整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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この機械は回転刃を使用するロータリー式乗用芝刈り機であり、そのような業務に従事するプロのオペレータが運転操作することを前提として製造されています。この製品は、集約的で高度な管理を受けているスポーツフィールドや商用目的で使用される芝生に対する維持管理を行うことを主たる目的として製造されております。この機械は本来の目的から外れた使用をすると運転者本人や周囲の人間に危険な場合があります。
この説明書を読んで製品の運転方法や整備方法を十分に理解し、他人に迷惑の掛からない、適切で安全な方法でご使用ください。この製品を適切かつ安全に使用するのはお客様の責任です。
製品の安全や取り扱い講習、アクセサリなどに関する情報、代理店についての情報の入手、お買い上げ製品の登録などをネットで行っていただくことができます:www.Toro.com
整備について、また純正部品についてなど、分からないことはお気軽に弊社代理店またはカスタマーサービスにおたずねください。お問い合わせの際には、必ず製品のモデル番号とシリアル番号をお知らせください。図 1にモデル番号とシリアル番号を刻印した銘板の取り付け位置を示します。いまのうちに番号をメモしておきましょう。
Important: シリアル番号デカルについている QR コード(無い場合もあります)をモバイル機器でスキャンすると、製品保証、パーツその他の製品情報にアクセスできます。
この製品は、関連するEU規制に適合しています。詳細については、DOC シート(規格適合証明書)をご覧ください。
カリフォルニア州
第65号決議による警告
この製品の電源コードには鉛が使用されており、カリフォルニア州では発ガン性や先天性異常を引き起こす物質とされています。取り扱い後は手をよく洗ってください。
バッテリーやバッテリー関連製品には鉛が含まれており、カリフォルニア州では発ガン性や先天性異常を引き起こす物質とされています。取り扱い後は手をよく洗ってください。
米国カリフォルニア州では、この製品を使用した場合、ガンや先天性異常などを誘発する物質に触れる可能性があるとされております。
警告:このマシンに付属しているすべての安全警告、指示、説明図、仕様内容をよく読むこと。
警告や指示を守らないと、感電、火災、重大なけがなどを負う恐れがある。
以下の警告で使用される「マシン」という単語は、お客様がお持ちのコード式のマシンまたはバッテリー式(コードレス)のマシンを意味します。
作業場所の安全確保
きれいに片づけられた明るい場所で作業しましょう。ごちゃごちゃした場所や暗い場所は、事故を起こしやすく危険です。
可燃性の液体やガスや粉塵がある場所でマシンを運転しないでください。マシンは火花を発生させるため、粉塵や煙に引火する恐れがあります。
運転中は子供その他の人間を近づけないでください。注意が散漫になって運転ミスを起こす可能性があります。
電気に関する安全確保
マシンのプラグに合ったコンセントを使用してください。絶対にプラグを改造したりしないでください。アースされたマシンに対してアダプタプラグを使用しないでください。改造されていないプラグとそれにマッチするコンセントが、感電の危険を減らします。
パイプ、ラジエーター、レンジ、冷蔵庫など、アースされた面や品物に身体を接触させないでください。身体がアースされていると、感電の危険が大きくなります。
雨の中やぬれた場所にマシンを置かないでください。マシンに水が入ると感電の危険が高くなります。
コードはていねいに取り扱ってください。コード部分を持ってマシンを運んだり、ぶら下げたり、コネクタを抜き取ったりしないでください。熱源、オイル類、鋭利な部分、可動部分などの近くにコード放置しないでください。傷ついたり絡まったりしているコードは、感電の危険が高くなります。
屋外で使用する場合は、屋外使用に適した延長コードを使用してください。屋外使用に適したコードを使用することで、感電の危険を減らすことができます。
やむを得ず湿気の多い場所で使用する場合は、漏電遮断器で保護された電源を使用してください。漏電遮断器を使用することで、感電の危険を減らすことができます。
人の安全確保
自分の行動をよく見て、注意深く常識的な範囲で操作してください。疲れている時、病気の時、アルコールや薬物を摂取した時はマシンを使用しないでください。使用中の一瞬の油断が、重大な人身事故を招く可能性があります。
人体保護器具(PPE)を着用してください。必ず保護メガネ等を着用してください。防塵マスク、滑りにくい安全な靴、聴覚保護具などの保護具を適切に使用することで、人身事故を減らすことができます。
不用意にマシンを起動させないようにしましょう。電源やバッテリーパックに接続する前に、スイッチが OFF 位置にあることを確認してください。スイッチが ON になっているマシンに通電するのは事故の原因となります。
マシンの電源を入れる前に、調整用のキーやレンチをすべて取り外してください。マシンの回転部分にレンチやキーがついていると、人身事故の原因になります。
無理をしないでください。常にしっかりした足元を確保し、身体のバランスを保ってください。姿勢が安定していれば、不測の事態でもマシンをうまくコントロールできます。
適切な服装で。だぶついた衣服やアクセサリを身に着けないでください。可動部に手足を近づけないでください。だぶついた服、アクセサリー、長い髪などは、可動部に巻き込まれる危険があります。
集塵装置を接続している場合は、それらが適切に接続されていることを確認し、正しく使ってください。集塵機能を使用すると、粉塵による危険を減らすことができます。
マシンを何度も使用していると、慣れが出てきますが、安全に対する注意がないがしろにならないように注意してください。ちょっとした不注意から、一瞬のうちに大けがをすることもあります。
マシンの使用と手入れ
無理な使い方をしないでください。用途に合ったマシンを使いましょう。適切なマシンを使ってこそ、より良く、より安全に、設計通りの性能で、仕事をすることができます。
ON / OFF スイッチが正しく動作しないマシンを使用しないでください。スイッチで制御できない機械は危険です。修理が必要です。
マシンの調整、アクセサリの交換、保管を行う場合は、その前にプラグを電源から抜き(バッテリーパックを取り外せるマシンではバッテリーパックを取り外して)ください。こうした予防策により、誤って機械を起動してしまうリスクを減らすことができます。
使用していないマシンは、子どもの手の届かないところに保管してください。また、マシンやこのマニュアルの内容をよく知らない人にマシンの操作をさせないでください。訓練を受けていない人にマシンを使わせるのは危険です。
マシンとアクセサリを適切に手入れしましょう。可動部が適切に動くか、部品が破損していないか、マシンの動作に悪影響を及ぼすような状態がないか確認してください。壊れたマシンは、修理をしてから使用してください。事故の多くは、マシンの手入れ不良が原因です。
刈り込みツールは、常に鋭利に、清潔に維持してください。適切にメンテナンスされ、鋭利な刃先の刈り込みツールは、引っかかりにくく、コントロールするのも楽です。
マシンのアクセサリ、ツールビットなどは、それぞれの使用説明書に従って、作業条件や作業内容などを考慮に入れながら使用してください。本来の用途と異なる使い方をすると、危険を招く可能性があります。
ハンドルなど手持ったり握ったりする部分は、油やグリスが付着しないように、乾燥した清潔な状態に保ってください。ハンドルなど手で持つ部分が滑りやすいと、万が一の時に安全な行動ができない可能性があります。
バッテリーマシンの使用と手入れ
メーカー指定の充電器以外で充電しないでください。特定のバッテリーパック専用に作られた充電器を他のバッテリーパックに使用すると、発火する可能性があります。
マシン用に指定された以外のバッテリーでマシンを使用しないでください。専用外のバッテリーを使用すると、けがや火災などの危険があります。
バッテリーパックを使用していないときに、クリップ、コイン、鍵、釘、ねじなどの小さな金属片を近づけないでください。バッテリーの端子同士がショートすると、やけどや火災の原因になります。
劣悪な条件下では、バッテリーから液体が噴出することがあります。液に触れないでください。触れてしまった場合は、水で洗い流してください。万一液体が目に入った場合は、直ちに医師の診断を受けてください。バッテリーから出た液体に触れると痛みを感じたり火傷を負ったりします。
破損したり改造されたりしたバッテリーパックやマシンは使用しないでください。損傷したり改造されたりしたバッテリーは、予期せぬ動作をすることがあり、火災、爆発、などを起こすとけがの原因となります。
バッテリーパックやマシンを、火の近くに置くなど高温にさらさないでください。温度が 130°C 爆発する恐れがあります。
充電説明書に記載されているすべての内容を守り、指定された温度範囲外でバッテリーパックやマシンを電しないでください。不適切な充電や指定された温度範囲外で充電すると、バッテリーの破損や火災発生の危険が高くなります。
Service(整備)
このマシンの修理は、資格を持った修理担当者が、製造時と同じ交換部品のみを使用して行ってください。これにより、マシンの安全性を確保することができます。
破損したバッテリーパックは絶対に整備や修理に出さないでください。バッテリーパックの修理は、メーカーまたは認定されたサービスプロバイダーのみが行います。
危険警告記号(図 2)は、このマニュアルと実機上とに表示され、事故防止のために守るべき重要な注意事項を示します。
危険警告記号に続いて、危険、警告、または注意という文字が表示され、危険についての具体的な内容が示されます。
危険:人の生命に関わる重大な潜在的危険を意味します。この注意を守らないと死亡事故や重大な人身事故が起こります。
警告:人の生命に関わる潜在的危険を意味します。この注意を守らないと死亡事故や重大な人身事故が起こる恐れがあります。
注意:安全に関わる潜在的危険を意味します。この注意を守らないとけがをする可能性があります。
この他に2つの言葉で注意を促しています。重要 は製品の構造などについての注意点を、注はその他の注意点を表しています。
この機械は手足を切断したり物をはね飛ばしたりする能力があります。重大な人身事故を防ぐため、すべての注意事項を厳守してください。
ガードなどの安全保護機器が正しく機能していない時は、運転しないでください。
回転部に手足を近づけないよう注意してください。排出口の近くに手足などを近づけないでください。
絶対に子供に運転させないでください。
運転位置を離れる時は、マシンを停止させ、キーを抜き取り、各部の動作が完全に停止したのを確認してください。調整、整備、洗浄、格納などは、機体が十分に冷えてから行ってください。
オーナーは、オペレータ全員にトレーニングを受講させる責任があります。
安全な運転操作、各部の操ン方法や安全標識などに十分慣れておきましょう。
この製品は電磁場を発生させます。埋め込み型の電子医療機器を装着している方は、本製品を使用する前に専門家に相談してください。
運転位置を離れる時は、マシンを停止させ、キーを抜き取り、各部の動作が完全に停止したのを確認してください。調整、整備、清掃、保管などをを行う時は、バッテリー切断スイッチをOFF位置に回し、マシンが冷える待ってから行うようにしてください。
緊急停止方法に慣れておきましょう。
オペレータコントロールやインタロックスイッチなどの安全装置が正しく機能しているか、また安全ガードなどが外れたり壊れたりしていないか点検してください。これらが正しく機能しない時には機械を使用しないでください。
使用前に必ず、ブレード、ブレードボルト、刈り込みアセンブリの点検を行ってください。バランスを狂わせないようにするため、ブレードを交換するときにはボルトもセットで交換してください。
これから機械で作業する場所をよく確認し、機械に巻き込まれそうなものはすべて取り除きましょう。
オーナーやオペレータは自分自身や他の安全に責任があり、オペレータやユーザーの注意によって物損事故や人身事故を防止することができます。
作業にふさわしい服装をし、安全めがね、長ズボン、頑丈で滑りにくい安全な靴、および聴覚保護具を着用してください。長い髪は束ねてください。ゆるい装飾品やだぶついた服は身に着けないでください。
マシンを始動する前に、全てのドライブがニュートラルにあり、操作位置にいることを確認してください。
人を乗せないでください。
運転は、穴や障害物を確認できる十分な照明のもとで行ってください。
ぬれた芝の刈り込みは避けてください。接地力が落ちてスリップする危険が高くなります。
回転部に手足を近づけないよう注意してください。排出口の近くに手足などを近づけないでください。
バックするときには、足元と後方の安全に十分な注意を払ってください。
見通しの悪い曲がり角や、茂み、立ち木などの障害物の近くでは安全に十分注意してください。
刈り込み中以外は必ずブレードの回転を止めておいてください。
異物をはね飛ばしたときや機体に異常な振動を感じたときにはまずマシンを停止し、キーを抜き取り、各部の動きが完全に止まってからよく点検してください。バッテリー遮断スイッチをOFF位置に回し、必要な修理をすべて行ってから運転を再開してください。
旋回するときや道路や歩道を横切るときなどは、減速し周囲に十分な注意を払ってください。常に道を譲る心掛けを。
切断ユニットへの駆動を切り、マシンの電源を切り、キーを取り外し、すべての動きが停止するまで待ってから切断高さを調整します (操作位置から調整できる場合を除く)。
マシンを作動させたままで絶対に機体から離れないでください。
運転席を離れる前に:
平らな場所に駐車する。
駐車ブレーキが掛かっていることを確認する。
PTOの接続を解除し、アタッチメントを下降させる。
マシンを停止させ、キーを抜き取る。
全ての動きが停止するのを待つ。
落雷の危険がある時には運転しないでください。
この機械を牽引用車両として使用しないでください。
アクセサリ、アタッチメント、交換部品は、必ずトロの純正品をお使いください。
ROPS(横転保護バー)は効果の高い重要な安全装置です。
POPS 構成物は一切機体から外さないでください。
シートベルトが機体に固定されていることを確認してください。
ベルトを腰の低い位置に当て、運転席の反対側にあるバックルに固定してください。
シートベルトを外すには、ベルトを押さえてバックルについているボタンを押します。ベルトがうまく引き込まれるように手でガイドしてください。緊急時にはベルトを迅速に外せるよう、練習しておいてください。
頭上の障害物に注意し、これらに衝突しないように注意してください。
ROPS自体に損傷がないか、また、取り付け金具がゆるんでいないか、定期的に十分に点検を行い、万一の際に確実に役立つようにしておいてください。
ROPS が破損した場合は新しいものに交換してください。修理したり改造しての使用はしないでください。
トロが取り付けたキャブは ROPS を兼ねています。
運転時には必ずシートベルトを着用してください。
運転するときには必ずROPS(横転保護バー)を運転位置に立て、シートベルトを着用してください。
どうしても必要なわずかの時間以外には ROPS を降ろさないでください。。ROPS を下げた状態で乗車する時にはシートベルトをしないでください。
ROPS を折りたたんでしまうと、転倒時に安全保護ができなくなることを十分認識してください。
作業場所を必ず事前に確認してください。法面、段差、水などがある現場では、必ず ROPS を立てて運転してください。
斜面はスリップや転倒などを起こしやすく、これらは重大な人身事故につながります。斜面での安全運転はオペレータの責任です。どんな斜面であっても、通常以上に十分な注意が必要です。
斜面については、実地の測定を含めてオペレータ自身が調査を行い、安全に作業ができるかどうかを判断してください。この調査においては、常識を十分に働かせてください。
以下に掲載している斜面での運転上の注意点やその場合の天候条件および場所の条件などを良く読み、作業日当日の現場のコンディションが作業に適当かどうか判断してください。同じ斜面上であっても、地表面の条件が変われば運転条件が変わります。
斜面での発進・停止・旋回は避けてください。急に方向を変えたり急な加速やブレーキ操作をしないでください。旋回は速度を落としてゆっくりと行ってください。
走行、ステアリング、安定性などに疑問がある場合には運転しないでください。
隠れた穴、わだち、盛り上がり、石などの見えない障害は、取り除く、目印を付けるなどして警戒してください。深い芝生に隠れて障害物が見えないことがあります。不整地では機体が転倒する可能性があります。
ぬれ芝、急斜面など滑りやすい場所で運転すると滑って制御できなくなる危険があります。駆動力を失うと、スリップを起こしたりブレーキや舵取りができなくなる恐れがあります。
段差、溝、盛り土、水などの近では安全に十二分の注意を払ってください。万一車輪が段差や溝に落ちたり、地面が崩れたりすると、機体が瞬時に転倒し、非常に危険です。必ず安全距離を確保してください。
斜面に入る前に、安全の判断をしてください。乗用の刈り込み機械で斜面を刈り込むことに危険が感じられる場合は歩行型の機械をお使いください。
斜面では可能なかぎりカッティングユニットを地表面まで下げておいてください。斜面上でカッティングユニットを上昇させると機体が不安定になる恐れがあります。
集草装置などのアタッチメントを取り付けての作業には十分な注意を払ってください。アタッチメントによってマシンの安定性が変わり、安全限界が変わる場合がありますからご注意ください。
マシンを停止させ、キーを抜き取り、各部の動作が完全に停止したのを確認してから運転位置を離れる。調整、整備、洗浄、格納などは、機体が十分に冷えてから行ってください。
火災を防ぐために、カッティングから草やゴミを取り除きます。
カッティングユニットを上昇位置にして機械から離れる場合、ロック装置がある場合には、必ずユニットをロックしてください。
閉めきった場所に本機を格納する場合は、機械が十分冷えていることを確認してください。
格納保管中やトレーラで輸送中は、キーを抜き取っておいてください。
ガス湯沸かし器のパイロット火やストーブなど裸火や火花を発するものがある近くでは、絶対に機械の保管・格納をしないでください。
必要に応じてシートベルトの清掃と整備を行ってください。
警告:火災と感電の危険;バッテリーには整備可能な部分はない。
使用している電源とチャージャの電圧仕様が一致していることを確認すること。
湿度の高い場所で充電しないこと;雨や雪の当たる場所を避けること。
Toro が発売していない、または推奨していないアクセサリを使用すると、火災、感電その他の人身事故が起こる恐れがある。
バッテリーの爆発事故を防止するために、チャージャの近くで使用する機器については以下の注意を必ずお守りください。
バッテリーを充電しすぎると爆発性のガスが発生する場合がある。
バッテリーの整備や交換については、Toro 正規ディストリビュータに相談すること。
子供やトレーニングを受けていない大人には、絶対にチャージャの操作や整備をさせないでください。地域によっては機械のオペレータに年齢制限を設けていることがありますのでご注意ください。オーナーは、オペレータ全員にトレーニングを受講させる責任があります。
ご使用になる前に全部の注意事項に目を通し、チャージャの取り扱いに際してはそれらの注意事項を必ず守ってください。充電器の正しい使用方法に慣れてください。
充電中は周囲に人、特に子供を近づけないでください。
充電器はこのオペレーターズマニュアルに指定されている電圧範囲内でのみ使用し、Toroが承認した電源コードのみを使用してください。
適切な充電器と電源コードについては、Toro正規代理店にお問い合わせください。
凍結したバッテリーは、充電しないでください。
コードはていねいに取り扱ってください。充電器の電源コードを引っ張って充電器をコンセントから外したりしないでください。コードは熱、油、鋭利な刃物から遠ざけて保管してください。
充電器はアースのついたコンセントに直接接続してください。アースされていないコンセントのご使用はお控えください(アース付きアダプタも使用しないでください)。
付属のコードを改造しないでください。
指輪、ブレスレット、ネックレス、腕時計などの金属製品を身に着けての作業は危険ですからおやめください。リチウムイオンバッテリーは非常に大きなエネルギーを蓄えており大火傷を負う危険があります。
このオペレーターズマニュアルに指定されている充電アンペア数に対応できる延長コードを使ってください。屋外で充電する場合は、屋外用の延長コードを使ってください。
コンセントに差し込まれている間にコードに傷が付いた場合には、コンセントから抜きとり、弊社サービスディーラから代わりのコードを購入してください。
以下の場合はチャージャをコンセントから抜いてください: 使用していないとき、チャージャを別の場所に移動するとき、チャージャに整備作業を施すとき。
充電器を分解しないでください。
整備や修理が必要になった場合には、トロ正規ディストリビュータにご連絡ください。
感電事故を防ぐため、チャージャの保守作業や清掃作業は必ずプラグをコンセントから抜いて行ってください。
機体に貼ってある安全ラベルや説明ラベルは必要に応じて新しいものに貼り替えてください。
破損したコードやプラグをチャージャに使用しないでください。交換用コードを入手するには、Toroの正規代理店にお問い合わせください。
充電器が破損している場合は使用せず、Toro の正規代理店にお知らせください。
運転席を離れる前に:
平らな場所に駐車する。
駐車ブレーキが掛かっていることを確認する。
PTOの接続を解除し、アタッチメントを下降させる。
マシンを停止させ、キーを抜き取る。
全ての動きが停止するのを待つ。
始動キーをつけたままにしておくと、誰でもいつでもマシンを始動させることができ、危険です。整備作業の前には必ずキーを抜いておいてください。
保守作業は、各部が十分冷えてから行ってください。
カッティングユニットを上昇位置にして機械から離れる場合、ロック装置がある場合には、必ずユニットをロックしてください。
可能な限り、マシンを作動させながらの整備はしなでください。可動部に近づかないでください。
機体の下で作業する場合には、必ずジャッキスタンドで機体を確実に支えてください。
電気システムの高電圧コンポーネントを保守する場合は、必ず絶縁工具を使ってください。
機器類を取り外すとき、スプリングなどの力が掛かっている場合があります。
各部品が良好な状態にあること、ボルトナット類、特にブレード取り付け用のボルト類に問題がないか常に点検してください。
読めなくなったデカルは貼り替えてください。
機械の性能を完全に引き出し、かつ安全にお使いいただくために、交換部品は純正品をお使いください。他社の部品を御使用になると危険な場合があり、製品保証を受けられなくなる場合がありますのでおやめください。
子供や訓練を受けていない人には決してマシンの整備をさせないでください。オーナーは、整備士全員にトレーニングを受講させる責任があります。
万一、油圧オイルが体内に入ったら、直ちに専門医の治療を受けてください。万一、油圧オイルが体内に入った場合には、この種の労働災害に経験のある施設で数時間以内に外科手術を受ける必要があります。
油圧装置を作動させる前に、全部のラインコネクタが適切に接続されていること、およびラインやホースの状態が良好であることを確認してください。
油圧のピンホールリークやノズルからは作動油が高圧で噴出しているので、絶対に手などを近づけないでください。
リークの点検には新聞紙やボール紙を使ってください。
油圧関係の整備を行う時は、内部の圧力を確実に解放してください。
マシンの整備後は、周囲の人から離れた開けた場所でマシンをテストし、マシンが適切に動作することを確認してください。
駐車ブレーキがかかっていることを確認し、マシンの電源を切り、キーを取り外し、全ての動きが止まるのを待ってから運転席を離れてください。調整、整備、洗浄、格納などは、機体が十分に冷えてから行ってください。
裸火、火花、または種火のある場所にマシンを保管しないでください。
危険な部分の近くには、見やすい位置に安全ラベルや指示ラベルを貼付しています。破損したりはがれたりした場合は新しいラベルを貼付してください。 |
後輪のハブをパレットに固定しているねじを外す。
出荷台から後輪を外す。
ROPS を上げる;ROPSを立てるを参照。
ROPS バーの上辺中央部を使ってホイストで機体を吊り上げる。
機体下部にある出荷用のスキッドを外す。
機体後部の機体の後側を浮かす場合に示す位置にジャッキスタンドを2台配置する。
ジャッキスタンドの上に機体を下ろす。
この作業に必要なパーツ
後車輪 | 2 |
ワッシャ(小) | 2 |
ワッシャ(大) | 2 |
ボルト (⅝ x 1¼") | 2 |
ダストキャップ | 2 |
ねじ山用のロッキングコンパウンド |
この作業に必要なパーツ
右昇降アーム | 1 |
左昇降アーム | 1 |
大きいピン | 2 |
ボルト(5/16 x 1") | 2 |
ナット (5/16 x 1”) | 2 |
ナット(⅜") | 2 |
小さいピン | 2 |
ボルト(⅜" x 1¼") | 2 |
グリスフィッティング | 2 |
Note: 昇降アームの取り付けは、必要に応じて 2 人で行ってください。
出荷用スキッドから昇降アームを取り出す。
大きいピン 2 本を使用して昇降アームをマシンのフレームに取り付ける(図 5)。
大きいピンにグリスフィッティングを取り付ける(図 5)。
ナット (5/16") 2個とボルト (5/16 x 1") 2本を使って、大きいピンをフレームに固定する(図 6)。
以下の手順で、昇降アームに昇降シリンダを取り付ける:
アタッチメントピンジョイントと昇降アームピンジョイントにグリスを注入する;ベアリングとブッシュのグリスアップを参照。
先ほど外したラグナットを使って、タイヤをホイールハブに固定する(図 8)。
ラグナットをトルク締めする;ホイールナットのトルク締めを行うを参照。
この作業に必要なパーツ
固定ブラケット | 1 |
ボルト(⅜" x 3¼") | 2 |
ナット(⅜") | 2 |
ロープ掛けブラケットをプラットフォームに取り付ける;ボルト(⅜" x 2¼")3本とナット (⅜")2 個を使用する(図 9)。
この作業に必要なパーツ
運転席キット(別売;弊社代理店にご相談ください) | 1 |
運転席を取り付ける;運転席キットの 取り付け要領書を参照。
ROPS を上げる;ROPSを立てるを参照。
この作業に必要なパーツ
カッティングユニット(別売。Toro 認定代理店にご相談ください) | 1 |
カッティングユニットを取り付ける;以下の手順で行うが、詳細については各カッティング ユニットのオペレーターズマニュアルを参照。
一人が運転席に座ってキーを ON にしてアタッチメントの昇降スイッチで昇降アームを降下させる操作を行い、もう一人が手で昇降アームを押し下げる。
昇降アームの穴にアタッチメントの穴を合わせる;カッティングユニットの オペレーターズマニュアルを参照。
カッティングユニットのコネクタをマシンのコネクタに接続する;カッティングユニットのオペレーターズマニュアルを参照。
この作業に必要なパーツ
延長電源コード | 1 |
マシンの充電に延長コード (図 13) が必要となる場合は、この作業を行ってださい。
以下の仕様のプラグを入手する。
最小定格電流:16 A
定格:250 V
プラグのメーカーの取り付け手順に従ってプラグを取り付ける。
ワイヤの色と対応回路については、次の表を参照:
ワイヤの色 | 回路 |
---|---|
緑 | アース |
白 | ニュートラル |
黒 | ライン |
この作業に必要なパーツ
電源コード(別売;弊社代理店にご相談ください) | 1 |
国の使用基準に合う適切な電源コードについては、Toro 認定代理店に問おい合わください。
マシンを充電する; リチウムイオンバッテリーの充電についてを参照。
ブレーキオイルの量を点検する;油圧オイルの量を点検するを参照。
タイヤ空気圧を点検する;タイヤ空気圧を点検するを参照。
この作業に必要なパーツ
運転音デカル | 1 |
斜面デカル | 1 |
CE/UKCA規格に準拠する国でこのマシンを使う場合は、運転音デカルと斜面デカルを貼付してください:
運転音デカル以下の手順で取り付けます:
次の表を使って、カッティングユニットおよびカッティングユニットのブレードに貼り付けるべき運転音デカルを選ぶ。
カッティングユニットのモデル番号 | ブレードのパーツ番号 | 運転音デカル |
31890 | 145-1114または147-2082 | 97 db |
145-1115または145-1116 | 102 db | |
31891 | 145-1114または147-2082 | 97 db |
145-1115または145-1116 | 102 db |
シリアルプレートの近くに図 14に示すように貼り付ける。
斜面デカル以下の手順で取り付けます:
次の表で、貼り付けるべきデカルを選択する。
カッティングユニットのモデル番号 | 取り付けられているバッテリーの総数 | 斜面デカル* |
31890 または 31891 | 11 または 13 | C |
15 または 17 | C | |
*このオペレーターズマニュアルに記載されている所定数のリアウェイトを搭載することにより、斜面に関わる安全基準を満たします。 |
必要な斜面デカルを貼り付け、残りのデカルは廃却する。
図 14に示すように、警告デカルの所定領域に貼り付ける。
Important: 図 14に示す貼り付け場所にごみや水分がないことを確認してください。
この作業に必要なパーツ
ウエイト (必要数は搭載バッテリー数によって異なります) |
マシンは2つのウエイト (19 kg ) を取り付けた状態で出荷されています。バッテリーを 11 個搭載している場合や、または13個のバッテリーを搭載する予定の場合は、以下の要領で 2 つのウェイトをバンパーに追加します。
Note: 15個または17個のバッテリーを搭載する場合については、エネルギー拡張キットの取り付け説明書を参照してください。
この作業に必要なパーツ
エネルギー拡張キット(別売。Toro 認定代理店にご相談ください) |
マシンの用途によっては、エネルギー拡張キットを取り付けて、トラクションユニットに搭載するバッテリーの数を増やすことが必要となります。これらのキットについては、Toro 正規代理店にお問い合わせください。
Note: エネルギー拡張キットを取り付けると、マシンの後部ウェイトの調整が必要になる場合があります。キットの取り付け説明書を参照してください。
マシンの前進走行と後退走行を行います。
前進走行: つま先でペダル上部を踏み込む。
後退走行: つま先でペダル下部を踏み込む。
走行ペダルから足を離すと、ペダルはニュートラル位置に戻り、駐車ブレーキがかかります。
Note: かかとを運転台の上に置き、つま先でペダルを操作すると安定した運転ができます。
ハンドルを引き寄せたい場合には、チルトステアリングレバーを踏み込んでステアリングタワーを手前に傾けてください。ハンドルがちょうど良い角度になったら、レバーから足を離します。
コンソール上の機器(図 18)については次項を参照してください。
カッティングユニットを最高位置(すなわち移動走行位置)に上げたり、最低位置(すなわち作動位置)に降ろしたりするスイッチです。
カッティングユニットを上げる:スイッチの後部を押します。
カッティングユニットを下げる:スイッチの前部を押します。
現場から現場へ移動する時には、移動走行位置にしてください。マシンを使わないときは、カッティングユニットを作動位置に下げておいてください。
カッティングユニットを作動させる: スイッチを引き上げる。
カッティングユニットを停止させるスイッチを押し下げる。
カッティング ユニットが作動位置にあり、刈り込みを開始する準備ができているとき以外は、カッティングユニットを動作させてはいけません。
Note: PTOスイッチがONのときに運転席から離れると、マシンは自動的に停止します。
キースイッチには、OFFとONの2つの位置があります。
このスイッチで、マシンの起動や停止 [始動手順またはマシンの停止手順を参照] と、ディスプレイ画面の情報確認 [ディスプレイ画面の情報についてを参照 ] をすることができます。
ブレーキが効かなくなるなど緊急の場合は非常ブレーキスイッチを使ってください。スイッチ上部のタブ (図 19) を後ろにスライドさせてから、スイッチの前部を押すとブレーキがかかり、スイッチの後部を押すとブレーキが解除されます。
クルーズコントロールスイッチはマシンの走行速度を一定に保持します。スイッチをセンター位置にするとクルーズコントロールが ON になります。スイッチを前に押すと速度設定になります。スイッチを後方に押すとクルーズコントロールが解除されます。
Note: 走行ペダルの下側を踏み込んでも、クルーズ コントロールが解除されます。クルーズコントロールを作動させると、ディスプレイ画面でクルーズ速度を変更できるようになります。
USB ポートは、モバイル機器などの電源としてご利用ください。
ディスプレイ画面は、マシンの運転状態、故障診断などの情報を表示します。
詳細は ディスプレイ画面の情報について を参照してください。
表示画面の切り替え、メニューの選択、およびマシン設定などを行います。
Note: 仕様および設計は予告なく変更される場合があります。
内容 | 図 20 記号 | 寸法または重量 | |
高さ(ROPS を立てた状態) | D | 200 cm | |
高さ(ROPS を下げた状態) | C | 111 cm | |
全長 | 搭載したアタッチメントを含む | G | 最大 330 cm |
トラクションユニットのみ | I | 最大 262 cm | |
全幅(カッティングユニット装着時) | カッティングユニット付 モデル31980 | B | 168 cm |
カッティングユニット付 モデル31981 | 198 cm | ||
ホイールベース(長さ) | E | 132 cm | |
前輪トレッド幅 | A | 132 cm | |
後輪トレッド幅 | 122 cm | ||
地上高 | 20 cm | ||
重量 | 1,012 kg | ||
*モデル31891カッティングユニット、エアライドシート、バッテリー 15 個、リアウェイト 1 個を装備したトラクションユニット。 |
バッテリーの数 | 11個 (標準装備数。13、15、または 17個を装備可能) |
定格電圧 | 最大61.5VDCで公称使用量55.3VDC |
アンペア時 | 439.6 (バッテリー11個) |
519.6 (バッテリー13個) | |
599.6 (バッテリー15個) | |
679.5 (バッテリー17個) |
トロが認定した各種のアタッチメントやアクセサリがそろっており、マシンの機能をさらに広げることができます。詳細は弊社の正規サービスディーラ、または代理店へお問い合わせください;弊社のウェブサイト www.Toro.com でもすべての認定アタッチメントとアクセサリをご覧になることができます。
機械の性能を完全に引き出し、かつ安全にお使いいただくために、交換部品やアクセサリは純正品をお使いください。他社の部品やアクセサリを御使用になると危険な場合があり、製品保証を受けられなくなる場合がありますのでおやめください。
毎日の運転前に、に記載されている「使用ごと/毎日の典型整備」を行ってください。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
タイヤ空気圧仕様:
前タイヤ:138 kPa(1.4 kg/cm2 = 20 psi)
後タイヤ:193 kPa(2.0 kg/cm2 = 28 psi)
タイヤ空気圧が不足すると、斜面で機体が不安定になり、転倒など、生命に関わる重大な人身事故を起こしやすくなる。
タイヤ空気圧は規定値以下に下げてはならない。
前後のタイヤとも規定値に調整してください。必要に応じタイヤに空気を入れるか抜くかして適正圧に調整してください。
Important: マシンの性能を適切に発揮させ、また質の高い刈り込みを実現するために、すべてのタイヤの空気圧を正しく維持してください。運転を行う前に、全部のタイヤの空気圧を調整してください。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用するごとまたは毎日 |
|
安全インタロックシステムにより、オペレータが運転席に座っていない限りマシンを動作させることができないようになっています。また、オペレータが運転席に座っており、アタッチメント (カッティング ユニットなど) が下降Ⅰにある時以外には PTO スイッチをON位置にしても PTO を作動させないようになっています。
運転中に運転席から離れると、マシンは停止します。次の場合はPTOが解除されます。
運転席に人がいない。
アタッチメントが上限まで上がっている。
PTO スイッチがOFF 位置にある。
インタロックスイッチは安全装置であり、これを取り外すと予期せぬ人身事故が起こり得る。
インタロックスイッチをいたずらしないこと。
インターロックスイッチの動作を毎日確認し、損傷している場合はマシンを運転する前にスイッチを交換すること。動作確認は、周囲に人がいない広い場所で行う。
運転席に座り、PTOスイッチをOFFの位置にして、走行ペダルから足を放す。
キースイッチを ON 位置にする。マシンが起動したら、ステップ3に進む。
Important: マシンのディスプレイが作動しているのに油圧ポンプのモータが作動しない場合は、インターロックシステムの故障が考えられます。その場合はトロ社代理店に連絡してください。
マシンの電源が入ったた状態で、運転席から立ち上がる。油圧ポンプ モーターが 3 秒後に停止すれば正常。油圧ポンプのモーターが停止したら運転席に座り、アタッチメントを上げてステップ4に進む。
Important: 油圧ポンプのモータが停止しない場合は、インターロックシステムの故障が考えられます。その場合はトロ社代理店に連絡してください。
マシンの電源が入った状態で、アタッチメントを地表面まで降下させ、PTOスイッチをON位置にする。アタッチメントが作動すれば正常。アタッチメントが作動した場合は、ステップ5に進む。
Important: アタッチメントが作動しない場合は、インターロックシステムの故障が考えられます。その場合はトロ社代理店に連絡してください。
アタッチメントを動作させた状態で、カッティングユニット上昇スイッチを押し続け、アタッチメントを上限まで上昇させる。アタッチメントがすぐに停止すれば正常。
Important: アタッチメントが停止しない場合は、インターロックシステムの故障が考えられます。その場合はトロ社代理店に連絡してください。
マシンの電源が入った状態で PTO スイッチをOFF位置にし、運転席から立ち上がって油圧ポンプ モータが停止したら、走行ペダルを踏む。マシンが走り出さなければ正常。
Important: マシンが走行する場合は、インターロックシステムの故障が考えられます。その場合はトロ社代理店に連絡してください。
マシンが転倒すると死亡を含む重大な人身事故になる可能性がある。
ROPS は常時立てた位置にロックしておくこと。
シートベルトを着用すること。
ROPS を下げた状態では、ROPS による安全保護は機能しない。
不整地や斜面を走行する時には、必ずROPS(横転保護バー)を立てておくこと。
どうしても必要な時以外には ROPS を下げないこと。
ROPS を下げた状態で乗車する時にはシートベルトをしないでください。
運転はゆっくり慎重におこなうこと。
頭上の障害物がなくなったら直ちに ROPS を立てること。
頭上の安全(木の枝、門、電線など)に注意し、これらに機械や頭をぶつけないように注意すること。
ディスプレイ画面 (図 24) には、マシンの動作ステータス、さまざまな診断、その他の情報など、マシンに関する情報が表示されます。
スプラッシュ画面 (図 25): マシンの電源を入れた後、数秒間バッテリー電圧とマシン時間メーターが表示されます。
Run 表示画面 (図 26): バッテリーの充電状態など、現在のマシンの状況がアイコンで表示されます。アイコンの内容はディスプレイ画面のアイコンについてで解説しています。
ブレードスピード画面 (図 27):ボタンを押すとこの画面になり、 を押してカッティングユニットのブレード速度を調整することができます。この画面は、スマートパワーが OFF になっている時にのみアクセスすることができます。
走行速度調整画面 (図 28): ボタンを押すとこの画面にアクセスできます。カッティング ユニットが動作位置 () にあるときと、カッティングユニットが移動走行位置 () にあるときの最大速度を調整します。
クルーズコントロール画面 (図 29):クルーズコントロールが動作中に表示されます(ただし別のメニュー画面の操作を行っていないとき)。クルーズコントロール動作中にボタンを押しても表示されます。
メイン情報画面のとこからでも ボタンを押せば、メインメニューにアクセスできます。
各メニューにおいてどのような内容が表示されるかは、以下の表をご覧ください。
Note: 保護メニューで保護されます ― アクセスには PIN の入力が必要です
メニュー項目 | 内容 |
FAULTS(不具合) | 最近に記録された不具合内容を見ることができます。サービスマニュアルに不具合 メニューとその内容の詳細が解説されています。または弊社ディストリビュータにお問い合わせください。 |
SERVICE(整備) | 使用時間積算記録、動作回数などの情報を見ることができます。Service(整備)の表を参照。 |
DIAGNOSTICS(診断機能) | マシンにおいて現在発生している不具合やそのデータが表示されます。これらを利用して手早い故障探究を行うことができます。特にマシンの制御装置の ON/OFF 状態やコントロールレベル(センサーの値など)が分かるので便利です。 |
SETTINGS(設定) | ディスプレイ上の構成変数をカスタマイズおよび変更することができる。Settings(設定)の表を参照。 |
ABOUT (マシンについて) | モデル番号、シリアル番号、ソフトウェアのバージョンなどを確認することができます。About(マシンについて)の表を参照。 |
メニュー項目 | 内容 |
HOURS | マシンとPTOが同時に稼働していた時間、マシンの移動走行時間、作動油と車軸油の使用時間数を表示します。 |
COUNTS(回数) | PTO の起動回数を表示します。 |
TOW MODE(牽引モード) | マシンを牽引できるようにします:緊急時の牽引についてを参照 。 |
走行ペダル | 走行ペダルが最大前進位置、ニュートラル位置、または最大後進位置にあるときの電圧値を表示;走行ペダルの較正を開始します。 |
メニュー項目 | 内容 |
走行 | 走行の状態を示します。 |
DECK(デッキ) | カッティングユニットの状態を示します。 |
PTO | PTOシステムの状態をしま示す。 |
BATTERY(バッテリー) | バッテリーシステムの状態を示します。 |
BATTERY PACKS(バッテリーパック) | 個別バッテリーの状態を表示します。 |
MOTOR CONTROL(モーター制御) | 電動モーターやコントローラの状態を表示します。 |
CAN | マシンの通信バスの状態を示します。 |
メニュー項目 | 内容 |
UNITS(単位) | 表示される項目の単位を選択することができます。ヤードポンド系またはメートル系から選択します。 |
LANGUAGE(言語) | 表示に使用する言語を選択することができます。 |
BACKLIGHT(バックライト) | 表示の明るさを調整します |
CONTRAST(コントラスト) | 表示のコントラストを調整します |
PROTECTED MENUS(保護項目) | パスワードを入力すると見ることができます。 |
PROTECT SETTINGS(保護設定) | 保護項目の保護設定を行います。 |
SMART POWER(スマートパワー) | Smart Power® 機能の ON/OFF を切り替えます;スマートパワー設定を理解するを参照 。 |
MAX TRANSPORT(移動走行時の最高速度) | カッティングユニットが移動走行位置にあるときのマシンの最高速度を設定します。 |
MAX MOW(刈り込み時の最高速度) | カッティングユニットが刈り込み位置にあるときのマシンの最高速度を設定します。 |
BATT.RESERVE(予備残量) | バッテリー残量低下時に、充電施設へ帰還するために必要な残量(稼働時間=分)を設定します;バッテリーの予備残量(リザーブキャパシティ)の設定を参照。 |
COUNTERBALANCE(カウンターバランス) | カッティングユニットの油圧シリンダから供給されるカウンターバランスの大きさを設定します;カウンターバランスの設定についてを参照。 |
AUTO IDLE(オートアイドル) | マシンがアイドル状態のときに油圧モータが低速設定に変わるまでの待機時間を設定します;オートアイドル設定の理解を参照。 |
TURNAROUND(旋回) | 旋回モードの ON/OFF を切り替えます;旋回モードについてを参照 。 |
メニュー項目 | 内容 |
MODEL | マシンのモデル番号を表示します。 |
SN | マシンのシリアル番号を表示します。 |
S/W REV | マシンのソフトウェア(パーツ番号)とバージョン番号を表示します。 |
DISPLAY(表示) | ソフトウェアのパーツ番号とディスプレイのバージョン番号を表示します。 |
SC1 | トラクションモーターコントローラーのソフトウェアパーツ番号とバージョン番号を表示します。 |
SC2 | ポンプモーターコントローラーのソフトウェアパーツ番号とバージョン番号を表示します。 |
SC3 | CU1モーターコントローラーのソフトウェアパーツ番号とバージョン番号を表示します。 |
SC4 | CU2モーターコントローラーのソフトウェアパーツ番号とバージョン番号を表示します。 |
SC5 | CU3モーターコントローラーのソフトウェアパーツ番号とバージョン番号を表示します。 |
バッテリーパック | 全てのバッテリーのソフトウェアパーツ番号とバージョン番号を表示します。 |
各アイコンについての説明を以下の表に挙げます:
次へ | |
上へスクロール | |
下へスクロール | |
増加 | |
減少 | |
メニューにアクセスします。 | |
メニューを終了します。 | |
設定を切り替えます。 | |
リセット | |
アワーメータ | |
オペレーターが着席していません。 | |
駐車ブレーキが掛かったままです 駐車ブレーキは、マシンがニュートラルにある場合、またはマシンが電池切れになった場合に自動的に作動します。 |
|
ニュートラル | |
PTO が入っています。 | |
PTOが解除されています。 | |
クルーズコントロールが作動しています。 | |
カッティングユニットが下降しており、フロート位置にあります。 | |
カッティングユニットが上昇位置にあります。 | |
高速 | |
低速 | |
PINパスコードが入力されており、保護メニュー項目にアクセスしたり、保護設定を変更したりすることが可能です。 | |
バッテリー | |
省エネ | |
走行速度またはメニュー項目がロックされています。 | |
整備時期 | |
カウンターバランスが有効。 | |
マシンが充電中。 | |
マシンが充電されていません。 |
Note: 出荷時に設定されている デフォルト PIN は 1234 です。
PIN を変更後、PIN を忘れてしまった場合には、弊社ディストリビュータにご相談ください。
SETTINGS(設定)を選択。
PROTECTED MENUS(保護メニュー)を選択。
PINコードを入力するには、正しい最初の桁が表示されるまで中央のボタンを押し続け、次に右ボタンを押して次の桁に進みます。
4桁すべてを入力したら、中央のボタンを押してPINコードを送信する。
正しい PIN コードの場合には全部のメニュー画面の右上に PIN アイコンが表示されます。
スマートパワーが ON:刈り込み負荷が小さい時には省電力モードで動作、負荷が大きい時にはパワーモードで動作します。マシンの速度は自動的制御となって、刈り込みを最適化します。
スマートパワーが OFF:カッティングユニットのブレード速度はブレード速度画面で設定した速度となり、走行速度は自動制御されません。
バッテリー低下時に、充電場所までマシンを自力で走らせるのに必要な時間(分単位)を設定します。これにより、(バッテリー レベルが低くなりすぎないうちに) 充電施設へ戻るためにマシンを移動するのに十分なバッテリー電力を確保することができます。
カウンタバランスシステムにより、カッティングユニットの油圧昇降シリンダでバック圧を掛けています。これによりカッティングユニットの重量が駆動輪にかかるようになって、走行性能がアップします。カウンタバランスの設定を下げると、カッティングユニットを安定させ、走行性をやや落とします。カウンターバランス設定を増やすとトラクション能力が向上する一方、カット後の外観の品質が低下する可能性がある。
カウンターバランスの設定は以下から選択します:
低:重量のほとんどはカッティングユニットに掛かり、駆動輪にはほとんど掛からない
中:重量をカッティングユニットと駆動輪に分散させる
高:カッティングユニットに掛ける重量は最低となり、駆動輪に最大の重量を掛ける
OFF:カウンターバランス設定を解除する。
オートアイドルを有効にすると、マシンがアイドル状態にあるときに油圧ポンプが消費する電力を減らしてバッテリーの電力を保全し、動作音が静かになります。
旋回モードを有効にすると、刈り込み列の終端で方向転換するときや、障害物を避けながら刈り込むときに、カッティング ユニットを芝面から軽く上昇させることができます。
カッティングユニットを刈り込み位置にして作業中に小さな旋回をするときなど、カッティングユニット上昇スイッチの後部を軽く押して放すと、カッティングユニットがわずかに上昇します。旋回が完了したら、スイッチを押してカッティングユニットを下降させると刈り込みを再開します。
バッテリー遮断スイッチがON位置にあることを確認する。
運転席に座って、シートベルトを締める。
PTOが解除されていることを確認する。
走行ペダルがニュートラル位置にあることを確認する。
キースイッチを ON 位置に回す。
Note: PTOスイッチがONのときに運転席から離れると、マシンは自動的に停止します。
以下の方法でPTOをリセットしてください:
PTO スイッチを押し込む。
マシンを始動する;始動手順を参照。
カッティングユニット昇降スイッチを使って、カッティングユニットを刈り込み位置まで下げる。
PTO スイッチを引き上げる。
バッテリーシステムの充電レベルを調べるには、ディスプレイのメイン情報画面を見てください。
バッテリー残量が低レベルになると、バッテリー残量低下警告がディスプレイ画面に表示されます。刈り込みを中止し、所定の充電場所へ戻ってバッテリーを充電してください。
作業中にバッテリーの残量がさらに少なくなると、警告アドバイスが表示されます。この状態では、刈り込みブレードは作動しなくなります。ただちに管理棟などに帰ってバッテリーの充電を行ってください。
平らな場所に駐車する。
Note: マシンが完全に停止すると自動的に駐車ブレーキが作動します。
PTOをOFFにする。
キーを OFF 位置にして抜き取る。
カッティングユニットを移動走行位置(A:図 30)から整備位置(B:図 30)にすることができます。整備位置にすると、ブレードの整備や洗浄を楽に行うことができます;カッティングユニットのオペレーターズマニュアルを参照。
カッティングユニットを移動走行位置から整備位置にするには、以下の手順を行います。
始動スイッチにキーをつけたままにしておくと、誰でもいつでもエンジンを始動させることができ、重大な人身事故となる危険がある。
スイッチからキーを抜き取り、バッテリー遮断スイッチをOFF位置にしておくこと。カッティングユニットを整備位置にしたままでマシンを始動しないこと。
米国交通省および国際交通規制当局の定めにより、リチウムイオン電池の輸送に際しては特殊な梱包が義務付けられており、また、その搬送には専用の機材を使用することが求められております。米国内においては、バッテリーをマシンに取り付けてバッテリー駆動機械となったものについては、ほとんど規制なく搬送を行うことができます。バッテリーや、バッテリーを搭載した機械を搬送するに当たってどのような規制が存在するかは、米国内の規制については米国交通省へ、米国外においては各国や地域の所轄政府機関にお問い合わせください。
バッテリーを輸送する場合にの詳細については、弊社ディストリビュータにご相談ください。
充電器をフル出力にするには、230V-250Vの20A回路が必要となります。充電器はAC 100 VーAC 240V で充電できますが、AC 230 V 未満では充電器の出力は低くなります。
充電中に水に触れると感電して人身事故となり、最悪の場合死亡する危険がある。
ぬれた手でプラグやチャージャを操作したり、水たまりに立って操作しないこと。
雨の中やぬれた状態でバッテリーの充電を行わないこと。
適切な電源コード (地域の法令等で認められているもの) を使ってマシンを充電する。適切な電源コードについては、Toro 正規代理店にお問い合わせください。
電源コードを延長する必要がある場合は、延長コードが 12 AWG であること、定格が250 Vであることを確認してください。
Important: 電源コードの絶縁被覆に穴があいていたり亀裂が入ってないか定期的に確認してください。破損しているコードを使用しないでください。コードを水たまりの上やぬれた芝生の上に置かないでください。充電器や電源コードを変えないでください。
破損したコードは感電事故や火災の原因となる。
充電器を使用する前に電源コードを十分に点検すること。コードが破損している場合は、新しいコードが入手できるまで充電を行わないこと。
Toro 社が供給したバッテリー充電器以外の充電器でバッテリーを充電すると、高熱を発生したりするなどして製品の破損や施設の損傷、人身事故などを起こす恐れがある。
バッテリーの充電には Toro が提供した充電器を使用すること。
フルパワー充電の推奨温度範囲:0°ー26.6°C
理想的な充電がおこなわれるよう、フルパワー充電推奨範囲内の温度でバッテリーを充電するようにしてください。推奨範囲 (26.6°ー40°C) を超える温度でバッテリーを充電すると、充電性能が低下する可能性があります。
マシンを、所定の充電場所に駐車する。
マシンを停止させ、キーを抜き取る。
バッテリー遮断スイッチがON位置にあることを確認する。
マシンの充電ポートからカバーを取り外す。
マシンの充電ポートと電源コードにほこり、破片、湿気がないことを確認する。
電源コードをマシンの充電ポートに差し込みむ (図 36)。
電源コードに付いているコンセント用プラグを、アース付きの電源コンセントに接続する。
電源要件については、電源要件についてを参照。
ディスプレイ画面で、バッテリーが充電されていることを確認する。
Note: ディスプレイ画面にはバッテリーのアンペア数と充電状態が表示されます (図 37)。
マシンが十分に充電されたら、充電器を取り外す;充電を終了するを参照 。
電源コードをマシンの充電ポートから引き抜く。
破損防止のため、充電器コードを安全な場所に収納する。
マシンを起動し、ディスプレイ画面で充電レベルを確認する。
満充電になっていると、ディスプレイの棒グラフのタイル 10 個が全部塗りつぶされます。
マシンがニュートラルになったり、マシンが電池切れになったりした場合には、自動的に電動駐車ブレーキがかかります。マシンを牽引できるようにするには、ディスプレイ画面またはレバーを使って電動ブレーキ (オペレーターのプラットフォームの下にある) を解除する必要があります。
左右の前輪の前後に輪止めを掛ける。
次のいずれかの方法で駐車ブレーキを解除する:
マシンのバッテリーが使える場合は、ディスプレイ画面のサービスメニューで牽引モードを ON にする。
Note: 牽引モードを ON にすると電動駐車ブレーキが解除され、タイヤの輪止めを外すとマシンが自由に動くようになります。走行ペダルを踏むと、牽引モードは解除され、駐車ブレーキが通常どおり機能するようになります。
マシンのバッテリーが使えない場合は、以下のステップを実行して手動で駐車ブレーキを解除する。
オペレーターズマニュアルが入っている筒から、レバーを取り出す。
このレバーを使って、プラットフォームフレームのナットを緩める (図 38)。
レバーをブレーキ リリースアセンブリにセットし、スロットに沿ってレバーを上に動かすと駐車ブレーキを解除し (図 39)、ナットを締めて解除状態を固定して、マシンを牽引する。
車輪から輪止めを外し、マシンを牽引する。
Important: 牽引移動は平坦な場所で、速度は 4.8 k/h 未満とし、移動距離は出来る限り短くしてください。マシンを長い距離移動する場合、または平坦でない場所を移動する必要がある場合は、トレーラーに乗せて搬送すること。
マシンを目的地まで牽引したら、左右の前タイヤの前後に輪止めを掛け、駐車ブレーキをかける:
ディスプレイ画面を使って駐車ブレーキを解除した場合は、ディスプレイ画面のサービスメニューで牽引モードを OFF にする。
Note: 牽引モードを OFF にすると、駐車ブレーキがかかります。
レバーを使って手動で駐車ブレーキを解除した場合:
ナットを緩め、レバーを使ってブレーキ解除アセンブリを下げ、駐車ブレーキを掛ける。
ナットを締めつける。
オペレーターズマニュアルの保管チューブにレバーを収納する。
トレーラやトラックに芝刈り機を積み降ろすときには安全に十分注意してください。
積み込みには、機体と同じ幅のある歩み板を使用してください。
車体が落下しないように確実に固定してください。
格納保管中やトレーラで輸送中は、キーを抜き取っておいてください。
Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。
Note: www.Toro.com から、この機械に関する配線図と油圧回路図をダウンロードすることができます。弊社ホームページからマニュアルへのリンクをご活用ください。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用開始後最初の 1 時間 |
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使用開始後最初の 10 時間 |
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使用開始後最初の 50 時間 |
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使用開始後最初の 1000 時間 |
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使用するごとまたは毎日 |
|
50運転時間ごと |
|
200運転時間ごと |
|
250運転時間ごと |
|
500運転時間ごと |
|
800運転時間ごと |
|
1000運転時間ごと |
|
2000運転時間ごと |
|
1年ごと |
|
2年ごと |
|
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点検項目 | 第週 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
インタロックの動作を点検する。 | |||||||
ROPS が完全に立てた状態でロックされているかどうか点検する。 | |||||||
駐車ブレーキの動作を確認する。 | |||||||
運転操作時の異常音 | |||||||
油圧ホースの磨耗損傷を点検する。 | |||||||
オイル漏れなど。 | |||||||
タイヤ空気圧を点検する | |||||||
計器類の動作を確認する。 | |||||||
グリスアップを行なう。1 | |||||||
塗装傷のタッチアップを行う。 | |||||||
シートベルトを点検する。 | |||||||
電気ケーブルの状態を確認すること。 | |||||||
機体を洗浄する | |||||||
1車体を水洗いしたときは整備間隔に関係なく直ちにグリスアップする。 |
要注意個所の記録 | ||
点検担当者名: | ||
内容 | 日付 | 記事 |
機械式や油圧式のジャッキが外れると重大な人身事故が発生する。
機体をジャッキアップしたら、ジャッキスタンドで支える。
マシンを浮かす作業は機械式または油圧式のジャッキ以外では行わない。
Important: ジャッキとフレームの間にケーブルや油圧ラインがないことを確認する。
マシンが動かないように、後輪 2 つともに輪止めを掛ける。
ジャッキをジャッキポイント (フレームチューブなど) の下にしっかりと配置する。
マシンの前部を上げた後、車軸チューブの下に適切なジャッキ スタンドを使ってマシンを支える。
Important: ジャッキとフレームの間にケーブルや油圧ラインがないことを確認する。
マシンが動かないように、前輪 2 つともに輪止めを掛ける。
ジャッキをジャッキポイント (フレームチューブなど) の下にしっかりと配置する。
マシンの前部を上げた後、適切なジャッキ スタンドをマシンフレームの下に置いてマシンを支える。
電源コードが接続されている場合は、マシンの電源コードを抜く。
図 46のように、バッテリー遮断スイッチを希望位置にセットする。
Note: マシンはリチウムイオンバッテリーを少なくとも 11 本搭載しています。エネルギー拡張キットを使ってバッテリーを追加することができます。
リチウムイオンバッテリーは、国や地域の法令に従って廃棄やりサイクルを行ってください。万一バッテリーに問題が発生したり検査の必要が生じた場合には、弊社ディストリビュータにご相談ください。
バッテリーを開けないでください。バッテリーに問題がある場合は、Toro認定代理店に連絡してください。
バッテリーには高電圧部があり、これに触れると感電やけどなどを負う危険がある。
バッテリーを開けないこと。
万一ケースが割れた場合には、バッテリーの取り扱いに細心の注意を払うこと。
バッテリーパックの充電は必ず専用のチャージャで行うこと。
リチウムイオンバッテリーは、所定の仕事を行うことのできる十分な電力の蓄積を、製品寿命の最後まで行えるように作られています。
バッテリーの寿命を最大限に延ばして十分な利用ができるよう、以下の注意点をお守りください。
バッテリーを開けないでください。
マシンの駐車・格納は、汚れていない乾燥した場所で、直射日光や熱源、雨や湿気を避けて行ってください。で指定された温度範囲を超えるような場所で保管しないでください。バッテリーの長期保管処理この範囲外の温度はバッテリーに損傷を与えることがあります。 保管中の高温、特に高充電状態で高温にさらされると、バッテリーの寿命が低下します。
マシンを使用しない期間が 10 日間を超える場合には、直射日光のあたらない乾燥した涼しい場所で雨や湿気を避けてマシンを格納してください。
高温下や直射日光の下で刈り込みを行うとバッテリーがオーバーヒートする可能性があります。このようなことが起こった場合には、ディスプレイに高温警告が表示されます。この状態では、アタッチメント (カッティングユニットなど) が作動しなくなり、マシンの走行速度が低下します。
このような状態になったら、直ちにマシンを直射日光の当たらない場所に移動させ、バッテリーが十分冷えるまで待ってください。
刈り込みブレードを鋭利に維持してください。刃の切れが悪いとリールを回転させるために余分な力が必要になり、1回の充電でできる仕事の量が少なくなります。
必要な時以外はライトを使わないでください。
Important: 電気修理はすべてトロの正規代理店にお任せください。
充電器を乱暴に扱ったり、風雨にさらしたりしないでください。それ以外にできる整備はほとんどありません。
使用しないときは、電源コードを巻いて収納してください。
コードが損傷していないか定期的に点検し、交換が必要な時はToroの承認する製品を入手してください。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
1年ごと |
|
電装機器の多く (ヒューズやコントローラーなど) は、マシンの左側のカバー (図 48) の下にあります。カバーを取り外し、圧縮空気を使ってこの領域からゴミ (草など) を取り除きます。
圧縮空気の不適切な使用は、重大な怪我につながる。
保護めがね、聴力保護具、防塵マスクなどの適切な身体保護具を着用すること。
圧縮空気の吹き出し口を自分や他人に向けないこと。
エアコンプレッサーメーカーの説明書を参照して正しい操作と安全確保を行うこと。
Important: 電気系統からゴミを除去するのに水を使わないでください。電気システムに損傷を与える可能性があります。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
250運転時間ごと |
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流体タイプ: Mobilfluid™ 424
アクスルのフィルプラグを取り外す (図 51)。
Note: 液面はフィルプラグの底面と同じになるようにする。
液面が低い場合は、フィルプラグを取り外し、指定された液を穴からなくなるまで追加する。
フィルプラグを元に戻し、27‐41 N·m (2.92‐4.43kgm) のトルクで締め付ける。
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用開始後最初の 50 時間 |
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500運転時間ごと |
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流体タイプ: Mobilfluid™ 424
液量:0.68~0.74L
整備間隔 | 整備手順 |
---|---|
使用開始後最初の 1 時間 |
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使用開始後最初の 10 時間 |
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200運転時間ごと |
|
ホイールナットの規定トルク:102-108 N·m(10.4-11.1 kg.m = 75-80 ft-lb)
前輪のラグナットを、図 53図に示すパターンで指定されたトルクで締めつける。
万一、油圧オイルが体内に入ったら、直ちに専門医の治療を受けてください。万一、油圧オイルが体内に入った場合には、この種の労働災害に経験のある施設で数時間以内に外科手術を受ける必要がある。
油圧装置を作動させる前に、全部のラインコネクタが適切に接続されていること、およびラインやホースの状態が良好であることを確認すること。
油圧のピンホールリークやノズルからは作動油が高圧で噴出しているので、絶対に手などを近づけない。
リークの点検には新聞紙やボール紙を使う。
油圧関係の整備を行う時は、内部の圧力を確実に解放する。
リザーバーには工場で約12.3 Lの高品質油圧作動油が充填されている。初めての運転の前に必ず油量を確認し、その後は毎日点検してください;油圧オイルの量を点検するを参照。
交換用の推奨油圧オイル:Toro PX Extended Life Hydraulic Fluid(19 リットル缶または208 リットル缶)。
Note: 推奨オイルを使用するとオイルやフィルタ交換の回数を減らすことができます。
使用可能な他のオイル:Toro PX Extended Life Hydraulic Fluidが入手できない場合は、以下に挙げる特性条件および産業規格を満たす石油系の油圧オイルを使用することができます。合成オイルは使用しないでください。オイルの専門業者と相談の上、適切なオイルを選択してください:
Note: 不適切なオイルの使用による損害については弊社は責任を持ちかねますので、品質の確かな製品をお使い下さる様お願いいたします。
物性: | ||
粘度, ASTM D445 | cSt @ 40°C 44-48 | |
粘性インデックス ASTM D2270 | 140 以上 | |
流動点 ASTM D97 | -37°C--45°C | |
産業規格: | Eaton Vickers 694 (I-286-S, M-2950-S/35VQ25 or M-2952-S) |
Note: 多くの油圧オイルはほとんど無色透明であり、そのためオイル洩れの発見が遅れがちです。油圧オイル用の着色剤(20 ml 瓶)をお使いいただくと便利です。1瓶で 15-22 リットルのオイルに使用できます。P/N44-2500 を、弊社代理店からご購入ください。
Important: トロ・プレミアム合成生分解油圧作動液は、トロ社がこの製品への使用を認めた唯一の合成生分解オイルです。このオイルは、トロ社の油圧装置で使用しているエラストマーに悪影響を与えず、また広範囲な温度帯での使用が可能です。このオイルは通常の鉱物性オイルと互換性がありますが、十分な生分解性を確保し、オイルそのものの性能を十分に発揮させるためには、通常オイルと混合せず、完全に入れ替えて使用することが望まれます。この生分解オイルは、モービル代理店にて 19 リットル缶または 208 リットル缶でお求めになれます。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用するごとまたは毎日 |
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マシンを平らな場所に駐車し、駐車ブレーキがかかっていることを確認し、カッティングユニットを下げ、マシンの電源を切り、キーを取り外す。
フードを上げる。
油圧タンクからディップスティックのキャップを取り外し、、清潔な布で拭き取る(図 54)。
ディップスティックのキャップを油圧タンクに挿入する (図 54)。
ディップスティックのキャップを取り外し、液面を確認する (図 55)。
液面がレベルゲージの適切な下限マークを下回っている場合は、指定された作動油をタンクに追加する。ディップスティックのキャップをタンクに挿入し、液面がディップスティックの上下のマーク (図 55) の間に現れるまでステップ3から5までを繰り返す。
ディップスティックのキャップを油圧タンクに挿入し、キャップを手で締める。
オイル漏れがないか、油圧ホースとフィッティング全部を点検する。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用開始後最初の 1000 時間 |
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800運転時間ごと |
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2000運転時間ごと |
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油圧オイルが汚染されてしまった場合は油圧系統全体を洗浄する必要がありますので、Toro の正規代理店にご連絡ください。汚染されたオイルは乳液状になったり黒ずんだ色になったりします。
マシンを平らな場所に駐車し、カッティングユニットを下げ、マシンの電源を切り、キーを取り外す。
作動油ポンプの下に大きなドレンパンを置く。
油圧タンクのディップスティックキャップを取り外す。
以下の手順で、タンクから作動油を排出する:
油圧タンクに作動油を充填する。仕様については、 油圧作動液の仕様を参照。
Important: 指定された銘柄のオイル以外は使用しないでください。他のオイルを使用するとシステムを損傷する可能性があります。
油圧タンクへディップスティックキャップを取り付ける。
マシンを始動し、次の順番ですべての油圧制御を使って、システム全体に作動油を行き渡らせる。
ハンドルを右一杯、左一杯に操作する。
昇降スイッチでカッティングユニットを昇降させる。
オイル漏れがないかを確認し、マシンを停止させる。
タンクの中の油圧オイルの量を点検する;油圧オイルの量を点検する を参照。
整備間隔 | 整備手順 |
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使用開始後最初の 1000 時間 |
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800運転時間ごと |
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1000運転時間ごと |
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Important: 適切なToro油圧フィルターを使用すること。マシンのパーツカタログを参照。純正品以外のフィルタを使用すると関連機器の保証が適用されなくなる場合があります。
油圧フィルタの取り付け領域の周囲を清掃する ( 図 57を参照)。
フィルターの下にドレンパンを置き、フィルターを取り外し、残ったオイルをパンに排出する。
新しいフィルタのガスケットに薄くオイルを塗布し中にオイルを入れる。
フィルタの取り付け部がきれいであることを確認し、ガスケットがフィルタヘッドに当たるまで手で回して取り付け、そこから更に 1/2 回転増し締めする。
整備間隔 | 整備手順 |
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2年ごと |
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油圧ライン油圧ホースにオイル漏れ、ねじれ、支持部のゆるみ、磨耗、フィッティングのゆるみ、風雨や薬品による劣化などがないか毎日点検してください。修理不十分のまま運転しないでください。
平らな場所に駐車し、駐車ブレーキを掛け、マシンを停止し、キーを抜き取り、可動部が完全に停止したのを確認する。
バッテリー遮断スイッチを OFF にする。
水や中性洗剤を使ってマシンについたゴミを除去する。柔らかい布などを使ってもよい。圧縮空気の使用も可。
圧縮空気の不適切な使用は、重大な怪我につながる。
保護めがね、聴力保護具、防塵マスクなどの適切な身体保護具を着用すること。
圧縮空気の吹き出し口を自分や他人に向けないこと。
エアコンプレッサーメーカーの説明書を参照して正しい操作と安全確保を行うこと。
Important: 塩分を含んだ水や処理水は機体の洗浄に使用しないでください。
Important: 電装品に直接水を掛けないでください。
Important: マシンを清掃するのに圧力洗浄器は使用しないでください。高圧の水で洗浄すると電気系統の損傷、重要なデカルのはがれ、グリス部への水の浸入などを起こす恐れがあります。電気部品や接続箇所の近くでは大量の水を使用しないでください。
マシンを平らな場所に駐車し、マシンの電源を切り、キーを取り外し、全ての動きが止まるのを待ってから運転席を離れる。
マシンとカッティングユニットをていねいにに清掃する;機体の清掃およびカッティングユニットのオペレーターズマニュアルを参照。
タイヤ空気圧を点検調整する;タイヤ空気圧を点検するを参照。
油圧ラインとホースを点検する;必要に応じて修理交換する。
ブレーキオイルの量を点検する;油圧オイルの量を点検するを参照。
カッティングユニットのブレードを外して研磨とバランス調整を行う。
ボルトナット類にゆるみながいか点検し、必要な締め付けを行う。
すべてのグリスフィッティングとピボットポイントに潤滑を行う。余分のグリスやオイルはふき取る。
塗装のはがれている部分に軽く磨きをかけ、タッチアップする。金属部の変形を修理する。
Note: バッテリーは機体から取り外さずに保管することができます。
以下の表に従って、保管場所の温度に合わせた保管を行ってください。
保管温度 | 適正保管期間 |
45° – 55°C | 1 週間 |
25° – 45°C | 3 週間 |
-20° – 25°C | 52 週間 |
Important: この範囲外の温度ではバッテリーに損傷を与えることがあります。バッテリーを保存する場所の気温はバッテリーの寿命に影響します。非常に気温の高いところに長期間格納すると、バッテリーの寿命が短くなります。室温が 25℃を超える場合は、表に示した適正期間を超えて保管しないてください。
マシンを保管する前に、バッテリー残量を40%から60%.の間に調整(充電または放電)してください。
Note: 充電状態 50% の時がバッテリー寿命を最も延長できます。満充電 100% で保管するとバッテリーの寿命は短くなります。長期間にわたって格納する場合には 60% 程度まで充電しておいてください。
そして6ヶ月ごとにバッテリーをチェックして、充電残量を 40% - 60% に維持してください。残量が40% 未満になっていたら、40% ー 60% まで充電してください。
バッテリーを充電した後は、バッテリー充電器を電源から外してください。
充電器をマシンに差し込んだままにすると、バッテリーが完全に充電された後に電源が切れ、充電器を取り外して再接続しない限り電源が入りません。