/移動走行切り替えスライドを移動走行位置にする。
Important: 狭い場所を通り抜ける時、カッティングユニットをぶつけて損傷しないよう十分注意してください。斜面の通行には最大の注意を払ってください。また、転倒事故を防止するために、速度の出しすぎや急旋回に十分注意してください。
Note: 移動走行モードで運転中は、カッティングユニットを降下させることはできません。
高品質の安定した刈りを行い、均一な感じの刈り上がりのためには、リール速度が刈り高とマッチしていることが非常に重要です。
Important: リール回転速度が遅すぎるとクリップマーク(刈 り取り模様)がはっきり見えてきます。リール回転速度が速すぎると「ボサッとした」刈り上がりになります。
一定で、クオリティの高いカットを行い、均一な刈り上がり(見映え)を作るには、リール速度を正しく設定(運転席下)しておく必要があります。
凹凸の激しいターフで一定の刈高にカット、サッチが厚くたまっているターフで削らないように刈るなど、様々なターフ条件に合わせて、後カッティングユニットの昇降アームについているカウンタバランスを調整することができます。
各カウンタバランスを、4種類の設定のうちの1つに設定してください。位置を1目盛り変えるごとに、カウンタバランスの重量効果が2.3 kg変わります。カウンタバランスをゼロにしたい場合には、スプリングを第1スプリングアクチュエータの裏側(第4番目の位置)にセットしてください。
平らな場所に駐車し、カッティングユニットを降下させ、駐車ブレーキを掛け、エンジンを停止させてキーを抜き取る。
調整作業の最中に、スプリングのテンションが掛からないようにするため、スプリングの長い方の端にパイプなどを通してスプリングの力を殺しておく(図 44)。
スプリングには強い張力がかかっており、不用意に取り扱うとけがをする。
スプリングのテンションを調整する時には十分注意すること。
スプリングのテンションをなくしたら、スプリングアクチュエータを固定しているボルトとロックナットを外す(図 44)。
スプリングアクチュエータを希望位置にセットし、ボルトとロックナットで固定する。
残りのスプリングにも同じ調整を行う。
平らな場所に駐車し、カッティングユニットを降下させ、駐車ブレーキを掛け、エンジンを停止させてキーを抜き取る。
燃料タンクに少なくとも半分まで燃料が入っていることを確認する。
ラッチを外してフードを開ける。
燃料噴射ポンプのエア抜きねじを開ける (図 45)。
始動キーを ON 位置に回す。
電動燃料ポンプが作動を開始し、エア抜きねじの周囲からエアが漏れ出してくる。
Note: ねじから燃料が連続的に流れるのが見えるまでキーを ON 位置に保持する。
ねじを締めてキーをOFFする。
Note: 通常はこれでエンジンが始動するようになります。始動できない時は、噴射ポンプとインジェクタの間にエアが入っている可能性があります;インジェクタからのエア抜きを参照してください。
このマシンには故障診断用ランプが付いており、電子コントローラが電気系統の不具合を探知するとそれを知らせます。故障診断ランプはコントロールパネルの下についています(図 46)。電子コントローラが適切に作動している場合には、キースイッチをON位置にすると、コントローラの診断ランプが3秒間点灯し、その後に消灯します。
エンジンが停止すると、診断ランプが点灯したままとなり、キーを他の位置に回すまでこの状態が続きます。電子コントローラが電気系に不具合を発見すると、診断ランプは点滅します。不具合を修正した後、スイッチを OFF にするとランプがリセットされます。
実際に芝刈りを始める前に、安全な場所で運転操作に十分慣れておいてください。エンジンの始動と停止、前進走行と後退走行、カッティングユニットの上昇・下降動作、およびリールの回転・停止操作。操作に慣れてきたら、斜面の上り下りや速度を変えての運転も練習しましょう。
作業中に警告灯が点灯したら、直ちに機械を停止し原因を確認してください。異常を放置したまま作業を続けると本機に重大な損傷を招く可能性があります。
平らな場所に駐車する。
カッティングユニットを停止させ、下降させる。
駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
全ての動きが停止するのを待つ。
調整、整備、洗浄、格納などは、機体が十分に冷えてから行ってください。
火災防止のため、カッティングユニットや駆動部、マフラー、冷却スクリーン、エンジン構成品の周囲に、草や木の葉、ホコリなどが溜まらないようご注意ください。オイルや燃料がこぼれた場合はふき取ってください。
移動走行時など、刈り込みなどの作業をしていない時には、アタッチメントの駆動を解除しておいてください。
必要に応じてシートベルトの清掃と整備を行ってください。
ガス湯沸かし器のパイロット火やストーブなど裸火や火花を発するものがある近くでは、機械や燃料容器を保管・格納しないでください。
緊急時には、短距離に限り、マシンを牽引または押して移動することができますが、トロではこの方法は緊急用以外には使用しないようにすることをお奨めしています。
Important: 牽引移動時の速度は、3-4 km/hとしてください。これ以上の速度では駆動系に損傷を与える危険があります。移動距離が長くなる場合は、トラックやトレーラに積んで移送してください。
フードのラッチを外してフードを開ける。
右側フードラッチの近くにあるポンプバイパスバルブのハンドルを 90° 回転させる(図 47)。
フード元に戻してラッチを掛ける。
マシンのロープ掛けポイントを利用して、牽引用の車両に接続する;ロープ掛けのポイントを参照。
牽引作業中はマシンの運転席に座り、必要に応じて駐車ブレーキを使ってマシンの動きをコントロールする。
Important: バイパスバルブを開けたままでエンジンを掛けないでください。
エンジンを掛ける時にはバルブを90°(¼ 回転)させて元通りに閉める。
機械をトレーラやトラックに積み込む際には、機体と同じ幅のある歩み板を使用してください。
車体が落下しないように確実に固定してください。
Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。
Note: www.Toro.com から、この機械に関する配線図と油圧回路図をダウンロードすることができます。弊社ホームページからマニュアルへのリンクをご活用ください。
Important: エンジンの整備についての詳細はエンジンマニュアルを、カッティングユニットの整備にはカッティングユニットマニュアルを参照してください。
運転席を離れる前に:
平らな場所に駐車する。
カッティングユニットを停止させ、下降させる。
駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
全ての動きが停止するのを待つ。
調整、整備、洗浄、格納などは、機体が十分に冷えてから行ってください。
保守作業は、各部が十分冷えてから行ってください。
可能な限り、エンジンを回転させながらの整備はしないでください。可動部に近づかない。
機体の下で作業する場合には、必ずジャッキスタンドで機体を確実に支える。
機器類を取り外すとき、スプリングなどの力が掛かっている場合があります。
マシン各部が良好な状態にあり、ボルトナット類が十分にしまっているか常に点検してください。
読めなくなったデカルは貼り替えてください。
機械の性能を完全に引き出し、かつ安全にお使いいただくために、交換部品は純正品をお使いください。他社の部品を御使用になると危険な場合があり、製品保証を受けられなくなる場合がありますのでおやめください。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用開始後最初の 1 時間 |
|
使用開始後最初の 10 時間 |
|
使用開始後最初の 50 時間 |
|
使用するごとまたは毎日 |
|
25運転時間ごと |
|
50運転時間ごと |
|
100運転時間ごと |
|
150運転時間ごと |
|
200運転時間ごと |
|
400運転時間ごと |
|
800運転時間ごと |
|
1000運転時間ごと |
|
2000運転時間ごと |
|
2年ごと |
|
このページをコピーして使ってください。
点検項目 | 第 週 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
インタロックの動作を点検する。 | |||||||
ブレーキの動作を確認する。 | |||||||
エンジンオイルの量を点検する。 | |||||||
冷却系統を点検 | |||||||
燃料・水セパレータの水抜き。 | |||||||
エアフィルタ、ダストカップ、バルブを点検する。 | |||||||
エンジンから異常音がないか点検する。1 | |||||||
ラジエターの汚れ具合を点検する。 | |||||||
運転操作時の異常音 | |||||||
油圧オイルの量を点検する | |||||||
油圧ホースの磨耗損傷を点検する。 | |||||||
オイル漏れがないか点検する。 | |||||||
燃料残量を点検する。 | |||||||
タイヤ空気圧を点検する | |||||||
計器類の動作を確認する。 | |||||||
刈高の調整の点検 | |||||||
グリスアップを行なう。2 | |||||||
塗装傷のタッチアップを行う。 | |||||||
マシンを洗浄する。 | |||||||
1始動困難、大量の煙、咳き込むような走りなどが見られる場合はグロープラグと噴射ノズルを点検する。 2車体を水洗いしたときは整備間隔に関係なく直ちにグリスアップする。 |
点検担当者名: | ||
内容 | 日付 | 記事 |
1 | ||
2 | ||
3 | ||
4 | ||
5 |
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
50運転時間ごと |
|
グリスの仕様:No. 2 汎用リチウム系グリス
定期的に、マシンのグリスフィッティングにグリスを注入してください。ベアリングやブッシュの内部に異物が入ると急激に磨耗が進行します。車体を水洗いしたときは整備間隔に関係なく直ちにグリスアップしてください。
エンジンオイルの点検や補充は、エンジンを止めて行ってください。
エンジンのガバナの設定を変えたり、エンジンの回転数を上げすぎたりしないでください。
以下の条件を満たす、低灰分(low-ash)の高品質エンジンオイルを使用してください:
ACEA—E6 |
API—CH-4 またはそれ以上 |
JASO—DH-2 |
推奨粘度:SAE 15W-40(-17°以上)
他に使用可能な粘度:SAE 10W-30 または 5W-30(全温度帯)
Toro のプレミアムエンジンオイル(15W-40 または 10W-30)を代理店にてお求めいただくことができます。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
エンジンにはオイルを入れて出荷していますが、初回運転の前に必ずエンジンオイルの量を確認してください。
Note: Toro のプレミアムエンジンオイル(15W-40 または 10W-30)を代理店にてお求めいただくことができます。パーツカタログでパーツ番号をご確認ください。
Note: エンジンオイルを点検する最もよいタイミングは、その日の仕事を始める直前、エンジンがまだ冷えているうちです。既にエンジンを始動してしまった場合には、一旦エンジンを停止し、オイルが戻ってくるまで約 10 分間程度待ってください。油量がディップスティックのADDマークにある場合は、FULLマークまで補給してください。入れすぎないこと。油量が ADD マークと FULL マークの間であれば補給の必要はありません。
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
フードのラッチを外してフードを開ける。
ディップスティック(図 61)を抜き、ウェスで一度きれいに拭く。
ディップスティックをチューブの根元までしっかりと差し込んでから抜き取り、オイルの量を点検する。
オイルの量が不足している場合は、補給口のキャップ(図 62)を取り、ディップスティックで油量を確認しながら少しずつ、 FULL マークまで補給する。
Important: エンジンオイルの量が常時ディップスティックの上限と下限との間にあるようにしてください。エンジンオイルの量が多すぎても少なすぎても、常時ディップスティックの上限と下限との間にあるようにしてください。
オイルキャップとディップスティックを取り付ける。
フード元に戻してラッチを掛ける。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用開始後最初の 50 時間 |
|
150運転時間ごと |
|
エンジンオイルの容量: 約 3.8 リットル(フィルタ含む)。
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
フードのラッチを外してフードを開け、エンジンが冷えるのを待つ。
ドレンプラグのどちらか一方 (図 63) を外してオイルを容器に受け、オイルの流出がおわったらプラグを元通りに取り付ける。
オイルフィルタ(図 64)を外す。
新しいフィルタのシールにきれいなエンジンオイルを薄く塗り、取り付ける。
Note: フィルタを締めつけすぎないように注意してください。
クランクケースにオイルを入れる;エンジンオイルの仕様とエンジンオイルの量を点検するを参照。
フード元に戻してラッチを掛ける。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
200運転時間ごと |
|
エアクリーナ本体にリーク原因となる傷がないか点検してください。破損していれば交換してください。吸気部全体について、リーク、破損、ホースのゆるみなどを点検してください。
推奨整備間隔にて定期整備を行ってください。非常にほこりの多い場所で使用していてエンジンの能力の低下が認められる場合には、整備間隔を短くしてください。早めに整備を行っても意味がありません。むしろフィルタを外したときにエンジン内部に異物を入れてしまう危険が大きくなります。
本体とカバーがシールでしっかり密着しているのを確認してください。
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
フードを開ける。
エアクリーナのカバーをボディーに固定しているラッチを外す(図 65)。
ボディーからカバーを外す。
フィルタを外す前に、低圧のエア(2.76bar = 2.8kg)、異物を含まない乾燥した空気)で、1次フィルタとボディーとの間に溜まっている大きなゴミを取り除く。高圧のエアは使用しないこと。異物がフィルタを通ってエンジン部へ吹き込まれる恐れがある。このエア洗浄により、フィルタを外した時にホコリが舞い上がってエンジン部へ入り込むのを防止することができる。
エレメントを外す(図 65)。
Note: エレメントを再使用するつもりで洗うとフィルタの濾紙を破損させる恐れがある。
エアクリーナカバーの粉塵排出ポートからゴム製排出バルブ(図 65)を外す。
排出口バルブを清掃してバルブをポートに取り付ける。
新しいフィルタに傷がついていないかを点検する。特にフィルタとボディーの密着部に注意する。
Important: 破損しているフ ィルタは使用しない。
フィルタをボディー内部にしっかり取り付ける。エレメントの外側のリムをしっかり押さえて確実にボ ディーに密着させる。
Important: フィルタの真ん中の柔らかい部分を持たないこと。
アウトレットバルブが下向き(後ろから見たとき、時計の 5:00 と 7:00 の間になるように)カバーを取り付ける。
ラッチ 2 個でカバーを固定する。
フード元に戻してラッチを掛ける。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
2年ごと |
|
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
燃料系統が汚染された時や、マシンを長期にわたって格納する場合はタンクを空にして内部を清掃してください。タンクの清掃にはきれいな燃料を使用してください。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
400運転時間ごと |
|
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
フードのラッチを外してフードを開ける。
燃料ラインやそのフィッティングに劣化、破損、ゆるみなどが出ていないか点検する。
Note: 破損している燃料ラインやフィッティングは交換してください。
フード元に戻してラッチを掛ける。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
フードのラッチを外してフードを開け、エンジンが冷えるのを待つ。
燃料フィルタの下に汚れのない容器をおく。
フィルタ容器(図 66)下部のドレンプラグをゆるめて水や異物を流し出す。
排出が終了したらプラグを締める。
エンジンを始動し、漏れがないか点検して、エンジンを停止する。
Note: 漏れている部分はすべて修正する。
フード元に戻してラッチを掛ける。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
400運転時間ごと |
|
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
フードのラッチを外してフードを開け、エンジンが冷えるのを待つ。
フィルタ容器(図 66)の周辺をウェスできれいにぬぐう。
フィルタ容器を外して取り付け部をきれいに拭く。
ガスケットに薄くオイルを塗る。
ガスケットが取り付け部に当るまで手でねじ込み、そこからさらに1/2回転締め付ける。
エンジンを始動し、漏れがないか点検して、エンジンを停止する。
Note: 漏れている部分はすべて修正する。
フード元に戻してラッチを掛ける。
Note: この手順は、燃料システムからの通常のエア抜きを行ってもエンジンが始動できないときに行うものです;通常のエア抜きについては、燃料系統からのエア抜きを参照してください。
可能であれば整備作業にかかる前にの各ステップを行う。
ラッチを外してフードを開け、エンジンが熱い場合には冷えるのを待つ。
No. 1 燃料インジェクタノズルの燃料ラインのナットをゆるめる。
スロットルをFAST位置とする。
始動キーをSTART位置に回し、接続部から流れ出る燃料を観察する。燃料が泡立たなくなったら、キーを OFF に戻す。
Important: スタータモータを15秒間以上連続で使用するとオーバーヒートする危険があります。10秒間連続で使用したら、60秒間の休止時間をとってください。
ナットを十分に締め付ける。
エンジン表面に残っている燃料をきれいにふき取る。
残りのノズルについても上記のステップ3-7を行う。
エンジンを始動し、漏れがないか点検して、エンジンを停止する。
Note: 漏れている部分はすべて修正する。
フード元に戻してラッチを掛ける。
マシンの整備や修理を行う前に、バッテリーの接続を外してください。バッテリーの接続を外すときにはマイナスケーブルを先に外し、次にプラスケーブルを外してください。接続するときにはプラスを先に接続し、次にマイナスを接続してください。
バッテリーの充電は、火花や火気のない換気の良い場所で行ってください。バッテリーと充電器の接続や切り離しを行うときは、充電器をコンセントから抜いておいてください。また、安全な服装を心がけ、工具は確実に絶縁されたものを使ってください。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
25運転時間ごと |
|
電解液には硫酸が含まれており、触れると火傷を起こし、飲んだ場合には死亡する可能性がある。
電解液を飲まないこと。また、電解液を皮膚や目や衣服に付けないよう十分注意すること。眼の保護具とゴム製手袋を着用すること。
皮膚に付いた場合にすぐに洗浄できるよう、必ず十分な量の真水を用意しておくこと。
バッテリーケーブルの接続ルートが不適切であるとケーブルがショートを起こして火花が発生する。それによって水素ガスが爆発を起こし人身事故に至る恐れがある。
ケーブルを取り外す時は、必ずマイナス(黒)ケーブルから取り外す。
ケーブルを取り付ける時は、必ずプラス(赤)ケーブルから取り付け、それからマイナス(黒)ケーブルを取り付ける。
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
バッテリーカバーを取り外す;バッテリーカバーの取り外しを参照。
バッテリー液補給キャップを外す。
各セルに蒸留水または脱塩水を補給し、バッテリー液の量を所定レベルに維持する。
Note: 但し、電解液の量が、各セルの内側についているスプリットリングの高さ以上にならないよう、注意してください。
キャップは換気穴を後ろ(燃料タンク側)に向けて取り付けます。
バッテリー上部は、アンモニア水または重曹水に浸したブラシで定期的に清掃してください。清掃後は表面を水で流して下さい。
Important: 清掃中はセルキャップを外さないでください。
バッテリーケーブルのクランプと端子に錆が発生していないか点検する。腐食が見られる場合は以下の作業を行ってください:
バッテリーのマイナス(-)ケーブルを外す。
バッテリーのプラス(+)ケーブルを外す。
クランプと端子をそれぞれ別々に洗浄する。
プラス(+)ケーブルを元通りに取り付ける。
マイナス(-)ケーブルを接続する。
クランプと端子に保護剤を塗る。
バッテリーケーブルが端子にしっかりと固定されていることを確認する。
バッテリーカバーを取り付ける。
Note: マシンを格納する場合は、暑い場所よりも涼しい場所の方がバッテリーの放電が起こりにくくなります。
バッテリーカバーを取り外す;バッテリーカバーの取り外し
インラインヒューズホルダーのカバーを外す(図 69)。
ヒューズ(10 A)を交換する。
インラインヒューズホルダーにキャップを取り付ける。
バッテリーカバーを取り付ける。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
タイヤ空気圧が不足すると、斜面で機体が不安定になり、転倒など、生命に関わる重大な人身事故を起こしやすくなる。
タイヤ空気圧は絶対に規定値以下に下げてはならない。
Note: 全部のタイヤを同じ圧力に調整しないと機械の性能が十分に発揮されず、刈り上がりの質が悪くなります。
各タイヤの空気圧を測定する。タイヤの適正空気圧は、0.83 bar(12 psi = 0.84 kg/m2)です。
必要に応じてエア抜きやエアの追加を行って全部のタイヤを 0.83 bar に調整する。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用開始後最初の 1 時間 |
|
使用開始後最初の 10 時間 |
|
200運転時間ごと |
|
ホイールナットを 103-127 N·m(10.5-12.9 kg.m = 76-94 ft-lb)にトルク締めする。
適切なトルク締めを怠ると車輪の脱落や破損から人身事故につながる恐れがある。
ホイールナットのトルクを適切に維持すること。
走行ペダルをニュートラル位置にしても本機が動きだすようでしたら、トラクションカムを調整します。
平らな場所に駐車し、カッティングユニットを降下させ、駐車ブレーキを掛け、エンジンを停止させてキーを抜き取る。
片方の前輪と片方の後輪を持ち上げ、フレームの下にサポートブロックを当てて浮かす。
機体を確実に支えておかないと、何かの弾みに機体が落下した場合に極めて危険である。
機体は、必ず片側の前輪と後輪の両方を浮かせること; 両方浮かせないと調整中に機体が動き出す。
トラクション調整カムのロックナットをゆるめる(図 70)。
走行調整カムの最終調整は、エンジンを回転させながら行う必要がある。マフラー等の高温部分や回転部・可動部に触れると大けがをする。
マフラーなどの高温部分や回転部、可動部に顔や手足を近づけぬよう十分注意すること。
エンジンを始動し、カム()を左右に回してニュートラル位置の中心に合わせる。
ロックナットを締めて調整を固定する。
エンジンを停止する。
支持ブロックをはずし、機体を床に下ろす。試運転を行って調整を確認する。
冷却液を飲み込むと中毒を起こす;冷却液は子供やペットが触れない場所に保管すること。
高温高圧の冷却液を浴びたり、高温のラジエター部分に触れたりすると大火傷をする恐れがある。
エンジン停止後、少なくとも15分間程度待って、エンジンが冷えてからキャップを開けること。
キャップを開けるときはウェスなどを使い、高温の水蒸気を逃がしながらゆっくりと開けること。
出荷時に、冷却液タンクに、所定の長寿命冷却液(水とエチレングリコールの 50/50 混合液ベース)を入れてあります。エンジンを初めて始動する前に冷却液の量を点検し、その後は毎日点検してください;冷却液の量の点検を参照。
冷却液は以下の製品またはメーカーが指定する同等品を使ってください:
Ford (Motorcraft™) |
WSS-M97B44-D |
FCA—Chrysler (Mopar™) |
MS-12106 |
General Motors (AC Delco™) |
GM6277M (Dex-Cool™) |
GMW 3420 |
|
Volkswagen |
G12 |
G12+ |
|
G12++ |
|
ASTM D3306 または D4985 または SAE J1034, J814, または 1941 に適合する冷却液。 |
|
Important: 従来の冷却液(IAT)と長寿命冷却液(OAT)は目で見た時の色で区別することはできません。長寿命冷却液(OAT)は、以下の色で着色されている場合があります:赤、ピンク、オレンジ、イエロー、ブルー、青緑、紫、緑。 |
エチレングリコールタイプ |
腐食防止タイプ |
整備間隔 |
長寿命不凍液 |
有機酸技術(OAT;Organic-acid technology) |
5年間 |
従来タイプの不凍液(緑) |
無機酸技術(IAT) |
2年間 |
Note: 従来の(IAT)不凍液と長寿命(OAT)不凍液を混合しても、冷却システムに損傷を与えることはありません。ただし、混合すると、OAT配合の長寿命/長寿命属性が低下します。
Important: 従来型(IAT)と長寿命(OAT)を混合した場合、その寿命は、混合比率に関わらず、寿命の短い方(2年間)となります。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
冷却液容量: 約 5.7 リットル
エンジン停止直後にラジエターのキャップを開けると、高温高圧の冷却液が吹き出してやけどを負う恐れがある。
エンジン回転中はラジエターのふたを開けないこと。
キャップを開けるときはウェスなどを使い、高温の水蒸気を逃がしながらゆっくりと開けること。
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
フードのラッチを外してフードを開ける。
補助タンクの冷却水量を点検する(図 71)。
Note: エンジンが冷えた状態で、タンク側面についている2本の線の間にあれば適切である。
冷却液が不足している場合には、補助タンクのキャップを開けて補助タンクに冷却液を追加する。冷却液のレベルがタンク側面に付いている 2 本の線の間にくるまで補給する。
Important: 補助タンクに入れすぎないこと。
フード元に戻してラッチを掛ける。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
2年ごと |
|
エンジン部、オイルクーラ、ラジエターは毎日清掃してください。汚れが激しければより頻繁な清掃が必要です。
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
フードを上げる。
エンジンの周囲を丁寧に清掃する。
下側ラジエターシールドを外す(図 72)。
ラジエターの裏表を、水または圧縮空気で丁寧に清掃する(図 72)。
下側ラジエターシールドを取り付ける。
フード元に戻してラッチを掛ける。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
200運転時間ごと |
|
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
ブレーキレバーに調整ノブを固定している固定ねじをゆるめる(図 73)。
ノブを回し、133-178N (14-18kg) の力でレバーを作動させられるように調整する。
固定ねじを締め付ける。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
400運転時間ごと |
|
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
マシンの前部を浮かせる。
マシンの重量に適したスタンドで、マシンを支える;仕様を参照。
機体の反対側でも、ステップ2 と 3 を行う。
前輪をハブに固定しているラグナット(4 個)を外して前輪を取り外す(図 74)。
機体の反対側でも、ステップ1 を行う。
機体の左右両側で、ブレーキドラムの内部、ブレーキシュー、バッキングプレート(図 78)、およびグラスシールド(オプション)装着車ではシールドをきれいに洗浄する。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用開始後最初の 10 時間 |
|
100運転時間ごと |
|
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
フードのラッチを外してフードを開ける。
プーリ間の中央部でベルトを指で押して点検する。
Note: 約 98 N (10 kg) の力で押したときに 11 mm 程度のたわみが出ればよい。
たわみがこの範囲になければ、以下の要領で調整します:
ブレースをエンジンに固定しているボルトと、オルタネータをブレースに固定しているボルトをゆるめる。
オルタネータとエンジンの間にバールを入れてオルタネータを外側に動かしてベルトに張りを出す。
適切なたわみが出たら、ボルトを締めて調整を固定する。
フードを元に戻してラッチを掛ける。
ベルトのテンションスプリングの端にナットドライバ(または細い金属管)を差し込む。
ハイドロスタットの駆動ベルトを交換する時にはスプリングの張力を解放する必要があるが、このスプリングの張力は非常に大きい。手順を間違うと大けがをする。
スプリングの張力解放は安全に十分注意して行うこと。
スプリングの端を押し下げてポンプマウントのタブのノッチから外し、前方に移動させる(図 88)。
ベルトを交換する。
スプリングの端を押し下げて内側に移動させ、ポンプマウントのタブのノッチに合わせる。
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
速度ストップねじのジャムナットをゆるめる。
以下の要領でストップねじを調整する:
Note: 刈り込み速度は、出荷時に 9.7 km/h に調整されています。
刈り込み速度を遅くするには、ストップねじ(図 89)を右に回す。
刈り込み速度を速くするには、ストップねじを左に回す。
ストップねじが回らないように押さえながら、ジャムナットを締め付ける。
試運転を行って上限速度の設定を確認する。
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
フードのラッチを外してフードを開ける。
スロットルレバーがパネルのスロットに当たるまで後ろに倒す。
噴射ポンプのレバーアーム(図 90)の部分にあるスロットルケーブルのコネクタをゆるめる。
インジェクションポンプレバーのアームをローアイドルストップに当てた状態でケーブルコネクタを締める。
スロットルコントロールをコントロールパネルに固定しているねじをゆるめる。
スロットルレバーを一番前に倒す。
ストッププレートを滑らせてスロットルレバーに当て、その位置でスロットルコントロールをパネルに固定する。
運転中にスロットルが設定位置からずれてしまう場合には、スロットルレバーの操作抵抗を決めるフリクションデバイスのロックナットを、5-6N·m(0.46-0.65kg.m = 44-53in-lb.)にトルク締めする。
Note: 89N(9 kg)以内の力でスロットルレバーを操作できるように調整する。
フード元に戻してラッチを掛ける。
万一、油圧オイルが体内に入ったら、直ちに専門医の治療を受けてください。万一、油圧オイルが体内に入った場合には、この種の労働災害に経験のある施設で数時間以内に外科手術を受ける必要がある。
油圧装置を作動させる前に、全部のラインコネクタが適切に接続されていること、およびラインやホースの状態が良好であることを確認すること。
油圧のピンホールリークやノズルからは作動油が高圧で噴出しているので、絶対に手などを近づけない。
リークの点検には新聞紙やボール紙を使う。
油圧関係の整備を行う時は、内部の圧力を確実に解放する。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
油圧ライン・油圧ホースにオイル漏れ、ねじれ、支持部のゆるみ、磨耗、フィッティングのゆるみ、風雨や薬品による劣化などがないか毎日点検してください。異常を発見したら必ず運転を行う前に修理してください。
油圧オイル溜めに高品質の油圧オイルを満たして出荷しています。初めての運転の前に必ず油量を確認し、その後は毎日点検してください;油圧オイルを点検するを参照。
交換用の推奨油圧オイル:Toro PX Extended Life Hydraulic Fluid(19 リットル缶または208 リットル缶)。
Note: 推奨オイルを使用するとオイルやフィルタ交換の回数を減らすことができます。
使用可能な他のオイル:Toro PX Extended Life Hydraulic Fluidが入手できない場合は、以下に挙げる特性条件および産業規格を満たす石油系の油圧オイルを使用することができます。合成オイルは使用しないでください。オイルの専門業者と相談の上、適切なオイルを選択してください:
Note: 不適切なオイルの使用による損害については弊社は責任を持ちかねますので、品質の確かな製品をお使い下さる様お願いいたします。
物性: | ||
粘度, ASTM D445 | cSt @ 40°C 44-48 | |
粘性インデックス ASTM D2270 | 140 以上 | |
流動点 ASTM D97 | -37°C--45°C | |
産業規格: | Eaton Vickers 694 (I-286-S, M-2950-S/35VQ25 or M-2952-S) |
Note: 多くの油圧オイルはほとんど無色透明であり、そのためオイル洩れの発見が遅れがちです。油圧オイル用の着色剤(20 ml 瓶)をお使いいただくと便利です。1瓶で 15-22 リットルのオイルに使用できます。パーツ番号は P/N 44-2500; ご注文は Toro 代理店へ。
Important: トロ・プレミアム合成生分解油圧作動液は、トロ社がこの製品への使用を認めた唯一の合成生分解オイルです。このオイルは、トロ社の油圧装置で使用しているエラストマーに悪影響を与えず、また広範囲な温度帯での使用が可能です。このオイルは通常の鉱物性オイルと互換性がありますが、十分な生分解性を確保し、オイルそのものの性能を十分に発揮させるためには、通常オイルと混合せず、完全に入れ替えて使用することが望まれます。この生分解オイルは、モービル代理店にて 19 リットル缶または 208 リットル缶でお求めになれます。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
油圧オイル溜めに高品質の油圧オイルを満たして出荷しています。油圧オイルの点検は、オイルが冷えている状態で行うのがベストです。マシンは移動走行モードになっていることが必要です。
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
油圧オイルタンクの注油口周辺をきれいに拭き、キャップ(図 91)を外す。
補給口の首からディップスティックを抜き、ウ ェスできれいに拭う。
もう一度首に差し込んで引き抜き、オイルの量を点検する。
Note: ディップスティックのマークから 6 mm の範囲にあれば適正である。
油量が少なければ、所定のオイルを FULL マークまで補給する;油圧作動液の仕様を参照。
Important: 油圧オイルを入れすぎないように注意すること。
ディップスティックとキャップを取り付ける。
22.7 リットル;油圧作動液の仕様を参照。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
800運転時間ごと |
|
2000運転時間ごと |
|
高温の油圧オイルに触れると激しい火傷を負う。
油圧オイル関係の整備を行う時は、必ずオイルの温度が十分に冷えているのを確かめてから行うこと。
オイルが汚染されてしまった場合は油圧系統全体を洗浄する必要がありますので、Toro 代理店にご連絡ください。汚染されたオイルは乳液状になったり黒ずんだ色なったりします。
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
タンクから大きい油圧オイルホース(図 92)を外し、流れ出すオイルを容器に受ける。
オイルが完全に抜けたらホースを元通りに取り付ける。
油圧オイルタンク(図 93)に約 22.7 リットルの油圧オイルを入れる;油圧作動液の仕様を参照。
Important: 指定された銘柄のオイル以外は使用しないでください。他のオイルを使用するとシステムを損傷する可能性があります。
ディップスティックとキャップを取り付ける。
エンジンを始動し、全部の油圧装置を操作して内部にオイルを行き渡らせる。
また、オイル漏れがないか点検して、エンジンを停止する。
油量を点検し、足りなければディップスティックの FULLマークまで補給する。
Important: 入れすぎないようにしてください。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
800運転時間ごと |
|
1000運転時間ごと |
|
高温の油圧オイルに触れると激しい火傷を負う。
油圧オイル関係の整備を行う時は、必ずオイルの温度が十分に冷えているのを確かめてから行うこと。
トロの純正フィルタ(P/N 86-3010)をご使用ください。
Important: 純正品以外のフィルタを使用すると関連機器の保証が適用されなくなる場合があります。
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
フィルタ取り付け部の周辺をウェスできれいにぬぐう。フィルタ(図 94)の下に廃油受けを置いてフィルタを外す。
新しいフィルタのガスケットに薄くオイルを塗布し中にオイルを入れる。
取り付け部が汚れていないのを確認する。ガスケットがフィルタヘッドに当たるまで手で回して取り付け、そこから更に½回転増し締めする。
エンジンを始動して 2 分間運転し、システム内のエアをパージする。エンジンを停止させ、オイル漏れがないか点検する。
磨耗したり破損したりしたリール刃や下刃は使用中に割れて破片が飛び出す場合があり、これが起こるとオペレータや周囲の人間に多大の危険を及ぼし、最悪の場合には死亡事故となる。
リール刃や下刃が磨耗や破損していないか定期的に点検すること。
刃を点検する時には安全に十分注意してください。必ず手袋を着用してください。リールと下刃は研磨するか交換するかのみ行い、たたいて修復したり溶接したりしないでください。
複数のカッティングユニットを持つ機械では、1つのリールを回転させると他のカッティングユニットのリールも回転する場合がありますから注意してください。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
前日の調子に係わりなく、 毎日の点検の一つとして必ずリールとベッドナイフの接触状態を点検してください。リールと下刃の全長にわたって軽い接触があれば適正です。(カッティングユニットのオペレーターズマニュアルの「リールと下刃の調整」の項を参照してください。)
ゲージバー(図 95)は刈高の調整に使用します。調整の詳細については、カッティングユニットのオペレーターズマニュアルを参照してください。
バックラップ中にリールその他の可動部に触れると大けがをする。
リールその他の可動部に手指、足、衣類等を近づけないよう注意すること。
エンジンが動いている間は、止まったリールを絶対に手や足で回そうとしないこと。
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
各カッティングユニットのリールと下刃をバックラップ用に設定する;カッティングユニットのオペレーターズマニュアルを参照のこと。
プラットフォームカバー(図 69)を開けて刈り込みマニホルドが見えるようにする。
リール速度コントロールノブがセットされている位置の番号を記録する。
リール速度コントロールノブを 1 にセットする(図 97)。
バックラップレバーをR(逆転)位置にセットする(図 97)。
Note: 刈り込み/移動走行切り替えスライドが右側(刈り込み)位置にあってバックラップレバーが R (バックラップ)位置の時はバックラップモードです。
バックラップ中にエンジン速度を変えるとリールが停止することがある。
リールと下刃のバックラップ中は絶対にエンジンの速度を変更しないこと。
バックラップは、必ずエンジンをアイドリング速度にして行う。
エンジンを始動し、アイドル速度で回転させる。
カッティングユニットのスイッチを入位置にする。
芝刈りコントロールレバーを軽く前に倒す(図 98)。
Note: 全部のカッティングユニットのリールが逆転します。
長い柄のブラシを使ってリールにラッピングコンパウンドを塗布しながらラッピングを続ける。
回転中のリールに触れると大けがをする。
人身事故防止のため、カッティングユニットから十分離れてから次の手順に進むこと。
Important: どんな場合でも短い柄のブラシは使用しないこと。
リールが停止したり回転にムラがある場合は、速度設定を上げて回転を安定させてからもとの速度(1 又は希望速度)に戻す。
バックラップちゅうにカッティングユニットの調整を行う必要が出てきた場合:
昇降レバーを後に倒す。
Note: カッティングユニットは停止するが上昇はしない。
カッティングユニット駆動スイッチを切位置にする。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
カッティングユニットの調整を行う。
上記の手順1-5を繰り返す。
バックラップするユニット全部に上記ステップ4の作業を行う。
カッティングユニット駆動スイッチを切位置にする。
エンジンを停止する。
バックラップレバーをF(刈り込み)位置にセットする(図 99)。
Important: バックラップレバーを F (刈り込み)位置に戻さないと、カッティングユニットの上昇などの操作をすることができません。
カッティングユニットのリール回転速度設定を、ステップ4(マシンの準備を行う)で記録しておいた数値に戻す。
フロアパネルを閉じる。
カッティングユニットについているラッピングコンパウンドを完全に洗い落とす。
バックラップが終わったら、ベッドナイフの前端に軽くヤスリ掛けを行うとさらに切れ味が向上します。
Note: これによりベッドナイフ前端に形成されたバリが除去されます。
必要に応じて水または水と刺激の少ない洗剤で車体を洗浄する。柔らかい布などを使っても構いません。
Important: 塩分を含んだ水や処理水は機体の洗浄に使用しないでください。
Important: 圧力洗浄機で機体を洗浄しないでください。高圧の水で洗浄すると電気系統の損傷、重要なデカルのはがれ、グリス部への水の浸入などを起こす恐れがあります。コントロールパネル、エンジン、バッテリーの周囲に大量の水を掛けないでください。
Important: 洗浄はエンジンを止めて行ってください。エンジンを掛けたままで洗浄を行うとエンジン内部に損傷を起こす恐れがあります。
運転席を離れる前に:
平らな場所に駐車する。
カッティングユニットを停止させ、下降させる。
駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
全ての動きが停止するのを待つ。
調整、整備、洗浄、格納などは、機体が十分に冷えてから行ってください。
ガス湯沸かし器のパイロット火やストーブなど裸火や火花を発するものがある近くでは、機械や燃料容器を保管・格納しないでください。
平らな場所に駐車し、カッティングユニットを降下させ、駐車ブレーキを掛け、エンジンを停止させてキーを抜き取る。
トラクションユニット、カッティングユニット、エンジンをていねいに洗浄する。
タイヤ空気圧を点検する;タイヤ空気圧を点検するを参照。
ボルトナット類にゆるみながいか点検し、必要な締め付けを行う。
グリス注入部やピボット部全部をグリスアップする。余分のグリスやオイルはふき取る。
塗装のはがれている部分に軽く磨きをかけ、タッチアップする。金属部の変形を修理する。
バッテリーとケーブルの整備を行う;電気系統に関する安全確保を参照。
バッテリー端子からケーブルを外す。
バッテリー本体、端子、ケーブル端部を重曹水とブラシで洗浄する。
腐食防止のために両方の端子部にワセリン(Grafo 112X: P/N 505-47)を薄く塗る。
電極板の劣化を防止するため、60日ごとに24時間かけてゆっくりと充電する。
エンジンオイルを抜き取り、ドレンプラグをはめる。
オイルフィルタを外して捨てる。新しいオイルフィルタを取り付ける。
エンジンに推奨モーターオイルを入れる。
エンジンを始動し約 2 分間回転させる。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
新しいきれいな燃料を使って燃料タンクを洗浄する。
燃料関係のフィッティングを確実に固定する。
エアクリーナをきれいに清掃する。
エアクリーナの吸気口とエンジンの排気口を防水テープでふさぐ。
冷却水(エチレングリコール不凍液と水との 50/50 混合液)の量を点検し、凍結を考慮して必要に応じて補給する。
このマシンでは、電子コントローラがほとんどの機械機能を制御しています。コントローラは、入力側のスイッチ(シートスイッチや始動スイッチなど)が果たすべき機能をチェックし、それに基づいて出力回路を操作し、機械の運転に必要なソレノイドやリレーを作動させます。
コントローラが機械を制御するためには、各入力・出力スイッチが正しく接続・機能している必要があります。
故障診断用ACEディスプレイは、この機能(電気系)をチェックする装置です。
平らな場所に駐車し、カッティングユニットを降下させ、駐車ブレーキを掛け、エンジンを停止する。
コントロールパネルからカバーを外す。
ワイヤハーネスと、ループバックコネクタを探し出す(図 100)。
ハーネスのコネクタから、ループバックコネクタを注意深く外す。
ハーネスのコネクタ(図 101)に ACE テスターを接続する。
Note: 診断する機械の種類にあった正しいオーバーレイを、ACEディスプレイにセットしてください。
始動キーをON位置に回すが、エンジンは始動させない。
Note: オーバーレイの赤文字は対応する入力スイッチを示し、緑文字は出力を示します。
ACEの右下すみの “inputs displayed”(入力表示中)LEDが点灯すればよい。“outputs displayed”(出力表示中)が点灯したら、切替えボタンで入力表示にする。
ACE は入力スイッチが閉じられると、 対応する LED を点灯させて表示する。
それぞれのスイッチを一つずつ閉じて (例:運転席に座る、 走行ペダルを踏む)、 ACE 上で対応する LED の点灯・消灯を確認する。各スイッチについて何度か繰り返し、動作不良がないことを確認する。
スイッチが閉じているのにそれに対応する LED が点灯しない場合は、そのスイッチに関わる配線とスイッチ自身に異常がないかをテスターで調べる。不良スイッチ、不良部分はすべて修理・交換する。
Note: ACEは、出力のチェック(ソレノイドやリレーに通電があるかどうか)を行うこともできます。これらにより、故障の原因が電気系にあるのか油圧系にあるのかを容易に判断することができます。
平らな場所に駐車し、カッティングユニットを降下させ、駐車ブレーキを掛け、エンジンを停止させてキーを抜き取る。
コントロールアームの側面にあるパネルを外す。
コントローラ付近にあるワイヤハーネスと、コネクタを探し出す。
ハーネスのコネクタから、ループバックコネクタを注意深く外す。
ハーネスのコネクタに ACE テスターを接続する。
Note: 診断する機械の種類にあった正しいオーバーレイを、ACEにセットする。
始動キーをON位置に回すが、エンジンは始動させない。
Note: オーバーレイの赤文字は対応する入力スイッチを示し、緑文字は出力を示します。
ACE の右下すみの「出力表示中」LED が点灯すれば準備完了。“inputs displayed”(入力表示中)が点灯したら、切替えボタンで出力表示にする。
Note: 以下の点検では、入力表示と出力表示を切り換える場合がでてきます。切替えにはボタンを1回押します。切り替えは何度でも行えます。ボタンを押しっぱなしにしないでください。
運転席に座り、点検したい機能の操作を実際に行ってみる。操作に従って対応するLEDが点灯すれば、コントローラが正常に機能している。
Note: 対応する出力 LED が点灯しない場合は、点灯に必要な入力スイッチがすべて適切な位置(ONまたはOFF)になっているかどうかを点検してください。また、スイッチの機能そのものに異常がないかどうか点検してください。出力に異常がないのに正常に動かない場合は電気系には問題がなく、それ以外(油圧系)に問題の原因があると考えられます。必要な修理を行ってください。
Note: 各出力スイッチが正しい位置にあり、マシンも正常に機能するのにLEDが正しく点灯しないのはコントローラの不良です。この場合はToro代理店にご連絡ください。
Important: ACEはマシンに接続しっぱなしにしないでください。ACEは芝刈り機が毎日使用されるような条件下では保管できません。故障診断ディスプレイ(ACE)の使用が終わったら、マシンから外し、ループバックコネクタを元通りにハーネスに接続してください。ハーネスにループバックコネクタを接続しないと、マシンは作動しません。ACEはマシンに積んだままにせず、湿気のない屋内に保管してください。