整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
この機械は回転刃を使用するロータリー式乗用芝刈り機であり、そのような業務に従事するプロのオペレータが運転操作することを前提として製造されています。この製品は、集約的で高度な管理を受けているゴルフ場やスポーツフィールド、商用目的で使用される芝生の刈り込み作業を行うことを主たる目的として製造されております。本機は、雑草地や農業用地の刈り込みなどを目的とした機械ではありません。
この説明書を読んで製品の運転方法や整備方法を十分に理解し、他人に迷惑の掛からない、適切で安全な方法でご使用ください。この製品を適切かつ安全に使用するのはお客様の責任です。
製品の安全や取り扱い講習、アクセサリなどに関する情報、代理店についての情報の入手、お買い上げ製品の登録などをネットで行っていただくことができます:www.Toro.com
整備について、また純正部品についてなど、分からないことはお気軽に弊社代理店またはカスタマーサービスにおたずねください。お問い合わせの際には、必ず製品のモデル番号とシリアル番号をお知らせください。図 1にモデル番号とシリアル番号を刻印した銘板の取り付け位置を示します。いまのうちに番号をメモしておきましょう。
この説明書では、危険についての注意を促すための警告記号(図 3)を使用しております。これらは死亡事故を含む重大な人身事故を防止するための注意ですから、必ずお守りください。
この他に2つの言葉で注意を促しています。重要 は製品の構造などについての注意点を、注はその他の注意点を表しています。
この製品は、関連するEU規制に適合しています。詳細については、DOC シート(規格適合証明書)をご覧ください。
カリフォルニア州の森林地帯・潅木地帯・草地などでこの機械を使用する場合には、エンジンに同州公共資源法第4442章に規定される正常に機能するスパークアレスタが装着されていること、エンジンに対して森林等の火災防止措置をほどこされていることが義務づけられており、これを満たさない機械は、第4442章または4443章違犯となります。
エンジンの保守整備のため、および米国環境保護局(EPA)並びにカリフォルニア州排ガス規制に関連してエンジンマニュアルを同梱しております。エンジンマニュアルはエンジンのメーカーから入手することができます。
カリフォルニア州
第65号決議による警告
カリフォルニア州では、ディーゼルエンジンの排気には発癌性や先天性異常などの原因となる物質が含まれているとされております。
バッテリーやバッテリー関連製品には鉛が含まれており、カリフォルニア州では発ガン性や先天性異常を引き起こす物質とされています。取り扱い後は手をよく洗ってください。
米国カリフォルニア州では、この製品を使用した場合、ガンや先天性異常などを誘発する物質に触れる可能性があるとされております。
この機械は手足を切断したり物をはね飛ばしたりする能力があります。重大な人身事故を防ぐため、すべての注意事項を厳守してください。
エンジンを始動する前に必ずこのオペレーターズマニュアルをお読みになり、内容をよく理解してください。
この機械を運転する時は常に十分な注意を払ってください。運転中は運転操作に集中してください;注意散漫は事故の大きな原因となります。
ガードなどの安全保護機器が正しく機能していない時は、運転しないでください。
回転部に手足を近づけないよう注意してください。排出口の近くに手足などを近づけないでください。
作業場所に、無用の大人、子供、ペットなどを近づけないでください。子供に運転させないでください。
エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部の動作が完全に停止したのを確認してから運転位置を離れる。調整、整備、洗浄、格納などは、機体が十分に冷えてから行ってください。
間違った使い方や整備不良は人身事故などの原因となります。事故を防止するため、以下に示す安全上の注意や安全注意標識 のついている遵守事項は必ずお守りください 「注意」、「警告」、および「危険」 の記号は、人身の安全に関わる注意事項を示しています。これらの注意を怠ると死亡事故などの重大な人身事故が発生する恐れがあります。
危険な部分の近くには、見やすい位置に安全ラベルや指示ラベルを貼付しています。破損したりはがれたりした場合は新しいラベルを貼付してください。 |
非 CE マシンに貼り付ける
非 CE マシンに貼り付ける
非 CE マシンで P/N 134-0539 の上から貼り付ける
Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。
充電器に接続し、充電電流を 3-4 A にセットする。3-4Aで充電する。電解液の比重が 1.250 以上、液温が 16°C 以上、全部の電極板から泡が出ていれば充電終了である。
充電が終わったら、チャージャのプラグをコンセントから抜き、その後にチャージャのリード線をバッテリー端子から外す。
Note: 過充電を行うと電解液から大量のガスが噴出し、液がふきこぼれて機体を激しく腐食させる恐れがある。
エンジンを始動する前にエンジンオイルの量を点検する;エンジンオイルの量を点検するを参照。
エンジンを始動する前に冷却液の量を点検する;冷却系統と冷却液の量を点検するを参照。
エンジンを始動する前に、油圧オイルの量を点検する;油圧オイルの量を点検する を参照。
前後のタイヤの空気圧:1.4 bar(1.4 kg/cm2 = 20 psi)
キャスタタイヤの空気圧:1.45 bar(1.47 kg/cm2 = 21 psi)
エンジンを初めて作動させる前に、前後のタイヤの空気圧を点検する。
Note: タイヤは空気圧を高くまたは低くして出荷していますから、適正圧にもどしてください。
トラクションユニットにカッティングユニットを取り付ける;カッティングユニットを取り付けるを参照。
プラスチックの梱包を除去する。
後部のスチール製フックを外す。
Note: 忘れずに、後部のスチール製フックを外してください。
木製パレット上に車輪とカッティングユニットを固定しているチャックを外す。
バッテリーケーブルを接続する。
マシンに燃料を入れる。
イグニッションスイッチを予熱にセットし、予熱が完了したらエンジンを始動する。
カッティングユニットを上昇させて昇降シリンダ内に圧力を発生させる。
Note: 昇降シリンダ内に圧力があることを確認してください。
ホッパーを上げてシュートを取り外します。シュートの清掃を参照。
ホッパーを下降させる。
カッティングユニットを作業位置にセットし、後アームのフックを掛ける。
パーキングブレーキを解除し、機械をパレットから前方に移動させる。
Note: 必要に応じて、パレットの高さのスロープを使用する。
ホッパーを上げ、シュートを取り付けた後、ホッパーを下げる。
ロールバーを立てる;ROPSを立てるを参照。
最初の試運転後にラグナットのトルクを確認する。ホイールナットのトルク締めを行うを参照。
Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。
充電インジケータ(図 8)は、充電が正常範囲で行われていない場合に点灯します。充電系統を点検・修理してください。
グロープラグインジケータ(図 8)は、グロープラグが作動中に赤色に点灯します。
エンジンの回転中にエンジンオイルの圧力が危険域まで下がるとオイル圧警告灯(図 8)が点灯します。消灯しない場合や、点灯と消灯を繰り返す場合には、エンジンを停止させ、オイル量を調べてください。オイル量が正常範囲にあるのにランプが消えない場合は、ただちにエンジンを止めて Toro の正規代理店にご連絡ください。
以下の要領で警告灯の動作を点検してください:
駐車ブレーキを掛ける。
キーをON/PREHEAT位置に回すが、エンジンは始動させない。
Note: 警告灯が赤く点灯すれば正常です。点灯しない場合は、電球切れまたはシステムの異常ですから修理が必要です。
エンジン温度計(図 8)は、冷却系統が正常温度を超えている場合に点灯します。冷却系統の点検清掃や修理を行ってください。
PTOスイッチ(図 8)にはOUT(引き出した状態:作動)とIN(押し込んだ状態:停止)の2つの位置があります。PTO スイッチを引き出すと、カッティングユニットが作動を開始します。ボタンを押し込むと、作動を停止します。
Note: PTO スイッチが ON の状態で運転席から離れると、1秒後にエンジンは自動停止します;安全インタロックシステムの動作を確認するを参照。
デフロックペダル(図 9)を踏み込むとデフロックが接続状態になります。
ペダルから足を離すとデフロックは解除されます。
タイヤがスリップするときや、歩み板を使ってマシンをトラックに載せる時などに使用します。
走行ペダル(図 9)は前進と後退を行うペダルです。ペダルの上側を踏み込むと前進走行、下側を踏み込むと後退走行です。走行速度はペダルの踏み込み具合で調整します。最大速度で走行するには、スロットルを高速位置にして走行ペダルを一杯に踏み込みます。最大走行速度は約 13 km/h です。例えば上り坂や負荷が大きい時にパワーを最大にしたい時は、スロットルはもちろん高速位置で、エンジンの回転速度が落ちない程度までペダルの踏み込みを「軽く」してやります。エンジンの速度が落ちはじめたら、ペダルの踏み込みを少しゆるめてやるとエンジンの速度が回復してきます。
ハンドルを引き寄せたい場合には、チルトステアリングレバー(図 9)を踏み込んでステアリングタワーを手前に傾けてください。ハンドルがちょうど良い角度になったら、レバーから足を離します。
エンジンを停止させたら、車体が不意に動き出さないよう、必ず駐車ブレーキ(図 11)を掛けてください。
駐車ブレーキを掛ける:ハンドルを引き上げて 入 位置にする。
駐車ブレーキを解除する:ハンドルを押し下げて 切 位置にする。
Note: レバーは一番下まで下げてください。下がっていないと走行ペダルを踏み込んだ時にエンジンが停止します。
燃料計(図 8)は、燃料タンクに残っている燃料の量を表示します。
このスイッチ(図 8)でカッティングユニットを上下させて刈高を変更します。
刈高ゲージ(図 12)は、カッティングユニットの名目上の刈高を表示します。
スロットルレバー(図 8)はエンジンの回転速度を制御するレバーです。高速 側(前方)へ倒すとエンジンの速度が上昇します。低速 側(後方)へ倒すとエンジンの速度が低下します。スロットルレバーの操作でブレードの回転速度、エンジンの回転速度、走行速度が変わります。
アワーメータ(図 8)は、エンジンの積算運転時間を表示します。
表示部の下にあるボタンを一回押すと、オイルとフィルタの次の交換時期までの残り時間を表示します。
表示部の下にあるボタンをもう一度押すと、次回のグリスアップ時期までの残り時間を表示します。
表示部の下にあるボタンをさらにもう一回押すと、積算運転時間の表示に戻ります。
Note: オイル交換時期までの残り時間が 10 時間になると、自動的に OIL CHANGE という表示の点滅に変わります。
Note: グリスアップまでの残り時間が 5 時間になると、自動的に LUBE という表示の点滅に変わります。
Important: マシンの最初の50運転時間(初回のオイル交換時期)までは、アワーメータのボタンを 6 秒間以上連続で押し続けないように注意してください。6 秒間以上押してしまうと、オイル交換時期が 50 時間から 250 時間に変更されてしまいます。
マシンとカッティングユニットのグリスアップ終了後やオイルとフィルタの交換後は以下の操作を行ってください:
ボタンを何度か押して該当する画面にする。
表示がゼロの並び(000000)になるまでボタンを長押しする。
Note: アワーメータの積算値は変更できません。
レバーを引くとホッパーが上昇します(図 13)。
レバーを押すとホッパーが下降します。
レバーを引くとホッパーにたまっている刈りかすをダンプします(図 13)。
ダンプ後にレバーを押すとホッパーが閉じます。
キースイッチには 3 つの位置があります: OFF、ON/PREHEAT、STARTです。
Note: エンジンが停止した状態でキースイッチを ON/PREHEAT 位置にしたまま運転位置を離れると、ややおいてブザーが鳴ってキーを OFF にするように警告します。
カッティングユニットにある 2 本のスロットは、ブレードの刈幅を示します;図 14を参照。
Note: 仕様および設計は予告なく変更される場合があります。
内容 | 図 15 記号 | 寸法または重量 |
高さ(ROPS を立てた状態) | E | 193cm |
高さ(ROPS を下げた状態) | G | 151 cm |
全長 | D | 271 cm |
全幅 | B | 121 cm |
ホイールベース(長さ) | C | 110 cm |
前輪トレッド幅 | A | 114 cm |
後輪トレッド幅 | F | 97 cm |
地上高 | 12 cm | |
Net 重量(カッティングユニット搭載時) | 630 kg (1389 lb) | |
Net 重量(カッティングユニット搭載時) | 530 kg (1169 lb) | |
(移動走行速度) | 0-13 km/h | |
刈幅 | 113 cm |
トロが認定した各種のアタッチメントやアクセサリがそろっており、マシンの機能をさらに広げることができます。詳細は弊社の正規サービスディーラ、または代理店へお問い合わせください;弊社のウェブサイト www.Toro.com でもすべての認定アタッチメントとアクセサリをご覧になることができます。
交換部品は必ずトロの純正品をお使いください。他社の部品やアクセサリを御使用になると危険な場合があり、製品保証を受けられなくなる場合がありますのでおやめください。
子供やトレーニングを受けていない大人には、絶対に運転や整備をさせないでください。地域によっては機械のオペレータに年齢制限を設けていることがありますのでご注意ください。オーナーは、オペレータ全員にトレーニングを受講させる責任があります。
安全な運転操作、各部の操作方法や安全標識などに十分慣れておきましょう。
エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部の動作が完全に停止したのを確認してから運転位置を離れる。調整、整備、洗浄、格納などは、機体が十分に冷えてから行ってください。
エンジンの緊急停止方法に慣れておきましょう。
オペレータコントロールやインタロックスイッチなどの安全装置が正しく機能しているか、また安全ガードなどが外れたり壊れたりしていないか点検してください。これらが正しく機能しない時には機械を使用しないでください。
使用前に必ず、ブレード、ブレードボルト、刈り込みアセンブリの点検を行ってください。バランスを狂わせないようにするため、ブレードを交換するときにはボルトもセットで交換してください。
これから機械で作業する場所をよく確認し、機械に巻き込まれそうなものはすべて取り除きましょう。
この製品は電磁場を発生させます。植込み型の電子医療機器を装着している方は、本製品を使用する前に専門家に相談してください。
燃料の取り扱いに際しては安全に特にご注意ください。燃料は引火性が高く、気化すると爆発する可能性があります。
燃料取り扱い前に、引火の原因になり得るタバコ、パイプなど、すべての火気を始末してください。
燃料の保管は必ず認可された容器で行ってください。
エンジン回転中などエンジンが高温の時には、燃料タンクのふたを開けたり給油したりしないでください。
締め切った場所では燃料の補給や抜き取りをしないでください。
ガス湯沸かし器のパイロット火やストーブなど裸火や火花を発するものがある近くでは、機械や燃料容器を保管・格納しないでください。
燃料がこぼれたら、エンジンを始動せずにマシンを別の場所に動かし、気化した燃料ガスが十分に拡散するまで引火の原因となるものを近づけないでください。
毎日の運転前に、始業点検表に記載されている「使用ごと/毎日の典型整備」を行ってください。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
前後のタイヤの空気圧:150 kPa
タイヤ空気圧が不足すると、斜面で機体が不安定になり、転倒など、生命に関わる重大な人身事故を起こしやすくなる。
タイヤ空気圧は絶対に規定値以下に下げてはならない。
前後のタイヤとも規定値に調整してください。必要に応じタイヤに空気を入れるか抜くかして適正圧に調整してください。
Important: マシンの性能を適切に発揮させ、また質の高い刈り込みを実現するために、すべてのタイヤの空気圧を正しく維持してください。運転を行う前に、全部のタイヤの空気圧を調整してください。
インタロックシステムは、走行ペダルが「ニュートラル」位置、PTOスイッチが OFF 位置あって駐車ブレーキが掛かっているかオペレータが着席していない限りエンジンが始動(クランキングも)できないようにする安全装置です。
また、以下の場合にはエンジンを自動停止させます:
PTO スイッチがONの状態で運転席を離れた;
走行ペダルがニュートラル以外の位置で運転席を離れた;
駐車ブレーキが掛かっている状態で走行ペダルが踏まれた。
インタロックスイッチは安全装置であり、これを取り外すと予期せぬ人身事故が起こり得る。
インタロックスイッチをいたずらしない。
作業前にインタロックスイッチの動作を点検し、不具合があれば作業前に交換修理する。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
以下の手順で、エンジンクランキング安全インタロックシステムの動作を点検してください:
条件 | 結果 |
---|---|
駐車ブレーキ:切 | クランキングしなければ正常。 |
走行ペダルがニュートラル | |
PTO スイッチがOFF 位置 | |
運転席に誰もいない | |
駐車ブレーキ解除 | クランキングしなければ正常。 |
走行ペダルがニュートラル | |
PTO スイッチがOFF 位置 | |
運転席に着席している | |
駐車ブレーキ:切 | クランキングしなければ正常。 |
走行ペダルが踏まれている | |
PTO スイッチがOFF 位置 | |
運転席に着席している | |
駐車ブレーキ:入 | クランキングしなければ正常。 |
走行ペダルが踏まれている | |
PTO スイッチがOFF 位置 | |
運転席に着席している | |
駐車ブレーキ:入 | エンジンがクランキングする。 |
走行ペダルがニュートラル | |
PTO スイッチがOFF 位置 | |
運転席に誰もいない |
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
この点検を行う前に、以下のことを行ってください:
運転席に座る。
駐車ブレーキを掛ける。
走行ペダルをニュートラルにしてください。
PTOを切る。
エンジンを掛ける。
駐車ブレーキを解除する。
以下の手順で、エンジンクランキング安全インタロックシステムの動作を点検してください:
条件 | 結果 |
---|---|
駐車ブレーキ:切 | エンジンが停止すれば正常。 |
運転席から少し立ち上がる。 | |
駐車ブレーキがかかっている | エンジンが作動を続ければ正常。 |
運転席から少し立ち上がる。 | |
駐車ブレーキ:入 | エンジンが停止すれば正常。 |
運転席に着席している | |
走行ペダルが踏まれている | |
駐車ブレーキ:切 | エンジンが作動を続ければ正常。 |
運転席に着席している | |
走行ペダルが踏まれている |
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
この点検を行う前に、以下のことを行ってください:
運転席に座る。
駐車ブレーキを掛ける。
走行ペダルをニュートラルにしてください。
PTOを切る。
エンジンを掛ける。
駐車ブレーキを解除する。
以下の手順で、エンジンクランキング安全インタロックシステムの動作を点検してください:
条件 | 結果 |
---|---|
PTO スイッチON 位置にするとカッティングユニットが作動する。 | エンジンとカッティングユニットが停止するのが正常。 |
運転席から少し立ち上がる。 | |
PTO スイッチON 位置にするとカッティングユニットが作動する。 | カッティングユニットが停止するのが正常。 |
ホッパー上昇 |
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
以下の手順で、エンジンクランキング安全インタロックシステムの動作を点検してください:
条件 | 結果 |
---|---|
キーはRUN位置 | 後退アラームが鳴る。 |
走行ペダルが後退位置 |
硫黄分の少ない(微量:500ppm 未満、または極微量:15ppm 未満)の新しい軽油またはバイオディーゼル燃料以外は使用しないでください。セタン値が 40以上のものをお使いください。燃料の劣化を避けるため、180日以内に使いきれる程度の量を購入するようにしてください。
燃料タンク容量:22 リットル
気温が -7℃ 以上では夏用燃料(2号軽油)を使用しますが、気温が -7℃ 以下の季節には冬用燃料(1号軽油または1号と2号の混合)を使用してください。低温下で冬用ディーゼル燃料を使うと、発火点や流動点が下がってエンジンが始動しやすくなるばかりでなく、燃料の成分分離(ワックス状物質の沈殿)によるフィルタの目詰まりを防止できるなどの利点があります。
気温が -7° 以上の季節には夏用燃料を使用する方が、燃料ポンプの寿命を延ばします。
Important: ディーゼル燃料の代わりに灯油やガソリンを使わないでください。この注意を守らないとエンジンが破損します。
この機械はバイオディーゼル燃料を混合したB20燃料(バイオディーゼル燃料が20%、通常軽油が80%)を使用することができます。ただし、通常軽油は硫黄分の少ない、または極微量のものを使ってください。以下の注意を守ってお使いください。
バイオディーゼル成分が ASTM D6751 または EN 14214 に適合しているものを使用してください。
混合後の成分構成が ASTM D975 または EN 590 に適合していることをご確認ください。
バイオディーゼル燃料が着色したターフの上に付着するとターフを損傷する可能性があります。
寒い地方ではB5(バイオディーゼル燃料が5%)またはそれ以下の製品を使用すること。
燃料と直接接触する部材、すなわちシール、ホース、ガスケットなどの経時劣化が早まる可能性がありますから、適切に点検してください。
バイオディーゼル混合燃料に切り替えてからしばらくの間は燃料フィルタが目詰まりを起こす可能性があります。
バイオディーゼル燃料についてより詳細な情報は弊社正規代理店におたずねください。
Note: 可能であれば、一日の運転が終了したあとに燃料を補給しておくようにしてください。このようにすると燃料タンク内部に水がたまるのを低減することができます。
転倒事故の際の負傷や死亡を防止するために: ROPS は必ず立てた位置にロックしておき、運転時にはシートベルトを着用すること。
また、運転席がラッチで固定されていることを確認すること。
ROPS を下げると横転に対する保護効果はなくなる。
不整地や斜面を走行する時には、必ずROPS(横転保護バー)を立てておくこと。
どうしても必要な時以外には ROPS を下げないこと。
ROPS を下げて乗車しているときにはシートベルトを着用しないこと。
運転はゆっくり慎重におこなうこと。
頭上の障害物がなくなったら直ちに ROPS を立てること。
頭上の安全(木の枝、門、電線など)に注意し、これらに機械や頭をぶつけないように注意すること。
図 9のようにして、ステアリングコラムの位置を調整します。
衣服やバッグなどを運転席の背もたれにかけると、落下して機械の高温部に触れたりや可動部に巻き込まれる可能性がある。実際にこれが起こると火災になったり、自分や周囲の人に物が飛んでくるなどして、大けがをする恐れがある。
持ち物を運転席の背もたれに掛けないこと。
運転席は前後にスライド調整できます。体格に合わせて運転しやすい位置を選んでセットしてください。
調整はレバーを上げて座席を前後にスライドさせて行います(図 19)。
レバー(図 20)を上に引きながら背もたれを傾けます。
座席チルトレバー(図 21)を引き上げて座席を前に倒します。
オーナーやオペレータは自分自身や他の安全に責任があり、オペレータやユーザーの注意によって物損事故や人身事故を防止することができます。
作業にふさわしい服装をし、安全めがね、長ズボン、頑丈で滑りにくい安全な靴、および聴覚保護具を着用してください。長い髪は束ねてください。ゆるい装飾品やだぶついた服は身に着けないでください。
疲れている時、病気の時、アルコールや薬物を摂取した時は運転しないでください。
この機械を運転する時は常に十分な注意を払ってください。運転中は運転操作に集中してください;注意散漫は事故の大きな原因となります。
エンジンを掛ける前に、全部の駆動装置がニュートラルであること、駐車ブレーキが掛かっていることを確認し、運転席に着席してください。
人を乗せないでください。また、作業中は周囲から人、特に子供を十分に遠ざけてください。
運転は、穴や障害物を確認できる十分な照明のもとで行ってください。
ぬれた芝の刈り込みは避けてください。接地力が落ちてスリップする危険が高くなります。
回転部に手足を近づけないよう注意してください。排出口の近くに手足などを近づけないでください。
バックするときには、足元と後方の安全に十分な注意を払ってください。
見通しの悪い曲がり角や、茂み、立ち木などの障害物の近くでは安全に十分注意してください。
刈り込み中以外は必ずブレードの回転を止めておいてください。
異物をはね飛ばしたときや機体に異常な振動を感じたときにはまずマシンを停止し、キーを抜き取り、各部の動きが完全に止まってからよく点検してください。異常を発見したら、作業を再開する前にすべて修理してください。
旋回するときや道路や歩道を横切るときなどは、減速し周囲に十分な注意を払ってください。常に道を譲る心掛けを。
刈高を変更する時は、必ずカッティングユニットを停止させ、エンジンを止め、キーを抜き取り、機会が完全に停止するまで待ってください(運転席で刈高を変更できる場合はこの限りでありません)。
エンジンは換気の十分確保された場所で運転してください。排気ガスには致死性ガスである一酸化炭素が含まれています。
マシンを作動させたままで絶対に機体から離れないでください。
運転席を離れる前に:
平らな場所に駐車する。
PTOの接続を解除し、アタッチメントを下降させる。
駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
全ての動きが停止するのを待つ。
運転は良好な視界のもとで行ってください。落雷の危険がある時には運転しないでください。
この機械を牽引用車両として使用しないでください。
アクセサリ、アタッチメント、交換部品は、必ずトロの純正品をお使いください。
クルーズコントロール(が装備されている場合)は、広く、平坦で障害物のない場所で、マシンが一定の速度で連続走行できる場合にのみ使用してください。
ROPS(横転保護バー)は効果の高い重要な安全装置です。
POPS 構成物は一切機体から外さないでください。
シートベルトが機体に固定されていることを確認してください。
ベルトを腰の低い位置に当て、運転席の反対側にあるバックルに固定してください。
シートベルトを外すには、ベルトを押さえてバックルについているボタンを押します。ベルトがうまく引き込まれるように手でガイドしてください。緊急時にはベルトを迅速に外せるよう、練習しておいてください。
頭上の障害物に注意し、これらに衝突しないように注意してください。
ROPS自体に損傷がないか、また、取り付け金具がゆるんでいないか、定期的に十分に点検を行い、万一の際に確実に役立つようにしておいてください。
ROPS が破損した場合は新しいものに交換してください。修理したり改造しての使用はしないでください。
運転するときには必ずROPS(横転保護バー)を運転位置に立て、シートベルトを着用してください。
どうしても必要なわずかの時間以外には ROPS を降ろさないでください。。ROPS を下げた状態で乗車する時にはシートベルトをしないでください。
ROPS を折りたたんでしまうと、転倒時に安全保護ができなくなることを十分認識してください。
作業場所を必ず事前に確認してください。法面、段差、水などがある現場では、必ず ROPS を立てて運転してください。
斜面はスリップや転倒などを起こしやすく、これらは重大な人身事故につながります。斜面での安全運転はオペレータの責任です。どんな斜面であっても、通常以上に十分な注意が必要です。
斜面については、実地の測定を含めてオペレータ自身が調査を行い、安全に作業ができるかどうかを判断してください。この調査においては、常識を十分に働かせてください。
以下に掲載している斜面での運転上の注意点やその場合の天候条件および場所の条件などを良く読み、作業日当日の現場のコンディションが作業に適当かどうか判断してください。同じ斜面上であっても、地表面の条件が変われば運転条件が変わります。
斜面での発進・停止・旋回は避けてください。急に方向を変えたり急な加速やブレーキ操作をしないでください。旋回は速度を落としてゆっくりと行ってください。
走行、ステアリング、安定性などに疑問がある場合には運転しないでください。
隠れた穴、わだち、盛り上がり、石などの見えない障害は、取り除く、目印を付けるなどして警戒してください。深い芝生に隠れて障害物が見えないことがあります。不整地では機体が転倒する可能性があります。
ぬれ芝、急斜面など滑りやすい場所で運転すると滑って制御できなくなる危険があります。駆動力を失うと、スリップを起こしたりブレーキや舵取りができなくなる恐れがあります。
段差、溝、盛り土、水などの近では安全に十二分の注意を払ってください。万一車輪が段差や溝に落ちたり、地面が崩れたりすると、機体が瞬時に転倒し、非常に危険です。必ず安全距離を確保してください。
斜面に入る前に、安全の判断をしてください。乗用の刈り込み機械で斜面を刈り込むことに危険が感じられる場合は歩行型の機械をお使いください。
斜面では可能なかぎりカッティングユニットを地表面まで下げておいてください。斜面上でカッティングユニットを上昇させると機体が不安定になる恐れがあります。
集草装置などのアタッチメントを取り付けての作業には十分な注意を払ってください。アタッチメントによってマシンの安定性が変わり、安全限界が変わる場合がありますからご注意ください。
Important: エンジンを始めて始動するとき、燃料切れによってエンジンが停止したとき、燃料系統の整備作業を行った後では、燃料系統からのエア抜きを行う必要があります。
ROPS を立てて固定する。
着席し、シートベルトを締める。
駐車ブレーキが掛かっていること、PTO スイッチが OFF 位置にあることを確認する。
走行ペダルから足を外し、ペダルがニュートラル位置にあることを確認する。
キースイッチを ON/PREHEAT 位置にする。
Note: タイマにより数秒間の予熱が自動的に行われます。
予熱が完了したらキーをSTART 位置に回して(ただし15秒間以上連続して保持しないこと)、エンジンが始動したら、キーから手を離します。
Note: 予熱をもう一度行う場合はキーを一旦 OFF 位置に戻し、そこからON/PREHEAT位置に回す。必要に応じてこの操作を繰り返す。
スロットルをアイドル速度または中速にセットしてエンジンのウォームアップを行う。
Important: エンジンを初めて始動した時、エンジンオイルや油圧オイルの交換を行った場合、エンジンやトランスミッションなどのオーバーホールを行った後などは、1-2分間の時間を取って前進後退走行の確認を行ってください。また、昇降レバーや PTO スイッチを操作して各部の作動状態を確認してください。さらに、ハンドルを左右一杯に切って応答を確認してください。以上の点検の後、エンジンを停止させ、オイルの量、漏れや各部のゆるみや不具合などがないか、さらに点検してください。
人身事故を防止するために、オイル漏れ、各部のゆるみなどの不具合を点検する時は、必ずエンジンを停止し、機械の可動部がすべて完全に停止していることを確認すること。
スロットルコントロールを後方の低速位置にする。
PTO スイッチをOFF 位置にする。
キーを OFF 位置に回す。事故防止のため、キーは抜き取っておく。
Note: エンジンが停止した状態でキースイッチを ON/PREHEAT 位置にしたまま運転位置を離れると、ややおいてブザーが鳴ってキーを OFF にするように警告します。
ブレーキレバーを上に引いて左へ倒すと駐車ブレーキが掛かります。
ブレーキレバーを右に引いて下げるとブレーキが解除されます。
ダンプする時は、後方に人がいないのを必ず確認してください。
ホッパーを上昇させる時には、上方に十分な空間があることを確認してください。立ち木などにぶつけると機械が損傷します。
ぬれた芝の上、斜面、高速での運転、刈りかすが満載された状態で運転などする場合には安全に特に注意してください。満載状態では停止距離が長くなることを忘れずに。
無用の人間は誰も近づけないでください。バックするときには、後方の安全に注意し、マシンの後部に人がいないことを十分に確認してください。バックはゆっくりと。
ホッパーを上昇させたまま走行しないでください。
ホッパーを下降させる時には、周囲に人を近づけないでください。
平らな場所に駐車する。
ホッパー昇降レバーを引くとホッパーが上昇します(図 23)。
平らな場所に駐車する。
ホッパー昇降レバーを押すとホッパーが下降します(図 24)。
Note: ホッパーは、どの高さでもダンプすることができます。
平らな場所に駐車する。
ダンプレバーを引くとホッパーにたまっている刈りかすをダンプします(図 25)。
Note: ダンプ動作をするとホッパーのドアは自動で開閉します。
平らな場所に駐車する。
ダンプ後は、ホッパーダンプレバーを前に押してホッパーを閉じる(図 26)。
Note: ホッパーを綴じると、ホッパーのドアは自動でロックします。
平らな場所に駐車する。
PTOを解除し、カッティングユニットを下げ、駐車ブレーキを掛ける。
ホッパーを上昇させて固定する;ホッパーを上昇させるとホッパーを上昇位置に固定するにはを参照。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
運転席を前に倒す。
シュートのラッチを外す(図 27)。
シュートについているハンドルで、シュートを外し、シュートとカッティングユニットの開口部を洗浄する(図 27)。
シュートを元通りに取り付けて、ラッチを掛ける(図 27)。
ホッパーを降ろす;ホッパーを下降させるを参照。
ホッパーが満杯になっていないのにセンサーが働いて PTO が自動的に解除されてしまったり、センサーが働く前にシュートが詰まってしまったりする場合にはセンサーの位置調整が必要です。
以下の手順で調整してください:
刈高は刈高スイッチで、 2.5-9 cm の間で無段階で調整することができます。
刈高スイッチ(図 8)を前方に押すと刈高が下がります。スイッチを後方に押すと刈高が上がります。
刈高インジケータで、刈高が希望通りにセットされていることを確認してください。
実際に刈り込みを行ってみて、必要に応じて刈高を変えてください。
Note: PTO スイッチが ON の状態で運転席から離れるとエンジンは自動停止します。
以下の方法でPTOをリセットしてください:
PTO スイッチのノブを押し込む。
キーを OFF 位置に回す。
キーを右に回してON/PREHEAT位置にすると、エンジンが始動します。
PTO スイッチのノブを引き出す。
このマシンは油圧トランスミッションを搭載しており、他の多くのターフ管理機器とは異なった運転特性を持っていますので、実際に使用されるまえに十分に運転の練習をしてください。
刈り込みと走行の両方を安定して維持するには、走行ペダルの踏み込み具合によってエンジンをほぼ一定のフル回転(rpm)に維持することが重要です。カッティングユニットへの負荷が大きくなったら走行ペダルの踏み込みを浅くして走行速度を遅くし、走行に掛かる負荷を下げてください。これにより、エンジンが作り出すパワーが、マシンの各部にほどよいバランスで供給され、スムーズな走行、ブレードの高速回転によるクオリティーの高いカットが実現できます。負荷が大きくなりすぎた場合にはエンジンの回転速度が下がってきますから、これに気がついたら走行ペダルの踏み込みを少し浅く(後退側にゆっくり軽く踏み込んで)やるとエンジンの回転が回復してきます。これとは逆に、現場から現場へ移動するような場合(カッティングユニットを上昇させていて刈り込みの負荷がまったくない場合)には、スロットルを高速にして、走行ペダルをゆっくり「いっぱいに」踏み込むことにより走行「速度」は最高となります。
エンジンを停止させる前にすべてのコントロールをニュートラルにし、スロットルを低速に戻してください。エンジンを停止する時にはキーをOFF位置にします。
冷却液が過熱状態の時はエンジンは作動しません。エンジンと冷却液が冷えるのを待って冷却系統を点検してください;冷却系統と冷却液の量を点検する を参照。
運転時には、16 mm(5/8")レンチを携行してください。万一機械を押したり引いたりして移動させなければならなくなった場合にバイパスバルブ(図 30)を開くために必要となります。
エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部の動作が完全に停止したのを確認してから運転位置を離れる。調整、整備、洗浄、格納などは、機体が十分に冷えてから行ってください。
火災防止のために、カッティングユニット、駆動部、マフラー、冷却スクリーン、エンジンルームに刈りかすごみが溜まっていないことを確認してください。オイルや燃料がこぼれた場合はふき取ってください。
カッティングユニットを上昇位置にして機械から離れる場合、ロック装置がある場合には、必ずユニットをロックしてください。
閉めきった場所に本機を保管する場合は、エンジンが十分冷えていることを確認してください。
格納保管中やトレーラでの輸送中は、燃料バルブ装着車ではバルブを閉じておいてください。
ガス湯沸かし器のパイロット火やストーブなど裸火や火花を発するものがある近くでは、絶対に機械や燃料容器を保管・格納しないでください。
必要に応じてシートベルトの清掃と整備を行ってください。
運転時に携行すべき工具: 16 mm (5/8") レンチ
緊急時には、ごく短距離であれば本機を押して移動することができます。ただし、通常の移動にはこの方法を使わないようお願いしています。
Important: 牽引移動時の速度は、3-5 km/hとしてください。これ以上の速度ではトランスミッションが損傷する危険があります。牽引または押して移動する時の距離は100 m 未満としてください。移動距離が長くなる場合は、トラックやトレーラに積んで移送してください。本機を押して(または引いて)移動させる場合には、バイパスバルブを開いてください。
トレーラやトラックに芝刈り機を積み降ろすときには安全に十分注意してください。
積み込みには、機体と同じ幅のある歩み板を使用してください。
ロープを掛ける前にカッティングユニットを完全に降下させてください。
荷台に載せたら、ストラップ、チェーン、ケーブル、ロープなどで機体を確実に固定してください。機体の前後に取り付けた固定ロープは、どちらも、機体を外側に引っ張るように配置してください。
Important: 固定用ロープやチェーンなどを機体に巻き付ける(運転台をまたいで左右から引っ張る)ような固定をしないでください。
アンカーフープに固定用ロープを巻きつける(図 31)。
ヒッチにボルトまたは牽引バー用のピンを入れてロープ掛けポイントとして使用します(図 32)。
ラジエターを倒す;左側からエンジンへのアクセスを参照。
フレームチューブの下(図 33と図 34)のROPSの真下位置またはできるだけ近い位置にジャッキをセットする。
図 35に示すジャッキアップポイントで左後ろまたは右後ろ側を浮かせます。
Note: www.Toro.com から、この機械に関する配線図と油圧回路図をダウンロードすることができます。弊社ホームページからマニュアルへのリンクをご活用ください。
Important: エンジンの整備に関しての詳細は、付属のエンジンマニュアルを参照してください。
始動スイッチにキーをつけたままにしておくと、誰でもいつでもエンジンを始動させることができ、危険である。
整備作業の前には必ずキーを抜いておくこと。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用開始後最初の 1 時間 |
|
使用開始後最初の 10 時間 |
|
使用開始後最初の 50 時間 |
|
使用開始後最初の 100 時間 |
|
使用開始後最初の 500 時間 |
|
使用するごとまたは毎日 |
|
25運転時間ごと |
|
40運転時間ごと |
|
50運転時間ごと |
|
75運転時間ごと |
|
100運転時間ごと |
|
150運転時間ごと |
|
200運転時間ごと |
|
300運転時間ごと |
|
400運転時間ごと |
|
1000運転時間ごと |
|
1500運転時間ごと |
|
このページをコピーして使ってください。
点検項目 | 第週 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
インタロックの動作を点検する。 | |||||||
ROPS が完全に立てられた状態でロックされていることを確認する。 | |||||||
ブレーキの動作を確認する。 | |||||||
燃料残量を確認する。 | |||||||
エンジンオイルの量を点検する。 | |||||||
冷却液の量を点検する。 | |||||||
ラジエターとスクリーンの汚れ。 | |||||||
エンジンから異常音がないか点検する。1. | |||||||
運転操作時の異常音 | |||||||
油圧オイルの量を点検する。 | |||||||
油圧ホースの磨耗損傷を点検する。 | |||||||
オイル漏れなど。 | |||||||
タイヤ空気圧を点検する。 | |||||||
計器類の動作を確認する。 | |||||||
バッテリーの状態を点検する。 | |||||||
グリスアップを行なう。2 | |||||||
塗装傷のタッチアップを行う。 | |||||||
1. 始動困難、大量の煙、咳き込むような走りなどが見られる場合はグロープラグと噴射ノズルを点検する。 2. 車体を水洗いしたときは整備間隔に関係なく直ちにグリスアップする。 |
Important: エンジンの整備に関しての詳細は、付属のエンジンマニュアルを参照してください。
要注意個所の記録 | ||
点検担当者名: | ||
内容 | 日付 | 記事 |
運転席を離れる前に:
平らな場所に駐車する。
PTOの接続を解除し、アタッチメントを下降させる。
駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
全ての動きが停止するのを待つ。
作業にふさわしい服装をし、安全めがね、長ズボン、頑丈で滑りにくい安全な靴を着用してください。手足、衣服、装飾品、頭部(長髪)を可動部に近づけないでください。
始動スイッチにキーをつけたままにしておくと、誰でもいつでもエンジンを始動させることができ、危険である。整備作業の前には必ずキーを抜いておくこと。
保守作業は、各部が十分冷えてから行う。
カッティングユニットを上昇位置にして機械から離れる場合、ロック装置がある場合には、必ずユニットをロックしてください。
可能な限り、エンジンを回転させながらの整備はしない。可動部に近づかない。
エンジンは換気の十分確保された場所で運転してください。排気ガスには致死性ガスである一酸化炭素が含まれています。
機体の下で作業する場合には、必ずジャッキスタンドで機体を確実に支える。
機器類を取り外すとき、スプリングなどの力が掛かっている場合がある。
各部品が良好な状態にあること、ボルトナット類、特にブレード取り付け用のボルト類に問題がないか常に点検してください。
読めなくなったデカルは貼り替えてください。
機械の性能を完全に引き出し、かつ安全にお使いいただくために、交換部品は純正品をお使いください。他社の部品を御使用になると危険な場合があり、製品保証を受けられなくなる場合がありますのでおやめください。
平らな場所に駐車する。
ホッパーを一番高い位置に設定する;ホッパーを上昇させるを参照。
以下の手順でホッパーを固定する:
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
40運転時間ごと |
|
グリスの種類:リチウム系2号グリス
Important: ほこりの多い環境ではベアリングやブッシュに異物が侵入しやすく、一旦侵入が起こると内部の磨耗が急激に進行します。
Note: 車体を水洗いしたときは整備間隔に関係なく直ちにグリスアップしてください。
カバー前面のボルトを外してベルトカバーを外す。
異物を押し込んでしまわないよう、グリスフィッティングをきれいに拭く。
グリスガンでグリスを注入する。
はみ出したグリスはふき取る。
ベルトカバーとボルトを取り付ける。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
40運転時間ごと |
|
グリスの種類:リチウム系2号グリス
Important: ほこりの多い環境ではベアリングやブッシュに異物が侵入しやすく、一旦侵入が起こると内部の磨耗が急激に進行します。
Note: 車体を水洗いしたときは整備間隔に関係なく直ちにグリスアップしてください。
異物を押し込んでしまわないよう、グリスフィッティングをきれいに拭く。
グリスガンでグリスを注入する。
はみ出したグリスはふき取る。
グリスアップ箇所を以下に列挙します:
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
200運転時間ごと |
|
グリスの種類:リチウム系2号グリス
Important: ほこりの多い環境ではベアリングやブッシュに異物が侵入しやすく、一旦侵入が起こると内部の磨耗が急激に進行します。
Note: 車体を水洗いしたときは整備間隔に関係なく直ちにグリスアップしてください。
異物を押し込んでしまわないよう、グリスフィッティングをきれいに拭く。
グリスガンでグリスを注入する。
はみ出したグリスはふき取る。
前シールドのボルトを外してシールドを開ける。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
100運転時間ごと |
|
潤滑仕様 固着防止コンパウンド
カッティングユニットのギアボックスから駆動シャフトを外す;カッティングユニットのギアボックスから駆動シャフトを取り外すにはを参照。
駆動シャフトの前半分(図 48)を前方に 25 cm ほど引き出す。
ギアボックスのシャフトのスプラインと駆動シャフトのスプラインをきれいにする(図 48)。
前駆動シャフトの滑り面をきれいにする(図 48)。
ギアボックスのシャフトのスプラインと U ジョイントカップリングのスプライン(図 48)に固結防止コンパウンドを塗る。
前駆動シャフトの滑り面に固結防止コンパウンドを塗る(図 48)。
駆動シャフトの前半分を後方に引いて、U ジョイントカップリングをギアボックスのシャフトに合わせる。
駆動シャフトからはみ出した固着防止コンパウンドをきれいにふき取る。
カッティングユニットのギアボックスに駆動シャフトを取り付ける;カッティングユニットのギアボックスに駆動シャフトを取り付けるにはを参照。
エンジンオイルの点検や補充は、エンジンを止めキーを抜き取った状態で行ってください。
エンジンのガバナの設定を変えたり、エンジンの回転数を上げすぎたりしないでください。
手動でホッパーを回して開くか、一番高い位置まで上昇させるかして、マグネット式安全ロックで固定する;ホッパーを上昇させるとホッパーを上昇位置に固定するにはを参照。
カバーの留め具を外してカバーを開き、エンジンにアクセスできるようにする(図 51)。
ラッチを下げてラジエターを倒し、エンジンにアクセスできるようにする(図 52)。
Note: ほこりのひどい場所で使用する場合は、より頻繁に(数時間ごとに)エアクリーナの交換を行ってください。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
50運転時間ごと |
|
エアクリーナ本体にリーク原因となる傷がないか点検してください。ボディーが破損している場合は交換してください。
図 53に示すように、エアクリーナのカバーを清掃してください。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
100運転時間ごと |
|
1次フィルタをゆっくり引き抜くようにしてエアクリーナのボディーから外す(図 54)。
Note: ボディーの側面にフィルタをぶつけないように注意すること。
Important: 1次フィルタは清掃しないこと。
安全フィルタを取り外す(装着車の場合)。
Note: 安全フィルタは、交換するとき以外は外さない。
Important: 安全フィルタは絶対に洗わないでください。安全フィルタが汚れている場合には、1次フィルタが破損していますから両方のフィルタを新しいものに交換してください。
フィルタの外側から照明を当てて新しいフィルタの内側を点検し、傷などがないか確認する。
Note: フィルタに穴があいているとその部分が明るく見えます。破れや油汚れ、ゴムシールの傷がないか点検してください。破損しているフィルタは使用しないでください。
安全フィルタを交換する場合には、十分に注意しながら、新しいフィルタをボディに挿入する(図 54)。
Important: エンジンを保護するため、必ず両方のエアフィルタを取り付け、カバーをつけて運転してください。
安全フィルタの上に新しい 1 次フィルタを注意深く取り付ける。1 次フィルタの外側リムをしっかり押さえて確実に装着すること。
Important: フィルタの真ん中(柔らかい部分)を持たないでください。
上下方向を確認、UPと書いてある方を上に向けてエアクリーナカバーを正しく取り付け、ラッチを掛ける(図 54)。
エンジンにはオイルを入れて出荷しています。
エンジンオイルの容量: 約 3.2 リットル(フィルタ含む)。
エンジンオイルの仕様:
エンジンオイルの種類:API 規格CH-4、CI-4 またはそれ以上のクラス。
エンジンオイルの粘度:下の表を参照。
推奨オイル:SAE 15W-40(-18℃以上)
他に使用可能なオイル:SAE 10W-30 または 5W-30(全温度帯)
Note: Toro のプレミアムエンジンオイル(15W-40 または 10W-30)を代理店にてお求めいただくことができます。パーツカタログでパーツ番号をご確認ください。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
Note: エンジンオイルを点検する最もよいタイミングは、その日の仕事を始める直前、エンジンがまだ冷えているうちです。エンジン始動後に行う場合は、オイルがオイル溜めに戻るまで最低10分間待って点検するようにしてください。油量がディップスティックの L マーク以下であれば H マークまで補給します。入れすぎないこと。油量が H マークと L マークの間であれば補給の必要はありません。
必要であれば、ホッパーを最上位置まで上げてマグネット式安全ロックで固定し、カバーの留め具を外してエンジンカバーを開いて作業する。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用開始後最初の 50 時間 |
|
75運転時間ごと |
|
150運転時間ごと |
|
Note: ほこりのひどい場所で使用する場合は、エンジンオイルもフィルタもより頻繁な交換が必要となります。
エンジンを始動し、約5分間のウォームアップを行ってオイルを温める。
平らな場所に駐車する。
PTOを解除し、カッティングユニットを下げ、駐車ブレーキを掛ける。
ホッパーを上昇させて固定し、エンジンアクセスカバーを開く;エンジンアクセスカバーからエンジンへのアクセスを参照。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
図 57のように、エンジンオイルとフィルタを交換する。
エンジンアクセスカバーを閉じ、ホッパーを下げる;ホッパーを下降させるを参照。
Note: フィルタのガスケットがエンジンに当たるまで締め付け、そこからさらに¾ 回転締め付ける。
Note: 適切な燃料についての説明は 燃料を補給する を参照のこと。
軽油は条件次第で簡単に引火爆発する。発火したり爆発したりすると、やけどや火災などを引き起こす。
燃料の取り扱い中は禁煙を厳守し、火花や炎を絶対に近づけない。
このオペレーターズマニュアルでは、燃料および燃料系統について、エンジンのオーナーズマニュアルよりも詳しく解説しています。
エンジントラブルを防止し、大掛かりな修理が必要となるような損傷を防止ためには、燃料システムのメンテナンス、燃料の保管、燃料の品質に注意を払う必要があります。
排ガス規制などの関係上、燃料計には非常に厳しい管理基準が要求されています。特に最近のディーゼルエンジンに使用されている高圧コモンレール(HPCR)燃料噴射システムでは、ディーゼル燃料の品質と清浄度が、製品寿命の延長のために重要になります。
Important: 燃料系統に水や空気が入ると、エンジンにダメージを与えます!新しい燃料だから大丈夫と思ってはいけません。燃料は信頼できる業者から購入し、適切な方法で保管し、購入後 180 日以内に使い切ることを徹底してください。
Important: 燃料フィルタの交換、燃料システムのメンテナンス、燃料の保管を適切に行わないと、エンジンの燃料システムが早期に損傷する恐れがあります。所定時間ごとに定期的に、燃料系統のすべての項目について点検整備を実施してください。また、汚染された燃料や粗悪な燃料が混入したことに気付いた時は、直ちに整備を行ってください。
適切な燃料保管はエンジンのために重要です。中でも燃料貯蔵タンクの適切なメンテナンスは見過ごされがちで、燃料の汚染の原因となります。
燃料は 180 日以内に使い切れる量を購入してください。保存期間が 180 日を過ぎた燃料は使用しないでください。これは水の混入を防止するために特に重要です。
貯蔵タンクやマシンの燃料タンクにたまった水を取り除かないと、タンク自体や燃料系統の部品に錆や汚れが発生する原因となります。タンク内にカビ、バクテリアその他の菌類が侵入するとスラッジが発生し、燃料の流れを妨げ、フィルタや燃料噴射装置を詰まらせる原因となります。
燃料貯蔵タンクや機械の燃料タンクは定期的に点検し、タンク内の燃料の品質に問題がないか注意してください。
燃料は、信頼できる業者から購入するようにしましょう。
貯蔵タンクやマシンの燃料タンクから水や異物が見つかった場合は、燃料業者と協力して問題を解決し、マシンの燃料系統の整備を実施してください。
ディーゼルエンジン用の燃料は、亜鉛メッキされた容器に保存しないでください。
平らな場所に駐車する。
駐車ブレーキを掛ける。
エンジンが冷えるのを待つ。
燃料タンクに少なくとも半分まで燃料が入っていることを確認する。
ラジエターのラッチを外す;左側からエンジンへのアクセスを参照。
エア抜きねじの下に燃料を受ける容器を置く。
燃料フィルタのレバーが ON 位置にあることを確認する(図 58)。
燃料噴射ポンプについている第一エア抜きねじ(図 58)をゆるめる。
エアが抜けてくるのを確認し、その後に燃料がでてくるまで待つ。
燃料が出てきたら、第一エア抜きねじ(図 58)を締め付ける。
燃料噴射ポンプについている第二エア抜きねじ(図 58)をゆるめる。
エアが抜けてくるのを確認し、その後に燃料がでてくるまで待つ。
燃料が出てきたら、第二エア抜きねじ(図 58)を締め付ける。
Note: 通常はこれでエンジンが始動するようになります。始動できない時は、噴射ポンプとインジェクタの間にエアが入っている可能性があります。代理店に連絡してください。
噴射ノズルの周囲に流れた燃料はすべてふき取ってください。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
400運転時間ごと |
|
燃料フィルタの周囲をきれいに拭く(図 59)。
燃料フィルタのレバーを OFF 位置に回す(図 59)。
フィルタを外して取り付け部をきれいに拭く(図 59)。
フィルタのガスケットにきれいな燃料を塗る。
フィルタアセンブリにエレメントを取り付ける。
フィルタヘッドにボウルとナットを取り付けてナットを手締めする。
燃料フィルタのレバーを ON 位置に回す(図 58)。
燃料システムのプライミングを行う;燃料系統からのエア抜きを参照。
Note: 燃料漏れは運転前にすべて修理してください。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
400運転時間ごと |
|
長期間にわたって機械を使用しない場合には、ポンプなどを使って燃料タンクを空にしておいてください。
燃料系統を汚染してしまった場合にも、ポンプなどを使って燃料タンクを空にしてください。そしてきれいな軽油でタンクの内部を洗浄してください。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
400運転時間ごと |
|
劣化・破損状況やゆるみが発生していないかを調べてください。
マシンの整備や修理を行う前に、バッテリーの接続を外してください。バッテリーの接続を外すときにはマイナスケーブルを先に外し、次にプラスケーブルを外してください。接続するときにはプラスを先に接続し、次にマイナスを接続してください。
バッテリーの充電は、火花や火気のない換気の良い場所で行ってください。バッテリーと充電器の接続や切り離しを行うときは、充電器をコンセントから抜いておいてください。また、安全な服装を心がけ、工具は確実に絶縁されたものを使ってください。
平らな場所に駐車する。
PTOを解除し、カッティングユニットを下げ、駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
ホッパーを上昇させて固定する;ホッパーを上昇位置に固定するにはを参照。
バッテリーカバーからボルト(2本)とワッシャを外す(図 61)。
バッテリーカバーを取り外す(図 61)。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
25運転時間ごと |
|
Important: 電気系統を保護するため、本機に溶接作業を行う時には、バッテリーのマイナスケーブルの接続を外してください。
バッテリーの端子に金属製品や車体の金属部分が触れるとショートを起こして火花が発生する。それによって水素ガスが爆発を起こし人身事故に至る恐れがある。
バッテリーの取り外しや取り付けを行うときには、端子と金属を接触させないように注意する。
バッテリーの端子と金属を接触させない。
バッテリーケーブルの接続手順が不適切であるとケーブルがショートを起こして火花が発生する。それによって水素ガスが爆発を起こし人身事故に至る恐れがある。
ケーブルを取り外す時は、必ずマイナス(黒)ケーブルから取り外す。
ケーブルを取り付ける時は、必ずプラス(赤)ケーブルから取り付け、それからマイナス(黒)ケーブルを取り付ける。
平らな場所に駐車する。
PTOを解除し、カッティングユニットを下げ、駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
バッテリーにアクセスする; バッテリーへのアクセスを参照。
図 62のようにバッテリーを取り外す。
図 63のようにバッテリーを取り付ける。
充電中は爆発性のガスが発生する。
充電中は絶対禁煙を厳守。バッテリーに火気を近づけない。
Important: バッテリーは常時フル充電状態に維持してください(このとき電解液の比重は1.265 になります)。特に氷点下で保管する場合にはこのことを守ってください。
25-30アンペアで 10-15 分、または10 アンペアで 30 分、バッテリーを充電する。
充電が終わったら、チャージャのプラグをコンセントから抜いてから、チャージャのリード線をバッテリー端子から外す(図 64)。
バッテリーをマシンに取り付け、バッテリーケーブルを接続する;バッテリーを取り付けるを参照。
Note: バッテリーを外したままで機械を運転しないでください。電気系統を損傷する恐れがあります。
機械の電気回路を保護するためにヒューズを使用していますが、ヒューズに関する整備は何も必要ありません。但し、万一ヒューズが飛んだ場合には、配線がショートしていないか点検してください。
ヒューズ(ヒューズブロック)は運転席の左側にあります(図 65)。
交換ヒューズは以下の表の通りです:
回路 | ヒューズのタイプ: |
スイッチとブザー | 3A |
集草装置と PTO クラッチ | 15 A |
電子制御ユニット | 5 A |
カッティングユニット | 15 A |
オルタネータとダッシュボード | 5 A |
ビーコン | 5 A |
エンジン | 15 A |
アクセサリ用 | 15 A |
上記の他に、マシンのメインワイヤハーネス保護用のヒューズ(40 A)が 2 本あります(図 67)。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
40運転時間ごと |
|
腐食防止のために両方の端子部にグリス(Grafo 112X スキンオーバーグリス: P/N 505-47)を薄く塗ってください。ハーネスのコネクタを交換した場合にはコネクタ内部にも塗布してください。
Important: 電気系統の整備を行うときは必ずバッテリーケーブルを取り外してください。その際、ショートに起因する電線の損傷を防止するため、必ずマイナス(-)ケーブルを先に取り外してください。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用開始後最初の 1 時間 |
|
使用開始後最初の 10 時間 |
|
200運転時間ごと |
|
ホイールナットの規定トルク:85-90 N·m(10.4-11.1 kg.m = 62-66 ft-lb)
前後の車輪のホイールナットを 図 68 に示すクロスパターンで規定トルクまで締め付けてください。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
200運転時間ごと |
|
平らな場所に駐車する。
PTOを解除し、カッティングユニットを下げ、駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
ハンドルを操作して後輪を真っ直ぐ前に向ける。
後輪の前と後ろで、左右のタイヤの中央線間距離をアクスルの高さで計測する。
Note: 後輪のトーインはゼロが適正値です。
前の測定値と後ろでの測定値が同じでない場合には調整します;後輪のトーインの調整を参照。
左右のタイロッドの両端のジャムナットをゆるめる。
右タイヤの中心線からと左タイヤの中心線までの距離が、タイヤの前後で等しくなるように、タイロッドを回して調整する(図 69)。
調整ができたら、ジャムナットを締めてタイロッドを固定する。
後アクスルのステアリングストップは、後輪が何かにぶつかったときにステアリングシリンダが許容域を超えて動かないようにするものです。このストップは、ハンドルを右または左にいっぱいに切ったときに、ボルトの頭部とアクスルのナックルとの間に2.3 mm のすきまができるように調整してください。
すきまが、2.3 mm になるよう、ボルトを締め込み、あるいはゆるめて調整します;図 70を参照。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用開始後最初の 500 時間 |
|
1000運転時間ごと |
|
前アクスルの容量: 1.5 L
アクスルオイルの仕様: ISO VG220
平らな場所に駐車する。
PTOを解除し、カッティングユニットを下げ、駐車ブレーキを掛ける。
ホッパーを上昇させて固定する;ホッパーを上昇させるを参照。
運転席を前に倒す。
シュートを取り外す;シュートの清掃を参照。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
ドレンプラグの下にオイルを受ける容器をおく。
ドレンプラグを外してオイルを抜き、廃油を容器で回収する。
ドレンプラグを取り付ける。
補給プラグを抜く。
ジョウゴを使って適正量のオイルを入れる。
シュートを取り付ける。
ホッパーを降ろす;ホッパーを下降させるを参照。
冷却液を飲み込むと中毒を起こす;冷却液は子供やペットが触れない場所に保管すること。
高温高圧の冷却液を浴びたり、高温のラジエター部分に触れたりすると大火傷をする恐れがある。
エンジン停止後、少なくとも15分間程度待って、エンジンが冷えてからキャップを開けること。
キャップを開けるときはウェスなどを使い、高温の水蒸気を逃がしながらゆっくりと開けること。
マシンを運転するときには、必ず所定のカバーを取り付けておくこと。
手、指、衣服などを、ファンやベルトに近づけないように注意すること。
冷却液容量: 6.4 リットル
冷却液の種類:
推奨冷却液 |
Note: 必ずASTM 規格 3306 に準拠した冷却液をお使いください。 |
グリコールベースの希釈済み冷却液(50/50 ブレンド) |
または |
グリコールベース冷却液と蒸留水の混合液(50/50 ブレンド) |
または |
グリコールベース冷却液と上水の混合液(50/50 ブレンド) |
CaCO3 + MgCO3 <170ppm |
塩素 <40 ppm (CI) |
硫黄 <100 ppm (SO4) |
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
エンジン停止直後は、ラジエターが高温高圧状態となっている。この状態でキャップを開けると大やけどを負う危険がある。
冷却液の点検は、回収タンクのキャップを開けて行わないこと。キャップは開けずに、タンクを側面から見て液量を調べる。
エンジンが熱いうちはラジエターのキャップを開けないこと。エンジン停止後、15分間ほど待って、ラジエターキャップが十分に冷えてから取り外すようにすること。
液量の点検は補助タンクで行う(図 7)。
冷却液が不足している場合には、推奨されている冷却液を補助タンクから適宜補充してください。
水だけの使用や、アルコール系、メタノール系の冷却液の使用は避けてください。入れすぎないこと。
補助タンクのキャップを取り付けて終了。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
オーバーヒートを防止するため、ラジエターとラジエタースクリーンは常にきれいにしておいてください。ラジエターとスクリーンに刈りかす、ごみ、ほこりなどがたまっていないかを点検し、よごれていたら清掃してください(図 74)。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
200運転時間ごと |
|
1500運転時間ごと |
|
Note: エンジンがオーバーヒートしてPTOが停止した場合には、まず最初にラジエタースクリーンが汚れていないかを確認してください。汚れを除去してから運転を再開してください。エンジンはすぐに停止させるのでなく、無負荷でアイドリングさせてエンジン温度が下がってから停止させるようにしてください。
ラジエターは以下の要領で清掃します:
ラジエターのスクリーンを外す。
ファン側から低圧のエア(1.72 bar = 1.8 kg/cm2 = 25 psi)で吹いて汚れを落とす(水洗いしない)。次に、機体前側から吹き、さらにもう一度ファン側から吹いて清掃する。
ラジエター本体がきれいになったらベース部を清掃し、溝にたまっているごみを取る。
ラジエタースクリーンを清掃して元通りに取り付ける。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用開始後最初の 10 時間 |
|
使用開始後最初の 50 時間 |
|
初回のブレーキ調整は運転開始後 50 時間ですが、その後は相当長期間にわたってブレーキ調整なしで運転できます。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
200運転時間ごと |
|
ベルトに磨耗や損傷が発生していないか点検する。
Note: 磨耗や破損が見られた場合はベルトを交換する。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用開始後最初の 10 時間 |
|
使用開始後最初の 50 時間 |
|
200運転時間ごと |
|
平らな場所に駐車する。
PTOを解除し、カッティングユニットを下げ、駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
アイドラプーリテンショナについているテンション表示矢印の位置を見る。
矢印がワッシャの外面に並んでいれば適正。
必要に応じ、アイドラプーリテンショナについているナットを回して、矢印がワッシャの外側表面と同じ位置にくるように調整する(図 77)。
Important: PTO ベルトは所定のセットで交換してください。
平らな場所に駐車する。
PTOを解除し、カッティングユニットを下げ、駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
エンジンの左側と上部にアクセスする;エンジンアクセスカバーからエンジンへのアクセスと左側からエンジンへのアクセスを参照。
クラッチの配線のコネクタを外す(図 78)。
クラッチブラケットをフレームとクラッチに固定しているボルト(3本)とナット(3個)を取り外す(図 78)。
アイドラプーリテンショナのナットをゆるめる;PTO ベルトの張りの点検を参照。
アイドラプーリを上に動かしながらベルトを外す(図 77)。
PTO ベルトをプーリに合わせる(図 77)。
先に外したボルトとナットで、クラッチブラケットをフレームとクラッチに取り付ける;PTO ベルトの取り外しを参照。
アイドラプーリテンショナのナットを締め付ける;(PTO ベルトの張りの点検)を参照。
ラジエターを閉じる; 左側からエンジンへのアクセスを参照。
オペレータの体格に合わせて走行ペダルの調整を行うことができるほか、前進最高速度を増減したい場合もこのペダルで調整します。
後退最高速度を増減したい場合もこのペダルで調整します。
走行ペダルを前進一杯に押し込む(図 79)。
最高速度の時に、走行ペダルとペダルストップとの間に 3 mm のすきまがあることが必要です。
前進速度を下げたい場合には、以下の作業を行う:
万一、油圧オイルが体内に入ったら、直ちに専門医の治療を受けてください。万一、油圧オイルが体内に入った場合には、この種の労働災害に経験のある施設で数時間以内に外科手術を受ける必要がある。
油圧装置を作動させる前に、全部のラインコネクタが適切に接続されていること、およびラインやホースの状態が良好であることを確認すること。
油圧のピンホールリークやノズルからは作動油が高圧で噴出しているので、絶対に手などを近づけない。
リークの点検には新聞紙やボール紙を使う。
油圧関係の整備を行う時は、内部の圧力を確実に解放する。
油圧オイルタンクに高品質油圧オイルを満たして出荷しています。初めての運転の前に必ず油量を確認し、その後は毎日点検してください。
油圧オイルの粘度:5W-50
以下の特性と仕様をすべて満たしたオイルを使用してください。オイルの専門業者と相談の上、適切なオイルを選択してください:
Note: 不適切なオイルの使用による損害については弊社は責任を持ちかねますので、品質の確かな製品をお使い下さる様お願いいたします。
物性: | ||
粘度, ASTM D445 | St @ 40°C 42 - 50 | |
St @ 100°C 7.6 - 8.5 | ||
粘性インデックス ASTM D2270 | 140 以上 | |
流動点 ASTM D97 | -40° F--49° F | |
FZG, フェールステージ | 11 以上 | |
水分含有量(新しい液) | 500 ppm (最大) | |
産業規格: | ヴィッカース I-286-S (品質レベル), ヴィッカース M-2950-S(品質レベル), デニソン HF-0 |
Important: ISO VG 46 マルチグレードオイルは、広い温度範囲で優れた性能を発揮します。通常の外気温が高い(18 ℃- 49 ℃) 熱帯地方では、ISO VG 68 オイルのほうが適切と思われます。
Important: 多くの油圧オイルはほとんど無色透明であり、そのためオイル洩れの発見が遅れがちです。油圧オイル用の着色剤をお使いいただくと便利です。一瓶で20mlです。1瓶で 15-22 リットルのオイルに使用できます。パーツ番号は P/N 44-2500。ご注文は Toro 代理店へ。
平らな場所に駐車する。
PTOを解除し、カッティングユニットを下げ、駐車ブレーキを掛ける。
全部のコントロール装置をニュートラル位置にしてエンジンを始動する。
エンジンをできるだけ低い速度で回してシステム内のエアをパージする。
Important: PTO は作動させないこと。
ハンドルを左右いっぱいに何回か切り、その後にまっすぐ前進方向に向ける。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
平らな場所に駐車する。
ホッパーが完全に下降して水平であり、カッティングユニットが下降位置にあることを確認する。
PTO を解除し、駐車ブレーキを掛け、エンジンを停止し、キーを抜き取る。
油圧オイルタンクからディップスティックを抜き、ウェスで一度きれいに拭く(図 81)。
補給口にディップスティックを差し込んでねじ部を最後まで締めこむ。
ディップスティックを抜いて油量を点検する(図 82)。
油量は、ディップスティックの 2 本のマークの間にあれば適正である。
ディップスティックの最低マークより低い場合は、所定の油圧オイルを補給口(図 82)から補給する。2 本のマークが示す規定範囲の中間までオイルを入れる。
Important: ディップスティックの最高マーク以上にオイルを入れないでください。
ディップスティックキャップを取り付ける。
Note: キャップをレンチで締め付けないこと。
オイル洩れがないかホース部と接続部をすべて点検する。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用開始後最初の 100 時間 |
|
400運転時間ごと |
|
油圧オイルタンクの量:約 6.7 リットル
平らな場所に駐車する。
ホッパーが完全に下降して水平であり、カッティングユニットが上昇位置にあることを確認する。
PTO を解除し、駐車ブレーキを掛け、エンジンを停止し、キーを抜き取る。
オイル回収容器を、油圧ポンプ(機体右側)の下に置く。
油圧タンクのカバーを外し、油圧ポンプ側の油圧ホースをゆるめて油圧タンクからオイルを抜く(図 84)。
右前のタイヤを外す。
図 85に示すように油圧オイルフィルタを交換する。
所定の油圧オイルを補給口(図 82)から補給する。2 本のマークが示す規定範囲の中間までオイルを入れる。
Important: ディップスティックの最高マーク以上にオイルを入れないでください。
右前タイヤを取り付ける;ホイールナットのトルク締めを行うを参照。
エンジンを始動し、ハンドル操作と刈り込みデッキの昇降動作を何度か行い、オイル洩れがないか点検する。エンジンを約5分間運転した後、エンジンを停止する。
2分後、油圧オイルの量を点検する;油圧オイルの量を点検するを参照。
Important: このステップの前に、必ずシュートを外してください;外し忘れると機器が破損する場合があります。
平らな場所に駐車する。
PTOを解除し、カッティングユニットを下げ、駐車ブレーキを掛ける。
ホッパーを上昇させマグネット式安全ロックを掛ける;ホッパーを上昇位置に固定するにはを参照。
シュートのラッチを外してシュートを取り外す;シュートの清掃を参照。
カッティングユニット左右の後ラッチピンを引いて回す。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
運転台上に跳ね上げて、ロックレバーをはめる(図 87)。
カッティングユニットのラッチが上位置にはまるまでカッティングユニット前部を手で持ち上げる。
必要な整備作業を行う。
カッティングユニットを持った状態でラッチレバーを上にしてラッチを解除し、カッティングユニットを降ろす。
後ラッチピンが嵌っていることを確認する(図 86)。
運転台を元に戻す。
運転台を持ち上げると、ロックレバーが自動的に外れるので、そのまま運転台を通常位置に戻す。
シュートを取り付け、運転席を元通りに戻し、ホッパーを下げる。
ブレード(刃)を鋭利にしておくと、いつも質の良い刈り上がりとなります。ブレードを 2 本用意して交互に使用すると便利です。
ブレードが堅いものに当たった、バランスが取れていない、曲がったなどの場合には交換してください。いつも最高の性能を維持し、安全を確保するために、交換用の刈り込み刃(ブレード)は必ず Toro の純正部品をご使用ください。他社のブレードを使用すると安全規格に適合しなくなる可能性があります。
ブレードが磨耗や破損していないか定期的に点検すること。
ブレードを点検する時には安全に十分注意してください。ブレードをウェスでくるむか、安全手袋をはめ、十分に注意して取り扱ってください。ブレードは研磨または交換のみ行い、たたいて修復したり溶接したりしないでください。
複数のブレードを持つ機械では、1つのブレードを回転させると他も回転する場合がありますから注意してください。
カッティングユニットの整備の準備を行う;カッティングユニットを整備位置にするにはを参照。
Note: ブレードには左右の区別があります。ブレードの取り付け位置を間違わないように注意してください。
ぼろきれや厚いパッドの入った手袋を使ってブレードの端部をしっかり握る。
スピンドルシャフトからブレードボルト、スプリングロックワッシャ、湾曲ワッシャ、ブレードを取り外す(図 88)。
駆動シャフトのユニバーサルジョイントのスプラインと、ギアボックスのカップリングのスプラインとを合わせる。
スプリング付きピンを押し込んでから駆動シャフトを前方に押し込む。
スプリング付きピンから手をはなし、駆動シャフトのユニバーサルジョイントがギアボックスに固定されていることを確認する;図 91を参照。
ユニバーサルジョイントのカバーを閉じて固定する。
平らな場所に駐車する。
PTOを解除し、駐車ブレーキを掛ける。
カッティングユニットの両側にある後リンクピンを解除(引いて回す)し、カッティングユニットを降下させる(図 86)。
カッティングユニットを降下させ、ホッパーを後方に倒す。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
運転席を前に倒す。
シュートを取り外す;シュートの清掃を参照。
カッティングユニットの右側にある電気コネクタの接続を外す。
カッティングユニットのギアボックスから駆動シャフトのユニバーサルジョイントを外す;カッティングユニットのギアボックスから駆動シャフトを取り外すにはを参照。
カッティングユニットの左右で昇降アームを固定しているヘアピンコッター(2本)とクレビスピン(2本)を取り外す(図 92)。
カッティングユニットをトラクションユニットから前方に引き出す。
平らな場所に駐車する。
ホッパーを後ろに倒すか、ホッパーを上げた状態でマグネットロックで固定する。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
シュートを取り外す;シュートの清掃を参照。
カッティングユニットをトラクションユニットの下に入れる。
ヘアピンコッターとクレビスピンで、昇降アームを機体左右に固定する;図 92を参照。
カッティングユニットのギアボックスから駆動シャフトのユニバーサルジョイントを取り付ける;カッティングユニットのギアボックスに駆動シャフトを取り付けるにはを参照。
集草シュートを取り付ける;シュートの清掃を参照。
運転席を元に戻す。
エンジンを掛ける。
ホッパー下降。
カッティングユニット上昇.
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用開始後最初の 50 時間 |
|
300運転時間ごと |
|
ギアボックスオイルのタイプ: PG2 と API 規格 GL4, GL5 または MT1
オイルの粘度:LSX 75W90
ギアボックスのオイルの量: 0.25 リットル
平らな場所に駐車し、PTOを解除し、カッティングユニットを降下させる。
駐車ブレーキを掛け、エンジンを停止させ、キーを抜き取る。
ベルトカバーを取り外す;ベルトカバーの取り外しを参照。
凹凸のない水平な場所に駐車する。
カッティングユニットを降下させ、カッティングユニット昇降レバーをフロート位置にセットする。
刈り込みブレードに異常がないか点検する;ブレードの点検を参照。
Note: カッティングユニットの調整は、ブレードやディスクを交換してから行ってください。
タイヤ空気圧を点検する;タイヤ空気圧を点検するを参照。
刈高を 64 mm に設定する(図 97)。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
ゲージブロックを使って、ブレートの一番前側のエッジから床面までの高さを測る(図 98)。
ここの値を記録: |
ゲージブロックを使って、ブレートの一番後側のエッジから床面までの高さを測る(図 98)。
ここの値を記録: |
カッティングユニット後部の調整は以下を行う:
ベルトカバーを取り外す;ベルトカバーの取り外しを参照。
前部を 64 mm に上げるには、ジャムナットをゆるめて調整ボルトで調整する;図 99を参照。
カッティングユニットの後部を上げるには、カッティングユニット両側のタイロッドのジャムナットをゆるめる(図 99と図 100)。
ブレードの後端の高さの方が前端の高さよりも 5-10 mm 高くなるまで、タイロッドを回して調整する。
Note: 両方のタイロッドを同じ長さに調整してください。
タイロッドのジャムナット(図 99)を締めつける。
カッティングユニットの左右の水平を点検する;カッティングユニットの左右の水平調整を参照。
刈高を 64 mm に設定する(図 101)。
エンジンを止め、キーを抜き取る。
片方のウイングブレードを一番外側の位置に出す(図 102)。
各ブレートの一番外側のエッジから床面までの高さを測る(図 102)。
測定結果をここに記録: |
カッティングユニットの反対側のウイングブレードを一番外側の位置に出す(図 102)。
ゲージブロックを使って、各ブレートの一番外側のエッジから床面までの高さを測る(図 102)。
測定結果をここに記録: |
測定値の差が 3.2 mm よりも大きい場合には、以下の調整を行う:
刃の一番外側のエッジから平らな床面までの距離を測る(図 102)。
キャスタホイール調整を繰り返して、測定の差が 3.2 mm 以内になるように調整する。
ベルトカバーを取り付ける;ベルトカバーを取り付けるを参照。
平らな場所に駐車し、PTOを解除し、カッティングユニットを降下させる。
駐車ブレーキを掛け、エンジンを停止させ、キーを抜き取る。
ベルトカバーを取り外す;ベルトカバーの取り外しを参照。
カッティングユニットのポストからアイドラアームスプリングを外す(図 106)。
カッティングユニットのプーリからベルトを外す。
図 106に示すように、新しいベルトをプーリに取り付ける。
カッティングユニットのポストにアイドラアームスプリングを取り付ける(図 106)。
ベルトカバーを取り付ける;ベルトカバーを取り付けるを参照。
ラッチとドアの間のすき間の大きさをチェックする。すき間が 2 mm であれば適正。
必要に応じ、ラッチボルトをゆるめてラッチを動かして調整する。
Note: ドアの自動開放角度を調整したい場合には、ドアのボルトで調整してください。
Note: 不適切な洗車方法はベアリングに悪影響を与えます。機械各部が高温のときに水をかけないこと、また、高圧の水や大量の水をベアリングに直接当てないことが非常に重要です。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
ブレード(PTO)スイッチを解除し、駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が完全に停止したのを確認してから運転位置を離れる。
ベルトカバーとカッティングユニット上部との間にエアノズルを入れる。カッティングユニットのベルトカバーの裏側にたまっているごみをを圧縮空気を使って清掃する
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
ブレード(PTO)スイッチを解除し、駐車ブレーキを掛ける。
エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部が完全に停止したのを確認してから運転位置を離れる。
カッティングユニットの整備の準備を行う;カッティングユニットを整備位置にするにはを参照。
こびりついている刈りかすやごみを十分に除去する。
エンジンオイル、バッテリー、油圧オイル、冷却液は環境汚染物質です。これらの物質は、それぞれの地区の法律などに従って適切に処分してください。
エンジンを停止させ、キーを抜き取り、各部の動作が完全に停止したのを確認してから運転位置を離れる。調整、整備、洗浄、格納などは、機体が十分に冷えてから行ってください。
ガス湯沸かし器のパイロット火やストーブなど裸火や火花を発するものがある近くでは、機械や燃料容器を保管・格納しないでください。
バッテリーとケーブルに以下の作業を行う:
バッテリー端子からケーブルを外す;バッテリーの取り外しを参照。
バッテリー本体、端子、ケーブル端部を重曹水とブラシで洗浄する。
腐食防止のために両方の端子部にワセリン(Grafo 112X: P/N 505-47)を薄く塗る。
本機を30日間以上にわたって格納保管する場合には、バッテリーを機体から外して充電する。
Note: 電極板の劣化を防止するため、60日ごとに24時間かけてゆっくりと充電してください。
充電終了後は、機体に取り付けて保存する。
機体に取り付けて保存する場合は、ケーブルを外しておく。
温度が高いとバッテリーは早く放電しますので、涼しい場所を選んで保管する。
バッテリーを凍結させないために、満充電しておくこと。完全充電したバッテリー液の比重は 1.265-1.299 になる。
Important: 塩分を含んだ水や処理水は機体の洗浄に使用しないでください。
カッティングユニットやエンジンを含めた機体全体をていねいに洗浄する。特に以下の部分を重点的に洗浄する:
ラジエターとラジエタースクリーン
カッティングユニットの裏側
ベルトカバーの下
PTO シャフトアセンブリ
グリス注入部やピボット部
ステアリングコラムの後部アクセスパネルを外してコラムの内部を清掃する。
運転席(シートプレートの下とトランスミッションの上面)
タイヤ空気圧を点検修正する;タイヤ空気圧を点検するを参照。
カッティングデッキのブレードを外して研磨とバランス調整を行う。
ボルトナット類にゆるみながいか点検し、必要な締め付けを行う。
グリス注入部、ピボット部、トランスミッションのバイパスバルブのピンをグリスアップする。余分のグリスやオイルはふき取る。
塗装のはがれている部分や錆の浮いている部分に軽く磨きをかけ、タッチアップする。金属部の変形を修理する。
エンジンオイルとフィルタの交換を行う;エンジンオイルとフィルタの交換を参照。
エンジンを始動し、約2分間のアイドル運転を行う。
エンジンを停止する。
燃料タンク、燃料ライン、ポンプ、セパレータから燃料を抜き取る。
燃料タンクの内部をきれいな燃料で洗浄し、ラインを元通りに接続する。
エアクリーナアセンブリを十分にきれいに清掃・整備する;エアクリーナの整備を参照。
エアクリーナの吸気口とエンジンの排気口を防水性のマスキングテープでふさぐ。
燃料系統の接続状態を点検し必要な締め付けを行う。
冷却回路に必要な不凍液の量を確認し、保管場所の最低気温を考慮して不凍液の濃度を調整・補給する。
オイルタンクと燃料タンクのフタが締まっているのを確認する。
Problem | Possible Cause | Corrective Action |
---|---|---|
キースイッチが ON なのにダッシュパネルのランプが点灯しない。 |
|
|
キースイッチが ON でダッシュパネルのランプが点灯するが、スタータが回らない。 |
|
|
エンジンが始動したりしなかったり、あるいは咳き込むような感じ。 |
|
|
スタータは回るがエンジンが始動しない。 |
|
|
PTO が入っているのにエンジンが停止する。 |
|
|
きれいに刈れない。集草が不十分。 |
|
|
作業中の振動が大きい。 |
|
|
エンジンオイル警告灯が点灯する。 |
|
|
PTO スイッチを入れてもカッティングユニットが作動しない。 |
|
|