この製品は、関連する全ての欧州指令に適合しています。詳細についてはこの冊子の末尾にあるDOI(適合宣誓書)をご覧ください。

取り付け

Note: ユニバーサルグルーマを先に取り付けてください。取り付け手順はグルーマに付属の取り付け要領書を参照してください。

Important: この後ローラ用ブラシキットは、刈高が 6-25 mm の範囲でのみ使用可能です。刈高を25㎜以上にする場合は高刈りブラシをご使用ください。高刈り用ブラシ(オプション)の取り付け方法は高刈り用ブラシの説明書をごらんください。

Note: 前後左右はカッティングユニットを後ろからみた時の方向で表します。

ローラブラシの取り付け方向を確認する

カッティングユニットはすべて左側にカウンタウェイトを取り付けて出荷しています。図 1 を見てローラブラシとリールモータの位置を確認してください。

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Note: この説明書では、カッティングユニットの左側にユニバーサルグルーマを取り付けている場合を例にして、キットの取り付け手順を解説します。

キットを取り付ける

この作業に必要なパーツ

ローラブラシアセンブリ 5
リテーナリング5
右側ベルトカバープレートアセンブリ2
左側ベルトカバープレートアセンブリ3
90度グリスフィッティング5
キャリッジボルト10
ウェイト10
ロックナット10
駆動プーリ 5
六角駆動ボルト(5/16 x ½")15
ベルト 5
シムワッシャ(必要に応じてベルトの整列に使用) 5
ベルト整列工具1
前バンパーアセンブリ1
ワッシャ2
後バンパーアセンブリ1

グリスフィッティングを取り付ける

  1. ローラブラシハウジングのついているカッティングユニットの側面からグリスフィッティングを外す(図 3)。

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  2. グリスフィッティング(90度)を後ろ向きに取り付ける(図 2)。

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ウェイトを取り付ける

4に示すように、カッティングユニットにウェイトを取り付ける。

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ローラブラシアセンブリを取り付ける

  1. 各ローラブラケットをサイドプレートに固定しているフランジロックナット(2個)を取り外す。また サイドプレートの取り付けフランジに 6mm のスペーサが取り付けてある場合はそれらをすべて取り除く (図 3)。

    Note: ボルトは外さないでください。フランジロックナットは将来再使用する場合に備えて保管してください。

  2. 左(または右)ローラブラシアセンブリ取り付けブラケットを、ローラブラケットボルトにセットする(図 5)。

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    Important: ローラブラシアセンブリの取り付けブラケットは、カッティングユニットのサイドプレート取り付けフランジの上面に直接固定する必要があります。ローラブラシ取り付けブラケットとサイドプレート取り付けフランジとの間にスペーサなどを挟まないでください。 後に使う可能性を考え、残っている 6 mm スペーサは保管してください。

  3. ブラシアセンブリ取り付けブラケットを、カッティングユニットのサイドプレートに仮止めする;先ほど取り外したナットを使用する。

  4. 各エクスクルーダシールを外側にずらし、シールのリップがそれぞれのベアリングハウジングに軽く接触するようにする(図 6)。

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ローラブラシハウジングを取り付ける

  1. グルーマドライブのキャップを外して捨てる。

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  2. 左(または右)ローラブラシハウジングを取り付ける(図 8)。

    Note: 底部に、アイドラプーリアセンブリが 図 8のように取り付けられていることを確認してください。

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  3. ボルト(5/16 x ½")2本に 242 ロクタイト(青)を塗り、これを使ってローラブラシハウジングをベアリングハウジングに取り付ける(図 8)。

    Note: ボルトを 20-26 N·m(2.1-2.6 kg.m = 15-19 ft-lb)にトルク締めする。

  4. ローラブラシハウジングをグルーマ駆動ハウジングにリテーナリングで固定する(図 8)。

  5. ローラブラシハウジングがカッティングユニットのサイドプレートに対して平行であることを確認する。調整手順:

    1. ローラブラシ取り付けブラケットをカッティングユニットのサイドプレートに固定しているフランジナット(2個)をゆるめる(図 9)。

    2. ブラシプレートがカッティングユニットユニットのサイドプレートに平行になるまでローラブラシベアリングハウジングを回転させる(図 9)。

    3. ローラブラシ取り付けブラケットをカッティングユニットのサイドプレートに固定しているフランジナット(2個)を締め込む(図 9)。

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ローラブラシの位置決めをする

  1. 各ローラブラシベアリングハウジングをローラブラシ取り付けブラケットに固定しているボルト(2本)をゆるめる(図 9)。

    Note: ボルトはゆるめた状態で出荷されています。

  2. ローラブラシが後ローラにわずかに触れる(または乗る)ように、ローラブラシの位置を決める(図 10)。

    Important: ローラブラシのシャフトがカッティングユニットのサイドプレートに接触してはいけません。

    Important: ローラとブラシが強く接触しすぎるとブラシが早く磨耗してしまいます。

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    Note: ローラブラシのシャフトが後ローラに対して平行でなければいけません。

    Important: 両方のローラブラシベアリングハウジングが床面に対して平行になるように(後ローラ用グリスフィッティングのためのクリアランスを確保して)位置決めする。

  3. 各ローラブラシベアリングハウジングをローラ・ブラシ取り付けブラケットに固定しているボルト各 2 本を締め付ける。

駆動プーリを取り付ける

  1. 駆動プーリを取り付ける前に、リールが回転しないように固定する;ねじ付きインサートの着脱のためにリールを固定するにはを参照。

  2. グルーマシャフトに駆動プーリを取り付ける(図 11)。

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  3. 六角駆動ボルトに 242 ロクタイト(青)を塗り、これを使ってプーリを駆動シャフトに取り付ける;図 11を参照。

    Note: ボルトを 20-26 N·m(2.1-2.6 kg.m = 15-19 ft-lb)にトルク締めする。

    Important: ボルトを正しくトルク締め しない と、ボルトがゆるんできます。

ベルトの取り付け

  1. 以下の手順で、プーリにベルトを取り付ける:

    • 駆動 プーリにベルトを掛け、次に、アイドラプーリの上部に掛ける(図 12)。

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    • 受動 プーリからベルトを掛け始める(図 13)。

    • 深穴ソケット(9/16")を使って、ブラシアセンブリを回転させながら、ベルトを受動プーリに掛けまわす(図 13)。

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    Important: 各プーリについている溝に、ベルトのリブがきちんとはまるように、またベルトがプーリの中心線を通るように取り付けてください。

  2. アイドラプーリを手で押し下げて、アイドラプーリアセンブリが自由にピボット動作することを確認する。

組み立てを完了する

  1. ベルトとプーリの整列を以下の要領で点検する:

    Note: ベルトの整列の点検は、ベルトの張りを適正に調整した状態で行う。

    • 駆動 プーリの外側面にベルト整列工具をセットする(図 14)。駆動プーリと受動プーリの両方に直定規を当て ない こと。

    • 駆動プーリと受動プーリの外側面が面一であること(誤差 0.76mm以内)。

    • プーリが整列していない場合には、プーリの整列の点検と調整を参照。

    • 整列している場合には、取り付けを続ける。

    • アイドラプーリで点検を行ってはならない。

      Important: プーリが正しく整列していないと、ベルトが早期に破損する恐れがあります。

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  2. ベルトカバーを取り付け穴に取り付けてボルト(4本)で固定する(図 15)。

    Important: ナットを締め付けすぎるとカバーが破損するので注意してください。

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  3. ブラシアセンブリ取り付けブラケットをカッティングユニットのサイドプレートに固定しているナットを締め付ける。

  4. 左右のローラブラシベアリングハウジングのグリス注入部から、No.2リチウム系汎用グリスを注入する(図 16)。

    Note: はみ出したグリス、特にエクスクルーダシールの周囲のグリスはよくふき取る。

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バンパーアセンブリを取り付ける

  1. カッティングユニットを床面まで降下させる。

  2. 既存のフランジヘッドボルトと円筒バンパーを外す(図 17)。

    Note: フランジヘッドボルトは捨てないでください。円筒バンパーは廃棄してください。

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  3. ねじ山部分にロクタイト 242(青)を塗りつける。

  4. 18 に示すように前バンパーアセンブリとワッシャを仮止めする。

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  5. カッティングユニットが上昇して水平になっているときに前バンパーが後ローラブラシハウジングに接触するように前バンパーを調整する。

    Note: バンパーの位置が決まったら、ボルトを 91-113 N·m(9.3-11.5 kg.m = 67-83 ft-lb)にトルク締めする。

  6. 後バンパーアセンブリを 図 19のように取り付ける。

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高刈りブラシ(オプション)の取り付け

この作業に必要なパーツ

高刈りブラシ(オプション)

刈高設定が 25mm またはそれ以上の場合(サイドプレートのパッドの下のスペーサが5枚以上になる場合)には、高刈りブラシ(別売)を取り付けてください。

  1. すでにローラブラシが取り付けられている場合は、駆動側でない方のベアリングハウジングをベアリングハウジング取り付けブラケットに固定しているボルト(2本)、ワッシャ、ナットを取り外す (図 20 と 図 21)。

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  2. ブラシのシャフトから、非駆動側ベアリングハウジングとエクスクルーダシールを外す(図 21)。

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  3. J ボルト(2本)とナットを外す (図 22)。

  4. ブラシシャフトについている既存のブラシを抜き取る(図 22)。

  5. 駆動側ベアリングハウジングをベアリングハウジング取り付けブラケットに固定しているボルト各 2 本とワッシャおよびナットをゆるめる図 22)。

  6. グルーマシャフトに高刈りブラシブラシを通す(図 22)。

  7. 先ほど外した J ボルトとナット(各 2 )を使って、ブラシをシャフトに固定する(図 22)。

    Important: Jボルトのねじ山側を、ブラシのシャフトの外側の穴に通し、J字に曲がっている側を内側の穴に引っ掛ける。

  8. J ボルトのロックナットを、 2-3 N·m (0.2-0.3 kg.m = 20-25 in-lb)にトルク締めする。

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  9. 非駆動側ベアリングハウジングとエクスクルーダシールをブラシシャフトに取り付ける(図 21)。

  10. 先ほど外したボルト 2 本とワッシャおよびナットを使って、非駆動側ベアリングハウジングをベアリングハウジング取り付けブラケットに固定する。

    Note: シールスプリングを落とさないように注意すること。

  11. 駆動側ベアリングハウジングをベアリングハウジング取り付けブラケットに固定しているボルト各 2 本とワッシャおよびナットを締め付ける。

保守

  • ブラシがローラと平行になっていること、ローラとの間のすき間が1.5 mm で軽い接触があることを確認する。

  • 50 運転時間ごと、また、機体を洗浄したときはその直後にグリスアップを行なう。

  • ローラブラシを交換した場合には、Jボルトを 2-3 N·m(0.2-0.3 kg.m = 20-25 in-lb)にトルク締めする。

  • ブラシシャフトの受動プーリを交換した場合には、ナットを 20ー26 N·m(3.7-4.7 kg.m= 15-19 ft-lb)にトルク締めする。

  • ブラシの駆動プーリを交換した場合には、ロクタイト242(青)を塗り、ボルトを 20-26 N·m(2.1-2.6 kg.m = 15-19 ft-lb)にトルク締めする。

Note: ローラブラシ、アイドラベアリング、ベルトは消耗部品です。

プーリの整列の点検と調整

  1. 受動プーリ(ローラブラシのシャフト位置の)は内外に動かすことができます(図 23)。

    Note: プーリをどちらに動かす必要があるのか確認する。

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  2. リールを回しながら(つまり駆動プーリを回しながら)、駆動プーリからベルトをはずす(図 23)。

    Note: リールを回すときにはパッドのついている手袋や厚いウェスなどを使用してください。

  3. 受動プーリをブラシシャフトに固定しているロックナットを取り外す(図 23または図 24)。

    Note: シャフトが回転しないように、ローラブラシシャフトの平らな面に ½" のレンチを差し込んでください。

  4. シャフトから受動プーリを取り外す(図 24)。

  5. プーリを外側に出したい場合には、0.8mm 厚のワッシャを1枚入れる(図 24)。

    Note: プーリを内側に入れたい場合には、0.8mm 厚のワッシャを1枚抜き取る。

  6. プーリを取り付ける。

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  7. ローラブラシのシャフトの平面を押さえながら、先ほど外したフランジナット(⅜–16)を使って、受動プーリをシャフトに固定する。

    Note: ロックナットをセットし、20-26 N·m(2.1-2.6 kg.m = 15-19 ft-lb)にトルク締めする。

  8. 以下の手順で、プーリにベルトを取り付ける:

    1. 駆動 プーリにベルトを掛け、次に、アイドラプーリの上部に掛ける(図 25)。

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    2. 受動 プーリからベルトを掛け始める(図 25)。

    3. 9/16" 深穴ソケットを使ってブラシアセンブリを回転させながら、ベルトを受動プーリに掛けまわす(図 26)。

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    Important: 各プーリについている溝に、ベルトのリブがきちんとはまるように、またベルトがプーリの中心線を通るように取り付けてください。

  9. プーリの整列をもう一度点検し、必要に応じて調整点検を繰り返す。

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リール固定手順

警告

リール刃は非常に鋭利で、手足を切断できるほどである。

  • リールの軌道内に手足を入れないこと。

  • リールに作業を行う場合には、リールが回転しないよう確実に固定すること。

ねじ付きインサートを外すためにリールを固定するには

  1. カッティングユニット左側のシールドボルトをゆるめて後シールドを上げる(図 28)。

  2. 長い柄のバール(9 mm x 30 cm 程度のドライバータイプのもの。握りのついているものがよい)を用意する。バールは、トルク作業を行う側に近い側で、リールの後ろから差し込むようにする(図 28)。

  3. リールサポートプレートの溶接されている側からバールを入れ(図 28)、

    Note: リールのシャフトの上側と2枚のリール刃の背中側にバールを差し込むと、リールが回転できなくなる。

    Important: リールの刃先にバールを触れると刃こぼれなどを起こす;バールを当てないように十分注意すること。

    Important: カッティングユニット左側のインサートは左ねじです。カッティングユニット右側のインサートは右ねじです。

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  4. バールの握り部分を後ローラに載せる。

  5. バールでリールが確実に止まっていることを確認しながらインサートを外す。作業が終わったらバールを外す。

  6. 後シールドを降ろしてシールドボルトを締め付ける。

ねじ付きインサートの着脱のためにリールを固定するには

  1. 長い柄のバール(9 mm x 30 cm 程度のドライバータイプのもの。握りのついているものがよい)を用意する。バールは、トルク作業を行う側に近い側で、リールの前から差し込むようにする(図 29)。

  2. リール補強版の溶接側からバールを入れる(図 29)と、

    Note: カッティングユニットの前側で、バールがリール刃、リールシャフト、リールの背面に当たってリールをロックする状態になる。

    Important: リールの刃先にバールを触れると刃こぼれなどを起こす;バールを当てないように十分注意すること。

    Important: カッティングユニット左側のインサートは左ねじです。カッティングユニット右側のインサートは右ねじです。

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  3. バールの握り部分をローラに載せる。

  4. インサートに付属している取り付け要領書に従って取り付けとトルク締めを行い、リールがバールで確実に固定されていることを確認して取り付けを終了し、最後にバールを外す。