このキットは、芝生に液剤を散布する専用装置のための補助装置(アタッチメント)であり、そのような業務に従事するプロのオペレータが運転操作することを前提として製造されています。この製品は、集約的で高度な管理を受けている公園やゴルフ場、スポーツフィールド、商用目的で使用される芝生に対して液剤を散布することを主たる目的として製造されております。
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散布装置の中に水や薬液が残っていないことを確認する。薬剤を使用した散布装置は真水で入念に洗浄し、洗浄水を完全に排出する;洗浄手順については散布車両の オペレーターズマニュアル を参照すること。
バッテリーのマイナス(-)端子からバッテリー・ケーブルを外す。
この作業に必要なパーツ
| ホース用フック | 1 |
| フランジロックナット(3/8 インチ) | 4 |
| フランジロックナット(5/16 インチ) | 4 |
| キャリッジボルト(3/8 x 3/4 インチ) | 4 |
| キャリッジボルト(5/16 x 1") | 4 |
| R クランプ | 2 |
| スプレーガン・ブラケット | 1 |
この作業に必要なパーツ
| キャップ(メス) | 1 |
| 燃料バルブ | 1 |
アクチュエータを個別ブームバルブまたは攪拌バルブ用のマニホルドバルブに固定しているリテーナを外す(図 3)。
Note: リテーナの2本の足を寄せながら下へ押すと外れます。
Note: アクチュエータとリテーナは捨てないでください。

マニホルドバルブからアクチュエータを取り外す。
バイパス調整アセンブリ、エンドキャップ、フィッティング&ホースアセンブリを保持しているリテーナを 図 4のように外す。
Note: エンドキャップは再使用しませんが、キャップについているOリングは保管してください。

バイパス調整アセンブリを 図 5に示すように180°回転させる。

先ほど外したリテーナを使って、バイパス調整アセンブリ、メスのキャップ、Oリング、シャットオフバルブ、フィッティング&ホースアセンブリを 図 6のように取り付ける。

この作業に必要なパーツ
| スプレーガンのバルブ | 1 |
| ホース | 1 |
| ホースクランプ | 1 |
| フランジクランプ | 1 |
| ガスケット | 1 |
| フィッティング(90°) | 1 |
| ホースクランプ | 1 |
| バルブマウント(マルチプロ 5800—2016年以降) | 1 |
| T字フィッティング(マルチプロ 5800—2016年以降) | 1 |
| 平ワッシャ(マルチプロ 5800—2016年以降) | 4 |
| ボルト(6 x 12 mm)(マルチプロ 5800—2016年以降) | 4 |
| フランジヘッドボルト(6 x 16 mm)(マルチプロ 5800—2016年以降) | 4 |
| フランジナット(6 mm)(マルチプロ 5800—2016年以降) | 4 |
図 11のAに示すように、制御バルブにバルブマウントを組み付ける。

フランジヘッドねじ(#6)を使って、バルブマウントを制御バルブに固定し、ねじを手締めする(図 11のB)。
バルブマウントを制御バルブブラケットに組み付ける(図 12);ボルト(6 x 12 mm)4 本と平ワッシャ 4 枚を使い、10-12 N·m (1.0-1.2 kg.m = 86-106 in-lb) にトルク締めする。

図 13のように、T字フィッティングのフランジを、制御バルブのフランジに合わせる。

ガスケットとフランジクランプで、T字フィッティングを制御バルブに仮止めする(図 13)。
図 14のように、水圧トランスデューサのフランジを、T字フィッティングのフランジに合わせる。

ガスケットとフランジ付きクランプ使って、水圧トランスデューサをT字フィッティングに組み付け、クランプを手締めする(図 14)。
T字フィッティングのフランジを、センスチューブ用コネクタ付き 90° フィッティングのフランジに合わせる(図 15)。

ガスケットとフランジクランプで、T字フィッティングと 90° フィッティングを仮止めする(図 15)。
Note: バルブマウント面に面一になるように、必要に応じて制御バルブのブラケットの角度を変えてください。
制御バルブのブラケットを型紙として、ブラケットの穴の位置をマニホルドマウントの表面にマーキングする(図 16)。

センスチューブ用コネクタ付き 90° フィッティングから、クランプ、ガスケット、フランジ付きT字フィッティングを外す(図 15)。
ステップ3で付けたマニホルドマウント上のマークにポンチを打つ。
ステップ5で付けたポンチマーク部分に直径 6 mm の穴を4つ開ける。

T字フィッティングのフランジを、センスチューブ用コネクタ付き 90° フィッティングのフランジに合わせる(図 18)。

ガスケットとフランジクランプで、T字フィッティングと 90° フィッティングを仮止めする(図 18)。
制御バルブブラケットをマニホルドマウントに組み付ける(図 19);フランジヘッドボルト(6 x 16mm)4本とフランジロックナット(6mm)4個を使用し、ボルトを10~12N·m (1.0~1.2kg.m = 86~106in-lb) にトルク締めする。
制御バルブとT字フィッティング(図 13)とT字フィッティングをセンスチューブ用コネクタ付き 90° フィッティングに固定しているフランジクランプを、手締めする(図 15と図 18)。
水圧トランスデューサ用の3ソケットコネクタを接続する(図 19)。

散布スティック用ホースを、制御バルブのバーブ付きフィッティングに接続し、ホースクランプで固定する(図 20)。

この作業に必要なパーツ
| スプレーガンアセンブリ | 1 |
| バーブ付きストレートフィッティング | 1 |
| ホースクランプ | 1 |
Note: PTFE テープをフィッティングのねじ山のシーリングを行う。
ストレートバーブフィッティングを、ホースリールの給液ホースに取り付ける;ホースクランプを使用する。

余ったホース部分をタンクのフックに巻きつけ、ガンをブラケットに収納する。
バッテリーケーブル(マイナスケーブル)をバッテリーに接続する。
バイパス調整アセンブリのキャリブレーション(調整)を行う; オペレーターズマニュアルを参照。
高圧の掛かった液体は皮膚を貫通し、身体に重大な損傷を引き起こす。
ノズルから液体が高圧で噴出しているので、絶対に手などを近づけない。
スプレーヤを人や動物に向けない。
圧力を掛ける前に、送液ラインやホースに傷や変形がないか接続部が確実に締まっているかを確認する。
リークの点検には新聞紙やボール紙を使う。
整備などの作業を行う時は、内部の圧力を確実に解放する。
万一オイルが皮下に入ったら直ちに専門医の手当てを受ける。
高温の液体や薬品はやけどを起こしたり人体に悪影響を及ぼす恐れがある。
Important: スプレーヤを停止させた状態で作業中に、エンジンやラジエター、マフラーなどからの熱が原因でターフを傷めてしまう可能性があります。停止モードとは、走行しないで撹拌だけを行う、ハンドガンで手撒きする、歩行型ブームで手撒きするなどを言います。
以下の注意を守ってください:
酷暑の時期や極めて乾燥している時期にはターフが大きなストレスを受けているので、ターフ上に停止して散布するのは避ける。
停止モードで作業する時には、ターフの上に停止しないようにする。可能な限り、カートパスなどに停車する。
ターフ上に停車する時は、停車時間をできるだけ短くする。ターフへの害は温度と時間の両方が影響することを忘れないようにする。
エンジンの回転速度をできるだけ下げ、必要最小限の水圧と水量で作業する。これにより、発熱をできるだけ小さくし、また冷却ファンからの熱風をゆるやかにすることができる。
停止モードで作業するときには、エンジンの熱ができるだけ上に逃げるようにエンジンガード&運転席アセンブリを倒し、車体上部に通風領域を確保する。運転席の倒し方については オペレーターズマニュアル を参照のこと。
Note: 熱の害が心配される場合には、車両の下に防熱ブランケットを敷いてください。「ターフスプレーヤ用防熱ブランケット」は、トロの代理店で入手することができます。
機械を停止し、ブームを OFF にし、駐車ブレーキを掛ける。
車両を運転しながらハンドスプレーヤを操作するのは非常に危険であり、負傷事故や死亡事故につながる恐れがある。運転中はハンドスプレーヤを操作しないこと。
車両後部にまわり、スプレーガンのトリガーロックがきちんと掛かっていることを確認する。
制御バルブについている緑色のハンドルを90°回転させる。
運転席に戻ってポンプを ON にする。
マスターブームスイッチを ON 位置にする。
エンジンを希望する速度にセットして、ニュートラル・エンジン速度ロックを ON にする。
Important: 手散布モードでは、150 psi(10.5 kg/cm2)以上の設定にしないでください。
制御バルブについている緑色のハンドルを90°回転させる。
液体を噴射しても安全な場所にスプレーガンのノズルを向け、トリガーのロックを外し、トリガーを引いてホースに残った液体を全部出し切る。終わったらトリガーのロックを掛ける。
スプレーガンをホルダーに戻す。
エンジンをアイドリング速度に戻す。
ポンプを停止させる。
Important: その日の作業が終了したら、忘れずにハンドガンの内部洗浄を行ってください(手順については オペレーターズマニュアル を参照してください)。適切な清掃を行わないと、ガンの性能が損なわれる恐れがあります。
散布率調整スイッチで希望する水圧にセットする。