この製品は、関連する全ての欧州指令に適合しています。詳細についてはこの冊子の末尾にあるDOI(適合宣誓書)をご覧ください。
このスパイカは、ゴルフ場のグリーンおよび小面積のフェアウェイの刈り込み用のユニットです。この機械は本来の目的から外れた使用をすると運転者本人や周囲の人間に危険な場合があります。
この説明書を読んで製品の運転方法や整備方法を十分に理解し、他人に迷惑の掛からない、適切で安全な方法でご使用ください。この製品を適切かつ安全に使用するのはお客様の責任です。
製品の安全や取り扱い講習、アクセサリなどに関する情報、代理店についての情報の入手、お買い上げ製品の登録などをネットで行っていただくことができます:www.Toro.com
整備について、また純正部品についてなど、分からないことはお気軽に弊社代理店またはカスタマーサービスにおたずねください。お問い合わせの際には、必ず製品のモデル番号とシリアル番号をお知らせください。図 1にモデル番号とシリアル番号を刻印した銘板の取り付け位置を示します。いまのうちに番号をメモしておきましょう。
Important: シリアル番号デカルについている QR コード(無い場合もあります)をモバイル機器でスキャンすると、製品保証、パーツその他の製品情報にアクセスできます。

この説明書では、危険についての注意を促すための警告記号(図 2)を使用しております。これらは死亡事故を含む重大な人身事故を防止するための注意ですから、必ずお守りください。

この他に2つの言葉で注意を促しています。重要 は製品の構造などについての注意点を、注はその他の注意点を表しています。
この製品は手足を切断する能力がある。重大な人身事故を防ぐため、すべての注意事項を厳守してください。
エンジンを始動する前に必ずこのオペレーターズマニュアルをお読みになり、内容をよく理解してください。
機械の可動部の近くには絶対に手足を近づけないでください。
ガードなどの安全保護機器が正しく取り付けられていない時は、運転しないでください。
排出口の近くに手足などを近づけないでください。作業中は人や動物を十分に遠ざけてください。
作業場所に子供を近づけないでください。子供に運転させないでください。
どんな場合でも、運転位置を離カッティングユニット所に停車し、カッティングユニットを降下させ、駐車ブレーキ(が着いている場合には)掛け、エンジンを停止させてキーを抜き取ってください。
間違った使い方や整備不良は人身事故などの原因となります。事故を防止するため、以下に示す安全上の注意や安全注意標識
のついている遵守事項は必ずお守りください
「注意」、「警告」、および「危険」 の記号は、人身の安全に関わる注意事項を示しています。これらの注意を怠ると死亡事故などの重大な人身事故が発生する恐れがあります。
トラクションユニットに取り付けたスパイカは、機械の一部になってしまいます。ですから、トラクションユニットのオペレーターズマニュアルもお読みになって、機械全体を安全に取り扱う方法を良く学んでください。
異物をはね飛ばしたときや機体に異常な振動を感じたときにはまずマシンを停止し、キーを抜き取り、各部の動きが完全に止まってからよく点検してください。異常を発見したら、作業を再開する前にすべて修理してください。
各部品が良好な状態にあり、ボルトナット類が十分にしまっているか常に点検してください。読めなくなったステッカーは貼り替えてください。
アクセサリ、アタッチメント、交換部品は、必ずトロの純正品をお使いください。
磨耗したり破損したりした刃は使用中に割れて破片が飛び出す場合があり、これが起こるとオペレータや周囲の人間に多大の危険を及ぼし、最悪の場合には死亡事故となる。
スパイカが磨耗や破損していないか定期的に点検すること。
スパイカを取り扱う時には下袋を着用し、安全に注意すること。
複数のカッティングユニットを搭載した機械では、1 つのスパイカを回すと他のスパイカも回る場合があるから注意すること。
トラクションユニットのサスペンションアームの下にスパイカユニットを置く。
サスペンションアームのバーについているラッチを開いて(図 3)、サスペンションアームを押し下げて、バーを、スパイカユニットのバーの上に被せるようにする(図 4)。


ラッチを閉じてスパイカユニットをロックする(図 3)。
Note: ラッチが適切にロックされると、カチッという音が聞こえ、手に感触があります。
モータを、スパイカユニットの左側(運転席から見て)に取り付け、スパイカユニットについているモータ固定バーを、モータの上から被せるようにセットし、モータの左右から「カチッ」というロック音が聞こえるまで押し下げる(図 5)。

この作業に必要なパーツ
| カウンタウェイト(付属せず) | 3 |
| ボルト(付属せず) | 6 |
| ワッシャ(付属せず) | 24 |
Note: トラクションユニット モデル 04540 または eTriFlex トラクションユニット モデル 04580 あるいは 04590 に取り付ける場合は、追加のカウンタウェイト(P/N 117-6774-03)が必要になります。
スパイカのサイドプレートについている既存のカウンタウェイトボルトを外して捨てる。
図 6のようにボルト(5/16-18 x 2¾")2 本を取り付ける。
Note: ボルト(P/N 322-33)はスパイカに含まれておりません。

各ボルトにワッシャ(⅛")4 個を取り付ける(カウンタウェイトとスパイカのサイドプレートとの間)(図 6)。
Note: ワッシャ(P/N 63-8410)はスパイカに含まれておりません。
補助ウェイト(P/N 117-6774-03)をボルトで取り付ける。
Note: トラクションユニットに補助ウェイトが付いている場合にはそれを使用することができます。付いた以内場合にはウェイト(P/N 117-6774-03)とボルト(P/N 322-33)を購入してください。
実際にスパイキング作業を行う前に、広い場所で開始、停止、旋回など練習をしてください。操作要領がわかると実際に作業をするときも心に余裕をもって操縦することができます。
スプリンクラーなどを引っ掛けるとスパイかが破損しますから、こういった障害物がないかどうか、作業前にグリーンの下見をしておきましょう。
スパイキング中は直進を維持しましょう。スパイカが地面に完全に下りている状態の時には旋回操作を行わないでください。
グリーンのエッジまできたらまずスパイカを上昇させ、その後に旋回や停止を行ってください。旋回する時は必ずスパイカを完全に上昇させることが必要です。
保守整備作業を始める前に必ず以下を行ってください:
平らな場所に駐車する。
スパイカを地面に完全に下ろす(油圧サスペンションが伸びきった状態にする)。
駐車ブレーキを掛け、エンジンを停止させ、キーを抜き取る。
整備間隔:15運転時間
各スパイカユニットにはグリスフィッティングが2つあります(図 7)から、15 運転時間ごとに #2 リチウムグリスを注入してください。ハンドガンを使って手作業でグリスアップするのがベストです。

整備作業の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
グリスフィッティング(図 7)の周囲をウェスできれいに拭く。
スパイカのシャフトにグリスを注入する;手に圧力を感じるまでポンプ動作を続ける。
はみ出したグリスはふき取る。
整備作業の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
リールモータのスロットに嵌っているモータ固定バーを、スロットからスパイカユニット側に押し出すようにして外し、モータを取り外す。

外したモータは、サスペンション・アームの前部にある一時保管位置にセットしておく。
Important: リールモータをホルダー(保管位置)に入れたままでサスペンションを「移動走行」位置にしないでください。モータやホースが破損する恐れがあります。スパイカユニットを取り付けない状態でトラクションユニットを移動させなければならない時は、モータをサスペンションアームに、ケーブルタイで固定してください。
取り外したいスパイカユニットのサスペンションアームのバーについているラッチを開く。
スパイカユニットのバーからラッチを外す。
サスペンションアームの下からスパイカユニットを引き出す。
必要に応じて、残りのスパイカユニットにも2から6までの作業を行う。
グリーンズローラリビルドキット(Part No. 140-5552)およびグリーンズローラリビルドツールキット(Part No. 140-5553)を販売しております(図 9)。ローラリビルドキットは、ローラの分解組み立てに必要なすべてのベアリング、ベアリングナット、シールをセットにしたキットです。
ローラリビルドツールキットは、ローラリビルドキットをつかってローラの再組み立てを行うのに必要な工具と説明書のキットです。詳細は、パーツカタログをご覧になるか、代理店にお問い合わせください。
