整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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この機械は回転刃を使用するリール式乗用芝刈り機であり、そのような業務に従事するプロのオペレータが運転操作することを前提として製造されています。この製品は、適切な管理を受けている芝生の刈り込みに使用することを主たる目的とする機械です。この機械は本来の目的から外れた使用をすると運転者本人や周囲の人間に危険な場合があります。
この説明書を読んで製品の運転方法や整備方法を十分に理解し、他人に迷惑の掛からない、適切で安全な方法でご使用ください。この製品を適切かつ安全に使用するのはお客様の責任です。
安全上の注意事項、取扱い説明書、アクセサリについての資料、代理店の検索、製品のご登録などについては www.Toro.com へ。
整備について、また純正部品についてなど、分からないことはお気軽に弊社代理店またはカスタマーサービスにおたずねください。お問い合わせの際には、必ず製品のモデル番号とシリアル番号をお知らせください。図 1 は、モデル番号とシリアル番号を刻印した銘板の取り付け位置(機械の右前フレーム部材)を示します。いまのうちに番号をメモしておきましょう。
Important: シリアル番号プレートについている QR コード(無い場合もあります)をモバイル機器でスキャンすると、製品保証、パーツその他の製品情報にアクセスできます。
この製品は、関連する全ての欧州指令に適合しています。詳細については、別添えの規格適合証明書(DOC)をご覧ください。
カリフォルニア州の森林地帯・潅木地帯・草地などでこの機械を使用する場合には、エンジンに同州公共資源法第4442章に規定される正常に機能するスパークアレスタが装着されていること、エンジンに対して森林等の火災防止措置をほどこされていることが義務づけられており、これを満たさない機械は、第4442章または4443章違犯となります。
エンジンの保守整備のため、および米国環境保護局(EPA)並びにカリフォルニア州排ガス規制に関連してエンジンマニュアルを同梱しております。エンジンマニュアルはエンジンのメーカーから入手することができます。
カリフォルニア州
第65号決議による警告
カリフォルニア州では、ディーゼルエンジンの排気には発癌性や先天性異常などの原因となる物質が含まれているとされております。
バッテリーやバッテリー関連製品には鉛が含まれており、カリフォルニア州では発ガン性や先天性異常を引き起こす物質とされています。取り扱い後は手をよく洗ってください。
米国カリフォルニア州では、この製品を使用した場合、ガンや先天性異常などを誘発する物質に触れる可能性があるとされております。
この機械は手足を切断したり物をはね飛ばしたりする能力があります。
エンジンを始動する前に必ずこのオペレーターズマニュアルをお読みになり、内容をよく理解してください。
この機械を運転する時は常に十分な注意を払ってください。運転中は運転操作に集中してください;注意散漫は事故の大きな原因となります。
機械の可動部の近くには絶対に手足を近づけないでください。
ガードなどの安全保護機器が正しく機能していない時は、運転しないでください。
作業場所に、無用の大人、子供、ペットなどを近づけないでください。子供に運転させないでください。
エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部の動作が完全に停止したのを確認してから運転位置を離れる。調整、整備、洗浄、格納などは、機体が十分に冷えてから行ってください。
危険警告記号(図 2)は、このマニュアルと実機上とに表示され、事故防止のために守るべき重要な注意事項を示します。
危険警告記号に続いて、危険、警告、または注意という文字が表示され、危険についての具体的な内容が示されます。
危険:人の生命に関わる重大な潜在的危険を意味します。この注意を守らないと死亡事故や重大な人身事故が起こります。
警告:人の生命に関わる潜在的危険を意味します。この注意を守らないと死亡事故や重大な人身事故が起こる恐れがあります。
注意:安全に関わる潜在的危険を意味します。この注意を守らないとけがをする可能性があります。
この他に2つの言葉で注意を促しています。重要 は製品の構造などについての注意点を、注はその他の注意点を表しています。
危険な部分の近くには、見やすい位置に安全ラベルや指示ラベルを貼付しています。破損したりはがれたりした場合は新しいラベルを貼付してください。 |
CE 規格準拠製品
Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。
Note:
ローラ位置の調整が必要かどうかを判断する。取り付けるカッティングユニットによってローラの位置が異なる:
27" カッティングユニット: ローラサポートの上側取り付け穴
32" カッティングユニット: ローラサポートの下側取り付け穴
必要であれば、キャップスクリュ、ロックナット、ローラを外す。
ローラを新しい取り付け穴に合わせる。
ローラを取り付け、キャップスクリュとロックナットで固定する。
マシンの反対側でも 2 - 4 の作業を行う。
この作業に必要なパーツ
前ホースガイド(右) | 1 |
前ホースガイド(左) | 1 |
出荷用ブラケットからリールモータを取り出す。
出荷用ブラケットを外して廃棄する。
カッティングユニットをカートンから取り出す。
同梱されているカッティングユニット用オペレーターズマニュアルに従って、希望の設定に組み立て、調整を行う。
カウンタウェイト(図 4)を、決められた側に取り付ける;カッティングユニットのオペレーターズマニュアルを参照。
補正スプリングのロッドの後穴にヘアピンが取り付けられている場合は、ヘアピンを外してブラケットの隣にある穴に移す(図 6)。
ターフ補正器用ブラケットをカッティングユニットのフレームに固定しているフランジロックナット(⅜")2個、キャリッジボルト(⅜ x 1-¼")2本を外す(図 7)。
ターフ補正スプリングのキャップスクリュをキャリアフレームの右側タブに固定しているフランジロックナット(⅜")を外して、補正スプリングをカッティングユニットから外す(図 8)。
Note: キャリッジボルトについているギギザギザ付きフランジナットは外さないでください。
ターフ補正スプリングのキャップスクリュを、キャリアフレームの右側タブに組み付ける(図 9);フランジロックナット(3/8")を使用する。
左側ホースガイドのスタッドを、カッティングユニットのフレームの穴とターフ補正器の穴に合わせて取り付ける(図 10)。
Note: ホースガイドのサポートループが車両のセンターラインに向かうようになります。
ホースガイドとターフ補正器用ブラケットをカッティングユニットのフレームに取り付ける;フランジロックナット(3/8")2個を使用する。
ボルトとロックナットを 37-45 N·m (3.8-4.5 kg.m = 27-33 ft-lb) にトルク締めする。
補正スプリングのロッドの後穴にヘアピンが取り付けられている場合は、ヘアピンを外してブラケットの隣にある穴に移す(図 11)。
ターフ補正器用ブラケットをカッティングユニットのフレームに固定しているフランジロックナット(⅜")2個、キャリッジボルト(⅜ x 1-¼")2本を外す(図 13)。
右側ホースガイドのスタッドを、カッティングユニットのフレームの穴とターフ補正器の穴に合わせて取り付ける(図 14)。
Note: ホースガイドのサポートループを車両のセンターラインに向けてください。
ホースガイドとターフ補正器用ブラケットをカッティングユニットのフレームに取り付ける;フランジロックナット(3/8")2個を使用する。
ロックナットを 37~45N·m (3.8~4.6kg.m = 27~33ft-lb)にトルク締めする。
補正スプリングのロッドの後穴にヘアピンが取り付けられている場合は、ヘアピンを外してブラケットの隣にある穴に移す(図 16)。
ターフ補正器用ブラケットをカッティングユニットのフレームに固定しているフランジロックナット(⅜")2個、キャリッジボルト(⅜ x 1-¼")2本を外す(図 17)。
ターフ補正スプリングのキャップスクリュをキャリアフレームの右側タブに固定しているフランジロックナット(⅜")を外して、補正スプリングをカッティングユニットから外す(図 18)。
Note: キャリッジボルトについているギギザギザ付きフランジナットは外さないでください。
ターフ補正スプリングのキャップスクリュを、キャリアフレームの右側タブに組み付ける(図 19);フランジロックナット(3/8")を使用する。
ターフ補正器ブラケットの穴を、カッティングユニットのフレームの穴に合わせる(図 20)。
Note: ホースガイドのサポートループが車両のセンターラインに向かうようになります。
ターフ補正器用ブラケットをカッティングユニットのフレームに取り付ける;キャリッジボルト(⅜ x 1-¼")2 本とフランジロックナット(⅜")2 個を使用する。
ボルトとロックナットを 37-45 N·m (3.8-4.5 kg.m = 27-33 ft-lb) にトルク締めする。
各カッティングユニットについて、スナッパピンでキックスタンドをチェーンブラケットに固定します(図 21)。
カッティングユニットを昇降アームの下に置く(図 26)。
キャリアフレームのシャフトを昇降アームのピボットヨークに通す。
リンチピンを使って、キャリアフレームのシャフトをピボットヨークに固定する。
残りの前カッティングユニットについてもステップ1と3を行う。
カッティングユニットを昇降アームの下に置く(図 27)。
昇降アームのシャフトを昇降アームに通してリンチピンで固定する。
残りの後カッティングユニットにも、ステップ2の作業を行う。
リールモータのスプラインシャフトにきれいなグリスを塗りつける。
リールモータのOリングにオイルを塗りつけ、モータのフランジに取り付ける。
モータを手に持ち、右回りにひねってモータのフランジをボルトから逃がしながら、キャップスクリュにモータをセットする(図 32)。
モータを左回りにひねってボルトにフランジをしっかりと掛け、ボルトを締めてモータを固定する。
Important: リールモータの各ホースにねじれ、折れ、挟まれなどがないことを確認する。
各取り付けボルトを 3.8-4.5 kg.m(27-33 ft-lb) にトルク締めする。
カッティングユニットについての以下の情報をインフォセンターに入力する:
刃数;刃数の設定方法を参照。
刈り込み速度;刈り込み速度の設定方法を参照。
刈高;刈高の設定方法を参照。
Note: インフォセンターに入力した刃数、刈り込み速度、刈高を変更するには PIN コードが必要になります。
平らな場所に駐車し、カッティングユニットを降下させ、駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを止め、キーを抜き取り、可動部が完全に停止したのを確認する。
運転前にタイヤ空気圧を点検する;タイヤ空気圧を点検するを参照。
Note: タイヤは空気圧を高く設定して出荷しています。ご使用前にタイヤ空気圧を調整。
後アクスルの潤滑油量を点検する;後アクスルのオイル量を点検するを参照。
ブレーキオイルの量を点検する;油圧オイルの量を点検するを参照。
機体グリスアップを行う;ベアリングとブッシュのグリスアップを参照。
Important: この作業を怠るとマシンに急激な磨耗が発生しますから注意してください。
フードを開けて冷却液の量を点検する;冷却液の量の点検を参照。
エンジンオイルの量を点検し、フードを閉じてラッチで固定する;エンジンオイルの量を点検するを参照。
Note: エンジンにはオイルを入れて出荷していますが、初回運転の前後に必ずエンジンオイルの量を確認してください。
この作業に必要なパーツ
フードロックブラケット | 1 |
リベット | 2 |
ねじ(¼ x 2") | 1 |
平ワッシャ (¼") | 2 |
ロックナット(¼") | 1 |
フードラッチブラケットからフードラッチを外す(図 33)。
フードラッチブラケットをフードに固定しているリベット2本を外す(図 34)。
フードからフードラッチブラケットを外す。
CEロックブラケットとフードラッチブラケットの穴を整列させてフードにセットする。
Note: ロックブラケットをフードに当てて取り付ける(図 34)。ロックブラケットアームからボルト&ナットアセンブリを外してしまわないこと。
フードの内側にある穴に、ワッシャを整列させる。
ブラケットとワッシャをフードにリベットで固定する(図 35)。
フードラッチブラケットにフックをかける(図 36)。
フードロックブラケットのもう一つのアームにボルトを差し込んでラッチをロックする(図 37)。
ボルトをしっかりと締め付けるが、ナットは締め付けない。
この作業に必要なパーツ
CE 用ステッカー | 1 |
製造年デカル | 1 |
警告表示ステッカー | 1 |
CE デカル:フードロック近くのフード上 |
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製造年デカル:マシンのフレーム、シリアル番号プレートの近く |
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CE 警告デカル:標準の警告デカルの上から貼り付ける。 |
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デカル貼付場所の表面をアルコールでぬぐい、ウェスできれいにふき取る;CEデカル貼付位置の図を参照。
表面が乾くのを待つ。
デカルの裏紙を剥がす。
デカルを貼り付ける。
他のデカルにも、ステップ1-4の作業を行う。
2枚のペダル(図 42)により左右の車輪を独立で制御し、旋回性能、駐車、斜面での走行性能を高めています。
ペダルのロック用ラッチ(図 42)を使って2枚のペダルを連結して駐車ブレーキを掛けます。
駐車ブレーキ(図 42)を掛けるには、ペダルロック用ラッチで2枚のペダルを連結し、右ブレーキペダルを踏み込みながら、つま先ペダルを踏み込みます。
Note: 駐車ブレーキ作動中は、インフォセンターに駐車ブレーキアイコンが表示されます。
ブレーキを解除するには、駐車ブレーキラッチが解除される左右どちらかのペダルを踏み込みます。
走行ペダル(図 42)は前進走行と後退走行を制御します。走行ペダルの上部を踏み込むと前進、後部を踏み込むと後退します。走行速度はペダルの踏み込み具合で調整します。無負荷(刈り込み中でない)場合は、エンジン速度スイッチを高速にセット、走行ペダルをいっぱいに踏み込むことにより最高速度で走行できます。
ペダルの踏み込みをやめると、ペダルは中央位置に戻り、走行を停止します。
ハンドルを手前に寄せたい場合には、ペダル(図 42)を踏みこみ、ステアリングタワーを手前に引き寄せ、ちょうど良い位置になったら、ペダルから足を離します。
これらのねじ(図 43)を使ってペダルの前後への踏み込み深さを制限し、前進速度や後退速度を制限することができます。
Important: これらのねじは、ポンプのストロークの範囲内で調整してください。ポンプのストローク限界を超えてペダルを踏み込むと、ポンプを破損する可能性があります。
刈り込み速度リミッタ(図 43)が前方に倒された状態の時、カッティングユニットを作動させることができ、最高走行速度が制限されます。スペーサの位置を変えることにより、刈り込み速度を変更することができます。移動走行時には、刈り込み速度リミッタを後方に倒してください。最高速度で走行することができます。
カッティングユニットを昇降させるレバーです(図 44)。刈り込みモードの時は、このレバーの操作によってリールの回転が ON/OFFします。
Note: カッティングユニット昇降レバーが移動走行位置にセットされているときには、カッティングユニットを下降させることができません。
キースイッチ(図 44)には3つの位置があります: OFF、ON/PREHEAT、STARTです。
インフォセンターLCDディスプレイは、マシンの運転状態、故障診断など)の情報を表示します(図 44)。
PTOスイッチ(図 44)には入と切の2 つの位置があります。PTO ボタンを前に押し込むとカッティングユニットのブレードが回転を開始します。PTO ボタンを後に押し戻すとカッティングユニットのブレードが回転を停止します。
エンジン速度スイッチ(図 44)は、2つのエンジン速度モードを切り換えます。スイッチを軽くたたくと、エンジン速度を100rpmずつ増加または減少させることができます。スイッチの端を長押しすると、エンジン速度は自動的にハイアイドルまたはローアイドルになります。
スイッチを押すとヘッドライトが点灯します(図 44)。
電動アクセサリ用に電源ソケット(図 45)から12 Vの電源をとることができます。
バッグホルダー(図 45)は物入れにお使いください。
リールをバックラップする時には、このレバーでカッティングユニットの回転方向を決めます(図 46)。
インフォセンター LCD は、マシンの運転状態、不具合診断など、マシンに関わる様々な情報を表示します(図 47)。インフォセンターには初期画面(スプラッシュ画面)とメイン画面があります。インフォセンターのどのボタンでも、押せば初期画面とメイン画面とをいつでも切り替えることができ、また、矢印ボタンで選択することによって、希望する項目の内容を確認することができます。
左ボタン, メニューアクセス/バック・ボタン:このボタンを押すと、インフォセンターのメニューが表示されます。メニュー表示中にこれを押せばメニューを終了します。
中央ボタン:メニューを下向きにスクロールするときに使います。
右ボタン:右向き矢印が表示されたとき、その先にあるメニュー項目を見るために使用します。
手動ファン逆転:左右のボタンを同時に押すとファンが逆転します。
ブザー:デッキを下降させるときや、故障発見時などに音が鳴ります。
Note: 各ボタンの機能はメニューの内容によって、変わります。各ボタンについて、その時の機能がアイコンで表示されます。
SERVICE DUE(定期整備時期です) | 定期整備時期であることを示します |
次の整備までの時間 | |
整備時間をリセット | |
Engine rpm/status:エンジン速度を表示します | |
情報アイコン | |
アワーメータ | |
高速 | |
低速 | |
ファン逆転:ファンが逆転しているときに表示されます | |
静止再生を実施する必要があります | |
エアインテークヒーターが作動中 | |
カッティングユニット上昇 | |
カッティングユニット下降 | |
オペレータが着席している必要があります | |
駐車ブレーキ作動表示:駐車ブレーキが掛かっていることを示します | |
レンジが「高速」 | |
ニュートラル | |
レンジが「低速」 | |
冷却液温度:エンジンの冷却液の温度を °C または °Fで表示します。 | |
温度(高温) | |
禁止または不許可 | |
PTOが入っています | |
エンジン始動 | |
停止またはシャットダウン | |
エンジン | |
キースイッチ | |
カッティングユニットが下降中であることを示します | |
カッティングユニットが上昇中であることを示します | |
PIN コード | |
油圧オイル温度:油圧オイルの温度を表示します | |
CAN バス | |
インフォセンター | |
不良または故障 | |
電球 | |
TEC コントローラまたはコントロールワイヤハーネスからの出力 | |
高:許容範囲を超えています | |
高:許容範囲に達していません | |
所定範囲外 | |
スイッチ | |
スイッチを解除する必要があります | |
表示されているモードに切り換えてください | |
表示記号を組み合わせた文章が表示されます。以下に文章の例を示します | |
マシンをニュートラルにセットしてください。 | |
エンジンの始動許可がおりません。 | |
エンジンをシャットダウンします | |
冷却液が過熱しています | |
油圧オイルが過熱しています。 | |
NOx コントロール診断の不具合;管理棟に帰って Toro 正規代理店に連絡すること(ソフトウェアバージョン F 以降)。 | |
DPFの粒子蓄積表示詳細は「保守」の章のDPF への灰の蓄積の項を参照。 | |
着席するか駐車ブレーキをかけてください |
アクセスには PIN の入力が必要です
インフォセンターのメニューにアクセスするには、メニュー画面が表示されているときにメニューアクセスボタンを押します。ボタンを押すとメインメニューが表示されます。各メニューにおいてどのような内容が表示されるかは、以下の表をご覧ください。
メインメニュー | |
メニュー項目 | 内容 |
Faults(不具合) | 不具合メニューには、最近に記録された不具合が表示されます。サービスマニュアルに Faults メニューおよびその内容の詳細が解説されています。または弊社ディストリビュータにお問い合わせください。 |
整備作業 | 整備メニューでは、使用時間積算記録などの情報を見ることができます。 |
Diagnostics(診断機能) | 診断メニューでは、各スイッチ、センサー、制御出力の状態が表示されます。どのコントロール装置がONになっており、どれがOFFになっているかが表示されますから、故障探究を手早く行うことができます。 |
Settings(設定) | 設定メニューではインフォセンターの表示や機械の設定を変更することができます。 |
About(マシンについて) | このメニュー項目では、モデル番号、シリアル番号、ソフトウェアのバージョンなどを確認することができます。 |
Service(整備) | |
メニュー項目 | 内容 |
Hours(運転時間) | マシン、エンジン、リール、およびPTOが使用されていた時間およびマシンが移動走行していた時間と定期整備までの時間が記録されており、これらを確認することができます |
Counts(回数) | マシンに発生した様々な事象の回数を表示します |
Diagnostics(診断機能) | |
メニュー項目 | 内容 |
Cutting Units(カッティングユニット) | カッティングユニットを上昇・下降させるための入力、許可、出力の状態を表示します |
Hi/Low レンジ | 移動走行モードで運転を行うための入力、許可、出力の状態を表示します |
PTO | PTO回路を作動させるための入力、許可、出力の状態を表示します |
Engine Run(エンジン作動) | エンジンを始動させるための入力、許可、出力の状態を表示します |
Backlap(バックラップ) | バックラップを行うための入力、許可、出力の状態を表示します |
Settings(設定) | |
メニュー項目 | 内容 |
Units(単位) | インフォセンターで使用する単位(ヤードポンド法またはメートル法)を選択できます |
Language(言語) | インフォセンターの表示に使う言語を選択することができます* |
LCD Backlight(バックライト) | LCD 表示の明るさを調整します |
LCD Contrast(コントラスト) | LCD 表示のコントラストを調整します |
Front Backlap Reel Speed(前ユニットのバックラップ速度) | 前方ユニットのバックラップ時のリール速度を設定します |
Rear Backlap Reel Speed(後ユニットのバックラップ速度) | 後方ユニットのバックラップ時のリール速度を設定します |
Protected Menus(保護項目) | 許可された人が PIN コードを入力してアクセスできます |
Auto Idle(オートアイドル) | マシンの運転操作をしていない状態から自動的にアイドリングに移行するまでの時間の長さを設定します |
Blade Count(刃数) | リール速度を計算するために必要な刃数です |
Mow Speed(刈込速度) | リール速度を決定するために必要な走行速度です |
Height of cut (HOC:刈高) | リール速度を決定するために必要な刈高です |
F Reel RPM(前リール rpm) | 前リールの回転速度(計算値)を表示します。リール速度は手動で調整することもできます |
R Reel RPM(後リール rpm ) | 後リールの回転速度(計算値)を表示します。リール速度は手動で調整することもできます |
* 「オペレータ向け」のメッセージのみが翻訳表示されます。故障、整備、診断の画面は「整備士向け」メッセージです。タイトルは選択された言語で表示されますが、本文は英語表示となります。
保護メニューで保護されます ― アクセスには PIN の入力が必要です
About (マシンについて) | |
メニュー項目 | 内容 |
Model(モデル) | マシンのモデル番号を表示します。 |
SN | マシンのシリアル番号を表示します。 |
Machine Controller Revision(コントローラ改訂番号) | マスターコントローラのソフトウェアの改訂番号を表示します。 |
インフォセンターの改定番号 | インフォセンターのソフトウェアの改訂番号を表示します。 |
CAN Bus | マシン内部の通信状態を表示します。 |
インフォセンターの「設定」メニューで変更可能な項目は7つあります:オートアイドル待ち時間、刃数、刈り込み速度、刈高、前リール速度、および後リール速度です。これらの設定は、「パスワード保護メニュー」で保護することができます。
Note: 納品時のパスワードは、代理店にて設定しています。
Note: 出荷時に設定されている デフォルト PIN は 0000 または 1234 です。PIN を変更後、PIN を忘れてしまった場合には、弊社ディストリビュータにご相談ください。
MAIN(メイン)メニューから中央ボタンで下へスクロールしていくとSETTINGS(設定)メニューがありますから、ここで右ボタンを押します(図 48)。
SETTINGSメニューから中央ボタンで下へスクロールしていくとPROTECTED (保護)メニューがありますから、ここで右ボタンを押します(図 49A)。
パスワードを入力するには、中央ボタンを何度か押して最初の桁へ入力します。その後に右ボタンを押すと次の桁へ移動します(図 49B と図 49C)。これを繰り返して最後の桁まで入力を終えたら、もう一度右ボタンを押します。
中央ボタンを押して PIN コードを登録します(図 49D)。
インフォセンターの赤ランプが点灯するまで待ちます。
Note: インフォセンターが PIN コードを受け付けて保護メニューが開くと、画面右上の部分に PIN という表示が現れます。
Note: キーを OFF 位置にし、もう一度ONにすると、保護メニューがロックされます。
「保護メニュー」の設定内容を閲覧・変更することができます。「保護メニュー」にアクセスしたら、下へスクロールして「設定を保護」(Protect Settings)へ進みます。右ボタンを使って設定を変更します。Protect Settings(設定を保護)をOFFにすると、PIN コードを入力しなくても、保護メニューの内容を閲覧・変更することができるようになります。「設定を保護」をONにすると、保護されている内容は表示されなくなり、これらを閲覧・変更するには PIN コードの入力が必要となります。PIN コードを入力した時は、キースイッチをOFF にし、もう一度キーを ON にすると、このパスワードが記憶されます。
設定メニュー(Settings Menu)にて下へスクロールすると「オートアイドル(Auto Idle)」があります。
右ボタンを使って、オートアイドル時間を、OFF, 8S, 10S, 15S, 20S, および 30S から選択します。
設定メニュー(Settings Menu)下へスクロールすると「Blade Count」があります。
右側のボタンを使用して、刃数を 5、8 または 11 から選択してください。
設定メニュー(Settings Menu)下へスクロールすると「Mow Speed」があります。
右側のボタンを使用して、刈り込み速度を選択してください。
中央の右側のボタンを使って、走行ペダルの速度リミッタに、適当な刈り込み速度を設定してください。
設定が終了したら左ボタンを押すと、設定内容を保存して設定が終了します。
設定メニュー(Settings Menu)下へスクロールすると「HOC」があります。
右側のボタンを使用して、刈高を選択してください。
中央の右側のボタンを使って、適当な刈高を設定してください。
Note: ご希望の通りの刈高が表示されない場合には、表示されている数値の中から最も近いものを選んでください。
設定が終了したら左ボタンを押すと、設定内容を保存して設定が終了します。
前後のリールの速度は、刃数、刈り込み速度および刈高からインフォセンターが自動的に計算しますが、いろいろな刈り込み条件に対応するために速度設定を手動で変更することができるようになっています。
変更するには、 F Reel RPM、R Reel RPM またはその両方までスクロールしてください。
右側のボタンを使用して、リール速度を変更してください。設定の変更をしているとき、ディスプレイには、刃数、刈り込み速度および刈高に基づいて計算された以前と同じリール速度が表示されていますが、新しく入力した速度値も表示されます。
Note: 仕様および設計は予告なく変更される場合があります。
刈り込み幅(27" カッティングユニット) | 307 cm |
刈り込み幅(32" カッティングユニット) | 320 cm |
全幅(27" ユニット降下時) | 345 cm |
全幅(32" ユニット降下時) | 358 cm |
全幅(カッティングユニット上昇時) | 239 cm |
全長 | 370 cm |
高さ(ROPSを含む) | 220 cm |
トレッド(前輪) | 229 cm |
トレッド(後輪) | 141 cm |
ホイールベース | 171 cm |
純重量(カッティングユニットと油脂類を含まない) | 1574 kg |
トロが認定した各種のアタッチメントやアクセサリがそろっており、マシンの機能をさらに広げることができます。詳細は弊社の正規サービスディーラ、または代理店へお問い合わせください;弊社のウェブサイト www.Toro.com でもすべての認定アタッチメントとアクセサリをご覧になることができます。
いつも最高の性能と安全性を維持するために、必ずToroの純正部品をご使用ください。他社の部品やアクセサリを御使用になると危険な場合があり、製品保証を受けられなくなる場合がありますのでおやめください。
子供やトレーニングを受けていない大人には、絶対に運転や整備をさせないでください。地域によっては機械のオペレータに年齢制限を設けていることがありますのでご注意ください。オーナーは、オペレータ全員にトレーニングを受講させる責任があります。
安全な運転操作、各部の操作方法や安全標識などに十分慣れておきましょう。
運転席を離れる前に:
平らな場所に駐車する。
カッティングユニットを停止させ、下降させる。
駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
全ての動きが停止するのを待つ。
調整、整備、洗浄、格納などは、機体が十分に冷えてから行ってください。
エンジンの緊急停止方法に慣れておきましょう。
ガードなどの安全保護機器が正しく機能していない時は、運転しないでください。
使用前に必ず、カッティングユニットの点検を行ってください。
これから機械で作業する場所をよく確認し、機械に巻き込まれそうなものはすべて取り除きましょう。
この製品は電磁場を発生させます。植込み型の電子医療機器を装着している方は、本製品を使用する前に専門家に相談してください。
燃料の取り扱いに際しては安全に特にご注意ください。燃料は引火性が高く、気化すると爆発する可能性があります。
燃料取り扱い前に、引火の原因になり得るタバコ、パイプなど、すべての火気を始末してください。
燃料の保管は必ず認可された容器で行ってください。
エンジン回転中などエンジンが高温の時には、燃料タンクのふたを開けたり給油したりしないでください。
締め切った場所では燃料の補給や抜き取りをしないでください。
ガス湯沸かし器のパイロット火やストーブなど裸火や火花を発するものがある近くでは、機械や燃料容器を保管・格納しないでください。
燃料がこぼれたら、エンジンを始動せずにマシンを別の場所に動かし、気化した燃料ガスが十分に拡散するまで引火の原因となるものを近づけないでください。
83 リットル
Important: 超低イオウ軽油以外の燃料は使用しないでください。イオウ分の多い燃料は、DOC(排ガス酸化触媒)を劣化させ、運転トラブルを発生させ、エンジンの各機器の寿命を縮めます。以下の注意を守らないと、エンジンを破損させる場合があります。
絶対に、ディーゼル燃料の代わりに灯油やガソリンを使わないでください。
絶対に、灯油やガソリンをディーゼル燃料に混入しないでください。
絶対に、内面に亜鉛メッキされている容器で燃料を保管しないでください。
燃料用添加剤を使用しないでください。
セタン値: 45 以上
イオウ含有率 超低イオウ(<15ppm)
ディーゼル燃料の仕様 | 地域 |
ASTM D975 | USA |
No. 1-D S15 | |
No. 2-D S15 | |
EN 590 | EU 諸国 |
ISO 8217 DMX | 米国外 |
JIS K2204 Grade No. 2 | 日本 |
KSM-2610 | 大韓民国 |
不純物のない新しい軽油またはバイオディーゼル燃料を使用してください。
燃料の劣化を避けるため、180日以内に使いきれる程度の量を購入するようにしてください。
気温が -7℃ 以上では夏用燃料(2号軽油)を使用しますが、気温が -7℃ 以下の季節には冬用燃料(1号軽油または1号と2号の混合)を使用してください。
Note: 低温下で冬用ディーゼル燃料を使うと、発火点や流動点が下がってエンジンが始動しやすくなるばかりでなく、燃料の成分分離(ワックス状物質の沈殿)によるフィルタの目詰まりを防止できるなどの利点があります。気温が -7° 以上の季節には夏用燃料を使用する方が、燃料ポンプの寿命を延ばします。
この機械はバイオディーゼル燃料を混合したB20燃料(バイオディーゼル燃料が20%、通常軽油が80%)を使用することができます。
イオウ含有率 超低イオウ(<15ppm)
バイオディーゼル燃料の仕様: ASTM D6751 または EN14214
ブレンド燃料の仕様:ASTM D975、EN590 または JIS K2204
Important: ただし、混合されている軽油のイオウ含有量は極低レベルである必要があります。
以下の注意を守ってお使いください。
着色したターフを汚す可能性があります。
寒い地方ではB5(バイオディーゼル燃料が5%)またはそれ以下の製品を使用すること。
時間経過による劣化がありうるので、シール部分、ホース、ガスケットなど燃料に直接接する部分をまめに点検すること。
バイオディーゼル燃料に切り換えた後に燃料フィルタが詰まる場合がある。
バイオディーゼル燃料について、より詳細な情報は弊社正規代理店におたずねください。
平らな場所に駐車し、カッティングユニットを下降させ、エンジンを停止させてキーを抜き取る。
燃料タンクの補給口付近をよごれのないウェスできれいにぬぐう。
燃料タンクのキャップ(図 50)を取る。
補給管の下まで所定の燃料を入れる。
燃料タンクのキャップをしっかりとはめる。
Note: 可能であれば、作業後に毎回燃料を補給しておくようにしてください。これにより、燃料タンク内の結露を最小限にすることができます。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
|
毎日の運転前に、に記載されている「使用ごと/毎日の典型整備」を行ってください。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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インタロックスイッチは安全装置であり、これを取り外すと予期せぬ人身事故が起こり得る。
インタロックスイッチをいたずらしない。
作業前にインタロックスイッチの動作を点検し、不具合があれば作業前に交換修理する。
Important: インタロック作動試験を1つでも合格できない場合には、弊社ディストリビュータに連絡してください。
ゆっくりとした速度で、広い場所に移動する。
カッティングユニットを下降させ、エンジンを停止させて、駐車ブレーキを掛ける。
運転席に座る。
駐車ブレーキを掛ける。
PTO スイッチを切位置にする。
走行ペダルを踏み込む。
キーを START 位置に回す。
Note: 走行ペダルを踏んでいるとスタータが動作しないのが正常。
運転席に座る。
PTO スイッチを入位置にする。
エンジンを掛ける。
Note: PTO スイッチが入位置にある場合はエンジンが始動できないのが正常。
運転席に座る。
PTO スイッチを切位置にする。
エンジンを掛ける。
運転席から立ち上がる。
PTO スイッチを入位置にする。
Note: オペレータが着席していない場合は PTO が作動しないのが正常。
運転席に座る。
駐車ブレーキを掛ける。
PTO スイッチを切位置にする。
走行ペダルから足を離したままにする。
エンジンを掛ける。
走行ペダルを踏み込む。
Note: 駐車ブレーキが掛かった状態で走行ペダルを踏み込むとエンジンが停止するのが正常。
オーナーやオペレータは自分自身や他の安全に責任があり、オペレータやユーザーの注意によって物損事故や人身事故を防止することができます。
作業にふさわしい服装をし、安全めがね、長ズボン、頑丈で滑りにくい安全な靴、および聴覚保護具を着用してください。長い髪は束ねてください。ゆるい装飾品やだぶついた服は身に着けないでください。
疲れている時、病気の時、アルコールや薬物を摂取した時は運転しないでください。
この機械を運転する時は常に十分な注意を払ってください。運転中は運転操作に集中してください;注意散漫は事故の大きな原因となります。
エンジンを掛ける前に、全部の駆動装置がニュートラルであること、駐車ブレーキが掛かっていることを確認し、運転席に着席してください。
人を乗せないでください。また、作業中は周囲から人、特に子供を十分に遠ざけてください。
運転は、穴や障害物を確認できる十分な照明のもとで行ってください。
ぬれた芝の刈り込みは避けてください。接地力が落ちてスリップする危険が高くなります。
カッティングユニットに手足を近づけないでください。
バックするときには、足元と後方の安全に十分な注意を払ってください。
見通しの悪い曲がり角や、茂み、立ち木などの障害物の近くでは安全に十分注意してください。
刈り込み中以外は必ずカッティングユニットを止めておいてください。
旋回するときや道路や歩道を横切るときなどは、減速し周囲に十分な注意を払ってください。常に道を譲る心掛けを。
エンジンは換気の十分確保された場所で運転してください。排気ガスには致死性ガスである一酸化炭素が含まれています。
エンジンの掛かっているマシンからは離れないでください。
運転席を離れる前に:
平らな場所に駐車する。
カッティングユニットを停止させ、下降させる。
駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
全ての動きが停止するのを待つ。
調整、整備、洗浄、格納などは、機体が十分に冷えてから行ってください。
機械の運転は十分な視界の確保ができる適切な天候条件のもとで行ってください。落雷の危険がある時には運転しないでください。
クルーズコントロール(が装備されている場合)は、広く、平坦で障害物のない場所で、マシンが一定の速度で連続走行できる場合にのみ使用してください。
POPS 構成物は一切機体から外さないでください。
必ずシートベルトを着用し、緊急時にはシートベルトを迅速に外せるよう練習しておいてください。
運転時には必ずシートベルトを着用してください。
頭上の障害物に注意し、これらに衝突しないように注意してください。
ROPS自体に損傷がないか、また、取り付け金具がゆるんでいないか、定期的に十分に点検を行い、万一の際に確実に役立つようにしておいてください。
ROPS が破損した場合はすべて新しいものに交換してください。修理したり改造しての使用はしないでください。
ROPSは立てた状態にセットし、必ずシートベルトと共にお使いください。
ROPS(横転保護バー)はマシンと一体で使用する重要な安全装置です。運転するときには必ずROPS(横転保護バー)を運転位置に立て、シートベルトを着用してください。
どうしても必要なわずかの時間以外には ROPS を降ろさないでください。。ROPS を下げた状態で乗車する時にはシートベルトをしないでください。
ROPS を折りたたんでしまうと、転倒時に安全保護ができなくなることを十分認識してください。
作業場所を必ず事前に確認してください。法面、段差、水などがある現場では、必ず ROPS を立てて運転してください。
斜面はスリップや転倒などを起こしやすく、これらは重大な人身事故につながります。斜面での安全運転はオペレータの責任です。どんな斜面であっても、通常以上に十分な注意が必要です。
斜面については、実地の測定を含めてオペレータ自身が調査を行い、安全に作業ができるかどうかを判断してください。この調査においては、常識を十分に働かせてください。
以下に挙げる、斜面で運転する場合の安全上の注意を必ず読んで内容をしっかり理解してください。実際に運転する前に、現場の状態をよく観察し、その日その場所でこのマシンで安全に作業ができるかどうかを判断してください。同じ斜面上であっても、地表面の条件が変われば運転条件が変わります。
斜面での発進・停止・旋回は避けてください。急に方向を変えたり急な加速やブレーキ操作をしないでください。旋回は速度を落としてゆっくりと行ってください。
走行、ステアリング、安定性などに疑問がある場合には運転しないでください。
隠れた穴、わだち、盛り上がり、石などの見えない障害は、取り除く、目印を付けるなどして警戒してください。深い芝生に隠れて障害物が見えないことがあります。不整地では機体が転倒する可能性があります。
ぬれ芝、急斜面など滑りやすい場所で運転すると滑って制御できなくなる危険があります。
段差、溝、盛り土、水などの近では安全に十二分の注意を払ってください。万一車輪が段差や溝に落ちたり、地面が崩れたりすると、機体が瞬時に転倒し、非常に危険です。必ず安全距離を確保してください。
斜面に入る前に、安全の判断をしてください。乗用の刈り込み機械で斜面を刈り込むことに危険が感じられる場合は歩行型の機械をお使いください。
斜面では可能なかぎりカッティングユニットを地表面まで下げておいてください。斜面上でカッティングユニットを上昇させると機体が不安定になる恐れがあります。
燃料系(図 52)はタンク上部にあります。燃料残量を確認できます。
エンジン速度スイッチは、2つのエンジン速度モードを切り換えます。
スイッチを軽くたたくと、エンジン速度を100rpmずつ増加または減少させることができます。
スイッチを長押しすると、エンジン速度は自動的にハイアイドルまたはローアイドルになります。
Important: 以下の場合には、燃料システムのエア抜きを実施する必要があります:
燃料切れでエンジンが停止した場合。
燃料系統の整備作業を行った時。
運転席に座り、駐車ブレーキを掛け、走行ペダルから足を離す。
エンジン速度スイッチを押してローアイドル位置にする。
キーを RUN 位置に回す。
Note: インフォセンターにグロープラグインジケータが表示される。
グローインジケータが消えたら、キーをSTART位置に回す。
Important: スタータモータのオーバーヒートを防止するため、スタータは15秒間以上連続で回転させないでください。15秒以内にエンジンを始動できなかった場合には、キーを一度 OFF 位置に戻し、各設定および始動手順が正しいことを確認の上、15秒間の間隔をあけてもう一度始動を試みてください。気温が -7°C 未満のときは、スタータモータを 30 秒間連続で作動させられます。その後は 60 秒間休止してください。2回まで可能です。
エンジンが始動したら、キーから手を離す。
エンジン速度の調整を行う。
平らな場所に駐車する。
PTO スイッチを切位置にする。
エンジン速度スイッチを押してローアイドル位置にする。
駐車ブレーキを掛ける。
カッティングユニットを下降させる。
Important: カッティングユニットを下降させると油圧系統の負荷がなくなり、各部やパーツの磨耗が少なくなるだけでなく、カッティングユニットが不意に落下するなどの事故を防ぐことができます。
最大負荷で作業を行った後は、5分間のアイドル時間を設けてください。
Important: これは、エンジンを停止する前にターボチャージャの温度を下げるための措置です。これを怠るとターボチャージャにトラブルが発生する可能性があります。
キーを OFF 位置にして抜き取る。
すべての動作が停止するのを待つ。
斜面を横断しながら刈り込む時は、カッティングユニットが谷側にずれないようにカッティングユニットのピボット造作を止めておきます。
図 54のように、カッティングユニットのキャリアフレームをピボットヨークにスナッパピンで固定する。
残りの後カッティングユニットにも、ステップ1の作業を行う。
作業現場に移動し、刈り込みの一列目に合わせてマシンを待機させる。
PTOスイッチが 切 であることを確認する(図 55)。
足先で刈り込み速度リミッタを前方に倒して刈り込み位置にする(図 56)。
スロットル速度スイッチを、エンジン速度ハイアイドルにセットする。
PTO スイッチを入位置にする。
刈り込み場所に乗り入れ、昇降コントロールレバーを前に倒す。
Note: カッティングユニットが下降して回転を開始する。前カッティングユニットが降りた後に後カッティングユニットが降りてきます
Note: エンジンに過大な負荷を掛けるような刈り込みをすると、より多くの DPF 再生が必要になります。
列の最後まできたら刈り込み速度リミッタを後方に動かしてカッティングユニットを上昇させる。
雨だれ形に旋回して次の列に入る準備を行う。
ターフ補正スプリング(図 59)は、カッティングユニットの前ローラから後ローラへの「体重移動」を行う働きがあります。これにより、マーセリングやボビングと呼ばれる「波打ったような」仕上がりを防いでいます。
Important: この調整は、カッティングユニットをトラクタに取り付け、ユニットを真っ直ぐ前に向けて床に降ろした状態で行ってください。
スプリングには強い張力がかかっており、不用意に取り扱うとけがをする。
スプリングを調整する時には十分注意すること。
凹凸の激しいターフで一定の刈高にカット、サッチが厚くたまっているターフで削らないように刈るなど、様々なターフ条件に合わせて、後カッティングユニットのカウンタバランスの押圧を調整することができます。
各トーションスプリングのカウンタバランスの押圧力を 4 種類の設定から選択します。位置を1つずらすごとに、カッティングユニットに掛かる押圧が 2.3kg 増加または減少します。
Note: カウンタバランスの押圧をゼロにする場合は、トーションスプリングの長い脚をキャップスクリュ、ワッシャ、スペーサ、ロックナットの下にセットします。
昇降アームスイッチ(図 48)は右前昇降アーム(5番カッティングユニット)の後ろにあります。
平らな場所に駐車し、カッティングユニットを降下させ、駐車ブレーキを掛け、エンジンを停止させてキーを抜き取る。
スイッチブラケットを前カッティングユニットの昇降アームのキャリアフレームに固定しているフランジヘッドねじ(2 本)をゆるめる。
スイッチブラケットを以下のように動かして調整する:
旋回時高さを大きくしたい場合には、ブラケットを上に移動。
旋回時高さを小さくしたい場合には、ブラケットを下に移動。
フランジヘッドねじ(2 本)を締め付ける。
常に機械全体の安全を心掛け、また、ボルト、ナット、ねじ類が適切に締まっているかを確認してください。
磨耗したり破損したりしている部品は安全のために交換してください。
シートベルトとその取り付け部が適切に機能していることを確認してください。
ROPSを立てて乗車している時はシートベルトを着用し、ROPSを下げて乗車している時はシートベルトをしないでください。
天井の低い場所を通過することができるように、ROPS は折りたたみ式になっています。
折りたたまれた状態のROPSは車両が横転した際に保護機能を果たしません。立てていないROPSはROPSではありません。
ROPS を下げて運転する時にはシートベルトをしないでください。
ROPS の折りたたみや立ち上げ作業に当たっては、固定部と可動部との間に指などを挟まれる可能性がある。
ROPS の折りたたみや立ち上げ作業は十分注意して行い、固定部と可動部との間に指などを挟まれないようにすること。
ROPS(横転保護バー)は車両と一体で使用する安全装置です。ROPS が立てた状態に固定されていなかったり、オペレータがシートベルトを着用していない場合には、ROPS に保護機能はなく、最悪の場合死亡事故もあり得ます。
運転するときは、常に立てた位置にロックしておいてください。
ROPS を折りたたむのは、必要な時のみ、あくまで一時的に行い、必要が済んだらすぐに元通りに立ててロックした状態に戻してください。
Important: ROPS(横転保護バー)は車両と一体で使用する安全装置です。機械を運転するときは、常に立てた位置にロックしておいてください。どうしても必要な場合以外にはROPSを降ろさないでください。
平らな場所に駐車し、カッティングユニットを降下させ、駐車ブレーキを掛け、エンジンを停止させてキーを抜き取る。
ROPS の左右で ROPS バーのピンを固定しているリンチピンを外す(図 62)。
上側 ROPS バーの重量を支えながら、ピボットブラケットからROPS バーのピンを抜き取る。
上側 ROPS バーを注意深くストップ上に降ろす。
ピボットブラケットの下穴に ROPS バーのピンを差し込み、リンチピンで、ROPS バーのピンをブラケットに固定する。
ROPS バーのピンがゆるんでいると、ROPS が機能を果たさない危険があり、万一そのような事態になると死亡事故を含む重大な人身事故に発展する恐れがある。
ROPS を立てた状態にした時には、必ず左右両側を ROPS バーのピンとリンチピンで確実に固定しておくこと。
平らな場所に駐車し、カッティングユニットを降下させ、駐車ブレーキを掛け、エンジンを停止させてキーを抜き取る。
ROPS の左右で ROPS バーのピンを固定しているリンチピンを外す(図 63)。
ピボットブラケットから ROPS バーのピンを抜き取る。.
上側ROPSバーを注意深く立てて、下側 ROPS バーの穴をピボットブラケットの穴に合わせる。
ピボットブラケットの穴と下側 ROPS バーの穴に ROPS バーのピンを差し込む。
リンチピンで、ROPS バーのピンをブラケットに固定する。
DPF は排気系統の一部です。DPF には酸化促進触媒が入っていて有害ガスを減少させ、すすフィルタが排気に含まれているすすを取り除きます。
すすがたまってくると、DPF を高温にして再生を行います。溜っているすすを高温によって燃焼させて灰にし、すすフィルタの詰まりを取り除き、排気ガスが DPF を通り抜けられるようにします。
すすの蓄積具合は、DPF のバック圧をコンピュータで監視することによって行っています。バック圧が高くなりすぎると、通常のエンジンの作動中にすすフィルタの中ですすを燃焼させることができなくなります。すすを DPF にためないようにするには、以下のような注意が必要です:
エンジンが作動している間は常に DPF のパッシブ再生が行われていますので、エンジンは可能な限りフルスロットルで使用して再生を促進するようにしてください。
DPF のバック圧が高すぎたり前回のリセット再生からの経過時間が 100 時間になるとリセット再生が行われ、再生中はエンジンのコンピュータから「再生中」のお知らせがインフォセンターに表示されます。
リセット再生が終了するまで待ち、その後にエンジンを停止するようにしてください。
つねに DPF のことを頭に入れて機械の操作や保守整備を行ってください。通常は、ハイアイドル(フルスロットル)でエンジンを使用していれば、DPF の再生に十分な排気温度が得られます。
Important: エンジンを低速で回している時間が長いと、すすフィルタにすすがたまります。アイドリングや低速回転での使用をできるだけ短くしましょう。
マシンを使用するにつれて、DPF 内部のすすフィルタにすすが蓄積してきます。DPF 内のすすの蓄積具合は、エンジンのコンピュータが監視しています。
蓄積量が一定レベルになると、DPF フィルタの再生が必要であることをコンピュータが知らせてきます。
DPF の再生とは、DPF を高温にして内部のすすを燃焼させて灰にすることを言います。
再生メッセージを表示するとともに、コンピュータは、すすの蓄積レベルに合わせてエンジンの出力を落とします。
表示レベル | 不具合コード | エンジン出力レート | 推奨される対応 |
レベル 1:エンジン警告 |
| コンピュータはエンジンパワーを 85%に下げる | できるだけ早く停車再生を行う;駐車再生とリカバリ再生を参照。 |
レベル 2:エンジン警告 |
| コンピュータはエンジンパワーを 50%に下げる | できるだけ早くリカバリー再生を行う;駐車再生とリカバリ再生を参照。 |
軽い灰は排気管から放出されますが、重い灰はフィルタ内部に残ります。
灰は、再生の結果としてできるものです。よって、機械の稼働時間が長くなるにつれ、放出されない灰が蓄積してきます。
DPF 内のすすの蓄積量は、エンジンのコンピュータが計算しています。
すすの蓄積量が所定量に達すると、エンジンのコンピュータからインフォセンターへ、エンジン不具合情報が送信されます。
この不具合警告は、DPF の整備が必要であることを示しています。
警告などを表示するとともに、コンピュータは、灰の蓄積レベルに合わせてエンジンの出力を落とします。
表示レベル | 不具合コード | エンジン速度を落とす | エンジン出力レート | 推奨される対応 |
---|---|---|---|---|
レベル 1:エンジン警告 |
| なし | コンピュータはエンジンパワーを 85%に下げる | DPF の整備を行う;ディーゼル酸化触媒(DOC)とすすフィルタの整備を参照。 |
レベル 2:エンジン警告 |
| なし | コンピュータはエンジンパワーを 50%に下げる | DPF の整備を行う;ディーゼル酸化触媒(DOC)とすすフィルタの整備を参照。 |
レベル 3:エンジン警告 |
| エンジン速度が MAX トルク + 200rpm | コンピュータはエンジンパワーを 50%に下げる | DPF の整備を行う;ディーゼル酸化触媒(DOC)とすすフィルタの整備を参照。 |
再生の種類 | DPF 再生の条件 | DPF 再生動作の内容 |
---|---|---|
パッシブ | マシンの通常運転中(エンジン高速回転中または高負荷回転中)に行われる。 | • パッシブ再生はインフォセンターに表示されない。 |
• パッシブ再生中、DPF は高温の排気を利用して有害な排気を酸化させ、すすを燃焼させて灰にする。 | ||
DPF のパッシブ再生を参照。 | ||
アシスト | エンジンを低速運転した、低負荷で運転した、または DPF のバック圧が高いことをコンピュータが検知することが原因で実行される。 | • アシスト再生はインフォセンターに表示されない。 |
• アシスト再生中は、エンジンのコンピュータがエンジンの設定を調整して排気温度を高める。 | ||
DPF のアシスト再生を参照。 | ||
リセット | 100 運転時間ごとに実行される | インフォセンターに排気高温アイコン が表示された場合には、再生が進行中。 |
また、アシスト再生によってもすすの量を十分に減らすことができない時にも実行される。 | ||
• リセット再生中は、エンジンのコンピュータがエンジンの設定を調整して排気温度を高める。 | ||
リセット再生を参照。 |
再生の種類 | DPF 再生の条件 | DPF 再生動作の内容 |
---|---|---|
駐車再生 | すすが蓄積した結果 DPF のバック圧が高くなったことをコンピュータが検知すると実行される。 | インフォセンターに、リセットスタンバイ/駐車再生、リカバリ再生アイコン またはアドバイス番号 188 が表示された場合には、再生実行が必要。 |
オペレータが駐車再生を実施した場合にも実効される。 | ||
リセット再生を「しない」に設定してマシンの使用を続けたために、すすの蓄積量がさらに増加すると必要となる。 | • リカバリ再生が必要にならないように、できるだけ早く停車再生を行う。 | |
不適切な燃料やエンジンオイルを使用した場合にも必要になる。 | • 駐車再生に要する時間は 30-60 分間。 | |
• 燃料タンク内の燃料残量が ¼ 以上であることを確認して行う。 | ||
• 駐車再生は、駐車して行うことが必要。 | ||
駐車再生とリカバリ再生を参照。 | ||
リカバリ | 駐車再生の警告を無視してマシンの使用を続けたために、すすの蓄積量がさらに増加すると必要となる。 | • インフォセンターに、リセットスタンバイ/駐車再生、リカバリ再生アイコン またはアドバイス番号 190 が表示された場合には、リカバリ再生が必要。 |
• 駐車再生に要する時間は 3 時間。 | ||
• 燃料タンク内の燃料残量が ½ 以上であることを確認して行う。 | ||
• この再生は、駐車して行うことが必要。 | ||
駐車再生とリカバリ再生を参照。 |
DPF Regeneration メニューから、中央ボタンで下へスクロールして LAST REGENに入る(図 70)。
LAST REGEN で、最後の再生(リセット、駐車、リカバリ)後に何時間エンジンを使用したかを確認する。
Important: 日常の刈り込みをスムーズに進めるために、すすの蓄積が 100% になる前に再生をしておきたい場合があると思われます。前回の再生(リセット、駐車、またはリカバリ)終了から 50 運転時間以上が経過していればこれが可能です。
これには、整備士(Technician)メニューで現在までの経過時間と現時点でのすすの蓄積レベルを確認を確認します。
DPF Regeneration メニューで、中央ボタンを押して整備士 TECHNICIAN オプションに移動し、右ボタンで中に入る(図 71)。
DPF 稼働記録表で、現在の DPF の状態を確認する図 72)。
.
状態 | 内容 | |
---|---|---|
Normal | DPF は通常稼働状態(パッシブ再生) | |
Assist Regen | エンジンコンピュータがアシスト再生を実行中 | |
Reset Stby | エンジンコンピュータがアシスト再生を試みているが以下の内のひとつが原因で実行できない状態: | 再生禁止設定が ONになっている |
排気温度が低すぎて再生できない | ||
Reset Regen | エンジンコンピュータがリセット再生を実行中 | |
Parked Stby | エンジンコンピュータからオペレータに対して駐車再生を要求中 | |
Parked Regen | オペレータから駐車再生の要求があり、その処理中 | |
Recov. Stby | エンジンコンピュータからオペレータに対してリカバリ再生を要求中 | |
Recov. Regen | オペレータからリカバリ再生の要求があり、その処理中 |
すすの蓄積レベル(DPF の%で表示される(図 73))を確認する;すす蓄積表を参照
Note: すすの蓄積レベルは、マシンの稼働と DPF の再生に伴って変動します。
すすの蓄積に関する重要な数値 | 再生との関連 |
---|---|
0%-5% | すすの蓄積は最低レベル |
78% | エンジンコンピュータがアシスト再生を実行 |
100% | エンジンコンピュータが自動的に駐車再生を要求 |
122% | エンジンコンピュータが自動的にリカバリ再生を要求 |
パッシブ再生は、エンジンの通常運転の一部として行われます。
DPF 再生を促進させるために、エンジンは可能な限りフルスロットルで、かつ高負荷で使用してください。
エンジンのコンピュータがエンジンの設定を調整して排気温度を高めます。
DPF 再生を促進させるために、エンジンは可能な限りフルスロットルで、かつ高負荷で使用してください。
DPF 再生中の排気は高温(およそ 600°C)になる。高温の排気は人体に悪影響を及ぼす恐れがある。
絶対に締め切った場所でエンジンを運転しないこと。
排気系統の周囲に可燃物を放置しないこと。
高温になっている排気系統各部に触れないこと。
排気管の近くに立たないこと。
インフォセンターには、排気高温アイコンが表示されます 図 74。
エンジンのコンピュータがエンジンの設定を調整して排気温度を高めます。
Important: 排気高温アイコンがが表示される時には、マシンからの排気の温度が通常よりも高くなります。
DPF 再生を促進させるために、エンジンは可能な限りフルスロットルで、かつ高負荷で使用してください。
リセット再生中は、インフォセンターにアイコンが表示されます。
リセット再生中は、出来うる限りエンジンを止めたりエンジンの速度を落としたりしないでください。
Important: 可能な限り、リセット再生が終了するまで待ち、その後にエンジンを停止するようにしてください。
過去 100 運転時間以内に、再生(リセット、駐車、リカバリ)が終了できなかった場合、エンジンコンピュータはリセット再生を試みます。
Note: リセット再生が必要な状態になったのに、リセット再生を「しない」に設定した状態になっている場合、15 分ごとにインフォセンター上にADVISORY #185 が表示されます(図 75)。
リセット再生では、エンジンからの排気温度が高くなります。立ち木の周囲、背の高い草地、植込みの内部など、排気が高温になると問題が発生しやすい場所を刈り込む時には再生禁止設定を行っておくことができます。
Important: エンジンを一度停止すると、エンジン再起動時には、再生禁止設定は解除されて OFF になります。
駐車再生やリカバリ再生が必要になると、インフォセンターに再生要求アイコン(図 80)が表示されます。
駐車再生やリカバリ再生は自動的には実行されませんので、インフォセンターを操作して手動で行う必要があります。
駐車再生が必要になると、インフォセンターに以下のメッセージが表示されます。
エンジン警告 SPN 3720, FMI 16(図 81)
駐車再生が必要です アドバイス番号188(図 82)
Note: このアドバイス(188)は 15 分毎に繰り返し表示されます。
2時間以内に駐車再生を行わないと、インフォセンターに駐車再生要求が表示され、PTO が無効化され、アドバイス NO.189 が表示されます(図 83)。
Important: PTO を使用するには、駐車再生を行う必要があります;駐車再生やリカバリ再生の準備と駐車再生やリカバリ再生の実施を参照。
Note: ホーム画面に PTO 無効アイコンが表示されます(図 84)。
リカバリ再生が必要になると、エンジンコンピュータからインフォセンターに以下のメッセージが表示されます:
Important: PTO を使用するには、リカバリ再生を行う必要があります;駐車再生やリカバリ再生の準備と駐車再生やリカバリ再生の実施を参照。
Note: ホーム画面に PTO 無効アイコンが表示されます;図 84(駐車再生のメッセージ)を参照。
再生に必要な量の燃料が燃料タンクにあることを確認する:
駐車再生:燃料タンク内の燃料残量が ¼ 以上であることを確認する。
リカバリ再生:燃料タンク内の燃料残量が ½ 以上であることを確認する。
車両を屋外の、可燃物から離れた場所に移動させる。
平らな場所に駐車する。
走行コントロールや走行コントロールレバーがニュートラル位置にあることを確認する。
PTO が作動していた場合は PTO を停止させ、カッティングユニットやアクセサリを下降させる。
駐車ブレーキを掛ける。
スロットルを低速アイドル位置にセットする。
DPF 再生中の排気は高温(およそ 600°C)になる。高温の排気は人体に悪影響を及ぼす恐れがある。
絶対に締め切った場所でエンジンを運転しないこと。
排気系統の周囲に可燃物を放置しないこと。
高温になっている排気系統各部に触れないこと。
排気管の近くに立たないこと。
Important: エンジンの速度設定を上げたり、駐車ブレーキを解除したりすると、DPF 再生はキャンセルされます。
DPF Regeneration メニューで、中央ボタンを押して駐車再生開始 PARKED REGEN START またはリカバリ再生開始RECOVERY REGEN START オプションに移動し(図 89)、右ボタンで再生を開始する(図 89)。
燃料レベル確認 VERIFY FUEL LEVEL 画面で、燃料タンクの残量が ¼ 以上(駐車再生の場合)または ½ 以上(リカバリ再生の場合)あることを確認し、燃料残量に問題がなければ右ボタンで続行する(図 90)。
チェックリスト(DPF checklist)画面で、駐車ブレーキが掛かっていること、エンジン速度が低速アイドルセットされていることを確認する(図 91)。
再生開始 INITIATE DPF REGEN 画面で、右ボタンを長押して続行する(図 92)。
インフォセンターの画面に、再生開始中INITIATING DPF REGENと表示される(図 93)。
インフォセンターの画面には、終了までの時間を表すメッセージが表示される(図 94)。
エンジンコンピュータがエンジンの状態と不具合情報をチェックする。インフォセンターに、以下の表にあるようなメッセージが表示される場合がある:
修正操作:再生メニューを中止し、マシンを通常通りに運転する。前回の再生から 50 運転時間以上経過すれば再生が実施可能;最後の再生からの経過時間を参照。 | |
修正操作:エンジンの不具合を修正してから DPF 再生を行う。 | |
修正操作:エンジンを始動する。 | |
修正操作:冷却液の温度が 60°C (140°F) になるまでエンジンを運転する。 | |
修正操作:エンジンをローアイドル速度にする。 | |
修正操作:エンジンコンピュータの不具合を修正してから DPF 再生を行う。 |
インフォセンターはホーム画面となり、再生実施中は画面右下に再生実施中アイコン(図 95)が表示される。
Note: DPF 再生中は、インフォセンターに高温排気アイコンが表示されます。
駐車再生やリカバリ再生が終了すると、インフォセンターにアトバイスNO. 183 が表示される(図 96)。左ボタンを押してホーム画面に戻る。
Note: 再生に失敗した場合は、インフォセンターに アドバイス No. 184(図 96)が表示される。左ボタンを押してホーム画面に戻る。
実際に芝刈りを始める前に、安全な場所で運転操作に十分慣れておいてください。エンジンの始動と停止、前進走行と後退走行、カッティングユニットの回転、停止、昇降動作などを十分に練習してください。操作に慣れてきたら、斜面の上り下りや速度を変えての運転も練習しましょう。
運転中、インフォセンターにオペレータ向けのアドバイスや不具合コードが表示された場合には、直ちにマシンを停止させて不具合を解消してください。異常を放置したまま作業を続けると本機に重大な損傷を招く可能性があります。
平らな場所に駐車する。
カッティングユニットを停止させ、下降させる。
駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
全ての動きが停止するのを待つ。
調整、整備、洗浄、格納などは、機体が十分に冷えてから行ってください。
火災防止のために、カッティングユニット、駆動部、マフラー、冷却スクリーン、エンジンルームに刈りかすごみが溜まっていないことを確認してください。オイルや燃料がこぼれた場合はふき取ってください。
移動走行時など、刈り込みなどの作業をしていない時には、アタッチメントの駆動を解除しておいてください。
必要に応じてシートベルトの清掃と整備を行ってください。
ガス湯沸かし器のパイロット火やストーブなど裸火や火花を発するものがある近くでは、機械や燃料容器を保管・格納しないでください。
機械をトレーラやトラックに積み込む際には、機体と同じ幅のある歩み板を使用してください。
車体が落下しないように確実に固定してください。
ロープ掛けポイントは以下の通りです:
機体前部:左右の前ステップ
機体後部:後バンパー
バイパスバルブが開いた状態のマシンが暴走すると、重大な人身事故を引き起こす可能性がある。
押したり引いたりしての移動作業中以外は、必ず駐車ブレーキを掛けておくこと。
緊急時には、走行用油圧ポンプについているバイパスバルブを開き、油圧ホースをつないでチェックバルブをバイパスすると、本機を牽引または押して移動することができます。
本機を押して(引いて)移動させる場合、前進・後進の両方向に移動させる必要が出てくる場合が多いと考えられます。押しても引いても機器に損傷を与えることのないよう、前進・後進の両方向に移動できるように準備しておくこをとお奨めします。
必要なパーツ(別売):後進移動キット、Toro P/N 136-3620
Important: 機械を後ろに押して移動させる場合には、最初に4輪駆動マニホルドのチェックバルブをバイパスさせる必要があります。
車両を平らな場所に駐車し、駐車ブレーキを掛け、カッティングユニットを降下させ、エンジンを停止し、キーを抜き取る。
キットのバイパスホースとストレートフィッティングを仮組みする;後進移動キットの取り付け要領書を参照。
後進走行チューブのテストポートについているダストキャップとテスト用フィッティングを外す。
バイパスホースのストレートフィッティングをテストポートに接続しフィッティングとホースを本締めする。
マークの付いていないポート(M8 ポートとP2 ポートの間にあるポート)から #6 六角ソケットプラグを外す。
バイパスホースのもう一方のストレートフィッティングをマークの付いていない更新マニホルドポートに接続しフィッティングとホースを本締めする。
走行ポンプについている牽引移動用バイパスバルブを 90° (1/4 回転)回して開く。左右どちらの方向に回してもよい(図 101)。
Note: バルブを開けた状態と閉じた状態を覚えておいてください。
牽引移動を開始する。
Important: 油圧システムを保護するために、牽引または押して移動する時の速度は、3-4.8 km/h 未満とし、移動距離は 400m 未満としてください。本機を押して或いは引いて移動させる場合には、必ずバイパスバルブを開く必要があります。
車両を平らな場所に駐車し、駐車ブレーキを掛け、カッティングユニットを降下させ、エンジンを停止し、キーを抜き取る。
後進移動キットのストレートフィッティングとバイパスホースを、後進チューブのテストポートから外す;後進移動キットの取り付け要領書を参照。
テストポートにテスト用フィッティングとダストキャップを取り付ける。
バイパスホースのもう一方のストレートフィッティングを、後進移動マニホルドポート(M8 ポートとP2 ポートの間にあるマークの付いていないポート)から外す。
後進移動キットに入っている新しい #6 六角ソケットプラグを、後進移動マニホルドに取り付ける。
エンジンを始動する前に牽引用バイパスバルブを 90° (1/4 回転)回して閉じる(図 102)。
Note: バルブの締め付けトルクが 7-11 N·m(0.7-1.1 kg.m = 5-8 ft-lb)を超えないようにすること。
機械を前進方向のみに移動させる場合には、バイパスバルブを開くだけで移動できるようになります。
Important: 機械を前進・後退の両方向みに移動させる場合には、後退方向に押して(引いて)移動させるための準備を参照してください。
フードを開けて中央のシュラウドを外す。
走行ポンプについている牽引移動用バイパスバルブを 90° (1/4 回転)回して開く。左右どちらの方向に回してもよい(図 101)。
Note: バルブを開けた状態と閉じた状態を覚えておいてください。
押して(または引いて)の移動は前進でのみ行ってください。
Important: 油圧システムを保護するために、牽引または押して移動する時の速度は、3-4.8 km/h 未満とし、移動距離は 400m 未満としてください。本機を押して或いは引いて移動させる場合には、必ずバイパスバルブを開く必要があります。
マシンの修理が終わって通常運転できる状態になったら、エンジンを始動する前に牽引移動用バイパスバルブを 90° (1/4 回転)回して開く。
Note: バルブの締め付けトルクが 7-11 N·m(0.7-1.1 kg.m = 5-8 ft-lb)を超えないようにすること。
Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。
Note: www.Toro.com から、この機械に関する配線図と油圧回路図をダウンロードすることができます。弊社ホームページからマニュアルへのリンクをご活用ください。
Important: エンジンの整備についての詳細はエンジンマニュアルを、カッティングユニットの整備にはカッティングユニットマニュアルを参照してください。
運転席を離れる前に:
平らな場所に駐車する。
カッティングユニットを停止させ、下降させる。
駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
全ての動きが停止するのを待つ。
調整、整備、洗浄、格納などは、機体が十分に冷えてから行ってください。
作業にふさわしい服装をし、安全めがね、長ズボン、頑丈で滑りにくい安全な靴を着用してください。手足、衣服、装飾品、頭部(長髪)を可動部に近づけないでください。
保守作業は、各部が十分冷えてから行ってください。
可能な限り、エンジンを回転させながらの整備はしないでください。可動部に近づかない。
エンジンは換気の十分確保された場所で運転してください。排気ガスには致死性ガスである一酸化炭素が含まれています。
機体の下で作業する場合には、必ずジャッキスタンドで機体を確実に支える。
機器類を取り外すとき、スプリングなどの力が掛かっている場合があります。
マシン各部が良好な状態にあり、ボルトナット類が十分にしまっているか常に点検してください。
読めなくなったデカルは貼り替えてください。
機械の性能を完全に引き出し、かつ安全にお使いいただくために、交換部品は純正品をお使いください。他社の部品を御使用になると危険な場合があり、製品保証を受けられなくなる場合がありますのでおやめください。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用開始後最初の 8 時間 |
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使用開始後最初の 50 時間 |
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使用開始後最初の 200 時間 |
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使用するごとまたは毎日 |
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50運転時間ごと |
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100運転時間ごと |
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200運転時間ごと |
|
400運転時間ごと |
|
500運転時間ごと |
|
800運転時間ごと |
|
1000運転時間ごと |
|
2000運転時間ごと |
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6000運転時間ごと |
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長期保管前 |
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2年ごと |
|
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点検項目 | 第週 | ||||||
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月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
インタロックの動作を点検する。 | |||||||
ブレーキの動作を確認する。 | |||||||
エンジンオイルと燃料の量を点検する。 | |||||||
冷却水の量を点検する。 | |||||||
燃料・水セパレータの水抜きを行う。 | |||||||
エアフィルタの整備時期表示を確認する。 | |||||||
ラジエター、オイルクーラ、スクリーンの汚れ具合を点検する。 | |||||||
エンジンから異常音がないか点検する。1 | |||||||
運転操作時に異常音がないか点検する。 | |||||||
油圧オイルの量を点検する。 | |||||||
油圧ホースの磨耗損傷を点検する。 | |||||||
オイル漏れなど。 | |||||||
タイヤ空気圧を点検する | |||||||
計器類の動作 | |||||||
リールとベッドナイフの摺り合わせ | |||||||
刈高の調整の点検。 | |||||||
グリスアップ。2 | |||||||
塗装傷のタッチアップ | |||||||
1. 始動困難、大量の煙、咳き込むような走りなどが見られる場合はグロープラグと噴射ノズルを点検する。 |
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2. 車体を水洗いしたときは整備間隔に関係なく直ちにグリスアップする。 |
点検担当者名: | ||
内容 | 日付 | 記事 |
1 | ||
2 | ||
3 | ||
4 | ||
5 | ||
6 | ||
7 | ||
8 |
平らな場所に駐車し、カッティングユニットを降下させ、駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを止め、キーを抜き取り、可動部が完全に停止したのを確認する。
フードラッチ(2 ヶ所)を外す(図 104)。
フード後部にあるハンドルを握ってフードを開く。
注意深くフードを閉じる(図 105)。
フードの両側についているラッチを掛けてフードを固定する。
バッテリーコンパートメントカバーについているゴム製ラッチを外す(図 104)。
カバーを開く
座席を少し倒して、支え棒を固定穴から外す(図 109)。
ラッチがかかるまで座席を静かにに降ろす。
Note: 機体の下で作業する場合には、必ずジャッキスタンドで機体を確実に支える;仕様を参照。
機体のロープ掛けポイントは以下の通りです:
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
50運転時間ごと |
|
グリスの仕様:No. 2 汎用リチウム系グリス
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
グリスアップ箇所は以下の通りです:
ブレーキシャフトのピボットベアリング(5ヶ所);図 112を参照。
後アクスルピボットブッシュとステアリングシリンダ;図 113を参照。
ステアリングシリンダのボールジョイント (2ヶ所);図 114を参照。
タイロッドのボールジョイント (2ヶ所);図 114を参照。
キングピンのブッシュ(2ヶ所);図 114を参照。
Note: 但しキングピンの上部フィッティングは1 年に1 回のみ(ポンプ2 回押 し)のみとする。
昇降アームのブッシュ(カッティングユニット 1 台に 1 ケ所);図 115を参照。
昇降シリンダのブッシュ(カッティングユニット 1 台に 2 ケ所);図 115を参照。
昇降アームのピボットブッシュ(カッティングユニット 1 台に 1 ケ所);図 116を参照。
カッティングユニットのキャリアフレーム(カッティングユニット 1 台に 2 ケ所);図 116を参照。
昇降アームのピボット(カッティングユニット 1 台に 1 ケ所);図 116を参照。
エンジンオイルの点検や補充は、エンジンを止めて行ってください。
エンジンのガバナの設定を変えたり、エンジンの回転数を上げすぎたりしないでください。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
400運転時間ごと |
|
エアクリーナのフィルタの整備は、インジケータが赤色になってから行ってください。早めに整備を行っても意味がありません。むしろフィルタを外したときにエンジン内部に異物を入れてしまう危険が大きくなります。
Important: 本体とカバーが正しく、しっかりと密着しているのを確認してください。
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
フードを開ける;フードを開けるを参照。
エアクリーナ本体にリーク原因となる傷や摩耗がないか点検してください。吸気部全体について、リーク、破損、ホースのゆるみなどを点検してください。
Note: エアクリーナや吸気部のパーツが摩耗・破損している場合は交換してください。
ラッチを引いて外し、カバーを左にひねってボディーからはずす(図 119)。
エアクリーナのハウジングからカバーを外す。
フィルタを外す前に、低圧のエア(2.75 bar = 2.8 kg)、異物を含まない乾燥した空気)で、1次フィルタとハウジングとの間に溜まっている大きなゴミを取り除く。高圧のエアは使用しないこと。異物がフィルタを通ってエンジン部へ吹き込まれる恐れがある。
このエア洗浄により、1次フィルタを外した時にホコリが舞い上がってエンジン部へ入り込むのを防止することができる。
1次フィルタエレメントを外す(図 120)。
Note: エレメントは清掃せず交換すること。
安全フィルタのエレメントを点検する(図 121)。汚れている場合は交換する。
Important: 安全フィルタ(図 121)は絶対に洗わないでください。安全フィルタは、主フィルタの3回目の整備時に新しいものと交換してください。
新しいフィルタに傷がついていないかを点検する。特にフィルタエレメントとボディーの密着部に注意する。
Important: 破損しているフィルタエレメントを使用しないでください。
1次フィルタエレメントを取り付ける。エレメントの外側リムの部分をしっかり握ってエレメントをハウジングに確実に取り付ける。
Important: フィルタの真ん中の柔らかい部分を持たないでください。
エアクリーナカバーからダストイジェクタバルブを外して内部を清掃し、元通りに取り付ける。
ダストイジェクタバルブが下向き(後ろから見たとき、時計の 5:00 と 7:00 の間になるように)カバーをハウジングに取り付ける。
整備インジケータが赤色になっている場合は、インジケータの端部にあるリセットボタンを押す(図 122)。
フードを閉じてラッチで固定する;フードを閉じるを参照。
以下の条件を満たす、低灰分(low-ash)の高品質エンジンオイルを使用してください:
API 規格: CJ-4 またはそれ以上
ACEA 規格: E6
JASO 規格:DH-2
Important: API CJ-4 以上、ACEA E6 または JASO DH-2 のオイルを使用しないと DPF が詰まってエンジンを破損します。
以下の粘度のエンジンオイルを使用してください:
推奨オイル: SAE 15W-40(-18 °C 以上)
他に使用可能なオイル:SAE 10W-30 または 5W-30(全温度帯)
Toro のプレミアムエンジンオイル(15W-40 または 10W-30)を代理店にてお求めいただくことができます。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
エンジンにはオイルを入れて出荷していますが、初回運転の前に必ずエンジンオイルの量を確認してください。
Note: エンジンオイルを点検する最もよいタイミングは、その日の仕事を始める直前、エンジンがまだ冷えているうちです。エンジン停止直後の場合には、10分間待ってからオイル量の点検を行ってください。
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
ラッチを外してフードを開ける;フードを開けるを参照。
ディップスティックチューブからディップスティックを抜き(図 123)、ウェスで一度きれいに拭く。
ディップスティックチューブの一番奥までディップスティックを差し込んで引き抜き、オイル量を確認する。
Note: 油量が FULLマークとADDマークの間であれば補給の必要はありません。7へ進んでください。
オイルの量が不足している場合は、補給口のキャップ(図 124)を取り、ディップスティックで油量を確認しながら少しずつ、 FULL マークまで補給する。
Important: エンジンオイルの量が常時ディップスティックの上限と下限との間にあるようにしてください。エンジンオイルの量が多すぎても少なすぎても、常時ディップスティックの上限と下限との間にあるようにしてください。
オイルキャップとディップスティックを取り付ける。
フードを閉じてラッチで固定する;フードを閉じるを参照。
5.7 リットル(フィルタ含む)
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
500運転時間ごと |
|
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
オイル補給口のキャップを取る。
ドレンプラグの下にオイルを受ける容器をおく。
ドレンプラグ(図 125)を抜き取り、排出されるオイルを容器に回収する。
エンジンからのオイルの流出が止まったら、ドレンプラグを取り付けて54-63 N∙m(5.6-6.5 kg.m = 40-47 ft-lb)にトルク締めする。
オイルフィルタを左に回して外す(図 126)。
フィルタアダプタをウェスできれいに拭く。
新しいフィルタのシールにきれいなエンジンオイルを薄く塗る。
Note: フィルタを締めつけすぎないように注意してください。
フィルタがアダプタに当たるまで手で回して取り付け、そこから更に1回転増し締めする。
エンジンにオイルを入れ、キャップを取り付ける;オイルの仕様、エンジンオイルの量、エンジンオイルの量を点検するを参照。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
6000運転時間ごと |
|
エンジンの不具合として 、 またはがインフォセンターに表示される場合には(図 127)、各表示の指示に従ってすすフィルタを清掃してください:
DPF のディーゼル酸化触媒(DOC)とすすフィルタの分解手順は、サービスマニュアル を参照のこと。
DPF のディーゼル酸化触媒(DOC)とすすフィルタの交換用パーツや整備については、サービスマニュアルを参照するか、弊社ディストリビュータに問い合わせる。
きれいな DPF に交換した後には、弊社ディストリビュータに依頼してエンジンのECUをリセットする。
燃料や燃料蒸気は条件次第で簡単に引火・爆発する。発火したり爆発したりすると、やけどや火災などを引き起こす。
燃料補給は必ず屋外で、また、エンジンが停止して冷えた状態で行う。こぼれた燃料はふき取る。
燃料タンク一杯に入れないこと。給油は燃料タンクの首の根元から25 mm 程度下までとする。これは、温度が上昇して燃料が膨張したときにあふれないように空間を確保するためである。
燃料取り扱い中は禁煙を厳守し、火花や炎を絶対に近づけない。
安全で汚れのない認可された容器で保存し、容器には必ずキャップをはめること。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
フードを開ける;フードを開けるを参照。
水セパレータの下に回収容器をおく(図 128)。
水セパレータの下部にあるドレンバルブをゆるめ、排出される水と燃料を回収する。
水セパレータの下部にあるドレンバルブを閉じる。
フードを閉じてラッチで固定する;フードを閉じるを参照。
整備間隔 | 整備手順 |
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400運転時間ごと |
|
平らな場所に駐車し、カッティングユニットを降下させ、駐車ブレーキを掛け、エンジンを停止させてキーを抜き取る。
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
フードを開ける;フードを開けるを参照。
燃料ラインに磨耗・劣化・破損・ゆるみが発生していないかを調べる。
Note: 磨耗・劣化している燃料ラインは交換、ゆるんでいる部分は締め付ける。
フードを閉じてラッチで固定する;フードを閉じるを参照。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
400運転時間ごと |
|
水セパレータの水抜きを行う;ステップ1ー4(水セパレータからの水抜き)。
水セパレータのフィルタとフィルタヘッドを清掃する(図 129)。
フィルタヘッドから水セパレータフィルタを外す。
フィルタヘッドのフィルタ取り付け面を洗浄する。
新しいフィルタのガスケットきれいな燃料を薄く塗る。
ガスケットが取りつけ面に当たるまでフィルタを手で回してフィルタヘッドに取り付け、そこから更に ½回転増し締めする。
水セパレータの下部にあるドレンバルブを確実に閉じる。
エンジンを始動し、セパレータのフィルタとフィルタヘッドの周囲に漏れがないか点検する。
エンジンを停止してキーを抜き取り、フードを降ろしてラッチで固定する;フードを閉じるを参照。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
400運転時間ごと |
|
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
フードを開ける;フードを開けるを参照。
燃料フィルタのヘッドの周囲をきれいに拭く(図 130)。
フィルタを外してフィルタヘッドの取り付け部をきれいに拭く(図 130)。
フィルタのガスケットにきれいなエンジンオイルを塗る;詳細については車両付属のエンジンマニュアルを参照。
ドライフィルタキャニスタを、ガスケットが取り付け部に当るまで手でねじ込み、そこからさらに1/2回転締め付ける。
エンジンを始動し、燃料フィルタヘッドの周囲に漏れがないか点検する。
エンジンを停止してキーを抜き取り、フードを降ろしてラッチで固定する;フードを閉じるを参照。
整備間隔 | 整備手順 |
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800運転時間ごと |
|
長期保管前 |
|
燃料系統が汚染された時や、マシンを長期にわたって格納する場合はタンクを空にして内部を清掃してください。タンクの清掃にはきれいな燃料を使用してください。
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
燃料タンクの下に燃料回収用の容器を置く(図 131)。
ドレンバルブを開き、排出される燃料を回収する。
必要に応じ、きれいな燃料をタンクに入れてタンク内部を洗浄する。
ドレンバルブを閉じる。
Note: タンクに燃料を入れる際、ドレンバルブが確実に閉まっていることを確認してください。
平らな場所に駐車し、カッティングユニットを降下させ、駐車ブレーキを掛け、エンジンを停止させてキーを抜き取る。
燃料タンク内部にある燃料供給チューブには、燃料系統に異物が入るのを防止するスクリーンがついています。必要に応じてこのチューブを取り外して清掃してください。
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
運転席を倒す;座席を倒すを参照。
ホースを燃料ピックアップチューブに固定しているクランプを外す(図 132)。
タンクから燃料ピックアップチューブとゴム製ブッシュを外す。
燃料ピックアップチューブについているスクリーンを洗浄する(図 132)。
燃料ピックアップチューブとブッシュをタンク内に入れ、ブッシュを確実にタンクに着座させる。
ホースを燃料ピックアップチューブに取り付け、クランプで固定する。
運転席を戻してラッチで固定する;座席をもとに戻す。を参照。
マシンの整備や修理を行う前に、バッテリーの接続を外してください。バッテリーの接続を外すときにはマイナスケーブルを先に外し、次にプラスケーブルを外してください。接続するときにはプラスを先に接続し、次にマイナスを接続してください。
バッテリーの充電は、火花や火気のない換気の良い場所で行ってください。バッテリーと充電器の接続や切り離しを行うときは、充電器をコンセントから抜いておいてください。また、安全な服装を心がけ、工具は確実に絶縁されたものを使ってください。
電解液には硫酸が含まれており、触れると火傷を起こし、飲んだ場合には死亡する可能性がある。
電解液を飲まないこと。また、電解液を皮膚や目や衣服に付けないよう十分注意すること。安全ゴーグルとゴム手袋で目と手を保護すること。
皮膚に付いた場合にすぐに洗浄できるよう、必ず十分な量の真水を用意しておくこと。
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
バッテリーコンパートメントを開く;バッテリーコンパートメントへのアクセスを参照。
バッテリーのマイナスケーブルを外す(図 133)。
プラスケーブルについているゴム製カバーを外し、プラスケーブルをバッテリーから外す。
バッテリーのプラス(+)端子に、プラスケーブル(赤)を接続する(図 134)。
バッテリーのマイナス(-)端子にマイナスケーブル(黒)を接続する。
バッテリー端子とケーブルクランプに Grafo 112X(スキンオーバーグリス)を塗る。
プラスのバッテリーケーブルクランプにゴム製絶縁カバーを取り付ける。
バッテリーコンパートメントのカバーを取り付けてラッチを掛ける。
バッテリーの接続を外す;バッテリーの接続を外すを参照。
充電器に接続し、充電電流を 3-4 A にセットする。
3-4 Aで4-8時間充電する。
充電が終わったらチャージャをコンセントから抜き、バッテリー端子からはずす。
バッテリーを接続する; バッテリーを接続するを参照。
整備間隔 | 整備手順 |
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50運転時間ごと |
|
Note: 端子や周囲が汚れていると自然放電しますので、バッテリーが汚れないようにしてください。
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
バッテリーコンパートメントを開く;バッテリーコンパートメントへのアクセスを参照。
バッテリーの状態の点検。
Note: 磨耗したり破損したりしたバッテリーは交換してください。
バッテリーケーブルを外してバッテリーをマシンから取り出す;バッテリーの接続を外すを参照。
重曹と水(重曹水)でケース全体を洗う。
真水でケースを仕上げ洗いする。
バッテリーをマシンに取り付け、バッテリーケーブルを接続する;バッテリーを接続するを参照。
バッテリーコンパートメントのカバーを取り付けてラッチを掛ける。
ヒューズブロックはバッテリーコンパートメントにあります。
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
バッテリーコンパートメントを開く;バッテリーコンパートメントへのアクセスを参照。
切れているヒューズを交換する(図 135)。同じタイプ、同じ電流値のヒューズに交換する。
バッテリーコンパートメントのカバーを取り付けてラッチを掛ける。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
|
Important: マシンの性能を適切に発揮させ、また質の高い刈り込みを実現するために、すべてのタイヤの空気圧を推奨値に維持してください。タイヤ空気圧は規定値以下に下げてはならない。
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
タイヤ空気圧を測定する。
Note: タイヤの適正空気圧は、0.83-1.03 bar (12-15 psi)です。
必要に応じて空気圧を増減する。
他のタイヤにもステップ2-3の作業を行う。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用開始後最初の 8 時間 |
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200運転時間ごと |
|
この整備を怠ると車輪の脱落や破損から人身事故につながる恐れがある。
運転開始から1-4時間後に1回と8時間後にもう1回、前輪と後輪のホイールナットのトルク締めを行うこと; トルク値は 115-136 N·m(12-14 kg.m = 85-100 ft-lb)。その後は 200 運転時間 ごとにトルク締めを行う。
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
ホイールナットを 115-136 N∙m(11.8 -13.8 kg.m = 85-100 ft-lb)にトルク締めする。
Note: 前輪のナットは 1/2–20 UNF; 後輪のナットは M12 x 1.6-6H(メートルねじ)です。
整備間隔 | 整備手順 |
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400運転時間ごと |
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ジャッキに載っている車体は不安定であり、万一外れると下にいる人間に怪我を負わせる危険が大きい。
ジャッキアップした状態では車両を始動しないこと。
車両から降りる時は必ず スイッチからキーを抜いておく。
ジャッキアップしている時にはヤイヤに輪止めを掛けること。
機体をジャッキスタンドで支える。
プラネタリドライブとホイールとの間にガタがあってはなりません (ホイールを軸方向に押し引きしたときにホイールが動く場合はガタがあります)。
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
後輪に輪止めを掛けて機体前部をジャッキアップする;仕様とジャッキアップポイントを参照。
機体の前部フレームをジャッキスタンドで支持する。
左右の前駆動輪のうちの一つを持って抜き差し方向に押し引きし、車輪が動かないことを確認する。
もう1個のホイールにもステップ4の点検を行う。
どちらか一方でもホイールが動く場合は、代理店に連絡してリビルドしてもらう。
整備間隔 | 整備手順 |
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400運転時間ごと |
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ギアオイルの種類:高品質の SAE 85W-140 ギアオイル
整備間隔 | 整備手順 |
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使用開始後最初の 50 時間 |
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800運転時間ごと |
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ギアオイルの種類:高品質の SAE 85W-140 ギアオイル
プラネタリギアとブレーキハウジングのオイルの量: 0.65 リットル
水平な床面で、補給プラグが時計の 12 時の位置、点検プラグが 3 時、ドレンプラグが 6 時の位置を指すように駐車する;図 137(プラネタリギアオイルの点検)を参照。
補給プラグがが時計の 12 時を指し、点検プラグ が 3 時の位置を指すようにマシンを駐車する(図 139)。
プラネタリハブの下にオイル回収容器を置き、6 時の位置にあるドレンプラグを外してオイルを抜く(図 139)。
補給用、点検用、ドレン用の各プラグについている O リングに磨耗や破損がないか点検する。
Note: 必要に応じて O リングを交換してください。
プラネタリハウジングのドレン穴にプラグを取り付ける(図 139)。
ブレーキハウジングの下に容器を置き、プラグを外してオイルを抜く(図 140)。
プラグについている O リングに磨耗や破損がないか点検し、問題がなければ元通りに取り付ける。
Note: 必要に応じて O リングを交換してください。
補給プラグの穴から、高品質の SAE 85W-140 wt. ギアオイル 650 ml を、ゆっくりと入れる。
Important: 650 ml が入り終わる前に一杯になってしまった場合は、1時間ほど待つか、一度プラグをはめてマシンを 3 m ほど移動させると、ブレーキシステムにオイルがまわって残り量を補給することができるようになります。そのようにして全量を入れてください。
補給プラグと点検プラグを取り付ける。
プラネタリハウジングとブレーキハウジングをきれいに拭く(図 142)。
マシンの反対側ののプラネタリアセンブリとブレーキアセンブリにも、ステップ 1-7(プラネタリギアドライブからのオイル抜き作業)とステップ1-3の作業を行う。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
|
400運転時間ごと |
|
アクスルオイルの種類: SAE 85W-140 ギアオイル
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
アクスルハウジングの一方の端から点検プラグを外す(図 143)。
点検プラグの穴からアクスル内部のオイルの量を確認する。
Note: 点検プラグの穴の下側の縁までオイルがあれば適正である。
オイル量が不足している場合は、補給プラグを外して所定のギアオイルを補給する。オイル面が点検プラグの穴の下側の縁にくるまで補給する。
点検プラグを取り付ける。
補給終了後は補給プラグを元通りに取り付ける。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用開始後最初の 200 時間 |
|
800運転時間ごと |
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後アクスルオイルの量: 2.4 リットル
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
ドレンプラグ(全部で3個)の周囲をきれいに拭く(図 144);各ベベルギアケース(アクスルハウジングの外側)に1つずつと中央のギアケースに1つ付いている。
各ドレンプラグ(図 144)を抜き取り、排出されるオイルを容器に回収する。
オイルが抜けやすいようにアクスルハウジングの点検プラグ2個と補給プラグ1個を外す(図 145)。
アクスルハウジングのドレンプラグ3個と点検プラグをブリーザフィッティングと共に取り付ける。
アクスルポートの補給プラグを外し、そこから 85W-140 ギアオイルをおよそ 2.37 リットル入れる。穴の下側の縁までオイルが入ればよい。
補給プラグと点検プラグを取り付ける。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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400運転時間ごと |
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減速ギアケースオイルの種類: SAE 85W-140 ギアオイル
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
減速ギアケース左側面にある点検補給プラグを外す(図 146)。
プラグについている O リングに磨耗や破損がないか点検する。
ギアケースのオイル量を点検する。
Note: 点検補給プラグの穴の下側の縁までオイルがあれば適正である。
ギアオイルの量が不足している場合は、所定のオイルをケースに補給する。点検補給プラグの穴の下側の縁まで補給する。。
点検補給プラグを取り付ける。
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
刈り込み速度スペーサ表で刈り込み時の最大走行速度と短いスペーサの位置との関係を調べる;刈り込み速度スペーサ表を参照。
Note: 短いスペーサ1枚で、刈り込み速度が 0.8 km/h 変化します。
走行ペダルの下でスペーサを刈り込みストップブロックに固定しているストップボルトとフランジロックナットを外す(図 148)。
刈り込みストップブロックの上に長いスペーサをセットする。
ステップ2で決めた数の短いスペーサをセットする。
刈り込みストップブロックにスペーサを固定する;ステップ3で外したストップボルトとフランジロックナットをを使用する。
Note: 短いスペーサ6個全部と長いスペーサのすべてを取り付ける必要があります。
インフォセンターに刈り込み速度をセットする;刈り込み速度をインフォセンターに設定するを参照。
インフォセンターに設定される刈り込み速度は、 TEC がリール回転速度を最大刈り込み走行速度に合わせて調整するために使用されます。
インフォセンターでメインメニューにアクセスする。
メインメニューで、真ん中のボタンを何度か押して SETTING (設定)メニューになったら右ボタンを押す。
設定メニューで、真ん中のボタンを何度か押して PROTECTED MENUS (保護設定)メニューになったら右ボタンを押す。
保護メニュー画面で、PIN コードを入力する;アクセス制限付きメニューへのアクセスを参照。
設定メニューで、真ん中のボタンを何度か押して MOW SPEED (刈り込み速度)になったら右ボタンを押す。
刈り込み速度画面で、真ん中のボタンと右のボタンを使用して、ステップ2(刈り込み速度スペーサの調整)で決定した刈り込み時最大走行速度を刈り込み速度として設定する。
Note: 刈り込み速度設定は 0.8 km/h 刻みで増減することができます。
Note: インジケータランプが点灯し、アドバイス #176(リール速度が変更されました)が表示されます。
左ボタンを押して設定画面に戻る。
走行ペダルが踏みこまれていないときはマシンが停止していなければなりません。マシンが動くようであれば走行ドライブのニュートラル調整を行ってください。
平らな場所に駐車し、エンジンを停止し、速度コントロールをローレンジにセットし、カッティングユニットを床面に降下させる。
右側のブレーキペダルのみを踏み込んで駐車ブレーキを掛ける。
機体の左側前部をジャッキアップして前輪を床から浮かす。落下事故防止のために、ジャッキスタンドなどを使って機体をサポートする;仕様とジャッキアップポイントを参照。
エンジンを始動し、アイドル速度で回転させる。
ロッドの端部についているジャムナットを調整する;前進を止めるなくすには走行ロッドを前へ動かし、後退をなくしたい場合には、後ろへ動かす(図 151と図 152)。
車輪が回転しないようになったら、ジャムナットを締めて調整を固定する。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
ジャッキスタンドをはずし、機体を床に下ろす。
試験運転で調整を確認する。
整備間隔 | 整備手順 |
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800運転時間ごと |
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マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
後輪の前と後ろで、左右のタイヤの中央線間距離を測る(アクスルの高さ位置で計測)。
Note: 前での測定値が、後ろでの測定値より 3mm 小さければ合格とする(図 153)。
後アクスルで、タイロッドの両端にあるコッターピンとスロット付きナットを外す(図 154)。
アクスルケースステアリングアームからタイロッドの端部を外す。
タイロッド両側のクランプをゆるめる(図 154)。
外したボールジョイントを内側または外側に1回転させる。
タイロッドの外れている側のクランプを締める。
タイロッドアセンブリ全体を同じ方向(内まわりまたは外まわり)に1回転させる。
ロッドの連結されている側のクランプを締める。
アクスルケースステアリングアームにタイロッドの端部を取り付けてスロット付きナットで固定する。
トーインを測定する;後輪のアライメント点検を参照。
必要に応じ、スロット付きナットを外してステップ2-9を繰り返す。
前後の測定の差が 3 mm になっていればスロット付きナットを取り付けてコッターピンで固定する。
冷却液を飲み込むと中毒を起こす;冷却液は子供やペットが触れない場所に保管すること。
高温高圧の冷却液を浴びたり、高温のラジエター部分に触れたりすると大火傷をする恐れがある。
エンジン停止後、少なくとも15分間程度待って、エンジンが冷えてからキャップを開けること。
キャップを開けるときはウェスなどを使い、高温の水蒸気を逃がしながらゆっくりと開けること。
出荷時に、冷却液タンクに、所定の長寿命冷却液(水とエチレングリコールの 50/50 混合液ベース)を入れてあります。
Important: 長寿命冷却液の仕様表の内容に合致する市販の冷却液以外は使用しないでください。従来タイプ(緑色)の無機酸技術(IAT)の冷却は使用しないでください。また、長寿命冷却液と従来タイプを混合しないでください。
エチレングリコールタイプ |
腐食防止タイプ |
長寿命不凍液 |
有機酸技術(OAT;Organic-acid technology) |
Important: 従来の(緑色)冷却液(IAT:無機酸技術製品)と長寿命冷却液は、目で見た時の色で区別することはできません。長寿命冷却液は、以下の色で着色されている場合があります:赤、ピンク、オレンジ、イエロー、ブルー、青緑、紫、緑。必ず長寿命冷却液の仕様に合致する製品を使用してください。 |
ATSM International |
SAE International |
D3306, D4985 |
J1034, J814, 1941 |
Important: 冷却液濃度:原液と水の 50/50 混合液。
好ましい方法:原液と蒸留水を混合する。
他の好ましい方法:蒸留水が入手できない場合は、原液でなく、希釈済みの冷却液を購入する。
最低限度守るべき方法:蒸留水も希釈済み製品も入手できない場合には、飲料水で原液を希釈する。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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エンジン停止直後にラジエターのキャップを開けると、高温高圧の冷却液が吹き出してやけどを負う恐れがある。
エンジン回転中はラジエターのふたを開けないこと。
キャップを開けるときはウェスなどを使い、高温の水蒸気を逃がしながらゆっくりと開けること。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
後部スクリーンのラッチを外してスクリーンを開く(図 156)。
スクリーンの両面をきれいに清掃する。
蝶番ピンからスクリーンを持ち上げてスクリーンを外す。
フードを開ける;フードを開けるを参照。
オイルクーラとラジエターの両方の裏表(図 157)を圧縮空気で丁寧に清掃する。前側から清掃を始め、車体後方に向けてごみを吹き飛ばす。その後、今度は後ろ側から前側に向かって吹きつけて清掃する。この作業を数回繰り返してごみやほこりを十分に落とす。
Important: オイルクーラ/ラジエター部を水で清掃すると、さびが発生したり、各部の破損が早く進む恐れがあり、ほこりが固くこびりつくので避けてください。
フードを元に戻してラッチを掛ける;フードを閉じる。
蝶番ピンにスクリーンを取り付ける(図 158)。
スクリーンを元に戻してラッチを掛ける。
ブレーキペダルの遊びが 13 mm 以上となったり、ブレーキの効きが悪いと感じられるようになったら、調整を行ってください。遊びとは、ブレーキペダルを踏み込んでからペダルに抵抗を感じるまでのペダルの行きしろを言います。
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
左右のペダルが独立に動けるように、ブレーキペダルのロックピンを外す(図 159)。
ブレーキケーブルの端にある前ジャムナットをゆるめる(図 160)。
ブレーキペダルの遊びを減らすために後ナットを締めてケーブルを後方に移動させ、ブレーキペダルの遊びが 0-13 mm になるようにする。
Note: ペダルを踏んでいない時にブレーキケーブルにテンションがかかっていないことを確認してください。
調整ができたら前ジャムナットを締める。
必要に応じてもう一方のブレーキケーブルにもステップ3ー5を行う。
整備間隔 | 整備手順 |
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100運転時間ごと |
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オアウタネータのベルト(図 161)は100運転時間ごとに点検します。
平らな場所に駐車し、カッティングユニットを降下させ、駐車ブレーキを掛け、エンジンを停止させてキーを抜き取る。
フードを開ける;フードを開けるを参照。
オルタネータベルトの点検を行う。
Note: 磨耗したり破損したりしたベルトは交換してください。
ベルトの張りを点検する。
Note: プーリとプーリとの中間部を 45N(約4.5 kg) の力で押した時に、10 mm 程度のたわみがあればベルトの張りは適正です。
ベルトのたわみが 10 mm から外れている場合には、オルタネータ取り付けボルト(図 161)を外して調整を行う。
適当な張りに調整してボルトを締める。
ベルトのたわみが適切に調整されたことを確認する。
フードを閉じてラッチで固定する;フードを閉じるを参照。
万一、油圧オイルが体内に入ったら、直ちに専門医の治療を受けてください。万一、油圧オイルが体内に入った場合には、この種の労働災害に経験のある施設で数時間以内に外科手術を受ける必要がある。
油圧装置を作動させる前に、全部のラインコネクタが適切に接続されていること、およびラインやホースの状態が良好であることを確認すること。
油圧のピンホールリークやノズルからは作動油が高圧で噴出しているので、絶対に手などを近づけない。
リークの点検には新聞紙やボール紙を使う。
油圧関係の整備を行う時は、内部の圧力を確実に解放する。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
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油圧ライン・油圧ホースにオイル漏れ、ねじれ、支持部のゆるみ、磨耗、フィッティングのゆるみ、風雨や薬品による劣化などがないか毎日点検してください。異常を発見したら必ず運転を行う前に修理してください。
油圧オイル溜めに高品質の油圧オイルを満たして出荷しています。初めての運転の前に必ず油量を確認し、その後は毎日点検してください;油圧オイルの量を点検するを参照。
交換用の推奨油圧オイル:Toro PX Extended Life Hydraulic Fluid(19 リットル缶または208 リットル缶)。
Note: 推奨オイルを使用するとオイルやフィルタ交換の回数を減らすことができます。
使用可能な他のオイル:Toro PX Extended Life Hydraulic Fluidが入手できない場合は、以下に挙げる特性条件および産業規格を満たす石油系の油圧オイルを使用することができます。合成オイルは使用しないでください。オイルの専門業者と相談の上、適切なオイルを選択してください:
Note: 不適切なオイルの使用による損害については弊社は責任を持ちかねますので、品質の確かな製品をお使い下さる様お願いいたします。
物性: | ||
粘度, ASTM D445 | cSt @ 40°C 44-48 | |
粘性インデックス ASTM D2270 | 140 以上 | |
流動点 ASTM D97 | -37°C--45°C | |
産業規格: | Eaton Vickers 694 (I-286-S, M-2950-S/35VQ25 or M-2952-S) |
Note: 多くの油圧オイルはほとんど無色透明であり、そのためオイル洩れの発見が遅れがちです。油圧オイル用の着色剤(20 ml 瓶)をお使いいただくと便利です。1瓶で 15-22 リットルのオイルに使用できます。パーツ番号は P/N 44-2500; ご注文は Toro 代理店へ。
Important: トロ・プレミアム合成生分解油圧作動液は、トロ社がこの製品への使用を認めた唯一の合成生分解オイルです。このオイルは、トロ社の油圧装置で使用しているエラストマーに悪影響を与えず、また広範囲な温度帯での使用が可能です。このオイルは通常の鉱物性オイルと互換性がありますが、十分な生分解性を確保し、オイルそのものの性能を十分に発揮させるためには、通常オイルと混合せず、完全に入れ替えて使用することが望まれます。この生分解オイルは、モービル代理店にて 19 リットル缶または 208 リットル缶でお求めになれます。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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油圧オイル溜めに高品質の油圧オイルを満たして出荷しています。
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
油圧オイルタンクの注油口周辺をきれいに拭き、キ ャップ(図 162)を外す。
油圧オイルタンクキャップを取り外す。
補給口の首からディップスティックを抜き、ウ ェスできれいに拭う。
もう一度首に差し込んで引き抜き、オイルの量を点検する。
ディップスティックの FuLl マークと Add マークの間にオイルがあれば適正とする。
油量が少なければ所定のオイルを FULL マークまで補給する。
ディップスティックとキャップをタンクに取り付ける。
整備間隔 | 整備手順 |
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800運転時間ごと |
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1000運転時間ごと |
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場所 |
Toro パーツ番号 |
地域 |
リターンフィルタ |
94-2621 |
右側フレームのチャネル部材 |
チャージフィルタ |
75-1310 |
シートプレートの下 |
Important: 純正品以外のフィルタを使用すると関連機器の保証が適用されなくなる場合があります。 |
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
運転席を倒す;座席を倒すを参照。
チャージフィルタとフィルタヘッドの周囲をきれいに拭く(図 163)。
フィルタの下に廃油受けを置いてフィルタを外す。
フィルタヘッドのフィルタ取り付け部の表面をきれいなウェスで拭く。
新しいフィルタのガスケットに薄くオイルを塗布し、フィルタにオイルを入れる;油圧作動液の仕様を参照。
ガスケットが取りつけプレートに当たるまで手で回してフィルタを取り付け、そこから更に ½ 回転増し締めする。
エンジンを始動して 2 分間運転し、システム内のエアをパージする。
フィルタとフィルタヘッドの周囲をよく観察しオイル漏れがないことを確かめる。
Note: オイルが漏れている場合はすべて修正する。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
運転席を倒す;座席をもとに戻す。を参照。
28.4 リットル;油圧作動液の仕様を参照。
整備間隔 | 整備手順 |
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800運転時間ごと |
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2000運転時間ごと |
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オイルが汚染されてしまった場合は油圧系統全体を洗浄する必要がありますので、Toro の正規代理店にご連絡ください。汚染されたオイルは乳液状になったり黒ずんだ色になったりします。
受け容器に必要な容量: 30 リットル以上
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
フードを開ける;フードを開けるを参照。
油圧オイルタンクの下にオイルを受ける容器をおく(図 165)。
油圧オイルタンク底部のストレートフィッティングから戻りホースを外してタンク内部の油圧オイルを排出する。
排出が終わったら、戻りホースを元通りにフィッティングに取り付ける。
ホースのフィッティングを 50-63 N∙m(5.2-6.5 kg.m = 37ー47 ft-lb)にトルク締めする。
タンクに所定の油圧オイルを入れる;油圧作動液の仕様と油圧オイルの容量を参照。
Important: 指定された銘柄のオイル以外は使用しないでください。他のオイルを使用するとシステムを損傷する可能性があります。
ディップスティックとキャップをタンクに取り付ける。
エンジンを始動し、全部の油圧装置を操作して内部にオイルを行き渡らせる。
オイル漏れがないか点検し、エンジンを停止させ、キーを抜き取る。
オイルが漏れている場合はすべて修正する。
フードを閉じてラッチで固定する;フードを閉じるを参照。
油圧オイルの量を点検する;油圧オイルの量を点検するを参照。
Note: 油量が足りなければディップスティックの FULLマークまで補給する。タンクに入れすぎないように注意する。
磨耗したり破損したりしたリール刃や下刃は使用中に割れて破片が飛び出す場合があり、これが起こるとオペレータや周囲の人間に多大の危険を及ぼし、最悪の場合には死亡事故となる。
リール刃や下刃が磨耗や破損していないか定期的に点検すること。
刃を点検する時には安全に十分注意してください。必ず手袋を着用してください。リールと下刃は研磨するか交換するかのみ行い、たたいて修復したり溶接したりしないでください。
複数のカッティングユニットを持つ機械では、1つのリールを回転させると他のカッティングユニットのリールも回転する場合がありますから注意してください。
バックラップ中にリールに触れると大けがをする。
リールその他の可動部に手指、足、衣類等を近づけないよう注意すること。
エンジンが動いている間は、止まったリールを絶対に手や足で回そうとしないこと。
Note: さらに詳しい説明が、Toro リール/ロータリーモアのための研磨マニュアル(Form No. 80-300 SL)に掲載されています。
バックラップ中にエンジン速度を変えるとリールが停止することがある。
バックラップ中は絶対にエンジン速度を変えないこと。
バックラップは、必ずエンジンをアイドリング速度にして行う。
Note: バックラップの時は、 前ユニット、 後ユニットがそれぞれ共に回転します。
走行ペダルがニュートラル位置にあり、駐車ブレーキが掛かっていることを確認する。
エンジンを始動し、ローアイドル回転にセットする。
刈り込み速度リミッタを前方に動かして 刈り込み位置にする(図 169)。
PTO スイッチを入位置にする。
芝刈りコントロールレバーを前に倒す。
Note: バックラップ設定されたリールが逆転を開始する。
長い柄のブラシを使ってリールにラッピングコンパウンドを塗布しながらラッピングを続ける。
回転中のリールに触れると大けがをする。
短い柄のブラシは使用しないこと。
人身事故防止のため、カッティングユニットから十分離れてから次の手順に進むこと。
リールの回転が止まってしまったり、回転が一定しない場合には、スロットル速度を少し上げて安定させる。
バックラップちゅうにカッティングユニットの調整を行う必要が出てきた場合:
昇降レバーを後に倒す。
Note: カッティングユニットは停止するが上昇はしない。
PTO スイッチを切位置にする。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
カッティングユニットの調整を行う。
上記の手順2-7を繰り返す。
バックラップするユニット全部に上記ステップ6の作業を行う。
Important: バックラップスイッチを OFF 位置に戻さないと、カッティングユニットの上昇などの操作をすることができません。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
カッティングユニットについているラッピングコンパウンドを完全に洗い落とす。
必要に応じてリールとベッドナイフの刃合わせを行う。
バックラップレバーをF(刈り込み)位置に戻す。
バックラップが終わったら、ベッドナイフの前端に軽くヤスリ掛けを行うとさらに切れ味が向上します。
Note: これによりベッドナイフ前端に形成されたバリが除去されます。
フードを閉じてラッチで固定する;フードを閉じるを参照。
整備間隔 | 整備手順 |
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2年ごと |
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必要に応じて水または水と刺激の少ない洗剤で車体を洗浄する。柔らかい布などを使っても構いません。
Important: 塩分を含んだ水や処理水は機体の洗浄に使用しないでください。
Important: 圧力洗浄機で機体を洗浄しないでください。高圧の水で洗浄すると電気系統の損傷、重要なデカルのはがれ、グリス部への水の浸入などを起こす恐れがあります。コントロールパネル、エンジン、バッテリーの周囲に大量の水を掛けないでください。
Important: 洗浄はエンジンを止めて行ってください。エンジンを掛けたままで洗浄を行うとエンジン内部に損傷を起こす恐れがあります。
運転席を離れる前に:
平らな場所に駐車する。
カッティングユニットを停止させ、下降させる。
駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
全ての動きが停止するのを待つ。
調整、整備、洗浄、格納などは、機体が十分に冷えてから行ってください。
ガス湯沸かし器のパイロット火やストーブなど裸火や火花を発するものがある近くでは、機械や燃料容器を保管・格納しないでください。
平らな場所に駐車し、カッティングユニットを降下させ、駐車ブレーキを掛け、エンジンを停止させてキーを抜き取る。
トラクションユニット、カッティングユニット、エンジンをていねいに洗浄する。
タイヤ空気圧を点検する;タイヤ空気圧を点検するを参照。
ボルトナット類にゆるみながいか点検し、必要な締め付けを行う。
グリス注入部やピボット部全部をグリスアップする。余分のグリスやオイルはふき取る。
塗装のはがれている部分に軽く磨きをかけ、タッチアップする。金属部の変形を修理する。
バッテリーとケーブルの整備を行う;電気系統に関する安全確保を参照。
バッテリー端子からケーブルを外す。
バッテリー本体、端子、ケーブル端部を重曹水とブラシで洗浄する。
腐食防止のために両方の端子部にワセリン(Grafo 112X: P/N 505-47)を薄く塗る。
電極板の劣化を防止するため、60日ごとに24時間かけてゆっくりと充電する。
エンジンオイルを抜き取り、ドレンプラグをはめる。
オイルフィルタを外して捨てる。新しいオイルフィルタを取り付ける。
エンジンに推奨モーターオイルを入れる。
エンジンを始動し約 2 分間回転させる。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
新しいきれいな燃料を使って燃料タンクを洗浄する。
燃料関係のフィッティングを確実に固定する。
エアクリーナをきれいに清掃する。
エアクリーナの吸気口とエンジンの排気口を防水テープでふさぐ。
冷却水(エチレングリコール不凍液と水との 50/50 混合液)の量を点検し、凍結を考慮して必要に応じて補給する。
格納期間が30日間以上になる場合には、バッテリーを機体から外して満充電してください。充電終了後は、機体に取り付けて保存しても、機体から外したままで保存してもよい。機体に取り付けて保存する場合は、ケーブルを外しておいてください。温度が高いとバッテリーは早く放電しますので、涼しい場所を選んで保管してください。バッテリーを凍結させないためには、完全充電しておくことが大切です。完全充電したバッテリー液の比重は 1.265-1.299 になる。