安全について

Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。

安全ラベルと指示ラベル

Graphic

以下のラベルや指示は危険な個所の見やすい部分に貼付してあります。破損したりはがれたりした場合は新しいラベルを貼付してください。

decal112-7890

組み立て

取り付ける車両によって手順が異なる場合には、それぞれ該当する部分に各車両について個別の説明があります。各手順を始める前に、機種別の見出しがないか確認してください。

Note: フォームマーカーキットは、取り付け先の車両ごとに専用の取り付けブラケットが必要になります。キットの取り付け作業を始める前に、代理店に連絡して車両に合ったフォームカーマー仕上げキットを入手してください。

マシンの準備を行う

注意

農薬は人体に危険を及ぼす恐れがある。

  • 農薬を使う前に、農薬容器に貼ってあるラベルをよく読み、メーカーの指示を全て守って使用する。

  • スプレーを皮膚に付けない。万一付着した場合には真水と洗剤で十分に洗い落とす。

  • 作業にあたっては保護ゴーグルなど、メーカーが指定する安全対策を必ず実行する。

  1. 平らな場所に駐車し、駐車ブレーキを掛け、ポンプを停止する。

  2. 左右のブームを下降させる。

  3. エンジンを止め、キーを抜き取る。

  4. スプレーヤを洗浄する;オペレーターズマニュアルの「スプレーヤの洗浄」を参照。

配管の準備を行う

この作業に必要なパーツ

フォームチューブアセンブリ(バルク)1
  1. バルブクループからのチューブの長さを測り、以下の表に従ってチューブを切断する。

    Note: 残ったチューブは手元においてください。

  2. 切り取った各チューブの両端部の黒い外皮を長さ 7~10cm 程度剥き取り、中の青と透明のチューブを露出させる。

    Note: マルチプロ 5000 シリーズでは、コンプレッサからタンクループまでは透明チューブのみを使用します。

マルチプロ 1750 スプレーヤ

 透明チューブと青色チューブ数量
右ブーム用泡チューブ5.5m1
左ブーム用泡チューブ4.9m1
泡密度コントロールチューブ
コンプレッサからタンクへの戻りチューブ92cm1

マルチプロ 5800 スプレーヤ

 透明チューブと青色チューブ数量透明チューブのみ数量
右ブーム用泡チューブ4.3m1
左ブーム用泡チューブ4.9m1
泡密度コントロールチューブ4.9m1
コンプレッサからタンクのチューブ92cm1

WM マルチプロ スプレーヤ

 透明チューブと青色チューブ数量
右ブーム用泡チューブ5.5m1
左ブーム用泡チューブ4.9m1
泡密度コントロールチューブ
コンプレッサからタンクへの戻りチューブ92cm1

フォーム制御バルブを取り付ける

この作業に必要なパーツ

制御バルブ、キャップマウント1
制御バルブ、マウント1
デカル(112-7890)1

フォーム制御バルブを取り付ける

1750 シリーズおよび WM(ワークマン)ターフスプレーヤ用
  1. フォームマーカのタンクアセンブリの端部についている黒いタンクキャップを探し出す。図 1

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  2. タンクキャップを外し、青いフィルタチューブが見える程度に持ち上げる(図 1)。

  3. タンクのキャップのフィッティング(タンク内部の青いフィルタチューブに 接続されている 方)から、青い圧縮ナットを外す(図 1)。

  4. 1に示すように、タンクキャップにキャップ搭載制御バルブとガスケットを取り付けて、バルブの位置を調整する。

タンクにタンクループバックチューブを取り付ける

マルチプロ 1750 シリーズおよび WM(ワークマン)ターフスプレーヤ用
  1. 青い圧縮ナット(図 2;ステップ3(フォーム制御バルブを取り付ける)で外したもの)を、配管の準備を行うで切断したタンクループバックチューブへ接続しているコンプレッサの青いチューブに取り付ける。

    g206581
  2. キャップ搭載の制御バルブのフィッティングに青いチューブと青いナットを嵌め、ナットを手締めする(図 2)。

  3. タンクキャップをタンクの首に取り付ける。

  4. タンクキャップのフィッティングから白い圧縮ナットを取り外す(図 2)。

  5. コンプレッサからタンクループバックチューブの透明チューブに、白い圧縮ナットを取り付ける(図 2)。

  6. キャップのフィッティングに透明チューブと白いナットを嵌め、ナットを手締めする。

コンプレッサにタンクループバックチューブを取り付ける

マルチプロ 1750 シリーズおよび WM(ワークマン)ターフスプレーヤ用
  1. コンプレッサからタンクループバックへのチューブ(92 cm)を、キャップからコンプレッサ側面にある圧縮ナットへ配設する(図 3)。

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  2. 白い圧縮ナットを外して透明チューブに取り付ける(図 3)。

  3. コンプレッサ側面のフィッティングに、透明チューブと白い圧縮ナットを嵌め、白い圧縮ナットを手締めする(図 3)。

  4. コンプレッサ側面のフィッティングから、青い圧縮ナットを取り外す(図 3)。

  5. コンプレッサ側面のフィッティングに、青いチューブと青い圧縮ナットを嵌め、ナットを手締めする(図 3)。

タンクとコンプレッサにループバックチューブと泡密度チューブを接続する

マルチプロ 5800 シリーズスプレーヤ
  1. 白い圧縮ナット(図 4)をタンク用フィッティングから外して透明チューブ(92cm)に取り付ける。

    g411634
  2. タンク用のキャップのフィッティングに、透明チューブと白い圧縮ナットを嵌め、白い圧縮ナットを手締めする(図 4)。

  3. キャップのフィッティングからコンプレッサ側面のフィッティングへ、透明チューブ(92cm)を配設する(図 4と図 5)。

    g411623
  4. 白い圧縮ナット(図 5)を外して透明チューブ(92cm)に取り付ける。

  5. コンプレッサ側面のフィッティングに、透明チューブと白い圧縮ナットを嵌め、白い圧縮ナットを手締めする(図 5)。

  6. コンプレッサ側面のフィッティングから、青い圧縮ナットを取り外す(図 5)。

  7. 泡密度チューブの青いチューブ(図 5)に青い圧縮ナットを取り付ける。

  8. コンプレッサ側面のフィッティングに、青いチューブと青い圧縮ナットを嵌め、ナットを手締めする(図 5)。

  9. タンクキャップのフィッティングから、青い圧縮ナットを取り外す(図 4)。

  10. 泡密度チューブの青いチューブ(4.9m)の透明チューブ(図 4)に青い圧縮ナットを取り付ける。

  11. タンク用のキャップのフィッティングに、透明チューブと青い圧縮ナットを嵌め、青い圧縮ナットを手締めする(図 4)。

泡密度制御チューブを配設する

マルチプロ 5800 シリーズスプレーヤ
  1. 泡密度チューブ(4.9m)を、タンクとコンプレッサのブラケット(農薬用タンクの下、燃料タンクの後ろ)から車体フレーム(チャネル)部材に沿って車体前方のシートボックスに向かって配設する()。

    g007700
  2. 座席を倒し、車両のワイヤハーネスに沿ってチューブをさらに前方へ進めてサポートクランプに通し、フロアプレートの下へ導く(図 7)。

    g195758
  3. チューブをバルブマウントまで配設する。

    • 2015年以前のモデル:

      コンソールの開口を通して、チューブを既存のハーネスに沿って配設する(図 9)。

      Note: コンソールの開口はバルブマウントの下にあります。

      g206084
    • 2016年以降のモデル:

      コンソールを通して、チューブを既存のハーネスに沿って配設し座席ベースの前まで導く(図 8)。

      g206083
  4. ケーブルタイを使って、チューブを既存のハーネスに固定する(図 9または図 8)。

泡密度チューブと泡制御バルブを取り付ける

マルチプロ 5000 シリーズスプレーヤ
  1. バルブボディから圧縮ナットを外す(図 10)。

    Note: 外した圧縮ナットは後ほど使用します。

    g206568
  2. バルブからジャムナットを外す(図 10)。

    Note: ジャムナットは後ほど使用します。

  3. 外したジャムナットを使用してバルブをバルブマウントに固定する(図 10)。

  4. 圧縮ナットに、青色チューブと白色チューブを入れる(図 10)。

  5. 圧縮ナットをバルブに締め付けて青色チューブと白色チューブをバルブに固定する(図 10)。

  6. 11または図 12 のようにデカルを貼り付ける。

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    g206522

フォームマーカー仕上げキットとブラケットを取り付ける

この作業に必要なパーツ

フォームマーカー仕上げキット(別売品) 1

フォームマーカー仕上げキットに付属している取り付け要領書に従って作業してください。

泡チューブを配設する

この作業に必要なパーツ

泡チューブ1
ケーブルタイ8

泡チューブをブームに取り付ける

  1. 泡チューブをブームに取り付けます。

    Note: 短い方のチューブを、ブームが短い方のブラケット面に接続し、長い方のチューブを、反対側の(ブームが長い方の)ブラケット面に接続する。

    1. 右側ブームで、上サポートポールに沿って泡チューブを取り付ける()。

      Important: 間違って反対側に取り付けると、ブームを X 字に閉じたとき(移動走行時)に、チューブがつぶれてしまうので注意してください。

      g197029
    2. チューブの端部を、上サポートポールの端にそろえる。

      Note: ブレースについている穴とケーブルタイを利用して、チューブをブレースに縛り付ける()。

      Note: ブームが完全に開いた状態で多少の余裕ができるように、ブーム端部のチューブに少し余裕を持たせる。

      g007660
    3. 既存のブームチューブに沿って、泡チューブを配設する。

      Note: に示す位置で、ケーブルタイでチューブをブレースに固定する。

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    4. 左側ブームでも同じ作業を行うが、こちらでは、上サポートポールの前側に沿ってチューブを取り付ける。

      Important: 間違って反対側に取り付けると、ブームを X 字に閉じたとき(移動走行時)に、チューブがつぶれてしまうので注意してください。

  2. 泡チューブ2本を、ブームから前方へ、車体の左右それぞれの側面に、取り付けブラケットと共に配設する(図 16

    Important: チューブが挟まれたり、強く引っ張られたりするような場所を避けて配設してください。

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    g196997
  3. 付属部品に入っている結束タイを使用して、泡チューブを既存のハーネスやブーム給液ホースと一緒にくくる。

泡用ノズルを取り付ける

この作業に必要なパーツ

圧縮ナット(青)2
圧縮ナット(白)2
ブラケット4
スペーサ4
固定ねじ4
取り付けロッド2
フォーム用ノズルアセンブリ2

圧縮ナットを組み付ける

  1. 青いチューブ(原液)に青い圧縮ナットを組み付ける()。

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  2. 透明チューブ(エア)に白い圧縮ナットを組み付ける(図 19)。

  3. マシンの反対側でも、ステップ 1~2 の作業を行う。

ブラケットを取り付ける

  1. 泡ノズル取り付けブラケットとスペーサを探し出す。

  2. 最初のブラケットは、上ブームサポートチューブの端から 7~10cm のところに取り付ける。

  3. ブラケットとスペーサを ()に示すように組み付ける。

    Note: 両方のブラケットクランプセットを、上ブームチューブの後ろ側に取り付けてください。

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  4. 第二のブラケットアセンブリは、最初のブラケットから 7~10cm 内側に取り付ける。

  5. 各スペーサの上穴に固定ねじを取り付ける。

  6. スペーサの穴に取り付けロッドを入れる;スプラインの付いている方が外側になるように取り付ける。

    Note: 固定ねじを使ってロッドを適当な位置に固定する。

  7. マシンの反対側のブームにも、ステップ 2~6の作業を行う。

泡用ノズルを取り付ける

  1. 付属部品の中から泡用ノズルを探し出し、各ノズルを()に示すように取り付けロッドに取り付ける。

    g007667
  2. 青いチューブを上側のバーブに、透明チューブを下側のバーブに取り付ける。

  3. ステップ 圧縮ナットを組み付ける で取り付けた圧縮ナットでチューブを固定する。

  4. マシンの反対側のブームにも、ステップ 1~3の作業を行う。

コンプレッサにブームチューブを取り付ける

  1. 22のように、右側ブーム用泡チューブを配設する。

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  2. コンプレッサのサイドプレートのエア用フィッティングに透明チューブを入れる(図 22)。

  3. コンプレッサのサイドプレートの液用フィッティングに青いチューブを入れる(図 22)。

  4. 22のように、左側ブーム用泡チューブを配設する。

  5. コンプレッサのサイドプレートのエア用フィッティングに透明チューブを入れる(図 22)。

  6. コンプレッサのサイドプレートの液用フィッティングに青いチューブを入れる(図 22)。

運転操作

コントロールを使用する

右ブームスイッチ: 押すとコンプレッサが作動し、右ブーム部に泡が流れます。

左ブームスイッチ: 押すとコンプレッサが作動し、左ブーム部に泡が流れます。

Note: 泡は両方のブームから同時に落とすことができます。

インジケータマーク: タンクの側面にあり、タンク内部の溶液の量を示します。

泡密度調節バルブ: 泡生成液の濃度を調節します。このバルブの開閉調整によって、泡ノズルに送られる石鹸液の量を調整することができます。量を多くすると泡が大きくなり、同じ時間内により多くの泡が落ちるようになります;量を少なくすると泡が小さくなり、落ちる泡の数も少なくなります。

Note: 風が強い日には、水分の多い泡にすると飛ばされにくくて便利です。

圧力解放バルブ: タンクのキャップについている赤いタブを外側に引っ張るとタンク内の圧力が解放されます。

タンクに発泡剤を入れ、泡密度を調節する

Important: 使い終わった後は、真水で内部を洗ってください(特に硬水で使用する場合には、使用後の洗浄を徹底してください)。潤滑油、グリスなど、石油系の製品を、コンプレッサモータアセンブリに使用しないでください。

  1. 泡用コンプレッサのON/OFFスイッチが OFF であることを確認する。

  2. 赤いタブ(圧力解放タブ)を外側に引いて内圧を解放し、タンクの黒いキャップを外す。

  3. タンクに適当量の水を入れ、次に、タンク上部の口から発泡原液を入れる(原液は原液メーカーの指示に従って取り扱う)。

    Important: 水のpH値が極端な場合(硬水/軟水)は、濃縮発泡剤の必要量が変わります。

  4. タンクにキャップをはめ、手で締め付ける。

  5. 使い始めは、泡密度調整バルブを左に ⅛-¼ 回転開いた状態とする()。

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  6. マーキングシステムの操作を開始し、地面でテストする。

    Note: 泡は最初の1~2分で配管に行き渡る。

  7. 泡密度調節バルブで所望の濃度に調節し、ふつうに散布作業を行う。

    Note: 泡をライン内に2時間以上残したままにすると、泡が水っぽくなることがあります。2時間以上の中断の後で作業を再開するときは、1~2分回して余分な水を抜いてください。

    泡の水気が多すぎる場合は、次の手順を行ってください。

    1. 泡密度調節バルブを完全に閉じる。

    2. 2分間運転する。

    3. 1分待ってから泡の密度を確認する。

    4. 所望の密度になるまで調節する。

保守

冬期保管の準備

  1. 平らな場所に移動し、駐車ブレーキを掛け、ポンプを停止し、エンジンを停止する。

  2. タンクのフタのところにある圧力解放タブ(赤いタブ)を引いて内部の圧を解放する。

  3. タンクのフタを取り外す。

  4. コンプレッサにタンクとストラップを固定しているヘアピンを抜き取る。

  5. タンク内の石鹸水などをすべて抜き取ってタンクを空にする。

  6. ストラップとヘアピンで、タンクをコンプレッサに元通りに固定する。

  7. タンクのフタを元通りに取り付けてフタを閉める。

  8. フォームマーカーのコンプレッサを約 5 分間動作させる運転する。

    Note: これにより、ソレノイドについた液が除去されて凍結による破損を防止することができます。

  9. フォームマーカーのコンプレッサをを止め、キースイッチからキーを抜き取る。

  10. 泡用ノズルを分解して内部のスポンジを交換する。

保管

  1. 平らな場所に駐車し、駐車ブレーキを掛け、ポンプとエンジンを停止し、キーを抜き取る。

  2. タンク上部の補給キャップを開けて内部の圧力を抜き、その後にキャップを取り付けて手で軽く閉める。

  3. タンクから空気チューブと発泡液チューブを外す。

    Note: チューブカップラ(付属部品)を使って、空気チューブと発泡液チューブをつなぐ。

  4. 泡用ノズルを分解して内部のスポンジを交換する。

  5. 凍結によるタンクの破損を防止するために、タンク内部を完全に空にし、石鹸液が残っていないようにする。