整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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この機械は回転刃を使用するリール式乗用芝刈り機であり、そのような業務に従事するプロのオペレータが運転操作することを前提として製造されています。この製品は、適切な管理を受けている芝生の刈り込みに使用することを主たる目的とする機械です。この機械は本来の目的から外れた使用をすると運転者本人や周囲の人間に危険な場合があります。
この説明書を読んで製品の運転方法や整備方法を十分に理解し、他人に迷惑の掛からない、適切で安全な方法でご使用ください。この製品を適切かつ安全に使用するのはお客様の責任です。
安全上の注意事項、取扱い説明書、アクセサリについての資料、代理店の検索、製品のご登録などについては www.Toro.com へ。
整備について、また純正部品についてなど、分からないことはお気軽に弊社代理店またはカスタマーサービスにおたずねください。お問い合わせの際には、必ず製品のモデル番号とシリアル番号をお知らせください。図 1にモデル番号とシリアル番号を刻印した銘板の取り付け位置を示します。いまのうちに番号をメモしておきましょう。
Important: シリアル番号プレートについている QR コード(無い場合もあります)をモバイル機器でスキャンすると、製品保証、パーツその他の製品情報にアクセスできます。
この製品は、関連する全ての欧州指令に適合しています。詳細については、別添えの規格適合証明書(DOC)をご覧ください。
カリフォルニア州の森林地帯・潅木地帯・草地などでこの機械を使用する場合には、エンジンに同州公共資源法第4442章に規定される正常に機能するスパークアレスタが装着されていること、エンジンに対して森林等の火災防止措置をほどこされていることが義務づけられており、これを満たさない機械は、第4442章または4443章違犯となります。
エンジンの保守整備のため、および米国環境保護局(EPA)並びにカリフォルニア州排ガス規制に関連してエンジンマニュアルを同梱しております。エンジンマニュアルはエンジンのメーカーから入手することができます。
カリフォルニア州
第65号決議による警告
カリフォルニア州では、ディーゼルエンジンの排気には発癌性や先天性異常などの原因となる物質が含まれているとされております。
バッテリーやバッテリー関連製品には鉛が含まれており、カリフォルニア州では発ガン性や先天性異常を引き起こす物質とされています。取り扱い後は手をよく洗ってください。
米国カリフォルニア州では、この製品を使用した場合、ガンや先天性異常などを誘発する物質に触れる可能性があるとされております。
この機械は手足を切断したり物をはね飛ばしたりする能力があります。
エンジンを始動する前に必ずこのオペレーターズマニュアルをお読みになり、内容をよく理解してください。
この機械を運転する時は常に十分な注意を払ってください。運転中は運転操作に集中してください;注意散漫は事故の大きな原因となります。
機械の可動部の近くには絶対に手足を近づけないでください。
ガードなどの安全保護機器が正しく機能していない時は、運転しないでください。
作業場所に、無用の大人、子供、ペットなどを近づけないでください。子供に運転させないでください。
エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部の動作が完全に停止したのを確認してから運転位置を離れる。調整、整備、洗浄、格納などは、機体が十分に冷えてから行ってください。
危険警告記号(図 2)は、このマニュアルと実機上とに表示され、事故防止のために守るべき重要な注意事項を示します。
危険警告記号に続いて、危険、警告、または注意という文字が表示され、危険についての具体的な内容が示されます。
危険:人の生命に関わる重大な潜在的危険を意味します。この注意を守らないと死亡事故や重大な人身事故が起こります。
警告:人の生命に関わる潜在的危険を意味します。この注意を守らないと死亡事故や重大な人身事故が起こる恐れがあります。
注意:安全に関わる潜在的危険を意味します。この注意を守らないとけがをする可能性があります。
この他に2つの言葉で注意を促しています。重要 は製品の構造などについての注意点を、注はその他の注意点を表しています。
危険な部分の近くには、見やすい位置に安全ラベルや指示ラベルを貼付しています。破損したりはがれたりした場合は新しいラベルを貼付してください。 |
CE 諸国用マシン
モデル 03170
モデル 03171
Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。
この作業に必要なパーツ
前ホイールアセンブリ | 2 |
後輪アセンブリ | 1 |
Important: 後輪は、リムもタイヤも前輪よりも幅が狭くなっています。
ホイールハブにホイールアセンブリを取り付ける。空気注入バルブが外側を向くように取り付けること。
ラグナットでホイールをハブに固定し、ラグナットを対角線パターンで締め付けながら 61-88 N∙m (6.2-9.0 kg.m = 45-65 ft-lb)にトルク締めする。
他のホイールアセンブリについても、上記の手順1と2を行う。
電解液には硫酸が含まれており、触れると火傷を起こし、飲んだ場合には死亡する可能性がある。
電解液を飲まないこと。また、電解液を皮膚や目や衣服に付けないよう十分注意すること。安全めがねとゴム製手袋を着用すること。
皮膚に付いた場合にすぐに洗浄できるよう、必ず十分な量の真水を用意しておくこと。
バッテリーカバーを機体に固定しているノブ(2本)を外してカバーを外す(図 4)。
バッテリーの電圧を測定する。
Note: 電圧が 12.4 V 以上であれば満充電状態。
電圧が 12.3 V 以下の場合は、3-4 Aで 4-8 時間充電する。
充電中は爆発性のガスが発生する。
バッテリーにタバコの火、火花などの火気を近づけないこと。
バッテリーの近くでは絶対に喫煙しない。
充電が終わったらチャージャをコンセントから抜き、バッテリー端子からはずす。
プラスケーブル(赤)をバッテリーのプラス(+)端子に取り付け、T ボルトとナットで固定する(図 5)。
Note: プラス端子が電極に十分にはまり込んでいること、ケーブルの配線に無理がないことを確認してください。
Important: ケーブルとバッテリーカバーを接触させないこと。
マイナスケーブル(黒)をバッテリーのマイナス(ー)端子に取り付け、T ボルトとナットで固定する(図 5)。
バッテリーケーブルの接続ルートが不適切であるとケーブルがショートを起こして火花が発生する。それによって水素ガスが爆発を起こし人身事故に至る恐れがある。
ケーブルを取り外す時は、必ずマイナス(黒)ケーブルから取り外す。
ケーブルを取り付ける時は、必ずプラス(赤)ケーブルから取り付け、それからマイナス(黒)ケーブルを取り付ける。
Important: バッテリーを機体から取り外した場合には、再取り付けに際して、必ず、クランプボルトの頭が下、ナットが上になるようにしてください。逆に取り付けると、カッティングユニットをシフトさせるときにボルトが油圧チューブに当たる可能性があります。
腐食防止のために両方の端子部に Grafo 112X スキンオーバーグリス(P/N 505-47)またはグリスを薄く塗る。
ショート防止のために(+)端子にゴムキャップをかぶせる。
バッテリーカバーを取り付ける。
この作業に必要なパーツ
ROPSアセンブリ | 1 |
フランジヘッドボルト | 4 |
ロックナット | 4 |
ホースクランプ | 1 |
改造した ROPS や破損した ROPS で運転すると適切な保護ができないため、ROPS に関連した傷害事故や死亡事故を起こす恐れがある。
破損したり改造したりした ROPS は使用しないこと。
ROPS が破損した場合には修理や改造をせず、必ず新品に交換すること。
ROPS を機体の固定穴に差し込み、取り付け穴を整列させる。ROPSについている換気管が機体の左側にくるように配置すること(図 8)。
ROPS のそれぞれの側をフランジヘッドキャップスクリュ 2 本とロックナット 2 本で固定する(図 8)。締め具を 81N·m(8.3kg.m = 60ft-lb)にトルク締めする。
燃料タンクからの換気チューブを ROPS の換気管に接続する(付属部品のホースクランプを使用する)。
燃料ラインの換気ホースを外したままでエンジンを始動すると、換気チューブから燃料が流れ出して発火や爆発を起こす危険がある。発火したり爆発したりすると、やけどや火災などを引き起こす。
エンジンを始動する前に、燃料ラインの換気ホースを 換気チューブに接続する。
この作業に必要なパーツ
昇降アームキット(オプション。別途購入のこと) | 1 |
図 11のように、昇降アームを昇降アームピボットシャフトに取り付ける.
昇降アームのピボットシャフトにピボットシャフトリンクを取り付ける(図 11);昇降アームの取り付け準備で取り外したフランジキャップスクリュ(½ x 2")2 本を使用する。
各キャップスクリュを 95 N·m(9.7 kg.m = 70 ft-lb)にトルク締めする。
グリスの種類:No. 2 リチウム系グリス
昇降シリンダの油圧フィッティングの下にオイル回収容器を置く(図 13)。
昇降シリンダのところで、戻りホースのストレートスイベルフィッティングと、昇降ホースの 90° スイベルフィッティングをゆるめる(図 14)。
各ホースのフィッティングをウェスで包む。
昇降シリンダのロッドをゆっくり動かして右側昇降アームのフランジの穴に合わせる(図 15)。
Important: 昇降シリンダのロッドを動かすと、ホースのフィッティングから少量の油圧オイルが漏れ出てきます。
フランジにロッドを取り付ける;取り付けピン、スペーサ 2 個、スナップリング 2 個を使用する(図 15)。
昇降アームと油圧シリンダのグリスフィッティングに、No. 2 リチウムグリスを注入する(図 15)。
各ホースのスイベルフィッティングを 37-45 N∙m(3.8-4.7 kg.m = 27-33 ft-lb)にトルク締めする。.
機体に付いた油圧オイルをきれいに拭きとる。
この作業に必要なパーツ
カッティングユニット(オプション。別途購入のこと) | 3 |
カッティングユニットをカートンから取り出す。
カッティングユニットに同梱されているオペレーターズマニュアルに従って調整を行う。
Note: 前キャリアフレームは昇降アームキット(オプション)の付属部品です。
前キャリアフレームのプレート穴を、カッティングユニットの取り付けプレートの穴に合わせる(図 17)。
ワッシャをキャリアプレートとリンクの間に合わせ(図 17)、プレートとスペーサを仮止めする;キャリッジボルト(⅜ x 2¼")、ワッシャ、フランジロックナット(⅜")を使用する。
Note: カッティングユニットの背面から組み立てを開始する場合は、プレートの中央の穴を使用してください。
他のプレートの穴とリンクについてもステップ2を行う。
フランジロックナットを 37-45 N·m (3.8-4.5 kg.m = 27-33 ft-lb)にトルク締めする。
他の前カッティングユニットとキャリアフレームについても、ステップ1-4を行う。
Note: 後キャリアフレームは昇降アームキット(オプション)の付属部品です。
後キャリアフレームのプレート穴を、カッティングユニットの取り付けプレートの穴に合わせる。
ワッシャをキャリアプレートとリンクの間に合わせ(図 18)、プレートとスペーサを仮止めする;キャリッジボルト(⅜ x 2¼")、ワッシャ、フランジロックナット(⅜")を使用する。
Note: カッティングユニットの背面から組み立てを開始する場合は、プレートの中央の穴を使用してください。
他のプレートの穴とリンクについてもステップ2を行う。
フランジロックナットを 37-45 N·m (3.8-4.5 kg.m = 27-33 ft-lb)にトルク締めする。
Note: 前キャリアフレームは昇降アームキット(オプション)の付属部品です。
前キャリアフレームのプレート穴を、カッティングユニットの取り付けプレートの穴に合わせる(図 19)。
スペーサをキャリアプレートと取り付けプレートの間に合わせ(図 19)、プレートとスペーサを仮止めする;キャリッジボルト(⅜ x 1¼")、ワッシャ、フランジロックナット(⅜")を使用する。
Note: カッティングユニットの背面から組み立てを開始する場合は、各プレートの中央の穴を使用してください。
他のプレートの穴についてもステップ2を行う。
フランジロックナットを 37-45 N·m (3.8-4.5 kg.m = 27-33 ft-lb)にトルク締めする。
他の前カッティングユニットとキャリアフレームについても、ステップ1-4を行う。
Note: 後キャリアフレームは昇降アームキット(オプション)の付属部品です。
各前昇降アームのピボットロッドにスラストワッ シャを通す。
ピボットロッドに、カッティングユニットのキャリアフレームを取り付け、リンチピンで固定する(図 21)。
Note: 後ろのカッティングユニットでは、キャリアフレーム後部とリンチピンとの間にスラストワッシャを入れます。
昇降アームとピボット部全部をグリスアップする。
Important: ホースが折れたりひねられたり強く曲げられたりしていないことを確認してください; 図 22のようなルートが適切です。カッティングユニットを上昇させ、左にスライドさせてください(モデル 03171)。後カッティングユニットのホースが走行ケーブルブラケットに当たらないことを確認し、必要に応じて接続部やホースの位置を再調 整してください。
各キャリアフレームのスロットにチッパーチェーンを下から上に通し、これらのチェーンをキャリアフレームの上に固定する(キャップスクリュ、ワ ッシャ、ロックナットを使用)(図 23)。
エンジンを掛ける。
カッティングユニット上昇。
前カッティングユニットで、左昇降アームとフロアプレートのブラケットとの間の距離と、右昇降アームとフロアプレートのブラケットとの間の距離を測定する(図 26)。
Note: すき間が 5ー8 mm であれば適切である。すき間がこの範囲にない場合には、カッティングユニットの昇降シリンダを調整する;昇降アームのすき間を調整すると昇降アームのストップボルトを調整するを参照。
Important: 前プレートブラケットにすき間がないと昇降アームが破損する恐れがあります。
後カッティングユニットで、後カッティングユニットのウェアバーの上部にあるウェアストラップとバンパーストップとの間のすき間を測定する(図 27)。
Note: すき間が 0.51ー2.54 mm であれば適切である。すき間がこの範囲にない場合には、カッティングユニットの昇降シリンダを調整する;後ろのカッティングユニットのすき間を調整するを参照。
Important: 後ウェアバーにすきまがないとカッティングユニットが破損する恐れがあります。
エンジンを始動し、カッティングユニットを下降させてエンジンを止め、キーを抜き取り、可動部が完全に停止したのを確認する。
機体の左右で、ジャムナットをゆるめて昇降アームのストップボルトをゆるめる(図 28)。
昇降シリンダのロッドのジャムナットをゆるめる(図 29)。
ロッドの端部からピンを外し、クレビスを回転させる。
調整が終わったらピンを取り付けて隙間の大きさを確認し、
その後、必要に応じて上記1-4を繰り返す。
エンジンを始動し、カッティングユニットを上昇させてエンジンを止め、キーを抜き取り、可動部が完全に停止したのを確認する。
左右の昇降アームとフロアプレートのブラケットとの間の距離を測定する。
Note: すき間が 0.51ー2.54 mm であれば適切である。
必要に応じて3-7を繰り返す。
クレビスのジャムナットを締める。
マシンの反対側でも 2-9 の作業を行い、その後に昇降アームのストップボルトを調整するを行う。
Important: ストップボルトにすき間がないと昇降アームが破損する恐れがあります。
Note: 移動走行中に後昇降アームが「ガタつく」ようであれば隙間を小さくしてください。
エンジンを始動し、カッティングユニットを上昇させてエンジンを止め、キーを抜き取り、可動部が完全に停止したのを確認する。
ストップボルトと昇降アームのプレートとのすきまが 0.13-1.02 mm になるようにストップボルトを調整する。
もう一つの昇降アームのストップボルトについてもステップ2を行う。
エンジンを始動し、カッティングユニットを下降させてエンジンを止め、キーを抜き取り、可動部が完全に停止したのを確認する。
昇降シリンダのジャムナットをゆるめる(図 31)。
ジャムナットを戻すには、シリンダロッドのナットに近い方の部分をウェスとプライヤで握ってロッドを回す。
Note: ロッドを縮めるとウェアストラップとバンパーとのすき間が小さくなります。
エンジンを掛ける。
カッティングユニットを上昇させて、後カッティングユニットのウェアバーの上部にあるウェアストラップとバンパーストップとの間のすき間を測定する。
すき間が 0.51ー2.54 mm であれば適切である。
必要に応じて1-4を繰り返す。
カッティングユニットを降下させ、エンジンを止め、キーを抜き取り、可動部が完全に停止したのを確認する。
ジャム・ナットを締める。
各タイヤの空気圧を調整する;タイヤ空気圧を点検するを参照。
Note: タイヤは空気圧を高めに設定して出荷しています。
この作業に必要なパーツ
ロックブラケット | 1 |
リベット | 2 |
ワッシャ | 1 |
ねじ(¼ x 2") | 1 |
ロックナット(¼") | 1 |
フードラッチブラケットからフードラッチを外す。
フードラッチブラケットをフードに固定しているリベット(2本)を外す(図 32)。フードからフードラッチブラケットを外す。
CEロックブラケットとフードラッチブラケットの穴を整列させてフードにセットする。ロックブラケットをフード側に(フードに当てて)取り付けます(図 33)。ロックブラケットアームについているボルト&ナットアセンブリは外さないでください。
フードの内側にある穴に、ワッシャを整列させる。
ブラケットとワッシャをフードにリベットで固定する(図 33)。
フードラッチブラケットにフックをかける(図 34)。
フードロックブラケットのもう一つのアームにボルトを差し込んでラッチをロックする(図 35)。
Note: CE 用ロックブラケットの中でボルトが動かなくなるまでボルトとナットを締め付ける。
この作業に必要なパーツ
製造年デカル | 1 |
CE 用ステッカー | 1 |
傾斜警告デカル(121-3598) | 1 |
この作業に必要なパーツ
チッパーローラキット(別売) | 1 |
高い刈高で刈り込みを行う場合には、チッパーローラキットを取り付けてください。
靴のかかと部分で刈り込み・移動走行切り替えスライド(図 42)を左側の移動走行位置または右側の刈り込みに動かす。
カッティングユニットは、刈り込み・移動走行切り替えスライドが刈り込み位置のとき以外は作動しません。
刈り込み・移動走行切り替えスライド移動走行位置にあるときには、カッティングユニットを下降させることができません。
レバー(図 42)を下げると、ハンドルの角度(位置)を調整できるようになります。調整が終わったらレバーを上げて固定してください。
カッティングユニットが中央位置にあるかどうかを確認するための窓(図 42)です。
傾斜計(図 42)は機体の左右の傾きを表示する計器です。
カッティングユニットを地表面まで降下させるには、シフトレバーを前に倒して降下位置にします(図 43)。
Note: エンジンが作動していないとカッティングユニットは下降しません。カッティングユニットが下降中にレバーを前位置に倒した状態に保持する必要はありません。
レバーを手前の RAISE 位置に引けばカッティングユニットは上昇します()。
Note: カッティングユニット上昇位置ではリールは回転しません。
レバーを左右に動かすとカッティングユニットがその方向にスライドします。この操作はカッティングユニットを上昇させた状態、または芝刈り走行中に行ってください。
斜面を横断しているとき、カッティングユニットを谷側にシフトさせるのは重心を谷側に移すことになり、転倒など、生命に関わる重大な人身事故を起こしやすくなる。
斜面横断中はカッティングユニットを山側にシフトさせておくこと。
カッティングユニット回転スイッチ(図 43)には回転と停止の2 つの位置があります。バルブバンクの電磁弁を操作してリールを回転させるスイッチです。
エンジンオイルの圧力が異常に低下するとこの警告灯(図 43)が点灯します。
エンジンの冷却水の温度が異常に高くなると温度警告灯(図 43)が点灯します。この温度になると、カッティングユニットの動作を停止させます。冷却液の温度がさらに 5.5°C 上昇すると、エンジンを保護するためにエンジンを停止します。
アワーメータ(図 43)は左側コントロールパネルにあって本機の稼働時間を積算表示します。このメータは始動スイッチを ON 位置にすると始動します。
グロープラグインジケータランプ(図 43)は、グロープラグに通電中に点灯します。
スロットル(図 43)を前に倒すとエンジン回転速度が速くなり、後ろに引くと遅くなります。
オルタネータランプ(図 43)はエンジンが作動を開始すると消灯します。エンジン作動中なのにオルタネータランプが点灯する場合は、充電システムを点検し、修理を行ってください。
始動スイッチ(図 43)はエンジンとライトを作動させます。スイッチには 3 つの位置があります:
SHUT OFF 位置はエンジンを停止させます。
RUN/PREHEAT 位置は、エンジンを作動または作動前の予熱を行う位置です。
START はスタータを作動させる位置です。
Note: キーが RUN/PREHEAT 位置にある時は、グロープラグが予熱を行い、インジケータランプが約 7 秒間点灯します。
昇降レバーロック(図 43)を後方に倒すとカッティングユニットがロックされ、落下を防止します。
エンジンを停止させる時には、車体が不意に動き出さないよう、必ず駐車ブレーキ(図 43)を掛けてください。レバーを引き上げると駐車ブレーキが作動し、押し下げると解除されます。
Note: 駐車ブレーキが掛かっているのに走行ペダルが踏むとエンジンが停止します。
コントロールコンソールカバーの下にあります(図 44)。
刈り込みマニホルドにあり、クリップレート(リール回転速度)の調整に使用します(図 44)。
左に回すとリール速度が上がります。
左に回すとリール速度が遅くなります。
リール速度コントロールの調整方法については、クリップレート(リール速度)とリール速度を調整するを参照してください。
通常の刈り込みを行う場合とバックラップを行う場合とで、リールの回転方向を切り替えるレバーです(図 44)。
刈り込み時には、バックラップレバーを前転 F 位置にセットする。
バックラップ時は、逆転 R 位置にする。
Important: リールが回転している時はレバー操作をしないでください。
燃料計(図 45)は、燃料タンクに残っている燃料の量を表示します。
運転席の横についているレバー(図 45)を外側に引いて運転席を希望の位置にスライドさせ、その位置でレバーから手を離すと運転席が固定されます。
Note: 仕様および設計は予告なく変更される場合があります。
移動走行時の幅: | 203 cm(刈り幅が 183 cmの場合)234 cm(刈り幅が 216 cmの場合 |
刈幅 | 183 cm または 216 cm |
長さ | 236 cm |
高さ | 193 cm(ROPSを含む) |
Net 重量* | 844kg |
燃料タンク容量 | 28 リットル |
走行速度 | 刈り込み速度: 0-10 km/h; 移動走行速度: 0-14 km/h後退速度: 0-6 km/h |
* カッティングユニットと油脂類を含む。 |
トロが認定した各種のアタッチメントやアクセサリがそろっており、マシンの機能をさらに広げることができます。詳細は弊社の正規サービスディーラ、または代理店へお問い合わせください;弊社のウェブサイト www.Toro.com でもすべての認定アタッチメントとアクセサリをご覧になることができます。
いつも最高の性能と安全性を維持するために、必ずToroの純正部品をご使用ください。他社の部品やアクセサリを御使用になると危険な場合があり、製品保証を受けられなくなる場合がありますのでおやめください。
Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。
子供やトレーニングを受けていない大人には、絶対に運転や整備をさせないでください。地域によっては機械のオペレータに年齢制限を設けていることがありますのでご注意ください。オーナーは、オペレータ全員にトレーニングを受講させる責任があります。
安全な運転操作、各部の操作方法や安全標識などに十分慣れておきましょう。
運転席を離れる前に:
平らな場所に駐車する。
カッティングユニットを停止させ、下降させる。
駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
全ての動きが停止するのを待つ。
調整、整備、洗浄、格納などは、機体が十分に冷えてから行ってください。
エンジンの緊急停止方法に慣れておきましょう。
ガードなどの安全保護機器が正しく機能していない時は、運転しないでください。
使用前に必ず、カッティングユニットの点検を行ってください。
これから機械で作業する場所をよく確認し、機械に巻き込まれそうなものはすべて取り除きましょう。
この製品は電磁場を発生させます。植込み型の電子医療機器を装着している方は、本製品を使用する前に専門家に相談してください。
燃料の取り扱いに際しては安全に特にご注意ください。燃料は引火性が高く、気化すると爆発する可能性があります。
燃料取り扱い前に、引火の原因になり得るタバコ、パイプなど、すべての火気を始末してください。
燃料の保管は必ず認可された容器で行ってください。
エンジン回転中などエンジンが高温の時には、燃料タンクのふたを開けたり給油したりしないでください。
締め切った場所では燃料の補給や抜き取りをしないでください。
ガス湯沸かし器のパイロット火やストーブなど裸火や火花を発するものがある近くでは、機械や燃料容器を保管・格納しないでください。
燃料がこぼれたら、エンジンを始動せずにマシンを別の場所に動かし、気化した燃料ガスが十分に拡散するまで引火の原因となるものを近づけないでください。
硫黄分の少ない(極微量:15 ppm 未満、または微量:1000 ppm 未満)の新しい軽油以外は使用しないでください。燃料の劣化を避けるため、180日以内に使いきれる程度の量を購入するようにしてください。
Important: 硫黄分の多い(0.50 % (5000 ppm) - 1.0 % (10000 ppm) 燃料を使用せざるを得ない場合には、75 時間ごとにエンジンオイルを交換してください。
気温が -7℃ 以上では夏用燃料(2号軽油)を使用しますが、気温が -7℃ 以下の季節には冬用燃料(1号軽油または1号と2号の混合)を使用してください。低温下で冬用ディーゼル燃料を使うと、発火点や流動点が下がってエンジンが始動しやすくなるばかりでなく、フィルタの目詰まりを防止できるなどの利点があります。
気温が -7° 以上の季節には夏用燃料を使用する方が、燃料ポンプの寿命を延ばします。
この機械はバイオディーゼル燃料を混合したB20燃料(バイオディーゼル燃料が20%、通常軽油が80%)を使用することができます。ただし、通常軽油は硫黄分の少ない、または極微量のものを使ってください。以下の注意を守ってお使いください。
バイオディーゼル成分が ASTM D6751 または EN 14214 に適合しているものを使用してください。
混合後の成分構成が ASTM D975 または EN 590 に適合していることをご確認ください。
着色したターフを汚す可能性があります。
寒い地方ではB5(バイオディーゼル燃料が5%)またはそれ以下の製品を使用すること。
時間経過による劣化がありうるので、シール部分、ホース、ガスケットなど燃料に直接接する部分をまめに点検してください。
バイオディーゼル混合燃料に切り替えてからしばらくの間は燃料フィルタが目詰まりを起こす可能性があります。
バイオディーゼル燃料についてのより詳細な情報は代理店におたずねください。
燃料タンク容量:約 28 リットル
平らな場所に駐車し、カッティングユニットを降下させ、駐車ブレーキを掛け、エンジンを停止させてキーを抜き取る。
燃料タンクのキャップ(図 46)の周囲をきれいに拭く。
燃料タンクのキャップを取る。
タンクの首の根元まで燃料を入れる。
Note: 燃料を入れすぎないでください。
給油が終わったらキャップを締める。
こぼれた燃料はふき取る。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
毎日の運転前に、に記載されている「使用ごと/毎日の典型整備」を行ってください。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
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インタロックスイッチは安全装置であり、これを取り外すと予期せぬ人身事故が起こり得る。
インタロックスイッチをいたずらしない。
作業前にインタロックスイッチの動作を点検し、不具合があれば作業前に交換修理する。
Important: インタロック作動試験を1つでも合格できない場合には、弊社ディストリビュータに連絡してください。
ゆっくりとした速度で、広い場所に移動する。
カッティングユニットを下降させ、エンジンを停止させて、駐車ブレーキを掛ける。
運転席に座る。
駐車ブレーキを掛ける。
カッティングユニットのスイッチを切位置にする。
走行ペダルを踏み込む。
キーを START 位置に回す。
Note: 走行ペダルを踏んでいるとスタータが動作しないのが正常。
運転席に座る。
駐車ブレーキを掛ける。
カッティングユニットのスイッチをENGAGE(入)位置にする。
走行ペダルから足を離したままにする。
キーを START 位置に回す。
Note: カッティングユニットの駆動スイッチが ENGAGE の時はスタータが動作しないのが正常。
運転席に座る。
駐車ブレーキを掛ける。
カッティングユニットのスイッチを切位置にする。
走行ペダルから足を離したままにする。
エンジンを掛ける。
駐車ブレーキを解除する。
運転席から立ち上がる。
Note: 駐車ブレーキが解除された状態で運転席を離れるとエンジンが停止するのが正常。
運転席に座る。
駐車ブレーキを掛ける。
カッティングユニットのスイッチを切位置にする。
走行ペダルから足を離したままにする。
エンジンを掛ける。
走行ペダルを踏み込む。
Note: 駐車ブレーキが ENGAGED(入)の状態で走行ペダルを踏み込むとエンジンが停止するのが正常。
運転席に座る。
駐車ブレーキを掛ける。
カッティングユニットのスイッチを切位置にする。
走行ペダルから足を離したままにする。
エンジンを掛ける。
駐車ブレーキを解除する。
運転席から立ち上がる。
走行ペダルを踏み込む。
Note: 運転席に着席せずに走行ペダルを踏み込むと 1 秒後にエンジンが停止するのが正常。
オーナーやオペレータは自分自身や他の安全に責任があり、オペレータやユーザーの注意によって物損事故や人身事故を防止することができます。
作業にふさわしい服装をし、安全めがね、長ズボン、頑丈で滑りにくい安全な靴、および聴覚保護具を着用してください。長い髪は束ねてください。ゆるい装飾品やだぶついた服は身に着けないでください。
疲れている時、病気の時、アルコールや薬物を摂取した時は運転しないでください。
この機械を運転する時は常に十分な注意を払ってください。運転中は運転操作に集中してください;注意散漫は事故の大きな原因となります。
エンジンを掛ける前に、全部の駆動装置がニュートラルであること、駐車ブレーキが掛かっていることを確認し、運転席に着席してください。
人を乗せないでください。また、作業中は周囲から人、特に子供を十分に遠ざけてください。
運転は、穴や障害物を確認できる十分な照明のもとで行ってください。
ぬれた芝の刈り込みは避けてください。接地力が落ちてスリップする危険が高くなります。
カッティングユニットに手足を近づけないでください。
バックするときには、足元と後方の安全に十分な注意を払ってください。
見通しの悪い曲がり角や、茂み、立ち木などの障害物の近くでは安全に十分注意してください。
刈り込み中以外は必ずカッティングユニットを止めておいてください。
旋回するときや道路や歩道を横切るときなどは、減速し周囲に十分な注意を払ってください。常に道を譲る心掛けを。
エンジンは換気の十分確保された場所で運転してください。排気ガスには致死性ガスである一酸化炭素が含まれています。
エンジンの掛かっているマシンからは離れないでください。
運転席を離れる前に:
平らな場所に駐車する。
カッティングユニットを停止させ、下降させる。
駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
全ての動きが停止するのを待つ。
調整、整備、洗浄、格納などは、機体が十分に冷えてから行ってください。
機械の運転は十分な視界の確保ができる適切な天候条件のもとで行ってください。落雷の危険がある時には運転しないでください。
クルーズコントロール(が装備されている場合)は、広く、平坦で障害物のない場所で、マシンが一定の速度で連続走行できる場合にのみ使用してください。
POPS 構成物は一切機体から外さないでください。
必ずシートベルトを着用し、緊急時にはシートベルトを迅速に外せるよう練習しておいてください。
運転時には必ずシートベルトを着用してください。
頭上の障害物に注意し、これらに衝突しないように注意してください。
ROPS自体に損傷がないか、また、取り付け金具がゆるんでいないか、定期的に十分に点検を行い、万一の際に確実に役立つようにしておいてください。
ROPS が破損した場合はすべて新しいものに交換してください。修理したり改造しての使用はしないでください。
斜面はスリップや転倒などを起こしやすく、これらは重大な人身事故につながります。斜面での安全運転はオペレータの責任です。どんな斜面であっても、通常以上に十分な注意が必要です。
斜面については、実地の測定を含めてオペレータ自身が調査を行い、安全に作業ができるかどうかを判断してください。この調査においては、常識を十分に働かせてください。
以下に挙げる、斜面で運転する場合の安全上の注意を必ず読んで内容をしっかり理解してください。実際に運転する前に、現場の状態をよく観察し、その日その場所でこのマシンで安全に作業ができるかどうかを判断してください。同じ斜面上であっても、地表面の条件が変われば運転条件が変わります。
斜面での発進・停止・旋回は避けてください。急に方向を変えたり急な加速やブレーキ操作をしないでください。旋回は速度を落としてゆっくりと行ってください。
走行、ステアリング、安定性などに疑問がある場合には運転しないでください。
隠れた穴、わだち、盛り上がり、石などの見えない障害は、取り除く、目印を付けるなどして警戒してください。深い芝生に隠れて障害物が見えないことがあります。不整地では機体が転倒する可能性があります。
ぬれ芝、急斜面など滑りやすい場所で運転すると滑って制御できなくなる危険があります。
段差、溝、盛り土、水などの近では安全に十二分の注意を払ってください。万一車輪が段差や溝に落ちたり、地面が崩れたりすると、機体が瞬時に転倒し、非常に危険です。必ず安全距離を確保してください。
斜面に入る前に、安全の判断をしてください。乗用の刈り込み機械で斜面を刈り込むことに危険が感じられる場合は歩行型の機械をお使いください。
斜面では可能なかぎりカッティングユニットを地表面まで下げておいてください。斜面上でカッティングユニットを上昇させると機体が不安定になる恐れがあります。
この3輪モアは、特殊な走行系統によって非常に優れた登坂力があります。通常の3輪モアのように上り坂で山側の車輪が空転することがありません。しかし、急斜面で横向きになると、走行力を保ったまま横転する危険があります。
斜面の刈り込みは、横方向でなく、できるだけ上下方向に行ってください。
斜面を横切る時は、カッティングユニットを山側にスライド(可能であれば)させてください。
坂を上れないと分かったら、ブレードを止め、ゆっくりとバックで、まっすぐに坂を下りてください。
どうしても旋回しなければならない場合は、ゆっくりと大きく、可能であれば谷側に、旋回してください。
Note: 以下の場合には、エンジンを始動する前に燃料システムのエア抜きを実施する必要があります;燃料系統からのエア抜き:を参照。
新車を初めて始動する時。
燃料切れでエンジンが停止した時。
燃料系統の整備作業(例えばフィルタの交換)を行った時
駐車ブレーキが掛かっていること、カッティングユニットの駆動スイッチが OFF位置にあることを確認する。
走行ペダルから足を外し、ペダルがニュートラル位置にあることを確認する。
スロットルをハーフスロットル位置にする。
キーを差し込み、ON/PREHEAT 位置に回して、そのままグロープラグランプが消えるのを待ち(7秒間程度)、その後にキーを START 位置に回す。エンジンが始動したら、キーから手を離す。
Note: キーは自動的にON/RUN位置に動きます。
Important: スタータモータのオーバーヒートを防止するため、スタータは15 秒間以上連続で回転させないでください。10秒間連続で使用したら、60秒間の休止時間をとってください。
エンジンを初めて始動した時、エンジンのオーバーホールを行った後などは、1-2分間の時間を取って前進および後退走行の確認を行う。また、昇降レバーやカッティングユニット駆動スイッチを操作して各部の作動状態を確認する。
Note: ハンドルを左右それぞれいっぱいまで切って応答を確認する。以上の点検の後、エンジンを停止させ、オイル漏れや各部のゆるみなどがないかさらに点検する。
オイル漏れや各部のゆるみなどの異常点検には怪我の危険が伴う。
機体の点検を行う前に、機械の可動部がすべて完全に停止していることを必ず確認すること。
スロットルコントロールをアイドル位置にする。
駐車ブレーキを掛ける。
カッティングユニット駆動スイッチをOFF位置にする。
カッティングユニット下降。
エンジンを止め、キーを抜き取り、可動部が完全に停止したのを確認する。
作業現場に移動し、刈り込みの一列目に合わせてマシンを待機させる。
カッティングユニット駆動スイッチが上位置(OFF位置)であることを確認するカッティングユニット作動スイッチ。
スロットルを高速位置にする;スロットルを参照。
カッティングユニットシフトレバーで、カッティングユニットを床面まで降下させる;カッティングユニットシフトレバー:昇降を参照。
カッティングユニット駆動スイッチを押してカッティングユニットの動作準備を行う(ON 位置)。
カッティングユニットシフトレバーで、カッティングユニットを床面から上昇させる。
刈り込みエリアに乗り入れ、カッティングユニットを降ろす。
Note: カッティングユニットが動作を開始する。
旋回場所に入る前に、カッティングユニットシフトレバーを軽く手前に引き、カッティングユニットが上昇したらレバーから手を離す。
Important: 旋回中はカッティングユニットシフトレバーを保持しないでください。
雨だれ形に旋回して次の列に入る準備を行う。
カッティングユニットシフトレバーで、カッティングユニットを床面から上昇させる;カッティングユニットシフトレバー:昇降を参照。
カッティングユニットシフトレバーを左または右に動かしてカッティングユニットを左または右にスライドさせる(図 47)。
カッティングユニットシフトレバーで、カッティングユニットを床面まで降下させる;カッティングユニットシフトレバー:昇降を参照。
カッティングユニット駆動スイッチを切位置にする。
カッティングユニットを移動走行位置に上昇させる。
刈り込み/移動走行切り替えスライドを移動走行位置にする。
Important: 狭い場所を通り抜ける時、カッティングユニットをぶつけて損傷しないよう十分注意してください。斜面の通行には最大の注意を払ってください。また、転倒事故を防止するために、速度の出しすぎや急旋回に十分注意してください。
Note: 移動走行モードで運転中は、カッティングユニットを降下させることはできません。
高品質の安定した刈りを行い、均一な感じの刈り上がりのためには、リール速度が刈り高とマッチしていることが非常に重要です。
Important: リール回転速度が遅すぎるとクリップマーク(刈 り取り模様)がはっきり見えてきます。リール回転速度が速すぎると「ボサッとした」刈り上がりになります。
5 枚刃リール | 8 枚刃リール | 11 枚刃リール | |||||
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刈高 | 8 km/h | 9.6 km/h | 8 km/h | 9.6 km/h | 8 km/h | 9.6 km/h | |
63.5mm | 2½" | 3 | 3 | 3* | 3* | – | – |
60.3mm | 2⅜" | 3 | 4 | 3* | 3* | – | – |
57.2mm | 2¼" | 3 | 4 | 3* | 3* | – | – |
54.0mm | 2⅛" | 3 | 4 | 3* | 3* | – | – |
50.8mm | 2" | 3 | 4 | 3* | 3* | – | – |
47.6mm | 1⅞" | 4 | 5 | 3* | 3* | – | – |
44.5mm | 1¾" | 4 | 5 | 3* | 3* | – | – |
41.3mm | 1⅝" | 5 | 6 | 3* | 3* | – | – |
38.1mm | 1½" | 5 | 7 | 3 | 4 | – | – |
34.9mm | 1⅜" | 5 | 8 | 3 | 4 | – | – |
31.8mm | 1¼" | 6 | 9 | 4 | 4 | – | – |
28.8mm | 1⅛" | 8 | 9* | 4 | 5 | – | – |
25mm | 1" | 9 | 9* | 5 | 6 | – | – |
22.2mm | ⅞" | 9* | 9* | 5 | 7 | – | – |
19.1mm | ¾" | 9* | 9* | 7 | 9 | 6 | 7 |
15.9mm | ⅝" | 9* | 9* | 9 | 9* | 7 | 7 |
12.7mm | ½" | 9* | 9* | 9 | 9* | 8 | 8 |
9.5mm | ⅜" | 9* | 9* | 9 | 9* | 9 | 9 |
* 推奨できない刈り高および速度です。 |
|||||||
Note: 数値が大きいほど速度も大きくなります。 |
平らな場所に駐車し、カッティングユニットを降下させ、駐車ブレーキを掛け、エンジンを停止させてキーを抜き取る。
燃料タンクに少なくとも半分まで燃料が入っていることを確認する。
ラッチを外してフードを開ける。
燃料噴射ポンプのエア抜きねじを開ける (図 51)。
始動キーを ON 位置に回す。
電動燃料ポンプが作動を開始し、エア抜きねじの周囲からエアが漏れ出してくる。
Note: ねじから燃料が連続的に流れるのが見えるまでキーを ON 位置に保持する。
ねじを締めてキーをOFFする。
Note: 通常はこれでエンジンが始動するようになります。始動できない時は、噴射ポンプとインジェクタの間にエアが入っている可能性があります;インジェクタからのエア抜きを参照してください。
ブレードを回転させてからゆっくりと芝刈り場所に入ります。前のカッティングユニットが芝刈りの境界内に入ったところでカッティングユニットを降下させます。
真っ直ぐに刈りたい(きれいなストライプを作りたいときなど)場合は、樹木などを目印にして走行してください。
前方のカッティングユニットが芝刈りエリアの境界についたらカッティングユニットを上げます。「雨だれ型」のターンを行うと、早く旋回し、しかもラインを揃えやすくなります。
サイドワインダー搭載機はバンカー周りや池の周囲の刈り込みを簡単に行うことができます。シフトレバーを右または左に倒せば同じ方向にカッティングユニットがスライドします。また、カッティングユニットをシフトさせることによりタイヤの通り道を変更することが可能です。
刈りカスは前方または後方に排出されます。刈り取り量が少ない時には、刈りかすを前方に飛ばす方が刈り跡がきれいにみえます。カッティン グユニットの後シールドを閉じれば、刈りカスは前方向に排出されます。
後シールドの開閉は必ずエンジンを止めて行なってください。エンジンを掛けたままで行なうと大けがをしたり、機械を破損させる危険があります。
エンジンを止め、機械の各部がすべて完全に停止したことを確認してからカッティングユニットのシールドに触れてください。
刈り取り量が多い場合は、シールドを水平より少し下向 きに開けます。シールドを開きすぎるとエンジン付近や ラジエター部に刈りカスが溜まってオーバーヒートしや すくなりますから注意してください。
カッティングユニットには、リールモータと反対側にバランスウェイトがついています。刈り高のミスマッチが起 こる場合にはこのウェイトを増減することができます。
平らな場所に駐車する。
カッティングユニットを停止させ、下降させる。
駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
全ての動きが停止するのを待つ。
調整、整備、洗浄、格納などは、機体が十分に冷えてから行ってください。
火災防止のために、カッティングユニット、駆動部、マフラー、冷却スクリーン、エンジンルームに刈りかすごみが溜まっていないことを確認してください。オイルや燃料がこぼれた場合はふき取ってください。
移動走行時など、刈り込みなどの作業をしていない時には、アタッチメントの駆動を解除しておいてください。
必要に応じてシートベルトの清掃と整備を行ってください。
ガス湯沸かし器のパイロット火やストーブなど裸火や火花を発するものがある近くでは、機械や燃料容器を保管・格納しないでください。
機体を洗浄してグリスアップする;機体の洗浄とベアリングとブッシュのグリスアップを参照。
緊急時には、短距離に限り、マシンを牽引または押して移動することができますが、トロではこの方法は緊急用以外には使用しないようにすることをお奨めしています。
Important: 牽引移動時の速度は、3-4 km/hとしてください。これ以上の速度では駆動系に損傷を与える危険があります。移動距離が長くなる場合は、トラックやトレーラに積んで移送してください。
フードのラッチを外してフードを開ける。
右側フードラッチの近くにあるポンプのバイパスバルブ(図 52)のハンドルを 90° 回転させる。
フード元に戻してラッチを掛ける。
マシンのロープ掛けポイントを利用して、牽引用の車両に接続する;ロープ掛けのポイントを参照。
牽引作業中はマシンの運転席に座り、必要に応じて駐車ブレーキを使ってマシンの動きをコントロールする。
Important: バイパスバルブを開けたままでエンジンを掛けないでください。
エンジンを掛ける時にはバルブを90°(¼ 回転)させて元通りに閉める。
機械をトレーラやトラックに積み込む際には、機体と同じ幅のある歩み板を使用してください。
車体が落下しないように確実に固定してください。
Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。
Note: www.Toro.com から、この機械に関する配線図と油圧回路図をダウンロードすることができます。弊社ホームページからマニュアルへのリンクをご活用ください。
Important: エンジンの整備についての詳細はエンジンマニュアルを、カッティングユニットの整備にはカッティングユニットマニュアルを参照してください。
運転席を離れる前に:
平らな場所に駐車する。
カッティングユニットを停止させ、下降させる。
駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
全ての動きが停止するのを待つ。
調整、整備、洗浄、格納などは、機体が十分に冷えてから行ってください。
作業にふさわしい服装をし、安全めがね、長ズボン、頑丈で滑りにくい安全な靴を着用してください。手足、衣服、装飾品、頭部(長髪)を可動部に近づけないでください。
保守作業は、各部が十分冷えてから行ってください。
可能な限り、エンジンを回転させながらの整備はしないでください。可動部に近づかない。
エンジンは換気の十分確保された場所で運転してください。排気ガスには致死性ガスである一酸化炭素が含まれています。
機体の下で作業する場合には、必ずジャッキスタンドで機体を確実に支える。
機器類を取り外すとき、スプリングなどの力が掛かっている場合があります。
マシン各部が良好な状態にあり、ボルトナット類が十分にしまっているか常に点検してください。
読めなくなったデカルは貼り替えてください。
機械の性能を完全に引き出し、かつ安全にお使いいただくために、交換部品は純正品をお使いください。他社の部品を御使用になると危険な場合があり、製品保証を受けられなくなる場合がありますのでおやめください。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用開始後最初の 1 時間 |
|
使用開始後最初の 10 時間 |
|
使用開始後最初の 50 時間 |
|
使用するごとまたは毎日 |
|
25運転時間ごと |
|
50運転時間ごと |
|
100運転時間ごと |
|
150運転時間ごと |
|
200運転時間ごと |
|
400運転時間ごと |
|
500運転時間ごと |
|
800運転時間ごと |
|
1000運転時間ごと |
|
2000運転時間ごと |
|
2年ごと |
|
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点検項目 | 第 週 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
インタロックの動作を点検する。 | |||||||
ブレーキの動作を確認する。 | |||||||
燃料残量を確認する。 | |||||||
エンジンオイルの量を点検する。 | |||||||
冷却系統を点検 | |||||||
燃料・水セパレータの水抜き。 | |||||||
エアフィルタ、ダストカップ、バルブを点検する。 | |||||||
エンジンから異常音がないか点検する。1 | |||||||
ラジエターとスクリーンを点検する。 | |||||||
運転操作時の異常音 | |||||||
油圧オイルの量を点検する。 | |||||||
油圧ホースの磨耗損傷を点検する。 | |||||||
オイル漏れがないか点検する。 | |||||||
燃料残量を点検する。 | |||||||
タイヤ空気圧を点検する | |||||||
計器類の動作を確認する。 | |||||||
リールとベッドナイフの刃合わせ | |||||||
刈高の調整の点検 | |||||||
グリスアップを行なう。2 | |||||||
塗装傷のタッチアップを行う。 | |||||||
マシンを洗浄する。 | |||||||
1始動困難、大量の煙、咳き込むような走りなどが見られる場合はグロープラグと噴射ノズルを点検する。 2車体を水洗いしたときは整備間隔に関係なく直ちにグリスアップする。 |
点検担当者名: | ||
内容 | 日付 | 記事 |
1 | ||
2 | ||
3 | ||
4 | ||
5 |
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
50運転時間ごと |
|
500運転時間ごと |
|
グリスの仕様:No. 2 汎用リチウム系グリス
このマシンには定期的なグリスアップの必要な箇所があります。ベアリングやブッシュの内部に異物が入ると急激に磨耗が進行します。車体を水洗いしたときは整備間隔に関係なく直ちにグリスアップしてください。
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
グリスフィッティングの位置と数は以下の通りです:
後カッティングユニットのピボット(図 60)
前カッティングユニットのピボット(図 61)
サイドワインダーのシリンダ端部(2ヶ所;モデル 03171 のみ)(図 62)
ステアリングピボット(図 63)
後昇降アームのピボットと昇降シリンダ(2ヶ所)(図 64)
左前昇降アームのピボットと昇降シリンダ(2ヶ所)(図 65)
右前昇降アームのピボットと昇降シリンダ(2ヶ所)(図 66)
ニュートラル調整機構(図 67)
刈り込み・移動走行切り換えレバー(図 68)
ベルトテンションピボット(図 69)
ステアリングシリンダ(図 70)
Note: ステアリングシリンダ反対側の端にグリス注入箇所を作ることができます。その場合、タイヤを外し、ニップルを付け、グリスを注入し、ニップルを外し、プラグを取り付けます(図 71)。
ベアリングが、材質上の欠陥や製造上の瑕疵のために破損することはめったにありません。ベアリングが破損する原因で最も多いのは水分などの異物がシールを抜けてベアリング内部に侵入して内部を破損させるものです。グリスパックされているベアリングでは、定期的にグリスを注入して内部の異物を外に押し出してやる必要があります。密封式のベアリングは、製造時に特殊なグリスを封入し、強力なシールによって内部を保護しています。
密封式のベアリングは、短期的には何の整備も必要ないので保守作業が軽減され、また、グリスが落ちてターフを汚すというような事故がありません。そのため、整備の手間が省け、またグリスで芝を汚すようなリスクもありません。シールドベアリングパッケージは、普通に使用している限り寿命まで十分に良好な性能を発揮しますが、定期的に点検を行って万一の大きなトラブルを防止しましょう。シーズンごとにベアリングを点検し、破損や大きな摩耗が見られたら交換してください。回転がスムーズなこと、作動中に熱を持たないこと、異音がしないこと、ガタや腐食(錆)がないことが大切です。
ベアリングは消耗部品です。また、使用環境から様々なストレス(砂、農薬、水、衝撃など)を受けますから、 整備の良し悪しによって寿命が大きく変わります。整備不良によるベアリングの破損事故は保証の対象にはなりません。
Note: ベアリングの寿命は、洗浄手順により長くも短くもなります。機械各部が高温のときに水をかけないこと、また、高圧の水や大量の水をベアリングに直接当てないことが非常に重要です。
エンジンオイルの点検や補充は、エンジンを止めて行ってください。
エンジンのガバナの設定を変えたり、エンジンの回転数を上げすぎたりしないでください。
以下の条件を満たす、低灰分(low-ash)の高品質エンジンオイルを使用してください:
ACEA—E6 |
API—CH-4 またはそれ以上 |
JASO—DH-2 |
推奨粘度:SAE 15W-40(-17°以上)
他に使用可能な粘度:SAE 10W-30 または 5W-30(全温度帯)
Toro のプレミアムエンジンオイル(15W-40 または 10W-30)を代理店にてお求めいただくことができます。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
エンジンにはオイルを入れて出荷していますが、初回運転の前に必ずエンジンオイルの量を確認してください。
Note: Toro のプレミアムエンジンオイル(15W-40 または 10W-30)を代理店にてお求めいただくことができます。パーツカタログでパーツ番号をご確認ください。
Note: エンジンオイルを点検する最もよいタイミングは、その日の仕事を始める直前、エンジンがまだ冷えているうちです。既にエンジンを始動してしまった場合には、一旦エンジンを停止し、オイルが戻ってくるまで約 10 分間程度待ってください。油量がディップスティックのADDマークにある場合は、FULLマークまで補給してください。入れすぎないこと。油量が ADD マークと FULL マークの間であれば補給の必要はありません。
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
フードのラッチを外してフードを開ける。
ディップスティック(図 72)を抜き、ウェスで一度きれいに拭く。
ディップスティックをチューブの根元までしっかりと差し込んでから抜き取り、オイルの量を点検する。
オイルの量が不足している場合は、補給口のキャップ(図 73)を取り、ディップスティックで油量を確認しながら少しずつ、 FULL マークまで補給する。
Important: エンジンオイルの量が常時ディップスティックの上限と下限との間にあるようにしてください。エンジンオイルの量が多すぎても少なすぎても、常時ディップスティックの上限と下限との間にあるようにしてください。
オイルキャップとディップスティックを取り付ける。
フード元に戻してラッチを掛ける。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用開始後最初の 50 時間 |
|
150運転時間ごと |
|
エンジンオイルの容量: 約 3.8 リットル(フィルタ含む)。
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
フードのラッチを外してフードを開け、エンジンが冷えるのを待つ。
ドレンプラグのどちらか一方 (図 74) を外してオイルを容器に受け、オイルの流出がおわったらプラグを元通りに取り付ける。
オイルフィルタ(図 75)を外す。
新しいフィルタのシールにきれいなエンジンオイルを薄く塗り、取り付ける。
Note: フィルタを締めつけすぎないように注意してください。
クランクケースにオイルを入れる;エンジンオイルの仕様とエンジンオイルの量を点検するを参照。
フード元に戻してラッチを掛ける。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
200運転時間ごと |
|
エアクリーナ本体にリーク原因となる傷がないか点検してください。破損していれば交換してください。吸気部全体について、リーク、破損、ホースのゆるみなどを点検してください。
推奨整備間隔にて定期整備を行ってください。非常にほこりの多い場所で使用していてエンジンの能力の低下が認められる場合には、整備間隔を短くしてください。早めに整備を行っても意味がありません。むしろフィルタを外したときにエンジン内部に異物を入れてしまう危険が大きくなります。
本体とカバーがシールでしっかり密着しているのを確認してください。
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
フードを開ける。
エアクリーナのカバーをボディーに固定しているラッチを外す(図 76)。
ボディーからカバーを外す。
フィルタを外す前に、低圧のエア(2.76 bar = 2.8 kg)、異物を含まない乾燥した空気)で、1次フィルタとボディーとの間に溜まっている大きなゴミを取り除く。高圧のエアは使用しないこと。異物がフィルタを通ってエンジン部へ吹き込まれる恐れがある。このエア洗浄により、フィルタを外した時にホコリが舞い上がってエンジン部へ入り込むのを防止することができる。
エレメントを外す(図 76)。
Note: エレメントを再使用するつもりで洗うとフィルタの濾紙を破損させる恐れがある。
エアクリーナカバーの粉塵排出ポートからゴム製排出バルブ(図 76)を外す。
排出口バルブを清掃してバルブをポートに取り付ける。
新しいフィルタに傷がついていないかを点検する。特にフィルタとボディーの密着部に注意する。
Important: 破損しているフ ィルタは使用しない。
フィルタをボディー内部にしっかり取り付ける。エレメントの外側のリムをしっかり押さえて確実にボ ディーに密着させる。
Important: フィルタの真ん中の柔らかい部分を持たないこと。
アウトレットバルブが下向き(後ろから見たとき、時計の 5:00 と 7:00 の間になるように)カバーを取り付ける。
ラッチ 2 個でカバーを固定する。
フード元に戻してラッチを掛ける。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
2年ごと |
|
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
燃料系統が汚染された時や、マシンを長期にわたって格納する場合はタンクを空にして内部を清掃してください。タンクの清掃にはきれいな燃料を使用してください。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
400運転時間ごと |
|
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
フードのラッチを外してフードを開ける。
燃料ラインやそのフィッティングに劣化、破損、ゆるみなどが出ていないか点検する。
Note: 破損している燃料ラインやフィッティングは交換してください。
フード元に戻してラッチを掛ける。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
フードのラッチを外してフードを開け、エンジンが冷えるのを待つ。
燃料フィルタの下に汚れのない容器をおく。
フィルタ容器(図 77)下部のドレンプラグをゆるめて水や異物を流し出す。
排出が終了したらプラグを締める。
エンジンを始動し、漏れがないか点検して、エンジンを停止する。
Note: 漏れている部分はすべて修正する。
フード元に戻してラッチを掛ける。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
400運転時間ごと |
|
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
フードのラッチを外してフードを開け、エンジンが冷えるのを待つ。
フィルタ容器(図 77)の周辺をウェスできれいにぬぐう。
フィルタ容器を外して取り付け部をきれいに拭く。
ガスケットに薄くオイルを塗る。
ガスケットが取り付け部に当るまで手でねじ込み、そこからさらに1/2回転締め付ける。
エンジンを始動し、漏れがないか点検して、エンジンを停止する。
Note: 漏れている部分はすべて修正する。
フード元に戻してラッチを掛ける。
Note: この手順は、燃料システムからの通常のエア抜きを行ってもエンジンが始動できないときに行うものです;通常のエア抜きについては、燃料系統からのエア抜きを参照してください。
可能であれば整備作業にかかる前にの各ステップを行う。
ラッチを外してフードを開け、エンジンが熱い場合には冷えるのを待つ。
No. 1 燃料インジェクタノズルの燃料ラインのナットをゆるめる。
スロットルをFAST位置とする。
始動キーをSTART位置に回し、接続部から流れ出る燃料を観察する。燃料が泡立たなくなったら、キーを OFF に戻す。
Important: スタータモータを15秒間以上連続で使用するとオーバーヒートする危険があります。10秒間連続で使用したら、60秒間の休止時間をとってください。
ナットを十分に締め付ける。
エンジン表面に残っている燃料をきれいにふき取る。
残りのノズルについても上記のステップ3-7を行う。
エンジンを始動し、漏れがないか点検して、エンジンを停止する。
Note: 漏れている部分はすべて修正する。
フード元に戻してラッチを掛ける。
マシンの整備や修理を行う前に、バッテリーの接続を外してください。バッテリーの接続を外すときにはマイナスケーブルを先に外し、次にプラスケーブルを外してください。接続するときにはプラスを先に接続し、次にマイナスを接続してください。
バッテリーの充電は、火花や火気のない換気の良い場所で行ってください。バッテリーと充電器の接続や切り離しを行うときは、充電器をコンセントから抜いておいてください。また、安全な服装を心がけ、工具は確実に絶縁されたものを使ってください。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
25運転時間ごと |
|
電解液には硫酸が含まれており、触れると火傷を起こし、飲んだ場合には死亡する可能性がある。
電解液を飲まないこと。また、電解液を皮膚や目や衣服に付けないよう十分注意すること。眼の保護具とゴム製手袋を着用すること。
皮膚に付いた場合にすぐに洗浄できるよう、必ず十分な量の真水を用意しておくこと。
バッテリーケーブルの接続ルートが不適切であるとケーブルがショートを起こして火花が発生する。それによって水素ガスが爆発を起こし人身事故に至る恐れがある。
ケーブルを取り外す時は、必ずマイナス(黒)ケーブルから取り外す。
ケーブルを取り付ける時は、必ずプラス(赤)ケーブルから取り付け、それからマイナス(黒)ケーブルを取り付ける。
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
バッテリーカバーを取り外す;バッテリーカバーの取り外しを参照。
バッテリー液補給キャップを外す。
各セルに蒸留水または脱塩水を補給し、バッテリー液の量を所定レベルに維持する。
Note: 但し、電解液の量が、各セルの内側についているスプリットリングの高さ以上にならないよう、注意してください。
キャップは換気穴を後ろ(燃料タンク側)に向けて取り付けます。
バッテリー上部は、アンモニア水または重曹水に浸したブラシで定期的に清掃してください。清掃後は表面を水で流して下さい。
Important: 清掃中はセルキャップを外さないでください。
バッテリーケーブルのクランプと端子に錆が発生していないか点検する。腐食が見られる場合は以下の作業を行ってください:
バッテリーのマイナス(-)ケーブルを外す。
バッテリーのプラス(+)ケーブルを外す。
クランプと端子をそれぞれ別々に洗浄する。
プラス(+)ケーブルを元通りに取り付ける。
マイナス(-)ケーブルを接続する。
クランプと端子に保護剤を塗る。
バッテリーケーブルが端子にしっかりと固定されていることを確認する。
バッテリーカバーを取り付ける。
Note: マシンを格納する場合は、暑い場所よりも涼しい場所の方がバッテリーの放電が起こりにくくなります。
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
コントロールアームからカバーを外す(図 79)。
ヒューズホルダーまたはヒューズブロックを点検して切れているヒューズを探し出す(図 79)。
同じタイプ、同じ電流値のヒューズに交換する。
コントロールアームにカバーを取り付ける(図 79)。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
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タイヤ空気圧が不足すると、斜面で機体が不安定になり、転倒など、生命に関わる重大な人身事故を起こしやすくなる。
タイヤ空気圧は絶対に規定値以下に下げてはならない。
Note: 全部のタイヤを同じ圧力に調整しないと機械の性能が十分に発揮されず、刈り上がりの質が悪くなります。
各タイヤの空気圧を測定する。タイヤの適正空気圧は、0.97-1.10 bar(0.98-1.12 kg/m2=14-16 psi)です。
必要に応じてエア抜きやエアの追加を行って全部のタイヤを 0.97-1.10 bar に調整する。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用開始後最初の 1 時間 |
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使用開始後最初の 10 時間 |
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200運転時間ごと |
|
対角線パターンでホイールナットを 61-88 N·m(6.2-9.0 kg.m = 45-65 ft-lb)にトルク締めする。
適切なトルク締めを怠ると車輪の脱落や破損から人身事故につながる恐れがあります。
ホイールナットを 61-88 N·m(6.2-8.9 kg.m = 45-65 ft-lb)にトルク締めする。
走行ペダルをニュートラル位置にしても本機が動きだすようでしたら、トラクションカムを調整します。
平らな場所に駐車し、カッティングユニットを降下させ、駐車ブレーキを掛け、エンジンを停止させてキーを抜き取る。
片方の前輪と片方の後輪を持ち上げ、フレームの下にサポートブロックを当てて浮かす。
機体を確実に支えておかないと、何かの弾みに機体が落下した場合に極めて危険である。
機体は、必ず片側の前輪と後輪の両方を浮かせること; 両方浮かせないと調整中に機体が動き出す。
トラクション調整カムのロックナットをゆるめる(図 80)。
走行調整カムの最終調整は、エンジンを回転させながら行う必要がある。マフラー等の高温部分や回転部・可動部に触れると大けがをする。
マフラーなどの高温部分や回転部、可動部に顔や手足を近づけぬよう十分注意すること。
エンジンを始動し、カム()を左右に回してニュートラル位置の中心に合わせる。
ロックナットを締めて調整を固定する。
エンジンを停止する。
支持ブロックをはずし、機体を床に下ろす。試運転を行って調整を確認する。
冷却液を飲み込むと中毒を起こす;冷却液は子供やペットが触れない場所に保管すること。
高温高圧の冷却液を浴びたり、高温のラジエター部分に触れたりすると大火傷をする恐れがある。
エンジン停止後、少なくとも15分間程度待って、エンジンが冷えてからキャップを開けること。
キャップを開けるときはウェスなどを使い、高温の水蒸気を逃がしながらゆっくりと開けること。
出荷時に、冷却液タンクに、所定の長寿命冷却液(水とエチレングリコールの 50/50 混合液ベース)を入れてあります。
Important: 長寿命冷却液の仕様表の内容に合致する市販の冷却液以外は使用しないでください。従来タイプ(緑色)の無機酸技術(IAT)の冷却は使用しないでください。また、長寿命冷却液と従来タイプを混合しないでください。
エチレングリコールタイプ |
腐食防止タイプ |
長寿命不凍液 |
有機酸技術(OAT;Organic-acid technology) |
Important: 従来の(緑色)冷却液(IAT:無機酸技術製品)と長寿命冷却液は、目で見た時の色で区別することはできません。長寿命冷却液は、以下の色で着色されている場合があります:赤、ピンク、オレンジ、イエロー、ブルー、青緑、紫、緑。必ず長寿命冷却液の仕様に合致する製品を使用してください。 |
ATSM International |
SAE International |
D3306, D4985 |
J1034, J814, 1941 |
Important: 冷却液濃度:原液と水の 50/50 混合液。
好ましい方法:原液と蒸留水を混合する。
他の好ましい方法:蒸留水が入手できない場合は、原液でなく、希釈済みの冷却液を購入する。
最低限度守るべき方法:蒸留水も希釈済み製品も入手できない場合には、飲料水で原液を希釈する。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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冷却液容量: 約 5.7 リットル
エンジン停止直後にラジエターのキャップを開けると、高温高圧の冷却液が吹き出してやけどを負う恐れがある。
エンジン回転中はラジエターのふたを開けないこと。
キャップを開けるときはウェスなどを使い、高温の水蒸気を逃がしながらゆっくりと開けること。
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
フードのラッチを外してフードを開ける。
補助タンクの冷却水量を点検する(図 81)。
Note: エンジンが冷えた状態で、タンク側面についている2本の線の間にあれば適切である。
冷却液が不足している場合には、補助タンクのキャップを開けて補助タンクに冷却液を追加する。冷却液のレベルがタンク側面に付いている 2 本の線の間にくるまで補給する。
Important: 補助タンクに入れすぎないこと。
フード元に戻してラッチを掛ける。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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2年ごと |
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エンジン部、オイルクーラ、ラジエターは毎日清掃してください。汚れが激しければより頻繁な清掃が必要です。
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
フードを上げる。
エンジンの周囲を丁寧に清掃する。
下側ラジエターシールドを外す(図 82)。
ラジエターの裏表を、水または圧縮空気で丁寧に清掃する(図 82)。
下側ラジエターシールドを取り付ける。
フード元に戻してラッチを掛ける。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
200運転時間ごと |
|
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
ブレーキレバーに調整ノブを固定している固定ねじをゆるめる(図 83)。
ノブを回し、133-178N (14-18kg) の力でレバーを作動させられるように調整する。
固定ねじを締め付ける。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用開始後最初の 10 時間 |
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100運転時間ごと |
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マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
フードのラッチを外してフードを開ける。
プーリ間の中央部でベルトを指で押して点検する。
Note: 約 98 N (10 kg) の力で押したときに 11 mm 程度のたわみが出ればよい。
たわみがこの範囲になければ、以下の要領で調整します:
ブレースをエンジンに固定しているボルトと、オルタネータをブレースに固定しているボルトをゆるめる。
オルタネータとエンジンの間にバールを入れてオルタネータを外側に動かしてベルトに張りを出す。
適切なたわみが出たら、ボルトを締めて調整を固定する。
フードを元に戻してラッチを掛ける。
ベルトのテンションスプリングの端にナットドライバ(または細い金属管)を差し込む。
ハイドロスタットの駆動ベルトを交換する時にはスプリングの張力を解放する必要があるが、このスプリングの張力は非常に大きい。手順を間違うと大けがをする。
スプリングの張力解放は安全に十分注意して行うこと。
スプリングの端を押し下げてポンプマウントのタブのノッチから外し、前方に移動させる(図 85)。
ベルトを交換する。
スプリングの端を押し下げて内側に移動させ、ポンプマウントのタブのノッチに合わせる。
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
速度ストップねじのジャムナットをゆるめる。
以下の要領でストップねじを調整する:
Note: 刈り込み速度は、出荷時に 9.7 km/h に調整されています。
刈り込み速度を遅くするには、ストップねじ(図 86)を右に回す。
刈り込み速度を速くするには、ストップねじを左に回す。
ストップねじが回らないように押さえながら、ジャムナットを締め付ける。
試運転を行って上限速度の設定を確認する。
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
フードのラッチを外してフードを開ける。
スロットルレバーがパネルのスロットに当たるまで後ろに倒す。
噴射ポンプのレバーアーム(図 87)の部分にあるスロットルケーブルのコネクタをゆるめる。
インジェクションポンプレバーのアームをローアイドルストップに当てた状態でケーブルコネクタを締める。
スロットルコントロールをコントロールパネルに固定しているねじをゆるめる。
スロットルレバーを一番前に倒す。
ストッププレートを滑らせてスロットルレバーに当て、その位置でスロットルコントロールをパネルに固定する。
運転中にスロットルが設定位置からずれてしまう場合には、スロットルレバーの操作抵抗を決めるフリクションデバイスのロックナットを、5-6 N·m(0.5-0.6 kg.m = 44-53 in-lb.)にトルク締めする。
Note: 89N(9 kg)以内の力でスロットルレバーを操作できるように調整する。
フード元に戻してラッチを掛ける。
万一、油圧オイルが体内に入ったら、直ちに専門医の治療を受けてください。万一、油圧オイルが体内に入った場合には、この種の労働災害に経験のある施設で数時間以内に外科手術を受ける必要がある。
油圧装置を作動させる前に、全部のラインコネクタが適切に接続されていること、およびラインやホースの状態が良好であることを確認すること。
油圧のピンホールリークやノズルからは作動油が高圧で噴出しているので、絶対に手などを近づけない。
リークの点検には新聞紙やボール紙を使う。
油圧関係の整備を行う時は、内部の圧力を確実に解放する。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
|
油圧ライン・油圧ホースにオイル漏れ、ねじれ、支持部のゆるみ、磨耗、フィッティングのゆるみ、風雨や薬品による劣化などがないか毎日点検してください。異常を発見したら必ず運転を行う前に修理してください。
油圧オイル溜めに高品質の油圧オイルを満たして出荷しています。初めての運転の前に必ず油量を確認し、その後は毎日点検してください;油圧オイルを点検するを参照。
交換用の推奨油圧オイル:Toro PX Extended Life Hydraulic Fluid(19 リットル缶または208 リットル缶)。
Note: 推奨オイルを使用するとオイルやフィルタ交換の回数を減らすことができます。
使用可能な他のオイル:Toro PX Extended Life Hydraulic Fluidが入手できない場合は、以下に挙げる特性条件および産業規格を満たす石油系の油圧オイルを使用することができます。合成オイルは使用しないでください。オイルの専門業者と相談の上、適切なオイルを選択してください:
Note: 不適切なオイルの使用による損害については弊社は責任を持ちかねますので、品質の確かな製品をお使い下さる様お願いいたします。
物性: | ||
粘度, ASTM D445 | cSt @ 40°C 44-48 | |
粘性インデックス ASTM D2270 | 140 以上 | |
流動点 ASTM D97 | -37°C--45°C | |
産業規格: | Eaton Vickers 694 (I-286-S, M-2950-S/35VQ25 or M-2952-S) |
Note: 多くの油圧オイルはほとんど無色透明であり、そのためオイル洩れの発見が遅れがちです。油圧オイル用の着色剤(20 ml 瓶)をお使いいただくと便利です。1瓶で 15-22 リットルのオイルに使用できます。パーツ番号は P/N 44-2500; ご注文は Toro 代理店へ。
Important: トロ・プレミアム合成生分解油圧作動液は、トロ社がこの製品への使用を認めた唯一の合成生分解オイルです。このオイルは、トロ社の油圧装置で使用しているエラストマーに悪影響を与えず、また広範囲な温度帯での使用が可能です。このオイルは通常の鉱物性オイルと互換性がありますが、十分な生分解性を確保し、オイルそのものの性能を十分に発揮させるためには、通常オイルと混合せず、完全に入れ替えて使用することが望まれます。この生分解オイルは、モービル代理店にて 19 リットル缶または 208 リットル缶でお求めになれます。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
油圧オイル溜めに高品質の油圧オイルを満たして出荷しています。油圧オイルの点検は、オイルが冷えている状態で行うのがベストです。マシンは移動走行モードになっていることが必要です。
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
油圧オイルタンクの注油口周辺をきれいに拭き、キャップ(図 88)を外す。
補給口の首からディップスティックを抜き、ウ ェスできれいに拭う。
もう一度首に差し込んで引き抜き、オイルの量を点検する。
Note: ディップスティックのマークから 6 mm の範囲にあれば適正である。
油量が少なければ、所定のオイルを FULL マークまで補給する;油圧作動液の仕様を参照。
Important: 油圧オイルを入れすぎないように注意すること。
ディップスティックとキャップを取り付ける。
13.2 リットル;油圧作動液の仕様を参照。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
800運転時間ごと |
|
2000運転時間ごと |
|
高温の油圧オイルに触れると激しい火傷を負う。
油圧オイル関係の整備を行う時は、必ずオイルの温度が十分に冷えているのを確かめてから行うこと。
オイルが汚染されてしまった場合は油圧系統全体を洗浄する必要がありますので、Toro の正規代理店にご連絡ください。汚染されたオイルは乳液状になったり黒ずんだ色なったりします。
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
油圧ホースの接続部(図 89)または油圧フィルタ(図 90)を外し、流れ出すオイルを容器に受ける。
オイルが完全に抜けたらホースを元通りに取り付ける。
油圧オイルタンク(図 91)に約 22.7 リットルの油圧オイルを入れる;油圧作動液の仕様を参照。
Important: 指定された銘柄のオイル以外は使用しないでください。他のオイルを使用するとシステムを損傷する可能性があります。
ディップスティックとキャップを取り付ける。
エンジンを始動し、全部の油圧装置を操作して内部にオイルを行き渡らせる。
また、オイル漏れがないか点検して、エンジンを停止する。
油量を点検し、足りなければディップスティックの FULLマークまで補給する。
Important: 入れすぎないようにしてください。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
800運転時間ごと |
|
1000運転時間ごと |
|
高温の油圧オイルに触れると激しい火傷を負う。
油圧オイル関係の整備を行う時は、必ずオイルの温度が十分に冷えているのを確かめてから行うこと。
トロの純正フィルタ(P/N 86-3010)をご使用ください。
Important: 純正品以外のフィルタを使用すると関連機器の保証が適用されなくなる場合があります。
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
フィルタ取り付け部の周辺をウェスできれいにぬぐう。フィルタ(図 92)の下に廃油受けを置いてフィルタを外す。
新しいフィルタのガスケットに薄くオイルを塗布し中にオイルを入れる。
取り付け部が汚れていないのを確認する。ガスケットがフィルタヘッドに当たるまで手で回して取り付け、そこから更に½回転増し締めする。
エンジンを始動して 2 分間運転し、システム内のエアをパージする。エンジンを停止させ、オイル漏れがないか点検する。
磨耗したり破損したりしたリール刃や下刃は使用中に割れて破片が飛び出す場合があり、これが起こるとオペレータや周囲の人間に多大の危険を及ぼし、最悪の場合には死亡事故となる。
リール刃や下刃が磨耗や破損していないか定期的に点検すること。
刃を点検する時には安全に十分注意してください。必ず手袋を着用してください。リールと下刃は研磨するか交換するかのみ行い、たたいて修復したり溶接したりしないでください。
複数のカッティングユニットを持つ機械では、1つのリールを回転させると他のカッティングユニットのリールも回転する場合がありますから注意してください。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
前日の調子に係わりなく、 毎日の点検の一つとして必ずリールとベッドナイフの接触状態を点検してください。リールと下刃の全長にわたって軽い接触があれば適正です。(カッティングユニットのオペレーターズマニュアルの「リールと下刃の調整」の項を参照してください。)
バックラップ中にリールその他の可動部に触れると大けがをする。
リールその他の可動部に手指、足、衣類等を近づけないよう注意すること。
エンジンが動いている間は、止まったリールを絶対に手や足で回そうとしないこと。
Note: バックラップについて更に詳しい内容が「Toro リールモアの基本(研磨ガイドライン付き)」(Toro Reel Mower Basics) Form 09168SLに掲載されています。
マシンの整備の準備を行う;整備作業にかかる前にを参照。
各カッティングユニットのリールと下刃をバックラップ用に設定する;カッティングユニットのオペレーターズマニュアルを参照のこと。
コンソールカバー(磁石で固定)を持ち上げて外し(図 93)マニホルドにアクセスできるようにする。
バックラップレバーをR(逆転)位置にセットする(図 94)。
バックラップ中にエンジン速度を変えるとリールが停止することがある。
バックラップ中は絶対にエンジンの速度を変更しないこと。
バックラップは、必ずエンジンをアイドリング速度にして行う。
Note: バックラップモードではシートスイッチがバイパ スされます。これにより、着席していなくてもエンジンが掛かるよう になりますが、駐車ブレーキが掛かっていることが必要です。
エンジンを始動し、アイドル速度で回転させる。
カッティングユニットのスイッチを入位置にする。
長い柄のブラシを使ってリールにラッピングコンパウンドを塗布しながらラッピングを続ける。
回転中のリールに触れると大けがをする。
人身事故防止のため、カッティングユニットから十分離れてから次の手順に進むこと。
Important: どんな場合でも短い柄のブラシは使用しないこと。
バックラップちゅうにカッティングユニットの調整を行う必要が出てきた場合:
カッティングユニット駆動スイッチを切位置にする。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
カッティングユニットの調整を行う。
上記の手順1-3を繰り返す。
バックラップするユニット全部に上記ステップ3の作業を行う。
カッティングユニット駆動スイッチを切位置にする。
エンジンを停止する。
バックラップレバーをF(刈り込み)位置にセットする(図 95)。
Important: バックラップレバーを F (刈り込み)位置に戻さないと、カッティングユニットの操作をすることができません。
コンソールカバーをコンソールに取り付けるう。
カッティングユニットについているラッピングコンパウンドを完全に洗い落とす。
バックラップが終わったら、ベッドナイフの前端に軽くヤスリ掛けを行うとさらに切れ味が向上します。
Note: これによりベッドナイフ前端に形成されたバリが除去されます。
必要に応じて水または水と刺激の少ない洗剤で車体を洗浄する。柔らかい布などを使っても構いません。
Important: 塩分を含んだ水や処理水は機体の洗浄に使用しないでください。
Important: 圧力洗浄機で機体を洗浄しないでください。高圧の水で洗浄すると電気系統の損傷、重要なデカルのはがれ、グリス部への水の浸入などを起こす恐れがあります。コントロールパネル、エンジン、バッテリーの周囲に大量の水を掛けないでください。
Important: 洗浄はエンジンを止めて行ってください。エンジンを止めずに洗浄するとエンジンを破損する恐れがあります。
運転席を離れる前に:
平らな場所に駐車する。
カッティングユニットを停止させ、下降させる。
駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
全ての動きが停止するのを待つ。
調整、整備、洗浄、格納などは、機体が十分に冷えてから行ってください。
ガス湯沸かし器のパイロット火やストーブなど裸火や火花を発するものがある近くでは、機械や燃料容器を保管・格納しないでください。
平らな場所に駐車し、カッティングユニットを降下させ、駐車ブレーキを掛け、エンジンを停止させてキーを抜き取る。
トラクションユニット、カッティングユニット、エンジンをていねいに洗浄する。
タイヤ空気圧を点検する;タイヤ空気圧を点検するを参照。
ボルトナット類にゆるみながいか点検し、必要な締め付けを行う。
グリス注入部やピボット部全部をグリスアップする。余分のグリスやオイルはふき取る。
塗装のはがれている部分に軽く磨きをかけ、タッチアップする。金属部の変形を修理する。
バッテリーとケーブルの整備を行う;電気系統に関する安全確保を参照。
バッテリー端子からケーブルを外す。
バッテリー本体、端子、ケーブル端部を重曹水とブラシで洗浄する。
腐食防止のために両方の端子部にワセリン(Grafo 112X: P/N 505-47)を薄く塗る。
電極板の劣化を防止するため、60日ごとに24時間かけてゆっくりと充電する。
エンジンオイルを抜き取り、ドレンプラグをはめる。
オイルフィルタを外して捨てる。新しいオイルフィルタを取り付ける。
エンジンに推奨モーターオイルを入れる。
エンジンを始動し約 2 分間回転させる。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
新しいきれいな燃料を使って燃料タンクを洗浄する。
燃料関係のフィッティングを確実に固定する。
エアクリーナをきれいに清掃する。
エアクリーナの吸気口とエンジンの排気口を防水テープでふさぐ。
冷却水(エチレングリコール不凍液と水との 50/50 混合液)の量を点検し、凍結を考慮して必要に応じて補給する。
格納期間が30日間以上になる場合には、バッテリーを機体から外して満充電してください。充電終了後は、機体に取り付けて保存しても、機体から外したままで保存してもよい。機体に取り付けて保存する場合は、ケーブルを外しておいてください。温度が高いとバッテリーは早く放電しますので、涼しい場所を選んで保管してください。バッテリーを凍結させないためには、完全充電しておくことが大切です。完全充電したバッテリー液の比重は 1.265-1.299 になる。
スタンダード・コントロール・モジュールは樹脂によって完全封止された汎用制御モジュールです。電子回路により機械の状態の制御と監視を行い、機械を安全に動作させるために必要な電子制御を実現しています。
モジュールは、入力信号として、ニュートラル状態、駐車ブレーキ、PTO、エンジン始動、バックラップ、オーバーヒートなどの情報を取り込みます。そして、これらの入力情報に対する応答として、PTOスイッチ、スタータスイッチ、ETR(エンジン駆動ソレノイド)を制御します。
モジュール表面は入力表示部と出力表示部に分かれています。入力側の情報も出力側の情報も回路基盤に搭載された緑色の LED で表示されます。
エンジン始動回路のLEDはDC 12Vの通電で点灯します。その他の入力表示回路は回路が閉じてアースされた時に通電状態となります。どの入力表示LEDも、その回路に通電があったときに点灯します。これらの入力表示LEDは故障探究のときに利用することが出来ます。
出力回路はそれぞれ所定の入力がそろった時に通電状態となります。 出力回路はPTO、ETR、STARTの 3 種類です。各LEDによりそれぞれの回路のリレー状態すなわちその回路の通電状態がわかります。
出力回路が健全でも、出力装置そのものが健全であることは保証できません。ですから電気系統の故障探究を行う時には、出力LEDのチェック以外に各機器の通常のテストやワイヤハーネスの検査が必要になります。各機器のインピーダンス測定、ワイヤハーネスをつないだ状態(SCMで切り離した状態)でのインピーダンス測定、一時的な通電試験などを行ってみる必要があるでしょう。
SCMは外部のコンピュータや診断機器に接続することはできません。また、再プログラミングもできませんし、発生した故障内容を記憶しておくこともできません。
SCM上のLEDの説明は絵文字です。枠で囲まれた3 つが出力です。それ以外はすべて入力です。以下に記号とその意味を示します。
SCMを使った故障探究手順は以下の通りです。
どの出力を調べたいのかを決める(PTO、始動、ETR)。
始動キーをONにして、赤い電源LEDが点灯するのを確認する。
各入力スイッチを操作して、対応する入力 LEDの点灯を確認する。
スイッチやレバーを操作して、調べたい出力に必要な入力条件を作り出す。入力条件は、次ページのロジックチャートで調べることができる。
出力LEDが点灯しているのにその機器が作動しない場合には、出力ハーネス、そこから先の接続、機器そのものの故障が疑われる。必要に応じて修理を行なう。
出力側の LED が点灯しない場合は、ヒューズ 2 ヶ所を点検する。
入力が正常なのに出力LEDが点灯しない場合には、SCM を交換して症状が解消するかを試験する。
チャートの各行(横列)は、その出力機能に必要な入力と出力の状態を示します。チャートの左欄に、機能が示されています。各記号は以下のような意味を表します: 通電、閉じてアースされている、開いてアースされている。
入力 | 出力 | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
機能 | パワー On | ニュートラル | 始動 On | ブレーキが ON | PTO ON | 着席 | オーバーヒート | バックラップ | 始動 | ETR | PTO |
始動 | — | — | + | O | O | — | O | O | + | + | O |
運転(非着席) | — | — | O | O | O | O | O | O | O | + | O |
運転(着席) | — | O | O | — | O | — | O | O | O | + | O |
刈り込み | — | O | O | — | — | — | O | O | O | + | + |
バックラップ | — | — | O | O | — | O | O | — | O | + | + |
オーバーヒート | — | O | — | O | O | O |
(–) 回路は閉じていてアースされている—LED はON。
(O) 回路は開いていてアースされているか通電なし—LED はOFF。
+: 回路は通電している(クラッチコイル、ソレノイド、始動キー) LED点灯
空欄は、その論理構成に関係がないことを示す。
故障探究手順は、まず、始動キーをON にする(エンジンは始動しない)。不具合の出ている機能を表の一番左の欄から探し出す。必要な入力をそれぞれ操作してLED が点灯するのを確認する。
入力LED に問題がなければ出力LED を確認する。出力LED が点灯しているのにその機器が作動しない場合には、機器に到達している電圧、機器までの導通、アース回路などを検査する。発見した故障内容に応じて修理を行う。