保守
洗浄
センサーは湿った布で定期的にきれいに拭いてください。センサーが破損したりひどく汚れている場合は交換してください。
Important: センサーに水を掛けないでください。たとえ水道水程度の水圧でも、センサーを破損させる恐れがあります。スプレーヤを水洗いする際には、必ずセンサーに完全にカバーを掛けてください。
このアタッチメントは、起伏のある地表面を走行しながら液剤の散布を行う場合にブームに取り付けたノズルと地表面との距離を一定に保持するものであり、そのような業務に従事するプロのオペレータが運転操作することを前提として製造されています。この製品は、ゴルフ場、公園、スポーツフィールドや商用目的で使用される芝生に液剤を散布することを主たる目的として製造されております。この製品は弊社が設計製造した装置と共に使用することを前提として製造されています。
この製品は、関連するEU規制に適合しています。詳細については、DOI シート(Declaration of Incorporation: 規格適合証明書)をご覧ください。
Important: このキットを取り付けるには、対象となる車両に合ったウルトラソニックブーム仕上げキットを別途入手して取り付けることが必要となります。実際のマシンに必要となるキットを以下の表でご確認ください:
マルチプロ 1750—仕上げキット P/N 130-8227 |
マルチプロ 5800—仕上げキット P/N 130-8229 |
マルチプロ WM—仕上げキット P/N 133-2808 |
Important: Multi Proマシンの2023年以前のモデルの場合は、ブームクレードルキット161-4170を購入して取り付ける必要があります。
Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。
車両本体と散布装置をきれいに洗浄する;各マシンのオペレーターズマニュアルを参照。
平らな場所に車両を移動し、エンジンを停止して駐車ブレーキを掛け、キーを抜き取る。
始動キーをつけたままにしておくと、誰でもいつでもエンジンを始動させることができ、危険である。
キットを取り付ける前に、必ず始動キーを抜いておくこと。
バッテリー端子からマイナスケーブルを取り外す;それぞれの車両の オペレーターズマニュアルを参照。
この作業に必要なパーツ
蝶番 | 2 |
アングルストラップ(カバー無しブーム搭載車用) | 2 |
アングルストラップ(カバー付きブーム搭載車用) | 2 |
上または下用ストラップ | 2 |
圧縮スプリング | 4 |
ブッシュ | 8 |
ボルト(5/16 x 3¼") | 4 |
平ワッシャ | 12 |
ロックナット(5/16") | 4 |
Note: ブームカバーキット(モデル 41602)を取り付けるかどうかによって、センサー取り付け金具の組み立て方法が異なりますからご注意ください。
蝶番とストラップを、図 2(カバー無しブーム用)または 図 3(カバー付きブーム用)のように配置する。
Note: 付属部品の中には2本組になったアングルストラップが2種類入っています。ひと組はカバー付きブーム用、もうひと組はカバー無しブーム用です。これらのうち、実際に必要となるのはどちらか一方のみであり、残り(カバー付きブーム用またはカバー無しブーム用)は使用しません。
Note: カバー無し用の上用ストラップは、カバー付き用の下用ストラップとして使用します。
ボルト(5/16 x 3¼")2 本のそれぞれに平ワッシャを通す。
蝶番に溶接されているチューブ、蝶番、ストラップにボルトを通す;図 4または図 5を参照。
各ボルトの端部に平ワッシャとロックナットを通し(図 4または図 5)、スプリングにたるみがなくなるまでロックナットを締める。
Note: 蝶番がきつすぎないこと、取り付けられているセンサーが蝶番上で自由に首振りできることを確認する。
Important: ブーム蝶番スプリングの調整を行わないままで散布システムを使用するとブームアセンブリを破損する恐れがあります。スプリングの長さを測定し、36 mm 以上ある場合にはジャムナットを締めてスプリングを縮めてください。
昇降装置を使用して、または誰かにブームを支えてもらいながら、ブーム蝶番のスプリングの高さを調整する。
左右のブームを広げて散布位置(水平状態)にセットする。
ブームを支えた状態でスプリングの高さを調整する。
左右ブームのピボットブラケットと蝶番のところで、上側スプリング用のジャムナットを調整して、スプリングが圧縮された時の長さが 36 mm になるようにする。
下側スプリング用のジャムナットを調整して、スプリングが圧縮された時の長さが 36 mm になるようにする。
反対側のブームの上下のスプリングでも、ステップ 3と4 の作業を行う。
ブームが開いた状態で、ブーム蝶番の部分で上部スプリングと下部スプリングの圧縮状態の長さを測定する(図 6)。
全部のスプリングが、圧縮された状態で 36 mm になるように調整する。
長さが 36 mm 以上あるスプリングは、すべてジャムナットを締めて 36 mm に調整する。
Note: 以下の作業には高さ 10 cm 程度の角材が 2 個必要になります。
ブームは水平位置よりも下に下がらないように調整してあります。この調整状態では、ウルトラソニックブームキットで、地表からのノズルの高さを一定に保持しようとする場合、水平よりも下がった地表面に対してブームを追従させることができません:そのような条件でこのキットを使用する場合には、ブームを水平位置より下まで下げられるように調整する必要があります。
ブームを上昇させ、移動走行用クレードルに収納する。
左右のブームのピボットブラケット部で、昇降シリンダをピボットブラケットに固定しているヘアピンとクレビスピンを取り外す(図 7)。
Note: アイの部分のねじ山が 16 mm 以上あるとねじが外れてロッドが脱落する危険がありますから注意してください。
図 8のように、左右の各ブームを角材の上に(約 10 cm 浮かせた状態に)注意深く降ろす。
エンジンを始動し、昇降シリンダを最大に伸ばす。
各昇降シリンダのロッドの端部のジャムナットをゆるめる(図 7)
ロッド端部の位置を調整して、ロッド先端にある穴とブーム用ブラケットの穴とが合うようにする(図 7)。
各ピボットブラケットで、ロッド端部をブラケットに固定する;ステップ 2 で外したクレビスピンを使う。
ヘアピンコッター(図 7;ステップ 2 で外したもの)で、コッターでピンを固定する。
各ロッドについているジャムナットを軽く手締めする(図 7)。
この作業に必要なパーツ
油圧マニホルドブロック | 1 |
ストレート油圧フィッティング | 4 |
機体後方で、ブーム昇降マニホルドのポート P とポート T に接続されているホースにラベルを付ける(図 9)。
昇降シリンダのマニホルドのポート P とポートT のストレートフィッティングから、油圧ホースを外す(図 9)。
既存の昇降シリンダ用マニホルドのポート P とポートT からストレートフィッティングを外す(図 9)。
既存の昇降シリンダ用マニホルドのポート G から、診断用フィッティングとキャップを外す(図 10)。
新しいマニホルドに、ストレートフィッティング (図 11; ステップ 3 で外したもの)をポート P とポート T に取り付ける。
ウルトラソニックブームレベリングキットに入っているストレートフィッティング(4個)を、新しいマニホルドのポート C1、C2、C3、C4 に取り付ける(図 11)。
ステップ4で外した診断用フィッティングとキャップを、新しいマニホルドのポート G に取り付ける(図 11)。
昇降シリンダマニホルドに油圧ブロックカバープレートが取り付けられている場合は、カバーを外す。
油圧マニホルド(ポート C1、C2、C3、C4)に接続されているホースすべてに識別用のラベルを取り付け、これらのホースを取り外す(図 12)。
昇降シリンダマニホルドの各ソレノイドから、後方ワイヤハーネスのコネクタを外す(図 12)。
昇降シリンダマニホルドを取り付けブラケットに固定しているボルト2本とロックナット2個を外して、昇降シリンダマニホルドを取り外す(図 12)。
Note: 外したボルト2本とロックナット2個は後に使用します。
昇降シリンダマニホルド用取り付けブラケットを交換する;ウルトラソニックブーム仕上げキットの説明書を参照。
マルチプロ 1750 モデル—仕上げキット P/N 130-8227
マルチプロ 5800 モデル—仕上げキット P/N 130-8229
マルチプロ WM モデル—仕上げキット P/N 133-2808
新しい油圧マニホルドを取り付けブラケットに固定する;ステップ4で取り外したボルト(2本)とロックナット(2個)を使う。
昇降シリンダマニホルドに全部のホースを以下のように接続する:
戻りフィルタからのタンクホース(⅜"):T ポートに接続
高圧ホース(⅜"):P ポートに接続
各下側昇降シリンダの延伸動作用ポートから出ているホース(¼"):マニホルドのポート C1 と C3 ポートに接続
各下側昇降シリンダの引きこみ動作用ポートから出ているホース(¼"):マニホルドのポート C2 と C4 ポートに接続
Important: ホースの取り付け位置を間違えないように注意してください。
油圧システムをパージするオペレーターズマニュアルを参照のこと。
Note: ワイヤハーネスをブーム昇降マニホルドに接続するで、ウルトラソニックブームキットのワイヤハーネスを、昇降シリンダマニホルドのソレノイドに接続します。
この作業に必要なパーツ
ソニックブームのセンサー | 2 |
ブラケット | 2 |
プログラミングプラグ | 2 |
センサーカバー | 2 |
下側センサーハウジング | 2 |
キャップチューブ | 2 |
センサーガードブラケット | 2 |
センサーケーブル(4 m) | 2 |
大きいナット | 4 |
Uボルト | 6 |
ロックナット(¼") | 8 |
ボルト(5/16 x ¾") | 8 |
ボルト(5/16 x 1¼") | 4 |
ロックナット(5/16") | 12 |
ケーブルタイ | 12 |
Note: ダストキャップの取り付けは長期保管前を参照してください。
センサー取り付け用金具(図 19)に下側センサーハウジングを取り付ける;ボルト(5/16 x 1¼")2本とロックナット(5/16")2個を使用する。
以下の要領でセンサーを取り付ける:
センサーに大きいナットを取り付ける(図 20)。
下側センサーハウジングにセンサーを差し込む(図 20)。
下側センサーハウジングに対してセンサーが面一になるようにナットで調整する。
センサーにもう 1 つの大きいナットを取り付ける(図 20)。
ナットを18-22 N·m(9.3-11.5 kg.m=13-16 ft-lb)にトルク締めする。
Note: センサーについてくるロックワッシャは捨てる。
センサーにプログラミングプラグを取り付ける(図 21)。
Important: 側面の “T”の下にある矢印が、センサーの上面の縁についているノッチと整列していることを確認してください(図 21)。
マシンの反対側のブームにも、ステップ 1-3の作業を行う。
センサーのワイヤハーネスの丸い 4 ソケットコネクタに、センサーの 4 ピンコネクタを接続する(図 22)。
ブームの前側で、センサーのワイヤハーネスをサポートクランプを通し、ウルトラソニックブーム仕上げキットから来ているワイヤハーネスの 4 ソケットコネクタ(昇降シリンダマニホルドの前側)へと配設ずる (図 23)。
左右のセンサーのワイヤハーネスの 4 ピンコネクタを、仕上げキットのハーネスの 4 ソケットコネクタに接続する(図 23)。左用のコネクタにはLEFT SONIC SENSOR、右用にはRIGHT SONIC SENSORというラベルがついている。
センサーと下側ハウジングとに上側ハウジングを取り付ける(図 24)。
Note: 上側ハウジングの小さい穴にセンサーのコードを通してから、取り付けてください。
センサーから出ているワイヤを、ケーブルタイをでブームに固定する(図 23)。
Important: センサーがケーブルに邪魔されずに自由に首振りできるように、センサー部のワイヤに十分な余裕を持たせてください。
マシンの反対側のブームにも、ステップ 1-5の作業を行う。
Note: ブームカバー付きの場合のみ: センサーがカバーを検知しないようにする必要があります。キャリブレーション(初期調整)がうまくいかない場合、センサーがカバーを検知しているために動作不良となっていないか確認してください。
この作業に必要なパーツ
電子コントローラ | 1 |
ボルト(¼ x 1⅛") | 4 |
ロックナット(¼") | 4 |
ソニックブーム用ワイヤハーネスを油圧マニホルドまで配設する。
ソニックブーム用のワイヤハーネスの 50 ソケットコネクタを、電子コントローラの 50 ピンコネクタに接続し、コネクタ同士をソケットヘッドねじで固定する(図 27)。
Note: コントローラ用のコネクタにはキー溝がついており、正しい向きに入れないと接続できないようになっています。
ソケットヘッドねじを 2.7-3.2 N·m(0.28-0.32 kg.m = 24-28 in-lb)にトルク締めする。
電子コントローラを、コントローラカバーの内側にセットする;コントローラの下外側の取り付け穴を、カバーの下後ろフランジに合わせる (図 28)。
コントローラをカバーに固定する; ボルト(¼ x 1⅛")2本、フランジロックナット(¼")2個を使用して図 28のように取り付ける。
ウルトラソニックブーム仕上げキットの取り付けブラケットをシリンダマウントに固定しているフランジロックナット(5/16")2個を外す(図 29)。
Note: 取り付けブラケットはシリンダマウントに付けたままにしておきます。
コントローラのカバー(図 29)を組み付ける;カバーの下前の穴にフランジヘッドボルト(5/16 x 1")を通し、3で外したフランジロックナット(5/16")2個を使用して、カバー、ブラケット、マウントを仮止めする。
取り付けブラケット(ウルトラソニックブーム仕上げキット)の上穴、後ろフランジ、コントローラにボルト(¼ x 1⅜")を通し(図 29)フランジロックナット(¼")2個で固定するる。
フランジヘッドボルトとフランジロックナット(5/16)を 19.78-12.43 N·m (2.0-2.6 kg.m = 175-225 in-lb) にトルク締めする。
フランジヘッドボルトとフランジロックナット(1/4)を 10.17-25.42 N·m (2.0-2.6 kg.m = 90-110 in-lb) にトルク締めする。
50 ソケットコネクタ (ソニックブームのワイヤハーネス) を以下のように配設する:
2015 年以前の車両— 50 ソケットコネクタの付いた枝線を、ステップ2で作ったコンソールベースの打ち抜き穴に通す; ウルトラソニックブーム仕上げキットの説明を参照。
2015 年以降の車両— 50 ソケットコネクタの付いた枝線を、コンソールベースについている大きなハトメに通す; ウルトラソニックブーム仕上げキットの説明を参照。
ソニックブーム用のワイヤハーネスの 50 ソケットコネクタを、電子コントローラの 50 ピンコネクタに接続し、コネクタ同士をソケットヘッドねじで固定する(図 32)。
Note: コントローラ用のコネクタにはキー溝がついており、正しい向きに入れないと接続できないようになっています。
ソケットヘッドねじを 2.7-3.2 N·m(0.28-0.32 kg.m = 24-28 in-lb)にトルク締めする。
この作業に必要なパーツ
ロッカースイッチ(ランプ付き) | 1 |
ケーブルタイ | 12 |
パネルカバーをコンソール上部に図 33のように固定しているフランジヘッドボルト(¼ x ½") 4本があれば、これらを取り外す。
コンソールのパネルカバーからスイッチプラグを外す(図 33)。
ウルトラソニックブーム仕上げキットのワイヤハーネスの 8 ソケットコネクタを、パネルカバーの開口部を通して接続する (図 33)。
ウルトラソニックブーム仕上げキットのワイヤハーネスの 8 ソケットコネクタ(SONIC MODE MANUAL VS. AUTOというラベルがついている)を、ロッカースイッチに接続する (図 33)。
コンソールコントロールの取り付け穴にロッカースイッチを取り付ける。パチンとはまるまでスイッチを押し込むこと (図 33)。
パネルカバーの穴を、コンソール上部の穴に合わせる(図 33)。
パネルをコンソールに取り付ける(図 33);ステップ 1で外したボルトを使う。
コントロールパネルをコンソールに図 35のように固定しているフランジヘッドボルト(¼ x ½") 4本があれば、これらを取り外す。
コンソールのコントロールパネルからスイッチプラグを外す(図 35)。
ウルトラソニックブーム仕上げキットのワイヤハーネスの 8 ソケットコネクタを、コントロールパネルの開口部を通して接続する (図 35)。
ウルトラソニックブーム仕上げキットのワイヤハーネスの 8 ソケットコネクタ(SONIC MODE MANUAL VS. AUTOというラベルがついている)を、ロッカースイッチに接続する (図 35)。
コントロールパネルの取り付け穴にロッカースイッチを取り付ける。パチンとはまるまでスイッチを押し込むこと (図 35)。
Note: スイッチの尾部を下に向けて取り付けてください。
コントロールパネルの穴を、コンソール上部の穴に合わせる(図 35)。
パネルをコンソールに取り付ける(図 35);ステップ 1で外したボルトを使う。
スイッチパネルを中央コンソールに固定しているフランジヘッドボルト(¼ x ½") を取ってパネルを外す(図 36または図 27)。
ブーム昇降スイッチから、車両のワイヤハーネスの 8 ソケットコネクタを外す(図 36または図 37)。
Note: すきまが足りない場合はスイッチパネルからスイッチを外してください。
ウルトラソニックブーム仕上げキットのワイヤハーネスの 8 ソケットコネクタを、ロッカースイッチに接続する (図 36または図 37)。
Note: ソニックブームのハーネスの LEFT ACTUATOR SWITCH というラベルの付いたコネクタを、スイッチパネル上の左側のスイッチ開口部に合わせてください。
さきほど中央コンソールパネルの開口部からブーム昇降スイッチを外した場合には、ここでスイッチパネルにスイッチを戻す。パチンを音がするまで押し込むこと。
中央コンソールにサイドカバーを取り付ける;フランジヘッドボルト(¼ x ½")4本(図 36または図 37はステップ1で外したもの)を使用する。
右サイドカバーを中央コンソールに固定しているフランジヘッドボルト(¼ x ¾")5 本を外す (図 38)。
中央コンソールパネルから、左右のブーム昇降用のロッカースイッチを外す(図 38)。
左右のブーム昇降用のスイッチから、車両用のワイヤハーネスの 8 ソケットコネクタを外す (図 39)。
Note: 車両用ワイヤハーネスのコネクタは、ハーネスに沿って折り込んでください。
ウルトラソニックブーム仕上げキットのワイヤハーネスの 8 ソケットコネクタに、ロッカースイッチに接続する (図 39)。
Note: ソニックブームのハーネスの LEFT ACTUATOR SWITCH というラベルの付いたコネクタを、中央コンソールパネル上の左側のスイッチ開口部に合わせてください。
中央コンソールパネルの穴にブーム昇降スイッチを入れ、パチンとはまるまで完全に押し込む(図 39)。
右サイドカバーの穴を、中央コンソールのフレームの穴に合わせる(図 38)。
中央コンソールにサイドカバーを固定する(図 38);フランジヘッドボルト(¼ x ¾")5本(ステップ1で外したもの)を使用する。
バッテリー端子にマイナスケーブルを接続する;それぞれの車両の オペレーターズマニュアルを参照。
マルチプロ 1750 と マルチプロ 5800 では、座席を元に戻す。
コントローラのプロセッサのキャリブレーションモードは 20 秒間継続しますから、この間に調整操作を行ってください。調整操作後、20秒経過した時点におけるセンサー(ブーム)と地表との距離が、自動モードにおけるブーム高さ設定として記憶され、再設定されない限りこの値を使ってコントロールを行います。
Note: カバー無しブームの場合: 出荷時の高さ設定(ノズルから地表面までの高さ)は51 cmです。もし、出荷時の設定を変えた後に、設定を再び工場出荷時に戻したい場合には、ブームをクレードルにセットした状態でもう一度キャリブレーションモードを実行してください。カバー付きブームの場合: 高さ設定(カバー無しの場合は51 cm)は、されていません。カバー付きブームでは、キャリブレーション作業が必ず必要になります。
立ち木や建物や車両、ごみ、地下電線や配管などのない広くて平らな場所にスプレーヤを停車させる。
各ブームを開いて水平状態にセットする。
イグニッションキーをOFFにする。
ソニックブームのスイッチを ON にする(図 40、図 41または図 42)。
左ブームコントロールスイッチを 下降方向に押すと同時に右ブームコントロールスイッチを上昇方向に押し、その状態でイグニッションキーでマシンを始動する。
ブームスイッチから手を離す。
Note: ソニックブームがキャリブレーションモード(設定モード)に入り、ソニックブームのスイッチについているインジケータランプが高速で点滅を始めます。この状態が20秒間継続しますので、この間にブーム上昇・下降ボタンを操作してブームを標準高さ(ブーム維持高さ)にセットしてください。20秒後、ランプの点滅が遅くなります。
左右のブームの上昇スイッチと下降スイッチを使って、各ブームの先端地上高を希望の高さに調整する。
Important: ブームは1本ずつ上げてください。こうすることで、ブーム同士がぶつかるのを回避でき、センサーが損傷する心配がなくなります。
Important: ブームをクレードルに収納したままで長期間放置する場合は、各センサー(上向きになっている)にダストキャップを取り付けて、紫外線をによる劣化を防止してください。可能な限り、センサーの底部に直射日光が当たらないように配慮してください;長期保管前を参照。
ソニックブームスイッチ はダッシュボードにあり、自動モードと手動モードの2 つの位置があります。
自動モードでは、車両のコントローラが左右のブームの高さを自動的にコントロールし、ブームを一定の高さに維持します。
手動モードでは自動制御は行われず、手動で高さを調整します。
Note: ソニックブームのインジケータランプ(図 43, 図 44, 図 45) はソニックブームのスイッチについているランプで、システムの状態を以下のパターンで表示します:
連続してON(点灯):ソニックブームシステムは ON 状態であり、正常に機能しています。
高速で点滅:システムはキャリブレーション状態です(このモードは20秒間継続します)。
ゆっくり点滅:システムにエラーが発生しています。または、自動運転中に手動優先モードに入り、左右の一方または両方のブームを手動で操作している最中です。
Note: ソニックブームシステムに異常が発生した(例えばセンサーから信号が受信できない)場合には、ブームが上昇し、数秒後に停止し、ブームスイッチのランプ(ダッシュボード上のスイッチについているランプ)がゆっくり点滅を開始して、ブームの片方または両方が停止したことを知らせます。
ソニックブームのスイッチ((図 43、図 44または図 45)を ON 位置にする。
Note: スイッチのランプが点灯します。
自動モードを中止するには、以下のように操作します:
Note: 自動運転中に、ブーム昇降スイッチ(図 43、図 44または図 45)を使うとその間だけ手動優先になります。
手動でブームを降下させる(ブーム昇降スイッチを 下降側に押し続け、希望する高さでスイッチから手を離す)。
手動でブームを上昇させる(ブーム昇降スイッチを 上昇側に押し続け、希望する高さでスイッチから手を離す)。
Note: 一方のブームだけを手動優先制御した場合には、他のブームは自動制御されます。
自動モードに戻るには、ブーム昇降スイッチを下降側に軽く押し(図 43、図 44または図 45)。するとコントロールがブーム先端の高さを希望する高さに動かす。
Important: 凹凸の非常に大きい場所では、ブームが地表をたたいてしまう危険がありますから、必ず減速してください。
センサーは湿った布で定期的にきれいに拭いてください。センサーが破損したりひどく汚れている場合は交換してください。
Important: センサーに水を掛けないでください。たとえ水道水程度の水圧でも、センサーを破損させる恐れがあります。スプレーヤを水洗いする際には、必ずセンサーに完全にカバーを掛けてください。
ウルトラソニックブームシステムをしばらく使用しない時には、必ずセンサーにダストキャップを取り付けてセンサーを保護してください。
下部ハウジングの底部にキャップを取り付ける(図 46)。
機体の反対側のブームでも、ステップ 1の作業を行う。
Note: 詳細についてはサービスマニュアルを参照。製品の電気配線図をインターネットで入手可能です:www.Toro.com
Problem | Possible Cause | Corrective Action |
---|---|---|
両方または片方のブームが動作しない;ソニックブームランプは OFF。 |
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両方または片方のブームが動作しない;ソニックブームランプはゆっくり点滅。 |
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両方または片方のブームが動作しない;ソニックブームランプは ON。 |
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