整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
|
この機械は専門業務に従事するプロのオペレータが運転操作することを前提として製造されています。この製品は、高度な管理を受けているインフィールドやグラウンドなどに均し作業を行うことを主たる目的として製造されております。この機械は本来の目的から外れた使用をすると運転者本人や周囲の人間に危険な場合があります。
この製品は、Toro が承認したミッドマウントアタッチメントを装着して使用するための製品です。必ずそれらのアタッチメントを装着して使用してください。
この説明書を読んで製品の運転方法や整備方法を十分に理解し、他人に迷惑の掛からないまた適切な方法でご使用ください。この製品を適切かつ安全に使用するのはお客様の責任です。
製品の安全や取り扱い講習、アクセサリなどに関する情報、代理店についての情報の入手、お買い上げ製品の登録などをネットで行っていただくことができます:www.Toro.com
整備について、またToro純正部品についてなど、分からないことはお気軽に弊社代理店またはToroカスタマーサービスにおたずねください。お問い合わせの際には、必ず製品のモデル番号とシリアル番号をお知らせください。図 1 にモデル番号とシリアル番号の表示位置を示します。いまのうちに番号をメモしておきましょう。
Important: シリアル番号プレートに QR コードがついている場合は、スマートフォンやタブレットでスキャンすると、製品保証、パーツその他の製品情報にアクセスできます。
この説明書では、危険についての注意を促すための警告記号(図 2)を使用しております。これらは死亡事故を含む重大な人身事故を防止するための注意ですから、必ずお守りください。
この他に2つの言葉で注意を促しています。重要「重要」は製品の構造などについての注意点を、注はその他の注意点を表しています。
カリフォルニア州
第65号決議による警告
カリフォルニア州では、この製品に使用されているエンジンの排気には発癌性や先天性異常などの原因となる物質が含まれているとされております。
バッテリーやバッテリー関連製品には鉛が含まれており、カリフォルニア州では発ガン性や先天性異常を引き起こす物質とされています。取り扱い後は手をよく洗ってください。
米国カリフォルニア州では、この製品を使用した場合、ガンや先天性異常などを誘発する物質に触れる可能性があるとされております。
Important: このマシンは、必ず、Toro が承認したミッドマウントアタッチメントを取り付けて運転してください。
この機械は人身事故を引き起こす能力がある。重大な人身事故を防ぐため、すべての注意事項を厳守してください。
エンジンを始動する前に必ずこのオペレーターズマニュアルをお読みになり、内容をよく理解してください。
機械の可動部の近くには絶対に手足を近づけないでください。
ガードなどの安全保護機器が正しく機能していない時は、運転しないでください。
この機械を運転する時は常に十分な注意を払ってください。運転中は運転操作に集中してください;注意散漫は事故の大きな原因となります。
作業場所に、無用の大人、子供、ペットなどを近づけないでください。子供に運転させないでください。講習を受けて正しい運転知識を身に着け、運転操作に必要な運動能力があり、責任ある大人のみがこの機械の操作を行ってください。
整備、燃料補給などを行う前には、必ず停止し、エンジンを切り、始動キーを抜き取ってください。
この製品は電磁場を発生させます。植込み型電子医療機器を装着している方は、本製品をご使用になる前に医療の専門家にご相談ください。
以下のラベルや指示は危険な個所の見やすい部分に貼付してあります。破損したりはがれたりした場合は新しいラベルを貼り直してください。 |
この作業に必要なパーツ
ミッドマウントアタッチメント(別売;弊社代理店にご相談ください) | 1 |
Toro が認証しているミッドマウントアタッチメントを取り付ける;各アタッチメントの取り付け要領書を参照。
マシンをクレートから出して平らな場所に駐車、または整備作業用リフトの前まで移動する。
駐車ブレーキを掛ける。
ミッドマウントアタッチメントを下降させる。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
可動部が完全に停止し、エンジンが十分に冷えるまで待つ。
ミッドマウントアタッチメント制御装置を前後に動かして内部の油圧を解放する(図 3)。
この作業に必要なパーツ
牽引バー用の短いチェーン(44.5 cm) | 2 |
昇降ブラケット | 1 |
キャリッジボルト(5/16" x 1") | 6 |
ワッシャ(3/8 x 7/8") | 4 |
フランジロックナット(5/16") | 6 |
後アタッチメント昇降フレームアセンブリ | 1 |
後昇降用の長いチェーン(63.5 cm) | 2 |
シャックル | 2 |
クレビスピン | 2 |
コッターピン | 2 |
フランジヘッドボルト (3/8 x 1 3/4") | 2 |
ワッシャ(2/5") | 2 |
フランジロックナット(3/8") | 3 |
チェーンスリーブ | 2 |
フランジヘッドボルト(1/2 x 3 インチ) | 6 |
フランジロックナット(1/2") | 6 |
スラストワッシャ(1/2") | 2 |
ロープ掛けプレート | 2 |
キャップスクリュ(4/4 x 3-1/2") | 1 |
ロックナット(3/4 インチ) | 1 |
フランジヘッドボルト (3/8" x 1 1/2") | 1 |
運転台を上げる(図 4)。
Note: 運転台はそのままでは上昇位置から降りてきてしまうので、作業終了まで固定するか、手で押さえてください。
牽引バー用の短いチェーンの端のリンクを、後フレームプレートにあるチェーンタブの穴に連結する(図 5)。
リンクがチェーンタブと面一になっていること、その次のリンクがタブの溝と整列していることを確認する。
チェーンをチェーンタブに取り付ける;キャリッジボル(5/16 x 1")、ワッシャ(⅜ x ⅞")、フランジロックナット(5/16")を使用して図 5のように取り付ける。
ロックナットを、19.8-25.4 N·m (2.0-2.6 kg.m = 175-225 in-lb)にトルク締めする。
機体の反対側にあるもう一つの牽引バー用の短いチェーンについても、ステップ2ー4を行う。
後フレームアセンブリに昇降ブラケットを図 6のように取り付ける。
牽引バーに牽引ストップブラケットを取り付ける;U ボルト 1 本とフランジロックナット(5/16")2 個を使用して図 11のように取り付ける。
Note: ブラケットは、タブを機体の前方に向けて取り付けてください。
牽引バーに、後アタッチメントアダプタアセンブリを取り付ける;六角ヘッドボルト(3/4 x 3 1/2")1本、平ワッシャ、ロックナット(3/4")を使用して図 8のように取り付ける。
Note: アダプタアセンブリと牽引バーの一番後ろの穴にねじを挿入する。
昇降バーアセンブリに昇降チェーンを取り付ける;フランジヘッドボルト(3/8 x 1 3/4")、ワッシャ(3/8")、ロックナット(3/8")を使用する。
昇降チェーンをスリーブで覆ってから、昇降チェーンをシャフト昇降アセンブリに取り付ける;シャックル、クレビスピン、コッターピンで取り付ける。
後昇降用の長いチェーンの 2 番めのリンクを、昇降フレームの一番上に接続する;シャックル、クレビスピン、コッターピンを使用する(図 9)。
後昇降用の長いチェーンの下部を昇降フレームの下にあるハンガーチューブに接続する;フランジヘッドボルト(3/8 x 1 3/4")、ワッシャ(2/5")、フランジロックナット(3/8")を使用して図 10のように取り付ける。
後アタッチメント用昇降フレームを機体下部に合わせて入れる(図 11)。
Note: 後アタッチメント用昇降フレームはマシンのセンターに合わせてください。
後アタッチメント用昇降フレームを持ち上げて、昇降フレームチューブの穴をの後フレームのチェネル部材の穴に合わせる(図 12)。
Note: ロープ掛けプレート固定ボルトは、頭部が機体の外側にくるように取り付けてください。
図 12のように、ロープ掛けプレートを、後部アタッチメント昇降フレームの外側に、スラスト ワッシャーを内側に取り付ける。
チャネル部材とチューブ部材の穴にフランジヘッドボルト(1/2 x 3")6本を取り付ける。
フランジヘッドボルト(1/2 x 3")6本にフランジロックナット(1/2”)を取り付ける。
フランジヘッドボルトとロックナットを 91-113 Nm (9.3-11.5 kg.m = 67-83 ft-lb) にトルク締めする。
牽引バーのロッド端部にある穴を、後フレームバルクヘッドの牽引バーマウントの穴に合わせる(図 13)。
ロッド端をマウントに取り付ける;キャップスクリュ(3/4 x 4 1/2")、ロックナット(3/4")を使用して図 13 のように取り付ける。
キャップスクリュとロックナットを 320-396 Nm (33-54 kg.m = 236-392 ft-lb) にトルク締めする。
取り付けたチェーン(図 14)を牽引バーにクロスさせる。
チェーンのたるみを縮めるように引っ張って、リンクを牽引バーの牽引ストップブラケットの穴に合わせる。
リンクがブラケットの機体外側面と面一になっていること、その前のリンクがブラケットの溝と整列していることを確認する。
チェーンをストップブラケットに取り付ける;フランジヘッドボルト(5/16 x 1")、ワッシャ(3/8 x 7/8")、フランジロックナット(5/16")を使用して図 14のように取り付ける。
ストップブラケットの反対側のチェーンについても 1-3 の作業を行う。
チェーンがクロスしているところ(図 15)で、フランジヘッドボルト(3/8 x 1 1/2")とフランジロックナット(3/8")でチェーン同士を組み合わせる。
フランジヘッドボルト(5/16")とロックナットを19.8-25.4 Nm (2.0-2.6 kg.m = 175-225 in-lb) にトルク締めする。
フランジヘッドボルト(3/8")とロックナットを 37-45 Nm(3.7-4.6 kg.m = 27-33 ft-lb) にトルク締めする。
後油圧シリンダとホースを機体後部に固定しているケーブルタイを外す。
シリンダピンを昇降シャフトアームに固定しているキャリッジボルトとフランジロックナットを外す(図 16)。
シリンダとホースを昇降フレームの裏側に通す(図 17)。
図 17のように、後チューブチャネル材から出ているホースの 9 cm の所にホースガードを取り付ける。
Important: 伸長用ホースも、引き込み用ホースも、ねじれていないことを確認してください。ホースがねじれている場合は、ねじれているホースをバルクヘッドの所で外してねじれをなくし、正しく取り付けて、再び規定トルクにトルク締めしてください。
後アタッチメント昇降シリンダを、後フレームの取り付けシャフトに組み付ける(図 18)。
ロッド端部を昇降シャフトのアームの間にセットする(図 19)。
ロッド端部を昇降シャフトのアームに固定する;シリンダピン、キャリッジボルト、フランジロックナットを使用する。
アタッチメント昇降シリンダを最初に使用する前にグリスアップする;ベアリングとブッシュのグリスアップを参照。
運転台を降ろす。
Note: 後アタッチメント昇降シリンダが完全に伸びた時、牽引バーが完全に上昇してゴム製バンパに当たっていることが必要です。
スロットルレバー(図 22)はエンジンの回転速度を制御するものです。
オプションとして取り付けた後アタッチメントの上昇・下降動作を行います。
ミッドマウントアタッチメントの作業角度を調整します。
ミッドマウントアタッチメントのの上昇・下降動作を行います。
チョークコントロール(図 22)は、気温が低い時にエンジンの始動を補助するものです。
アワーメータ/コントローラ(図 22)には以下の機能があります:
エンジンの積算稼働時間を表示する
安全インタロックのコントロールを行い、以下の構成品の状態表示を行う:
駐車ブレーキが 入 位置にある。
走行コントロールがニュートラル位置にある。
オペレータが運転台に立ち乗りしている。
電圧を表示し、充電電圧が低い場合に警告する。
エンジンの始動と停止を行います。
長さ |
292.3 cm |
幅(ミッドマウントアタッチメントを取り付けない状態で) |
147.3 cm |
幅(ミッドマウントアタッチメントを取り付けた状態で) |
172.7 cm |
高さ |
129.5 cm |
純重量(空車でオプションを搭載していない状態で) |
521.6 kg |
純重量(マルチツールアタッチメントを搭載した状態で) |
734.8 kg |
最大前進速度 |
16 km/h |
最大後退速度 |
8 km/h |
子供やトレーニングを受けていない大人には、絶対に運転や整備をさせないでください。地域によっては機械のオペレータに年齢制限を設けていることがありますのでご注意ください。オーナーは、オペレータ全員にトレーニングを受講させる責任があります。
各部の操作方法や本機の正しい使用方法、警告表示などに十分慣れ、安全に運転できるようになりましょう。
マシンを離れる場合は、平らな場所に駐車し、駐車ブレーキを掛け、アタッチメントを降下させ、エンジンを停止し、キーを抜き取り、可動部が完全に停止したのを確認してください。
エンジンの緊急停止方法に慣れておきましょう。
すべてのオペレータコントロールやインタロックスイッチなどの安全装置が正しく機能しているか、また安全カバーなどが外れたり壊れたりしていないか点検してください。これらが正しく機能しない時には機械を使用しないでください。
使用前に必ず、各部やボルト・ナット類の点検を行ってください。磨耗・破損している機器やボルト類は交換してください。
燃料は非常に引火・爆発しやすい物質です。発火したり爆発したりすると、やけどや火災などにつながります。
静電気による引火を防止するために、燃料を補給する際には、燃料容器と機械を地面に直接置いて給油するようにし、トラックの荷台などでの給油は行わないようにする。
燃料補給は必ず屋外で、エンジンが冷えた状態で行う。こぼれた燃料はふき取る。
喫煙しながらや、周囲に火気がある状態で燃料を取り扱わない。
エンジン回転中などエンジンが高温の時に燃料タンクのふたを開けたり給油したりしな。
燃料がこぼれたらエンジンを掛けない。気化した燃料ガスが十分に拡散するまで引火の原因となるものを近づけない。
燃料は安全で汚れのない認可された容器に入れ、子供の手の届かない場所で保管する。
燃料を飲み込むと非常に危険で生命に関わる状態を轢き起こし、また、気化した燃料に長期間ふれると身体に重篤な症状や疾病を引き起こします。
燃料ガスを長時間吸い込むのは避けること。
ノズルや燃料タンクの注入口に顔や手を近づけないこと。
目や皮膚に燃料が付着しないようにすること。
ガス湯沸かし器のパイロット火やストーブなど裸火や火花を発するものがある近くでは、機械や燃料容器を保管・格納しないでください。
トラックの荷台に敷いたカーペットやプラスチックマットなど絶縁体の上で燃料の給油をしないでください。燃料容器は車から十分に離し、地面に直接置いて給油してください。
給油は、機械をトラックやトレーラから地面に降ろし、機体を接地させた状態で行ってください。機械を車両に搭載したままで給油を行わなければいけない場合には、大型タンクのノズルからでなく、小型の容器から給油してください。
運転時には必ず適切な排気システムを取り付け、正常な状態で使用すること。
給油は、給油ノズルを燃料タンクの口に接触させた状態を維持して行ってください。ノズルを開いたままにする器具などを使わないでください。
もし燃料を衣服にこぼしてしまった場合には、直ちに着替えてください。こぼれた燃料はふき取る。
絶対にタンクから燃料をあふれさせないでください。給油後は燃料タンクキャップをしっかりと締めてください。
ガソリン | オクタン価 87 以上の無鉛ガソリンを使ってください(オクタン価評価法は(R+M)/2 を使用)。 |
エタノール混合燃料 | 無鉛ガソリンにエタノールを添加(10% まで)したもの、およびMTBE(メチル第3ブチルエーテル)を添加(15% まで)した燃料を使用することが可能です。エタノールとMTBEとは別々の物質です。 |
エタノール添加ガソリン(15% 添加=E15)は使用できません。エタノール含有率が 10% を超えるガソリン(たとえば E15(含有率 15%)、E20(含有率 20%)、E85(含有率 85%)は絶対に使用してはなりません。これらの燃料を使用した場合には性能が十分に発揮されず、エンジンに損傷が発生する恐れがあり、仮にそのようなトラブルが発生しても製品保証の対象とはなりません。 |
Important: 機械の性能を十分発揮させるために、きれいで新しい(購入後30日以内)燃料を使ってください。
ガソリン含有メタノールは使用できません。
燃料タンクや保管容器でガソリンを冬越しさせないでください。 冬越しさせる場合には必ずスタビライザ(品質安定剤)を添加してください。
ガソリンにオイルを混合しないでください。
燃料の劣化を防止するために、必ず燃料スタビライザやコンディショナを使用してください。
Important: エタノール、メタノールを含んだ添加剤は絶対に使用しないでください。
スタビライザー/コンディショナーは新しい燃料に使用し、メーカーの指示に従った量を添加してください。
燃料タンク容量:31.4 L
平らな場所に駐車し、駐車ブレーキを掛け、エンジンを停止し、キーを抜き取る。
燃料タンクのキャップの周囲をきれいに拭いてキャップを外す。
燃料はタンクの首から 25 mm 下までとし、それ以上入れない。
Note: 燃料タンク一杯に入れないこと。これは、温度が上昇したときに燃料があふれないようにするためです。
給油できたら、燃料タンクのキャップを確実に取り付ける。
毎日、運転前に以下の点検を行ってください:
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
運転台の上に立つ。
駐車ブレーキを解除する。
走行コントロールバーをニュートラル位置に動かす。
エンジンの始動を試みる。
Important: エンジンが始動しなければ正常。エンジンが始動した場合は、エンジンを停止させてキーを抜き取り、弊社代理店に修理を依頼する。.
運転台の上に立つ。
駐車ブレーキを掛ける。
左側走行コントロールバーを前進方向に動かす。
エンジンの始動を試みる。
右側走行コントロールバーを前進方向に動かす。
エンジンの始動を試みる。
Important: エンジンが始動しなければ正常。エンジンが始動した場合は、エンジンを停止させてキーを抜き取り、弊社代理店に修理を依頼する。.
Important: 運転台のインタロックは、マシン本体にではなく、特定のアタッチメントに搭載されています。
駐車ブレーキを掛ける。
走行コントロールバーをニュートラル位置に動かす。
運転台から降りる。
エンジンの始動を試みる。
Important: エンジンが始動しなければ正常。エンジンが始動した場合は、エンジンを停止させてキーを抜き取り、弊社代理店に修理を依頼する。.
バックレストパッドを取り付けプレートに固定しているボルト 4 本と ワッシャ 4 枚を外す(図 25)。
バックレストのパッドを上下させて適当な位置にする。
バックレストのパッドの穴を、取り付けプレートの穴に合わせる。
ボルト 4 本とワッシャ 4 枚でパッドを固定する。
オーナーやオペレータは自分自身や他の安全に責任があり、オペレータやユーザーの注意によって物損事故や人身事故を防止することができます。
作業にふさわしい服装をし、安全めがね、長ズボン、頑丈で滑りにくい安全な靴、および聴覚保護具を着用してください。長い髪は束ねてください。ゆるい装飾品やだぶついた服は身に着けないでください。
この機械を運転する時は常に十分な注意を払ってください。運転中は運転操作に集中してください;注意散漫は事故の大きな原因となります。
疲れている時、病気の時、アルコールや薬物を摂取した時は運転しないでください。
絶対に人を乗せないでください。また、作業中は周囲から人やペットを十分に遠ざけてください。
機械の運転は十分な視界の確保ができる適切な天候条件のもとで行ってください。落雷の危険がある時には運転しないでください。
運転は、穴や障害物を確認できる十分な照明のもとで行ってください。
エンジンを掛ける前に、全部の駆動装置がニュートラルであること、駐車ブレーキが掛かっていることを確認し、運転席に着席してください。
バックするときには、足元と後方の安全に十分な注意を払ってください。
見通しの悪い曲がり角や、茂み、立ち木などの障害物の近くや視界のきかない場所では安全に特に注意してください。
異物をはね飛ばしたときや機体に異常な振動を感じたときには運転を停止して全体をよく点検してください。異常を発見したら、作業を再開する前にすべて修理してください。
旋回するときや道路や歩道を横切るときなどは、減速し周囲に十分な注意を払ってください。常に道を譲る心掛けを。
エンジンは換気の十分確保された場所で運転してください。排気ガスには致死性ガスである一酸化炭素が含まれています。
エンジンを掛けたままで絶対に機体から離れないでください。
運転位置を離れる前に:
平らな場所に停車してください。
アタッチメントを下げる。
駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
すべての動作が停止するのを待つ。
落雷の危険がある時には運転しないでください。
牽引用車両として使用する場合は、必ず Toro 認定のヒッチキットで牽引してください。
必要に応じて、作業現場に事前に水を撒くなどしてほこりを抑制するようにしましょう。
Toro® カンパニーが認めた以外のアクセサリ、アタッチメント、交換パーツを使用しないでください。
斜面での運転についてルールや手順を決めておきましょう。その際、各刈り込み現場の実地調査を行い、それぞれの斜面の角度が機械の乗り入れに安全な範囲にあるかどうかを調べてください。この調査においては、常識を十分に働かせてください。
斜面はスリップや転倒などを起こしやすく、これらは重大な人身事故につながります。斜面での安全運転はオペレータの責任です。どんな斜面であっても、通常以上に十分な注意が必要です。
斜面はスリップや転倒などを起こしやすく、これらは重大な人身事故につながります。どんな斜面であっても、通常以上に十分な注意が必要です。
斜面では、運転速度を落としてください。
斜面での作業に自信が持てない時は、作業を行わないでください。
隠れた穴、わだち、盛り上がり、石などの見えない障害に警戒を怠らないでください。不整地では機体が転倒する可能性があります。深い芝生に隠れて障害物が見えないことがあります。
斜面で停止や速度変更をしなくて済むように、十分に低速で走行してください。
タイヤが走行力を維持していても転倒する場合があります。
ぬれた芝の上での運転は避けてください。ブレーキの機能に関係なく、タイヤが走行力を失う可能性があります。
斜面での発進・停止・旋回は避けてください。
斜面では動作も運転操作もゆっくりと行うことが原則です。走行速度や走行方向を突然変えないでください。
段差、溝、盛り土、水などの近くに乗り入れないでください。万一車輪が段差や溝に落ちたり、地面が崩れたりすると、機体が瞬時に転倒し、非常に危険です。必ず安全距離(車幅の2倍)を確保してください。
駐車ブレーキハンドルを引くと駐車ブレーキが掛かる(図 26)。
駐車ブレーキハンドルを押すと駐車ブレーキが解除される。
Important: スタータは 1 度に 5 秒間以上連続で使用しないでください。エンジンが始動しなかった場合は、60 秒間待ってからもう一度始動を試みてください。この手順を守らないとスタータモータを焼損する恐れがあります。
Note: 空の燃料タンクに燃料を入れた後に初めてエンジンを始動する場合には、数回の始動動作が必要になる場合があります。
片方のレバーが前へ出過ぎると、マシンは急激なスピンを開始する。確実にコントロールしないと人身事故や機械を破損するなどの事故を起こす。
旋回動作は注意深く行うこと。
小まわりをする時には十分に速度を落とすこと。
Note: 駐車ブレーキを掛けたままで走行コントロールバーを操作するとエンジンが停止します。
走行コントロールバーをニュートラル位置に動かす。
駐車ブレーキを掛ける;駐車ブレーキの操作を参照。
前進走行するには以下の操作を行う:
Note: レバーがニュートラル位置から離れるほど、速度が大きくなる。
まっすぐ前へ進むためには、両方のレバーを同じだけ前方へ押す。
右や左へ旋回するには、旋回したい側のバーをニュートラル側へ引き戻す。
停止するには両方の走行コントロールバーをニュートラル位置にする。
走行コントロールバーをニュートラル位置に動かす。
ミッドマウントアタッチメントと後部アタッチメント(オプション)を上昇させる。
後退走行するには以下の操作を行う:
Note: レバーがニュートラル位置から離れるほど、速度が大きくなる。
まっすぐ後ろへ進むためには、両方のレバーを同じだけ後方へ押す。
右や左へ旋回するには、旋回したい側のバーを引く力をゆるめる。
停止するには両方の走行コントロールバーをニュートラル位置にする。
平らな場所に停車して駐車ブレーキを掛ける。
ミッドマウントアタッチメントを完全に上昇させたい場合は、最上ストップ位置アタッチメントストップ穴からストップピンを外して、収納位置アタッチメントストップ穴に挿入する。 アタッチメントストップとは.
エンジンをかけた状態で、ミッドマウントアタッチメント昇降コントロールを手前に引くと、ミッドマウントアタッチメントが上昇する(図 31)。
平らな場所に駐車する。
必要に応じて、ミッドマウントアタッチメントのストップの深さを調整する;運転中にアタッチメントストップを使用するにはを参照。
エンジンをかけた状態で、ミッドマウントアタッチメント昇降コントロールを前方に押すと、ミッドマウントアタッチメントが下降する(図 32)。
ミッドマウントアタッチメントの傾斜コントロールを前に動かすとタインの接地角度が後方に傾きます。
ミッドマウントアタッチメントの傾斜コントロールを後に動かすとタインの接地角度が前方に傾きます。
マルチツールキャリアを完全に上昇させる;ミッドマウントアタッチメントを上昇させるにはを参照。
マルチツールキャリアを後方に回転させて、角度選択プレートのクレビスピンと直径 13 mm の穴にアクセスできるようにする;ミッドマウントアタッチメントを前方に傾斜させる場合を参照。
マルチツールアームを角度選択プレートに固定しているヘアピンとクレビスピンを外す(図 36)。
機体の反対側でも、ステップ3 を行う。
クレビスピンを外すとマルチツールアームは自由に回転するようになり、アームと角度選択プレートとの間に手指を挟まれてけがをする可能性がある。
マルチツールアームを回転させるときには、角度選択プレートの後方に手指を近づけないように注意すること。
ふたつ目のクレビスピンを外す時には、マルチツールアームが不意に回転しないように固定するなどすること。
マルチツールアームを回転させて、使用したいプラウタインを選択する(図 37)。
マルチツールアームの穴を角度選択プレートの穴に合わせる(図 38)。
クレビスピンとヘアピンで、マルチツールアームを角度選択プレートとの間に固定する。
機体の反対側でも、ステップ7 を行う。
必要に応じてマルチツールキャリアの角度を調整する(図 39)。
マシンの移動走行中や保守整備作業時にミッドマウントアタッチメントの位置をどこまで高く(低く)できるかを決めるには、ストップピンとミッドマウントアタッチメントストップを使用します。
作業の種類によってストップピンの位置をいろいろに変えることができます。
作業名 | ストップピン 1 | ストップピン 2 |
---|---|---|
移動走行運転やミッドマウントアタッチメントの整備 | 移動走行・整備位置 | 収納位置 |
ミッドマウントアタッチメントの上昇・下降高さを制限する | 地表より上位置、地表面位置、地表へ食い込む位置 | 上ストップ位置または収納位置 |
ミッドマウントアタッチメントの下降高さを制限する | 地表より上位置、地表面位置、地表へ食い込む位置 | 収納位置 |
ミッドマウントアタッチメントを最大高さから最低高さ範囲で使用する | 収納位置 | 収納位置 |
現場から現場への移動走行時やミッドマウントアタッチメントを整備する時には、ストップピンをアタッチメントストップ穴のうちの移動走行及び整備位置に挿入します。この位置では、ミッドマウントアタッチメントは一番高い位置にロックされます。
ミッドマウントアタッチメントの上昇高さを何度も繰り返し制限したい場合には、ストップピンをアタッチメントストップ穴のうちの最上ストップ位置に挿入します。この位置では、列の終わりや新しい列の始まりの所で、アタッチメントを手早く上昇・下降させることができます。
ミッドマウントアタッチメントを地表面より上の所定高さに何度も繰り返し降下させたい場合には、ストップピンをアタッチメントストップ穴のうちの地表面より高い位置に挿入します。
ミッドマウントアタッチメントを地表面の高さやそれより下の所定高さに何度も繰り返し降下させたい場合には、ストップピンをアタッチメントストップ穴のうちの地表面またはそれより低い位置に挿入します。
アタッチメントを使用しない場合には、ストップピンを収納位置にセットします。
必要に応じて、ミッドマウントアタッチメントのストップの設定を調整する;ミッドマウントアタッチメントストップのキャリブレーションを参照。
作業現場で平らな場所を探して停車し、駐車ブレーキを掛ける。
ミッドマウントアタッチメントを下降させるミッドマウントアタッチメントの高さの調整。
ストップピンを使用している場合には、ストップピンを最上ストップ穴に入れる;最上ストップのためのストップピン位置を参照。
ミッドマウントアタッチメントを使用している場合には、必要に応じて上昇させてストップピンを以下のどれかの穴にセットする:
アタッチメントがストップピンに当たるまでミッドマウントアタッチメントを上昇または下降させる。
作業現場で平らな場所を探して停車し、駐車ブレーキを掛ける。
ストップピンが最上ストップ穴にセットされている場合は、ストップピンをそこから抜き取る。
ミッドマウントアタッチメントを一番上まで上昇させる。
ストップピンを、移動走行・整備位置に挿入する。
この作業は、アタッチメントストップの設定基準高さとなる地表面高さを設定するものです。
準備するもの: 厚さ 38 mm の角材 2 本
平らな場所に停車して駐車ブレーキを掛ける。
ストップピンが以下のストップ穴にセットされている場合は、ストップピンを抜き取る:
移動走行および整備位置穴
最上アタッチメントストップ穴
地表または地表より下ストップ穴
地表より上ストップ穴
ミッドマウントアタッチメントを一番上まで上昇させる;ミッドマウントアタッチメントを上昇させるにはを参照。
マルチツールキャリアを後方に傾け(図 50)、タインがグレーダブレードの底部よりも高くなるようにする;ミッドマウントアタッチメントを前方に傾斜させる場合を参照。
ミッドマウントアタッチメントの左右に、厚さ 38 mm の角材をセットする。
角材の上にミッドマウントアタッチメントを降下させ、エンジンを止め、キーを抜き取り、可動部が完全に停止したのを確認する。
ロッドの端部を昇降リンクに固定しているロッド端部用ジャムナットをゆるめる(図 52)。
昇降リンクを昇降アームブラケットに固定しているキャリッジボルトとロックナットを外し、昇降リンクを後方に回す。
機体の反対側でも、ステップ3 と 4 を行う。
エンジンを始動し、ミッドマウントアタッチメント昇降シリンダが完全に伸びるまで、ミッドマウントアタッチメント昇降コントロールを後方に移動させる。
ストップピンを、地表より上 38 mm ストップ穴に挿入する。
アタッチメントストップがストップピンに接触するまで、ミッドマウントアタッチメント昇降コントロールを前方に移動させる。
エンジンを止め、キーを抜き取り、可動部が完全に停止したのを確認する。
昇降リンクを昇降アームブラケットに合わせ、ロッドの端部を回してロッド端部にある穴を昇降アームブラケットの穴に整列させる。
ロッドの端部をリフトアームブラケットに取り付ける;キャリッジボルトとロックナットを使用する。
ロッドの先端を昇降リンクに固定しているジャムナットを 91-113 N⋅m(9.3-11.4 kg.m = 67-83 ft-lbs)にトルク締めする。
マシンの反対側でも 1 - 3 の作業を行う。
エンジンを始動し、ミッドマウントアタッチメントを上昇させて角材を外し、ミッドマウントアタッチメントを 38 mm のストップピン位置まで下げる。地表面からブレードまでの高さを測定し、必要に応じて昇降リンクを再調整する。
地表より上 38 mm ストップ穴からストップピンを外し、ミッドマウントアタッチメントを地表面に完全に下ろす。
エンジンを止め、キーを抜き取り、可動部が完全に停止したのを確認する。
作業現場で停車し、駐車ブレーキを掛ける。
後部アタッチメント昇降コントロール(図 56)を使用して、以下の手順で後部アタッチメントの位置調整を行う。
後部アタッチメント昇降コントロールを前方に押すと、後部アタッチメントが下降する。
後部アタッチメント昇降コントロールを手前に引くと、後部アタッチメントが上昇する。
マシンに搭載されているアタッチメントの操作については、そのアタッチメントに付属しているオペレーターズマニュアルを参照してください。
マシンの運転の練習をしましょう。対地速度とエンジン速度の特性を十分に身に着けてください。
「パワー」が欲しい時には、走行コントロールの押し出しを「小さく」して、走行速度を下げる必要があります。スロットルは高速位置で使用します。
エンジン回転数を一定に維持するために、走行コントロールはゆっくり操作してください;エンジン回転数が高速に維持されることで、マシンの走行速度が維持されます。
走行コントロールを急激に操作するとエンジン回転数が低下し、走行トルクが低下してしまいます。
一方、スロットルは高速にした状態で走行コントロールをゆっくりと最大位置まで押し出すと最高速度での走行になります。
Note: アタッチメントのアダプタがトラクションユニットのアダプタに引っかかってしまった時は、バールやドライバーなどをスロットに差し込んで外してください(図 57)。
平らな場所に駐車し、駐車ブレーキを掛け、エンジンを停止し、キーを抜き取り、可動部が完全に停止したのを確認する。
火災防止のため、マルファーやエンジンの周囲にほこりなどが溜まらないようにしてください。オイルや燃料がこぼれた場合はふき取ってください。
閉めきった場所に本機を保管する場合は、エンジンが十分冷えていることを確認してください。
格納保管中やトレーラで輸送中は、燃料バルブを閉じておいてください。
ガス湯沸かし器のパイロット火やストーブなど裸火や火花を発するものがある近くでは、絶対に機械や燃料容器を保管・格納しないでください。
マシン各部が良好な状態にあり、ボルトナット類が十分にしまっているか常に点検してください。
擦り切れたり破損したりしたステッカーは貼り替えてください。
故障時に機体を牽引したり押したりして移動させる必要が出た場合には、バイパスバルブを開いて油圧オイルをバイパスさせる必要があります。
Important: 必ず油圧ポンプのバイパスバルブを開いてからマシンを動かすようにしてください。これを怠ると走行モータを破損する可能性があります。移動速度は速 4.8 km/h 未満とし、ごく短い距離の移動にとどめてください。長い距離を移動しなければならない場合は、トレーラで搬送してください。この速度を超えると、油圧ポンプに重大な障害が発生する恐れがあります。
バイパスバルブを開くと、車輪が自由に動くようになる。その状態でマシンが動き出すと人身事故を引き起こす恐れがある。
やむを得ずマシンを牽引する場合は、ゆっくりと移動し、マシンを牽引車衝突させないように十分注意すること。
ミッドマウントアタッチメントと後部アタッチメント(オプション)を上昇させる。
エンジンを停止し、キーを抜き取り、駐車ブレーキを掛け、各車輪に輪止めを掛ける。
可動部が完全に停止し、機械各部が十分に冷えるまで待つ。
後部アタッチメント(オプション)が付いている場合は取り外す。
マシン後部からバイパスバルブにアクセスする。
レンチ(5/8")で、油圧ポンプ下部のバイパスバルブを図のように約 2 回転させる。
もう一台の油圧ポンプに対してもステップ 6 の作業を行ってポンプ底部のバルブを開く。
Note: 以上で、車輪が自由に回転するようになります。
Important: バイパスバルブは 2 回転以上回転させないでください。回し過ぎるとバルブがポンプから脱落しユあるオイルが漏れてしまいます。
車輪から輪止めを外し、駐車ブレーキを解除して、マシンを移動させる。
移動が終了したら、エンジンを始動する前に、バイパスバルブを元通りに閉じてトルク締めする。
Important: バルブをバイパス位置にセットしたままでエンジンを始動しないでください。
エンジンを停止し、キーを抜き取り、駐車ブレーキを掛け、各車輪に輪止めを掛ける。
可動部が完全に停止し、機械各部が十分に冷えるまで待つ。
バイパスバルブの回転が止まるまで約 2 回転させて閉じる。無理に締め付けないこと。
バイパスバルブを 12.4-14.7 Nm(1.3-1.5 kg.m = 110-130 in-lb)にトルク締めする。
もう一台の油圧ポンプに対してもステップ 4 の作業を行ってポンプ底部のバルブを閉じる。
牽引に使用するトレーラやトラックはヘビーデューティー仕様のしっかりしたものをお使いください。歩み板は幅の広い一枚ものを使用してください。トレーラやトラックは、法令で定められた灯火類やマークが完備しているものを使用してください。安全に関する注意事項はすべてよく読んでください。この機械についてよく知っておくことがあなた自身や周囲の人を事故から守ることにつながります。ロープ掛けや積荷固定についてはそれぞれの地域の法令などを順守してください。
公道上を走行する場合には、適切な方向指示器、反射器、表示、低速車表示などが定められており、これらを遵守しないと危険である。
公道上などを走行しないこと。
マシンをトレーラなどに搭載する作業は、機体を転倒させる危険をはらんでおり、万一そのような事故が起こると死亡事故など重大な人身事故となる(図 59)。
歩み板は幅の広いものを使用すること;マシンの左右それぞれに細い歩み板を使用しないこと。
必ず、トラック(トレーラ)の荷台の高さの4倍程度の長さの板を使用すること。
マシンをトレーラなどに搭載する作業は、機体を転倒させる危険をはらんでおり、万一そのような事故が起こると死亡事故など重大な人身事故となる。
歩み板の上を運転する場合には安全に十分に注意すること。
積み込み(登り)はバックで、降りる時には前進で行う 。
積み下ろし作業中の急加速や急減速などは転倒などの危険を大きくするから避ける。
トレーラを使用する場合は、トレーラを牽引車両に接続するとともに、安全チェーンを取り付けること。
トレーラにブレーキとライトが付いている場合には、それらも接続します。
ランプ板を下ろす(図 59)。
アタッチメント(ミッドマウントアタッチメントや後部アタッチメント)が取り付けられている場合は一番高い位置に上昇させる。
登りはバックで(図 60)。
ミッドマウントアタッチメントと後部アタッチメント(オプション)を一番下まで下降させる。
エンジンを停止し、キーを抜き取り、駐車ブレーキを掛ける。
前フレームおよび後部アタッチメントフレームのロープ掛けプレートを利用して機体をロープやチェーンなどで固定する(図 61)。
Note: ロープ掛けや積荷固定については各地域の法令などに従ってください。
Note: www.Toro.com から、この機械に関する配線図と油圧回路図をダウンロードすることができます。弊社ホームページからマニュアルへのリンクをご活用ください。
調整、清掃、修理、車両を離れる前に以下を行ってください:
平らな場所に駐車する。
スロットルスイッチを低速アイドル位置にセットする。
アタッチメント下げる。
走行ペダルがニュートラルになっていることを確認する。
駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
すべての動作が停止するのを待つ。
保守作業は、各部が十分冷えてから行う。
可能な限り、エンジンを回転させながらの整備はしないでください。可動部に近づかないでください。
必要に応じ、ジャッキスタンドなどで機体を確実に支えてください。
機器類を取り外すとき、スプリングなどの力が掛かっている場合があります。取り外しには十分注意してください。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用開始後最初の 50 時間 |
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使用するごとまたは毎日 |
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使用後毎回 |
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50運転時間ごと |
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100運転時間ごと |
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200運転時間ごと |
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250運転時間ごと |
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300運転時間ごと |
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500運転時間ごと |
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1000運転時間ごと |
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毎月 |
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Important: エンジンの整備に関しての詳細は、付属のエンジンマニュアルを参照のこと。
このページをコピーして使ってください。
点検項目 | 第 週 | ||||||
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月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
インタロックの動作を点検する。 | |||||||
ハンドルの動作を点検する。 | |||||||
燃料残量 | |||||||
エンジンオイルの量を点検する。 | |||||||
エアフィルタを点検する。 | |||||||
エンジンの冷却フィンを清掃する。 | |||||||
エンジンからの異常音がないか点検する。 | |||||||
運転操作時の異常音。 | |||||||
油圧オイルの量を点検する。 | |||||||
油圧ホースの磨耗損傷状態を点検する。 | |||||||
オイル漏れなど。 | |||||||
タイヤ空気圧を点検する。 | |||||||
計器類の動作を点検する。 | |||||||
塗装傷のタッチアップ修理を行う。 |
要注意個所の記録 | ||
点検担当者名: | ||
内容 | 日付 | 記事 |
Important: 前後左右は運転位置からみた方向です。
始動キーをつけたままにしておくと、誰でもいつでもエンジンを始動させることができ、危険である。
整備作業の前には必ずキーを抜いておくこと。
平らな場所に駐車する。
走行ペダルがニュートラルになっていることを確認する。
駐車ブレーキを掛ける。
スロットルを 低速位置にセットする。
ミッドマウントアタッチメントと後部アタッチメント(オプション)が付いている場合は一番下まで下降させる。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
すべての動作が停止するのを待つ。
エンジンが冷えるのを待つ。
機械式や油圧式のジャッキが外れると重大な人身事故が発生する。
マシンをジャッキアップしたら、必ずジャッキスタンドで支えること。
ミッドマウントアタッチメントと後部アタッチメント(オプション)を上昇させる。
平らな場所に駐車し、駐車ブレーキを掛け、エンジンを停止し、キーを抜き取り、可動部が完全に停止したのを確認する。
後部アタッチメント(オプション)が付いている場合は取り外す
以下のように、所定のジャッキアップポイントを使用してマシンを持ち上げる。
整備間隔 | 整備手順 |
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50運転時間ごと |
|
グリスの仕様:No. 2 汎用リチウム系グリス
マシンの整備の準備を行う;保守整備作業の準備を参照。
グリスフィッティングをきれいに拭く。
フィッティングにグリスを注入する。
はみ出したグリスはふき取る。
Note: 不適切な洗車方法はベアリングに悪影響を与えます。機体が熱いうちの水洗いは避けてください。また、高圧の水をベアリングやシールに当てないでください。
エンジンオイルの点検や補充は、エンジンを止めて行ってください。
エンジンのガバナの設定を変えたり、エンジンの回転数を上げすぎたりしないでください。
以下の条件を満たす高品質なエンジンオイルを使用してください:
API 規格:SJ またはそれ以上
オイルの粘度: SAE 30(4°C 以上)
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
Note: エンジンにはオイルを入れて出荷していますが、初回運転の前に必ずエンジンオイルの量を確認してください。
マシンの整備の準備を行う;保守整備作業の準備を参照。
フードを外す;フードを外すを参照。
ディップスティックとディップスティックチューブ周囲をきれいに拭く。
ディップスティック(図 75)を抜き、ウェスで一度きれいに拭く。
ディップスティックを、チューブの根元までもう一度しっかりと差し込む(図 75)。
首から引き抜いて油量を点検する。
Important: エンジンオイルの量が常時ディップスティックの上下のマークの間にあるよう、気をつけて管理してください。オイル過多やオイル不足のままで運転するとエンジンを損傷する可能性があります。
オイル量が低マークより少ない場合は、以下の手順で補給する:
補給口キャップとバルブカバーをきれいに拭く(図 71)。
補給口のキャップを取る。
ディップスティックの F (満)マークに達するまで補給口から残りのオイルをゆっくりと補給する。
補給口にキャップを取り付け、こぼれたオイルをきれいにふき取る。
ディップスティックチューブの奥までディップスティックを取り付ける。
Important: エンジンのクランクケースを確実に密閉するためにディップスティックはしっかり取り付けてください。差し込みが不十分でクランクケースが完全に密閉されないと、エンジンを損傷する恐れがあります。
フードを取り付ける;フードを取り付けるを参照。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用開始後最初の 50 時間 |
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100運転時間ごと |
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必要なJ工具:ドレンホース(13 mm)
オイルフィルタを左に回して外す(図 78)。
フィルタアダプタをウェスできれいに拭く。
新しいオイルフィルタに適切なオイルを補給する;エンジンオイルの仕様を参照。
フィルタがオイルを吸収するまで 1-2 分間まち、吸収されなかった余分なオイルを出す。
新しいフィルタのガスケットに新しいオイルを薄く塗る(図 78)。
ガスケットがゴム製アダプタに当たるまで手で回してフィルタを取り付け、そこから更に ½ 回転増し締めする(図 78)。
オイルの量:2.0 L(フィルタ含む)
整備間隔 | 整備手順 |
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250運転時間ごと |
|
マシンの整備の準備を行う;保守整備作業の準備を参照。
パッドを下げる;運転席のクッションを下げるにはを参照。
エアクリーナのカバーをボディーに固定しているラッチを外す(図 65)。
ボディーからカバーを外す。
カバーについている汚れ除去ポートを取り外し、ポートとカバーの穴の内部を清掃してから、ポートをカバーに組み付ける(図 65)。
フィルタエレメントを外す前に、低圧のエア(2.8 kg/cm2、異物を含まない乾燥した空気)で、エレメントの外側とエアクリーナのボディの間に溜まっている大きなゴミを取り除く。
Important: 高圧のエアは使用しないこと。異物がフィルタを通ってエンジン部へ吹き込まれる恐れがある。このエア洗浄により、1次フィルタを外した時にほこりが舞い上がってエンジン部へ入り込むのを防止することができる。
フィルタエレメントを外す。
Important: エレメントを破損させる危険が大きいので、エレメントを掃除して再使用しないでください。
新しいフィルタに傷がついていないかを点検してください。特にフィルタとフィルタボディの密着部に注意してください。
Important: 破損しているフィルタエレメントを使用しないでください。
フィルタをボディ内部にしっかり取り付ける。エレメントの外側のリムをしっかり押さえて確実にボディに密着させる。
Important: フィルタの真ん中の柔らかい部分を持たないでください。
エアクリーナのカバーをエアクリーナボディに合わせて取り付け、ラッチでカバーを固定する。
パッドを上位置に戻す;運転席のクッションを上げるを参照。
整備間隔 | 整備手順 |
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200運転時間ごと |
|
500運転時間ごと |
|
点火プラグの点検:絶縁体部がうす茶色や灰色ならエンジンは適正に機能している。
Note: 碍子が黒くなっているのはエアクリーナが汚れている可能性が高い。
Important: 点火プラグは清掃しないでください。黒い汚れ、電極の磨耗、油膜、亀裂などがあれば新しいものと交換してください。
中央電極と側面電極との間のエアギャップ(図 83)を 0.76 mm に調整する。
反対側のコントロールレバーについても、上記手順1と2を行う。
燃料は条件によって非常に引火・爆発しやすい物質である。発火したり爆発したりすると、やけどや火災などを引き起こす。
燃料タンクからの燃料の抜き取りはエンジンが冷えてから行う。この作業は必ず屋外の広い場所で行う。こぼれた燃料はふき取る。
燃料取り扱い中は禁煙を厳守し、火花や炎を絶対に近づけない。
整備間隔 | 整備手順 |
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200運転時間ごと |
|
平らな場所にマシンを停め、駐車ブレーキを描け、スロットルを低速位置にセットする。
ミッドマウントアタッチメントと後部アタッチメント(オプション)が付いている場合は一番下まで下降させる。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
可動部が完全に停止し、機械各部が十分に冷えるまで待つ。
燃料バルブを閉じる。
燃料タンクのキャップをゆるめて内部の圧力を逃がす。
Note: 燃料フィルタを交換する前に、タンク内の燃料を抜いておくと、燃料がこぼれません;燃料タンクの内部清掃を参照。
フードを外す;フードを外すを参照。
燃料フィルタの戦後で燃料ラインにクランプを掛ける(図 85)。
古いフィルタのクランプをゆるめて脇に寄せる(図 85)。
燃料ラインの下に回収容器を置き、燃料ラインからフィルタを外す。
新しい燃料フィルタを取り付ける;フィルタについている矢印が燃料タンクから燃料ポンプへの方向を指すように取り付けること。
Important: 汚れているフィルタを絶対に再使用しないでください。
ホースクランプをフィルタに近づける。
燃料の流れを止めていたクランプを外し、燃料バルブを開く。
燃料タンクキャップを取り付け、フードを取り付ける;フードを取り付けるを参照。
平らな場所にマシンを停め、駐車ブレーキを描け、スロットルを低速位置にセットする。
ミッドマウントアタッチメントと後部アタッチメント(オプション)が付いている場合は一番下まで下降させる。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
可動部が完全に停止し、機械各部が十分に冷えるまで待つ。
ポンプ式のサイフォンを使用してタンクから燃料を抜く。
マシンの整備の準備を行う;保守整備作業の準備を参照。
クッションを下げる;運転席のクッションを下げるにはを参照。
切れているヒューズをヒューズブロックから取り出す(図 80)。
ヒューズブロックのスロットに、前と同じタイプ、同じ電流値のヒューズを取り付ける。
運転席のクッションを戻して固定する;運転席のクッションを上げるを参照。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
50運転時間ごと |
|
タイヤ空気圧が不適切であると、ミッドマウントアタッチメントでの作業が不均一になります。
Note: 空気圧の測定はタイヤが冷えている状態で行うのが最も正確です。
運転開始前にタイヤ空気圧を測定する。
Note: 適正圧は前・後輪とも 172 kPa (1.05 kg/cm2 = 25 psi)です。
タイヤ空気圧を指定の空気圧に調整する。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
毎月 |
|
ホイールナットの規定トルク:129 Nm(13.1 kg.m = 95 ft-lb)
前後の車輪のホイールナットを 図 88 に示すクロスパターンで規定トルクまで締め付けてください。
Note: これは前キャスターホイールを取り外したり交換したりした後にのみ必要な作業です。
車輪が自由に回転しなくなるまでロックナットを締め、そこから、車輪が自由に回転できるところまでゆっくりとロックナットをゆるめます。これを両方のキャスタに行ってください。
万一、油圧オイルが体内に入ったら、直ちに専門医の治療を受ける。万一、油圧オイルが体内に入った場合には、数時間以内に手術を受ける必要がある。
油圧装置を作動させる前に、全部のラインコネクタが適切に接続されていること、およびラインやホースの状態が良好であることを確認すること。
油圧のピンホールリークやノズルからは作動油が高圧で噴出しているので、絶対に手などを近づけない。
リークの点検には新聞紙やボール紙を使う。
油圧関係の整備を行う時は、内部の圧力を確実に解放する。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
油圧ライン・油圧ホースにオイル漏れ、ねじれ、支持部のゆるみ、磨耗、フィッティングのゆるみ、風雨や薬品による劣化などがないか毎日点検してください。異常を発見したら必ず運転を行う前に修理してください。
交換用の推奨オイル:トラクションユニットメーカーのプレミアムトランスミッション/油圧機器用トラクタ作動液 (19 L 缶または 208 Lドラム缶)。パーツカタログまたは Toro 代理店でパーツ番号をご確認ください。
使用可能なオイル:トラクションユニットメーカーのオイルが入手できない場合は、Mobil® 424 のを使用することができます。
Note: 不適切なオイルの使用に起因する損害については、責任を負いかねます。
Note: 多くの油圧オイルはほとんど無色透明であり、そのためオイル洩れの発見が遅れがちです。油圧オイル用の着色剤(20 ml 瓶)をお使いいただくと便利です。1 瓶で 15-22 Lのオイルに使用できます。商品番号は P/N 44-2500; ご注文は弊社正規代理店へ。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
|
全部の油圧アタッチメントを一番上の位置まで上昇させる。
マシンの整備の準備を行う;保守整備作業の準備を参照。
フードを外す;フードを外すを参照。
油圧オイルタンクのディップスティックとキャップ(図 93)をきれいに拭く。
タンクからディップスティックとキャップを外し、きれいなウェスで拭く。
タンクにディップスティックをはめ込む(図 93)。
ディップスティックとキャップ(図 93)をもう一度抜きとって、オイルの量を点検する。
Note: オイル量がディップスティックの 低マークと満マークの間になるはず。
油量が少なければオイルをディップスティックの満マークまで補給する。
タンクにディップスティックとキャップ(図 93)を取り付ける。
フードを取り付ける;フードを取り付けるを参照。
整備間隔 | 整備手順 |
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300運転時間ごと |
|
マシンの整備の準備を行う;保守整備作業の準備を参照。
クッションを下げる;運転席のクッションを下げるにはを参照。
油圧オイルフィルタの下にオイルを受ける容器をおく。
フィルタヘッドからフィルタを外す(図 94)。
フィルタヘッドのフィルタ取り付け面をきれいに拭く。
新しいフィルタのガスケットに所定の油圧オイルを薄くぬる;油圧オイルの仕様を参照。
フィルタに所定のオイルを入れる。
取りつけフランジにシールが当たるまで手で回してフィルタを取り付け、そこから更に ½ 回転増し締めする。
エンジンを始動し、フィルタやフィルタヘッドの周囲からオイル漏れしていないことを確認し、エンジンを停止してキーをぬきとる。
Note: オイルが漏れているばあいはすべて修正する。
運転席のクッションを戻して固定する;運転席のクッションを上げるを参照。
整備間隔 | 整備手順 |
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300運転時間ごと |
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ドレンプラグをきれいに拭いてタンクに取り付ける。
所定の油圧オイル(28.4 L)をタンクに入れる。
ドレンプラグからオイルが漏れていないか調べる。
Important: オイルが漏れている場合はすべて修正する。
フードを取り付ける;フードを取り付けるを参照。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用後毎回 |
|
Important: 塩分を含んだ水や処理水は機体の洗浄に使用しないでください。
Important: ただし高圧洗浄器は使用しないでください。
平らな場所に駐車し、ハンドルバーを一番高い位置にしてラッチで固定し、駐車ブレーキを掛け、トラクションユニットのエンジンを停止し、キーを抜き取り、可動部が完全に停止したのを確認してください。
機体全体をていねいに洗浄する。
シールやベアリングの内部に水がはいらないように、通常のホースを水道につないで水を流しかけながら洗ってください。
こびりついた汚れはブラシなどで落とす。
カバー類はソフトな中性洗剤で洗う。
洗浄後は、時々、機体にワックスなどを塗ってカバーの光沢を維持する。
清掃がすんだら、破損、オイルの漏れなど機体各部を点検する。