整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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この機械は回転刃を使用するリール式乗用芝刈り機であり、そのような業務に従事するプロのオペレータが運転操作することを前提として製造されています。この製品は、適切な管理を受けている芝生の刈り込みに使用することを主たる目的とする機械です。この機械は本来の目的から外れた使用をすると運転者本人や周囲の人間に危険な場合があります。
この説明書を読んで製品の運転方法や整備方法を十分に理解し、他人に迷惑の掛からない、適切で安全な方法でご使用ください。この製品を適切かつ安全に使用するのはお客様の責任です。
安全上の注意事項、取扱い説明書、アクセサリについての資料、代理店の検索、製品のご登録などについては www.Toro.com へ。
整備について、また純正部品についてなど、分からないことはお気軽に弊社代理店またはカスタマーサービスにおたずねください。お問い合わせの際には、必ず製品のモデル番号とシリアル番号をお知らせください。図 1にモデル番号とシリアル番号を刻印した銘板の取り付け位置を示します。いまのうちに番号をメモしておきましょう。
Important: シリアル番号プレートについている QR コード(無い場合もあります)をモバイル機器でスキャンすると、製品保証、パーツその他の製品情報にアクセスできます。
この説明書では、危険についての注意を促すための警告記号(図 2)を使用しております。これらは死亡事故を含む重大な人身事故を防止するための注意ですから、必ずお守りください。
この他に2つの言葉で注意を促しています。重要 は製品の構造などについての注意点を、注はその他の注意点を表しています。
この製品は、関連する全ての欧州指令に適合しています。詳細については、別添えの規格適合証明書(DOC)をご覧ください。
カリフォルニア州の森林地帯・潅木地帯・草地などでこの機械を使用する場合には、エンジンに同州公共資源法第4442章に規定される正常に機能するスパークアレスタが装着されていること、エンジンに対して森林等の火災防止措置をほどこされていることが義務づけられており、これを満たさない機械は、第4442章または4443章違犯となります。
エンジンの保守整備のため、および米国環境保護局(EPA)並びにカリフォルニア州排ガス規制に関連してエンジンマニュアルを同梱しております。エンジンマニュアルはエンジンのメーカーから入手することができます。
カリフォルニア州
第65号決議による警告
カリフォルニア州では、ディーゼルエンジンの排気には発癌性や先天性異常などの原因となる物質が含まれているとされております。
バッテリーやバッテリー関連製品には鉛が含まれており、カリフォルニア州では発ガン性や先天性異常を引き起こす物質とされています。取り扱い後は手をよく洗ってください。
米国カリフォルニア州では、この製品を使用した場合、ガンや先天性異常などを誘発する物質に触れる可能性があるとされております。
この機械は、EN ISO 5395: 規格に適合しています(ただし所定のセットアップを行うことが必要です)。また、この機械は、ANSI B71.4-2017 規格に適合しています。
この機械は手足を切断したり物をはね飛ばしたりする能力があります。
エンジンを始動する前に必ずこのオペレーターズマニュアルをお読みになり、内容をよく理解してください。
この機械を運転する時は常に十分な注意を払ってください。運転中は運転操作に集中してください;注意散漫は事故の大きな原因となります。
機械の可動部の近くには絶対に手足を近づけないでください。
ガードなどの安全保護機器が正しく機能していない時は、運転しないでください。
作業場所に、無用の大人、子供、ペットなどを近づけないでください。子供に運転させないでください。
エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部の動作が完全に停止したのを確認してから運転位置を離れる。調整、整備、洗浄、格納などは、機体が十分に冷えてから行ってください。
間違った使い方や整備不良は人身事故などの原因となります。事故を防止するため、以下に示す安全上の注意や安全注意標識 のついている遵守事項は必ずお守りください 「注意」、「警告」、および「危険」 の記号は、人身の安全に関わる注意事項を示しています。これらの注意を怠ると死亡事故などの重大な人身事故が発生する恐れがあります。
危険な部分の近くには、見やすい位置に安全ラベルや指示ラベルを貼付しています。破損したりはがれたりした場合は新しいラベルを貼付してください。 |
CE 地域用マシン
Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。
平らな場所に駐車し、カッティングユニットを降下させ、駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを止め、キーを抜き取り、可動部が完全に停止したのを確認する。
運転前にタイヤ空気圧を点検する;タイヤ空気圧を点検するを参照。
Note: タイヤは空気圧を高く設定して出荷しています。ご使用前にタイヤ空気圧を調整。
ブレーキオイルの量を点検する;油圧オイルの量を点検するを参照。
機体グリスアップを行う;ベアリングとブッシュのグリスアップを参照。
Important: この作業を怠るとマシンに急激な磨耗が発生しますから注意してください。
フードを開けて冷却液の量を点検する;冷却液の量の点検を参照。
エンジンオイルの量を点検し、フードを閉じてラッチで固定する;エンジンオイルの量を点検するを参照。
Note: エンジンにはオイルを入れて出荷していますが、初回運転の前後に必ずエンジンオイルの量を確認してください。
コントロールアームの位置は調整することができます。
コントロールアームをリテーナブラケットに固定している2本のボルトをゆるめる(図 3)。
コントロールアームを希望位置に動かし、ボルトを締めて固定する。
この作業に必要なパーツ
カッティングユニット | 5 |
補正スプリングのロッドの後穴にヘアピンが取り付けられている場合は、ヘアピンを外してブラケットの隣にある穴に移す(図 10)。
ターフ補正器用ブラケットをカッティングユニットのフレームに固定しているフランジロックナット(⅜")2個、キャリッジボルト(⅜ x 1-¼")2本を外す(図 11)。
ターフ補正スプリングのキャップスクリュをキャリアフレームの右側タブに固定しているフランジロックナット(⅜")を外して、補正スプリングをカッティングユニットから外す(図 12)。
Note: キャリッジボルトについているギギザギザ付きフランジナットは外さないでください。
ターフ補正スプリングのキャップスクリュを、キャリアフレームの右側タブに組み付ける(図 13);フランジロックナット(3/8")を使用する。
ターフ補正器ブラケットの穴を、カッティングユニットのフレームの穴に合わせる(図 14)。
Note: ホースガイドのサポートループが車両のセンターラインに向かうようになります。
ターフ補正器用ブラケットをカッティングユニットのフレームに取り付ける;キャリッジボルト(⅜ x 1-¼")2 本とフランジロックナット(⅜")2 個を使用する。
ボルトとロックナットを 37-45 N·m (3.8-4.5 kg.m = 27-33 ft-lb) にトルク締めする。
他のカッティングユニットについても、上記の手順1-7を行う。
カッティングユニットを昇降アームの下に置く(図 15)。
ピボットヨークをキャリアフレームのシャフトに取り付ける。
ピボットヨークにキャップを取り付け、キャリアフレームのシャフトの穴とピボットヨークの穴とキャップの穴を整列させる。
スナッパピンを使って、キャップとキャリアフレームのシャフトをピボットヨークに固定する。
斜面を刈り込む時はカッティングユニットのピボットをロックしてください:斜面横切るように刈り込む時はカッティングユニットが谷側に滑るのを防止するためにピボットをロックしてください。ピボットヨークの穴(図 16)を使ってカッティングユニットをロックします。カッティングユニットをステアリングする場合はスロットを使用して行います。
カッティングユニットを昇降アームの下に置く(図 17)。
ピボットヨークをキャリアフレームのシャフトに取り付ける。
ピボットヨークにキャップを取り付け、キャリアフレームのシャフトの穴とピボットヨークの穴とキャップの穴を整列させる。
スナッパピンで、ピボットアームのシャフトとキャップをキャリアフレームのシャフトに固定する。
斜面を刈り込む時はカッティングユニットのピボットをロックしてください:斜面横切るように刈り込む時はカッティングユニットが谷側に滑るのを防止するためにピボットをロックしてください。ピボットヨークの穴(図 17)を使ってカッティングユニットをロックします。カッティングユニットをステアリングする場合はスロットを使用して行います。
残りの後カッティングユニットにも、ステップ1と2の作業を行う。
ピボットヨークを昇降アームに固定しているリンチピンとワッシャを外し、昇降アームからピボット・シャフトを抜き出す(図 19)。
ピボットヨークをキャリアフレームのシャフトに取り付ける(図 20)。
ピボットヨークにキャップを取り付け、キャリアフレームのシャフトの穴とピボットヨークの穴とキャップの穴を整列させる。
スナッパピンで、ピボットヨークとキャップをキャリアフレームのシャフトに固定する。
斜面を刈り込む時はカッティングユニットのピボットをロックしてください:斜面横切るように刈り込む時はカッティングユニットが谷側に滑るのを防止するためにピボットをロックしてください。ピボットヨークの穴(図 21)を使ってカッティングユニットをロックします。カッティングユニットをステアリングする場合はスロットを使用して行います。
カッティングユニットを昇降アームの下に置く(図 22)。
昇降アームにピボットヨークを差し込み、リンチピンとワッシャでシャフトをアームに固定する。
残りの後カッティングユニットにも、ステップ1から6の作業を行う。
リールモータのシャフトにきれいなグリスを塗る。
リールモータのOリングにオイルを塗りつけ、モータのフランジに取り付ける。
モータのフランジがカッティングユニットのボルトをかわすようにモータを右回しにひねる(図 24)。
Important: リールモータのケーブルにねじれ、折れ、挟まれなどがないことを確認する。
モータを左にひねってフランジをスタッドに嵌め合わせる。
取り付けボルトを 19-25 N·m(2.0-2.4 kg.m = 14-18 ft-lb)にトルク締めする。
他のカッティングユニットについても、上記の手順1-5を行う。
この作業に必要なパーツ
仕上げキット(別売) | 1 |
Important: リールモータのホースをひねったり、折ったり、挟んだりせずに正しく取り付けられるように、カッティングユニットにモータを取り付けてから仕上げキットを取り付けるようにしてください。カッティングユニットとリールモータの位置を、以下の図で確認してください。
フレームの左前コーナー (4 番カッティングユニットの位置)の、バルクヘッドブラケットをマシンに固定しているボルトについている余分のフランジナットを取り外す (図 26)。
仕上げキットのホースフィッティングについているナットをゆるめ、ホースをバルクヘッドブラケットのスロットに差し込んでナットを締める。
Note: ナットを締め付ける時、ホースが回転しないように必ずレンチを使ってホースを固定した状態で締め付けてください。
バルクヘッド取り付けボルトにコネクタプレートを通す。コネクタは 図 26に示すように通す。
先ほど取り外したフランジナットを使って、コネクタプレートを取り付けボルトの1本に固定する。
マシンのワイヤハーネスについているプラグを、仕上げキットのコネクタに接続する。
残りのバルクヘッド (4個) についても同じ作業を行う。 図 27-図 30を参照。
Important: 各ホースが無理なく(ひねらない、折らない)取り付けられるように、残り4ヶ所のコネクタプレートの位置はそれぞれ異なっていますから図を参考に注意して取り付けてください。
この作業に必要なパーツ
CE 用ステッカー | 1 |
製造年デカル | 1 |
警告表示ステッカー | 1 |
消毒用アルコールときれいなウェスで、フードロックを取り付けた場所の隣の部分をきれいにぬぐって表面を乾燥させる(図 37)。
CE 用デカルの裏紙を剥がす。
フードにデカルを貼り付ける。
消毒用アルコールときれいなウェスで、フードロックを取り付けた場所の隣の部分をきれいにぬぐって表面を乾燥させる(図 38)。
製造年デカルの裏紙を剥がす。
フロアブラケットにデカルを貼り付ける。
消毒用アルコールときれいなウェスで、警告用デカル 133-2930 の表面をきれいに拭いて乾燥させる(図 39)。
CE 用警告デカルの裏紙を剥がす。
CE 用デカルを、133-293 の上からを貼り付ける。
走行ペダル(図 41)は前進走行と後退走行を制御します。ペダル前部を踏み込むと前進走行、後部を踏み込むと後退走行です。走行速度はペダルの踏み込み具合で調整します。スロットルが FAST 位置にあり、負荷が掛かっていない状態でペダルを一杯に踏み込むと最高速度となります。
ペダルの踏み込みをやめると、ペダルは中央位置に戻り、走行を停止します。
刈り込み・移動走行切り換えレバー (図 41) は、刈り込みモードと移動走行モードの切り換えを行うレバーです。レバーを前に倒すと刈り込みモード、後に倒すと移動走行モードになります。
Note: カッティングユニット昇降レバーが移動走行位置にセットされているときには、カッティングユニットを下降させることができません。
刈り込み速度リミッタ(図 41)を上(前)位置にセットすると、刈り込み速度の上限が制限され、カッティングユニットが回転できるようになります。スペーサ1枚で、速度が 0.8km/h 変化します。ボルトの上側のスペーサの数が増えるほど、走行速度が遅くなります。刈り込み速度リミッタを後ろ位置にすると全速力での移動走行が可能になります。
ブレーキペダル(図 41)を踏み込むと車両は停止します。
駐車ブレーキ(図 41)を掛けるには、ブレーキペダルを踏み込み、ペダルの上部についているラッチを踏み込みます。ブレーキを解除するには、ラッチが落ちるまでペダルを踏み込みます。
ハンドルを手前に寄せたい場合には、ペダル(図 41)を踏み込み、ステアリングタワーを手前に引き寄せ、ちょうど良い位置になったら、ペダルから足を離します。
エンジン速度スイッチは、2つのエンジン速度モードを切り換えます(図 42)。スイッチを軽くたたくと、エンジン速度を100rpmずつ増加または減少させることができます。スイッチの端を押し下げてそのまま保持すると、エンジン速度は自動的にハイアイドルまたはローアイドルになります。
このレバー(図 42)は、リールが刈り込みモードになっているとき、カッティングユニットの昇降操作と回転開始・停止操作を制御するレバーです。カッティングユニット昇降レバーが移動走行位置にセットされているときには、カッティングユニットを下降させることができません。
キースイッチ(図 42)には3つの位置があります: OFF、ON/PREHEAT、STARTです。
インフォセンターLCDディスプレイは、マシンの運転状態、故障診断など)の情報を表示します(図 42)。
リール回転許可/禁止スイッチ(図 42)とカッティングユニット昇降レバーとを使って刈り込みを行います。
ヘッドライトスイッチ(図 42)を下げるとヘッドライトが点灯します。
電源ソケットから、電動機器用に12 Vの電源をとることができます(図 43)。
カッティングユニットの取り付け、取り外し、整備などを行う際には、必ずその前に、カッティングユニットへの給電コネクタを外して、カッティングユニットに対する給電を停止してください(図 44);コネクタは、座席下にあります。マシンを使用するときには、コネクタを接続してください。
カッティングユニット給電遮断カップラ部で電源を遮断しないと、誰でもいつでもカッティングユニットを始動させることができ、手や足に大怪我を負う危険がある。
カッティングユニットの整備などを行う際には、必ずその前に、カッティングユニット給電遮断コネクタ部で電源を遮断すること。
座席位置調整レバー(図 45)を引いて座席の前後位置の調整ができます。調整ができたらレバーから手を離します。
オペレータの体重がゲージに表示されるまでこの調整ノブを回します。
座席の高さを調整するノブです。
インフォセンターLCDディスプレイは、マシンの運転状態、故障診断など)の情報を表示します(図 46)。インフォセンターには複数の画面があります。インフォセンターの任意のボタンを押して矢印ボタンで選択することによって、いつでも表示画面を切り替えることができます。
左ボタン、メニューアクセス/バックボタン:このボタンを押すと、インフォセンターのメニューが表示されます。メニュー表示中にこれを押せばメニューを終了します。
中央ボタン:メニューを下にスクロールするときに使います。
右ボタン:右向き矢印が表示されたとき、その先にあるメニュー項目を見るために使用します。
Note: 各ボタンの機能はメニューの内容によって、変わります。各ボタンについて、その時の機能がアイコンで表示されます。
SERVICE DUE(定期整備時期です) | 定期整備時期であることを示します |
アワーメータ | |
情報アイコン | |
高速 | |
低速 | |
燃料レベル | |
グロープラグが作動中。 | |
カッティングユニット上昇。 | |
カッティングユニット下降。 | |
運転席に座る。 | |
駐車ブレーキが掛かっている。 | |
レンジが高速(移動走行位置) | |
ニュートラル | |
レンジが低速(刈り込み位置) | |
冷却水温度(°C または °F) | |
温度(高温) | |
PTOが入 | |
不許可 | |
エンジンを掛ける。 | |
エンジンを止める。 | |
エンジン | |
キースイッチ | |
バッテリー | |
モータ/ジェネレータ(充電していない) | |
モータ/ジェネレータ(充電中) | |
電動リール | |
前バックラップ | |
後バックラップ | |
カッティングユニット下降中 | |
カッティングユニット上昇中 | |
PIN 暗証コード | |
CAN バス | |
インフォセンター | |
不良または故障 | |
電球 | |
TEC コントローラまたはコントロールワイヤハーネスからの出力 | |
スイッチ | |
スイッチから手を離してください。 | |
示された状態へ変更。 | |
表示記号を組み合わせた文章が表示されます。以下に文章の例を示します | |
ニュートラルにしてください。 | |
エンジンの始動許可がおりません。 | |
エンジンをシャットダウンします | |
冷却液が過熱しています。 | |
着席するか駐車ブレーキをかけてください |
インフォセンターのメニューにアクセスするには、メニュー画面が表示されているときにメニューアクセスボタンを押します。ボタンを押すとメインメニューが表示されます。各メニューにおいてどのような内容が表示されるかは、以下の表をご覧ください。
メインメニュー | |
メニュー項目 | 内容 |
Faults(不具合) | 不具合メニューには、最近に記録された不具合が表示されます。不具合メニューおよびその内容の詳細については、サービスマニュアルを参照するか、弊社ディストリビュータにお問い合わせください。 |
Service(整備) | 整備メニューでは、使用時間積算記録などの情報を見ることができます。 |
Diagnostics(診断機能) | 診断メニューでは、各スイッチ、センサー、制御出力の状態が表示されます。どのコントロール装置がONになっており、どれがOFFになっているかが表示されますから、故障探究を手早く行うことができます。 |
Settings(設定) | 設定メニューではインフォセンターの表示や機械の設定を変更することができます。 |
About(マシンについて) | このメニュー項目では、モデル番号、シリアル番号、ソフトウェアのバージョンなどを確認することができます。 |
Service(整備) | |
メニュー項目 | 内容 |
Hours(運転時間) | マシン、エンジン、リール、およびPTOが使用されていた時間およびマシンが移動走行していた時間と定期整備までの時間が記録されており、これらを確認することができます。 |
Counts(回数) | マシンに発生した様々な事象の回数を表示します。 |
Diagnostics(診断機能) | |
メニュー項目 | 内容 |
Cutting Units(カッティングユニット) | カッティングユニットを上昇・下降させるための入力、許可、出力の状態を表示します。 |
Hi/Low Range(速度レンジ) | 移動走行モードで運転を行うための入力、許可、出力の状態を表示します。 |
PTO | PTO回路を作動させるための入力、許可、出力の状態を表示します。 |
Engine Run(エンジン作動) | エンジンを始動させるための入力、許可、出力の状態を表示します。 |
Backlap(バックラップ) | バックラップを行うための入力、許可、出力の状態を表示します。 |
Settings(設定) | |
メニュー項目 | 内容 |
Units(単位) | インフォセンターで表示される項目の単位を選択することができます。ヤードポンド系またはメートル系から選択します。 |
Language(言語) | インフォセンターの表示に使う言語を選択することができます*。 |
LCD Backlight(バックライト) | LCD 表示の明るさを調整します。 |
LCD Contrast(コントラスト) | LCD 表示のコントラストを調整します。 |
Front Backlap Reel Speed(前ユニットのバックラップ速度) | 前方ユニットのバックラップ時のリール速度を設定します。 |
Rear Backlap Reel Speed(後ユニットのバックラップ速度) | 後方ユニットのバックラップ時のリール速度を設定します。 |
Protected Menus(保護項目) | スーパーインテンデントや整備士のための情報で、パスワードを入力すると見ることができます。 |
オートアイドル | マシンの運転操作をしていない状態から自動的にアイドリングに移行するまでの時間の長さを設定します。 |
Blade Count(刃数) | リール速度を計算するために必要な刃数です |
Mow Speed(刈込速度) | リール速度を決定するために必要な走行速度です。 |
Height of cut (HOC:刈高) | リール速度を決定するために必要な刈高です。 |
F Reel RPM(前リール速度) | 前リールの回転速度(計算値)を表示します。リール速度は手動で調整することもできます。 |
R Reel RPM(後リール速度) | 後リールの回転速度(計算値)を表示します。リール速度は手動で調整することもできます。 |
エコノミーモード | 刈り込み中のエンジン速度を下げて騒音を少なくし、燃費を向上させます。リール速度は変わりませんが、刈り込み速度は遅くなります(速度ストップの設定で調整可能です)。 |
* 「オペレータ向け」のメッセージのみが翻訳表示されます。故障、整備、診断の画面は「整備士向け」メッセージです。タイトルは選択された言語で表示されますが、本文は英語表示となります。
About (マシンについて) | |
メニュー項目 | 内容 |
Model(モデル) | マシンのモデル番号を表示します。 |
SN(シリアル番号) | マシンのシリアル番号を表示します。 |
Machine Controller Revision(コントローラ改訂番号) | マスターコントローラのソフトウェアの改訂番号を表示します。 |
CU 1CU 2CU 3CU 4CU 5 | 各カッティングユニットのソフトウェアの改訂番号を表示します。. |
ジェネレータ | モータ/ジェネレータのソフトウェアの改訂番号を表示します。. |
InfoCenter Revision(インフォセンターの改定番号) | インフォセンターのソフトウェアの改訂番号を表示します。 |
CAN Bus(バス) | マシン内部の通信状態を表示します。 |
インフォセンターの「設定」メニューにはあと2つの表示画面があり、変更可能な項目は7つあります:オートアイドル、刃数、刈り込み速度、刈高、前リール速度、後リール速度、エコノミーモードです。これらの設定は、「パスワード保護メニュー」で保護することができます。
Note: 納品時のパスワードは、代理店にて設定しています。
Note: 出荷時に設定されている デフォルト PIN は 0000 または 1234 です。PIN を変更後、PIN を忘れてしまった場合には、弊社ディストリビュータにご相談ください。
MAIN(メイン)メニューから中央ボタンで下へスクロールしていくとSETTINGS(設定)メニューがありますから、ここで右ボタンを押します(図 47)。
SETTINGSメニューから中央ボタンで下へスクロールしていくとPROTECTED (保護)メニューがありますから、ここで右ボタンを押します(図 48A)。
パスワードを入力するには、中央ボタンを何度か押して最初の桁へ入力します。その後に右ボタンを押すと次の桁へ移動します(図 48B と図 48C)。これを繰り返して最後の桁まで入力を終えたら、もう一度右ボタンを押します。
中央ボタンを押して PIN コードを登録します(図 48D)。
インフォセンターの赤ランプが点灯するまで待ちます。
Note: インフォセンターが PIN コードを受け付けて保護メニューが開くと、画面右上の部分に PIN という表示が現れます。
Note: キーを OFF 位置にし、もう一度ONにすると、保護メニューがロックされます。
「保護メニュー」の設定内容を閲覧・変更することができます。「保護メニュー」にアクセスしたら、下へスクロールして「設定を保護」(Protect Settings)へ進みます。右ボタンを使って設定を変更します。Protect Settings(設定を保護)をOFFにすると、PIN コードを入力しなくても、保護メニューの内容を閲覧・変更することができるようになります。「設定を保護」をONにすると、保護されている内容は表示されなくなり、これらを閲覧・変更するには PIN コードの入力が必要となります。PIN コードを入力した時は、キースイッチをOFF にし、もう一度キーを ON にすると、このパスワードが記憶されます。
定期整備終了後に整備時期タイマーをリセットします。
Settings Menu(設定メニュー)から中央ボタンで下へスクロールしていくとPROTECTED MENU (保護メニュー)がありますから、ここで右ボタンを押します。
PIN を入力します; マシンのオペレーターズマニュアルの「保護メニューにアクセスするには」を参照。
整備(Service)メニューから時間(Hours)メニューに入り、
スクロールしてService(整備)記号を選択する。
Note: 現時点で定期整備時期が到来している場合には最初のアイコンに NOW と表示されます。
最初のアイコンの下に整備間隔項目(時間間隔たとえば 250, 500 など)が表示される。
Note: 整備時期は保護メニュー項目です。
整備間隔を選択し、右ボタンを押す。
新しい画面が現れて「整備時間をリセットしますか?」と確認を求められるRESET SERVICE HOURS—Are you sure?
YES(中央ボタン)または NO(左ボタン)を選択する。
YES を選択すると、時間画面がクリアされて整備時間(Service Hours)選択画面に戻る。
設定メニュー(Settings Menu)にて下へスクロールすると「オートアイドル(Auto Idle)」があります。
右ボタンを使って、オートアイドル時間を、OFF, 8S, 10S, 15S, 20S, および 30S から選択します。
設定メニュー(Settings Menu)下へスクロールすると「Blade Count」があります。
右側のボタンを使用して、刃数を 5、8 または 11 から選択してください。
「設定メニュー」にて、下へスクロールすると「Mow Speed」があります。
右側のボタンを使用して、これを選択してください。
中央の右側のボタンを使って、走行ペダルの速度リミッタに、適当な刈り込み速度を設定してください。
設定が終了したら左ボタンを押すと、設定内容を保存して設定が終了します。
設定メニュー(Settings Menu)下へスクロールすると「HOC」があります。
右側のボタンを使用して、刈高を選択してください。
中央の右側のボタンを使って、適当な刈高を設定してください。(ご希望の通りの刈高が表示されない場合には、表示されている数値の中から最も近いものを選んでください)。
設定が終了したら左ボタンを押すと、設定内容を保存して設定が終了します。
前後のリールの速度は、刃数、刈り込み速度および刈高からインフォセンターが自動的に計算しますが、いろいろな刈り込み条件に対応するために速度設定を手動で変更することができるようになっています。
リール速度設定を変更するには、 F Reel RPM、R Reel RPM またはその両方までスクロールしてください。
右側のボタンを使用して、リール速度を変更してください。設定の変更をしているとき、ディスプレイには、刃数、刈り込み速度および刈高に基づいて計算された以前と同じリール速度が表示されていますが、新しく入力した値も表示されます。
メインメニューから、中央ボタンで下へスクロールして「設定」メニューへ行きます。
右側のボタンを押して選択します。
「設定」メニューから、中央ボタンで下へスクロールして「エコノミーモード」へ行きます。
右側のボタンを使用して、ONを選択してください。
設定が終了したら左ボタンを押すと、設定内容が保存され設定が終了します。
メイン画面から、中央ボタンを1回押します。ボタンの上に矢印が表示されたらもういちど中央ボタンを押して、下へスクロールしてください。
もういちど中央ボタンを押すと、電動リール情報画面が表示され、5本のカッティングユニットそれぞれのリール電流および速度が表示されます。
もういちど中央ボタンを押すと、エネルギーモード表示画面となり、各機器のエネルギーフローと方向(作動中の場合)が表示されます。
Note: 仕様および設計は予告なく変更される場合があります。
移動走行時の幅: | 228 cm |
刈幅 | 254 cm |
長さ | 282 cm |
高さ(ROPSを含む) | 160 cm |
ウェイト | 1259 kg |
エンジン | クボタ 24.8 hp |
燃料タンク容量 | 53 リットル |
移動走行速度 | 0-16 km/h |
刈込速度 | 0-13 km/h |
トロが認定した各種のアタッチメントやアクセサリがそろっており、マシンの機能をさらに広げることができます。 詳細は弊社の正規サービスディーラ、または代理店へお問い合わせください;弊社のウェブサイト www.Toro.com でもすべての認定アタッチメントとアクセサリをご覧になることができます。
いつも最高の性能と安全性を維持するために、必ずToroの純正部品をご使用ください。他社の部品やアクセサリを御使用になると危険な場合があり、製品保証を受けられなくなる場合がありますのでおやめください。
Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。
子供やトレーニングを受けていない大人には、絶対に運転や整備をさせないでください。地域によっては機械のオペレータに年齢制限を設けていることがありますのでご注意ください。オーナーは、オペレータ全員にトレーニングを受講させる責任があります。
安全な運転操作、各部の操作方法や安全標識などに十分慣れておきましょう。
運転席を離れる前に:
平らな場所に駐車する。
カッティングユニットを停止させ、下降させる。
駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
全ての動きが停止するのを待つ。
調整、整備、洗浄、格納などは、機体が十分に冷えてから行ってください。
エンジンの緊急停止方法に慣れておきましょう。
ガードなどの安全保護機器が正しく機能していない時は、運転しないでください。
使用前に必ず、カッティングユニットの点検を行ってください。
これから機械で作業する場所をよく確認し、機械に巻き込まれそうなものはすべて取り除きましょう。
燃料の取り扱いに際しては安全に特にご注意ください。燃料は引火性が高く、気化すると爆発する可能性があります。
燃料取り扱い前に、引火の原因になり得るタバコ、パイプなど、すべての火気を始末してください。
燃料の保管は必ず認可された容器で行ってください。
エンジン回転中などエンジンが高温の時には、燃料タンクのふたを開けたり給油したりしないでください。
締め切った場所では燃料の補給や抜き取りをしないでください。
ガス湯沸かし器のパイロット火やストーブなど裸火や火花を発するものがある近くでは、機械や燃料容器を保管・格納しないでください。
燃料がこぼれたら、エンジンを始動せずにマシンを別の場所に動かし、気化した燃料ガスが十分に拡散するまで引火の原因となるものを近づけないでください。
硫黄分の少ない(微量:500ppm 未満、または極微量:15ppm 未満)の新しい軽油またはバイオディーゼル燃料以外は使用しないでください。セタン値が 40以上のものをお使いください。燃料の劣化を避けるため、180日以内に使いきれる程度の量を購入するようにしてください。
気温が -7℃ 以上では夏用燃料(2号軽油)を使用しますが、気温が -7℃ 以下の季節には冬用燃料(1号軽油または1号と2号の混合)を使用してください。低温下で冬用ディーゼル燃料を使うと、発火点や流動点が下がってエンジンが始動しやすくなるばかりでなく、燃料の成分分離(ワックス状物質の沈殿)によるフィルタの目詰まりを防止できるなどの利点があります。
気温が -7° 以上の季節には夏用燃料を使用する方が、燃料ポンプの寿命を延ばします。
Important: ディーゼル燃料の代わりに灯油やガソリンを使わないでください。この注意を守らないとエンジンが損傷します。
バイオディーゼル燃料対応
この機械はバイオディーゼル燃料を混合したB20燃料(バイオディーゼル燃料が20%、通常軽油が80%)を使用することができます。ただし、通常軽油は硫黄分の少ない、または極微量のものを使ってください。以下の注意を守ってお使いください。
バイオディーゼル成分が ASTM D6751 または EN 14214 に適合しているものを使用してください。
混合後の成分構成が ASTM D975 または EN 590 に適合していること。
バイオディーゼル混合燃料は塗装部を傷める可能性がある。
寒い地方ではB5(バイオディーゼル燃料が5%)またはそれ以下の製品を使用すること。
時間経過による劣化がありうるので、シール部分、ホース、ガスケットなど燃料に直接接する部分をまめに点検すること。
バイオディーゼル混合燃料に切り替えてからしばらくの間は燃料フィルタが目詰まりを起こす可能性があります。
バイオディーゼル燃料についてのより詳細な情報は代理店におたずねください。
53 リットル
平らな場所に駐車し、カッティングユニットを下降させ、エンジンを停止させてキーを抜き取る。
燃料タンクの補給口付近をよごれのないウェスできれいにぬぐう。
燃料タンクのキャップ(図 49)を取る。
補給管の下まで軽油を入れる。
給油が終わったら燃料タンクのキャップをしっかりとしめる。
Note: 可能であれば、作業後に毎回燃料を補給しておくようにしてください。これにより燃料タンク内の結露を少なくすることができます。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
毎日の運転前に、毎日の整備作業を実施するに記載されている「使用ごと/毎日の典型整備」を行ってください。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
インタロックスイッチは安全装置であり、これを取り外すと予期せぬ人身事故が起こり得る。
インタロックスイッチをいたずらしない。
作業前にインタロックスイッチの動作を点検し、不具合があれば作業前に交換修理する。
Important: インタロック作動試験を1つでも合格できない場合には、弊社ディストリビュータに連絡してください。
ゆっくりとした速度で、広い場所に移動する。
カッティングユニットを下降させ、エンジンを停止させて、駐車ブレーキを掛ける。
運転席に座る。
駐車ブレーキを掛ける。
PTO スイッチを切位置にする。
走行ペダルを踏み込む。
キーを START 位置に回す。
Note: 走行ペダルを踏んでいるとスタータが動作しないのが正常。
運転席に座る。
PTO スイッチを入位置にする。
エンジンを掛ける。
Note: PTO スイッチが入位置にある場合はエンジンが始動できないのが正常。
運転席に座る。
PTO スイッチを切位置にする。
エンジンを掛ける。
運転席から立ち上がる。
PTO スイッチを入位置にする。
Note: オペレータが着席していない場合は PTO が作動しないのが正常。
運転席に座る。
駐車ブレーキを掛ける。
PTO スイッチを切位置にする。
走行ペダルから足を離したままにする。
エンジンを掛ける。
走行ペダルを踏み込む。
Note: 駐車ブレーキが掛かった状態で走行ペダルを踏み込むとエンジンが停止するのが正常。
駐車ブレーキの性能を最大限に発揮させるために、実際の使用前にブレーキの「慣らし掛け」をおこなってください。前進走行速度を、6.4km/h (後退速度と同じ) にセットします(8枚のスペーサを全部刈り込み速度コントロールの上側へ移動)。エンジンをハイアイドルにセットし、刈込速度コントロールを入れた状態で、ブレーキを15秒間踏み込みます。同様に、全速力で後退走行した状態でブレーキを15秒間踏み込みます。これを5回繰り返します。前進1回、後退1回の後、1分間の休憩をはさんでください。この後、必要に応じてブレーキを調整してください; を参照。
オーナーやオペレータは自分自身や他の安全に責任があり、オペレータやユーザーの注意によって物損事故や人身事故を防止することができます。
作業にふさわしい服装をし、安全めがね、長ズボン、頑丈で滑りにくい安全な靴、および聴覚保護具を着用してください。長い髪は束ねてください。ゆるい装飾品やだぶついた服は身に着けないでください。
疲れている時、病気の時、アルコールや薬物を摂取した時は運転しないでください。
この機械を運転する時は常に十分な注意を払ってください。運転中は運転操作に集中してください;注意散漫は事故の大きな原因となります。
エンジンを掛ける前に、全部の駆動装置がニュートラルであること、駐車ブレーキが掛かっていることを確認し、運転席に着席してください。
人を乗せないでください。また、作業中は周囲から人、特に子供を十分に遠ざけてください。
運転は、穴や障害物を確認できる十分な照明のもとで行ってください。
ぬれた芝の刈り込みは避けてください。接地力が落ちてスリップする危険が高くなります。
カッティングユニットに手足を近づけないでください。
バックするときには、足元と後方の安全に十分な注意を払ってください。
見通しの悪い曲がり角や、茂み、立ち木などの障害物の近くでは安全に十分注意してください。
刈り込み中以外は必ずカッティングユニットを止めておいてください。
旋回するときや道路や歩道を横切るときなどは、減速し周囲に十分な注意を払ってください。常に道を譲る心掛けを。
エンジンは換気の十分確保された場所で運転してください。排気ガスには致死性ガスである一酸化炭素が含まれています。
エンジンの掛かっているマシンからは離れないでください。
運転席を離れる前に:
平らな場所に駐車する。
カッティングユニットを停止させ、下降させる。
駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
全ての動きが停止するのを待つ。
調整、整備、洗浄、格納などは、機体が十分に冷えてから行ってください。
機械の運転は十分な視界の確保ができる適切な天候条件のもとで行ってください。落雷の危険がある時には運転しないでください。
POPS 構成物は一切機体から外さないでください。
必ずシートベルトを着用し、緊急時にはシートベルトを迅速に外せるよう練習しておいてください。
運転時には必ずシートベルトを着用してください。
頭上の障害物に注意し、これらに衝突しないように注意してください。
ROPS自体に損傷がないか、また、取り付け金具がゆるんでいないか、定期的に十分に点検を行い、万一の際に確実に役立つようにしておいてください。
ROPS が破損した場合はすべて新しいものに交換してください。修理したり改造しての使用はしないでください。
斜面はスリップや転倒などを起こしやすく、これらは重大な人身事故につながります。斜面での安全運転はオペレータの責任です。どんな斜面であっても、通常以上に十分な注意が必要です。
斜面については、実地の測定を含めてオペレータ自身が調査を行い、安全に作業ができるかどうかを判断してください。この調査においては、常識を十分に働かせてください。
以下に挙げる、斜面で運転する場合の安全上の注意を必ず読んで内容をしっかり理解してください。実際に運転する前に、現場の状態をよく観察し、その日その場所でこのマシンで安全に作業ができるかどうかを判断してください。同じ斜面上であっても、地表面の条件が変われば運転条件が変わります。
斜面での発進・停止・旋回は避けてください。急に方向を変えたり急な加速やブレーキ操作をしないでください。旋回は速度を落としてゆっくりと行ってください。
走行、ステアリング、安定性などに疑問がある場合には運転しないでください。
隠れた穴、わだち、盛り上がり、石などの見えない障害は、取り除く、目印を付けるなどして警戒してください。深い芝生に隠れて障害物が見えないことがあります。不整地では機体が転倒する可能性があります。
ぬれ芝、急斜面など滑りやすい場所で運転すると滑って制御できなくなる危険があります。
段差、溝、盛り土、水などの近では安全に十二分の注意を払ってください。万一車輪が段差や溝に落ちたり、地面が崩れたりすると、機体が瞬時に転倒し、非常に危険です。必ず安全距離を確保してください。
斜面に入る前に、安全の判断をしてください。乗用の刈り込み機械で斜面を刈り込むことに危険が感じられる場合は歩行型の機械をお使いください。
斜面では可能なかぎりカッティングユニットを地表面まで下げておいてください。斜面上でカッティングユニットを上昇させると機体が不安定になる恐れがあります。
Important: エンジンを始めて始動するとき、燃料切れによってエンジンが停止したとき、燃料系統の整備作業を行った後では、燃料系統からのエア抜きを行う必要があります。燃料系統からのエア抜きを参照してください。
着席し、足を走行ペダルから離してペダルをニュートラル位置とし、駐車ブレーキが掛かっていることを確認し、エンジン速度スイッチを FAST位置にセットし、リール回転許可スイッチ(Enable/Disable)が回転禁止になっていることを確認する。
キーを ON/PREHEAT 位置に回す。
自動タイマーが作動して、約6秒間の予熱が行われる。
グローランプが消えたら、キーをSTART位置に回す。
スタータモータは15秒間以上連続で作動させないようにすること。エンジンが始動したら、キーから手を離す。予熱が不足している場合には、キーを一旦 OFF 位置に戻し、もう一度 ON/PREHEAT 位置に回す。必要に応じてこの操作を繰り返す。
エンジンが温まるまで、低速で暖機運転する。
すべてのコントロールをニュートラルに戻し、駐車ブレーキを掛け、スロットルをローアイドルにしてエンジンの回転速度を下げる。
Important: 高負荷で運転した後は、エンジンを停止させる前に5 分間程度のアイドリング時間をとってください。これを怠るとターボチャージャ付きのエンジンではトラブルが発生する場合があります。
始動キーを OFF 位置に回して、抜き取る。
ターフ補正スプリング(図 50)は、カッティングユニットの前ローラから後ローラへの「体重移動」を行う働きがあります。これにより、マーセリングやボビングと呼ばれる「波打ったような」仕上がりを防いでいます。
Important: この調整は、カッティングユニットをトラクタに取り付け、ユニットを真っ直ぐ前に向けて床に降ろした状態で行ってください。
スプリングには強い張力がかかっており、不用意に取り扱うとけがをする。
スプリングを調整する時には十分注意すること。
凹凸の激しいターフで一定の刈高にカット、サッチが厚くたまっているターフで削らないように刈るなど、様々なターフ条件に合わせて、後カッティングユニットのカウンタバランスの押圧を調整することができます。
各トーションスプリングのカウンタバランスの押圧力を 4 種類の設定から選択します。位置を1つずらすごとに、カッティングユニットに掛かる押圧が 2.3kg 増加または減少します。カウンタバランスをゼロにしたい場合には、スプリングを第1スプリングアクチュエータの裏側(第4番目の位置)にセットしてください。
Note: カウンタバランスの押圧をゼロにする場合は、トーションスプリングの長い脚をショルダ付きスタッドの上にセットします。
平らな場所に駐車し、カッティングユニットを下降させ、エンジンを停止させ、駐車ブレーキを掛けてキーを抜き取る。
カウンタバランススプリングの長い方の端部にパイプなどを被せ、テコの原理を利用してスプリングをショルダ付きスタッドの希望位置上にセットする(図 51)。
他のカウンタバランススプリングにもステップ1と2の作業を行う。
一定で、クオリティの高いカットを行い、均一な刈り上がり(見栄え)を作るには、リール速度を正しく設定しておく必要があります。リール速度は以下の手順で調整します:
インフォセンターの「設定メニュー」から blade count、mow speed、HOC に入ってリール速度計算値の表示を見る。
更に調整が必要な場合は、「設定メニュー」で F Reel RPM、R Reel RPM またはその両方までスクロールする。
右側のボタンを使用して、リール速度を変更する。設定の変更をしているとき、ディスプレイには、刃数、刈り込み速度および刈高に基づいて計算された以前と同じリール速度が表示されているが、新しく入力した値も表示される。
Note: ターフの条件に合わせて、リールの回転速度を変えて構わない。
このマシンには故障診断用ランプが付いており、電子コントローラが電気系統の異常を探知するとそれを知らせます。故障診断ランプはインフォセンター(表示画面の上)についています(図 56)。マシンが適切に作動している場合には、キースイッチをON/RUN位置にすると、コントローラの診断ランプが短時間点灯し、ランプが正常に作動していることを示します。アドバイスメッセージが表示されると、ランプが点灯してメッセージがあることを知らせます。故障メッセージが表示された場合にはランプが点滅し、その故障が解消されるまで点滅を続けます。
実際に芝刈りを始める前に、安全な場所で運転操作に十分慣れておいてください。エンジンの始動と停止、前進走行と後退走行、カッティングユニットの回転、停止、昇降動作などを十分に練習してください。操作に慣れてきたら、斜面の上り下りや速度を変えての運転も練習しましょう。
作業中に警告灯が点灯したら、直ちに機械を停止し原因を確認してください。異常を放置したまま作業を続けると本機に重大な損傷を招く可能性があります。
エンジンを始動し、エンジン速度を FAST 位置にセットする。リール回転スイッチを回転許可にし、ジョイスティックでカッティングユニットの制御を行います(前ユニットは後ユニットより早く降下してきます。)走行ペダルを前進側に踏み込めば刈り込みが始まります。
芝刈りが終ったらリール回転スイッチを回転禁止とし、カッティングユニットを移動走行位置に上昇させます。刈り込み/移動走行切り替えレバーを移動走行にセットしてください。狭い場所を通り抜ける時、カッティングユニットをぶつけて損傷しないよう十分注意してください。斜面の通行には最大の注意を払ってください。また、転倒事故を防止するために、速度の出しすぎや急旋回に十分注意してください。下り坂ではハンドリングを安定させるためにカッティングユニットを下降させてください。
平らな場所に駐車する。
カッティングユニットを停止させ、下降させる。
駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
全ての動きが停止するのを待つ。
調整、整備、洗浄、格納などは、機体が十分に冷えてから行ってください。
火災防止のため、カッティングユニットや駆動部、マフラー、冷却スクリーン、エンジン構成品の周囲に、草や木の葉、ホコリなどが溜まらないようご注意ください。オイルや燃料がこぼれた場合はふき取ってください。
移動走行時など、刈り込みなどの作業をしていない時には、アタッチメントの駆動を解除しておいてください。
必要に応じてシートベルトの清掃と整備を行ってください。
ガス湯沸かし器のパイロット火やストーブなど裸火や火花を発するものがある近くでは、機械や燃料容器を保管・格納しないでください。
前:前アクスルチューブのジャッキブラケットの穴(図 57)。
後:機体左右のフレームにある穴。
機械をトレーラやトラックに積み込む際には、機体と同じ幅のある歩み板を使用してください。
車体が落下しないように確実に固定してください。
緊急時には、油圧ポンプについているバイパスバルブを開いて本機を牽引または押して移動することができます。
Important: トランスミッションを保護するために、牽引または押して移動する時の速度は、3-4.8 km/h 未満としてください。本機を押して或いは引いて移動させる場合には、必ずバイパスバルブを開く必要があります。
駐車ブレーキを掛け、エンジンを停止させ、キーを抜き取る。
フードを開ける;フードを開けるを参照。
吐出量可変油圧ポンプについているバイパスバルブを右または左に 1.5 回転させると内部でバイパスが形成される(図 58)。
Note: バイパスバルブはポンプの左側にあります。オイルをバイパスさせることにより、トランスミッションを破損することなく機械を押して移動できるようになります。
フード元に戻してラッチを掛ける。
牽引移動を開始する。
エンジンを始動する前にバイパスバルブを閉じる。バルブの締め付けトルクが 7~11 N·m(0.7~1.1 kg.m = 5~8 ft-lb)を超えないようにすること。
Important: バイパスバルブを開いたままでエンジンを回転させるとトランスミッションがオーバーヒートします。
Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。
Note: www.Toro.com から、この機械に関する配線図と油圧回路図をダウンロードすることができます。弊社ホームページからマニュアルへのリンクをご活用ください。
運転席を離れる前に:
平らな場所に駐車する。
カッティングユニットを停止させ、下降させる。
駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
全ての動きが停止するのを待つ。
調整、整備、洗浄、格納などは、機体が十分に冷えてから行ってください。
保守作業は、各部が十分冷えてから行ってください。
可能な限り、エンジンを回転させながらの整備はしないでください。可動部に近づかない。
機体の下で作業する場合には、必ずジャッキスタンドで機体を確実に支える。
機器類を取り外すとき、スプリングなどの力が掛かっている場合があります。
マシン各部が良好な状態にあり、ボルトナット類が十分にしまっているか常に点検してください。
読めなくなったデカルは貼り替えてください。
機械の性能を完全に引き出し、かつ安全にお使いいただくために、交換部品は純正品をお使いください。他社の部品を御使用になると危険な場合があり、製品保証を受けられなくなる場合がありますのでおやめください。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用開始後最初の 1 時間 |
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使用開始後最初の 8 時間 |
|
使用開始後最初の 10 時間 |
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使用開始後最初の 50 時間 |
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使用するごとまたは毎日 |
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50運転時間ごと |
|
100運転時間ごと |
|
150運転時間ごと |
|
200運転時間ごと |
|
250運転時間ごと |
|
400運転時間ごと |
|
800運転時間ごと |
|
1000運転時間ごと |
|
2000運転時間ごと |
|
長期保管前 |
|
2年ごと |
|
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点検項目 | 第週 | ||||||
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月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
インタロックの動作を点検する。 | |||||||
ブレーキの動作を確認する。 | |||||||
エンジンオイルと燃料の量を点検する。 | |||||||
冷却水の量を点検する。 | |||||||
燃料・水セパレータの水抜きを行う。 | |||||||
エアフィルタの整備時期表示を確認する。 | |||||||
ラジエター、オイルクーラ、スクリーンの汚れ具合を点検する。 | |||||||
エンジンから異常音がないか点検する。1 | |||||||
運転操作時に異常音がないか点検する。 | |||||||
油圧オイルの量を点検する。 | |||||||
油圧ホースの磨耗損傷を点検する。 | |||||||
オイル漏れなど。 | |||||||
タイヤ空気圧を点検する | |||||||
計器類の動作 | |||||||
リールとベッドナイフの摺り合わせ | |||||||
刈高の調整の点検。 | |||||||
グリスアップ。2 | |||||||
塗装傷のタッチアップ | |||||||
1. 始動困難、大量の煙、咳き込むような走りなどが見られる場合はグロープラグと噴射ノズルを点検する。 |
|||||||
2. 車体を水洗いしたときは整備間隔に関係なく直ちにグリスアップする。 |
Important: エンジンの整備に関しての詳細は、付属のエンジンマニュアルを参照のこと。
点検担当者名: | ||
内容 | 日付 | 記事 |
1 | ||
2 | ||
3 | ||
4 | ||
5 | ||
6 | ||
7 | ||
8 |
平らな場所に駐車する。
駐車ブレーキを掛ける。
PTO スイッチを切位置にする。
刈り込みコントロールレバーを刈り込み位置にする。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
全ての動きが停止するのを待つ。
エンジンが冷えるのを待つ。
フードラッチ(2 ヶ所)を外す(図 59)。
フードを開ける。
注意深くフードを閉じる(図 60)。
フードの両側についているラッチを掛けてフードを固定する。
スクリーンのラッチからボールピンを外す(図 61)。
スクリーンのラッチを外してスクリーンを開く。
スクリーンを元に戻してラッチを掛ける(図 62)。
スクリーンのラッチにボールピンを取り付ける。
座席を少し倒して、支え棒を固定穴から外す(図 65)。
ラッチがかかるまで座席を静かにに降ろす。
ジェネレータ冷却用エアシュラウドの上部分と下部分を固定しているフランジヘッドキャップスクリュ(4本)とフランジロックナット(4個)を外す(図 66)。
シュラウドを分離する。
上シュラウドを持ち上げて駆動シャフトのグリスフィッティングにアクセスできるようにする。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
50運転時間ごと |
|
グリスの仕様:No. 2 汎用リチウム系グリス
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。フードを開ける;フードを開けるを参照。
ジェネレータ冷却用エアシュラウドを上下に分離する;ジェネレータ冷却用エアシュラウドの取り外しを参照。
全部のベアリングとブッシュに所定のグリスを注入する。グリスアップ箇所は以下の通りです:
ジェネレータ冷却用エアシュラウドを取り付ける;ジェネレータ冷却用エアシュラウドの取り付けを参照。
運転席を戻してラッチで固定する;座席をもとに戻す。を参照。
フードを閉じてラッチで固定する;フードを閉じるを参照。
エンジンオイルの点検や補充は、エンジンを止めて行ってください。
エンジンのガバナの設定を変えたり、エンジンの回転数を上げすぎたりしないでください。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
400運転時間ごと |
|
エアクリーナ本体にリーク原因となる傷がないか点検してください。破損していれば交換してください。吸気部全体について、リーク、破損、ホースのゆるみなどを点検してください。
エアクリーナのフィルタの整備は、インジケータが赤色になってから行ってください。早めに整備を行っても意味がありません。むしろフィルタを外したときにエンジン内部に異物を入れてしまう危険が大きくなります。
Important: 本体とカバーが正しく、しっかりと密着しているのを確認してください。
API 規格 CH-4 以上の高品質で灰分の少ないエンジンオイルを使用してください。
以下の粘度のエンジンオイルを使用してください:
推奨オイル:SAE 15W-40(-18℃以上)
他に使用可能なオイル:SAE 10W-30 または 5W-30(全温度帯)
Toro のプレミアムエンジンオイル(15W-40 または 10W-30)を代理店にてお求めいただくことができます。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
Important: エンジンオイルの量は毎日点検してください。油量がディップスティックの FULL マークより上にある場合は、オイルが燃料で薄められている可能性があります。油量がFULL マークより上にある場合は、エンジンオイルを交換してください。
エンジンオイルを点検する最もよいタイミングは、その日の仕事を始める直前、エンジンがまだ冷えているうちです。既にエンジンを始動してしまった場合には、一旦エンジンを停止し、オイルが戻ってくるまで約 10 分間程度待ってください。油量がディップスティックのADDマークにある場合は、FULLマークまで補給してください。オイルを入れすぎないように注意してください。
Important: エンジンオイルの量がディップスティックの上限マークと下限マークの間にあるように管理してください。多すぎても少なすぎてもエンジンに悪影響が出ます。
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
フードを開ける;フードを開けるを参照。
エンジンオイルの量を点検する(図 82)。
Important: エンジンオイルの量が常時ゲージの上限と下限との間にあるよう、気をつけて管理してください。オイルの入れすぎもオイルの不足も、エンジンの不調や故障の原因となります。
フードを閉じてラッチで固定する;フードを閉じるを参照。
約 3.3 リットル(フィルタ含む)。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用開始後最初の 50 時間 |
|
150運転時間ごと |
|
マシンの準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
オイルを排出し、フィルタを交換する。
Important: フィルタを締めつけすぎないように注意してください。
フードを開ける;フードを開けるを参照。
クランクケースにオイルを入れる;オイルの仕様、エンジンオイルの量、エンジンオイルの量を点検するを参照。
フードを閉じてラッチで固定する;フードを閉じるを参照。
燃料や燃料蒸気は条件次第で簡単に引火・爆発する。発火したり爆発したりすると、やけどや火災などを引き起こす。
燃料補給は必ず屋外で、また、エンジンが停止して冷えた状態で行う。こぼれた燃料はふき取る。
燃料タンク一杯に入れないこと。給油は燃料タンクの首の根元から25 mm 程度下までとする。これは、温度が上昇して燃料が膨張したときにあふれないように空間を確保するためである。
燃料取り扱い中は禁煙を厳守し、火花や炎を絶対に近づけない。
安全で汚れのない認可された容器で保存し、容器には必ずキャップをはめること。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
フードを開ける;フードを開ける。
水セパレータのドレンバルブの下に回収容器を置く(図 84)。
バルブを開いてセパレータ内部にたまっている水や異物を流し出す。
水セパレータのバルブを閉じる。
エンジンを始動し、オイル漏れがないか点検する。
Note: リーク箇所はすべて修正する。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
フードを元に戻してラッチを掛ける;フードを閉じる。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
400運転時間ごと |
|
水セパレータ内部を完全に空にする;水セパレータからの水抜きを参照。
フィルタヘッドとキャニスタを洗浄する(図 85)。
フィルタキャニスタを外してフィルタヘッドの取り付け部をきれいに拭く。
キャニスタのガスケットにきれいなオイルを薄く塗る。
ガスケットが取り付け部に当るまで手でねじ込み、そこからさらに1/2回転締め付ける。
キャニスタ下部のドレンバルブを締める。
エンジンを始動し、オイル漏れがないか点検する。
Note: リーク箇所はすべて修正する。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
フードを元に戻してラッチを掛ける;フードを閉じる。
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
燃料タンクに少なくとも半分まで燃料が入っていることを確認する。
フードを開ける;フードを開けるを参照。
燃料噴射ポンプのエア抜きねじを開ける (図 86)。
始動キーを ON 位置に回す。
電動燃料ポンプが作動を開始し、エア抜きねじの周囲からエアが漏れ出してくる。
Note: ねじから燃料が連続的に流れるのが見えるまでキーを ON 位置に保持する。
ねじを締めてキーをOFFする。
フードを閉じてラッチで固定する;フードを閉じるを参照。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
400運転時間ごと |
|
燃料ラインに劣化や破損、ゆるみが発生していないか点検する。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
800運転時間ごと |
|
長期保管前 |
|
燃料タンク容量:53 リットル
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
燃料タンクのドレンバルブの下に回収容器を置く(図 87)。
ドレンバルブを開き、タンクから排出される燃料を回収する。
タンクの清掃にはきれいな燃料を使用してください。
ドレンバルブを閉じる。
燃料タンク内部にある燃料供給チューブには、燃料系統に異物が入るのを防止するスクリーンがついています。必要に応じてこのチューブを取り外してスクリーンを清掃してください。
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
燃料センダのカバーを燃料タンクに固定しているプラスねじ (5本) を外してカバーを外す (図 88)。
マシンのワイヤハーネスの 2 ピンコネクタから、燃料センダのハーネスの 2 ソケットコネクタを外す(図 89)。
燃料センダの機体内側にあるフィッティングにホースを固定しているクランプを外してフィッティングからホースを取り外す(図 90)。
燃料センダのキャップをゆるめる(図 91)。
燃料センダを持ち上げてタンクから注意深く取り出す。
Note: 供給チューブ、戻りチューブ、フロートアームを曲げてしまわないよう注意してください。
Important: 電気系統を保護するため、本機に溶接作業を行う時には、バッテリーのケーブルをすべてバッテリーから外し、また、電子コントロールモジュールに接続されている2本のワイヤハーネスプラグを両方とも外してください。
マシンの整備や修理を行う前に、バッテリーの接続を外してください。バッテリーの接続を外すときにはマイナスケーブルを先に外し、次にプラスケーブルを外してください。接続するときにはプラスを先に接続し、次にマイナスを接続してください。
バッテリーの充電は、火花や火気のない換気の良い場所で行ってください。バッテリーと充電器の接続や切り離しを行うときは、充電器をコンセントから抜いておいてください。また、安全な服装を心がけ、工具は確実に絶縁されたものを使ってください。
電解液には硫酸が含まれており、触れると火傷を起こし、飲んだ場合には死亡する可能性がある。
電解液を飲まないこと。また、電解液を皮膚や目や衣服に付けないよう十分注意すること。安全ゴーグルとゴム手袋で目と手を保護すること。
皮膚に付いた場合にすぐに洗浄できるよう、必ず十分な量の真水を用意しておくこと。
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
スクリーンを開ける;スクリーンを開くを参照。
バッテリーカバーの側面を両側から押して、カバーをバッテリートレイから外す(図 97)。
バッテリーのマイナスケーブルを外す。
プラスケーブルについている絶縁カバーを外し、プラスケーブルをバッテリーから外す。
バッテリーの接続を外す;12 V バッテリーの取り外しを参照。
充電器に接続し、充電電流を 3-4 A にセットする。
3-4 Aで4-8時間充電する。
充電が終わったらチャージャをコンセントから抜き、バッテリー端子からはずす。
バッテリーを接続する; 12 V バッテリーを接続するを参照。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
50運転時間ごと |
|
Note: 端子や周囲が汚れていると自然放電しますので、バッテリーが汚れないようにしてください。
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
スクリーンを開ける;スクリーンを開くを参照。
バッテリーの状態の点検。
Note: 磨耗したり破損したりしたバッテリーは交換してください。
バッテリーケーブルを外してバッテリーをマシンから取り出す;12 V バッテリーの取り外しを参照。
重曹と水(重曹水)でケース全体を洗浄する。
真水でケースを仕上げ洗いする。
バッテリーをマシンに取り付け、バッテリーケーブルを接続する;12 V バッテリーの整備を参照。
スクリーンを閉じてラッチで固定する;スクリーンを閉じるを参照。
ヒューズブロックはコントロールアーム内にあります。
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
コントロールアームのカバーをコントロールアームに固定しているラッチ(2ヶ所)を解除してカバーを外す(図 99)。
切れているヒューズを交換する(図 100)。同じタイプ、同じ電流値のヒューズに交換する。
コントロールアームカバーをコントロールアームに取り付け、2ヶ所のラッチでカバーを固定する。
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
ラッチを外してフードを開ける;フードを開けるを参照。
エンジンの左前部分で、48 V ヒューズブロックのカバーを外す。
切れているヒューズを、同じタイプ、同じ電流値のヒューズに交換する。
Note: カバーに貼り付けてあるデカルを参照。
48 V ヒューズブロックにカバーを取り付ける。
フードを閉じてラッチで固定する;フードを閉じるを参照。
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
ラッチを外してフードを開ける;フードを開けるを参照。
エンジンの左前部分で、 というラベルのついたインラインヒューズホルダーのキャップを外す。
切れているヒューズを、同じタイプ、同じ電流値のヒューズに交換する。
インラインヒューズホルダーにキャップを取り付ける。
フードを閉じてラッチで固定する;フードを閉じるを参照。
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
ラッチを外してフードを開ける;フードを開けるを参照。
エンジンの右後部分で、 というラベルのついたインラインヒューズホルダーのカバーを外す。
切れているヒューズを、同じタイプ、同じ電流値のヒューズに交換する。
インラインヒューズホルダーにキャップを取り付ける。
フードを閉じてラッチで固定する;フードを閉じるを参照。
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
運転席のラッチを外して運転席を倒す;座席を倒すを参照。
というラベルのついたインラインヒューズホルダーのキャップを外す(図 105)。
切れているヒューズをホルダーから取り出す。
同じタイプ、同じ電流値のヒューズを取り付ける。
インラインヒューズホルダーにキャップを取り付ける。
運転席を戻してラッチで固定する;座席をもとに戻す。を参照。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
Important: マシンの性能を適切に発揮させ、また質の高い刈り込みを実現するために、すべてのタイヤの空気圧を推奨値に維持してください。タイヤ空気圧は規定値以下に下げてはならない。
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
タイヤ空気圧を測定する。
Note: タイヤの適正空気圧は、0.83-1.03 bar (12-15 psi)です。
必要に応じて空気圧を増減する。
他のタイヤにもステップ2-3の作業を行う。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用開始後最初の 1 時間 |
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使用開始後最初の 10 時間 |
|
250運転時間ごと |
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適切なトルク締めを怠ると車輪の脱落や破損から人身事故につながる恐れがあります。
ホイールナットのトルクを適切に維持すること。
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
ホイールナットを 94-122 N·m(6.2-8.9 kg.m = 70-90 ft-lb)にトルク締めする。
Important: 走行ペダルが踏みこまれていないときはマシンが停止していなければなりません(ペダルがニュートラル位置)。マシンが動くようであれば走行ポンプの調整を行います:
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
機体前部をジャッキアップして左右の両輪を浮かせ、機体をジャッキスタンドで保持する;仕様とジャッキアップポイントの位置を参照。
マシンの下側、走行ポンプの右側からアクセスして、ニュートラルリターン調整ねじを固定しているロックナットをゆるめる(図 106)。
トラクション調整カムの最終調整は、エンジンを回転させながら行う必要がある。危険を伴う作業であるから、
マフラーなどの高温部分や回転部、可動部に顔や手足を近づけぬよう十分注意すること。
エンジンを始動し駐車ブレーキを解除する。
タイヤが回転しなくなるまで、ニュートラルリターン調整ねじを締めるまたはゆるめる。
ロックナットを22 N-m (2.3 kg.m=16 ft-lb)にトルク締めする。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
ジャッキスタンドを外し、ジャッキをゆるめて機体を床に下ろす。
試運転を行って調整を確認する。走行ペダルがニュートラル位置の時には機体が停止していることを確認する。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
800運転時間ごと |
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ハンドルを操作して後輪を真っ直ぐ前後方向に向ける。
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
アクスルの高さで、左右のステアリングタイヤの中心線間の距離をタイヤの前面と後面で測定する。
Note: タイヤ前面での測定値とタイヤ後面での測定値との差が 6 mm 以下であれば後輪のトーインは適正である(図 107)。
差が 6 mm よりも大きい場合には調整を行う;後輪のトーインの調整を参照。
各タイロッド(図 108)の端についているジャムナットをゆるめる。
Note: タイロッド外側に溝が切ってあるところのねじは左ねじですから注意してください。
レンチ用の平坦面を利用して、タイロッドを回転させる。
アクスルの高さで、左右のステアリングタイヤの中心線間の距離をタイヤの前面と後面で測定する。
Note: タイヤ前面での測定値とタイヤ後面での測定値との差が 6 mm 以下であれば後輪のトーインは適正である。
必要に応じてステップ2と3を繰り返す。
ジャムナットを締めつける。
冷却液を飲み込むと中毒を起こす;冷却液は子供やペットが触れない場所に保管すること。
高温高圧の冷却液を浴びたり、高温のラジエター部分に触れたりすると大火傷をする恐れがある。
エンジン停止後、少なくとも15分間程度待って、エンジンが冷えてからキャップを開けること。
キャップを開けるときはウェスなどを使い、高温の水蒸気を逃がしながらゆっくりと開けること。
出荷時に、冷却液タンクに、所定の長寿命冷却液(水とエチレングリコールの 50/50 混合液ベース)を入れてあります。
Important: 長寿命冷却液の仕様表の内容に合致する市販の冷却液以外は使用しないでください。従来タイプ(緑色)の無機酸技術(IAT)の冷却は使用しないでください。また、長寿命冷却液と従来タイプを混合しないでください。
エチレングリコールタイプ |
腐食防止タイプ |
長寿命不凍液 |
有機酸技術(OAT;Organic-acid technology) |
Important: 従来の(緑色)冷却液(IAT:無機酸技術製品)と長寿命冷却液は、目で見た時の色で区別することはできません。長寿命冷却液は、以下の色で着色されている場合があります:赤、ピンク、オレンジ、イエロー、ブルー、青緑、紫、緑。必ず長寿命冷却液の仕様に合致する製品を使用してください。 |
ATSM International |
SAE International |
D3306, D4985 |
J1034, J814, 1941 |
Important: 冷却液濃度:原液と水の 50/50 混合液。
好ましい方法:原液と蒸留水を混合する。
他の好ましい方法:蒸留水が入手できない場合は、原液でなく、希釈済みの冷却液を購入する。
最低限度守るべき方法:蒸留水も希釈済み製品も入手できない場合には、飲料水で原液を希釈する。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
|
エンジン停止直後にラジエターのキャップを開けると、高温高圧の冷却液が吹き出してやけどを負う恐れがある。
エンジン回転中はラジエターのふたを開けないこと。
キャップを開けるときはウェスなどを使い、高温の水蒸気を逃がしながらゆっくりと開けること。
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
フードを開ける;フードを開けるを参照。
液量の点検は補助タンクで行う(図 109)。
Note: タンク側面の Full マーク と Add マークの間にあれば液量は適正である。
冷却液が不足している場合には、補助タンクのキャップを開けて所定の冷却液を Full マークまで追加する。
Note: 補助タンクに冷却液を入れすぎないでください。
補助タンクのキャップを取り付けて終了。
フードを閉じてラッチで固定する;フードを閉じるを参照。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
|
100運転時間ごと |
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2年ごと |
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ブレーキペダルの遊びが 13 mm 以上となったり、ブレーキの効きが悪いと感じられるようになったら、調整を行ってください。遊びとは、ブレーキペダルを踏み込んでからペダルに抵抗を感じるまでのペダルの行きしろを言います。
マシンの準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
駐車ブレーキを解除する。
調整の前と後に、ホイールモータのバックラッシュ(ギアのガタ)を利用してドラムを前後にゆすり、ドラムが何にも接触していないことを確認してください。
ブレーキペダルを軽く踏んで、ペダルの遊び(抵抗なく動く距離)を測定する(図 113)。
Note: ブレーキペダルの「遊び」(図 113)が 2.5 cm以上となったり、駐車ブレーキを掛けるのに強い力が必要と感じられるようになったら、調整を行ってください。
ブレーキペダルの遊びを少なくするには、ブレーキケーブル端部にある前側ジャムナットをゆるめる(図 114)。
図 113後ナットを締めてケーブルを後方に移動させて、駐車ブレーキがホイールに作用するまでのブレーキペダルの遊びが 6-13 mm なるように調整する。
前側ジャムナットを締め、左右のケーブルが同じように動作することを確認する。
Note: ジャムナットを締めるときにケーブルコンジットを回転させないように注意してください。
駐車ブレーキがかからない、ラッチがかからない状態になったらブレーキ爪の調整が必要です。
マシンの準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
駐車ブレーキのツメをフレームに固定しているねじ2本をゆるめる(図 115)。
ブレーキのツメが戻り止めに完全に掛かるまで駐車ブレーキペダルを前に踏み込む(図 115)。
ねじ(2本)を締めて調整を固定する。
ブレーキペダルを踏み込んで駐車ブレーキを解除する。
調整を確認し、必要に応じて再調整する。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用開始後最初の 8 時間 |
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100運転時間ごと |
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マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
フードを開ける;フードを開けるを参照。
オルタネータ側プーリとクランクシャフト側プーリ間の中央部でオルタネータベルト(図 116)を指で10kg程度の力で押してベルトの張りを点検する。
Note: ベルトのたわみが 11 mm あれば適正とする。たわみの量が適正でない場合は手順 4 へ進む。たわみの量が適正であれば手順7へ進む。
オルタネータをブレースに固定しているボルトと、オルタネータのピボットボルトをゆるめる(図 116)。
オルタネータとエンジンの間にバールを入れてオルタネータを外側に動かしてベルトに張りを出す。
ベルトの張りがステップ3の通りになったら、オルタネータをブレースに固定しているボルトと、オルタネータのピボットボルトを締め付ける。
フードを閉じてラッチで固定する;フードを閉じるを参照。
万一、油圧オイルが体内に入ったら、直ちに専門医の治療を受けてください。万一、油圧オイルが体内に入った場合には、この種の労働災害に経験のある施設で数時間以内に外科手術を受ける必要がある。
油圧装置を作動させる前に、全部のラインコネクタが適切に接続されていること、およびラインやホースの状態が良好であることを確認すること。
油圧のピンホールリークやノズルからは作動油が高圧で噴出しているので、絶対に手などを近づけない。
リークの点検には新聞紙やボール紙を使う。
油圧関係の整備を行う時は、内部の圧力を確実に解放する。
油圧オイル溜めに高品質の油圧オイルを満たして出荷しています。初めての運転の前に必ず油量を確認し、その後は毎日点検してください;油圧オイルの量を点検するを参照。
交換用の推奨油圧オイル:Toro PX Extended Life Hydraulic Fluid(19 リットル缶または208 リットル缶)。
Note: 推奨オイルを使用するとオイルやフィルタ交換の回数を減らすことができます。
使用可能な他のオイル:Toro PX Extended Life Hydraulic Fluidが入手できない場合は、以下に挙げる特性条件および産業規格を満たす石油系の油圧オイルを使用することができます。合成オイルは使用しないでください。オイルの専門業者と相談の上、適切なオイルを選択してください:
Note: 不適切なオイルの使用による損害については弊社は責任を持ちかねますので、品質の確かな製品をお使い下さる様お願いいたします。
物性: | ||
粘度, ASTM D445 | cSt @ 40°C 44-48 | |
粘性インデックス ASTM D2270 | 140 以上 | |
流動点 ASTM D97 | -37°C--45°C | |
産業規格: | Eaton Vickers 694 (I-286-S, M-2950-S/35VQ25 or M-2952-S) |
Note: 多くの油圧オイルはほとんど無色透明であり、そのためオイル洩れの発見が遅れがちです。油圧オイル用の着色剤(20 ml 瓶)をお使いいただくと便利です。1瓶で 15-22 リットルのオイルに使用できます。パーツ番号は P/N 44-2500; ご注文は Toro 代理店へ。
Important: トロ・プレミアム合成生分解油圧作動液は、トロ社がこの製品への使用を認めた唯一の合成生分解オイルです。このオイルは、トロ社の油圧装置で使用しているエラストマーに悪影響を与えず、また広範囲な温度帯での使用が可能です。このオイルは通常の鉱物性オイルと互換性がありますが、十分な生分解性を確保し、オイルそのものの性能を十分に発揮させるためには、通常オイルと混合せず、完全に入れ替えて使用することが望まれます。Toro プレミアム合成生分解油圧作動液を代理店で販売しております:19 リットル缶または 208 リットル缶
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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油圧オイル溜めに高品質の油圧オイルを満たして出荷しています。油圧オイルの点検は、オイルが冷えている状態で行うのがベストです。マシンは移動走行モードになっていることが必要です。
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
油圧オイルタンクの注油口周辺をきれいに拭き、キ ャップを外す(図 117)。
補給口の首からキャップ(ディップスティック)を抜き、ウ ェスできれいに拭う。
もう一度首に差し込んで引き抜き、オイルの量を点検する。
Note: 正常域にあれば適正である。
Important: 燃料を入れすぎないでください。
油量が少なければ適正量をFULLマークまで補給する。
給油口にキャップ(ディップスティック)を取り付ける。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
油圧ライン・油圧ホースにオイル漏れ、ねじれ、支持部のゆるみ、磨耗、フィッティングのゆるみ、風雨や薬品による劣化などがないか毎日点検してください。異常を発見したら必ず運転を行う前に修理してください。
整備間隔 | 整備手順 |
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800運転時間ごと |
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1000運転時間ごと |
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Important: 純正品以外のフィルタを使用すると関連機器の保証が適用されなくなる場合があります。
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
運転席を倒す;座席を倒すを参照。
機体左側で、チャージフィルタの下にオイル受けを置く(図 118)。
フィルタを外す。
フィルタヘッドのフィルタ取り付け面をきれいに拭く。
新しいチャージフィルタのガスケットに所定の油圧オイルを薄くぬる。
ガスケットが取りつけプレートに当たるまで手で回してフィルタを取り付け、そこから更に ½ 回転増し締めする。
運転席を戻してラッチで固定する;座席をもとに戻す。を参照。
エンジンを始動して 2 分間運転し、システム内のエアをパージする。
エンジンを停止してキーを抜き取り、戻りフィルタとチャージフィルタの取り付け部分からオイルが漏れていないか調べる。
Note: オイルが漏れている場合はすべて修正する。
41.6 リットル;油圧作動液の仕様を参照。
整備間隔 | 整備手順 |
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800運転時間ごと |
|
2000運転時間ごと |
|
オイルが汚染されてしまった場合は油圧系統全体を洗浄する必要がありますので弊社代理店にご連絡ください。汚染されたオイルは乳液状になったり黒ずんだ色になったりします。
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
油圧オイルタンクについている 90° フィッティング 図 119 の下に大きな回収容器を置く;;油圧オイルの容量を参照。
90° フィッティングからクーラへの戻りチューブを外し、排出されるオイルを回収する。
タンクが空になったら、チューブを元通りに取り付ける。
タンクに所定の油圧オイルを入れる;油圧作動液の仕様と油圧オイルの容量を参照。
Important: 指定された銘柄のオイル以外は使用しないでください。他のオイルを使用するとシステムを損傷する可能性があります。
キャップを取り付ける。
エンジンを始動し、全部の油圧装置を操作して内部にオイルを行き渡らせる。
油圧オイルの量を点検する;オイル漏れの有無を確認を参照。
量を点検する;油圧オイルの量を点検するを参照。
磨耗したり破損したりしたリール刃や下刃は使用中に割れて破片が飛び出す場合があり、これが起こるとオペレータや周囲の人間に多大の危険を及ぼし、最悪の場合には死亡事故となる。
リール刃や下刃が磨耗や破損していないか定期的に点検すること。
刃を点検する時には安全に十分注意してください。必ず手袋を着用してください。リールと下刃は研磨するか交換するかのみ行い、たたいて修復したり溶接したりしないでください。
複数のカッティングユニットを持つ機械では、1つのリールを回転させると他のカッティングユニットのリールも回転する場合がありますから注意してください。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
前日の調子に係わりなく、 毎日の点検の一つとして必ずリールとベッドナイフの接触状態を点検してください。リールと下刃の全長にわたって軽い接触があれば適正です。(カッティングユニットのオペレーターズマニュアルの「リールと下刃の調整」の項を参照してください。)
バックラップ中にリールその他の可動部に触れると大けがをする。
リールその他の可動部に手指、足、衣類等を近づけないよう注意すること。
エンジンが動いている間は、止まったリールを絶対に手や足で回そうとしないこと。
Note: バックラップについて更に詳しい内容が「Toro リールモアの基本(研磨ガイドライン付き)」(Toro Reel Mower Basics) Form 09168SLに掲載されています。
Note: バックラップの時は、 前ユニット、 後ユニットがそれぞれ共に回転します。
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
エンジン停止(キーはRUN位置)状態で、インフォセンターのメインメニュー画面を表示させる。
メインメニューから中央ボタンで下へスクロールしていくと「整備メニュー」があり、ここで右ボタンを押す。
「整備」メニュー内で下へスクロールし、前バックラップ、後バックラップが出たら、右ボタンを使って前ユニット、後ユニット、または両方を選択(OFFからONに)する。
設定が終了したら左ボタンを押すと、設定内容が保存され「設定」が終了する。
各カッティングユニットのリールと下刃をバックラップ用に設定する;カッティングユニットのオペレーターズマニュアルを参照。
エンジンを始動し、アイドル回転にセットする。
バックラップ中にエンジン速度を変えるとリールが停止することがある。
バックラップ中は絶対にエンジン速度を変えないこと。
バックラップはアイドル速度以外では行わないこと。
刈り込み/移動走行切り換えレバーを刈り込みにセットし、リール回転スイッチを回転許可にセットする。リールコントロールレバーを前に倒すとリールが回転してバックラップが始まる。
長い柄のブラシを使ってラッピング・コンパウンドを塗布しながらラッピングを続ける。
Important: どんな場合でも短い柄のブラシは使用しないこと。
リールの回転が止まってしまったり、回転が一定しない場合には、安定する速度までバックラップ速度を少しずつ上げていき、安定したところから希望する速度まで戻す。この操作はインフォセンターのボタンで行うことができる。
バックラップちゅうにカッティングユニットの調整を行う必要が出てきた場合:
昇降コントロールレバーを引き、リール回転許可スイッチを「切」にする。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
カッティングユニットの調整を行う。
上記の手順1-3を繰り返す。
バックラップするユニット全部に上記ステップ3の作業を行う。
昇降コントロールレバーを引き、リール回転許可スイッチを切にする。
インフォセンターのボタンでバックラップを終了する。
Important: バックラップ設定を OFF に戻さないと、カッティングユニットの上昇などの操作をすることができません。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
カッティングユニットについているラッピングコンパウンドを完全に洗い落とす。
バックラップが終わったら、ベッドナイフの前端に軽くヤスリ掛けを行うとさらに切れ味が向上します。
Note: バックラップすると刃先にバリができます。ヤスリを使ってベッドナイフの前面に対して90°の角度でバリを落とすと切れ味が向上します。
必要に応じてリールとベッドナイフの刃合わせを行う。
リール回転速度を、希望の速度位置にセットする。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
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シートベルトに摩耗や破れなどの傷がないか点検する。一部でも正常に機能しないシートベルトは交換する。
必要に応じてシートベルトを清掃する。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
2年ごと |
|
必要に応じて水または水と刺激の少ない洗剤で車体を洗浄する。柔らかい布などを使っても構いません。
Important: 塩分を含んだ水や処理水は機体の洗浄に使用しないでください。
Important: 圧力洗浄機で機体を洗浄しないでください。高圧の水で洗浄すると電気系統の損傷、重要なデカルのはがれ、グリス部への水の浸入などを起こす恐れがあります。コントロールパネル、エンジン、バッテリーの周囲に大量の水を掛けないでください。
Important: 洗浄はエンジンを止めて行ってください。エンジンを止めずに洗浄するとエンジンを破損する恐れがあります。
運転席を離れる前に:
平らな場所に駐車する。
カッティングユニットを停止させ、下降させる。
駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
全ての動きが停止するのを待つ。
調整、整備、洗浄、格納などは、機体が十分に冷えてから行ってください。
ガス湯沸かし器のパイロット火やストーブなど裸火や火花を発するものがある近くでは、機械や燃料容器を保管・格納しないでください。
平らな場所に駐車し、カッティングユニットを降下させ、駐車ブレーキを掛け、エンジンを停止させてキーを抜き取る。
トラクションユニット、カッティングユニット、エンジンをていねいに洗浄する。
タイヤ空気圧を点検する;タイヤ空気圧を点検するを参照。
ボルトナット類にゆるみながいか点検し、必要な締め付けを行う。
グリス注入部やピボット部全部をグリスアップする。余分のグリスやオイルはふき取る。
塗装のはがれている部分に軽く磨きをかけ、タッチアップする。金属部の変形を修理する。
バッテリーとケーブルの整備を行う;電気系統に関する安全確保を参照。
バッテリー端子からケーブルを外す。
バッテリー本体、端子、ケーブル端部を重曹水とブラシで洗浄する。
腐食防止のために両方の端子部にワセリン(Grafo 112X: P/N 505-47)を薄く塗る。
電極板の劣化を防止するため、60日ごとに24時間かけてゆっくりと充電する。
エンジンオイルを抜き取り、ドレンプラグをはめる。
オイルフィルタを外して捨てる。新しいオイルフィルタを取り付ける。
エンジンに推奨モーターオイルを入れる。
エンジンを始動し約 2 分間回転させる。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
新しいきれいな燃料を使って燃料タンクを洗浄する。
燃料関係のフィッティングを確実に締め付ける。
エアクリーナをきれいに清掃する。
エアクリーナの吸気口とエンジンの排気口を防水テープでふさぐ。
冷却水(エチレングリコール不凍液と水との 50/50 混合液)の量を点検し、凍結を考慮して必要に応じて補給する。
格納期間が30日間以上になる場合には、バッテリーを機体から外して満充電してください。バッテリーは、機体に取り付けて保存しても、別途保存してもかまいません。機体に取り付けて保存する場合は、ケーブルを外しておいてください。温度が高いとバッテリーは早く放電しますので、涼しい場所を選んで保管してください。バッテリーを凍結させないためには、完全充電しておくことが大切です。完全充電したバッテリー液の比重は 1.265-1.299 になる。