整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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この機械は回転刃を使用するリール式乗用芝刈り機であり、そのような業務に従事するプロのオペレータが運転操作することを前提として製造されています。この製品は、適切な管理を受けている芝生の刈り込みに使用することを主たる目的とする機械です。この機械は本来の目的から外れた使用をすると運転者本人や周囲の人間に危険な場合があります。
この説明書を読んで製品の運転方法や整備方法を十分に理解し、他人に迷惑の掛からない、適切で安全な方法でご使用ください。この製品を適切かつ安全に使用するのはお客様の責任です。
安全上の注意事項、取扱い説明書、アクセサリについての資料、代理店の検索、製品のご登録などについては www.Toro.com へ。
整備について、また純正部品についてなど、分からないことはお気軽に弊社代理店またはカスタマーサービスにおたずねください。お問い合わせの際には、必ず製品のモデル番号とシリアル番号をお知らせください。図 1にモデル番号とシリアル番号を刻印した銘板の取り付け位置を示します。いまのうちに番号をメモしておきましょう。
Important: シリアル番号プレートについている QR コード(無い場合もあります)をモバイル機器でスキャンすると、製品保証、パーツその他の製品情報にアクセスできます。
この説明書では、危険についての注意を促すための警告記号(図 2)を使用しております。これらは死亡事故を含む重大な人身事故を防止するための注意ですから、必ずお守りください。
この他に2つの言葉で注意を促しています。重要 は製品の構造などについての注意点を、注はその他の注意点を表しています。
この製品は、関連する全ての欧州指令に適合しています。詳細については、別添えの規格適合証明書(DOC)をご覧ください。
カリフォルニア州の森林地帯・潅木地帯・草地などでこの機械を使用する場合には、エンジンに同州公共資源法第4442章に規定される正常に機能するスパークアレスタが装着されていること、エンジンに対して森林等の火災防止措置をほどこされていることが義務づけられており、これを満たさない機械は、第4442章または4443章違犯となります。
エンジンの保守整備のため、および米国環境保護局(EPA)並びにカリフォルニア州排ガス規制に関連してエンジンマニュアルを同梱しております。エンジンマニュアルはエンジンのメーカーから入手することができます。
カリフォルニア州
第65号決議による警告
カリフォルニア州では、ディーゼルエンジンの排気には発癌性や先天性異常などの原因となる物質が含まれているとされております。
バッテリーやバッテリー関連製品には鉛が含まれており、カリフォルニア州では発ガン性や先天性異常を引き起こす物質とされています。取り扱い後は手をよく洗ってください。
米国カリフォルニア州では、この製品を使用した場合、ガンや先天性異常などを誘発する物質に触れる可能性があるとされております。
この機械は、EN ISO 5395: 規格に適合しています(ただし所定のセットアップを行うことが必要です)。また、この機械は、ANSI B71.4-2017 規格に適合しています。
この機械は手足を切断したり物をはね飛ばしたりする能力があります。
エンジンを始動する前に必ずこのオペレーターズマニュアルをお読みになり、内容をよく理解してください。
この機械を運転する時は常に十分な注意を払ってください。運転中は運転操作に集中してください;注意散漫は事故の大きな原因となります。
機械の可動部の近くには絶対に手足を近づけないでください。
ガードなどの安全保護機器が正しく機能していない時は、運転しないでください。
作業場所に、無用の大人、子供、ペットなどを近づけないでください。子供に運転させないでください。
エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部の動作が完全に停止したのを確認してから運転位置を離れる。調整、整備、洗浄、格納などは、機体が十分に冷えてから行ってください。
間違った使い方や整備不良は人身事故などの原因となります。事故を防止するため、以下に示す安全上の注意や安全注意標識 のついている遵守事項は必ずお守りください 「注意」、「警告」、および「危険」 の記号は、人身の安全に関わる注意事項を示しています。これらの注意を怠ると死亡事故などの重大な人身事故が発生する恐れがあります。
この機械に搭載されているエンジンは、EPA Tier 4 および stage 3b 規制に適合しています。
危険な部分の近くには、見やすい位置に安全ラベルや指示ラベルを貼付しています。破損したりはがれたりした場合は新しいラベルを貼付してください。 |
CE 諸国用マシン
Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。
平らな場所に駐車し、カッティングユニットを降下させ、駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを止め、キーを抜き取り、可動部が完全に停止したのを確認する。
運転前にタイヤ空気圧を点検する;タイヤ空気圧を点検するを参照。
Note: タイヤは空気圧を高く設定して出荷しています。ご使用前にタイヤ空気圧を調整。
ブレーキオイルの量を点検する;油圧オイルの量を点検するを参照。
機体グリスアップを行う;ベアリングとブッシュのグリスアップを参照。
Important: この作業を怠るとマシンに急激な磨耗が発生しますから注意してください。
フードを開けて冷却液の量を点検する;冷却液の量の点検を参照。
エンジンオイルの量を点検し、フードを閉じてラッチで固定する;エンジンオイルの量を点検するを参照。
Note: エンジンにはオイルを入れて出荷していますが、初回運転の前後に必ずエンジンオイルの量を確認してください。
コントロールアームの位置は調整することができます。
コントロールアームをリテーナブラケットに固定している2本のボルトをゆるめる(図 3)。
コントロールアームを希望位置に動かし、ボルトを締めて固定する。
この作業に必要なパーツ
右前ホースガイド | 1 |
左前ホースガイド | 1 |
出荷用ブラケットからリールモータを取り出す。
出荷用ブラケットを外して廃棄する。
各カッティングユニットの昇降アームで、キャップを昇降アームのピボットヨークに固定しているリンチピンを外してキャップを外す(図 4)。
カッティングユニットをカートンから取り出す。
同梱されているカッティングユニット用オペレーターズマニュアルに従って、希望の設定に組み立て、調整を行う。
カウンタウェイト(図 5)を、決められた側に取り付ける;カッティングユニットのオペレーターズマニュアルを参照。
補正スプリングのロッドの後穴にヘアピンが取り付けられている場合は、ヘアピンを外してブラケットの隣にある穴に移す(図 7)。
ターフ補正器用ブラケットをカッティングユニットのフレームに固定しているフランジロックナット(⅜")2個、キャリッジボルト(⅜ x 1-¼")2本を外す(図 8)。
ターフ補正スプリングのキャップスクリュをキャリアフレームの右側タブに固定しているフランジロックナット(⅜")を外して、補正スプリングをカッティングユニットから外す(図 9)。
Note: キャリッジボルトについているギギザギザ付きフランジナットは外さないでください。
ターフ補正スプリングのキャップスクリュを、キャリアフレームの右側タブに組み付ける(図 10);フランジロックナット(3/8")を使用する。
左側ホースガイドのスタッドを、カッティングユニットのフレームの穴とターフ補正器の穴に合わせて取り付ける(図 11)。
Note: ホースガイドのサポートループが車両のセンターラインに向かうようになります。
ホースガイドとターフ補正器用ブラケットをカッティングユニットのフレームに取り付ける;フランジロックナット(3/8")2個を使用する。
ボルトとロックナットを 37-45 N·m (3.8-4.5 kg.m = 27-33 ft-lb) にトルク締めする。
補正スプリングのロッドの後穴にヘアピンが取り付けられている場合は、ヘアピンを外してブラケットの隣にある穴に移す(図 12)。
ターフ補正器用ブラケットをカッティングユニットのフレームに固定しているフランジロックナット(⅜")2個、キャリッジボルト(⅜ x 1-¼")2本を外す(図 14)。
右側ホースガイドのスタッドを、カッティングユニットのフレームの穴とターフ補正器の穴に合わせて取り付ける(図 15)。
Note: ホースガイドのサポートループを車両のセンターラインに向けてください。
ホースガイドとターフ補正器用ブラケットをカッティングユニットのフレームに取り付ける;フランジロックナット(3/8")2個を使用する。
ロックナットを 37~45N·m (3.8~4.6kg.m = 27~33ft-lb)にトルク締めする。
補正スプリングのロッドの後穴にヘアピンが取り付けられている場合は、ヘアピンを外してブラケットの隣にある穴に移す(図 17)。
ターフ補正器用ブラケットをカッティングユニットのフレームに固定しているフランジロックナット(⅜")2個、キャリッジボルト(⅜ x 1-¼")2本を外す(図 18)。
ターフ補正スプリングのキャップスクリュをキャリアフレームの右側タブに固定しているフランジロックナット(⅜")を外して、補正スプリングをカッティングユニットから外す(図 19)。
Note: キャリッジボルトについているギギザギザ付きフランジナットは外さないでください。
ターフ補正スプリングのキャップスクリュを、キャリアフレームの右側タブに組み付ける(図 20);フランジロックナット(3/8")を使用する。
ターフ補正器ブラケットの穴を、カッティングユニットのフレームの穴に合わせる(図 21)。
Note: ホースガイドのサポートループが車両のセンターラインに向かうようになります。
ターフ補正器用ブラケットをカッティングユニットのフレームに取り付ける;キャリッジボルト(⅜ x 1-¼")2 本とフランジロックナット(⅜")2 個を使用する。
ボルトとロックナットを 37-45 N·m (3.8-4.5 kg.m = 27-33 ft-lb) にトルク締めする。
各カッティングユニットについて、スナッパピンでキックスタンドをチェーンブラケットに固定します(図 22)。
カッティングユニットを昇降アームの下に置く(図 23)。
昇降アームのヨークをキャリアフレームのシャフトに組み付ける。
ピボットアームのシャフトにキャップを取り付け、キャリアフレームのシャフトの穴とピボットアームのシャフトの穴とキャップを整列させる。
スナッパピンを使って、キャップとキャリアフレームのシャフトを昇降アームのヨークに固定する。
斜面を刈り込む時はカッティングユニットのピボットをロックしてください:斜面横切るように刈り込む時はカッティングユニットが谷側に滑るのを防止するためにピボットをロックしてください。昇降アームのピボットシャフトの穴(図 24)を使ってカッティングユニットをロックする。カッティングユニットをステアリングする場合はスロットを使用して行います。
カッティングユニットを昇降アームの下に置く(図 25)。
昇降アームのヨークをキャリアフレームのシャフトに組み付ける。
ピボットアームのシャフトにキャップを取り付け、キャリアフレームのシャフトの穴とピボットアームのシャフトの穴とキャップを整列させる。
スナッパピンで、ピボットアームのシャフトとキャップをキャリアフレームのシャフトに固定する。
斜面を刈り込む時はカッティングユニットのピボットをロックしてください:斜面横切るように刈り込む時はカッティングユニットが谷側に滑るのを防止するためにピボットをロックしてください。昇降アームのピボットシャフトの穴(図 25)を使ってカッティングユニットをロックする。カッティングユニットをステアリングする場合はスロットを使用して行います。
残りの後カッティングユニットにも、ステップ1と2の作業を行う。
昇降アームのピボットシャフトを昇降アームに固定しているリンチピンとワッシャを外し、昇降アームからピボットシャフトを抜き出す(図 27)。
昇降アームのヨークをキャリアフレームのシャフトに組み付ける(図 28)。
ピボットアームのシャフトにキャップを取り付け、キャリアフレームのシャフトの穴とピボットアームのシャフトの穴とキャップを整列させる。
スナッパピンで、ピボットアームのシャフトとキャップをキャリアフレームのシャフトに固定する。
斜面を刈り込む時はカッティングユニットのピボットをロックしてください:斜面横切るように刈り込む時はカッティングユニットが谷側に滑るのを防止するためにピボットをロックしてください。昇降アームのピボットシャフトの穴(図 29)を使ってカッティングユニットをロックする。カッティングユニットをステアリングする場合はスロットを使用して行います。
カッティングユニットを昇降アームの下に置く(図 30)。
昇降アームに昇降アームのシャフトを差し込み、リンチピンとワッシャでシャフトをアームに固定する。
残りの後カッティングユニットにも、ステップ1から6の作業を行う。
リールモータのスプラインシャフトにきれいなグリスを塗りつける。
リールモータのOリングにオイルを塗りつけ、モータのフランジに取り付ける。
モータを手に持ち、右回りにひねってモータのフランジをボルトから逃がしながら、キャップスクリュにモータをセットする(図 32)。
モータを左回りにひねってボルトにフランジをしっかりと掛け、ボルトを締めてモータを固定する。
Important: リールモータの各ホースにねじれ、折れ、挟まれなどがないことを確認する。
各取り付けボルトを 3.8-4.5 kg.m(27-33 ft-lb) にトルク締めする。
この作業に必要なパーツ
CE 用ステッカー | 1 |
製造年デカル | 1 |
警告表示ステッカー | 1 |
消毒用アルコールときれいなウェスで、フードロックを取り付けた場所の隣の部分をきれいにぬぐって表面を乾燥させる(図 37)。
CE 用デカルの裏紙を剥がす。
フードにデカルを貼り付ける。
消毒用アルコールときれいなウェスで、フードロックを取り付けた場所の隣の部分をきれいにぬぐって表面を乾燥させる(図 38)。
製造年デカルの裏紙を剥がす。
フロアブラケットにデカルを貼り付ける。
消毒用アルコールときれいなウェスで、警告用デカル 133-2930 の表面をきれいに拭いて乾燥させる(図 39)。
CE 用警告デカルの裏紙を剥がす。
CE 用デカルを、133-2930 の上からを貼り付ける。
走行ペダル(図 41)は前進走行と後退走行を制御します。ペダル前部を踏み込むと前進走行、後部を踏み込むと後退走行です。走行速度はペダルの踏み込み具合で調整します。スロットルが FAST 位置にあり、負荷が掛かっていない状態でペダルを一杯に踏み込むと最高速度となります。
ペダルの踏み込みをやめると、ペダルは中央位置に戻り、走行を停止します。
刈り込み・移動走行切り換えレバー (図 41) は、刈り込みモードと移動走行モードの切り換えを行うレバーです。レバーを前に倒すと刈り込みモード、後に倒すと移動走行モードになります。
Note: カッティングユニット昇降レバーが移動走行位置にセットされているときには、カッティングユニットを下降させることができません。
刈り込み速度リミッタ(図 41)を上(前)位置にセットすると、刈り込み速度の上限が制限され、カッティングユニットが回転できるようになります。スペーサ1枚で、速度が 0.8km/h 変化します。ボルトの上側のスペーサの数が増えるほど、走行速度が遅くなります。刈り込み速度リミッタを後ろ位置にすると全速力での移動走行が可能になります。
ブレーキペダルを踏み込むと車両は停止します(図 41)。
駐車ブレーキを掛けるには、ブレーキペダルを踏み込み、ペダルの上部についているラッチを踏み込みます(図 41)。ブレーキを解除するには、ラッチが落ちるまでペダルを踏み込みます。
ハンドルを手前に寄せたい場合には、ペダル(図 41)を踏み込み、ステアリングタワーを手前に引き寄せ、ちょうど良い位置になったら、ペダルから足を離します。
エンジン速度スイッチは、2つのエンジン速度モードを切り換えます(図 42)。スイッチを軽くたたくと、エンジン速度を100rpmずつ増加または減少させることができます。スイッチの端を押し下げてそのまま保持すると、エンジン速度は自動的にハイアイドルまたはローアイドルになります。
このレバー(図 42)は、カッティングユニット昇降レバーが刈り込みモードになっているとき、カッティングユニットの昇降操作と回転開始・停止操作を有効化するレバーです。カッティングユニット昇降レバーが移動走行位置にセットされているときには、カッティングユニットを下降させることができません。
キースイッチ(図 42)には3つの位置があります: OFF、ON/PREHEAT、STARTです。
インフォセンターLCDディスプレイは、マシンの運転状態、故障診断など)の情報を表示します(図 42)。
リール回転許可/禁止スイッチ(図 42)とカッティングユニット昇降レバーとを使って刈り込みを行います。
ヘッドライトスイッチ(図 42)を下げるとヘッドライトが点灯します。
バックラップレバー(図 43)は、回転許可/禁止スイッチと連動し、リールをバックラップするときに使用します。
電源ソケットから、電動機器用に12 Vの電源をとることができます(図 44)。
座席位置調整レバー(図 45)を引いて座席の前後位置の調整ができます。調整ができたらレバーから手を離します。
オペレータの体重がゲージに表示されるまでこの調整ノブを回します。
座席の高さを調整するノブです。
インフォセンターLCDディスプレイは、マシンの運転状態、故障診断など)の情報を表示します(図 46)。インフォセンターには初期画面とメイン情報画面があります。インフォセンターのどのボタンでも、押せば初期画面とメイン画面とをいつでも切り替えることができ、また、矢印ボタンで選択することによって、希望する項目の内容を確認することができます。
左ボタン、メニューアクセス/バックボタン:このボタンを押すと、インフォセンターのメニューが表示されます。メニュー表示中にこれを押せばメニューを終了します。
中央ボタン:メニューを下にスクロールするときに使います。
右ボタン:右向き矢印が表示されたとき、その先にあるメニュー項目を見るために使用します。
Note: 各ボタンの機能はメニューの内容によって、変わります。各ボタンについて、その時の機能がアイコンで表示されます。
次の整備までの時間 | |
整備時間をリセット | |
SERVICE DUE(定期整備時期です) | 定期整備時期であることを示します |
Engine rpm/status—エンジン速度を表示します(rpm) | |
アワーメータ | |
情報アイコン | |
高速 | |
低速 | |
燃料レベル | |
静止再生を実施する必要があります。 | |
グロープラグが作動中。 | |
カッティングユニット上昇。 | |
カッティングユニット下降。 | |
運転席に座る。 | |
駐車ブレーキがON。 | |
レンジが高速(移動走行位置) | |
ニュートラル | |
レンジが低速(刈り込み位置) | |
冷却水温度(°C または °F) | |
温度(高温) | |
PTOが入 | |
不許可 | |
エンジンを掛ける。 | |
エンジンを停止する。 | |
エンジン | |
キースイッチ | |
カッティングユニット下降中 | |
カッティングユニット上昇中 | |
PIN コード | |
CAN バス | |
インフォセンター | |
不良または故障 | |
電球 | |
TEC コントローラまたはコントロールワイヤハーネスからの出力 | |
スイッチ | |
スイッチから手を離してください。 | |
示された状態へ変更。 | |
表示記号を組み合わせた文章が表示されます。以下に文章の例を示します | |
ニュートラルにしてください。 | |
エンジンの始動許可がおりません。 | |
エンジンをシャットダウンします | |
冷却液が過熱しています。 | |
DPF 整備時期通告:詳細は DPF への灰の蓄積 を参照してください。 | |
リセットスタンバイ再生要求 | |
駐車またはリカバリ再生要求 | |
駐車またはリカバリ再生進行中 | |
排ガス高温警告 | |
NOx コントロール診断の不具合;管理棟に帰って Toro 正規代理店に連絡すること(ソフトウェアバージョン U 以降)。 | |
PTO が無効化されました | |
着席するか駐車ブレーキをかけてください. |
アクセスには PIN の入力が必要です
インフォセンターのメニューにアクセスするには、メニュー画面が表示されているときにメニューアクセスボタンを押します。ボタンを押すとメインメニューが表示されます。各メニューにおいてどのような内容が表示されるかは、以下の表をご覧ください。
メインメニュー | |
メニュー項目 | 内容 |
Faults(不具合) | 最近に記録された不具合内容を見ることができます。サービスマニュアルに Faults メニューおよびその内容の詳細が解説されています。または弊社ディストリビュータにお問い合わせください。 |
整備作業 | 使用時間積算記録などの情報を見ることができます。 |
診断機能 | 各スイッチ、センサー、制御出力の状態が表示されます。どのコントロール装置がONになっており、どれがOFFになっているかが表示されますから、故障探究を手早く行うことができます。 |
Settings(設定) | インフォセンターの表示や機械の設定を変更することができます。 |
About(マシンについて) | モデル番号、シリアル番号、ソフトウェアのバージョンなどを確認することができます。 |
Service(整備) | |
メニュー項目 | 内容 |
Hours(運転時間) | マシン、エンジン、リール、およびPTOが使用されていた時間およびマシンが移動走行していた時間と定期整備までの時間が記録されており、これらを確認することができます |
Counts(回数) | マシンが始動操作された積算回数、カッティングユニット/ PTOの操作回数、ファン逆転の回数が表示されます。 |
DPF Regeneration(DPF の再生) | DPF 再生の選択肢と DPF のサブメニュー |
Inhibit Regen(再生を行わない) | リセット再生を制御するのに使用します |
Parked Regen(駐車再生) | 駐車再生を実施するのに使用します |
Last Regen(最近の再生) | 最後に行ったリセット再生、駐車再生、リカバリ再生からの経過時間を表示します |
Recover Regen(リカバリ再生) | リカバリ再生を実施するのに使用します |
Counts(回数) | マシンに発生した様々な事象の回数を表示します |
Diagnostics(診断機能) | |
メニュー項目 | 内容 |
カッティングユニット | カッティングユニットを上昇・下降させるための入力、許可、出力の状態を表示します。 |
Hi/Low レンジ | 移動走行モードで運転を行うための入力、許可、出力の状態を表示します。 |
PTO | PTO回路を作動させるための入力、許可、出力の状態を表示します。 |
Engine Run(エンジン作動) | エンジンを始動させるための入力、許可、出力の状態を表示します。 |
バックラップ | バックラップを行うための入力、許可、出力の状態を表示します。 |
Settings(設定) | |
メニュー項目 | 内容 |
Units(単位) | インフォセンターで表示される項目の単位を選択することができます。ヤードポンド系またはメートル系から選択します。 |
Language(言語) | インフォセンターの表示に使う言語を選択することができます*。 |
LCD Backlight(バックライト) | LCD 表示の明るさを調整します。 |
LCD Contrast(コントラスト) | LCD 表示のコントラストを調整します。 |
Front Backlap Reel Speed(前ユニットのバックラップ速度) | 前方ユニットのバックラップ時のリール速度を設定します。 |
Rear Backlap Reel Speed(後ユニットのバックラップ速度) | 後方ユニットのバックラップ時のリール速度を設定します。 |
Protected Menus(保護項目) | 許可された人が PIN コードを入力してアクセスできます。 |
Auto Idle(オートアイドル) | マシンの運転操作をしていない状態から自動的にアイドリングに移行するまでの時間の長さを設定します。 |
Blade Count(刃数) | リール速度を計算するために必要な刃数です |
Mow Speed(刈込速度) | リール速度を決定するために必要な走行速度です。 |
Height of cut (HOC:刈高) | リール速度を決定するために必要な刈高です。 |
F Reel RPM(前リール rpm) | 前リールの回転速度(計算値)を表示します。リール速度は手動で調整することもできます。 |
R Reel RPM(後リール rpm ) | 後リールの回転速度(計算値)を表示します。リール速度は手動で調整することもできます。 |
* 「オペレータ向け」のメッセージのみが翻訳表示されます。故障、整備、診断の画面は「整備士向け」メッセージです。タイトルは選択された言語で表示されますが、本文は英語表示となります。
保護メニューで保護されます ― アクセスには PIN の入力が必要です
About (マシンについて) | |
メニュー項目 | 内容 |
Model(モデル) | マシンのモデル番号を表示します。 |
SN(シリアル番号) | マシンのシリアル番号を表示します。 |
Machine Controller Revision(コントローラ改訂番号) | マスターコントローラのソフトウェアの改訂番号を表示します。 |
InfoCenter Revision(インフォセンターの改定番号) | インフォセンターのソフトウェアの改訂番号を表示します。 |
CAN Bus(バス) | マシン内部の通信状態を表示します。 |
インフォセンターの「設定」メニューで変更可能な動作設定項目があります。これらの設定を保護するには、Protected(パスワード保護)メニューを使います。
Note: 納品時のパスワードは、代理店にて設定しています。
Note: 出荷時に設定されている デフォルト PIN は 0000 または 1234 です。PIN を変更後、PIN を忘れてしまった場合には、弊社ディストリビュータにご相談ください。
MAIN(メイン)メニューから中央ボタンで下へスクロールしていくとSETTINGS(設定)メニューがありますから、ここで右ボタンを押します(図 47)。
SETTINGSメニューから中央ボタンで下へスクロールしていくとPROTECTED (保護)メニューがありますから、ここで右ボタンを押します(図 48A)。
パスワードを入力するには、中央ボタンを何度か押して最初の桁へ入力します。その後に右ボタンを押すと次の桁へ移動します(図 48B と図 48C)。これを繰り返して最後の桁まで入力を終えたら、もう一度右ボタンを押します。
中央ボタンを押して PIN コードを登録します(図 48D)。
インフォセンターの赤ランプが点灯するまで待ちます。
Note: インフォセンターが PIN コードを受け付けて保護メニューが開くと、画面右上の部分に PIN という表示が現れます。
Note: キーを OFF 位置にし、もう一度ONにすると、保護メニューがロックされます。
「保護メニュー」の設定内容を閲覧・変更することができます。「保護メニュー」にアクセスしたら、下へスクロールして「設定を保護」(Protect Settings)へ進みます。右ボタンを使って設定を変更します。Protect Settings(設定を保護)をOFFにすると、PIN コードを入力しなくても、保護メニューの内容を閲覧・変更することができるようになります。「設定を保護」をONにすると、保護されている内容は表示されなくなり、これらを閲覧・変更するには PIN コードの入力が必要となります。PIN コードを入力した時は、キースイッチをOFF にし、もう一度キーを ON にすると、このパスワードが記憶されます。
設定メニュー(Settings Menu)にて下へスクロールすると「オートアイドル(Auto Idle)」があります。
右ボタンを使って、オートアイドル時間を、OFF, 8S, 10S, 15S, 20S, および 30S から選択します。
「設定メニュー」にて、下へスクロールすると「Blade Count」があります。
右側のボタンを使用して、刃数を 5、8 または 11 から選択してください。
設定メニュー(Settings Menu)下へスクロールすると「Mow Speed」があります。
右側のボタンを使用して、刈り込み速度を選択してください。
中央の右側のボタンを使って、走行ペダルの速度リミッタに、適当な刈り込み速度を設定してください。
設定が終了したら左ボタンを押すと、設定内容を保存して設定が終了します。
設定メニュー(Settings Menu)下へスクロールすると「HOC」があります。
右側のボタンを使用して、刈高を選択してください。
中央の右側のボタンを使って、適当な刈高を設定してください。(ご希望の通りの刈高が表示されない場合には、表示されている数値の中から最も近いものを選んでください)。
設定が終了したら左ボタンを押すと、設定内容を保存して設定が終了します。
前後のリールの速度は、刃数、刈り込み速度および刈高からインフォセンターが自動的に計算しますが、いろいろな刈り込み条件に対応するために速度設定を手動で変更することができるようになっています。
リール速度設定を変更するには、 F Reel RPM、R Reel RPM またはその両方までスクロールしてください。
右側のボタンを使用して、リール速度を変更してください。設定の変更をしているとき、ディスプレイには、以前に入力した刃数、刈り込み速度および刈高に基づいて計算されたリール速度が表示されていますが、新しく入力した値も表示されます。
定期整備終了後に設定をリセットします。
Settings Menu(設定メニュー)から中央ボタンで下へスクロールしていくとPROTECTED MENU (保護メニュー)がありますから、ここで右ボタンを押します。
PIN を入力します; マシンのオペレーターズマニュアルの「保護メニューにアクセスするには」を参照。
整備(Service)メニューから時間(Hours)メニューに入り、
スクロールしてService(整備)記号を選択する。
Note: 現時点で定期整備時期が到来している場合には最初のアイコンに NOW と表示されます。
最初のアイコンの下に整備間隔項目(時間間隔たとえば 250, 500 など)が表示される。
Note: 整備時期は保護メニュー項目です。
整備間隔を選択し、右ボタンを押す。
新しい画面が現れて「整備時間をリセットしますか?」と確認を求められるRESET SERVICE HOURS—Are you sure?
YES(中央ボタン)または NO(左ボタン)を選択する。
YES を選択すると、時間画面がクリアされて整備時間(Service Hours)選択画面に戻る。
Note: 仕様および設計は予告なく変更される場合があります。
移動走行時の幅: |
233 cm |
刈幅 |
254 cm |
長さ |
282 cm |
高さ |
160 cm |
重量(油脂類および 8 枚刃カッティングユニットを含む) |
1420 kg |
エンジン |
ヤンマー 43 hp |
燃料タンク容量 |
53 リットル |
移動走行速度 |
0-16 km/h |
刈込速度 |
0-13 km/h |
トロが認定した各種のアタッチメントやアクセサリがそろっており、マシンの機能をさらに広げることができます。詳細は弊社の正規サービスディーラ、または代理店へお問い合わせください;弊社のウェブサイト www.Toro.com でもすべての認定アタッチメントとアクセサリをご覧になることができます。
いつも最高の性能と安全性を維持するために、必ずToroの純正部品をご使用ください。他社の部品やアクセサリを御使用になると危険な場合があり、製品保証を受けられなくなる場合がありますのでおやめください。
Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。
子供やトレーニングを受けていない大人には、絶対に運転や整備をさせないでください。地域によっては機械のオペレータに年齢制限を設けていることがありますのでご注意ください。オーナーは、オペレータ全員にトレーニングを受講させる責任があります。
安全な運転操作、各部の操作方法や安全標識などに十分慣れておきましょう。
運転席を離れる前に:
平らな場所に駐車する。
カッティングユニットを停止させ、下降させる。
駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
全ての動きが停止するのを待つ。
調整、整備、洗浄、格納などは、機体が十分に冷えてから行ってください。
エンジンの緊急停止方法に慣れておきましょう。
ガードなどの安全保護機器が正しく機能していない時は、運転しないでください。
使用前に必ず、カッティングユニットの点検を行ってください。
これから機械で作業する場所をよく確認し、機械に巻き込まれそうなものはすべて取り除きましょう。
燃料の取り扱いに際しては安全に特にご注意ください。燃料は引火性が高く、気化すると爆発する可能性があります。
燃料取り扱い前に、引火の原因になり得るタバコ、パイプなど、すべての火気を始末してください。
燃料の保管は必ず認可された容器で行ってください。
エンジン回転中などエンジンが高温の時には、燃料タンクのふたを開けたり給油したりしないでください。
締め切った場所では燃料の補給や抜き取りをしないでください。
ガス湯沸かし器のパイロット火やストーブなど裸火や火花を発するものがある近くでは、機械や燃料容器を保管・格納しないでください。
燃料がこぼれたら、エンジンを始動せずにマシンを別の場所に動かし、気化した燃料ガスが十分に拡散するまで引火の原因となるものを近づけないでください。
53 リットル
Important: 超低イオウ軽油以外の燃料は使用しないでください。イオウ分の多い燃料は、DOC(排ガス酸化触媒)を劣化させ、運転トラブルを発生させ、エンジンの各機器の寿命を縮めます。以下の注意を守らないと、エンジンを破損させる場合があります。
絶対に、ディーゼル燃料の代わりに灯油やガソリンを使わないでください。
絶対に、灯油やガソリンをディーゼル燃料に混入しないでください。
絶対に、内面に亜鉛メッキされている容器で燃料を保管しないでください。
燃料用添加剤を使用しないでください。
セタン値: 45 以上
イオウ含有率 超低イオウ(<15ppm)
ディーゼル燃料の仕様 | 地域 |
ASTM D975 | USA |
No. 1-D S15 | |
No. 2-D S15 | |
EN 590 | EU 諸国 |
ISO 8217 DMX | 米国外 |
JIS K2204 Grade No. 2 | 日本 |
KSM-2610 | 大韓民国 |
不純物のない新しい軽油またはバイオディーゼル燃料を使用してください。
燃料の劣化を避けるため、180日以内に使いきれる程度の量を購入するようにしてください。
気温が -7℃ 以上では夏用燃料(2号軽油)を使用しますが、気温が -7℃ 以下の季節には冬用燃料(1号軽油または1号と2号の混合)を使用してください。
Note: 低温下で冬用ディーゼル燃料を使うと、発火点や流動点が下がってエンジンが始動しやすくなるばかりでなく、燃料の成分分離(ワックス状物質の沈殿)によるフィルタの目詰まりを防止できるなどの利点があります。気温が -7° 以上の季節には夏用燃料を使用する方が、燃料ポンプの寿命を延ばします。
この機械はバイオディーゼル燃料を混合したB20燃料(バイオディーゼル燃料が20%、通常軽油が80%)を使用することができます。
イオウ含有率 超低イオウ(<15ppm)
バイオディーゼル燃料の仕様: ASTM D6751 または EN14214
ブレンド燃料の仕様:ASTM D975、EN590 または JIS K2204
Important: ただし、混合されている軽油のイオウ含有量は極低レベルである必要があります。
以下の注意を守ってお使いください。
着色したターフを汚す可能性があります。
寒い地方ではB5(バイオディーゼル燃料が5%)またはそれ以下の製品を使用すること。
時間経過による劣化がありうるので、シール部分、ホース、ガスケットなど燃料に直接接する部分をまめに点検すること。
バイオディーゼル燃料に切り換えた後に燃料フィルタが詰まる場合がある。
詳細については弊社代理店におたずねください。
平らな場所に駐車し、カッティングユニットを降下させ、駐車ブレーキを掛け、エンジンを停止させてキーを抜き取る。
燃料タンクの補給口付近をよごれのないウェスできれいにぬぐう。
燃料タンクのキャップ(図 49)を取る。
燃料タンクの首の根元から 6-13 mm 程度下まで給油する。
燃料補給後は、燃料タンクのキャップを取りつけて十分に締め付ける。
Note: 可能であれば、作業後に毎回燃料を補給しておくようにしてください。これにより燃料タンク内の結露を少なくすることができます。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
毎日の運転前に、に記載されている「使用ごと/毎日の典型整備」を行ってください。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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インタロックスイッチは安全装置であり、これを取り外すと予期せぬ人身事故が起こり得る。
インタロックスイッチをいたずらしない。
作業前にインタロックスイッチの動作を点検し、不具合があれば作業前に交換修理する。
Important: インタロック作動試験を1つでも合格できない場合には、弊社ディストリビュータに連絡してください。
ゆっくりとした速度で、広い場所に移動する。
カッティングユニットを下降させ、エンジンを停止させて、駐車ブレーキを掛ける。
運転席に座る。
駐車ブレーキを掛ける。
PTO スイッチを切位置にする。
走行ペダルを踏み込む。
キーを START 位置に回す。
Note: 走行ペダルを踏んでいるとスタータが動作しないのが正常。
運転席に座る。
PTO スイッチを入位置にする。
エンジンを掛ける。
Note: PTO スイッチが入位置にある場合はエンジンが始動できないのが正常。
運転席に座る。
PTO スイッチを切位置にする。
エンジンを掛ける。
運転席から立ち上がる。
PTO スイッチを入位置にする。
Note: オペレータが着席していない場合は PTO が作動しないのが正常。
運転席に座る。
駐車ブレーキを掛ける。
PTO スイッチを切位置にする。
走行ペダルから足を離したままにする。
エンジンを掛ける。
走行ペダルを踏み込む。
Note: 駐車ブレーキが掛かった状態で走行ペダルを踏み込むとエンジンが停止するのが正常。
オーナーやオペレータは自分自身や他の安全に責任があり、オペレータやユーザーの注意によって物損事故や人身事故を防止することができます。
作業にふさわしい服装をし、安全めがね、長ズボン、頑丈で滑りにくい安全な靴、および聴覚保護具を着用してください。長い髪は束ねてください。ゆるい装飾品やだぶついた服は身に着けないでください。
疲れている時、病気の時、アルコールや薬物を摂取した時は運転しないでください。
この機械を運転する時は常に十分な注意を払ってください。運転中は運転操作に集中してください;注意散漫は事故の大きな原因となります。
エンジンを掛ける前に、全部の駆動装置がニュートラルであること、駐車ブレーキが掛かっていることを確認し、運転席に着席してください。
人を乗せないでください。また、作業中は周囲から人、特に子供を十分に遠ざけてください。
運転は、穴や障害物を確認できる十分な照明のもとで行ってください。
ぬれた芝の刈り込みは避けてください。接地力が落ちてスリップする危険が高くなります。
カッティングユニットに手足を近づけないでください。
バックするときには、足元と後方の安全に十分な注意を払ってください。
見通しの悪い曲がり角や、茂み、立ち木などの障害物の近くでは安全に十分注意してください。
刈り込み中以外は必ずカッティングユニットを止めておいてください。
旋回するときや道路や歩道を横切るときなどは、減速し周囲に十分な注意を払ってください。常に道を譲る心掛けを。
エンジンは換気の十分確保された場所で運転してください。排気ガスには致死性ガスである一酸化炭素が含まれています。
エンジンの掛かっているマシンからは離れないでください。
運転席を離れる前に:
平らな場所に駐車する。
カッティングユニットを停止させ、下降させる。
駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
全ての動きが停止するのを待つ。
調整、整備、洗浄、格納などは、機体が十分に冷えてから行ってください。
機械の運転は十分な視界の確保ができる適切な天候条件のもとで行ってください。落雷の危険がある時には運転しないでください。
POPS 構成物は一切機体から外さないでください。
必ずシートベルトを着用し、緊急時にはシートベルトを迅速に外せるよう練習しておいてください。
運転時には必ずシートベルトを着用してください。
頭上の障害物に注意し、これらに衝突しないように注意してください。
ROPS自体に損傷がないか、また、取り付け金具がゆるんでいないか、定期的に十分に点検を行い、万一の際に確実に役立つようにしておいてください。
ROPS が破損した場合はすべて新しいものに交換してください。修理したり改造しての使用はしないでください。
斜面はスリップや転倒などを起こしやすく、これらは重大な人身事故につながります。斜面での安全運転はオペレータの責任です。どんな斜面であっても、通常以上に十分な注意が必要です。
斜面については、実地の測定を含めてオペレータ自身が調査を行い、安全に作業ができるかどうかを判断してください。この調査においては、常識を十分に働かせてください。
以下に挙げる、斜面で運転する場合の安全上の注意を必ず読んで内容をしっかり理解してください。実際に運転する前に、現場の状態をよく観察し、その日その場所でこのマシンで安全に作業ができるかどうかを判断してください。同じ斜面上であっても、地表面の条件が変われば運転条件が変わります。
斜面での発進・停止・旋回は避けてください。急に方向を変えたり急な加速やブレーキ操作をしないでください。旋回は速度を落としてゆっくりと行ってください。
走行、ステアリング、安定性などに疑問がある場合には運転しないでください。
隠れた穴、わだち、盛り上がり、石などの見えない障害は、取り除く、目印を付けるなどして警戒してください。深い芝生に隠れて障害物が見えないことがあります。不整地では機体が転倒する可能性があります。
ぬれ芝、急斜面など滑りやすい場所で運転すると滑って制御できなくなる危険があります。
段差、溝、盛り土、水などの近では安全に十二分の注意を払ってください。万一車輪が段差や溝に落ちたり、地面が崩れたりすると、機体が瞬時に転倒し、非常に危険です。必ず安全距離を確保してください。
斜面に入る前に、安全の判断をしてください。乗用の刈り込み機械で斜面を刈り込むことに危険が感じられる場合は歩行型の機械をお使いください。
斜面では可能なかぎりカッティングユニットを地表面まで下げておいてください。斜面上でカッティングユニットを上昇させると機体が不安定になる恐れがあります。
Important: 以下のうちのいずれかの状態が発生した後は、燃料系統は自動的にエア抜きを行います:
新車を初めて作動させる時
燃料切れでエンジンが停止した時
燃料系統の整備作業を行った時
着席し、足を走行ペダルから離してペダルをニュートラル位置とし、駐車ブレーキが掛かっていることを確認し、エンジン速度スイッチを 中速位置にセットし、リール回転許可スイッチ(Enable/Disable)が回転禁止になっていることを確認する。
走行ペダルから足をはなしてペダルがニュートラル位置にくることを確認する。
キーを RUN 位置に回す。
グローランプが消えたら、キーをSTART位置に回す。エンジンが始動したらすぐにキーから手を放す。キーは RUN 位置に戻る。エンジンのウォームアップを行い(負荷はかけない)、その後にスロットルコントロールを希望位置にセットする。
油圧システムにはオイルフィルタの目詰まりインジケータがついています(図 50)。エンジンが常温(運転中温度)で作動しているときにインジケータの表示が緑色のゾーンにあれば交換は不要です。表示が赤色の領域に入ったら、油圧フィルタを交換してください。
すべてのコントロールをニュートラルに戻し、車ブレーキを掛け、エンジン速度スイッチを低速にセットしてエンジンの回転数が下がるのを待ちます。
始動キーを OFF 位置に回して、抜き取る。
Note: エンジンに過大な負荷を掛けるような刈り込みをすると、より多くの DPF 再生が必要になります。
作業現場に移動し、刈り込みの一列目に合わせてマシンを待機させる。
PTOスイッチが 切 であることを確認する。
刈り込み速度リミッタを前に倒す。
スロットル速度スイッチを、エンジン速度ハイアイドルにセットする。
ジョイスティックで、カッティングユニットを芝面まで降下させる。
PTO スイッチを押して、カッティングユニットの作動準備状態にする。
ジョイスティックで、カッティングユニットを芝面から上昇させる。
刈り込みエリアに乗り入れ、カッティングユニットを降ろす。
Note: エンジンに過大な負荷を掛けるような刈り込みをすると、より多くの DPF 再生が必要になります。
列の最後まできたらジョイスティックを使ってカッティングユニットを上昇させる。
雨だれ形に旋回して次の列に入る準備を行う。
ターフ補正スプリング(図 51)は、カッティングユニットの前ローラから後ローラへの「体重移動」を行う働きがあります。これにより、マーセリングやボビングと呼ばれる「波打ったような」仕上がりを防いでいます。
Important: この調整は、カッティングユニットをトラクタに取り付け、ユニットを真っ直ぐ前に向けて床に降ろした状態で行ってください。
スプリングには強い張力がかかっており、不用意に取り扱うとけがをする。
スプリングを調整する時には十分注意すること。
凹凸の激しいターフで一定の刈高にカット、サッチが厚くたまっているターフで削らないように刈るなど、様々なターフ条件に合わせて、後カッティングユニットのカウンタバランスの押圧を調整することができます。
各トーションスプリングのカウンタバランスの押圧力を 4 種類の設定から選択します。位置を1つずらすごとに、カッティングユニットに掛かる押圧が 2.3kg 増加または減少します。カウンタバランスをゼロにしたい場合には、スプリングを第1スプリングアクチュエータの裏側(第4番目の位置)にセットしてください。
Note: カウンタバランスの押圧をゼロにする場合は、トーションスプリングの長い脚をショルダ付きスタッドの上にセットします。
平らな場所に駐車し、カッティングユニットを下降させ、エンジンを停止させ、駐車ブレーキを掛けてキーを抜き取る。
カウンタバランススプリングの長い方の端部にパイプなどを被せ、テコの原理を利用してスプリングをショルダ付きスタッドの希望位置上にセットする(図 52)。
他のカウンタバランススプリングにもステップ1と2の作業を行う。
高品質の安定した刈りを行い、均一な感じの刈り上がりのために、以下の手順でリール速度の調整を行ってください。
インフォセンターの「設定メニュー」から blade count、mow speed、HOC に入ってリール速度計算値の表示を見る。
更に調整が必要な場合は、「設定メニュー」で F Reel RPM、R Reel RPM またはその両方までスクロールする。
右側のボタンを使用して、リール速度を変更する。
Note: 設定の変更をしているとき、ディスプレイには、刃数、刈り込み速度および刈高に基づいて計算された以前と同じリール速度が表示されていますが、新しく入力した値も表示されます。
Note: リール速度の設定は、ターフの実情に合わせて増減するようにしてください。
このマシンには故障診断用ランプが付いており、電気系統の異常を探知するとそれを知らせます。故障診断ランプはインフォセンター(表示画面の上)についています(図 57)。マシンが適切に作動している場合には、キースイッチをON/RUN位置にすると、コントローラの診断ランプが短時間点灯し、ランプが正常に作動していることを示します。アドバイスメッセージが表示されると、ランプが点灯してメッセージがあることを知らせます。故障メッセージが表示された場合にはランプが点滅し、その故障が解消されるまで点滅を続けます。
DPF は排気系統の一部です。DPF には酸化促進触媒が入っていて有害ガスを減少させ、すすフィルタが排気に含まれているすすを取り除きます。
すすがたまってくると、DPF を高温にして再生を行います。溜っているすすを高温によって燃焼させて灰にし、すすフィルタの詰まりを取り除き、排気ガスが DPF を通り抜けられるようにします。
すすの蓄積具合は、DPF のバック圧をコンピュータで監視することによって行っています。バック圧が高くなりすぎると、通常のエンジンの作動中にすすフィルタの中ですすを燃焼させることができなくなります。すすを DPF にためないようにするには、以下のような注意が必要です:
エンジンが作動している間は常に DPF のパッシブ再生が行われていますので、エンジンは可能な限りフルスロットルで使用して再生を促進するようにしてください。
DPF のバック圧が高すぎたり前回のリセット再生からの経過時間が 100 時間になるとリセット再生が行われ、再生中はエンジンのコンピュータから「再生中」のお知らせがインフォセンターに表示されます。
リセット再生が終了するまで待ち、その後にエンジンを停止するようにしてください。
つねに DPF のことを頭に入れて機械の操作や保守整備を行ってください。通常は、ハイアイドル(フルスロットル)でエンジンを使用していれば、DPF の再生に十分な排気温度が得られます。
Important: エンジンを低速で回している時間が長いと、すすフィルタにすすがたまります。アイドリングや低速回転での使用をできるだけ短くしましょう。
マシンを使用するにつれて、DPF 内部のすすフィルタにすすが蓄積してきます。DPF 内のすすの蓄積具合は、エンジンのコンピュータが監視しています。
蓄積量が一定レベルになると、DPF フィルタの再生が必要であることをコンピュータが知らせてきます。
DPF の再生とは、DPF を高温にして内部のすすを燃焼させて灰にすることを言います。
再生メッセージを表示するとともに、コンピュータは、すすの蓄積レベルに合わせてエンジンの出力を落とします。
表示レベル | 不具合コード | エンジン出力レート | 推奨される対応 |
レベル 1:エンジン警告 |
| コンピュータはエンジンパワーを 85%に下げる | できるだけ早く停車再生を行う;駐車再生とリカバリ再生を参照。 |
レベル 2:エンジン警告 |
| コンピュータはエンジンパワーを 50%に下げる | できるだけ早くリカバリー再生を行う;駐車再生とリカバリ再生を参照。 |
軽い灰は排気管から放出されますが、重い灰はフィルタ内部に残ります。
灰は、再生の結果としてできるものです。よって、機械の稼働時間が長くなるにつれ、放出されない灰が蓄積してきます。
DPF 内のすすの蓄積量は、エンジンのコンピュータが計算しています。
すすの蓄積量が所定量に達すると、エンジンのコンピュータからインフォセンターへ、エンジン不具合情報が送信されます。
この不具合警告は、DPF の整備が必要であることを示しています。
警告などを表示するとともに、コンピュータは、灰の蓄積レベルに合わせてエンジンの出力を落とします。
表示レベル | 不具合コード | エンジン速度を落とす | エンジン出力レート | 推奨される対応 |
---|---|---|---|---|
レベル 1:エンジン警告 |
| なし | コンピュータはエンジンパワーを 85%に下げる | DPF の整備を行う;ディーゼル酸化触媒(DOC)とすすフィルタの整備を参照。 |
レベル 2:エンジン警告 |
| なし | コンピュータはエンジンパワーを 50%に下げる | DPF の整備を行う;ディーゼル酸化触媒(DOC)とすすフィルタの整備を参照。 |
レベル 3:エンジン警告 |
| エンジン速度が MAX トルク + 200rpm | コンピュータはエンジンパワーを 50%に下げる | DPF の整備を行う;ディーゼル酸化触媒(DOC)とすすフィルタの整備を参照。 |
再生の種類 | DPF 再生の条件 | DPF 再生動作の内容 |
---|---|---|
パッシブ | マシンの通常運転中(エンジン高速回転中または高負荷回転中)に行われる。 | • パッシブ再生はインフォセンターに表示されない。 |
• パッシブ再生中、DPF は高温の排気を利用して有害な排気を酸化させ、すすを燃焼させて灰にする。 | ||
DPF のパッシブ再生を参照。 | ||
アシスト | エンジンを低速運転した、低負荷で運転した、または DPF のバック圧が高いことをコンピュータが検知することが原因で実行される。 | • アシスト再生はインフォセンターに表示されない。 |
• アシスト再生中は、エンジンのコンピュータがエンジンの設定を調整して排気温度を高める。 | ||
DPF のアシスト再生を参照。 | ||
リセット | 100 運転時間ごとに実行される | インフォセンターに排気高温アイコン が表示された場合には、再生が進行中。 |
また、アシスト再生によってもすすの量を十分に減らすことができない時にも実行される。 | ||
• リセット再生中は、エンジンのコンピュータがエンジンの設定を調整して排気温度を高める。 | ||
リセット再生を参照。 |
再生の種類 | DPF 再生の条件 | DPF 再生動作の内容 |
---|---|---|
駐車再生 | すすが蓄積した結果 DPF のバック圧が高くなったことをコンピュータが検知すると実行される。 | インフォセンターに、リセットスタンバイ/駐車再生、リカバリ再生アイコン またはアドバイス番号 188 が表示された場合には、再生実行が必要。 |
オペレータが駐車再生を実施した場合にも実効される。 | ||
リセット再生を「しない」に設定してマシンの使用を続けたために、すすの蓄積量がさらに増加すると必要となる。 | • リカバリ再生が必要にならないように、できるだけ早く停車再生を行う。 | |
不適切な燃料やエンジンオイルを使用した場合にも必要になる。 | • 駐車再生に要する時間は 30-60 分間。 | |
• 燃料タンク内の燃料残量が ¼ 以上であることを確認して行う。 | ||
• 駐車再生は、駐車して行うことが必要。 | ||
駐車再生とリカバリ再生を参照。 | ||
リカバリ | 駐車再生の警告を無視してマシンの使用を続けたために、すすの蓄積量がさらに増加すると必要となる。 | • インフォセンターに、リセットスタンバイ/駐車再生、リカバリ再生アイコン またはアドバイス番号 190 が表示された場合には、リカバリ再生が必要。 |
• 駐車再生に要する時間は 3 時間。 | ||
• 燃料タンク内の燃料残量が ½ 以上であることを確認して行う。 | ||
• この再生は、駐車して行うことが必要。 | ||
駐車再生とリカバリ再生を参照。 |
DPF Regeneration メニューから、中央ボタンで下へスクロールして LAST REGENに入る(図 64)。
LAST REGEN で、最後の再生(リセット、駐車、リカバリ)後に何時間エンジンを使用したかを確認する。
Important: 日常の刈り込みをスムーズに進めるために、すすの蓄積が 100% になる前に再生をしておきたい場合があると思われます。前回の再生(リセット、駐車、またはリカバリ)終了から 50 運転時間以上が経過していればこれが可能です。
これには、整備士(Technician)メニューで現在までの経過時間と現時点でのすすの蓄積レベルを確認を確認します。
DPF Regeneration メニューで、中央ボタンを押して整備士 TECHNICIAN オプションに移動し、右ボタンで中に入る(図 65)。
DPF 稼働記録表で、現在の DPF の状態を確認する図 66)。
.
状態 | 内容 | |
---|---|---|
Normal | DPF は通常稼働状態(パッシブ再生) | |
Assist Regen | エンジンコンピュータがアシスト再生を実行中 | |
Reset Stby | エンジンコンピュータがアシスト再生を試みているが以下の内のひとつが原因で実行できない状態: | 再生禁止設定が ONになっている |
排気温度が低すぎて再生できない | ||
Reset Regen | エンジンコンピュータがリセット再生を実行中 | |
Parked Stby | エンジンコンピュータからオペレータに対して駐車再生を要求中 | |
Parked Regen | オペレータから駐車再生の要求があり、その処理中 | |
Recov. Stby | エンジンコンピュータからオペレータに対してリカバリ再生を要求中 | |
Recov. Regen | オペレータからリカバリ再生の要求があり、その処理中 |
すすの蓄積レベル(DPF の%で表示される(図 67))を確認する;すす蓄積表を参照
Note: すすの蓄積レベルは、マシンの稼働と DPF の再生に伴って変動します。
すすの蓄積に関する重要な数値 | 再生との関連 |
---|---|
0%-5% | すすの蓄積は最低レベル |
78% | エンジンコンピュータがアシスト再生を実行 |
100% | エンジンコンピュータが自動的に駐車再生を要求 |
122% | エンジンコンピュータが自動的にリカバリ再生を要求 |
パッシブ再生は、エンジンの通常運転の一部として行われます。
DPF 再生を促進させるために、エンジンは可能な限りフルスロットルで、かつ高負荷で使用してください。
エンジンのコンピュータがエンジンの設定を調整して排気温度を高めます。
DPF 再生を促進させるために、エンジンは可能な限りフルスロットルで、かつ高負荷で使用してください。
DPF 再生中の排気は高温(およそ 600°C)になる。高温の排気は人体に悪影響を及ぼす恐れがある。
絶対に締め切った場所でエンジンを運転しないこと。
排気系統の周囲に可燃物を放置しないこと。
高温になっている排気系統各部に触れないこと。
排気管の近くに立たないこと。
インフォセンターには、排気高温アイコンが表示されます 図 68。
エンジンのコンピュータがエンジンの設定を調整して排気温度を高めます。
Important: 排気高温アイコンがが表示される時には、マシンからの排気の温度が通常よりも高くなります。
DPF 再生を促進させるために、エンジンは可能な限りフルスロットルで、かつ高負荷で使用してください。
リセット再生中は、インフォセンターにアイコンが表示されます。
リセット再生中は、出来うる限りエンジンを止めたりエンジンの速度を落としたりしないでください。
Important: 可能な限り、リセット再生が終了するまで待ち、その後にエンジンを停止するようにしてください。
過去 100 運転時間以内に、再生(リセット、駐車、リカバリ)が終了できなかった場合、エンジンコンピュータはリセット再生を試みます。
Note: リセット再生が必要な状態になったのに、リセット再生を「しない」に設定した状態になっている場合、15 分ごとにインフォセンター上にADVISORY #185 が表示されます(図 69)。
リセット再生では、エンジンからの排気温度が高くなります。立ち木の周囲、背の高い草地、植込みの内部など、排気が高温になると問題が発生しやすい場所を刈り込む時には再生禁止設定を行っておくことができます。
Important: エンジンを一度停止すると、エンジン再起動時には、再生禁止設定は解除されて OFF になります。
駐車再生やリカバリ再生が必要になると、インフォセンターに再生要求アイコン(図 74)が表示されます。
駐車再生やリカバリ再生は自動的には実行されませんので、インフォセンターを操作して手動で行う必要があります。
駐車再生が必要になると、インフォセンターに以下のメッセージが表示されます。
エンジン警告 SPN 3720, FMI 16(図 75)
駐車再生が必要です アドバイス番号188(図 76)
Note: このアドバイス(188)は 15 分毎に繰り返し表示されます。
2時間以内に駐車再生を行わないと、インフォセンターに駐車再生要求が表示され、PTO が無効化され、アドバイス NO.189 が表示されます(図 77)。
Important: PTO を使用するには、駐車再生を行う必要があります;駐車再生やリカバリ再生の準備と駐車再生やリカバリ再生の実施を参照。
Note: ホーム画面に PTO 無効アイコンが表示されます(図 78)。
リカバリ再生が必要になると、エンジンコンピュータからインフォセンターに以下のメッセージが表示されます:
Important: PTO を使用するには、リカバリ再生を行う必要があります;駐車再生やリカバリ再生の準備と駐車再生やリカバリ再生の実施を参照。
Note: ホーム画面に PTO 無効アイコンが表示されます;図 78(駐車再生のメッセージ)を参照。
再生に必要な量の燃料が燃料タンクにあることを確認する:
駐車再生:燃料タンク内の燃料残量が ¼ 以上であることを確認する。
リカバリ再生:燃料タンク内の燃料残量が ½ 以上であることを確認する。
車両を屋外の、可燃物から離れた場所に移動させる。
平らな場所に駐車する。
走行コントロールや走行コントロールレバーがニュートラル位置にあることを確認する。
PTO が作動していた場合は PTO を停止させ、カッティングユニットやアクセサリを下降させる。
駐車ブレーキを掛ける。
スロットルを低速アイドル位置にセットする。
DPF 再生中の排気は高温(およそ 600°C)になる。高温の排気は人体に悪影響を及ぼす恐れがある。
絶対に締め切った場所でエンジンを運転しないこと。
排気系統の周囲に可燃物を放置しないこと。
高温になっている排気系統各部に触れないこと。
排気管の近くに立たないこと。
Important: エンジンの速度設定を上げたり、駐車ブレーキを解除したりすると、DPF 再生はキャンセルされます。
DPF Regeneration メニューで、中央ボタンを押して駐車再生開始 PARKED REGEN START またはリカバリ再生開始RECOVERY REGEN START オプションに移動し(図 83)、右ボタンで再生を開始する(図 83)。
燃料レベル確認 VERIFY FUEL LEVEL 画面で、燃料タンクの残量が ¼ 以上(駐車再生の場合)または ½ 以上(リカバリ再生の場合)あることを確認し、燃料残量に問題がなければ右ボタンで続行する(図 84)。
チェックリスト(DPF checklist)画面で、駐車ブレーキが掛かっていること、エンジン速度が低速アイドルセットされていることを確認する(図 85)。
再生開始 INITIATE DPF REGEN 画面で、右ボタンを長押して続行する(図 86)。
インフォセンターの画面に、再生開始中INITIATING DPF REGENと表示される(図 87)。
インフォセンターの画面には、終了までの時間を表すメッセージが表示される(図 88)。
エンジンコンピュータがエンジンの状態と不具合情報をチェックする。インフォセンターに、以下の表にあるようなメッセージが表示される場合がある:
修正操作:再生メニューを中止し、マシンを通常通りに運転する。前回の再生から 50 運転時間以上経過すれば再生が実施可能;最後の再生からの経過時間を参照。 | |
修正操作:エンジンの不具合を修正してから DPF 再生を行う。 | |
修正操作:エンジンを始動する。 | |
修正操作:冷却液の温度が 60°C (140°F) になるまでエンジンを運転する。 | |
修正操作:エンジンをローアイドル速度にする。 | |
修正操作:エンジンコンピュータの不具合を修正してから DPF 再生を行う。 |
インフォセンターはホーム画面となり、再生実施中は画面右下に再生実施中アイコン(図 89)が表示される。
Note: DPF 再生中は、インフォセンターに高温排気アイコンが表示されます。
駐車再生やリカバリ再生が終了すると、インフォセンターにアトバイスNO. 183 が表示される(図 90)。左ボタンを押してホーム画面に戻る。
Note: 再生に失敗した場合は、インフォセンターに アドバイス No. 184(図 90)が表示される。左ボタンを押してホーム画面に戻る。
実際に芝刈りを始める前に、安全な場所で運転操作に十分慣れておいてください。エンジンの始動と停止、前進走行と後退走行、カッティングユニットの回転、停止、昇降動作などを十分に練習してください。操作に慣れてきたら、斜面の上り下りや速度を変えての運転も練習しましょう。
作業中に警告灯が点灯したら、直ちに機械を停止し原因を確認してください。異常を放置したまま作業を続けると本機に重大な損傷を招く可能性があります。
エンジンを始動し、エンジン速度を FAST 位置にセットする。リール回転スイッチを回転許可にし、ジョイスティックでカッティングユニットの制御を行います(前ユニットは後ユニットより早く降下してきます。)走行ペダルを前進側に踏み込めば刈り込みが始まります。
芝刈りが終ったらリール回転スイッチを回転禁止とし、カッティングユニットを移動走行位置に上昇させます。刈り込み/移動走行切り替えレバーを移動走行にセットしてください。狭い場所を通り抜ける時、カッティングユニットをぶつけて損傷しないよう十分注意してください。斜面の通行には最大の注意を払ってください。また、転倒事故を防止するために、速度の出しすぎや急旋回に十分注意してください。下り坂ではハンドリングを安定させるためにカッティングユニットを下降させてください。
平らな場所に駐車する。
カッティングユニットを停止させ、下降させる。
駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
全ての動きが停止するのを待つ。
調整、整備、洗浄、格納などは、機体が十分に冷えてから行ってください。
火災防止のため、カッティングユニットや駆動部、マフラー、冷却スクリーン、エンジン構成品の周囲に、草や木の葉、ホコリなどが溜まらないようご注意ください。オイルや燃料がこぼれた場合はふき取ってください。
移動走行時など、刈り込みなどの作業をしていない時には、アタッチメントの駆動を解除しておいてください。
必要に応じてシートベルトの清掃と整備を行ってください。
ガス湯沸かし器のパイロット火やストーブなど裸火や火花を発するものがある近くでは、機械や燃料容器を保管・格納しないでください。
機械をトレーラやトラックに積み込む際には、機体と同じ幅のある歩み板を使用してください。
車体が落下しないように確実に固定してください。
前:前アクスルチューブのジャッキブラケットの穴(図 94)。
後:機体左右のフレームにある穴。
緊急時には、油圧ポンプについているバイパスバルブを開いて本機を牽引または押して移動することができます。
Important: トランスミッションを保護するために、牽引または押して移動する時の速度は、3-4.8 km/h 未満としてください。本機を押して或いは引いて移動させる場合には、必ずバイパスバルブを開く必要があります。
駐車ブレーキを掛け、エンジンを停止させ、キーを抜き取る。
フードを開ける;フードを開けるを参照。
吐出量可変油圧ポンプについているバイパスバルブを右または左に 1.5 回転させると内部でバイパスが形成される(図 95)。
Note: バイパスバルブはポンプの左側にあります。オイルをバイパスさせることにより、トランスミッションを破損することなく機械を押して移動できるようになります。
フード元に戻してラッチを掛ける。
牽引移動を開始する。
エンジンを始動する前にバイパスバルブを閉じる。バルブの締め付けトルクが 7~11 N·m(0.7~1.1 kg.m = 5~8 ft-lb)を超えないようにすること。
Important: バイパスバルブを開いたままでエンジンを回転させるとトランスミッションがオーバーヒートします。
Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。
Note: www.Toro.com から、この機械に関する配線図と油圧回路図をダウンロードすることができます。弊社ホームページからマニュアルへのリンクをご活用ください。
運転席を離れる前に:
平らな場所に駐車する。
カッティングユニットを停止させ、下降させる。
駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
全ての動きが停止するのを待つ。
調整、整備、洗浄、格納などは、機体が十分に冷えてから行ってください。
保守作業は、各部が十分冷えてから行ってください。
可能な限り、エンジンを回転させながらの整備はしないでください。可動部に近づかない。
機体の下で作業する場合には、必ずジャッキスタンドで機体を確実に支える。
機器類を取り外すとき、スプリングなどの力が掛かっている場合があります。
マシン各部が良好な状態にあり、ボルトナット類が十分にしまっているか常に点検してください。
読めなくなったデカルは貼り替えてください。
機械の性能を完全に引き出し、かつ安全にお使いいただくために、交換部品は純正品をお使いください。他社の部品を御使用になると危険な場合があり、製品保証を受けられなくなる場合がありますのでおやめください。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用開始後最初の 1 時間 |
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使用開始後最初の 8 時間 |
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使用開始後最初の 10 時間 |
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使用するごとまたは毎日 |
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50運転時間ごと |
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100運転時間ごと |
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250運転時間ごと |
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400運転時間ごと |
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800運転時間ごと |
|
1000運転時間ごと |
|
2000運転時間ごと |
|
6000運転時間ごと |
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2年ごと |
|
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点検項目 | 第 週 | ||||||
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月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
インタロックの動作を点検する。 | |||||||
ブレーキの動作 | |||||||
エンジンオイルの量を点検 | |||||||
燃料・水セパレータの水抜き | |||||||
エアフィルタのインジケータの表示。 | |||||||
ラジエターとスクリーンの汚れ | |||||||
エンジンからの異常音がないか点検する。1 | |||||||
運転操作時の異常音 | |||||||
油圧オイルの量を点検する | |||||||
エアフィルタのインジケータの表示2 | |||||||
油圧ホースの磨耗損傷を点検 | |||||||
オイル漏れなど | |||||||
タイヤ空気圧を点検する | |||||||
計器類の動作 | |||||||
リールとベッドナイフの摺り合わせ | |||||||
刈高の調整の点検。 | |||||||
グリスアップ個所の点検3 | |||||||
塗装傷のタッチアップ修理を行う。 | |||||||
マシンを洗浄する。 | |||||||
1. 始動困難、大量の煙、咳き込むような走りなどが見られる場合はグロープラグと噴射ノズルを点検する。 2. エンジンを始動し、オイルが通常の作動温度に達した状態で点検する。 3. 車体を水洗いしたときは整備間隔に関係なく直ちにグリスアップする。 |
Important: エンジンの整備についての詳細はエンジンマニュアルを、カッティングユニットの整備にはカッティングユニットマニュアルを参照してください。
点検担当者名: | ||
内容 | 日付 | 記事 |
1 | ||
2 | ||
3 | ||
4 | ||
5 | ||
6 | ||
7 | ||
8 |
平らな場所に駐車し、刈り込みスイッチを切にセットしてカッティングユニットを降下させ、駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを止め、キーを抜き取り、可動部が完全に停止したのを確認する。
エンジンが冷えるのを待つ。
フードラッチ(2 ヶ所)を外す(図 96)。
フードを開ける。
注意深くフードを閉じる(図 97)。
フードの両側についているラッチを掛けてフードを固定する。
スクリーンのラッチからボールピンを外す(図 98)。
スクリーンのラッチを外してスクリーンを開く。
スクリーンを元に戻してラッチを掛ける(図 99)。
スクリーンのラッチにボールピンを取り付ける。
座席を少し倒して、支え棒を固定穴から外す(図 102)。
ラッチがかかるまで座席を静かにに降ろす。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
50運転時間ごと |
|
グリスの仕様:No. 2 汎用リチウム系グリス
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
フードを開ける;フードを開けるを参照。
機体のグリスアップ箇所は以下の通りです:
フードを閉じてラッチで固定する;フードを閉じるを参照。
エンジンオイルの点検や補充は、エンジンを止めて行ってください。
エンジンのガバナの設定を変えたり、エンジンの回転数を上げすぎたりしないでください。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
400運転時間ごと |
|
エアクリーナ本体にリーク原因となる傷がないか点検してください。破損していれば交換してください。吸気部全体について、リーク、破損、ホースのゆるみなどを点検してください。
エアクリーナのフィルタの整備は、インジケータが赤色になってから行ってください。早めに整備を行っても意味がありません。むしろフィルタを外したときにエンジン内部に異物を入れてしまう危険が大きくなります。
Important: 本体とカバーが正しく、しっかりと密着しているのを確認してください。
以下の条件を満たす、低灰分(low-ash)の高品質エンジンオイルを使用してください:
API 規格: CJ-4 またはそれ以上
ACEA 規格: E6
JASO 規格:DH-2
Important: API CJ-4 以上、ACEA E6 または JASO DH-2 のオイルを使用しないと DPF が詰まってエンジンを破損します。
以下の粘度のエンジンオイルを使用してください:
推奨オイル: SAE 15W-40(-18°C 以上)
他に使用可能なオイル:SAE 10W-30 または 5W-30(全温度帯)
Toro のプレミアムエンジンオイル(15W-40 または 10W-30)を代理店にてお求めいただくことができます。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
Important: エンジンオイルの量は毎日点検してください。油量がディップスティックの FULL マークより上にある場合は、オイルが燃料で薄められている可能性があります。油量がFULL マークより上にある場合は、エンジンオイルを交換してください。
エンジンオイルを点検する最もよいタイミングは、その日の仕事を始める直前、エンジンがまだ冷えているうちです。既にエンジンを始動してしまった場合には、一旦エンジンを停止し、オイルが戻ってくるまで約 10 分間程度待ってください。油量がディップスティックのADDマークにある場合は、FULLマークまで補給してください。オイルを入れすぎないように注意してください。
Important: エンジンオイルの量がディップスティックの上限マークと下限マークの間にあるように管理してください。多すぎても少なすぎてもエンジンに悪影響が出ます。
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
フードを開ける;フードを開けるを参照。
エンジンオイルの量を点検する(図 116)。
Important: エンジンオイルの量が常時ゲージの上限と下限との間にあるよう、気をつけて管理してください。オイルの入れすぎもオイルの不足も、エンジンの不調や故障の原因となります。
フードを閉じてラッチで固定する;フードを閉じるを参照。
5.2 リットル(フィルタ含む)
整備間隔 | 整備手順 |
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250運転時間ごと |
|
マシンの準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
オイルを排出し、フィルタを交換する。
Important: フィルタを締めつけすぎないように注意してください。
フードを開ける;フードを開けるを参照。
クランクケースにオイルを入れる;オイルの仕様、エンジンオイルの量、エンジンオイルの量を点検するを参照。
フードを閉じてラッチで固定する;フードを閉じるを参照。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
6000運転時間ごと |
|
エンジンの不具合として 、 またはがインフォセンターに表示される場合には(図 118)、各表示の指示に従ってすすフィルタを清掃してください:
DPF のディーゼル酸化触媒(DOC)とすすフィルタの分解手順は、サービスマニュアル を参照のこと。
DPF のディーゼル酸化触媒(DOC)とすすフィルタの交換用パーツや整備については、サービスマニュアルを参照するか、弊社ディストリビュータに問い合わせる。
きれいな DPF に交換した後には、弊社ディストリビュータに依頼してエンジンのECUをリセットする。
燃料や燃料蒸気は条件次第で簡単に引火・爆発する。発火したり爆発したりすると、やけどや火災などを引き起こす。
燃料補給は必ず屋外で、また、エンジンが停止して冷えた状態で行う。こぼれた燃料はふき取る。
燃料タンク一杯に入れないこと。給油は燃料タンクの首の根元から25 mm 程度下までとする。これは、温度が上昇して燃料が膨張したときにあふれないように空間を確保するためである。
燃料取り扱い中は禁煙を厳守し、火花や炎を絶対に近づけない。
安全で汚れのない認可された容器で保存し、容器には必ずキャップをはめること。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
フードを開ける;フードを開ける。
水セパレータのドレンバルブの下に回収容器を置く(図 119)。
バルブを開いてセパレータ内部にたまっている水や異物を流し出す。
水セパレータのバルブを閉じる。
エンジンを始動し、オイル漏れがないか点検する。
Note: リーク箇所はすべて修正する。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
フードを元に戻してラッチを掛ける;フードを閉じる。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
400運転時間ごと |
|
水セパレータ内部を完全に空にする;水セパレータからの水抜きを参照。
フィルタヘッドとキャニスタを洗浄する(図 120)。
フィルタキャニスタを外してフィルタヘッドの取り付け部をきれいに拭く。
キャニスタのガスケットにきれいなオイルを薄く塗る。
ガスケットが取り付け部に当るまで手でねじ込み、そこからさらに1/2回転締め付ける。
キャニスタ下部のドレンバルブを締める。
エンジンを始動し、オイル漏れがないか点検する。
Note: リーク箇所はすべて修正する。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
フードを元に戻してラッチを掛ける;フードを閉じる。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
400運転時間ごと |
|
燃料ラインに劣化や破損、ゆるみが発生していないか点検する。
燃料タンク内部にある燃料供給チューブには、燃料系統に異物が入るのを防止するスクリーンがついています。必要に応じてこのチューブを取り外してスクリーンを清掃してください。
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
燃料センダのカバーを燃料タンクに固定しているプラスねじ (5本) を外してカバーを外す (図 122)。
マシンのワイヤハーネスの 2 ピンコネクタから、燃料センダのハーネスの 2 ソケットコネクタを外す(図 123)。
燃料センダの機体内側にあるフィッティングにホースを固定しているクランプを外してフィッティングからホースを取り外す(図 124)。
燃料センダのキャップをゆるめる(図 125)。
燃料センダを持ち上げてタンクから注意深く取り出す。
Note: 供給チューブ、戻りチューブ、フロートアームを曲げてしまわないよう注意してください。
マシンの整備や修理を行う前に、バッテリーの接続を外してください。バッテリーの接続を外すときにはマイナスケーブルを先に外し、次にプラスケーブルを外してください。接続するときにはプラスを先に接続し、次にマイナスを接続してください。
バッテリーの充電は、火花や火気のない換気の良い場所で行ってください。バッテリーと充電器の接続や切り離しを行うときは、充電器をコンセントから抜いておいてください。また、安全な服装を心がけ、工具は確実に絶縁されたものを使ってください。
電解液には硫酸が含まれており、触れると火傷を起こし、飲んだ場合には死亡する可能性がある。
電解液を飲まないこと。また、電解液を皮膚や目や衣服に付けないよう十分注意すること。安全ゴーグルとゴム手袋で目と手を保護すること。
皮膚に付いた場合にすぐに洗浄できるよう、必ず十分な量の真水を用意しておくこと。
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
スクリーンを開ける;スクリーンを開くを参照。
バッテリーカバーの側面を両側から押して、カバーをバッテリートレイから外す(図 131)。
バッテリーのマイナスケーブルを外す。
プラスケーブルについている絶縁カバーを外し、プラスケーブルをバッテリーから外す。
バッテリーの接続を外す;バッテリーの接続を外すを参照。
充電器に接続し、充電電流を 3-4 A にセットする。
3-4 Aで4-8時間充電する。
充電が終わったらチャージャをコンセントから抜き、バッテリー端子からはずす。
バッテリーを接続する; バッテリーを接続するを参照。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
50運転時間ごと |
|
Note: 端子や周囲が汚れていると自然放電しますので、バッテリーが汚れないようにしてください。
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
スクリーンを開ける;スクリーンを開くを参照。
バッテリーの状態の点検。
Note: 磨耗したり破損したりしたバッテリーは交換してください。
バッテリーケーブルを外してバッテリーをマシンから取り出す;バッテリーの接続を外すを参照。
重曹と水(重曹水)でケース全体を洗浄する。
真水でケースを仕上げ洗いする。
バッテリーをマシンに取り付け、バッテリーケーブルを接続する;バッテリーを接続するを参照。
スクリーンを閉じてラッチで固定する;スクリーンを閉じるを参照。
ヒューズブロックはコントロールアーム内にあります。
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
コントロールアームのカバーをコントロールアームに固定しているラッチ(2ヶ所)を解除してカバーを外す(図 133)。
切れているヒューズを交換する(図 134)。同じタイプ、同じ電流値のヒューズに交換する。
コントロールアームカバーをコントロールアームに取り付け、2ヶ所のラッチでカバーを固定する。
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
運転席のラッチを外して運転席を倒す;座席を倒すを参照。
というラベルのついたインラインヒューズホルダーのキャップを外す(図 135)。
切れているヒューズをホルダーから取り出す。
同じタイプ、同じ電流値のヒューズを取り付ける。
インラインヒューズホルダーにキャップを取り付ける。
運転席を戻してラッチで固定する;座席を倒すを参照。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
Important: マシンの性能を適切に発揮させ、また質の高い刈り込みを実現するために、すべてのタイヤの空気圧を推奨値に維持してください。タイヤ空気圧は規定値以下に下げてはならない。
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
タイヤ空気圧を測定する。
Note: タイヤの適正空気圧は、0.83-1.03 bar (12-15 psi)です。
必要に応じて空気圧を増減する。
他のタイヤにもステップ2-3の作業を行う。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用開始後最初の 1 時間 |
|
使用開始後最初の 10 時間 |
|
250運転時間ごと |
|
適切なトルク締めを怠ると車輪の脱落や破損から人身事故につながる恐れがあります。
ホイールナットのトルクを適切に維持すること。
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
ホイールナットを 94-122 N·m(6.2-8.9 kg.m = 70-90 ft-lb)にトルク締めする。
Important: 走行ペダルが踏みこまれていないときはマシンが停止していなければなりません(ペダルがニュートラル位置)。マシンが動くようであれば走行ポンプの調整を行います:
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
機体前部をジャッキアップして左右の両輪を浮かせ、機体をジャッキスタンドで保持する;仕様とジャッキアップポイントの位置を参照。
マシンの下側、走行ポンプの右側からアクセスして、ニュートラルリターン調整ねじを固定しているロックナットをゆるめる(図 136)。
トラクション調整カムの最終調整は、エンジンを回転させながら行う必要がある。危険を伴う作業であるから、
マフラーなどの高温部分や回転部、可動部に顔や手足を近づけぬよう十分注意すること。
エンジンを始動し駐車ブレーキを解除する。
タイヤが回転しなくなるまで、ニュートラルリターン調整ねじを締めるまたはゆるめる。
ロックナットを22 N-m (2.3 kg.m=16 ft-lb)にトルク締めする。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
ジャッキスタンドを外し、ジャッキをゆるめて機体を床に下ろす。
試運転を行って調整を確認する。走行ペダルがニュートラル位置の時には機体が停止していることを確認する。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
800運転時間ごと |
|
ハンドルを操作して後輪を真っ直ぐ前後方向に向ける。
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
アクスルの高さで、左右のステアリングタイヤの中心線間の距離をタイヤの前面と後面で測定する。
Note: タイヤ前面での測定値とタイヤ後面での測定値との差が 6 mm 以下であれば後輪のトーインは適正である(図 137)。
差が 6 mm よりも大きい場合には調整を行う;後輪のトーインの調整を参照。
各タイロッド(図 138)の端についているジャムナットをゆるめる。
Note: タイロッド外側に溝が切ってあるところのねじは左ねじですから注意してください。
レンチ用の平坦面を利用して、タイロッドを回転させる。
アクスルの高さで、左右のステアリングタイヤの中心線間の距離をタイヤの前面と後面で測定する。
Note: タイヤ前面での測定値とタイヤ後面での測定値との差が 6 mm 以下であれば後輪のトーインは適正である。
必要に応じてステップ2と3を繰り返す。
ジャムナットを締めつける。
冷却液を飲み込むと中毒を起こす;冷却液は子供やペットが触れない場所に保管すること。
高温高圧の冷却液を浴びたり、高温のラジエター部分に触れたりすると大火傷をする恐れがある。
エンジン停止後、少なくとも15分間程度待って、エンジンが冷えてからキャップを開けること。
キャップを開けるときはウェスなどを使い、高温の水蒸気を逃がしながらゆっくりと開けること。
出荷時に、冷却液タンクに、所定の長寿命冷却液(水とエチレングリコールの 50/50 混合液ベース)を入れてあります。
Important: 長寿命冷却液の仕様表の内容に合致する市販の冷却液以外は使用しないでください。従来タイプ(緑色)の無機酸技術(IAT)の冷却は使用しないでください。また、長寿命冷却液と従来タイプを混合しないでください。
エチレングリコールタイプ |
腐食防止タイプ |
長寿命不凍液 |
有機酸技術(OAT;Organic-acid technology) |
Important: 従来の(緑色)冷却液(IAT:無機酸技術製品)と長寿命冷却液は、目で見た時の色で区別することはできません。長寿命冷却液は、以下の色で着色されている場合があります:赤、ピンク、オレンジ、イエロー、ブルー、青緑、紫、緑。必ず長寿命冷却液の仕様に合致する製品を使用してください。 |
ATSM International |
SAE International |
D3306, D4985 |
J1034, J814, 1941 |
Important: 冷却液濃度:原液と水の 50/50 混合液。
好ましい方法:原液と蒸留水を混合する。
他の好ましい方法:蒸留水が入手できない場合は、原液でなく、希釈済みの冷却液を購入する。
最低限度守るべき方法:蒸留水も希釈済み製品も入手できない場合には、飲料水で原液を希釈する。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
エンジン停止直後にラジエターのキャップを開けると、高温高圧の冷却液が吹き出してやけどを負う恐れがある。
エンジン回転中はラジエターのふたを開けないこと。
キャップを開けるときはウェスなどを使い、高温の水蒸気を逃がしながらゆっくりと開けること。
冷却液の容量: 6.6 リットル
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
フードを開ける;フードを開けるを参照。
タンク内の液量を点検する(図 139)。
Note: エンジンが冷えている時の適正レベルとエンジンが暖かい時の適正レベルがそれぞれタンクに表示されているので確認する。
冷却液が不足している場合には、タンクのキャップを外して所定の冷却液を所定レベル(エンジンが冷えている時は COLD、暖かいときは HOT)まで補給する。
Note: 補助タンクに冷却液を入れすぎないでください。
冷却液補助タンクを取り付ける。
フードを閉じてラッチで固定する;フードを閉じるを参照。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
|
100運転時間ごと |
|
2年ごと |
|
ブレーキペダルの遊びが 13 mm 以上となったり、ブレーキの効きが悪いと感じられるようになったら、調整を行ってください。遊びとは、ブレーキペダルを踏み込んでからペダルに抵抗を感じるまでのペダルの行きしろを言います。
マシンの準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
駐車ブレーキを解除する。
調整の前と後に、ホイールモータのバックラッシュ(ギアのガタ)を利用してドラムを前後にゆすり、ドラムが何にも接触していないことを確認してください。
ブレーキペダルを軽く踏んで、ペダルの遊び(抵抗なく動く距離)を測定する(図 143)。
Note: ブレーキペダルの「遊び」(図 143)が 2.5 cm以上となったり、駐車ブレーキを掛けるのに強い力が必要と感じられるようになったら、調整を行ってください。
ブレーキペダルの遊びを少なくするには、ブレーキケーブル端部にある前側ジャムナットをゆるめる(図 144)。
図 143後ナットを締めてケーブルを後方に移動させて、駐車ブレーキがホイールに作用するまでのブレーキペダルの遊びが 6-13 mm なるように調整する。
前側ジャムナットを締め、左右のケーブルが同じように動作することを確認する。
Note: ジャムナットを締めるときにケーブルコンジットを回転させないように注意してください。
駐車ブレーキがかからない、ラッチがかからない状態になったらブレーキ爪の調整が必要です。
マシンの準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
駐車ブレーキのツメをフレームに固定しているねじ2本をゆるめる(図 145)。
ブレーキのツメが戻り止めに完全に掛かるまで駐車ブレーキペダルを前に踏み込む(図 145)。
ねじ(2本)を締めて調整を固定する。
ブレーキペダルを踏み込んで駐車ブレーキを解除する。
調整を確認し、必要に応じて再調整する。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用開始後最初の 8 時間 |
|
100運転時間ごと |
|
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
フードを開ける;フードを開けるを参照。
オルタネータ側プーリとクランクシャフト側プーリ間の中央部でオルタネータベルト(図 146)を指で10kg程度の力で押してベルトの張りを点検する。
Note: ベルトのたわみが 11 mm あれば適正とする。たわみの量が適正でない場合は手順 4 へ進む。たわみの量が適正であれば手順7へ進む。
オルタネータをブレースに固定しているボルトと、オルタネータのピボットボルトをゆるめる(図 146)。
オルタネータとエンジンの間にバールを入れてオルタネータを外側に動かしてベルトに張りを出す。
ベルトの張りがステップ3の通りになったら、オルタネータをブレースに固定しているボルトと、オルタネータのピボットボルトを締め付ける。
フードを閉じてラッチで固定する;フードを閉じるを参照。
万一、油圧オイルが体内に入ったら、直ちに専門医の治療を受けてください。万一、油圧オイルが体内に入った場合には、この種の労働災害に経験のある施設で数時間以内に外科手術を受ける必要がある。
油圧装置を作動させる前に、全部のラインコネクタが適切に接続されていること、およびラインやホースの状態が良好であることを確認すること。
油圧のピンホールリークやノズルからは作動油が高圧で噴出しているので、絶対に手などを近づけない。
リークの点検には新聞紙やボール紙を使う。
油圧関係の整備を行う時は、内部の圧力を確実に解放する。
油圧オイル溜めに高品質の油圧オイルを満たして出荷しています。初めての運転の前に必ず油量を確認し、その後は毎日点検してください;油圧オイルの量を点検するを参照。
交換用の推奨油圧オイル:Toro PX Extended Life Hydraulic Fluid(19 リットル缶または208 リットル缶)。
Note: 推奨オイルを使用するとオイルやフィルタ交換の回数を減らすことができます。
使用可能な他のオイル:Toro PX Extended Life Hydraulic Fluidが入手できない場合は、以下に挙げる特性条件および産業規格を満たす石油系の油圧オイルを使用することができます。合成オイルは使用しないでください。オイルの専門業者と相談の上、適切なオイルを選択してください:
Note: 不適切なオイルの使用による損害については弊社は責任を持ちかねますので、品質の確かな製品をお使い下さる様お願いいたします。
物性: | ||
粘度, ASTM D445 | cSt @ 40°C 44-48 | |
粘性インデックス ASTM D2270 | 140 以上 | |
流動点 ASTM D97 | -37°C--45°C | |
産業規格: | Eaton Vickers 694 (I-286-S, M-2950-S/35VQ25 or M-2952-S) |
Note: 多くの油圧オイルはほとんど無色透明であり、そのためオイル洩れの発見が遅れがちです。油圧オイル用の着色剤(20 ml 瓶)をお使いいただくと便利です。1瓶で 15-22 リットルのオイルに使用できます。パーツ番号は P/N 44-2500; ご注文は Toro 代理店へ。
Important: トロ・プレミアム合成生分解油圧作動液は、トロ社がこの製品への使用を認めた唯一の合成生分解オイルです。このオイルは、トロ社の油圧装置で使用しているエラストマーに悪影響を与えず、また広範囲な温度帯での使用が可能です。このオイルは通常の鉱物性オイルと互換性がありますが、十分な生分解性を確保し、オイルそのものの性能を十分に発揮させるためには、通常オイルと混合せず、完全に入れ替えて使用することが望まれます。この生分解オイルは、モービル代理店にて 19 リットル缶または 208 リットル缶でお求めになれます。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
|
油圧オイル溜めに高品質の油圧オイルを満たして出荷しています。油圧オイルの点検は、オイルが冷えている状態で行うのがベストです。マシンは移動走行モードになっていることが必要です。
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
油圧オイルタンクの注油口周辺をきれいに拭き、キ ャップを外す(図 147)。
補給口の首からキャップ(ディップスティック)を抜き、ウ ェスできれいに拭う。
もう一度首に差し込んで引き抜き、オイルの量を点検する。
Note: 正常域にあれば適正である。
Important: 燃料を入れすぎないでください。
油量が少なければ適正量をFULLマークまで補給する。
給油口にキャップ(ディップスティック)を取り付ける。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
|
油圧ライン・油圧ホースにオイル漏れ、ねじれ、支持部のゆるみ、磨耗、フィッティングのゆるみ、風雨や薬品による劣化などがないか毎日点検してください。異常を発見したら必ず運転を行う前に修理してください。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
800運転時間ごと |
|
1000運転時間ごと |
|
Important: 純正品以外のフィルタを使用すると関連機器の保証が適用されなくなる場合があります。
インジケータに戻りオイルフィルタの交換時期が表示されます(図 148)。運転台の床にある確認穴からフィルタの状態を確認してください。エンジンが通常運転温度で動作している時にインジケータの色を確認してください:
緑:フィルタは詰まっていません。
赤:フィルタが詰まっています。戻りオイルフィルタを交換してください。
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
機体前側で、戻りオイルフィルタの下にオイル受けを置く(図 149)。
フィルタを外す。
フィルタヘッドのフィルタ取り付け面をきれいに拭く。
新しい戻りオイルフィルタのガスケットに所定の油圧オイルを薄くぬる。
ガスケットが取りつけプレートに当たるまで手で回してフィルタを取り付け、そこから更に ½ 回転増し締めする。
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
運転席を倒す;座席を倒すを参照。
機体左側で、チャージフィルタの下にオイル受けを置く(図 150)。
フィルタを外す。
フィルタヘッドのフィルタ取り付け面をきれいに拭く。
新しいチャージフィルタのガスケットに所定の油圧オイルを薄くぬる。
ガスケットが取りつけプレートに当たるまで手で回してフィルタを取り付け、そこから更に ½ 回転増し締めする。
運転席を戻してラッチで固定する;座席をもとに戻す。を参照。
エンジンを始動して 2 分間運転し、システム内のエアをパージする。
エンジンを停止してキーを抜き取り、戻りフィルタとチャージフィルタの取り付け部分からオイルが漏れていないか調べる。
Note: オイルが漏れている場合はすべて修正する。
30 リットル;油圧作動液の仕様を参照。
整備間隔 | 整備手順 |
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800運転時間ごと |
|
2000運転時間ごと |
|
オイルが汚染されてしまった場合は油圧系統全体を洗浄する必要がありますので弊社代理店にご連絡ください。汚染されたオイルは乳液状になったり黒ずんだ色になったりします。
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
油圧オイルタンクのストレートフィッティング(図 151)の下にオイル回収用の大きな容器を置く;油圧オイルの容量を参照。
ストレートフィッティングからケースドレンのホースを外して、排出されるオイルを回収する。
タンクが空になったら、ドレンホースを元通りに取り付ける。
タンクに所定の油圧オイルを入れる;油圧作動液の仕様と油圧オイルの容量を参照。
Important: 指定された銘柄のオイル以外は使用しないでください。他のオイルを使用するとシステムを損傷する可能性があります。
キャップを取り付ける。
エンジンを始動し、全部の油圧装置を操作して内部にオイルを行き渡らせる。
油圧オイルの量を点検する;オイル漏れの有無を確認を参照。
量を点検する;油圧オイルの量を点検するを参照。
磨耗したり破損したりしたリール刃や下刃は使用中に割れて破片が飛び出す場合があり、これが起こるとオペレータや周囲の人間に多大の危険を及ぼし、最悪の場合には死亡事故となる。
リール刃や下刃が磨耗や破損していないか定期的に点検すること。
刃を点検する時には安全に十分注意してください。必ず手袋を着用してください。リールと下刃は研磨するか交換するかのみ行い、たたいて修復したり溶接したりしないでください。
複数のカッティングユニットを持つ機械では、1つのリールを回転させると他のカッティングユニットのリールも回転する場合がありますから注意してください。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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前日の調子に係わりなく、リールとベッドナイフの接触状態を点検してください。リールと下刃の全長にわたって軽い接触があれば適正です。(カッティングユニットのオペレーターズマニュアルの「リールと下刃の調整」の項を参照してください。)
バックラップ中にリールその他の可動部に触れると大けがをする。
リールその他の可動部に手指、足、衣類等を近づけないよう注意すること。
エンジンが動いている間は、止まったリールを絶対に手や足で回そうとしないこと。
Note: バックラップについて更に詳しい内容が「Toro リールモアの基本(研磨ガイドライン付き)」(Toro Reel Mower Basics) Form 09168SLに掲載されています。
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
PTO スイッチを切位置にする。
各カッティングユニットのリールと下刃をバックラップ用に設定する;カッティングユニットのオペレーターズマニュアルを参照。
運転席のラッチのロックを外して運転席を倒す刈り込みマニホルドが見える(図 152)。
バックラップレバーをR(逆転)位置にセットする(図 152)。
Note: バックラップレバーで、前のカッティングユニット又は後ろのカッティングユニット、あるいは両方を選択する。バックラップの時は、 前ユニット全部、 後ユニット全部がそれぞれ共に回転します。
バックラップ中にエンジン速度を変えるとリールが停止することがある。
バックラップ中は絶対にエンジン速度を変えないこと。
バックラップはアイドル速度以外では行わないこと。
エンジンを始動し、アイドル回転にセットする。
刈り込み/移動走行切り換えレバーを刈り込みにセットし、リール回転スイッチを回転許可にセットする。リールコントロールレバーを前に倒すとリールが回転してバックラップが始まる。
長い柄のブラシを使ってラッピング・コンパウンドを塗布しながらラッピングを続ける。
回転中のリールに触れると大けがをする。
人身事故防止のため、カッティングユニットから十分離れてから次の手順に進むこと。
Important: どんな場合でも短い柄のブラシは使用しないこと。
リールの回転が止まってしまったり、回転が一定しない場合には、安定する速度までバックラップ速度を少しずつ上げていき、安定したところから希望する速度まで戻す。
バックラップちゅうにカッティングユニットの調整を行う必要が出てきた場合:
昇降コントロールレバーを引き、リール回転許可スイッチを切にする。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
カッティングユニットの調整を行う。
上記の手順1-3を繰り返す。
バックラップするユニット全部に上記ステップ3の作業を行う。
昇降コントロールレバーを引き、リール回転許可スイッチを切にする。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
バックラップレバーをF(刈り込み)位置にセットする(図 153)。
Important: バックラップレバーを F (刈り込み)位置に戻さないと、カッティングユニットの操作をすることができません。
運転席を戻してラッチで固定する;座席をもとに戻す。を参照。
カッティングユニットについているラッピングコンパウンドを完全に洗い落とす。
バックラップが終わったら、ベッドナイフの前端に軽くヤスリ掛けを行うとさらに切れ味が向上します。
Note: これによりベッドナイフ前端に形成されたバリが除去されます。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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シートベルトに摩耗や破れなどの傷がないか点検する。一部でも正常に機能しないシートベルトは交換する。
必要に応じてシートベルトを清掃する。
整備間隔 | 整備手順 |
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2年ごと |
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必要に応じて水または水と刺激の少ない洗剤で車体を洗浄する。柔らかい布などを使っても構いません。
Important: 塩分を含んだ水や処理水は機体の洗浄に使用しないでください。
Important: 圧力洗浄機で機体を洗浄しないでください。高圧の水で洗浄すると電気系統の損傷、重要なデカルのはがれ、グリス部への水の浸入などを起こす恐れがあります。コントロールパネル、エンジン、バッテリーの周囲に大量の水を掛けないでください。
Important: 洗浄はエンジンを止めて行ってください。エンジンを止めずに洗浄するとエンジンを破損する恐れがあります。
運転席を離れる前に:
平らな場所に駐車する。
カッティングユニットを停止させ、下降させる。
駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
全ての動きが停止するのを待つ。
調整、整備、洗浄、格納などは、機体が十分に冷えてから行ってください。
ガス湯沸かし器のパイロット火やストーブなど裸火や火花を発するものがある近くでは、機械や燃料容器を保管・格納しないでください。
平らな場所に駐車し、カッティングユニットを降下させ、駐車ブレーキを掛け、エンジンを停止させてキーを抜き取る。
トラクションユニット、カッティングユニット、エンジンをていねいに洗浄する。
タイヤ空気圧を点検する;タイヤ空気圧を点検するを参照。
ボルトナット類にゆるみながいか点検し、必要な締め付けを行う。
グリス注入部やピボット部全部をグリスアップする。余分のグリスやオイルはふき取る。
塗装のはがれている部分に軽く磨きをかけ、タッチアップする。金属部の変形を修理する。
バッテリーとケーブルの整備を行う;電気系統に関する安全確保を参照。
バッテリー端子からケーブルを外す。
バッテリー本体、端子、ケーブル端部を重曹水とブラシで洗浄する。
腐食防止のために両方の端子部にワセリン(Grafo 112X: P/N 505-47)を薄く塗る。
電極板の劣化を防止するため、60日ごとに24時間かけてゆっくりと充電する。
エンジンオイルを抜き取り、ドレンプラグをはめる。
オイルフィルタを外して捨てる。新しいオイルフィルタを取り付ける。
エンジンに推奨モーターオイルを入れる。
エンジンを始動し約 2 分間回転させる。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
新しいきれいな燃料を使って燃料タンクを洗浄する。
燃料系統の接続状態を点検し必要な締め付けを行う。
エアクリーナをきれいに清掃する。
エアクリーナの吸気口とエンジンの排気口を防水テープでふさぐ。
冷却水(エチレングリコール不凍液と水との 50/50 混合液)の量を点検し、凍結を考慮して必要に応じて補給する。
格納期間が30日間以上になる場合には、バッテリーを機体から外して満充電してください。充電終了後は、機体に取り付けて保存しても、機体から外したままで保存してもよい。機体に取り付けて保存する場合は、ケーブルを外しておいてください。温度が高いとバッテリーは早く放電しますので、涼しい場所を選んで保管してください。バッテリーを凍結させないためには、完全充電しておくことが大切です。完全充電したバッテリー液の比重は 1.265-1.299 になる。