Note: このキャブは、シリアル番号 400000000-405699999 のリールマスター 7000-D 以外には取り付けできません。

Note: キャブは重量が 318 kg あります。定格吊り上げ重量 340 kg (750 lb) 以上の吊り上げ設備が必要です。

安全について

この製品は、関連する全ての欧州指令に適合しています。詳細についてはこの冊子の末尾にあるDOI(適合宣誓書)をご覧ください。

安全ラベルと指示ラベル

Graphic

危険な部分の近くには、見やすい位置に安全ラベルや指示ラベルを貼付しています。破損したりはがれたりした場合は新しいラベルを貼付してください。

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組み立て

マシンの準備を行う

機体を適切に配置する

Note: エアコンキットを取り付ける場合には、このキャブと一緒に取り付けてください。

  1. クレーンかホイストの下に作業用の空きスペースを作る。

    Note: クレーン(ホイスト)がキャブ取り付け作業中にキャブを十分に支えておく能力があることを確認する。

  2. ホイストの下へマシンを移動し、駐車ブレーキを掛ける。

  3. エンジンを止め、キーを抜き取る。

  4. 取り付け作業中に機体が動かないように各タイヤをブロックする。

  5. バッテリーを外す;オペレーターズマニュアルを参照。

バッテリーの取り外し

警告

バッテリーケーブルの接続手順が不適切であるとケーブルがショートを起こして火花が発生する。それによって水素ガスが爆発を起こし人身事故に至る恐れがある。

  • ケーブルを取り外す時は、必ずマイナス(黒)ケーブルから取り外す。

  • ケーブルを取り付ける時は、必ずプラス(赤)ケーブルから取り付け、それからマイナス(黒)ケーブルを取り付ける。

  1. 運転席のコンソールパネルのラッチを外して持ち上げる(図 1)。

    g009985
  2. バッテリー端子からゴム製カバーを取り外す。

  3. バッテリーのマイナス(-)端子からマイナスケーブル(黒)を外し、次に、プラス(+)端子からプラスケーブル(赤)を外す(図 2)。

    g009986
  4. バッテリーを外して保管する。

ROPS の上部ボルトを取り外す

Important: ROPS のボルトを外す時は、誰かにROPSを支えてもらっておいてください。

  1. 機体左側の荷物置きスペースを固定しているボルトを取り外す。捨てないこと(図 3)。

    g030642
  2. 物入れを外して保管する。

  3. ROPS をフレーム上部に固定しているボルト(2本)、補強プレート、フランジナットを外す。捨てないこと(図 4)。

    g030899
  4. 補強プレートを固定しているねじと、バッテリーコンパートメント(図 5)を固定しているボルトを外して保管する。

    g030670
  5. バッテリーコンパートメントを固定しているボルトとクランプを外して保管する(図 6)。

    g030672
  6. 補強プレートとバッテリーコンパートメントの位置をずらすなどして、ROPSをフレーム上部に固定しているボルト(2本)、補強プレート、フランジナットを外す(図 7)。外した部品類は捨てないこと。

    g030900

ROPSを取り外す

Important: ROPS のボルトを外す時は、誰かにROPSを支えてもらっておいてください。

  1. ROPS を機体左側に固定しているボルトを取り外す(図 8)。

    g030675
  2. ROPSを取り外す時は誰かに手伝ってもらってください。

  3. ROPSを保管する。

キャブマウントを準備する

この作業に必要なパーツ

左前マウント1
右前マウント1
左後マウント1
右後マウント1
ゴム製アイソレータ4

前マウントを準備する

前マウントの各穴にゴム製アイソレータを挿入する(図 9)。

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Note: ゴム製アイソレータが穴に入りにくい場合は石鹸液と木槌を使うと便利です。

前側の取り付け穴を開ける

以下の作業は、必要な時のみ行ってください。

10に示された位置に、右前マウント用の穴(直径10.3 mm)を2つ開ける。

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後マウントを準備する

  1. キャブフレームの左後マウントの穴にゴム製のアイソレータを挿入する(図 11)。

    g030685
  2. キャブフレームの右後マウントの穴にゴム製のアイソレータを挿入する(図 12)。

    g030686

Note: ゴム製アイソレータが取り付けにくい場合は石鹸液と木槌を使うと便利です。

ウレタンシールを貼り付ける

この作業に必要なパーツ

左前ウレタンシール1
中央前ウレタンシール1
右前ウレタンシール1
左側ウレタンシール1
右側ウレタンシール1
左タンク用ウレタン1
右タンク用ウレタン1
左後ウレタンシール1
右後ウレタンシール1
後部ウレタンシール1

前部用シールを貼り付ける

キャブユニットの前側エッジからおよそ 3 mm 離して、前用シールを取り付け、次に左右のシールを取り付ける(図 13)。

g030692

Note: 各シールの端部を相互に嵌め合わせてしっかりとふさぐ。

側部用シールを貼り付ける

  1. キャブユニットの左前側エッジからおよそ 3 mm 離して、左用シールを取り付ける(図 14)。

    Note: 各シールの端部を相互に嵌め合わせてしっかりとふさぐ。

    g030702
  2. キャブユニットの右前側エッジからおよそ 3 mm 離して、右用シールを取り付ける。

    Note: 各シールの端部を相互に嵌め合わせてしっかりとふさぐ。

  3. キャブユニットの左右両側の両面テープについている裏紙をはがす(図 15)。

    g030703
  4. キャブユニットに左タンク用ウレタンを取り付ける(図 15)。

  5. キャブユニットに右側シールを取り付ける。

後部用シールを貼り付ける

  1. キャブユニットの後部の両面テープから裏紙をはがす(図 16)。

    g034905
  2. キャブユニットに左後部用と右後部用シールを取り付ける(図 16)。

  3. キャブユニット後部に、後部用シールを貼り付ける(図 17)。

    g030708

キャブマウントを取り付ける

この作業に必要なパーツ

左前マウント1
右前マウント1
ボルト(⅜ x 1")7
フランジナット(⅜") 5
ロックナット(⅜")2
左後マウント1
右後マウント1

左前マウントを取り付ける

  1. 既存のボルト類を外し、代わりにボルト(⅜ x 3")3本とフランジナットを使用して、マウントを機体に固定する(図 18)。

    g030713
  2. ボルトとナットを 37-45 N·m(3.7-4.6 kg.m = 27-33 ft-lb)にトルク締めする。

右前マウントを取り付ける

  1. 既存のボルト類を外し、代わりにボルト(⅜ x 1")4本、とフランジナット2個、ロックナット2個を使用して、マウントを機体に固定する(図 19)。

    g030714
  2. ボルトとナットを 37-45 N·m(3.7-4.6 kg.m = 27-33 ft-lb)にトルク締めする。

左後マウントを取り付ける

  1. 新しい金具を使って左後マウントをフレームに固定する(図 20)。

    g030716
  2. ボルト(½ x 6")とナットを 91-113 N·m (9.3-11.5 kg.m = 67-83 ft-lb) にトルク締めする。

  3. ボルト (½ x 1¼")を 91-113 N·m(33-40 kg.m = 67-83 ft-lb)にトルク締めする。

右後マウントを取り付ける

  1. 新しい金具を使って右後マウントをフレームに固定する(図 21)。

    g030717
  2. ボルト(½ x 6")とナットを 91-113 N·m (9.3-11.5 kg.m = 67-83 ft-lb) にトルク締めする。

  3. ボルト (½ x 1¼")を 91-113 N·m(33-40 kg.m = 67-83 ft-lb)にトルク締めする。

  4. ボルト(5/16 x 1½")を使って物入れを機体に固定する(図 22)。

    g030718
  5. 補強プレートをねじで機体に固定し、バッテリーコンパートメントのクランプとボルト(½ x 1")でバッテリーコンパートメントを機体に固定する(図 23)。

    g030719

ワイヤハーネスを取り付けてキャブの搭載準備を行う

24のように、ワイヤハーネスを機体下から引き出してバッテリーボックスに導く。

g033196

ワイヤハーネスを 図 25のように配置する。

g385502

26 に示す寸法に従って、キャブに穴を開ける。

g032999

キャブユニットを機体に取り付ける

この作業に必要なパーツ

キャブ1
ボルト(½ x 3¼")4
ワッシャ(2¼")4
ワッシャ(1⅜")2
ロックナット(½")4
  1. 吊り上げポイント(4ヶ所)を使って、キャブを機体の上につるす(図 27)。

    Note: 吊り上げ用のバーなどがキャブの屋根やヘッドライナーに接触しないように注意してください。

    g030873
  2. マウントのボルト(4本)に合わせてキャブを降ろす。

  3. ボルト(½ x 3¼")、ワッシャ(直径2¼")、ロックナット(½")を使って、キャブを後マウントに固定する(図 28)。

    g030727
  4. ボルト(½ x 3¾")とロックナット(½")を129-156 N·m (13-16 kg.m = 95-115 ft-lb)にトルク締めする。

    Note: キャブが機体の上に自然にはまるように、吊り上げ装置に多少の余裕を持たせてください。

  5. ボルト(½ x 3¼")、ワッシャ(直径1⅜")、ワッシャ(2¼")、ロックナット(½")を使って、キャブを前マウントに固定する(図 29)。

    g030728
  6. ボルト (½ x 3¼")ロックナット(½")を129-156 N·m (13-16 kg.m = 95-115 ft-lb)にトルク締めし、吊り上げ装置を外す。

パネルとフロアを取り付ける

この作業に必要なパーツ

左後部パネルアセンブリ1
右後部パネルアセンブリ1
ボルト(¼ x ¾")6
クリップナット4
フランジナット(¼")2
内装用パネル1
断熱ブランケット1
床板1

後部パネルアセンブリを取り付ける

  1. キャブフレームにクリップナット(2個)を取り付ける(図 30)。

    g030909
  2. パネルアセンブリをキャブに固定する;ボルト(¼ x ¾")2本を使用し 図 30に示すように取り付ける。

  3. ボルト(¼ x ¾)とフランジナット(¼")を使って、パネルアセンブリの組み付けを終わらせる(図 31)。

    g030922
  4. ボルトとナットを10-12 N·m(1.0-1.3 kg.m = 90-110 in-lb)にトルク締めする。

  5. キャブの右側についても上記と同じ作業を行う。

後パネルを取り付ける

  1. 取り付け部が汚れていないのを確認する。

  2. 内装パネルを、キャブ内部のバックパネルの中央に合わせて、取付位置を確認する(図 32)。

    Note: キャブのバックパネルの中央に内装パネルを合わせた時に、内装パネルのコーナーの始まり部分を記憶(またはマーキング)しておくようにしてください。

    g030729
  3. 裏紙を一枚(一部)だけはがす。

  4. 内装パネルの上側コーナー部から開始して、内装パネルがキャブ後部の中央になるように張り付ける。

  5. パネルの裏紙は1セクションずつはがし、端から端まで貼り付け、これを繰り返して全体を貼り付ける。

断熱ブランケットを取り付ける

  1. 出荷用チューブから断熱ブランケットを取り出す。

    Note: ブランケットは、取り付け位置にセットするまで広げないでください。

  2. 運転席後方の物入れスペースにブランケットをセットする。

  3. 機体前方に向かってブランケットを広げながら、ヘリの部分を運転席の周囲に巻き込んでいく。

  4. ブランケットの端の部分にあるマジックテープの裏紙をはがしてマジックテープを貼り付ける。

    Note: マジックテープを貼り付ける部分(運転台の床)が十分にきれいであることを確認してください。

  5. マジックテープを床面にしっかりと貼り付ける。

床板を取り付ける

  1. 取り付け部が汚れていないのを確認する。

  2. キャブ内部のプラットフォーム部にフロアトレッドを取り付ける。

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  3. プラットフォームのボルトの頭がフロアトレッドの切込みに入っていることを確認する。

ホースを接続する

この作業に必要なパーツ

フィッティング(⅜ NPT x 0.625 バーブ)2
ホースクランプ2
90度フィッティング(¾")1
90度フィッティング(⅞")1
R クランプ2

ヒーター用ホースの接続を行う

  1. フィッティング(⅜ NPT x 0.625 バーブ)にシーラントを巻き付ける;最初のねじ山には巻かないこと。

  2. エンジン側からきているヒータ用(行きと戻り)ホースのプラグを外して、図 34に示すようにフィッティング(⅜ NPT x 0.625 バーブ)を取り付ける。

    g303473
  3. フィッティング(⅜ NPT x 0.625 バーブ)をエンジンに指締め状態にしたら、そこから2~3回転締め付ける。

  4. ヒーター用とドレン用のホースを、後キャブマウントのホース用リングに通す(図 35)。

    g030761
  5. 供給側ホースにクランプを通し、このホースを 図 36に示すようにフィッティング(⅜ NPT x 0.625 バーブ)に接続する。

    Note: 供給側ホースは、アセンブリの片方の先端部に赤いプラグがついているホースです。ホースを取り付ける前にプラグを外してください。

    g030737
  6. 戻り側ホースにクランプを通し、このホースを 図 37に示すようにフィッティング(⅜ NPT x 0.625 バーブ)に接続する。

    Note: 戻り側ホースは、先端部に緑色のプラグがついているホースです。ホースを取り付ける前にプラグを外してください。

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エアコン用フィッティングを取り付ける

Note: フィッティングを取り付ける前に、O リングに PAG Oil 46 または同等品をたっぷり塗りつけてください。

  1. 排気管、マフラーブラケット、エンジン冷却ファンを外す(図 38)。

    g384459
  2. エアコン用ポンプの低圧側(吸入側)ポートに90度フィッティング(⅞")と O リング(サイズ 8)を取り付ける(図 39)。

    Note: フィッティングは図 40と図 41に示すような角度で取り付けてください。

    g032993
  3. フィッティングを34-47 N·m(3.5-4.8 kg.m = 25-35 ft-lb)にトルク締めする。

  4. エアコン用ポンプの高圧側(吐出側)ポートに90度フィッティング(¾")と O リング(サイズ 10)を取り付ける(図 39)。

  5. フィッティングを34-47 N·m(3.5-4.8 kg.m = 25-35 ft-lb)にトルク締めする。

  6. エアコンディショナキット(モデル No. 30877)の取り付け要領書の説明に従ってコンプレッサをマシンに取り付けて固定する。

  7. エンジン冷却ファン、マフラーブラケット、排気管を取り付ける(図 38)。

エアコン用ホースを接続する

  1. キャブユニットからのエアコン用低圧ホース(⅞")を、図 40に示すように90度フィッティング(⅞")に接続する。

    g385530
  2. フィッティングを34-47 N·m(3.5-4.8 kg.m = 25-35 ft-lb)にトルク締めする。

  3. キャブユニットからのエアコン用高圧ホース(¾")を、図 41に示すように90度フィッティング(¾")に接続する。

    g033198
  4. フィッティングを34-47 N·m(3.5-4.8 kg.m = 25-35 ft-lb)にトルク締めする。

  5. エアコン用ホースそれぞれにRクランプ1個を通し、既存のボルト(2本)で各クランプを機体フレームに固定する(図 42)。

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ウオッシャー液タンクを取り付ける

この作業に必要なパーツ

ウォッシャー液タンク1
タンク用マウント1
タンクプレート1
キャリッジボルト(5/16 x ¾")4
フランジナット(5/16")4
スエルラッチ1
スエルラッチ用ブッシュ1
スエルラッチ用ナット1
R クランプ1

ウオッシャー液タンクとマウントを取り付ける

  1. キャリッジボルト(5/16 x ¾")2本 とフランジナット(5/16")2個を使って、タンクプレートを冷却液ボトルサポートに固定する(図 43)。

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  2. ボルトとナットを19.78-25.42 N·m(2.0-2.6 kg.m = 175-225 in-lb)にトルク締めする。

  3. キャリッジボルト(5/16 x ¾")2本とフランジナット(5/16")を使って、ウォッシャ液ボトルとRクランプをタンクマウントに固定する(図 44)。

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  4. タンクマウントにスエルラッチアセンブリを取り付ける(図 45)。

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  5. スロットにタブを入れ、スエルラッチ用ブッシュをタンクプレートの穴に入れる(図 46)。

    g030920
  6. スエルラッチを倒す(図 46)。

    Note: これにより、スエルラッチがタンクマウントをタンクプレートに強く押さえつけます。スエルラッチの押さえ力はナットで調整してください。

ウォッシャー用ホースを接続する

  1. ウォッシャー用のホースを、後キャブマウントのホース用リングに通す(図 47)。

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  2. ウォッシャー用ホースをRクランプに通し、ウォッシャーボトルに接続する(図 48)。

    g030733

ワイヤハーネスを接続する

この作業に必要なパーツ

ケーブルタイ5
  1. キャブから出ているワイヤハーネスを、機体右側にあるワイヤハーネスに接続する(図 49)。

    g030776
  2. キャブから出ている電源コネクタ、機体右側にあるコネクタに接続する(図 50)。

    g030779
  3. エアコン用コンプレッサから出ている電線をワイヤハーネスのコネクタに接続する(図 51)。

    g030788
  4. ウォッシャーボトル用ワイヤハーネスをRクランプに通し、ボトルに接続する(図 52)。

    g030777
  5. ケーブルタイを使用して、図 53および図 54に示すようにワイヤハーネスを油圧ホースと油圧ラインに固定する。

    g030778
    g030782

Important: 可動部や高温部分にはハーネスを固定しないでください。

安全ステッカーを貼り付ける

この作業に必要なパーツ

安全ステッカー1

以下の作業は、地域の法律等で義務付けられている場合に行います。

後窓に安全デカルを図 55に示すように貼り付ける。

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組み立てを完了する

  1. ラジエターに冷却液を入れる;サービスマニュアルを参照。

  2. 液漏れがないか点検する。

  3. パーツ同士の干渉がないか確認し、有れば必ず修正する。

  4. 助手を使ってバックミラーとサイドミラーの位置を調節する。

  5. 車輪の輪留めを外す。

  6. バッテリーの取り外しで外したバッテリーを取り付ける。

  7. バッテリーのプラス(+)端子にプラスケーブル(赤)を接続する。

  8. バッテリーのマイナス(-)端子にマイナスケーブル(黒)を接続する。

  9. 各コントロール装置が適切に作動するかどうか確認する。

  10. ウオッシャー液ボトルにウォッシャー液を入れる。

  11. エアコンのチャージ作業は、有資格者が行ってください:

    • PAG 46 オイル(90cc)

    • R134A フレオン(1650cc)

  12. 以下の仕様に合わせてタイヤ空気圧を調整する:

    • 前タイヤ:207 kPa(1.4 kg/cm2 = 30 psi)

    • 後タイヤ:152 kPa(2.0 kg/cm2 = 22 psi)

製品の概要

キャブ関係の制御装置

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ワイパースイッチ

ワイパーのON/OFFを行います (図 56)。

温度コントロール

ノブを回してキャブ内の温度を調整します(図 56)。

ファンコントロール

ノブを回してファンの回転速度を調整します(図 56)。

空気循環コントロール

室内空気循環モードと外気導入モードの切り替えを行うスイッチです (図 56)。

  • エアコンを使用する場合は室内空気循環にセットしてください。

  • ヒーターやファンを使用する場合は外気導入にセットしてください。

前窓用ラッチ

ラッチを上に開くと窓を開けることができます(図 57)。ラッチを押し込むように開くと窓を開いた状態で固定できます。閉じる時にはラッチを引き出して下げてください。

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後窓用ラッチ

このラッチを上に開くと後の窓を開けることができます。ラッチを引き上げると窓を開いた状態で固定できます。閉じる時にはラッチを引き出して下げてください(図 57)。

Important: フードを開ける時には、フードが後窓にぶつからないように後窓を閉めてください。

保守

推奨される定期整備作業

整備間隔整備手順
250運転時間ごと
  • フィルタを清掃する。破れている場合や汚れがひどい場合は交換する。
  • エアコンアセンブリを清掃する(悪条件下ではより頻繁に)。
  • 洗浄

    注意

    始動キーをつけたままにしておくと、誰でもいつでもエンジンを始動させることができ、危険である。

    整備を行う前には、エンジンを止め、キーを抜き取ること。

    Cabキャブの清掃

    Important: キャブのシール部分とライト部分に注意してください(図 58)。圧力洗浄機を使用する場合は、洗浄機のノズルをキャブから少なくとも 60cm 離して洗浄してください。キャブのシール部分、ライト、後部のオーバーハングに高圧洗浄機の水を直接吹き付けないでください。

    g034330

    キャブのエアフィルタの清掃

    整備間隔整備手順
    250運転時間ごと
  • フィルタを清掃する。破れている場合や汚れがひどい場合は交換する。
    1. 室内用と後部用のエアフィルタからねじを外して格子を外す(図 59と図 60)。

      g030417
      g028379
    2. フィルタをエアで吹いて清掃する(オイル分を含まないエアで清掃すること)。

      Important: 破れている場合や汚れがひどい場合はフィルタを交換する。

    3. フィルタと格子を取り付け、つまみねじで元通りに固定する。

    キャブのプレフィルタの清掃

    キャブについているプレフィルタは、刈りかすや木の葉などの大きな異物をフィルタに入れないためのものです。

    1. スクリーンカバーを開ける。

    2. フィルタを水で洗浄する。

      Note: 高圧洗浄機を使わないでください。

      Important: 破れている場合や汚れがひどい場合はフィルタを交換する。

    3. プレフィルタが十分に乾いてから元通りに取り付ける。

    4. フィルタスクリーンを回転させてラッチをラッチ取り付けアセンブリにロックする(図 61)。

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    エアコンアセンブリの清掃

    整備間隔整備手順
    250運転時間ごと
  • エアコンアセンブリを清掃する(悪条件下ではより頻繁に)。
    1. エンジンを止め、キーを抜き取る。

    2. 各ファンの配線を外す(図 62)。

      g032323
    3. ノブ(2個)を外してファンアセンブリを取り外す(図 62)。

    4. エアコンアセンブリのラッチ(4個)を外してスクリーンを取り外す(図 63)。

      g032324
    5. エアフィルタを取り外す (図 60)。

    6. エアコンアセンブリを清掃する

    7. エアフィルタ、スクリーン、ファンアセンブリを取り付ける(図 60、図 63、図 62)。

    8. 各ファンの配線を元通りに接続する(図 62)。

    図面

    電気回路図

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