保守
推奨される定期整備作業
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
50運転時間ごと |
|
保守作業時の安全確保
-
清掃、整備、調整等を行う前に以下を行ってください:
-
牽引車両とモアを平らな場所に駐車する。
-
牽引車両のエンジンを止め、キーを抜き取り、可動部が完全に停止したのを確認する。
-
タイヤに輪止めを掛ける。
-
機体と牽引車両との連結を解除する。
-
-
このマニュアルに記載されている以外の保守整備作業は行わないでください。大がかりな修理が必要になった時や補助が必要な時は、Toro 正規代理店にご相談ください。
-
機体の下で作業をするときには、機体をブロックやジャッキスタンドで確実に支えてください。
-
整備作業終了後は、必ずすべてのガード類を確実に取り付けてください。
-
適切な訓練を受けていない人には機械の整備をさせないでください。
-
各部品が良好な状態にあり、ボルトナット類が十分にしまっているか常に点検してください。破損するなどして読めなくなったステッカーは交換してください。
-
安全装置の作動を妨げるようなことや、安全装置による保護を弱めるようなことはしないでください。安全装置が適切に作動するかを定期的に点検してください。
-
機体の改造を行うと、機械の挙動や性能、耐久性などが変化し、そのために事故が起きる可能性があります。このような使い方をすると Toro® Company の製品保証が適用されなくなります。
潤滑
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
50運転時間ごと |
|
グリスの仕様
グリスの種類 | 用途 |
No. 2 リチウム系グリス | 油圧フレームフィッティング |
SAE 30 エンジンオイル | 磨耗部・摩擦部 |
油圧フレームのフィッティングのグリスアップ
トランスポートフレームには 27 ヶ所のグリスポイントがあります。ベアリングやブッシュに異物を入れてしまわないよう、まず、グリスフィッティングをウェスできれいに拭いてください。ブッシュに注入中は、グリスが確実にブッシュの中に入って行っていることを確認してください。ブッシュの側面からグリスがはみ出してくるまでグリスの注入を続けてください。






磨耗部・摩擦部へのオイル塗布
グリスアップ作業に合わせて、磨耗部や摩擦部にオイル塗布を行ってください。




油圧オイルの交換
トランスポートフレームの油圧オイルが牽引車両の油圧オイルと互換性がない、油圧オイルが汚染されたなどの理由で牽引車両の油圧オイルを交換したときには、トランスポートフレームのオイルも同時に交換してください。
-
牽引車両を始動し、全部のカッティングユニットを外し、昇降アームのシリンダを完全に引きこんだ状態にして牽引車両を停止させる。
-
牽引車両から、給液ホースと戻りホースのカップラを外す。
-
トランスポートフレームのコントロールバルブから牽引車両から、給液ホースと戻りホースのカップラを外してホースをドレンパンの中に入れる。
-
コントロールバルブの前列(A 列)に接続されている油圧ホースを外す(図 34)。各ホースをドレンパンに入れ、その後に元通りにバルブに接続する。
-
コントロールバルブの後列(B 列)に接続されている油圧ホースを外す(図 34)。各昇降アームを注意深く手で引き下げると、シリンダ内部に入っている油圧オイルが押し出されてくるので、これをドレンパンに受ける。 各ホースを制御バルブに接続する。
Note: #1 シリンダは昇降アームに接続されていないのでアームの動作でオイルを排出できません。ウインチなどでシリンダを引っ張ってオイルの排出を促してください。
-
給液ホースと戻りホースをトランスポートフレームのコントロールバルブに接続する。
-
牽引車両の油圧オイルタンクに適正量の油圧オイルを入れる;それぞれの牽引車両のオペレーターズマニュアルを参照。
-
給液ホースと戻りホースのカップラを牽引車両のバルブカップラに接続する。
-
牽引車両を始動し、昇降アームのシリンダを完全に引きこんだ状態にして牽引車両を停止させる。
Note: 昇降アームのシリンダを手で縮めないでください。シリンダを損傷する可能性があります。
-
牽引車両の油圧オイルの量を確認する。油圧オイルを 7.6 リットルほど追加すると、油圧オイルタンク内の油糧が適正レバルブになる;それぞれの牽引車両のオペレーターズマニュアルを参照。
-
牽引車両を始動し、昇降アームの上げ下げ動作を少なくとも2回行う。昇降アームを上昇させた状態でオイル量を調べ、必要に応じて追加する。
-
カッティングユニットを取り付ける。
ホイールベアリングの交換
-
交換したりホイールベアリングをジャッキアップする。落下事故防止のために、ジャッキスタンドで機体をサポートする。
-
ハブキャップ、コッターキー、スロット付きナット、ワッシャを外す(図 35)。
-
ホイールとベアリングの外側コーンを引き抜いて外す。ハブに付いている内側コーンとシールを外す。ハブにはスロットが付いているので、コーンとシールをベアリングカップと一緒に外せる。ベアリングカップと逆方向に回す
-
ハブを溶剤で洗浄する。
-
新しいカップをハブに嵌める。確実に嵌めること。
-
新しいコーンにホイールベアリング用のグリスを詰める。ベアリングのジャーナルと隣りのベアリングにグリスを塗る。
-
新しいシールのリップにグリスを塗り、ベアリングの内側コーンのレースに取り付ける。
-
分解時と逆の手順で全体を組み立てる。
-
スロット付きナットを締め付ける。ホイールを手で回すとわずかに抵抗が出る程度まで締め付け、その位置から一番近いコッターピンの穴まで、スロット付きナットを戻す。
-
ハブキャップを元通りに取り付ける
昇降アームのブッシュの交換
-
昇降アームを下げた状態にする。
-
カッティングユニットを取り外します。
-
ピンの端からナットを外す(図 36)。
-
ピンアセンブリからキャップスクリュを取り外す。
-
油圧シリンダと昇降アームの間のリンクを外す。
-
ピンアセンブリを取り外す。
-
昇降アームについているブッシュを外す。
-
新しいブッシュを取り付け、ピンを元通りに入れる。
-
キャップスクリュとナットを元通りに取り付ける。
-
リンクを元通りに取り付ける。
-
グリス(Mobilux #2 または同等品)を注入する。
Important: 昇降アームからピンが抜けにくい場合には叩いて出してください。ねじ山を傷つけないように注意してください。